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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B29C
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  B29C
管理番号 1372684
異議申立番号 異議2020-700033  
総通号数 257 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-05-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2020-01-21 
確定日 2021-02-15 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6589289号発明「プリフォーム、及びプラスチックボトルの製造方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6589289号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1ないし3〕及び〔4ないし7〕について訂正することを認める。 特許第6589289号の請求項1ないし7に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6589289号(以下、「本件特許」という。)の請求項1ないし7に係る特許についての出願は、平成27年2月18日の出願であって、令和1年9月27日にその特許権の設定登録(請求項の数7)がされ、同年10月16日に特許掲載公報が発行され、その後、その特許に対し、令和2年1月21日に特許異議申立人 小林 寛史(以下、「特許異議申立人」という。)により特許異議の申立て(対象請求項:請求項1ないし7)がされ、同年7月27日付けで取消理由が通知され、同年9月24日に特許権者 大日本印刷株式会社から意見書が提出されるとともに訂正請求がされ、同年10月16日付けで訂正請求があった旨の通知(特許法第120条の5第5項)がされ、同年11月13日に特許異議申立人から意見書が提出されたものである。

第2 訂正の適否について
1 訂正の内容
令和2年9月24日にされた訂正請求による訂正(以下、「本件訂正」という。)の内容は、次のとおりである。なお、下線は訂正箇所を示すものである。

(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「前記サポートリングに連接する胴部と」と記載されているのを、「前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部と」に訂正する。
併せて、請求項1を直接又は間接的に引用する請求項2及び3についても、請求項1を訂正したことに伴う訂正をする。

(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に「胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴部に向けて増加することを特徴とする
プリフォーム。」と記載されているのを、「胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し、
前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ、
前記胴中部において、前記断面積比が100%となることを特徴とする
プリフォーム。」に訂正する。
併せて、請求項1を直接又は間接的に引用する請求項2及び3についても、請求項1を訂正したことに伴う訂正をする。

(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項4に「熱可塑性樹脂からなり、サポートリングを有する口部と、前記サポートリングに連接する胴部とを備え、」と記載されているのを、「熱可塑性樹脂からなり、サポートリングを有する口部と、前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部とを備え、」に訂正する。
併せて、請求項4を直接又は間接的に引用する請求項5ないし7についても、請求項4を訂正したことに伴う訂正をする。

(4)訂正事項4
特許請求の範囲の請求項4に「胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴部に向けて増加するプリフォームを製造する工程と、」と記載されているのを、「胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し、
前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ、
前記胴中部において、前記断面積比が100%となるプリフォームを製造する工程と、」に訂正する。
併せて、請求項4を直接又は間接的に引用する請求項5ないし7についても、請求項4を訂正したことに伴う訂正をする。

2 訂正の目的の適否、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内か否か及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1)請求項1についての訂正について
請求項1についての訂正は、訂正前の請求項1における「胴部」を「首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する」ものに限定した上で、「胴部」の胴径の減少及びその肉厚の増加が胴中部に向けてであることを限定し、さらに、「首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ」ていること及び「胴中部において、前記断面積比が100%となる」ことを限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、請求項1についての訂正は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものである。
さらに、請求項1についての訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(2)請求項2及び3についての訂正について
請求項2及び3についての訂正も請求項1についての訂正と同様である。

(3)請求項4についての訂正について
請求項4についての訂正は、訂正前の請求項4における「胴部」を「首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する」ものに限定した上で、「胴部」の胴径の減少及びその肉厚の増加が胴中部に向けてであることを限定し、さらに、「首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ」ていること及び「胴中部において、前記断面積比が100%となる」ことを限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、請求項4についての訂正は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものである。
さらに、請求項4についての訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(4)請求項5ないし7についての訂正について
請求項5ないし7についての訂正も請求項4についての訂正と同様である。

