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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G02B
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G02B
管理番号 1369804
審判番号 不服2019-5590  
総通号数 254 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-02-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-04-25 
確定日 2021-01-06 
事件の表示 特願2016-515237「眼鏡レンズ」拒絶査定不服審判事件〔平成27年10月29日国際公開、WO2015/163467〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯
本願は、2015年(平成27年)4月24日(先の出願に基づく優先権主張 平成26年4月24日)を国際出願日とする出願であって、平成29年8月17日付けで拒絶理由が通知され、同年11月29日に意見書の提出とともに手続補正がなされ、平成30年4月24日付けで拒絶理由が通知され、同年7月30日に意見書の提出とともに手続補正がなされ、同年12月27日付で同年7月30日になされた手続補正の却下の決定がなされるとともに、拒絶査定(以下、「原査定」という。)がされ、これに対し、平成31年4月25日に拒絶査定不服審判の請求と同時に手続補正がなされたものである。
その後、令和2年3月3日付けで拒絶理由(以下、「当審拒絶理由」という。)が通知され、同年6月10日に意見書の提出とともに手続補正(以下、「本件補正」という。)がなされた。

2 本件発明
本願の請求項1?6に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1?6に記載された事項により特定されるとおりのものであって、その請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、次のとおりのものである。
「 屈折率1.58?1.74のポリチオウレタン系材料であるレンズ基材と、
シリカ粒子及びシラン化合物を含む混合物を硬化して得られる、膜厚が8μm以上100μm以下であり、屈折率が1.49?1.51のハードコート層と、
前記レンズ基材とハードコート層の間に設けられた、金属酸化物粒子が分散された水系ポリウレタン樹脂組成物を含む、波長λが450?650nmの光における光学膜厚が0.2λ?0.3λの下地層と
を有する眼鏡レンズ。」

3 当審拒絶理由の概要
当審拒絶理由の概要は、本願の請求項1?6に係る発明は、先の出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明に基づいて、その先の出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、というものである。
なお、当審拒絶理由に引用された刊行物は以下のとおりであり、引用文献2を主引用発明が開示されている文献、その他の文献を周知技術を示す文献として使用している。

引用文献2:特開昭62-11801号公報
引用文献4:特開2009-197078号公報
引用文献5:特開2004-345333号公報
引用文献6:特開2005-178173号公報
引用文献7:特開2008-242425号公報
引用文献8:特開2004-13127号公報

4 引用文献の記載事項及び引用文献に記載された発明
(1)引用文献2の記載事項
当審拒絶理由に主引用発明が開示されている文献として引用され、先の出願前の昭和62年1月20日に頒布された刊行物である特開昭62-11801号公報(以下、「引用文献2」という。)には、以下の記載事項がある。なお、合議体が発明の認定等に用いた箇所に下線を付した。その他の文献についても同様である。

ア 「〔産業上の技術分野〕
本発明は、耐擦傷性にすぐれ、且つ外観の改善されたプラスチツクレンズに関する。」(第1頁右下欄第11?13行)

イ 「〔発明の概要〕
本発明は高屈折率プラスチツク製眼鏡レンズにおいて、耐擦傷性を向上させるハードコート層と基材レンズの間に溶液状で塗布を行い、反射防止用薄膜をもうけることにより、レンズとハードコートの間の密着力を向上させ、且つ両者の屈折率の差により発生するリツプルと呼ばれる干渉縞を防止し良好な外観を達成したものである。」(第1頁右下欄第15行?第2頁左上欄第2行)

ウ 「〔発明が解決しようとする問題点及び目的〕
しかし、前述の従来技術の蒸着による薄膜形成法では、基材との密着性、上層のハードコートとの密着性に問題が残り、更に、耐熱性に劣る欠点を有する。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的とするところは、耐熱性にすぐれ、また、ハードコート層との密着性にすぐれた反射防止層を高屈折率基材レンズとハードコート層の間にもうけることにより、外観の美観を低下させる干渉縞をなくし、且つ、ハードコート層との密着性を向上させ、耐擦傷性にすぐれた高屈折率レンズを提供するところにある。」(第2頁右上欄第17行?同頁左下欄第9行)

エ 「〔問題点を解決するための手段〕
本発明のプラスチツクレンズは、屈折率nsが1.55から1.65の基材樹脂の表層に、屈折率nhのシリコン系ハードコート或いは紫外線硬化型ハードコートを設けるに際して、該基材とハードコート層の間に、以下の要件を満たす反射防止用薄膜をもうけたものである。即ち、
a)薄膜用組成物は、少くとも液状で塗布されたのち硬化されたものであり、
b)薄膜の屈折率nの値は、

c)薄膜の光学的膜厚n・dは
n・d=λ/4
(但し、dは薄膜の膜厚(nm),λは可視光の波長とし450?650nm)である。
また、更に、この高屈折率基材樹脂とハードコート層の間にもうける反射防止用薄膜は、含芳香族ホモポリマーまたはアクリル化合物とのコポリマーまたは、エポキシ化合物および、または
(イ) 有機金属化合物
(ロ) 粒径1?100mμの金属酸化物ゾル
(ハ) シランカツプリング剤
から選ばれる二種以上からなる薄膜である。」(第2頁左下欄第11行?同頁右下欄第13行)

オ 「 このようにして得られるハードコート層の屈折率は、ほぼ1.5である。また次に述べる基材レンズの屈折率は1.55?1.65の間であり、この両者の間に発生する反射による干渉を抑える反射防止膜として、次の条件を満たす膜を形成することにより、本発明が達成出来る。」(第3頁左上欄第16行?同頁右上欄第1行)

カ 「〔作用〕
本発明の構成によれば、高屈折率プラスチツクレンズに擦傷性被膜をもうけるに際し、基材レンズとハードコート層の間に、界面の反射を低く抑える反射防止層をもうけたために、リツプルにより美観の低下を招く干渉縞の発生を抑えることができる。更に、該反射防止膜はアクリル化合物または有機金属化合物を含み溶液で塗布され硬化させる為、ハードコート層との密着性が向上し、クラツク発生等耐熱性の低下を招くことなく、また組成物含量比の調整だけで、光学的に必要な屈折率を設定する事が可能となるという作用を有する。」(第3頁右下欄第14行?第5頁第5行)

