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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) F25D
管理番号 1376637
審判番号 不服2020-10219  
総通号数 261 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-09-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-07-21 
確定日 2021-08-05 
事件の表示 特願2018-228981「冷蔵庫」拒絶査定不服審判事件〔平成31年 4月11日出願公開、特開2019- 56553〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成21年3月27日に出願した特願2009-79160号の一部を順次分割して、平成30年12月6日に新たな特許出願としたものであって、その後の手続の概要は、以下のとおりである。
令和元年11月14日付けで拒絶の理由の通知
令和2年1月10日に意見書及び手続補正書の提出
令和2年4月23日付けで拒絶査定
令和2年7月21日に拒絶査定不服審判の請求及びその請求と同時に手続補正書の提出
令和3年1月22日付けで当審における拒絶の理由の通知
令和3年3月8日に意見書及び手続補正書の提出

第2 本願発明
本願の請求項1に係る発明は、令和3年3月8日に提出された手続補正書により補正された明細書、特許請求の範囲及び願書に最初に添付された図面の記載によれば、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるものと認められるところ、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、以下のとおりのものである。
「【請求項1】
冷蔵温度帯の第1貯蔵室および第2貯蔵室を有する冷蔵庫において、
ミストを放出するミスト放出部を有する静電霧化装置と、
前記第1貯蔵室に固定され、前記静電霧化装置が収容されるユニットベースと、
前記ユニットベースを覆う蓋と、
前記蓋に設けられ、前記ミスト放出部から放出されるミストを通過させる複数のミスト放出口と、を備え、
複数の前記ミスト放出口は、前記ミスト放出部よりも下方に設けられており、且つ、開口方向が異なっており、且つ、複数の前記ミスト放出口のうち少なくとも1つはミストを斜めに放出可能であり、
前記ミスト放出部から放出されるミストは、前記ミスト放出口を通して前記第1貯蔵室に供給され、前記第1貯蔵室に供給されたミストは、前記第2貯蔵室にも供給される冷蔵庫。」

第3 令和3年1月22日付けで通知した拒絶の理由
当審において、令和3年1月22日付けで通知した拒絶の理由は、概略以下のとおりである。
<理由1(進歩性)について>
本願の請求項1に係る発明は、本願の出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献に記載された発明に基いて、本願の出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。

記 (引用文献については引用文献一覧を参照)
・請求項1
・引用文献1?3
・備考
本願の請求項1に係る発明は、引用文献1に記載された発明、引用文献2及び3に例証される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

<引用文献一覧>
引用文献1:特許第4151738号公報
引用文献2:特開2003-214758号公報
引用文献3:特開平7-19716号公報

第4 引用文献
1 引用文献1について
(1)引用文献1の記載
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の出願遡及日前に頒布された引用文献1には、「冷蔵庫」に関し、次の記載がある。
なお、「・・・」は記載の省略を示し、下線は当審において付したものである(以下同様。)。
ア 「【0001】
本発明は、液体噴霧装置を備えた冷蔵庫に関するものである。」

イ 「【0013】
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は断熱区画された貯蔵室と、前記貯蔵室内にミストを噴霧させる霧化部と、前記霧化部に電気的に接続された電極部と、前記電極部に流れている電流が前記霧化部を介して使用者へ流れる危険性を低減するもしくは前記電極部に流れている電流が前記霧化部を介して使用者へ流れた場合の危険性を低減する防護手段とを備えたものである。
【0014】
これによって、冷蔵庫庫内において霧化部の周辺は貯蔵室の中でも最も高湿な雰囲気であり、場合によっては霧化部の周辺には噴霧後の水滴が付着している場合があり、その水滴が媒介して、電極部に流れている電気の漏電が起こりやすい環境であるが、前記電極部に流れている電流が前記霧化部を介して使用者へ流れることを防止する防護手段を備えていることで、使用者が感電による電撃を感じる危険性を防止し、使用不安のない安全性の高い冷蔵庫を提供することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、使用者が感電による電撃を感じる危険性を防止し、使用不安のない安全性の高い冷蔵庫を提供することができるので、冷蔵庫の品質をより向上させることができる。」

