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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1373310
審判番号 不服2019-16440  
総通号数 258 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-06-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-12-05 
確定日 2021-05-11 
事件の表示 特願2017- 52984「表示プログラム、表示方法、端末装置、生成装置、生成方法、及び生成プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成30年10月 4日出願公開、特開2018-156421、請求項の数(17)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成29年3月17日の出願であって、その手続の形は以下のとおりである。
平成30年 9月27日付け 拒絶理由通知書
平成30年11月29日 意見書、手続補正書の提出
平成31年 4月 8日付け 拒絶理由(最後の拒絶理由)通知書
令和 元年 6月14日 意見書、手続補正書の提出
令和 元年10月31日付け 令和元年6月14日の手続補正についての補正の却下の決定、拒絶査定
令和 元年12月 5日 審判請求書、手続補正書の提出
令和 3年 1月26日付け 拒絶理由通知書
令和 3年 3月 1日 意見書、手続補正書の提出

第2原査定の概要
原査定(令和元年10月31日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

この出願の請求項1ないし23に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

<引用文献等一覧>
1.特表2015-517163号公報
2.国際公開第2009/057215号
3.特開2013-157886号公報
4.特開2013-141050号公報
5.特開2011-160167号公報

第3 当審拒絶理由の概要
当審拒絶理由の概要は次のとおりである。

この出願の請求項1ないし23に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の引用文献に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

<引用文献等一覧>
A 特表2015-517163号公報(拒絶査定の引用文献1)
B 特開2003-22381号公報
C 特許第4637969号公報
D 国際公開第2009/057215号(拒絶査定の引用文献2)
E 特開2013-141050号公報(拒絶査定の引用文献4)

第4 本願発明
本願請求項1ないし17に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明17」という。)は、令和3年3月1日付けの手続補正書でされた特許請求の範囲の請求項1ないし17に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1は以下のとおりの発明である。

「【請求項1】
端末装置により実行される表示プログラムであって、
前記端末装置を利用するユーザのコンテキストに対応するコンテンツとともに、当該ユーザに関連する関連情報を表示し、前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない表示手順、
を端末装置に実行させることを特徴とする表示プログラム。」

なお、本願発明2ないし17の概要は以下のとおりである。

本願発明2ないし12は、本願発明1を減縮した発明である。
本願発明13ないし17は、本願発明1の「表示プログラム」の発明を、それぞれ「表示方法」、「端末装置」、「生成装置」、「生成方法」、「生成プログラム」とした発明であり、本願発明1とカテゴリ表現が異なるだけの発明である。

第5 引用文献、引用発明等
1 原査定及び当審の拒絶の理由に引用された引用文献1(特表2015-517163号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【0002】
本明細書は、情報表示に関する。」

