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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する B01J
管理番号 1377020
審判番号 訂正2021-390065  
総通号数 262 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-10-29 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2021-04-08 
確定日 2021-07-02 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6823183号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第6823183号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-12〕について訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件訂正審判の請求に係る特許第6823183号(以下、「本件特許」という。)は、2018年(平成30年)1月18日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2017年1月18日 米国(US))を国際出願日として出願され、令和3年1月12日に特許権の設定登録がなされたものであって、その後、令和3年4月8日に本件訂正審判が請求された。

第2 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第6823183号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1?12について訂正することを認める、との審決を求めるものである。

第3 本件訂正の内容
本件訂正審判の請求に係る訂正(以下、「本件訂正」という。)は、特許法第126条第3項の規定に従い、一群の請求項を構成する請求項1?12を訂正単位とするものであって、その内容は次のとおりである。(当審注:下線部分が訂正箇所である。)
本件特許の特許請求の範囲の請求項1に
「 炭化水素予備改質用構造化触媒を製造するための方法であって、
第1のコーティングモノリス構造化触媒基体を形成するために、セリウム?ガドリニウム酸化物粉末および第1の結合剤を含有する第1のコーティング溶液を用いて、第1のコーティングを前記モノリス構造化触媒基体の表面に塗布するステップと、
第1のか焼構造化触媒基体を形成するために、前記第1のコーティング構造化触媒基体をか焼するステップと、
第2のコーティングモノリス構造化触媒基体を形成するために、第2の結合剤ならびにニッケルおよびセリウム?ガドリニウム酸化物を含有する第2のコーティング溶液を用いて、第2のコーティングを前記第1のか焼モノリス構造化触媒基体の表面に塗布するステップと、
第2のか焼モノリス構造化触媒基体を形成するために、前記第2のコーティングモノリス構造化触媒基体をか焼するステップと、
構造化触媒を形成するために、水素の存在下において加熱することにより、前記第2のか焼構造化触媒基体を活性化するステップと
を備える、前記構造化触媒を製造するための方法。」と記載されているのを、
「 炭化水素予備改質用構造化触媒を製造するための方法であって、
第1のコーティングモノリス構造化触媒基体を形成するために、セリウム?ガドリニウム酸化物粉末および第1の結合剤を含有する第1のコーティング溶液を用いて、第1のコーティングを前記モノリス構造化触媒基体の表面に塗布するステップと、
第1のか焼モノリス構造化触媒基体を形成するために、前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体をか焼するステップと、
第2のコーティングモノリス構造化触媒基体を形成するために、第2の結合剤ならびにニッケルおよびセリウム?ガドリニウム酸化物を含有する第2のコーティング溶液を用いて、第2のコーティングを前記第1のか焼モノリス構造化触媒基体の表面に塗布するステップと、
第2のか焼モノリス構造化触媒基体を形成するために、前記第2のコーティングモノリス構造化触媒基体をか焼するステップと、
構造化触媒を形成するために、水素の存在下において加熱することにより、前記第2のか焼モノリス構造化触媒基体を活性化するステップと
を備える、前記構造化触媒を製造するための方法。」に訂正する(請求項1を直接的又は間接的に引用する請求項2ないし12についても同様に訂正する。)。

第4 当審の判断
1 訂正の目的について
(1)「第1のか焼構造化触媒基体」を「第1のか焼モノリス構造化触媒基体」とする訂正について
本件訂正前の請求項1の「第2のコーティングを前記第1のか焼モノリス構造化触媒基体の表面に塗布するステップと、」における「前記第1のか焼モノリス構造化触媒基体」との記載より前には「第1のか焼モノリス構造化触媒基体」との記載は存在するものの、「第1のか焼モノリス構造化触媒基体」という記載が存在せず、「第1のか焼構造化触媒基体」との記載と「前記第1のか焼モノリス構造化触媒基体」との記載の関係において不整合が生じていたものを、「第1のか焼構造化触媒基体」における「構造化触媒基体」の前に「モノリス」という記載を挿入し、「第1のか焼モノリス構造化触媒基体」と訂正することによって、両記載の整合を図るものである。

