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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61B
管理番号 1375342
審判番号 不服2019-15997  
総通号数 260 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-08-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-11-27 
確定日 2021-06-25 
事件の表示 特願2015- 35901「生体情報収集椅子及びこれを用いた乗り物並びに生体情報診断システム」拒絶査定不服審判事件〔平成28年 9月 1日出願公開、特開2016-154759〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成27年 2月25日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
平成31年 1月28日付け:拒絶理由通知書
平成31年 4月 8日 :意見書、手続補正書の提出
令和 元年 8月21日付け:拒絶査定
令和 元年11月27日 :審判請求書、手続補正書の提出(以下、この手続補正書による手続補正を「本件補正」という。)

第2 本願発明
本願の請求項1?13に係る発明は、本件補正によって補正された特許請求の範囲の請求項1?13に記載された事項により特定されるものであり、そのうち、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、以下のとおりである。
「少なくとも座部及び背もたれ部を有する椅子本体と、
前記椅子本体に着座した対象者が誰であるかを認識する認識手段と、
前記椅子本体の一部に組み込まれ、前記認識手段で前記対象者が認識された条件で、前記椅子本体に着座した前記対象者の生体情報を収集する収集器具と、を備え、
前記収集器具は、前記対象者の生体情報として少なくとも生体ガスを収集するものを含むことを特徴とする生体情報収集椅子。」

第3 原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由は、この出願の請求項1に係る発明は、本願の出願の日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1に記載された発明及び引用文献3に記載された事項に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない、という理由を含むものである。

引用文献1:特開2012-147924号公報
引用文献3:特開2009-202656号公報


第4 引用文献の記載及び引用発明
1 引用文献1の記載
引用文献1には、図面とともに、次の記載がある(下線は当審にて付した。)。

(引1a)「【発明が解決しようとする課題】
【0004】ところで、上記のような生体情報検出装置を車両に搭載して、当該車両の乗員(特にドライバ)の脈波を検出するようにすれば、その脈波から上記乗員の生理状態(緊張状態や覚醒低下状態)や健康状態を推定することができるようになり、例えば、上記乗員が覚醒低下状態にあると推定したときには、上記乗員に警告することで、安全性の向上化を図ることができるようになる。」

(引1b)「【発明を実施するための形態】・・・
【0029】図1及び図2は、本発明の実施形態に係る生体情報検出装置の光検出器11が設けられた車両用シート1(以下、単にシート1という)を示し、図1はシート1の平面図であり、図2はシート1の側面図である。このシート1は、車両の運転席用シートであって、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に前後方向に回動可能(リクライニング可能)に支持されたシートバック3と、このシートバック3の上端部に取り付けられたヘッドレスト4とを有している。
・・・
【0046】図8に示すように、各光検出器11の受光部22の出力信号は、不図示のA/D変換器によりデジタル信号に変換されて、コントローラ51に入力される。このコントローラ51は、周知のマイクロコンピュータをベースとする制御装置であって、プログラムを実行する中央算出処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラムおよびデータを格納するメモリと、種々の信号の入出力を行うための入出力(I/O)バスとを含む。コントローラ51には、脈波検出部52、着座者検出部53、光検出器制御部54、脈波パターン分析部55、認証部56、健康状態推定部57、生理状態推定部58、及び、テンプレート管理部59が設けられている。
【0047】各光検出器11の受光部22の出力信号(A/D変換器による変換後のデジタル信号)は、コントローラ51の脈波検出部52に入力され、この脈波検出部52が、受光部22の出力信号から上記着座者の脈波を検出する。
・・・
【0053】上記脈波パターン分析部55は、脈波検出部52により検出された各光検出器11毎の脈波それぞれについて、脈波パターンの分析を行う。この脈波パターン分析結果に基づいて、認証部56は、上記着座者の個人認証を行い、健康状態推定部57は、上記着座者の健康状態を推定し、生理状態推定部58は、上記着座者の生理状態(緊張状態や覚醒低下状態)を推定する。
・・・
【0055】また、テンプレート管理部59は、認証部56が個人認証を行うに際して、記憶装置43からテンプレートを読み出して、該読み出したテンプレートを認証部56に送信する。認証部56は、各光検出器11毎の脈波の上記脈波パターン分析部による分析結果のパターンと、上記記憶装置43に登録されているテンプレートのパターンとを比較して、着座者が、そのテンプレートに係る人物と同一人物であるか否かの判定(個人認証)を行う。この判定は、着座者が運転していないときでかつ安静状態にあるときに行うことが好ましい。そして、上記判定結果(認証結果)は、関連機器44(例えばエンジンの始動装置やナビゲーション装置)に出力され、同一人物であれば、上記着座者が関連機器44を作動させることが可能になり、同一人物でなければ、関連機器44を作動させることができないようになっている。」

