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審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 H04W
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H04W
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04W
管理番号 1373620
審判番号 不服2020-3421  
総通号数 258 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-06-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-03-12 
確定日 2021-05-18 
事件の表示 特願2018-550455「ACK/NACKのフィードバック方法及び関連装置」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 9月28日国際公開、WO2017/162008、平成31年 4月 4日国内公表、特表2019-509699、請求項の数(24)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2017年(平成29年)3月1日(パリ条約による優先権主張 外国庁受理 2016年3月25日 中国(CN))を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。

平成30年11月 2日 手続補正書の提出
令和 元年 7月 5日付け 拒絶理由通知書
令和 元年10月16日 意見書、手続補正書の提出
令和 元年11月 1日付け 拒絶査定
令和 2年 3月12日 拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提出
令和 2年 9月17日付け 拒絶理由通知書(当審)
令和 2年12月23日 意見書、手続補正書の提出
令和 3年 3月 4日 応対記録
令和 3年 3月 4日付け 拒絶理由通知書(当審)
令和 3年 3月12日 意見書、手続補正書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和元年11月1日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

3.(新規性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。

4.(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)

●理由3(特許法第29条第1項第3号)、理由4(特許法第29条第2項)について

・請求項 1ないし5、7ないし11、13ないし17、19ないし23
・引用文献等 1

●理由4(特許法第29条第2項)について

・請求項 1ないし5、7ないし11、13ないし17、19ないし23
・引用文献等 1及び2

・請求項 6、12、18、24
・引用文献等 1ないし3

<引用文献等一覧>
1.米国特許出願公開第2014/0328333号明細書
2.Nokia Networks, Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Considerations of FDD DL HARQ for Supporting Latency Reduction[online],3GPP TSG-RAN WG1#84,3GPP,2016年 2月19日,R1-160798,検索日[2019.07.05],インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84/Docs/R1-160798.zip>
3.国際公開第2015/104767号

第3 当審拒絶理由の概要
当審拒絶理由(令和3年3月4日付け拒絶理由通知書)の概要は次のとおりである。

1.(明確性)この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。



請求項2に記載の「前記P=、」及び「ここで、は切り上げを示し」が何を示しているのか不明確である。
さらに、請求項2の「Kは第1指示フィールドで示されるACK/NACKフィードバック情報を伝送することができる時間領域位置の数であり,Kは正整数である」との記載の前に「K」についての記載がなく、当該記載が何を意図したものか不明確である。
また、請求項8、14、20についても同様である。
さらに、請求項2を引用する請求項5、請求項8を引用する請求項11、請求項14を引用する請求項17及び請求項20を引用する請求項23についても同様である。
よって、請求項2、5、8、11、14、17、20、23に係る発明は明確でない。

第4 本願発明について
本願の請求項1ないし24に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明24」という。)は、令和3年3月12日の手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1ないし24に記載された事項により特定される以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネルを受信するステップと、
前記端末は、第1指示フィールドに従って、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定し、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記ACK/NACKフィードバック情報を伝送するステップとを備え、
前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ、前記第1指示フィールドは、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのものであり、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のシンボルの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のシンボルを起点とする連続A個のアップリンクシンボルを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のTTIの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のTTIを起点とする連続A個のアップリンクTTIを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のスロットを起点とする連続A個のスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のマイクロタイムスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のマイクロタイムスロットを起点とする連続A個のマイクロタイムスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のサブフレームの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のサブフレームを起点とする連続A個のサブフレームを占有し、前記Aは1より大きい正整数であることを特徴とするACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項2】

