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審決分類 審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  D21H
審判 全部申し立て 2項進歩性  D21H
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  D21H
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  D21H
管理番号 1368069
異議申立番号 異議2019-700271  
総通号数 252 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2020-12-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2019-04-09 
確定日 2020-09-24 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6403932号発明「組成物」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6403932号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?12〕について、訂正することを認める。 特許第6403932号の請求項1、2、4、5、7?12に係る特許を維持する。 特許第6403932号の請求項3及び6に係る特許についての申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6403932号の請求項1?10に係る特許についての出願は、平成30年2月9日(優先権主張平成29年2月14日 日本国)を国際出願日とする出願であって、平成30年9月21日にその特許権の設定登録がされ、平成30年10月10日に特許掲載公報が発行された。
本件特許異議申立て以降の経緯は次のとおりである。

平成31年4月9日 特許異議申立人岡林茂(以下「申立人」という。また、提出された特許異議申立書を、以下「申立書」という。)による本件特許異議の申立て
令和元年6月14日付け 取消理由通知書
令和元年8月19日 特許権者による意見書及び訂正請求書の提出
令和元年8月29日 特許権者による上記意見書の「2 特許権者」の欄を補正する手続補正書及び特許権者による上記訂正請求書の「4 請求人」の欄を補正する手続補正書の提出
令和元年10月8日 申立人による意見書の提出
令和2年1月6日付け 取消理由通知書(決定の予告)
令和2年3月9日 特許権者による意見書及び訂正請求書の提出
令和2年4月17日 申立人による意見書の提出
(上記令和2年3月9日に提出された訂正請求書により訂正請求されたので、上記令和元年8月19日に提出された訂正請求書による訂正請求は、特許法第120条の5第7項の規定により取り下げられたものとみなす。
また、上記令和2年3月9日に提出された訂正請求書を、以下「本件訂正請求書」といい、訂正自体を「本件訂正」という。)

第2 訂正の適否についての判断
1. 訂正の内容
本件訂正の内容は、訂正箇所に下線を引いて示すと次のとおりである。
(1) 訂正事項1
本件訂正前の請求項1を、以下の事項により特定されるとおりに訂正する。(請求項1の記載を引用する請求項2、5、7?10も同様に訂正する。)
「【請求項1】
無機粒子と繊維との複合繊維と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子、当該繊維とは異なる種類の繊維、及び、有機粒子のうち少なくとも一つと、を含み、
前記複合繊維中の無機粒子がハイドロタルサイトであり、
前記複合繊維は、前記繊維の表面の15%以上が前記無機粒子で覆われており、
前記複合繊維の灰分歩留は50質量%以上である、組成物(ただし、前記複合繊維において、前記無機粒子と前記繊維とをバインダーにより結着しているものを除く)。」

(2) 訂正事項2
本件訂正前の請求項3を削除する。

(3) 訂正事項3
本件訂正前の請求項4を、以下の事項により特定されるとおりに訂正する。
(請求項4を引用する請求項11及び12も同様に訂正する。)
「【請求項4】
無機粒子と繊維との複合繊維と当該繊維とは異なる種類の繊維とを含み、
前記複合繊維中の無機粒子がハイドロタルサイトであり、
前記異なる種類の繊維が金属担持繊維であり、
前記金属担持繊維は、繊維に担持される金属として金、銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属をイオンとして含む化合物を含む、組成物(ただし、前記金属担持繊維において、繊維に担持される金属が燐銅ウラン鉱であるものを除く)。」

(4) 訂正事項4
本件訂正前の請求項6を削除する。

(5) 訂正事項5
本件訂正前の請求項9を、以下の事項により特定されるとおりに訂正するとともに、本件訂正前の請求項9のうち、請求項4を引用する請求項9を、以下に示すとおりの新たな請求項11とする。
(請求項9の記載を引用する請求項10も同様に訂正する。)
「【請求項9】
前記複合繊維中の繊維はセルロース繊維である、請求項1、2、5、7、8のいずれか1項に記載の組成物。」
「【請求項11】
前記複合繊維中の繊維はセルロース繊維である、請求項4に記載の組成物。」

