ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G08B |
---|---|
管理番号 | 1372264 |
審判番号 | 不服2020-1606 |
総通号数 | 257 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2021-05-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2020-02-05 |
確定日 | 2021-03-18 |
事件の表示 | 特願2017-550045「被監視者監視システムの中央処理装置および該方法ならびに前記被監視者監視システム」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 5月18日国際公開、WO2017/082037〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、2016年(平成28年)10月25日(優先権主張 平成27年11月11日)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯の概要は以下のとおりである。 平成30年 9月 7日 手続補正書 11月19日付け 拒絶理由通知書 平成31年 1月22日 意見書・手続補正書 4月 1日付け 拒絶理由通知書(最後) 令和 元年 8月 8日 意見書・手続補正書 10月30日付け 補正の却下の決定・拒絶査定 令和 2年 2月 5日 審判請求書・手続補正書 7月30日付け 拒絶理由通知書 10月 9日 意見書 第2 本願発明 本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、令和2年2月5日の手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項1に記載される以下のとおりのものであると認める。 「【請求項1】 監視対象である被監視者における所定の状態が検知された場合に、前記検知された所定の状態に関する情報を通報する通報装置であって、 前記被監視者における所定の状態に関する情報を通報するか否かを表す許否情報と動画表示またはプライバシ保護の要否情報とを、前記被監視者を識別する情報に対応付けて記憶する通報許否情報記憶部と、 前記被監視者からのナースコールを受信した場合は、前記ナースコールに関する情報を通報する信号を通報先に送信し、前記被監視者における所定の状態が検知された場合は、前記通報許否情報記憶部に記憶された前記許否情報に基づいて、前記検知された所定の状態に関する情報を通報する信号を前記通報先に送信する通報部と、を備える、 通報装置。」 第3 当審拒絶理由の概要 令和2年7月30日付け拒絶理由通知書(以下、「当審拒絶理由通知書」という。)で通知された拒絶理由の概要は、以下のとおりである。 この出願の請求項1、2及び5?10に係る発明は、その出願前に日本国内または外国において頒布された下記文献1及び2に記載された発明並びに下記文献3及び4に示される周知技術に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。 文献1.特開2014-149771号公報 文献2.特開2014-90913号公報 文献3.特開2011-28583号公報 文献4.特開2008-113679号公報 第4 各引用文献の記載事項 1 文献1の記載事項 (1)当審拒絶理由通知書で引用された文献1には、以下の事項(下線は強調のため当審にて付与した。以下同様。)が記載されている。 ア 「【背景技術】 【0002】 入院中の患者や介護施設などに入所中の被介護者を撮影した画像に基づいて、患者や被介護者の安全を見守る技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 以下の説明では、入院中の患者や介護施設などに入所中の被介護者のように、安全を見守る対象となる人物を対象者と称し、また、対象者を見守る技術を見守り技術と称する。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 【特許文献1】特開2004-078344号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 例えば、病院内のナースステーションなどにおいて、個々の対象者の画像を表示させることで、医師や看護士などの医療従事者および介護施設などの職員は、対象者の行動をまとめて見守ることができる。しかしながら、それぞれの対象者が服用している薬や、対象者に対して施されたギプスなどの処置を含む治療内容により、対象者の行動に変化が起きる場合もある。 【0006】 このため、対象者を撮影した画像や対象者の動きを検出するセンサなどの検出結果などから、医療従事者および介護施設などの職員が、直ちに当該対象者の行動に異常があるか否かを判断することが困難な場合もある。 【0007】 一つの側面では、本発明は、対象者の行動に異常があるか否かについて、医療従事者などが判断しやすくなるように支援する技術を提供することを目的とする。」 