【請求項3】
前記端末は、第1TTI長及び/または第2TTI長に基づき、前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在する無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットの番号を確定し、確定された前記無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットル内の前記第1指示フィールドに示される時間領域リソースを前記ACK/NACKのフィードバック情報の時間領域位置とするステップをさらに備え、
前記第1TTI長は、前記第1物理ダウンリンク制御チャネル及び/または前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのTTI長であり、前記第2TTI長は、予め設定されたかまたは約定された、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのTTI長であることを特徴とする請求項1に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項4】
前記端末は、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルを伝送するシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号と、前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースのシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号、の大小順または前後順に基づき、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項5】
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在する無線フレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームの以後のn1番目の無線フレームであり、前記n1は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するハーフフレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームの以後のn2番目のハーフフレームであり、前記n2は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットの以後のn4番目のスロットであり、前記n4は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するマイクロタイムスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するマイクロタイムスロットの以後のn5番目のマイクロタイムスロットであり、前記n5は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するシンボルは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するシンボルの以後のn7番目のシンボルであり、前記n7は正整数であることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項6】
前記端末が複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルの第1指示フィールドそれぞれに基づいて確定したACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置が同様であれば、前記端末が、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記ACK/NACKフィードバック情報を伝送する場合、
前記端末は、前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのDCIに含まれるダウンリンク割り当てインデックス(DAI)指示フィールドに基づき、前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのうちの各々第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは各々第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報をカスケードした後、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において伝送することを特徴とする請求項1に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項7】
基地局は、端末に第1物理ダウンリンク制御チャネルを送信するステップと、
前記基地局は、第1指示フィールドに基づいて確定されたACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記端末からフィードバックされた前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報を、受信するステップとを備え、
前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ、前記第1指示フィールドは、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのものであり、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のシンボルの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のシンボルを起点とする連続A個のアップリンクシンボルを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のTTIの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のTTIを起点とする連続A個のアップリンクTTIを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のスロットを起点とする連続A個のスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のマイクロタイムスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のマイクロタイムスロットを起点とする連続A個のマイクロタイムスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のサブフレームの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のサブフレームを起点とする連続A個のサブフレームを占有し、前記Aは1より大きい正整数であることを特徴とするACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項8】

【請求項9】
前記基地局は、第1TTI長及び/または第2TTI長に基づき、前記第1指示フィールドにより示される、時間領域リソースが所在する無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットの番号を確定し、確定された前記無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットル内の前記第1指示フィールドに示される時間領域リソースを前記ACK/NACKのフィードバック情報の時間領域位置とするステップをさらに備え、
前記第1TTI長は、前記第1物理ダウンリンク制御チャネル及び/または前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのTTI長であり、前記第2TTI長は、予め設定されたかまたは約定された、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのTTI長であることを特徴とする請求項7に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項10】
前記基地局前記第1物理ダウンリンク制御チャネルを伝送するシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号と、前記第1指示フィールドにより示される、時間領域リソースのシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号、の大小順または前後順に基づき、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を、確定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項11】
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在する無線フレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームの以後のn1番目の無線フレームであり、前記n1は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するハーフフレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームの以後のn2番目のハーフフレームであり、前記n2は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットの以後のn4番目のスロットであり、前記n4は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するマイクロタイムスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するマイクロタイムスロットの以後のn5番目のマイクロタイムスロットであり、前記n5は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するシンボルは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するシンボルの以後のn7番目のシンボルであり、前記n7は正整数であることを特徴とする請求項8または請求項10に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項12】
前記基地局が、前記端末の複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルの第1指示フィールドにより示される、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置が同様であると確定すれば、前記方法は、
前記基地局前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのDCIに含まれるダウンリンク割り当てインデックス(DAI)指示フィールドに基づき、前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのうちの各々第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは各々第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報のカスケード・シーケンスを確定し、確定された前記カスケード・シーケンスに基づき、前記時間領域位置において受信したACK/NACKフィードバック情報を分析するステップをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のACK/NACKのフィードバック方法。
【請求項13】
第1物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ、前記第1指示フィールドは、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのものである受信モジュールと、
前記第1指示フィールドに基づき、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定し、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記ACK/NACKフィードバック情報を伝送するフィードバックモジュールとを備え、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のシンボルの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のシンボルを起点とする連続A個のアップリンクシンボルを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のTTIの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のTTIを起点とする連続A個のアップリンクTTIを占有し、前記前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のスロットを起点とする連続A個のスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のマイクロタイムスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のマイクロタイムスロットを起点とする連続A個のマイクロタイムスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のサブフレームの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のサブフレームを起点とする連続A個のサブフレームを占有し、前記Aは1より大きい正整数であることを特徴とする端末。
【請求項14】

