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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1374224
審判番号 不服2020-399  
総通号数 259 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-07-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-01-10 
確定日 2021-06-01 
事件の表示 特願2016- 34648「選択支援プログラム、装置、及び方法」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 8月31日出願公開、特開2017-151800、請求項の数(8)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続きの経緯

本願は、平成28年2月25日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和元年7月4日付け :拒絶理由通知
令和元年9月5日 :意見書の提出
令和元年10月7日付け :拒絶査定(以下、「原査定」という。)
令和2年1月10日 :審判請求書、手続補正書の提出
令和2年12月23日付け :拒絶理由通知(以下、「当審拒絶理由通知 」という。)
令和3年3月1日 :意見書、手続補正書の提出

第2 本願発明

本願の請求項1-8に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明8」という。)は、令和3年3月1日になされた手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-8に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1-本願発明8は、以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替え、
前記第2の表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、
前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記第2の表示部品に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示し、
前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする選択支援プログラム。
【請求項2】
前記リスト表示は、前記複数の選択候補の全て、又は、前記複数の選択候補のうちの、2以上の所定の数の選択候補を表示するリスト表示である、ことを特徴とする請求項1に記載の選択支援プログラム。
【請求項3】
前記リスト表示は、リスト表示した前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択を受け付けるリスト表示であり、前記第2の表示部品が表示する選択候補を、前記リスト表示の中から選択された選択候補に切り替える、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の選択支援プログラム。
【請求項4】
画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替え、
前記切替表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、
前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記切替表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示し、
前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、
リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記切替表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする選択支援プログラム。
【請求項5】
画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付ける受付部と、
複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出する検出部と、
前記検出部による検出に応じて、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替る表示制御部と、を含み、
前記表示制御部は、前記第2の表示部品には前記選択されている選択候補を表示し、前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記第2の表示部品に表示し、前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する、
ことを特徴とする選択支援装置。
【請求項6】
画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付ける受付部と、
複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出する検出部と、
前記検出部による検出に応じて、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替える表示制御部を含み、
前記表示制御部は、前記切替表示部品に前記選択されている選択候補を表示し、前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記切替表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示し、前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記切替表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する、
ことを特徴とする選択支援装置。
【請求項7】
画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替え、
前記第2の表示部品には現在選択されている選択候補を表示し、
前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記第2の表示部品に表示し、
前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする選択支援方法。
【請求項8】
画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替え、
前記切替表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、 前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記切替表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示し、
前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、
リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記切替表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする選択支援方法。」

第3 引用文献、引用発明等

1.引用文献1の記載事項について
(1)引用文献1の記載
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1(米国特許出願公開第2003/0193525号明細書)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、当審付与。以下同様。)。


「[0033] Refer now to, wherein is depicted a simplified block diagram 1 of an example hardware environment wherein automatic sequential selection and implementation of items in an arbitrarily ordered list of menu items is useful. In particular, data signals within a System Under Test (SUT) 2 are coupled by a plurality of probe connections 3 to a respectively associated plurality of channels within an Eye Diagram Analyzer (EDA) 4. The EDA has a display 5 upon which are visible various menus 6 and other Graphical User Interface (GUI) elements 6 in order that within a window 7 various displayed results 8 may be presented. In this particular example the displayed results that are most of interest are composite eye diagrams having a highlighted channel that has been selected during a process of discovery to learn which data signal(s) is(are) operating defectively. As part of the equipment to manipulate the GUI the EDA 4 is equipped with a pointing device 9, of which there are several possible varieties, and which in this example happens to be a mouse.」
(当審による対訳)
「[0033]
ここで参照すると、メニュー項目の任意に順序付けられたリスト内の項目の自動順次選択および実装が有用である例示的なハードウェア環境の簡略ブロック図1が示されている。特に、システム・アンダー・テスト(SUT)2内のデータ信号は、複数のプローブ接続3によって、アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4内のそれぞれ関連する複数のチャネルに結合される。EDAは、ウィンドウ7内に様々な表示結果8を提示することができるように、様々なメニュー6および他のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素6が見えるディスプレイ5を有する。この特定の例では、最も関心のある表示された結果は、どのデータ信号が不完全に動作しているかを知るために発見のプロセス中に選択された強調表示されたチャネルを有する合成アイダイアグラムである。GUIを操作するための機器の一部として、EDA4はポインティングデバイス9を備えており、このポインティングデバイスにはいくつかの可能な種類があり、この例ではマウスである。」


「[0035] To begin, then, a couple of notes are in order about the actual composite eye diagram 25 depicted in the measurement window/region (7, 11). First, it is a composite eye diagram. That means that it is the “merging” or “overlaying” of several (and perhaps a great many) individual “component” eye diagrams. Next, the “trace” that is the visible substance of the composite eye diagram 25 is depicted in the drawing as parallel lines. In reality, is it actually formed by (usually) adjacent pixels of particular (i.e., a combination of assigned and computed) colors and intensities. We can’t, of course, get away with that in a Patent, so we depict it as shown. The eye diagram 25 is a composite, since selected legend 20 in menu 19 is “”. It is a “simple” composite in that it does not include the highlighting of a selected channel, since box 24 (“Highlight channel in composite”) has not been checked. (The particular collection of controls related to the eye diagram 25 that appear on the screen and within window 10 is determined by which “tab” has been selected; in this example the “Display” tab has been selected, and is in front of all the other tabs.) The sixty-four bits referred to by legend 20 are known as “Group1”, according to legend 14 in menu 13. All this means is that there is a user defined collection of sixty-four related data signals that are conveniently grouped together and given a label. That label is “Group1”, and the mechanics of defining Group1 are outside the scope of our present interest. There might be other groups, and the Menu Expansion control (button) 16 will expose a drop down menu beneath legend 14 to reveal what other labeled groups may have been defined and are selectable in place of Group1 as the source for the displayed composite eye diagram. We shall touch on the other menu controls 17 and 18 at a later time.」
(当審による対訳)
「[0035]
まず、測定ウィンドウ/領域(7, 11)に描かれた実際の合成アイダイアグラム25に関して、いくつかの注意事項がある。第1に、合成アイダイアグラムである。これは、いくつかの(おそらくは非常に多くの)個々の「成分の」アイダイアグラムの「マージ」または「オーバーレイ」であることを意味する。次に、合成アイダイアグラム25の目に見える実体である「軌跡」を図中に平行線で示す。それは実際には(通常は)特定の(例えば、割り当てられ、計算された)色および強度の組み合わせである。当然のことながら、我々は、特許におけるそれで済ますことはできないので、それを図示のように示す。メニュー19において選択された凡例20は「<ALL 64 BITS>」であるので、アイダイアグラム25は合成である。これは、ボックス24(「合成における強調表示チャネル」)がチェックされていないので、選択されたチャネルの強調表示を含まないという点で「単純な」合成である。 (スクリーン上およびウィンドウ10内に現れるアイ・ダイアグラム25に関連するコントロールの特定の集合は、どの「タブ」が選択されたかによって決定され、この例では、「DISPLAY」タブが選択され、他のすべてのタブの前にある。)凡例20によって参照される64ビットは、メニュー13の凡例14によれば、「グループ1」として知られている。この全ての手段は、便利に一緒にグループ化され、ラベルを与えられる64の関連データ信号のユーザ定義された集合が存在することである。そのラベルは「グループ1」であり、グループ1を定義する機構は、我々の現在の関心の範囲外である。他のグループが存在する可能性があり、メニュー拡張コントロール(ボタン)16は、凡例14の下にドロップダウンメニューを表示して、他のラベル付きグループが定義されている可能性があり、表示された合成アイダイアグラムのソースとしてグループ1の代わりに選択可能であることを明らかにする。後で他のメニューコントロール17および18に触れる。」


