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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B29C
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 B29C
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 B29C
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B29C
管理番号 1364639
審判番号 不服2018-16051  
総通号数 249 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-09-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-12-03 
確定日 2020-07-27 
事件の表示 特願2013-137126「ブロー成形方法および複合プリフォーム」拒絶査定不服審判事件〔平成27年 1月19日出願公開、特開2015- 9493〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成25年 6月28日の出願であって、その後の手続の概要は、以下のとおりである。

平成29年 4月18日付け:拒絶理由通知書
平成29年 6月19日 :意見書及び手続補正書の提出
平成29年11月28日付け:拒絶理由(最後の拒絶理由)通知書
平成30年 3月29日 :意見書及び手続補正書の提出
平成30年 8月29日付け:平成30年 3月29日にされた手続補正
についての補正の却下の決定及び拒絶査定
平成30年12月 3日 :審判請求書及び手続補正書の提出

第2 平成30年12月 3日にされた手続補正についての補正の却下の決定

[補正の却下の決定の結論]
平成30年12月 3日にされた手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 本件補正について(補正の内容)

(1)本件補正後の特許請求の範囲の請求項8の記載
本件補正後の特許請求の範囲のうち、請求項8の記載は次のとおりである。(下線部は、補正箇所である。)

「【請求項8】
複合プリフォームにおいて、
ポリエチレンテレフタレート製の射出成形品であるプリフォームと、
プリフォームの外側に設けられた、熱収縮性をもつ材料であってポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂からなる外側収縮部材とを備え、
外側収縮部材は、少なくとも長手方向の一端が開口した筒状の部分を有し、
外側収縮部材は、プリフォームの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォームに対して熱収縮された状態でプリフォームの外側に密着されていることを特徴とする複合プリフォーム。」

(2)本件補正前の特許請求の範囲の請求項8の記載
本件補正前の、平成29年 6月19日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲のうち、請求項8の記載は次のとおりである。

「【請求項8】
複合プリフォームにおいて、
プラスチック材料製のプリフォームと、
プリフォームの外側に設けられた、収縮性をもつ材料からなる外側収縮部材とを備え、
外側収縮部材は、少なくとも長手方向の一端が開口した筒状の部分を有し、
外側収縮部材は、プリフォームの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォームに対して移動又は回転しないようにプリフォームの外側に密着されていることを特徴とする複合プリフォーム。」

2 補正の適否

(1)新規事項について
ア 上記請求項8における補正箇所のうちの「外側収縮部材」の材料を、「熱収縮性をもつ材料であってポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂」と特定する点(以下、この点を「補正事項」という。)について検討すると、以下述べるように、当該補正事項は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでなく、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

