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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 4項1号請求項の削除 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 (159条1項、163条1項、174条1項で準用) 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1364591
審判番号 不服2019-13663  
総通号数 249 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-09-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-10-11 
確定日 2020-07-30 
事件の表示 特願2014-113371「ゲーム装置およびゲーム提供方法」拒絶査定不服審判事件〔平成27年12月17日出願公開、特開2015-226635〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成26年5月30日の出願であって、平成30年2月7日付けで拒絶の理由が通知され、同年4月12日付けで意見書が提出されるとともに、手続補正がなされ、同年9月5日付けで拒絶の理由が通知され、同年11月13日付けで意見書が提出されるとともに、手続補正がなされ、平成31年4月4日付けで拒絶の理由(最後)が通知され、令和1年6月6日付けで意見書が提出されるとともに、手続補正がなされ、令和1年7月2日付けで令和1年6月6日付けの手続補正が却下されるとともに、拒絶査定がなされたのに対し、同年10月11日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正(以下「本件補正」という。)がなされたものである。


第2 本件補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
本件補正を却下する。

[理由]
1 補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲について、下記(1)に示す本件補正前の(すなわち、平成30年11月13日付けで提出された手続補正書により補正された)特許請求の範囲の請求項1乃至10を、下記(2)に示す本件補正後の特許請求の範囲の請求項1乃至10へと補正するものである。(下線は審決で付した。以下同じ。)

(1)本件補正前の特許請求の範囲
「【請求項1】
オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成されたゲーム装置であって、
前記ゲームのプレイ中に、前記オブジェクトを含むゲーム画像を表示する第1のサブ表示部と、第2のサブ表示部とを有する表示部と、
前記第1のサブ表示部に表示された前記ゲーム画像の任意の場面の複数の候補を選択する場面選択部と、
前記複数の候補を前記表示部に提供するゲーム提供部と、
選択された前記複数の候補のうちの前記場面内に含まれる前記オブジェクトに基づいて、印刷用画像を生成する印刷用画像生成部と、
前記印刷用画像を基材上に印刷し、前記カードを得る印刷手段と、を備え、
前記第2のサブ表示部は、前記複数の候補を表示し、
前記複数の候補の少なくとも1つは、前記ゲーム画像の任意の前記場面から、前記プレイヤーの選択によって表示されたものであることを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
前記オブジェクトは、モデリングによって作成される請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記印刷用画像は、前記オブジェクトに基づいて生成されたキャラクター画像を含む請求項1または2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記印刷用画像は、前記オブジェクトに関連付けられた属性情報を表す属性画像をさらに含む請求項1ないし3のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記印刷用画像は、前記オブジェクトの種類を特定するための情報を記録した情報コードをさらに含む請求項1ないし4のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記印刷用画像生成部は、前記プレイヤーが前記印刷用画像を編集するための編集モードを提供可能であり、
前記印刷手段は、前記プレイヤーによって編集された前記印刷用画像を前記基材上に印刷し、前記カードを得る請求項1ないし5のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項7】
前記印刷用画像生成部は、前記編集モードにおいて、前記プレイヤーの操作に応じて、前記オブジェクトの回転、前記オブジェクトの色変更、前記オブジェクトの明るさ変更、前記オブジェクトに対するエフェクト追加、または前記オブジェクトの変形のうちの少なくとも1つを実行する請求項6に記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記場面選択部は、前記第2のサブ表示部に表示された前記複数の候補に対する前記プレイヤーの選択に基づいて、前記印刷用画像の生成に用いられる前記場面を選択する請求項1ないし7のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項9】
前記複数の候補の少なくとも1つは、前記プレイヤーのゲームプレイ中に所定のイベントが発生したときに、取得される請求項1ないし8のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項10】
オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成され、第1のサブ表示部と第2のサブ表示部とを有する表示部を備えるゲーム装置を用いたゲーム提供方法であって、
前記ゲームのプレイ中に、前記オブジェクトを含むゲーム画像を前記第1のサブ表示部に表示する工程と、
表示された前記ゲーム画像の任意の場面の複数の候補を選択する工程と、
前記複数の候補を前記表示部に提供する工程と、
前記複数の候補を前記第2のサブ表示部に表示する工程と、
選択された前記複数の候補のうちの前記場面内に含まれる前記オブジェクトに基づいて、印刷用画像を生成する工程と、
前記印刷用画像を基材上に印刷し、前記カードを得る工程と、を含み、
前記複数の候補の少なくとも1つは、前記ゲーム画像の任意の前記場面から、前記プレイヤーの選択によって表示されたものであることを特徴とするゲーム提供方法。」