「[0038] Without further ado, then, refer now to FIG.3. A mouse pointer (or screen pointer) icon 29 has been positioned (by operator motion of mouse 9) over or sufficiently proximate Menu Expansion button 21, which button was then “clicked” in conventional fashion to produce an opened drop-down (or perhaps pop-up) menu 31. Menu 31 is a list of menu items including the already selected legend (menu list item 30). Beneath that are, in some arbitrary order related to how they were defined, other menu items in the list 31. In this menu list 31 those other menu items are the various combinations of the bit numbering scheme, the probe pod and signal input therein used for a bit, and the channel assignment given to that combination. Whether the indicated correspondence proceeds in a nice regular fashion, or is “jumpy” just depends on how things work out, what resources are available, and operator preference. The point is that the list of menu items 31 might be entirely arbitrary. And while there is of course, an order (it’s irregular, but it is still an order), one can’t count on being able to simply increment the channel number or the bit number to produce it. In a purely conventional system one would have to move the pointer icon 29 down to the next item in the list to select that next item. That is the very thing we seek to avoid, since we would have to look at the menu to do it.」
(当審による対訳)
「[0038]
さらなる面倒なしに、ここで図3を参照する。マウスポインタ(またはスクリーンポインタ)アイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上または十分に近接して(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、次に、開いたドロップダウン(またはおそらくポップアップ) メニュー31を生成するために、このボタンを従来の方法で「クリック」する。メニュー31は、既に選択された「」の凡例(メニューリスト項目30)を含むメニュー項目のリストである。その下には、それらがどのように定義されたかに関する何らかの任意の順序で、リスト31内に他のメニュー項目がある。このメニューリスト31において、これらの他のメニュー項目は、ビット番号付け方式、ビットに使用されるプローブポッドおよびその中の信号入力、およびその組合せに与えられるチャネル割当ての様々な組合せである。指示された対応が良好な規則的な方法で進行するか、または「ジャンプする」かは、単に、物事がどのように働くか、どのリソースが利用可能であるか、およびオペレータの好みに依存する。要点は、メニュー項目31のリストが完全に任意であり得ることである。また、当然のことながら、順序がある(不規則であるが、依然として順序である)が、単にチャネル番号またはビット番号を増分してそれを生成することが可能であること考慮することはできない。純粋に従来のシステムでは、次の項目を選択するために、ポインタアイコン29をリスト内の次の項目に移動させなければならない。これは、それを行うためにメニューを見なければならないので、回避しようとするまさにそのことである。」


「[0039] Now, we might have good reason to suspect that the trouble does not involve channels eight, nine or ten. Say, we already had an earlier occasion to investigate them, and they were clean, so to speak. So, to save time we would like to begin our automatic sequential selection of the menu items in the list with channel eleven. Such a starting channel can be individually selected by positioning the pointer icon 29 over the menu item (say, 32) to be selected. The selection is recognized by a change in background and a switch to reverse video for the legend of that item. Refer to FIG.4. Once this initial selection is made the menu 19 closes, and appears as shown in FIG.5. That is, menu list item 32 appears in the window of closed menu 19.
[0040] At the same time, the composite eye diagram 25 changes to show a highlighted channel eleven. See FIG.6, and note the cross hatched region 33. Note also that box 24 is now checked; the operator would do that now or would have already done that some time previously. (Note that, in honor of box 24 being checked, menu 19 now identifies itself as “Highlight” instead of “Display”.)
[0041] The operator inspects the eye diagram 25 in FIG.6, and decides that there is nothing wrong with channel eleven. At this point (or perhaps previously) pointer icon 29 is positioned on, over or sufficiently proximate Next Item Selection button 23, as shown in FIGS. 5 and 6. Having decided that channel eleven is “clean” and while probably still having his hand on the mouse (the better to not move it), the operator clicks Next Item Selection button 23. The Display menu 19 changes to appear as shown in FIG.7. The displayed legend 34 is “bit 14: Pod C2 Channel 23”. Note that this is the menu list item beneath the one (32) associated with FIG.5. Clicking on the Next Item Selection button 23 traverses down the list of menu items 31, selecting the next item downwards at each click. and there will be a corresponding highlighted composite eye diagram visible in window 7, 11. Let us suppose that it is essentially the same as the highlighted composite eye diagram shown in FIG.6. That is to say, channel twenty-three is also clean. Time to try the next channel.
[0042] Once again the operator clicks on Next Item Selection button 23. Now the Display menu 19 changes to appear as shown in FIG.8, with the legend 35 being “bit 15: Pod C2 Channel 24”. Note that this is the menu list item beneath the one (34) associated with FIG.7. Clicking on the Next Item Selection button 23 traverses down the list of menu items 31, selecting the next item downwards at each click. Once again the displayed highlighted composite eye diagram will change to reflect highlighting channel twenty-four, as opposed to the previous highlighting of channel twenty-three. Let us once again suppose that channel twenty-four is normal, and we omit a figure corresponding to FIG.6 for channel twenty-four.
[0043] Now the operator gives the Next Item Selection button 23 still another click. This produces a selection of channel thirty-six. See FIG.9. This time however, the operator has discovered the culprit. See FIG.10, and note that cross hatched region 37 (the highlighting of channel thirty-six) accounts for the misbehaving regions 26, 27 and 28 of FIG.2, which is what we set out to discover. The operator observes the legend 36 “bit 28 Pod D1 Channel 36” and notes with satisfaction that he and his trusty EDA have caught channel thirty-six in flagrante delicto, with just few clicks of a mouse button, and without having to take his eyes off of the eye diagram 25.」
(当審による対訳)
「[0039]
ここで、障害がチャネル8、9又は10には含まれないという適当な理由があるかも知れない。例えば、我々は、それらを調査するために以前に機会を既に有しており、それらは、いわば明らかであったとする。そうすると、時間を節約するために、チャネル11を有するリスト内のメニュー項目の自動順次選択を開始したい。このような開始チャンネルは、選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができる。この選択は、背景の変化と、その項目の説明のためにビデオを反転するスイッチとによって認識される。図4を参照する。この初期選択が行われると、メニュー19は閉じ、図5に示すように表示される。すなわち、メニューリスト項目32は、閉じたメニュー19のウィンドウに現れる。」
[0040]
同時に、合成アイダイアグラム25は、強調表示されたチャンネル11を示すように変化する。図6を参照されたい。図6において、クロスハッチ領域33に注目する。また、ここでボックス24がチェックされることに留意されたい。操作者は、ここでチェックを行うか、または以前に既に行っているところである。 (チェックされているボックス24の情報において、メニュー19は、「表示」の代わりに「強調表示」としてそれ自身を識別する。」
[0041]
操作者は、図6のアイダイアグラム25を検査する。そして、チャネル11に異常がないと判定する。この時点で(またはおそらく以前に)、ポインタアイコン29は、図5?図6に示されるように、次の項目選択ボタン23の上に、またはそれに十分に近接して配置される。チャネル11が「クリーン」であると判断し、おそらく依然としてマウスに手を置いている(マウスを動かさない方がよい)間に、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックする。表示メニュー19は、図7に示すように変化する。表示された凡例34は、「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」である。これは、図5に関連するメニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目であることに留意されたい。次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択する。ウィンドウ7, 11には、対応する強調表示された合成アイダイアグラムが見える。それは、図6に示される強調された合成アイダイアグラムと本質的に同じであると考えられる。すなわち、チャネル23もクリーンである。次のチャネルを試す時間である。」
[0042]
ここで、オペレータは次の項目選択ボタン23をさらにクリックする。これにより、表示メニュー19は、図8に示すように変化する。図8では、凡例35は「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」である。これは、図7に関連するメニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目であることに留意されたい。次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択する。ここでも、表示された合成アイダイアグラムは、チャンネル23の以前の強調表示とは対照的に、チャンネル24の強調表示を反映するように変化する。再び、チャネル24が正常であると考え、チャネル24についての図6に対応する図を省略しよう。
[0043]
次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックする。 これにより、チャネル36の選択が生成される。図9を参照されたい。しかし、今回は、オペレータは犯人を発見した。図10を参照し。クロスハッチ領域37(チャネル36の強調表示)は、我々が発見しようとしたものである、図2の不正動作領域26、27、および28を説明していることに留意されたい。操作者は、凡例36「bit 28 Pod D1 Channel 36」を観察し、マウスボタンをわずか数回クリックするだけで、アイダイアグラム25から目を離す必要なく、彼および彼の信頼できるEDAが現行犯でチャネル36を捕らえたことを満足していることに注意する。」


