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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 G06F |
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管理番号 | 1366013 |
審判番号 | 不服2018-13658 |
総通号数 | 250 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2020-10-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2018-10-12 |
確定日 | 2020-09-29 |
事件の表示 | 特願2015- 57970「情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成28年10月 6日出願公開、特開2016-177603、請求項の数(7)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成27年3月20日の出願であって、平成29年12月25日付けで拒絶理由通知がされ、平成30年2月21日付けで手続補正がされ、平成30年7月27日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、平成30年10月12日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、その後、平成30年10月31日に前置報告がされ、令和2年2月26日付けで当審より拒絶理由が通知され、令和2年4月30日に手続補正がされたものである。 第2 原査定の概要 原査定(平成30年7月27日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。 本願請求項1-9に係る発明は、以下の引用文献A-Dに基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献等一覧 A.特開2014-135578号公報 B.特開平9-251371号公報(周知技術を示す文献) C.特表2014-521172号公報(周知技術を示す文献) D.国際公開第2012/039288号 第3 当審拒絶理由の概要 令和2年2月26日付け拒絶理由の概要は次のとおりである。 1 (明確性)本願の特許請求の範囲の請求項5ないし7の記載が、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。 2 (進歩性)本願請求項1-13に係る発明は以下の引用文献1ないし7に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献等一覧 1.特表2012-508929号公報(当審において新たに引用した文献) 2.特開2014-135578号公報(当審において新たに引用した文献) 3.韓国公開特許第10-2014-0019531号公報(当審において新たに引用した文献) 4.特開2012-201250号公報(当審において新たに引用した文献) 5.特開平9-251371号公報(拒絶査定時の引用文献B) 6.特表2014-521172号公報(拒絶査定時の引用文献C) 7.特開2007-299292号公報(当審において新たに引用した文献) 第4 本願発明 本願請求項1-7に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明7」という。)は、令和2年4月30日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-7に記載された事項により特定される発明であり、そのうち本願発明1は以下のとおりの発明である。 「【請求項1】 ユーザによる処理用情報の設定を受け付ける受付部と、 前記受付部によって前記処理用情報を受け付けた後の前記ユーザによるスワイプ操作またはフリック操作を検出する検出部と、 前記検出部によって検出した操作の方向に応じたアプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる処理部と、 表示部の表示領域のうち、前記ユーザにより設定された前記処理用情報を表示する第1の表示領域と区画された第2の表示領域であって、前記操作の方向に対応する位置に前記アプリケーションを示す画像を表示する表示制御部と、 複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部と、 を備え、 前記表示制御部は、 前記操作の方向を示す画像を、前記操作の方向に対応する位置に表示された前記アプリケーションを示す画像に近接させて前記第2の表示領域に表示するとともに、 前記処理部は、 前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる ことを特徴とする情報処理装置。」 