キ 「〔実施例〕
以下、実施例に基づいて説明するが、本発明の範囲は、この実施例により限定するものではない。
尚、実施例中の部は重量部を示す。
実施例1.
(1) 高屈折率プラスチツクレンズの製造
スチレン50部、2,2-ビス(3,5-ジブロム、4-メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン48.5部、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート2.8部、t-ブチルパーオキシネオヂカネート1.5部、2-(2′-ヒドロオキシ-3′-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール0.2部を混合攪拌する。次にこの混合液の不溶物をフィルターで除去し、ロ液を軟質ポリ塩化ビニルで成形されたガスケツトと二枚のガラスモールドで作られる空間内に注入した。次に30℃で4時間、30℃から50℃まで直線的に10時間、50℃から70℃まで直線的に2時間、70℃で1時間、80℃で2時間加熱を行つた後ガスケツトと、ガラスモールドを分離した。更に得られたレンズを110℃で2時間アニーリングを行いレンズ内部の歪をとつた。このようにして得られたレンズは、屈折率が1,595、アツベ数は3で、光学用の高屈折率プラスチツクレンズとして良好なものであつた。
(2) 反射防止用薄膜の形成
ビーカーに、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、6.8部,84部のメチルイソブチルケトン84部を加え攪拌し、続いてイソプロピルアルコール48部、アセチルアセトン6部を加え均一な溶液とした。次にテトラブトキシチタンテトラマー15.5部を加え、30分攪拌したのち、0.05規定塩酸水0.5部を加え加水分解を行つた。24時間熟成後、少量の過塩素酸アンモニウムと、界面活性剤を加え塗液とした。この塗液の固型分濃度は5.3%、粘度は1.07Cst(20℃)であつた。
この塗液を、(1)で得られたレンズに浸漬法にて塗装を行い、100℃で30分硬化させることにより赤紫の干渉色の反射防止膜を得た。尚、浸漬法における引上速度は10cm/minで行い、得られた塗膜の膜厚は81mμ、屈折率は1.545であつた。
(3) ハードコート層の形成
γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン249部,コロイダルシリカ(日産化学工業(株)製″メタノールシリカゾル″固形分濃度30%)126部およびメチルセロソルブ464部からなる溶液に、0.05N塩酸68部を徐々に滴下し加水分解を行つた。この溶液を0℃で24時間熟成した後、グリセリンジクリシジルエーテル(長瀬産業(株)製″デナコールEX313″)86部と過塩素酸マグネシウム7部とシリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)″L-7604″)0.1部を加えてコーティング液とした。
この塗液を、(2)で得られたレンズに浸漬法にて塗装を行い、100℃で30分、続いて130℃で1時間、硬化させることによりハードコート膜を形成した。尚、浸漬法における引上速度は20cm/minで行い、得られたハードコートの膜厚は2.5μであつた。
このようにして得られた高屈折率プラスチツクレンズは干渉縞もなく、また、耐擦傷性,塗膜の密着性にもすぐれたものであつた。また、分散染料による染色性も良好なものであつた。

(中略)

実施例3.
実施例1の(2)において、反射防止用薄膜材料として、次のものを用いた。すなわち、テトラブトキシチタンテトラマー5.5部のかわりに、酸化ジルコニウムゾル(日産化学(株)製、固型分濃度20%酢酸安定化)2.4部を用いること以外は、実施例1と同様に行い、外観,耐擦傷性,塗膜の密着性,染色性の良好なレンズを得た。」(第4頁左上欄第7行?同頁右下欄第16行、第5頁左上欄第3?10行)

ク 「〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、液状で、かんたんに塗布するのみで、高屈折率レンズとハードコート層の屈折率の差に起因する干渉縞が防げるため、外観のすぐれた高性能プラスチツクレンズを提供できるものである。更には、基材レンズとハードコートの密着力を向上させる成分を含むため、基材とハードコートの密着性が向上するという効果を有する。」(第5頁左下欄第9?17行)

(2)引用文献2に記載された発明
前記(1)の記載事項イ及び記載事項キに基づけば、引用文献2には、実施例3によって得られた高屈折率プラスチック製眼鏡レンズとして、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。なお、「81mμ」は、「81nm」を意味し、「2.5μ」は、「2.5μm」を意味していることは明らかであるから、「mμ」を「nm」に、「μ」を「μm」に置き換えて認定した。
「スチレン、2,2-ビス(3,5-ジブロム、4-メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、t-ブチルパーオキシネオヂカネート、2-(2′-ヒドロオキシ-3′-メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを混合攪拌し、この混合液の不溶物をフィルターで除去し、ロ液をガラスモールドで作られる空間内に注入し、加熱を行い、アニーリングを行って得られる、屈折率が1,595のレンズに、
γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メチルイソブチルケトン、イソプロピルアルコール、アセチルアセトン、酸化ジルコニウムゾルを加え、攪拌したのち、塩酸水を加え加水分解を行い、少量の過塩素酸アンモニウムと、界面活性剤を加えた固型分濃度5.3%の塗液を、レンズに浸漬法にて塗装を行い、硬化させることにより、膜厚が81nm、屈折率が1.545である反射防止膜を得て、
γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、コロイダルシリカおよびメチルセロソルブからなる溶液に、塩酸を徐々に滴下し加水分解を行い、グリセリンジクリシジルエーテルと過塩素酸マグネシウムとシリコン系界面活性剤を加えてコーティング液とし、この塗液を、レンズに浸漬法にて塗装を行い、硬化させることにより、膜厚が2.5μmのハードコート膜を形成して得られた、
耐擦傷性を向上させるハードコート層と基材レンズの間に溶液状で塗布を行い、反射防止用薄膜をもうけることにより、レンズとハードコートの間の密着力を向上させ、且つ両者の屈折率の差により発生するリップルと呼ばれる干渉縞を防止し良好な外観を達成した高屈折率プラスチツク製眼鏡レンズ。」

(3)引用文献4の記載事項
当審拒絶理由に周知技術を示す文献として引用され、先の出願前の平成21年9月3日に頒布された刊行物である特開2009-197078号公報(以下、「引用文献4」という。)には、以下の記載事項がある。

ア 「【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック基材上にハードコート層を形成するための塗料組成物および該塗料組成物を塗布して得られるハードコート層を備えた光学レンズなどの光学物品に関するものである。さらに詳しく述べれば、プラスチック基材、特にプラスチックレンズ基材上に塗布して硬化させることによって、耐擦傷性、透明性、密着性、耐候性、耐光性などに優れた硬化膜(ハードコート層)を形成するための塗料組成物および該ハードコート層を備えた光学物品、特に光学レンズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、光学レンズ、特に眼鏡レンズの材料としては、無機ガラス基材に代わってプラスチック基材が使用されることが多くなっている。これは、プラスチック基材が軽量性、耐衝撃性、加工性、染色性等の面で優れた特性を備えているばかりでなく、第2世代プラスチックレンズとしてその素材の改良、開発が進められ、より軽量化や高屈折率化等が図られたためである。しかしながら、これらのプラスチック基材は、無機ガラス基材に比べて傷つき易いという欠点がある。
【0003】
そこで、この欠点を回避するため、プラスチック基材を用いた光学レンズの表面には、通常はシリコーン系の硬化性塗膜、即ちハードコート層が設けられている。更に、高屈折率のプラスチックレンズ基材を用いた場合には、このレンズとハードコート層との間に起こる光の干渉(干渉縞として現れる)を避けるため、また、塗膜の耐擦傷性を向上させるため、前記ハードコート層に金属酸化物微粒子を含ませることが行われている。

