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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G16H
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 G16H
管理番号 1375670
審判番号 不服2019-16941  
総通号数 260 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-08-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-12-16 
確定日 2021-07-20 
事件の表示 特願2015-128980「医用文書作成システムおよび医用文書作成プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 1月19日出願公開、特開2017- 16188、請求項の数(10)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成27年6月26日の出願であって、平成31年2月27日付けで拒絶理由通知がされ、平成31年4月24日に手続補正がなされ、令和元年9月10日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、同年12月16日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、同時に手続補正がなされ、その後、当審において、令和2年10月29日付けで拒絶理由通知(以下、「当審拒絶理由通知1」という。)がされ、同年12月21に手続補正がなされ、さらに、令和3年2月18日付けで拒絶理由通知(以下、「当審拒絶理由通知2」という。)がされ、同年4月16日に手続補正がなされたものである。

第2 原査定の概要
原査定(令和元年9月10日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
本願請求項1?10に係る発明は、以下の引用文献A?Dに基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
引用文献A:特表2009-514108号公報
引用文献B:特開2015-060559号公報
引用文献C:特開2009-163485号公報
引用文献D:特開2007-011544号公報

第3 当審において通知した拒絶理由の概要
1 当審拒絶理由通知1の概要
当審拒絶理由通知1の概要は次のとおりである。
(1)理由1(サポート要件)
請求項1?10に記載された「患者ごとのデータを挿入されたテンプレートであって複数の項目を備えるオーダー入力画面において入力された内容と、前記データベースから取得した情報とを反映する医用文書を作成する文書作成手段」において、「患者ごとのデータを挿入されたテンプレートであって複数の項目を備えるオーダー入力画面」は、発明の詳細な説明に記載したものではないから、この出願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。
(2)理由2(明確性)
請求項1?10の記載において、患者ごとのデータが挿入されるのが、「テンプレート」である「オーダー入力画面」なのか、「医用文書」なのか明確でないから、この出願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

2 当審拒絶理由通知2の概要
当審拒絶理由通知2の概要は次のとおりである。
本願請求項1?10に係る発明は、当審において新たに引用した、以下の引用文献1?4に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
引用文献1:特開2014-44659号公報
引用文献2:特開2008-210077号公報
引用文献3:オーダリングシステムパッケージ:HOPE/EGMAIN,FUJITSU,富士通株式会社,平成7年3月10日,第46巻,第2号,pp.153-161
引用文献4:特開2003-196393号公報

第4 本願発明
本願請求項1?10に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明10」という。)は、令和3年4月16日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?10に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。
【請求項1】
表示部と、
患者ごとに固有の情報を保持するデータベースと、
前記患者に合ったデータが項目ごとにユーザにより入力されるオーダー入力画面であって複数の項目を備える前記オーダー入力画面において入力された内容と、前記データベースから取得した情報とを反映する医用文書を作成する文書作成手段と、
予め用意された複数の入力コントロールから選択された入力コントロールを初期画面に配置して、前記オーダー入力画面を、用途に応じて、オーダーの種類毎にカスタマイズするオーダー入力画面編集手段とを具備し、
前記オーダー入力画面は、前記データベースから引用する情報の定義として、当該引用する情報の引用可否を入力する入力コントロールを含んでおり、
前記引用する情報は、前記文書作成手段により前記データベースから取得されて前記医用文書に反映される、医用文書作成システム。
【請求項2】
前記オーダー入力画面編集手段は、前記選択された入力コントロールの前記表示部における配置を確認しつつ前記オーダー入力画面をカスタマイズ可能とする、請求項1に記載の医用文書作成システム。
【請求項3】
前記データベースは、前記患者の過去のオーダー情報を保持し、
前記文書作成手段は、前記患者の過去のオーダー情報を前記データベースから取得し、当該取得されたオーダー情報により前記オーダー入力画面における前記項目の値を初期化する、請求項1に記載の医用文書作成システム。
【請求項4】
前記文書作成手段は、定期的に実施されるオーダーに関する前記患者の過去のオーダー情報を前記データベースから取得し、一定期間の経過後に、前記オーダー入力画面への入力を前記ユーザに促す、請求項3に記載の医用文書作成システム。
【請求項5】
前記文書作成手段は、既定の基準に基づいて複数のオーダー情報をグループ化し、当該グループ化されたオーダー情報を前記オーダー入力画面に反映させる、請求項1に記載の医用文書作成システム。
【請求項6】
表示部を備えるコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記コンピュータを、
患者ごとに固有の情報を保持するデータベースと、
前記患者に合ったデータが項目ごとにユーザにより入力されるオーダー入力画面であって複数の項目を備える前記オーダー入力画面において入力された内容と、前記データベースから取得した情報とを反映する医用文書を作成する文書作成手段と、
予め用意された複数の入力コントロールから選択された入力コントロールを初期画面に配置して、前記オーダー入力画面を、用途に応じて、オーダーの種類毎にカスタマイズするオーダー入力画面編集手段、として機能させ、
前記オーダー入力画面は、前記データベースから引用する情報の定義として、当該引用する情報の引用可否を入力する入力コントロールを含んでおり、
前記引用する情報は、前記文書作成手段により前記データベースから取得されて前記医用文書に反映される、医用文書作成プログラム。
【請求項7】
前記オーダー入力画面編集手段は、前記選択された入力コントロールの前記表示部における配置を確認しつつ前記オーダー入力画面をカスタマイズ可能とする、請求項6に記載の医用文書作成プログラム。
【請求項8】
前記データベースは、前記患者の過去のオーダー情報を保持し、
前記文書作成手段は、前記患者の過去のオーダー情報を前記データベースから取得し、当該取得されたオーダー情報により前記オーダー入力画面における前記項目の値を初期化する、請求項6に記載の医用文書作成プログラム。
【請求項9】
前記文書作成手段は、定期的に実施されるオーダーに関する前記患者の過去のオーダー情報を前記データベースから取得し、一定期間の経過後に、前記オーダー入力画面への入力を前記ユーザに促す、請求項8に記載の医用文書作成プログラム。
【請求項10】
前記文書作成手段は、既定の基準に基づいて複数のオーダー情報をグループ化し、当該グループ化されたオーダー情報を前記オーダー入力画面に反映させる、請求項6に記載の医用文書作成プログラム。

第5 引用文献、引用発明
1 引用文献1、引用発明
(1)当審拒絶理由通知2において引用した引用文献1には、以下のとおりの記載がある。下線は、注目箇所に当審が付した。
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療行為を支援するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、医療現場において、電子カルテシステム、費用、会計及び保険点数等の計算を行うためのレセプトシステム、血液検査及びレントゲン機器等を使用した各種検査の指示と結果との回収を行うための検査オーダエントリシステム、並びに、治療の一環で行われる投薬における調剤オーダエントリシステム等、医療作業を支援する医療情報処理システムが利用されるようになってきている。このように、医療作業で発生する情報の電子化が進んできているが、現行の医療作業における情報機器の利用は、医療関係者の作業負荷の軽減が目的である。
【0003】
近年、医師は、診療行為を行う際に、患者に対して当該診療行為を説明し、患者の合意を得るインフォームド・コンセントが重要視されている。患者に対して行う診療行為について、医師が患者に対して説明を行い、診療を行うことは普通である。しかし、医師以外の医療関係者である検査技師や看護師等が、医師の指示に従って、検査や診療の補助を行ったり、薬剤師が投薬を行うことは、珍しいことではない。そして、この際に、検査のやり方や投薬する薬等に関する詳細な指示・説明を検査技師、看護師、薬剤師等が行うことは普通に行われている。

