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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 A63F |
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管理番号 | 1363806 |
審判番号 | 不服2019-12692 |
総通号数 | 248 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2020-08-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2019-09-25 |
確定日 | 2020-07-02 |
事件の表示 | 特願2018-185373号「遊技台」拒絶査定不服審判事件〔令和 2年 4月 9日出願公開、特開2020- 54469号〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成30年9月28日の出願であって、平成31年2月25日付けで拒絶の理由が通知され、同年4月5日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、令和1年6月24日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年9月25日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正書が提出されたものである。 第2 令和1年9月25日提出の手続補正書による補正の却下の決定 [補正の却下の決定の結論] 令和1年9月25日提出の手続補正書による補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。 [理由] 1 補正の内容 本件補正により、平成31年4月5日提出の手続補正書の特許請求の範囲の請求項1における 「【請求項1】 演出に関するカウントを行うカウント手段と、 複数の表示を表示可能な表示手段と、 を備え、 第一の状態から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態への状態変更が行われる場合がある遊技台であって、 前記カウント手段は、カウント値が遊技の結果に応じて変化する場合がある手段であり、 前記状態変更が行われた場合に、前記カウント手段のカウント値は或る値であり、 前記表示手段は、第一の表示を表示可能な手段であり、 前記第一の表示には、前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である場合と、該カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である場合とがあり、 前記カウント手段におけるカウント値は、電断復電が生じたことで変化する値ではなく、 前記表示手段は、前記状態変更が行われた場合に、第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 前記表示手段は、電断復電があった場合に、前記第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 前記第一の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値が前記或る値であることを表す表示内容であり、 電断復電が行われた後において遊技の結果が或る結果(以下、「第二の結果」という。)となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である前記第一の表示が表示される場合がある、 ことを特徴とする遊技台。 【請求項2】 請求項1に記載の遊技台であって、 前記状態変更が行われた後において遊技の結果が前記第二の結果となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である前記第一の表示が表示され、 前記状態変更が行われた後において遊技の結果が前記第二の結果とは異なる或る結果(以下、「第一の結果」という。)となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値が変化したことが前記第一の表示によって表され、 前記電断復電があった後において遊技の結果が前記第一の結果となった場合にも、前記カウント手段におけるカウント値が変化したことが前記第一の表示によって表される、 ことを特徴とする遊技台。 【請求項3】 請求項2に記載の遊技台であって、 前記状態変更が行われた後における最初の遊技の結果が前記第二の結果となった前後で、前記第一の表示の表示内容に変化はなく、 電断復電があった後における最初の遊技の結果が前記第二の結果となった前後でも、前記第一の表示の表示内容に変化はない、 ことを特徴とする遊技台。 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、 前記第二の結果は、ハズレに入賞という結果である、 ことを特徴とする遊技台。」 は、令和1年9月25日に提出された手続補正書の特許請求の範囲の請求項1?4における、 「【請求項1】 演出に関するカウントを行うカウント手段と、 複数の表示を表示可能な表示手段と、 を備え、 第一の状態から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態への状態変更が行われる場合がある遊技台であって、 前記カウント手段は、カウント値が遊技の結果に応じて変化する場合がある手段であり、 前記状態変更が行われた場合に、前記カウント手段のカウント値は或る値であり、 前記表示手段は、第一の表示を表示可能な手段であり、 前記第一の表示には、前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である場合と、該カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である場合とがあり、 前記カウント手段におけるカウント値は、電断復電が生じたことで変化する値ではなく、 前記表示手段は、前記状態変更が行われた場合に、第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 前記表示手段は、電断復電があった場合(以下、「第一の場合」という。)に、前記第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 前記第一の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値が前記或る値であることを表す表示内容であり、 電断復電が行われた後において遊技の結果が或る結果(以下、「第二の結果」という。)となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である前記第一の表示が表示される場合があり、 前記表示手段は、前記第一の場合があった後に或る条件が成立した場合に、第二の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 前記第二の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値を表す表示内容であり、 前記第一の場合があってから前記或る条件が成立するまでの間に前記カウント手段のカウント値が変化する場合(以下、「第二の場合」という。)があり、 前記第二の場合に、前記第一の表示の表示内容が変化する場合がある、 ことを特徴とする遊技台。 【請求項2】 請求項1に記載の遊技台であって、 前記状態変更が行われた後において遊技の結果が前記第二の結果となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である前記第一の表示が表示され、 前記状態変更が行われた後において遊技の結果が前記第二の結果とは異なる或る結果(以下、「第一の結果」という。)となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値が変化したことが前記第一の表示によって表され、 前記電断復電があった後において遊技の結果が前記第一の結果となった場合にも、前記カウント手段におけるカウント値が変化したことが前記第一の表示によって表される、 ことを特徴とする遊技台。 【請求項3】 請求項2に記載の遊技台であって、 前記状態変更が行われた後における最初の遊技の結果が前記第二の結果となった前後で、前記第一の表示の表示内容に変化はなく、 電断復電があった後における最初の遊技の結果が前記第二の結果となった前後でも、前記第一の表示の表示内容に変化はない、 ことを特徴とする遊技台。 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、 前記第二の結果は、ハズレに入賞という結果である、 ことを特徴とする遊技台。」 に補正がなされた(下線は、補正箇所を明示するために当審で付した。)。 上記補正は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「電断復電があった場合」について「第一の場合」と定義した上で、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「表示手段」について、 「前記第一の場合があった後に或る条件が成立した場合に、第二の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 前記第二の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値を表す表示内容であり、 前記第一の場合があってから前記或る条件が成立するまでの間に前記カウント手段のカウント値が変化する場合(以下、「第二の場合」という。)があり、 前記第二の場合に、前記第一の表示の表示内容が変化する場合がある」ものに限定したものである。 さらに、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載された発明と本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、上記補正は特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そして、本件補正は、本願の願書に最初に添付した明細書の【0203】、【0204】、【0214】、【0373】、【0396】、【0401】、【0402】及び【0499】、同願書に最初に添付した図面の図22、図24及び図38等に基づいたものであり、新規事項を追加するものではなく、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たす。 2 独立特許要件について そこで、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明は、令和1年9月25日提出の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるものと認められるところ、その請求項1に係る発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について、以下に検討する。 (1) 本願補正発明 本願補正発明は、上記「1 補正の内容」においても示した次のとおりのものである(A?Qは、当審で分説して付与した。)。 (本願補正発明) 「【請求項1】 A 演出に関するカウントを行うカウント手段と、 B 複数の表示を表示可能な表示手段と、 を備え、 C 第一の状態から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態への状態変更が行われる場合がある遊技台であって、 D 前記カウント手段は、カウント値が遊技の結果に応じて変化する場合がある手段であり、 E 前記状態変更が行われた場合に、前記カウント手段のカウント値は或る値であり、 F 前記表示手段は、第一の表示を表示可能な手段であり、 G 前記第一の表示には、前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である場合と、該カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である場合とがあり、 H 前記カウント手段におけるカウント値は、電断復電が生じたことで変化する値ではなく、 I 前記表示手段は、前記状態変更が行われた場合に、第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 J 前記表示手段は、電断復電があった場合(以下、「第一の場合」という。)に、前記第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 K 前記第一の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値が前記或る値であることを表す表示内容であり、 L 電断復電が行われた後において遊技の結果が或る結果(以下、「第二の結果」という。)となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である前記第一の表示が表示される場合があり、 M 前記表示手段は、前記第一の場合があった後に或る条件が成立した場合に、第二の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 N 前記第二の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値を表す表示内容であり、 O 前記第一の場合があってから前記或る条件が成立するまでの間に前記カウント手段のカウント値が変化する場合(以下、「第二の場合」という。)があり、 P 前記第二の場合に、前記第一の表示の表示内容が変化する場合がある、 Q ことを特徴とする遊技台。」 (2) 引用文献に記載された事項 これに対して、原査定の拒絶の理由に引用された特開2016-22013号公報(以下、「引用文献」という。)には、「遊技機」の発明に関し、図面と共に以下の事項が記載されている(下線は当審で付した)。 ア 「【0017】 (スロットマシンの外部構成) 図1に示すように、本実施形態の遊技機であるスロットマシンSは、箱型をなし前面の開口部を開閉可能な前扉2を設ける筐体1と、前扉2の前面には、左リール3L、中リール3C、右リール3R(以下、まとめてリール3L?3Rともいう)から構成されるリール3において、リール3の外周面に21の領域(以下コマともいう)に区画されて配列された複数種類の図柄(リプレイ図柄RP、ベル図柄BL、スイカ図柄WM、チェリー図柄CH、ボーナス図柄白7、赤7等)のうち、外周面に回転方向へ連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を前方から視認可能とするとともに表示位置(上段、中段、下段)が設定された表示窓4と、表示窓4の下方にあって後述するクレジットされたメダル数(最大で50枚のメダル数に制限)を表示するクレジット数表示器及び入賞時の払出しメダル数を表示する払出表示器等を有する7セグメント表示器から構成される遊技情報表示部8とが設けられる。 ・・・ 【0019】 前扉2における表示窓4の上方には、演出手段600を構成する、複数種類の動画または静止画像を表示可能な演出表示部5と、複数種類の効果音や楽曲が出力されるスピーカ6と、複数種類の点滅パターンを有する演出ランプ7が設けられている。 ・・・ 【0021】 (スロットマシンSの内部構成) 図2に示すように、筐体1の内部には空間を上下に分ける仕切り板1Aが設けられ、当該仕切り板1Aの上側には、リール3及びリール3を回転、停止制御可能な駆動源を含むリールユニット310が着脱自在に設けられ、さらにリールユニット310の上方には、後述するメイン基板100とサブ基板500とが設置されている(図3参照)。 