「【0022】
図1はコンテンツを配信するための例示的環境100のブロック図である。例示的環境100は、コンテンツを求める要求に応答してコンテンツを選択して提供するためのコンテンツ管理システム110、およびユーザのプライバシー設定を管理するためのプライバシー管理システム115を含む。例示的環境100は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、またはそれらの組合せなどの、ネットワーク102を含む。ネットワーク102は、ウェブサイト104、ユーザデバイス106、コンテンツスポンサー108(たとえば、広告主)、発行者109、コンテンツ管理システム110、およびプライバシー管理システム115に接続している。例示的環境100は、数多くのウェブサイト104、ユーザデバイス106、コンテンツスポンサー108、および発行者109を含むことができる。
【0023】
プライバシー管理システム115はいくつかのインターフェースを生成することができ、それぞれのインターフェースは、状況が保証されている場合にユーザに提示され得る。たとえば、1つまたは複数のインターフェースは、ユーザのためにパーソナライズされ、かつユーザにとってより興味深いコンテンツ(たとえば、広告)を提供するために、ユーザの匿名の識別子(たとえば、クッキー)が使用されて、任意で他の識別子とリンクされる方法を制御する、グローバルなインターフェースでよい。他のインターフェースはセッションで生成されて(session-generated)よく、たとえば、ユーザがブラウジングなどの動作を実行しているとき、または、ユーザログインサービスを通じてユーザがログインしているときに利用可能でよい。さらなるインターフェースは、たとえば、コンテンツがユーザに提供されたときに提示され得る。たとえば、ユーザのプライバシー設定、およびユーザについて推測される、または他の方法で知られる情報に照らして、コンテンツが選択された方法を説明する説明が、あるコンテンツとともに提供され得る。いくつかの実装形態では、プライバシーに関連するすべてのそのようなインターフェースは、パーソナライズされた、および興味深いコンテンツを受信しながら、プライバシーに関するバランスを実現するために、ユーザがプライバシー設定をいつでも変更することを可能にする。たとえば、以下で説明する図2Gから図2Kは、プライバシー管理システム115によって生成および管理され得る例示的なインターフェースを示している。
【0024】
いくつかの実装形態では、例示的環境100は、任意の特定のユーザに、ユーザのウェブサービス、電子メール、ソーシャルネットワーク、ビジネスアプリケーション、または他のリソースへのアクセスを提供することができる、ユーザログインサービス120をさらに含む。たとえば、ユーザログインサービス120は、ユーザに関連付けられる任意のデバイス上で実行しているウェブブラウザまたは他のアプリケーションなどを通じて、ユーザからログイン要求を受信することができる。ログイン要求は、たとえば、ユーザのログインID(たとえば、一意の識別子、電子メールアドレス、電話番号、またはログイン時にユーザを確認するために使用することができるユーザについての他の任意の識別子)を含むことができる。また、ユーザログインサービス120は、ユーザが現在ログオンしている、または最近ログインしたデバイスに関連する情報を保持することができる。情報は、たとえば、ユーザに関連付けられる個人を特定する情報を含まないセッションキーによる、デバイスへの匿名の識別子のマッピングを含むことができる。いくつかの実装形態では、ユーザごとに、リンクされた匿名の識別子122のデータストア内に、または何らかのデータ構造内に、マッピングを格納することができる。
【0025】
いくつかの実装形態では、ユーザログイン情報121または他の何らかのデータストアは、ユーザログインID、公開鍵、および初期シードを格納することができる。たとえば、情報は、同じユーザによって使用される第1のデバイスによって公開された公開鍵にアクセスするためにユーザによって使用される第2のデバイスによって使用され得る。同様に、ユーザの第1のデバイスは、第2のデバイスによって公開された公開鍵にアクセスすることができる。同時に、シード値は、ユーザデバイスのいずれかによって、ユーザログイン情報121から読み取られて、秘密鍵を決定するために使用され得る。
【0026】
ユーザオプトアウトおよびプライバシー嗜好142のデータストアは、ユーザが、ユーザの異なるデバイスについての情報が使用され得る時間および方法に関して提供したという情報を含み得る。たとえば、ユーザは、ユーザログインサービス120の一部でよい(または、それとは分離していてよい)1つまたは複数のユーザ嗜好ウェブページにアクセスすることができる。いくつかの実装形態では、ユーザは、「私の異なるデバイスをリンクしないでください」を示す嗜好を設定することもでき、どのデバイスがリンクを許可されるか(または許可されないか)を選択的に識別することもできる。ユーザのユーザオプトアウトおよびプライバシー嗜好142がチェックされてよく、ユーザによって許可された場合のみリンク付けが実行され得る。いくつかの実装形態では、ユーザは、リンク付けに基づいてコンテンツを提供することを禁止する設定を指定することができる。たとえば、ユーザは、自分のスマートフォンおよびPCがリンクされることを許可するが、ユーザは、リンク付けに基づいてどのコンテンツ(たとえば、広告)も提供されるべきではないと決定してよい。
【0027】
ウェブサイト104は、ドメイン名に関連付けられる、および1つまたは複数のサーバによってホストされる、1つまたは複数のリソース105を含む。例示的なウェブサイトは、テキスト、画像、マルチメディアコンテンツ、およびスクリプトなどのプログラミング要素を含むことができる、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)でフォーマットされたウェブページの集合である。各ウェブサイト104は、ウェブサイト104を制御、管理、および/または所有するエンティティである、コンテンツ発行者によって保持され得る。
【0028】
リソース105は、ネットワーク102を介して提供され得る任意のデータでよい。リソース105は、リソース105に関連付けられるリソースアドレスによって識別され得る。リソースは、いくつか例を挙げると、HTMLページ、ワープロ文書、ポータブルドキュメントフォーマット(PDF)文書、画像、ビデオ、およびニュースフィードソースを含む。リソースは、埋め込まれた情報(メタ情報ハイパーリング等)および/または埋め込まれた命令(JavaScript(登録商標)スクリプト等)を含み得る、単語、語句、画像、ビデオ、および音などのコンテンツを含み得る。
【0029】
ユーザデバイス106は、ユーザの制御下の電子デバイスであり、ネットワーク102を介してリソースを要求および受信することができる。例示的なユーザデバイス106は、パーソナルコンピュータ(PC)、1つまたは複数のプロセッサが埋め込まれた、またはそれに結合されたテレビ、セットトップボックス、モバイル通信デバイス(たとえば、スマートフォン)、タブレットコンピュータ、およびネットワーク102を介してデータを送受信することができる他のデバイスを含む。ユーザデバイス106は、一般的に、ネットワーク102を介するデータの送受信を容易にするために、ウェブブラウザなどの1つまたは複数のユーザアプリケーションを含む。
【0030】
ユーザデバイス106は、ウェブサイト104にリソース105を要求することができる。次に、ユーザデバイス106によって表示されるために、リソース105を表すデータをユーザデバイス106に提供することができる。リソース105を表すデータは、コンテンツを表示することができるポップアップウィンドウの表示位置や第3者コンテンツサイトまたはウェブページのスロットなどの、リソースの一部またはユーザディスプレイの一部を指定するデータも含むことができる。リソースまたはユーザディスプレイのこれらの指定された部分はスロット(たとえば、広告スロット)と呼ばれる。
【0031】
これらのリソースの検索を容易にするために、環境100は、ウェブサイト104上でコンテンツ発行者によって提供されるリソースをクロールしてインデックス付けすることによってリソースを識別する検索システム112を含むことができる。データが対応するリソースに基づいて、リソースについてのデータをインデックス付けすることができる。インデックス付けされて、任意でキャッシュされたリソースのコピーを、インデックス付けされたキャッシュ114に格納することができる。
【0032】
ユーザデバイス106は、ネットワーク102を介して検索クエリ116を検索システム112に提出することができる。それに応じて、検索システム112がインデックス付けされたキャッシュ114にアクセスして、検索クエリ116に関連するリソースを識別する。検索システム112は、検索結果118の形でリソースを識別して、検索結果ページ内で検索結果118をユーザデバイス106に返す。検索結果118は、特定の検索クエリに応じてリソースを識別する検索システム112によって生成されたデータでよく、リソースへのリンクを含む。いくつかの実装形態では、検索結果118は、店舗の商品、電話番号、住所、または営業時間に対するクエリに応じたものなどの、マップ、回答などのコンテンツ自体を含む。いくつかの実装形態では、コンテンツ管理システム110は、検索システム112から受信した情報(たとえば、識別されたリソース)を使用して、検索結果118を生成することができる。例示的な検索結果118は、ウェブページタイトル、ウェブページから抽出したテキストの断片や画像の一部、およびウェブページのURLを含むことができる。検索結果ページは、他のコンテンツアイテム(たとえば、広告)を表示することができる1つまたは複数のスロットも含むことができる。いくつかの実装形態では、検索結果ページまたは他のウェブページ上のスロットは、予約処理の一部として提供されたコンテンツアイテムのためのコンテンツスロットを含むことができる。予約処理では、発行者およびコンテンツアイテムのスポンサーは、発行者がスケジュール(たとえばX日までに1000インプレッションを提供する)、または他の発行基準に従って、所与のコンテンツアイテム(または、キャンペーン)を発行することに同意する契約を締結する。いくつかの実装形態では、予約処理に関連付けられる優先順位に少なくとも部分的に基づいて(たとえば、予約を満たす緊急性に基づいて)、コンテンツスロットを求める要求を満たすために選択されたコンテンツアイテムが選択され得る。
【0033】
ユーザデバイス106によって、リソース105、検索結果118、および/または他のコンテンツが要求されると、コンテンツ管理システム110がコンテンツを求める要求を受信する。コンテンツを求める要求は、要求されたリソースまたは検索結果ページについて定義されるスロットの特性を含むことができ、コンテンツ管理システム110に提供され得る。
【0034】
たとえば、スロットが定義されるリソースへの参照(たとえば、URL)、スロットのサイズ、および/またはスロット内で表示するために利用可能な媒体の種類が、コンテンツ管理システム110に提供され得る。同様に、リソースまたは検索クエリ116に関連するコンテンツの識別を容易にするために、要求されたリソースに関連付けられるキーワード(「リソースキーワード」)、または検索結果が要求される検索クエリ116もコンテンツ管理システム110に提供され得る。
【0035】
要求に含まれるデータに少なくとも部分的に基づいて、コンテンツ管理システム110は、要求に応じて提供される対象であるコンテンツ(「対象コンテンツアイテム」)を選択することができる。たとえば、対象コンテンツアイテムは、広告スロットの特性と一致する特性を有する、および指定されたリソースキーワードまたは検索クエリ116に関連するものとして識別される、対象広告を含むことができる。いくつかの実装形態では、対象コンテンツアイテムの選択は、人口統計信号および行動信号などのユーザ信号にさらに依存し得る。対象コンテンツを選択する際に、上述のマッピングに関連付けられるユーザ識別子情報などの他の情報を使用および/または評価することができる。
【0036】
コンテンツ管理システム110は、オークションの結果に少なくとも部分的に基づいて(または他の何らかの選択処理によって)、リソースのスロットまたは検索結果ページ内で表示するために提供されるべき対象コンテンツアイテムから選択することができる。たとえば、対象コンテンツアイテムのために、コンテンツ管理システム110は、コンテンツスポンサー108からオファーを受信して、受信されたオファーに少なくとも部分的に基づいて(たとえば、オークション終了時の最高入札者に基づいて、またはオープン予約を満たすことに関連するものなどの他の基準に基づいて)、スロットを割り当てることができる。オファーは、リソースまたは検索結果ページとともにそれらのコンテンツを表示(または選択)するために、コンテンツスポンサーが支払うことを望む金額を表す。たとえば、オファーは、CPM入札と呼ばれる、コンテンツアイテムの1000インプレッション(すなわち、表示)ごとにコンテンツスポンサーが支払うことを望む金額を指定することができる。あるいは、オファーは、コンテンツアイテムの選択(すなわち、クリックスルー)、またはコンテンツアイテムの選択に続くコンバージョンについて、コンテンツスポンサーが支払うことを望む金額(たとえば、エンゲージメントあたりの単価)を指定することができる。たとえば、選択されたコンテンツアイテムは、オファーのみに基づいて決定されてもよく、コンテンツパフォーマンスから導出される品質スコア、ランディングページスコア、および/または他の要因などの、1つまたは複数の要因によって乗算される各コンテンツスポンサーのオファーに基づいて決定されてもよい。
【0037】
コンバージョンは、リソースまたは検索結果ページとともに提供されるコンテンツアイテムに関連する特定のトランザクションまたは動作をユーザが実行するときに発生すると言える。コンバージョンを構成するものはケースバイケースで異なり、様々な方法で決定され得る。たとえば、コンバージョンは、ユーザが、ウェブページと呼ばれるコンテンツアイテム(たとえば、広告)をクリックして、ウェブページを去る前に購入を完了するときに発生し得る。また、コンバージョンは、コンテンツプロバイダによって、ホワイトペーパーをダウンロードすること、少なくともウェブサイトの所与の深さまでナビゲートすること、少なくとも一定数のウェブページを閲覧すること、ウェブサイトまたはウェブページ上で少なくともあらかじめ定められた長さの時間を費やすこと、ウェブサイト上で登録すること、メディアを体験すること、またはコンテンツアイテムの再発行または共有などのコンテンツアイテム(たとえば、広告)に関連するソーシャルアクションを実行することなどの、任意の測定可能または観察可能なユーザ動作と定義することができる。コンバージョンを構成する他の動作も使用され得る。
【0038】
いくつかの実装形態では、たとえば、ユーザが複数のデバイスを使用してリソースにアクセスしたときにそのユーザを認識することによって、コンバージョンが発生する可能性を改善することができる。たとえば、コンテンツアイテム(たとえば、広告)が、第1のデバイス(たとえば、ユーザの家庭用PC)上でユーザによってすでに見られていることが分かっている場合、異なるデバイス(たとえば、ユーザのスマートフォン)上で同じコンテンツアイテムを同じユーザに提供するか否かの決定を行う(たとえば、パラメータを介して)ことができる。これにより、同じユーザへの広告の複数のインプレッションが、いずれの場合もコンバージョンにつながると予測されるかに応じて、たとえば、広告のインプレッションを繰り返すこと、または後続のインプレッションを回避することのいずれかによって、コンバージョンの可能性が高くなり得る。
【0039】
本明細書で論じたシステムが、ユーザについての個人情報を収集する状況では、ユーザは、個人情報(たとえば、ユーザのソーシャルネットワーク、ソーシャルアクションまたは活動、ユーザの嗜好、あるいはユーザの現在位置についての情報)を収集することができるプログラムまたは機能をオプトイン/オプトアウトする機会を提供され得る。さらに、ユーザに関連付けられる個人を特定できる情報が除去されるようにするために、あるデータが格納または使用される前に、1つまたは複数の方法で、そのデータを匿名化することができる。たとえば、ユーザについて個人を特定できる情報を決定できないようにするために、ユーザのアイデンティティを匿名化されてもよく、ユーザの特定の位置を決定できないようにするために、位置情報が取得されるユーザの地理的位置(都市、郵便番号、または州レベル等)が一般化されてもよい。
【0040】
図2A?図2Eは、複数の異なるデバイスを使用する際に認識されるユーザにコンテンツを提供するための例示的なシステム200を集合的に示している。いくつかの実装形態では、複数のデバイスにわたるユーザの認識は、ユーザの複数の異なるデバイスの匿名の識別子をリンクすることによって実現され得る。例として、第1のデバイス106a(たとえば、ユーザ202のデスクトップコンピュータ)の匿名の識別子206aが、第2の異なるデバイス106b(たとえば、ユーザ202のラップトップコンピュータ)の匿名の識別子206bにリンクされ得る。いくつかの実装形態では、システム200は、図1を参照して上述された環境100の一部でよい。匿名の識別子206aと206bを関連付けて、関連付けに基づいてコンテンツを提供するために、イベントの例示的なシーケンス(たとえば、番号付けされたステップ0、および1a?8)が続く。しかしながら、デバイス106a、106b、およびユーザ202に関連付けられるさらなるデバイス106をリンクするために、他のシーケンスも使用され得る。いくつかの実装形態では、デバイス106a、106b、およびさらなるデバイス106は、リンクされた匿名の識別子122に格納された関連付けを使用してリンクされ得る。関連付けは、たとえば、ユーザ202についての任意の個人を特定できる情報を格納することなしに格納され得る。
【0041】
