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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  G09B
管理番号 1364928
異議申立番号 異議2020-700350  
総通号数 249 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2020-09-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2020-05-20 
確定日 2020-07-29 
異議申立件数
事件の表示 特許第6606860号発明「学習活動を通じた非認知能力向上支援システム、学習装置、支援サーバ、制御方法、及びプログラム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6606860号の請求項1乃至8に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6606860号の請求項1乃至8に係る特許についての出願は、平成27年5月14日に特許出願され、令和1年11月1日に特許権の設定登録がされ、同年11月20日に特許掲載公報が発行され,令和2年5月20日にその請求項1乃至8に係る特許に対し、特許異議申立人 上杉隆一(以下、単に、「特許異議申立人」という。)により特許異議の申立てがされたものである。

第2 本件特許発明
特許第6606860号の請求項1乃至8に係る特許発明(以下、「本件特許発明1乃至8」などという。)は、それぞれ、その願書に添付した特許請求の範囲(以下,「本件特許請求の範囲」という。)の請求項1乃至8に記載された事項により特定されるつぎのとおりのものである。
「【請求項1】
学習装置と、支援装置と、表示装置とを含む非認知能力向上支援システムであって、
前記学習装置は、当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力部と、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力部により入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成部と、
前記実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成部と、
前記達成度情報生成部により生成された前記達成度情報、および習熟度情報生成部により生成された前記習熟度情報を表示する第1表示部と
を有し、
前記支援装置は、複数の前記学習装置から前記学習計画及び前記実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成部と、
前記達成度一覧情報生成部により生成された前記達成度一覧情報を前記表示装置に提供する提供部と、
前記取得部により取得された前記実績に基づき、各々の前記学習装置における学習による習熟度の一覧を示す習熟度一覧情報を生成する習熟度一覧情報生成部と
を有し、
前記表示装置は、前記提供部により提供された前記達成度一覧情報を表示する第2表示部を有し、
前記提供部は、前記習熟度一覧情報生成部により生成された前記習熟度一覧情報を前記表示装置に提供し、
前記第2表示部は、前記習熟度一覧情報を表示することを特徴とする非認知能力向上支援システム。
【請求項2】
前記達成度一覧情報は、前記学習計画が達成されたか否かを示す情報、及び過去の学習時間と前記実績とを比較した比較情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の非認知能力向上支援システム。
【請求項3】
学習装置であって、
当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力部と、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力部により入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成部と、
前記実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成部と、
前記達成度情報生成部により生成された前記達成度情報、および習熟度情報生成部により生成された前記習熟度情報を表示する第1表示部と
を有することを特徴とする学習装置。
【請求項4】
学習装置の制御方法であって、
当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力ステップと、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力ステップにより入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成ステップと、
前記実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップと、
前記達成度情報生成ステップにより生成された前記達成度情報、および習熟度情報生成ステップにより生成された前記習熟度情報を表示する第1表示ステップと
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項5】
学習装置のコンピュータに、
当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力ステップと、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力ステップにより入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成ステップと、
前記実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップと、
前記達成度情報生成ステップにより生成された前記達成度情報、および習熟度情報生成ステップにより生成された前記習熟度情報を表示する第1表示ステップと
を実行させるためのプログラム。
【請求項6】
複数の学習装置から学習計画及び実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成部と、
前記達成度一覧情報生成部により生成された前記達成度一覧情報を表示装置に提供する提供部と、
前記実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成部と、
前記習熟度情報生成部により生成された前記習熟度情報を表示装置に提供する他の提供部と
を有することを特徴とする支援サーバ。
【請求項7】
支援サーバの制御方法であって、
複数の学習装置から学習計画及び実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成ステップと、
前記達成度一覧情報生成ステップにより生成された前記達成度一覧情報を表示装置に提供する提供ステップと、
前記実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップと、
前記習熟度情報生成ステップにより生成された前記習熟度情報を表示装置に提供する他の提供ステップと
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、
複数の学習装置から学習計画及び実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成ステップと、
前記達成度一覧情報生成ステップにより生成された前記達成度一覧情報を表示装置に提供する提供ステップと、
前記実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップと、
前記習熟度情報生成ステップにより生成された前記習熟度情報を表示装置に提供する他の提供ステップと
を実行させるためのプログラム。」


第3 特許異議申立理由の概要
特許異議申立人は、証拠方法として甲第1号証(特開2002-108193号公報)及び甲第2号証(特開2005-321768号公報)を提出し、本件特許発明1乃至8は,甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項から、当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本件特許発明1乃至8に係る特許は,いずれも特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであること(以下,「異議理由」という。)から,本件特許発明1乃至8に係る特許は,特許法第113条第2号に該当し,同法第114条第2項に規定により取り消すべきものである旨主張している。