「[0044] Now for some variations. What Previous Item Selection button 22 does is traverse the list of menu items in the other (upward) direction. Once a traverse is begun, in either direction, when the end of the list is reached (excluding the “” pro forma entry), the next item in the traverse is the item at the other end of the list. That is, the traverse wraps, but skips the pro forma entry “”.
This make good sense, since highlighting all bits is equivalent to no highlighting at all . . . What’s more, it may be desirable to arrange things so that if there is no initial selection as in FIG.4 and 5, an initial use of the one of the Item Selection buttons (22, 23) defaults to the top of the menu item list (for button 23) and to the bottom of the list (for button 22). Also, we note that for other applications of the Next Item and Previous Item Selection buttons, the nature of the environment within which something is automatically done with the selected item (i.e., how it is “implemented” once selected) may be such that there is nothing that corresponds to highlighting, and no menu entry corresponding to the ““ pro forma entry (which essentially means “select all”). Perhaps highlighting (and the pro forma or “select all” entry) are specific to a particular class of applications, within which is composite eye diagrams. None the less, it still makes good sense in many classes of applications to be able to automatically and sequentially cycle through the items in a menu, where there is a distinctly appreciated automatic implementation for each selection, whether or not the “select all” choice is in the menu. And we might add, it may also make good sense in some applications to have a “select none” choice as part of the menu. Later, we shall offer some further examples.」
(当審による対訳)
「[0044]
次に、いくつかの変形例について説明する。前項目選択ボタン22が行うことは、メニュー項目のリストを他の(上方)方向に移動することである。移動がいずれかの方向に開始されると、リストの終わりに達したとき(「All...bits」の形式上の見出しを除く)、移動内の次の項目はリストの他端の項目である。すなわち、移動は循環するが、形式上の見出し「All...bits」をスキップする。全てのビットを強調表示することは、強調表示しないことと等価であるので、スキップは意味を持つ。さらに、図4及び図5に示すような初期選択がない場合には、選択された初期選択に対応するように構成することが望ましい場合がある。項目選択ボタン(22, 23)のうちの1つの初期使用は、デフォルトでメニュー項目リストの最上部(ボタン23の場合)およびリストの最下部(ボタン22の場合)になる。また、「次の項目」および「前の項目」選択ボタンの他のアプリケーションについては、選択された項目(例えば、一度選択されると、それがどのように「実施される」か)によって自動的に何かがなされるという状況は、本質的には、強調表示に対応するものが何もなく、(本質的に「全選択」ことを意味する)「All...bits」の形式的見出しに対応するメニューエントリが無いようなものであってもよい。おそらく、強調表示(および形式的見出し、または「全選択」見出し)は、合成アイ・ダイアグラムを含む、特定のクラスのアプリケーションに特有のものである。それでもなお、多くのクラスのアプリケーションにおいて、メニュー内の項目を自動的かつ連続的に循環できることは、依然として意味のあることであり、「全選択」がメニュー内にあるか否かにかかわらず、各選択に対して明らかに評価される自動的な実装である。後に、いくつかのさらなる例を提示する。」

カ 図2




キ 図3-図5



上記図3及び図4を参照すると、「メニュー項目31」は、「メニュー拡張ボタン21」の領域に近接して表示されることが見て取れる。

ク 図6




ケ 図7-図9




(2)引用発明
ア 引用装置発明
上記(1)の記載からみて、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用装置発明」という。)が記載されていると認められる。

「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4は、ウィンドウ7内に様々な表示結果8を提示することができるように、様々なメニュー6および他のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素6が見えるディスプレイ5を有し、この例では、合成アイダイアグラムであり、GUIを操作するための機器の一部として、EDA4はポインティングデバイス9を備え、このポインティングデバイスはマウスであり、
測定ウィンドウ/領域(7, 11)に描かれた実際の合成アイダイアグラム25に関して、これは、いくつかの個々の「成分の」アイダイアグラムの「マージ」であることを意味し、メニュー19において選択された凡例20は「<ALL 64 BITS>」であるので、アイダイアグラム25は合成であり、
マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」し、メニュー項目31は、既に選択された「」の凡例(メニューリスト項目30)を含むメニュー項目のリストであり、その下には、何らかの任意の順序で、メニュー項目31内に他のメニュー項目があり、
チャネル11を有するリスト内のメニュー項目の自動順次選択を開始し、このような開始チャンネルは、選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ、この選択が行われると、メニュー19は閉じ、メニューリスト項目32は、閉じたメニュー19のウィンドウに現れ、同時に、合成アイダイアグラム25は、強調表示されたチャンネル11を示すように変化し、
ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、ウィンドウ7, 11には、対応する強調表示された合成アイダイアグラムが見え、
再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、
次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され、操作者は、凡例36「bit 28 Pod D1 Channel 36」を観察し、
前項目選択ボタン22が行うことは、メニュー項目のリストを他の(上方)方向に移動することであり、移動がいずれかの方向に開始されると、リストの終わりに達したとき、移動は循環し、メニュー内の項目を自動的かつ連続的に循環できることは、各選択に対して明らかに評価される自動的な実装である
アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4。」

イ 引用プログラム発明
また、上記(1)の記載からみて、引用文献1の「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4」における「グラフィカルユーザインターフェース(GUI)」の「操作」に基づく動作として記載されている内容は、当該「グラフィカルユーザインターフェース(GUI)」を実装する「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4」が備えるコンピュータにより実行される「プログラム」を構成しているといえる。したがって、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用プログラム発明」という。)が記載されていると認められる。

「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4は、ウィンドウ7内に様々な表示結果8を提示することができるように、様々なメニュー6および他のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素6が見えるディスプレイ5を有し、この例では、合成アイダイアグラムであり、GUIを操作するための機器の一部として、EDA4はポインティングデバイス9を備え、このポインティングデバイスはマウスであり、
測定ウィンドウ/領域(7, 11)に描かれた実際の合成アイダイアグラム25に関して、これは、いくつかの個々の「成分の」アイダイアグラムの「マージ」であることを意味し、メニュー19において選択された凡例20は「<ALL 64 BITS>」であるので、アイダイアグラム25は合成であり、
マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」し、メニュー項目31は、既に選択された「」の凡例(メニューリスト項目30)を含むメニュー項目のリストであり、その下には、何らかの任意の順序で、メニュー項目31内に他のメニュー項目があり、
チャネル11を有するリスト内のメニュー項目の自動順次選択を開始し、このような開始チャンネルは、選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ、この選択が行われると、メニュー19は閉じ、メニューリスト項目32は、閉じたメニュー19のウィンドウに現れ、同時に、合成アイダイアグラム25は、強調表示されたチャンネル11を示すように変化し、
ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、ウィンドウ7, 11には、対応する強調表示された合成アイダイアグラムが見え、
再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、
次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され、操作者は、凡例36「bit 28 Pod D1 Channel 36」を観察し、
前項目選択ボタン22が行うことは、メニュー項目のリストを他の(上方)方向に移動することであり、移動がいずれかの方向に開始されると、リストの終わりに達したとき、移動は循環し、メニュー内の項目を自動的かつ連続的に循環できることは、各選択に対して明らかに評価される自動的な実装である
アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4が備えるコンピュータにより実行されるプログラム。」

ウ 引用方法発明
また、上記(1)の記載からみて、引用文献1の「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4」における「グラフィカルユーザインターフェース(GUI)」の「操作」に基づく動作として記載されている内容は、当該「グラフィカルユーザインターフェース(GUI)」を実装する「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4」が備えるコンピュータにより実行される「方法」を構成しているといえる。したがって、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用方法発明」という。)が記載されていると認められる。

「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4は、ウィンドウ7内に様々な表示結果8を提示することができるように、様々なメニュー6および他のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素6が見えるディスプレイ5を有し、この例では、合成アイダイアグラムであり、GUIを操作するための機器の一部として、EDA4はポインティングデバイス9を備え、このポインティングデバイスはマウスであり、
測定ウィンドウ/領域(7, 11)に描かれた実際の合成アイダイアグラム25に関して、これは、いくつかの個々の「成分の」アイダイアグラムの「マージ」であることを意味し、メニュー19において選択された凡例20は「<ALL 64 BITS>」であるので、アイダイアグラム25は合成であり、
マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」し、メニュー項目31は、既に選択された「」の凡例(メニューリスト項目30)を含むメニュー項目のリストであり、その下には、何らかの任意の順序で、メニュー項目31内に他のメニュー項目があり、
チャネル11を有するリスト内のメニュー項目の自動順次選択を開始し、このような開始チャンネルは、選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ、この選択が行われると、メニュー19は閉じ、メニューリスト項目32は、閉じたメニュー19のウィンドウに現れ、同時に、合成アイダイアグラム25は、強調表示されたチャンネル11を示すように変化し、
ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、ウィンドウ7, 11には、対応する強調表示された合成アイダイアグラムが見え、
再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、
次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され、操作者は、凡例36「bit 28 Pod D1 Channel 36」を観察し、
前項目選択ボタン22が行うことは、メニュー項目のリストを他の(上方)方向に移動することであり、移動がいずれかの方向に開始されると、リストの終わりに達したとき、移動は循環し、メニュー内の項目を自動的かつ連続的に循環できることは、各選択に対して明らかに評価される自動的な実装である
アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4が備えるコンピュータにより実行される方法。」