【請求項15】
前記フィードバックモジュールは、
第1TTI長及び/または第2TTI長に基づき、前記第1指示フィールドにより示される、時間領域リソースが所在する無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットの番号を確定し、確定された前記無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットル内の前記第1指示フィールドに示される時間領域リソースを前記ACK/NACKのフィードバック情報の時間領域位置とし、前記第1TTI長は、前記第1物理ダウンリンク制御チャネル及び/または前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのTTI長であり、前記第2TTI長は、予め設定されたかまたは約定された、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのTTI長であることを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項16】
前記フィードバックモジュールは、
前記第1物理ダウンリンク制御チャネルを伝送するサブフレーム番号及び/またはTTI番号及び/またはシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号と、前記第1指示フィールドにより示される、時間領域リソースのシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号、の大小順または前後順に基づき、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を、確定することを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項17】
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在する無線フレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームの以後のn1番目の無線フレームであり、前記n1は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するハーフフレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームの以後のn2番目のハーフフレームであり、前記n2は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットの以後のn4番目のスロットであり、前記n4は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するマイクロタイムスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するマイクロタイムスロットの以後のn5番目のマイクロタイムスロットであり、前記n5は正整数であり、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するシンボルは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するシンボルの以後のn7番目のシンボルであり、前記n7は正整数であることを特徴とする請求項14または請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記フィードバックモジュールは、
前記端末が複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルの第1指示フィールドそれぞれに基づいて確定したACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置が同様であれば、前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのDCIに含まれるダウンリンク割り当てインデックス(DAI)指示フィールドに基づき、前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのうちの各々第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは各々第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報をカスケードした後、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において伝送することを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項19】
端末に第1物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ、前記第1指示フィールドは、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのものである送信モジュールと、
前記第1指示フィールドに基づいて確定されたACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記端末からフィードバックされた前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報を、受信する受信モジュールとを備え、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のシンボルの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のシンボルを起点とする連続A個のアップリンクシンボルを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のTTIの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のTTIを起点とする連続A個のアップリンクTTIを占有し、前記前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のスロットを起点とする連続A個のスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のマイクロタイムスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のマイクロタイムスロットを起点とする連続A個のマイクロタイムスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のサブフレームの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のサブフレームを起点とする連続A個のサブフレームを占有し、前記Aは1より大きい正整数であることを特徴とする基地局。
【請求項20】

【請求項21】
処理モジュールをさらに備え、
前記処理モジュールは、第1TTI長及び/または第2TTI長に基づき、前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在する無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットの番号を確定し、確定された前記無線フレームまたはハーフフレームまたはスロットまたはマイクロタイムスロットル内の前記第1指示フィールドに示される時間領域リソースを前記ACK/NACKのフィードバック情報の時間領域位置とし、前記第1TTI長は、前記第1物理ダウンリンク制御チャネル及び/または前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのTTI長であり、前記第2TTI長は、予め設定されたかまたは約定された、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのTTI長であることを特徴とする請求項19に記載の基地局。
【請求項22】
処理モジュールをさらに備え、
前記処理モジュールは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルを伝送するシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号と、前記第1指示フィールドにより示される、時間領域リソースのシンボル番号及び/またはスロット番号及び/またはマイクロタイムスロット番号、の大小順または前後順に基づき、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を、確定することを特徴とする請求項19に記載の基地局。
【請求項23】
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在する無線フレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送する無線フレームの以後のn1番目の無線フレームであり、前記n1は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するハーフフレームは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するハーフフレームの以後のn2番目のハーフフレームであり、前記n2は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットであるか、または、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するスロットの以後のn4番目のスロットであり、前記n4は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するマイクロタイムスロットは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するマイクロタイムスロットの以後のn5番目のマイクロタイムスロットであり、前記n5は正整数であり、または、
前記第1指示フィールドにより示される時間領域リソースが所在するシンボルは、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルを伝送するシンボルの以後のn7番目のシンボルであり、前記n7は正整数であることを特徴とする請求項20または請求項22に記載の基地局。
【請求項24】
処理モジュールをさらに備え、
前記処理モジュールは、前記基地局が、前記端末の複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルの第1指示フィールドにより示される、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置が同様であると確定すれば、前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのDCIに含まれるダウンリンク割り当てインデックス(DAI)指示フィールドに基づき、前記複数の前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのうちの各々第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは各々第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報のカスケード・シーケンスを確定し、確定された前記カスケード・シーケンスに基づき、前記時間領域位置において受信したACK/NACKフィードバック情報を分析することを特徴とする請求項19に記載の基地局。」

第5 引用例の記載事項及び引用発明
1.引用例1について
原査定の拒絶理由及び当審拒絶理由で引用された米国特許出願公開第2014/0328333号明細書(以下、「引用例1」という)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審で付与した。)

(1)「[0044] The PCFICH transmitted in a first OFDM symbol of the subframe transports a control format indicator regarding the number (that is, the size of the control region) of OFDM symbols used to transmit control channels in the subframe. The user equipment first receives the CFI on the PCFICH and thereafter, monitors the PDCCH. Unlike the PDCCH, the PCFICH is transmitted through a fixed PCFICH resource of the subframe without using blind decoding.」
(当審仮訳:
[0044] サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(すなわち、制御領域のサイズ)に関する制御フォーマットインジケータを搬送する。ユーザ機器は、まず、PCFICH上にCFIを受信した後、PDCCHをモニタする。PDCCHと違って、PCFICHはブラインドデコーディングを使用せずに、サブフレームの固定されたPCFICHリソースを介して送信される。)

