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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1374739
審判番号 不服2020-4940  
総通号数 259 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-07-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-04-10 
確定日 2021-06-07 
事件の表示 特願2017- 90840号「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成30年11月29日出願公開、特開2018-186974号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯
本願は、平成29年4月28日の出願であって、平成31年2月22日に上申書とともに手続補正書が提出され、令和1年5月21日付けの拒絶理由通知に対して、同年9月25日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、令和2年2月4日付けで拒絶査定(以下、「原査定」という。)がなされ、これに対して、同年4月10日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正書(以下、当該手続補正書による補正を「請求時補正」という。)が提出されたところ、同年11月24日付けで当審において拒絶の理由(以下、「当審拒絶理由」という。)が通知され、令和3年1月18日に意見書及び手続補正書(以下、当該手続補正書による補正を「本件補正」という。)が提出されたものである。

2 当審拒絶理由の概要
当審拒絶理由は、請求時補正における特許請求の範囲の請求項1、2に係る発明において特定された「前記複数の装飾部材のうちの第1装飾部材の後方に配置する第2装飾部材に備えられる第2装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、白色のパッケージを有する第2発光体と、白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号と、が配置され、前記第2装飾基板の裏実装面には、白色とは異なる色のハウジングを有する第2コネクタが配置される」との構成は、発明の詳細な説明に記載したものということができず、この出願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない、との理由を含むものである。

3 請求時補正における特許請求の範囲の請求項1、2に係る発明及び本件補正における特許請求の範囲の請求項1に係る発明
請求時補正における特許請求の範囲の請求項1、2に係る発明及び本件補正における特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下、それぞれ「請求時補正発明1」、「請求時補正発明2」及び「本件補正発明」という。)は、次のとおりのものである(下線は、本件補正による補正箇所を示し、当審にて付した。また、記号AないしNは、本件補正発明を分説するため当審で付与した。)。

(請求時補正発明1)
「【請求項1】
遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤を有し、該遊技盤に備えられた始動口への入球に基づいて抽選を行い、該抽選の結果に基づいて遊技者に利益を付与する遊技機であって、
前記遊技盤には、表実装面に発光体が実装される装飾基板が備えられる複数の装飾部材が設けられており、
前記装飾基板は、
前記発光体を特定する実装補助記号と、
表実装面に設けられる白色塗膜と、
当該装飾基板への配線を接続するコネクタと、
を有し、
前記複数の装飾部材のうちの第1装飾部材に備えられる第1装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
白色のパッケージを有する第1発光体と、
白色のハウジングを有する第1コネクタと、
白色と異なる黄色を有する第1実装補助記号と、
が配置され、
前記複数の装飾部材のうちの第1装飾部材の後方に配置する第2装飾部材に備えられる第2装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
白色のパッケージを有する第2発光体と、
白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号と、
が配置され、
前記第2装飾基板の裏実装面には、白色とは異なる色のハウジングを有する第2コネクタが配置される、
ことを特徴とする遊技機。」
(請求時補正発明2)
【請求項2】
遊技メダルを投入して始動レバーが操作されることに基づいて抽選手段による抽選を行い、該抽選の結果に基づいて遊技者に利益を付与する遊技機であって、
当該遊技機には、表実装面に発光体が実装される装飾基板が備えられる複数の装飾部材が設けられており、
前記装飾基板は、
前記発光体を特定する実装補助記号と、
表実装面に設けられる白色塗膜と、
当該装飾基板への配線を接続するコネクタと、
を有し、
前記複数の装飾部材のうちの第1装飾部材に備えられる第1装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
白色のパッケージを有する第1発光体と、
白色のハウジングを有する第1コネクタと、
白色と異なる黄色を有する第1実装補助記号と、
が配置され、
前記複数の装飾部材のうちの第1装飾部材の後方に配置する第2装飾部材に備えられる第2装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
白色のパッケージを有する第2発光体と、
白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号と、
が配置され、
前記第2装飾基板の裏実装面には、白色とは異なる色のハウジングを有する第2コネクタが配置される、
ことを特徴とする遊技機。」

(本件補正発明)
「【請求項1】
A 遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤と、該遊技盤が装着される遊技枠と、を有し、前記遊技盤に備えられた始動口への入球に基づいて抽選を行い、該抽選の結果に基づいて遊技者に利益を付与する遊技機であって、
B 前記遊技盤と前記遊技枠とには、表実装面に発光体が実装される装飾基板が備えられる複数の装飾部材が設けられており、
C 前記装飾基板は、
D 前記発光体を特定する実装補助記号と、
E 表実装面に設けられる白色塗膜と、
F 当該装飾基板への配線を接続するコネクタと、
を有し、
G 前記複数の装飾部材のうちの前記遊技枠に設けられる第1装飾部材に備えられる第1装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
H 白色のパッケージを有する第1発光体と、
I 白色のハウジングを有する第1コネクタと、
J 白色と異なる黄色を有する第1実装補助記号と、
が配置され、
K 前記複数の装飾部材のうちの前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
L 第2発光体と、
M 白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号と、
が配置される、
N ことを特徴とする遊技機。」

4 当審拒絶理由について
当審拒絶理由の対象であった、請求時補正発明1の構成に対応する本件補正発明の構成は、
「K 前記複数の装飾部材のうちの前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
L 第2発光体と、
M 白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号と、
が配置される」
であるから、これら特定事項K、L及びMが本願の明細書又は図面(以下、「本願明細書等」という。)に記載されたものであって、これら特定事項K、L及びMにより、当審拒絶理由が解消されているか否かについて、以下、検討する。