2.引用文献2の記載事項について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2(国際公開第2011/013514号)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態に係る車両用操作装置を、図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、同実施形態に係る車両用操作装置1の概略構成を示す。この車両用操作装置1は、操作部2および制御手段(表示制御部)3を備える。この車両用操作装置1には、複数の車載装置である空調装置4およびオーディオ5がそれぞれ接続されている。これら空調装置4およびオーディオ5の各操作項目は、操作可能にされている。
【0019】
操作部2は、車両のダッシュボード上部に配置されるカーナビゲーション用ディスプレイ(不図示)の下方などの運転者の手が届きやすいハンドルの近くに配置されている。この操作部2は、液晶等のディスプレイ(DISP、表示部)6と、このディスプレイ6の表示面の全面に亘って配置されるタッチパネル(接近検知部、位置特定部)7と、を備える。
【0020】
ディスプレイ6は、制御手段3の制御指令に従ってアイコン表示画面9(図2参照)を表示する。このアイコン表示画面9には、空調装置4およびオーディオ5の各操作項目、例えば空調装置4の風量や設定温度、オーディオ5のボリュームやソース等にそれぞれ対応した複数のアイコン(後述する)がディスプレイ6の一画面上に収まるように配置される。このディスプレイ6には、これら複数のアイコンのうちの操作可能なものだけが表示される。
【0021】
タッチパネル7は、このタッチパネル7と人体の一部との距離が所定の距離以下になったことや、その人体の一部の接近位置を検知できる静電容量式などのタッチパネルである。このタッチパネル7の検知結果は、制御手段3へ出力される。
【0022】
制御手段3は、CPU等の演算装置を備え、メモリ8に予め記憶されたプログラムを実行することで、上述したディスプレイ6にアイコン表示画面9を表示させる。また、制御手段3は、ユーザによるアイコン表示画面9の選択する操作を検出する。具体的には、制御手段3は、タッチパネル7の検知結果およびアイコン表示画面9上のアイコンの表示位置に基づき、ユーザが何れのアイコンを選択する操作をしたかを検出する。」

「【0029】
まず、図3に示すように、ディスプレイ6に表示されたソースアイコン13上に操作指が近づきこの操作指とタッチパネル7との距離が所定距離以下に接近すると、制御手段3は、操作指の位置を検出してその位置に対応したソースアイコン13が選択(以下、単に選択操作と称す)されたと判定する。すると、制御手段3は、ディスプレイ6のアイコン表示画面9上に、ソースアイコン13用の選択画面13aを重畳表示する。図4および図5に示すように、選択画面13aには、上から順に動作モードを示す「AM」、「FM」、「サテライト」、「CD」、「HDD」、「AUX」の各ソース名を示す文字が記載されて、現在選択されているソース名のみが白黒反転等で強調表示される。このように、設定値や動作モードの名前が縦一列で表示可能な場合は、例えば図4および図5に示す選択画面12aのように、表示が開始されるとソースアイコン13の表示位置(図4参照)から下方に向かって徐々に画面が拡大されて、表示開始から0.3?0.4秒程度で表示が完了される。」

「【図2】



「【図3】




「【図4】



「【図5】




したがって、上記引用文献2には次の技術的事項が特定されていると認められる。

「操作部2および制御手段(表示制御部)3を備える車両用操作装置1であって、
この車両用操作装置1には、複数の車載装置である空調装置4およびオーディオ5がそれぞれ接続され、これら空調装置4およびオーディオ5の各操作項目は、操作可能にされ、
この操作部2は、液晶等のディスプレイ(DISP、表示部)6と、このディスプレイ6の表示面の全面に亘って配置されるタッチパネル(接近検知部、位置特定部)7と、を備え、
ディスプレイ6は、制御手段3の制御指令に従ってアイコン表示画面9(図2参照)を表示し、このアイコン表示画面9には、空調装置4およびオーディオ5の各操作項目、例えば空調装置4の風量や設定温度、オーディオ5のボリュームやソース等にそれぞれ対応した複数のアイコンがディスプレイ6の一画面上に収まるように配置され、
タッチパネル7は、このタッチパネル7と人体の一部との距離が所定の距離以下になったことや、その人体の一部の接近位置を検知できる静電容量式などのタッチパネルであり、
制御手段3は、上述したディスプレイ6にアイコン表示画面9を表示させ、また、ユーザによるアイコン表示画面9の選択する操作を検出し、
図3に示すように、ディスプレイ6に表示されたソースアイコン13上に操作指が近づきこの操作指とタッチパネル7との距離が所定距離以下に接近すると、制御手段3は、操作指の位置を検出してその位置に対応したソースアイコン13が選択されたと判定し、すると、制御手段3は、ディスプレイ6のアイコン表示画面9上に、ソースアイコン13用の選択画面13aを重畳表示し、選択画面13aには、上から順に動作モードを示す「AM」、「FM」、「サテライト」、「CD」、「HDD」、「AUX」の各ソース名を示す文字が記載されて、現在選択されているソース名のみが白黒反転等で強調表示され、このように、設定値や動作モードの名前が縦一列で表示可能な場合は、例えば図4および図5に示す選択画面12aのように、表示が開始されるとソースアイコン13の表示位置から下方に向かって徐々に画面が拡大されて、表示開始から0.3?0.4秒程度で表示が完了される
車両用操作装置1。」

第4 対比・判断

1.本願発明1について

(1)対比
上記本願発明1と上記「第3 1.(2)イ」の引用プログラム発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用プログラム発明の「ディスプレイ5」及び「マウスポインタアイコン29」は、それぞれ本願発明1の「画面」及び「ポインタ」に相当する。そして、引用プログラム発明の「マウスポインタアイコン29」は、「マウス9のオペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」に表示される「メニュー拡張ボタン21の上」や「次の項目選択ボタン23の上」に「配置され」ることから、引用プログラム発明は、「ディスプレイ5」の表示において「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」の「配置」を受け付けるといえる。したがって、引用プログラム発明と、本願発明1とは、「画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け」る点で共通する。

イ.引用プログラム発明の「選択されるべきメニュー項目」には、「チャンネル11」を示す「メニューリスト項目32」、「凡例34」の「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」、「凡例35」の「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」、「凡例36」の「bit 28 Pod D1 Channel 36」などがあり、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」ることから、これらの個々の「凡例」は、本願発明1の「選択候補」に相当する。また、これら「凡例34」、「凡例35」及び「凡例36」等の複数の「凡例」は、本願発明1の「複数の選択候補」に相当する。

ウ.引用プログラム発明では、「ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、」「再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され、操作者は、凡例36「bit 28 Pod D1 Channel 36」を観察」するとの特定がされていることから、「オペレータは次の項目選択ボタン23をクリック」すると、「各クリック」により、「表示メニュー19」に表示された「凡例」は、変化し、これらの変化は「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序となっているものである。
ここで、「メニュー項目31のリスト」は、複数の「凡例」が表示されたリストであることが見て取れるから、引用プログラム発明の「クリック」される毎に「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「表示メニュー19」に「表示された凡例」が変化する「次の項目選択ボタン23」と、本願発明1の「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域」とは、「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品」である点で共通しており、また、引用プログラム発明の「次の項目選択ボタン23」が表示される領域は、本願発明1の「第2の表示部品が表示される第1の領域」に相当する。

エ.引用プログラム発明では、「マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」」するとの特定がされており、引用プログラム発明の「メニュー項目31」は、引用文献1では「リスト31」とも記載され、当該「メニュー項目31」あるいは「リスト31」は、上記ウで示したように、「ドロップダウン」として「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であることから、引用プログラム発明の「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」が「配置されて、」「クリック」されることで、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であるリストを表示させる「メニュー拡張ボタン21」と、本願発明1の「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域」とは、「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品」である点で共通しており、また、引用プログラム発明の「メニュー拡張ボタン21」が表示される領域は、本願発明1の「第3の表示部品が表示される第2の領域」に相当する。