ウ 「【0016】
請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室と、前記貯蔵室内にミストを噴霧させる霧化部と、前記霧化部に電気的に接続された電極部と、前記電極部に流れている電流が前記霧化部を介して使用者へ流れる危険性を低減するもしくは前記電極部に流れている電流が前記霧化部を介して使用者へ流れた場合の危険性を低減する防護手段とを備え、前記防護手段は使用者が電極に触れるのを物理的に防止する前記電極部を収納するケースであることに加え、前記防護手段は、前記霧化部の周辺に付着した水滴が電極部付近へ残留することを防止する排水経路であり、さらに前記防護手段は、前記電極部に流れている電流が前記霧化部を介して使用者へ流れた場合に使用者へ流れる電流を制限する電流制限抵抗とするものである。
【0017】
これによって、冷蔵庫庫内において霧化部の周辺は貯蔵室の中でも最も高湿な雰囲気であり、場合によっては霧化部の周辺には噴霧後の水滴が付着している場合があり、その水滴が媒介して、電極部に流れている電気の漏電が起こりやすい環境であるが、前記電極部に流れている電流が前記霧化部を介して使用者へ流れる危険性を低減するもしくは仮に使用者へ流れた場合でも、人体への危険性を低減することを防止する防護手段を備えていることで、使用者が感電による電撃を感じる危険性を防止し、使用不安のない安全性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、防護手段として使用者が電極に触れるのを物理的に防止する電極部を収納するケースとすることで、物理的に使用者が電極に触れることを防止する構成としたため、感電の危険性を大幅に低減することができる。
・・・
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、防護手段が、使用者が電極部に直接触れることができないように設けたケースであって、前記ケースには霧化部から噴霧されたミストが通過する開口部を備えるとともに、前記開口部は使用者の指が入らない大きさとしたものである。
【0019】
これによって、物理的に使用者の指が電極部まで到達できない構成としたため、感電の危険性を大幅に低減することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、防護手段が、電極部が備えられたケースの少なくとも前面側の開口部に備えられた防護カバーであるものである。
【0021】
これによって、ケースに加え、さらに防護カバーを備えることで、物理的な二重構造で使用者が電極部を触れないような構造としたことにより、さらに確実に使用者が感電によって電撃を感じる危険性を低減することができる。
【0026】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、霧化部が、電位差を発生させる高電圧発生部と、前記高電圧発生部に電気的に接続された電極部で構成された静電霧化方式の霧化部であるものである。
【0027】
これによって、電極部に高電圧が発生することで、より感電に対する危険性が高まった場合であっても、請求項1から3のいずれか一項に記載されたような防護手段によって、使用者の感電の危険性を低減することができるので、一般の使用者が利用する家庭用冷蔵庫に高電圧を印加するタイプの霧化装置を備えた場合でも、安全性を確保することができる。
【0028】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、電極部が、霧化電極と、前記霧化電極に対向する位置に配された対向電極とで構成され、高電圧が印加される電極部と防護手段であるケースもしくは防護カバーの間に所定の距離を設けたものであり、仮に開口部を広くとり噴霧液の拡散性を高めても、使用者の指は電極部まで到達しにくい構成としたため、感電の危険性を低減することができる。さらには、電極部から発生する電界は、電極部から所定の距離がとられたカバー外部の収納空間では微弱なものとなり、この電界の影響で収納物が帯電することを防止することもできる。」