イ 「【0013】 図1は、監視装置10の一実施形態を示す。 【0014】 図1に示した監視装置10は、カメラ1によって撮影された画像IMGに基づいて、ベッド2に関連付けられた見守り対象の人物P1の行動を監視する。なお、以下の説明では、見守り対象の人物P1を対象者P1と称する。」 ウ 「【0018】 また、カメラ1は、例えば、毎秒数コマから30コマの撮影を行い、各コマの画像IMGを取得するごとに監視装置10に渡してもよいし、複数コマの画像IMGをまとめて監視装置10に渡してもよい。」 エ 「【0020】 検出部11は、カメラ1で得られた画像IMGに基づいて、対象者P1がなした行動のうち、所定の特徴を有する行動である対象行動を検出する。検出部11は、カメラ1で時系列的に得られた複数コマの画像IMGを比較することにより、対象者P1の動きの大きさや方向を含む動きの特徴を求め、得られた動きの特徴が、対象行動について予め設定された特徴と一致する場合に、対象行動を検出してもよい。」 オ 「【0024】 検出部11は、上述したようにして得た検出結果を、判定部13に渡す。判定部13は、受け取った検出結果で示される対象行動が、行動テーブル12に格納された行動情報により、対象者に対して行われた治療のいずれかに対応付けられているか否かを判定する。」 カ 「【0037】 また、図1に示した出力部14は、検出された対象行動について、判定部13により、行動テーブル12において治療のいずれかに対応付けられていると判定された場合と、対応付けられていないと判定された場合とでそれぞれ異なる警報を出力する。 【0038】 出力部14は、例えば、行動テーブル12に含まれる対象行動が検出された場合に、図3(A)を用いて後述する警報Wm_aを生成し、生成した警報Wm_aをナースコールシステム3などに渡してもよい。一方、行動テーブル12に含まれない対象行動が検出された場合に、出力部14は、同じく図3(B)を用いて後述する警報Wm_bを生成し、生成した警報Wm_bをナースコールシステム3などに渡してもよい。」 キ 「【0040】 図3(A)に示した警報Wm_aと、図3(B)に示した警報Wm_bとは、ともに、医療従事者や介護施設の職員などに注意を促す第1メッセージM1_a、M1_bを含んでいる。【0041】 図3(A)に示した警報Wm_aにおいて、第1メッセージM1_aは、図1に示した対象者P1を示す情報として、名前「田中太郎さん」や部屋番号「601号室」を含むとともに、検出された対象行動「体動(振幅小)」を示す情報を含んでいる。また、図3(B)に示した警報Wm_bにおいて、第1メッセージM1_bは、上述した対象者P1の名前や部屋番号とともに、検出された対象行動「起床」を示す情報を含んでいる。なお、第1メッセージM1_a,M1_bに含まれる注意を促すためのメッセージは、図3(A)および図3(B)に示したテキスト「対象行動を検出しました」に限られない。例えば、緊急に対応することが望ましい対象行動が検出された場合などに、第1メッセージM1_a,M1_bは、緊急性を強調したテキストを含んでもよい。なお、第1メッセージM1_a,M1_bの別例については、図5,図10および図11を用いて後述する。」 ク 「【0047】 また、出力部14は、例えば、図1に示したカメラ1から最新の画像を受け取り、受け取った画像を含む警報Wm_a,Wm_bを生成してもよい。図3(A)に示した符号Gaおよび図3(B)に示した符号Gbは、カメラ1から受け取った画像の例である。図3(A)に示した画像Gaは、ベッド2上に横たわっている対象者P1に、対象行動「体動(振幅小)」が現れている様子を示している。一方、図3(B)に示した画像Gbは、対象者P1がベッド2の上で起き上がっている様子を示している。」 ケ 「【0059】 図5は、監視装置10の別実施形態を示す。なお、図5に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。 【0060】 図5に示した監視装置10は、図1に示した検出部11、行動テーブル12、判定部13および出力部14に加えて、選択部15と生成部16とを含んでいる。 【0061】 次に、図5に示した選択部15および生成部16により、電子カルテシステム4などの上位装置から得られる情報と、治療情報データベース5および症状データベース6に蓄積された情報とに基づいて、行動テーブル12を生成する手法について説明する。」 コ 「【0063】 図5に示した選択部15は、電子カルテシステム4から図1に示した対象者P1に対して施された治療に関する履歴情報を受け取る。なお、図5に示した電子カルテシステム4は、上位装置の一例であり、選択部15は、投薬管理システムや看護支援システムから、対象者P1への治療に関する履歴情報を受け取ってもよい。」 サ 「【0071】 図5に示した生成部16は、リスト生成部161と、対応管理テーブル162と、対象行動リスト163と、登録部164とを含んでいる。」 