イ 当初明細書等に記載された事項
本願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、これらを「当初明細書等)という。)において、「外側収縮部材」についての記載を確認すると以下の記載がある。
・「【技術分野】
【0001】
本発明は、主として飲食品等の内容液を収容する複合容器を成形するためのブロー成形方法および複合プリフォームに関する。
・・・
【特許文献1】特開2009-241526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、容器に対して様々な機能や特性を付与することが可能な、ブロー成形方法および複合プリフォームを提供することを目的とする。」
・「【課題を解決するための手段】
・・・
【0014】
本発明は、複合プリフォームにおいて、プラスチック材料製のプリフォームと、プリフォームの外側に設けられた外側収縮部材とを備え、外側収縮部材は、プリフォームの外側に密着されていることを特徴とする複合プリフォームである。
【0015】
本発明は、プリフォームは、口部と胴部と底部とを有し、外側収縮部材は、プリフォームの胴部と底部とを覆うように設けられることを特徴とする複合プリフォームである。
【0016】
本発明は、プリフォームは、口部と胴部と底部とを有し、外側収縮部材は、プリフォームの胴部および底部のうちその一部を覆うように設けられることを特徴とする複合プリフォームである。
【0017】
本発明は、外側収縮部材は、ガスバリア性又は光線バリア性を有することを特徴とする複合プリフォームである。
【0018】
本発明は、外側収縮部材には、予めデザイン又は印字が施されていることを特徴とする複合プリフォームである。
【0019】
本発明は、外側収縮部材は、プリフォームを構成するプラスチック材料よりも保温性又は保冷性の高い材料からなることを特徴とする複合プリフォームである。
【0020】
本発明は、外側収縮部材は、プリフォームを構成するプラスチック材料よりも滑りにくい材料からなることを特徴とする複合プリフォームである。」
・「【0035】
このような容器本体10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォーム10a(後述)を二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なおプリフォーム10a、すなわち容器本体10の材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用することが好ましい。」
・「【0045】
図3に示すように、複合プリフォーム70は、プラスチック材料製のプリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に設けられた外側収縮部材40とを備えている。
・・・
【0047】
外側収縮部材40は、プリフォーム10aの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォーム10aに対して移動又は回転しないように密着されている。外側収縮部材40は、プリフォーム10aを取り囲むようにその周方向全域にわたって設けられており、円形状の水平断面を有している。
・・・
【0050】
このような外側収縮部材40としては、プリフォーム10aに対して収縮する作用をもつものであれば良い。なお、外側収縮部材40は、外的な作用(例えば熱)が加えられた際、プリフォーム10aに対して収縮(例えば熱収縮)するものが用いられることが好ましい。
【0051】
外側収縮部材40としては、以下に説明するように、各種材料を用いることができる。
【0052】
例えば、外側収縮部材40が容器本体10(プリフォーム10a)と同一の材料からなっていても良い。この場合、複合容器10Aのうち、例えば強度を高めたい部分に重点的に外側収縮部材40を配置し、当該箇所の強度を選択的に高めることができる。例えば、容器本体10の肩部12周辺および底部30周辺に外側収縮部材40を設け、この部分の強度を高めても良い。このような材料としては、熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を挙げることができる。
【0053】
また外側収縮部材40は、酸素バリア性又は水蒸気バリア性等のガスバリア性を有する材料からなっていても良い。この場合、プリフォーム10aとして多層プリフォームやブレンド材料を含むプリフォーム等を用いることなく、複合容器10Aのガスバリア性を高め、酸素や水蒸気によって内容液が劣化することを防止することができる。例えば、容器本体10のうち、肩部12、首部13、胴部20および底部30の全域に外側収縮部材40を設け、この部分のガスバリア性を高めても良い。このような材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、MXD-6(ナイロン)、またはこれらの材料に脂肪酸塩などの酸素吸収材を混ぜることも考えられる。
【0054】
また外側収縮部材40は、紫外線等の光線バリア性を有する材料からなっていても良い。この場合、プリフォーム10aとして多層プリフォームやブレンド材料を含むプリフォーム等を用いることなく、複合容器10Aの光線バリア性を高め、紫外線等により内容液が劣化することを防止することができる。例えば、容器本体10のうち、肩部12、首部13、胴部20および底部30の全域に外側収縮部材40を設け、この部分の紫外線バリア性を高めても良い。このような材料としては、ブレンド材料、またはPETやPE、PPに遮光性樹脂を添加した材料が考えられる。
【0055】
また外側収縮部材40は、容器本体10(プリフォーム10a)を構成するプラスチック材料よりも保温性又は保冷性の高い材料(熱伝導性の低い材料)からなっていても良い。この場合、容器本体10そのものの厚みを厚くすることなく、内容液の温度が複合容器10Aの表面まで伝達しにくくすることが可能となる。これにより、複合容器10Aの保温性又は保冷性が高められる。例えば、容器本体10のうち胴部20の全部又は一部に外側収縮部材40を設け、胴部20の保温性又は保冷性を高めても良い。また、使用者が複合容器10Aを把持した際、熱すぎたり冷たすぎたりすることにより複合容器10Aを持ちにくくなることが防止される。このような材料としては、発泡化したポリウレタン、ポリスチレン、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、ユリア樹脂、シリコーン、ポリイミド、メラミン樹脂などが考えられる。
【0056】
また外側収縮部材40は、容器本体10(プリフォーム10a)を構成するプラスチック材料よりも滑りにくい材料からなっていても良い。この場合、容器本体10の材料を変更することなく、使用者が複合容器10Aを把持しやすくすることができる。例えば、容器本体10のうち胴部20の全部又は一部に外側収縮部材40を設け、胴部20を持ちやすくしても良い。
【0057】
さらに外側収縮部材40には、予めデザイン又は印字が施されていても良い。この場合、ブロー成形後に容器本体10に対して別途ラベル等を付与することなく、複合容器10Aに画像や文字を表示することが可能となる。例えば、容器本体10のうち胴部20の全部又は一部に外側収縮部材40を設け、胴部20に画像や文字を表示しても良い。この場合、外側収縮部材40の材料としては、容器本体10と同一のものを用いても良く、容器本体10と異なるものを用いても良い。」
・「【0062】
外側収縮部材40が加熱されることにより、外側収縮部材40が熱収縮し、プリフォーム10aの外側に密着する。これにより、プリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に密着された外側収縮部材40とを有する複合プリフォーム70が得られる(図4(c)参照)。」
・「【0073】
実施例
次に本実施の形態の具体的実施例について説明する。
【0074】
まず射出成形法により18.3gのPET単層プリフォームからなるプリフォーム10aを製作した。
【0075】
次に、このプリフォーム10aに対して外側収縮部材40を設置し、これらを80℃に加熱することにより、プリフォーム10aおよび外側収縮部材40を有する複合プリフォーム70を作製した。続いて、このようにして得られた複合プリフォーム70に対して2軸延伸ブロー成形を実施することにより、容量180mLの複合容器10Aを作製した。外側収縮部材40としては、ポリオレフィンを用いた。」