(2)本件補正後の特許請求の範囲
「【請求項1】
オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成されたゲーム装置であって、
前記ゲームのプレイ中に、前記オブジェクトを含むゲーム画像を表示する第1のサブ表示部と、第2のサブ表示部とを有する表示部と、
前記第1のサブ表示部に表示された前記ゲーム画像の任意の場面の複数の候補を選択する場面選択部と、
候補表示モード中に、前記複数の候補を前記第2のサブ表示部に提供するゲーム提供部と、
選択された前記複数の候補のうちの前記場面内に含まれる前記オブジェクトに基づいて、キャラクター画像を含む印刷用画像を生成する印刷用画像生成部と、
前記印刷用画像を基材上に印刷し、前記カードを得る印刷手段と、を備え、
前記第1のサブ表示部は、前記印刷用画像を表示し、
前記第2のサブ表示部は、前記複数の候補を表示し、
前記印刷用画像に含まれる前記キャラクター画像は、前記複数の候補から、前記プレイヤーによって選択された一の候補に含まれるキャラクター画像であり、
前記複数の候補の少なくとも1つは、前記ゲーム画像の任意の前記場面から、前記プレイヤーの選択によって表示されたものであることを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
前記オブジェクトは、モデリングによって作成される請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記第2のサブ表示部は、プレイモード中に場面選択アイコンと、規定の数の前記複数の候補とを表示し、
前記場面選択アイコンは、前記複数の候補が前記規定の数に到達したとき、非アクティブ化される請求項1または2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記印刷用画像は、前記オブジェクトに関連付けられた属性情報を表す属性画像をさらに含む請求項1ないし3のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記印刷用画像は、前記オブジェクトの種類を特定するための情報を記録した情報コードをさらに含む請求項1ないし4のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記印刷用画像生成部は、前記プレイヤーが前記印刷用画像を編集するための編集モードを提供可能であり、
前記印刷手段は、前記プレイヤーによって編集された前記印刷用画像を前記基材上に印刷し、前記カードを得る請求項1ないし5のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項7】
前記印刷用画像生成部は、前記編集モードにおいて、前記プレイヤーの操作に応じて、前記オブジェクトの回転、前記オブジェクトの色変更、前記オブジェクトの明るさ変更、前記オブジェクトに対するエフェクト追加、または前記オブジェクトの変形のうちの少なくとも1つを実行する請求項6に記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記場面選択部は、前記第2のサブ表示部に表示された前記複数の候補に対する前記プレイヤーの選択に基づいて、前記印刷用画像の生成に用いられる前記場面を選択する請求項1ないし7のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項9】
前記複数の候補の少なくとも1つは、前記プレイヤーのゲームプレイ中に所定のイベントが発生したときに、取得される請求項1ないし8のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項10】
オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成され、第1のサブ表示部と第2のサブ表示部とを有する表示部を備えるゲーム装置を用いたゲーム提供方法であって、
前記ゲームのプレイ中に、前記オブジェクトを含むゲーム画像を前記第1のサブ表示部に表示する工程と、
表示された前記ゲーム画像の任意の場面の複数の候補を選択する工程と、
候補表示モード中に、前記複数の候補を前記第2のサブ表示部に提供する工程と、
前記複数の候補を前記第2のサブ表示部に表示する工程と、
選択された前記複数の候補のうちの前記場面内に含まれる前記オブジェクトに基づいて、キャラクター画像を含む印刷用画像を生成する工程と、
前記印刷用画像を基材上に印刷し、前記カードを得る工程と、を含み、
前記第1のサブ表示部は、前記印刷用画像を表示し、
前記印刷用画像に含まれる前記キャラクター画像は、前記複数の候補から、前記プレイヤーによって選択された一の候補に含まれるキャラクター画像であり、
前記複数の候補の少なくとも1つは、前記ゲーム画像の任意の前記場面から、前記プレイヤーの選択によって表示されたものであることを特徴とするゲーム提供方法。」

2 補正事項について
本件補正により、本件補正後の請求項3が新たに追加された(以下,本件補正のうち,請求項3を新たに追加する補正事項を「本件補正事項」という。)。
そして、本件補正事項により追加された請求項3は、本件補正前のいずれの請求項に対応するものではない。また,その内容を実質的に見たとしても、本件補正事項が、本件補正前のいずれの発明特定事項を減縮するものでないことは明らかである。
してみると、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものということはできない。
また、本件補正事項が、同項第1号に規定する請求項の削除、同項第3号に規定する誤記の訂正、同項第4号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものにも該当しないことも明らかである。
したがって、本件補正は、審判請求時の補正であって、特許法第17条の2第5項の規定に違反するものである。