【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の医療情報処理装置は、医療行為を指示するためのオーダ情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力されるオーダ情報を管理する管理手段と、前記管理手段において管理される今回のオーダ情報と過去のオーダ情報とを出力する出力手段とを有することを特徴とする。

【0016】
104は、入力装置であり、ユーザによる各種入力操作環境を提供するキーボードやマウス等が挙げられるが、ユーザからの各種入力操作環境を提供するものであれば、タッチパネル、スタイラスペン等であってもよい。105は、各構成に接続されているアドレスバス及びデータバス等である。

【0019】
108は、GPU(Graphics Processing Unit)である。GPU108は、CPU101等からバス105を経由して与えられた表示指示や計算指示に従って、表示対象の画像データの生成や画像データの表示位置等を計算し、その計算結果を後述の表示装置109に出力し、画像データを表示させる。109は、表示装置であり、ディスプレイ等で構成され、各種入力操作の状態やそれに応じた計算結果等をユーザに対して表示する。

【0022】
図2は、本発明の実施形態に係る医療情報処理システムの構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係る医療情報処理システムは、電子カルテシステムサーバ201、検査オーダシステムサーバ205、診断支援システムサーバ207及びクライアントコンピュータ204がネットワーク203を介して接続される。なお、電子カルテシステムサーバ201、検査オーダシステムサーバ205及び診断支援システムサーバ207は、医療情報処理装置の具体例である。
【0023】
電子カルテシステムサーバ201は、患者の診察や治療等に対する時間経過や看護の情報をはじめ、様々な情報が記録された電子カルテ202の管理、検索、作成及び修正等を行う電子カルテシステムの機能を提供するサーバである。
【0024】
検査オーダシステムサーバ205は、医師から検査技師等に対する検査指示を伝達及び管理するとともに、検査で使用される機器、検査室及び検査技師の割り当て等を行う検査オーダシステムの機能を提供するサーバである。検査オーダシステムを利用することにより、検査技師は、医師からの指示に従って、検査業務を確実に行うことができる。206は、検査オーダシステムサーバ205内において格納される検査オーダである。一般的に、検査オーダシステムサーバ205内に格納される検査オーダ206は、電子カルテ202に記録される診断内容と関係がある。即ち、検査オーダ206は、医師が何らかの疾病の可能性に基づいてその検証を行ったり、逆に見落としがないように確認するものであったり、手術等の経過を確認するための情報である。
【0025】
診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202の内容の記録及び修正を行う際に、その入力を容易にしたり、入力内容の誤りの可能性を指摘したりする診断支援システムの機能を提供するサーバである。また、診断支援システムサーバ207は、電子カルテシステムと検査オーダシステムとの連携機能、及び、医師等の医療関係者の操作を支援する。即ち、診断支援システムサーバ207は、検査オーダ206の記録時におけるユーザの作業負担を軽減するとともに、検査オーダ206の記録時における言葉の表現等をわかりやすく、十分な情報を記録するように支援するものである。これにより、検査オーダ206に記録される情報に誤りが混入することや、検査オーダ206に記録される情報に曖昧な内容が含まれること等が軽減される。
【0026】
208は、診断支援システムサーバ207内において格納される検査テンプレートである。診断支援システムサーバ207は、医療関係者にとってよく行われる行為や、使用される言葉の表現を検査テンプレート208に格納し、利用できるようにする。即ち、診断支援システムサーバ207は、実際に行われた診断及び治療の行為等を記録した過去の電子カルテ202や検査オーダ206から情報を収集し、検査テンプレート208に格納する。

【0029】
クライアントコンピュータ204は、医師、薬剤師又は検査技師等の医療関係者が利用するパーソナルコンピュータ、タブレット端末及び携帯電話等を包含する構成である。クライアントコンピュータ204は、ネットワーク203を介して、医療関係者によって入力された指示を電子カルテシステムサーバ201等に対して送信する。同様に、クライアントコンピュータ204は、電子カルテシステムサーバ201等からネットワーク203を介して受信した処理結果を、インタフェースを用いてユーザに提示する。

【0033】
図3は、本実施形態に係る医療情報処理システムを用いた医療関係者の全体的な作業の流れを示す図である。図3において、301は医師であり、患者317に対して診療を行う際に、電子カルテシステムサーバ201内に格納される電子カルテ202に対する患者の診療情報302の記録操作303を行う。その際、医師301は、検査が必要であると判断した場合、その検査を行う理由(以下、検査理由)及び検査指示の詳細(以下、検査指示詳細)の検査オーダ206に対する記録操作307を行う。これにより、検査技師314に対する検査指示311が行われる。その際、検査オーダシステムサーバ205は、検査を行う期日や必要とする機材等を割り当てるため、検査機器管理情報309を使用する。また、検査オーダシステムサーバ205には、その検査の結果である検査結果310も医師301が利用できるように格納される。
【0034】
医師301によって検査理由及び検査指示詳細が記録された検査オーダ206は、検査技師314によって検査時に利用され、検査技師314は、検査オーダ206に含まれる検査指示詳細に従って検査313を行う。また、検査技師314は、検査機器315を利用して検査を行うが、その際、患者317に対して検査指示316を行う。例えば、患部の画像データを撮影する検査の場合には、患部の画像データを撮影できるように、患部を検査機器315にあてるための格好をとらせる指示等が患者に対して行われる。また、検査オーダ206に従って、撮影方向を変更したり、何枚も条件を変えながら画像データを撮影する際には、検査技師314は、適時、患者317に対してその旨を指示する必要がある。反対に、検査機器315を移動させることができる場合には、検査技師314は、患者に対して動かないように指示する場合もある。
【0035】
診断支援システムサーバ207は、内部に格納される検査テンプレート208を使用することにより、医師301が検査オーダ206に入力する際に、その入力を容易にするための検査指示入力支援306を提供する。即ち、検査テンプレート208には、検査オーダ206として入力される可能性がある検査指示詳細が格納され、医師に対して検査指示詳細を提示して選択させるようにしている。これにより、医師による検査オーダ206の入力負荷を軽減させることが可能となる。

【0038】
先ず、医師301は、患者を診察した結果、何らかの疾病の可能性を推定した場合、これを検査する理由(検査理由)を電子カルテ202に対して記録する操作を行う。ステップS4201において、クライアントコンピュータ204は、電子カルテ202に対する検査理由の記録操作を受け付ける。ステップS4301において、電子カルテシステムサーバ201は、クライアントコンピュータ204から検査理由を取得し、当該検査理由を電子カルテ202に対して記録する。