シ 「【0090】 また、対象行動リスト163は、各対象行動に対応して、当該対象行動を監視することが望まれる時間帯を示す監視時間帯と、当該対象行動が検出された場合に警報を出力するか否かを設定するための情報である警報の要否とを含んでいてもよい。」 ス 「【0111】 図5に示した監視装置10に含まれる出力部14は、対象者P1の行動の変化に注目した監視を実現するために、計測部141と、比較部142と、出力制御部143と、設定部144とを含んでいる。また、図5に示した設定部144は、蓄積部145と算出部146と特性テーブル147と読出部148とを含んでいる。更に、出力部14は、図11を用いて後述する緊急度テーブル149を含んでいてもよい。」 セ 「【0124】 なお、出力制御部143は、更に、図9に示した対象行動リスト163を参照し、平常時とは異なる頻度で検出されたことが示された対象行動について、警報の出力が望まれているか否かを示す情報を取得してもよい。また、出力制御部143は、対象行動リスト163から取得した警報の要否を示す情報により、警報の出力が必要である旨が示された場合に限って、上述した警報Wm_aまたは警報Wm_bの出力を行ってもよい。」 ソ 「【0152】 ところで、図1に示した対象者P1も含めて、見守りの対象となる対象者は、それぞれ行動に癖を持っている場合がある。このため、図5に示した比較部142における判定に用いる平常値の範囲は、対象者P1の実際の行動に基づいて設定することが望ましい。」 タ 「【0186】 これにより、対象者P1の行動の特性に合わせて、警報の出力を制御することができるので、例えば、対象者P1の行動の癖などのために、誤った警報が出力されるケースを減少させることができる。すなわち、監視装置10から出力される警報の精度を高めることができる。 【0187】 以上に説明した本件開示の監視装置10は、例えば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置を用いて実現することができる。」 チ 「【0189】 コンピュータ装置20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ハードディスク装置23と、LAN(local Area Network)インタフェース24と、カメラインタフェース25と、警報インタフェース26と、光学ドライブ装置27とを含んでいる。図14に示したプロセッサ21と、メモリ22と、ハードディスク装置23と、LANインタフェース24と、カメラインタフェース25と、警報インタフェース26と、光学ドライブ装置27とは、バスを介して互いに接続されている。また、プロセッサ21と、メモリ22と、ハードディスク装置23と、LANインタフェース24と、カメラインタフェース25と、警報インタフェース26とは、監視装置10に含まれている。」 ツ 「【0195】 また、プロセッサ21は、メモリ22に格納された監視処理のためのアプリケーションプログラムを実行することにより、図1に示した検出部11、判定部13および出力部14の機能を果たしてもよい。また、プロセッサ21は、監視処理のためのアプリケーションプログラムを実行することで、図5に示した選択部15および生成部16の機能を果たし、例えば、ハードディスク装置23内に設けた記憶領域に行動テーブル12を生成してもよい。同様に、プロセッサ21は、図5に示した特性テーブル147および緊急度テーブル149を、例えばハードディスク装置23内に設けた記憶領域に格納させてもよい。また、プロセッサ21は、図5に示した対応管理テーブル162および対象行動リスト163を、例えばハードディスク装置23内に設けた記憶領域に格納させてもよい。」 テ 図1 ト 図3 ナ 図5 ニ 図9 ヌ 図14 (2)引用発明の認定 文献1の【0013】?【0058】は図1に示される監視装置10の「一実施形態」について記載しており、【0059】?【0311】は図5に示される監視装置10の「別実施形態」について記載しているが、「図5に示した監視装置10は、図1に示した検出部11、行動テーブル12、判定部13および出力部14に加えて、選択部15と生成部16とを含んでいる。」(【0060】)との記載、及び、「次に、図5に示した選択部15および生成部16により、電子カルテシステム4などの上位装置から得られる情報と、治療情報データベース5および症状データベース6に蓄積された情報とに基づいて、行動テーブル12を生成する手法について説明する。」(【0061】)との記載によれば、図5に示される「別実施形態」は、図1に示される「一実施形態」を包含するものであり、「一実施形態」に行動テーブル12の生成機能(選択部15及び生成部16)を付加したものであると認められる。 よって、図1に示される「一実施形態」に関する記載は、図5に示される「別実施形態」にも当てはまると認められる。 