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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06Q
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06Q
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 G06Q
管理番号 1369396
審判番号 不服2019-11563  
総通号数 254 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-02-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-09-03 
確定日 2020-12-10 
事件の表示 特願2017-166289「情報処理装置の制御方法、端末装置、及びプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成29年11月24日出願公開、特開2017-208137〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,平成25年5月27日の出願である特願2013-111402号の一部を,平成26年10月17日に新たな特許出願とした特願2014-212846号の一部を,平成27年9月17日に新たな特許出願とした特願2015-184382号の一部を,更に平成29年8月31日に新たな特許出願としたものであり,その後の経緯は以下のとおりである。
平成29年 9月26日 :手続補正書の提出
平成30年11月15日付け:拒絶理由通知書
平成31年 1月28日 :意見書,手続補正書の提出
令和 1年 5月29日付け:拒絶査定
令和 1年 9月 3日 :審判請求書,手続補正書の提出

第2 令和1年9月3日にされた手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
令和1年9月3日にされた手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 本件補正について
(1)本件補正により,特許請求の範囲の請求項1の記載は,次のとおり補正された。(下線部は,補正箇所である。)
「プレイヤの端末装置と通信可能な情報処理装置の制御方法であって,
複数の第1のゲームで,各第1のゲームにおける第1の条件が達成された場合に前記プレイヤに第1の報酬を付与するステップと,
前記プレイヤがプレイする際に前記第1の報酬を使用可能な第2のゲームで,該第2のゲームにおける第2の条件が達成された場合に前記プレイヤに第2の報酬を付与するステップと,
を含む,情報処理装置の制御方法。」

(2)本件補正前の特許請求の範囲
本件補正前の,平成31年1月28日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1の記載は次のとおりである。
「プレイヤの端末装置と通信可能な情報処理装置の制御方法であって,
複数の第1のゲームで,各第1のゲームにおける第1の条件が達成された場合に前記プレイヤに第1の報酬を付与するステップと,
前記第1の報酬を使用可能な第2のゲームで,該第2のゲームにおける第2の条件が達成された場合に前記プレイヤに第2の報酬を付与するステップと,
を含む,
情報処理装置の制御方法。」

2 補正の適否
本件補正は,請求項1については,本件補正前の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「前記第1の報酬を使用可能な第2のゲームで,該第2のゲームにおける第2の条件が達成された場合に前記プレイヤに第2の報酬を付与するステップ」について,「前記プレイヤがプレイする際に」との限定を付加するものであって,補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決使用とする課題が同一であるから,特許法第17条の2第5項第2号の特許範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで,本件補正後の請求項1に記載される発明(以下「本件補正発明」という。)が同条第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について,以下,検討する。

(1)本件補正発明
本件補正発明は,上記1(1)に記載したとおりのものである。

(2)引用文献と引用発明
ア 原査定の拒絶理由で引用された「[開催]<スロパチ>「狙ってBINGO!『極』」,[online],2012年5月24日,パチスロ・パチンコ777TOWN.net,[平成30年11月14日検索],インターネット<URL:https://www.777town.net/news/news_details_all_conts.jsp?NEWS_ID=7199>」(以下「引用文献1」という。)について
引用文献1は,その体裁と内容からみて,「http://www.777town.net」というURLにより示されるインターネット上のゲームサイト(以下「引用サイト」という。)における「URL:https://www.777town.net/news/news_details_all_conts.jsp?NEWS_ID=7199」というURLによって示されるページの内容を示すものであって,具体的には,「狙ってBINGO!『極』」というタイトルで「2012年5月24日」に配信されたニュース記事の内容を示すものである。そして,引用サイトで有料会員(以下「遊戯者」という。)を対象として開催された「狙ってBINGO!『極』」というビンゴイベント(以下「引用イベント」という。)について,引用文献1には,以下の事項が順に記載されている。