【0040】
ステップS4003において、診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202に対して記録された検査理由に該当する検査テンプレート208の検索処理を実行する。ステップS4004において、診断支援システムサーバ207は、検査理由に該当する検査テンプレート208を検索できたか否かを判定する。検査テンプレート208を検索できた場合、処理はステップS4005に移行する。一方、検査テンプレート208を検索できなかった場合、処理は終了する。
【0041】
ステップS4005において、診断支援システムサーバ207は、検索した検査テンプレート208に格納される検査項目及び検査指示詳細を検査オーダシステムサーバ205に送信する。ステップS4101において、検査オーダシステムサーバ205は、検査項目及び検査指示詳細を診断支援システムサーバ207から受信する。ステップS4102において、検査オーダシステムサーバ205は、受信した検査項目及び検査指示詳細を検査オーダ入力画面上での入力候補として仮設定する。ステップS4103において、検査オーダシステムサーバ205は、上記検査項目及び検査指示詳細を入力候補として仮設定した検査オーダ入力画面をクライアントコンピュータ204に対して送信する。
【0042】
ステップS4202において、クライアントコンピュータ204は、検査オーダシステムサーバ205から検査オーダ入力画面を受信する。ステップS4203において、クライアントコンピュータ204は、上記検索項目及び検査指示詳細が入力候補として仮設定された検査オーダ入力画面を表示する。医師は、検査オーダ入力画面を確認し、必要に応じて検査項目及び検査指示詳細の修正操作を行う。なお、ステップS4004で該当する検査テンプレート208が検索されなかった場合、医師は、検査項目および検査指示詳細を直接入力するか、既存の選択項目から選択入力することとなる。入力候補として仮設定された検査項目や検査指示詳細が医師の意図に沿っている場合、医師301は、これらの内容だけを確認し、修正を行わない。これにより、医師301による検査オーダ206の入力作業負担を軽減させることができる。もし、医師301は、入力候補として仮設定された検査項目や検査指示詳細を修正したい場合、検査オーダ入力画面上において修正する。
【0043】
ステップS4006において、診断支援システムサーバ207は、検査オーダ入力画面における検査項目及び検査指示詳細の修正を監視する。ステップS4007において、診断支援システムサーバ207は、検査項目及び検査指示詳細のうちの少なくとも何れか一方の修正が行われたか否かを判定する。検査項目及び検査指示詳細のうちの少なくとも何れか一方の修正が行われた場合、処理はステップS4008に移行する。一方、検査項目及び検査指示詳細の何れも修正が行われていない場合、処理はステップS4008及びS4009をスキップし、ステップS4010に移行する。
【0044】
ステップS4008において、診断支援システムサーバ207は、検査テンプレートに対して、検査項目及び検査指示詳細のうちの少なくとも何れか一方について修正内容を反映する。ステップS4009において、診断支援システムサーバ207は、ステップS4008での検査テンプレートの修正部分に、修正が行われたことを示す情報を付加する。検査テンプレート208は、過去の検査オーダ206や電子カルテ202に基づいて生成されたものであるため、標準的な内容となっている。しかしながら、医師がその標準的な内容とは異なる特殊な指示を行った場合、上記修正部分に付加された修正が行われたことを示す情報に基づいて、それを明示することができる。
【0045】
ステップS4010において、診断支援システムサーバ207は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて、電子カルテシステムサーバ201及び検査オーダシステムサーバ205に対して送信する。ステップS4104において、検査オーダシステムサーバ205は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細が対応付けられた情報を受信する。ステップS4105において、検査オーダシステムサーバ205は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて検査オーダ206に記録する。その際、ステップS4009において、修正が行われたことを示す情報が付加された検査テンプレートの修正部分を示す情報も、診断支援システムサーバ207から検査オーダシステムサーバ205に送信され、検査オーダ206に記録される。同様に、ステップS4302において、電子カルテシステムサーバ201は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細が対応付けられた情報を受信する。ステップS4303において、電子カルテシステムサーバ201は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて電子カルテ202に記録する。
【0046】
これにより、電子カルテシステム及び検査オーダシステムの双方を経由して、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を把握することが可能となる。なお、検査オーダシステムを経由してこれらの情報を取得する際には、検査オーダIDや検査日等をキーにして検索すればよい。また、電子カルテシステムを経由してこれらの情報を取得する際には、患者ID等をキーにして検索すればよい。
【0047】
ステップS4106において、検査オーダシステムサーバ205は、検査技師の要員情報、作業スケジュール情報及び検査機器管理情報309等を利用して、検査作業の手順等の詳細な計画、及び、要員や機器の割当て等を行う。これにより、検査技師が効率よく検査することが可能となる。
【0048】
検査技師314は、実際に検査を行う状況になると、患者IDを指定し、その検査の検査項目等を取得するための操作をクライアントコンピュータ204に対して行う。ステップS4204において、クライアントコンピュータ204は、検査技師314による操作に応じて、患者ID及び検査項目等の取得指示を検査オーダシステムサーバ205に対して送信する。
【0049】
ステップS4107において、検査オーダシステムサーバ205は、患者IDとともに検査項目等の取得指示をクライアントコンピュータ204から受信する。ステップS4108において、検査オーダシステムサーバ205は、指定された患者IDに対応する前回の検査オーダ206と今回の検査オーダ206とから夫々、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を取得する。ステップS4109において、検査オーダシステムサーバ205は、前回の検査オーダ206における検査理由、検査項目及び検査指示詳細と、今回の検査オーダ206における検査理由、検査項目及び検査指示詳細とを比較することにより変更部分を抽出し、その抽出部分に差分情報を付加する。
【0050】
ステップS4110において、検査オーダシステムサーバ205は、今回の検査オーダ206における差分情報が付加された部分に強調加工を施すとともに、検査テンプレートの修正部分に対応する検査オーダ206の部分には別の強調加工を施す。これにより、検査技師314に対する指示書が生成される。
【0051】
図5の501は、図4AのステップS4301においてクライアントコンピュータ204で表示される電子カルテ入力画面の例を示している。電子カルテ入力画面501には、電子カルテ202が表示されている。また、電子カルテ入力画面501において、503は、文字入力部分を示すカーソルである。カーソル503のすぐ前方に検査理由として「経過確認のため」という入力がなされている状態となっている。診断支援システムサーバ207は、電子カルテ入力画面501で入力されて検査理由「経過確認のため」に対応する検査テンプレート208を検索することにより、検査オーダ206の入力を支援する。
【0052】
図5の502は、図4AのステップS4203においてクライアントコンピュータ204で表示される検査オーダ入力画面の例を示す図である。検査オーダ入力画面502において、504は、検査オーダ入力画面において患者情報を表示する部分である。ここで表示される患者情報は、診断支援システムサーバ207が電子カルテシステムサーバ201から取得し、挿入したものである。患者情報が医師や検査技師等に提示されることにより、医師や検査技師等は、各検査を識別することができる。
【0053】
505?509は、検査指示詳細を入力する部分である。即ち、505は、検査対象(撮影対象)を入力する部分であり、初期状態として、検査テンプレート208において入力候補として仮設定された検査対象が提示されている。また、医師によって検査対象が修正される可能性があるため、仮設定された検査対象を含め、複数の検査対象がプルダウンメニューによって選択可能になっている。506は、撮影方向を入力する部分である。507は、撮影時パラメータを入力する部分である。これらも同様に、初期状態として、検査テンプレートにおいて入力候補として仮設定された撮影方向や撮影時パラメータが提示されている。また、医師によって撮影方向や撮影時パラメータが修正される可能性があるため、仮設定された撮影方向や撮影時パラメータを含め、複数の撮影方向や撮影時パラメータがプルダウンメニューによって選択可能になっている。
【0054】
本実施形態においては、検査テンプレート208を利用することにより、入力候補が絞り込まれた状態で検査オーダ206を入力することが可能となり、医師による検査オーダ206の入力作業の負荷を軽減することができる。
【0055】
図6は、検査オーダ206に基づき生成される指示書の表示画面の例を示す図である。図6の601は、指示書を表示するためのウィンドウである。ウィンドウ601において、602は、検査オーダ206を表示する部分である。603は、検査オーダ206の補足情報を表示する部分である。検査オーダ206を表示する部分602において、604は、患者情報604が表示される部分である。605?607は、検査指示詳細が表示される部分である。より具体的には、撮影対象に関する情報605、撮影方向に関する情報606及び撮影時パラメータに関する情報607が検査指示詳細として表示される。ここで、撮影時パラメータ607において、「ゲイン」の指定部分に太字で強調されている部分があるが、これは、検査テンプレートを修正したことを表しており、標準的な検査内容とは異なっている可能性があることを示している。
【0056】
また、ウィンドウ601において、603は、検査オーダ206の補足情報が表示される部分である。検査オーダ206の補足情報が表示される部分603において、608は、検査理由が表示される部分603において、608は、検査理由が表示される部分である。609?611は、検査内容が表示される部分である。より具体的には、検査手順609、前提条件610及び患者の検査経験611が検査理由として表示される。611は、患者の検査経験が表示される部分であり、前回の検査内容と今回の検査内容との差分が強調表示されている。なお、強調表示方法は、その部分が検査技師に分かりやすく区別できるようにする方法であれば、その具体的な態様は限定されない。色、ブリンクフォント、字体、文字の大きさ及び3D表示等はもとより、遷移効果やGUIを高度に活用したもの等、どのような態様でもよい。