ユーザの異なるデバイスに関連付けられる匿名の識別子を使用する任意のリンクが発生する前に、ユーザログインサービス120(または、コンテンツ管理システム110)が、ユーザがそのようなリンクをオプトアウトしたかどうかを調べるために、ユーザのユーザオプトアウトおよびプライバシー嗜好142をチェックし得る。たとえば、ユーザが、ユーザのデバイスがリンクされること(または、その情報を使用すること)を許可しないと指定すると、ステップ2a?6bは発生せず、ステップ8で提供されるコンテンツは異なる場合がある。
【0042】
いくつかの実装形態では、たとえば、ユーザ202がログインサービス(図2A?図2Dには図示せず)を使用して第1のデバイス106a(たとえば、ユーザのデスクトップコンピュータ)にログインすると、ステップのシーケンスの第1のステップ1a(たとえば、ユーザによって許可されるように)が発生し得る。たとえば、ログインサービスまたは他の何らかの構成要素が、第1のデバイス106aからログイン要求208aを受信し得る。ログイン要求208aは、第1のデバイス106aに関連付けられる匿名の識別子206a(たとえば、クッキーまたはデバイス識別子)に関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、ログイン要求208aおよび/または他のログイン要求は、ソーシャルサービスにログインする要求でよい。
【0043】
いくつかの実装形態では、ユーザログイン情報121は、複数のユーザに関連付けられるユーザログインID 210、シード212、および公開鍵214を格納することができる。ユーザログイン情報121は、たとえば、1つまたは複数のエントリを含むディレクトリとして機能することができ、各エントリは、所与のユーザに関連付けられる識別子(たとえば、ユーザログイン識別子、電子メールアドレス、または他の何らかの識別子)によってインデックス付けされる。たとえば、ユーザ202がログインサービスを使用してデバイス106aにログインすると、ユーザログイン情報121に格納されたユーザについての情報は、ログインID 210a、シード212a(たとえば、すべてのユーザのデバイスによって使用可能な、7、11などのジェネレータ素数のペア(generator-prime pair))、および、以下でさらに詳細に説明されるように、公開鍵214を含み得る。ステップのシーケンスの現在の段階で、現在のユーザの公開鍵214は、まだ決定されていない。いくつかの実装形態では、シード212はユーザによって異なってよく、たとえば、第2のユーザのためのシード212b(たとえば、ジェネレータ素数のペア7、13)がシード212aと異なっていてよい。
【0044】
ステップ2aで、第1のデバイス106aが、シード(たとえば、ユーザログイン情報121からのジェネレータ素数のペア7、11)を読み取って(216a)、第1のデバイス106aを使用してユーザ202に関連付けられるプライベート鍵-公開鍵のペアを作成し得る。いくつかの実装形態では、プライベート鍵-公開鍵のペアを作成するステップは、ステップ3aで、プライベート鍵(たとえば、9)を計算して、公開鍵(たとえば、4)を計算するステップ218aを含み得る。いくつかの実装形態では、公開鍵およびプライベート鍵の生成は、ジェネレータG、素数Pのペア(たとえば、7、11)を使用することができ、G 【0045】
次に図2Bを参照すると、ステップ2bで、ユーザによって第2の異なるデバイス106bにログイン後、シード216b(たとえば、ジェネレータ素数のペア7、11)が読み出されて(たとえば、ユーザログイン情報121から)、ユーザに関連付けられる第2のプライベート鍵-公開鍵のペアが作成され得る。第2のプライベート鍵-公開鍵のペアは、第2のデバイス106bを使用して、ユーザ202に関連付けられる。たとえば、第2のプライベート鍵-公開鍵のペアは、ユーザ202による第1のデバイス106aへのログインに関連付けられるプライベート鍵-公開鍵のペアとは異なる。いくつかの実装形態では、第2のプライベート鍵-公開鍵のペアを作成するステップは、ステップ3bで、プライベート鍵(たとえば、m)を計算するステップ218b、および第2の公開鍵(たとえば、8)を計算するステップを含み得る。ステップ4bで、たとえば、第2の公開鍵を、公開鍵214aとして格納された公開鍵のセットに追加することによって、第2の公開鍵が公開される(220b)。プライベート鍵mおよび公開鍵8は第2のプライベート鍵-公開鍵のペア(たとえば、)を構成して、その値は、第1のデバイス106a(たとえば、)について計算されたプライベート鍵-公開鍵のペアの値とは異なる。いくつかの実装形態では、プライベート鍵mは、第2の異なるデバイス106bに、たとえば、ローカルストレージ221bにローカルに格納され得る。公開鍵(たとえば、8)は、たとえば、第1のデバイス106aからの公開鍵4とともにユーザログイン情報121に格納され得る。結果として、行222に格納された(および、ユーザ202に関連付けられる)ディレクトリエントリが更新されて、現在2つの公開鍵を含む。
【0046】
次に図2Cを参照すると、ステップ5aで、第2の異なるデバイス106bが、第1のデバイス106aからの公開鍵(たとえば4)、および第2のプライベート鍵(たとえば、ローカルストレージ221bからのプライベート鍵m)を使用して、秘密鍵(たとえば、3)を作成し得る(226a)。ステップ6aで、第2の異なるデバイス106bも、第2の匿名の識別子(たとえば、「デバイスID 2」)を秘密鍵(たとえば、3)に関連付け得る(228a)。いくつかの実装形態では、関連付けは、たとえばリンクされた匿名の識別子122に関連付けを格納するステップを含み得る。たとえば、リンクされた匿名の識別子122は、同じユーザの秘密鍵230および匿名の識別子232を含み得る。たとえば、行234は、秘密鍵230a(たとえば3、または3のハッシュ化された表現)、およびステップ6aで発生した関連付けに対応する匿名の識別子232b(たとえば、「デバイスID 2」)を含み得る。第2の公開鍵(たとえば、8)の公開に続くときに、および秘密鍵3が計算されて、関連付けが第2の異なるデバイス106bとともに格納された(たとえば、ハッシュ化された表現として)後、ユーザは第1のデバイス106aで再びログインし得る。結果として、第1のデバイス106aで、ユーザからログイン要求208cが受信され得る(たとえば、ログインサービスによって)。たとえば、ログイン要求208cは、上述のログイン要求208aに類似していてよい。しかしながら、この場合、たとえば、ログインサービスは、ユーザに関連付けられる別のデバイス、たとえば、第2の異なるデバイス106についての公開鍵が存在すると決定することができる。以下でさらに詳細に説明するように、さらなる公開鍵を使用して、2つのデバイス106aと106bとの間にリンクまたは関連付けが行われ得る。いくつかの実装形態では、秘密鍵が格納されるときはいつでも、格納された値は、たとえば一方向ハッシュ関数を使用した、秘密鍵のハッシュ化されたバージョンでよい。
【0047】
次に図2Dを参照すると、ステップ5bで、ログイン要求208cに応答して、第1のデバイス106aは、第2の異なるデバイス106bからの公開鍵(たとえば、8)、および第1のプライベート鍵(たとえば、ローカルストレージ221aからのプライベート鍵n)を使用して、秘密鍵226b(たとえば、3)を作成することができる。たとえば、秘密鍵は、第2の異なるデバイス106bによって計算された秘密鍵と一致することができる。ステップ6bで、第1のデバイス106aは、第2の匿名の識別子(たとえば、デバイスID 2)を秘密鍵(たとえば、3)に関連付ける(228b)こともできる。いくつかの実装形態では、関連付けは、たとえばリンクされた匿名の識別子122に関連付けを格納するステップを含み得る。たとえば、秘密鍵230a(たとえば、3)および匿名の識別子232b(たとえば、「デバイスID 2」)を含む行234は、匿名の識別子232a(たとえば、「デバイスID 1」)も含むように更新され得る。関連付けを格納するステップの結果、匿名の識別子206aと206b、ならびにデバイス106aと106bが、現在リンクされている。さらに、ユーザの様々なデバイス間の関連付けは、ユーザに関連付けられる任意の個人を特定できる情報を格納することなしに実現される。
【0048】
いくつかの実装形態では、匿名の識別子232aまたは匿名の識別子232bなどの1つまたは複数の匿名の識別子を、リンクされた匿名の識別子122内の複数の行(たとえば3つ以上)に表示することが可能である。これは、たとえば、匿名の識別子に関連付けられているデバイスが共用デバイスである(たとえば、図書館やインターネットカフェなどで)という表示でよい。この例では、複数の異なるユーザ(たとえば、3人以上)によるログインの結果、匿名の識別子122内に複数の行を作成して、それぞれが同じ匿名の識別子を有することになる。いくつかの実装形態では、この方法で高度な共用デバイスが検出される場合、高度な共用デバイスがアンリンクされてもよく、他のことが考慮に入れられてもよい。たとえば、しきい値が確立されてよく、クッキーまたは他の匿名の識別子が3つ以上の行内に表示されると、関連付けは共用されている機械であると考えられ得る。
【0049】
図2Eを参照すると、ステップ7で、コンテンツ管理システム110が、第1のデバイス106aまたは第2の異なるデバイス106bのいずれかから、コンテンツを求める要求240aまたは240b(たとえば、広告コンテンツを求める要求)を受信することができる。たとえば、コンテンツを求める要求240aは、第1のデバイス106a上に表示されたウェブページ244a上の広告スロット242aを埋めるために広告を求める要求でよい。別の例では、コンテンツを求める要求240bは、第2の異なるデバイス106b上に表示されたウェブページ244b上の広告スロット242bを埋めるために広告を求める要求でよい。コンテンツを求める要求240aが第1のデバイス106aからである場合、たとえば、コンテンツを求める要求は第1の匿名の識別子232aを含み得る。あるいは、コンテンツを求める要求240bが第2の異なるデバイス106bからである場合、たとえば、コンテンツを求める要求は第2の異なる匿名の識別子232bを含み得る。
【0050】
コンテンツを求める要求がどこから発生しているかに関わらず、ステップ8で、コンテンツ管理システム110は、要求に応答して、およびユーザ202を複数のデバイスにマッピングする(たとえば、リンクされた匿名の識別子122から)関連付けを使用して、コンテンツアイテム(たとえば、コンテンツアイテム246aまたは246b)を提供することができる。たとえば、関連付けは、たとえば同じ秘密鍵230aに基づいて、匿名の識別子232aおよび232bを関連付ける、行234内の情報によって表され得る。この情報を使用して、コンテンツ管理システム110は、たとえば、特定のユーザデバイスに関わらず、コンテンツを求める要求があたかも同じユーザから来ているかのように取り扱うことができる。いくつかの実装形態では、コンテンツ240bを求める要求についての対象コンテンツアイテムを識別するステップは、たとえば、第1のデバイス106a上で同じユーザ202にすでに提供されたコンテンツに依存し得る。結果として、たとえば、ユーザごとに1インプレッションが意図されたカリフォルニアバケーションについての広告を、第1のデバイス106a上で表示することができ、第2の異なるデバイス106b上では再び繰り返されない。いくつかの実装形態では、ユーザの複数の装置のそれぞれに一度に一度だけ同じ広告を提供することが有益な場合がある。
【0051】
デバイス106aおよび106bはユーザ202が使用することができるデバイスの2つの例である。たとえば、ユーザ202は第3の異なるデバイス106c(たとえば、スマートフォン)を使用することができる。ユーザ202が、ログインするために第3の異なるデバイス106cを使用すると、たとえばユーザログインサービス120は、第3の別の匿名の識別子232をリンクされた匿名の識別子122に格納することができる。結果として、すべての3つのデバイス106a?106cを、たとえば、秘密鍵230aを使用して、ユーザ202に関連付けることができる。
【0052】
同様に、他のユーザが、複数の異なるデバイスからログインするためにユーザログインサービス120を使用することができる。第4および第5のデバイス106への第2のユーザログインの結果、たとえば、ユーザログインサービス120は、第4および第5の異なる匿名の識別子を、リンクされた匿名の識別子122に格納することができる(たとえば、秘密鍵230aとは異なる秘密鍵230を使用する第2のユーザに関連して格納される)。
【0053】
図2Fは、公開鍵、プライベート鍵、および秘密鍵の例示的な計算を示している。デバイスA計算250は、第1のデバイス、たとえば第1のデバイス106a上で、公開鍵、プライベート鍵、および秘密鍵を計算するための例を提供する。デバイスB計算252は、第2の異なるデバイス、たとえば第2の異なるデバイス106b上で、公開鍵、プライベート鍵、および秘密鍵を計算するための例を提供する。公開鍵、プライベート鍵、および秘密鍵を決定するために、他の方法も使用され得る。
【0054】
いくつかの実装形態では、計算はステップ、たとえばステップ254a?254eで発生し得る。たとえば、ステップ1の254aで、両方のデバイスAおよびBが、素数P(たとえば、11)とジェネレータG(たとえば、7)とを交換することができる。いくつかの実装形態では、素数およびジェネレータは、上述のようにユーザログイン情報121に格納され得る。たとえば、ユーザに固有の素数およびジェネレータ(およびユーザに関連付けられるデバイス)は、ユーザログイン情報121内の1つまたは複数のエントリが作成および格納されるときに決定および格納され得る。
【0055】
ステップ2の254bで、たとえば乱数を使用して、または他の何らかの方法で、各デバイスが独自のプライベート鍵を生成することができる。たとえば、デバイスAのプライベート鍵は6でよく、デバイスBのプライベート鍵は9でよい。これらのプライベート鍵は、以下のステップにおいて公開鍵およびプライベート鍵を決定するために、ステップ1の254aから少なくともジェネレータおよび素数と組み合わせて使用され得る。
【0056】
ステップ3の254cで、各デバイスは公開鍵を計算することができる。いくつかの実装形態では、公開鍵を計算するステップは、デバイスのプライベート鍵で累乗したジェネレータを含む式を使用することができ、結果に対してモジュロPを実行することができる。ジェネレータ、素数、およびデバイスのプライベート鍵のそれぞれを使用して、結果として得られるデバイスの公開鍵はそれぞれ4および8になってよい。
【0057】
ステップ4の254dで、一旦公開鍵が決定されると、デバイスはそれらの公開鍵を、たとえば上述のようにユーザログイン情報121内の鍵を公開することによって共用することができる。その結果、デバイスAはデバイスBの公開鍵(たとえば、8)を知り、デバイスBはデバイスAの公開鍵(たとえば、4)を知ることができる。
【0058】
ステップ5の254eで、たとえば、他のデバイスの公開鍵を現在のデバイスのプライベート鍵で累乗する式を使用して秘密鍵を計算することができ、結果はモジュロP(素数)を受けることができる。計算の結果、第1および第2のデバイスの秘密鍵は3でよい。一旦秘密鍵が決定されると、リンクされた匿名の識別子122内の行を、デバイスの匿名の識別子で更新するために、いずれかのデバイスによって、値が使用され得る。これは、他のデバイスのうちの1つからの独自のプライベート鍵および公開鍵を使用して秘密鍵を計算する、同じユーザに関連付けられる他の任意のデバイスに繰り返され得る。
【0059】
図2Gは、コンテンツの配信に関連するユーザのプライバシー権を管理するための、例示的なプライバシーインターフェース256aを示している。プライバシーインターフェース256aは、ユーザがプライバシーオプションおよび関心を検討することを可能にする。プライバシーインターフェースは、プライバシー管理システム115によって生成および管理され得る(図1)。たとえば、プライバシーインターフェース256aは、ユーザが嗜好設定メニュー260からオプション258aを選択するとユーザに提示される、または他の何らかの方法で提示される、グローバルなプライバシー管理インターフェース(たとえば、プライバシー管理システム115によって提供された)でよい。いくつかの実装形態では、プライバシーインターフェース256a(およびプライバシーインターフェース256b?256c)において、ユーザによって提示、および/または入力された情報は、ユーザオプトアウトおよびプライバシー嗜好142に常駐し得る。このように、ユーザプライバシー設定は、図1?図2Eを参照して上述したように、ユーザへのコンテンツの提示のすべての態様を通じて考慮するために利用可能であり、アクセス可能である。
【0060】
プライバシーインターフェース256aに提示された情報は、たとえば、本明細書に記載の匿名の識別子リンク技法を使用して、ユーザの様々なリンクされたクッキーに少なくとも部分的に基づいて、ユーザについて決定および/または推測された情報を含み得る。同じユーザの複数の識別子をリンクする他の技法が使用されてよく、それらの技法からの情報も、プライバシーインターフェース256aに情報を提供する際に使用され得る。プライバシーインターフェース256aは、ユーザが関心のあるカテゴリ、デモグラフィック、リンクされたクッキー情報に関連する情報を提供することができ、ユーザに透過性を提供する。この透過性によって、ユーザの関心およびデモグラフィックに基づいて選択されてユーザに提示された広告などの、ユーザに提示されたコンテンツをパーソナライズするために使用され得る情報を、ユーザが見ることが可能になる。プライバシーインターフェース256aは、この情報を制御して、それを使用するための制御も提供することができる。
【0061】