なお、本願発明2-7の概要は以下のとおりである。 本願発明2-5は、本願発明1を減縮した発明である。 本願発明6-7は、本願発明1に対応する「方法」、「プログラム」の発明である。 第5 引用文献、引用発明 1.引用文献1について 当審拒絶理由に引用された引用文献1(特表2012-508929号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、当審が付与したものである。以下同様。)。 (1)段落【0020】-【0022】 「【0020】 上記の先行技術に対し、図2は選択&ドラッグ処理中にのみメニュー・アイコンを表示する1つの態様のプロセスの流れ図である。このプロセスの流れは、GUI機能の一部を提供するサブルーチンなど、GUIシステムの一部として実施できる。この態様においてGUIは、ユーザがポインティング・デバイスを操作してファイルまたはコンテンツ・オブジェクトをクリックし、ディスプレイ内で選択物をドラッグし始めたときを検出する(ブロック20)。ファイルまたはコンテンツ・オブジェクトの選択およびポインティング・デバイスの入力による操作を検出するにあたり、他のGUIシステムでよく知られた方法を使用することができる。選択&ドラッグ処理が検出された場合、GUIシステムは選択されたファイルまたはコンテンツ・オブジェクトの種類を判断する(ブロック22)。このブロックは、図3を参照して後述する方法を使用することなどにより、選択済みファイルのファイル種類の拡張子を調べるステップ、または選択された特定のコンテンツ・オブジェクトを調べるステップを含んでよい。選択済みファイルまたはオブジェクトの種類を判断した後、GUIシステムは、選択物に利用可能または適切なアクションまたは機能があるか否か判断することができる(判断ブロック24)。選択物に対して実行できるアクションも機能もない場合(すなわち、判断ブロック24=「いいえ」)、ポップアップ・メニュー・アイコンは生成されず、ポップアップ・アイコン生成ルーチンは終了することができ(ブロック26)、残りのGUI機能による処理が続く。選択済みファイルまたはオブジェクトに対してアクションまたは機能を実行できる場合(すなわち、判断ブロック24=「はい」)、GUIシステムは選択物に関係する特定のアクションまたは機能のアイコンを特定することができる(ブロック28)。以下で詳述するように、このプロセスは、ソフトウェアにおいて図3を参照して説明する一連の条件付き処理として、または図29を参照して説明する参照データ・テーブルと連動した参照プロセスとして実行できる。選択物に関係するアクションまたは機能が特定されると、GUIシステムは、こうした関係するアクションまたは機能に対応する当該メニュー・アイコンの表示を生成し表示することができる(ブロック30)。1つの態様において、生成済みメニュー・アイコンがディスプレイ上の特定の場所に、例えば四隅および/またはディスプレイ周辺の他の場所に表示される。別の態様では、生成済みメニュー・アイコンは、選択物の当初の場所の近傍に表示され、その相対的位置は、メニュー・アイコンの種類およびディスプレイ上のカーソルの位置によって決まる。 【0021】 ポップアップ・メニュー・アイコンがディスプレイ上に表示されると、GUIシステムは、当該アイコンとの関係でディスプレイ内で選択物がドラッグされたときにその動きまたは位置を追跡することができる(ブロック32)。生成済みメニュー・アイコンは、ディスプレイ上に表示された後は移動せず、そのため、当該アイコンとの関係で選択物の動きを追跡できる。選択物の動きが追跡される中、GUIシステムは(特に、選択物の近傍にメニュー・アイコンを表示する態様において)メニュー・アイコンの領域を越えて選択物がドラッグされているか否かを頻繁に判断することができる(判断ブロック34)。メニュー・アイコンの領域を越えて選択物がドラッグされている場合(すなわち、判断ブロック34=「はい」)、メニュー・アイコンをディスプレイから削除することができ、ポップアップ・メニュー・アイコンのルーチンは終了し(ブロック26)、残りのGUI機能による処理が続く。 【0022】 選択物がメニュー・アイコンの領域を越えてドラッグされていない場合(すなわち、判断ブロック34=「いいえ」)、GUIシステムは選択物が放されている(例えば、マウス・ボタンが放されている)か否かを判断することができる(判断ブロック35)。選択物が放されていない場合(すなわち、判断ブロック35=「いいえ」)、GUIシステムは選択物の動きを引き続き追跡することができる(ブロック32)。選択物が放されている場合(すなわち、判断ブロック35=「はい」)、GUIは、放された時点のカーソルの場所と様々なメニュー・アイコンの位置とを比較して、オブジェクトまたはファイルがポップアップ・メニュー・アイコンの1つに「ドロップ」されたか否かを判断することができる(判断ブロック36)。