(2)上記(1)によると、引用文献1には、
「表示装置を備えたクライアントコンピュータ204と、電子カルテシステムサーバ201、検査オーダシステムサーバ205、診断支援システムサーバ207がネットワーク203を介して接続される医療情報処理システムであって(【0019】、【0022】、図2)、
電子カルテシステムサーバ201は、患者の診察や治療等に対する時間経過や看護の情報をはじめ、様々な情報が記録された電子カルテ202の管理、検索、作成及び修正等を行う電子カルテシステムの機能を提供し(【0023】)、
検査オーダシステムサーバ205は、医師から検査技師等に対する検査指示を伝達及び管理するとともに、検査で使用される機器、検査室及び検査技師の割り当て等を行う検査オーダシステムの機能を提供し(【0024】)、
診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202の内容の記録及び修正を行う際の入力を支援する診断支援システムの機能を提供し、医療関係者にとってよく行われる行為や、使用される言葉の表現を検査テンプレート208に格納し、利用できるようにし(【0025】、【0026】)、
医師が、患者を診察した結果、何らかの疾病の可能性を推定した場合、これを検査する理由(検査理由)を電子カルテ202に対して記録すると(【0033】、【0038】)、
診断支援システムサーバ207は、電子カルテ202に対して記録された検査理由に該当する検査テンプレート208を検索し、検索した検査テンプレート208に格納される検査項目及び検査指示詳細を検査オーダシステムサーバ205に送信し(【0040】、【0041】)、
検査オーダシステムサーバ205は、受信した検査項目及び検査指示詳細を検査オーダ入力画面上での入力候補として仮設定した検査オーダ入力画面をクライアントコンピュータ204に対して送信し(【0041】)、
クライアントコンピュータは、検索項目及び検査指示詳細が入力候補として仮設定され、複数の検査対象及び撮影条件がプルダウンメニューによって選択可能となった検査オーダ入力画面を表示し、検査オーダ入力画面には、診断支援システムサーバ207が電子カルテシステムサーバ201から取得し、挿入した患者情報も表示され、医師は、検査オーダ入力画面を確認し、必要に応じて検査項目及び検査指示詳細の修正操作を行い(【0042】、【0052】、【0053】、図5)、
診断支援システムサーバ207は、検査オーダ入力画面における検査項目及び検査指示詳細の修正を監視し(【0043】)、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて、電子カルテシステムサーバ201及び検査オーダシステムサーバ205に対して送信し(【0045】)、
検査オーダシステムサーバ205は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて検査オーダ206に記録し(【0045】)、
電子カルテシステムサーバ201は、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を対応付けて電子カルテ202に記録し(【0045】)、
検査技師は、実際に検査を行う状況になると、患者IDを指定し、その検査の検査項目等を取得するための操作をクライアントコンピュータ204に対して行い、クライアントコンピュータ204は、患者ID及び検査項目等の取得指示を検査オーダシステムサーバ205に対して送信し、検査オーダシステムサーバ205は、指定された患者IDに対応する前回の検査オーダ206と今回の検査オーダ206とから夫々、検査理由、検査項目及び検査指示詳細を取得し、検査オーダ206に基づく指示書を表示し、当該指示書には、患者情報604を表示し、捕捉情報603として、検査手順609、前提条件610及び患者の検査経験611を検査理由として表示する(【0048】、【0049】、【0055】、【0056】、図6)、
医療情報処理システム。」の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されている。

2 引用文献2
(1)当審拒絶理由通知2において引用した引用文献2には、以下のとおりの記載がある。下線は、注目箇所に当審が付した。
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の診療情報を記録する診療支援装置あるいは電子カルテ装置に係り、特にテンプレートを利用して診療データを入力する装置におけるテンプレートの作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療機関において、患者に対する治療内容等を記録する診療支援装置いわゆる電子カルテ装置が普及しつつある。この診療支援装置では、医師が患者を診療した際に診立てた患者の傷病名や患者の主訴や医師の所見、経過等のデータ、及び患者に実施した処置、処方、検査等の治療内容を表す診療データを記録する。従来の診療支援装置では、傷病名を入力するための病名入力業務と、処置、処方等を入力するための処方等入力業務、及び主訴、所見、経過データを入力するための経過等入力業務が通常用意されている。