【0022】 筐体1の仕切り板1Aの下側には、メダルを貯留するメダル貯蔵タンク(図示省略)と、貯留しているメダルを1枚単位で払い出し可能なホッパーユニット320と、スロットマシンSに対して外部からの電力を供給可能な電源ユニット50とが設けられる。電源ユニット50には、スロットマシンSの電源をON/OFFを切り替えるための電源スイッチ51や、メダルの睹数に対する払出数の割合であるいわゆる払出率を調整可能な「設定値」を段階的に変更するための設定変更スイッチ52aを内蔵した設定変更ボタン52や、設定変更ボタン52の操作を有効とするための解除スイッチ53aを内蔵した解除キーシリンダ53等が設けられる。 電源ユニット50は電源スイッチ51が操作されることによって、スロットマシンSに電力を供給したり遮断したりする、換言すると電源をONからOFF(ON/OFF)、またはOFFからON(OFF/ON)への電源切替処理を行う。 ・・・ 【0025】 具体的には、図3に示すように、メイン基板100は、遊技制御手段110と、設定変更手段130と、管理情報判定手段140と、メインメモリ190とを含んで構成される。」 イ 「【0030】 ここで、本実施形態のスロットマシンSでは、後述する設定変更手段130により変更可能な設定値として「1?6」が設けられており、その設定値に対応するように、内部抽選テーブルA?Dはそれぞれ6段階の内部抽選状態を可能として設けられている(例えば、内部抽選テーブルA?Dでは第1?第6内部抽選テーブルがそれぞれ設けられている)。具体的には、設定値が「1」のときにメダルの払出しの期待値が最も低い内部抽選テーブルを選択し、設定値が「6」のときにメダルの払出しの期待値が最も高い内部抽選テーブルを選択する。これにより、設定値を変更させて、内部抽選テーブルを択一的に選択することにより、内部抽選に係る複数段階の設定を変更させ、設定値に応じて払出率を変化させることができる。」 ウ 「【0052】 (設定変更手段130) 設定変更手段130は、メインメモリ190の設定値記憶手段(図示省略)に記憶されている設定値の変更を制御することによって、上述のように払出率を変化させることができる。 具体的に、設定変更手段130は、図2に示す設定変更ボタン52の操作を有効とするために、電源ユニット50によりスロットマシンSの電源をOFFの状態とし、電源ユニット50に設けられた解除キーシリンダ53に設定キー(図示省略)が挿入されて回され、さらにスロットマシンSの電源をONの状態とすることによって、解除スイッチ53aが作動して設定変更スイッチ52aの動作を有効とする制御、すなわち、設定変更を有効とする制御を行う。そして、設定変更手段130は、設定変更ボタン52が押下操作されて、有効となった設定変更スイッチ52aからの入力信号を受信する毎に、設定値記憶手段に記憶されている「1?6」の設定値を、設定変更ボタン52の近傍に設けられた7セグ表示器(図示省略)に循環的に変動表示させる。設定値を変動表示した場合に、7セグ表示器に最終的に表示された値が選択された値として扱われ、スタートレバー15の押下操作によるスタートスイッチ230からの入力信号に基づいて、選択された値を設定値として確定させて設定変更処理(以下、設定変更ともいう)を終了させる。 ここで、設定変更処理(設定の変更)には、設定変更処理前の設定値と同一の設定値を再設定する処理も含む。 ・・・ 【0054】 (管理情報判定手段140) 管理情報判定手段140は、電源ユニット50による電源切替処理(OFF/ON)、及び設定変更手段130による設定変更処理の有無を判断し、電源切替処理(OFF/ON)がされたと判断した場合は、メインメモリ190のメインフラグ記憶手段に電源切替フラグを設定し、設定変更処理がされたと判断した場合は、同じくメインフラグ記憶手段に設定変更フラグを設定する。 【0055】 また、管理情報判定手段140は、遊技制御手段110が設定変更フラグまたは電源切替フラグに係るコマンド信号をサブ基板500へ送信したことに基づいて、設定した電源切替フラグまたは設定変更フラグをクリアする。 ・・・ 【0058】 具体的に、図3に示すように、サブ基板500は、演出制御手段510と、ポイント管理手段520と、チャンスゾーン管理手段530と、AT管理手段540と、疑似ボーナス管理手段545とサブメモリ590とを含んで構成されている。」 エ 「【0064】 図9に示すように、演出制御手段510は、通常演出状態において、サブメモリ590に設定されたポイントカウンタ(図示省略)に記憶されたポイントを、遊技者に視認可能とするために、演出表示部5の表示領域の下部に表示された表示メータMを通して表示する。表示メータMは、ポイントカウンタに記憶されたポイントに対応するように8個の目盛が付されたメータ形式で表示されており、「0P」では表示メータMは空の状態であって、ポイントが加算される毎に目盛が充填される態様で表示される(図9では「4P」に対応する4目盛りが充填されている)。」 オ 「【0075】 具体的には、ポイント管理手段520は、内部抽選で、例えば特定役であるチェリーが当選したことを契機として、サブメモリ590に設定されたポイントカウンタに加算するポイントを決定するためのポイント通常抽選を行う。この際、ポイント管理手段520は、ポイント通常抽選においては、抽選対象の加算ポイントとして「0P」、「1P」、「3P」または「7P」が設定されサブメモリ590に記憶された第1ポイントテーブル(図示省略)を参照して抽選を行い、ポイント通常抽選の結果、「0P」以外の加算ポイント(例えば「7P」)に当選した場合は、ポイントカウンタに当選したポイント(以下、当選ポイントともいう)「7P」を加算するポイント加算処理を行う。 【0076】 また、図10に示すように、ポイント管理手段520は、遊技制御手段110からの設定変更フラグに係るコマンド信号(初期化コマンド信号)を受信したことを契機として、ポイントカウンタのポイントを初期化する(ポイント=「0P」とする)初期化処理を行うとともに、ポイント初期抽選を行う。」 カ 「【0090】 次に、図13を参照して、ポイントが付与され表示されるまでの一連の処理について説明する。 図13に示すように、スロットマシンSに対して設定変更があった場合(S100でYES)、ポイント管理手段520は、遊技制御手段110からのコマンド信号に基づいて、サブメモリ590のポイントカウンタに記憶したポイントの初期化処理を行うことによって(S110)、設定変更前のポイントをクリアするとともに、ポイント初期抽選を行い(S120)、その結果、当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行う(S130)。また、演出制御手段510は、遊技制御手段110からのコマンド信号に基づいて、演出表示部5の表示メータMに「0P」を表示する(S140)。そして、遊技が開始され(S150でYES)、ポイント管理手段520は、ポイント通常抽選を行い、その結果、当選し(S160でYES)、その当選が1回目の当選の場合は(S165でYES)、当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S170)、演出制御手段510は、ポイント通常抽選に当選情報に基づいて、ポイント初期抽選及びポイント通常抽選の各当選ポイントの合算ポイント(実際にポイントカウンタに記憶されたポイント)を表示メータMに表示する(S180)。一方、ポイント通常抽選の当選が1回目ではなく(S165でNO)、2回目以降の場合は、当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S185)、演出制御手段510は、ポイント通常抽選に当選情報に基づいて、ポイント通常抽選の当選ポイントを表示メータMに表示(加算表示)する(S190)。 