3 独立特許要件(特許法第17条の2第6項で準用する同法第126条第7項に規定する要件)について
上記2のとおり、本件補正は、特許法17条の2第5項の規定に違反するものであるが、本件補正後の請求項1についての補正が同項第2号に規定するいわゆる特許請求の範囲の限定的減縮を目的とするものであることが明らかなところ、念のため、本件補正後の前記請求項1に係る発明(令和2年10月11日付け手続補正書の特許請求の範囲に記載された事項により特定される、上記「1(2)本件補正後の特許請求の範囲」の【請求項1】乃至【請求項10】(以下、それぞれ「本願補正発明1」乃至「本願補正発明12」という。)における本願補正発明1が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

(1)本願補正発明1
本願補正発明1は、上記「1(2)本件補正後の特許請求の範囲」の【請求項1】に記載したとおりのものと認める。

(2)引用例
ア 引用例1
原査定の拒絶の理由において引用され、本願の出願日前の平成16年10月21日に頒布された刊行物である特開2004-290469号公報(以下「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている。
(ア)「【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム機やパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いたゲームシステムに関し、特にトレーディングカードなどのカードによってゲームを進行させるための情報および機能の提供してゲームを行うゲームシステムに関する。」
(イ)「【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうしたトレーディングカードの取得は売買や交換によるために、トレーディングカードを用いたゲームにおいても、そのゲームにおけるユーザーの進度や勝敗、結果等とカードの内容とは直接にトレーディングカードに結びつかなかった。
【0009】
また、トレーディングカードの販売は上述のような販売形態をとるので、購入者はカードの購入の際に自身の希望や状況等を反映させることができず、予めカード供給者が製造し、用意した範囲内の写真や絵等の図柄、役割や機能等を有するカードしか取得することができなかった。
【0010】
本発明の目的は、ゲームの進行状況や結果等のユーザー履歴に密接に結びついた図柄と機能とを有したカードを供給できるゲームシステムを提供することにある。」
(ウ)「【0065】
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係るゲームシステムを説明する図である。
【0066】
本実施の形態に係るゲームシステムは、インターネットなどのネットワークを介してサーバーがユーザー履歴を管理して、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下PC)上でゲームプログラム(ゲーム実行手段)を実行する例である。
【0067】
ゲームシステム2はインターネット10のようなネットワークに接続されたサーバー700を有しており、このサーバー700は課金サーバーとゲームのユーザー履歴の管理サーバーとを兼ねる。インターネット10にはユーザーの第1のPC720がモデム730を介して接続されている。第1のPC720とモデム730とは接続線701によって接続されている。また、第1のPC720は接続線702によってプリンタ740(印刷手段)に接続されている。このプリンタ740は、識別情報の読み書き機能を有している。
【0068】
インターネット10にはユーザーの第2のPC750も接続されている。第2のPC750は接続線703によって接続されたモデム712を介してインターネット10に接続されている。また、第2のPC750は接続線704によってリーダー・ライター機能付きのプリンタ770(印刷手段)に接続されている。プリンタ770はカード800の無線タグ820に対してデータの読み書きをする読書き機能を有している。」
(エ)「【0081】
第1のPC720からサーバ700に向かう矢印709は、カード情報の購入手続きを示しており、サーバ700から第1のPC720に向かう矢印710は、カード情報購入に対する課金処理を示している。サーバー700からプリンタ740に向かう矢印711は、購入したカード情報に相当する識別情報と機能追加情報、および印刷画像データの流れを示している。第2のPC750からサーバー700に向かう矢印712は、カード800から読み出した識別情報の流れであり、サーバー700から第2のPCに向かう矢印713は、サーバー700から識別情報に対して読み出されるユーザー履歴情報の流れである。ここで、サーバー700と各PC720,750間でやりとりされるユーザー履歴の中にはユーザーを特定するユーザーIDも含まれているとする。第1の実施の形態ではカードの識別情報=ユーザー識別情報としたが、本実施の形態ではユーザー識別情報(ユーザーID)とカード識別情報とは異なるものとして扱う。」
(オ)「【0100】
図10は、ステップアップルーチンを示すフローチャートである。
【0101】
ステップアップルーチンは、プレイヤーキャラクターの経験が一定の条件を充足して、プレイヤーキャラクターが熟練した剣士に成長した場合などにゲームプログラムが実行するルーチンである。