第4 文献の記載
1 甲第1号証
本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物である甲第1号証には、次の事項が記載されている。
(1)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イントラネット及びインターネット等の情報ネットワークを利用した教育システムに関するものである。」
(2)「【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の教育システムは、インターネットを介して情報を検索したり、電子電子メールを利用したり、ホームページを作成して公開したりというように、インターネットに接続したコンピュータシステムが一般的に利用できる機能を利用する程度のものが多く、必ずしも、情報ネットワークを有効に活用しているとは言えない。本発明は、このような点に鑑み、情報ネットワークを有効に活用することのできる教育システムを提供することを目的とするものである。」
(3)「【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明に係る情報ネットワークを利用した教育システムの全体構成の実施の形態を示す概念図である。図において、符号1は、ある学校等において構築したイントラネットを示すものであり、このイントラネット1は、教師等の教育者と生徒等の被教育者を主たるユーザーとするものであり、それらが使用する情報端末装置2(2a,…,2n);3(3a,3b,…,3n)を要素の一部として構築している。即ち、符号4はイントラネットサーバ(以下、単にサーバと称する。)であり、これらを他の構成要素としてイントラネット1が構築される。
【0022】符号5は通信回線、例えば公衆電話回線であり、上記イントラネット1は通信回線5を介してインターネット6に接続されている。イントラネット1とインターネット6との間には、ファイヤウォールを構築する等、通常のネットワークに用いられる適宜の手段を構成することができる。
【0023】上記イントラネット1のサーバ4により、イントラネット1の内部コンテンツとインターネット6上の外部コンテンツを含むWebサービスを提供するためのWebサービス提供手段(符号省略)と、Webサービス提供手段を介してユーザーがアクセス可能なデータベース7を構成している。
【0024】そして夫々の情報端末装置2,3には、サーバ4によるWebサービス提供手段に対応したWebブラウザ機能を構成している。
【0025】データベース7は、概ね、静的データ、例えば教育者、被教育者等のプロファイルデータ、学習計画に関するテンプレートデータ、学習用コンテンツデータ、システム管理用データ等を格納する静的データベース7aと、動的データ、例えば、教育者により設定された学習計画等の各種データ、被教育者の学習履歴データ、学習成果としての収集又は作成されたデータ、電子メールや電子会議室又はアドバイス等に係るデータ等を格納する動的データベース7bとから構成されている。しかしながら、データベースの具体的構成は、後述するような機能を有する限りおいて、適宜に構成することができる。」
(4)「【0028】まず、図2は情報端末装置2,3のWebブラウザを操作して本発明による教育システムにアクセスした際に、最初に情報端末装置2,3に表示されるログイン画面である。尚、この画面では、OSやWebブラウザのタスクバー、メニューバー,ツールバー、アドレスバー、リンクバー等は、表示を省略している。
【0029】そこで、生徒が情報端末装置3における図2の画面において、認証情報であるユーザーIDとパスワードを夫々所定の入力欄11に入力して、ログインボタン12をクリックすると、Webサービス提供手段は、これらの入力情報と、データベース7のプロファイルデータ等とから生徒を認識して、コンテンツ選択手段により生徒用のコンテンツを選択し、対応する生徒用のトップページを情報端末装置3に表示させる。尚、符号13はクリアボタンである。
【0030】即ち、図3は情報端末装置3に表示される、生徒用コンテンツのページ群のトップページを示すもので、このトップページには、ログイン時に認識した生徒の名前、この場合、「丸山まるお」という名前が、表示部14にページのタイトルの一部として表示される。
【0031】また図3に示すトップページには、対象とする課題の学習における準備段階から課題の達成段階までの一連の学習の流れをフロー図的に表示する流れ表示部15と、流れ表示部15に対応させて、現在学習している段階を表示する現状表示部16と、この一連の流れを構成する各段階の学習に関するページに移行するためのページ選択部17と、教育者及び被教育者等との通信部18(18a,18b)を配置している。
【0032】この実施の形態において、学習の流れは、順次、準備の段階、課題の設定段階、学習計画の作成段階、情報収集の段階、収集した情報についての他者を含めた検討段階、学習結果の資料作成段階及び学習結果のネット上の発表段階から構成されており、この流れに対応して、流れ表示部15には、「準備」、「課題の設定」、「学習計画の作成」、「調べ学習」、「個人・グループ学習」、「資料作り」、「発表」という学習段階を示す項目が矢印で結合されて表示され、それらの各項目の表示の上側に現状表示部16が配置されている。この場合には現状表示部16は、「個人・グループ学習」という項目の上側に星印を示して、この生徒の現状の学習段階が「個人・グループ学習」の段階であると表示している。また、上記流れ表示部15には、各学習段階における学習内容を示すアイコン19が表示されている。これらのアイコン19の内容は、後述する図に示されるものである。
【0033】ページ選択部17には、上記学習段階に対応する表示毎に、夫々の学習に関するページに移行するためのリンクボタン20が配置されている。即ち、「課題の設定」に対しては「課題作成」というリンクボタンが、「学習計画の作成」に対しては「プラン作成」と「進め方」というリンクボタンが、「調べ学習」に対しては「さがす」と「学習メモ」と「画像の取込み」と「学習フォルダ」というリンクボタンが、「個人・グループ学習」に対しては「校内会議室」と「校外会議室」というリンクボタンが、「資料作り」に対しては「まとめ作成」と「まとめ一覧」というリンクボタンが、さらに「発表」に対しては「ホームページ作成」と「ホームページ公開」というリンクボタンが夫々配置されており、これらのリンクボタン20に対応するページに移行するようになっている。
【0034】さらに通信部18は、画面の上側に配置された第一の通信部18aと中程に配置された第二の通信部18bとを有しており、第一の通信部18aは、「しつもん」、「こたえ」、「アドバイス」、「マナー」、「メール」、「お知らせ」及び「コンピュータ用語ヘルプ」と表示されるリンクボタン21として構成されている。また、第二の通信部18bには、生徒宛のメッセージの表示部や、メッセージを表示するためのリンクボタン22として構成されている。