5 本願明細書等の記載
本願明細書等には、以下の記載がある(下線は当審で付した。以下、同様。)。

(1)「【0011】
本実施形態のパチンコ機1は、遊技ホールの島設備(図示しない)に設置される枠状の外枠2と、外枠2の前面を開閉可能に閉鎖する扉枠3と、扉枠3を開閉可能に支持していると共に外枠2に開閉可能に取付けられている本体枠4と、本体枠4に前側から着脱可能に取付けられると共に扉枠3を通して遊技者側から視認可能とされ遊技者によって遊技球B(図106を参照)が打込まれる遊技領域5aを有した遊技盤5と、を備えている。
・・・・・
【0075】
扉枠3は、外枠2の枠内と略同じ大きさで正面視において上下に延びた四角形に形成されており、本体枠4を介して外枠2の枠内を前側から開閉可能に取付けられている。扉枠3は、遊技球Bが打込まれる遊技盤5の遊技領域5aを前側から視認可能に閉鎖し、遊技領域5a内に打込むための遊技球Bを貯留すると共に、貯留している遊技球Bを遊技領域5a内へ打込むために遊技者が操作するハンドル182を備えているものである。また、 扉枠3は、パチンコ機1の前面全体を装飾するものである。」

(2)「【0250】
[3-5.皿ユニットの全体構成]
扉枠3における皿ユニット200について、主に図55?図58を参照して詳細に説明する。図55は扉枠の皿ユニットを見た斜視図であり、図56は皿ユニットを後ろから見た斜視図である。図57は皿ユニットを主な部材毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図58は皿ユニットを主な部材毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。皿ユニット200は、扉枠ベースユニット100の扉枠ベース101の前面における扉窓101aよりも下側の部位に取付けられる。皿ユニット200は、遊技領域5a内に打込むための遊技球Bを貯留する上皿201と、上皿201の下側に配置されており上皿201やファールカバーユニット150から供給される遊技球Bを貯留可能な下皿202と、を備えている。
【0251】
皿ユニット200は、上皿201を有しており扉枠ベースユニット100の扉枠ベース101の前面に取付けられている皿ベースユニット210と、皿ベースユニット210の前面に取付けられており下皿202を有している皿装飾ユニット250と、皿装飾ユニット250及び皿ベースユニット210の前面に取付けられており遊技者が操作可能な演出操作ユニット300と、を備えている。
・・・・・
【0337】
演出操作ユニット300は、皿装飾ユニット250の前面に取付けられる演出操作部カバーユニット310と、演出操作部カバーユニット310に内に収容される操作部ベース320と、操作部ベース320の上面に取付けられており回転操作部302を有している円環状の演出操作リング330と、演出操作リング330の回転操作部302を回転させる回転駆動ユニット340と、回転駆動ユニット340と演出操作リング330の回転操作部302との間で回転を伝達させる操作リング用伝達ギア350と、操作リング用伝達ギア350を回転可能に操作部ベース320に取付けているギア取付部材351と、を備えている。
・・・・・
【0339】
[3-5-5a.演出操作部カバーユニット]
演出操作ユニット300の演出操作部カバーユニット310について、主に図69及び図70等を参照して詳細に説明する。演出操作部カバーユニット310は、皿装飾ユニット250の皿ユニット本体252の演出操作ユニット取付部252iに取付けられ、皿ユニット200の左右方向中央で演出操作ユニット300の前面を装飾するものである。演出操作部カバーユニット310は、上方及び後方が開放された容器状に形成されている。
【0340】
演出操作部カバーユニット310は、下方へ窪んだ半球状のユニット下カバー311と、ユニット下カバー311の前側上端に取付けられており前方へ膨出した半円環状のユニット前カバー312と、ユニット前カバー312の皿中央上装飾体312a内に後方から取付けられている皿中央上リフレクタ313と、皿中央上リフレクタ313に取付けられており前方へ向かって光を照射可能な複数のLEDが実装されている皿中央上装飾基板314と、ユニット前カバー312の皿中央下装飾体312b内に後方から取付けられている皿中央下リフレクタ315と、皿中央下リフレクタ315に取付けられており前方へ向かって光を照射可能な複数のLEDが実装されている皿中央下装飾基板316と、を備えている。」

(3)「【0449】
[3-6.扉枠左サイドユニット]
扉枠3における扉枠左サイドユニット400について、主に図82?図84を参照して詳細に説明する。図82(a)は扉枠の扉枠左サイドユニットを前から見た斜視図であり、(b)は扉枠左サイドユニットを後ろから見た斜視図である。図83は扉枠左サイドユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、図84は扉枠左サイドユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。扉枠左サイドユニット400は、皿ユニット200の上側で扉枠ベースユニット100の前面左部に取付けられており、正面視において遊技領域5aの左外側を装飾するものである。
【0450】
扉枠左サイドユニット400は、扉枠ベースユニット100の扉枠ベース101の前面における扉窓101aの左外側に取付けられる扉枠左サイドベース401と、扉枠左サイドベース401の前面に取付けられており前面に複数のLEDが実装されている扉枠左サイド装飾基板402と、扉枠左サイド装飾基板402の前側を覆うように扉枠左サイドベース401に取付けられている左サイドリフレクタ403と、左サイドリフレクタ403の前側を覆うように扉枠左サイドベース401に取付けられている扉枠左サイド装飾体404と、を備えている。
【0451】
扉枠左サイドベース401は、上下に延びており前方へ開放された箱状に形成されている。扉枠左サイド装飾基板402は、扉枠左サイド装飾体404に沿うように上下に延びた細長い帯板状に形成されており、左サイド上装飾基板402aと左サイド下装飾基板402bとで構成されている。扉枠左サイド装飾基板402は、前面に実装されている複数のLEDが、フルカラーLEDとされている。扉枠左サイド装飾基板402は、複数のLEDを適宜発光させることで、扉枠左サイド装飾体404を発光装飾させることができる。」
・・・・・
【0493】
[3-9.扉枠の装飾]
扉枠3における装飾について、主に図91等を参照して詳細に説明する。図91は、各装飾基板と共に示す扉枠の正面図である。扉枠3は、図示するように、正面視中央に、ガラスユニット160の透明なガラス板162によって閉鎖されている上下に延びた略四角形の扉窓101aを有している。扉枠3は、皿ユニット200の皿左上装飾体271、皿右上装飾体276、演出操作ユニット300の皿中央上装飾体312a、扉枠左サイドユニット400の扉枠左サイド装飾体404、扉枠右サイドユニット410の扉枠右サイド装飾体419、及び扉枠トップユニット450の扉枠トップ装飾体453によって、扉窓101aの外周が全周に亘って囲まれている。
・・・・・
【0495】
扉枠3では、扉窓101aの外周を囲っている皿左上装飾体271、皿右上装飾体276、皿中央上装飾体312a、扉枠左サイド装飾体404、扉枠右サイド装飾体419、及び扉枠トップ装飾体453の後方に、皿左上装飾基板273、皿右上装飾基板278、皿中央上装飾基板314、扉枠左サイド装飾基板402、扉枠右サイド装飾基板418、扉枠トップ中央装飾基板455、扉枠トップ左装飾基板456、及び扉枠トップ右装飾基板457が配置されているため、それら装飾基板のLEDを適宜発光させることで、扉窓101aの外周全体を発光装飾させたり、扉窓101aの外周に沿って光が移動するように発光演出を遊技者に見せたり、することができる。」

