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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H04W
管理番号 1374154
審判番号 不服2020-9643  
総通号数 259 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-07-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-07-09 
確定日 2021-06-01 
事件の表示 特願2019-21719「バンドリングを考慮したアップリンク制御情報(UCI)送信」拒絶査定不服審判事件〔令和元年7月4日出願公開,特開2019-110555,請求項の数(22)〕について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は,特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,2014年(平成26年)7月29日(パリ条約による優先権主張 外国庁受理 2013年7月30日 アメリカ合衆国(US),2014年7月28日 アメリカ合衆国(US))を国際出願日とする特願2016-531808号の一部を平成31年2月8日に新たな特許出願としたものであって,その手続の経緯は以下のとおりである。

平成31年 3月 8日 上申書及び手続補正書の提出
令和 元年11月15日付け 拒絶理由通知書
令和 2年 2月19日 意見書及び手続補正書の提出
令和 2年 3月 3日付け 拒絶査定
令和 2年 7月 9日 審判請求書及び手続補正書の提出
令和 2年11月17日 上申書の提出
令和 3年 1月21日付け 拒絶理由通知書(当審)
令和 3年 3月11日 意見書及び誤訳訂正書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和2年3月3日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

(明確性)この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

(1)請求項1記載の「前記第1の複数の連続したTTIの各々において同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)処理数が使用される」の意味が,明細書を参酌しても理解できないから,請求項1に係る発明が不明確である。また,請求項11,20,21に係る発明,及びこれらの請求項を引用する請求項2ないし10,12ないし19,22に係る発明も,同様に不明確である。

(2)請求項1記載の「前記UCIとPUSCHとがどの範囲まで重複するかに少なくとも部分的に基づいて、バンドリングされた送信として前記UCIをどのリソース上で送信するかを決定することと、ここにおいて、前記決定することが、前記UCIと前記PUSCHとの間で部分的に重複するリソースがあるとき、前記PUSCHまたは前記UCIのうちの1つを前記部分的に重複するリソースでドロップする、または重複するPUSCH部分の外側のUCI部分をドロップすることを備える」との記載が不明確であるから,請求項1に係る発明が不明確である。また,請求項11,20,21に係る発明,及びこれらの請求項を引用する請求項2ないし10,12ないし19,22に係る発明も,同様に不明確である。

第3 当審拒絶理由(令和3年1月21日付け)の概要
令和3年1月21日付けの当審拒絶理由の概要は次のとおりである。

理由1(サポート要件)この出願は,特許請求の範囲の記載が下記の点で,特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。
理由2(明確性)この出願は,特許請求の範囲の記載が下記の点で,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

理由1(サポート要件)について
請求項1には「前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じ数のハイブリッド自動再送要求(HARQ)処理が行われる」との記載,及び「前記第2の複数の連続したTTIの各々に対して同じ数のHARQ処理が行われる」との記載は,発明の詳細な説明に記載したものといえない。また,同様の記載がなされている請求項11,20,21,及びこれら請求項1,11を引用する請求項2ないし10,12ないし19,22についても同様である。
したがって,請求項1ないし22に係る発明は,発明の詳細な説明に記載したものではない。

理由2(明確性)について
請求項22には「前記決定は,チャネル品質インジケータ(CQI)またはサウンディング基準信号(SRS)のうちの少なくとも1つをドロップするかどうか決定すること」,「前記決定はさらに,前記UEが間欠受信(DRX)ON継続期間外にあるかどうかに基づく」との記載があるが,これら記載の「前記決定」が,それぞれ引用する請求項1,8もしくは22に記載されたいずれの「決定(すること)」を指しているのか,明確でない。
したがって,請求項22に係る発明は,明確でない。