エ 「【0034】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側面断面図、図2は本発明の実施の形態1の冷蔵庫における野菜室の側断面図、図3は本発明の実施の形態1の冷蔵庫に用いた静電霧化装置の正面図、図4本発明の実施の形態1の冷蔵庫に用いた静電霧化装置の開口部の詳細図である。
【0035】
図1、図2において、冷蔵庫101は、箱体本体102と、箱体本体102内の貯蔵室の区画をつくるための上下方向に並んだ3つの仕切り103a,103b,103c、それら区画を閉空間にするための4つの扉104a,104b,104c,104dにより断熱区画され、上から冷蔵室105、切換室106、野菜室107、冷凍室108の異なる温度の貯蔵空間になっている。その中で、野菜室107は5℃前後に冷却されている。
【0036】
また、冷蔵庫101を冷却するため、冷凍サイクルが圧縮機111、凝縮器、膨張弁やキャピラリチューブなどの減圧装置(図示せず)、蒸発器112、それら構成部品を連結する配管、冷媒などで構成される。
【0037】
さらに蒸発器112で生成された低温空気を各貯蔵室空間に搬送、もしくは貯蔵室空間で熱交換された空気を蒸発器112に回収するための風路113があり、風路113は各貯蔵室と仕切り114で断熱されている。
【0038】
さらに、野菜室107の中には、液体を微細粒子化して噴霧する霧化装置である静電霧化装置115が設置され、野菜室ケース116内に向けて微細ミストを噴霧する。
【0039】
静電霧化装置115は、高電圧発生部121と、高電圧発生部121の基準電位部と接続された霧化電極122と、高電圧発生部121より高電圧を印加される対向電極123と、霧化電極122を圧入接続した冷却ピン124と、これらを囲う防護手段であるケース125と、ケース125の噴霧液が通過する箇所を開口した開口部125aによって構成されている。
【0040】
冷却ピン124は仕切り114に埋設され、風路113の冷気によって-5℃程度まで冷却される。霧化電極122は冷却ピン124から伝導した冷気によって同じく-5℃相当まで冷却され、5℃前後の温度環境に保たれた野菜室107内の雰囲気温度と10℃程度の温度差を生じる。このとき、野菜室107に収納された野菜類から蒸散した水分等によって所定以上の湿度があれば、霧化電極122は結露し、この結露水は霧化電極122と同じく基準電位となる。
【0041】
一方、対向電極123には+7kVの高電位が印加されており、基準電位である霧化電極122への結露水とは約7kVの電位差を生じる。この静電エネルギーによるレイリー分裂により、結露水は数nmの微細粒子に霧化され、野菜室107に噴霧される。
【0042】
ここで、霧化電極122の中心軸を囲うように対向電極123をリング状の金属板で形成することで、霧化電極122に結露した液体は静電エネルギーを等しく受ける。さらに、霧化電極122から霧化された噴霧液は対向電極123の方向へ噴出されるため、霧化された液体は主にこのリングの内側を通過して野菜室107内へと均一に噴出される。
【0043】
なお、対向電極123の形状は、円形のリング状にかかわらず、楕円形形状、長方形形状、その他多角形等々様々な形状が考えられる。本実施の形態においては、噴霧液がなるべく均一に野菜室107内に拡散されるようにリング形状としたが、対向電極123は前述したように噴霧方向を調整できるものであるから、噴霧を期待する方向に様々な形状の適切な対向電極123を設置すればよい。
【0044】
このような静電霧化方式により噴霧された微細噴霧液は、噴霧液の帯電の影響によって、OHラジカルなどを多く生成していることが確認されており、また、これに付随して微量のオゾンも発生する。これらOHラジカルと微量のオゾンによって、野菜室107内には、殺菌、抗菌、除菌などの作用がある他、酸化分解による農薬除去や抗酸化によるビタミンC量などの栄養素の増加を野菜に促すことを確認している。
・・・
【0050】
以上のように、静電霧化装置115を野菜室107に備えた冷蔵庫101を構成したが、本構成は対向電極123に高電圧を印加しており、また、霧化電極122から噴霧液を野菜室107内へと噴霧するためには開口部125aを介して、霧化電極122、対向電極123と、野菜室107は必然的に連通した構成となる。
【0051】
よって、この構成は、使用者が野菜室107内から、高電圧を印加された霧化電極122または対向電極123に触れることができる構成であることを意味する。そこで本発明では、ケース125及び開口部125aの形状を使用者の指が入らないような工夫を行い、物理的に使用者の指が電極に触れるのを防止するような防護手段を備えている。
【0052】
図2、図3、図4において、ケース125には開口部125aが設けられ、この開口部125aは主開口部125bと補助開口部125cによって構成されている。この主開口部125bは円形の開口部で使用者の指が入らないように直径寸法R1は5mm前後の大きさで形成されている。さらに、開口部125aからケース125内部に格納された対向電極123までの距離d1は10mm前後としており、使用者の指先が開口部125aから対向電極123まで届かないように設定した。この直径寸法R1が5mmという寸法は一般的な子供の人指し指の大きさを考慮している為、大人の指は一般的に10mm前後であるので、さらに指が入る危険性を低減できる。
・・・
【0061】
なお、野菜室107内への噴霧量をある程度確保しつつ、使用者が対向電極123に直接触れることができなければ、この形状、及び寸法に限定されるものではない。特に噴霧量が少量しか必要としない場合には、格子の開口寸法は小さく設定するべきであり、また、多くの噴霧量を必要とする場合には、この開口寸法は大きく設定するのがよい。
【0062】
なお、本実施の形態では、液体を霧化電極122に付着させて基準電位とし、対向電極123に+7kVの高電圧を印加することで、霧化電極122と対向電極123との間に7kVの電位差を設けているが、噴霧が可能であればこの電位差は7kVに限定されるものではなく、任意の値に設定すればよく、本実施の形態の構成では4kV以上の電位差があれば霧化できることが確認できている。
【0063】
また、例えば、液体を-2kVとし、対向電極123を+5kVとすることで7kVの電位差を設定する手法も考えられる。また、正負の高電圧を発生させるために高電圧発生部121の構成は複雑になるが、噴霧液体内のOHラジカル量は、液体を基準電位とした場合よりも多く得られるというメリットがある。
【0064】
以上のように、本実施の形態においては、高電圧を印加する霧化電極122及び対向電極123をケース125で覆ったものとし、ケース125に噴霧液が通過する箇所に開口部125aを設けたもので、野菜室107から霧化電極122及び対向電極123に通じる開口部125aは、噴霧液を野菜室107に供給でき、且つ使用者の指が入らない程度の大きさとし、通常の使用状態においては使用者が霧化電極122及び対向電極123に触れることができない構成としたため、感電の危険性を防止することができる。
【0065】
また、霧化電極122の中心軸延長線上に開口部125aを設けたことで、噴霧液の発生源である霧化電極122の噴霧方向には必ず開口部125aが存在する構成となり、ケース125に妨害されて開口部125a外へと噴出できない噴霧液量を削減し、野菜室107内へ多量の噴霧を拡散させることができる。
【0066】
また、対向電極123の中心軸延長線上に開口部125aを設けたことで、対向電極123の噴霧方向側には必ず開口部125aが存在する構成となり、霧化電極122から対向電極123に向けて噴霧された噴霧液がケース125に妨害されて開口部125a外へと噴出できない量を削減し、野菜室107内への噴霧液すなわち噴霧されたミストを拡散させることができる。
【0067】
なお、本実施の形態では霧化装置を静電霧化装置115とし、霧化部に電気的に接続された電極部を霧化電極112および対向電極123としたが、例えば霧化装置を超音波霧化装置とした場合でも、超音波霧化装置の金属からなる噴霧先端部もしくは噴霧先端部を振動させている振動子と接続されている部分を電極部として同様の防護手段の技術を適用することによって感電を防止することができる。」

