ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B65D |
---|---|
管理番号 | 1367779 |
審判番号 | 不服2019-15066 |
総通号数 | 252 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2020-12-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2019-11-08 |
確定日 | 2020-11-05 |
事件の表示 | 特願2015-152755「吐出具」拒絶査定不服審判事件〔平成29年2月9日出願公開、特開2017-30801〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1.手続の経緯 この出願(以下「本願」という。)は、平成27年7月31日の出願であって、その主な手続は以下のとおりである。 平成31年1月15日付け 拒絶理由通知 同年3月22日 意見書及び手続補正書の提出 令和元年8月9日付け 拒絶査定 同年11月8日 本件拒絶査定不服審判の請求 令和2年5月27日付け 拒絶理由通知 同年8月3日 意見書及び手続補正書の提出 第2.本願発明 本願の請求項1?5に係る発明は、令和2年8月3日提出の手続補正書で補正された特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定されるものであるところ、請求項1に係る発明(以下「本願発明1」という。)は次のとおりのものである。 「【請求項1】 エアゾール容器のステムに接続されるステム接続部及び該ステム接続部に連通する吐出筒を有し、前記ステムの押し下げにより前記エアゾール容器に収容された内容物を前記吐出筒の先端から吐出可能としたノズル体と、 前記エアゾール容器に装着されて前記吐出筒の先端を前方に突出させつつ前記ノズル体を取り囲むカバー体と、を備え、 前記ノズル体は、前記吐出筒が設けられた上側部材と、前記ステム接続部が設けられた下側部材とを有し、前記上側部材と前記下側部材は、後方に設けた第1ヒンジ部を介して一体連結されており、 前記カバー体は、前方に設けた第2ヒンジ部を介して揺動自在に該カバー体と一体連結され、前記ノズル体とともに前記ステムを押し下げ可能な操作片を有し、 該操作片には、前記ノズル体を通過可能とする開口部が形成されており、 前記ヒンジ部が、前記操作片を押し下げる際に前記操作片と前記ノズル体とが最初に当接する接点と、最大まで前記操作片を押し下げた状態での前記操作片と前記ノズル体との接点との中間点の高さに位置することを特徴とする吐出具。」 第3.当審で通知した拒絶理由の概要 当審において令和2年5月27日付けで通知した拒絶理由(以下「当審拒絶理由」という。)の概要は次のとおりである。 1)本件出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で不備のため、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。 2)本件出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 記 (引用文献等については引用文献等一覧参照) 1.理由1(特許法第36条第6項第2号)について 請求項1の「該操作片には、前記ヒンジ部を支点として前方に揺動させた展開状態で前記ノズル体を通過可能とする開口部が形成されており」なる記載は不明確である。 2.理由2(特許法第29条第2項)について 請求項1?5に係る発明は、引用発明1、及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 <引用文献等一覧> 1.特開平11-59746号公報 2.特開2008-174283号公報 3.特開2011-116380号公報 4.特開2012-131511号公報 5.実願昭61-165067号(実開昭63-73164号)のマイクロフィルム 第4.当審の判断 事案に鑑み、理由2(特許法第29条第2項)から検討する。 1.引用文献の記載 (1)引用文献1(特開平11-59746号公報)について 引用文献1には、次の記載がある。 ア.「【請求項1】 ステムが設けられた第1容器及び第2容器と、 並べて置いた前記両容器のステムに係合し、前記ステムと共に上下動可能で、前記ステムが下げられた際に、前記両容器から前記ステムを通して放出された内容物を同時に射出する誘導路を形成されたノズルと、 前記ノズルを上方から覆うと共に、前記両容器と係合するカバーと、 該カバーに取り付けられ、前記ノズルに当接して前記ノズル及びステムを上方から押下可能なレバーと、 を備えた2剤吐出容器において、 前記カバーは、前記ノズルを前記ステムに係合させるための挿通口を有し、前記ノズルは、前記カバーの上から前記挿通口を通して前記ステムに脱着可能とされ、前記ステムから外すことで洗浄することができることを特徴とする2剤吐出容器。」 イ.