オ.上記ウに示したように、引用プログラム発明の「表示メニュー19」は、「次の項目選択ボタン23」の「クリック」により、「各クリックで次の項目を下方に選択」した「凡例」を「表示」するから、本願発明1の「第2の表示部品」と、「表示部品」である点で共通している。よって、引用プログラム発明のこの凡例を表示することと、本願発明1の「前記第2の表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」することは、「表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」する点で共通している。

カ.上記ア、ウ及びオを踏まえると、引用プログラム発明では、「ポインタアイコン29は、」「次の項目選択ボタン23の上に、配置され、」「次の項目選択ボタン23」を「クリック」する毎に、「表示メニュー19」に、「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「凡例」を「表示」することから、引用プログラム発明のこのクリックする毎に表示をすることと、本願発明1の「前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記第2の表示部品に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示」することは、「前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記表示部品に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示」する点で共通している。

キ.引用プログラム発明の「メニュー項目31」は、「マウスポインタアイコン29」を「メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置」し、「このボタンを「クリック」」した場合に、「ドロップダウン」としてを開くことにより「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目のリスト」であり、また、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」るものであるから、当該「メニュー項目31」は、本願発明1の「前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリスト」に相当する。
そして、引用プログラム発明の当該「メニュー項目31」は、「メニュー拡張ボタン21に近接した領域」に生成されるものであるから、引用プログラム発明と本願発明1とは、「前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する」点で共通している。

ク.引用プログラム発明の「プログラム」は、「メニュー拡張ボタン21」や「次の項目選択ボタン23」により「オペレータ」に「凡例」を「選択」させるものであるから、後述する相違点を除き、本願発明1の「選択支援プログラム」に対応する。

したがって、本願発明1と引用プログラム発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>
「 画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、
前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを表示し、
表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、
前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記表示部品に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示し、
前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする選択支援プログラム。」

<相違点>
(相違点1)
本願発明1では、「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替え」るのに対し、
引用プログラム発明には、本願発明1の「第1の表示部品」に相当する構成がなく、このような特定はなされていない点。

(相違点2)
「前記選択されている選択候補を表示し」、「前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に」、「前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示」する「表示部品」は、本願発明1では、「第2の表示部品」であるのに対し、引用プログラム発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(2)相違点についての判断
相違点1について検討すると、相違点1に係る本願発明1の「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替え」るという構成は、上記引用文献2にも記載も示唆もされておらず、また、周知技術であるとも認められない。
したがって、上記相違点2ついて判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用プログラム発明及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2.本願発明2及び3について

本願発明2及び3は、本願発明1の上記相違点1に係る構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても引用プログラム発明及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

3.本願発明4について

(1)対比
上記本願発明4と上記「第3 1.(2)イ」の引用プログラム発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用プログラム発明の「ディスプレイ5」及び「マウスポインタアイコン29」は、それぞれ本願発明4の「画面」及び「ポインタ」に相当する。そして、引用プログラム発明の「マウスポインタアイコン29」は、「マウス9のオペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」に表示される「メニュー拡張ボタン21の上」や「次の項目選択ボタン23の上」に「配置され」ることから、引用プログラム発明は、「ディスプレイ5」の表示において「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」の「配置」を受け付けるといえる。したがって、引用プログラム発明と、本願発明4とは、「画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け」る点で共通する。

イ.引用プログラム発明の「選択されるべきメニュー項目」には、「チャンネル11」を示す「メニューリスト項目32」、「凡例34」の「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」、「凡例35」の「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」、「凡例36」の「bit 28 Pod D1 Channel 36」などがあり、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」ることから、これらの個々の「凡例」は、本願発明4の「選択候補」に相当する。また、これら「凡例34」、「凡例35」及び「凡例36」等の複数の「凡例」は、本願発明4の「複数の選択候補」に相当する。

ウ.引用プログラム発明では、「ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、」「再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され、操作者は、凡例36「bit 28 Pod D1 Channel 36」を観察」するとの特定がされていることから、「オペレータは次の項目選択ボタン23をクリック」すると、「各クリック」により、「表示メニュー19」に表示された「凡例」は、変化し、これらの変化は「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序となっているものである。
ここで、「メニュー項目31のリスト」は、複数の「凡例」が表示されたリストであることが見て取れるから、引用プログラム発明の「クリック」される毎に「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「表示メニュー19」に「表示された凡例」が変化する「次の項目選択ボタン23」は、本願発明4の「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品」に相当する。

エ.引用プログラム発明では、「マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」」するとの特定がされており、引用プログラム発明の「メニュー項目31」は、引用文献1では「リスト31」とも記載され、当該「メニュー項目31」あるいは「リスト31」は、上記ウで示したように、「ドロップダウン」として「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であることから、引用プログラム発明の「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」が「配置されて、」「クリック」されることで、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であるリストを表示させる「メニュー拡張ボタン21」は、本願発明4の「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品」に相当する。

オ.上記ウに示したように、引用プログラム発明の「表示メニュー19」は、「次の項目選択ボタン23」の「クリック」により、「各クリックで次の項目を下方に選択」した「凡例」を「表示」するから、本願発明4の「切替表示部品」とは、「表示部品」である点で共通している。よって、引用プログラム発明と、「前記切替表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」する本願発明4とは、「表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」する点で共通している。

カ.上記ア、ウ及びオを踏まえると、引用プログラム発明では、「ポインタアイコン29は、」「次の項目選択ボタン23の上に、配置され、」「次の項目選択ボタン23」を「クリック」する毎に、「表示メニュー19」に、「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「凡例」を「表示」することから、引用プログラム発明と、「前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記切替表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する本願発明4とは、「前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する点で共通している。

キ.引用プログラム発明の「メニュー項目31」は、「マウスポインタアイコン29」を「メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置」し、「このボタンを「クリック」」した場合に、「ドロップダウン」としてを開くことにより「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目のリスト」であり、また、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」、当該「選択」された「凡例」を、「表示メニュー19」に表示することから、引用プログラム発明と、「前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記切替表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する」本願発明4とは、「前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する」点で共通している。

ク.引用プログラム発明の「プログラム」は、「メニュー拡張ボタン21」や「次の項目選択ボタン23」により「オペレータ」に「凡例」を「選択」させるものであるから、後述する相違点を除き、本願発明4の「選択支援プログラム」に対応する。

したがって、本願発明4と引用プログラム発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>
「 画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを表示し、
表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、
前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示し、
前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、
リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする選択支援プログラム。」

<相違点>
(相違点3)
本願発明4では、「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替え」るのに対し、
引用プログラム発明には、本願発明4の「第1の表示部品」に相当する構成がなく、このような特定はなされていない点。

(相違点4)
「前記選択されている選択候補を表示し」、「前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、」「選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する「表示部品」は、本願発明4では、「切替表示部品」であるのに対し、引用プログラム発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(相違点5)
「リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、」「表示対象の選択候補に切り替える」「表示部品」は、本願発明4では、「切替表示部品」であるのに対し、引用プログラム発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(2)相違点についての判断
相違点3について検討すると、相違点3に係る本願発明4の「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替え」るという構成は、上記引用文献2にも記載も示唆もされておらず、また、周知技術であるとも認められない。
したがって、上記相違点4及び5ついて判断するまでもなく、本願発明4は、当業者であっても引用プログラム発明及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

4.本願発明5について

(1)対比
上記本願発明5と上記「第4 1.(2)ア」の引用装置発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用装置発明の「ディスプレイ5」及び「マウスポインタアイコン29」は、それぞれ本願発明5の「画面」及び「ポインタ」に相当する。そして、引用装置発明の「マウスポインタアイコン29」は、「マウス9のオペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」に表示される「メニュー拡張ボタン21の上」や「次の項目選択ボタン23の上」に「配置され」ることから、引用装置発明の「オペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」の表示において「マウスポインタアイコン29」の「配置」を受け付ける「マウス9」は、本願発明5の「画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付ける受付部」に相当する。

イ.引用装置発明の「選択されるべきメニュー項目」には、「チャンネル11」を示す「メニューリスト項目32」、「凡例34」の「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」、「凡例35」の「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」、「凡例36」の「bit 28 Pod D1 Channel 36」などがあり、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」ることから、これらの個々の「凡例」は、本願発明5の「選択候補」に相当する。また、これら「凡例34」、「凡例35」及び「凡例36」等の複数の「凡例」は、本願発明5の「複数の選択候補」に相当する。