プライバシーインターフェース256aは、たとえばユーザの複数のリンクされたデバイスからユーザについて決定、および/または推測された、関心のあるカテゴリ262(たとえば、旅行、スポーツ、海、ゲーム)を提示することができる。たとえば、旅行およびスポーツの関心は、ユーザの家庭用パーソナルコンピュータ上のユーザの活動(たとえば、ウェブ検索から推測される、等)から、海への関心はユーザの携帯電話上の活動から、および推測されるゲームへの関心は、たとえばユーザの携帯電話上のモバイルゲームアプリから発生し得る。これらの例では、様々なデバイス、ブラウザ、およびアプリケーションは異なるタイプおよびインスタンスの要求ソースであり、それぞれが独自の一意の識別子を有し得る。さらに、複数の要求ソース(たとえば、ブラウザ、アプリケーション、または他のクッキー生成ソース)は、同じユーザデバイス上にあってよい。
【0062】
ユーザに提示される関心のあるカテゴリ262は、現在リンクされているそれぞれのデバイス(または、より一般的には、異なる要求ソース)に関連付けられる関心のあるカテゴリを含み得る。また、関心のあるカテゴリのリストは、ユーザが明示的にリストに追加した任意の特定の関心を含み、またユーザが除外することを選択した任意の関心を除外し得る。いくつかの実装形態では、ユーザは関心のあるカテゴリのリストをいつでも変更し得る。たとえば、制御264aを使用して、ユーザは、ユーザが明示的に追加した関心のあるカテゴリを含む、ユーザの推測/決定された関心のあるカテゴリに変更が行われ得るインターフェースを提示され得る。いくつかの実装形態は、関心のあるカテゴリ262ごとに、たとえば、関心のあるカテゴリ262が決定されたユーザデバイスに関連付けられる1つまたは複数の匿名の識別子(たとえば、クッキーIDまたは他の識別情報)も表示することができる。
【0063】
推測されたデモグラフィック266は、たとえばユーザに関連付けられる匿名でリンクされた識別子を通じてユーザについて推測された様々なデモグラフィック(たとえば、性別、年齢、所得等)をリストアップすることができる。推測されたデモグラフィック266は、たとえばユーザプロファイル、オンライン登録、またはソーシャルネットワークにユーザが明示的に提供した可能性がある情報も含み得る。制御264bを使用して、ユーザは、たとえばユーザに関連付けられるデモグラフィックとしてユーザの性別および/または年齢を除外するために、現在のデモグラフィック設定を変更することができる。たとえば、70歳のときに引退したが、シニア向けの無限にパーソナライズされた広告を見たくないユーザは、彼の年齢をプライベートに保持するために制御264bを使用することができる。プライバシーインターフェース256aは、ユーザについてのどの情報が知られているか、または推測されているか、およびその情報がどのように使用されているか(または、使用されていないか)をユーザが見ることができる、他の制御を含み得る。いくつかの実装形態は、推測されたデモグラフィック266ごとに、たとえば、推測されたデモグラフィック266が決定されたユーザデバイスに関連付けられる1つまたは複数の匿名の識別子を表示することもできる。
【0064】
関心のあるカテゴリ262および推測されたデモグラフィック266は、プライバシーインターフェース256aに表示され得る2つのタイプの情報に過ぎない。ユーザに関連し得る、またはユーザにとって関心がある可能性がある、他の情報も含まれ得る。たとえば、情報は、ユーザが特定の時間フレームにわたって特定の異なる広告を見せられた(たとえば、最近30日間にわたってブランドXYZの靴の広告が50インプレッション)、または特定のソースからのコンテンツを見せられた回数を含み得る。
【0065】
情報領域268は、ユーザに関連付けられるすべての識別子(たとえば、クッキー)をリストアップすることができ、各特定の識別子は、ユーザに関連付けられるユーザデバイス、ブラウザ、およびアプリケーションを含む、コンテンツにアクセスするためにユーザによって使用された異なる要求ソースに関連付けられ得る。匿名でリンクされた識別子268aのリストは、たとえば上述の匿名の識別子を使用してリンクされた、または他の方法でリンクされた、ユーザの現在リンクされた識別子のすべてを含み得る。説明制御270は、ユーザによって選択されると、識別子が匿名でリンクされる方法の情報を提供することができるので、たとえば、個人を特定できる情報(PII)のいずれも、ユーザによって制御されない、および/またはユーザにとってプライベートである場所には格納されない。いくつかの実装形態では、いつでも、ユーザは、リストから1つまたは複数の特定の識別子を削除する(たとえば、一時的に、または永久に)か、1つまたは複数の特定の識別子をアンリンクするかのいずれかのために、制御272を選択することができる。たとえば、アンリンクされた識別子のリスト268bはユーザのブラウザXYZを含むことができ、それはユーザが仕事中に、または別の場所で使用するブラウザでよい。たとえば、ユーザは、たとえば、家庭、モバイルデバイス、またはゲームアプリにおいて受信したコンテンツをパーソナライズするために仕事関連の関心が使用されないようにするために、仕事中はブラウザをアンリンクしたい場合がある。
【0066】
情報領域268が、リンクされた識別子の透過性を提供し、制御272が、リンク付けを制御して、識別子を使用する機能をユーザに提供する。たとえば、ユーザが匿名でリンクされた識別子268aのリスト内に保持することを決定した識別子に応じて、ユーザのリンクされたデバイスに基づいてコンテンツ(たとえば、広告等)がパーソナライズされ得る。結果として、サーバシステムが、ユーザの現在のプライバシー選択および/または設定を考慮して、ならびにユーザの現在リンクされている識別子を考慮して、ユーザにコンテンツを配信することができる。
【0067】
いくつかの実装形態では、プライバシーインターフェース256aで利用可能な(または、そこからアクセス可能な)制御によって、ユーザは、識別子単位で、またはグローバルベースで、個々の関心があるカテゴリおよびデモグラフィックの選択および選択解除を実行することが可能になる。たとえば、ユーザは、1つまたは複数の関心のあるカテゴリまたはデモグラフィックが、特定の識別子と組み合わせて使用されないように指定することができる。
【0068】
図2Hは、オプトアウトオプションに関連するユーザのプライバシー権を管理するための、例示的なプライバシーインターフェース256bを示している。たとえば、プライバシーインターフェース256bは、ユーザが嗜好設定メニュー260からオプション258bを選択するとユーザに提示されてもよく、他の何らかの方法で提示されてもよい。
【0069】
プライバシーインターフェース256bに提示された情報は、オプトアウトするステップが、パーソナライズされたコンテンツ(たとえば、広告)をユーザに提示するために、ユーザの嗜好に関して実現できることを説明する説明領域274aを含み得る。たとえば、説明ボックス278aによってユーザに説明されるように、ユーザは、ローカルクッキーを無効にして、もはやユーザの関心(たとえば、関心のあるカテゴリ)およびデモグラフィックをユーザの現在のブラウザに関連付けないようにするために、オプトアウト制御276aを選択することができる。いくつかの実装形態では、ユーザがパーソナライズされたコンテンツの受信を回復することができる、別の制御(たとえば、図2Hには示されないオプトイン制御)が提供され得る。たとえば、ユーザは、広告がオプトアウトする前ほどは関係がない、または関心がないことに気付いた後、再びオプトインすると決定することができる。
【0070】
複数のデバイスオプトアウト制御281は、ユーザが、ユーザに関連付けられるすべての要求ソース(たとえば、デバイス、ブラウザ、アプリケーション)上でオプトアウトする方法を提供することができる。含まれている要求ソースは、たとえば、非共用制御282を使用して表示され得る。パブリックデバイス(たとえば、図書館の共用コンピュータ)は一般的にリンクされないので、本明細書では非共用デバイスが含まれ、したがってユーザによるそれらの使用は、一般的にオプトアウトオプションを提供する必要性をもたらさない。
【0071】
図2Iは、たとえばユーザが複数のデバイスオプトアウト制御281を選択するときに提示され得る、例示的なプライバシーインターフェース256cを示す図である。説明領域274bは、非共用デバイスにわたってオプトアウトすることによって実現されることを説明することができる。ユーザは、リンクされた非共用デバイス上でオプトアウトを有効にするために、オプトアウト制御276bを選択することができる。いくつかの実装形態では、ユーザがよりパーソナライズされたコンテンツを受信するために、ユーザの様々なデバイスのリンク付けの使用にオプトバックすることができる、別の制御(たとえば、図2Iには示されない複数のデバイスオプトイン制御)が提供され得る。たとえば、ユーザは、ユーザの複数のリンクされたデバイスに照らして、広告が以前ほどは関係がない、または関心がないことに気付いた後、再びオプトインすると決定することができる。
【0072】
図2Jは、たとえばプライバシー管理システム115によって提供される、複数のデバイスのプライバシー設定を管理するための、例示的なプライバシーオプトアウトインターフェース279を示す図である。たとえば、ユーザが上述の他のプライバシー設定インターフェースから1つまたは複数の制御を選択すると、プライバシーオプトアウトインターフェース279がユーザに提示されてもよく、他の何らかの方法で提示されてもよい。
【0073】
プライバシーオプトアウトインターフェース279に提示された情報は、ユーザが1つまたは複数のデバイスのプライバシー設定を閲覧および制御すること、または識別子単位で他の設定を提供することを可能にするプライバシー設定領域280を含み得る。いくつかの実装形態では、プライバシー設定領域280は、制御282a?282c、および/またはユーザがプライバシー設定を指定するために使用できる他の制御を含み得る。制御282a?282cを使用して行われるユーザ選択は、デバイス単位の設定領域284に提示される情報および設定にも影響を与える場合がある。いくつかの実装形態では、デバイス単位の設定領域284は、クッキー/デバイス286a、関心286b、デモグラフィック286c、クッキー単位のリンク設定286d、およびカスタマイズされた広告設定286eを含む、列によって組織されたエントリを含む、要求ソースごとに1つの行284a?284dを含み得る。たとえば、クッキー/デバイス286aを見ることによって、ユーザは、プライバシー設定に関連して、ユーザの識別子のうちのどれがシステムによって(たとえば、プライバシー管理システム115によって)知られているかを一目で見ることができる。関心286b(およびデモグラフィック286c)を見ることによって、たとえば、ユーザは、プライバシー設定領域280内の行の位置に基づいて、どの関心(およびデモグラフィック)がユーザに関連付けられているか、およびどの関心(およびデモグラフィック)が各識別子(たとえば、クッキー/デバイス)に関連付けられているかを見ることができる。さらに、クッキー単位のリンク設定286dおよびカスタマイズされた広告設定286eは、デバイスをリンクして、カスタマイズされたコンテンツ(たとえば、広告)が匿名のリンク付けに基づいて提供されることを可能にするための、ユーザの現在の設定および嗜好を示している。デバイス単位の設定領域284内の情報は、制御282a?282c間の活動および/または設定によって、影響され得る(たとえば、自動的に更新される)。
【0074】
たとえば、アンリンク制御282aは、すべてのクッキー(たとえば、本明細書に記載の技法によって、または他の方法で、匿名でリンクされた)をアンリンクするために、ユーザが単一のチェックボックスをチェックすることを可能にすることができる。アンリンク制御282aをチェックすることによって、ユーザは、異なるデバイス、ブラウザ、アプリケーション等を含む、ユーザの様々なリンクされた要求ソースの知識に基づいてパーソナライズされ得る任意の後続のコンテンツの提示を回避することができる。アンリンク制御282aをアンチェックすることは、ユーザが、ユーザの識別子がリンクされることを許可するというシグナルであってよく、次いで、そのリンク付けは、上述のように段階的に繰り返される。いくつかの実装形態では、アンリンク制御282aをチェックすることによって、個々の識別子単位のリンク設定286dがアンチェックになる場合がある。識別子がアンリンクされる場合、たとえば、リンクされた匿名の識別子122から削除されるか、および/または他の何らかの方法でリンク付け情報が無効にされ得る。
【0075】
関心削除制御282bは、たとえばユーザによってチェックされると、ユーザの識別子に関連付けられるすべての関心を削除することができる。関心削除制御282bをチェックすることによって、ユーザは効果的に「私のリンクされたクッキーに照らしてパーソナライズされたコンテンツを提供するために、私のクッキーから、したがって配慮から、現在のすべての関心を削除する」と言っている。関心削除制御282bをチェックすることによって、関心286b内の情報が消去される場合もある。また、ユーザは、対応する編集制御287bを使用して関心を編集することによって、特定のデバイス/識別子(たとえば、デバイス単位の設定領域284内の特定の行)の関心を別々に変更することもできる。
【0076】
デモグラフィック消去制御282cは、たとえばユーザによってチェックされると、ユーザの識別子に関連付けられるすべてのデモグラフィック情報を削除することができる。デモグラフィック消去制御282cをチェックすることによって、ユーザは効果的に「私のリンクされたクッキーに照らしてパーソナライズされたコンテンツを提供する際に、私のクッキーから、したがって配慮から、現在のすべてのデモグラフィックを削除する」と言っている。デモグラフィック消去制御282cをチェックすることによって、デモグラフィック286c内の情報が消去される場合もある。また、ユーザは、対応する編集制御287cを使用してデモグラフィックを編集することによって、特定のデバイス/識別子(たとえば、デバイス単位の設定領域284内の行)のデモグラフィックを別々に変更することもできる。たとえば、推測されたユーザの年齢デモグラフィックは正確ではない場合があり(たとえば、行284c内の「年齢35?44歳」)、ユーザは、対応する編集制御287cを使用してこの情報を訂正することができる。
【0077】
行284a?284dごとに、識別子単位の設定が指定され得る。いくつかの実装形態では、表示された情報、または識別子に関連付けられる他の情報を変更するために、編集制御287aが使用され得る。たとえば、ユーザは、たとえばプライバシー設定の管理を容易にするべくクッキーをラベル付けするために、表示された別名(たとえば、「家庭用PC」、または「私の携帯電話」)を識別子ごとに変更することができる。
【0078】
ユーザは、特定のクッキーがリンクされるべきかどうかを制御するために、クッキー単位のリンク設定286dをチェックすることもでき、アンチェックすることもできる。図示されるように、たとえば、行284a、284b、および284dで、ユーザはそれらのクッキーを匿名でリンクしたいが、ユーザはブラウザXYZ(たとえば、行284c内)をアンリンクされたままにしたい場合がある。
【0079】
ユーザは、たとえば、指定された要求ソース(たとえば、デバイス、ブラウザ、アプリケーション)に提供されるべきコンテンツが、リンク付けに関連付けられる情報を使用して選択される(すなわち、コンテンツが、現在の関心のあるカテゴリ、デモグラフィック、および特定のクッキーの匿名のリンク付けに照らしてパーソナライズされる)か否かを制御するために、識別子単位でカスタマイズされた広告設定286eを選択することもでき、選択解除することもできる。
【0080】
図2Kは、ユーザのプライバシー設定を考慮して提供されるコンテンツアイテムに関連付けられる、例示的な透過性および制御機能を示す図である。たとえば、ユーザは、ウェブページ288上のコンテンツを閲覧するためにブラウザXYZを使用する場合があり、広告スロット290を埋めるためにコンテンツを求める要求が発生し得る。要求に応答して、コンテンツアイテム(たとえば、オーシャンサイドビーチリゾートの広告292)が提供され得る。たとえば、コンテンツ管理システム110は、ユーザに関連付けられる複数の要求ソースのリンクされた識別子についての情報に少なくとも部分的に基づいて、広告292を選択することができる。この例では、オーシャンサイドビーチリゾートの広告292の選択は、ユーザの現在のリンクされた識別子、対応する関心(たとえば、旅行、海)、および識別子に関連付けられるデモグラフィックのすべてに基づき、ユーザの現在のプライバシー設定(たとえば、ユーザオプトアウトおよびプライバシー嗜好142から取得された)に照らしたものであってよい。
【0081】
いくつかの実装形態では、たとえば、コンテンツが提供されて、コンテンツの選択が、たとえばユーザのプライバシー設定に応じたリンクされた識別子に基づく場合、透過性制御294が提供され得る。いくつかの実装形態では、透過性制御294は、所与のユーザに提示するために特定のコンテンツアイテムが選択された理由の表示を提供することができる。たとえば、透過性制御294は、「あなたは、…なので、この広告を受信しました」を示すメッセージ、または他の何らかのメッセージを提示することができる。いくつかの実装形態では、透過性制御294は、いかなるテキストも含まなくてもよく、および/あるいは情報を取得するための記号(たとえば「I」またはクエスチョンマーク)または制御を含んでもよい。他の透過性制御も使用され得る。いくつかの実装形態では、提示される制御のタイプは、コンテンツアイテムが選択された方法によって異なってよい。たとえば、コンテンツを選択するために複数の識別子が使用される場合と、1つだけの識別子が使用される場合(すなわち、要求ソースに関連付けられる識別子)とでは、異なる制御が提示され得る。いくつかの実装形態では、識別子が匿名で、および個人を特定できる情報を格納せずに、リンクされることをユーザに保証しつつ、ユーザがプライバシー設定を調整(たとえば、緩和)すれば、より興味深いおよびパーソナライズされたコンテンツが提供され得ることをユーザに伝達または通知する、異なる制御を提供することができる。」