第4 本願発明
本願の請求項1ないし22に係る発明(以下,「本願発明1」ないし「本願発明22」という。)は,令和3年3月11日にされた誤訳訂正により訂正された特許請求の範囲の請求項1ないし22に記載された事項により特定される発明であり,以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
ユーザ機器(UE)によってサブフレームのバンドルにわたって、バンドリングされた送信としてアップリンク制御情報(UCI)を送信する方法であって、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信するための第1の数の連続した送信時間インターバル(TTI)を備える第1のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスナンバーが使用される、
前記UCIを送信するための第2の数の連続したTTIを備える第2のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第2の複数のTTIの各々に対して同じHARQプロセスナンバーが使用される、
前記UCIとPUSCHとがどの範囲まで重複するかに少なくとも部分的に基づいて、バンドリングされた送信として前記UCIをどのリソース上で送信するかを決定することと、ここにおいて、前記決定することが、前記UCIと前記PUSCHとの間で部分的に重複するリソースがあるとき、重複するPUSCH部分の外側のUCI部分をドロップし、前記重複するPUSCH部分上で前記UCIを送信すると決定することを備える、
前記第1および第2のTTIバンドリングサイズおよび前記決定されたリソースに従って、バンドリングされた送信として前記UCIおよび前記PUSCHを送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記UCIを送信するための前記第2のTTIバンドリングサイズが、前記UCIが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信されるか、または前記PUSCH上で送信されるかに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のTTIバンドリングサイズまたは前記第2のバンドリングサイズのうちの少なくとも1つを示すシグナリングを受信すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のTTIバンドリングサイズを示すシグナリングを受信することと、
前記第1のTTIバンドリングサイズに少なくとも部分的に基づいて、前記第2のTTIバンドリングサイズを決定することと
を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記UCIをどのリソース上で送信するかを決定することはさらに、
UCIがPUSCHと重複しない場合、前記バンドリングされた送信内の全てのサブフレーム上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)内で前記UCIを送信すること
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記UCIをどのリソース上で送信するかを決定することは、
前記バンドリングされた送信の第1のセットのパラメータに少なくとも部分的に基づいて、UCIリソースを計算すること
を備え、
前記バンドリングされた送信についての前記UCIリソース計算のための前記第1のセットのパラメータは、バンドリングなしのUCIリソース計算のための第2のセットのパラメータとは異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記UCIリソース計算のための前記第1のセットのパラメータは、第1のセットのパラメータにおけるTTIバンドリングサイズと異なるTTIバンドリングサイズのバンドリングされた送信についてのUCIリソース計算のための第3のセットのパラメータとは異なる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記バンドリングされた送信の1つまたは複数のパラメータに基づいて、どのタイプのUCIを送信するかまたはドロップするかを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記バンドリングされた送信の前記1つまたは複数のパラメータは、バンドリングの長さ、トランスポートブロックのサイズ、またはリソース割り当てのサイズのうちの少なくとも1つを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記バンドリングされた送信の1つまたは複数のパラメータに基づいて、前記バンドリングされた送信として、どのタイプのUCIを送信するかを決定することは、
前記バンドリングされた送信として、ランクインジケーション(RI)またはチャネル品質インジケータ(CQI)のうちの少なくとも1つを送信すると決定すること
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
基地局(BS)によってサブフレームのバンドルにわたって、バンドリングされた送信としてアップリンク制御情報(UCI)を受信する方法であって、
ユーザ機器(UE)が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信するための第1の数の連続した送信時間インターバル(TTI)を備える第1のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスナンバーが使用される、
前記UEが前記UCIを送信するための第2の数の連続したTTIを備える第2のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第2の複数のTTIの各々に対して同じHARQプロセスナンバーが使用される、
前記UCIとPUSCHとがどの範囲まで重複するかに少なくとも部分的に基づいて、バンドリングされた送信として前記UCIを前記UEがどのリソース上で送信するかを決定することと、ここにおいて、前記決定することが、前記UCIと前記PUSCHとの間で部分的に重複するリソースがあるとき、重複するPUSCH部分の外側のUCI部分がドロップされることを決定し、前記重複するPUSCH部分上で前記UCIを送信すると決定することを備える、
前記第1および第2のTTIバンドリングサイズおよび前記決定されたリソースに従って、前記UEからバンドリングされた送信として前記UCIおよび前記PUSCHを受信することと