(4)「【0505】
本体枠ベースユニット500は、正面視の形状が上下に延びた長方形の枠状に形成されている本体枠ベース501と、扉枠3側と接続するための接続ケーブル503を案内する接続ケーブル案内部材502と、遊技盤5を着脱可能に保持するための遊技盤ロック部材505と、を備えている。
・・・・・
【0510】
[4-1.本体枠ベースユニット]
本体枠4における本体枠ベースユニット500について、主に図92?図100等を参照して詳細に説明する。図99(a)は本体枠における正面左下隅を示す拡大斜視図であり、(b)は本体枠に対して扉枠を開いた時の本体枠の正面左下隅を示す拡大斜視図である。図100は、本体枠に対する扉枠の開閉時における本体枠の接続ケーブル案内部材の動作を示す説明図である。本体枠ベースユニット500は、前方から後部が外枠2の枠内に挿入されると共に、前方から挿入された遊技盤5の外周を保持するものである。」

(5)「【0779】
遊技盤5は、遊技領域5aの外周を区画し外形が正面視略四角形状とされた前構成部材1000と、前構成部材1000の後側に取付けられており遊技領域5aの後端を区画する板状の遊技パネル1100と、を備えている。遊技パネル1100の前面における遊技領域5a内となる部位には、遊技球Bと当接する複数の障害釘N(図136を参照)が所定のゲージ配列で植設されている。また、遊技盤5は、遊技パネル1100の後側下部に取付けられている基板ホルダ1200と、基板ホルダ1200の後面に取付けられており遊技球Bを遊技領域5a内へ打込むことで行われる遊技内容を制御する主制御基板1310(図115及び図185等を参照)を有している主制御ユニット1300と、を備えている。
・・・・・
【0782】
遊技パネル1100は、外周が枠状の前構成部材1000の内周よりもやや大きく形成されていると共に透明な平板状のパネル板1110と、パネル板1110の外周を保持しており前構成部材1000の後側に取付けられると共に後面に裏ユニット3000が取付けられる枠状のパネルホルダ1120(図141等を参照)と、を備えている。
・・・・・
【0801】
また、遊技パネル1100は、パネル板1110の周面へ向かって光を照射する複数のパネル装飾用LED1130aが実装されているパネル装飾基板1130と、パネル装飾基板1130をパネルホルダ1120に取付けている基板カバー1135と、を備えている。パネル装飾基板1130は、パネルホルダ1120の正面視左上隅に配置される左上パネル装飾基板1131と、パネルホルダ1120の正面視左下隅に配置される左下パネル装飾基板1132と、から構成されている。基板カバー1135は、左上パネル装飾基板1131をパネルホルダ1120に取付けるための左上基板カバー1136と、左下パネル装飾基板1132をパネルホルダ1120に取付けるための左下基板カバー1137と、から構成されている。
・・・・・
【0811】
・・・具体的には、放射導光部1152は、図143(a)において二点鎖線で示すように、左上パネル装飾基板1131のパネル装飾用LED1130aや左下パネル装飾基板1132のパネル装飾用LED1130aから通常導光領域1103の範囲内よりも外側に配置されている放射部1151へ光を導いて、その放射部1151を発光させ、装飾パターン1150全体の感光率が高められることとなる。」

(6)「【1013】
また、裏ユニット3000は、裏箱3010内における開口部3010aの下側に取付けられている裏下演出ユニット3100と、裏箱3010内における開口部3010aの上側に取付けられている裏上演出ユニット3200と、裏箱3010内における開口部3010aの左側に取付けられている裏左演出ユニット3300と、裏箱3010内における開口部3010aの右側に取付けられている裏右演出ユニット3400と、を備えている。
・・・・・
【1019】
裏下演出ユニット3100は、底面が正三角形で前方へ尖った三角錐状の裏下可動装飾体3110と、演出表示装置1600を跨ぐように左右方向へ延びており、左右方向中央の前面に裏下可動装飾体3110が取付けられていると共に、左右方向両端がそれぞれ上下方向へ移動可能に支持されている裏下移動アーム3130(図165等を参照)と、裏下移動アーム3130を上下方向へ移動させる裏下昇降機構3150と、を備えている。
【1020】
裏下可動装飾体3110は、・・・後段ベース3115の前面に取付けられており伝達ギア部材3114により回転させられる後段装飾部3116と、後段装飾部3116の前方に配置されていると共に後段装飾部3116により回転可能に支持されており駆動ギア3113により回転させられる中段ベース3117と、中段ベース3117の前面に取付けられている中段装飾部3118と、中段装飾部3118の前方に配置されており中段装飾部3118、中段ベース3117、及び後段装飾部3116を貫通して後端が装飾体ベース3111に取付けられている前段装飾部3119と、装飾体ベース3111の後面に取付けられており後段ベース3115の回転位置を検知する裏下回転検知センサ3120と、装飾体ベース3111の前面に取付けられており後段装飾部3116を発光装飾させるための裏下後装飾基板3121と、中段ベース3117と中段装飾部3118との間で前段装飾部3119に取付けられており中段装飾部3118及び前段装飾部3119を発光装飾させるための裏下前装飾基板3122と、を備えている。
・・・・・
【1027】
裏下後装飾基板3121は、前面と後面に、法線方向の外側へ向けて光を照射する複数のフルカラーLED(サイドビュータイプ)が実装されている。裏下前装飾基板3122は、前面に、法線方向の外側へ向けて光を照射する複数のフルカラーLED(サイドビュータイプ)と、前方へ向けて光を照射する複数のフルカラーLED(トップビュータイプ)とが実装されている。裏下前装飾基板3122は、前段装飾部3119の前段軸部3119aに取付けられる。」