【0102】
ステップS1001においてステップアップルーチンになると、ユーザーのゲームレベルがステップアップしたことを画面に表示する(ステップS1002)。次に、ユーザーに新規カードを作成するかどうかを問い合わせ(ステップS1003)、新規カードを作成しない場合には、ステップS1012に進み、本ルーチンを終了する。
【0103】
新規カードを作成する場合には(ステップS1003でYES)、識別情報の読書きが可能であり、印刷可能なカード800(白紙カード)を、無線タグ820のリーダ・ライター機能付きプリンタ770にセットするように指示する(ステップSS1004)。続いて、サーバー700に成長したキャラクターのカード800の購入情報を送る(ステップS1005)。
【0104】
次に、サーバー700からの課金手続きに対して応答を行う(ステップS1006)。続いて、カード800の無線タグ820に、サーバー700から送信されたカード識別情報に対応するキャラクターの属性、すなわち、熟練した剣士に認められた機能追加情報をプリンタ770によって書き込む(ステップS1007)。機能追加情報により、切れ味のある剣、重いが打撃力の強い剣などが選択可能になったり、必殺技が何種類か使用可能になったりするなどの機能が追加される。
【0105】
次に、ステップアップ後のプレイヤーキャラクターの図柄(ユーザー履歴に基づく印刷図柄)をユーザーに提示するとともに、ユーザーに背景画像やキャラクターのポーズなどの選択事項の選択を指示する(ステップS1008)。次に、選択された図柄をカード800に印刷するようにプリンタ740に指示を与える(ステップS1009)。
【0106】
次に、新しいカードの識別情報をユーザー履歴に関連付ける(ステップS1010)。これにより、ユーザーは、成長したキャラクターの図柄が印刷され、かつ、成長したキャラクターの有する機能が付加されたトレーディングカード800を入手できる。このようなカード作成の際に、ユーザーに図柄の一部を選択させたりすることにより、カード800はさらにユーザーに固有の希少性の高いカードになる。
【0107】
最後に、ステップアップ後の設定値をユーザー履歴に記録して保存し(ステップS1011)、ステップアップルーチンを終了する(ステップS1012)。
【0108】
本実施の形態においては、カード800の識別情報はユーザー履歴と関連付けられるとともに、高い頻度でサーバー700上にユーザー履歴が保存される。これにより、ゲーム実行時のすべてのユーザー履歴がサーバー700に記録されるとともに、カード800自身には、機能追加情報のみが記録される。この結果、ユーザーが異なるPC720,750上からインターネット10を介してゲームを行っても、上述したカード800があれば、同一ユーザーの場合はカード800の識別情報と自分のユーザー履歴とを照らし合わせて自分のゲームを続行を知ることが可能である。また、異なるユーザーの場合には、たとえばユーザーが友人にそのトレーディングカード800を渡した場合などは、カード800の識別情報と機能追加情報とを読み出して、友人のゲーム履歴と結びつけることにより、友人のゲームのなかに、そのキャラクターを登場させることが可能になる。
【0109】
キャラクターが成長する以外に、カード800の他の発行形態として、ユーザーが行った戦闘や体験した出来事(ラストシーンなど)等の1シーンを図柄として選択して印刷するとともに、無線タグ820内の付属情報格納部820bに関連付けられた戦闘や出来事を記録することがあげられる。ユーザー自身が、そのカード800をセットすることで、印象に残った戦闘や出来事の場所や日時、状況を再現できるメモリアルカードにするという楽しみ方や、ユーザーが友人に絵葉書のようにカード800を渡すことで、友人がユーザーの体験した戦闘や出来事を追体験することができる。
【0110】
具体的には、ユーザーが所望の場面をカード800に印刷することを選択すると、カード表面800aにユーザーの所望した場面の図柄を印刷するようにプリンタ740に指示を与えるとともに、サーバー700にその場面の状況や様子などの静止画や動画を記録する。無線タグ820内の付属情報格納部820bには、サーバー700に記録されたその場面の記録を特定する参照情報のみが記録される。ユーザーが代わったり、カード800を交換した者は、カード800の図柄を鑑賞したり、収集するばかりでなく、カード800の無線タグ820を読み出せるプリンタ770に読み込ませることにより、無線タグ820内の識別情報格納部820aに記録されているカード800の識別情報とともに、付属情報格納部820bに記録された出来事の記録の参照情報を読み出して、その場面をビデオを見るように鑑賞できる。」
(カ)図7より、第1のPC720が表示部を備えることが看取でき、上記(ウ)より、サーバー700、インターネット10、第1のPC720及びプリンタ740(印刷手段)は、ゲームシステム2を構成することは明らかであるから、第1のPC720の表示部にゲーム画面が表示されることも明らかである。
(キ)上記(ウ)より、プリンタ740は、識別情報の読み書き機能を有しており、また、上記(オ)より、ユーザは、第1のPC720にて、ステップアップルーチンを実行していることは明らかであるから、新規カードを作成する場合には、プリンタ740に印刷可能なカード800(白紙カード)を、セットすることは明らかである。