カーソル場所がアイコン場所に対応していない場合(すなわち、判断ブロック36=「いいえ」)、メニュー・アイコンをディスプレイから削除することができ、ポップアップ・メニュー・アイコンのルーチンは終了し(ブロック26)、ディスプレイ上で選択済みファイルまたはオブジェクトのアイコンの位置を再設定することなど、残りのGUI機能によるプロセスが続く。カーソルの場所が特定のポップアップ・メニュー・アイコンの場所に対応している場合(すなわち、判断ブロック36=「はい」)、GUIシステムは当該メニュー・アイコンに対応するアクションまたは機能を実行することができ(アプリケーション機能がない場合)、または当該メニュー・アイコンに対応するアクションまたは機能をアプリケーションに通知して、それにより適切なアクションまたは機能を選択物に対し実行することができる(ブロック38)。特定のメニュー・アイコンに対応するアクションまたは機能が実行されると、メニュー・アイコンをディスプレイから削除することができ、ポップアップ・メニュー・アイコンのルーチンは終了して(ブロック26)、残りのGUI機能による処理が続く。」 (2)段落【0031】-【0033】 「【0031】 図4で示される例では、ディスプレイ70はテキスト・ドキュメントの一部を示しており、ユーザはポインティング・デバイスを使用して単語72、すなわち「jumped」を選択している。図4は、ポップアップ・メニュー・アイコンが表示される前のディスプレイ70の様相を示しており、ディスプレイ70がメニュー・アイコンで乱雑になっていないことを示している。 【0032】 図5は、表示すべきポップアップ・メニュー・アイコン74・76・78および80を呼び出す選択済み単語72をユーザがドラッグした後の図4の例を示している。この例では、単語72「jumped」は単純なテキスト・アイテムであり、そのためテキストに利用できるアクションまたは機能は、この例では、コピー74、切り取り76、スペル・チェック78およびGoogle(登録商標)参照80である。また、この例は、ポップアップ・メニュー・アイコンがディスプレイ70の標準的な場所、すなわち、この例ではディスプレイ70の四隅に表示される態様を示している。 【0033】 図6は、ユーザが選択済み単語72をドラッグし、スペル・チェック機能アイコン78の上で放した(「ドロップした」)場合に、ディスプレイ70がどうなるかを示している。このアクションにより、図示されているように、他のポップアップ・メニュー・アイコン74・76・80は消え、選択済み単語に対してスペル・チェック機能が実行される。」 (3)段落【0048】 「【0048】 代替的な態様では、ポップアップ・メニュー・アイコンは、ディスプレイ70の周辺を囲む周辺メニュー・パネル112に現れるように構成でき、その例が図28Aおよび28Bに示されている。図28Aを参照すると、テキスト72などのオブジェクトが選択されドラッグされるのに応じて周辺メニュー・パネル112を生成できる。選択済みオブジェクトに利用可能かつ適切なメニュー・アイコン74・76・78・80を周辺メニュー・パネル112に表示できる。こうした周辺メニュー・パネル112はディスプレイ70の一部に現れてよい。1つの態様では、メニュー・アイコンはパネルの同じ場所に現れ、それにより、選択済みオブジェクトに利用可能かつ適切なアイコンがパネルのそれぞれの部分に表示される一方、利用不可能なアイコンの部分は空白になる。これは図28Bに示されており、図28Bでは、「連絡先追加」メニュー・アイコン84および「参照」メニュー・アイコン86は、選択済みの名前82に適している。これらのポップアップ・メニュー・アイコン84・86は、ポップアップ周辺メニュー・パネル112の各部分に現れるが、これらの部分は、図28Aで示された選択済みテキスト・オブジェクトの例では空白である。」 (4)段落【0056】 「【0056】 上述の態様は、様々なモバイル機器のいずれにおいても実施できる。典型的には、こうしたモバイル機器は図30に示されるコンポーネントを共通して備えている。例えば、携帯用コンピューティング・デバイス131は、内部メモリ133およびディスプレイ139に結合されたプロセッサ132を含むことができる。また、携帯用コンピューティング・デバイス131は、無線データ・リンクおよび/またはプロセッサ132に結合されたセルラ電話トランシーバ135に接続された、電磁放射線を送受信するためのアンテナ134を有する。実施態様によっては、セルラ電話通信に使用されるトランシーバ135ならびにプロセッサ132およびメモリ133の一部は、無線データ・リンクを介してデータ・インタフェースを提供するため、無線インタフェースと呼ばれる。また、携帯用コンピューティング・デバイス131は通常、キーパッド136または小型キーボードおよびディスプレイ139内でカーソルを位置付けるためのユーザ入力を受信するポインティング・デバイスの役割を果たすメニュー選択ボタンまたはロッカー・スイッチ137を含む。携帯用コンピューティング・デバイス131はまた、ディスプレイ139内でカーソルを位置付けるためのユーザ入力を受信するポインティング・デバイスの役割を果たすことができるタッチパッドまたはタッチスクリーンを含むことができる。