(5)特許異議申立人の主張について
特許異議申立人は、令和2年11月13日に提出した意見書において、訂正後の本件特許発明1ないし7は、「肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し」という発明特定事項と「前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ」という発明特定事項という、決して両立し得ない2つの発明特定事項を備えているので、首部の上端付近における肉厚の構成は全く不明であり、訂正事項2及び4は、胴部の構成を不明確化する訂正であって、特許法第120条の5第2項ただし書の各号のいずれを目的とするものでもない旨主張する。
そこで、検討するに、本件特許明細書の【0034】の「更に、首部21の上端付近の肉厚T1が均一である構成には限定されないものの、図2に例示されたように首部21の上端付近には、肉厚T1が均一とされた領域が予め定められた範囲に設けられると良い。そして、均一な肉厚T1の領域の下側では更に、肉厚T1が均一に構成されていても構わないものの、本実施形態に係るプリフォーム1の特徴を有する首部21は、プリフォーム1からボトル状に成形される際のブロー成形性を良好にする観点から図2に例示されたように口部10の側から胴中部22の側に向かって厚みが増すように構成されると良い。すなわち、首部21の上端における肉厚T1より首部21の下端における肉厚T2は大である(図2参照)。なお、ここでの胴径D1や、胴径D2は肉厚T1や、肉厚T2の中心における直径である。」(下線は当審で付した。)という記載によると、訂正後の本件特許発明1ないし7における「肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し」という発明特定事項は、「肉厚」が「サポートリングの直下」から「胴中部」に向けて、全体として増加する傾向にあればよく、肉厚が増加していない箇所が部分的に含まれていてもよいものと理解できる。
したがって、「肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し」という発明特定事項と「前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ」という発明特定事項は両立し得るものではないとまではいえないものと解される。
特許異議申立人の上記主張は採用できない。

3 むすび
以上のとおり、請求項1ないし7についての訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるから、特許法120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものである。
また、請求項1ないし7についての訂正は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないので、特許法第120条の5第9項において準用する同法第126条第5及び6項の規定に適合する。

なお、訂正前の請求項2及び3は訂正前の請求項1を直接又は間接的に引用するものであるから、訂正前の請求項1ないし3は一群の請求項に該当するものである。そして、請求項1ないし3についての訂正は、それらについてされたものであるから、一群の請求項ごとにされたものであり、特許法第120条の5第4項の規定に適合する。
訂正前の請求項5ないし7は訂正前の請求項4を直接又は間接的に引用するものであるから、訂正前の請求項4ないし7は一群の請求項に該当するものである。そして、請求項4ないし7についての訂正は、それらについてされたものであるから、一群の請求項ごとにされたものであり、特許法第120条の5第4項の規定に適合する。
そして、特許異議の申立ては、訂正前の請求項1ないし7に対してされているので、訂正を認める要件として、特許法第120条の5第9項において読み替えて準用する同法第126条第7項に規定する独立特許要件は課されない。

したがって、本件訂正は適法なものであり、結論のとおり、本件特許の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1ないし3〕及び〔4ないし7〕について訂正することを認める。

第3 本件特許発明
上記第2のとおりであるから、本件特許の請求項1ないし7に係る発明(以下、順に「本件特許発明1」のようにいう。)は、それぞれ、訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲の請求項1ないし7に記載された事項により特定される次のとおりのものである。