オ 「【0068】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における冷蔵庫は、実施の形態1の構成において、静電霧化装置の開口部の形状を変えたり、開口部に防護カバーを設けたりして、実施の形態1よりも、さらに安全性を高めたものである。
【0069】
本実施の形態では、実施の形態1と異なる構成を中心に詳細な説明を行い、実施の形態1と同様の構成が適用できる部分については、詳細な説明を省略する。
【0070】
図5a、図5b、図5c、図5dは、本発明の実施の形態2の冷蔵庫に用いた静電霧化装置の開口部の形状をそれぞれ変えた例を示す正面図である。図6は本発明の実施の形態2の冷蔵庫に用いた静電霧化装置の正面図、図7は本発明の実施の形態2の冷蔵庫に用いた静電霧化装置の側面断面図、図8は本発明の実施の形態2の冷蔵庫に用いた静電霧化装置に設けた側方を開口した防護カバーの一例を示す側面断面図である。
【0071】
図6、図7において、ケース125の開口部126は円形の開口部で、できる限り大きく直径寸法を取られている。さらにこの開口部126には、格子上の開口部を設けた防護手段である防護カバー128を被せ、使用者の指が入らない構成とした。この防護カバー128の形状は、図5aにおける格子開口部125dと同様の形状とした。
【0072】
防護カバー128には長方形に開口させた格子を幾つも設け、ここから噴霧液であるミストは噴霧される。さらに、防護カバー128は正面方向へと突出した形状をとっており、対向電極122から防護カバー128表面までの距離d5は40mm以上とした。これによって、より確実に使用者が対向電極123に触れる危険性を防止し、且つ対向電極123に印加される+7kVに対して確実に絶縁されたと規定できる40mmの空間寸法を確保した。
【0073】
ここで、確実に絶縁を確保するための寸法d5は、例えば印加電圧の絶対値が3kVを越え7kV以下であれば30mm以上でよく、また12kVを超える場合はであれば50mm以上が必要となる。その他、印加電圧によってd5の最適な寸法を設定する必要がある。
【0074】
また、開口部125aは、前述の構成をほぼ維持した状態で、図5a、図5b、図5c、図5dに示したような格子開口部と円形開口部とを組み合わせた様な形状としてもよい。
【0075】
図5aにおいて、格子型開口部125dは長方形に開口させた格子を幾つも設け、ここから噴霧液が噴出される。
【0076】
この格子については、(表1)の実験結果から確認できているように、格子型開口部125dによって、野菜室107内への噴霧量が低減しないように、結果2の寸法を採用し、格子の開口寸法d4を12mm前後、d5を5mm前後とした。この程度の寸法であれば、防護カバーが無い場合と比較して噴霧量は85%以上確保できるので、噴霧量を特に低減させることなく、必要量のミストを野菜室107内に供給できる。
・・・
【0078】
以上の構成において、霧化電極122の中心軸は開口部126e中心軸と一致するような位置関係であり、霧化電極から放散される噴霧液が均等に野菜室107内へと拡散されるように構成した。
【0079】
さらに、対向電極123の中心軸も開口部126の中心軸と一致するような位置関係であり、霧化電極122から放散される噴霧液が対向電極123に妨げられることなく野菜室107内へと拡散されるように構成した。すなわち、霧化電極122、対向電極123、開口部126の中心軸は図2に示した中心軸129で一致する構成とした。なお、これらの中心軸は必ずしも全て一致する必要はなく、野菜室107に充分な噴霧量が確保できる構成であればよい。
【0080】
なお、防護カバー128の開口形状は長方形としたが、図5a、図5b、図5c、図5dで示したような使用者の指が入らない形状とすればこの形状に限らず、円形、または他の多角形形状でもよい。また、実施の形態1において図4に示したような形状でもよく、なるべく多くの噴霧量を確保し、且つ使用者の指先が対向電極123に触れることがないように設定すればよい。」