そうすると、文献1には、「別実施形態」に関する次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「カメラ1によって撮影された画像IMGに基づいて、ベッド2に関連付けられた見守り対象の人物P1の行動を監視する監視装置10であって(【0014】)、 監視装置10は、検出部11、行動テーブル12、判定部13および出力部14に加えて、選択部15と生成部16とを含んでおり(【0060】)、 カメラ1は、毎秒数コマから30コマの撮影を行い、各コマの画像IMG又は複数コマの画像IMGを監視装置10に渡し(【0018】)、 検出部11は、カメラ1で得られた画像IMGに基づいて、対象者P1がなした行動のうち、所定の特徴を有する行動である対象行動を検出し(【0020】)、 検出部11は、検出結果を判定部13に渡し、判定部13は、受け取った検出結果で示される対象行動が、行動テーブル12に格納された行動情報により、対象者に対して行われた治療のいずれかに対応付けられているか否かを判定し(【0024】)、 出力部14は、検出された対象行動について、判定部13により、行動テーブル12において治療のいずれかに対応付けられていると判定された場合と、対応付けられていないと判定された場合とでそれぞれ異なる警報を出力し(【0037】)、 出力部14は、行動テーブル12に含まれる対象行動が検出された場合に、警報Wm_aを生成し、生成した警報Wm_aをナースコールシステム3に渡し、一方、行動テーブル12に含まれない対象行動が検出された場合に、出力部14は、警報Wm_bを生成し、生成した警報Wm_bをナースコールシステム3に渡し(【0038】)、 警報Wm_aと、警報Wm_bとは、第1メッセージM1_a、M1_bを含んでおり(【0040】)、 警報Wm_aにおいて、第1メッセージM1_aは、対象者P1を示す情報として、名前「田中太郎さん」や部屋番号「601号室」を含むとともに、検出された対象行動「体動(振幅小)」を示す情報を含んでおり、警報Wm_bにおいて、第1メッセージM1_bは、上述した対象者P1の名前や部屋番号とともに、検出された対象行動「起床」を示す情報を含んでおり(【0041】)、 警報Wm_a、Wm_bは、カメラ1から受け取った画像を含み(【0047】)、 生成部16は、リスト生成部161と、対応管理テーブル162と、対象行動リスト163と、登録部164とを含んでおり(【0071】)、 出力部14は、計測部141と、比較部142と、出力制御部143と、設定部144とを含んでおり(【0111】)、 対象行動リスト163は、各対象行動に対応して、当該対象行動が検出された場合に警報を出力するか否かを設定するための情報である警報の要否を含んでおり(【0090】)、 出力制御部143は、対象行動リスト163から取得した警報の要否を示す情報により、警報の出力が必要である旨が示された場合に限って、上述した警報Wm_aまたは警報Wm_bの出力を行い(【0124】)、 監視装置10は、コンピュータ装置を用いて実現することができ(【0187】)、 コンピュータ装置20は、プロセッサ21と、ハードディスク装置23とを含んでおり(【0189】)、 プロセッサ21は、対象行動リスト163をハードディスク装置23内に設けた記憶領域に格納させる(【0195】) 監視装置10。」 2 文献2の記載事項 (1)当審拒絶理由通知書で引用された文献2には、以下の事項が記載されている。 ア 「【0005】 そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、患者を撮像したカメラの撮像映像を基に、ベッド上の患者が上半身を起こした状態や離床をベッド周りの状況に拘わらず検知することができ、更にカメラを使用しても患者のプライバシーにも配慮できるナースコールシステムを提供することを目的としている。」 イ 「【0031】 次に、プライバシー保護機能について説明する。上述したように本発明のナースコールシステムは、患者が上半身を起こした状態等の注意が必要な動きが発生したら、その患者映像がナースステーションにおいて表示されるが、タッチパネル33の操作で、表示部3bの表示映像から患者を判別できないよう画像処理する判別不可設定が可能となっている。 【0032】 具体的に、タッチパネル33を操作して判別不可設定画面(図示せず)を表示させ、判別不可とするベッド番号或いは患者名を選択することで判別不可設定を実施できる。この設定を受けて、親機CPU35は判別不可設定されたカメラ5を特定し、情報記憶部34に記憶する。 尚、判別不可設定する際、ベッド番号が選択された場合は、情報記憶部34に記憶されているナースコール子機1番号とベッド番号の対応テーブル、及びナースコール子機1とカメラ5の対応テーブルからカメラ5が特定されるし、患者名が選択された場合は、ナースコール子機1と患者の対応テーブル、及びナースコール子機1とカメラ5の対応テーブルからカメラ5が特定される。 【0033】 こうして判別不可設定されたカメラ5の撮像映像がナースコール親機3に送信されると、親機CPU35の制御により映像処理部32が受信したカメラ撮像映像に対してモザイク処理を実施し、モザイクが掛かった映像が表示部3bに表示される。この結果、判別不可設定された患者が起き上がり等の動作をした場合、表示部3bに注意状態発生信号の発信元情報の表示と共にモザイクが掛かり人物の判別が難しい映像が表示される。但し、このとき録画される映像は、ナースコール親機3が受信した映像であってモザイク処理する前の撮像映像が録画される。 