ウ 判断
外側収縮部材について、段落【0052】には、容器本体と同一の材料からなっていてもよい旨、また、具体的材料としてPE、PP、PET、PENが記載され、段落【0053】には、酸素バリア性又は水蒸気バリア性等を有する材料からなっていてもよい旨、また、具体的材料としてPE、PP、MXD-6が記載され、段落【0054】には、紫外線等の光線バリア性を有する材料からなっていてもよい旨、また、具体的材料としてブレンド材料、またはPETやPE、PPに遮光性樹脂を添加した材料が記載され、段落【0055】には、容器本体を構成するプラスチック材料よりも保温性又は保冷性の高い材料からなっていてもよい旨、また、具体的材料として、発泡化したポリウレタン、ポリスチレン、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、ユリア樹脂、シリコーン、ポリイミド、メラミン樹脂が記載され、段落【0056】には、容器本体を構成するプラスチック材料よりも滑りにくい材料からなっていてもよい旨記載されている。
しかしながら、請求人が、補正の根拠として提示する段落【0035】、【0052】?【0055】、【0062】を含め当初明細書等全体を見ても、外側収縮部材に関し「熱収縮性をもつ材料であってポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い」という明示的な記載や、外側収縮部材の熱可塑性樹脂をポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性が低いとものとする旨の技術思想についての記載はなく、あるいは、記載されているものと同然であると考えるに足る根拠もない。
また、当初明細書等の実施例(段落【0073】?【0075】)においては、PET単層プリフォームと、ポリオレフィンからなる外側収縮部材とを用いる旨が記載されているものの、当該実施例が、「熱収縮性を持つポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂からなる外側収縮部材」を利用したものといえるかどうかも不明であって、当該実施例を根拠に「熱収縮性材料をもつ材料であってポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂からなる外側収縮部材」が当初明細書等に記載されているものと同然と考えるに足る理由が見あたらない。
以上のとおり、当初明細書等には、前記補正事項についての記載も示唆もなく、また、本願出願時において、当業者にとって、そのことが自明なことでもない。そうすると、補正後の請求項8に記載された、「熱収縮性をもつ材料であってポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂からなる外側収縮部材」とすることが、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものであるとはいえない。
よって、本件補正は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでなく、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

(2)独立特許要件について
本件補正は、上記(1)で述べたことを理由として却下すべきものであると判断されるが、仮に、上記補正事項が新規事項の追加ではないとされた場合について検討する。
本件補正のうちの請求項8の補正は、補正前の請求項8に記載された発明を特定するために必要な事項であるプリフォーム及び外側収縮部材について、上記のとおり限定を付加するものであって、補正前の請求項8に記載された発明と補正後の請求項8に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そうすると、本件補正後の請求項8に記載されている事項により特定される発明(以下「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(いわゆる独立特許要件違反の有無)についての検討がなされるべきところ、以下述べるように、本願補正発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものではなく、本件補正は、当該要件に違反するといえる。
すなわち、本願補正発明は、本願の出願日前に頒布された刊行物である下記引用文献Aに記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないものである。
・引用文献A:特表2004-532147号公報