「【0017】 【実施例】以下に本発明の実施例の2剤吐出容器1を図面と共に説明する。図1は、2剤吐出容器1を示す分解斜視図である。2剤吐出容器1は、図1に示すように、ステム18aを有するマウンテインカップ17aを上部に装着した第1エアゾール容器(以下、第1容器と記す)11と、ステム18bを有するマウンテインカップ17cを上部に装着した第2エアゾール容器(以下、第2容器と記す)13と、第1容器11及び第2容器13のマウンテインカップ17a及び17bを係止する連結部15と、ステム18a及び18bとを係合させるための挿通口37a及び37bが形成され、連結部15を上方から覆うようにして、連結部15に係合するカバー5と、カバー5の上からステム18a及び18bに脱着可能な係合部57a及び57bが形成されたノズル7と、を備えている。 ・・・ 【0019】カバー5は、前述の挿通口37a及び37bが形成された上板31と、カバー5の前方に設けられたヒンジ41を介して形成された平板状のレバー33と、ノズル7をステム18a及び18bに結合させた際に、ノズル7のオリフィス59を露出させるための貫通口38と、を備えている。なお、レバー33には、その裏面に、ほぼ円錐形の突起33aが二つ形成されている。突起33aは、レバー33が押下された際に、レバー33に掛かる力をノズル7に効率よく伝わりやすくするものである。」 ウ.「【0030】次に、以上のように構成された本実施例の2剤吐出容器1の使用方法及び作用について説明する。まず、使用者は、図3(b)に示す状態で、レバー33を押し下げる。すると、レバー33が押し下げられた2剤吐出容器1は、レバー33の押下に従い、ノズル7がステム18a及び18bと共に下げられる。 【0031】次に、ステム18a及び18bは同時に下げられて、容器本体11a内の第1剤及び容器本体13a内の第2剤が噴射剤に押されて放出される。次に、第1剤及び第2剤は、貫通口55a及び55bを通過し、仕切り板59a及び51bにより隔てられたノズル基部51内を通過すると共に、ノズル前部53のオリフィス59から射出される。 ・・・ 【0033】このようにノズル7内部で染毛剤が詰まったら、2剤吐出容器1のレバー33を、図1に示すように、カバー5前方に倒し、さらに、ノズル7をステム18a及び18bから取り外す。この際にノズル7は、ステム18a及び18bから上方に引き抜くだけで、取り外すことができる。そして、取り外したノズル7を水などで洗えばよい。」 エ.「【0043】例えば、ノズル7の構成を図5(a)に示すようなノズル141のようにしてもよい。ノズル141は、ステム18a及び18bと係合可能な係合部を有し、内面143aの中央部に仕切り板147aを有し、一面を欠いた箱状に形成されたノズル基部143と、オリフィスを有し、オリフィスの中央部に仕切り板59aを形成されたノズル前部147と、ノズル基部143に対して、ノズル前部147を横開きを可能とするヒンジ145と、を備えている。なお、ノズル前部147には、ノズル基部143の内面143aに嵌合する嵌合部149を備えている。 ・・・ 【0045】また、ノズル7の構成を図5(b)に示すようなノズル151のようにしてもよい。ノズル151は、ステム18a及び18bに係合可能な係合部158a、158b及びオリフィスの下部を有し、内面153aの中央部にノズル151内部を2室に隔てる仕切り板156cを有するノズル下部153と、オリフィスの上部を有するノズル上部157と、ノズル下部153に対して、ノズル上部157を縦開き可能とするヒンジ155を備えている。・・・」 オ.「【図1】 」 カ.「【図3】 」 キ.「【図5】 」 ク.上記オ.及びカ.に示した【図1】、【図3】(b)によれば、レバー33には、ノズル前部53が通過する凹状の切り欠きが前方に形成されていることが看取される。また、カバー5には、ノズル7を取り囲むように突出した凸部があり、その凸部はレバー33が後方に揺動されているときはノズル7の上方を閉塞し、レバー33が前方に揺動されているときはノズル7の上方を開放することで、ノズル7を通過させ取り出し可能とする開口が形成されていることとなるから、引用文献1には、レバー33に「切り欠き」を有し、また、カバー5に「開口」を有するものであることが理解できる。 上記ア.?ク.によれば、引用文献1には、以下の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されている。 「第1エアゾール容器11のステム18aと第2エアゾール容器13のステム18bに接続される係合部57aと57b、及び係合部57aと57bに連通するノズル前部53を有し、ステム18aとステム18bの押し下げにより第1エアゾール容器11と第2エアゾール容器13に収容された内容物をノズル前部53の先端から吐出可能としたノズル7と、 第1エアゾール容器11と第2エアゾール容器13に装着されて、ノズル前部53の先端を前方に突出させつつノズル7を取り囲むカバー5とを備え、 ノズル7は、ノズルが設けられたノズル前部147と、ステム18a及び18bと係合可能な係合部が設けられたノズル基部143とを有し、ノズル前部147とノズル基部143は、側方に設けたヒンジ145を介して一体連結されており、 カバー5は、前方に設けたヒンジ41を介して揺動自在にカバー5と一体連結され、ノズル7とともにステム18aとステム18bを押し下げ可能なレバー33を有し、 レバー33には凹状の切り欠きが形成されており、カバー5には開口が形成されている、 2剤吐出容器。」 (2)引用文献2(特開2008-174283号公報)について 引用文献2には、次の記載がある。 ア.「【図5】 」 イ.「【図6】 」 (3)引用文献3(特開2011-116380号公報)について 引用文献3には、次の記載がある。 ア.「【図10】 」 イ.「【図11】 」 ウ.「【図12】 」 (4)新たに提示する引用文献6(特開2014-201330号公報)について 引用文献6には、次の記載がある。 ア.「【0023】 ノズル40は、図9(a)?(d)に示すように、薄肉状のヒンジhcを介して上部部材41と下部部材45とを一体連結したものであり、ヒンジhcに沿って折り曲げることで、図2、図3に示す形態となるものである。」 イ.「【0035】 また、通路Rを洗浄するに当たっては、下カバー20の押圧部26を径方向内側に押し込めば、図3に示すように、押圧部26の裏面が上カバー30の押圧受部33aに押し当たって、上カバー30の第2係合片33と下カバー20の第2係合穴27との係合が解除され、上カバー30を取り外すことが可能になる。その後、図2に示すように、ノズル40を上方に引き上げてステム6から取り外し、摘み部46を連結部47に向けて傾倒させれば爪部44と爪部49との係合が外れてノズル40を開くことができるので、ノズル40の内側を簡単に洗浄することができる。・・・」 ウ.「【図9】 」 2.対比・判断 (1)対比 本願発明1と引用発明1を対比すると、引用発明1の「第1エアゾール容器11」と「第2エアゾール容器13」は、本願発明1の「エアゾール容器」に相当し、以下同様に、「ステム18a」と「ステム18b」は「ステム」に、「係合部57aと57b」は「ステム接続部」に、「ノズル前部53」は「吐出筒」に、「ノズル7」は「ノズル体」に、「カバー5」は「カバー体」に、「ヒンジ41」は「第2ヒンジ部」に、「レバー33」は「操作片」に、「凹状の切り欠き」「開口」は「開口部」に、「2剤吐出容器」は「吐出具」にそれぞれ相当する。 引用発明1の「ノズル7は、ノズルが設けられたノズル前部147と、ステム18a及び18bと係合可能な係合部が設けられたノズル基部143とを有し、ノズル前部147とノズル基部143は、側方に設けたヒンジ145を介して一体連結されて」いることは、「ノズル体は、吐出筒が設けられた部材Aと、ステム接続部が設けられた部材Bとを有し、前記部材Aと前記部材Bは、ヒンジ部Cを介して一体連結されている」ことの限りにおいて、本願発明1の「前記ノズル体は、前記吐出筒が設けられた上側部材と、前記ステム接続部が設けられた下側部材とを有し、前記上側部材と前記下側部材は、後方に設けた第1ヒンジ部を介して一体連結されて」いることと一致する。 そうすると、本願発明1と引用発明1は、以下の点で一致する。 <一致点> 「エアゾール容器のステムに接続されるステム接続部及び該ステム接続部に連通する吐出筒を有し、前記ステムの押し下げにより前記エアゾール容器に収容された内容物を前記吐出筒の先端から吐出可能としたノズル体と、 前記エアゾール容器に装着されて前記吐出筒の先端を前方に突出させつつ前記ノズル体を取り囲むカバー体と、を備え、 ノズル体は、吐出筒が設けられた部材Aと、ステム接続部が設けられた部材Bとを有し、前記部材Aと前記部材Bは、ヒンジ部Cを介して一体連結されており、 前記カバー体は、前方に設けた第2ヒンジ部を介して揺動自在に該カバー体と一体連結され、前記ノズル体とともに前記ステムを押し下げ可能な操作片を有し、 該操作片には、前記ノズル体を通過可能とする開口部が形成されている、 吐出具。」 そして、本願発明1と引用発明1は、以下の点で相違する。 <相違点1> 本願発明1は、「前記ノズル体は、前記吐出筒が設けられた上側部材と、前記ステム接続部が設けられた下側部材とを有し、前記上側部材と前記下側部材は、後方に設けた第1ヒンジ部を介して一体連結されて」いるものであるのに対して、引用発明1のノズル7は、ノズルが設けられたノズル前部147と、ステム18a及び18bと係合可能な係合部が設けられたノズル基部143とを有し、ノズル前部147とノズル基部143は、側方に設けたヒンジ145を介して一体連結されている点。 <相違点2> 本願発明1は、「前記ヒンジ部が、前記操作片を押し下げる際に前記操作片と前記ノズル体とが最初に当接する接点と、最大まで前記操作片を押し下げた状態での前記操作片と前記ノズル体との接点との中間点の高さに位置する」ものであるのに対して、引用発明1は、ヒンジ41の高さ位置とレバー33の操作状態との位置関係が不明である点。 (2)相違点についての判断 ア.<相違点1>について 引用発明1は、ノズル7をヒンジ部により開閉可能な構造とするものであるところ、側方に設けたヒンジ145による横開きの他に、縦開きを可能とするヒンジ155も例示されている(上記1.