(2)「前記第1のコーティング構造化触媒基体」を「前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体」とする訂正について
本件訂正前の請求項1の「前記第1のコーティング構造化触媒基体」との記載より前には「第1のコーティングモノリス構造化触媒基体」との記載は存在するものの、「第1のコーティング構造化触媒基体」という記載が存在せず、「第1のコーティングモノリス構造化触媒基体」との記載と「前記第1のコーティング構造化触媒基体」との記載の関係において不整合が生じていたものを、「前記第1のコーティング構造化触媒基体」における「構造化触媒基体」の前に「モノリス」という記載を挿入し、「前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体」と訂正することによって、両記載の整合を図るものである。

(3)「前記第2のか焼構造化触媒基体」を「前記第2のか焼モノリス構造化触媒基体」とする訂正について
本件訂正前の請求項1の「前記第2のか焼構造化触媒基体」との記載より前には「第2のか焼モノリス構造化触媒基体」との記載は存在するものの、「第2のか焼構造化触媒基体」という記載が存在せず、「第2のか焼モノリス構造化触媒基体」との記載と「前記第2のか焼構造化触媒基体」との記載の関係において不整合が生じていたものを、「前記第2のか焼構造化触媒基体」における「構造化触媒基体」の前に「モノリス」という記載を挿入し、「前記第2のか焼モノリス構造化触媒基体」と訂正することによって、両記載の整合を図るものである。

(4)上記(1)?(3)によれば、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当するということができる。

2 願書に添付した明細書又は特許請求の範囲に記載した事項の範囲内の訂正であるかについて
本件訂正は、上記1のとおり、明瞭でない記載の釈明を目的とするものであり、本件特許の願書に添付された明細書、特許請求の範囲及び図面の記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものではないことは明らかである。
したがって、本件訂正は、願書に添付した明細書及び特許請求の範囲に記載した事項の範囲内においてする訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

3 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて
本件訂正は、上記1のとおり、明瞭でない記載の釈明を目的とするものであり、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものに該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

4 小括
以上のとおり、請求項1?12からなる一群の請求項に係る本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とし、かつ同条第5項及び第6項の規定に適合する。