「【0129】
図4は、本明細書に記載のシステムおよび方法を、クライアント、あるいはサーバまたは複数のサーバとして実装するために使用することができるコンピューティングデバイス400、コンピューティングデバイス450のブロック図である。コンピューティングデバイス400は、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、携帯情報端末、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、および他の適切なコンピュータなどの、様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図している。コンピューティングデバイス400は、テレビ、または1つまたは複数のプロセッサが埋め込まれた、あるいはそれに接続された他の電子デバイスなどの、他の任意の典型的な非モバイルデバイスを表すことをさらに意図している。コンピューティングデバイス450は、携帯情報端末、セルラー電話、スマートフォン、および他のコンピューティングデバイスなどの、様々な形態のモバイルデバイスを表すことを意図している。ここに示されているコンポーネント、それらの接続および関係、ならびにそれらの機能は例示的なものに過ぎず、本明細書で記載および/または主張される本発明の実装形態を限定することを意味するものではない。
【0130】
コンピューティングデバイス400は、プロセッサ402、メモリ404、記憶装置406、メモリ404および高速拡張ポート410に接続している高速インターフェース408、ならびに低速バス414および記憶装置406に接続している低速インターフェース412を含む。それぞれのコンポーネント402、404、406、408、410、および412は、様々なバスを使用して相互接続されており、共通マザーボード上に、または必要に応じて他の方法で搭載され得る。プロセッサ402は、メモリ404または記憶装置406に格納された命令を含む、コンピューティングデバイス400内で実行するための命令を処理して、高速インターフェース408に結合されたディスプレイ416などの外部入力/出力デバイス上にGUIのためのグラフィカル情報を表示することができる。他の実装形態では、必要に応じて、複数のメモリおよびメモリのタイプとともに、複数のプロセッサおよび/または複数のバスを使用することができる。また、複数のコンピューティングデバイス400を接続することができ、各デバイスが必要な操作の一部を提供する(たとえば、サーババンク、ブレードサーバのグループ、またはマルチプロセッサシステムとして)。
【0131】
メモリ404は、コンピューティングデバイス400内に情報を格納する。一実装形態では、メモリ404はコンピュータ可読媒体である。一実装形態では、メモリ404は揮発性メモリユニットである。別の実装形態では、メモリ404は不揮発性メモリユニットである。
【0132】
記憶装置406は、コンピューティングデバイス400のための大容量記憶装置を提供することができる。一実装形態では、記憶装置406はコンピュータ可読媒体である。様々な異なる実装形態では、記憶装置406は、フロッピー(登録商標)ディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、またはテープデバイスでもよく、フラッシュメモリまたは他の同様のソリッドステートメモリデバイスでもよく、あるいはストレージエリアネットワークまたは他の構成内のデバイスを含むデバイスのアレイでもよい。一実装形態では、コンピュータプログラム製品は、情報担体において明確に具現化される。コンピュータプログラム製品は、実行されると、上述の方法などの1つまたは複数の方法を実行する命令を含む。情報担体は、メモリ404、記憶装置406、またはプロセッサ402上のメモリなどのコンピュータ可読媒体または機械可読媒体である。
【0133】
高速コントローラ408がコンピューティングデバイス400の帯域幅集中型操作を管理して、低速コントローラ412がより低速の帯域幅集中型操作を管理する。このようなデューティーの割当ては、例示的なものに過ぎない。一実装形態では、高速コントローラ408は、メモリ404、ディスプレイ416(たとえば、グラフィックプロセッサまたは加速器を通じて)、および様々な拡張カード(図示せず)を受け入れることができる高速拡張ポート410に結合されている。実装形態では、低速コントローラ412は、記憶装置406および低速拡張ポート414に結合されている。様々な通信ポート(たとえば、USB、ブルートゥース、イーサネット(登録商標)、ワイヤレスイーサネット(登録商標))を含み得る低速拡張ポートは、たとえばネットワークアダプタを通じて、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナ、あるいはスイッチまたはルータなどのネットワーキングデバイスなどの1つまたは複数の入力/出力デバイスに結合することができる。
【0134】
図面に示されるように、コンピューティングデバイス400はいくつかの異なる形式で実装され得る。たとえば、標準サーバ420として実装されてもよく、そのようなサーバのグループ内で複数回実装されてもよい。また、ラックサーバシステム424の一部として実装されてもよい。さらに、ラップトップコンピュータ422などのパーソナルコンピュータに実装されてもよい。あるいは、コンピューティングデバイス400からのコンポーネントが、デバイス450などのモバイルデバイス(図示せず)内の他のコンポーネントと結合されてもよい。そのようなデバイスのそれぞれは、1つまたは複数のコンピューティングデバイス400、コンピューティングデバイス450を含むことができ、システム全体は、相互に通信している複数のコンピューティングデバイス400、コンピューティングデバイス450で構成されてよい。
【0135】
コンピューティングデバイス450は、数あるコンポーネントの中でも特に、プロセッサ452、メモリ464、ディスプレイ454などの入力/出力デバイス、通信インターフェース466、およびトランシーバ468を含む。さらなる記憶装置を提供するために、デバイス450はマイクロドライブまたは他のデバイスなどの記憶装置も備え得る。それぞれのコンポーネント450、452、464、454、466、および468は、様々なバスを使用して相互接続されており、コンポーネントのうちのいくつかは、共通マザーボード上に、または必要に応じて他の方法で搭載され得る。
【0136】
プロセッサ452は、メモリ464に格納された命令を含む、コンピューティングデバイス450内で実行するための命令を処理することができる。プロセッサは、別のアナログおよびデジタルプロセッサも含むことができる。プロセッサは、たとえば、ユーザインターフェースの制御などの、デバイス450の他のコンポーネントの調整のために、デバイス450によって実行されるアプリケーション、およびデバイス450によるワイヤレス通信を提供することができる。
【0137】
プロセッサ452は、ディスプレイ454に結合された制御インターフェース458およびディスプレイインターフェース456を通じてユーザと通信することができる。ディスプレイ454は、たとえば、TFT LCDディスプレイまたはOLEDディスプレイ、あるいは他の適切なディスプレイ技術でよい。ディスプレイインターフェース456は、グラフィカルおよび他の情報をユーザに表示するためにディスプレイ454を駆動するための、適切な回路を備え得る。制御インターフェース458は、ユーザからコマンドを受信して、プロセッサ452に提出するためにそれらのコマンドを変換することができる。さらに、デバイス450と他のデバイスとの近距離通信を可能にするために、プロセッサ452と通信する外部インターフェース462が提供されてもよい。外部インターフェース462は、たとえば、ワイヤード通信を提供することもでき(たとえば、ドッキング手順を介して)、ワイヤレス通信を提供することもできる(たとえば、ブルートゥースまたは他のそのような技術を介して)。
【0138】
メモリ464が、コンピューティングデバイス450内に情報を格納する。一実装形態では、メモリ464はコンピュータ可読媒体である。一実装形態では、メモリ464は揮発性メモリユニットである。別の実装形態では、メモリ464は不揮発性メモリユニットである。拡張メモリ474が提供されて、たとえば加入者識別モジュール(SIM)カードインターフェースを含み得る拡張インターフェース472を通じてデバイス450に接続されてよい。そのような拡張メモリ474はデバイス450のための余分な記憶空間を提供することができ、また、デバイス450のためのアプリケーションまたは他の情報を格納することもできる。具体的には、拡張メモリ474は、上述の処理を実行または補完するための命令を含むことができ、また安全な情報も含むことができる。したがって、たとえば、拡張メモリ474はデバイス450のためのセキュリティモジュールとして提供されてよく、またデバイス450の安全な使用を可能にする命令でプログラムされてよい。さらに、さらなる情報とともに、非ハッキング方法でSIMカード上に識別情報を置くことなど、SIMカードを介して安全なアプリケーションが提供され得る。
【0139】
後述するように、メモリは、たとえばフラッシュメモリおよび/またはMRAMメモリを含み得る。一実装形態では、コンピュータプログラム製品は、情報担体において明確に具現化される。コンピュータプログラム製品は、実行されると、上述の方法などの1つまたは複数の方法を実行する命令を含む。情報担体は、メモリ464、拡張メモリ474、またはプロセッサ452上のメモリなどのコンピュータ可読媒体または機械可読媒体である。
【0140】
デバイス450は、必要に応じてデジタル信号処理回路を含み得る通信インターフェース466を通じて、ワイヤレスに通信することができる。通信インターフェース466は、特にGSM(登録商標)ボイスコール、SMS、EMS、またはMMSメッセージング、CDMA、TDMA、PDC、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、またはGPRSなどの通信を様々なモードまたはプロトコル下で提供することができる。そのような通信は、たとえば、無線周波数トランシーバ468を通じて発生し得る。さらに、短距離通信は、ブルートゥース、Wi-Fi、または他のそのようなトランシーバ(図示せず)などを使用して発生し得る。さらに、GPS受信機モジュール470は、デバイス450上で実行しているアプリケーションによって必要に応じて使用することができる、さらなるワイヤレスデータをデバイス450に提供することができる。
【0141】
また、デバイス450は、ユーザからの口頭の情報を受け取り、その情報を使用可能なデジタル情報に変換することができる音声コーデック460を使用して、聴覚的に通信することができる。音声コーデック460は、同様に、たとえばデバイス450のハンドセット内のスピーカなどを通じて、ユーザのための可聴音を生成することができる。そのような音声は、音声通話からの音声を含むことができ、録音された音声(たとえば、ボイスメッセージ、音楽ファイル等)を含むことができ、またデバイス450上で動作しているアプリケーションによって生成された音声を含むこともできる。
【0142】
図面に示されるように、コンピューティングデバイス450はいくつかの異なる形態で実装することができる。たとえば、コンピューティングデバイス450はセルラー電話480として実装され得る。また、コンピューティングデバイス450は、スマートフォン482、携帯情報端末、または他のモバイルデバイスの一部として実装され得る。
【0143】
本明細書に記載のシステムおよび技法の様々な実装形態は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組合せで実現することができる。これらの様々な実装形態は、記憶システム、少なくとも1つの入力デバイス、および少なくとも1つの出力デバイスからデータおよび命令を受信するために結合された、およびそこにデータおよび命令を送信するために結合された、専用または汎用の少なくとも1つのプログラム可能プロセッサを含むプログラム可能なシステム上で実行可能な、および/または解釈可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムにおける実装形態を含み得る。
【0144】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとしても知られる)は、プログラム可能プロセッサのための機械命令を含み、ハイレベル手続き型言語および/またはオブジェクト指向プログラミング言語に、ならびに/あるいはアセンブリ言語/機械言語に実装され得る。本明細書で使用されるように、「機械可読媒体」、「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械可読信号として機械命令を受信する機械可読媒体を含むプログラム可能プロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、装置、および/またはデバイス(たとえば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラム可能論理デバイス(PLD))を指す。「機械可読信号」という用語は、プログラム可能プロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意の信号を指す。
【0145】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載のシステムおよび技法を、情報をユーザに表示するためのディスプレイデバイス(たとえば、CRT(ブラウン管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)、ならびにそれによりユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボードおよびポインティングデバイス(たとえば、マウスまたはトラックボール)を有するコンピュータに実装することができる。ユーザとの対話を提供するために、他の種類のデバイスを使用することもできる。たとえば、ユーザに提供されたフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(たとえば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)でよく、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、または触覚入力を含む任意の形態で受信されてよい。
【0146】
本明細書に記載のシステムおよび技法は、バックエンドコンポーネントを含む(たとえば、データサーバとして)、またはミドルウェアコンポーネント(たとえば、アプリケーションサーバ)を含む、あるいはフロントエンドコンポーネント(たとえば、ユーザが、本明細書に記載のシステムおよび技法の実装形態と対話することができるグラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ)、あるいはそのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むコンピューティングシステムに実装することができる。システムのコンポーネントは、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信(たとえば、通信ネットワーク)によって相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、およびインターネットがある。
【0147】
コンピューティングシステムはクライアントとサーバを含み得る。一般的に、クライアントとサーバは互いに離れており、一般的に通信ネットワークを通じて対話する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行しており、相互にクライアントサーバ関係を有する、コンピュータプログラムの効能によって生じる。」