(2)上記(1)の記載から認められること
ア 上記(1)のア?オ(特に段落0035)及び図1の記載によれば、引用文献1には、冷蔵温度帯の冷蔵室105および野菜室107を有する冷蔵庫101が記載されている。

イ 上記(1)の段落0038及び図2の記載によれば、野菜室107に静電霧化装置115が設置されている。
そして、下記ウのとおり、静電霧化装置115はケース125を有しているのであるから、当該ケース125は、野菜室107に設置されている。

ウ 上記(1)の段落0028、0039及び図3?7(特に、図6及び7)の記載によれば、静電霧化装置115は、霧化電極122、前記霧化電極122に対向する位置に配された対向電極123、前記霧化電極122を基準電位として前記対向電極123に高電圧を印加する高電圧発生部121、前記霧化電極122を冷却して結露させる冷却ピン124、及びケース125を有している。
ここで、上記(1)の段落0028、0038?0042、0062及び0066の記載によれば、霧化電極122と、対向電極123とで電極部が構成され、前記霧化電極122から前記対向電極123の方向にミストを噴霧している。
そして、上記(1)の段落0016、0017、0039及び図3?7(特に、図6及び7)の記載によれば、静電霧化装置115において、防護手段であるケース125は、霧化電極122と、前記霧化電極122に対向する位置に配された対向電極123とで構成され、前記霧化電極122から前記対向電極123の方向にミストを噴霧する電極部、前記霧化電極122を基準電位として前記対向電極123に高電圧を印加する高電圧発生部121、及び、前記霧化電極122を冷却して結露させる冷却ピン124を有する装置を収納している。

エ 上記(1)の段落0071、図6及び図7の記載によれば、防護カバー128が、ケース125の開口部126に被せられている。

オ 上記(1)の段落0068?0072、図6及び図7の記載によれば、防護カバー128には、電極部の霧化電極122から噴霧されるミストを通過させる複数の開口部が設けられている。
そして、上記(1)の図6及び図7の記載によれば、複数の前記開口部は、前記電極部の前記霧化電極122より下方にも設けられており、且つ、開口方向が異なっている。
また、上記(1)の段落0042、0066、0071?0076、0078?0080、図6及び図7の記載によれば、前記電極部の前記霧化電極122から噴霧されるミストは、前記開口部を通して野菜室107に供給されるものとなっている。

(3)引用発明
上記(1)及び(2)を総合すると、引用文献1には、次の事項からなる発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認める。
「冷蔵温度帯の野菜室107および冷蔵室105を有する冷蔵庫101において、
霧化電極122と、前記霧化電極122に対向する位置に配された対向電極123とで構成され、前記霧化電極122から前記対向電極123の方向にミストを噴霧する電極部、前記霧化電極122を基準電位として前記対向電極123に高電圧を印加する高電圧発生部121および前記霧化電極122を冷却して結露させる冷却ピン124を有する静電霧化装置115におけるミストを噴霧するための装置と、
前記野菜室107に配置され、前記静電霧化装置115におけるミストを噴霧するための装置が収納されるケース125と、
前記ケース125の開口部126に被せられた防護カバー128と、
前記防護カバー128に設けられ、前記電極部の霧化電極122から噴霧されるミストを通過させる複数の開口部と、を備え、
複数の前記開口部は、前記電極部の前記霧化電極122より下方にも設けられており、且つ、開口方向が異なっており、
前記電極部の前記霧化電極122から噴霧されるミストは、前記開口部を通して前記野菜室107に供給される冷蔵庫101。」