(7)「【1670】
これに対して、第2実施形態に係る反射率低下等の対策の構成では、図204(a)に示すように、左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxには、フルカラーLEDであるhdLED1?hdLED10と対応する部品番号と、フルカラーLEDであるhdLED1?hdLED10を配置する位置を示す領域と、がシルク印刷としてそれぞれ印刷されている。具体的には、フルカラーLEDであるhdLED1?hdLED10を配置する位置を示す領域がシルク印刷として黄色の実線LSLK1?LSLK10で左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにそれぞれ印刷されているとともに、これらの領域LSLK1?LSLK10の近傍であって左方又は上方にフルカラーLEDであるhdLED1?hdLED10と対応する部品番号であるLED1?LED10がシルク印刷として黄色で左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにそれぞれ印刷されている。
・・・・・
【1672】
また、左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxが白色のレジストによりベタ塗りされている。フルカラーLEDであるhdLED1?hdLED10は、それぞれのパッケージが白色(白色と同色であると認められる色)の樹脂製であるとともに、コネクタLDUCNは、そのハウジングが白色(ナチュラル色とも言われ、白色(ナチュラル色)と同色であると認められる色)の樹脂製である。・・・換言すると、白色を有していない抵抗及びコンデンサ等の電子部品や、白色を有していないコネクタは、フルカラーLEDの発光によるLED実装面における反射率が低下するものであるため、LED実装面に全く実装されていない。
・・・・・
【1675】
また、左サイド下装飾基板402bのLED非実装面402byに実装される抵抗及びコンデンサ等は白色を有していないし、また1つの半導体チップ上に集積された定電流駆動回路402bax(402bbx)はそのパッケージが黒色の樹脂製であり、またコネクタLDLCNはそのハウジングが黒色、茶色、又は青色のうちいずれかの色を有する樹脂製である。このように、白色を有していない抵抗、コンデンサ、及びIC等の電子部品や、白色を有していないコネクタは、フルカラーLEDの発光による反射率が低下するものであるため、LED非実装面に実装されている。
【1676】
なお、第2実施形態に係る反射率低下等の対策の構成においても、左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bx,LED非実装面402byには、白色のレジストがベタ塗りされている。これにより、左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにベタ塗りされた白色のレジストにより、フルカラーLEDであるhdLED1?hdLED10の発光による前方(つまりパチンコ機1の正面側)への反射率を高めることができるようになっている。
【1677】
また、第2実施形態に係る反射率低下等の対策の構成では、図204(b)に示すように、皿中央上装飾基板314のLED実装面314xには、フルカラーLEDであるhLED1?hLED10と対応する部品番号と、フルカラーLEDであるhLED1?hLED10を配置する位置を示す領域と、がシルク印刷としてそれぞれ印刷されている。具体的には、フルカラーLEDであるhLED1?hLED10を配置する位置を示す領域がシルク印刷として黄色の実線HSLK1?HSLK10で皿中央上装飾基板314のLED実装面314xにそれぞれ印刷されているとともに、これらの領域HSLK1?HSLK10の近傍であって右方にフルカラーLEDであるhLED1?hLED10と対応する部品番号であるLED1?LED10がシルク印刷として黄色で皿中央上装飾基板314のLED実装面314xにそれぞれ印刷されている。
【1678】
なお、皿中央上装飾基板314のLED実装面314xには、コネクタHCNを配置する位置を示す領域がシルク印刷として図示しない黄色の実線で印刷されているとともに、この領域の近傍にコネクタHCNと対応する部品番号がシルク印刷として図示しない黄色で印刷されている。
【1679】
また、皿中央上装飾基板314のLED実装面314xの全体が白色のレジストにより覆われている。フルカラーLEDであるhLED1?hLED10は、それぞれのパッケージが白色(白色と同色であると認められる色)の樹脂製であるとともに、コネクタHCNは、そのハウジングが白色(ナチュラル色とも言われ、白色(ナチュラル色)と同色であると認められる色)の樹脂製である。つまり、皿中央上装飾基板314のLED実装面314xには、その全体が覆われる(ベタ塗りされる)白色のレジストと同一色(同色であると認められる色)のパッケージを有する電子部品であるフルカラーLEDであるhLED1?hLED10と、その全体が覆われる(ベタ塗りされる)白色のレジストと同一色(同色であると認められる色)のハウジングを有するコネクタHCNとが実装されている。このように、第2実施形態では、白色を有していない図示しない抵抗やコンデンサ等の電子部品や、白色を有していないコネクタは、皿中央上装飾基板314のLED実装面314xに全く実装されていない。換言すると、白色を有していない抵抗及びコンデンサ等の電子部品や、白色を有していないコネクタは、フルカラーLEDの発光によるLED実装面における反射率が低下するものであるため、LED実装面に全く実装されていない。
・・・・・
【1683】
なお、第2実施形態に係る反射率低下等の対策の構成においても、皿中央上装飾基板314のLED実装面314x,LED非実装面314yには、白色のレジストがベタ塗りされている。これにより、皿中央上装飾基板314のLED実装面314xにベタ塗りされた白色のレジストにより、フルカラーLEDであるhLED1?hLED10の発光による前方(つまり演出操作ユニット300の上方へ向かう側)への反射率を高めることができるようになっている。
・・・・・
【1685】
左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにベタ塗りされた白色のレジストにより、フルカラーLEDであるhdLED1?hdLED10の発光による前方(つまりパチンコ機1の正面側)への反射率を高めることができるようになっている。また、皿中央上装飾基板314のLED実装面314xにベタ塗りされた白色のレジストにより、フルカラーLEDであるhLED1?hLED10の発光による前方(つまり演出操作ユニット300の上方へ向かう側)への反射率を高めることができるようになっている。このため、フルカラーLEDと対応する部品番号、及びフルカラーLEDを配置する位置を示す領域がシルク印刷として黒色で印刷されている場合には、黒色に印刷されたシルク印刷により、フルカラーLEDの発光によるLED実装面における反射率が低下することとなり、フルカラーLEDの発光が効率良く使用されないという問題が生ずる。また、扉枠3に設けられる各種装飾体(例えば、図91に示した、皿左上装飾体271、皿左下装飾体281、皿右上装飾体276、皿右下装飾体286、ユニット前カバー312の皿中央上装飾体312a及び皿中央下装飾体312b、扉枠左サイド装飾体404、サイド窓内装飾部材412、扉枠右サイド装飾体419、扉枠トップ装飾体453)は、上述したように、透光性を有した乳白色に形成されているものの、パチンコ機1の前方に着座した遊技者が頭(顔)を動かすことで頭(顔)の方向により視線が変化するため、扉枠3に設けられる各種装飾体に備える各種装飾基板のLED実装面を遊技者が視認することができる場合もある。そうすると、遊技者にとって遊技と全く関係を持たないフルカラーLEDと対応する部品番号、及びフルカラーLEDを配置する位置を示す領域が遊技者に視認されるという問題が生ずる。
【1686】
そこで、第2実施形態に係る反射率低下等の対策の構成では、遊技者にとって遊技と全く関係を持たないフルカラーLEDと対応する部品番号、及びフルカラーLEDを配置する位置を示す領域をシルク印刷として、黒色と異なり、明色である黄色で印刷することにより、LED実装面に形成される白色のレジスト上において、フルカラーLEDの実装位置を示す補助線(つまり、フルカラーLEDを配置する位置を示す領域)を見つけ出したり、フルカラーLEDを特定する番号(つまり、フルカラーLEDと対応する部品番号)を見つけ出したりすることを困難とすることができる。
・・・・・
【1690】
また、第2実施形態では、フルカラーLEDの発光によるLED実装面における反射率が低下する白色を有していない抵抗及びコンデンサ等の電子部品や、白色を有していないコネクタは、フルカラーLEDの発光によるLED実装面における反射率が低下するものであるため、LED実装面に全く実装されていなかったが、フルカラーLEDの発光によるLED実装面のうち、前方に配置される部材と対応する領域がLED実装面における反射率に寄与することが困難である場合には、その領域に、白色を有していない抵抗及びコンデンサ等の電子部品や、白色を有していないコネクタを配置してもよい。この場合、LED実装面には、電子部品やコネクタを配置する位置を示す領域がシルク印刷として図示しない黄色の実線で印刷されるとともに、この領域の近傍に、電子部品やコネクタと対応する部品番号がシルク印刷として図示しない黄色で印刷される。」