(2)「[0047] Control information transmitted through the PDCCH is called downlink control information (DCI). The DCI may include resource allocation (also referred to as downlink (DL) grant) of the PDSCH, resource allocation (also referred to as uplink (UL) grant) of the PUSCH, a set of transmission power control commands for individual UEs in a predetermined UE group, and/or activation of a voice over Internet protocol (VoIP). Table 2 shown below exemplifies a DCI format and a usage.」
(当審仮訳:
[0047] PDCCHを通じて伝送される制御情報はダウンリンク制御情報(DCI)と呼ばれている。DCIは、PDSCHのリソース割当(ダウンリンク(DL)グラントとも呼ばれる)、PUSCHのリソース割当(アップリンク(UL)グラントとも呼ばれる)、所定のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令の集合及び/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の活性化を含むことができる。以下に示す表2は、DCIフォーマットおよび使用を例示している。)

(3)「[0107] The user equipment receives the transport block through the PDSCH of the subframe n (S320).
[0108] The user equipment compares the size of the transport block with X (S330), transmits the ACK/NACK in the subframe n+k_(default) when the size of the transport block is equal to or smaller than X (S340-1), and transmits the ACK/NACK in the subframe n+k_(default)+k_(add) when the size of the transport block is larger than X (S340-2).」
(当審仮訳:
[0107] ユーザ機器は、サブフレームnのPDSCHを介してトランスポートブロックを受信する(S320)。
[0108] ユーザ機器は、トランスポートブロックのサイズをXと比較し(S330)、トランスポートブロックのサイズがXと等しいか小さい場合、サブフレームn+k_(default)でACK/NACKを送信し(S340-1)、トランスポートブロックのサイズがXよりも大きい場合、サブフレームn+k_(default)+k_(add)でACK/NACKを送信する(S340-2)。)

(4)「[0110] Meanwhile, the base station may transmit information on the ACK/NACK transmission timing included in the DCI. For example, information on k_(add) may be signaled by configuring a specific field in the DCI or combining states of other fields. That is, the base station may instruct the second subframe to the user equipment through the DCI.」
(当審仮訳:
[0110] 一方、基地局は、DCIに含まれるACK/NACK送信タイミングの情報を送信することができる。例えば、k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成すること、または、他のフィールドの状態を組み合わせることによって伝達されてもよい。すなわち、基地局は、DCIを介してユーザ機器に第2のサブフレームを指示することができる。)

引用例1の上記記載、及びこの分野における技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

ア 上記(1)によれば、ユーザ機器は、PDCCHをモニタする。

イ 上記(3)によれば、「ユーザ機器は、サブフレームnのPDSCHを介してトランスポートブロックを受信」し、「トランスポートブロックのサイズがXよりも大きい場合、サブフレームn+k_(default)+k_(add)でACK/NACKを送信する」。

ウ 上記(4)の「基地局は、DCIに含まれるACK/NACK送信タイミングの情報を送信することができる。例えば、k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成すること・・・によって伝達されてもよい。」の記載によれば、k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成することによって基地局から伝達される。

エ 上記(2)の「PDCCHを通じて伝送される制御情報はダウンリンク制御情報(DCI)と呼ばれている。DCIは、PDSCHのリソース割当(ダウンリンク(DL)グラントとも呼ぶ)・・・を含むことができる。」との記載によれば、DCIは、PDCCHを介して送信され、PDSCHのリソース割り当てを含む。

以上を総合すると、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「 ユーザ機器は、PDCCHをモニタすること、
ユーザ機器は、サブフレームnのPDSCHを介してトランスポートブロックを受信し、トランスポートブロックのサイズがXよりも大きい場合、サブフレームn+k_(default)+k_(add)でACK/NACKを送信すること、を含む方法であって,
k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成することによって基地局から伝達され、
DCIは、PDCCHを介して送信され、PDSCHのリソース割り当てを含む、
方法。」

2.引用例2について
原査定の拒絶理由及び当審拒絶理由で引用されたNokia Networks, Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Considerations of FDD DL HARQ for Supporting Latency Reduction(当審仮訳:レイテンシー削減をサポートするためのFDD DL HARQの考慮事項)[online],3GPP TSG-RAN WG1#84,3GPP,2016年 2月19日,R1-160798,検索日[2019.07.05],インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84/Docs/R1-160798.zip>(以下、「引用例2」という)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審で付与した。)