を備える、方法。
【請求項12】
前記UCIを送信するための前記第2のTTIバンドリングサイズが、前記UCIが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信されるか、または前記PUSCH上で送信されるかに基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のTTIバンドリングサイズまたは前記第2のバンドリングサイズのうちの少なくとも1つを示すシグナリングを送信すること
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のTTIバンドリングサイズを決定する際に前記UEが使用するための前記第1のTTIバンドリングサイズを示すシグナリングを送信すること
を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
バンドリングされた送信として前記UCIを前記UEがどのリソース上で送信するか決定することは、
前記バンドリングされた送信の第1のセットのパラメータに少なくとも部分的に基づいて、UCIリソースを計算すること
を備え、
前記バンドリングされた送信についての前記UCIリソース計算のための前記第1のセットのパラメータは、バンドリングなしのUCIリソース計算のための第2のセットのパラメータとは異なる、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記UCIリソース計算のための前記第1のセットのパラメータは、第1のセットのパラメータにおけるTTIバンドリングサイズと異なるTTIバンドリングサイズのバンドリングされた送信についてのUCIリソース計算のための第3のセットのパラメータとは異なる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記バンドリングされた送信の1つまたは複数のパラメータに基づいて、前記UEが、どのタイプのUCIを送信するかまたはドロップするかを決定することをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記バンドリングされた送信の前記1つまたは複数のパラメータは、バンドリングの長さ、トランスポートブロックのサイズ、またはリソース割り当てのサイズのうちの少なくとも1つを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記バンドリングされた送信の1つまたは複数のパラメータに基づいて、前記バンドリングされた送信として、前記UEが、どのタイプのUCIを送信するかを決定することは、
前記UEが、バンドリングされた送信として、ランクインジケーション(RI)またはチャネル品質インジケータ(CQI)のうちの少なくとも1つを送信すると決定すること
を備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
サブフレームのバンドルにわたって、バンドリングされた送信としてアップリンク制御情報(UCI)を送信するための装置であって、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信するための第1の数の連続した送信時間インターバル(TTI)を備える第1のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスナンバーが使用される、
前記UCIを送信するための第2の数の連続したTTIを備える第2のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第2の複数のTTIの各々に対して同じHARQプロセスナンバーが使用される、
前記UCIとPUSCHとがどの範囲まで重複するかに少なくとも部分的に基づいて、バンドリングされた送信として前記UCIをどのリソース上で送信するかを決定することと、ここにおいて、前記決定することが、前記UCIと前記PUSCHとの間で部分的に重複するリソースがあるとき、重複するPUSCH部分の外側のUCI部分をドロップし、前記重複するPUSCH部分上で前記UCIを送信すると決定することを備える、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記第1および第2のTTIバンドリングサイズおよび前記決定されたリソースに従って、バンドリングされた送信として前記UCIおよび前記PUSCHを送信するように構成された送信機と
を備える、装置。
【請求項21】
サブフレームのバンドルにわたって、バンドリングされた送信としてアップリンク制御情報(UCI)を受信するための装置であって、
ユーザ機器(UE)が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信するための第1の数の連続した送信時間インターバル(TTI)を備える第1のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスナンバーが使用される、
前記UEが前記UCIを送信するための第2の数の連続したTTIを備える第2のTTIバンドリングサイズを決定することと、ここにおいて、前記第2の複数のTTIの各々に対して同じHARQプロセスナンバーが使用される、
前記UCIとPUSCHとがどの範囲まで重複するかに少なくとも部分的に基づいて、バンドリングされた送信として前記UCIを前記UEがどのリソース上で送信するかを決定することと、ここにおいて、前記決定することが、前記UCIと前記PUSCHとの間で部分的に重複するリソースがあるとき、重複するPUSCH部分の外側のUCI部分がドロップされることを決定し、前記重複するPUSCH部分上で前記UCIを送信すると決定することを備える、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記第1および第2のTTIバンドリングサイズおよび前記決定されたリソースに従って、前記UEからバンドリングされた送信として前記UCIおよび前記PUSCHを受信するように構成された受信機と
を備える、装置。
【請求項22】
前記どのタイプのUCIを送信するかまたはドロップするかを決定することは、チャネル品質インジケータ(CQI)またはサウンディング基準信号(SRS)のうちの少なくとも1つをドロップするかどうか決定することを備え、
前記チャネル品質インジケータ(CQI)またはサウンディング基準信号(SRS)のうちの少なくとも1つをドロップするかどうか決定することはさらに、前記UEが間欠受信(DRX)ON継続期間外にあるかどうかに基づく、
請求項8に記載の方法。」