プロセッサ132は、プロセッサ132を外部のポインティング・デバイス(例えば、マウス)またはコンピューティング・デバイス(パーソナル・コンピュータ160など)または外部のローカル・エリア・ネットワークに接続するためのユニバーサル・シリアル・バス(USB)またはFireWire(登録商標)コネクタ・ソケットなどの有線ネットワーク・インタフェース138にさらに接続できる。」 (5)したがって、上記引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「GUIは、ユーザがポインティング・デバイスを操作して、ディスプレイ内で選択物をドラッグし始めたときを検出し、 GUIシステムは選択されたファイルまたはコンテンツ・オブジェクトの種類を判断し、 選択物に利用可能または適切なアクションまたは機能があるか否か判断し、 GUIシステムは選択物に関係する特定のアクションまたは機能のアイコンを特定し、 アクションまたは機能に対応する当該メニュー・アイコンの表示を生成し表示し、 選択物がメニュー・アイコンの領域を越えてドラッグされていない場合であって、選択物が放されている場合、GUIは、放された時点のカーソルの場所と様々なメニュー・アイコンの位置とを比較して、オブジェクトまたはファイルがポップアップ・メニュー・アイコンの1つに「ドロップ」されたか否かを判断し、 カーソルの場所が特定のポップアップ・メニュー・アイコンの場所に対応している場合、 GUIシステムは、当該メニュー・アイコンに対応するアクションまたは機能をアプリケーションに通知して、それにより適切なアクションまたは機能を選択物に対し実行し、 ディスプレイ70はテキスト・ドキュメントの一部を示しているとき、 ユーザはポインティング・デバイスを使用して単語72、すなわち「jumped」を選択し、 表示すべきポップアップ・メニュー・アイコン74・76・78および80を呼び出す選択済み単語72をユーザがドラッグした後、 単純なテキスト・アイテムに利用できるアクションまたは機能はコピー74、切り取り76、スペル・チェック78およびGoogle参照80であり、 ポップアップ・メニュー・アイコンがディスプレイ70の標準的な場所、すなわち、ディスプレイ70の四隅に表示され、 ユーザが選択済み単語72をドラッグし、スペル・チェック機能アイコン78の上で放した場合に、 選択済み単語に対してスペル・チェック機能が実行され、 代替的な態様では、ポップアップ・メニュー・アイコンは、ディスプレイ70の周辺を囲む周辺メニュー・パネル112に現れるように構成でき、そのとき、 テキスト72などのオブジェクトが選択されドラッグされるのに応じて周辺メニュー・パネル112を生成し、 選択済みオブジェクトに利用可能かつ適切なメニュー・アイコン74・76・78・80を周辺メニュー・パネル112に表示でき、 携帯用コンピューティング・デバイス131は、ディスプレイ139内でカーソルを位置付けるためのユーザ入力を受信するポインティング・デバイスの役割を果たすことができるタッチパッドまたはタッチスクリーンを含む、 携帯用コンピューティング・デバイス。」 2.引用文献2について 当審拒絶理由において引用された引用文献2(特開2014-135578号公報)には、図面とともに、以下の記載がある。 (1)段落【0079】-【0085】 「【0079】 図8(A),(B)を参照して、たとえば画像データのサムネイルアイコンが表示されている状態で、ユーザが任意のサムネイルアイコンに指をタッチした後、サムネイルアイコンの中で指をスライドさせると、サムネイルアイコンの色が変化し、サムネイルアイコンが選択された状態となる。また、サムネイルアイコンが選択されると、画像管理画面の下側には、シェア送信が有効にされたアドレスデータと対応するシェア送信アイコンSHおよび電話帳データと対応する電話帳アイコンADが表示される。なお、シェア送信が有効にされたアドレスデータが複数ある場合は、複数のシェア送信アイコンSHが表示される。 【0080】 この状態で、図9(A)に示すように、ユーザがシェア送信アイコンSHの方へフリックすると、選択されたサムネイルアイコンに対応する画像データが、シェア送信アイコンSHと対応するアドレスデータ(特定の通信情報)に基づいて送信する処理が開始される。 【0081】 送信する処理が開始されると、ディスプレイ14には送信する処理が実行中であることを示すポップアップP1が表示される。また、略同時に、相手端末が近距離内にあるかが検索される。具体的には、IrDA方式、Bluetooth方式またはNFC方式のいずれかの近距離無線通信によってデータが送信可能な状態であるかが判断される。そして、相手端末が近距離内にあり、かつ近距離無線通信が可能な状態であれば、IrDA方式、Bluetooth方式またはNFC方式のいずれかの近距離無線通信を利用してデータが送信される。また、送信する処理が終了すれば、ディスプレイ14には、ポップアップP1に代えて、送信が完了したことを伝えるメッセージを含むポップアップP2がディスプレイ14に表示される。