図6はこのときの表示部3bの表示説明図であり、映像表示部D2に表示される映像はモザイクが掛かり人物の判別が不可能な状態であることを示している。 【0034】 このように、判別不可設定された場合、モザイク処理された映像が表示されるため、呼出操作した患者が誰か判別できない。よって、この映像が看護師等の関係者ではない第3者に見られてもプライバシーを確実に保護することができる。それでいて、患者がどのような体勢でいるか映像から把握することが可能であり、引き続き看護業務に役立てることができる。 また、判別不可設定された患者の撮像映像であっても、保存される映像は判別不可処理前の映像であるため、保存映像を看護業務に役立てることができる。 【0035】 また、患者を判別できない映像処理(判別不可処理)としては、マスキング処理も有効である。マスキング処理の場合、例えば、親機CPU35によるカメラ5の撮像映像の表示制御は実施するが、表示部3bには例えば「表示できません」の文字情報を映像に被せて表示する。この表示により、看護師は判別不可設定されていることを理解できるし、カメラ5は撮像動作しているため、映像の保存も引き続き実施できる。そして、表示部3bには呼出元の患者映像が全く表示されないため、患者のプライバシーを確実に保護できる。 更に、判別不可設定された患者に対しては、映像に加えて発生元情報表示部D1に表示される患者の氏名に対してもモザイク処理を実施して、判別できないようにしても良いし、判別不可設定した場合、単純にカメラ5による撮像を停止させても良い。」 (2)文献2記載技術の認定 前記(1)の記載によれば、文献2には次の技術(以下、「文献2記載技術」という。)が記載されていると認められる。 「カメラを使用しても患者のプライバシーにも配慮できるナースコールシステムであって(【0005】)、 タッチパネル33の操作で、判別不可とするベッド番号或いは患者名を選択することで、表示部3bの表示映像から患者を判別できないよう画像処理する判別不可設定が可能となっており(【0031】、【0032】) 判別不可設定されたカメラ5の撮像映像に対してモザイク処理を実施し(【0033】)、 又は、患者を判別できない映像処理(判別不可処理)としては、「表示できません」の文字情報を映像に被せて表示するマスキング処理を実施する(【0035】) ナースコールシステム。」 3 文献3の記載事項 (1)当審拒絶理由通知書で引用された文献3には、以下の事項が記載されている。 ア 「【0044】 ナースコールシステム30は、主制御装置60と、ベッド本体10近傍に設置される無線又は有線によって接続されるナースコールボタン31と、看護師及び医師等が携帯するPHSとに接続されている。 【0045】 ナースコールボタン31は被監視者等によって押されることにより、ナースステーション内のブザーが鳴り、不特定多数の看護師に被監視者からの呼び出しがあったことを知らせたり、PHSに自動接続して特定の看護師や医師等に被監視者からの呼び出しを知らせる。」 イ 「【0054】 選定手段63は、状態識別手段61によって識別された状態遷移、及び現在状態継続時間PSDに基づいて通報内容及び通報先を選定する。通報内容及び通報先は、予め設定され(図4参照)、主制御装置60に記憶されている。主制御装置60によって選定される通報先は、本実施形態においては、監視装置40、ナースコールシステム30を介したPHS(特定の看護師)及びナースステーション(不特定多数の看護師)の3つである。そして本実施形態においてはこの3つの通報先の通報順位として、最もリスク度合が低いときには監視装置40に通報し、最もリスク度合が高いときにはナースステーションに通報するように設定した。そして上記以外の場合の通報先としてPHSを設定した。ただし、通報順位は様々な要因によって異なる可能性があるためこの限りではなくどのように設定してもよい。また通報先は4つ以上であってもよいし、2つであってもよい。 【0055】 そして選定手段63は状態識別手段61によって識別された状態遷移に基づき、図4のCS表に従って該状態遷移に対応する通報内容及び通報先を選定する。例えば遷移前状態が睡眠中(PS1)であり、現在状態が覚醒状態(PS2)と識別されているときには、CS表に従い通報先は通報先順位1の監視装置40であり、通報内容は“挨拶に行って下さい”というものとなる。他の状態遷移についても同様に通報内容及び通報先が選定される。なお、本実施形態においては、図3に示す8つの状態PS1?PS8において、転落のリスク度合が小の状態から、該小の状態より大きいリスク度合の状態に遷移したときにのみ、通報するものとする。また、状態遷移に対応する通報内容及び通報先は、図4に示す内容に限らず、被監視者の病状や、体力的な個人差等に基づき適宜設定変更が可能となっている。 【0056】 また、現在状態継続時間PSDが所定の時間を越えた場合は、図4のSS表に従って通報内容及び通報先が選定される。ただし、現在状態継続時間PSDが所定の時間を越えた場合に通報内容及び通報先が変更される対象の状態は、限定されており端座位状態(PS5)、床に起立状態(PS6)及び離床状態(PS7)の3つの状態のみである。