(8)「【2120】
[19.別例]
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲 に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
・・・・・
【2140】
また、上述した実施形態では、扉枠3の各装飾基板におけるLED定電流駆動回路の配置方法はほぼ同一であり、図203に示したように、定電流駆動回路402baxのランドパターンの端辺を、左サイド下装飾基板402bの左端辺402beg1と右端辺402beg2とに対して、45度傾斜した状態として配置するという構成を採用するとともに、所定個のフルカラーLEDをグループ1とグループ2とに分けて、グループ1とグループ2との間に定電流駆動回路402baxを配置するという構成を採用したが遊技盤5に備える細長い板状の装飾基板にも適用することができる。遊技盤5に備える細長い板状の装飾基板としては、例えば、遊技盤5の各種演出ユニットに備える装飾基板を挙げることができる。
【2141】
更に、上述した実施形態では、扉枠3の各装飾基板におけるLED定電流駆動回路は、8個のフルカラーLEDに定電流を流して発光制御を行っていたが、フルカラーLEDに限定されず、白色、赤色、緑色、黄色、橙色、青色、緑色等の単色のLEDであってもよい。単色のLEDを用いることもできる。この場合、1つのLED定電流駆動回路で最大24個の単色のLEDの発光制御を行うことができる。
【2142】
また、上述した実施形態では、扉枠3の各装飾基板に備えるLED素子のカソード端子には、電源基板630からの直流+12Vが入力されていたが、LED定電流駆動回路の定電流駆動回路に備えるリニア電源(図200に示した、LED定電流駆動回路283aの定電流駆動回路283xに備えるリニア電源283xa)で作成した内部電源Vreg(直流+5V)をリニア電源の電流許容範囲内でLED点灯用の電圧として利用してもよい。例えば、上述した定電流駆動回路の出力チャンネルLR1?LR8,LG1?LG8,LB1?LB8のうち、一の出力チャンネルに対してリニア電源の電流許容範囲内で最大1個の単色のLED(例えば、赤色のLEDを除くLED)を電気的に接続した場合にはその単色のLEDのアノード端子にリニア電源で作成した内部電源Vreg(直流+5V)が入力されるように構成するとともにその単色のLEDのカソード端子が上述した熱分散抵回路の熱分散抵抗を介して一の出力チャンネルと電気的に接続されるように構成す る。また、上述した定電流駆動回路の出力チャンネルLR1?LR8,LG1?LG8,LB1?LB8のうち、一の出力チャンネルに対してリニア電源の電流許容範囲内で最大2個の単色のLED(例えば、赤色のLED)を電気的に直列接続した場合には初段のLEDのアノード端子にリニア電源で作成した内部電源Vreg(直流+5V)が入力されるように構成するとともに最終段のLEDのカソード端子が上述した熱分散抵回路の熱分散抵抗を介して一の出力チャンネルと電気的に接続されるように構成することができる。このように構成される装飾基板は、扉枠3のほかに、遊技盤5に備える装飾基板においても適用することができる。
【2143】
更に、上述した実施形態では、扉枠3の各装飾基板に備えるLED素子のカソード端子には、電源基板630からの直流+12Vが入力されるとともに、定電流駆動回路の出力チャンネルLR1?LR8,LG1?LG8,LB1?LB8のうち、一の出力チャンネルに対して1個のフルカラーLEDを構成するLED素子のカソード端子が上述した熱分散抵回路の熱分散抵抗を介して電気的に接続されていたが、一の出力チャンネルに対して複数のフルカラーLEDを電気的に直列接続してもよい。この場合、フルカラーLEDの個数としては、2個?3個となる。なお、一の出力チャンネルに対してさらにフルカラーLEDの個数を増加する必要がある場合には、電源基板630からの直流+12Vに代えて、電源基板630からの直流+35VをLED点灯用の電圧として利用してもよい。このように構成される装飾基板は、扉枠3のほかに、遊技盤5に備える装飾基板においても適用することができる。
【2144】
また、上述した実施形態では、扉枠トップ装飾体453の扉枠トップ中央装飾基板455、扉枠トップ左装飾基板456、及び扉枠トップ右装飾基板457は、扉枠トップ中央装飾基板455、扉枠トップ左装飾基板456、及び扉枠トップ右装飾基板457が扉枠トップ装飾体453に配置された状態において装飾基板の上端辺から下端辺までに亘る幅寸法が大きいため、定電流駆動回路のランドパターンの端辺を、扉枠トップ中央装飾基板455、扉枠トップ左装飾基板456、及び扉枠トップ右装飾基板457の上端辺と下端辺とに平行となるよう配置されているが、扉枠トップ中央装飾基板455、扉枠トップ左装飾基板456、及び扉枠トップ右装飾基板457のうち、いずれか1つの装飾基板、いずれか2つの装飾基板について、定電流駆動回路のランドパターンの端辺を、その装飾基 板の上端辺と下端辺とに非平行となるよう配置されていてもよい。そして、扉枠トップ右装飾基板457は、自身に備えるフルカラーLEDに加えて、例えば2個のフルカラーLEDが実装される他の右装飾基板を、自身に備えるLED定電流駆動回路により直接発光制御してもよいし、扉枠トップ左装飾基板456は、自身に備えるフルカラーLEDに加えて、例えば1個のフルカラーLEDが実装される他の左装飾基板を、自身に備えるLED定電流駆動回路により直接発光制御してもよい。
【2145】
更に、上述した実施形態では、左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bx及びLED非実装面402by、皿中央上装飾基板314のLED実装面314x及びL ED非実装面314y等の扉枠3に設けられる各装飾体に備える各種装飾基板のLED実装面及びLED非実装面は、白色のレジストがベタ塗りされていたが、これに代えて、白色のシルク印刷により印刷されていてもよい。この場合、各種装飾基板のLED実装面及びLED非実装面を白色のシルク印刷で全体を印刷した後に、フルカラーLEDと対応する部品番号、及びフルカラーLEDを配置する位置を示す領域を、シルク印刷として黄色(又は、黒色)でそれぞれ印刷されることとなる。」