なお、ポップアップP2は、タッチ操作がされるまではディスプレイ14に表示され続ける。 【0082】 このように、相手端末が近くにある場合は、通信料金が発生しない近距離無線通信で、任意のデータを送信することが出来る。 【0083】 また、相手端末との近距離無線通信が確立できなければ、相手端末のメールアドレスを宛先とするメールによってデータが送信される。このとき、メールのタイトルおよび本文には定型文が入力されており、送信者(ユーザ)がメールの宛先や本文を入力せずとも、図10に示すようなメールが相手端末に届く。そして、携帯電話機10は、メールの送信が完了すると、図9に示すポップアップP2がディスプレイ14に表示される。つまり、相手端末の位置に関係なく、任意のデータを送信することが出来る。 【0084】 このように、ユーザは、直感的な操作を利用して、任意のデータを容易に送信することが出来る。また、本実施例では、ユーザは送信する相手を送信可能情報によって確認することが出来る。さらに、ユーザは、アドレスデータを編集することで、特定のアドレスデータを任意に設定することが出来る。 【0085】 ここで、図11(A),(B)を参照して、ユーザが任意のデータを選択した後に、電話帳アイコンADの方向にフリックした場合、図11(B)に示すポップアップP3がディスプレイ14に表示される。このポップアップP3には、電話帳データに含まれるアドレスデータと対応するアドレスアイコンが含まれる。ユーザが任意のアドレスアイコンを指定(選択)してから確定キーを操作すると、指定された端末に対して、任意のデータが送信される。」 3.引用文献3について 当審拒絶理由において引用された引用文献3(韓国公開特許第10-2014-0019531号公報)には、図3aとともに次の事項が記載されている。(原文は省略し、当審による翻訳のみ記載する。) (1)段落【0053】 (当審訳)「【0053】 タッチスクリーン(110)は制御部(140)の制御の下に、図3Aの<302>に図示されたように、選択されたオブジェクト(320)周辺に方向指示器(340)及びメニューショートカット(350)を表示することができる。 ここで、方向指示器(340)は方向を指示する形の記号例えば、オブジェクトを中心に外部へ伸びて行く矢印の記号で提供されることができる。 また、方向指示器(340)はオブジェクトを中心に2ないし8方向を表示する記号で提供されることができる。 例えば、本発明で方向指示器(340)は東、西、南、北、北西、北東、南西及び南東方向を示す記号で提供されることができる。」 4.引用文献4について 当審拒絶理由において引用された引用文献4(特開2012-201250号公報)には、図面とともに、以下の記載がある。 (1)段落【0037】-【0040】 「【0037】 ナビゲーション操作ガイド表示716は、右回りの矢印716aとプラス(+)の拡大鏡のアイコン716bを備えている。ナビゲーション操作ガイド表示717は、左回りの矢印717aとマイナス(-)の拡大鏡のアイコン716bを備えている。 【0038】 そして、ドライバーの指Fの6つの軌跡方向に対して、下から上方向の軌跡には地図の上側への移動操作の機能が、左から右方向の軌跡には地図の右側への移動操作の機能が、右から左方向の軌跡には地図の左側への移動操作の機能が、上から下方向の軌跡には地図の下側への移動操作の機能が、さらに、右回り(時計回り)の円弧の軌跡には地図の拡大機能が、左回り(反時計回り)の円弧の軌跡には地図の縮尺機能が、それぞれに割り振られていることを示している。 【0039】 例えば、図7で示すように、ドライバーが、タッチセンサ部102bに触れてから指Fを右方向にスライドさせた場合、ナビゲーション操作ガイドの下に表示されている地図表示712の右側への移動操作の機能が選択され、そして、図11で示すように、ナビゲーション操作ガイドの下に表示されている地図表示712が、右方向に移動するとともに、地図表示712の右側への移動操作の機能を選択したことを示すために、表示部101では、ナビゲーション操作ガイド715の右側端部のアイコン715bが、反転表示される。機能が選択された後は、図9で示すコンテンツ初期(ホーム)画面710が表示される。 【0040】 また、図12で示すように、ドライバーが、タッチセンサ部102bに触れてから指Fを右回り(時計回り)に動かした場合、ナビゲーション操作ガイド715?717の下に表示されている地図表示712が拡大され、右回りへの入力がされたことを示すために、図13で示すように、右回りの矢印とプラス(+)の拡大鏡のナビゲーション操作ガイド716が、反転表示される。機能が実行された後は、図9で示すコンテンツ初期(ホーム)画面710が表示される。」 5.引用文献5について 当審拒絶理由において引用された引用文献5(特開平9-251371号公報)には、図面とともに、以下の記載がある。 (1)段落【0050】 「【0050】そして、各サブメニューシンボルの選択操作が繰り返され、図3のシンボルコード対応表内の各サブメニューシンボルの使用回数がそれぞれ加算されると、例えば、サブメニューシンボルの“時計設定”と“TELバンク機能”の使用回数が多く、サブメニューシンボル間で使用回数を比較した結果として、表示優先順位の1番目に“時計設定”2番目に“TELバンク機能”が決定されたとすると、図7に示すように、デフォルトメニュー画面内の補助メニューシンボル表示領域の表示位置5番目と6番目に、その優先順位が1番目“時計設定”と2番目“TELバンク機能”の各サブメニューシンボルが表示される。」 6.引用文献6について 当審拒絶理由において引用された引用文献6(特表2014-521172号公報)には、図面とともに、以下の記載がある。 (1)段落【0049】 「【0049】 [0060]ユーザインタフェース902は、選択されたコンテンツ908(画像)の隅に固定された例示的なコンテキストベースメニュー904を示す。メニュー内の項目は、最も高い優先順位の(または、最も使用される)項目が最初に表示されるように、コンテンツの種類に基づいて選択されてよい。他の項目が、他の要素を示す省略項目のような項目の選択(906)に応じて、または、コンテキストベースメニューを回転させることによって表示されてよい。メニューは、ユーザ属性に基づいて、選択されたコンテンツ908に隣接する異なる場所に(例えば、左側、右側、上部、下部、などに)配置されてよい。」 7.引用文献7について 当審拒絶理由において引用された引用文献7(特開2007-299292号公報)には、図面とともに、以下の記載がある。 (1)段落【0110】-【0113】 「【0110】 このユーザーインターフェイスでは、図8に示した従来のユーザーインターフェイスに加えて、注目語の将来動向を検索するボタン64が追加されている。ユーザーがキーワードを入力したあと、あるいは、キーワードで検索を行ったああとに、動向ボタン64を押すと、動向検索の要求がWeb検索エンジン12に送られる。Web検索エンジン12では、注目語DB16を検索してユーザーが入力したキーワードが登録されているか検索し、関連する注目語を探す。検索の結果、入力されたキーワードが主注目語163として登録されていた場合は成分注目語164を選択し、成分注目語164に登録されていた場合は主注目語163を注目語として選択する。成分注目語の場合は、複数の注目語になる場合もある。Web検索エンジン12では、検索された注目語を用いてwebページ検索を行う。 【0111】 このように、ユーザーが知りたい情報をキーワードとして入力すると、そのキーワードに関連する注目語やその注目度、換言すれば今後流行しそうな関連情報をユーザーに提供することができるから、流行に敏感なユーザーや、既存の流行情報では飽き足らないユーザーなどの新規市場を開拓することができる。 【0112】 図10は、注目語で検索した結果が表示されたユーザーPCの表示画面例である。 【0113】 この例では、キーワード61が「ぶどう」であったため、注目語DB16を検索すると、主注目語163に「ぶどう」が登録されている(図3)。そのため、Web検索エンジン12は検索用注目語として成分注目語164の「グルコース」と「ポリフェノール」を選択し、検索結果となるwebページの情報631、632、633を表示する。このとき注目語6313と注目語の注目度6311が表示される。注目度は、注目語DB16の注目度167が参照される。ただし、前述したように、注目度無しの注目語については表示されない。なお、注目語の補足情報(例えば「近日ブーム?」)6312も追加表示されても良い。」 第6 対比・判断 1.引用発明との対比・判断 (1)本願発明1について ア 引用発明の「ユーザがポインティング・デバイスを操作して、ディスプレイ内で選択物をドラッグし始めたときを検出」することは、本願発明の「ユーザによる処理用情報の設定を受け付ける」ことに相当する。ここで、引用発明が、本願発明の「受付部」に相当する構成を備えることは自明である。 イ 引用発明の「オブジェクトまたはファイルがポップアップ・メニュー・アイコンの1つに「ドロップ」されたか否かを判断」することは、本願発明の「前記受付部によって前記処理用情報を受け付けた後の前記ユーザによるスワイプ操作またはフリック操作を検出する」ことと、「前記受付部によって前記処理用情報を受け付けた後の前記ユーザによる操作を検出する」という点で共通するといえる。ここで、引用発明が、本願発明の「検出部」に相当する構成を備えることは自明である。 ウ 引用発明の「メニュー・アイコンに対応するアクションまたは機能をアプリケーションに通知して、それにより適切なアクションまたは機能を選択物に対し実行」することは、本願発明の「前記検出部によって検出した操作の方向に応じたアプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」と、「前記検出部によって検出した前記操作に応じたアプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」点で共通するといえる。