つまり上記3つの状態は、例えば病人が長時間滞在するには不自然な状態であり、意識を失い倒れている、もしくは苦しくて動けない等の状態である虞がある。そして生命の危険も考えられるため通報内容及び通報先をリスク度合が高い状態として扱うものである。例えば端座位状態において現在状態継続時間PSDが所定の時間を越えた場合、図4のSS表に従い通報先は、通報先順位2のPHSを携帯している看護師となり、通報内容は“見に行って下さい”となる。このようにリスク度合が高いと判定するので、臨機応変に対応できる看護師に直接見に行かせるようにするものである。 【0057】 送信手段64は、選定手段63によって選定された通報内容を、選定された通報先に送信する。送信手段64は、通報先に監視装置40が選定されたとき、無線LANを介して監視装置40に対し選定された通報内容(指令)を直接送信する。」 (2)周知技術の認定 前記(1)の記載は一般的なナースコールシステムに関するものであり、これらの記載から以下のア及びイの2つの周知技術(それぞれ、「周知技術1」及び「周知技術2」という。)が認められる。 ア 周知技術1 「ナースコールボタンとPHSとに接続されているナースコールシステムにおいて、 被監視者等によってナースコールボタンが押されることにより、ナースステーション内のブザーが鳴り、不特定多数の看護師に被監視者からの呼び出しがあったことを知らせたり、PHSに自動接続して特定の看護師や医師等に被監視者からの呼び出しを知らせる ナースコールシステム。」(【0044】、【0045】) イ 周知技術2 「転落のリスク度合が小の状態から、該小の状態より大きいリスク度合の状態に遷移したときにのみ、通報する」(【0055】)ことは、被監視者にリスクのある状態を通報先に通報することに他ならない。したがって、周知技術2として以下が認められる。 「被監視者にリスクのある状態を通報先に送信するナースコールシステム。」(【0055】、【0057】) 第5 本願発明と引用発明との対比 1 引用発明の「見守り対象の人物P1」及び「所定の特徴を有する行動である対象行動」は、それぞれ本願発明の「監視対象である被監視者」及び「所定の状態」に相当する。 引用発明の「監視装置10」は、「所定の特徴を有する行動である対象行動を検出し」て、出力部14によって「検出された対象行動について」「警報を出力」するものであるから、引用発明の「警報」(「警報Wm_a」及び「警報Wm_b」)は本願発明の「検知された所定の状態に関する情報」に相当し、本願発明と引用発明とは「監視対象である被監視者における所定の状態が検知された場合に、前記検知された所定の状態に関する情報を通報する通報装置」である点で一致する。 2 引用発明の「対象行動リスト163」中の「当該対象行動が検出された場合に警報を出力するか否かを設定するための情報である警報の要否」は、本願発明の「被監視者における所定の状態に関する情報を通報するか否かを表す許否情報」に相当する。 引用発明の「対象行動リスト163」は「ハードディスク装置23内に設けた記憶領域に格納」されるものであるから、引用発明の「ハードディスク装置23内に設けた記憶領域」は本願発明の「通報許否情報記憶部」に相当し、本願発明と引用発明とは「前記被監視者における所定の状態に関する情報を通報するか否かを表す許否情報を、記憶する通報許否情報記憶部」を備える点で一致する。 3 引用発明の「警報の要否」は、「各対象行動に対応して、当該対象行動が検出された場合に警報を出力するか否かを設定するための情報」であって、「警報の要否を示す情報により、警報の出力が必要である旨が示された場合に限って、上述した警報Wm_aまたは警報Wm_bの出力を行」うから、本願発明と引用発明とは「前記被監視者における所定の状態が検知された場合は、前記通報許否情報記憶部に記憶された前記許否情報に基づいて、前記検知された所定の状態に関する情報を通報する信号を通報先に送信する通報部」を備える点で一致する。 4 前記1?3によれば、本願発明と引用発明との一致点及び相違点は以下のとおりである。 〈一致点〉 「監視対象である被監視者における所定の状態が検知された場合に、前記検知された所定の状態に関する情報を通報する通報装置であって、 前記被監視者における所定の状態に関する情報を通報するか否かを表す許否情報を、記憶する通報許否情報記憶部と、 前記被監視者における所定の状態が検知された場合は、前記通報許否情報記憶部に記憶された前記許否情報に基づいて、前記検知された所定の状態に関する情報を通報する信号を通報先に送信する通報部と、を備える、 通報装置。」である点。 〈相違点1〉 本願発明の「許否情報」は「被監視者を識別する情報に対応付けて」記憶されているのに対し、引用発明の「警報の要否」は対象者P1を識別する情報に対応付けて記憶されてはいない点。 〈相違点2〉 本願発明では「動画表示またはプライバシ保護の要否情報」が「被監視者を識別する情報に対応付けて」記憶されているのに対し、引用発明では「動画表示またはプライバシ保護の要否情報」に対応する情報がないため、該情報が対象者P1を識別する情報に対応付けて記憶されることがない点。 