【0011】
図4は本実施形態における経過等データを入力する画面の一例である。図7に示した従来の入力画面とほぼ同じ構成であり、41がカテゴリ別に格納されたテンプレートを選択するためのツリービュー、42が呼び出したテンプレートを表示するテンプレート表示領
域、その下にあるのが本願に特有のライン入力フィールド47である。
【0012】
図1に戻って、ファイル装置7に記憶されたカテゴリファイル11は、テンプレートを格納するフォルダを定義するファイルである。本実施形態ではテンプレートを幾つかのカテゴリに分け、カテゴリ毎にフォルダを設けてテンプレートを格納している。このカテゴリ即ちフォルダはユーザが任意に設定できるようにしている。カテゴリファイル11は図2(a)に示すように、カテゴリID、カテゴリ名称、プライベート情報等のレコードから成っている。このうち、「カテゴリID」はカテゴリ毎に装置が付けた固有のIDである。「カテゴリ名称」は図4に示したツリービュー41の左側に表示するフォルダの名称であり、ユーザが任意に設定する。具体的には、「主訴・現病歴」や「基礎的診療情報」、「所見」等である。
【0013】
テンプレートファイル12は、個々のテンプレートを定義するファイルであり、そのレコード構成を図2(b)に示す。「カテゴリID」は図2(a)に示したカテゴリIDのコピーであり、そのテンプレートがどのカテゴリに属しているかを表している。つまり、このテンプレートがどのフォルダに格納されるかを定義する。「テンプレート名称」はツリービュー41の右側に表示するそのテンプレートの表示名称であり、ユーザが任意に設定できる。
【0014】
「テンプレートコード」は本願に特有のものであり、それぞれのテンプレートを呼び出す際に、ライン入力フィールド47にユーザが入力するコードである。
【0015】
「ラベル名称」はテンプレートを呼び出して表示した際に入力枠の横に表示するラベルの名称である。図5の表示例では、「主訴現病歴」や「既往歴」、「体温」等が相当する。ラベルはユーザが分り易い名称を任意に設定できる。このラベルとともにテンプレートに入力したデータがカルテ2号紙画面に反映される。「大きさ」は入力枠の大きさ及び位置の情報である。「初期値」はそのテンプレートを呼び出して表示させたときデフォルトとして表示する数値や文字列等のデータである。
【0016】
マスタファイル13は、この医療機関で使う可能性がある全傷病名と、カルテに記録する項目である処置や検査等の診療行為、薬剤や処方、そして、主訴、所見、バイタル等の項目を、それぞれの名称と固有コードとともに予め登録したファイルである。患者ファイル14は、患者の氏名や住所、保険に関する情報等の患者固有の情報を記憶するファイルである。診療情報ファイル15は、患者に実施した処置や処方、検査さらに患者の病名等の診療に係る情報を患者別に記憶するファイルである。患者ファイル14と診療情報ファイル15とは固有の患者IDにより関連付けられている。
【0017】
次に、本実施形態の動作について説明する。図6は、制御装置1が表示装置4に表示制御する新たなテンプレートを、ユーザが作成するためのテンプレート作成画面60の表示例である。分類61はそのテンプレートのカテゴリを、あらかじめ設定してある複数のカテゴリの中から選択指定するためのプルダウンメニューである。ここで指定した分類に対応するカテゴリIDがテンプレートファイル12に記憶されるとともに、当該カテゴリのフォルダにこのテンプレートファイル12が格納される。
【0018】
テンプレート名はツリービュー41でカテゴリ別のフォルダを開いたときにその右側にリスト表示されるテンプレートの名称であり、ユーザが任意の文字列を入力して設定する。テンプレートファイル12のテンプレート名に対応する。
【0019】
テンプレートコード63はそのテンプレートをツリービュー41経由でなく、ユーザがライン入力フィールド47を使って直接呼び出すときに使用するコードである。テンプレートファイル12のテンプレートコードに対応し、ユーザが任意の文字列を入力して設定する。本実施形態では半角のカタカナ及び数字が使用できる。図示の例では、半角カナで「シュソ」が指定されている。他のテンプレートのコードと衝突しなければユーザは自由にコードを設定できるので、覚えやすい使いやすいコードを設定すればよい。
【0020】
ラベル64は、テンプレートを表示したときにその入力枠の左側に表示するラベルの名称であり、テンプレートファイル12のラベル名称に対応する。ラベル64もユーザが任意の文字列を入力して設定する。次のデフォルト値65はテンプレートを表示させたときに入力枠に初期表示させるデータであり、ユーザが任意の数値や文字列を入力設定する。そのテンプレートを使って診療データを入力する際、ほぼ決まった数値やテキストを入力することが分っている場合には、その内容をあらかじめ設定しておくことで入力作業を簡易化する。ここで設定したデータはテンプレートファイル12の初期値に記憶する。
【0021】
テンプレート作成画面60においては、テンプレートの入力枠の大きさや表示位置も指定できる。ユーザがマウス6をドラッグして位置、大きさを指定すると、作成画面中央60のテンプレート表示エリアに作成中のテンプレートを制御装置1がリアルタイムで表示する。このとき、ラベル64に指定した名称と、指定した大きさの入力枠を同時に表示するので、ユーザは対話的にテンプレートの大きさ、位置を調整できる。図示の例では、66の「主訴」が、ラベル64で入力した文字列を反映した表示であり、67の枠が、ユーザが直接マウスで指定した大きさの入力枠である。
【0022】
こうして対話的に調整した位置、大きさを表す数値がテンプレートファイル12の「大きさ」に記憶される。そして、ここで表示したそのままの外観で、図4に示す入力画面40のテンプレート表示領域42にテンプレートは表示されるものである。以上のように設定したテンプレート名62乃至デフォルト値65までの設定データを、ユーザがOKボタンを指示したことに応じて制御装置1がテンプレートファイル12に記憶制御する。

(2)上記(1)によると、引用文献2には、
「医師が患者の診療データを記録する電子カルテ装置において、診療データを入力する際のテンプレートの作成方法であって(【0001】、【0002】)、
テンプレート作成画面の左側には、「ツール」欄があり、当該「ツール」欄には、「文字列」、「文2行」、「文4行」、「文8行」、「文16行」、「小数」、「日付」、「時刻」、「日時」、「チェック」、「コンボ」、「シェーマ」の四角枠が並んでおり、
テンプレート作成画面において、「項目内容」の設定において当該入力枠の名称を指定でき、ユーザは、マウスによる位置、大きさの指定により、入力枠の指定ができ、対話的に入力枠を設定すると、テンプレート作成画面に表示したそのままの外観で入力画面が表示される(【0021】、【0022】、図6)方法。」の発明(以下、「引用発明2」という。)が記載されている。