「【請求項1】
有底筒状であり、熱可塑性樹脂からなるプリフォームにおいて、
サポートリングを有する口部と、
前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部と
を備え、
前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、
前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、
前記断面積比は、前記底部を除く前記胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、前記断面積の最も大きい箇所が100%であり、
横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、極小値を有するV字型の前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を示し、
前記極小値がX=7%以上、15%以下の範囲であり、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し、
前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ、
前記胴中部において、前記断面積比が100%となることを特徴とする
プリフォーム。
【請求項2】
前記極小値を示す前記胴部首下距離よりXが大の位置、かつ5%≦Y≦50%の範囲において、前記胴部首下距離-断面積比特性曲線は、dY/dX=6以上、35以下の傾き
を有することを特徴とする
請求項1に記載のプリフォーム。
【請求項3】
前記極小値が最小値であることを特徴とする
請求項1乃至2のいずれか1項に記載のプリフォーム。
【請求項4】
熱可塑性樹脂からなり、サポートリングを有する口部と、前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部とを備え、前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、前記断面積比は、前記底部を除く前記胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、前記断面積の最も大きい箇所が100%であり、横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、極小値を有するV字型の前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を示し、
前記極小値がX=7%以上、15%以下の範囲であり、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し、
前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ、
前記胴中部において、前記断面積比が100%となるプリフォームを製造する工程と、
前記プリフォームをブロー成形機でボトル状に成形する工程と
を備えることを特徴とする
プラスチックボトルの製造方法。
【請求項5】
前記ブロー成型機による延伸ブロー成形は、縦方向の延伸倍率が2.4倍以上、4.0倍以下、横方向の延伸倍率が2.4倍以上、6.0倍以下の二軸延伸ブロー成形であることを特徴とする
請求項4に記載のプラスチックボトルの製造方法。
【請求項6】
前記胴部の成形後の厚さが0.07mm以上、0.25mm以下であることを特徴とする
請求項5に記載のプラスチックボトルの製造方法。
【請求項7】
前記極小値を示す部分が、水平方向に対して傾斜を有する肩部を形成することを特徴とする
請求項5または6に記載のプラスチックボトルの製造方法。」

第4 特許異議申立書に記載した申立ての理由及び取消理由の概要
1 特許異議申立書に記載した申立ての理由の概要
令和2年1月21日に特許異議申立人が提出した特許異議申立書(以下、「特許異議申立書」という。)に記載した申立ての理由の概要は次のとおりである。

(1)申立理由1(甲第1号証に基づく新規性)
本件特許の請求項1ないし4に係る発明は、本件特許の出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の甲第1号証に記載された発明であり、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないものであるから、本件特許の上記請求項に係る特許は、同法第113条第2号に該当し取り消すべきものである。

(2)申立理由2(甲第1号証を主引用文献とする進歩性)
本件特許の請求項1ないし7に係る発明は、本件特許の出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の甲第1号証に記載された発明に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、本件特許の上記請求項に係る特許は、同法第113条第2号に該当し取り消すべきものである。

(3)証拠方法
甲第1号証:国際公開第96/33062号
以下、「甲1」という。

2 取消理由の概要
令和2年7月27日付けで通知した取消理由(以下、「取消理由」という。)の概要は次のとおりである。

本件特許の請求項1ないし5及び7に係る発明は、本件特許の出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった甲1に記載された発明であり、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないものであり、また、本件特許の請求項1ないし7に係る発明は、甲1に記載された発明に基づいて、その出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであり、同法同条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、本件特許の請求項1ないし7に係る特許は、同法第113条第2号に該当し取り消すべきものである。

第5 取消理由についての当審の判断
1 甲1に記載された事項等
(1)甲1に記載された事項
甲1には、「PREFORM AND BOTTLE USING PET/PEN BLENDS AND COPOLYMERS」(訳:PETとPENの混合物及び共重合体を使用したプリフォームとボトル)に関して、おおむね次の事項が記載されている。なお、英文の摘記に続いて、訳を記載する。

・「BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention relates to new and useful improvements in manufacturing preforms for containers, such as plastic bottles, and to preforms and containers per se. More particularly, the invention relates to a preform used to produce a plastic bottle which is recyclable, but preferably non-refillable.」(第1ページ第6ないし12行)(訳:発明の属する技術分野
本発明は、容器のためのプリフォームの製造における新規且つ有用な改良に関する。容器として、プラスチックボトル等がある。本発明は、プリフォームおよび容器自体に関する。より具体的には、本発明は、リサイクル可能な、好ましくは再充填されないプラスチックボトルを製造するために使用されるプリフォームに関する。)

・「FIGS. 1 and 2 are injection mold preforms of the invention.」(第6ページ第8及び9行)(訳:図1及び2は、本発明の射出成形プリフォームを示す。)