ウ.引用装置発明では、「ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、」「再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され」るとの特定がされていることから、「オペレータは次の項目選択ボタン23をクリック」すると、「各クリック」により、「表示メニュー19」に表示された「凡例」は、変化し、これらの変化は「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序となっているものである。
ここで、「メニュー項目31のリスト」は、複数の「凡例」が表示されたリストであることが見て取れるから、引用装置発明の「クリック」される毎に「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「表示メニュー19」に「表示された凡例」が変化する「次の項目選択ボタン23」は、本願発明5の「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域」とは、「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品」である点で共通しており、また、引用装置発明の「次の項目選択ボタン23」が表示される領域は、本願発明5の「第2の表示部品が表示される第1の領域」に相当する。

エ.引用装置発明では、「マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、ドロップダウンを開くためメニュー31を生成するために、このボタンを「クリック」す」るとの特定がされており、引用装置発明の「メニュー項目31」は、引用文献1では「リスト31」とも記載され、当該「メニュー項目31」あるいは「リスト31」は、上記ウで示したように、「ドロップダウン」として「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であることから、引用装置発明の「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」が「配置されて、」「クリック」されることで、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31のリスト」を表示させる「メニュー拡張ボタン21」は、本願発明5の「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域」とは、「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品」である点で共通しており、また、引用装置発明の「メニュー拡張ボタン21」が表示される領域は、本願発明5の「第3の表示部品が表示される第2の領域」に相当する。

オ.上記ウに示したように、引用装置発明の「表示メニュー19」は、「次の項目選択ボタン23」の「クリック」により、「各クリックで次の項目を下方に選択」した「凡例」を「表示」するから、本願発明5の「第2の表示部品」とは、「表示部品」である点で共通している。よって、引用装置発明と、「前記第2の表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」する本願発明5とは、「表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」する点で共通している。

カ.上記ア、ウ及びオを踏まえると、引用装置発明では、「ポインタアイコン29は、」「次の項目選択ボタン23の上に、配置され、」「次の項目選択ボタン23」を「クリック」する毎に、「表示メニュー19」に、「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「凡例」を「表示」することから、引用装置発明のこのクリックする毎に表示をすることと、「前記表示制御部は、前記第2の表示部品には前記選択されている選択候補を表示し、前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記第2の表示部品に表示」する本願発明5とは、「前記表示部品には前記選択されている選択候補を表示し、前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記表示部品に表示」する点で共通している。

キ.引用装置発明の「メニュー項目31」は、「マウスポインタアイコン29」を「メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置」し、「このボタンを「クリック」」した場合に、「ドロップダウン」としてを開くことにより「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目のリスト」であり、また、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」るものであるから、当該「メニュー31」は、本願発明5の「前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリスト」に相当する。
そして、引用装置発明の当該「メニュー項目31」は、「メニュー拡張ボタン21に近接した領域」に生成されるものであるから、引用装置発明と本願発明5とは、「前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する」点で共通している。

ク.引用装置発明の「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4」は、「メニュー拡張ボタン21」や「次の項目選択ボタン23」により「オペレータ」に「凡例」を「選択」させるものであるから、後述する相違点を除き、本願発明5の「選択支援装置」に対応する。

したがって、本願発明5と引用装置発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>
「 画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付ける受付部と、
複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを表示し、
表示部品には前記選択されている選択候補を表示し、前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記表示部品に表示し、前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する、
ことを特徴とする選択支援装置。」

<相違点>
(相違点6)
本願発明5では、「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出する検出部」を備えるのに対し、引用装置発明には、本願発明5の「第1の表示部品」に相当する構成がなく、このような「検出部」の特定はなされていない点。

(相違点7)
本願発明5では、「前記検出部による検出に応じて、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替る表示制御部」を備えるのに対し、引用装置発明には、そのような特定はなされていない点。

(相違点8)
「前記選択されている選択候補を表示し」、「前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて」「表示」する「表示部品」は、本願発明5では、「第2の表示部品」であるのに対し、引用装置発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(2)相違点についての判断
事案に鑑み、相違点7について先に検討すると、相違点7に係る本願発明5の「前記検出部による検出に応じて、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替る表示制御部」という構成は、上記引用文献2にも記載も示唆もされておらず、また、周知技術であるとも認められない。
したがって、上記相違点6及び8ついて判断するまでもなく、本願発明5は、当業者であっても引用装置発明及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

5.本願発明6について

(1)対比
上記本願発明6と上記「第4 1.(2)ア」の引用装置発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用装置発明の「ディスプレイ5」及び「マウスポインタアイコン29」は、それぞれ本願発明6の「画面」及び「ポインタ」に相当する。そして、引用装置発明の「マウスポインタアイコン29」は、「マウス9のオペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」に表示される「メニュー拡張ボタン21の上」や「次の項目選択ボタン23の上」に「配置され」ることから、引用装置発明の「オペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」の表示において「マウスポインタアイコン29」の「配置」を受け付ける「マウス9」は、本願発明6の「画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付ける受付部」に相当する。

イ.引用装置発明の「選択されるべきメニュー項目」には、「チャンネル11」を示す「メニューリスト項目32」、「凡例34」の「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」、「凡例35」の「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」、「凡例36」の「bit 28 Pod D1 Channel 36」などがあり、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」ることから、これらの個々の「凡例」は、本願発明6の「選択候補」に相当する。また、これら「凡例34」、「凡例35」及び「凡例36」等の複数の「凡例」は、本願発明6の「複数の選択候補」に相当する。

ウ.引用装置発明では、「ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、」「再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択されるとの特定がされていることから、「オペレータは次の項目選択ボタン23をクリック」すると、「各クリック」により、「表示メニュー19」に「表示された凡例」は変化し、これらの変化は「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序となっているものである。
ここで、「メニュー項目31のリスト」は、複数の「凡例」が表示されたリストであることが見て取れるから、引用装置発明の「クリック」される毎に「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「表示メニュー19」に「表示された凡例」が変化する「次の項目選択ボタン23」は、本願発明6の「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品」に相当する。

エ.引用装置発明では、「マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」」するとの特定がされており、引用プログラム発明の「メニュー項目31」は、引用文献1では「リスト31」とも記載され、当該「メニュー項目31」あるいは「リスト31」は、上記ウで示したように、「ドロップダウン」として「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であることから、引用装置発明の「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」が「配置されて、」「クリック」されることで、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31のリスト」を表示させる「メニュー拡張ボタン21」は、本願発明6の「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品」に相当する。

オ.上記ウに示したように、引用装置発明の「表示メニュー19」は、「次の項目選択ボタン23」の「クリック」により、「各クリックで次の項目を下方に選択」した「凡例」を「表示」するから、本願発明6の「切替表示部品」とは、「表示部品」である点で共通している。よって、引用装置発明と、「前記切替表示部品に前記選択されている選択候補を表示」する本願発明6とは、「表示部品に前記選択されている選択候補を表示」する点で共通している。

カ.上記ア、ウ及びオを踏まえると、引用装置発明では、「ポインタアイコン29は、」「次の項目選択ボタン23の上に、配置され、」「次の項目選択ボタン23」を「クリック」する毎に、「表示メニュー19」に、「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「凡例」を「表示」することから、引用装置発明のこのクリックする毎に表示をすることと、「前記表示制御部は、前記切替表示部品に前記選択されている選択候補を表示し、前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記切替表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する本願発明6とは、「前記表示部品に前記選択されている選択候補を表示し、前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する点で共通している。

キ.引用装置発明の「メニュー項目31」は、「マウスポインタアイコン29」を「メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置」し、「このボタンを「クリック」」した場合に、「ドロップダウン」としてを開くことにより「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目のリスト」であり、また、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」、当該「選択」された「凡例」を、「表示メニュー19」に表示することから、引用装置発明と、「前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記切替表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する」本願発明6とは、「前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する」点で共通している。

ク.引用装置発明の「アイ・ダイアグラム・アナライザ(EDA)4」は、「メニュー拡張ボタン21」や「次の項目選択ボタン23」により「オペレータ」に「凡例」を「選択」させるものであるから、後述する相違点を除き、本願発明6の「選択支援装置」に共通する。

したがって、本願発明6と引用装置発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>
「 画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付ける受付部と、
複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを表示し、
表示部品に前記選択されている選択候補を表示し、前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示し、前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する、
ことを特徴とする選択支援装置。