(中略)

【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、上記のような問題を解決することを目的として鋭意研究を行った結果、平均粒子径が3?60nmの範囲にあり、かつ特定の範囲にあるゼータ電位を有するシリカ系微粒子を分散させてなる、pH2.0?4.0の酸性シリカゾルを塗料組成物中に含ませればよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、前記酸性シリカゾルと有機珪素化合物とを含む塗料組成物を提供することを目的としている。さらに、本発明は、前記塗料組成物をプラスチック基材、特に透明なプラスチックレンズ基材上に塗布して硬化させることによって、該基材上に透明性、密着性、耐候性、耐光性などに優れ、しかも高い耐擦傷性を備えたハードコート層を形成してなる光学物品、特に光学レンズを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るハードコート層形成用塗料組成物は、プラスチック基材上に配設されるハードコート層を形成するための塗料組成物であって、
(A)25℃の温度で測定したときのpHが2.0?4.0の範囲にあり、しかも該pH領域におけるゼータ電位が-10?-30mVの範囲にあるシリカ系微粒子を含むシリカゾル;および
(B)下記一般式(I)で表される有機珪素化合物、その加水分解物および/または該加水分解物の部分縮合物;
R^(1)R^(2)_(a)Si(OR^(3))_(3-a) ・・・・・(I)
(式中、R^(1)は炭素数1?6の炭化水素基、ビニル基、エポキシ基、メタクリロキシ基、メルカプト基またはアミノ基を有する有機基、R^(2)は炭素数1?4の炭化水素基、R^(3)は炭素数1?8の炭化水素基、アルコキシアルキル基またはアシル基、aは0または1を表す。);
を含有することを特徴としている。」

イ 「【0041】
[光学物品]
本発明に係る光学物品は、プラスチックレンズなどのプラスチック基材上に、本発明に係るハードコート層形成用の塗料組成物を用いて硬化塗膜、すなわちハードコート層を形成することによって得られる。
本発明に係る前記塗料組成物は、この光学物品の中でも、プラスチックレンズ基材上に前記ハードコート層を設けてなる光学レンズの製造に使用されることが多いので、以下はこれについて説明する。
【0042】
前記プラスチックレンズ基材としては、屈折率が1.49?1.74、好ましくは1.49?1.67のものであれば特に限定されず、ポリスチレン樹脂、芳香族系アリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリチオウレタン樹脂、ポリチオエポキシ樹脂等からなるプラスチックレンズ基材を挙げることができる。なお、これらのプラスチックレンズ基材としては、現在、市販または試験供給されている各種のプラスチックレンズ基材を用いることができる。
前記ハードコート層を形成するための、前記塗料組成物の塗布方法(コーティング方法)としては、ディッピング法やスピンコート法等の公知の方法を使用することができる。
このような方法を用いてプラスチックレンズ基材上に塗布された、前記ハードコート層形成用塗料組成物からなる塗膜を熱硬化させると、ハードコート層が形成される。この熱硬化は、80?130℃で0.5?5時間、加熱処理することによって行われる。このようにして得られる硬化塗膜、すなわちハードコート層の膜厚は、1.0?5.0μm、好ましくは1.5?4.0μmであることが望ましい。
【0043】
さらに、本発明に係る光学レンズは、その使用目的によっても異なるが、前記ハードコート層の上側表面に反射防止膜の層が形成され、さらに必要に応じて前記プラスチックレンズ基材と前記ハードコート層との間にプライマーが形成されていることが好ましい。

(中略)

【0044】
また、前記プライマー層を形成するための塗料組成物としては、ブロック型ポリイソシアネートとポリオールとから形成される熱硬化型ポリウレタン樹脂、水性エマルジョンタイプのポリウレタン樹脂などを含有する組成物が挙げられる。」

ウ 「【0074】
[プライマーコート層形成用塗料組成物の調製]
[調製例1]
塗料組成物の調製
市販の水分散ポリウレタン樹脂(第一工業製薬(株)製「スーパーフレックス460:固形分濃度38%」)200gに純水100gを混合し、攪拌しながらメタノール500g、およびレベリング剤としてシリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング(株)製「L-7604」)2gを加え、室温にて一昼夜攪拌して、プライマーコート層形成用の塗料組成物(以下、「プライマー塗料」という)を調製した。」

(4)引用文献5の記載事項
当審拒絶理由に周知技術を示す文献として引用され、先の出願前の平成16年12月9日に頒布された刊行物である特開2004-345333号公報(以下、「引用文献5」という。)には、以下の記載事項がある。

ア 「【0105】
ハードコート層の膜厚も特に制限はないが、10μmを超えると前述したコヒーレント長の関係から干渉斑が薄くなり、特に20μm以上だと本発明のプライマー層と組み合わせると干渉斑を完全になくし易くなる。したがって、この点からハードコートの膜厚は10μm以上、好ましくは20μm以上、より好ましくは30μm以上である。一方、厚みを厚くすると干渉斑が薄くなるが、フイルムを曲げることが難しくなり、さらに曲げによる割れが発生し易くなることから、好ましくは60μm以下、より好ましくは50μm以下である。
好ましいハードコートの厚みは10?60μmであり、より好ましくは20?50μmであり、特に、好ましくは30?50μmである。ハードコートは1層からなるものであり、2層以上の形態も可能である。」

イ 「【0142】
(ハードコートフイルムの作製)
上記で作製したプライマー層付きフイルムのプライマー層P上に上記ハードコート層用塗布液を表3に記載の厚みになるように、エクストルージョン方式で塗布、乾燥し、紫外線を照射(700mJ/cm^(2))してハードコート層を硬化させ、ハードコートフイルムを
作製した。

(中略)

【0144】
【表3】



(5)引用文献6の記載事項
当審拒絶理由に周知技術を示す文献として引用され、先の出願前の平成17年7月7日に頒布された刊行物である特開2005-178173号公報(以下、「引用文献6」という。)には、以下の記載事項がある。