(6) 訂正事項6
本件訂正前の請求項10を、以下の事項により特定されるとおりに訂正するとともに、本件訂正前の請求項10のうち、請求項4を引用する請求項10を、以下に示すとおりの新たな請求項12とする。
「【請求項10】
前記複合繊維中の前記無機粒子の平均一次粒子径が1μm以下である、請求項1、2、5、7?9のいずれか1項に記載の組成物。」
「【請求項12】
前記複合繊維中の前記無機粒子の平均一次粒子径が1μm以下である、請求項4に記載の組成物。」

本件訂正前の請求項2?10は、いずれも本件訂正に係る請求項1を直接的あるいは間接的に引用する関係にあるから、本件訂正請求は、特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項に対して請求されたものである。

2. 訂正の目的の適否、新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1) 訂正事項1について
ア. 訂正事項1は、本件訂正前の請求項1に記載された「複合繊維」について、「前記繊維の表面の15%以上が前記無機粒子で覆われ」及び「灰分歩留は50質量%以上である」との限定を付加し、さらに請求項1の「組成物」を、「前記複合繊維において、前記無機粒子と前記繊維とをバインダーにより結着しているものを除く」ものとして、その範囲を狭めるものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定される特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
イ. 訂正事項1は、訂正前の本件特許明細書等の「前記複合繊維は、前記繊維の表面の15%以上が前記無機粒子で覆われている・・・」(【請求項3】)、及び、「・・・より好ましい態様において灰分歩留は50質量%以上である・・・」【0011】という記載、並びに、特許異議申立書に添付した先行技術文献である甲第1号証に記載された「バインダー樹脂」(【0023】)を除外することに基くものであるから新規事項を追加するものに該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものでもないことは明らかである。

(2) 訂正事項2及び4について
訂正事項2及び4は、それぞれ本件訂正前の請求項3及び6を削除するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定される特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そして、訂正事項2及び4が、いずれも新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものでないことは明らかである。

(3) 訂正事項3について
ア. 訂正事項3は、本件訂正前の請求項4の記載が、請求項1の記載を引用するものであったところ、請求項1の記載を引用しないものとし、あわせて、本件訂正前の請求項1の、「組成物」に含まれる「当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子、当該繊維とは異なる種類の繊維、及び、有機粒子のうち少なくとも一つ」の選択事項のうち、「当該繊維とは異なる種類の繊維」に限定し、かつ、本件訂正前の請求項1に記載された「金属担持繊維」について、「繊維に担持される金属として金、銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属をイオンとして含む化合物を含む」ものと限定を付加し、さらに訂正前の請求項4にかかる「組成物」について「前記金属担持繊維において、繊維に担持される金属が燐銅ウラン鉱であるもの」を除くものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号の特許請求の範囲の減縮、及び、同条同項ただし書第4号の他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすることを目的とするものに該当する。
イ. 訂正事項3は、【請求項1】及び本件特許明細書の【0053】の「・・・金属担持繊維とは、金属単体及び/又は金属を含む化合物を担持する繊維をいう。繊維に担持される金属は、組成物の用途に応じて適宜選択すればよく、例えば、金、銀、銅、チタン、白金、鉄、亜鉛、及び、アルミニウムから成る群より選ばれる少なくとも一つの金属を含む化合物を例示でき・・・」という記載、及び、特許異議申立書に添付した先行技術文献である甲第2号証に記載された「燐銅ウラン鉱」(【0009】)を除外しようとするものであるから、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではないことは明らかである。

(4) 訂正事項5について
ア. 訂正事項5は、本件訂正前の請求項9が、請求項1?8を引用するものであったところ、訂正事項2及び4によって削除された請求項3及び6と、請求項4を引用しないものとし、さらに、本件訂正前の請求項4を引用する請求項9をあらたに、請求項11とするものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第3号に規定される明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当する。
イ. 訂正事項5は、本件訂正前の請求項9の記載に基くものであるから、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではないことは明らかである。

(5) 訂正事項6について
ア. 訂正事項6は、本件訂正前の請求項10が、請求項1?9を引用するものであったところ、訂正事項2及び4によって削除された請求項3及び6と、請求項4を引用しないものとし、さらに、本件訂正前の請求項4を引用する請求項10をあらたに、請求項12とするものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第3号に規定される明瞭でない記載の釈明に該当する。
イ. 訂正事項6は、本件訂正前の請求項10の記載に基くものであるから、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものではないことは明らかである。

