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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04W |
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管理番号 | 1369187 |
審判番号 | 訂正2019-390090 |
総通号数 | 254 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2021-02-26 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2019-07-19 |
確定日 | 2019-11-21 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3673757号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第3673757号の明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり,訂正後の請求項7について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件訂正審判の請求に係る特許第3673757号は,2001年(平成13年)3月6日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2000年 3月6日 欧州特許庁)を国際出願日とする出願であって,平成17年 4月28日に特許権の設定登録がなされ,令和元年7月19日に本件訂正審判の請求がされたものである。 第2 請求の趣旨及び訂正の内容 本件訂正審判の請求の趣旨は,特許第3673757号の明細書を、本件審判請求書に添付した訂正明細書のとおり,訂正後の請求項7について訂正することを認める,との審決を求めるものであり,その訂正の内容は,次の訂正事項からなる。 1 訂正事項 特許請求の範囲の請求項7に,「減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)」とあるのを、「低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)」に訂正する。(下線は訂正箇所を示す。) 第3 当審の判断 1 訂正の目的について 訂正前の請求項7には,「減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)のデータが記憶されているメモリ領域」と記載されており,日本語として意味をなしていない。 一方,願書に最初に添付した明細書の第0009段落には「本発明によれば,トランスポートフォーマットコンビネーションセットが低減され,低減された形態で,例えばGSM移動無線システムのシグナリングチャネル上の加入者局に対する転送に利用される。低減されたデータセットのデータを用いて作動可能にするために,当該方法に適した加入者局と相応の有効局は,対応するデータの記憶領域を有している。」と記載されており,メモリ領域(記憶領域)に関する記載が当該段落のみであり, 訂正前の請求項7の前記記載と,摘記した前記第0009段落の記載とは対応関係が認められる。 これより,訂正前の請求項7の「減された」との記載と,前記第0009段落の「低減された」との記載には対応関係が認められる。 また,請求項1及び6においても「低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)」との記載が存在し,発明の詳細な説明においても第0020段落に「低減されたコンビネーションセット」,第0025段落,第0026段落に「低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセットTFCS」と記載されており,一貫して「低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット」との記載が用いられており,「減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット」なる記載は訂正前の請求項7以外には記載されていない。 さらに,「減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット」を「低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット」と異なる意味に解釈すべき合理的理由は認められない。 以上のことを総合的に勘案すると,訂正前の請求項7の「減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット」は,「低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット」の誤記であることは明らかである。 よって,訂正前の請求項7の「減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)」を,「低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)」に訂正することは,明細書,特許請求の範囲又は図面の記載などから明らかな字句・語句の誤りを,本来の正しい記載に訂正しようとするものである。 