ここで、引用発明が、本願発明の「処理部」に相当する構成を備えることは自明である。 エ 引用発明の「ディスプレイ」は、本願発明の「表示部」に相当する。また、引用発明の「ディスプレイ」において「テキスト72などのオブジェクトが選択され」る領域が、本願発明の「前記ユーザにより設定された前記処理用情報を表示する第1の表示領域」に相当する。 オ 引用発明の「メニュー・アイコン」は、本願発明の「アプリケーションを示す画像」に相当する。 カ 引用発明の「周辺メニュー・パネル112」は、「選択済みオブジェクトに利用可能かつ適切なメニュー・アイコン」の表示を行うことから、本願発明の「前記操作の方向に対応する位置に前記アプリケーションを示す画像を表示する」「区画された第2の表示領域」に相当する。ここで、引用発明が、本願発明の「表示制御部」に相当する構成を備えることは自明である。 キ 引用発明の「携帯用コンピューティング・デバイス131」は、本願発明の「情報処理装置」に相当する。 したがって、本願発明1と引用発明の一致点及び相違点は、次のとおりである。 [一致点] 「ユーザによる処理用情報の設定を受け付ける受付部と、 前記受付部によって前記処理用情報を受け付けた後の前記ユーザによる操作を検出する検出部と、 前記検出部によって検出した操作に応じたアプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる処理部と、 表示部の表示領域のうち、前記ユーザにより設定された前記処理用情報を表示する第1の表示領域と区画された第2の表示領域であって、前記操作の方向に対応する位置に前記アプリケーションを示す画像を表示する表示制御部と、 を備える ことを特徴とする情報処理装置。」 [相違点1] 本願発明1は、「スワイプ操作またはフリック操作」を検出するのに対し、引用発明では「ドラッグ」と「ドロップ」の操作を検出している点。 [相違点2] 本願発明1は、「操作の方向」に応じたアプリケーションに処理用情報の処理を実行させているのに対し、引用発明は、選択したオブジェクトまたはファイルがドロップされたアプリケーションに処理を実行させている点。 [相違点3] 本願発明1は、「表示制御部」が「前記操作の方向を示す画像を、前記操作の方向に対応する位置に表示された前記アプリケーションを示す画像に近接させて前記第2の表示領域に表示する」のに対し、引用発明では「操作の方向を示す画像」を「表示する」ことについて特定されていない点。 [相違点4] 本願発明1は、「複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部」を備えているのに対し、引用発明では、そのような「記憶部」について特定されていない点。 [相違点5] 本願発明1は、「処理部」が「前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」のに対し、引用発明では、「記憶部」について特定されていないので、「記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づ」いて「操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」ことも特定されていない点。 (2)判断 事案に鑑みて、「関連設定情報」に関連する、相違点4,5について先にまとめて検討する。 引用文献2(段落【0079】-【0085】)には、ユーザが任意のデータを選択した後に、シェア送信アイコンSHの方へフリックすると、選択されたデータが、シェア送信アイコンSHと対応するアドレスデータ(特定の通信情報)に基づいて送信する処理が開始され、電話帳アイコンADの方向にフリックした場合、ポップアップP3がディスプレイ14に表示される処理が開始される技術、が記載されている。 引用文献3(段落【0053】)には、選択されたオブジェクト(320)周辺に、例えば、オブジェクトを中心に外部へ伸びて行く矢印の記号で提供される、方向指示器(340)及びメニューショートカット(350)を表示する技術、が記載されている。 引用文献4(段落【0037】-【0040】)には、ナビゲーション操作ガイド表示として、右回りの矢印716aとプラス(+)の拡大鏡のアイコン716b、及び、左回りの矢印717aとマイナス(-)の拡大鏡のアイコン716bが表示され、ドライバーが、タッチセンサ部102bに触れてから指Fを右回り(時計回り)に動かした場合、ナビゲーション操作ガイドの下に表示されている地図表示712が拡大される技術、が記載されている。 しかしながら、「複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部」、及び、「処理部」が「前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」構成については、引用文献2-4を含む、当審拒絶理由で引用された引用文献2-7のいずれにも記載されていない。 