3. 訂正についての小括
以上のとおりであるから、本件訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号、第3号及び第4号に掲げる事項を目的とするものに該当し、並びに、同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
よって、特許請求の範囲を、本件訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、本件訂正後の請求項〔1?12〕について訂正することを認める。

第3 訂正後の本件発明
本件特許請求の範囲の請求項1、2、4、5、7?12に係る発明(以下「本件発明1」等という。)は、本件訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲の請求項1、2、4、5、7?12に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。

「【請求項1】
無機粒子と繊維との複合繊維と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子、当該繊維とは異なる種類の繊維、及び、有機粒子のうち少なくとも一つと、を含み、
前記複合繊維中の無機粒子がハイドロタルサイトであり、
前記複合繊維は、前記繊維の表面の15%以上が前記無機粒子で覆われており、
前記複合繊維の灰分歩留は50質量%以上である、組成物(ただし、前記複合繊維において、前記無機粒子と前記繊維とをバインダーにより結着しているものを除く)。
【請求項2】
前記ハイドロタルサイトと繊維との複合繊維の灰分中、マグネシウム及び亜鉛のうち少なくとも一つを10重量%以上含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
無機粒子と繊維との複合繊維と当該繊維とは異なる種類の繊維とを含み、
前記複合繊維中の無機粒子がハイドロタルサイトであり、
前記異なる種類の繊維が金属担持繊維であり、
前記金属担持繊維は、繊維に担持される金属として金、銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属をイオンとして含む化合物を含む、組成物(ただし、前記金属担持繊維において、繊維に担持される金属が燐銅ウラン鉱であるものを除く)。
【請求項5】
前記異なる種類の繊維が無機粒子と繊維との複合繊維である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記異なる種類の無機粒子が、金、銀、チタン、銅、白金、鉄、亜鉛、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属を含む化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記異なる種類の無機粒子が、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び水酸化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも一つの化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記複合繊維中の繊維はセルロース繊維である、請求項1、2、5、7、8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記複合繊維中の前記無機粒子の平均一次粒子径が1μm以下である、請求項1、2、5、7?9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記複合繊維中の繊維はセルロース繊維である、請求項4に記載の組成物。
【請求項12】
前記複合繊維中の前記無機粒子の平均一次粒子径が1μm以下である、請求項4に記載の組成物。」

第4 取消理由通知に記載した取消理由について
1. 取消理由の概要
訂正前の請求項1?12に係る特許に対して、令和2年1月6日付けで特許権者に通知した取消理由(決定の予告)の概要は、次のとおりである。なお、申立書に添付した甲第1号証等を「甲1」等といい、甲1に記載された発明を「甲1発明」等という。

進歩性】 本件特許の下記の請求項に係る発明は、本件特許に係る出願の優先日前に前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。



<引 用 文 献 等 一 覧>
甲1:国際公開第2010/074311号
甲2:特開2003-342872号公報
甲3:特開平10-165489号公報
甲4:特開平7-145315号公報
甲5:特開平10-120923号公報
甲6:特開2016-53238号公報
甲7:特開2009-209498号公報

(1) 本件発明1、2、5、7?10について
本件発明1、2、5、7?10は、甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明のいずれかと、甲1?甲6に記載された事項のいずれかに基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

(2) 本件発明4、11及び12について
本件発明4、11及び12は、甲2発明、甲4発明及び甲6発明のいずれかに基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

2. 甲号証の記載
甲1?7には、次の記載がある。
(1) 甲1
甲1には、【0013】、【0036】の記載がある。そうすると、甲1には、丸編物(スムース編)を処理液に浸漬させ、表面及び内部にゼオライトではなくハイドロタルサイトを生成させた甲1発明が記載されている。

(2) 甲2
甲2には、【請求項6】、【0009】、【0015】、【0016】、【0020】、【0021】、【0023】の記載がある。そうすると、甲2には、繊維である親水性高分子の表面に無機多孔物としてハイドロタルサイトを保持せしめた甲2発明が記載されている。