(9)「図12

図70

図83

図91

図133

図141

図160

図204

図206



6 当審の判断
(1)本件補正発明の
「K 前記複数の装飾部材のうちの前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
L 第2発光体と、
M 白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号と、
が配置される」
の記載のうちの「前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板」、「表実装面の白色塗膜」、「白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号」という記載、それぞれに対応する構成が、本願明細書等に記載されているか、以下、検討する。

(2)まず、「前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板」が、本願明細書等に記載されているどの部材に対応するものであるかについて検討する。
上記5(5)で摘記した段落【0779】、【0782】には、「遊技盤5」の「遊技パネル1100」が備える「パネルホルダ1120」の「後面に」「裏ユニット3000」が取付けられることが記載され、上記5(6)で摘記した段落【1013】、【1019】、【1020】には、「裏ユニット3000」の「裏下演出ユニット3100」が備える「裏下可動装飾体3110」は、「後段装飾部3116」と、「中段装飾部3118」と、「前段装飾部3119」と、「後段装飾部3116を発光装飾させるための裏下後装飾基板3121」と、「中段装飾部3118及び前段装飾部3119を発光装飾させるための裏下前装飾基板3122と、を備えている」ことが記載されている。
さらに、上記5(6)で摘記した段落【1027】には、「裏下後装飾基板3121は、前面と後面に、」「複数のフルカラーLEDが実装されている」こと、「裏下前装飾基板3122は、前面に、」「複数のフルカラーLEDが実装されている」ことが記載されている。
また、上記5(5)で摘記した段落【0801】、【0811】には、「遊技パネル1100は、パネル板1110の周面へ向かって光を照射する複数のパネル装飾用LED1130aが実装されているパネル装飾基板1130」「を備え」、「パネル装飾基板1130は、パネルホルダ1120の正面視左上隅に配置される左上パネル装飾基板1131と、パネルホルダ1120の正面視左下隅に配置される左下パネル装飾基板1132と、から構成され」、「左上パネル装飾基板1131のパネル装飾用LED1130aや左下パネル装飾基板1132のパネル装飾用LED1130a」を備えることが記載されている。
そして、上記記載を勘案すると、「前記遊技盤に設けられる第2装飾部材」は、本願明細書等に記載された「後段装飾部3116」、「中段装飾部3118及び前段装飾部3119」、「遊技パネル1100」の中のいずれかの部材に対応すると認められる。
すると、「前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板」は、本願明細書等に記載された「裏下後装飾基板3121」、「裏下前装飾基板3122」、「左上パネル装飾基板1131、左下パネル装飾基板1132」の中のいずれかの部材に対応すると認められる。

(3)次に、「表実装面の白色塗膜」、「白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号」が、本願明細書等に記載されているどの部材に対応するものであるかについて検討する。
本願明細書等の記載を参酌すると、「表実装面の白色塗膜」、「白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号」は、本願明細書等に記載された「左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにベタ塗りされた白色のレジスト」(段落【1685】等)、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」(段落【1686】等)に対応すると認められる。

(4)上記(2)及び(3)の検討を踏まえて、
本件補正発明の
「K 前記複数の装飾部材のうちの前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
L 第2発光体と、
M 白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号と、
が配置される」
の記載によって特定される構成(以下、「特定構成」という。)が、本願明細書等に記載されているか、以下、検討する。

ア 上記(2)の検討に関して
「前記遊技盤に設けられる第2装飾部材に備えられる第2装飾基板」に対応する、本願明細書等に記載された「裏下後装飾基板3121」、「裏下前装飾基板3122」、「左上パネル装飾基板1131、左下パネル装飾基板1132」について、その表実装面にベタ塗りされた白色のレジストのような白色塗膜を設け、この白色塗膜上に「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」のような白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号を配置した構成は、本願明細書等には記載されていない。