ア 「【0141】
ハードコート層の膜厚も特に制限はないが、10μmを超えると前述したコヒーレント長の関係から干渉斑が薄くなり、特に20μm以上だと本発明の高屈折率プライマー層と組み合わせると干渉斑を完全になくし易くなる。したがって、この点からハードコート層の膜厚は10μm以上、好ましくは20μm以上、より好ましくは30μm以上である。一方、厚みを厚くすると干渉斑が薄くなるが、フィルムを曲げることが難しくなり、さらに曲げによる割れが発生し易くなることから、好ましくは60μm以下、より好ましくは50μm以下である。
好ましいハードコートの厚みは10?60μmであり、より好ましくは20?50μmであり、特に、好ましくは30?50μmである。ハードコートは1層からなるものであり、2層以上の形態も可能である。」

イ 「【0236】
(ハードコートフィルムの作製)
上記作製の基材のプライマー層(片面)上に、ハードコート層用塗布液をグラビアコーターを用いて塗布した。100℃で乾燥した後、酸素濃度が1.0体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度400mW/cm^(2)、照射量300mJ/cm^(2)の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、表2に示す厚さのハードコート層を形成した。基材と試料番号は表2にまとめた。
なお、比較例試料4作製時、ハードコート塗布液(h-1)の塗布前に厚さ100μmのPET(2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、屈折率1.65)の両面をコロナ処理した。
【0237】
【表2】



(6)引用文献7の記載事項
当審拒絶理由に周知技術を示す文献として引用され、先の出願前の平成20年10月9日に頒布された刊行物である特開2008-242425号公報(以下、「引用文献7」という。)には、以下の記載事項がある。

ア 「【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックレンズその他の光学物品およびその製造方法に関する。

(中略)

【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、材料の多様化により、異なる屈折率を有するプラスチック基材が開発されている。特許文献1の従来例では、干渉縞の発生を抑制するために、様々な屈折率のプラスチック基材ごとに、ハードコート層形成用組成物およびプライマー層形成用組成物などを調製し用意することが必要とされている。近年では、プラスチック基材の高屈折率化に伴い、干渉縞の発生を抑制する目的で、ハードコート層やプライマー層も高屈折率化する必要があり、高屈折率を発現する無機酸化物微粒子などのフィラー成分の使用量が増大する傾向にある。この場合、フィラー成分以外の耐擦傷性や密着性など耐久性を発現するバインダー成分の使用量が減少することになり、結果として耐久性が不足することになる。特にハードコート層では干渉縞の発生を抑制しようとすると、基本性能である表面硬度の向上が不十分になるという課題があった。
また、様々な屈折率のプラスチック基材に対応する為に、複数種類の屈折率を有するハードコート層形成用組成物およびプライマー層形成用組成物はそれぞれ専用の製造工程(製造ライン)が必要となり、品質管理を複雑にするという問題があった。これにより、光学物品の製造効率を著しく低下させるという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、屈折率の異なる様々なプラスチックレンズ基材に対して、干渉縞の発生を抑制し、且つ耐久性に優れた表面処理層を形成することが可能であり、且つ製造上における品質管理が簡便で、製造効率に優れる製造工程を備えた光学物品およびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光学物品は、基材と、前記基材の上に設けられ前記基材とは屈折率が異なるハードコート層と、前記ハードコート層と前記基材との間に設けられるプライマー層とを備え、前記プライマー層は、前記基材側に備えられ前記基材と略同じ屈折率の基材側部位と、前記ハードコート層側に備えられ前記ハードコート層と略同じ屈折率のハードコート層側部位と、前記基材側部位と前記ハードコート層側部位との間に備えられ前記基材の屈折率と前記ハードコート層の屈折率の間の屈折率を有する中間部位とからなる屈折率調整層であり、前記屈折率調整層における各部位の屈折率が前記基材側と前記ハードコート層側との間で段階的に変化していることを特徴とする。」

イ 「【0009】
本発明の光学物品では、前記基材が、チオウレタン系樹脂およびエピスルフィド系樹脂から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
この発明によれば、基材として、チオウレタン系樹脂およびエピスルフィド系樹脂から選ばれる少なくとも一種を用いるので、基材の屈折率を上げることが容易であり、薄型でかつ干渉縞の少ない眼鏡レンズ等の光学物品を提供することが容易となる。
【0010】
本発明の光学物品では、前記基材の屈折率が、1.6以上であることが好ましく、より好ましくは1.66以上であり、さらに好ましくは1.70以上、もっとも好ましくは1.72以上である。
この発明によれば、基材の屈折率が、1.66以上であるので、薄型でかつ干渉縞の少ない眼鏡レンズ等の光学物品を提供することが容易となる。そのような基材としては、チオウレタン系樹脂あるいはエピスルフィド系樹脂が好ましく適用できる。」

ウ 「【0019】
先ず、基材2のプラスチック基材について説明する。プラスチック基材としては、公知の素材を使用することができる。プラスチック基材の具体例としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、チオウレタン系樹脂、エポキシ樹脂系、エピスルフィド系樹脂などが挙げられる。このうち高屈折率素材としては、ポリ(チオ)イソシアネート化合物とポリチオール化合物等の活性水素基(メルカプト基)を有する化合物との反応によって得られるチオウレタン系樹脂や、分子内に1個以上のジスルフィド結合(S-S)を有し、且つエポキシ基及び/又はエピスルフィド基を有するエピスルフィド系樹脂などが挙げられる。
【0020】
メガネレンズの薄型化のためには、プラスチック基材として、屈折率が1.6以上であることが好ましく、より好ましくは1.66以上であり、さらに好ましくは1.70以上、もっとも好ましくは1.72以上である。
このようなプラスチック基材としては、上述した各樹脂の中で、特にチオウレタン系樹脂やエピスルフィド系樹脂が好ましい。」

エ 「【0032】
次いで、プライマー層3について説明する。プライマー層3は、公知の素材を使用することができる。プライマー層3を形成する素材の具体例としては、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、チオウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、エピスルフィド系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。また本実施形態では、プライマー層は屈折率調整層として形成されており、図2において基材2と略同じ屈折率の部位を基材2側に有しハードコート層4と略同じ屈折率の部位をハードコート層4側に有し、基材2側とハードコート層4側との間で連続して屈折率が変化している。つまり、本実施形態においては、図2に2点鎖線で示すように、屈折率調整層としてのプライマー層3は、3層からなる複層構造である。
このようにプライマー層は屈折率調整層であり、プライマー層を形成する組成物はプライマー層の屈折率を調整できるように所望の屈折率を発現させる必要がある。この際、プライマー層の屈折率を調整する為に、無機酸化物微粒子を用いる方法が挙げられる。無機酸化物微粒子の具体例としては、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、La、Fe、Zn、W、Zr、In、Ti、Siなどの金属から選ばれる酸化物の単独微粒子および/またはこれらの複合微粒子から選ばれる1種又は2種以上の混合物を用いることができる。無機酸化物微粒子の配合量は、プライマー層の屈折率により適宜決定されるが、プライマー層を形成する組成物中の固形分の5?80重量%、特に10?60重量%の範囲が望ましい。配合量が少なすぎると、プライマー層の屈折率が不十分となる場合があり、配合量が多過ぎると、プライマー層にクラックが発生したり、密着性が不十分となる場合がある。」