一方、設定変更がなく(S100でNO)、電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、ステップS140以降の処理を行う。」 キ 「【0094】 次に、スロットマシンSの実施例として具体的な一例を挙げて説明する。 図14に示すように、例えば、遊技ホールに設置されているスロットマシンS1とスロットマシンS2に対して、閉店後に、閉店後処理として、設定変更処理を行う場合と、電源のOFF/ONのみを行う場合とを比較する。 ・・・ 【0096】 一方、スロットマシンS2において、(A)閉店時、スロットマシンS1と同様、演出表示部5の表示メータMには「3P」が表示され、サブメモリ590のポイントカウンタにはポイントが「3P」記憶されていた場合、(B)閉店後処理として、電源切替処理(この場合、ON→OFF→ON)を行ったことを契機に、表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持する。なお、電源切替処理の場合は、ポイント初期抽選は行われず、ポイントカウンタのポイントは変動しない(換言すると、予め定めたポイント「0P」を加算する)。 続いて、スロットマシンS2において、(P)遊技が開始され、ポイント管理手段520によるポイント通常抽選に当選した場合、当選ポイント(例えば「3P」)をポイントカウンタに加算するとともに(その結果、ポイントカウンタのポイントが「6P」となる)、ポイントカウンタに記憶されているポイント「6P」を表示メータMに表示する。」 【図14】 そして、上記記載事項(ア)?(キ)及び図14を総合すると、引用文献には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる(a?qは、本願補正発明のA?Qに対応させて当審にて付与した。また、丸括弧内に示された段落番号は、引用文献における引用箇所を示す。)。 (引用発明) 「a 前扉2を設ける筐体1が設けられ(【0017】)、 筐体1の内部にはメイン基板100とサブ基板500が設置され(【0021】)、 サブ基板500は、演出制御手段510とサブメモリ590とを含んで構成され(【0058】)、 演出制御手段510は、サブメモリ590に設定されたポイントカウンタに記憶されたポイントを、遊技者に視認可能とし(【0064】)、 b 前扉2における表示窓4の上方には、複数種類の動画または静止画像を表示可能な演出表示部5が設けられ(【0019】)、 c 筐体1の下側には電源ユニット50が設けられ、電源ユニット50には、払出率を調整可能な「設定値」を段階的に変更するための設定変更スイッチ52aを内蔵した設定変更ボタン52が設けられ(【0022】)、 メイン基板100は、設定変更手段130を含んで構成され(【0025】)、 設定変更手段130により変更可能な設定値として「1?6」が設けられており、設定値が「1」のときにメダルの払出しの期待値が最も低く、設定値が「6」のときにメダルの払出しの期待値が最も高く(【0030】)、 設定変更手段130は、設定変更ボタン52が押下操作されて、有効となった設定変更スイッチ52aからの入力信号を受信する毎に、設定値記憶手段に記憶されている「1?6」の設定値を、設定変更ボタン52の近傍に設けられた7セグ表示器に循環的に変動表示させ、スタートレバー15の押下操作に基づいて、選択された値を設定値として確定させ(【0052】)、 dl サブ基板500は、ポイント管理手段520を含んで構成され(【0058】)、 ポイント管理手段520は、特定役であるチェリーが当選したことを契機として、ポイントカウンタに加算するポイントを決定するためのポイント通常抽選を行い、ポイント通常抽選においては、抽選対象の加算ポイントとして「0P」、「1P」、「3P」または「7P」が設定された第1ポイントテーブルを参照して抽選を行い、ポイント通常抽選の結果、「0P」以外の加算ポイントに当選した場合は、ポイントカウンタに当選したポイントを加算するポイント加算処理を行い(【0075】)、 ek メイン基板100は、管理情報判定手段140を含んで構成され(【0025】)、 管理情報判定手段140は、設定変更手段130による設定変更処理の有無を判断し、設定変更処理がされたと判断した場合は、設定変更フラグを設定し(【0054】)、 遊技制御手段110は設定変更フラグに係るコマンド信号をサブ基板500へ送信し(【0055】)、 ポイント管理手段520は、遊技制御手段110からの設定変更フラグに係るコマンド信号(初期化コマンド信号)を受信したことを契機として、ポイントカウンタのポイントを初期化する(ポイント=「0P」とする)初期化処理を行い(【0076】)、 f 演出表示部5の表示領域の下部には表示メータMを表示し(【0064】)、 gl 閉店時、演出表示部5の表示メータMには「3P」が表示され、サブメモリ590のポイントカウンタにはポイントが「3P」記憶されていた場合、閉店後処理として、電源切替処理(ON→OFF→ON)を行ったことを契機に、表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持し、 遊技が開始され、ポイント通常抽選に当選した場合、当選ポイント(例えば「3P」)をポイントカウンタに加算するとともに(その結果、ポイントカウンタのポイントが「6P」となる)、ポイントカウンタに記憶されているポイント「6P」を表示メータMに表示し(【0096】)、 h 電源スイッチ51が操作されることによって、電源をONからOFF(ON/OFF)、またはOFFからON(OFF/ON)への電源切替処理を行い(【0022】)、 閉店後処理として、電源切替処理(ON→OFF→ON)を行ったことを契機にポイントカウンタのポイントは初期化されず維持し(【0096】)、 ik 設定変更があった場合(S100でYES)、演出制御手段510は、演出表示部5の表示メータMに「0P」を表示し(S140)(【0090】)、 jp 設定変更がなく(S100でNO)、電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、ステップS140以降の処理を行い、演出制御手段510は、演出表示部5の表示メータMに「0P」を表示し(S140)(【0090】)、 mnop 電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、遊技が開始され(S150でYES)、ポイント管理手段520は、ポイント通常抽選を行い、その結果、当選し(S160でYES)、その当選が1回目の当選の場合(S165でYES)は、当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S170)、ポイント初期抽選及びポイント通常抽選の各当選ポイントの合算ポイント(実際にポイントカウンタに記憶されたポイント)を演出表示部5の表示メータMに表示(S180)し、 ポイント通常抽選の当選が2回目以降の場合は、当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S185)、ポイント通常抽選の当選ポイントを表示メータMに表示(加算表示)する(S190)(【0090】)、 q スロットマシンS(【0017】)。」 (3) 対比 本願補正発明と引用発明とを、分説に従い対比する(対比の見出しとしての(a)?(q)は、引用発明の分説構成と対応させた。)。 (a) 引用発明の構成aの「ポイントカウンタ」は、「カウント手段」に相当する。そして、引用発明の構成aの「ポイントカウンタ」(カウント手段)は、「記憶されたポイントを、遊技者に視認可能」とするものであるから、本願補正発明の「演出に関するカウントを行うカウント手段」に相当する。 また、引用発明の構成aの「ポイントカウンタ」(カウント手段)は、「サブ基板500」が「含んで構成」するものであり、当該「サブ基板500」は「筐体1の内部に」「設置され」るものであり、当該「筐体1」は「スロットマシンS」(遊技台。以下の(q)にて対比する。)に「設けられ」るのだから、引用発明の構成aの「ポイントカウンタ」(カウント手段)は、「スロットマシンS」(遊技台)が「備え」るものである。 