(引1c)【図2】


2 引用発明
上記(引1b)の摘記は、引用文献1において1つの実施形態として記載されていること踏まえると、上記引用文献1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「シートクッション2、シートバック3、及びヘッドレスト4とを有する車両用シート1と、
前記車両用シート1に設けられた光検出器11と、
前記光検出器11の出力信号から着座者の脈波を検出する脈波検出部52と、
脈波検出部52により検出された脈波について、脈波パターンの分析を行う脈波パターン分析部55と、
前記脈波パターンに基づいて前記着座者の個人認証を行う認証部56と、
前記脈波パターンに基づいて前記着座者の健康状態を推定する健康状態推定部57と
前記脈波パターンに基づいて前記着座者の生理状態を推定する生理状態推定部58とを備え、
前記個人認証の結果、車両のエンジンの始動装置などの関連機器の作動を可能とする、
生体情報検出装置。」

3 引用文献3の記載
(1)引用文献3には、次の記載がある(下線は当審にて付した。)。

(引3a)「【0007】次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態の飲酒運転判定装置、及びその飲酒運転判定装置を使用する飲酒運転防止装置を装備した車両1を示す図であって、上方からみた透視的な概念図である。
(構成)本実施形態の車両1として、図1に示すように、車室2内に、運転席3と、その横位置の助手席4と、3つの後部座席5とを有する定員5名の4ドアの車両1を例示している。また、符号10?13は、ドアを示している。
【0008】そして、上記車室2内に、4つのアルコール検出センサ6?9を配置する。各アルコール検出センサ6?9は、例えば、各座席3,4,5の背もたれ上部における、例えばヘッドレスト近傍に配置する。また、後部座席5は、左右の後部ドア12,13に近い座席にだけアルコール検出センサ8,9を配置する。これによって、2つのアルコール検出センサ6、7を前部座席の左右に配置し、残りの2つのアルコール検出センサ8,9を後部座席5の左右に配置する。なお、各2つのアルコール検出センサは、それぞれ車幅方向に左右対称位置となるように配置している。
・・・
【0010】上記各アルコール検出センサ6?9は、アルコール蒸気を検出する。
・・・
【0011】上記各アルコール検出センサ6?9は、検出信号を、検出情報として飲酒運転判定装置30に出力する。この検出情報は、計測したアルコールの濃度に対応したものである。ここで、アルコール検出センサ6?9で検出するアルコールの濃度とは、単位時間当たりに検出するアルコール量のことである。
・・・
【0028】・・・ここで、車室2に乗り込んだ乗員が飲酒している場合には、その乗員からの発汗や呼気から未分解のアルコールが体外へ蒸散する代謝現象によって、アルコールが所定時間継続して車室2内に放出される。」

(引3b)「【0036】(第2実施形態)次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお上述の実施形態と同様な装置などについては同一の符号を付して説明する。本実施形態の装置の基本構成は、上記第1実施形態と同様である。飲酒判定手段による比較演算方法が異なる。第1実施形態では、第1飲酒判定手段30Aによって、ドア10?13が開いてから閉じるまでの第1検出期間L1におけるアルコール検出値に基づき飲酒を判定している。この第2実施形態では、図2に一点鎖線で示す第2飲酒判定手段30Cによって、開いたドア10?13が閉じてから所定時間経過までの第2検出期間L2におけるアルコール検出値に基づき飲酒の有無を判定する。」

(2)上記(引3b)における、「第2実施形態」の「装置の基本構成は、上記第1実施形態と同様である。」という記載に鑑みれば、「第2実施形態」の装置は、(引3a)にて摘記した「第1実施形態」の「アルコール検出センサ6?9」を備えているといえる。

(3)上記(1),(2)を踏まえると、引用文献3には、次の技術が記載されていると認められる。
「飲酒運転防止装置を装備した車両であって、車室内の運転席のヘッドレスト近傍にアルコール検出センサを配置し、該アルコール検出センサは乗員からの発汗や呼気から未分解のアルコールが体外へ蒸散することで放出されたアルコール蒸気を検出し、車両のドアが閉じてから所定時間経過までの検出期間におけるアルコール検出値に基づき乗員の飲酒の有無を判定する技術。」

