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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  G06F
審判 全部申し立て 2項進歩性  G06F
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  G06F
管理番号 1377765
異議申立番号 異議2019-701016  
総通号数 262 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-10-29 
種別 異議の決定 
異議申立日 2019-12-11 
確定日 2021-07-16 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6529388号発明「情報処理装置とその制御方法、及び情報処理システムとステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6529388号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-5〕、〔6-10〕、11、〔12-15〕、〔16-20〕について訂正することを認める。 特許第6529388号の請求項1ないし8及び10ないし20に係る特許を維持する。 特許第6529388号の請求項9に係る特許についての特許異議申立てを却下する。 
理由 1 手続の経緯
特許第6529388号の請求項1ないし20に係る特許についての出願は、平成27年8月25日に出願され、令和元年5月24日にその特許権の設定登録がされ、令和元年6月12日に特許掲載公報が発行された。本件特許異議の申立ての経緯は、次のとおりである。
令和 元年12月11日 特許異議申立人山口英夫(以下、「特許異
議申立人」という。)による特許異議の申立

令和 2年 3月30日付け 取消理由通知
令和 2年 6月30日 特許権者による意見書及び訂正請求書の提

令和 2年10月26日 特許異議申立人による意見書の提出
令和 2年12月23日付け 取消理由通知(決定の予告)
令和 3年 3月 8日 特許権者による意見書及び訂正請求書(以
下、「訂正請求書」という。)の提出
令和 3年 4月13日 特許異議申立人による意見書(以下、「意
見書」という。)の提出

2 訂正の適否についての判断
(1)訂正の内容
本件訂正の内容は、以下のア?セのとおりである(下線は、訂正箇所を示す)。
ア 訂正事項1
請求項1に
「 情報処理装置であって、
ユーザアプリケーションとして動作し、周辺機器のステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ユーザアプリケーションと通信するサービスアプリケーションとして動作し、前記周辺機器と双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記周辺機器を特定する情報を含む周辺機器のステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記周辺機器を特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象の周辺機器を特定し、当該対象となる周辺機器に対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示することを特徴とする情報処理装置。」
と記載されているのを、
「 V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2?5も同様に訂正する。)。

イ 訂正事項2
請求項2に「 前記ステータス表示手段は、前記周辺機器のステータスの取得要求を前記双方向通信手段に対して発行する際、前記双方向通信手段が動作していないときは前記サービスアプリケーションが停止していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。」と記載されているのを、
「 前記ステータス表示手段は、前記プリンタのステータスの取得要求を前記双方向通信手段に対して発行する際、前記双方向通信手段が動作していないときは前記サービスアプリケーションが停止していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。」に訂正する(請求項2の記載を引用する請求項3?5も同様に訂正する。)。

ウ 訂正事項3
請求項3に「 前記双方向通信手段は、前記取得要求に対して前記周辺機器から所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示手段に送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信手段から受信した前記ステータス表示手段は、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。」と記載されているのを、
「 前記双方向通信手段は、前記取得要求に対して前記プリンタから所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示手段に送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信手段から受信した前記ステータス表示手段は、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。」に訂正する(請求項3の記載を引用する請求項4?5も同様に訂正する。)。

エ 訂正事項4
請求項5に「 前記プリンタを特定する情報は、前記周辺機器の名称情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。」と記載されているのを、
「 前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。」に訂正する。

オ 訂正事項5
請求項6に「 ネットワークを介してクライアントとサーバとが接続され、前記サーバに接続された周辺機器を前記クライアントとサーバとが共有する情報処理システムであって、
前記クライアントは、
ユーザアプリケーションとして動作し、周辺機器のステータスを表示するステータス表示手段を有し、
前記ステータス表示手段は、前記サーバ上のサービスアプリケーションとして動作し、前記サーバに接続された周辺機器と双方向通信を行うことができる双方向通信手段に対して、前記周辺機器を特定する情報を含む周辺機器のステータスの取得要求を発行し、
前記サーバの前記双方向通信手段は、前記周辺機器を特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象となる周辺機器を特定し、当該対象の周辺機器に対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記クライアントに送信し、前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から受信した前記ステータスに基づく情報に基づき周辺機器のステータスを表示することを特徴とする情報処理システム。」と記載されているのを、
「 ネットワークを介してクライアントとサーバとが接続され、前記サーバに接続されたプリンタを前記クライアントと前記サーバとが共有する情報処理システムであって、
前記サーバは、V4ドライバと、前記プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力するように構成されており、前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記サーバは、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記クライアントは、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段を有し、
前記クライアントのステータス表示手段及び前記サーバのステータス表示手段は、いずれも、前記サーバの前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行することが可能となっており、
前記サーバの前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象となるプリンタを特定し、当該対象のプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記クライアントに送信し、
前記双方向通信手段に対してプリンタのステータスの取得要求を発行したステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づきプリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理システム。」に訂正する(請求項6の記載を引用する請求項7、8、10も同様に訂正する。)。