したがって,訂正事項は,特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる,誤記の訂正を目的とする訂正に該当する。 2 願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であること 上記「1」で述べたとおり,訂正事項は,誤記を訂正するものであり,訂正前後の特許請求の範囲の記載が示す内容に変化がないから,新たな技術的事項を導入するものではない。 したがって,訂正事項は,願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内の訂正であり,特許法第126条第5項の規定に適合する。 3 実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでないこと 上記「2」で述べたとおり,訂正事項は,誤記を訂正するものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでない。 したがって,訂正事項は,特許法第126条第6項の規定に適合する。 4 独立特許要件について 上記「3」のとおり,訂正事項に係る訂正は,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものには該当せず,本件発明は拒絶の理由を発見しないとして特許されたものであって,当該事情を変更する新たな事由もないことから,本件発明は特許出願の際に独立して特許を受けることができるものである。 したがって,訂正事項は,特許法第126条第7項の規定に適合する。 第4 むすび 以上のとおり,本件訂正審判の請求に係る訂正は,特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とするものであり,かつ,同条第5項乃至第7項の規定に適合するものである。 よって,結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 インターシステムハンドオーバーの制御のための方法 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 2つの無線通信システム(RS1,RS2)の間のインターシステムハンドオーバーの制御のための方法において、 第2の無線通信システム(RS2)に対して接続を形成するかまたは接続を形成した加入者局(UE)に対し、第2の専用のシグナリングチャネル(SIG.CH2)かまたは第2の無線通信システム(RS2)の放送チャネル(BCCH)において、低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)をシグナリングし、 低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)から、トランスポートフォーマット標識(TFCI)を選択し、該標識を用いて第1のシグナリングチャネル(SIG.CH1)および/または第1の無線通信システム(RS1)のシグナリングチャネルおよび/またはデータチャネルに対するハンドオーバーが開始されており、 第1のシグナリングチャネル(SIG.CH1)において加入者局(UE)に対する完全なトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)がシグナリングされるようにしたことを特徴とする方法。 【請求項2】 第1の無線通信システム(RS1)に対するシグナリングおよび/またはデータチャネルに対するハンドオーバーが開始される、請求項1記載の方法。 【請求項3】 前記トランスポートフォーマット標識(TFCI)は、ビットマップコーディングを用いて符号化される、請求項1または2記載の方法。 【請求項4】 前記第1の無線通信システム(RS1)は、UMTS移動無線システムとして構成され、第2の無線通信システム(RS2)は、GSM移動無線システムとして構成される、請求項1から3いずれか1項記載の方法。 【請求項5】 第2の無線通信システム(RS2)の第2のシグナリングチャネル(SIG.CH2)として、SDCCH(Stand-Alone Dedicated Control Channel)または放送制御チャネル(BCCH)が用いられる、請求項1から4いずれか1項記載の方法。 【請求項6】 低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)のデータが記憶されているメモリ領域を有していることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法を実施するための通信システム-加入者局(UE)。 【請求項7】 低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)のデータが記憶されているメモリ領域を有していることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法を実施するための通信システム-ネットワーク局(BTS;NB;BSC;RNC)。 