・「FIG. 12 shows a preform of the prior art.
FIG. 13 shows a generic preform of the inventions.
FIG. 14 shows a container of the invention.All values are in millimeters.」(第6ページ第26ないし29行)(訳:図12は、従来技術のプリフォームを示す。
図13は、本発明の一般的なプリフォームを示す。
図14は、本発明の容器を示す。全ての値はミリメートル単位である。)

・「As shown in FIG. 8, the preform 82 is placed in a blow molding apparatus 896 having an upper mold section 896A which engages the neck finish 812, a middle mold section 896B having an interior cavity forming the shape of the container side wall, and a lower mold section 896 having an upper surface forming the outwardly concave dome portion of the container base. In accordance with a standard reheat stretch blow mold process, the injection-molded preform 82 is first reheated to a temperature suitable for stretching and orientation, placed in the blow mold, and an axial stretch rod 97 is then inserted into the open upper end 811 and moved downwardly to axially stretch the preform. Subsequently or simultaneously an expansion gas 890 is introduced into the interior of the preform to radially expand the shoulder, sidewall and base forming portions outwardly into contact with the interior surfaces of mold sections 896B and 896C. 」(第21ページ第17ないし34行)(訳:図8に示すように、プリフォーム82は、ブロー成形装置896内に配置される。ブロー成形装置896は上端部を有する。ネック812の端部は上端部に係合する。ブロー成形装置896は中間モールド部896Bを有する。中間モールド部896Bは、容器の側壁の形状を形成する内部空洞を有する。ブロー成形装置896は下側モールド部896Cを有する。下側モールド部896Cは、容器ベースの外側に凹状ドームを形成する上面を有する。標準の再加熱延伸ブロー成形方法によれば、射出成形プリフォーム82は、まず、延伸と配向に適した温度に再加熱され、ブロー金型に入れられ、軸方向延伸ロッド97は、次に、開放上端部811に挿入され、下降し、軸方向にプリフォームを延伸する。その後または同時に、膨張ガス890は、プリフォームの内部に導入され、肩、サイドウォール及びベースを半径方向に拡大し、金型部分896B及び896Cの内面と接触させる。)

・「an initial wall thickness of 0.200 inch and a final bottle wall thickness of 0.025 inch」(第23ページ第5ないし7行)(訳:0.200インチの初期壁厚と0.025インチの最終ボトル壁厚)

・「EXAMPLE
Sample 1 - (Control) PET resin
Step A: 21.5 grams of Shell 8006 resin obtained from Shell Polyester Akron, Ohio is injection molded in a mold to produce a preform as shown in Fig.12. The preform contains PET copolymer with an IV of about.80. Injection molding conditions include a temperature range of 280-290°C with a cycle time of 35 seconds in a single cavity Arburg 320 Injection Press.
Step B: The resulting preform is blow molded with an LB01 blow molding machine to produce a bottle similar to Figure 14, resulting in an overall stretch ratio of 9:1. Blow molding conditions include preform reheat time of 60 seconds and a blow pressure of 38 bar. More specifically, a preform reheat time of 15 seconds is for 2 heating locations and 2 equilibration locations for a total reheating time of 60 seconds.」(第25ページ第14ないし30行)(訳:実施例
サンプル1-(コントロール)PET樹脂
ステップA:図1に示すように、シェルポリエステルアクロン社(オハイオ州)から得られたシェル8006樹脂21.5グラムを、金型内で射出成形し、図12に示すプリフォームを製造する。プリフォームは、約0.80のIVとともにPETの共重合体を含有する。射出成形条件は、単一のキャビティのArburg320射出プレスで、35秒のサイクル時間で280?290°である。
ステップB:得られたプリフォームを、LB01ブロー成形機を用いてブロー成形し、図14と同様のボトルを製造する。結果として、全体的な延伸倍率は9:1である。ブロー成形条件には、60秒のプリフォームの再加熱時間と、38バールのブロー圧力が含まれる。より具体的には、2つの加熱位置と、2つの平衡位置とを、それぞれ、15秒間再加熱し、総再加熱時間は60秒である。)