第5 原査定についての判断
1 「第2 原査定の概要」の「(1)」について
原査定の拒絶の理由は,請求項1記載の「前記第1の複数の連続したTTIの各々において同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)処理数が使用される」の意味が,明細書を参酌しても理解できないから,請求項1に係る発明が不明確であるというものである。しかしながら,令和3年3月11日付けの誤訳訂正において,本願の外国語明細書の段落[0054]における「The same hybrid ARQ (HARQ) process number is typically used in each of the bundled subframes.」との記載に基づき,段落[0046]の「同じハイブリッドARQ(HARQ)処理の数は通常、バンドリングされたサブフレームの各々において使用される。」との記載は「同じハイブリッドARQ(HARQ)プロセスナンバーは通常、バンドリングされたサブフレームの各々において使用される。」に訂正されるとともに,請求項1の上記記載を「前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスナンバーが使用される」と訂正された結果,請求項1に係る発明は,明確となった。
また,同様の記載がなされていた請求項11,20,21についても同様な訂正がなされた結果,請求項11,20,21に係る発明,及び請求項1,11を引用する請求項2ないし10,12ないし19,22に係る発明ついても同様に,明確となった。

2 「第2 原査定の概要」の「(2)」について
原査定の拒絶の理由は,請求項1記載の「前記UCIとPUSCHとがどの範囲まで重複するかに少なくとも部分的に基づいて、バンドリングされた送信として前記UCIをどのリソース上で送信するかを決定することと、ここにおいて、前記決定することが、前記UCIと前記PUSCHとの間で部分的に重複するリソースがあるとき、前記PUSCHまたは前記UCIのうちの1つを前記部分的に重複するリソースでドロップする、または重複するPUSCH部分の外側のUCI部分をドロップすることを備える」との記載が不明確であるから,請求項1に係る発明が不明確というものである。しかしながら,令和3年3月11日付けの誤訳訂正において,上記記載は「前記UCIとPUSCHとがどの範囲まで重複するかに少なくとも部分的に基づいて、バンドリングされた送信として前記UCIをどのリソース上で送信するかを決定することと、ここにおいて、前記決定することが、前記UCIと前記PUSCHとの間で部分的に重複するリソースがあるとき、重複するPUSCH部分の外側のUCI部分をドロップし、前記重複するPUSCH部分上で前記UCIを送信すると決定することを備える」と訂正された結果,請求項1に係る発明は,明確となった。
また,同様の記載がなされていた請求項11,20,21についても同様な訂正がなされた結果,請求項11,20,21に係る発明,及び請求項1,11を引用する請求項2ないし10,12ないし19,22に係る発明ついても同様に,明確となった。

3 原査定についてのむすび
上記「1」及び「2」で説示したとおり,請求項1ないし22に係る発明は明確となったため,原査定を維持することはできない。

第6 当審拒絶理由についての判断
1 理由1(サポート要件)について
令和3年1月21日付けの当審拒絶理由では,請求項1には「前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じ数のハイブリッド自動再送要求(HARQ)処理が行われる」との記載,及び「前記第2の複数の連続したTTIの各々に対して同じ数のHARQ処理が行われる」との記載は,発明の詳細な説明に記載したものといえない旨を通知している。これに対して,令和3年3月11日付けの誤訳訂正において,本願の外国語明細書の段落[0054]における「The same hybrid ARQ (HARQ) process number is typically used in each of the bundled subframes.」との記載に基づき,段落[0046]の「同じハイブリッドARQ(HARQ)処理の数は通常、バンドリングされたサブフレームの各々において使用される。」との記載は「同じハイブリッドARQ(HARQ)プロセスナンバーは通常、バンドリングされたサブフレームの各々において使用される。」に訂正されるとともに,請求項1の上記記載は,それぞれ「前記第1の複数の連続したTTIの各々に対して同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスナンバーが使用される」,「前記第2の複数のTTIの各々に対して同じHARQプロセスナンバーが使用される」と訂正された結果,請求項1に係る発明は,発明の詳細な説明に記載したものとなった。
また,同様の記載がなされていた請求項11,20,21についても同様な訂正がなされた結果,請求項11,20,21に係る発明,及び請求項1,11を引用する請求項2ないし10,12ないし19,22に係る発明ついても同様に,発明の詳細な説明に記載したものとなった。
したがって,この拒絶の理由は解消した。

2 理由2(明確性)について
令和3年1月21日付けの当審拒絶理由では,請求項22には「前記決定は,チャネル品質インジケータ(CQI)またはサウンディング基準信号(SRS)のうちの少なくとも1つをドロップするかどうか決定すること」,「前記決定はさらに,前記UEが間欠受信(DRX)ON継続期間外にあるかどうかに基づく」との記載があるが,これら記載の「前記決定」が,それぞれ引用する請求項1,8もしくは22に記載されたいずれの「決定(すること)」を指しているのか,明確でない旨を通知している。これに対して,令和3年3月11日付けの誤訳訂正において,上記記載は,それぞれ「前記どのタイプのUCIを送信するかまたはドロップするかを決定することは、チャネル品質インジケータ(CQI)またはサウンディング基準信号(SRS)のうちの少なくとも1つをドロップするかどうか決定すること」,「前記チャネル品質インジケータ(CQI)またはサウンディング基準信号(SRS)のうちの少なくとも1つをドロップするかどうか決定することはさらに、前記UEが間欠受信(DRX)ON継続期間外にあるかどうかに基づく」と訂正された結果,記載は明確となったため,この拒絶の理由は解消した。

第7 むすび
以上のとおり,原査定の理由によっては,本願を拒絶することはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
 
審決日 2021-05-12 
出願番号 特願2019-21719(P2019-21719)
審決分類 P 1 8・ 537- WY (H04W)
最終処分 成立  
前審関与審査官 伊東 和重  
特許庁審判長 中木 努
特許庁審判官 本郷 彰
廣川 浩
発明の名称 バンドリングを考慮したアップリンク制御情報(UCI)送信  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 岡田 貴志  
代理人 井関 守三  
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