【0035】このようなトップページにより、生徒は、流れ表示部15と現状表示部16により、自己の学習段階が、対象とする課題の学習における準備段階から課題の達成段階までの一連の学習の流れの中で、現在どの段階にあるか、即ち今までの学習内容を確認することができ、この学習段階に応じて、ページ選択部17の選択ボタン20により、所定のページに移行して、各ページに表示される内容に従って学習を進めることができる。」
(5)「【0041】次に、丸1(丸囲い数字を「丸数字」で表記する。以下同様。)「プラン作成」のリンクボタンをクリックすると、図6の画面のプラン作成部31に、予め教師が登録した内容を含むプランが表示される。この実施の形態の場合には、プランのうち、「日付」と「時限」及び「学習ステージ」は教師が設定し、生徒は目標を入力するものとしており、丸2「日付」をクリックすると、丸3目標入力部32と学習ステージ選択部33に予め登録された内容が表示される(未登録の場合は空欄)。そこで、生徒は、丸3目標入力部32に自分の目標を入力すると共に、丸4ドロップダウンリストボックスとして構成されている学習ステージ選択部33により学習ステージを選択して、丸5「修正する」ボタン34をクリックすることにより、プランを修正して登録することができる。上記と同様な動作により新規登録を行うことができる。この際、「クリア」ボタン35をクリックすることにより入力内容をクリアすることができ、「先生のプランを見る」ボタン36をクリックすることにより、予め登録されている教師作成のプランを見て参考とすることができる。この画面においても、ページ選択部17と第一の通信部18aが表示されていて、それらの機能を利用することができる。
【0042】次に、丸1ページ選択部17の「進め方」のリンクボタンをクリックすると、図7の画面の学習ステージ表示部37に、先に登録した学習ステージが経時的に表示される。登録された学習ステージの表示、「準備」、「課題の設定」、「学習計画の作成」、…等は、リンクボタンとして構成され、丸1これらをクリックすることにより、丸2日付設定部38に、登録されている開始日と終了日が表示されて、日付の編集が可能となる。そして丸2日付を入力し、丸3「Update」ボタン39をクリックして日付を登録することができ、また「終了」をチェックすると、丸4学習ステージ表示部40に表示されている各項目の上側に★印が表示される。この画面においても、ページ選択部17と第一の通信部18aが表示されていて、それらの機能を利用することができる。」
(6)「【0057】次に、丸1ページ選択部17の「ホームページ作成」のリンクボタンをクリックすると、図19のホームページ作成画面が表示される。この画面では、丸2各入力部にトップページと、丸5ボタンによりファイルアップロード画面へと移行し、所定のファイルをアップロードする。また丸3ボタンにより丸2の入力内容を修正、又は丸4ボタンによりクリアすることができる。
【0058】次に、丸1ページ選択部17の「ホームページ公開」のリンクボタンをクリックすると、図20、21から成るホームページ公開画面が表示される。図20の画面では、ホームページを作成した生徒の表示方法を丸2ボタンにより選択し、丸3ボタンにより次の図21の画面に移行する。
【0059】図21はホームページ公開一覧表画面であり、この画面では、上側の表示部にホームページの作成者と、ホームページのディレクトリと、丸1ホームページ名と、上記図19の画面において入力した感想を表示するための丸9リンクボタンが表示される。この丸1ホームページ名はリンクボタンとなっていて、そのクリックにより夫々のホームページを閲覧することができる。さらにこの画面では、丸2で図20の画面に戻り、丸3で最初のページを表示し、丸4で前のページを表示し、丸5で次のページを表示し、丸6で最後のページを表示する。また丸7では図19のホームページ作成画面に移行し、図8(「丸8」の誤記と認める。)では、特定の生徒、この場合「丸山まるお」に対しての担当教師の評価が表示される。このように本発明では、以上に説明した学習段階において生徒が学習した内容をWebサービス提供手段を介して教師が随時把握することができ、必要に応じて生徒にアドバイス等を与えながら学習を進めて行くことができる。」
(7)「【0073】即ち、図34は情報端末装置2に表示される、教師用コンテンツのページ群のトップページを示すもので、このトップページには、ログイン時に認識した教師が担当する生徒と、その学習段階の現状を表示する生徒情報の一覧表示部100と、上述した生徒の学習の流れを構成する各段階に対応する指導のためのページに移行するためのページ選択部101と、生徒や教師及び第三者間の通信部102が配置されている。
【0074】上記一覧表示部100には、各生徒の学習内容がアイコン103により示されており、この実施の形態では、これらのアイコンは、「課題」、「学習プラン」、「学習メモ」、「まとめ」及び「学習成果」に対応するものとしている。
【0075】ページ選択部101には、「はじめのルール」として、学習を進める上での基本的な設定のページに移行するためのリンクボタンに加えて、学習計画の作成に関して、学習の感想と報告等を入力し、「スケジュール」、「指導項目」及び「指導計画」の各リンクボタンが、「調べ学習」に関して、「内部コンテンツ」、「外部コンテンツ」、「教師コンテンツ」及び「推奨ページ」の各リンクボタンが、「個人・グループ学習」に関して、「グループ登録」、「校内会議室」及び「校外会議室」の各リンクボタンが、「発表」に関して、「成果公開」のリンクボタンが、また「モニタリング」、即ち、各生徒の学習状況の把握及び対処に関して、「ガイド」、「進捗状況」、「行動履歴」、「アドバイス登録」、「マナー登録」、「ことえ登録」及び「ヘルプ登録」の各リンクボタンが配置されている。尚、リンクボタンは符号104で示し、そのリンクボタン104には下線が付されている。
【0076】さらに通信部102は、「お知らせ登録」、「メール」、及び「コンピュータ用語ヘルプ」と表示されるリンクボタン105として構成されている。
【0077】このようなトップページにより、教師は、担当する生徒が、選択した課題の学習における上述した準備段階から課題の達成段階までの一連の学習の流れの中で、現在どの段階にあるか、即ち今までの学習内容を確認することができ、この学習段階に応じて、適切なアドバイスや対処を行うことができる。」
(8)上記(3)及び図1より、イントラネットは、教師等の教育者と生徒等の被教育者を主たるユーザーとし、それらが使用する情報端末装置、及びイントラネットサーバを構成要素の一部とするものと認められる。
(9)上記(4)より、プラン作成部、学習ステージ表示部及び学習ステージ表示部は、生徒の情報端末装置の画面に表示される生徒用コンテンツであると認められる。
(10)上記(7)より、生徒情報の一覧表示部は、教師の情報端末装置の画面に表示される教師用コンテンツであると認められる。
(11)上記(6)より、ホームページ公開一覧画面では、特定の生徒に対しての担当教師の評価が表示されているものと認められる。
(12)上記(4)、(5)及び図7より、学習ステージは、「課題の設定」、「学習計画の作成」、「調べ学習」、「個人・グループ学習、「資料作り」及び「発表」からなるものと認める。
(13)上記(3)及び(4)より、「それらが使用する情報端末装置」は、「教師の情報端末装置」及び「生徒の情報端末装置」に対応する。