イ 上記(3)の検討に関して
まず、「表実装面の白色塗膜」、「白色と異なる黄色を有する第2実装補助記号」に対応する、本願明細書等に記載された「左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」が、どのような部材に配置されたものであるかを検討する。
上記5(7)で摘記した段落に記載された事項を総合的に勘案すると、本願明細書等には、「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」において、「LED実装面402bx」及び「LED実装面314x」が、白色のレジストによりベタ塗りされ、「LED実装面402bx」及び「LED実装面314x」にパッケージが白色のフルカラーLEDが配置され、フルカラーLEDと対応する部品番号が黄色で「LED実装面402bx」及び「LED実装面314x」にそれぞれ印刷されることが記載されている。
また、上記5(3)で摘記した段落【0493】には、「扉枠3における装飾」について、「演出操作ユニット300の皿中央上装飾体312a、扉枠左サイドユニット400の扉枠左サイド装飾体404」等によって、扉枠3の扉窓101aの外周が全周に亘って囲まれていることが記載され、また、同段落【0450】には、「扉枠左サイドユニット400」は、「前面に複数のLEDが実装されている扉枠左サイド装飾基板402」を備えていることが記載され、上記5(2)で摘記した段落【0340】には、「ユニット前カバー312の皿中央上装飾体312a」内に後方から取付けられている皿中央上リフレクタ313と、皿中央上リフレクタ313に取付けられており前方へ向かって光を照射可能な複数のLEDが実装されている「皿中央上装飾基板314」が備えられていることが記載されている。
してみると、本願明細書等には、「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」が、それぞれ、「扉枠3」に設けられる装飾である「扉枠左サイドユニット400」及び「ユニット前カバー312の皿中央上装飾体312a」に備えられる装飾基板であることが記載されている。 よって、「左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」は、「扉枠3」に設けられる装飾である「扉枠左サイドユニット400」及び「ユニット前カバー312の皿中央上装飾体312a」に備えられる装飾基板である「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」に配置されたものである。
以上のことから、「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」は、「遊技盤5」に設けられる装飾部材に備えられる装飾基板ではないから、「左サイド下装飾基板402bのLED実装面402bxにベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」が、「遊技盤5」に設けられる装飾部材に備えられる装飾基板に配置された構成は、本願明細書等には記載されていない。

ウ 上記ア及びイでの検討から本願明細書等に特定構成が記載されているとはいえない。

(5)一方、上記(4)において、「扉枠3」に設けられる装飾に備えられる「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」の「ベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」の構成を、「遊技盤5」に設けられる装飾部材に備えられる装飾基板にも適用可能であることが、本願明細書等に記載ないし示唆されていれば、特定構成は、本願明細書等に記載したものということができる。
そこで、このことが、本願明細書等に記載ないし示唆されているか否かについて、以下、検討する。

ア まず、上記5(8)で摘記した段落【2120】には、「本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲 に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。」と記載され、同段落【2140】には、「扉枠3の各装飾基板におけるLED定電流駆動回路の配置方法はほぼ同一であり、・・・遊技盤5に備える細長い板状の装飾基板にも適用することができる。遊技盤5に備える細長い板状の装飾基板としては、例えば、遊技盤5の各種演出ユニットに備える装飾基板を挙げることができる。」と記載されている。
そして、当該記載より、本願明細書等には、「扉枠3の各装飾基板におけるLED定電流駆動回路の配置方法」を「遊技盤5」に備える細長い板状の装飾基板にも適用することについては記載されていると認められるが、当該記載が、「扉枠3」に設けられる装飾に備えられる装飾基板である「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」の「ベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」の構成を、「遊技盤5」に設けられる装飾部材に備えられる装飾基板にも適用可能であることを示唆あるいは開示しているとは到底認められない。

イ また、上記5(8)で摘記した段落【2142】には、「扉枠3の各装飾基板に備えるLED素子のカソード端子には、電源基板630からの直流+12Vが入力されていたが、LED定電流駆動回路の定電流駆動回路に備えるリニア電源(図200に示した、LED定電流駆動回路283aの定電流駆動回路283xに備えるリニア電源283xa)で作成した内部電源Vreg(直流+5V)をリニア電源の電流許容範囲内でLED点灯用の電圧として利用してもよい。・・・このように構成される装飾基板は、扉枠3のほかに、遊技盤5に備える装飾基板においても適用することができる。」と記載されているが、当該記載は、LED点灯用の電圧の入力方法に関する記載であり、「扉枠3」に設けられる装飾に備えられる装飾基板である「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」の「ベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」の構成を、「遊技盤5」に設けられる装飾部材に備えられる装飾基板にも適用可能であることを示唆あるいは開示しているとは到底認められない。

ウ さらに、上記5(8)で摘記した段落【2143】には、「扉枠3の各装飾基板に備えるLED素子のカソード端子には、電源基板630からの直流+12Vが入力されるとともに、定電流駆動回路の出力チャンネルLR1?LR8,LG1?LG8,LB1?LB8のうち、一の出力チャンネルに対して1個のフルカラーLEDを構成するLED素子のカソード端子が上述した熱分散抵回路の熱分散抵抗を介して電気的に接続されていたが、一の出力チャンネルに対して複数のフルカラーLEDを電気的に直列接続してもよい。・・・このように構成される装飾基板は、扉枠3のほかに、遊技盤5に備える装飾基板においても適用することができる。」と記載されているが、当該記載は、定電流駆動回路の出力チャンネルと扉枠3の各装飾基板に備えるLED素子のカソード端子との接続方法に関する記載であり、「扉枠3」に設けられる装飾に備えられる装飾基板である「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」の「ベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」の構成を、「遊技盤5」に設けられる装飾部材に備えられる装飾基板にも適用可能であることを示唆あるいは開示しているとは到底認められない。

エ そうすると、「扉枠3」に設けられる装飾に備えられる「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」の「ベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」の構成を、「遊技盤5」に設けられる装飾部材に備えられる装飾基板にも適用可能であることが、本願明細書等に記載ないし示唆されているということはできない。