ア 本願補正発明
本願補正発明は、上記1(1)に記載したとおりのものである。

イ 引用文献Aに記載された事項
引用文献Aには、図面とともに次の記載がある。下線は【0039】、【0042】及び【0043】に付されたもの以外は、当審で付したものである。

・「【請求項1】
プレフォームの外面の少なくとも一部の上にラベルスリーブを配置してスリーブ付きプレフォームを製造せしめ;
そして前記スリーブ付きプレフォームをブロー成形してラベル付き容器を製造することを含んでなる、ブロー成形プロセスを用いてラベル付き容器を製造する方法。」

・「【0017】
本発明において有用な好ましいラベルスリーブは、容器を製造するためのプレフォームのブロー成形前にプレフォームの上にフィットするように作られたゆがみ印刷ラベルスリーブである。このラベルスリーブは、インフレート用プレフォームと共に膨張する配向又は非配向(unoriented)ポリマーフィルム原料から製造する。」

・「【0026】
プレフォームは、従来の射出成形法又は押出ブロー成形によって作ることができる。・・・射出成形プレフォームと同様に、本発明の延伸スリーブは、喰い切ったチューブ上にインフレーションの前に配置する。・・・
【0027】
本発明において使用するプレフォームは、ポリエステル、ポリオレフィン及びポリカーボネートのような従来の成形用ポリマーから形成する。ポリマーは単層又は多層であることができる。他のポリマーを使用して、多層容器の一部の層を形成することもできる。このようなポリマーは当業界で公知であり、リサイクルポリマー、例えばポリエステル、機能性ポリマー(performance polymers)、例えばEVOH及びポリアミド、全芳香族ポリエステル、ポリエーテル、ブレンド並びにそれらのコポリマーを含む。」

・「【0033】
プレフォームは、当業界で公知の方法によって、例えば射出成形によって又はまれにはパイプ押出もしくはスエージングによって形成する。プレフォームはまず、Sidel(商標)型の機械のような赤外線ランプのバンクを用いて、所望のブロー温度(PETプレフォームの場合には通常は約100℃前後)に再加熱する。赤外線加熱後、次に熱プレフォームを直接、ブローホイールへと運搬し、ブローホイールにおいて金型中にインフレートする。しかし、本発明の場合には、別の工程を加えなければならない。ここで、プレフォームが成形ホイールに入る直前の任意の時点で、プレフォームスリーブをプレフォームを覆うようにスライドさせる。スリーブは、最終ボトル上に要求される輪郭ラベル被覆範囲の程度に応じて、適当な長さにカットしなければならない。これは、スリーブをプレフォーム上に配置するときに現位置で行ってもよいし、あるいはスリーブを個々の単位に予めカットしてもよい。いずれにせよ、スリーブをプレフォーム上に迅速に配置するには、適当なウェブ/フィルム取り扱い設備が必要である。当業界において通常の金型内ラベリングに一般に使用される設備を、このスリーブの取り扱いのために改良することができる。」

・「【0036】
ラベルは種々のポリマーから作ることができるので、現位置輪郭フィットラベルの使用はまた、他の機能的可能性を追加する。例えばラベルは容器の透過性の低下を促進するためにEVOH又はメタジレンジアミン(「MXD6」)のような高バリヤーポリマーから作ることができる(単層又は共押出により多層として)。ボトルとラベルとの密着度もまた、樹脂の選択によって左右され得る。PETボトルにPETラベルを用いた試験はかなりの密着を生じたが、ポリプロピレンラベルはPETボトルには貼り付こうとしなかった。密着が必要か否かは通常、リサイクルのための剥離が課題であるか否かによって決まる。」