そうすると、上記(1)乃至(13)の事項から、甲第1号証には、次の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されているものと認められる。
「教師等の教育者と生徒等の被教育者を主たるユーザーとし、教師の情報端末装置、生徒の情報端末装置、及びイントラネットサーバを構成要素の一部とするイントラネット、並びにインターネット等の情報ネットワークを利用した教育システムであって、
生徒の情報端末装置の画面に表示されるプラン作成部には、予め教師が登録した内容を含むプランが表示され、プランのうち、「日付」と「時限」及び「学習ステージ」は教師が設定し、生徒は目標を入力するものとなっており、
生徒の情報端末装置の画面に表示される学習ステージ表示部には、先に登録した学習ステージである「課題の設定」、「学習計画の作成」、「調べ学習」、「個人・グループ学習、「資料作り」及び「発表」が経時的に表示され、登録された学習ステージである「課題の設定」、「学習計画の作成」等は、リンクボタンとして構成され、これらをクリックすることにより、「終了」をチェックすると、学習ステージ表示部に表示されている各項目の上側に★印が表示され、
生徒の情報端末装置のホームページ作成画面では、学習の感想と報告等が入力されて、アップロードされ、
ホームページ公開一覧表画面では、特定の生徒に対しての担当教師の評価が表示され、
教師の情報端末装置の画面には、ログイン時に認識した教師が担当する生徒の学習段階の現状を表示する生徒情報の一覧表示部が表示される、
教育システム。」