(1)「3. Downlink HARQ for sTTI
In LTE/LTE-A FDD, the UE is expected to feedback ACK/NACK in subframe n+4 in case a DL grant is detected in subframe n. A full HARQ-ACK cycle requires transmissions from both sides (2x propagation delay) as well as some necessary processing, which is absorbed into the 4 subframes delay. Figure 1 shows an example of FDD HARQ processing timing where the HARQ RTT is 8 TTIs.」(第2ページ下から4行目ないし同ページ下から1行目)
(当審仮訳:
3.sTTIのためのダウンリンクHARQ
LTE/LTE-A FDDでは、サブフレームnでDLグラントが検出された場合、UEはサブフレームn+4でACK/NACKをフィードバックすることが期待される。完全なHARQ-ACKサイクルには、4つのサブフレーム遅延に吸収される両サイドからの送信(2x伝播遅延)といくつかの必要な処理が必要である。図1に、HARQ RTTが8TTIであるFDD HARQ処理タイミングの例を示す。)

(2)「Observation #2: The design target needs to be a reasonable trade-off between sTTI length and HARQ-ACK timing assumptions (i.e. n+k). Operating with very short TTI length and a larger HARQ-ACK operation cycle (i.e. k>4) does not seems to be reasonable.」(第3ページ下から11行目ないし同ページ下から9行目)
(当審仮訳:
観察#2:設計目標は、sTTIの長さとHARQ-ACKタイミングの仮定(すなわち、n+k)の間の妥当なトレードオフである必要がある。TTIの長さが非常に短く、HARQ-ACK動作サイクルが大きい(つまり、k>4)動作は、妥当ではないようである。)

(3)「For different sTTI lengths and different cell sizes, the HARQ-ACK timing may be optimized with different values of k. However, the complexity of specification and implementation is increased significantly if different HARQ-ACK timing can be supported. Therefore a single fixed HARQ-ACK timing relation (n+k) for a certain sTTI length is preferred as we discussed in previous section. The exact value of k can be discussed further. But the legacy k=4 is preferred for FDD DL HARQ to simplify the HARQ operation design, where the ACK/NACK mapping and some other legacy designs can be reused to mitigate the implementation complexity. Please note that the potential coexistence issues with other legacy and ongoing features like eCA, LAA, etc are not fully investigated yet.」(第3ページ下から8行目ないし同ページ下から1行目)
(当審仮訳:
異なるsTTIの長さと異なるセルサイズの場合、HARQ-ACKのタイミングはkの異なる値で最適化できる。ただし、異なるHARQ-ACKタイミングをサポートできる場合は、仕様と実装の複雑さが大幅に増加する。したがって、前のセクションで説明したように、特定のsTTI長に対する単一の固定HARQ-ACKタイミング関係(n+k)が推奨される。kの正確な値については、さらに詳しく説明する。ただし、HARQ動作の設計を簡素化するためにFDD DL HARQにはレガシーk=4が推奨され、この場合、ACK/NACKマッピングやその他のレガシー設計を再利用して、実装の複雑さを軽減できる。eCA、LAAなどの他のレガシーおよび進行中の機能との潜在的な共存の問題はまだ完全には調査されていないことに注意されたい。)

引用例2の上記記載、及びこの分野における技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

ア 上記(1)の「LTE/LTE-A FDDでは、サブフレームnでDLグラントが検出された場合、UEはサブフレームn+4でACK/NACKをフィードバックすることが期待される。」との記載によれば、UEは、DLグラントをサブフレームnで検出し、サブフレームnより後のサブフレームにおいてACK/NACKをフィードバックするといえる。

イ 上記(2)の「設計目標は、sTTIの長さとHARQ-ACKタイミングの仮定(すなわち、n+k)の間の妥当なトレードオフである必要がある。」との記載によれば、所定のsTTI長において、HARQ-ACKタイミングはn+kと仮定されるといえる

ウ 上記(3)の「異なるsTTIの長さと異なるセルサイズの場合、HARQ-ACKのタイミングはkの異なる値で最適化できる。」との記載によれば、sTTI長が異なる場合、HARQ-ACKタイミングは異なるkの値により最適化されるといえる。

以上を総合すると、引用例2には、「UEは、DLグラントをサブフレームnで検出し、サブフレームnより後のサブフレームにおいてACK/NACKをフィードバックし、
ここで、所定のsTTI長において、HARQ-ACKタイミングはn+kと仮定され、
また、sTTI長が異なる場合、HARQ-ACKタイミングは異なるkの値により最適化される」という技術的事項が記載されていると認められる。

3.引用例3について
原査定の拒絶理由及び当審拒絶理由で引用された国際公開第2015/104767号(以下、「引用例3」という)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審で付与した。)