よって、引用発明における構成aは、本願補正発明における構成Aに相当する。 (b) 引用発明の構成bの「演出表示部5」は、本願補正発明の「表示手段」に相当する。そして、引用発明の構成bの「演出表示部5」(表示手段)は、「複数種類の動画または静止画像を表示可能な」ものであるから、本願補正発明の「複数の表示を表示可能な表示手段」に相当するものである。 また、引用発明の構成bの「演出表示部5」(表示手段)は、「前扉2における表示窓4の上方に」「設けられ」るものであり、当該「前扉2」は「スロットマシンS」(遊技機)に「設けられ」るのだから、引用発明の構成bの「演出表示部5」(表示手段)は、「スロットマシンS」(遊技台)が「備え」るものである。 してみると、引用発明の構成bの「前扉2における表示窓4の上方には、複数種類の動画または静止画像を表示可能な演出表示部5が設けられ」ることは、本願補正発明の構成Bの「複数の表示を表示可能な表示手段と、を備え」ることに相当する。 よって、引用発明における構成bは、本願補正発明における構成Bに相当する。 (c) まず、本願補正発明の構成Cの「第一の状態から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態への状態変更」について、本願の明細書を参酌する。すると、明細書の【0140】には、 「図1に示すスロットマシン100では、前面扉102を開けると、不図示の設定変更スイッチを操作可能になる。この設定変更スイッチは、役決定確率等の遊技者の有利度合いに関する設定を、設定1?設定6の6段階で変更するためのスイッチである。・・・」 と記載され、同【0143】には 「・・・設定変更時に設定された設定値を設定変更後の設定値として、主制御部300のRAM308の設定値情報記憶領域に格納する(ステップS104)。」 と記載され、さらに同【0465】には、 「・・・第一の状態[・・・]から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態[・・・]への状態変更[例えば、設定変更による状態変更や、CZ状態から非AT状態に演出状態が移行したことによる状態変更]が行われる場合がある遊技台であって、・・・」 と記載されている(下線は当審で付した)。 そうすると、本願補正発明の「第一の状態から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態への状態変更」とは、「CZ状態から非AT状態に演出状態が移行」することに限定して解されるものではなく、「遊技者の有利度合いに関する設定を、設定1?設定6の6段階で変更する」ことにおいて、特定の設定値(第一の状態)から当該特定の設定値(第一の状態)よりも遊技者の有利度合が低い設定値(第二の状態)へ変更することも含まれるものと解するのが相当である。 上記理解に沿って、本願補正発明と引用発明を対比すると、引用発明の構成cの「メダルの払出しの期待値が最も高」い「設定値が「6」のとき」は、本願補正発明の構成Cの「第一の状態」に相当するとともに、引用発明の構成cの「メダルの払出しの期待値が最も低」い「設定値が「1」のとき」は、本願補正発明の構成Cの「該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態」に相当する。 そして、引用発明の構成cでは、「設定変更ボタン52が押下操作され」ると「「1?6」の設定値を、設定変更ボタン52の近傍に設けられた7セグ表示器に循環的に変動表示させ、スタートレバー15の押下操作に基づいて、選択された値を設定値として確定させ」るのだから、その設定手順からして「設定値が「6」のとき」(第一の状態)から、「設定値が「1」のとき」(第二の状態)への「状態変更」は行われる場合があるものである。 してみると、引用発明の構成cの「設定変更ボタン52が押下操作されて、有効となった設定変更スイッチ52aからの入力信号を受信する毎に、設定値記憶手段に記憶されている「1?6」の設定値を、設定変更ボタン52の近傍に設けられた7セグ表示器に循環的に変動表示させ、スタートレバー15の押下操作に基づいて、選択された値を設定値として確定させ」ることは、本願補正発明の構成Cの「第一の状態から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態への状態変更が行われる場合がある」ことに相当する。 よって、引用発明における構成cは、本願補正発明における構成Cに相当する。 (d) 引用発明の構成dlの「特定役であるチェリーが当選」することは、本願補正発明の構成Dの「遊技の結果」に相当する。 そして、引用発明の「ポイントカウンタ」(カウント手段)は、「特定役であるチェリーが当選したことを契機として、ポイントカウンタに加算するポイントを決定するためのポイント通常抽選を行い」、「ポイント通常抽選の結果、「0P」以外の加算ポイントに当選した場合は、ポイントカウンタに当選したポイントを加算するポイント加算処理を行」うのだから、 ・「特定役であるチェリーが当選」しなければ、「ポイントカウンタに加算するポイント」は必ず「0P」であり、 ・「特定役であるチェリーが当選」すれば、「ポイントカウンタに加算するポイント」は「「0P」以外の加算ポイント」となる場合がある、 といえる。してみると、引用発明の構成dlの「ポイントカウンタ」(カウント手段)は、「特定役であるチェリーが当選」するか否かによって(遊技の結果に応じて)、カウント値が変化する場合があるといえる。 したがって、引用発明における構成dlの 「特定役であるチェリーが当選したことを契機として、ポイントカウンタに加算するポイントを決定するためのポイント通常抽選を行い、ポイント通常抽選においては、抽選対象の加算ポイントとして「0P」、「1P」、「3P」または「7P」が設定された第1ポイントテーブルを参照して抽選を行い、ポイント通常抽選の結果、「0P」以外の加算ポイントに当選した場合は、ポイントカウンタに当選したポイントを加算するポイント加算処理を行」うことは、本願補正発明の構成Dの「カウント値が遊技の結果に応じて変化する場合がある」ことに相当する。 よって、引用発明における構成dlは、本願補正発明における構成Dに相当する。 (e) 引用発明の構成ekの「設定変更手段130による設定変更処理の有無を判断し、設定変更処理がされたと判断した場合」、「ポイントカウンタのポイント」、「0P」は、それぞれ本願補正発明の構成Eの「状態変更が行われた場合」、「カウント手段のカウント値」、「或る値」に相当する。 してみると、引用発明の構成ekの「遊技制御手段110からの設定変更フラグに係るコマンド信号(初期化コマンド信号)を受信したことを契機として、ポイントカウンタのポイントを初期化する(ポイント=「0P」とする)」ことは、本願補正発明の構成Eの「前記状態変更が行われた場合に、前記カウント手段のカウント値は或る値であ」ることに相当する。 よって、引用発明における構成ekは、本願補正発明における構成Eに相当する。 (f) 引用発明の構成fの「表示メータM」は本願補正発明の構成Fの「第一の表示」に相当し、引用発明の構成fの「表示領域の下部には表示メータMを表示」する「演出表示部5」(表示手段)は本願補正発明の構成Fの「第一の表示を表示可能な手段」に相当する。 よって、引用発明における構成fは、本願補正発明における構成Fに相当する。 (g) 引用発明の構成glの「当選ポイント(例えば「3P」)をポイントカウンタに加算するとともに(その結果、ポイントカウンタのポイントが「6P」となる)、ポイントカウンタに記憶されているポイント「6P」を表示メータMに表示」することは、本願補正発明の構成Gの「第一の表示」が「前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である場合」に相当する。 また、引用発明の構成glの「表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持」することは、本願補正発明の構成Gの「第一の表示」が「該カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である場合」に相当する。 