オ 「【0052】
以下、本発明の詳細について、実施例に基づき説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
先ず、プラスチック基材として、以下の5種類の基材2を用意した。
(1)セイコープレステージレンズ生地(エピスルフィド系樹脂、屈折率1.74、以下、「生地1.74」と記す。)
(2)セイコーラピダリーレンズ生地(チオウレタン系樹脂、屈折率1.70、以下、「生地1.70」と記す。)
(3)セイコースーパーソブリンレンズ生地(チオウレタン系樹脂、屈折率1.67、以下、「生地1.67」と記す。)
(4)セイコースーパールーシャスレンズ生地(チオウレタン系樹脂、屈折率1.60、以下、「生地1.60」と記す。)」

(7)引用文献8の記載事項
当審拒絶理由に周知技術を示す文献として引用され、先の出願前の平成16年1月15日に頒布された刊行物である特開2004-13127号公報(以下、「引用文献8」という。)には、以下の記載事項がある。

ア 「【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックレンズに関し、特に、優れた耐衝撃性、耐水性、耐光性等を有する高屈折率プラスチックレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックレンズはガラスレンズに比べ軽量で、成形性、加工性、染色性が良く、割れにくく安全性も高いため、眼鏡レンズの分野で広く用いられている。
【0003】
しかし、プラスチックレンズは軟質で非常に傷つきやすい為、プラスチックレンズの表面に硬度の高いハードコート層をもうけ、耐擦傷性の向上をはかっている。

(中略)

【0004】
しかしながら、ハードコート層や反射防止膜の表面処理を施したプラスチックレンズは、いっさい表面処理層を有さないプラスチックレンズに比較して、耐衝撃性が低下するという欠点がある。

(中略)

【0006】
さらに高屈折率のプラスチックレンズ基材の場合には、プライマー層及びハードコート層の屈折率とプラスチックレンズ基材の屈折率の差が大きい場合には、干渉縞が発生し、外観上好ましくない。
【0007】
これらの課題を解決するために、特開昭61-114203号公報では、基材上にアクリルポリオールと多官能性有機イソシアネート化合物からなるプライマー組成物を塗布することによって、表面処理層の基材に対する密着性を改善し、耐衝撃性、耐候性、耐熱水性を改善できることが開示されている。また、特開昭63-87223号公報、特開昭63-141001号公報には、特定のポリアルコールとイソシアネートからなるウレタン樹脂のプライマー層を、プラスチックレンズ基材とハードコート層の間にもうける方法が開示されている。また同様に特開平3-109502号公報にはポリアルコールとブロック型イソシアネートからなるウレタン樹脂のプライマー層を用いる方法が開示されている。もともとプライマー層はプラスチックレンズ基材とハードコート層の密着性を改善することを目的とする層であるが、このプライマー層に特定のウレタン樹脂を選択することにより、プラスチックレンズの耐衝撃性を改善することができる。
【0008】
さらに高屈折率のプラスチックレンズ基材の場合、特開平6-337376号公報にはポリウレタン樹脂と無機微粒子からなるプライマー層を用いる方法が開示されている。また同様に特開平6-82604号公報にはポリウレタン樹脂と無機微粒子とオルガノアルコキシシランの加水分解物からなるプライマー層を用いる方法が開示されている。これらのプライマー層を用いることにより、プライマー層の屈折率とプラスチックレンズ基材の屈折率の差を小さくすることで、干渉縞の発生を少なくし、外観を改善することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プライマー層を形成するコーティング液では、従来有機溶剤系樹脂が主流であったが、近年、大気汚染問題、作業環境の改善などの理由から水系樹脂に置換されつつあるのが現状である。プライマー層を形成するためのプライマー液においても、同様に水系樹脂が望ましい。また、従来のウレタン樹脂をプライマー層に用いた場合、耐衝撃性を改善できるものの、耐水性、耐候性が劣る場合があり、このようなウレタン樹脂をプライマー層として用いたプラスチックレンズは、使用するに従って黄変したり、白濁してプラスチックレンズの外観が悪くなるという問題がある。
【0010】
また高屈折率のプラスチックレンズ基材の場合、水系樹脂に酸化物微粒子を配合してプライマー層の屈折率を向上させ、干渉縞の発生を防止することができるが、水系樹脂に酸化物微粒子を配合すると、プライマー液がゲル化したり、沈殿が生じたりしてしまう場合が多い。また均一に配合できた場合にも、プライマー層にくもりが発生しやすく、白濁してプラスチックレンズの外観が悪くなるという問題がある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、優れた耐衝撃性、耐水性、耐候性、外観を与える水系樹脂のプライマー層を有する高屈折率のプラスチックレンズを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、水性化アクリル-ウレタン樹脂と酸化物微粒子を主成分としたプライマー組成物は、プライマー液がゲル化したり、沈殿が生じたりする事もなく、高屈折率のプラスチックレンズ基材上にプライマー層を形成した場合にも、ウレタン樹脂の耐衝撃性の改善効果に加えて耐水性、耐候性が良好であり、くもりや干渉縞が少なく、外観の経時変化の少ない優れたプラスチックレンズであることを見い出した。
【0013】
請求項1記載の発明は、プラスチックレンズ基材と、前記プラスチックレンズ基材上に形成されたプライマー層と、前記プライマー層上に形成されたハードコート層とを有するプラスチックレンズにおいて、前記プライマー層を形成するための組成物であり、水性化アクリル-ウレタン樹脂と、酸化物微粒子を主成分とすることを特徴とするプライマー組成物である。水性化アクリル-ウレタン樹脂と酸化物微粒子は相溶性がよく、このためプライマー液がゲル化したり、沈殿が生じたりする事を防止する効果を有する。

(中略)

【0015】
また、水性化アクリル-ウレタン樹脂そのものの屈折率は約1.5程度であるため、そのまま高屈折率のプラスチックレンズ基材にプライマー層として用いると、干渉縞が発生する場合がある。そのため、酸化物微粒子をプライマー層に配合することによって、プライマー層の屈折率を向上させ干渉縞の発生を防止する効果を有する。」