第5 むすび

以上の検討のとおり、本件訂正審判の請求は、適法にされたものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭化水素予備改質用構造化触媒を製造するための方法であって、
第1のコーティングモノリス構造化触媒基体を形成するために、セリウム?ガドリニウム酸化物粉末および第1の結合剤を含有する第1のコーティング溶液を用いて、第1のコーティングを前記モノリス構造化触媒基体の表面に塗布するステップと、
第1のか焼モノリス構造化触媒基体を形成するために、前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体をか焼するステップと、
第2のコーティングモノリス構造化触媒基体を形成するために、第2の結合剤ならびにニッケルおよびセリウム?ガドリニウム酸化物を含有する第2のコーティング溶液を用いて、第2のコーティングを前記第1のか焼モノリス構造化触媒基体の表面に塗布するステップと、
第2のか焼モノリス構造化触媒基体を形成するために、前記第2のコーティングモノリス構造化触媒基体をか焼するステップと、
構造化触媒を形成するために、水素の存在下において加熱することにより、前記第2のか焼モノリス構造化触媒基体を活性化するステップと
を備える、前記構造化触媒を製造するための方法。
【請求項2】
前記第1の結合剤が第1の高分子材料を含み、前記第2の結合剤が第2の高分子材料を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の結合剤および前記第2の結合剤が、ポリビニルブチラール樹脂を含有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のコーティングを塗布する前に、前記モノリス構造化触媒基体の表面を清浄化するステップ
をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記モノリス構造化触媒基体の前記表面を前記清浄化するステップが、
30%硝酸溶液を用いて前記モノリス構造化触媒基体を洗浄するステップと、
120℃において少なくとも1時間にわたり前記モノリス構造化触媒基体を乾燥させるステップと
をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のコーティングを前記モノリス構造化触媒基体の表面に前記塗布するステップが、
前記モノリス構造化触媒基体を前記第1のコーティング溶液に接触させるステップと、
前記モノリス構造化触媒基体上に前記第1のコーティング溶液の膜を提供するために、過剰量の前記第1のコーティング溶液を除去するステップと、
前記モノリス構造化触媒基体上の前記膜を乾燥させるステップと
をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記接触させるステップ、前記除去するステップ、および前記乾燥させるステップを少なくとも5回順次に繰り返して、前記モノリス構造化触媒基体上に前記第1のコーティングを形成する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のコーティングを前記第1のか焼モノリス構造化触媒基体の表面に前記塗布するステップが、
前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体を前記第2のコーティング溶液に接触させるステップと、
前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体上に前記第2のコーティング溶液の膜を提供するために、過剰量の前記第2のコーティング溶液を除去するステップと、
前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体上の前記膜を乾燥させるステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記接触させるステップ、前記除去するステップ、および前記乾燥させるステップを少なくとも5回順次に繰り返して、前記第1のコーティングモノリス構造化触媒基体上に前記第2のコーティングを形成する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のコーティング溶液が、溶媒、分散剤、および可塑剤をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のコーティング溶液が、溶媒、分散剤、および可塑剤をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のか焼モノリス構造化触媒基体を活性化するステップが、
500℃の温度において少なくとも4時間にわたり水素30%および窒素70%の雰囲気中で、前記第2のか焼モノリス構造化触媒基体を加熱するステップ
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
モノリス構造化触媒基体と、
セリウム?ガドリニウム酸化物を含有し、かつ前記モノリス構造化触媒基体の表面に塗布された第1のコーティングと、
ニッケルおよびセリウム?ガドリニウム酸化物を含有し、かつ前記第1のコーティングに塗布された第2のコーティングと、
を備える炭化水素予備改質用構造化触媒。
【請求項14】
前記第2のコーティングが、ルテニウムをさらに含有する、請求項13に記載の構造化触媒。
【請求項15】
前記構造化触媒が、2層以上の前記第2のコーティングを含有する、請求項13または14に記載の構造化触媒。
【請求項16】
接触予備改質器に、空気と、水蒸気と、C2以上の炭化水素を含む炭化水素原燃料とを供給するステップと、
水素およびメタンを含む改質ガス出口流れを生成するために、前記接触予備改質器内において、前記炭化水素原燃料を予備改質するステップであって、前記接触予備改質器は、モノリス構造化触媒基体と、前記構造化触媒基体の前記表面にセリウム?ガドリニウム酸化物を含有する第1のコーティングと、前記第1のコーティング上に位置しニッケルおよびセリウム?ガドリニウム酸化物を含有する第2のコーティングと、を有する構造化触媒を含む、前記予備改質するステップと
を備える、炭化水素原燃料を予備改質するための方法。
【請求項17】
前記炭化水素原燃料が、天然ガス、プロパン、ガソリン、ジェット燃料、バイオ燃料、ディーゼル燃料、および灯油からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
炭化水素原燃料源を水素およびメタンを含むガス流に予備改質するための構造化触媒を含有する予備改質器であって、前記構造化触媒は、モノリス構造化触媒基体と、前記構造化触媒基体の前記表面に位置しセリウム?ガドリニウム酸化物を含有する第1のコーティングと、前記第1のコーティング上に位置しニッケルおよびセリウム?ガドリニウム酸化物を含有する第2のコーティングと、を有する、前記予備改質器と、
前記ガス流を受け入れるために、前記構造化触媒を含有する予備改質器と流体連通している固体酸化物形燃料電池と、
を備える、固体酸化物形燃料電池装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2021-06-08 
結審通知日 2021-06-10 
審決日 2021-06-22 
出願番号 特願2019-538469(P2019-538469)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (B01J)
最終処分 成立  
前審関与審査官 安齋 美佐子  
特許庁審判長 日比野 隆治
特許庁審判官 後藤 政博
末松 佳記
登録日 2021-01-12 
登録番号 特許第6823183号(P6823183)
発明の名称 炭化水素予備改質用構造化触媒  
代理人 渡邉 一平  
代理人 渡邉 一平  
代理人 渡邉 一平  
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