(1)「[0054] Each of the one or more UEs 102 may include one or more transceivers 118, one or more demodulators 114, one or more decoders 108, one or more encoders 150, one or more modulators 154, one or more data buffers 104 and one or more UE operations modules 124. For example, one or more reception and/or transmission paths may be implemented in the UE 102. For convenience, only a single transceiver 118, decoder 108, demodulator 114, encoder 150 and modulator 154 are illustrated in the UE 102, though multiple parallel elements (e.g., transceivers 118, decoders 108, demodulators 114, encoders 150 and modulators 154) may be implemented.」
(当審仮訳:
[0054]
1つ以上のUE102のそれぞれは、1つ以上のトランシーバ118、1つ以上の復調器114、1つ以上のデコーダ108、1つ以上のエンコーダ150、1つ以上の変調器154、1つ以上のデータバッファ104および1つ以上のUEオペレーションモジュール124を含む。例えば、UE102では1つ以上の受信および/または送信経路が実装される。便宜上、UE102では単一のトランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154)が実装されてもよい。

(2)「[0058] In general, the UE operations module 124 may enable the UE 102 to communicate with the one or more eNBs 160. The UE operations module 124 may include one or more of a UE first parameter module 126, a UE PUCCH format 1b reporting module 128 and a UE PUCCH format 3 reporting module 130.」
(当審仮訳:
[0058]
一般に、UEオペレーションモジュール124は、UE102が1つ以上のeNB160と通信することを可能にする。UEオペレーションモジュール124は、UE第1パラメータ・モジュール126、UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュール128およびUE PUCCHフォーマット3レポーティングモジュール130のうちの1つ以上を含む。)

(3)「[0064] The UE PUCCH format 1b reporting module 128 may monitor the DL downlink assignment index (DAI) filed in downlink control information (DCI) to determine the ordering and multiplexing of the HARQ-ACK bits. If the received maximum DL DAI is less than the first parameter, the remaining HARQ-ACK bits may be set to discontinuous transmission (DTX).」
(当審仮訳:
[0064]
UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュール128は、HARQ-ACKビットの順序付け及び多重を確定するために下りリンク制御情報(DCI)中にファイルされたDLダウンリンクアサインメントインデックス(DAI)をモニタする。受信した最大DL DAIが第1のパラメータより小さい場合、残りのHARQ-ACKビットは、非連続送信(DTX)にセットされる。)

引用例3の上記記載、及びこの分野における技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

ア 上記(1)の「1つ以上のUE102のそれぞれは、・・・UEオペレーションモジュール124を含む。」との記載によれば、UEは、UEオペレーションモジュールを含む。

イ 上記(2)の「UEオペレーションモジュール124は、・・・UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュール128・・・を含む。」との記載によれば、UEオペレーションモジュールは、UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュールを含む。

ウ 上記(3)の「UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュール128は、HARQ-ACKビットの順序付け及び多重を確定するために下りリンク制御情報(DCI)中にファイルされたDLダウンリンクアサインメントインデックス(DAI)をモニタする。」によれば、UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュールは、HARQ-ACKビットの順序付け及び多重を確定するためにDCI中のDAIをモニタするといえる。

以上を総合すると、引用例3には、「UEは、UEオペレーションモジュールを含み、UEオペレーションモジュールは、UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュールを含み、UE PUCCHフォーマット1bレポーティングモジュールは、HARQ-ACKビットの順序付け及び多重を確定するためにDCI中のDAIをモニタする」という技術的事項が記載されていると認められる。

第6 対比・判断
1.本願発明1について
本願発明1と引用発明とを対比する。

(1)引用発明の「ユーザ機器」と「PDCCH」と「DCI」は、それぞれ、本願発明1の「端末」と「第1物理ダウンリンク制御チャネル」と「ダウンリンク制御情報DCI」とに相当する。また、引用発明の「ACK/NACK」がフィードバック情報であることは技術常識であるから、本願発明1の「ACK/NACKフィードバック情報」に相当する。そして、引用発明の「サブフレームn+k_(default)+k_(add)」は、ACK/NACKを送信するサブフレーム、すなわちACK/NACKを送信する時間領域の位置を示すものであるから、本願発明1の「時間領域位置」に相当する。さらに、引用発明のk_(add)の情報がサブフレームn+k_(default)+k_(add)を確定するためのものであることは明らかであり、k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成することによって基地局から伝達されるのであるから、DCI内の特定フィールドもサブフレームn+k_(default)+k_(add)を確定するためのものであることは明らかである。してみれば、引用発明の「特定フィールド」は、本願発明1の「第1指示フィールド」に相当する。
また、引用発明の方法は、端末がACK/NACKを送信する方法であるから、本願発明1と引用発明とは、「ACK/NACKのフィードバック方法」である点で共通する。

(2)引用発明において、ユーザ機器はPDCCHをモニタすることにより、PDCCHを受信することは明らかであるから、引用発明の「ユーザ機器は、PDCCHをモニタすること」は、本願発明1の「端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネルを受信するステップ」に相当する。