イ 「【0024】
プラスチックレンズ基材としては、特に制限されないが、(メタ)アクリル樹脂をはじめとしてスチレン樹脂、カーボネート樹脂、アリル樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂(CR-39)等のアリルカーボネート樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、イソシアネート化合物とジエチレングリコールなどのヒドロキシ化合物との反応で得られたウレタン樹脂、イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン樹脂、分子内に1つ以上のジスルフィド結合を有する(チオ)エポキシ化合物を含有する重合性組成物を硬化して得られる透明樹脂等を例示することができる。これらのプラスチックレンズ基材のうち、イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン樹脂、分子内に1つ以上のジスルフィド結合を有する(チオ)エポキシ化合物を含有する重合性組成物を硬化して得られる透明樹脂が高屈折率のプラスチックレンズ基材として好ましい。イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン樹脂の具体例として、例えばセイコースーパーソブリン(セイコーエプソン株式会社製、商品名、屈折率1.67)に用いられているプラスチックレンズ基材、セイコースーパールーシャス(セイコーエプソン株式会社製、商品名、屈折率1.60)に用いられているプラスチックレンズ基材を例示することができる。また分子内に1つ以上のジスルフィド結合を有する(チオ)エポキシ化合物を含有する重合性組成物を硬化して得られる透明樹脂の具体例として、例えばセイコープレステージ(セイコーエプソン株式会社製、商品名、屈折率1.74)用のプラスチックレンズ基材を例示することができる。」

ウ 「【0025】
本発明のプライマー組成物は、水性化アクリル-ウレタン樹脂を成分の一つとする。水性化アクリル-ウレタン樹脂とは、アクリルポリオールを主成分として用いたポリオール化合物と多官能イソシアネート化合物とを共重合させて得られた共重合体、又はアクリルポリオールと水性化ポリウレタン樹脂との複合体であり、水に分散されたものである。アクリルポリオールは、水酸基をもつアクリルモノマーとこの水酸基をもつアクリルモノマーとアクリル酸エステル等の共重合可能なモノマーとの共重合アクリル樹脂である。水性化ポリウレタン樹脂は、水性ウレタン樹脂又は水分散型ポリウレタンともよばれ、多官能イソシアネート化合物とポリオールとの反応によって得られたウレタン樹脂が水溶液中にエマルジョンとして分散されているものである。」

エ 「【0081】
(実施例1)
(1)プライマー用組成物の調製および塗布硬化
メタノール297gに水57gを加え、さらにメタノール分散金属酸化物ゾル(Zr-Ti-Si複合酸化物微粒子の表面グリシド処理品、触媒化成株式会社製、商品名「S-7,G」、固形分濃度30%)55gを加え攪拌し、さらに水性化アクリル-ウレタン樹脂「ネオステッカー700」(日華化学株式会社製、固形分濃度37%)91gとシリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「L-7604」)0.1gを添加し3時間攪拌しプライマー組成物を得た。このプライマー組成物を、セイコースーパールーシャス(商品名)用プラスチックレンズ基材(セイコーエプソン株式会社製、屈折率1.60)上に浸漬法(引き上げ速度25cm/min)にて塗布した。塗布した基材レンズは80℃で20分間加熱硬化処理して基材上に膜厚1.0μm、屈折率1.60のプライマー層を形成させた。」

5 対比
本件発明と引用発明とを対比する。

(1)レンズ基材
引用発明の「高屈折率プラスチック製眼鏡レンズ」は、「屈折率が1,595のレンズ」上に、「反射防止膜」と「ハードコート膜」を有する。
引用発明の「屈折率が1,595のレンズ」は、本件発明の「屈折率1.58?1.74」の「レンズ基材」に相当する。

(2)ハードコート層
引用発明の「ハードコート膜」は、技術的にみて、本件発明の「ハードコート層」に相当する。
また、引用発明の「コロイダルシリカ」及び「γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン」は、技術的にみて、それぞれ本件発明の「シリカ粒子」及び「シラン化合物」に相当する。そして、引用発明の「ハードコート膜」は、「γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン」及び「コロイダルシリカ」を含有する「塗液」を、「硬化させる」ことにより得られるものである。そうすると、引用発明の「ハードコート膜」は、本件発明の「シリカ粒子及びシラン化合物を含む混合物を硬化して得られる」とする要件を満たしている。

(3)下地層
引用発明の「反射防止膜」は、「高屈折率プラスチック製眼鏡レンズ」の製法からみて、「レンズ」及び「ハードコート膜」の間に設けられたものである。そして、引用発明の「反射防止膜」は、「レンズとハードコートの間の密着力を向上」させるものである。そうすると、引用発明の「反射防止膜」は、形成位置及び機能からみて、本件発明の「下地層」に相当する。また、引用発明の「反射防止膜」は、本件発明の「前記レンズ基材とハードコート層の間に設けられた」とする要件を満たしている。
さらに、引用発明の「反射防止膜」は、「酸化ジルコニウムゾル」を加え、攪拌して得られた「塗液」を「塗装」し「硬化させる」ことに得られるものである。そして、引用発明の「酸化ジルコニウムゾル」は、技術的にみて、本件発明の「金属酸化物粒子」に相当する。そうすると、引用発明の「反射防止膜」は、その製法からみて、本件発明の「金属酸化物粒子が分散された」とする要件を満たしている。
また、引用発明の「反射防止膜」は、「膜厚が81nm、屈折率が1.545」である。そうすると、引用発明の「反射防止膜」の光学膜厚は、125.145nm(合議体注:81×1.545=125.145)であり、波長450における0.2λの光学膜厚である90nm(合議体注:450×0.2=90)及び波長650nmにおける0.3λの光学膜厚である195nm(合議体注:650×0.3=195)の間の値を示している。したがって、引用発明の「反射防止膜」は、本件発明の「波長λが450?650nmの光における光学膜厚が0.2λ?0.3λ」とする要件を満たす。

(4)眼鏡レンズ
引用発明の「高屈折率プラスチック製眼鏡レンズ」は、技術的にみて、本件発明の「眼鏡レンズ」に相当する。

(5)一致点及び相違点
以上より、本件発明と引用発明とは、
「屈折率1.58?1.74のレンズ基材と、
シリカ粒子及びシラン化合物を含む混合物を硬化して得られるハードコート層と、
前記レンズ基材とハードコート層の間に設けられた、金属酸化物粒子が分散された、波長λが450?650nmの光における光学膜厚が0.2λ?0.3λの下地層と
を有する眼鏡レンズ。」である点で一致し、以下の点で相違又は一応相違する。
[相違点1]レンズ基材が、本件発明は「ポリチオウレタン系材料」であるのに対し、引用発明はポリチオウレタン系材料でない点。
[相違点2]ハードコート層の膜厚が、本件発明は「8μm以上100μm以下」であるのに対し、引用発明は「2.5μ」である点。
[相違点3]ハードコート層の屈折率が、本件発明は「1.49?1.51」であるのに対し、引用発明は屈折率が明らかとされていない点。
[相違点4]下地層が、本件発明は、「水系ポリウレタン樹脂組成物を含む」のに対し、引用発明は、水系ポリウレタン樹脂組成物を含まない点。