【図2K】

上記記載には、ユーザデバイス106の動作について、プログラムにより動作するとの明示はないが、上記段落【0143】に記載されているように、ユーザデバイス106の動作についてもプログラムにて動作していることは、明らかであると認められる。

したがって、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「ユーザデバイス106の表示を制御するプログラムであって、
ブラウザXYZを使用し、ウェブページ288上のコンテンツを閲覧する際に、広告スロット290を埋めるためにコンテンツを求める要求をし、
ユーザの対応する関心や性別、年齢等のデモフラフィックにもとづいて選択された広告を表示するとともに、
「あなたは、…なので、この広告を受信しました」等の、広告が選択された理由の表示を行うことを特徴とする、プログラム。」


2 原査定及び当審の拒絶の理由に引用された引用文献2(国際公開第2009/057215号)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「技術分野
[0001] 本発明は、情報取得方法、情報取得システム及び情報取得プログラムに係り、特に、利用者に関連する情報を利用者側で管理しつつ、利用者用に特化された最適なサービス情報を取得することのできる情報取得方法等に関する。」

「[0042] ここで、利用者関連情報14が、例えば利用者Uの年齢、性別、趣味、購入履歴等の情報である場合は、これらに基づき、利用者Uと同年齢層の者に人気のある商品、同じ性別の者に人気のある商品、同じ趣味の者に人気のある商品、過去に購入した商品等に関係のある商品の広告情報16a?16cが抽出されて利用者コンピュータ6へと送出されてもよい。また、利用者関連情報14が、例えば利用者Uの住所、現在位置、利用者Uによって指定された場所等の情報である場合は、これらに基づき、その位置情報が指標する位置の近隣に所在する店舗の広告情報16a?16cが抽出されて利用者コンピュータ6へと送出されてもよい。」

3 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3(特開2013-157886号公報)には、図面ともに次の事項が記載されている。

「【技術分野】
【0001】
この発明は、テレビ番組に関連する各種コンテンツの情報を表示する情報表示装置および情報表示方法に関する。」

「【0008】
この発明に係る情報表示装置は、第一のコンテンツソースとは異なる複数の第二のコンテンツソース群から、第一のコンテンツ情報に少なくとも部分一致する第二のコンテンツ情報を有する第二のコンテンツを検索し、一つの第一のコンテンツに対して任意数の第二のコンテンツとその第二のコンテンツ情報とを取得するコンテンツ取得部と、複数の第一のコンテンツそれぞれの第一のコンテンツ情報を、当該複数の第一のコンテンツのうちのいずれかを表示している画面に重畳表示する第一のコンテンツ表示制御部と、第一のコンテンツ表示制御部による複数の第一のコンテンツ情報の重畳表示と略同時に、当該第一のコンテンツ情報毎にコンテンツ取得部で取得した任意数の第二のコンテンツ情報のうちの一部の第二のコンテンツ情報を重畳表示する一次関連情報表示制御部とを備えるものである。
【0009】
この発明に係る情報表示方法は、第一のコンテンツソースから複数の第一のコンテンツとそのコンテンツの内容を表す第一のコンテンツ情報とを取得し、当該複数の第一のコンテンツのうちのいずれかを表示する第一のコンテンツ表示ステップと、第一のコンテンツソースとは異なる複数の第二のコンテンツソース群から、第一のコンテンツ情報に少なくとも部分一致する第二のコンテンツ情報を有する第二のコンテンツを検索し、一つの第一のコンテンツに対して任意数の第二のコンテンツとその第二のコンテンツ情報とを取得するコンテンツ取得ステップと、複数の第一のコンテンツそれぞれの第一のコンテンツ情報を、当該複数の第一のコンテンツのうちのいずれかを表示している画面に重畳表示すると共に、当該第一のコンテンツ情報毎にコンテンツ取得ステップで取得した任意数の第二のコンテンツ情報のうちの一部の第二のコンテンツ情報を重畳表示する一次関連情報表示ステップと、ユーザの指示に応じて、第二のコンテンツ情報の表示数を増やし、複数の第一のコンテンツ情報の重畳表示領域を除く全画面に表示する二次関連情報表示ステップとを備えるものである。」

「【0021】
関連度の算出方法としては、例えば(a)関連情報の検索結果X,Y(図4に示す)に含まれるキーワード、(b)放送中の番組情報に含まれるキーワード(図3に示す)に対し、(a)と(b)で一致するキーワード数、および(a)と(b)のキーワードの出現傾向の一致度合いを求める。そして、一致キーワード数と出現頻度の組を要素とするベクトルを、(a)と(b)それぞれについて作成し、それら2つのベクトルの内積を関連度とする。図5に、関連度の算出結果の例を示す。この例では、検索結果Yに比べ、検索結果Xの方が放送中の番組(図2に示す)との関連度が高い。
なお、ユーザが過去に選択した番組の番組情報、およびユーザが過去に選択した各種コンテンツの属性情報に含まれるキーワードをユーザ履歴記憶部10に格納しておき、関連度算出部11がそのキーワードの集計結果に応じて重み付けを行う等して、関連度にユーザの嗜好を反映させてもよい。
【0022】
ここで、図6に示すフローチャートを用いて、コンテンツ取得部6および関連度算出部11の動作を説明する。情報表示装置1は、このフローチャートに示す一連の動作を、所定周期毎に繰り返し行ってもよいし、ユーザがリモコン16を用いて放送チャンネルの選択操作を開始した場合に行ってもよい。
【0023】
先ずステップST1において、コンテンツ取得部6が、番組情報記憶部4からN=1番目の放送チャンネルの放送中の番組情報(例えば、タイトル「高校サッカー予選」の番組情報)を取得し、検索キーワードを抽出する。続くステップST2において、コンテンツ取得部6が検索キーワードを優先順位付けする。優先順位の決定には、例えばネットサービスが提供するキーワードランキングを利用したり、ユーザ履歴記憶部10に格納されているユーザが過去に選択した番組の番組情報または各種コンテンツの属性情報に含まれるキーワードの集計結果を利用したりする。図7に、検索キーワードの優先順位の例を示す。
【0024】
続くステップST3において、コンテンツ取得部6が優先順位M=1位の検索キーワード「高校サッカー」を用いて、録画済みコンテンツ、ショッピングサイトなどの各種コンテンツソースを検索し、検索キーワードに一致するコンテンツ属性情報を関連情報記憶部9に格納する。コンテンツ取得部6は、タイトル「高校サッカー予選」の番組情報から抽出した検索キーワードのうち、未検索のものがあれば(ステップST4“NO”)、次の優先順位M=2位の検索キーワードを用いて各種コンテンツソースを検索する(ステップST5)。このように、優先順位に従って検索キーワードを順に検索していく。
なお、タイトル「高校サッカー予選」の番組情報から抽出したすべての検索キーワードの検索を行ってもよいし、所定順位までの検索キーワードの検索を行ってもよい。
【0025】
すべての検索キーワード(または所定順位までの検索キーワード)の検索を完了すると(ステップST4“YES”)、続くステップST6において、関連度算出部11が、N=1番目の放送チャンネルの放送中の番組情報と先のステップST3で取得した関連情報とを比較して、番組情報に対する各関連情報の関連度を算出する。関連度算出部11は、すべての放送チャンネルの放送中の番組に関して関連度を算出し終えると(ステップST7“YES”)、一連の処理を終了する。一方、未処理の放送チャンネルがあれば、次のN=2番目の放送チャンネルの放送中の番組情報について一連の処理を行う(ステップST8)。
【0026】
表示切替部12は、ユーザがリモコン16を用いて入力する上下左右の方向指示に応じて、番組情報表示制御部13、一次関連情報表示制御部14および二次関連情報表示制御部15の動作を切り替え、表示部5の画面表示を変更する。また、表示切替部12は、関連度算出部11から入力される番組情報を番組情報表示制御部13へ、関連情報と関連度を一次関連情報表示制御部14および二次関連情報表示制御部15へ、それぞれ出力する。
【0027】
番組情報表示制御部13は、放送中の各番組の番組情報を、視聴中番組を表示している表示部5の画面下部に重畳表示する。
他方、一次関連情報表示制御部14および二次関連情報表示制御部15は、放送中の各番組の関連情報を、視聴中番組を表示している表示部5の番組情報の上側に表示する。ここでは、関連情報を二段階に分けて表示することとし、一段階目では一次関連情報表示制御部14が、一つの番組情報に対して関連度が高い上位二つの関連情報を、一次関連情報として表示する。二段階目では二次関連情報表示制御部15が、一つの番組情報に対して関連度が高いものから順に全画面に任意数の関連情報を、二次関連情報として表示する。なお、一次関連情報、二次関連情報として表示する関連情報数は任意でよい(一次関連情報数<二次関連情報数とする)。関連情報を三段階以上に分けて段階的に表示してもよい。」