2 引用文献2について
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の出願遡及日前に頒布された刊行物である引用文献2には、「冷蔵庫」に関し、次の記載がある。
「【0028】冷蔵庫1内の冷蔵室用蒸発器23で冷却される冷気は、図5に示すように流れる。すなわち、野菜室11から吸込んで冷蔵室用蒸発器23で冷却された冷気は、電解水生成ユニット22の霧化機37で霧化された電解水と共に、冷蔵室用送風機24に吸込まれて、各室9、10、11に送られる。野菜室11への冷気は、送風機24からの冷気だけではなく、冷蔵室9やチルド室10を通った冷気も流れ込むようになっている。
【0029】このように、野菜室11には、霧化された霧状の電解水が冷気と共に循環するので、電解水を散水するような従来のものと異り、重ねられた野菜などの貯蔵物の隙間にも供給が容易となり、重ねて収納された貯蔵物に対しても電解水の除菌作用を機能させることができる。また、この電解水は、野菜から放出されるエチレンガスを分解するので、野菜を長持ちさせることができる。しかも、電解水を細かい霧として野菜室11に供給させているので、適度な湿度分を供給して高湿な状態で野菜を保存することもできる。
【0030】また、野菜室11だけではなく、冷蔵室9やチルド室10にも、冷気と共に霧化された霧状の電解水を供給しているので、これらの室9、10にも、除菌作用を機能させることができる。」





3 引用文献3について
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の出願遡及日前に頒布された刊行物である引用文献3には、「冷蔵庫の新鮮な食品貯蔵装置」に関し、次の記載がある。
「【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例に対し、図面を用いて詳細に説明する。図1に示したように、本発明に係る冷蔵庫の新鮮な食品貯蔵装置においては、冷蔵庫本体1上部に冷凍室1aが形成され、冷蔵庫本体1下部に冷蔵室1bが形成され、該冷凍室1a内部側壁に蒸発器14が設置され、該冷蔵室1b内部側壁に食品を新鮮に貯蔵する装置Aが着脱可能に装着され、該冷蔵室1b内部に複数個の棚2が夫々掛架され、該冷蔵室1b内部下方側に野菜ボックス3が収納されている。
【0008】そして、食品を新鮮に貯蔵する装置Aにおいては、図2に示したように、板材により中空長方体状のボックス体13が形成され、該ボックス体13の上部板に空気の流入する流入口4が形成され、該ボックス体13内方側壁所定部位に水粒子の流出する流出口11が穿孔形成されている。又、該ボックス体13内部には水を貯蔵する貯水槽5と、該貯水槽5の水を超音波の発生により水粒子に分解する超音波加湿器6とが夫々収納されている。
【0009】更に、該超音波加湿器6の上方前記ボックス体13内部には超音波加湿器6により分解された水粒子を前記流出口11側に送風させる送風ファン7と、該送風ファン7を駆動させるモーターMとが夫々設置されている。そして、該送風ファン7の側方前記ボックス体13内部には、水粒子を磁化させるため複数個のマグネットを有した磁場生成部8が設置され、該磁場生成部8は電源9及び切換スイッチ10を有した電源供給部Pに連結されている。
【0010】このように構成された本発明に係る冷蔵庫の新鮮な食品貯蔵装置の作用においては、電源供給部Pから電源が印加されると、超音波加湿器6、磁場生成部10及びモーターMが駆動され、該モーターMに連結された送風ファン7の回動により流入口4から空気が流入される。
【0011】次いで、超音波加湿器6で粒子化された水が前記流入空気に混合されて前記磁場生成部8側に速やかに送入され、該磁場生成部8の磁気エネルギーが上昇されて空気中の水粒子は6角水の構造に変換され、前記流出口11を通って空気と一緒に冷蔵室1b内に放出される。次いで、該冷蔵室1b内の全ての貯蔵食品に接触することにより、それら食品の組織の活性化が促進され、全ての貯蔵食品が新鮮に貯蔵される。
【0012】なお、本発明を実施する場合、前記の新鮮に貯蔵する装置Aは、前記貯水槽5及び超音波加湿器6を省き、磁場生成部8のみを有した小形の装置に構成して使用することもできる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る冷蔵庫の新鮮な食品貯蔵装置においては、冷蔵室内の貯蔵食品を、冷蔵室内全域に亙って水粒子を循環させながら食品の組織を活性化させるようになっているため、冷蔵室内の全ての貯蔵食品を均一に新鮮に貯蔵し得る効果がある。」





第5 対比
本願発明(以下「前者」ともいう。)と引用発明(以下「後者」という。)とを、その機能、構造又は技術的意義を考慮して対比する。
・後者の「野菜室107」は、前者の「第1貯蔵室」に相当し、以下同様に、「冷蔵室105」は「第2貯蔵室」に、「冷蔵庫101」は「冷蔵庫」に、「ミスト」は「ミスト」に、「噴霧」は「放出」に、それぞれ相当する。