6 判断
(1)[相違点1]及び[相違点4]について
ア 薄型でかつ干渉縞のないレンズを得るためのレンズ基材の材料としてポリチオウレタン系材料を用いることは、周知技術である。例えば、引用文献4の記載事項アには「高屈折率のプラスチックレンズ基材を用いた場合には、このレンズとハードコート層との間に起こる光の干渉(干渉縞として現れる)を避けるため、また、塗膜の耐擦傷性を向上させるため、前記ハードコート層に金属酸化物微粒子を含ませることが行われている。」と記載されており、記載事項イには「本発明に係る光学物品は、プラスチックレンズなどのプラスチック基材上に、本発明に係るハードコート層形成用の塗料組成物を用いて硬化塗膜、すなわちハードコート層を形成することによって得られる。」、「前記プラスチックレンズ基材としては、屈折率が1.49?1.74、好ましくは1.49?1.67のものであれば特に限定されず、ポリスチレン樹脂、芳香族系アリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリチオウレタン樹脂、ポリチオエポキシ樹脂等からなるプラスチックレンズ基材を挙げることができる。」と記載されている。また、引用文献7の記載事項アには「本発明の目的は、屈折率の異なる様々なプラスチックレンズ基材に対して、干渉縞の発生を抑制し、且つ耐久性に優れた表面処理層を形成することが可能であり、且つ製造上における品質管理が簡便で、製造効率に優れる製造工程を備えた光学物品およびその製造方法を提供することである。」と記載されており、記載事項イに「本発明の光学物品では、前記基材が、チオウレタン系樹脂およびエピスルフィド系樹脂から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。」、「この発明によれば、基材の屈折率が、1.66以上であるので、薄型でかつ干渉縞の少ない眼鏡レンズ等の光学物品を提供することが容易となる。そのような基材としては、チオウレタン系樹脂あるいはエピスルフィド系樹脂が好ましく適用できる。」と記載されており、記載事項ウにも同様の記載があり、記載事項オに「チオウレタン系樹脂」からなるレンズ生地を用いた実施例も記載されている。さらに、引用文献8の記載事項アには、「高屈折率のプラスチックレンズ基材の場合には、プライマー層及びハードコート層の屈折率とプラスチックレンズ基材の屈折率の差が大きい場合には、干渉縞が発生し、外観上好ましくない。」と記載されており、記載事項イには、「これらのプラスチックレンズ基材のうち、イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン樹脂、分子内に1つ以上のジスルフィド結合を有する(チオ)エポキシ化合物を含有する重合性組成物を硬化して得られる透明樹脂が高屈折率のプラスチックレンズ基材として好ましい。イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン樹脂の具体例として、・・・セイコースーパールーシャス(セイコーエプソン株式会社製、商品名、屈折率1.60)に用いられているプラスチックレンズ基材を例示することができる。」と記載されており、記載事項エには、チオウレタン樹脂を用いた「セイコースーパールーシャス(商品名)用プラスチックレンズ基材」を用いた実施例も記載されている。
そうすると、引用発明の「高屈折率プラスチック製眼鏡レンズ」において、レンズの薄層化と干渉縞の発生抑制を勘案した当業者が、上記周知技術を参照して、レンズ基材の材料としてポリチオウレタン系材料を使用することは、通常の創意工夫の範囲内の事項である。

イ また、高屈折率のレンズ基材とハードコート層との間に設けられる層が、水系ポリウレタン樹脂組成物を含むことも、周知技術である。例えば、上記引用文献4の記載事項イには、「本発明に係る光学レンズは、その使用目的によっても異なるが、前記ハードコート層の上側表面に反射防止膜の層が形成され、さらに必要に応じて前記プラスチックレンズ基材と前記ハードコート層との間にプライマーが形成されていることが好ましい。」、「前記プライマー層を形成するための塗料組成物としては、ブロック型ポリイソシアネートとポリオールとから形成される熱硬化型ポリウレタン樹脂、水性エマルジョンタイプのポリウレタン樹脂などを含有する組成物が挙げられる。」と記載されており、記載事項ウに「水分散ポリウレタン樹脂」を用いた実験例も記載されている。また、上記引用文献8の記載事項アには、「水性化アクリル-ウレタン樹脂と酸化物微粒子を主成分としたプライマー組成物は、プライマー液がゲル化したり、沈殿が生じたりする事もなく、高屈折率のプラスチックレンズ基材上にプライマー層を形成した場合にも、ウレタン樹脂の耐衝撃性の改善効果に加えて耐水性、耐候性が良好であり、くもりや干渉縞が少なく、外観の経時変化の少ない優れたプラスチックレンズであることを見い出した。」と記載されており、記載事項ウに「本発明のプライマー組成物は、水性化アクリル-ウレタン樹脂を成分の一つとする。」と記載されており、記載事項エにも、チオウレタン樹脂を用いた「セイコースーパールーシャス(商品名)用プラスチックレンズ基材」上に、「金属酸化物ゾル」と「水性化アクリル-ウレタン樹脂」を含む「プライマー組成物」を塗布してプライマー層を形成させた実施例が記載されている。これらの記載に基づけば、チオウレタン樹脂のような高屈折率のレンズ基材とハードコート層との間に設けられるプライマー層が、水系ポリウレタン樹脂組成物を含むことが好ましいことは、周知技術であるといえる。
そして、レンズ基材とハードコート層との間に設けられるプライマー層は、両者の密着力を向上させるものであるところ、レンズ基材の種類に応じて適宜選択されるべきものである。そうすると、引用発明において、レンズ基材の材料としてポリチオウレタン系材料を使用するにあたり、レンズとハードコートの間の密着力を向上させるために設けられた反射防止膜用材料に、ポリチオウレタン系材料からなるレンズ基材のプライマー層の成分として周知の、水系ポリウレタン樹脂組成物を採用することは、当業者が適宜なし得たことである。