してみると、引用発明の構成glの「遊技が開始され、ポイント通常抽選に当選した場合、当選ポイント(例えば「3P」)をポイントカウンタに加算するとともに(その結果、ポイントカウンタのポイントが「6P」となる)、ポイントカウンタに記憶されているポイント「6P」を表示メータMに表示し」「電源切替処理(ON→OFF→ON)を行ったことを契機に、表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持」することは、本願補正発明の構成Gの「前記第一の表示には、前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である場合と、該カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である場合とがあ」ることに相当する。 よって、引用発明における構成glは、本願補正発明における構成Gに相当する。 (h) 引用発明の構成hの「電源切替処理(ON→OFF→ON)を行ったこと」は本願補正発明の構成Hの「電断復電が生じたこと」に相当し、引用発明の構成hの「電源切替処理(ON→OFF→ON)を行ったことを契機にポイントカウンタのポイントは初期化されず維持」することは、本願補正発明の構成Hの「カウント手段におけるカウント値は、電断復電が生じたことで変化する値ではな」いことに相当する。 よって、引用発明における構成hは、本願補正発明における構成Hに相当する。 (i) 引用発明の構成ikの「設定変更があった場合」、「0P」は、それぞれ本願補正発明の構成Iの「状態変更が行われた場合」、「第一の表示内容」に相当するとともに、引用発明の構成ikの「表示メータMに「0P」を表示」することは、本願補正発明の構成Iの「第一の表示内容で前記第一の表示を表示する」ことに相当する。 してみると、引用発明の構成ikの「設定変更があった場合(S100でYES)、」「表示メータMに「0P」を表示」する「演出表示部5」は、本願補正発明の構成Iの「前記状態変更が行われた場合に、第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であ」る「前記表示手段」に相当する。 よって、引用発明における構成ikは、本願補正発明における構成Iに相当する。 (j) そもそも電源のOFF/ONの切り替え(復電)をするためには、その前に電源をOFF(電断)にしておく必要があることは当然なのだから、引用発明の構成jpの「設定変更がなく(S100でNO)、電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)」は、本願補正発明の「電断復電があった場合」(「第一の場合」)に相当する。 また、引用発明の構成jpの「表示メータMに「0P」を表示」することは本願補正発明の構成Jの「前記第一の表示内容で前記第一の表示を表示する」ことに相当する。 してみると、引用発明の構成jpの「設定変更がなく(S100でNO)、電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、」「表示メータMに「0P」を表示」する「演出表示部5」は、本願補正発明の構成Jの「電断復電があった場合に、前記第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であ」る「前記表示手段」に相当する。 よって、引用発明における構成jpは、本願補正発明における構成Jに相当する。 (k) 上記(i)によれば、引用発明の構成ikの「0P」は本願補正発明の「第一の表示内容」に相当する。 また、上記(e)によれば、引用発明の構成ekの「0P」は本願補正発明の「或る値」に相当する。 そうすると、引用発明の構成ek、ikの両者の「0P」は、本願補正発明の構成Kの「前記第一の表示内容」に相当し、かつ「前記カウント手段におけるカウント値が前記或る値であること」に相当するから、引用発明の構成ek、ikの両者は、本願補正発明の構成Kの「前記第一の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値が前記或る値であることを表す表示内容であ」るとの構成を有する。 してみると、引用発明の 「遊技制御手段110からの設定変更フラグに係るコマンド信号(初期化コマンド信号)を受信したことを契機として、ポイントカウンタのポイントを初期化(ポイント=「0P」とする)」(構成ek)し、 「設定変更があった場合(S100でYES)、」「演出表示部5の表示メータMに「0P」を表示」(構成ik)することは、本願補正発明の構成Kの「前記第一の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値が前記或る値であることを表す表示内容であ」ることに相当する。 よって、引用発明における構成ek、ikは、本願補正発明における構成Kに相当する。 (l) 引用発明の構成glの「閉店後処理として、電源切替処理(ON→OFF→ON)を行った」ことは、本願補正発明の「電断復電が行われた」ことに相当する。 また、引用発明の構成glにおいては「閉店後処理として、電源切替処理(ON→OFF→ON)を行った」(電断復電が行われた)「ことを契機に、表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持し、遊技が開始され、ポイント通常抽選に当選した場合、当選ポイント(例えば「3P」)をポイントカウンタに加算するとともに(その結果、ポイントカウンタのポイントが「6P」となる)、ポイントカウンタに記憶されているポイント「6P」を表示メータMに表示」するものであり、さらに同構成dlによれば、「ポイント通常抽選」は「特定役であるチェリーが当選したことを契機として」行われるものである。 そうすると、引用発明の構成dl、glによれば、 「閉店時、演出表示部5の表示メータMには「3P」が表示され、サブメモリ590のポイントカウンタにはポイントが「3P」記憶(当審注:当該「「3P」記憶」は「「3P」が記憶」の明らかな誤記である)されていた場合」には、「遊技が開始され、ポイント通常抽選に当選した場合、当選ポイント(例えば「3P」)をポイントカウンタに加算するとともに(その結果、ポイントカウンタのポイントが「6P」となる)、ポイントカウンタに記憶されているポイント「6P」を表示メータMに表示」することは、「特定役であるチェリーが当選」しないことにはなされないことであって、「遊技が開始され」ても「特定役であるチェリーが当選」しない場合には、「表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持」するものといえる。 してみると、引用発明の構成dlにおいて「特定役であるチェリーが当選」しないことは、本願補正発明の構成Lの「遊技の結果が或る結果(「第二の結果」)となった」ことに相当するとともに、引用発明の構成dl、glにおいて「閉店後処理として、電源切替処理(ON→OFF→ON)を行い」「遊技が開始され」「特定役であるチェリーが当選」しないことは、本願補正発明の構成Lの「電断復電が行われた後において遊技の結果が或る結果(「第二の結果」)となった場合」に相当し、引用発明の構成dl、glにおいて「ポイントカウンタに記憶されているポイント」「を表示メータMに表示」することなく、「表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持」することは、本願補正発明の構成Lの「前記カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である前記第一の表示が表示される」ことに相当するから、引用発明の 「特定役であるチェリーが当選したことを契機として、ポイントカウンタに加算するポイントを決定するためのポイント通常抽選を行い」(構成dl)、 「閉店後処理として、電源切替処理(ON→OFF→ON)を行ったことを契機に、表示メータMには「0P」が表示され、ポイントカウンタのポイントは初期化されず「3P」を維持し、 遊技が開始され、ポイント通常抽選に当選した場合、当選ポイント(例えば「3P」)をポイントカウンタに加算するとともに(その結果、ポイントカウンタのポイントが「6P」となる)、ポイントカウンタに記憶されているポイント「6P」を表示メータMに表示」(構成gl)することは、本願補正発明の構成Lの「電断復電が行われた後において遊技の結果が或る結果(「第二の結果」)となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である前記第一の表示が表示される場合があ」ることに相当する。 