2 甲第2号証
本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物である甲第2号証には、次の事項が記載されている。
(1)「【0028】
学習システム10は、端末41A、41B、41Cなどと、ネットワークNT上に設けられた学習管理サーバ21とから構成される。尚、本実施形態においては、理解を容易とするために、端末41A、41B、41C以外の端末については省略して説明する。
【0029】
本実施形態におけるネットワークNTは、インターネット、専用回線、プロバイダ、音声通信局、及び、携帯電話機用基地局、衛星通信局などから構成されるが、これに限らず、端末41A、41B、41Cと学習管理サーバ21とが通信可能に接続される構成であればよい。
【0030】
学習管理サーバ21には、ユーザにより操作可能な端末41Aなどとネットワークを介して通信可能であり、学習に関する学習情報(特に、コンピュータを用い、ネットワークを介して行われる学習に関する電子学習情報)を管理する機能を有する。また、詳しくは後述するが、学習管理サーバ21は、学習に関するeラーニングコンテンツの管理や、eラーニングコンテンツを提供する前におけるスキルチェックに関する制御など、各種の制御を行うこととなる。
【0031】
端末41A、41B、41Cは、詳しくは後述するが、ユーザにより操作されるものであり、学習管理サーバ21との間の通信情報に基づいて、画像表示制御、音声発生制御など、各種の制御を実行する。」
(2)「【0037】
図2に示すように、学習管理サーバ21においては、データバス27に、制御部22であるCPU23、メモリ24、通信制御部25、学習情報記憶手段、学習水準試験情報記憶手段としての記憶部26等が接続されている。尚、本実施形態においては、学習管理サーバ21において、操作部、表示部などを備えない構成としたが、これに限らず、例えば、操作部、表示部などを備えるように構成してもよい。」
(3)「【0044】
[各種処理内容の説明]
本実施形態の学習管理サーバ21における記憶部26に記憶されているプログラムは、ユーザにより操作可能な端末とネットワークを介して通信可能であるコンピュータに、以下のような処理(ステップ)を実行させるためのものである。
【0045】
(A1) 前記端末との通信に応じて、学習に関する複数の学習情報のうち、一又は複数の指定学習情報を送信する制御を行う学習情報送信制御処理。
【0046】
(A2) 前記端末から送信された操作情報に応じて、前記複数の学習カテゴリからいずれかを選択する学習カテゴリ選択処理。
【0047】
(A3) 複数の学習カテゴリのいずれかにそれぞれ対応させて、ユーザの学習水準に関する学習水準情報を生成するための複数の学習水準試験情報から、前記学習カテゴリ選択処理において選択された学習カテゴリに対応する一又は複数の指定学習水準試験情報を選択する学習水準試験情報選択処理。
【0048】
(A4) 前記学習水準試験情報選択処理において選択された前記一又は複数の指定学習水準試験情報を前記端末に送信する学習水準試験情報送信処理。
【0049】
(A5) 前記学習水準試験情報送信処理において送信された前記一又は複数の指定学習水準試験情報に応じた試験解答情報を受信する試験解答情報受信処理。
【0050】
(A6) 前記試験解答情報受信処理において受信された試験解答情報に基づいて、学習水準情報を生成する学習水準情報生成処理。」
(4)「【0100】
スキルチェックが開始されると、図14に示すように、問題画像72が表示される。問題画像は、問題文72aと、指定画像72bと、選択肢72cとで構成されている。ユーザは、これらの問題72a文、選択肢72cを読み、指定画像72bを参照することによって、解答の選択肢を選択することとなる。問題画像72の下方には、解答の選択肢を選択するための解答チェックボックス74が表示されており、ユーザによって解答チェックボックス74のいずれかがクリックされることによって、解答が行われる。尚、スキルチェック時においては、図14に示すように、複数の問題のうちいずれか一問が表示されることとなるため、各種の問題切替ボタン76aから76f、問題ジャンプ画像78が表示され、これらの操作に応じて、いずれかの問題が表示されることとなる。また、解答状況の表示切替を行うための解答状況切替ボタン画像80a、80bが表示されており、それらいずれかの操作に応じて、解答状況の表示切替が行われる。更には、スキルチェックの残り時間画像82が逐次表示されることとなる。更には、テスト終了ボタン84が表示されている。このように、残り時間が0になるか、テスト終了ボタン84がクリックされるかによって、スキルチェックが終了することとなる。
【0101】
このようにスキルチェックが終了した場合には、図15に示すように、採点結果画面が表示される。この採点結果画面においては、各問題に対応する正誤結果と、総合点数が表示される。
【0102】
このように、総合学習水準情報、個別学習水準情報などの学習水準情報を端末に送信するので、客観的な情報としての学習水準情報を端末において表示させるなど、ユーザに対して認識されることができるため、より正確な学習水準情報を得られることができ、学習情報の選択を誤ることを防止し、ユーザに適した学習情報を提供することができる。また、主観的な判断との差異をユーザに認識させることができる。
【0103】
一方、スキルチェックメニュー画面で、結果照会画像66がクリックされた場合において、個人別結果照会が選択されるなど行われたときには、図16に示すように、ユーザのスキルチェック結果一覧画面が表示される。このスキルチェック結果一覧画面には、タイトル毎におけるスキルチェック結果が表示される。また、タイトル毎に詳細表示選択ボタン86aから86eが表示されており、その詳細表示選択ボタン86aから86eのいずれかがクリックされることによって、図17に示すように、そのタイトルにおけるスキルチェック結果詳細画面が、表示されることとなる。
【0104】
スキルチェック結果詳細画面においては、図17に示すように、選択されたタイトルのスキルチェック結果が表示される。例えば、そのタイトルのスキルチェック結果の総合評価88が表示されるとともに、タイトルに含まれる大カテゴリ毎のスキルチェック結果など、個別評価90が表示される。この場合においては、大カテゴリ毎の個別評価を軸としてスキルレーダー92が表示されている。具体的には、図17に示すように、IT基礎(一般)というタイトルに含まれる情報基礎、ネットワーク、システム開発、データベース、セキュリティ、インターネットといった各大カテゴリを軸として、それら大カテゴリ毎の正答率がグラフ化されることとなる。これによって、ユーザなどによってスキルの習得(学習水準)を容易に視認することができ、客観的な習得状況を把握することができるとともに、アナログ的なグラフ表示を行うことによって、学習に対する意欲を高揚させることができる。もちろん、大カテゴリ毎に対応する詳細なスキルチェック結果画像94も表示される。」
(5)上記(4)及び図15より、採点結果画面には、全問題中の正解数が表示されているものと認められる。