(3) 甲3
甲3には、【請求項1】、【0015】の記載がある。そうすると、甲3には、ハイドロタルサイトを含む消臭剤を、表面に付着させた消臭性繊維である甲3発明が記載されている。

(4) 甲4
甲4には、【請求項1】、【0003】、【0017】、【0018】、【0024】、【0027】、【0029】、【0030】の記載がある。そうすると、甲4には、次の甲4発明が記載されている。

「ポリアミド樹脂100重量部に、銅化合物を銅として0.001?1重量部及び下記[化1]の一般式(I)で表されるハイドロタルサイト類0.005?5重量部を添加してなる、各種添加剤を含有する安定化された、強化剤として、チタン酸カリウム繊維を含む、ポリアミド樹脂組成物
[化1]
Mg_(X1)Zn_(X2)Al_(2)(OH)_(2(X1+X2)+4)・CO_(3)・nH_(2)O (I)
(式中、X1及びX2は各々下記式で表される条件を満足する数を示し、nは実数を示す。
0≦X2/X1<10、2≦X1+X2<20)

(5) 甲5
甲5には、【請求項1】、【0009】、【0010】、【0031】の記載がある。そうすると、甲5には、セルロース繊維の表面に、無機多孔結晶としてハイドロタルサイトを担持させた甲5発明が記載されている。

(6) 甲6
甲6には、【請求項1】?【請求項4】、段落【0007】、【0009】?【0011】、【0016】、【0027】、【0058】の記載がある。そうすると、甲6には、次の甲6発明が記載されている。

「メタクリル酸でグラフト共重合されていないセルロース繊維と、3級窒素化合物含有ポリウレタン繊維とを混用した消臭性布帛であって、該セルロース繊維表面に繊維軸方向長さ50μm当たり、幅0.05?1.0μm、長さ3?25μmの筋条溝が10個以上存在し、かつ、洗濯50回後の、消臭加工繊維製品認定基準におけるノネナール減少率が75%以上である消臭性布帛であって、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、及び水酸化アルミニウム、から成る群から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物又は金属水酸化物と、ハイドロタルサイトが担持されている、消臭性布帛。」

(7) 甲7
甲7には、【0015】、【0021】、【0030】【0087】の記載がある。そうすると甲7には、布製品を構成する繊維表面に、無機多孔質体としてハイドロタルサイトを含有する消臭性組成物が存在する甲7発明が記載されている。

3. 当審の判断
3-1. 本件発明1、2、5、7?10について
(1) 本件発明1について
本件発明1と上記2.に示した甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明と対比すると、甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明のいずれにも、本件発明1の「前記複合繊維は、前記繊維の表面の15%以上が前記無機粒子で覆われており、 前記複合繊維の灰分歩留は50質量%以上である、組成物(ただし、前記複合繊維において、前記無機粒子と前記繊維とをバインダーにより決着しているものを除く)」に相当する構成が記載されていないし、示唆する記載もない。また、他の甲号証にも記載されていないし、示唆する記載もない。
本件発明1は、当該構成を備えたことで、「・・・複合繊維における繊維表面の15%以上が無機粒子によって被覆されていることが好ましい。このような面積率で繊維表面が無機粒子に被覆されていると無機粒子に起因する特徴が大きく生じるようになる一方、繊維表面に起因する特徴が小さくなる」(本件特許明細書【0012】)、及び、「複合繊維における繊維と無機粒子との結着の強さは、例えば、灰分歩留(%)によって評価できる。・・・より好ましい態様において灰分歩留は50質量%以上である。」(本件特許明細書【0011】)との当業者が予測し得る以上の格別な作用効果を奏する。
よって、本件発明1は、甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明、並びに、甲1?甲6に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえないから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるとはいえない。

(2) 本件発明2、5、7?10について
本件発明2、5、7?10は、本件発明1をさらに限定する構成を備えた発明である。そうすると、本件発明2、5、7?10から当該限定が除かれた、より広い範囲の本件発明1が、上記(1)に示したとおり、甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明、並びに、甲1?甲6に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえないから、本件発明2、5、7?10も、甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明、並びに、甲1?甲6に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえず、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるとはいえない。