第5 対比
1 引用発明の「シートクッション2」及び「シートバック3」は、それぞれ本願発明の「座部」及び「背もたれ部」に相当する。

2 引用発明の「車両用シート1」は「シートクッション2」及び「シートバック3」を有するから、「車両用シート1」のうち「光検出器11」を除いた、シートとしての用をなす部分が本願発明の「少なくとも座部及び背もたれ部を有する椅子本体」に相当する。また、引用発明の「車両用シート1」は本願発明の「生体情報収集椅子」に相当する。

3 引用発明の「光検出器11」の「出力信号」について、当該「出力信号」から「脈波検出部52」が「着座者の脈波を検出」し、「脈波パターン分析部55」が「脈波検出部52により検出された脈波について、脈波パターンの分析を行」い、「認証部56」が「前記脈波パターンに基づいて前記着座者の個人認証を行う」。また、引用発明の「個人認証」は、本願発明の「対象者が誰であるかを認識する」ことに相当する。
そうすると、引用発明の「光検出器11」は、「着座者の個人認証を行う」ための信号を取得する手段であるから、本願発明の「椅子本体に着座した対象者が誰であるかを認識する認識手段」に相当する。

4 以上のことから、本願発明と引用発明との一致点及び相違点は次のとおりである。
【一致点】
「少なくとも座部及び背もたれ部を有する椅子本体と、
前記椅子本体に着座した対象者が誰であるかを認識する認識手段と、
を備えた生体情報収集椅子。」

【相違点】
本願発明は「椅子本体の一部に組み込まれ、前記認識手段で前記対象者が認識された条件で、前記椅子本体に着座した前記対象者の生体情報を収集する収集器具」であって、「前記対象者の生体情報として少なくとも生体ガスを収集するものを含む」「収集器具」を備えるのに対し、引用発明はそのような収集器具を有さない点。

第6 判断
以下、相違点について検討する。

1 「椅子本体の一部に組み込まれ」た「生体ガスを収集する」「収集器具」を備える点について
(1)引用文献3には、運転席のヘッドレスト近傍にアルコール検出センサを配置し、アルコール検出センサによるアルコール検出値に基づき飲酒の有無を判定する技術が記載されている。
本願発明の詳細な説明の段落【0025】には「本実施の形態では、収集器具41(A)として、エタノール濃度を検出する第1の濃度センサ41aと、アセトアルデヒド濃度を検出する第2の濃度センサ41bとを椅子本体30の背もたれ部32のヘッドレスト32aに組込み、椅子本体30に着座した運転者Mからの生体ガスG(主として呼気)中の各ガス成分濃度を時系列で定期的に検出し、各ガス成分の時系列変化を収集する。」と記載されており(下線は当審で付与した)、呼気は本願発明の「生体ガス」に含まれるとしている。すると、引用文献3に記載のアルコール検出センサが検出するアルコール蒸気は乗員からの発汗や呼気から未分解のアルコールが体外へ蒸散することで放出されたものであるから、本願発明の「生体ガス」に相当する。

(2)本願発明の詳細な説明の段落【0021】の「収集器具41(A):この収集器具41は、図4及び図5(a)に示すように、例えば椅子本体30の背もたれ部32のヘッドレスト32aに着脱自在に装着され、前述した生体ガスG(主として呼気)を捕集する器具であり、本例では、捕集フィルタにて構成されている。」という記載(下線は当審で付与した)や、ガスを収集する器具が椅子本体の内部に埋め込まれていてはガスを収集する効率が低下してしまうことを考慮すると、本願発明の「収集器具」が「椅子本体の一部に組み込まれ」るという記載は、「収集器具」が「椅子本体」の内部に埋め込まれる構成に限らず、「椅子本体」の表面に配置されているのみの構成をも含むものと認められる。
そうすると、引用文献3に記載のアルコール検出センサは運転席のヘッドレスト近傍に配置されているから、本願発明の「椅子本体の一部に組み込まれ」、「対象者の生体情報として少なくとも生体ガスを収集する」「収集器具」に相当する。