・後者の「霧化電極122」は、「対向電極123の方向にミストを噴霧する」ものであるから、前者の「ミスト放出部」に相当する。
そして、後者の「静電霧化装置115におけるミストを噴霧するための装置」は、「霧化電極122と、前記霧化電極122に対向する位置に配された対向電極123とで構成され、前記霧化電極122から前記対向電極123の方向にミストを噴霧する電極部、前記霧化電極122を基準電位として前記対向電極123に高電圧を印加する高電圧発生部121および前記霧化電極122を冷却して結露させる冷却ピン124を有する」ところ、前者の「ミストを放出するミスト放出部を有する」ことに相当する態様を備えるものであり、その機能からみて前者の「静電霧化装置」に相当する。

・後者の「収納」は、前者の「収容」に相当し、後者の「ケース125」は、前者の「ユニットベース」と同様に静電霧化装置を収容するものといえるから、前者の「ユニットベース」に相当する。
そして、後者の「前記野菜室107に配置され、前記静電霧化装置115におけるミストを噴霧するための装置が収納されるケース125」は、前者の「前記第1貯蔵室に固定され、前記静電霧化装置が収容されるユニットベース」に、「前記第1貯蔵室に配置され、前記静電霧化装置が収容されるユニットベース」という限りにおいて一致する。

・後者の「前記ケース125の開口部126に被せられた防護カバー128」は、前者の「前記ユニットベースを覆う蓋」に相当する。

・後者の「前記防護カバー128に設けられ、前記電極部の霧化電極122から噴霧されるミストを通過させる複数の開口部」は、前者の「前記蓋に設けられ、前記ミスト放出部から放出されるミストを通過させる複数のミスト放出口」に相当する。

・後者の「複数の前記開口部は、前記電極部の前記霧化電極122より下方にも設けられており、且つ、開口方向が異なっており」という態様は、前者の「複数の前記ミスト放出口は、前記ミスト放出部よりも下方に設けられており、且つ、開口方向が異なっており、且つ、複数の前記ミスト放出口のうち少なくとも1つはミストを斜めに放出可能であり」という態様に、「複数の前記ミスト放出口は、前記ミスト放出部よりも下方に設けられており、且つ、開口方向が異なっており」という限りにおいて一致する。

・後者の「前記電極部の前記霧化電極122から噴霧されるミストは、前記開口部を通して前記野菜室107に供給される」態様は、前者の「前記ミスト放出部から放出されるミストは、前記ミスト放出口を通して前記第1貯蔵室に供給され、前記第1貯蔵室に供給されたミストは、前記第2貯蔵室にも供給される」態様に、「前記ミスト放出部から放出されるミストは、前記ミスト放出口を通して前記第1貯蔵室に供給される」という限りにおいて一致する。

したがって、両者の間に次の一致点及び相違点が認められる。
[一致点]
「冷蔵温度帯の第1貯蔵室および第2貯蔵室を有する冷蔵庫において、
ミストを放出するミスト放出部を有する静電霧化装置と、
前記第1貯蔵室に配置され、前記静電霧化装置が収容されるユニットベースと、
前記ユニットベースを覆う蓋と、
前記蓋に設けられ、前記ミスト放出部から放出されるミストを通過させる複数のミスト放出口と、を備え、
複数の前記ミスト放出口は、前記ミスト放出部よりも下方に設けられており、且つ、開口方向が異なっており、
前記ミスト放出部から放出されるミストは、前記ミスト放出口を通して前記第1貯蔵室に供給される冷蔵庫。」

[相違点1]
「ユニットベース」が「前記第1貯蔵室に配置され」ることに関し、本願発明では、「前記第1貯蔵室に固定され」るのに対して、引用発明では、「前記野菜室107(第1貯蔵室)」に固定されているかは不明である点。

[相違点2]
「複数の前記ミスト放出口」が、本願発明では、「複数の前記ミスト放出口のうち少なくとも1つはミストを斜めに放出可能」であるのに対して、引用発明では、そのような構成であることは特定されていない点。

[相違点3]
「前記ミスト放出部から放出されるミストは、前記ミスト放出口を通して前記第1貯蔵室に供給される」ことに関し、本願発明1では、「前記第1貯蔵室に供給されたミストは、前記第2貯蔵室にも供給される」のに対して、引用発明では、「前記野菜室107(第1貯蔵室)に供給されたミストは、前記冷蔵室105(第2貯蔵室)にも供給される」か不明な点。