3-2. 本件発明4、11及び12について
(1) 本件発明4について
ア. 甲2発明を主とする進歩性について
(ア)対比
本件発明4と甲2発明とを対比すると、次の点で相違する。
<相違点4-1>
本件発明4は、「異なる種類の繊維が金属担持繊維」であり、「繊維に担持される金属として金、銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属をイオンとして含む化合物を含」み、「(ただし、前記金属担持繊維において、繊維に担持される金属が燐銅ウラン鉱であるものを除く)」であるのに対し、甲2発明の「異なる種類の繊維」に相当するものが、そのようなものであるか、明らかではない点。

(イ)<相違点4-1>についての検討
甲2には、「燐銅ウラン鉱」(【0009】)を「放射性鉱物」として含む「機能向上繊維」(【請求項6】、本件発明4の「異なる種類の繊維」に相当)が例示されている。そして、「燐銅ウラン鉱」は、銅イオンを含む化合物である。さらに、甲2には、「無機多孔物および/または放射性鉱物がバインダーを介して親水性高分子に結合したもの」(【0019】)が記載され、「バインダー」として「無機系硬化剤」を用いることが記載され(【0020】)、さらに無機系硬化剤として、「二酸化チタン」(【0022】)を用いることが例示されている。そして、「二酸化チタン」はチタンをイオンとして含む化合物である。本件発明4の金属担持繊維に担持される金属は、本件訂正によって、「チタン」が除かれ、「繊維に担持される金属が燐銅ウラン鉱であるものを除く」との限定が付加された。そして、甲2には、「金属担持繊維」に相当するものを、「繊維に担持される金属として金、銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属イオンとして含む化合物を含む、組成物(ただし、前記金属担持繊維において、繊維に担持される金属が燐銅ウラン鉱であるものを除く)」とすることの記載はないし、示唆する記載もない。
よって、甲2発明を、上記<相違点4-1>に係る本件発明4の構成を備えたものとすることは、当業者が容易になし得た事項であるとはいえない。
そうすると本件発明4は、甲2発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえないから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるとはいえない。

イ. 甲4発明を主とする進歩性について
本件発明4と甲4発明とを対比すると、上記ア.(ア)に示した<相違点4-1>で相違する。
そこで、<相違点4-1>で検討する。
甲4には、「強化剤」として「繊維」(本件発明4の「異なる種類の繊維」に相当)を混入させる旨記載されていて(【0018】、【0024】)、当該「繊維」の例として「チタン酸カリウム繊維」(【0024】)が例示されている。そして、「チタン酸カリウム繊維」は、「チタン」をイオンとして含む化合物である。」と記載されている。しかし、上記ア.(イ)に示したように、「チタン」は、本件訂正によって、甲4発明の構成から除かれたから、甲4発明を、上記<相違点4-1>に係る本件発明4の構成を備えたものとすることは、当業者が容易になし得た事項であるとはいえない。
そうすると本件発明4は、甲4発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえないから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるとはいえない。

ウ. 甲6発明を主とする進歩性について
本件発明4と甲6発明とを対比する。
甲6には、「ポリウレタン繊維には、必要に応じて金属酸化物、金属水酸化物を含有させてもよく、例えば、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト類化合物等を単独又は二種以上の混合物として用いてもよい。」(【0058】)という記載があり、当該記載から、「金属酸化物、金属水酸化物」と、「ハイドロタルサイト類化合物」は、ウレタン繊維に含有させてもよい旨が記載されている。しかし、本件発明4は、「ハイドロタルサイト」が「複合繊維中」に含まれ、「繊維に担持される金属として金、銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つのイオンとして含む化合物」が含まれる「金属担持繊維」は、「複合繊維とは異なる種類の繊維」である。
そうすると、甲6には、混合物として同じポリウレタン繊維に含まれる「金属酸化物、金属水酸化物」と「ハイドロタルサイト類化合物」を、異なる繊維に含まれるようにすることの動機付けがあるとはいえないから、甲6発明において、上記<相違点4-1>に係る本件発明4の構成を備えたものとすることは、当業者が容易になし得た事項であるとはいえない。
そうすると、本件発明4は、甲6発明に基いて、当業者が容易に発明することができたものであるとはいえないから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるとはいえない。