(3)引用発明は、段落【0004】に「・・・車両の乗員(特にドライバ)の脈波を検出するようにすれば、その脈波から上記乗員の生理状態(緊張状態や覚醒低下状態)や健康状態を推定することができるようになり、例えば、上記乗員が覚醒低下状態にあると推定したときには、上記乗員に警告することで、安全性の向上化を図ることができるようになる。」と記載されているように、車両の運転者の生理状態や健康状態を推定し安全性の向上を図るものである。また、引用発明と引用文献3に記載された技術とは、いずれも車両の運転者の状態を推定するものである点で共通するものである。
そうすると、引用発明において引用文献3に記載の、運転席のヘッドレスト近傍にアルコール検出センサを配置し、アルコール検出センサによるアルコール検出値に基づき飲酒の有無を判定する技術を採用することは、当業者が容易に想到しうることである。

2 「収集器具」が「認識手段で前記対象者が認識された条件で」生体情報を収集する点について
(1)引用発明は着座者の脈波に基づいて前記着座者の個人認証を行い、個人認証の結果、車両のエンジンの始動装置などの関連機器の作動を可能とするものである。また、引用文献3に記載の技術は車両のドアが閉じてからのアルコール検出値に基づき乗員の飲酒の有無を判定するものである。
そうすると、引用発明において引用文献3に記載の技術を適用するにあたり、個人認証及びアルコール検出は共に運転の開始前に行われるものとなるところ、どちらを先に行っても個人認証及びアルコール検出ともそれらの機能を発揮するものであるから、個人認証及びアルコール検出のどちらを先に行うかは当業者が適宜決定しうる事項にすぎず、個人認証を先に行うようにすることは当業者が適宜なしうる設計事項にすぎない。そしてこの際、個人が認証された条件でアルコールの検出が行われることとなる。
また、本願発明の「収集器具」が「認識手段で前記対象者が認識された条件で」生体情報を収集するという発明特定事項について、本願の発明の詳細な説明には「認識手段で前記対象者が認識された条件で」生体情報を収集する、すなわち、認識手段による対象者の認識の後で生体情報を収集するという時間的な前後関係を特定することの技術的意義や効果については記載されていない。

(2)なお、本願発明において対象者が認識された条件で生体情報を収集する点に関し、本願の発明の詳細な説明の段落【0012】には「生体情報収集椅子10の収集器具3にて収集された生体情報及び認識手段2にて認識された対象者Mと関連付けて記録する情報記録手段11」と、認識手段により認識された対象者と生体情報とを関連付ける点が記載されており、この点に本願発明の「収集器具」が「認識手段で前記対象者が認識された条件で」生体情報を収集するという発明特定事項の技術的意義が存在するとも考えられるが、引用発明において引用文献3に記載の技術を適用するにあたり、個人認証の結果として認識された着座者とアルコール検出結果を関連付ける程度のことは、当業者が適宜なしうることである。

3 効果について
そして、上記相違点を総合的に勘案しても、本願発明の奏する作用効果は、引用発明及び引用文献3に記載された技術の奏する作用効果から予測される範囲内のものにすぎず、格別顕著なものということはできない。

4 請求人の主張について
請求人は、審判請求書の〔3-1〕〔C〕における<審査官殿の認定内容についての本件出願人の見解>にて、以下の2点を主張している。
(1)引用文献3に記載の「アルコール蒸気」が本願発明の「生体ガス」とはいえない点。
(2)仮に「アルコール蒸気」が生体ガスであるとしても、運転席に着座した対象者が誰かを認識手段で認識した条件下で、当該対象者からの生体ガスを収集する収集器具」とは言えない点。
しかし(1)について、上記第6の1(1)にて指摘したように引用文献3に記載の「アルコール蒸気」は本願発明の「生体ガス」に相当する。また(2)について、上記第6の2(2)にて指摘したように、引用発明において引用文献3に記載の技術を適用するにあたり、個人認証を先に行うようにすることは当業者が適宜なしうる設計事項にすぎず、この際、個人が認証された条件でアルコールの検出が行われることとなる。
よって、請求人の主張は採用できない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった引用文献1に記載された発明及び引用文献3に記載された事項に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2020-06-08 
結審通知日 2020-06-09 
審決日 2020-06-22 
出願番号 特願2015-35901(P2015-35901)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A61B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 松本 隆彦  
特許庁審判長 三崎 仁
特許庁審判官 森 竜介
磯野 光司
発明の名称 生体情報収集椅子及びこれを用いた乗り物並びに生体情報診断システム  
代理人 小泉 雅裕  
代理人 小泉 雅裕  

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