・「【0039】
例1
PETスリーブを用いた2リットルボトル用輪郭ラベリング
インフレート法を用いて、わずかに配向されたPET 12822フィルムのスリーブを作った。これらのスリーブは、直径が1.44インチであり、呼称厚さが4milであった。ラベリングをシミュレートするために、マジックインキを用いて試験前のスリーブにグリッドパターンを描いた。使用したプレフォームは、外径1.15インチの2リットルボトル用プレフォームである。スリーブは、プレフォームよりもかなり大きかったが、これは試験時に使用できる唯一のスリーブ直径であった。
【0040】
実験室規模のRHBユニットを用いて、再加熱ブロー成形を行った。プレフォームはまず、赤外線石英型ヒーターのバンクを用いて約100℃の温度に加熱した。次に、プレフォームを速やかにブロー成形ステーションに移した。一方、金型を閉じる前に、スリーブはプレフォームを覆うように配置した。スリーブは、一端がネックリングに接触し且つ他端がほんのわずかにプレフォームの底面を越えるように、プレフォームの長さをカットした呼称(約5インチ)。25秒間の均熱処理時間を用いて、熱プレフォームの熱をフィルムに移した。次いで、軸方向延伸ロッド及と空気圧を併用して、プレフォームをブロー成形した。
【0041】
金型から取り出すと、ラベルフィルムはボトルをほとんど完全に包み且つ輪郭の全てにタイトフィットしているのがわかった。最初のスリーブに描いたグリッドパターンは、ボトル中の延伸量(即ち、ネック部では少なく、側壁部では多い)に比例して膨張したので、ゆがみ印刷の補正がどの程度必要かがわかった。延伸後のラベルフィルムは、延伸量に応じて名目上約1/2mil又はそれ以下であった。
【0042】
例2
ポロプロピレンスリーブを用いた2リットルボトル用輪郭ラベル
前記例1と同様な手法に従って、PETの代わりにポリプロピレンを用いてインフレート法によってスリーブを作った。ポリプロピレンは、低コスト及び低密度のために既にラベルに最適の材料とされているので望ましい。ポリプロピレンは、呼称厚さ3mil及び幅1.6インチとした。例1と同様にボトルをブロー成形後、フィルムはボトルの輪郭にぴったりとフィットしているのがわかった。しかし、PETラベルフィルムとは異なり、このフィルムはベースボトルに密着しなかったので、リサイクルの間に容易に剥がすことができる。」

・「【図2】



ウ 引用文献Aに記載された発明
引用文献Aの例2として記載されている実施例において用いられているブロー成形前の中間成形体は、ポリプロピレンを用いてインフレート法によってスリーブを作り、例1と同様に作られているから、引用文献Aには、当該中間成形体についての発明として、以下の発明(以下、「引用発明A」という。)が記載されていると認める。

<引用発明A>
「プレフォームを赤外線石英型ヒーターのバンクを用いて約100℃の温度に加熱し、当該プレフォームを速やかにブロー成形ステーションに移し、金型を閉じる前に、当該プレフォームを覆うようにポリプロピレンのスリーブを配置し、熱プレフォームの熱をスリーブに移している中間成形体。」