エ. 作用効果について
本件発明4は、上記<相違点4-1>に係る構成を備えたことで、本件発明4に係る「組成物」を、無機粒子としてのハイドロタルサイトと繊維との複合繊維と当該繊維とは異なる種類の繊維である金属担持繊維とを含み、金属担持繊維は、繊維に担持される金属として、金銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属をイオンとして含むものであるから、「複合繊維を構成する繊維と無機粒子との双方の特徴を持ち合わせ、かつ、組成物に包含される、当該繊維及び無機粒子とは異なる種類の繊維の無機粒子の機能を併せ持つ独自の組成物を提供できる」との格別な作用効果を奏する。

(2) 本件発明11及び12について
本件発明11及び12は、本件発明4をさらに限定した発明である。そうすると、本件発明11及び12から限定が除かれた、より広い範囲の本件発明4が、上記(1)に示したとおり、甲2発明、甲4発明及び甲6発明に基いて特許を受けることができないものであるとはいえないから、本件発明11及び12も、甲2発明、甲4発明及び甲6発明に基いて特許を受けることができないものであるとはいえない。

第5 取消理由通知(決定の予告)において採用しなかった特許異議申立理由について
1. 取消理由通知(決定の予告)において採用しなかった本件特許異議の申立て理由の概要は、次のとおり。
(1) 【新規性】特許法第29条第1甲第3号について
ア. 本件特許1、2、4、5、7?12に係る発明は、甲1発明?甲7発明のいずれかである。
イ. 当審の判断
(ア)上記第4の3-1.(1)及び(2)に示したように、本件発明1、2、5、7?10は、甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明との間で、相違点が存在するから、本件発明1、2、5、7?10は、甲1発明?甲3発明、甲5発明、甲7発明のいずれかであるとはいえず、特許法第29条第1項第3号の規定に該当しない。
(イ)上記第4の3-2.(1)及び(2)に示したように、本件発明4、11及び12は、甲2発明、甲4発明及び甲6発明との間で相違点が存在
するから、本件発明4、11及び12は、甲2発明、甲4発明及び甲6発明のいずれかであるとはいえず、特許法第29条第1項第3号の規定に該当しない。

(2) 【サポート要件】特許法第36条第6項第1号について
ア. 次の(ア)?(ウ)から、出願時の技術常識に照らしても、本件特許の請求項1?3で特定された範囲にまで、本件特許の発明の詳細な説明に記載された事項を拡張ないし一般化できるとはいえない。
よって、本件発明1?3と本件発明1を引用する本件発明4?10は、発明の詳細な説明に記載したものであるとはいえないから、本件特許の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第1号に規定される要件を満たしていない
(ア) 本件特許明細書には、実施例としてパルプ、酸化チタン、又は、炭酸マグネシウム複合繊維が記載されているのみであって、当該記載を、上記本件発明1で特定されている範囲にまで拡張ないし一般化できるとはいえない。
(イ) 本件発明2には、「灰分」中の、マグネシウム及び亜鉛の重量%に特定されているものの、本件特許明細書の実施例においては、何ら灰分が示されておらず、また、本件特許明細書には、複合繊維から灰分を形成する条件等については何ら記載がない。さらに、本件特許明細書には灰分中のマグネシウム及び亜鉛の含有率の測定方法については、何ら記載されていない。(ウ) 本件発明3には、「前記複合繊維は、前記繊維の表面の15%以上が前記無機粒子で覆われている」ことが特定されている。
しかし、本件特許明細書には、【図2】に示された「電子顕微鏡を用いて、得られた複合繊維のスラリー中の複合繊維の表面を観察した」(【0095】)結果として「繊維表面は15%以上覆われていること」(【0095】)がわかったものであるから、直接無機粒子で覆われている表面の面積を測定し、15%を算出した旨の記載はない。そして、本件特許明細書には、当該被覆率が0?15%未満の実施例はないから、本件発明3が「15%以上」としたことの臨界的な意義も不明である。