(2)[相違点2]について
プラスチックフィルムにハードコート層を設ける際に、ハードコート層の厚さを10μm?60μmとすることにより干渉斑をなくしやすくすることは、周知技術である。例えば、引用文献5には、記載事項アに「ハードコート層の膜厚も特に制限はないが、10μmを超えると前述したコヒーレント長の関係から干渉斑が薄くなり、特に20μm以上だと本発明のプライマー層と組み合わせると干渉斑を完全になくし易くなる。」及び「好ましいハードコートの厚みは10?60μmであり、より好ましくは20?50μmであり、特に、好ましくは30?50μmである。」と記載されており、記載事項イには、ハードコート層の膜厚を40μmとした実験例が記載されている。また、引用文献5にも、記載事項アに「ハードコート層の膜厚も特に制限はないが、10μmを超えると前述したコヒーレント長の関係から干渉斑が薄くなり、特に20μm以上だと本発明の高屈折率プライマー層と組み合わせると干渉斑を完全になくし易くなる。」及び「好ましいハードコートの厚みは10?60μmであり、より好ましくは20?50μmであり、特に、好ましくは30?50μmである。」と記載されており、記載事項イには、ハードコート層の膜厚を8μm又は20μmとした実施例が記載されている。
そうすると、引用発明の「高屈折率プラスチツク製眼鏡レンズ」において、干渉斑の発生をさらに確実に抑制するために、当業者が、上記周知技術に基づいて、ハードコート膜の厚さを10?60μmとし、本件発明の上記[相違点2]に係る構成とすることは、当業者の通常の創意工夫の範囲内の事項である。

(3)[相違点3]について
ア 引用文献2の記載事項オには、「このようにして得られるハードコート層の屈折率は、ほぼ1.5である。」と記載されている。また、引用発明の「ハードコート膜」は、その製法からみて、「γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン」及び「コロイダルシリカ」を含むものであるが、「コロイダルシリカ」以外の金属酸化物を含有しない。一方、本願明細書の段落【0015】には、「ハードコート層の屈折率は、1.49?1.51である。シリカ粒子及びシラン化合物を含む混合物を硬化して得られるハードコート層において、当該範囲の屈折率は、すなわち、屈折率調整用の金属酸化物を実質的に含有しないことを意味する。」と記載されている。そうすると、引用発明の「ハードコート膜」は、屈折率について、「1.49?1.51」の範囲内にある蓋然性が高い。
したがって、上記[相違点3]は、実質的な相違点ではない。

イ 仮に上記[相違点3]が実質的な相違点であったとしても、引用文献2の記載事項オに基づいて、「ハードコート膜」の屈折率を「1.49?1.51」の範囲内となるように調整することは、当業者の通常の創意工夫の範囲内の事項である。

(4)効果について
本願明細書の段落【0008】の記載に基づけば、本件発明の効果は、「優れた耐候性を有する」というものである。また、本願明細書の段落【0015】には、「ハードコート層の屈折率は、1.49?1.51である。シリカ粒子及びシラン化合物を含む混合物を硬化して得られるハードコート層において、当該範囲の屈折率は、すなわち、屈折率調整用の金属酸化物を実質的に含有しないことを意味する。このため、眼鏡レンズの耐候性を高めることができる。」と記載されている。さらに、本願明細書の段落【0031】には、「下地層は、干渉縞を抑制するため、波長λが450?650nmの光における光学膜厚が0.2λ?0.3λである。本発明の眼鏡レンズにおいて、下地層は、干渉縞抑制層として機能する。上記の眼鏡レンズにおいて上記下地層を設けることで、屈折率1.58?1.74のレンズ基材と上記ハードコート層との組み合わせであっても、耐候性を損なわず、干渉縞を抑制することができる。」と記載されている。
一方、引用発明は、ハードコート膜の形成に用いる「塗液」の成分からみて、「ハードコート膜」が「シリカ粒子及びシラン化合物を含む混合物を硬化して得られる」ものであって、「屈折率調整用の金属酸化物を実質的に含有しない」ものである。そうすると、引用発明も、本件発明と同様に「優れた耐候性を有する」といえる。
また、引用文献2の記載事項クには、「基材レンズとハードコートの密着力を向上させる成分を含むため、基材とハードコートの密着性が向上するという効果を有する。」と記載されている。また、引用文献2の記載事項カには、「該反射防止膜はアクリル化合物または有機金属化合物を含み溶液で塗布され硬化させる為、ハードコート層との密着性が向上し、クラック発生等耐熱性の低下を招くことなく、また組成物含量比の調整だけで、光学的に必要な屈折率を設定する事が可能となるという作用を有する。」と記載されている。そうすると、引用発明も、耐候性を損なわず、干渉縞を抑制することができる効果を奏するといえる。
したがって、本件発明の効果は、引用発明及び引用文献2の記載事項から当業者が予測できる範囲のものに過ぎず、格別顕著なものということはできない。

7 請求人の意見
請求人は、令和2年6月10日付の意見書において、「上述のとおり、引用文献2には・・・、水系ポリウレタン樹脂組成物が含まれることについては何ら記載がありません。また、実施例においても、反射防止用薄膜に水系ポリウレタン樹脂組成物は含まれておりません。つまり、引用文献1には、反射防止用薄膜(本願における下地層)を水系ポリウレタン樹脂組成物を含む反射防止用薄膜とする動機付けがありません。」、「本願発明によれば、上記屈折率を有するレンズ基材と、厚膜化されたハードコート層を有する眼鏡レンズであっても、優れた耐候性を有し干渉縞が抑制された眼鏡レンズが得られます。」、「引用文献2においては、本願構成とすることで、上記屈折率を有するレンズ基材と、厚膜化されたハードコート層を有する眼鏡レンズであっても、優れた耐候性を有し干渉縞が抑制された眼鏡レンズが得られることについては何ら記載もなく示唆もございません。」と主張している。
しかしながら、前記6(1)に記載したとおり、チオウレタン樹脂のような高屈折率のレンズ基材とハードコート層との間に設けられるプライマー層が、水系ポリウレタン樹脂組成物を含むのが好ましいことは、周知技術である。そうすると、レンズとハードコートの間の密着力を向上させるために設けられた、引用発明の反射防止膜用材料として、水系ポリウレタン樹脂組成物を採用することは、当業者が容易になし得たことである。また、その効果も、前記6(4)に記載したとおり、引用発明及び引用文献2の記載事項から当業者が予測できる範囲のものに過ぎず、格別顕著なものではない。
したがって、請求人の意見は採用することができない。

8 むすび
以上のとおりであるから、本願の請求項1に係る発明は、引用文献2に記載された発明、引用文献2の記載事項及び上記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明できたものである。
したがって、本願は、その他の請求項について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
別掲
 
審理終結日 2020-07-31 
結審通知日 2020-08-04 
審決日 2020-08-21 
出願番号 特願2016-515237(P2016-515237)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G02B)
P 1 8・ 537- WZ (G02B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小西 隆  
特許庁審判長 里村 利光
特許庁審判官 宮澤 浩
神尾 寧
発明の名称 眼鏡レンズ  
代理人 大谷 保  
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