そうすると、上記(1)乃至(5)の事項から、甲第2号証には、次の技術事項(以下「甲2技術事項」という。)が記載されているものと認められる。
「複数の端末と、ネットワーク上に設けられた学習管理サーバとから構成される学習システムであって、
ユーザにより操作される端末では、表示された問題画像に対して、ユーザにより回答が選択され、この回答に対して採点結果画面が表示され、採点結果画面には、全問題中の正解数が表示される、学習システム。」


第5 当審の判断
1 本件特許発明1について
本件特許発明1と甲1発明とを対比すると、後者の「生徒の情報端末装置」、「イントラネットサーバ」、「教師の情報端末装置」、「『予め教師が登録した内容を含むプランが表示され、プランのうち、「日付」と「時限」及び「学習ステージ」は教師が設定し、生徒は目標を入力するもの』である『生徒の情報端末装置の画面に表示されるプラン作成部』」及び「教師の情報端末装置の画面」は、それぞれ、前者の「学習装置」、「支援装置」、「表示装置」、「学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力部」及び「第2表示部」に相当する。
後者の「教育システム」は、情報ネットワークを利用することにより、「課題の設定」から「発表」を行うことにより、各学習ステージにおける能力の向上を支援するものといえるから、前者の「非認知能力向上支援システム」と後者の「教育システム」とは、「能力向上支援システム」との概念で一致する。
そして、後者の「教育システム」は、「教師の情報端末装置、生徒の情報端末装置、及びイントラネットサーバを構成要素の一部とするイントラネット、並びにインターネット等の情報ネットワークを利用した」ものであるから、前者の「能力向上支援システム」と、後者の「教育システム」とは、「学習装置と、支援装置と、表示装置とを含む」との概念で一致する。
後者の生徒の情報端末装置の画面に表示される学習ステージ表示部の各項目の上側に表示される★印は、「終了」をチェックすると表示されるものであるから、前者の「学習計画に対する実績を取得し、入力部により入力された学習計画の達成度を示す達成度情報」に相当し、後者の「生徒の情報端末装置の画面」は、前者の「第1表示部」に相当する。
そうすると、後者の「生徒の情報端末装置」は、「達成度情報を生成する達成度情報生成部」を備えているものと認められる。
後者の教師の情報端末装置と生徒の情報端末装置はイントラネットサーバを介し接続されているところ、教師の情報端末装置の画面には、生徒情報の一覧表示部100が表示されるのであるから、後者の「イントラネットサーバ」は、複数の生徒の情報端末装置からプラン及び「終了」の情報を取得する「取得部」、生徒情報の一覧を生成する「達成度一覧情報生成部」、及び生徒情報の一覧を教師の情報端末装置の画面に提供する「提供部」を有することは明らかである。