エ 本願補正発明と引用発明Aとの対比
本願補正発明と引用発明Aとを対比する。
引用発明Aの「プレフォーム」は、本願補正発明の「プリフォーム」に相当する。そして、引用発明Aの「プレフォーム」は、どのように作られているのかについての言及はないが、引用文献Aの「プレフォームは、従来の射出成形法又は押出ブロー成形によって作ることができる」(段落【0026】)及び「プレフォームは、当業界で公知の方法によって、例えば射出成形によって又はまれにはパイプ押出もしくはスエージングによって形成する。」(段落【0033】)との記載及び図3からみて、引用発明Aにおいてもプレフォームを事前に準備されていると考えるのが自然である。してみると、引用発明Aの「プレフォーム」は、本願補正発明と同様に「射出成形」による射出成形品であるといえる。
また、引用発明Aの「プレフォーム」は、その材質についての言及はないが、引用発明Aをブロー成形して得られたボトルについての「PETラベルフィルムとは異なり、このフィルムはベースボトルに密着しなかったので、リサイクルの間に容易に剥がすことができる」(段落【0042】)との記載があることと、「PETボトルにPETラベルを用いた試験はかなりの密着を生じたが、ポリプロピレンラベルはPETボトルには貼り付こうとしなかった」(段落【0036】)との記載、さらに、引用発明Aの100℃の加熱温度を踏まえると、引用発明Aの「プレフォーム」は「ポリエチレンテレフタレート製」のものといえる。
引用発明Aの「ポリプロピレンのスリーブ」の材質であるポリプロピレンは、本件明細書の発明の詳細な説明に記載されている実施例におけるスリーブのポリオレフィンに属するものである。そうすると、スリーブの材質として「ポリオレフィン」を利用したときに「ポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂」という本願補正発明の構成を充足するとすれば、引用発明Aのポリプロピレンもまた、「ポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂」といえる。さらに、ポリプロピレン樹脂が熱収縮性があることは当業者にとって技術常識である。してみると、引用発明Aの「ポリプロピレンのスリーブ」は、本願補正発明における「プリフォームの外側に設けられた、熱収縮性をもつ材料であってポリエチレンテレフタレートよりもガスバリア性の低い熱可塑性樹脂からなる外側収縮部材」に相当する。
また、引用発明Aの「スリーブ」は、本願補正発明における「少なくとも長手方向の一端が開口した筒状の部分を有」することは明らかである。
さらに、引用発明Aの「スリーブ」は、プレフォームを覆うように配置し、熱プレフォームの熱をスリーブに移しているから、本願補正発明における「プリフォームの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォームに対して熱収縮された状態でプリフォームの外側に密着されている」との発明特定事項を有しているといえる。
よって、引用発明Aの「中間成形体」は、本願補正発明における「複合プリフォーム」に相当する。
以上のとおり、本願補正発明と引用発明Aとの間に相違点はないから、本願補正発明は、引用発明A、すなわち引用文献Aに記載された発明である。

オ 小括
上記エのとおり、本願補正発明は、引用文献Aに記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(3) 補正の適否についてのむすび
よって、本件補正は、特許法第17条の2第3項の規定に違反するものであり、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。仮に、本件補正が、特許法第17条の2第3項の規定に違反するものでないとしても、同法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。

第3 本願発明について

1 本願発明

平成30年12月 3日にされた手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし14に係る発明は、平成29年 6月19日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし14に記載された事項により特定されるものであるところ、その請求項8に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、その請求項8に記載された事項により特定される、前記第2[理由]1(2)に記載のとおりのものである。(なお、平成30年 3月29日にされた手続補正は、決定を持って却下されていて、この点について、請求人は争っていない。)

2 原査定の拒絶の理由

原査定の拒絶の理由は、
この出願の請求項8に係る発明は、本願の出願前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1又は6に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないか、当該発明に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、との理由を含むものである。

引用文献1:特開2009-241979号公報
引用文献6:特開昭64-30729号公報

3 引用文献1の記載等

(1)引用文献1に記載された事項
引用文献1には、次の記載がある。

・「【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂からなる中空ボトルの外層表面に、下記の一般式(1)で表される1,2-ジオール構造単位を有するエチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物層を少なくとも1層有するフィルムが被覆密着してなる容器。
【化1】