カ 訂正事項6
請求項8に
「 前記周辺機器を特定する情報は、前記周辺機器の名称情報であることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。」と記載されているのを、
「 前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であり、
前記ユーザアプリケーションは、アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作するアプリケーションであり、
前記サービスアプリケーションは、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するアプリケーションであることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。」に訂正する。

キ 訂正事項7
請求項9を削除する。

ク 訂正事項8
請求項10に
「 前記サーバは、前記周辺機器に印刷ジョブを送信するための共有プリンタを公開しており、前記クライアントは、当該共有プリンタを経由して前記周辺機器に印刷ジョブを送信するためのプリンタドライバを更に有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システム。」と記載されているのを、
「 前記サーバは、前記プリンタに印刷ジョブを送信するための共有プリンタを公開しており、前記クライアントは、当該共有プリンタを経由して前記プリンタに印刷ジョブを送信するためのプリンタドライバを更に有することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。」に訂正する。

ケ 訂正事項9
請求項11に
「 情報処理装置を制御する制御方法であって、
ユーザアプリケーションとして動作し、周辺機器のステータスを表示するステータス表示工程と、
前記ユーザアプリケーションと通信するサービスアプリケーションとして動作し、前記周辺機器と双方向通信を行うことができる双方向通信工程と、を有し、
前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程に対して、前記周辺機器を特定する情報を含む周辺機器のステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信工程は、前記周辺機器を特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象の周辺機器を特定し、当該対象となる周辺機器に対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示工程に送信し、前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程で受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示することを特徴とする制御方法。」と記載されているのを、
「 V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置を制御する制御方法であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示し、起動するユーザの権限に依存して動作するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示工程と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信工程と、を有し、
前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信工程は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示工程に送信し、前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程で前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示工程では、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする制御方法。」に訂正する。

コ 訂正事項10
請求項12に
「 情報処理装置にインストールされたステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーションであって、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報処理装置における前記双方向通信アプリケーションへ周辺機器のステータスの取得要求を送信させ、当該取得要求には、前記周辺機器を特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報に基づいて特定された周辺機器に対してステータスの取得を要求させ、当該要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信させ、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示させることを特徴とするステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。」と記載されているのを、
「 V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置にインストールされたステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーションであって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報処理装置における前記双方向通信アプリケーションへプリンタのステータスの取得要求を送信させ、当該取得要求には、前記プリンタを特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求させ、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信させ、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信させることにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得させた前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示させ、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示させることが可能となっていることを特徴とするステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。」に訂正する(請求項12の記載を引用する請求項13?15も同様に訂正する。)。

サ 訂正事項11
請求項13に
「 前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションが動作していないことに従って、前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項12に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。」と記載されているのを、
「 前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションが動作していないことに従って、前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示し、
前記ステータス表示アプリケーションは、当該ステータス表示アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作し、前記双方向通信アプリケーションは、前記ステータス表示アプリケーションよりも高い権限で動作することを特徴とする請求項12に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。」に訂正する(請求項13の記載を引用する請求項14?15も同様に訂正する。)。