【発明の詳細な説明】 【0001】 本発明は、インターシステムハンドオーバー、特にGSM移動無線システムとUMTS移動無線システムの間のハンドオーバーの制御のための方法に関している。 【0002】 UMTS移動無線システムに対する従来技術としては、UMTS標準化ドキュメント[3GPP:3G TS 25.212 V3.1.1,1999-12,Multiplexing and channel coding(FDD)]?[3GPP:3G TS 25.222 V3.1.1,1999-12,Multiplexing and channel coding(TDD)]?[3GPP:3G TS 25.331 V3.1.0,2000-01,RRC Proocol Specification]に準拠する。また第2世代のGSM方式による移動無線システムの説明に対しては、一般的な従来技術として公知文献“J.Biala著の“Mobilfuk und Intelligent netze”Vieweg Verlag,1995”が参照される。 【0003】 無線通信システム、例えば欧州の第2世代のGSM方式(Global System for Communications)の移動無線システムにおいては、例えば音声データ、イメージデータ、もしくはその他のデータなどの情報が無線インターフェースを介して伝送される。無線インターフェースでは、1つまたは複数のリンクが基地局と多数の加入者局の間で構築される。この場合これらの加入者局は、例えば移動局または位置固定された無線局であり得る。電磁波の放射は、この場合搬送波周波数(これはそのつどのシステムに与えられた周波数帯域にある)を用いて行われる。将来的な無線通信システム、例えばUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)またはその他の第3世代のシステムに対しては、約2000MHzの周波数帯域内にある周波数が用いられる。第3世代のUMTS方式には、2つのモードが設けられており、この場合一方のモードはFDDモード(Frequency Division Duplex)、もう一方のモードはTDDモード(Time Division Duplex)と称される。これらのモードは、異なる周波数帯域で用いられる。この両モードは、いわゆるCDMA方式(符号分割多元接続)でサポートされている。 【0004】 第2世代と第3世代の無線通信システムの平行した存在とそれらの間の調和が望まれることに基づいて、1つの無線通信システム内で1つの接続を構築している加入者局には、とりわけ別の伝送モードでサポートされている別の無線通信システムへ接続を引渡す手段も与えられるべきである。この種のシステム間の接続の引渡しは、インターシステムハンドオーバとも称され、接続を引継ぐべき無線通信システムへの加入者局の同期化の他に使用されるトランスポートフォーマットの情報も前提とされる。その際準拠している従来技術によれば、UMTS移動無線システムの基地局から加入者局に、接続形成の際にいわゆるトランスポートフォーマットコンビネーションセットTFCSがシグナリングされる。それに続いて目下の利用されているトランスポートフォーマットの変更の際には、いわゆるトランスポートフォーマットコンビネーション識別子TFCIが加入者局に対してシグナリングされる。これは可能なトランスポートフォーマットコンビネーションセットからどのトランスポートフォーマットが使用されるかを示している。 【0005】 トランスポートフォーマットコンビネーションセットTFCSのシグナリングは、既知のGSMシグナリングチャネル内の可能なトランスポートフォーマットコンビネーション識別子の数に依存して、200オクテットまでの長さを有している。この長さは、有効なGSMシグナリングチャネル容量の制限のある使用に基づいて非常に問題となる。 【0006】 本発明の課題は、冒頭に述べたような形式の方法において、インターシステムハンドオーバーのシグナリングの最中に、少なくとも1つのシステムの信号チャネルの負担ができるだけ僅かで済むように改善を行うことである。 【0007】 前記課題は、独立請求項の特徴部分に記載された本発明によって解決される。 【0008】 本発明の別の有利な実施例は、従属請求項に記載されている。 【0009】 本発明によれば、トランスポートフォーマットコンビネーションセットが低減され、低減された形態で、例えばGSM移動無線システムのシグナリングチャネル上の加入者局に対する転送に利用される。低減されたデータセットのデータを用いて作動可能にするために、当該方法に適した加入者局と相応の有効局は、対応するデータの記憶領域を有している。 【0010】 図面には本発明の実施例が示されており、以下の明細書で詳細に説明される。ここで、 図1には、重畳した無線セル内に1つの加入者局が存在している、2つの隣接する無線通信システムのブロック回路図が示されている。 【0011】 本発明によれば、2つの無線システムの領域における加入者局に対してハンドオーバーの2つの例示的なケースに区別できる。以下の説明では、GSM移動無線システムからUMTS移動無線システムへのハンドオーバーに基づくものとする。但し基本的にはこれの逆の方向も可能である。 