したがって、両者は、
「学習装置と、支援装置と、表示装置とを含む能力向上支援システムであって、
前記学習装置は、当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力部と、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力部により入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成部と、
前記達成度情報生成部により生成された前記達成度情報を表示する第1表示部と
を有し、
前記支援装置は、複数の前記学習装置から前記学習計画及び前記実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成部と、
前記達成度一覧情報生成部により生成された前記達成度一覧情報を前記表示装置に提供する提供部と、
を有し、
前記表示装置は、前記提供部により提供された前記達成度一覧情報を表示する第2表示部を有する能力向上支援システム。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。

[相違点1-1]
本件特許発明1の「能力向上支援システム」が、「非認知能力」の向上を支援するものであるのに対し、甲1発明の「教育システム」は、そのようなものではない点。

[相違点1-2]
本件特許発明1の「学習装置」が、「実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成部」を有し、その第1表示部に、「習熟度情報生成部により生成された習熟度情報」を表示するものであるのに対し、甲1発明の「生徒の情報端末装置」は、そのようなものではない点。

[相違点1-3]
本件特許発明1の「支援装置」が、「取得部により取得された実績に基づき、各々の学習装置における学習による習熟度の一覧を示す習熟度一覧情報を生成する習熟度一覧情報生成部」を有し、その提供部が「習熟度一覧情報生成部により生成された習熟度一覧情報を表示装置に提供」するものであるのに対し、甲1発明の「イントラネットサーバ」は、そのようなものではない点。

[相違点1-4]
本件特許発明1の「第2表示部」が、「習熟度一覧情報を表示する」ものであるのに対し、甲1発明の「教師の情報端末装置の画面」は、そのようなものではない点。

そこで、事案に鑑みて、上記[相違点1-2]から検討する。
甲1発明は、情報ネットワークを有効に活用することのできる教育システムを提供することを課題とし、教師等の教育者と生徒等の被教育者を主たるユーザーとし、教師の情報端末装置、生徒の情報端末装置、及びイントラネットサーバを構成要素の一部とするイントラネット、並びにインターネット等の情報ネットワークを利用した教育システムであって、「課題の設定」、「学習計画の作成」、「調べ学習」、「個人・グループ学習」、「資料作り」及び「発表」の各学習ステージを行い、「発表」で、学習の成果として学習の感想と報告等を内容とするホームページを作成し、ホームページ公開一覧表画面では、特定の生徒に対しての担当教師の評価が表示されるものである。
そして、情報ネットワークを利用することにより、「課題の設定」から「発表」までの、各学習ステージにおける能力の向上を支援するものといえるところ、各学習ステージは上記のとおりのものであるから、「問題」を回答するという概念が存在しない。
また、担当教師の評価は、生徒の学習ステージ全般に対する感想(コメント)であって、「問題」の回答に対する正誤の判定を行うようなものではない。
そうすると、甲1発明には、問題の正解数という、「問題」に対する回答を前提とした習熟度情報を生成することは、甲第1号証(特に、図21)を参酌しても、記載も示唆もされていない。
そして、甲2技術事項には、全問題中の正解数が表示されていることから、問題の正解数に基づく習熟度を示す情報が示されているといえるものの、上記のとおり、甲1発明は、情報ネットワークを有効に活用することのでき教育システムを提供することを課題とし、「課題の設定」から「発表」までの各学習ステージを行うものであって、いずれの学習ステージにおいても、問題を回答するという概念が存在しないものであるから、甲1発明に、甲2技術事項を組み合わせる動機付けがないといわざるを得ない。
そうすると、上記相違点1-2は、甲1発明及び甲2技術事項より、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。

よって、本件特許発明1は、上記相違点1-1、1-3及び1-4について検討するまでもなく、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

2 本件特許発明2について
本件特許発明2は、本件特許発明1の発明特定事項に加えてさらなる発明特定事項を追加して限定を付したものであるから、本件特許発明2は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

3 本件特許発明3について
本件特許発明3と甲1発明とを対比すると、上記1の検討より、両者は、
「学習装置であって、
当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力部と、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力部により入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成部と、
前記達成度情報生成部により生成された前記達成度情報を表示する第1表示部と
を有する学習装置。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。
[相違点3]
学習装置が、本件特許発明3は、「実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成部」を有し、学習装置の第1表示部に、「習熟度情報生成部により生成された習熟度情報」を表示するものであるのに対し、甲1発明は、そのようなものでなく、また、生徒の情報端末装置の画面に、そのようなものを表示するものでない点。

そして、上記相違点3は、上記相違点1-2に対応するものであるから、上記1の検討より、上記相違点3は、甲1発明及び甲2技術事項より、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。

よって、本件特許発明3は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

4 本件特許発明4について
本件特許発明4と甲1発明とを対比すると、上記1の検討より、両者は、
「学習装置の制御方法であって、
当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力ステップと、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力ステップにより入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成ステップと、
前記達成度情報生成ステップにより生成された前記達成度情報を表示する第1表示ステップと、
を有する制御方法。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。
[相違点4]
本件特許発明4は、「実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップ」と、「習熟度情報生成ステップにより生成された習熟度情報を表示する」第1表示ステップを有するものであるのに対し、甲1発明は、そのようなものでない点。