そうすると、上記(ア)乃至(キ)の事項から、引用例1には、次の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されているものと認められる。
「課金サーバーとゲームのユーザー履歴の管理サーバーとを兼ねるサーバー700と接続されたインターネット10に接続されるとともに、識別情報の読み書き機能を有しているプリンタ740(印刷手段)に接続され、ゲーム画面が表示される表示部を備えているユーザーの第1のPC720であって、
サーバー700、インターネット10、第1のPC720及びプリンタ740(印刷手段)は、ゲームシステム2を構成し、
新規カードを作成する場合には、識別情報の読書きが可能であり、印刷可能なカード800(白紙カード)を、無線タグ820のプリンタ740(印刷手段)にセットするように指示がされ、続いて、サーバー700に成長したキャラクターのカード800の購入情報を送り、サーバー700からの課金手続きに対して応答を行い、ステップアップ後のプレイヤーキャラクターの図柄(ユーザー履歴に基づく印刷図柄)がユーザーに提示されるとともに、ユーザーに背景画像やキャラクターのポーズなどの選択事項の選択が指示され、選択された図柄をカード800に印刷するようにプリンタ740に指示を与える、ステップアップルーチン、
を実行する、第1のPC720。」

イ 引用例2
原査定の拒絶の理由において引用され、本願の出願日前の2011年2月5日に電気通信回線を利用して公衆に利用可能となった、「最新版「ラブプラスアーケードカラフルClip」プレイレポート。全国のアミューズメント施設が"彼女"とのデートスポットとして華やぐ日は近い」(URL,https://www.4gamer.net/games/116/G011633/20110204046)(以下「引用例2」という。)には、次の事項が記載されている。(括弧内の頁・行は、請求人に送付された引用例2の複写物の頁数を示している。)
(ア)「そんな願いがすべて叶ってしまう夢のようなアーケードゲームが,間もなく登場する。それが,「ラブプラスアーケードカラフルClip」だ。」(1/10頁12?14行)
(イ)「1人を選んで,デートという名のミニゲーム」(1/10頁下から6?5行)
(ウ)「彼女とのデートの様子を写真に撮り,それをプリントアウトして持ち帰れるという機能が搭載されている。」(2/10頁12?14行)
(エ)「ゲーム開始時にデート中の写真撮影を24回まで行える“プレミアムスタート”を選択できる(通常は4回まで)。
撮影した写真はLサイズでプリントアウト可能なのだが,シャッターを切りまくっていると,どれもこれも出力したくなるのが彼氏というもの。」(8/10頁9?16行)
(オ)「写真は拡大縮小トリミングが自在にできる。通常は1枚でプリントするが,画面のように1枚の写真を2枚に分けてより大きくしてプリントするという楽しみ方もあるのだとか」(8/10頁中段写真下部)
(カ)上記(ア)及び(イ)より、デートという名のミニゲームは、アーケードゲーム装置で実行されるものであることは明らかである。
(キ)上記(エ)より、写真撮影された彼女とのデートの様子の画像データは、一旦保存され、後に、保存されたものから選択され、プリントアウトできるものと認められる。」
(ク)上記(オ)及び8/10頁中段写真から、彼女の画像の拡大縮小トリミングが自在であると認められる。

そうすると、上記(ア)乃至(カ)の事項から、引用例2には、次の発明(以下「引用発明2」という。)が記載されているものと認められる。
「1人を選んで,デートという名のミニゲームが実行されるアーケードゲーム装置であって、
彼女とのデートの様子を写真に撮り,それをプリントアウトして持ち帰れるという機能が搭載され、
当該機能は,写真撮影された彼女とのデートの様子の画像データは、一旦保存され、後に、保存されたものから選択され、彼女の画像の拡大縮小トリミングを自在にし、プリントアウトできる、
アーケードゲーム装置。]