【0012】 第1のケースによれば、GSMモード内の接続形成プロシージャの間の1つのサービスが加入者局によって設けられる。これはGSMシステムないしはGSM伝送チャネルでは使用できない(いわゆるベアラ)。このケースでは、サービスに基づくGSM移動無線システムからUMTS無線システムへのハンドオーバーの必要性が生じる。 【0013】 このフェーズにおいては、第1のシグナリングチャネルSDCCH(Stand-Alone Dedicated Control Channel)のみが、固定的に割当て可能な制御チャネルとして自立的に構築される。しかしながらSDCCHの伝送容量は、全てのTFCS情報(これは例えば200オクテットまでの情報を含み得る)の伝送には不十分である。またこのフェーズでは、構築されるサービスもない。それ故にこの問題は、本発明によれば次のように解決される。すなわちシグナリングチャネルへのハンドオーバーを制限することによって解決される。最も簡単な方法によれば、例えばUMTSシステムへのハンドオーバーに対して、GSMシグナリングチャネルGSM-SDCCHを介して1つだけのトランスフォーマット標識TFCIが用いられる。その際には、使用されるトランスポートフォーマット標識TFCIの優先データが含まれていなければならない。 【0014】 UMTSシグナリングチャネルに対して行われたハンドオーバーの後では、UMTSシステム内の使用すべきサービスに関する交渉が終了可能である。この場合はトランスフォーマット標識TFCIによって、いわゆるUMTS無線ベアラ構成情報(radio bearer configration informtion)内の通信チャネルに対する完全に使用可能なトランスポートフォーマットコンビネーションセットから加入者局がシグナリングされる。 【0015】 より大きな融通性を可能にするために、1つのセットがUMTSシグナリングチャネルによって定められる。このことはネットワークに、低減されたシグナリングで、シグナリングチャネルにアクセス可能にする。例えば32のTFCIセットのもとでは、低減されたシグナリングが例えば5ビットの簡単なビットマップコーディングによってシグナリングチャネルSDCCH内で転送される。 【0016】 第2の例示的なケースでは、GSM移動無線システムに対して既に接続が確立されており、さらにUMTSシステムによってしか得られないさらなるサービスの設立が要求される。UMTSシステムの標準化の目下の時点では、“Release 99”が唯一回線交換サービス(CS-Circuit Switched)構築の可能性とみなされる。にもかかわらずこれは組合せ手段の拡大につながる。 【0017】 既に前述したように、詳細なTFCIないしTFCS処理がUMTSシステム内で行われるならば、シグナリングチャネルとCSサービスの少なくとも1つの組合せが合目的である。 【0018】 “Release 99”による現下の従来技術の利点は、複数のサービスと種々異なるサービス品質を有する複数の伝送チャネルのハンドオーバーがGSM伝送チャネル上で無視できることである。この場合低減されたデータセットもしくは低減された標識の数によるシグナリングの構想は、同じような形態でこの種のプロシージャに対して拡張可能である。この理由から、シグナリングフェーズ内でのTFCIコーディングのもとでの完全な融通性は省かれる。 【0019】 例えば所要のCS転送チャネルとシグナリングチャネルの間で64?128の組合せの可能性が見なされるならば、TFCIコーディングは、所要のボリュームを低減できる。可能なTFCIの完全なセットの代わりに、選択は、可能なTFCIのそのつどの可能な組合せを表わす所定のリストに制限される。組合せ手段のコーディングは、最初の考察ケースのように、例えば7ビットのビットマップコーディングを用いて行うことができる。 【0020】 要約するとこの構想には、低減されたコンビネーションセット(これは加入者局においてもネットワーク内でも既知のものである)によって完全なTFCS-シグナリングの置換えが含まれている。この低減されたシグナリングは、UMTSシグナリングおよびデータチャネルもしくはUMTSシグナリングチャネルへの最初のハンドオーバーを可能にする。これは引続き完全に得られるTFCIコーディングの融通性の有効利用のもとでコネクションセットアップないしはサービスセットアップの中継のために用いられる。 【0021】 図1には、無線通信システムの例として例えばGSMおよびUMTS移動無線システムにおける2つの移動無線システムRS1,RS2からなるそれぞれの区分図が本発明の実施例として第1の実施形態で示されている。移動無線システムは、それぞれ多数の移動交換局MSCないしUMSC(Mobile Switching Center bzw.UMTS-Mobile Switching Center)(これらは交換網SSS(Switching SubSystem)に所属しそれぞれ相互にネットワーク化されるか固定網へのアクセスを構築する)と、これらの移動交換局(MSC、UMSC)に接続される1つまたは複数の基地局システムBSS(Base Station Subsystem)からなっている。