(3)ここで、本願発明1の「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報」との事項に関して、「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネル」との記載は、択一的な選択肢の要素を記載したものであり、当該択一的な選択肢のうちの1つの要素で特定されるものを含むから、本願発明1の上記事項に関して、択一的な選択肢の要素のうち「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネル」についての「ACK/NACKフィードバック情報」について、以下に検討を行う。
引用発明1の「PDSCH」は、当該PDSCHのリソース割当がPDCCHを介して送信されるDCIに含まれるから、PDCCHに対応するPDSCHといえ、さらに、引用発明1の「ACK/NACK」は、PDSCHを介して受信されるトランスポートブロックについてのACK/NACKであるから、PDSCHのACK/NACKといえる。そうすると、本願発明1と引用発明は双方とも「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報」を伝送する点で共通する。
また、引用発明のユーザ機器は、サブフレームn+k_(default)+k_(add)でACK/NACKを送信するにあたり、サブフレームn+k_(default)+k_(add)を確定すること、また、サブフレームn+k_(default)+k_(add)の確定が、k_(add)の情報に従ってなされることは明らかである。さらに、引用発明では、k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成することによって基地局から伝達されるのであるから、サブフレームn+k_(default)+k_(add)の確定が特定のフィールドに従ってなされることは明らかである。してみれば、引用発明の「ユーザ機器は、サブフレームnのPDSCHを介してトランスポートブロックを受信し、トランスポートブロックのサイズがXよりも大きい場合、サブフレームn+k_(default)+k_(add)でACK/NACKを送信すること」及び「k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成することによって基地局から伝達され、DCIは、PDCCHを介して送信され、PDSCHのリソース割り当てを含」むことは、本願発明1の「前記端末は、第1指示フィールドに従って」、「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定し、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記ACK/NACKフィードバック情報を伝送するステップ」に相当する。
そして、引用発明は、本願発明1の「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネル」との記載における択一的な選択肢のうちの1つの要素である「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネル」に関する発明を含むものであるから、引用発明の「ユーザ機器は、サブフレームnのPDSCHを介してトランスポートブロックを受信し、トランスポートブロックのサイズがXよりも大きい場合、サブフレームn+k_(default)+k_(add)でACK/NACKを送信すること」及び「k_(add)の情報は、DCI内の特定のフィールドを構成することによって基地局から伝達され、DCIは、PDCCHを介して送信され、PDSCHのリソース割り当てを含」むことは、本願発明1の「前記端末は、第1指示フィールドに従って、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定し、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記ACK/NACKフィードバック情報を伝送するステップ」に含まれる。

(4)引用発明の「特定のフィールド」は、DCI内に構成されるのであるから、DCIに含まれる。また、DCIはPDCCHを介して送信されるから、引用発明の「DCIは、PDCCHを介して送信され」、「DCI内の特定のフィールドを構成すること」は、本願発明1の「第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ」ることに相当する。
また、上記(1)で説示したように、引用発明のDCI内の「特定フィールド」は、サブフレームn+k_(default)+k_(add)を確定するためのものであるから、本願発明1の「第1指示フィールド」と同様に、「ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのもの」である。
そうすると、本願発明1の「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ、前記第1指示フィールドは、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのもの」と、引用発明の「kaddの情報は、DCI内の特定のフィールドを構成することによって基地局から伝達され、DCIは、PDCCHを介して送信され」ること及び「サブフレームn+k_(default)+k_(add)でACK/NACKを送信すること」とは、「第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ、前記第1指示フィールドは、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのもの」である点で一致する。
ただし、本願発明1の「ダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ」る「第1物理ダウンリンク制御チャネル」は、「前記第1物理ダウンリンク制御チャネル」であるところ、「前記」により指示される「第1物理ダウンリンク制御チャネル」は、「前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネル」とあることから、「対応する第1物理ダウンリンク共有チャネル」がある「第1物理ダウンリンク制御チャネル」である。そうすると、本願発明1の「第1物理ダウンリンク制御チャネル」は、「対応する第1物理共有チャネル」があり、さらに、「ダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールド」が含まれるのに対し、引用発明1の「PDCCH」に対応するPDSCHがあるものの、そのような特定がされていない点で相違する。

以上のことから、本願発明1と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。

(一致点)
「 端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネルを受信するステップと、
前記端末は、第1指示フィールドに従って、前記第1物理ダウンリンク制御チャネルまたは前記第1物理ダウンリンク制御チャネルに対応する第1物理ダウンリンク共有チャネルのACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定し、前記ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置において、前記ACK/NACKフィードバック情報を伝送するステップとを備え、
第1物理ダウンリンク制御チャネルのダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールドが含まれ、前記第1指示フィールドは、ACK/NACKフィードバック情報の時間領域位置を確定するためのものであることを特徴とするACK/NACKのフィードバック方法。」