・「What is claimed is:
1. An injection molded preform comprising an open ended mouth forming portion, an intermediate body forming portion, and a closed base forming portion, wherein said preform comprises:・・・and said preform having a stretch ratio in the range of 18:1 to 25:1 in order to form a bottle having a volume in the range of 250 ml to 850 ml, ・・・」(第29ページ第1ないし18行)(請求項1.開口口部形成部、中間体形成部、閉鎖ベース形成部を有する射出成形プリフォームであって、前記プリフォームは、・・・からなり、前記プリフォームは、18:1から25:1の範囲の延伸倍率を有し、250mlから850mlの範囲の体積を有するボトルを形成するためのものであり、・・・)

・「



・「



(2)甲1の図12及び図14から導かれる事項
ア 甲1の図12には、開口部(図12において、プリフォームの左端)からの距離が所定値である位置でのプリフォームの外径及び内径が記載されている。
具体的には、次のとおりである。
開口部からの距離が0.831インチの位置:プリフォームの外径は1.012インチ
開口部からの距離が1.100インチの位置:プリフォームの外径は1.012インチ
開口部からの距離が1.594インチの位置:プリフォームの外径は0.771インチ
開口部からの距離が3.300インチの位置:プリフォームの外径は0.754インチ
開口部からの距離が0.883インチの位置:プリフォームの内径は0.854インチ
開口部からの距離が1.150インチの位置:プリフォームの内径は0.852インチ
開口部からの距離が1.544インチの位置:プリフォームの内径は0.487インチ
開口部からの距離が3.310インチの位置:プリフォームの内径は0.470インチ

なお、甲1の図14に記載された値の単位はミリメートルであるものの、図12に記載された値の単位がインチであることは、次の理由から明らかである。
・図12に記載された値の単位がインチでなくミリメートルであるとすると、プリフォームの長さが3.677mm(=3.300mm+0.377mm)となってしまい、技術常識から考えられず、また、「延伸倍率9:1」(「resulting in an overall stretch ratio of 9:1.」(第25ページ第25行)(訳:結果として、全体的な延伸倍率は9:1である。)との記載とも矛盾する。
・第23ページ第5ないし7行には、値の単位がインチであるとの記載がある。

以下、「開口部からの距離が○インチの位置」を単に「○インチの位置」という。

イ 甲1の図12に記載されたプリフォームについて、次のことがいえる。
(ア)0.831インチの位置にある、径方向に突出した部分は、明らかに「サポートリング」である。
また、開口部から「サポートリング」までの部分は、明らかに「口部」である。
よって、甲1の図12に記載されたプリフォームは、「サポートリングを有する口部」を有している。

(イ)甲1の図12に記載されたプリフォームにおいて、「サポートリング」の底面よりも右側の部分は、明らかに「胴部」であって、「サポートリング」に連設している。
また、上記「胴部」が、「首部」、「首部に連接された胴中部」及び「胴中部に連接された底部」を有することも明らかである。

ウ 上記ア及びイから、甲1の図12に記載されたプリフォームの形状及び寸法について、次のことがいえる。
(ア)0.831インチの位置から1.100インチの位置までのプリフォームの外径は一定で、1.100インチの位置から右側のプリフォームの外径は縮小している。

(イ)0.883インチの位置から右側のプリフォームの内径は縮小している。

(ウ)「胴径」は、本件明細書の【0034】の記載によると、肉厚の中心における直径である。
したがって、上記(ア)及び(イ)を踏まえると、0.883インチの位置、すなわち「サポートリングの直下」から右側、すなわち「胴中部」にかけて、プリフォームの胴径は減少している。