(3)対比
本願補正発明1と引用発明1とを対比すると、
ア 後者の「キャラクター」、「ゲーム」、「ユーザー」、「カード」、「第1のPC720」、「ゲーム画面が表示される表示部」、「キャラクターの図柄」、「選択された図柄」及び「プリンタ740」は、それぞれ、前者の「オブジェクト」、「ゲーム」、「プレイヤー」、「カード」、「ゲーム装置」、「ゲーム画像を表示する表示部」、「キャラクター画像」、「印刷用画像」及び「印刷用画像を基材上に印刷し、カードを得る印刷手段」に相当する。
イ 後者の「表示部」には、ゲーム画面が表示されているところ、当該ゲーム画面には,キャラクターを含むゲーム画像が表示されていることは,技術常識に照らせば明らかであるから、前者の「表示部」と後者の「表示部」とは、「ゲームのプレイ中に、オブジェクトを含むゲーム画像を表示する表示部」である点で一致する。
ウ 後者の「第1のPC720」を用いて、ユーザはゲームを行い、また、サーバー700からの課金手続きに対して応答を行い選択された図柄をカード800に印刷するのであるから、前者の「ゲーム装置」と、後者の「第1のPC720」とは、「オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成された」点で共通する。
エ 後者の「第1のPC720」において、ユーザーに背景画像やキャラクターのポーズなどの選択事項の選択が指示されるところ、選択事項としての複数の候補が選択のために表示部に表示されることは、表示部を備えるPCにおいては自明の事項といえるから、後者の「第1のPC720」には、「表示部に表示された複数の候補を選択する選択部」を備えるとともに、「表示部は、複数の候補を表示する」といえる。
オ 上記エのとおり、後者の「第1のPC720」は、複数の候補が表示される表示部を備えるといえるのであるから、複数の候補が表示されている時は、「候補表示モード中」といえ、後者の「第1のPC720」は、「複数の候補を表示部に提供するゲーム提供部」を備えているといえる。
カ 後者の「第1のPC720」により、カード800に印刷される「選択された図柄」には、背景画像やキャラクターのポーズなどの選択事項とキャラクターの図柄が含まれることは明らかであるから、後者の「第1のPC720」は、「選択された複数の候補に基づいて、キャラクター画像を含む印刷用画像を生成する印刷用画像生成部」を備えているといえ、後者の「表示部」に「選択された図柄」が表示されることは明らかであるから、「印刷用画像を表示」するといえる。

したがって、両者は、
「オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成されたゲーム装置であって、
前記ゲームのプレイ中に、前記オブジェクトを含むゲーム画像を表示する表示部と、
表示部に表示された複数の候補を選択する選択部と、
候補表示モード中に、前記複数の候補を前記表示部に提供するゲーム提供部と、
選択された前記複数の候補に基づいて、キャラクター画像を含む印刷用画像を生成する印刷用画像生成部と、
前記印刷用画像を基材上に印刷し、前記カードを得る印刷手段と、を備え、
表示部は、前記印刷用画像を表示し、
表示部は、前記複数の候補を表示する、
ゲーム装置。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。

[相違点1]
本願補正発明1が、「第1のサブ表示部と、第2のサブ表示部とを有する」表示部と、を備え、「第1のサブ表示部」は、オブジェクトを含むゲーム画像及びゲーム画像の任意の場面を表示するとともに,「印刷用画像を表示し」、「第2のサブ表示部」は、「複数の候補を表示」するものであるのに対し、引用発明1は、ゲーム画面が表示される表示部を備え、当該表示部において,複数の候補及び印刷用画像を表示するものである点。

[相違点2]
本願補正発明1は、表示部に表示された「ゲーム画像の任意の場面」の複数の候補を選択する場面選択部を備え、選択された前記複数の候補のうちの「場面内に含まれるオブジェクトに基づいて」印刷用画像が生成され、「印刷用画像に含まれるキャラクター画像は、複数の候補から、プレイヤーによって選択された一の候補に含まれるキャラクター画像であり、前記複数の候補の少なくとも1つは、前記ゲーム画像の任意の前記場面から、前記プレイヤーの選択によって表示されたもの」であるのに対し、引用発明1は、ステップアップ後のプレイヤーキャラクターの図柄(ユーザー履歴に基づく印刷図柄)、背景画像やキャラクターのポーズなどの選択事項からなる選択された図柄を表示するとともに、選択された図柄が印刷される点。