また、仮にドラッグ・アンド・ドロップ操作の位置を判別する引用発明に、「特定のアイコンの方向」へのフリック操作を検出する引用文献2記載の技術、及び、操作の方向をガイド表示する引用文献3-4記載の技術を適用したとしても、「複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部」、及び、「処理部」が「前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」構成に至らないことは明らかであって、上記構成は、当業者であっても容易に発明できたものであるとはいえない。 よって、当業者といえども、引用発明及び当審拒絶理由で引用された引用文献2-7に基づいて、相違点4に係る、「複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部」、相違点5に係る「処理部」が「前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」構成、を容易に想到することはできない。 したがって、他の相違点について検討するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用発明及び当審拒絶理由で引用された引用文献2-7に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。 (3)本願発明2-5について 本願発明2-5は、本願発明1を減縮した発明であって、本願発明2-5も、本願発明1の上記相違点4に係る、「複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部」、相違点5に係る「処理部」が「前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」構成と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び当審拒絶理由で引用された引用文献2-7に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。 (4) 本願発明6-7について 本願発明6-7は、本願発明1に対応する「方法」、「プログラム」の発明であり、本願発明1の上記相違点4に係る、「複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部」、相違点5に係る「処理部」が「前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」構成と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び当審拒絶理由で引用された引用文献2-7に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。 第7 原査定についての判断 令和2年4月30日付けの手続補正により、本願発明1-7は「複数のアプリケーションのそれぞれと前記操作の方向を示す識別符号のそれぞれとが1対1で対応付けられて設定された関連設定情報を記憶する記憶部」と「処理部」が「前記記憶部に記憶された前記関連設定情報に基づき、前記検出部によって検出した前記操作の方向に応じたアプリケーションを選択し、選択した当該アプリケーションに前記処理用情報の処理を実行させる」構成を有するものとなっており、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献A-Dに基づいて、容易に発明できたものとはいえない。したがって、原査定の理由を維持することはできない。 第8 当審拒絶理由(特許法第36条第6項第2号)について 当審では、審判請求時の補正における請求項5(及び請求項6-7)において、「所定の条件に応じて、前記画像の前記表示部への表示態様を変更する」とあるが、本願明細書の段落【0107】-【0108】を参酌しても、発明の動作の内容が不明確である、という旨の拒絶の理由を通知しているが、令和2年4月30日付けの手続補正において、審判請求時の補正における請求項5が削除された結果、当審拒絶理由(特許法第36条第6項第2号)は解消した。 第9 むすび したがって、原査定の拒絶理由及び当審拒絶理由によっては、本願を拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2020-09-14 |
出願番号 | 特願2015-57970(P2015-57970) |
審決分類 |
P
1
8・
537-
WY
(G06F)
P 1 8・ 121- WY (G06F) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 池田 聡史 |
特許庁審判長 |
稲葉 和生 |
特許庁審判官 |
小田 浩 岩田 玲彦 |
発明の名称 | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム |
代理人 | 特許業務法人酒井国際特許事務所 |