〈相違点3〉 本願発明は「前記被監視者からのナースコールを受信した場合は、前記ナースコールに関する情報を通報する信号を通報先に送信」するのに対し、引用発明は「ナースコールシステム3」を含むものの、ナースコールに関わる動作が不明である点。 〈相違点4〉 本願発明は「前記検知された所定の状態に関する情報を通報する信号」を送信する先としての「通報先」が「ナースコールに関する情報を通報する信号を」送信する「通報先」であると明示されているのに対し、引用発明は「ナースコールシステム3」に渡された警報の通報先が不明である点。 〈相違点5〉 本願発明は、「通報許否情報記憶部」及び「通報部」を備えた「通報装置」として一体に構成されているのに対し、引用発明は「監視装置10」と「ナースコールシステム3」とが別体で構成されている点。 第6 判断 1 相違点1について検討する。 (1)引用発明は、「それぞれの対象者が服用している薬や、対象者に対して施されたギプスなどの処置を含む治療内容により、対象者の行動に変化が起きる場合もある。」(【0005】)との知見により「対象者を撮影した画像や対象者の動きを検出するセンサなどの検出結果などから、医療従事者および介護施設などの職員が、直ちに当該対象者の行動に異常があるか否かを判断することが困難な場合もある。」(【0006】)との問題点を指摘した上で、「対象者の行動に異常があるか否かについて、医療従事者などが判断しやすくなるように支援する技術を提供すること」(【0007】)を目的としたものである。 すなわち、引用発明は、服用している薬や治療内容は対象者毎に異なるから、画像やセンサの検出結果から一律に対象者の行動に異常があるか否かを判断することはできないという技術課題を踏まえたものであると認められる。 このことは、文献1に「図1に示した対象者P1も含めて、見守りの対象となる対象者は、それぞれ行動に癖を持っている場合がある。」(【0152】)との記載や、「これにより、対象者P1の行動の特性に合わせて、警報の出力を制御することができるので、例えば、対象者P1の行動の癖などのために、誤った警報が出力されるケースを減少させることができる。すなわち、監視装置10から出力される警報の精度を高めることができる。」(【0186】)との記載とも整合する。 (2)他方、引用発明が出力する警報には、「対象者P1を示す情報として、名前「田中太郎さん」や部屋番号「601号室」」が含まれるのであるから、引用発明の監視装置10は対象者P1を示すための情報を記憶し管理していると認められる。 文献1に記載された監視装置10が対象者P1を示すための情報を管理していることは、文献1に「図5に示した選択部15は、電子カルテシステム4から図1に示した対象者P1に対して施された治療に関する履歴情報を受け取る。」(【0063】)との記載があることからも明らかである。 (3)加えて、引用発明の「対象者」は「入院中の患者や介護施設などに入所中の被介護者」(【0003】)が想定されている。通常、病院や介護施設では見守り対象となる「対象者」を1名のみとすることは想定していないから、引用発明の監視装置10は、複数の「対象者」を見守るためのものと解するのが自然である。 このことは、文献1において背景技術に挙げられた特許文献1(特開2004-078344号公報)に記載された発明が、複数名の対象者を監視するものであることと整合する(前記特許文献1の「本発明では、カメラで映した画像をモニターに映し出す前に、人の画像をシルエットにし、そのシルエットを、たとえば、女子は赤色に、男子は青色に色分けして識別すると共に、そのシルエット内に名前を表示して、そのシルエットの移動と共に名前も移動することを特徴とする。」(【0008】)との記載を参照。)。 (4)前記(1)?(3)を総合して判断すると、文献1に記載された監視装置10は、複数名の対象者を監視対象とするものであって、対象者を示すための情報を記憶及び管理しているところ、各々の対象者の行動は治療内容や癖により変化するものであるのだから、各々の対象者の行動に異常があるとして警報を出力するか否かは、対象者毎に異なるのが当然である。 そうすると、引用発明において、「警報の要否」(本願発明の「許否情報」に相当。)の内容を対象者P1毎に異ならせるために、「警報の要否」と対象者P1を識別する情報とを対応付けて記憶するよう構成することは、当業者が当然に行うべきことである。 したがって、「許否情報」を「前記被監視者を識別する情報に対応付けて記憶する」という相違点1に係る構成は、引用発明において「警報の要否」を「対象者P1を識別する情報とを対応付けて記憶する」ことにより、当業者が容易に想到し得る。 2 相違点2について検討する。 引用発明は、警報をナースコールシステム3に渡すものであるところ、該警報は「カメラ1から受け取った画像を含」んでいる。文献1の記載によれば、該画像は、「ベッド2上に横たわっている対象者P1に、対象行動「体動(振幅小)」が現れている様子を示」す(【0047】)ことができるものであるから、動画像である。 