(エ)上記(ア)及び(イ)を踏まえると、「サポートリングの直下」から「胴中部」にかけて、プリフォームの肉厚は増加している。

エ 甲1の図12から計算によって、甲1のプリフォームにおいて、胴部の全長に対するサポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、断面積比は、底部を除く胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、断面積の最も大きい箇所が100%であり、横軸を胴部首下距離、縦軸を断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性が、以下の胴部首下距離-断面積比特性曲線を示すことを導くことができる。


(3)甲1発明
したがって、甲1には、次の発明が記載されていると認める。

<甲1発明1>
「有底筒状であり、シェルポリエステルアクロン社(オハイオ州)から得られたシェル8006樹脂からなるプリフォームにおいて、
サポートリングを有する口部と、
前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部と
を備え、
前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、
前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、
横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、以下に示す前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を有し、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加する
プリフォーム。




<甲1発明2>
「シェルポリエステルアクロン社(オハイオ州)から得られたシェル8006樹脂からなり、サポートリングを有する口部と、前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部とを備え、前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、前記断面積比は、前記底部を除く前記胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、前記断面積の最も大きい箇所が100%であり、横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、以下に示す前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を有し、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加するプリフォームを製造する工程と、
前記プリフォームをブロー成形機でボトル状に成形する工程と
を備える
プラスチックボトルの製造方法。




2 本件特許発明1について
(1)対比
本件特許発明1と甲1発明1を対比する。
甲1発明1における「シェルポリエステルアクロン社(オハイオ州)から得られたシェル8006樹脂」は本件特許発明1における「熱可塑性樹脂」に相当する。
甲1発明1における「胴部首下距離-断面積比特性曲線」は「極小値」を有するV字型の曲線であると認められるところ、この「極小値」が「X=7%以上、15%以下の範囲」にあることは、明らかである。

したがって、両者は次の点で一致する。
「有底筒状であり、熱可塑性樹脂からなるプリフォームにおいて、
サポートリングを有する口部と、
前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部と
を備え、
前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、
前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、
前記断面積比は、前記底部を除く前記胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、前記断面積の最も大きい箇所が100%であり、
横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、極小値を有するV字型の前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を示し、
前記極小値がX=7%以上、15%以下の範囲であり、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加するプリフォーム。」

そして、両者は次の点で相違する。
<相違点1>
本件特許発明1においては、「前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ」と特定されているのに対し、甲1発明1においては、そのようには特定されていない点。

<相違点2>
本件特許発明1においては、「前記胴中部において、前記断面積比が100%となる」と特定されているのに対し、甲1発明1においては、そのようには特定されていない点。

(2)判断
まず事案に鑑み、相違点2から検討する。
本件特許発明1における「前記胴中部において、前記断面積比が100%となる」という発明特定事項に関して、本件特許明細書の【0047】に「このため、X=10%付近から25%付近へと大きくなるにつれて断面積比が、0%から100%へと増加する。なお、胴中部22においては肉厚T2で厚みが一定であるため断面積比が100%のまま一定で推移する。」と記載されており、この記載によると、本件特許発明1において「断面積比が100%となる」のは、胴中部のうちの特定の部分だけではなく、胴中部の全域であると解される。
他方、甲1発明1は、上記1(3)<甲1発明1>で認定するところの「胴部首下距離-断面積比特性曲線」を有するものであるから、胴中部の全域において、「断面積比が100%となる」ものではない。
したがって、相違点2は実質的な相違点である。
また、甲1には、「断面積比が100%となる」部分を胴中部の全域とする動機付けとなる記載はなく、甲1発明1において、相違点2に係る本件特許発明1の発明特定事項を当業者が容易に想到し得たものであるとはいえない。
そして、本件特許発明1は、「プリフォームからブロー成型機で軽量化ボトルが成形される際のブロー成形性を良好にすることができる。」(本件特許明細書の【0018】)という甲1発明1から予測される範囲を超えた格別顕著な効果を奏するものである。
よって、相違点1について検討するまでもなく、本件特許発明1は甲1発明1であるとはいえないし、甲1発明1に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるともいえない。