(4)判断
上記各相違点について、以下、検討する。
ア [相違点1]について
2つの表示部を備え、2つの表示部にそれぞれ異なる表示内容を表示するゲーム装置は、当該技術分野において周知の技術手段である(例えば、特開2007-202758号公報(【0010】?【0012】参照。)、特開2012-95867号公報(【0009】?【0011】参照。)及び特表平7-503585号公報(6頁左上欄10行?右下欄9行参照。)。以下「周知技術」という。)。
そして、ゲーム装置の表示部に表示する表示内容は、ゲーム装置の機能及びゲームの内容とタイミングに基づき、設定されることは、技術常識といえる事項である。
してみると、引用発明1において、前記周知技術を適用し、表示部を2つの表示部とすることは、当業者にとって容易になし得ることであり、その際、引用発明1において表示する複数の候補及び印刷用画像をいずれの表示部に表示させるかは、当業者が適宜設定し得るものである。
そうすると、上記相違点1に係る本願補正発明1は、引用発明1に、上記周知技術を適用することにより、当業者が容易に想到し得るものである。

イ [相違点2]について
引用発明2の「彼女」、「彼女とのデートの様子」、「彼女の画像」は、それぞれ、本願補正発明1の「オブジェクト」、「ゲーム画像の場面」、「キャラクター画像」に相当する。
引用発明2の「アーケードゲーム装置」には、彼女とのデートの様子の画像データが一旦保存され、ユーザーは、後に、保存された画像データから選択し、プリントアウトできる、ものであるところ、保存された画像データから選択するに際し、複数の候補である「彼女とのデートの様子」を表示して、任意の画像データを選択することは明らかであるから、引用発明2の「アーケードゲーム装置」は、「表示部に表示されたゲームの画像の任意の場面の複数の候補を選択する場面選択部」を備えるといえ、引用発明2の選択された「彼女とのデートの様子」は、「プレイヤーの選択によって表示された」「複数の候補」の「ゲーム画像の任意の場面」から選択されたものといえる。
また、引用発明2の「アーケードゲーム装置」は、彼女とのデートの様子を写真に撮り,それをプリントアウトするものであるところ、彼女の画像を拡大縮小トリミングすることができるのであるから、「選択された複数の候補のうちの場面内に含まれるオブジェクトに基づいて」印刷用画像が生成されているといえる。
そして、引用発明2のプリントアウトされる彼女の画像は、写真撮影され、一旦保存された彼女とのデートの様子から選択されたものであるから、引用発明2の「彼女の画像」は、本願補正発明1の「印刷用画像に含まれるキャラクター画像は、複数の候補から、プレイヤーによって選択された一の候補に含まれるキャラクター画像」に相当する。
してみると、上記相違点2に係る本願補正発明1の発明特定事項は、引用発明2に示されているといえる。
そして、本願補正発明1、引用発明1及び引用発明2のいずれも、ゲームにおける任意の場面を印刷するという点で課題が共通するものである。
そうすると,引用発明1の印刷する図柄の選択に際し、引用発明2の場面(彼女とのデートの様子)の選択及びオブジェクトに基づく印刷用画像の生成(彼女の画像を拡大縮小トリミング)を適用することにより、上記相違点2に係る本願補正発明1の構成のごとく構成することは,当業者が容易に想到し得るものである。

そして、本願補正発明1の発明特定事項によって奏される効果も、引用発明1、引用発明2及び上記周知技術から、当業者が予測し得る範囲内のものである。

なお、審判請求人は、「引用文献1の発明は、事前に購入した白紙のカードの範囲内においてユーザーが希望するだけゲームを行った後、家庭用プリンタで印刷可能であるものと思料される。これに対して、本願発明は、ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成されたゲーム装置であり(段落番号0018)、ゲーム毎にカードが払い出されるものであり、プレイヤーのカードに対する満足度および収集意欲を向上させる効果を奏し得るものである。」と主張する。
しかし、本願補正発明1は、「ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成されたゲーム装置」と特定されているだけで、「ゲーム毎に」とまでは特定されていないから、審判請求人の主張は、本願補正発明1の記載に基づくものとはいえない。
仮に、本願補正発明1の「ゲームに応じた」を、「ゲーム毎に」と解せるとしても、引用発明1の「第1のPC720」は、キャラクターのステップアップ後に、カード800の印刷を行う、ステップアップルーチンを実行することからして、カードの払い出しは、キャラクターにステップアップという変化が生じる度に行い得るのであるから、引用発明1の「ステップアップルーチン」をゲーム毎に行うようにし、カードを払い出し可能とすることに、当業者であれば容易になし得る程度のことである。
よって、請求人の主張は,採用することができない。