他方、文献2記載技術は、「カメラを使用しても患者のプライバシーに配慮できるナースコールシステム」として、「タッチパネル33の操作で、判別不可とするベッド番号或いは患者名を選択することで、表示部3bの表示映像から患者を判別できないよう画像処理する判別不可設定が可能となっており」、「判別不可設定がされたカメラの撮像画像は、モザイク処理を実施し、又は…マスキング処理を実施する」ものである(前記第4、2(2))。 カメラを使用する引用発明において患者のプライバシーに配慮することは当然に追及すべき課題であるから、引用発明の「ナースコールシステム3」に文献2記載技術を適用することで判別不可設定を可能とする機能を設けて、動画を非表示とすること(マスキング処理)又はプライバシーの保護(モザイク処理)を可能とするよう構成することは、当業者にとって容易に想到し得ることであり、その際、動画の表示の要否情報あるいはプライバシーの保護の要否情報を「判別不可とするベッド番号或いは患者名」(被監視者を識別する情報)と対応させて記憶することは、当然に行われるべきことである。 そうすると、引用発明において「動画表示またはプライバシ保護の要否情報」を設け、該情報を「被監視者を識別する情報に対応付けて」記憶するよう構成することは、容易に想到し得る。 3 相違点3について検討する。 ナースコールシステムとして、ナースコールボタンが押された場合にナースコールがあったことを通報先に送信するものは、周知技術1(前記第4、3(2)ア)のとおり、周知である。 そうすると、引用発明の「ナースコールシステム3」に周知のナースコールシステムの機能を設けることにより「前記被監視者からのナースコールを受信した場合は、前記ナースコールに関する情報を通報する信号を通報先に送信」するよう構成することは、当業者の通常の創作能力の発揮に過ぎず、格別のことではない。 4 相違点4について検討する。 ナースコールシステムとして、被監視者にリスクのある状態を通報先に通報することは、周知技術2(前記第4、3(2)イ)のとおり、周知である。 そうすると、引用発明の「ナースコールシステム3」に周知のナースコールシステムの機能を設けることにより警報をナースコールシステム3の「通報先」に送信するよう構成することは、当業者の通常の創作能力の発揮に過ぎず、格別のことではない。 5 相違点5について検討する。 引用発明の「監視装置10」及び「ナースコールシステム3」は、共に、対象者P1の看護ないし介護の支援のためのものであるから、これらを一体の装置として構成することに格別の困難性は存在しない。 6 請求人の主張について 請求人は、令和2年10月9日付け意見書にて、要するに、本願発明の課題は、被監視者の個性等によって誤判定や判定漏れし易い状態があるというものであって、前記課題を解決するための構成として「前記被監視者における所定の状態に関する情報を通報するか否かを表す許否情報と動画表示またはプライバシ保護の要否情報とを、前記被監視者を識別する情報に対応付けて記憶する通報許否情報記憶部」を有するものであるのに対し、引用発明の課題は、「対象者の行動に異常があるか否かについて、医療従事者などが判断しやすくなるように支援する技術を提供する」(【0007】)というものであって、前記課題を解決するために、本願発明のように対象者毎ではなく、治療と治療の影響で現れる可能性のある症状毎に警報の要否を判断するものであるから、本願発明と引用発明とは課題が相違し、課題を解決するための構成も異なり、引用発明は警報の要否と対象者P1を識別する情報とを対応付けて記憶するように構成する必要がないため、相違点1に係る構成に至る動機付けはない旨、主張する。 しかしながら、前記1に示したように、引用発明は、複数の「対象者」を見守るためのものであり、各々の対象者の行動は治療内容や癖により変化するものであることを前提としている以上、請求人の主張する本願発明の課題は引用発明においても当然に想定されており、該課題を解決するために「許否情報」と対象者P1を識別する情報とを対応付けて記憶することは、当業者が当然に行うべきことと認められる。 したがって、請求人の主張は採用できない。 7 効果について 本願発明の効果は、その構成から自明に奏されるものであって、格別のものとは認められない。 第7 むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明及び文献2記載技術並びに文献3に示される周知技術1及び2に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2021-01-07 |
結審通知日 | 2021-01-12 |
審決日 | 2021-01-28 |
出願番号 | 特願2017-550045(P2017-550045) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(G08B)
|
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 永田 義仁 |
特許庁審判長 |
北岡 浩 |
特許庁審判官 |
中野 浩昌 丸山 高政 |
発明の名称 | 被監視者監視システムの中央処理装置および該方法ならびに前記被監視者監視システム |
代理人 | 小谷 昌崇 |
代理人 | 小谷 悦司 |
代理人 | 櫻井 智 |