そして、上記相違点4は、上記相違点1-2に対応するものであるから、上記1の検討より、上記相違点4は、甲1発明及び甲2技術事項より、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。

よって、本件特許発明4は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

5 本件特許発明5について
本件特許発明5と甲1発明とを対比すると、上記1の検討より、両者は、
「学習装置のコンピュータに、
当該学習装置により学習を行う学習計画が入力される入力ステップと、
前記学習計画に対する実績を取得し、前記入力ステップにより入力された前記学習計画の達成度を示す達成度情報を生成する達成度情報生成ステップと、
前記達成度情報生成ステップにより生成された前記達成度情報を表示する第1表示ステップと
を実行させるためのプログラム。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。
[相違点5]
本件特許発明5は、「実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップ」と、「習熟度情報生成ステップにより生成された習熟度情報を表示する」第1表示ステップを有するものであるのに対し、甲1発明は、そのようなものでない点。

そして、上記相違点5は、上記相違点1-2に対応するものであるから、上記1の検討より、上記相違点5は、甲1発明及び甲2技術事項より、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。

よって、本件特許発明5は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

6 本件特許発明6について
本件特許発明6と甲1発明とを対比すると、上記1の検討より、両者は、
「複数の学習装置から学習計画及び実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成部と、
前記達成度一覧情報生成部により生成された前記達成度一覧情報を表示装置に提供する提供部と、
を有する支援サーバ。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。
[相違点6]
支援サーバが、本件特許発明6は、「実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成部」及び「習熟度情報生成部により生成された習熟度情報を表示装置に提供する他の提供部」を有するものであるのに対し、甲1発明は、そのようなものでない点。

そして、上記相違点6は、上記相違点1-2に対応するものであるから、上記1の検討より、上記相違点6は、甲1発明及び甲2技術事項より、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。

よって、本件特許発明6は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

7 本件特許発明7について
本件特許発明7と甲1発明とを対比すると、上記1の検討より、両者は、
「支援サーバの制御方法であって、
複数の学習装置から学習計画及び実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成ステップと、
前記達成度一覧情報生成ステップにより生成された前記達成度一覧情報を表示装置に提供する提供ステップと、
を有する制御方法。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。
[相違点7]
本件特許発明7は、「実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップ」及び「習熟度情報生成ステップにより生成された習熟度情報を表示装置に提供する他の提供ステップ」を有するものであるのに対し、甲1発明は、そのようなものでない点。

そして、上記相違点7は、上記相違点1-2に対応するものであるから、上記1の検討より、上記相違点7は、甲1発明及び甲2技術事項より、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。

よって、本件特許発明7は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

8 本件特許発明8について
本件特許発明8と甲1発明とを対比すると、上記1の検討より、両者は、
「コンピュータに、
複数の学習装置から学習計画及び実績を前記学習装置がオンライン接続された際に取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記学習計画及び前記実績から、各々の前記学習装置における前記学習計画の達成度の一覧を示す達成度一覧情報を生成する達成度一覧情報生成ステップと、
前記達成度一覧情報生成ステップにより生成された前記達成度一覧情報を表示装置に提供する提供ステップと、
を実行させるためのプログラム。」
の点で一致し、以下の点で、相違する。
[相違点8]
本件特許発明8は、「実績に基づき、問題の正解数に基づく習熟度を示す習熟度情報を生成する習熟度情報生成ステップ」と、「習熟度情報生成ステップにより生成された習熟度情報を表示装置に提供する他の提供ステップ」を有するものであるのに対し、甲1発明は、そのようなものでない点。

そして、上記相違点8は、上記相違点1-2に対応するものであるから、上記1の検討より、上記相違点8は、甲1発明及び甲2技術事項より、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。

よって、本件特許発明8は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。


第6 むすび
したがって、特許異議の申立ての理由及び証拠によっては、請求項1乃至8に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1乃至8に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、上記結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2020-07-13 
出願番号 特願2015-99300(P2015-99300)
審決分類 P 1 651・ 121- Y (G09B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 瀬戸 息吹  
特許庁審判長 尾崎 淳史
特許庁審判官 藤本 義仁
畑井 順一
登録日 2019-11-01 
登録番号 特許第6606860号(P6606860)
権利者 凸版印刷株式会社
発明の名称 学習活動を通じた非認知能力向上支援システム、学習装置、支援サーバ、制御方法、及びプログラム  
代理人 鈴木 史朗  
代理人 清水 雄一郎  
代理人 松沼 泰史  
代理人 大槻 真紀子  
代理人 志賀 正武  
代理人 高橋 詔男  
代理人 伏見 俊介  
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