第6 判断
1 相違点の検討
(1)相違点1について
引用発明において、ケース125(ユニットベース)を庫内の室に支持する際に、ケース125を庫内の室に固定することは、ケース125内に電極部のみならず、高電圧発生部121を有する静電霧化装置115におけるミストを噴霧するための装置(静電霧化装置)が収納(収容)されることを考慮すると、必要となる支持強度を確保すべく当業者が適宜なし得ることといえる。
そうすると、上記相違点1に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

(2)相違点2について
引用発明において、防護カバー128(蓋)に設けられた複数の格子型の開口部(ミスト放出口)は、使用者の指が入らないように設計されるところ、引用文献1の図7の記載からも理解できるように、格子型の開口部自体は斜めに設けられていないものの、霧化電極122(ミスト放出部)と対向電極123の配置をみると、霧化電極122から噴霧(放出)されたミストは、ある程度の大きさを有する格子型の開口部を通じて、該開口部の開口方向からみて斜め方向にも拡散し、噴霧(放出)が効率よく行われていることは明らかであるから、相違点2は実質的な相違点ではない。
たとえ、上記相違点2に係る本願発明の構成について、ミスト放出口の開口方向が斜め上方であると解するとしても、引用発明において、噴霧をより効率よく行うという内在する課題のため、格子型の開口部の開口方向を斜め上方にすることは当業者が設計上考慮することである。
なお、上記相違点2に係る本願発明の構成は、本願の図8及び図9に基づくところ、噴霧を効率よく行うこと以上の格別な技術的意義を認めることができない。
そうすると、引用発明において、上記相違点2に係る本願発明の構成とすることは、当業者が適宜なし得えたことである。

(3)相違点3について
例えば引用文献2における上記第4の2の記載及び引用文献3における上記第4の3の記載から理解できるように、冷蔵庫において、冷蔵温度帯の一方の貯蔵室に供給されたミストを同じく冷蔵温度帯の他方の貯蔵室にも供給することは本願の出願前に周知の技術(以下「周知技術」という。)である。
そうすると、引用発明に同じく冷蔵庫に関する周知技術を適用して、野菜室10(第1貯蔵室)に供給されたミストが、冷蔵室105(第2貯蔵室)にも供給されるように構成し、上記相違点3に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

2 請求人の主張について
請求人は、令和3年3月8日提出の意見書の「3.本願が特許されるべき理由」において、次の主張をする(下線は、当審で付したものである。)。
「引用文献1の『図7』には、確かに、霧化電極122よりも下方に複数の開口部を設けた構成が開示されているものと見受けられます。しかしながら、引用文献1の『図7』に開示されている開口部は、ミストを『前方』あるいは『下方』に放出可能に構成されたものであり、ミストを『斜め』に放出可能な構成とはなっていません。このような構成では、貯蔵室内の広範囲にわたってミストを供給することができません。
また、この引用文献1の『図7』の構成は、段落『0071』に記載されている通り、使用者の指が入らないようにするための防護カバー128に開口部を設けた構成となっています。そして、このような防護カバー128、つまり、使用者の指が入らないようにするための防護用のカバーに複数の開口部を設ける場合には、同段落『0071』に記載されている通り、複数の開口部を『格子』状に設けることが一般的です。そのため、当業者であれば、防護カバーに複数の開口部を格子状に設けることを想起するはずであり、従いまして、この引用文献1、つまり、防護用のカバーに開口部を設けることを想定した文献からは、ミストを『斜め』に放出可能となるように開口部を設けようとする動機が発生し得ません。
以上の通り、引用文献1は、本願発明の構成について、何ら開示するものではなく、また、示唆するものでもありません。従いまして、この引用文献1から出発して、本願発明に容易に到達し得たとする論理付けを成立させることはできません。
また、他の引用文献2,3も、本願発明について、何ら開示も示唆もしていません。従いまして、これら引用文献2,3を適用したとしても、本願発明に容易に到達し得たとする論理付けを成立させることはできません。」(1頁下から3行?2頁17行)
しかしながら、上記1(2)で検討したとおりであるから、請求人の上記主張は採用することができない。

3 効果について
そして、本願発明を全体としてみても、その奏する効果は、引用発明及び周知技術から、当業者が予測し得る範囲のものである。

4 まとめ
したがって、本願発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2021-05-28 
結審通知日 2021-06-01 
審決日 2021-06-18 
出願番号 特願2018-228981(P2018-228981)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (F25D)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 飯星 潤耶  
特許庁審判長 松下 聡
特許庁審判官 槙原 進
山崎 勝司
発明の名称 冷蔵庫  
代理人 特許業務法人 サトー国際特許事務所  

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