(1)エ.及びキ.)のだから、ヒンジの位置や開き方について、適宜変更可能であることが示唆されているといえる。 そして、エアゾール容器から取り外し可能なノズル体に限ってみても、吐出筒が設けられた上側部材と、ステム接続部が設けられた下側部材とが、後方に設けた第1ヒンジ部を介して一体連結されて縦開き可能であるノズル体は、例えば引用文献6(上記1.(4))にあるように周知(以下「周知技術1」という。)のものである。 そうすると、ヒンジの位置や開き方を適宜変更し得ることが示唆されている引用発明1において、<相違点1>に係る本願発明1の構成とすることは、周知技術の付加・転用にすぎない。 イ.<相違点2>について まず、本願発明1の「前記ヒンジ部」は、「操作片」の動作に関連するものであるから、それ以前に記載された「第2ヒンジ部」を意味するものであることは明らかである。 また、引用発明1のレバー33は、ヒンジ41を中心軸として揺動運動するものであるから、後方に倒した際にノズル7と最初に当接する接点位置(始点)があり、最大までレバー33を押し下げた状態でのレバー33とノズル7との接点位置(終点)もあることは自明である。 一方、揺動運動を直線運動に変換する機構においては、直線運動の垂直二等分線上に揺動運動の中心軸を置くことにより効率よく運動変換できることが技術常識であるところ、吐出具の操作片(揺動部材)とノズル体(直動部材)の間の運動変換機構に限ってみても、引用文献2(上記1.(2))、引用文献3(上記1.(3))にあるように、操作片の揺動運動とノズル体の直線運動の位置関係は、直線運動の垂直二等分線上に揺動運動の中心軸を置くことが、本願出願前に周知(以下「周知技術2」という。)のものである。 してみると、上記周知技術2、及び技術常識に鑑みれば、引用発明1において、ノズル7の直線運動の垂直二等分線上に、レバー33の揺動運動の中心軸を置くこと、すなわち、レバー33を押し下げる際にレバー33とノズル7とが最初に当接する接点と、最大までレバー33を押し下げた状態でのレバー33とノズル7との接点との中間点の高さに位置させることに格別の困難性があるとは認められない。 ウ.よって、本願発明1は、引用発明1、並びに周知技術1及び2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 エ.審判請求人の主張について 審判請求人は、令和2年8月3日付け意見書において、以下のように主張している。 「本願発明は、ノズル体3の上側部材3aを下側部材3bから開いてノズル体3内部を洗浄し易くすると共に、ヒンジ部33(第1ヒンジ部)を押圧部66bの下方に配置してスペースを有効活用することで平面視におけるノズル体3のサイズを小さくすることができます。なぜなら、押圧部66bは、操作片66のヒンジ部65とは反対側であるステムの後方に配置されるからです。また、操作片66をヒンジ部65(第2ヒンジ部)を支点として前方に開いた状態で、ノズル体3の吐出筒31を摘まんでヒンジ部33(第1ヒンジ部)を支点として後方に開くことによって、ノズル体3をステムから離脱させなくてもノズル体3内部の状態を確認することもできます。」 しかしながら、引用発明1において、上記周知技術1のような構造のノズルとした場合、審判請求人の主張する効果を備えるものとなることは明らかである。 また、上記主張のうち「ヒンジ部33(第1ヒンジ部)を押圧部66bの下方に配置してスペースを有効活用することで平面視におけるノズル体3のサイズを小さくすることができます。」という点については、第1ヒンジ部と押圧部の上下位置関係について本願発明1ではなんら特定されていないから、請求項の記載に基づかない主張である。 よって、審判請求人の主張は、採用することができない。 3.小括 以上のとおり、本願発明1は、引用発明1、並びに周知技術1及び2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 第5.むすび 以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、その余の請求項、及びその余の理由について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2020-08-31 |
結審通知日 | 2020-09-01 |
審決日 | 2020-09-15 |
出願番号 | 特願2015-152755(P2015-152755) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(B65D)
|
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 田中 佑果、永田 勝也、長谷川 一郎 |
特許庁審判長 |
井上 茂夫 |
特許庁審判官 |
横溝 顕範 杉山 悟史 |
発明の名称 | 吐出具 |
代理人 | 片岡 憲一郎 |
代理人 | 杉村 憲司 |
代理人 | 杉村 光嗣 |