(6)以上より、上記(4)に示した特定構成は、本願明細書等に記載も示唆もされていない上に、本願明細書等の記載から当業者にとって自明であるともいえないから、本件補正発明は、発明の詳細な説明に記載したものではなく、特許法第36条第6項第1号の規定に違反するものである。

(7)当審拒絶理由の対象ではなかった請求時補正発明1の構成に対応する本件補正発明の構成Aに「該遊技盤が装着される遊技枠」との構成が追加されるとともに、構成G?Jにおいて、
「G 前記複数の装飾部材のうちの前記遊技枠に設けられる第1装飾部材に備えられる第1装飾基板の表実装面の白色塗膜上には、
H 白色のパッケージを有する第1発光体と、
I 白色のハウジングを有する第1コネクタと、
J 白色と異なる黄色を有する第1実装補助記号と、
が配置され」ることが特定されている。
そこで、この「遊技枠」に関連して特定された構成(以下、「遊技枠構成」という。)についても、発明の詳細な説明に記載されたものであるか、合わせて、以下、検討する。
そして、上記(1)?(6)の説示を踏まえると、装飾基板に「ベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」が配置されるのは、「扉枠3」に設けられた装飾基板である「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」上であるから、本件補正発明の構成G?Jの記載における「前記遊技枠」は、本願明細書等に記載の「扉枠3」を特定しようとする記載であると認められる。
しかしながら、上記5(1)で摘記した段落【0011】の「本体枠4に前側から着脱可能に取付けられると共に扉枠3を通して遊技者側から視認可能とされ遊技者によって遊技球B(図106を参照)が打込まれる遊技領域5aを有した遊技盤5」との記載、同段落【0075】の「扉枠3は、遊技球Bが打込まれる遊技盤5の遊技領域5aを前側から視認可能に閉鎖し」との記載及び上記5(4)で摘記した段落【0505】の「本体枠ベースユニット500は、正面視の形状が上下に延びた長方形の枠状に形成されている本体枠ベース501と、扉枠3側と接続するための接続ケーブル503を案内する接続ケーブル案内部材502と、遊技盤5を着脱可能に保持するための遊技盤ロック部材505と、を備えている」との記載に鑑みると、「遊技盤5」は、「扉枠3」ではなく、「本体枠4」に着脱可能に取付けられるものであるから、本件補正発明の構成Aの「該遊技盤が装着される遊技枠」は、本願明細書等に記載の「本体枠4」を特定しようとする記載であると認められる。
そして、仮に、本件補正発明の構成Aの「該遊技盤が装着される遊技枠」が「本体枠4」を特定しようとする記載であるとしても、本願明細書等には、「本体枠4」に装飾部材を備えることや、装飾部材に備えられる装飾基板の構成について記載されているとは認められない。
すると、本件補正発明の構成Aの記載における「遊技枠」と、構成G?Jの記載における「遊技枠」が、それぞれ、異なる本願明細書等に記載された構成に対応することとなるから、本件補正発明における「遊技枠」が示す事項が不明であるとともに、遊技枠構成が発明の詳細な説明に記載したものであるともいえない。

7 審判請求人の主張について
審判請求人は、令和3年1月18日に提出された意見書の「(3-2)本願発明が拒絶理由を回避した理由」の(ロ)において、
「しかしながら、審判長殿がご指摘された本願の当初明細書の段落[2140]に、「扉枠3の各装飾基板におけるLED定電流駆動回路の配置方法」について「遊技盤5に備える細長い板状の装飾基板にも適用することができる」と記載されていることに加えて、以降の段落[2142]には、「また、上述した実施形態では、扉枠3の各装飾基板に備えるLED素子のカソード端子には、電源基板630からの直流+12Vが入力されていたが、LED定電流駆動回路の定電流駆動回路に備えるリニア電源(図200に示した、LED定電流駆動回路283aの定電流駆動回路283xに備えるリニア電源283xa) で作成した内部電源Vreg(直流+5V)をリニア電源の電流許容範囲内でLED点灯用の電圧として利用してもよい。・・・このように構成される装飾基板は、扉枠3のほかに、遊技盤5に備える装飾基板においても適用することができる。」と記載され、段落[2143]には、「更に、上述した実施形態では、扉枠3の各装飾基板に備えるLED素子のカソード端子には、電源基板630からの直流+12Vが入力されるとともに、定電流駆動回路の出力チャンネルLR1?LR8,LG1?LG8,LB1?LB8のうち、一の出力チャンネルに対して1個のフルカラーLEDを構成するLED素子のカソード端子が上述した熱分散抵回路の熱分散抵抗を介して電気的に接続されていたが、一の出力チャンネルに対して複数のフルカラーLEDを電気的に直列接続してもよい。このように構成される装飾基板は、扉枠3のほかに、遊技盤5に備える装飾基板においても適用することができる。」と記載されています。そして上記記載から明らかなように、本願の当初明細書には、左サイド下装飾基板402bを含む扉枠3の各装飾基板の構成を、遊技盤5に備える装飾基板に適用することができることが開示されています。」
と主張するが、上記6(5)で説示したとおり、段落【2140】、【2142】及び【2143】の記載が、「扉枠3」に設けられた装飾基板である「左サイド下装飾基板402b」及び「皿中央上装飾基板314」の「ベタ塗りされた白色のレジスト」、「明色である黄色で印刷」された「フルカラーLEDと対応する部品番号」の構成を、「遊技盤5」に備える装飾基板にも適用可能であることを示唆あるいは開示しているとは到底認められないから、出願人の主張は採用できない。

8 むすび
以上のとおりであるから、本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明は、発明の詳細な説明に記載したものということができず、本願は、特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしておらず、特許を受けることができない。したがって、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2021-03-25 
結審通知日 2021-03-30 
審決日 2021-04-14 
出願番号 特願2017-90840(P2017-90840)
審決分類 P 1 8・ 537- WZ (A63F)
P 1 8・ 55- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 大隈 俊哉柴田 和雄  
特許庁審判長 伊藤 昌哉
特許庁審判官 ▲高▼木 尚哉
▲高▼橋 祐介
発明の名称 遊技機  
代理人 古田 広人  
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