3 引用文献3
当審拒絶理由通知2において引用した引用文献3には、次のとおりの記載がある。
【画面作成ツール】
ユーザインタフェースを設計する作業は、オーダリングシステム構築において最大の所要時間を要する作業である。なぜならば医師による診療オーダは、診療科によってその内容が大きく異なることが一般的である。例えば、内科向けに作成されたオーダ入力画面をそのまま外科のオーダ入力に使用すると処方オーダで使用する薬品や検査項目などの利用頻度が異なるため入力作業の効率が悪化する。そこでオーダ入力画面の設計を入力者である医師自らが行える機能として画面作成ツールを開発した。この機能を利用することによって、診療科ごとの診療特性を熟知した医師自身の設計による入力画面の作成と作成した画面を利用した入力操作のシミュレーションを実施することが可能となった。
以下に画面作成ツールにおる入力画面の作成手順を示す。
1)画面の表示イメージを画面編集エディタを利用しワープロ入力イメージで編集する。
2)画面イメージが完成したならば、画面上の項目や「中止」「終了」などの機能の定義を、あたかも画面上の表示の裏側に表示内容の機能定義を行っているかのようなイメージで行う。
画面作成ツールの操作例を図-7に示す。(p.158右欄下から3行?p.159右欄6行)

4 引用文献4
当審拒絶理由通知2において引用した引用文献4には、定期的な処方について、電子カルテを開く当日の処方が自動的に読み出されて表示されること(【0026】)が記載されている。

5 引用文献A
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Aには、以下のとおりの記載がある。下線は、注目箇所に当審が付した。
【0054】
電子式医師オーダーシステムは、電子入力と医師オーダーの印刷を提供する。紙のオーダー用紙に書かれてもよい、どのような種類の医師のオーダーの入力でも、システムによって提供される。電子式の医師のオーダーの入力は、患者の選択と共に始まる。患者は、ユーザーの患者リスト、又はサーバーからアクセス可能な患者についての大きな格納データから選択される。新しく作成された患者も選択されてよい。患者がユーザーによって選択されると、電子式医師オーダーシステムは、幾つかの方法でオーダーが入力されることを可能にする。ユーザーは、空のオーダー提出物の画面と共に開始し、それに記入して埋めるか、保存されているオーダー提出物を読み込んで編集してよい。電子式の医師のオーダーのエントリーの提出が進行すると、新しいオーダーが、クイックピック、構造化されたオーダー、又はフリーテキストのオーダーから生成されてよい。クイックピックとは、一般的にユーザーによって発行されるオーダーのセット又はテンプレートのリストであり、予め定義された個人的なオーダー、構造化されたオーダー、又はフリーテキストのオーダーを有してよい。構造化されたオーダーのセット又はテンプレートは、情報アーキテクチャに定義される典型的な医師のオーダーの種類を含む病院中のレパートリーから生成される。それらの構造化されたオーダーは、薬物治療、食事療法、看護、活性、点滴、放射線、診断検査、治療上の養生法等の為であってもよい。構造化された電子式の医師のオーダーのセットとテンプレートのライブラリの使用は、電子式医師オーダーシステムが、フリーテキストのオーダーを使う必要なく、医療環境で使われる必要があるほとんどのオーダーを取りこむことを可能にする。モバイルフラットフォームソフトウェアは、フリーテキストのオーダーの生成も提供する。フリーテキストのオーダーは、限定された数の構造化されたフォームの欄を含み、医師が標準的ではない指示を生成することを可能にする。
【0055】
ユーザー/医師は、既存のオーダーを修正することによりオーダーを生成してもよい。モバイルプラットフォーム及びサーバープラットフォームソフトウェアは、いつでもユーザーが、署名される前に現在のオーダー提出ステータスのそのユーザーのオーダーの全てを検討することを可能にする。オーダー提出ステータスにある間、電子式の医師のオーダーは編集、削除、及び追加されてよい。オーダーが完成すると、オーダーは処理の為に提出される。もし、ユーザーが署名する権限を有しているならば、提出物は電子署名を含み、医師から直接にオーダーを扱う病院のユニットや任意の宛先部署によって処理される為に、提出物は許可されたオーダーとして公表される。もし、病院が事実の前に書面での署名を要求するならば、オーダーの提出はユニットによって受信のみされ、如何なる処理が始まる前に、ただちに医師が署名をする為にそのユニットがオーダーを印刷する。もし、電子式医師オーダーシステムのユーザーが署名する権限を有していなければ、提出は、そのユーザーの為に署名することができる一人又は複数の医師によって受信される。電子式のオーダーは、複数の医師の受信箱に送信され、そのうち1人がオーダーに署名するとすぐに、全てのオーダーが削除されてよい。部分的に完成した電子式の医師のオーダーは、サーバー又はモバイル装置にオーダー提出物の下書きとして保存されてよい。
【0056】
提出の前又は提出の時に、それぞれの電子式の医師のオーダーは、重複しないオーダーID番号(アクティブな患者の滞在の範囲内において重複しない)を割り当てられてよい。オーダーID番号が患者ID番号及び滞在ID番号に組み合わせられる時、重複しない患者滞在オーダーID番号が生成される。それぞれのオーダーは、それぞれの患者滞在オーダーID番号がそれぞれのオーダーに印刷される。患者滞在オーダーID番号は、キャンセル、中断、修正、又は更新されたオーダーの為の便利な参照符号として、電子診療録(EMR)又は紙のカルテに示されることができる。
【0057】
一連の関係するオーダーである電子式の医師のオーダーのセットは、予め定義されるオーダー順序を有する。標準的な電子式の医師のオーダーは、病院及び部署の臨床委員の代わりに、臨床の電子式医師オーダーシステムの管理者によって作られてよい。電子式の医師のオーダーのセットは、サーバープラットフォームにある標準的なオーダーの共有電子ライブラリ又は置場から入手可能であり、病院によって定義される階層構造に従って並べ替えられる。ユーザーは、特定のニーズを満たす為、個人の電子式の医師のオーダーのセットを作ってもよい。これは、標準のオーダーのセットの編集と個人化、又は新しい個人のオーダーのセットの作成により達成されてよい。個人のオーダーは、クイックピックスによってアクセスされてよい。標準的であっても個人化されたものであっても、オーダーのセットは、ユーザーが入力しそしてひと続きのオーダーとして編集することができる単一の存在として現れる。オーダーのセットのそれぞれのコンポーネントごとに、ユーザーはそれを削除してよく、また、選択、テキスト入力、又はその両方(その欄が許されているように)によって可能である場合は空の欄を埋めてよく、また、選択、テキスト入力、又はその両方(その欄が許されているように)によって可能である場合は欄を修正してもよい。
【0058】
電子式医師オーダーシステムは、電子式の医師のオーダーのテンプレートを、モバイル装置プラットフォームを通じてユーザーに提供する。医師のオーダーのテンプレートは、オーダーのセットに似ているが、完全静脈栄養(TPN)のオーダーなどの1つの複合オーダーに関係する点が異なる。オーダーのテンプレートは、記入欄や値を有するオーダーのセットのように表現される。オーダーのセットのように、オーダーのテンプレートの形成には簡単な書式設定を含む。オーダーのテンプレートは、臨床の電子式医師オーダーシステムの管理者によって作られることができる。