4 原査定及び当審の拒絶の理由に引用された引用文献4(特開2013-141050号公報)には、図面ともに次の事項が記載されている。

「【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ推薦サーバ、コンテンツ表示端末、およびコンテンツ推薦システムに係り、特に、コンテンツを表示する表示端末に対してネットワークを用いてサーバから別番組を推薦する技術に関する。」

「【0047】
次に、ユーザ150が表示端末120に対して推薦開始を依頼する(S401)と、端末は推薦サーバに推薦依頼を送信する(S410)。推薦サーバがそれを受信すると、サーバ内で当該ユーザ向けの嗜好評価部(106)と、受信部(104)およびシーン解析部(109)にて受信可能なコンテンツ分の処理を開始する(S430)。ユーザが端末を用いたコンテンツの視聴行動を開始すると、表示端末は外部コンテンツサーバ(160)から当該コンテンツ情報(S451、S411)およびコンテンツ配信を受け(S453、S411)を受け、当該コンテンツを表示し、現在視聴中のコンテンツ情報を推薦サーバ100に送信する(S412、S431)。外部コンテンツサーバ160から当該コンテンツ情報(S432、S451)、および、表示端末にてユーザが視聴しているコンテンツと同一のコンテンツを、表示端末での表示と同期、あるいは時間的に前もって配信を受け(S433、S452)、シーン解析部109にて解析してシーン情報を得る(S434)。このシーン情報と先に取得したユーザ嗜好情報を用いてユーザが視聴中のコンテンツに対する嗜好度を評価する(S435、S436)。この評価に関しては、本実施形態では前述のユーザ嗜好情報構成の処理に合わせて、例えばコンテンツの配信に合わせて送付される字幕やテロップから生成する文字列であるキーワードを用いる。すなわち、視聴中のコンテンツに出現するキーワードを逐次取得して、ユーザ嗜好情報に中に存在するか、存在すればそのキーワードの嗜好度を求め、例えば、それらキーワード嗜好度の総和を当該シーンでのユーザ嗜好度として評価する。なお、嗜好度は当該シーンが持続する時間だけ存在するのではなく、時定数により減少させながら以降のシーンの嗜好度に加算させることにより影響を与えても良い。
【0048】
一方、推薦サーバでは、それが持つ受信部104およびシーン解析部109の数に合わせて、1つ以上のユーザ視聴中のコンテンツとは別のコンテンツ情報を取得、およびそのコンテンツの配信を受けながら(S453、S454、S441、S442)、上記と同様の方法で嗜好度を逐次評価する(S443、S444)。
【0049】
このように視聴中のコンテンツと、いくつかの別のコンテンツのそれぞれの嗜好度を、一定の間隔でその時点での値を逐次比較する(S435)。視聴中のコンテンツの嗜好度が高い場合には上記新解析と嗜好度評価を継続するが、別コンテンツの嗜好度が高い場合には以下の別コンテンツの推薦を行う(S446)。
【0050】
ユーザが現在視聴中のコンテンツよりも別のコンテンツの嗜好度が高い時には、推薦サーバ100は当該別コンテンツのコンテンツ情報を推薦コンテンツ情報として表示端末120へ送付する(S447)。推薦コンテンツ情報の送付はコンテンツの終了まで繰り返される(S448、S449)。
【0051】
図5は、推薦サーバ100がこの推薦コンテンツ情報を表示端末120に伝達するデータの説明図である。推薦コンテンツ情報には、例えば、そのイベントとしての「推薦コンテンツ」501と、現在視聴中のコンテンツの嗜好度502、それよりも高い嗜好度を持つ推薦すべき現在配信可能な別コンテンツの数503、それぞれの嗜好度504、URI505、推薦する理由506およびそのパラメタ507が示される。
【0052】
図5では、推薦コンテンツ数は2であるため推薦別コンテンツ1とともに推薦コンテンツ2のそれぞれのパラメタ(508?511)が記されている。この例では、推薦コンテンツ1として地上デジタル・東京1の031チャンネルでキーワード「喜多方ラーメン」が出現し、この嗜好度は0.78と現在視聴中のコンテンツの0.52よりも高く、さらに、推薦コンテンツ2の地上デジタル・東京1の101チャンネルでのキーワード「ゴール」も0.64と高く、推薦すべきシーンが2つの別コンテンツにて出現していることを示している。
【0053】
表示端末120では、この推薦コンテンツ情報を受信する(S414)。表示端末の表示部126を用いてユーザ150に、推薦されたコンテンツの視聴をするかどうかの確認を行う(S415)。図6は、表示端末で推薦サーバからコンテンツ推薦がされた際に、ユーザに提示し視聴選択を行わせる表示画面の説明図である。ここでは、画面に視聴中のコンテンツ表示とともに、前述の推薦コンテンツ情報のうち、推薦コンテンツ1の、チャンネル「031ch」キーワード「喜多方ラーメン」を用いて視聴するかどうかの入力を求めていることを示し(601)、例えば端末の入力部127と接続されたリモコン上の決定ボタンをユーザが押すことで視聴を行うことが決定される(S403)。なお、前述の例のように推薦コンテンツが複数存在するときは、図7に示す視聴選択を行わせる表示画面の説明図のように、複数コンテンツ分の表示を行い(701)、リモコン上のテンキーや上下カーソルを用いるなどして選択させても良い。
【0054】
このようにユーザからの選択入力を表示端末が受信した場合には(S416)、現在視聴中のコンテンツを録画するかどうかの判断をユーザに求めるが(S417)、一定時間操作がない場合や拒否を示す入力、たとえば指定した決定ボタン以外のリモコン操作があるような場合には推薦コンテンツの視聴の意思がないと判断し、推薦コンテンツ表示を終了しても良く、表示端末の現在視聴中のコンテンツ配信を継続する(S404)。
【0055】
次に、端末の記録部122で既に録画を進行しており、かつ、記録部でこれ以上の録画を行うことができない場合(S418)には、表示部126に、図8の端末で推薦コンテン録画を行う際の進行中の録画中止を選択させる説明図のように、画面上に録画中止をするかどうかの選択入力(801)を表示する(S419)。ユーザから中止の指示入力がリモコン等(S405)から表示端末になされた場合には(S420、S421)、進行中の録画を中止し(S422)、視聴中だったコンテンツの録画を開始する(S423)。なお、一定時間操作がない場合や拒否を示す入力、たとえば指定した決定ボタン以外のリモコン操作があるような場合には進行中の録画を優先して視聴中コンテンツの録画の意思がないと判断し、録画中止の選択表示を終了しても良く、表示端末で進行中のコンテンツ録画を継続する(S421)。記録部122の制限および受信部124の数に応じたコンテンツ録画が十分可能な場合には、録画中止の指示表示を行うことなく、視聴中のコン
テンツの録画を開始しても良い。この後ユーザは視聴行動を続けるが、このときは推薦され変更を指示した、別のコンテンツを視聴することとなる(S406)。
【0056】
これらのように、端末においてユーザ現在視聴中のコンテンツよりも嗜好度が高いと推薦サーバが評価し、表示変更をユーザに選択させて推薦コンテンツの1つへの変更を意図している場合には、新たな推薦コンテンツを端末におけるユーザへの表示を行う処理(S411)より継続し、推薦コンテンツ1を現在視聴中のコンテンツへと、表示端末120および推薦サーバ100での処理を遷移すると同時に、先ほどまでに視聴していたコンテンツは必要に応じて録画されており、後ほど視聴することを可能とする。
【0057】
本実施例によれば、サーバにてユーザの嗜好と複数コンテンツを実時間で評価し、時々刻々と変化するコンテンツのシーン単位でより好適なコンテンツを推薦することで、見逃し防止によるユーザ補助、および、別コンテンツへの誘導を行うことでの表示端末の活性時間増加による表示端末価値向上へ貢献することができる。
【実施例2】
【0058】
本発明の第2の実施形態のコンテンツ推薦システムは、前述した第1の実施の形態と同様のシステムであるが、推薦サーバ100のアイドル時推薦コンテンツ提供機能により、現在配信可能なコンテンツのいずれもが嗜好度が低い場合に、あらかじめ設定したサービスを推薦する動作を行う例である。ここでのサービスとは、端末が提供する機能や、端末に接続された外部機器の機能、外部サーバによるメールおよびウェブ技術を用いたウェブコンテンツ、あるいは、これらを複合的に組み合わせたアプリケーションなどのアイドル時コンテンツ情報サービスである。このサービスの中にはコンテンツ配信を行うアプリケーションサーバがあっても良い。
【0059】
図9A,図9Bは、本発明の第2の実施の形態において推薦コンテンツがない場合に、アイドル時コンテンツ情報のサービス推薦を行う処理シーケンス図である。図3Aの第1の実施形態のユーザ嗜好情報の生成・更新の処理シーケンスはあらかじめ行っておき、同様にユーザ嗜好情報を構成してあるとする。また、図9Aの処理シーケンスは、視聴中コンテンツおよび別コンテンツをユーザ嗜好と比較評価し端末に推薦する処理シーケンスの途中までは、第1の実施例に関して図4で述べたものと同様に行うため、途中までの説明は省略する。
【0060】
すなわち、図9Aでは、図4の処理シーケンスの途中に、表示端末120および推薦サーバ共に、視聴中のコンテンツおよびいくつかの別コンテンツのすべての嗜好度が、あらかじめ推薦サーバにて設定された閾値を超えるものが存在するか否かの判定を行う処理(S413、S445)が追加されている。なお、この閾値は、推薦サーバ上であらかじめシステム管理者により設定されても良いし、端末の出荷設定、あるいはユーザが端末上の表示部126および入力部127を用いて設定した値をあらかじめユーザ属性情報データベース101の情報の一要素として推薦サーバに伝達し記録しておいても良い。図10は、端末の表示部におけるこの閾値およびサービス設定情報の設定画面の説明図である。画面上のつまみ表示1003をユーザ150がリモコンの左右ボタン等を用いて移動させることにより、嗜好度が0から1の正規化された値を変化する場合、「なし」が0.0(嗜好度がいずれの値となっても動作しない)とし、例えば「低」は0.6程度になるようにその間を求められるスライダの値を閾値としてもよい。
【0061】
図9Aの処理シーケンスにおける推薦サーバ100にて、上述のように設定された閾値を超えるものが存在しない場合(S445、図9(3))、推薦サーバ上のユーザ属性情報データベース101の情報の一要素として登録するサービス設定情報を取得する(図9BのS931)。このサービス設定情報は、あらかじめユーザにより設定されているとする。図10では、推薦サービスとして優先度の順に5つのサービスまで、この例では4つ、すなわち「メール」「ネットビデオ」「録画番組」および「ゲーム」が登録されている。また、図11は、表示端末120の表示部126におけるサービス設定情報の詳細設定の説明図である。これは図10の設定ボタンが押された場合に詳細を設定するための画面であり、この図は図10のメール1004の設定ボタン1005がユーザのリモコン操作により押された状態で表示部126に表示される。この例では、メールの受信サーバアドレス1103、および送信サーバアドレス1105が「mail.hogehoge.ne.jp」に設定され、ユーザID1106が「user-hoge」に、ログインパスワード1109はテキストを表示しないが設定されていることを示している。これらは、それぞれの表示の右にある設定ボタンを押して別の表示にすることにより、ユーザのリモコン操作等により設定入力をすることができる。なお、これらサービス設定は、端末や推薦サーバにてあらかじめ規定されたサービスであっても良く、このサービスを推薦コンテンツと同様にそのサービス属性情報を用いて推薦することで設定としても良い。
【0062】
このように推薦サーバ100では、ユーザ属性情報データベース101から取得(S931)したサービス設定情報から、サービス選択を行う(S932)。この選択の方法は、図10のように優先度を考慮してユーザ150が並べた通りの5つを順に並べても良いし、優先度によって選択される確率、たとえば設定されたサービスが5つだとしたら優先度順に0.3、0.25、0.2、0.15、0.1を与え乱数を生成するなどしてこの中から1つ選んだり、あるいは、同様に5つを選択して順に並べたりしても良い。このようにして選択された1つ以上の推薦サービスを推薦サービス情報として、表示端末120へ送信する(S933)。
【0063】
図12は、推薦サービス情報として伝達するデータの説明図である。推薦サービス情報には、例えば、そのイベントとしての「推薦サービス」1201と、現在視聴中のコンテンツの嗜好度1202、推薦する現在配信可能なサービスの数1203、それぞれのサービスを示す名称と1204とそのURI1205が推薦サービスの数だけ示される。図12の例では、推薦サービス数は4であるため、サービス2?4のそれぞれのパラメタ(1207?1211)が記されている。この例では、サービス1としては「メール」が「svc://center/user-hoge/S1.svc」のURIにて、特定センターにアクセスすることでサービスを受けることができる。サービス2としては「録画番組」として「svc://rec?=last-rec」のURIにて、もっとも最近録画した番組を再生することができる。サービス3としては、「ゲーム」がURI「svc://internal/aux3/」としてここでは端末の外部入力3に接続した家庭用ゲーム機の映像が視聴できるとしている。サービス4としては「ネットビデオ」として「svc://center/user-hoge/S3.svc」のURIにて、センターにアクセスすることでサービスを受けることができる。このネットビデオに関しては、推薦サーバにて、外部コンテンツサーバ160に蓄積されているコンテンツあるいはそのコンテンツ情報を取得し、あらかじめユーザの嗜好に合わせて推薦順序を定めておいても良い。そのようにして推薦順序を定めておき、端末が上記URI「svc://center/user-hoge/S3.svc」にアクセスすると、この外部コンテンツサーバから配信を受けるためのコンテンツ情報を表示端末120に送信し、端末から当該外部コンテンツサーバより配信を受けるようにしても良い。また、URIにそれぞれの外部コンテンツサーバ、およびアプリケーションサーバのアドレスを直接設定し端末に送信しても良い。
【0064】
図9Bに戻って、推薦サーバ100から推薦サービス情報が送られると(S912)、表示端末120はそれを受信し(S912)、表示部126を用いてユーザ150に内容を提示する(S913)。表示の方法はユーザがこれを確認し(S902)サービスを1つ選択すると(S903)、端末はこれを確認して推薦サービス情報から当該サービスへアクセスするためのURIを取得する(S914)。」