(相違点1)
本願発明1の「第1物理ダウンリンク制御チャネル」は、「対応する第1物理共有チャネル」があり、さらに、「ダウンリンク制御情報DCIに第1指示フィールド」が含まれるのに対し、引用発明1の「PDCCH」に対応するPDSCHがあるものの、そのような特定がされていない点

(相違点2)
本願発明1では、「前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のシンボルの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のシンボルを起点とする連続A個のアップリンクシンボルを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のTTIの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のTTIを起点とする連続A個のアップリンクTTIを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のスロットを起点とする連続A個のスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のマイクロタイムスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のマイクロタイムスロットを起点とする連続A個のマイクロタイムスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のサブフレームの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のサブフレームを起点とする連続A個のサブフレームを占有し、前記Aは1より大きい正整数である」のに対し、引用発明1では、そのような特定がされていない点。

上述のとおり、本願発明1と引用発明とは、上記相違点1及び2で相違するから、本願発明1は引用発明ではない。

また、事案に鑑み、上記相違点2について先に検討すると、上記相違点2のように「前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のシンボルの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のシンボルを起点とする連続A個のアップリンクシンボルを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のTTIの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のTTIを起点とする連続A個のアップリンクTTIを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のスロットを起点とする連続A個のスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のマイクロタイムスロットの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のマイクロタイムスロットを起点とする連続A個のマイクロタイムスロットを占有し、前記Aは1より大きい正整数であり、または、
前記第1指示フィールドは、前記ACK/NACKフィードバック情報の伝送に占有すべき1番目のサブフレームの位置を示し、前記ACK/NACKフィードバック情報は、前記1番目のサブフレームを起点とする連続A個のサブフレームを占有し、前記Aは1より大きい正整数である」ことは、引用例2及び3に記載も示唆もされておらず、周知技術であるともいえない。
したがって、上記相違点1を検討するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても、引用発明及び引用例2及び3のそれぞれに記載された技術的事項に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。

さらに、主たる引用例を引用例2とした場合であっても、上述したとおり、引用例1ないし3には上記相違点2に係る発明特定事項が記載も示唆もされておらず、周知技術であるともいえない。
したがって、本願発明1は、当業者であっても、引用例2に記載された発明及び引用例1及び3のそれぞれに記載された技術的事項に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。

2.本願発明2ないし6について
本願発明2ないし6は、本願発明1の発明特定事項を全て含むから、本願発明1と同じ理由により、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2及び3のそれぞれに記載された技術的事項、又は引用例2に記載された発明及び引用例1及び3のそれぞれに記載された技術的事項に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。

3.本願発明7ないし24について
本願発明7ないし24は、本願発明1の上記相違点2の発明特定事項と同様の発明特定事項を備えるから、本願発明1と同様の理由により、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2及び3のそれぞれに記載された技術的事項、又は引用例2に記載された発明及び引用例1及び3のそれぞれに記載された技術的事項に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。

第7 原査定についての判断
本願発明1ないし24は、上記「第6」の「1.」ないし「第6」の「3.」のとおり、原査定において引用された引用例1に記載された発明ではなく、また、当業者であっても、原査定において引用された引用例1に記載された発明及び引用例2及び3のそれぞれに記載された技術的事項、又は引用例2に記載された発明及び引用例1及び3のそれぞれに記載された技術的事項に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第8 当審拒絶理由の判断
令和3年3月12日にされた手続補正により、請求項2を、「

」と補正した。また、請求項8、14、20も請求項2と同様の補正をした。
これにより、請求項2、8、14、20の記載は明確となったので拒絶理由は解消された。

第9 むすび
以上のとおり、本願発明1ないし24は、引用例1に記載された発明ではなく、また、当業者が引用例1に記載された発明及び引用例2及び3のそれぞれに記載された技術的事項、又は引用例2に記載された発明及び引用例1及び3のそれぞれに記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものとはいえない。
したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。


 
審決日 2021-04-20 
出願番号 特願2018-550455(P2018-550455)
審決分類 P 1 8・ 537- WY (H04W)
P 1 8・ 121- WY (H04W)
P 1 8・ 113- WY (H04W)
最終処分 成立  
前審関与審査官 伊東 和重  
特許庁審判長 廣川 浩
特許庁審判官 國分 直樹
永田 義仁
発明の名称 ACK/NACKのフィードバック方法及び関連装置  
代理人 特許業務法人平木国際特許事務所  
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