6 引用文献B
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Bには、以下のとおりの記載がある。下線は、注目箇所に当審が付した。
【0013】
そこで本発明では、臨床検査に関するデータの関連性に基づいて臨床検査システムで扱う情報の最適な配置を行うための臨床検査システムの画面設定ツールを提供する。画面設定ツールを利用してユーザーは画面上のコントロール項目を再配置する。レイアウトの再配置を終了して設定を保存するときに、各コントロール項目の配置位置は適切かどうか、必要だと思われる項目が非表示にされていないか等の関連性チェックを行う。異常がなければレイアウトの設定を保存して画面に反映する。
【0050】
図14Aに示す臨床検査システムの画面設定ツールにより、ユーザーが画面コントロールのレイアウトを変更できる。変更可能なコントロールの属性(プロパティ)は位置とサイズ、表示、非表示の切り替え、固定表記文字、文字サイズである。編集は専用のダイアログで行う方法と、コントロールを直接マウスで移動や伸縮する方法がある。レイアウト配置は主にマウス操作で行うことができ、微調整や表示・非表示の切り替えは専用ダイアログで行う。変更対象のコントロールは画面上のシステム共通部分を除くコントロールである。編集可能なコントロールでも、マスターレコード連携しているコントロールについては編集可能対象チェックを行い、編集可能かどうかを識別する。編集可能対象コントロールが識別されれば、ユーザーはレイアウトを編集できる。編集データを保存する時、一部のコントロールにおいて関連性チェックが実行される。
【0060】
これらの画面レイアウト編集情報はレイアウト確定後、データベースに値が格納される。格納先は全端末共通設定として保存するか、変更した端末だけに作用する個別設定として保存するかを選択できる。これは臨床検査室内で複数の端末がある場合、端末毎に表示する内容が異なるため、端末の台数や役割に合わせて柔軟に変更させるためである。保存時はレイアウトデータに破綻がないかどうかのチェックが実行される。正常にチェックが完了すれば、レイアウトデータがデータベースに保存される。
【0067】
また、図22の尿沈渣入力画面は、尿沈渣項目の参照・依頼・結果入力を行う画面である。さらに、図23は、受け付け別結果入力画面であり、依頼された検査項目の結果の手入力と、結果承認、再検査依頼を行う画面である。
【0068】
これらの画面からキー部に情報を入れて検索できるが、3画面とも、キー部の情報がヒットしなければエラー表示となる。
【0069】
尚、依頼入力画面は、受付を新規作成する「依頼業務」で利用するため、キー部での検索結果が空であることが前提の画面となるのに対してこれらの3画面は、いずれも「結果入力画面」に属する。すなわち、結果入力画面は、受付けられた検査の結果入力を行う「入力業務」で利用する画面であり、キー部で検索するデータは必ず存在するという前提になる。
【0070】
3画面の中で「血液像入力画面」と「尿沈渣入力画面」の患者情報が、縦横で変化して表示されているが、これは、データ情報の並びを優先させているからである。この2画面は、「システムとしての統一性」よりも「血液像・尿沈渣入力操作」が優先される画面になるため、このような並びになっている。
このように、優先させる項目を指定して、表示レイアウトを変更することが可能である。

7 引用文献C
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Cには、以下のとおりの記載がある。下線は、注目箇所に当審が付した。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子カルテシステムに関し、より詳しくはオーダ入力を支援するための技術に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、従来技術では、電子カルテシステムにおけるチェック機能用のマスタをユーザが準備しなくてはならないため、オーダの発行漏れを十分に防止することはできない。
【0006】
従って、本発明の目的は、オーダの発行漏れを防止するための新規の技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る診療支援処理方法は、所定のタイミングにて、オーダ履歴を格納しているオーダ格納部に格納されているデータに基づき、所定の関係にある2以上のオーダの組み合わせにて構成されるオーダパターンを抽出する抽出ステップと、抽出ステップにより抽出された同一のオーダパターン毎に、当該オーダパターンを構成する各オーダについて、当該オーダがオーダパターンの中で最も早く発行された回数を計数し、回数の最も多いオーダをオーダパターンにおけるトリガオーダとして特定し、オーダパターンとトリガオーダを表すデータとを含むレコードをリマインドマスタデータベースに格納するマスタ登録ステップと、ユーザからオーダの入力を受け付け、受け付けたオーダに関する履歴をオーダ格納部に格納する受け付けステップと、受け付けステップにおいて受け付けたオーダをトリガオーダとして含むレコードがリマインドマスタデータベースに格納されているか判断するステップと、受け付けステップにおいて受け付けたオーダをトリガオーダとして含むレコードがリマインドマスタデータベースに格納されていると判断された場合、当該レコードに含まれる、トリガオーダ以外のオーダをリマインド情報としてユーザに提示する提示ステップとを含む。
【0008】
このようにすれば、オーダの発行漏れがないかを確認するためのマスタ(リマインドマスタDB)をオーダ履歴から生成することができる。そして、オーダの入力を受け付けた際、関連するオーダの発行漏れの恐れがある場合には、リマインド情報(例えば、発行漏れの恐れがあるオーダの情報)がユーザに提示されるので、ユーザは、オーダの発行漏れをなくすことができる。なお、一般的に主オーダ(例えば内視鏡検査のオーダ)が先に発行されることが多いため、最も早く発行された回数が多いオーダをトリガオーダとしてマスタに登録する。これにより、主オーダのみをトリガとして、オーダの発行漏れがないかを確認することができるようになる。

8 引用文献D
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Dには、以下のとおりの記載がある。下線は、注目箇所に当審が付した。
【0021】
そこで、医師は、簡易作成から添付ファイルまであるタブのうち所望のタブを開き、相手医療機関に提供したい情報をそれぞれ選択または入力する(同S06)。初期画面では簡易作成タブが開いており、ここでは傷病名と検査結果と処方について、それぞれカルテデータベース11から転記する期間を指定できるようになっている。具体的には傷病名の場合その開始日を期間指定できるし、検査結果と処方の場合は最近の何日分だけ転記するかを指定できる。カルテデータベース11の中に病名はその開始日及び転帰日の情報とともに記録されているので、紹介状作成支援手段2 2 は指定された期間内に開始日を持つ病名データを読み出して紹介状ファイルにコピーする。また、検査結果はその検査の名称と結果を表すデータが実施日の情報とともに記録されているし、処方はその処方内容データが処方日の情報とともに記録されている。紹介状作成支援手段22は指定された期間内の日付情報を持つ検査結果及び処方のデータを処方データベース18から読み出して紹介状ファイルにコピーするものである。
【0022】
また、紹介状に転記する内容をもっと細かく指定する場合は、検査結果タブや処方タブを開いて指定すればよい。図6は検査結果タブの表示例である。過去の検査結果がすべてリスト表示されるので、所望の検査結果を選択して個別に紹介状に転記させることができる。また、図7は現在の処方タブの表示例である。これも同様に過去の処方がリスト表示されるので、所望の処方だけを指定して個別に紹介状に転記させることができるものである。