よって、引用発明における構成dl、glは、本願補正発明における構成Lに相当する。 (m) まず、本願補正発明の「前記第一の場合があった後に或る条件が成立した場合」について、明細書を参酌する。すると、明細書の【0395】には、 「図38は、電断復電した後、・・・を示す図である。」 と記載され、【0397】には、 「この例では、真対決ポイント数が138ポイントに設定されている。このため、次ゲームでハズレの図柄組合せが停止表示され、・・・」 と記載され、【0399】には、 「対決前兆状態に移行してから最初のゲームでもハズレの図柄組合せが停止表示され、」 と記載され、【0401】には、 対決状態に移行してから最初のゲームでもハズレの図柄組合せが停止表示され、・・・やがて、対決状態に移行してから2回目のゲームが開始され、リプレイ図柄である再遊技役2の図柄組合せ(疑似BB図柄)が停止表示される。」 と記載されている(下線は当審で付した)。 そうすると、本願補正発明の「前記第一の場合があった後」とは、電断復帰があった場合(第1の場合)の直後の遊技などと限定して解する理由はなく、複数回のゲームを介した後であっても構わないと解するのが相当である。 上記理解をふまえて本願補正発明と引用発明を対比すると、引用発明の構成mnopの「ポイント通常抽選の当選が2回目以降」であることは本願補正発明の構成Mの「或る条件が成立」することに相当し、引用発明の構成mnopの「電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、遊技が開始され(S150でYES)」「ポイント通常抽選の当選が2回目以降の場合」は、電源のOFF/ONの切り替えがあってさらに少なくとも2回以上の遊技を介した後となるが、上記理解に沿えば本願補正発明の「前記第一の場合があった後に或る条件が成立した場合」に相当する。 また、引用発明の構成mnopの「ポイント通常抽選の当選ポイント」は本願補正発明の「第二の表示内容」に相当するとともに、同構成mnopの「ポイント通常抽選の当選ポイントを表示メータMに表示(加算表示)」することは、「第二の表示内容で前記第一の表示を表示する」ことに相当する。 してみると、引用発明の構成mnopの「電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、遊技が開始され(S150でYES)」「ポイント通常抽選の当選が2回目以降の場合」「ポイント通常抽選の当選ポイントを表示メータMに表示(加算表示)」する「演出表示部5」は、本願補正発明の構成Mの「前記第一の場合があった後に或る条件が成立した場合に、第二の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であ」る「前記表示手段」に相当するものである。 よって、引用発明における構成mnopは、本願補正発明における構成Mに相当する。 (n) 引用発明の構成mnopにおいては、「当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S185)、ポイント通常抽選の当選ポイントを表示メータMに表示(加算表示)し」ているのだから、「ポイント通常抽選の当選ポイント」(第2の表示内容)は、「加算処理」した「ポイントカウンタ」(カウント手段)の値と一致するものであって、「ポイントカウンタ」(カウント手段)におけるカウント値を表す表示内容である。 してみると、引用発明の構成mnopの「ポイント通常抽選の当選が2回目以降の場合は、当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S185)、ポイント通常抽選の当選ポイントを表示メータMに表示(加算表示)する(S190)」際の表示は、本願補正発明の構成Nの「前記第二の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値を表す表示内容であ」ることに相当するものである。 よって、引用発明における構成mnopは、本願補正発明における構成Nに相当する。 (o) 引用発明の「ポイント通常抽選の当選が2回目以降」であることが本願補正発明の「或る条件が成立」することに相当することが上記(m)にて説示のとおりであるから、引用発明の構成mnopの「電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)」「当選が1回目の当選の場合(S165でYES)」は本願補正発明の構成Oの「前記第一の場合があってから前記或る条件が成立するまでの間」の「場合」に相当する。 また、引用発明の構成mnopの「当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行(S170)」うことは、本願補正発明の構成Oの「前記カウント手段のカウント値が変化する場合(「第二の場合」)」に相当する。 してみると、引用発明の構成mnopの「電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、」「その当選が1回目の当選の場合(S165でYES)は、」「当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行」うことは、本願補正発明の構成Oの「前記第一の場合があってから前記或る条件が成立するまでの間に前記カウント手段のカウント値が変化する場合(「第二の場合」)があ」ることに相当する。 よって、引用発明における構成mnopは、本願補正発明における構成Oに相当する。 (p) 引用発明の構成jpによれば、「設定変更がなく(S100でNO)、電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)」には「演出表示部5の表示メータMに「0P」を表示(S140)」するのだから、引用発明の構成mnopの「当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S170)、ポイント初期抽選及びポイント通常抽選の各当選ポイントの合算ポイント(実際にポイントカウンタに記憶されたポイント)を演出表示部5の表示メータMに表示」することは、表示メータMを「0P」から変化させることであって、本願補正発明の構成Pの「前記第二の場合に、前記第一の表示の表示内容が変化する」ことに相当する。 してみると、引用発明の 「設定変更がなく(S100でNO)、電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、」「演出表示部5の表示メータMに「0P」を表示し(S140)」(構成jp)、 「電源のOFF/ONの切り替えがあった場合(S200でYES)、遊技が開始され(S150でYES)、」「ポイント通常抽選を行い、その結果、当選し(S160でYES)、その当選が1回目の当選の場合(S165でYES)は、当選ポイントをポイントカウンタに加算するポイント加算処理を行い(S170)、ポイント初期抽選及びポイント通常抽選の各当選ポイントの合算ポイント(実際にポイントカウンタに記憶されたポイント)を演出表示部5の表示メータMに表示(S180)」(構成mnop)することは、本願補正発明の構成Pの「前記第二の場合に、前記第一の表示の表示内容が変化する場合」ことに相当する。 