[一般式(1)において、R^(1)、R^(2)、及びR^(3)はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示し、Xは単結合または結合鎖を示し、R^(4)、R^(5)、及びR^(6)はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示す。]」
・「【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂からなる中空ボトルの外層表面に、下記の一般式(1)で表される1,2-ジオール構造単位を有するエチレン?酢酸ビニル共重合体ケン化物層を少なくとも1層有するフィルムが被覆密着してなる容器に関するものである。
・・・
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記技術においてEVOH樹脂層を有するフィルムを用いた場合、延伸後のヘイズは良好であるが、EVOH樹脂層に細かな延伸ムラやスジが発生してしまい、容器の鮮明性には改善の余地が残るものであった。
・・・ これは、EVOH樹脂層が外側に位置するために赤外線ヒーターなどの熱を受けやすく、プリフォームを加熱するに従って、通常のEVOH樹脂は結晶化度が高くなるためであると予想され、EVOH樹脂層の結晶状態が乱れることによってスジが発生すると推定される。」
・「【0046】
(容器の製造方法)
本発明の容器は、代表的な延伸ブロー成形法で成形すればよい。
例えば具体的には、まず上記熱可塑性樹脂を用い、胴部と口部を有する有底の成形物であるプリフォームを製造する。プリフォームを成形する方法としては、一般に押出成形、射出成形が適用されるが、生産効率の面から射出成形が好適な方法として挙げられる。
【0047】
次いで、かかるプリフォームを延伸ブロー成形するが、予めかかるプリフォームの表面に、下記の一般式(1)で表される1,2-ジオール構造単位を有するEVOH樹脂層を少なくとも1層含有するフィルムを設置する。
このとき、未延伸フィルムの形状は、プリフォームを被覆できる形状であればよい。例えば具体的には、平面状、筒状、袋状、チューブ状等がある。
【0048】
プリフォームにフィルムを被覆する方法としては、特に限定はないが、平面状のフィルムをプリフォームの胴部周囲に沿って筒状に巻き付けて被覆する方法、平面状フィルムをプリフォーム底部の上から凹状に被せてから胴部方向に巻きつける方法、プリフォーム胴部外径より大きい内径を有する筒状、袋状、チューブ状のフィルムをプリフォーム胴部に通して装着する方法などが挙げられる。
・・・
【0050】
このように、フィルムで被覆されたプリフォームを直接そのまま、あるいは再加熱してブロー金型内で一定温度に保ちながら機械的に延伸し、同時あるいは逐次に加圧空気を吹き込んで、円周方向に膨らませることにより、フィルムとプリフォームが同時に延伸され、本発明の延伸フィルム被覆容器が得られる。」

(2)引用文献1に記載された発明
引用文献1には、上記(1)に摘記した段落【0046】?【0050】に記載されている被覆容器の製造時の中間成形体であるフィルムを装着し再加熱した状態のプリフォームとして、以下の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されていると認める。
<引用発明1>
「熱可塑性樹脂からなる胴部と口部を有する有底の成形物であるプリフォームの表面に、下記の一般式(1)で表される1,2-ジオール構造単位を有するEVOH樹脂層を少なくとも1層含有する筒状、チューブ状のフィルムをプリフォーム胴部に通して装着し、再加熱した状態のプリフォーム。

[一般式(1)において、R^(1)、R^(2)、及びR^(3)はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示し、Xは単結合または結合鎖を示し、R^(4)、R^(5)、及びR^(6)はそれぞれ独立して水素原子または有機基を示す。]」

4 引用文献6の記載等

(1)引用文献6に記載された事項
引用文献6には、次の記載がある。

・「第1図は製造装置の一実施例を示す概念図であり、図示の如く押し出し機10のダイス10aから熱可塑性プラスチックから成る筒状のパリソン12を押し出し、このパリソン12の外側にパリソン12と同心状に筒状熱収縮性バリヤフィルム14をバリヤフィルム保持装置(図示せず)により配置保持し、このバリヤフィルム14を該フィルム14の外周を囲う位置に配置されたバリヤフィルム加熱手段18により加熱し収縮させて該バリヤフィルム14をパリソン12の外周面上に密着させ、しかる後バリヤフィルム加熱手段18を加熱位置(バリヤフィルム18の近傍にあって該フィルム18を加熱する位置)から退避させ、その後は通常のブロー成形と同様にブロービン20を上昇させ、再分割成形型22を型合せしてパリソン12の上下をシールし、ブロービン20から空気を吹き込みパリソン12を成形型の内面22aに添って膨張させてプラスチック製燃料タンクが製造される。」(3頁左下欄1?18行)
・「



(2)引用文献6に記載された発明
引用文献6には、上記(1)に摘記したプラスチック製燃料タンクの製造に利用されているブロー成形前の中間成形体として、以下の発明(以下、「引用発明6」という。)が記載されていると認める。

<引用発明6>
「押し出し機10のダイスl0aから熱可塑性プラスチックから成る筒状のパリソン12を押し出し、このパリソン12の外側にパリソン12と同心状に筒状熱収縮性バリヤフィルム14をバリヤフィルム保持装置により配置保持し、このバリヤフィルム14を該フィルム14の外周を囲う位置に配置されたバリヤフィルム加熱手段18により加熱し収縮させて該バリヤフィルム14をパリソン12の外周面上に密着させたもの。」