シ 訂正事項12
請求項16に
「 情報処理装置であって、
周辺機器のステータスを表示するステータス表示アプリケーションと、
前記ステータス表示アプリケーションと通信し、前記周辺機器と双方向通信を行うことができる双方向通信アプリケーションと、を有し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションに対して、前記周辺機器のステータスの取得要求を送信し、当該取得要求には、前記周辺機器を特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報に基づいて特定された周辺機器に対してステータスの取得を要求し、
当該要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示することを特徴とする情報処理装置。」と記載されているのを、
「 V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記プリンタのステータスを表示するステータス表示アプリケーションと、
前記ステータス表示アプリケーションと通信し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信アプリケーションと、を有し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションに対して前記プリンタのステータスの取得要求を送信し、当該取得要求には、前記プリンタを特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」に訂正する(請求項16の記載を引用する請求項17?20も同様に訂正する。)。

ス 訂正事項13
請求項18に
「 前記双方向通信アプリケーションは、前記取得要求に対して前記周辺機器から所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータス表示アプリケーションは、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項16又は17に記載の情報処理装置。」と記載されているのを、
「 前記双方向通信アプリケーションは、前記取得要求に対して前記プリンタから所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータス表示アプリケーションは、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項16又は17に記載の情報処理装置。」に訂正する(請求項18の記載を引用する請求項19?20も同様に訂正する。)。

セ 訂正事項14
請求項20に
「 前記プリンタを特定する情報は、前記周辺機器の名称情報であることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。」と記載されているのを
「 前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。」に訂正する。

(2)一群の請求項について
訂正事項1?4は、訂正前に引用関係を有する請求項1?5に対して、訂正事項5?8は、訂正前に引用関係を有する請求項6?10に対して、訂正事項10、11は、訂正前に引用関係を有する請求項12?15に対して、また、訂正事項12?14は、訂正前に引用関係を有する請求項16?20に対して、請求されたものである。また、訂正事項9は、訂正前の請求項11に対して請求されたものである。
よって、本件訂正請求は、一群の請求項〔1-5〕、一群の請求項〔6-10〕、請求項11、一群の請求項〔12-15〕、一群の請求項〔16-20〕について請求されたものである。