そうすると、上記審判請求人の主張は採用できない。

よって、本願補正発明1は、引用発明1、引用発明2及び上記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際、独立して特許を受けることが出来ない。

(5)むすび
以上のとおりであるから、本件補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するものであり、仮に、そうでないとしても、同条第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記補正の却下の決定のとおり決定する。

第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は上記第2のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明は、平成30年11月13日付けの手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定される次のとおりのものである。
「オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成されたゲーム装置であって、
前記ゲームのプレイ中に、前記オブジェクトを含むゲーム画像を表示する第1のサブ表示部と、第2のサブ表示部とを有する表示部と、
前記第1のサブ表示部に表示された前記ゲーム画像の任意の場面の複数の候補を選択する場面選択部と、
前記複数の候補を前記表示部に提供するゲーム提供部と、
選択された前記複数の候補のうちの前記場面内に含まれる前記オブジェクトに基づいて、印刷用画像を生成する印刷用画像生成部と、
前記印刷用画像を基材上に印刷し、前記カードを得る印刷手段と、を備え、
前記第2のサブ表示部は、前記複数の候補を表示し、
前記複数の候補の少なくとも1つは、前記ゲーム画像の任意の前記場面から、前記プレイヤーの選択によって表示されたものであることを特徴とするゲーム装置。」(以下「本願発明」という。)

2 引用例
平成31年4月4日付けの拒絶の理由に引用された引用例、及び、その記載内容は上記「第2 3(2)引用例」に記載したとおりである。

3 対比・判断
本願発明は、実質的に、本願補正発明1の「ゲーム提供部」に関して、「候補表示モード中」及び「第2のサブ」表示部との限定を省き、「印刷用画像生成部」に関して、「キャラクター画像を含む」との限定を省き、「前記第1のサブ表示部は、前記印刷用画像を表示し」及び「前記印刷用画像に含まれる前記キャラクター画像は、前記複数の候補から、前記プレイヤーによって選択された一の候補に含まれるキャラクター画像であり」との限定を省くものである。
そして、上記「第2 3(3)対比」での検討を踏まえて、本願発明と引用発明1とを対比すると、両者は、
「オブジェクトを用いたゲームをプレイヤーに提供し、前記ゲームに応じたカードを払い出し可能に構成されたゲーム装置であって、
前記ゲームのプレイ中に、前記オブジェクトを含むゲーム画像を表示する表示部と、
表示部に表示された複数の候補を選択する選択部と、
前記複数の候補を前記表示部に提供するゲーム提供部と、
印刷用画像を生成する印刷用画像生成部と、
前記印刷用画像を基材上に印刷し、前記カードを得る印刷手段と、を備え、
表示部は、前記複数の候補を表示する、
ゲーム装置。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。

[相違点1’]
本願発明1が、「第1のサブ表示部と、第2のサブ表示部とを有する」表示部と、を備え、「第1のサブ表示部」は、オブジェクトを含むゲーム画像及びゲーム画像の任意の場面を表示するものであるのに対し、引用発明1は、ゲーム画面が表示される表示部を備え、複数の候補及び印刷用画像を表示するものである点。

[相違点2’]
本願発明1は、表示部に表示された「ゲーム画像の任意の場面」の複数の候補を選択する場面選択部を備え、選択された前記複数の候補のうちの「場面内に含まれるオブジェクトに基づいて」印刷用画像が生成され、「複数の候補の少なくとも1つは、前記ゲーム画像の任意の前記場面から、前記プレイヤーの選択によって表示されたもの」であるのに対し、引用発明1は、ステップアップ後のプレイヤーキャラクターの図柄(ユーザー履歴に基づく印刷図柄)、背景画像やキャラクターのポーズなどの選択事項及び選択された図柄を表示する点。

そして、上記相違点1’及び相違点2’は、いずれも、上記「第2 3(4)判断」において検討したことを踏まえれば、当業者が容易に想到し得る程度のものであるといえるから、本願発明は、引用発明1、引用発明2及び上記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4 むすび
以上のとおりであるから、本願発明は、引用発明1、引用発明2及び上記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2020-06-01 
結審通知日 2020-06-02 
審決日 2020-06-15 
出願番号 特願2014-113371(P2014-113371)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (A63F)
P 1 8・ 56- Z (A63F)
P 1 8・ 571- Z (A63F)
P 1 8・ 121- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 鈴木 崇雅目黒 大地  
特許庁審判長 尾崎 淳史
特許庁審判官 畑井 順一
藤本 義仁
発明の名称 ゲーム装置およびゲーム提供方法  
代理人 江部 武史  

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