<相違点>
(相違点9)
本願発明6では、「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出する検出部」を備えるのに対し、引用装置発明には、本願発明6の「第1の表示部品」に相当する構成がなく、このような「検出部」の特定はなされていない点。

(相違点10)
本願発明6では、「前記検出部による検出に応じて、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替える表示制御部」を備えるのに対し、引用装置発明には、そのような特定はなされていない点。

(相違点11)
「前記選択されている選択候補を表示し」、「前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、」「選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する「表示部品」は、本願発明6では、「前記切替表示部品」であるのに対し、引用装置発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(相違点12)
「リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、」「表示対象の選択候補に切り替える」「表示部品」は、本願発明6では、「切替表示部品」であるのに対し、引用装置発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(2)相違点についての判断
事案に鑑み、相違点10について先に検討すると、相違点10に係る本願発明6の「前記検出部による検出に応じて、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替える表示制御部」という構成は、上記引用文献2にも記載も示唆もされておらず、また、周知技術であるとも認められない。
したがって、上記相違点9、11及び12ついて判断するまでもなく、本願発明6は、当業者であっても引用装置発明及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

6.本願発明7について

(1)対比
上記本願発明7と上記「第4 1.(2)ウ」の引用方法発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用方法発明の「ディスプレイ5」及び「マウスポインタアイコン29」は、それぞれ本願発明7の「画面」及び「ポインタ」に相当する。そして、引用方法発明の「マウスポインタアイコン29」は、「マウス9のオペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」に表示される「メニュー拡張ボタン21の上」や「次の項目選択ボタン23の上」に「配置され」ることから、引用方法発明は、「ディスプレイ5」の表示において「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」の「配置」を受け付けるといえる。したがって、引用方法発明と、本願発明7とは、「画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け」る点で共通する。

イ.引用方法発明の「選択されるべきメニュー項目」には、「チャンネル11」を示す「メニューリスト項目32」、「凡例34」の「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」、「凡例35」の「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」、「凡例36」の「bit 28 Pod D1 Channel 36」などがあり、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」ることから、これらの個々の「凡例」は、本願発明7の「選択候補」に相当する。また、これら「凡例34」、「凡例35」及び「凡例36」等の複数の「凡例」は、本願発明7の「複数の選択候補」に相当する。

ウ.引用方法発明では、「ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、」「再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され」るとの特定がされていることから、「オペレータは次の項目選択ボタン23をクリック」すると、「各クリック」により、「表示メニュー19」に「表示された凡例」は、変化し、これらの変化は「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序となっているものである。
ここで、「メニュー項目31のリスト」は、複数の「凡例」が表示されたリストであることが見て取れるから、引用方法発明の「クリック」される毎に「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「表示メニュー19」に「表示された凡例」が変化する「次の項目選択ボタン23」は、本願発明7の「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域」とは、「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品」である点で共通しており、また、引用方法発明の「次の項目選択ボタン23」が表示される領域は、本願発明7の「第2の表示部品が表示される第1の領域」に相当する。

エ.引用方法発明では、「マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」」るとの特定がされており、引用方法発明の「メニュー項目31」は、引用文献1では「リスト31」とも記載され、当該「メニュー項目31」あるいは「リスト31」は、上記ウで示したように、「ドロップダウン」として「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であることから、引用方法発明の「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」が「配置されて、」「クリック」されることで、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31のリスト」を表示させる「メニュー拡張ボタン21」は、本願発明7の「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域」とは、「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品」である点で共通しており、また、引用方法発明の「メニュー拡張ボタン21」が表示される領域は、本願発明7の「第3の表示部品が表示される第2の領域」に相当する。

オ.上記ウに示したように、引用方法発明の「表示メニュー19」は、「次の項目選択ボタン23」の「クリック」により、「各クリックで次の項目を下方に選択」した「凡例」を「表示」するから、本願発明7の「第2の表示部品」とは、「表示部品」である点で共通している。よって、引用方法発明と、「前記第2の表示部品には現在選択されている選択候補を表示」する本願発明7とは、「表示部品には現在選択されている選択候補を表示」する点で共通している。

カ.上記ア、ウ及びオを踏まえると、引用方法発明では、「ポインタアイコン29は、」「次の項目選択ボタン23の上に、配置され、」「次の項目選択ボタン23」を「クリック」する毎に、「表示メニュー19」に、「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「凡例」を「表示」することから、引用方法発明のこのクリックする毎に表示をすることと、「前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記第2の表示部品に表示」する本願発明7とは、「前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記表示部品に表示」する点で共通している。

キ.引用方法発明の「メニュー項目31」は、「マウスポインタアイコン29」を「メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置」し、「このボタンを「クリック」」した場合に、「ドロップダウン」としてを開くことにより「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目のリスト」であり、また、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」るものであるから、当該「メニュー項目31」は、本願発明7の「前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリスト」に相当する。
そして、引用プログラム発明の当該「メニュー項目31」は、「メニュー拡張ボタン21に近接した領域」に生成されるものであるから、引用方法発明と本願発明7とは、「前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する」点で共通している。

ク.引用方法発明の「方法」は、「メニュー拡張ボタン21」や「次の項目選択ボタン23」により「オペレータ」に「凡例」を「選択」させる方法であるから、後述する相違点を除き、本願発明7の「選択支援方法」に対応する。

したがって、本願発明7と引用方法発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>
「 画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、
前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを表示し、
表示部品には現在選択されている選択候補を表示し、
前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて前記表示部品に表示し、
前記第2の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補を一覧にし、かついずれかの選択候補を選択可能にしたリストを、前記第3の表示部品に近接した領域に表示する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする選択支援方法。」

<相違点>
(相違点13)
本願発明7では、「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替え」るのに対し、引用方法発明には、本願発明7の「第1の表示部品」に相当する構成がなく、このような特定はなされていない点。

(相違点14)
「現在選択されている選択候補を表示し」、「前記第1の領域に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付ける度に」、「前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて」「表示」する「表示部品」は、本願発明7では、「前記第2の表示部品」であるのに対し、引用方法発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(2)相違点についての判断
相違点13について検討すると、相違点13に係る本願発明7の「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける第2の表示部品が表示される第1の領域と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付ける第3の表示部品が表示される第2の領域とを含む表示に切り替え」るという構成は、上記引用文献2にも記載も示唆もされておらず、また、周知技術であるとも認められない。
したがって、上記相違点14ついて判断するまでもなく、本願発明7は、当業者であっても引用方法発明及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

7.本願発明8について

(1)対比
上記本願発明8と上記「第4 1.(2)ウ」の引用方法発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用方法発明の「ディスプレイ5」及び「マウスポインタアイコン29」は、それぞれ本願発明8の「画面」及び「ポインタ」に相当する。そして、引用方法発明の「マウスポインタアイコン29」は、「マウス9のオペレータ動作によって」、「ディスプレイ5」に表示される「メニュー拡張ボタン21の上」や「次の項目選択ボタン23の上」に「配置され」ることから、引用方法発明は、「ディスプレイ5」の表示において「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」の「配置」を受け付けるといえる。したがって、引用方法発明と、本願発明8とは、「画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け」る点で共通する。

イ.引用方法発明の「選択されるべきメニュー項目」には、「チャンネル11」を示す「メニューリスト項目32」、「凡例34」の「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」、「凡例35」の「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」、「凡例36」の「bit 28 Pod D1 Channel 36」などがあり、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」ることから、これらの個々の「凡例」は、本願発明8の「選択候補」に相当する。また、これら「凡例34」、「凡例35」及び「凡例36」等の複数の「凡例」は、本願発明8の「複数の選択候補」に相当する。

ウ.引用方法発明では、「ポインタアイコン29は、次の項目選択ボタン23の上に配置され、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(32)の下のメニューリスト項目である「BIT 14:POD C2 CHANNEL 23」で示される凡例34を表示するように変化し、次の項目選択ボタン23をクリックすると、メニュー項目31のリストを下方に移動し、各クリックで次の項目を下方に選択し、」「再び、オペレータは次の項目選択ボタン23をクリックし、表示メニュー19は、メニューリスト項目(34)の下のメニューリスト項目である「BIT 15:POD C2 CHANNEL 24」で示される凡例35を表示するように変化し、次に、オペレータは、次の項目選択ボタン23をさらにもう1回クリックし、これにより、チャネル36が選択され」るとの特定がされていることから、「オペレータは次の項目選択ボタン23をクリック」すると、「各クリック」により、「表示メニュー19」に「表示された凡例」は変化し、これらの変化は「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序となっているものである。
ここで、「メニュー項目31のリスト」は、複数の「凡例」が表示されたリストであることが見て取れるから、引用方法発明の「クリック」される毎に「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「表示メニュー19」に「表示された凡例」が変化する「次の項目選択ボタン23」は、本願発明8の「複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品」に相当する。