第6 当審の判断
1 当審拒絶理由通知2(進歩性)について
(1)本願発明1について
ア 本願発明1と引用発明1とを対比する。
(ア) 引用発明1の「医療情報処理システム」は、「医師から検査技師等に対する検査指示を伝達及び管理するとともに、検査で使用される機器、検査室及び検査技師の割り当て等を行う」ものであり、検査技師等は「指示書」に基づいての検査を行うものであり、「指示書」は、「医用文書」といえるから、引用発明1は、本願発明1と同様の「医用文書作成システム」であるといえる。
(イ) 引用発明1のクライアントコンピュータ204が備える「表示装置」は、本願発明1の「表示部」に相当する。
(ウ) 引用発明1の「電子カルテシステムサーバ201は、患者の診察や治療等に対する時間経過や看護の情報をはじめ、様々な情報が記録された電子カルテ202の管理、検索、作成及び修正等を行う電子カルテシステムの機能を提供」するから、引用発明1は、本願発明1の「患者ごとに固有の情報を保持するデータベース」に相当する構成を有しているといえる。
(エ) 引用発明1において、電子カルテの検査理由に基づく「検索項目及び検査指示詳細が入力候補として仮設定され、複数の検査対象及び撮影条件がプルダウンメニューによって選択可能となった検査オーダ入力画面」で、医師が選択、修正入力することは、本願発明1の「前記患者に合ったデータが項目ごとにユーザにより入力されるオーダー入力画面であって複数の項目を備える前記オーダー入力画面において入力」することに相当し、引用発明1において、検査オーダ入力画面に入力された内容は「指示書」に反映される。
そして、「指示書」に含まれる「患者情報」は、「検査オーダ入力画面」において、「診断支援システムサーバ207が電子カルテシステムサーバ201から取得し、挿入した患者情報」と同じものである。
よって、引用発明1において、「検査オーダ入力画面」で、医師がオーダを入力し、当該入力されたオーダの内容と、電子カルテシステムサーバから取得した患者情報とを含む「指示書」を作成する構成は、本願発明1の「前記患者に合ったデータが項目ごとにユーザにより入力されるオーダー入力画面であって複数の項目を備える前記オーダー入力画面において入力された内容と、前記データベースから取得した情報とを反映する医用文書を作成する文書作成手段」に相当する。
(オ) 引用発明1において、「データベースから取得する情報」は、「データベースから引用する情報」ともいえるから、引用発明1は、本願発明1と同様に「前記引用する情報は、前記文書作成手段により前記データベースから取得されて前記医用文書に反映される」ものである。
(カ) 以上、(ア)?(オ)によると、本願発明1と引用発明1とは、次の一致点、相違点を有する。
[一致点]
表示部と、
患者ごとに固有の情報を保持するデータベースと、
前記患者に合ったデータが項目ごとにユーザにより入力されるオーダー入力画面であって複数の項目を備える前記オーダー入力画面において入力された内容と、前記データベースから取得した情報とを反映する医用文書を作成する文書作成手段とを具備し、
データベースから引用する情報は、前記文書作成手段により前記データベースから取得されて前記医用文書に反映される、医用文書作成システム。
[相違点1]
本願発明1は、「予め用意された複数の入力コントロールから選択された入力コントロールを初期画面に配置して、前記オーダー入力画面を、用途に応じて、オーダーの種類毎にカスタマイズするオーダー入力画面編集手段」を備えるのに対し、引用発明1は、そのような「オーダー入力画面編集手段」を有しない点。
[相違点2]
本願発明1では、「オーダー入力画面は、前記データベースから引用する情報の定義として、当該引用する情報の引用可否を入力する入力コントロール」を含むのに対し、引用発明1は、そうではない点。
イ 相違点に対する判断
(ア) 事案に鑑み[相違点2]について判断する。
引用発明2において、「「ツール」欄」に配置された「「文字列」、「文2行」、「文4行」、「文8行」、「文16行」、「小数」、「日付」、「時刻」、「日時」、「チェック」、「コンボ」、「シェーマ」の四角枠」は、ツールとの記載、四角枠に設定された内容から、テンプレート作成画面において、入力枠の設定のためのものと解されるから、引用発明2の「「文字列」、「文2行」、「文4行」、「文8行」、「文16行」、「小数」、「日付」、「時刻」、「日時」、「チェック」、「コンボ」、「シェーマ」の四角枠」は、予め用意された入力コントロールといえ、テンプレート作成画面の初期画面に配置して、テンプレートを作成するためのものといえる。
しかしながら、引用発明2は、データベースの引用可否を入力する入力コントロールを予め用意したものではなく、引用文献2には、「データベースから引用する情報の定義として、引用する情報の引用可否を入力する入力コントロール」を有する「オーダー入力画面」は記載されていない。また、引用文献3、4のいずれにも、「データベースから引用する情報の定義として、引用する情報の引用可否を入力する入力コントロール」を有する「オーダー入力画面」は記載されていない。
このため、引用文献2?4の記載を参酌しても、引用発明1から相違点2に係る事項を当業者が容易に想到し得たとはいえない。
そして、当該事項を記載する他の引用文献も発見されない。
(イ) 作用効果について
本願発明1は、相違点2に係る構成により、本願明細書の段落【0038】に記載されたオーダー入力画面を用途に応じて任意に入力項目をカスタマイズできるようにし、オーダー入力画面で定義した情報をデータベースから作成文書に自動的に引用することができるという作用効果を奏するものである。
(ウ) むすび
したがって、本願発明1は、引用発明1及び引用発明2及び引用文献3、4に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

(2)本願発明2?5について
本願発明2?5は、本願発明1の上記相違点2に係る構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明1及び引用発明2及び引用文献3、4に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

(3)本願発明6?10について
本願発明6?10は、本願発明1?5に対応するプログラムの発明であり、本願発明1の相違点2に対応する構成を備えるものであるから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても、引用発明1及び引用発明2及び引用文献3、4に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2 当審拒絶理由通知1(サポート要件、明確性)について
令和2年12月21日提出の手続補正書による補正により、「テンプレート」という記載は削除されたため、当審拒絶理由通知1の理由1(サポート要件)、理由2(明確性)は解消した。

3 原査定について
本願発明1?10は、「オーダー入力画面編集手段」が「予め用意された複数の入力コントロールから選択された入力コントロールを初期画面に配置」した「オーダー入力画面は、前記データベースから引用する情報の定義として、当該引用する情報の引用可否を入力する入力コントロールを含む」という事項を有するものとなっており、当業者であっても、原査定の拒絶の理由において引用された引用文献A?Dに基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第7 むすび
以上のとおり、原査定の理由及び当審において通知した拒絶の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。



 
審決日 2021-06-30 
出願番号 特願2015-128980(P2015-128980)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G16H)
P 1 8・ 537- WY (G16H)
最終処分 成立  
前審関与審査官 山本 雅士  
特許庁審判長 佐藤 聡史
特許庁審判官 高瀬 勤
畑中 高行
発明の名称 医用文書作成システムおよび医用文書作成プログラム  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 峰 隆司  
代理人 野河 信久  
代理人 河野 直樹  
代理人 井上 正  
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