(ア)「


(イ)「


(ウ)「


(エ)「


(オ)「


(カ)「


(キ)「




(ク)「



イ 引用発明
(ア)上記アより,引用サイトにおける,対象機種のパチスロアプリ又はパチンコアプリの遊戯者に向けて開催された引用イベントは,インターネット上のゲームサイトである引用サイトの計算機において,引用イベントのためのプログラムが実行されていたものである。

(イ)上記ア(エ)より,引用イベントは,遊戯者が,対象機種で極の達成,勲章を指定数獲得すると,対応番号に応じたアイテムが即時もらえ,アイテムは「NO,○○(狙って)」であり,所持しているアイテムでBINGOラインが成立すると,アイテム・アバターがもらえるというものである。
ここで,「対象機種で極の達成,勲章を指定数獲得すると,対応番号に応じたアイテムが即時もらえ,アイテムは「NO,○○(狙って)」であ」ることは,上記(ア)の「計算機」からみると,「対象機種のパチスロアプリ又はパチンコアプリで,遊戯者が極の達成又は勲章を指定数獲得すると,遊戯者に「NO,○○(狙って)」のアイテムを即時に与える」ことといえる。
また,上記ア(エ)(オ)の「BINGO」ゲームにおいて,「所持しているアイテムでBINGOラインが成立すると,アイテム・アバターがもらえる」ことは,上記(ア)の「計算機」からみると,「「BINGO」ゲームにおいて,遊戯者が所持しているアイテムでBINGOラインが成立すると,アイテム・アバターを与える」ことといえる。

(ウ)上記ア(エ)より,「NO,13(狙って)」のアイテムはトレード可である。

上記(ア)ないし(ウ)より,引用文献1には,「プログラムの実行によってインターネット上のゲームサイトの計算機が実行する方法」について,次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認める。

(引用発明)
「プログラムの実行によってインターネット上のゲームサイトの計算機が実行する方法であって,
対象機種のパチスロアプリ又はパチンコアプリで,遊戯者が極の達成又は勲章を指定数獲得すると,遊戯者に「NO,○○(狙って)」のアイテムを即時に与えることと,
「BINGO」ゲームにおいて,遊戯者が所持しているアイテムでBINGOラインが成立すると,アイテム・アバターを与えることと,
を含み,
「NO,13(狙って)」のアイテムはトレード可である,
方法。」

(3)対比・判断
本件補正発明と引用発明とを対比する。

ア 引用発明の「インターネット上のゲームサイトの計算機」は,本件補正発明の「端末処理装置と通信可能な情報処理装置」に相当する。引用発明の「遊戯者」は本件補正発明の「プレイヤ」に相当する。したがって,引用発明の「プログラムの実行によってインターネット上のゲームサイトの計算機が実行する方法」は,本件補正発明の「プレイヤの端末装置と通信可能な情報処理装置の制御方法」に相当する。

イ 引用発明の「対象機種のパチスロアプリ又はパチンコアプリ」は,本件補正発明の「第1のゲーム」に相当し,両者は「複数」である点で共通する。引用発明の「対象機種のパチスロアプリ又はパチンコアプリで,遊戯者が極の達成又は勲章を指定数獲得する」ことは,「対象機種のパチスロアプリ又はパチンコアプリ」のそれぞれにおいて,「極みの達成又は勲章を指定数獲得すること」,すなわち「対象ミッションを達成すること」(上記(2)ア(オ)を参照。)であるから,本件補正発明の「第1のゲームにおける第1の条件が達成された場合」に相当する。
さらに,引用発明の「「NO,○○(狙って)」のアイテム」は,本件補正発明の「第1の報酬」に相当するから,引用発明の「遊戯者に「NO,○○(狙って)」のアイテムを即時に与えること」は,本件補正発明の「前記プレイヤに第1の報酬を付与するステップ」に相当する。