エ.引用方法発明では、「マウスポインタアイコン29は、メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置されて、メニュー拡張ボタン21に近接した領域に、開いたドロップダウンメニュー項目31を生成するために、このボタンを「クリック」」するとの特定がされており、引用方法発明の「メニュー項目31」は、引用文献1では「リスト31」とも記載され、当該「メニュー項目31」あるいは「リスト31」は、上記ウで示したように、「ドロップダウン」として「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31」であることから、引用方法発明の「オペレータ動作によって」「マウスポインタアイコン29」が「配置されて、」「クリック」されることで、複数の「凡例」を含む「メニュー項目31のリスト」を表示させる「メニュー拡張ボタン21」は、本願発明8の「前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品」に相当する。

オ.上記ウに示したように、引用方法発明の「表示メニュー19」は、「次の項目選択ボタン23」の「クリック」により、「各クリックで次の項目を下方に選択」した「凡例」を「表示」するから、本願発明8の「切替表示部品」とは、「表示部品」である点で共通している。よって、引用方法発明のこの凡例を表示することとと、「前記切替表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」する本願発明8とは、「表示部品には、前記選択されている選択候補を表示」する点で共通している。

カ.上記ア、ウ及びオを踏まえると、引用方法発明では、「ポインタアイコン29は、」「次の項目選択ボタン23の上に、配置され、」「次の項目選択ボタン23」を「クリック」する毎に、「表示メニュー19」に、「メニュー項目31のリストを下方に移動」する順序で「凡例」を「表示」することから、引用方法発明このクリックする毎に表示をすることと、「前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記切替表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する本願発明8とは、「前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する点で共通している。

キ.引用方法発明の「メニュー項目31」は、「マウスポインタアイコン29」を「メニュー拡張ボタン21の上に(マウス9のオペレータ動作によって)配置」し、「このボタンを「クリック」」した場合に、「ドロップダウン」としてを開くことにより「生成」される、複数の「凡例」を含む「メニュー項目のリスト」であり、また、「選択されるべきメニュー項目(例えば、32)の上にポインタアイコン29を位置決めすることによって個々に選択することができ」、当該「選択」された「凡例」を、「表示メニュー19」に表示することから、引用方法発明と、「前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記切替表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する」本願発明8とは、「前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する」点で共通している。

ク.引用方法発明の「方法」は、「メニュー拡張ボタン21」や「次の項目選択ボタン23」により「オペレータ」に「凡例」を「選択」させる方法であるから、後述する相違点を除き、本願発明8の「選択支援方法」に対応する。

したがって、本願発明8と引用方法発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>
「 画面上を移動可能なポインタに対する移動指示の入力を受け付け、
複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、
前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを表示し、
表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、 前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記表示部品が表示する選択候補を前記所定の順で切り替えて表示し、
前記リスト表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示し、
リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、選択された選択候補を前記所定の順を経ずに前記表示部品の表示対象の選択候補に切り替える制御を実行する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする選択支援方法。」

<相違点>
(相違点15)
本願発明8では、「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替え」るのに対し、引用方法発明には、本願発明8の「第1の表示部品」に相当する構成がなく、このような特定はなされていない点。

(相違点16)
「前記選択されている選択候補を表示し」、「前記切替表示部品に前記ポインタがある状態でボタンを押す入力操作を受け付けた場合に」、「選択候補を前記所定の順で切り替えて表示」する「表示部品」は、本願発明8では、「切替表示部品」であるのに対し、引用方法発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(相違点17)
「リスト表示された前記2以上の選択候補のうちのいずれかの選択に応じて、」「表示対象の選択候補に切り替える」「表示部品」は、本願発明8では、「切替表示部品」であるのに対し、引用方法発明では、「次の項目選択ボタン23」とは異なる「表示メニュー19」である点。

(2)相違点についての判断
相違点15について検討すると、相違点15に係る本願発明8の「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、前記ポインタが重畳していることを検出した場合に、前記第1の表示部品が表示されている領域を、複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示する操作を受け付ける切替表示部品と、前記複数の選択候補に含まれる2以上の選択候補をリスト表示させる指示を受け付けるリスト表示部品とを隣接させた表示に切り替え」るという構成は、上記引用文献2にも記載も示唆もされておらず、また、周知技術であるとも認められない。
したがって、上記相違点16及び17ついて判断するまでもなく、本願発明8は、当業者であっても引用方法発明及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

第5 原査定の概要及び原査定についての判断

原査定は、請求項1-9について、上記引用文献1、2に基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというものである。しかしながら、令和3年3月1日付け手続補正により補正された請求項1-3は、上記相違点1に対応する構成を有するものとなっており、請求項4は、上記相違点3に対応する構成を有するものとなっており、請求項5は、上記相違点7に対応する構成を有するものとなっており、請求項6は、上記相違点10に対応する構成を有するものとなっており、請求項7は、上記相違点13に対応する構成を有するものとなっており、請求項8は、上記相違点15に対応する構成を有するものとなっている。
したがって、上記のとおり、本願発明1-8は、上記引用文献1に記載された発明及び上記引用文献2に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明できたものではない。したがって、原査定を維持することはできない。

第6 当審拒絶理由について

1.特許法第36条第6項第2号について

(1)当審では、請求項1-3において、「選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示」となるのは、切り替えられる前の表示である「前記第1の表示部品が表示されていた領域の表示」ではないものと把握されるため、請求項1-3の記載は、技術的に不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、令和3年3月1日に提出された手続補正書において、「前記第2の表示部品に、前記複数の選択候補に含まれる各選択候補を1つずつ所定の順で切り替えて表示し、」(当審注:下線部は補正部分。以下同様。)との補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。
また、請求項5及び7についても、同様の理由により、技術的に不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、上記と同様の補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。

(2)当審では、請求項1-3において、「リスト」を表示する「領域」がどの「領域に近接した領域」であるかを、切り替えられる前の表示がされていた領域で特定しているので、請求項1-3の記載は、技術的に不明確な表現となっているとの拒絶の理由を通知しているが、令和3年3月1日に提出された手続補正書において、「前記第3の表示部品に近接した領域に表示する」との補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。
また、請求項5及び7についても、同様の理由により、技術的に不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、上記と同様の補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。

(3)当審では、請求項1-3の「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補を表示する第1の表示部品上に、」との記載について、上記「第1の表示部品」に表示するのは、「いずれかの選択候補」のうち、どの選択候補を表示するのか不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、令和3年3月1日に提出された手続補正書において、「複数の選択候補のうちのいずれかの選択候補であって選択されている選択候補のみを表示する第1の表示部品上に、」との補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。
また、請求項4-8についても、同様の理由により、不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、上記と同様の補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。

(4)当審では、請求項1-3における「第2の表示部品」についても、上記(3)と同様に、どの選択候補を表示するのか不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、令和3年3月1日に提出された手続補正書において、「前記第2の表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、」との補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。
また、請求項5及び7についても、同様の理由により、不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、上記と同様の補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。

(5)当審では、請求項4における「切替表示部品」についても、上記(3)と同様に、どの選択候補を表示するのか不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、令和3年3月1日に提出された手続補正書において、「前記切替表示部品には、前記選択されている選択候補を表示し、」との補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。
また、請求項6及び8についても、同様の理由により、不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、上記と同様の補正がされた結果、この拒絶の理由は解消した。

第7 むすび

以上のとおり、本願発明1-8は、当業者が引用プログラム発明、引用装置発明又は引用方法発明、及び引用文献2に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

 
審決日 2021-05-11 
出願番号 特願2016-34648(P2016-34648)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 菅原 浩二  
特許庁審判長 ▲吉▼田 耕一
特許庁審判官 小田 浩
角田 慎治
発明の名称 選択支援プログラム、装置、及び方法  
代理人 加藤 和詳  
代理人 中島 淳  
代理人 福田 浩志  
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