(3)訂正の目的の適否、新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(下線は、当審が強調のために付した。以下、同様。)
ア 訂正事項1
(ア)訂正の目的について
訂正事項1は、請求項1に係る発明について、
「情報処理装置」を「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」(以下、「構成1-1」という。)に限定し、
「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となって」いること(以下、「構成1-2」という。)を更に限定し、
「ステータス表示手段」が「ユーザアプリケーションとして動作し、周辺機器のステータスを表示する」ものであったのを「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示する」ものであることに限定し(以下、「構成1-3」という。)、
「周辺機器」を「プリンタ」(以下、「構成1-4」という。)に限定し、
「双方向通信手段」が「前記ユーザアプリケーションと通信するサービスアプリケーションとして動作し、前記周辺機器と双方向通信を行うことができる」ものであったのを「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる」(以下、「構成1-5」という。)ものに限定し、
「双方向通信手段」が「当該取得要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」するものであったのを「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」すること(以下、「構成1-6」という。)に限定し、
「ステータス表示手段」が「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示する」ことを「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」すること(以下、「構成1-7」という。)に限定し、
「ステータス表示手段」が「前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」こと(以下、「構成1-8」という。)に限定するものである。
したがって、訂正事項1は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項1の目的からみて、訂正事項1は、情報処理機器を減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
構成1-1について、本件特許の願書に添付した明細書(以下、「本件明細書」という)の段落【0005】、段落【0014】、段落【0025】、段落【0027】を参照すると、「このV4ドライバでは、ランゲージモニタのカスタマイズが許されない。そのためランゲージモニタをカスタマイズしてプリンタ装置との双方向通信を行うことができなくなる。」、「ホストPC」(情報処理装置)に「V4ドライバがインストールされ、プリンタ装置101とはI/F(インターフェース)102を介して接続されている」こと、「ドライバ501は、不図示のアプリケーションにより要求された印刷開始要求を受け付ける。スプーラ502は、アプリケーションから受け取ったデータから印刷データを生成するサービスアプリケーションである。ランゲージモニタ503は、スプーラ502にロードされ、プリンタ装置101との双方向通信やプリンタ制御コマンドなどを提供する。またランゲージモニタ503は、必要に応じて、スプーラ502から受け取った印刷データに処理を加える。ポートモニタ504は、プリンタ装置101とのI/Fに応じて出力処理を行う。」「図6は、本発明の実施形態1に係るV4ドライバアーキテクチャのホストPC100のステータス通知アプリケーション401がランゲージモニタを使用せずにプリンタ装置101と双方向通信を行う構成を説明する図である。尚、図6において、前述の図5と共通する部分は同じ参照番号で示し、それらの説明を省略する。」と記載されており、図6を参照すると、図5のドライバ501、スプーラ502、ランゲージモニタ503、ポートモニタ504を備えていることが記載されている。
ここで、「ランゲージモニタ503」がスプーラ502にロードされ、プリンタ装置101との双方向通信を提供していること、スプーラ502が印刷データを生成するアプリケーションであることから、印刷データは、ランゲージモニタを経由してプリンタに出力されていることが記載されていると認められる。
したがって、構成1-1は、本件特許の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「本件明細書等」という)に記載した事項である。
構成1-2について、本件明細書の段落【0020】を参照すると、プリンタ装置101は、ラスタイメージデータ(印刷データ)を基に(基づいて)印刷する(印刷処理を実行することが可能となっている)ことが記載されており、構成1-2は、本件明細書等に記載した事項である。
構成1-3、構成1-8について、本件明細書の段落【0032】には、「ステータス通知アプリケーション401が双方向通信モジュール601を介してプリンタ装置101と通信して取得し表示するステータスの一例を示す図である。」と記載されており、当該表示するステータスはユーザに対する表示であることは自明であるから、構成1-3、構成1-8は、本件明細書等に記載した事項である。
構成1-4について、本件明細書の段落【0014】には、「この情報処理システムは、ホストPC100と、その周辺機器であるプリンタ装置101とを有している。」と記載されており、構成1-4は、本件明細書等に記載した事項である。
構成1-5について、本件明細書の段落【0028】段落【0029】には、それぞれ、「ステータス通知アプリケーション401は、双方向通信モジュール601とLocal Procedure Call(以下LPC)602を用いて通信し、プリンタ装置101との双方向通信を行う。」、「一般的なアプリケーションは、起動するユーザの権限に依存するため、権限が与えられていないユーザから起動されると、低い権限でしか動作することができず、実行できない処理が発生する。一方、双方向通信モジュール601は、サービスアプリケーションとして実装される。サービスアプリケーションは、ホストPC100のブート時にOSから自動的に起動され、一時停止や再開も可能である。またOSがサービスを起動するためのアカウントは権限の強いアカウントであるため、双方向通信モジュール601は、高いアクセス権が要求される処理も実行可能となる。」と記載されており、補正前の請求項1においても、サービスアプリケーションとして動作する双方通信手段が周辺機器(プリンタ)のステータスの取得を行っているから、構成1-5は、本件明細書等に記載した事項である。
構成1-6、構成1-7について、本件明細書の段落【0027】、段落【00028】、段落【0040】、段落【0042】には、それぞれ、「図6は、本発明の実施形態1に係るV4ドライバアーキテクチャのホストPC100のステータス通知アプリケーション401がランゲージモニタを使用せずにプリンタ装置101と双方向通信を行う構成を説明する図である。尚、図6において、前述の図5と共通する部分は同じ参照番号で示し、それらの説明を省略する。」、「ステータス通知アプリケーション401は、双方向通信モジュール601とLocal Procedure Call(以下LPC)602を用いて通信し、プリンタ装置101との双方向通信を行う。」、「一方、S1001でCPU201は、双方向通信モジュール601が動作中であると判定するとS1003に進み、CPU201はLPC602を用いてプリンタ装置101に対してステータスの取得要求を発行する。このステータスの取得要求の発行時には、プリンタの名称を渡す。次にS1004に進みCPU201は、プリンタ装置101の電源がオフ、或いは接続インターフェースに問題がある等により、双方向通信モジュール601からステータスの取得に失敗したと判定するとS1005に進む。S1005でCPU201は、プリンタ装置101のステータスの取得に失敗した旨を表示部210に表示して、この処理を終了する。一方、S1004でCPU201は、プリンタ装置101のステータスの取得に成功したときはS1006に進み、CPU201は、その取得したステータスを表示部210に表示して、この処理を終了する。」、「先ずS1101でCPU201は双方向通信モジュール601として機能し、ステータス通知アプリケーション401よりステータス取得の要求を受信する。このとき、そのステータスの取得要求と併せて受信したプリンタの名称から、ステータスを取得する対象のプリンタ装置を特定する。次にS1102に進みCPU201は双方向通信モジュール601として機能し、LANI/F207或いはUSBI/F208を介してプリンタ装置101にステータス要求コマンドを発行する。次にS1103に進みCPU201は、このステータス要求コマンド発行した後、所定のタイムアウト時間以内にプリンタ装置101より応答があるかどうか判定する。ここで応答がないと判定するとS1105に進みCPU201は、LPC602を用いて、ステータス通知アプリケーション401に通信エラーを返送して、この処理を終了する。一方、S1103でCPU201は、所定時間以内にプリンタ装置101から応答があったと判定するとS1104に進む。S1104でCPU201は、そのプリンタ装置101より取得したステータスを、LPC602を用いてステータス通知アプリケーション401に返送して、この処理を終了する。」と記載されており、構成1-6、構成1-7は、本件明細書等に記載した事項である。