5 本願発明と引用発明1との対比・判断
本願発明と引用発明1とを対比する。
引用発明1の「熱可塑性樹脂からなる胴部と口部を有する有底の成形物であるプリフォーム」は、本願発明における「プラスチック材料製のプリフォーム」に相当する。
引用発明1の「筒状、チューブ状のフィルム」は、下記の一般式(1)(式は省略)で表される1,2-ジオール構造単位を有するEVOH樹脂層を少なくとも1層含有する熱可塑性樹脂からなるものであるから、なんらかの収縮性を有することは明らかであり、本願発明における「プリフォームの外側に設けられた、収縮性をもつ材料からなる外側収縮部材」に相当する。そして、引用発明1のフィルムは「筒状、チューブ状」であるから、「少なくとも長手方向の一端が開口した筒状の部分を有」するものであることも自明である。
引用発明1の「筒状、チューブ状のフィルム」は、プリフォーム胴部に通して装着し、再加熱した状態となっているから、本願発明における「外側収縮部材は、プリフォームの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォームに対して移動又は回転しないようにプリフォームの外側に密着されている」との発明特定事項を有しているといえる。
そうすると、引用発明1の「フィルムをプリフォーム胴部に通して装着し、再加熱した状態のプリフォーム」は、本願発明における「複合プリフォーム」に相当する。
してみれば、本願発明と引用発明1との間に相違点はないから、本願発明は、引用発明1、すなわち引用文献1に記載された発明である。
また、仮に、相違点があったとしても、当業者が適宜なし得たことといえるから、本願発明は、引用文献1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

6 本願発明と引用発明6との対比・判断
本願発明と引用発明6とを対比する。
引用発明6の「熱可塑性プラスチックから成る筒状のパリソン」は、本願発明における「プラスチック材料製のプリフォーム」に相当する。
引用発明6の「パリソン12の外側にパリソン12と同心状に筒状熱収縮性バリヤフィルム」は、本願発明における「プリフォームの外側に設けられた、収縮性をもつ材料からなる外側収縮部材」に相当する。そして、引用発明6の「熱収縮性バリヤフィルム」は「筒状」であるから、「少なくとも長手方向の一端が開口した筒状の部分を有」するものであることも自明である。
引用発明6の「筒状熱収縮性バリアフィルム」は、該フィルム14の外周を囲う位置に配置されたバリヤフィルム加熱手段18により加熱し収縮させて該バリヤフィルム14をパリソン12の外周面上に密着させているから、本願発明における「外側収縮部材は、プリフォームの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォームに対して移動又は回転しないようにプリフォームの外側に密着されている」との発明特定事項を有しているといえる。
そうすると、引用発明6の「バリヤフィルム14をパリソン12の外周面上に密着させたもの」は、本願発明における「複合プリフォーム」に相当する。
してみれば、本願発明と引用発明6との間に相違点はないから、本願発明は、引用発明6、すなわち引用文献6に記載された発明である。
また、仮に、相違点があったとしても、当業者が適宜なし得たことといえるから、本願発明は、引用文献6に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4 むすび

以上のとおり、本願発明、すなわち、本願の請求項8に係る発明は、引用文献1に記載された発明又は引用文献6に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。また、本願の請求項8に係る発明は、引用文献1に記載された発明又は引用文献6に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。

 
審理終結日 2020-05-22 
結審通知日 2020-05-26 
審決日 2020-06-08 
出願番号 特願2013-137126(P2013-137126)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B29C)
P 1 8・ 55- Z (B29C)
P 1 8・ 113- Z (B29C)
P 1 8・ 575- Z (B29C)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 祢屋 健太郎  
特許庁審判長 加藤 友也
特許庁審判官 植前 充司
大島 祥吾
発明の名称 ブロー成形方法および複合プリフォーム  
代理人 村田 卓久  
代理人 堀田 幸裕  
代理人 中村 行孝  
代理人 永井 浩之  
代理人 佐藤 泰和  
代理人 朝倉 悟  

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