よって、引用発明における構成jp、mnopは、本願補正発明における構成Pに相当する。 (q) 引用発明の構成qの「スロットマシンS」は、本願補正発明の構成Qの「遊技台」に相当する。 よって、引用発明における構成qは、本願補正発明における構成Qに相当する。 (4) 当審の判断 してみると、上記「(3) 対比」(a)?(q)によれば、本願補正発明と引用発明との間に差異はなく、本願補正発明は引用発明である。また、本願補正発明は当業者が引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものである。 (5) 審判請求人の主張について 審判請求人は、審判請求書の「3.本願発明が特許されるべき理由」の「(3)拒絶理由について」の項において、 「引用文献1には、電断復電があった後に、特定役であるチェリーに当選して1回目のポイント通常抽選が行われた場合に、ポイントカウンタに記憶されているポイントを表示メータMの値として表示することは開示されています。 しかしながら、審査官殿が拒絶理由通知でご認定されたように、引用文献1に記載された遊技台では、電断復電があった後であってポイント通常抽選が1回目に当選する前の遊技において、内部抽選で特定役が当選しない場合(「第二の結果」に相当)には、表示メータMの表示とポイントカウンタのポイントの値が異なる状態が維持されたままとなります([図14](C)のように、表示メータMには「0P」が表示されたままであり、かつポイントカウンタのポイントは「3P」を維持したままである)。 一方、補正後の請求項1に係る発明では、上述のごとく、「前記第一の場合があってから前記或る条件が成立するまでの間に前記カウント手段のカウント値が変化する場合(以下、「第二の場合」という。)があり、 前記第二の場合に、前記第一の表示の表示内容が変化する場合がある、」といった構成(以下、特徴的構成といいます)の限定を行いました。この特徴的構成については、引用文献1に開示も示唆もありません。」 と主張する。 しかし、引用発明が本願補正発明における審判請求人の主張する構成を備えることは上記「(3) 対比」にて説示のとおりであり、審判請求人の上記主張は採用することができない。 (6) まとめ 以上のように、本願補正発明は引用発明であるから特許法第29条第1項第3号に該当し、特許出願の際独立して特許を受けることができない。また、本願補正発明は当業者が引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができない。 3 補正の却下の決定についてのむすび 上記「2 独立特許要件について」より、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 1 本願発明 本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の特許請求の範囲の請求項1-4に係る発明のうち、請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成31年4月5日提出の手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである(A?Qは本願発明を分説するため当審で付した)。 (本願発明) 「【請求項1】 A 演出に関するカウントを行うカウント手段と、 B 複数の表示を表示可能な表示手段と、 を備え、 C 第一の状態から該第一の状態よりも遊技者の有利度合が低い第二の状態への状態変更が行われる場合がある遊技台であって、 D 前記カウント手段は、カウント値が遊技の結果に応じて変化する場合がある手段であり、 E 前記状態変更が行われた場合に、前記カウント手段のカウント値は或る値であり、 F 前記表示手段は、第一の表示を表示可能な手段であり、 G 前記第一の表示には、前記カウント手段におけるカウント値に関する表示内容の表示である場合と、該カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である場合とがあり、 H 前記カウント手段におけるカウント値は、電断復電が生じたことで変化する値ではなく、 I 前記表示手段は、前記状態変更が行われた場合に、第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 J 前記表示手段は、電断復電があった場合に、前記第一の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 K 前記第一の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値が前記或る値であることを表す表示内容であり、 L 電断復電が行われた後において遊技の結果が或る結果(以下、「第二の結果」という。)となった場合に、前記カウント手段におけるカウント値とは異なる表示内容の表示である前記第一の表示が表示される場合がある、 Q ことを特徴とする遊技台。」 2 拒絶の理由 原査定の拒絶の理由の概要は、 1 この出願の請求項1-4に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができず、 2 この出願の請求項1-4に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、 というものである。 特開2016-22013号公報 (上記「2 独立特許要件について」「(2) 引用文献に記載された事項」にて示した引用文献と同じ) 3 引用文献に記載された事項 これに対して、原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献の記載事項及び引用発明については、上記第2 「2 独立特許要件について」「(2) 引用文献に記載された事項」に示したとおりである。 4 対比 本願発明は、本願補正発明の「表示手段」についての、 「前記第一の場合があった後に或る条件が成立した場合に、第二の表示内容で前記第一の表示を表示する手段であり、 前記第二の表示内容は、前記カウント手段におけるカウント値を表す表示内容であり、 前記第一の場合があってから前記或る条件が成立するまでの間に前記カウント手段のカウント値が変化する場合(以下、「第二の場合」という。)があり、 前記第二の場合に、前記第一の表示の表示内容が変化する場合がある」との限定を外し、それに伴い「電断復電があった場合」について「第一の場合」との定義を外したものである。 そうすると、本願補正発明は引用発明であり、また本願補正発明は当業者が引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるのだから、本願補正発明から構成の一部を外した本願発明もまた引用発明であり、また当業者が引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものである。 5 むすび 以上のとおりであるから、本願発明は引用発明であるから特許法第29条第1項第3号に該当し、また本願発明は当業者が引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、他の請求項について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2020-04-07 |
結審通知日 | 2020-04-14 |
審決日 | 2020-05-12 |
出願番号 | 特願2018-185373(P2018-185373) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F) P 1 8・ 113- Z (A63F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 三田村 陽平 |
特許庁審判長 |
安久 司郎 |
特許庁審判官 |
▲高▼橋 祐介 石井 哲 |
発明の名称 | 遊技台 |
代理人 | 吉延 彰広 |