3 本件特許発明2及び3について
請求項2及び3は請求項1を直接又は間接的に引用するものであり、本件特許発明2及び3は、本件特許発明1をさらに限定したものであるから、本件特許発明1と同様に、甲1発明1であるとはいえないし、また、甲1発明1に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるともいえない。

4 本件特許発明4について
(1)対比
本件特許発明4と甲1発明2を対比する。
甲1発明2における「シェルポリエステルアクロン社(オハイオ州)から得られたシェル8006樹脂」は本件特許発明4における「熱可塑性樹脂」に相当する。
甲1発明2における「胴部首下距離-断面積比特性曲線」は「極小値」を有するV字型の曲線であると認められるところ、この「極小値」が「X=7%以上、15%以下の範囲」にあることは、明らかである。

したがって、両者は次の点で一致する。
「熱可塑性樹脂からなり、サポートリングを有する口部と、前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連接された胴中部と、前記胴中部に連接された底部とを有する胴部とを備え、前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、前記断面積比は、前記底部を除く前記胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、前記断面積の最も大きい箇所が100%であり、横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、極小値を有するV字型の前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を示し、
前記極小値がX=7%以上、15%以下の範囲であり、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加する工程と、
前記プリフォームをブロー成形機でボトル状に成形する工程と
を備えるプラスチックボトルの製造方法。」

そして、両者は次の点で相違する。
<相違点3>
本件特許発明4においては、「前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ」と特定されているのに対し、甲1発明2においては、そのようには特定されていない点。

<相違点4>
本件特許発明4においては、「前記胴中部において、前記断面積比が100%となる」と特定されているのに対し、甲1発明2においては、そのようには特定されていない点。

(2)判断
まず事案に鑑み、相違点4から検討する。
本件特許発明1と同様に、本件特許発明4において「断面積比が100%となる」のは、胴中部のうちの特定の部分だけではなく、胴中部の全域であると解される。
他方、甲1発明2は、甲1発明1と同様に、胴中部の全域において、「断面積比が100%となる」ものではない。
したがって、相違点4は実質的な相違点である。
また、甲1には、「断面積比が100%となる」部分を胴中部の全域とする動機付けとなる記載はなく、甲1発明2において、相違点4に係る本件特許発明4の発明特定事項を当業者が容易に想到し得たものであるとはいえない。
そして、本件特許発明4は、「プリフォームから良好なブロー成型性で軽量化されたプラスチックボトルを製造することができる。」(本件特許明細書の【0023】)という甲1発明2から予測される範囲を超えた格別顕著な効果を奏するものである。
よって、相違点3について検討するまでもなく、本件特許発明4は甲1発明2であるとはいえないし、甲1発明2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるともいえない。

5 本件特許発明5について
請求項5は請求項4を直接引用するものであり、本件特許発明5は、本件特許発明4をさらに限定したものであるから、本件特許発明4と同様に、甲1発明2であるとはいえないし、また、甲1発明2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるともいえない。

6 本件特許発明6について
請求項6は請求項4を直接又は間接的に引用するものであり、本件特許発明6は、本件特許発明4をさらに限定したものであるから、本件特許発明4と同様に、甲1発明2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

7 本件特許発明7について
請求項7は請求項4を直接又は間接的に引用するものであり、本件特許発明7は、本件特許発明4をさらに限定したものであるから、本件特許発明4と同様に、甲1発明2であるとはいえないし、また、甲1発明2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるともいえない。

8 まとめ
したがって、取消理由によっては、本件特許の請求項1ないし7に係る特許を取り消すことはできない。

第6 取消理由で採用しなかった特許異議申立書に記載した申立ての理由について
取消理由で採用しなかった特許異議申立書に記載した申立ての理由はない。

第7 むすび
上記第5及び6のとおりであるから、本件特許の請求項1ないし7に係る特許は、取消理由及び特許異議申立書に記載した申立ての理由によっては、取り消すことはできない。
また、他に本件特許の請求項1ないし7に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり決定する。