ウ 引用発明の「「BINGO」ゲーム」は,本件補正発明の「第2のゲーム」に相当する。
そして,引用発明の「「NO,○○(狙って)」のアイテム」は,「BINGO」ゲームで使用するところ,遊戯者がすべてのミッションを達成するまでは,遊戯者は「BINGO」ゲームをプレイ中であるということができる。また,アイテムのうち「NO,13(狙って)」のアイテムは,トレード可であって該アイテムを使用するか,トレードするかは任意であるから,「BINGO」ゲームに使用可能ということができる。
そうすると,引用発明の「「BINGO」ゲーム」と本件補正発明の「第2のゲーム」とは,「前記プレイヤがプレイする際に前記第1の報酬を使用可能な第2のゲーム」である点で共通する。
また,引用発明の「アイテム・アバター」は,具体的には「極コンちゃん(アバター)」(上記(2)ア(カ))を含むものであり,遊技者への「報酬」といえるから,本件補正発明の「第2の報酬」に相当し,引用発明で該報酬を受ける条件である「遊戯者が所持しているアイテムでBINGOラインが成立する」ことは,本件補正発明の「第2の条件が達成された場合」に相当する。そうすると,引用発明の「遊戯者が所持しているアイテムでBINGOラインが成立すると,アイテム・アバターを与えること」は,本件補正発明の「該第2のゲームにおける第2の条件が達成された場合に前記プレイヤに第2の報酬を付与するステップ」に相当する。

上記アないしウより,本件補正発明と引用発明との間で,発明を特定する事項に差異はないから,本件補正発明と引用発明は同一である。
したがって,本件補正発明は,引用文献に記載された発明であるから,特許法第29条第1項第3号に該当し,特許出願の際独立して特許を受けることができない。

(4)小括
よって,本件補正は,特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に違反するので,同法159条1項の規定において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。
よって,上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。

第3 本願発明について
1 本願発明
令和1年9月3日にされた手続補正は,上記第2のとおり却下されたので,本願の請求項に係る発明は,平成31年1月28日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし7に記載された事項により特定されるものであるところ,その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は,その請求項1に記載された事項により特定される,前記第2[理由]1(2)に記載のとおりのものである。

2 原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由の概要は,この出願の請求項1に係る発明は,本願の出願日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1又は引用文献2に記載された発明であるから,特許法第29条第1項第3号に該当し,また,下記の引用文献1又は2に記載された発明に基づいて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない,というものである。

引用文献1:「[開催]<スロパチ>「狙ってBINGO!『極』」,[online],2012年5月24日,パチスロ・パチンコ777TOWN.net,[平成30年11月14日検索],インターネット<URL:https://www.777town.net/news/news_details_all_conts.jsp?NEWS_ID=7199>」
引用文献2(略)

3 引用文献
原査定の拒絶の理由で引用された引用文献1の記載事項及び引用発明は,上記第2の[理由]2(2)に記載したとおりである。

4 対比・判断
上記第2の[理由]2(3)で検討したとおり,本願発明の発明特定事項をすべて含み,さらに他の事項を付加したものに相当する本件補正発明が,引用発明と同一であるから,本件補正発明から「前記プレイヤがプレイする際に」という限定事項を削除した本願発明も引用発明と同一である。

第4 むすび
以上のとおり,本願発明は,特許法29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないから,他の請求項に係る発明について検討するまでもなく,本願は拒絶されるべきものである。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2020-09-16 
結審通知日 2020-09-29 
審決日 2020-10-15 
出願番号 特願2017-166289(P2017-166289)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (G06Q)
P 1 8・ 121- Z (G06Q)
P 1 8・ 113- Z (G06Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 牧 裕子  
特許庁審判長 渡邊 聡
特許庁審判官 中野 浩昌
相崎 裕恒
発明の名称 情報処理装置の制御方法、端末装置、及びプログラム  
代理人 小林 英了  
代理人 大野 聖二  
代理人 松野 知紘  
代理人 大野 浩之  

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