5 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献5(特開2011-160167号公報)には、図面ともに次の事項が記載されている。

「【技術分野】
【0001】
本発明は、記録再生装置に関する。例えば、映像情報を記録再生する記録再生装置に関する。」

「【0054】
図16に、記録コンテンツリストに視聴率を表示した場合の表示例について示す。横軸
に記録コンテンツのチャンネルを表示する。縦軸には、視聴率順にコンテンツを表示する。コンテンツ記録後に、視聴率配信サーバやWeb情報から記録したコンテンツの視聴率を取得する。その視聴率に基づきコンテンツを表示する。ここでは視聴率の高いものから表示しているが、低いものから表示してもよい。横軸と縦軸の内容は逆であってもよい。
【0055】
これにより、ユーザは一般的によく視聴されている記録コンテンツより視聴することができ、視聴率の高いコンテンツの見逃しを防止することができる。」

【図16】

6 当審の拒絶の理由に引用された引用文献B(特開2003-22381号公報)には、図面ともに次の事項が記載されている。

「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビやラジオによるスポットCM枠を始めとして、新聞、雑誌等の刊行物やインターネットに掲載する広告に至るまで、全ての情報伝播媒体に設定されたCM枠をインターネットの公開市場で電子商取引するためのCM枠斡旋システムに関する。」

「【0073】図10は番組情報の画面図、そして図10に示すように例えば、5月15日(火)20:54?21:53「開運!なんでも鑑定団」に関し、その番組に対する各層別の視聴率を第三者の調査機関による客観情報が開示される。それによれば、職業別なら主婦が35%で、年齢別なら30?39歳の人が39%とあるので、家庭料理の食材や小さい子供に与えるおやつ等をCM放送すれば効果的だと推定できる。
【0074】図10に示した番組情報を食品会社のCM宣伝担当者が見て、同画面下の「空き枠情報を見る」の欄をクリックし、図9に戻して見てその番組表21により空き枠であることを確認できたなら、図示せぬ「CMスポットコンテンツ情報を見る」の欄をクリックする等の画面切り換え方法により、図11に示す放送コンテンツ入力の画面へ切り換えて、放送を希望するCMスポットコンテンツ情報を確認する。」

【図10】

7 当審の拒絶の理由に引用された引用文献C(特許第4637969号公報)には、図面ともに次の事項が記載されている。

「【技術分野】
【0001】
本発明は,ウェブページに含まれる文章の主意を示す最適語であるタグなどの分類語を抽出し,分類語を集積してリアルタイムなタグデータベースを構築する方法,そのタグデータベースを用いてウェブページの主意をリアルタイムに反映した情報推奨方法,及びそのタグデータベースを用いてウェブページの主意,およびユーザの嗜好をリアルタイムに反映した広告等の情報マッチング方法に関する。」

「【0120】
コンピュータ2は,ウェブページ検索工程で検索されたウェブページへのリンク62を表示する(ステップ204)。図11は,リンク表示が行われたウェブサイトの例である。図11に示されるように,コンピュータ2は,上記の分類語と関連度が高いウェブページに含まれる画像をも把握し,これらを合わせて表示するようにしてもよい。
【0121】
この実施例は,新聞記事がウェブページのテキストとしてクライアントに入力された場合に,その新聞記事に関連するウェブページのリンクを自動的に表示できるようにしてもよい。たとえば,芸能ニュースの記事を作成した場合,その記事がクライアントに入力されると,芸能人に関連した過去の記事が自動的にリンクされて,記事の下方部分に表示されるようにしてもよい。」

第6 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。
ア 引用発明の「ユーザデバイス106の表示を制御するプログラム」は、本願発明1の「端末装置により実行される表示プログラム」に対応する。

イ 引用発明の「ユーザの対応する関心や性別、年齢等のデモフラフィック」は、本願発明1の「ユーザのコンテキスト」に相当する。
そうすると、引用発明の「ユーザの対応する関心や性別、年齢等のデモフラフィックにもとづいて選択された広告を表示する」ことは、本願発明1の「前記端末装置を利用するユーザのコンテキストに対応するコンテンツ」を表示することに相当する。

ウ 本願の発明の詳細な説明に
「【0010】
(実施形態)
〔1.表示処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。図1の例では、コンテンツとともに、コンテンツとユーザとの関係性を示す関連情報が端末装置10に表示される場合と、コンテンツとともに、コンテンツの参照情報が端末装置10に表示される場合とを示す。なお、ここでいう関連情報には、ユーザとの関連する情報であれば、種々の情報が含まれてもよい。例えば、関連情報には、コンテンツをユーザに推奨する推奨情報やユーザにコンテンツが提供された理由を示す理由情報等の種々の情報が含まれてもよい。図1の例では、関連情報が、コンテンツがユーザの属性に関連するものであることを示す情報である場合を示す。」
と記載されているように、本願発明1の「関連情報」には、ユーザにコンテンツが提供された理由を示す理由情報が含まれているから、引用発明の「「あなたは、…なので、この広告を受信しました」等の、広告が選択された理由」は、本願発明1の「当該ユーザに関連する関連情報」に相当する。
そうすると、引用発明の「「あなたは、…なので、この広告を受信しました」等の、広告が選択された理由の表示を行うこと」は、本願発明1の「当該ユーザに関連する関連情報を表示」することに相当する。

エ そうすると、引用発明の「ユーザの対応する関心や性別、年齢等のデモフラフィックにもとづいて選択された広告を表示するとともに、「あなたは、…なので、この広告を受信しました」等の、広告が選択された理由の表示を行うこと」は、本願発明1の「前記端末装置を利用するユーザのコンテキストに対応するコンテンツとともに、当該ユーザに関連する関連情報を表示」することに相当する。

エ そうすると、本願発明1と引用発明とは以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「端末装置により実行される表示プログラムであって、
前記端末装置を利用するユーザのコンテキストに対応するコンテンツとともに、当該ユーザに関連する関連情報を表示する表示手順、
を端末装置に実行させることを特徴とする表示プログラム。」


[相違点1]
本願発明1は、「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」という表示手順を行っているのに対して、引用発明は、対応する表示手順をおこなっていない点。

(2)相違点についての判断
上記相違点1について検討すると、引用文献2ないし5及びB、Cには、「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」ことは記載されておらず、また該表示が周知の表示であるともいえない。
加えて、上記相違点1に係る表示が周知の表示あったとしても、引用発明のユーザの対応する関心や性別、年齢等のデモフラフィックにもとづいて選択された広告を表示する広告スロットは、ユーザの対応する関心や性別、年齢等のデモフラフィックにもとづいて選択された広告を表示するスロットであるから、このスロットに、「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示」するようにすることには、阻害要因があるといえる。
そうすると、本願発明1は、当業者であっても引用発明、並びに引用文献2ないし5及びB、Cに記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2 本願発明2ないし12について
本願発明2ないし12も、本願発明1の「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」と同じ表示手順を行っているから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても引用発明、並びに引用文献2ないし5及びB、Cに記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

3 本願発明13ないし17について
本願発明13ないし17は、本願発明1の「表示プログラム」の発明に対応する、それぞれ「表示方法」、「端末装置」、「生成装置」、「生成方法」、「生成プログラム」の発明であり、本願発明1の「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」という表示手順に対応する、「表示」もしくは「生成」を行っているから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても引用発明、並びに引用文献2ないし5及びB、Cに記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

第7 原査定の概要及び原査定についての判断
原査定は、請求項1ないし23に係る発明について、上記引用文献1ないし5に基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというものである。
しかしながら、令和3年3月1日付け手続補正により補正された請求項1及び13ないし17には、それぞれ「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」という表示手順、「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」という表示手順に対応する、「表示」もしくは「生成」を備えるものとなっており、上記のとおり、本願発明1ないし17は、上記引用文献1に記載された発明及び上記引用文献2ないし5に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明できたものではない。
したがって、原査定を維持することはできない。

第8 当審拒絶理由について
当審拒絶理由は、請求項1ないし18に係る発明について、上記引用文献AないしEに基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというものである。
しかしながら、令和3年3月1日付け手続補正により補正された請求項1及び13ないし17には、それぞれ「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」という表示手順、「前記ユーザのコンテキストに対応しないコンテンツを表示する場合、当該コンテンツとともに、当該コンテンツのコンテキストに関する参照情報であって、当該コンテンツに関連し、当該コンテンツよりも過去に公開された他のコンテンツとの関係を示す参照情報を、前記参照情報を通知した時の前記ユーザの前記コンテンツの第1選択率と、前記参照情報を通知していない時の前記ユーザの前記コンテンツの第2選択率との差が所定の閾値以上である場合は表示し、前記第1選択率と前記第2選択率との差が前記所定の閾値未満である場合は表示しない」という表示手順に対応する、「表示」もしくは「生成」を備えるものとなっており、上記のとおり、本願発明1ないし17は、上記引用文献1に記載された発明及び上記引用文献AないしEに記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明できたものではない。

第9 むすび
以上のとおり、本願発明1ないし17は、当業者が引用発明及び引用文献2ないし5に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。
したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2021-04-21 
出願番号 特願2017-52984(P2017-52984)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 北川 純次  
特許庁審判長 ▲吉▼田 耕一
特許庁審判官 太田 龍一
小田 浩
発明の名称 表示プログラム、表示方法、端末装置、生成装置、生成方法、及び生成プログラム  
代理人 特許業務法人酒井国際特許事務所  
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