 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底筒状であり、熱可塑性樹脂からなるプリフォームにおいて、
サポートリングを有する口部と、
前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連設された胴中部と、前記胴中部に連設された底部とを有する胴部と
を備え、
前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、
前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、
前記断面積比は、前記底部を除く前記胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、前記断面積の最も大きい箇所が100%であり、
横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、極小値を有するV字型の前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を示し、
前記極小値がX=7%以上、15%以下の範囲であり、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し、
前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ、
前記胴中部において、前記断面積比が100%となることを特徴とする
プリフォーム。
【請求項2】
前記極小値を示す前記胴部首下距離よりXが大の位置、かつ5%≦Y≦50%の範囲において、前記胴部首下距離-断面積比特性曲線は、dY/dX=6以上、35以下の傾き
を有することを特徴とする
請求項1に記載のプリフォーム。
【請求項3】
前記極小値が最小値であることを特徴とする
請求項1乃至2のいずれか1項に記載のプリフォーム。
【請求項4】
熱可塑性樹脂からなり、サポートリングを有する口部と、前記サポートリングに連接するとともに、首部と、前記首部に連設された胴中部と、前記胴中部に連設された底部とを有する胴部とを備え、前記胴部の全長に対する前記サポートリングの直下からの距離を比率で表した胴部首下距離をXとし、前記胴部首下距離がXの位置における底部を除く前記胴部の断面積比をYとし、前記断面積比は、前記底部を除く前記胴部の内で、断面積の最も小さい箇所が0%で、前記断面積の最も大きい箇所が100%であり、横軸を前記胴部首下距離、縦軸を前記断面積比として得られる胴部首下距離-断面積比特性において、極小値を有するV字型の前記胴部首下距離-断面積比特性曲線を示し、
前記極小値がX=7%以上、15%以下の範囲であり、
胴径が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて減少し、
肉厚が、前記サポートリングの直下から前記胴中部に向けて増加し、
前記首部の上端付近には、肉厚が均一である領域が設けられ、
前記胴中部において、前記断面積比が100%となるプリフォームを製造する工程と、
前記プリフォームをブロー成形機でボトル状に成形する工程と
を備えることを特徴とする
プラスチックボトルの製造方法。
【請求項5】
前記ブロー成型機による延伸ブロー成形は、縦方向の延伸倍率が2.4倍以上、4.0倍以下、横方向の延伸倍率が2.4倍以上、6.0倍以下の二軸延伸ブロー成形であることを特徴とする
請求項4に記載のプラスチックボトルの製造方法。
【請求項6】
前記胴部の成形後の厚さが0.07mm以上、0.25mm以下であることを特徴とする
請求項5に記載のプラスチックボトルの製造方法。
【請求項7】
前記極小値を示す部分が、水平方向に対して傾斜を有する肩部を形成することを特徴とする
請求項5または6に記載のプラスチックボトルの製造方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2021-01-29 
出願番号 特願2015-29276(P2015-29276)
審決分類 P 1 651・ 121- YAA (B29C)
P 1 651・ 113- YAA (B29C)
最終処分 維持  
前審関与審査官 ▲高▼橋 理絵  
特許庁審判長 須藤 康洋
特許庁審判官 加藤 友也
植前 充司
登録日 2019-09-27 
登録番号 特許第6589289号(P6589289)
権利者 大日本印刷株式会社
発明の名称 プリフォーム、及びプラスチックボトルの製造方法  
代理人 塙 和也  
代理人 堀田 幸裕  
代理人 中村 行孝  
代理人 高田 泰彦  
代理人 宮嶋 学  
代理人 永井 浩之  
代理人 高田 泰彦  
代理人 中村 行孝  
代理人 塙 和也  
代理人 村田 卓久  
代理人 堀田 幸裕  
代理人 村田 卓久  
代理人 宮嶋 学  
代理人 永井 浩之  
代理人 朝倉 悟  
代理人 朝倉 悟  
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