イ. 当審の判断
(ア) 上記ア.の(ア)について
a. 本件特許明細書には、次の記載がある。
「【発明が解決しようとする課題】以上のように、様々な機能を有する繊維が報告されているが、機能性がより向上した繊維製品が求められている。本発明の一態様はこのような要望に応えるために成されたものであり、機能性がより高い繊維製品を提供することを目的とする。」(【0005】)
「【課題を解決するための手段】
・・・(1)無機粒子と繊維との複合繊維と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子、当該繊維とは異なる種類の繊維、及び、有機粒子のうち少なくとも一つと、を含む、組成物。」(【0007】)
「〔複合繊維を構成する無機粒子とは異なる種類の無機粒子〕 本発明の一態様に係る組成物は、複合繊維を構成する無機粒子とは異なる種類の無機粒子を含み得る。複合繊維を構成する無機粒子と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子とにおいて、同様の機能を有するものを選択すれば、当該機能をより向上させることができる。また、複合繊維を構成する無機粒子と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子とにおいて、異なる機能を有するものを選択すれば、双方の機能を併せ持つ組成物を提供できる。」(【0048】)
「〔複合繊維を構成する繊維とは異なる種類の繊維〕 本発明の一態様に係る組成物は、複合繊維を構成する繊維とは異なる種類の繊維を含み得る。複合繊維を構成する繊維と、当該繊維とは異なる種類の繊維とにおいて、同様の機能を有するものを選択すれば、当該機能をより向上させることができる。また、複合繊維を構成する繊維と、当該繊維とは異なる種類の繊維とにおいて、異なる機能を有するものを選択すれば、双方の機能を併せ持つ組成物を提供できる。また、複合繊維を構成する繊維と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子とにおいて、異なる機能を有するものを選択すれば、双方の機能を併せ持つ組成物を提供できる。」(【0051】)
b. そうすると、本件発明は「機能性がより高い繊維製品を提供することを目的とする。」ことを課題とし、その解決のために、「無機粒子と繊維との複合繊維と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子、当該繊維とは異なる種類の繊維、及び、有機粒子のうち少なくとも一つと、を含む、組成物。」としたもので、それにより、「複合繊維を構成する無機粒子とは異なる種類の無機粒子」と「複合繊維を構成する繊維とは異なる種類の繊維」とした場合には、同様の機能を有するものを選択すれば、当該機能をより向上させることができ、異なる機能を有するものを選択すれば、双方の機能を併せ持つ組成物を提供できる」との効果を得ることができる。
c. ここで、本件訂正後の本件発明1は、「無機粒子と繊維との複合繊維と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子、当該繊維とは異なる種類の繊維、及び、有機粒子のうち少なくとも一つと、を含」むを包含するものであり、本件訂正後の本件発明4は、「無機粒子と繊維との複合繊維と当該無機粒子とは異なる種類の繊維とを含」むものであるから、本件発明の課題である「機能性がより高い」ものであるといえ、本件発明の課題を解決するものである。よって、本件発明1と本件発明1を引用する本件発明1、2、5、7?10、並びに、本件発明4と本件発明4を引用する本件発明11及び本件発明12は、本件特許の発明の詳細な説明に記載されたものではないとはいえず、本件特許の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第1号の規定に適合しないとはいえない。
(イ) 上記ア.の(イ)について
本件特許明細書には「・・・複合繊維中の無機粒子がハイドロタルサイトである場合、ハイドロタルサイトと繊維との複合繊維中の灰分中、マグネシウム及び亜鉛のうち少なくとも一つを10重量%以上含むことがより好ましい。」(【0016】)という記載があるから、上記(ア)に示したとおり、本件発明の課題を解決するものであった本件発明1を、さらに限定し「より好ましい」ものである本件発明2も、本件発明の課題を解決するものであるといえる。
(ウ) 上記ア.の(ウ)について
上記訂正事項2により訂正前の請求項3は削除されたから、上記ア.の(ウ)の申立理由は解消した。

3.【明確性】特許法第36条第6項第2号について
ア. 本件発明1?10は、次の(ア)及び(イ)により明確ではない。
(ア) 上記2.(2)に示したとおり、本件特許明細書には、例えば複合繊維から灰分を形成するための条件といった、複合繊維中の「灰分」とは何であるのかを明確にするための記載や示唆は存在しない。よって、本件発明2と本件発明2を引用する本件発明3、9及び10は明確ではないから、本件特許の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第2項に規定される要件に適合しない。
(イ) 本件発明1の「組成物」は明確ではない。本件特許明細書の段落【0010】の記載は「一態様」のものに過ぎないから、本件発明1の「組成物」に含まれるものの外延が明確であるとはいえない。