1つの基地局システムBSSは、無線技法でリソースを割当てるための少なくとも1つの装置BSC(Base Station Controller)ないしはRNC(Radio Network Controller)並びに少なくとも1つのそれぞれそれに接続された基地局BTS(Base Transceiver Station)ないしNB(Node B)を有している。 【0022】 基地局BTS,NBは、無線インターフェースを介して加入者局UE(User Equipment)、例えば移動局、その他の移動端末、定常的な端末への接続を形成する。各基地局BTS,NB毎に少なくとも1つの無線セルZが形成される。この無線セルのサイズは、通常は、一般的なシグナリングチャネルBCH(Beacon Channel)ないしはBCCH(Broadcast Control Channel)(これらは基地局BTS、NBから通信チャネルよりも強い送信電力で送信される)の到達範囲によって定まる。セクタ化されたセル構造または階層的なセル構造のもとでは、基地局BTS、NB毎に複数の無線セルも給電可能である。この構造の機能性は、その他の無線通信システム上にも転送可能であり、その場合には本発明が特にワイヤレス加入者コネクションを有する加入者アクセス網に対して使用できる。 【0023】 図1の例では、加入者局UEが示されている。これは移動局として構成されており、UMTS標準方式に準拠している第1の移動無線システムRS1とGSM標準方式に準拠している第2の移動無線システムRS2の給電領域内に存在している。この加入者局UEは、第2の移動無線システムRS2の例示的に示されている基地局BTSとの接続を構築している。 【0024】 接続の間、加入者局UEは、自身を取り巻く基地局に対する無線インターフェースの伝送特性を周期的に評価し、それによって例えば第2の移動無線システムRS2の基地局BTSに対する伝送品質が悪化した場合あるいはサービスの付加的なセットアップを実施したい場合などに、第1の移動無線システムRS1の基地局NBに対するハンドオーバーを引き起こす。同じような手法は、階層的なネットワーク構造のもとでも利用できる。例えば異なる階層面同士の接続、すなわちそれぞれが異なった周波数帯域で動作しているミクロセルからマクロセルへの接続などもハンドオーバーできる。 【0025】 ハンドオーバーの実施に対しては、シグナリングチャネルSIG.GH1ないしSIG.CH2が、自立的で固定的に割当て可能な制御チャネルとして利用出来る。これは前述した有利なシグナリングプロシージャの説明の枠内で説明したように行われる。ハンドオーバーのシグナリングに対しては、UMTSシステムのもとでは、トランスポートフォーマットコンビネーションセットTFCSが用いられる。これは多数のトランスポートフォーマットコンビネーション識別子TFCIを有しており、これらは加入者局に対してシグナリングを行う。加入者局UEが、第1の時点においてGSMネットワークRS2と接続を形成したならば、前述したようにハンドオーバーの開始のために、低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセットTFCSが用いられる。第1の通信システムに対して相応の接続が構築された後では、完全なトランスポートフォーマットコンビネーションセットTFCSが利用される。 【0026】 変更された実施例によれば、特に低減された情報セットのシグナリングが様々なシグナリングチャネルを介して行われる(例えば他のコントロールとシグナリングの目的で既に存在しているメッセージ制御チャネルBCCHなどを介して)。それにより、低減されたトランスポートフォーマットコンビネーションセットTFCSの放送は、特に放送チャネルないしメッセージチャネルBCCHを介して行うことができるようになる。加入者局UEには、例えばシグナリングチャネルSIG.CHを介して、ハンドオーバー命令と共に、専用のトランスポートフォーマットコンビネーション識別子TFCIがシグナリングされ割当てられる。 【0027】 このハンドオーバーは、例えばUMTS移動無線システムのような将来的な無線通信システムにおいても、あるいは異なる伝送方式でサポートされている無線通信システム間においても実施可能なものである。さらなる適用ケースとして同じあるいは異なるシステム間、同じあるいは異なる伝送方式の間なども考えられる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施例を示した図である。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2019-10-21 |
結審通知日 | 2019-10-28 |
審決日 | 2019-11-12 |
出願番号 | 特願2001-565685(P2001-565685) |
審決分類 |
P
1
41・
852-
Y
(H04W)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 倉本 敦史、高橋 宣博 |
特許庁審判長 |
岩間 直純 |
特許庁審判官 |
井上 弘亘 山本 章裕 |
登録日 | 2005-04-28 |
登録番号 | 特許第3673757号(P3673757) |
発明の名称 | インターシステムハンドオーバーの制御のための方法 |
代理人 | アインゼル・フェリックス=ラインハルト |
代理人 | アインゼル・フェリックス=ラインハルト |