イ. 当審の判断
(ア) 上記ア.(ア)について
複合繊維から灰分を形成するための条件は、JIS8215に記載されているし、また、JIS工業用語大辞典によれば、「灰分」は、パルプ材などの燃焼した後の灰化残留物の量を意味しているから、「灰分」が第三者に不測の不利益を及ぼすほど不明確であるとはいえず、申立人の主張は失当である。
(イ) 上記イ.(イ)について
本件特許明細書をみると、「実施例3」として「・・・滴下終了後に、酸化チタン(R-3L、堺化学(株)製)を複合繊維に対して20?50部添加し、30分間、反応液を攪拌した。」(【0102】)という記載があり、当該記載から本件訂正発明の「組成物」とは、「無機粒子」と「繊維」等が単に混ぜられているようなものまでも包含されることは明らかである。
そうすると、本件発明1は、第三者に不測の不利益を及ぼすほど不明確であるとまではいえない。よって、本件特許の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第2項の規定に適合しないということはできない。

第6 むすび
以上のとおりであるから、本件発明1、2、4、5、7?12に係る特許は、取消理由通知に記載した取消理由によって取り消されるべきものであるとはいえない。
また、本件発明3及び6に係る特許は、訂正により削除されたため、本件特許の請求項3及び6に対して、申立人がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。よって、本件発明3及び6に係る特許異議の申立ては不適法であって、その補正をすることができないものであるから、特許法第120条の8で準用する同法第135条の規定により、却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無機粒子と繊維との複合繊維と、当該無機粒子とは異なる種類の無機粒子、当該繊維とは異なる種類の繊維、及び、有機粒子のうち少なくとも一つと、を含み、
前記複合繊維中の無機粒子がハイドロタルサイトであり、
前記複合繊維は、前記繊維の表面の15%以上が前記無機粒子で覆われており、
前記複合繊維の灰分歩留は50質量%以上である、組成物(ただし、前記複合繊維において、前記無機粒子と前記繊維とをバインダーにより結着しているものを除く)。
【請求項2】
前記ハイドロタルサイトと繊維との複合繊維の灰分中、マグネシウム及び亜鉛のうち少なくとも一つを10重量%以上含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
(削除)
【請求項4】
無機粒子と繊維との複合繊維と当該繊維とは異なる種類の繊維とを含み、
前記複合繊維中の無機粒子がハイドロタルサイトであり、
前記異なる種類の繊維が金属担持繊維であり、
前記金属担持繊維は、繊維に担持される金属として金、銀、銅、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属をイオンとして含む化合物を含む、組成物(ただし、前記金属担持繊維において、繊維に担持される金属が燐銅ウラン鉱であるものを除く)。
【請求項5】
前記異なる種類の繊維が無機粒子と繊維との複合繊維である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
(削除)
【請求項7】
前記異なる種類の無機粒子が、金、銀、チタン、銅、白金、鉄、亜鉛、及び、アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1つの金属を含む化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記異なる種類の無機粒子が、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び水酸化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも一つの化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記複合繊維中の繊維はセルロース繊維である、請求項1、2、5、7、8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記複合繊維中の前記無機粒子の平均一次粒子径が1μm以下である、請求項1、2、5、7?9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記複合繊維中の繊維はセルロース繊維である、請求項4に記載の組成物。
【請求項12】
前記複合繊維中の前記無機粒子の平均一次粒子径が1μm以下である、請求項4に記載の組成物。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2020-09-11 
出願番号 特願2018-531682(P2018-531682)
審決分類 P 1 651・ 121- YAA (D21H)
P 1 651・ 537- YAA (D21H)
P 1 651・ 113- YAA (D21H)
P 1 651・ 536- YAA (D21H)
最終処分 維持  
前審関与審査官 河島 拓未  
特許庁審判長 間中 耕治
特許庁審判官 佐々木 正章
久保 克彦
登録日 2018-09-21 
登録番号 特許第6403932号(P6403932)
権利者 日本製紙株式会社
発明の名称 組成物  
代理人 特許業務法人太陽国際特許事務所  
代理人 特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK  
代理人 特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK  
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