したがって、訂正事項1は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

イ 訂正事項2-4
(ア)訂正の目的について
訂正事項2-4は、それぞれ請求項2、3、5に係る発明について、「周辺機器」を「プリンタ」(以下、「構成1」という。)に限定するものである。
したがって、訂正事項1は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項2-4の目的からみて、訂正事項2-4はいずれも周辺機器を減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
訂正事項2-4に係る構成は、上記ア(ウ)構成1-4に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項2-4は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

ウ 訂正事項5
(ア)訂正の目的について
訂正事項5は、請求項6に係る発明について、
「周辺機器」を「プリンタ」(以下、「構成5-1」という。)に限定し、
「サーバ」を「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力するように構成され」(以下、「構成5-2」という。)と限定し、
上記「プリンタ」を「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており」(以下、「構成5-3」という。)と更に限定し、
上記「サーバ」を「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」と「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とを備える構成(以下、「構成5-4」という。)に更に限定し、
「クライアント」が「ユーザアプリケーションとして動作し、周辺機器のステータスを表示するステータス表示手段」を有することを「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」を有すること(以下、「構成5-5」という。)に限定し、
「前記ステータス表示手段は、前記サーバ上のサービスアプリケーションとして動作し、前記サーバに接続された周辺機器と双方向通信を行うことができる双方向通信手段に対して、前記周辺機器を特定する情報を含む周辺機器のステータスの取得要求を発行」ものであったのを「前記クライアントのステータス表示手段及び前記サーバのステータス表示手段は、いずれも、前記サーバの前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行することが可能となって」いること(以下、「構成5-6」という。)に限定し、
「サーバの双方向通信手段」が、「当該取得要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記クライアントに送信」することを「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記クライアントに送信」すること(以下、「構成5-7」)に限定し、
「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から受信した前記ステータスに基づく情報に基づき周辺機器のステータスを表示する」ことを「前記双方向通信手段に対してプリンタのステータスの取得要求を発行したステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づきプリンタのステータスを表示」すること(以下、「構成5-8」)に限定し、
「ステータス表示手段」が、「前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」こと(以下、「構成5-9」という。)を限定するものである。
したがって、訂正事項5は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項5の目的からみて、訂正事項5は情報処理システムを減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
構成5-2?構成5-4、構成5-9は、本件明細書の【0047】には、「図13において、前述の実施形態1に係る図6と共通する部分は同じ参照番号で示し、それらの説明を省略する。」と記載されているから、それぞれ、上記ア(ウ)構成1-1、構成1-2、構成1-3及び構成1-5、構成1-8に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
構成5-1について、本件明細書の段落【0045】、段落【0046】には、それぞれ、「図12では、ホストPC100がサーバマシンとなり、ネットワーク上でクライアントマシン103とサーバクライアント環境を構成している。ここでもホストPC100とプリンタ装置101とは、USBやネットワークなど任意のI/F102で接続されている。」、「クライアントマシン103は、ホストPC100に接続されているプリンタ装置101を共有プリンタとしてインストールする。」と記載されており、構成5-1は、本件明細書等に記載した事項である。
構成5-5については、本件明細書の段落【0048】、段落【0049】、段落【0052】には、それぞれ、「クライアントマシン103では、ドライバ(不図示)及びステータス通知アプリケーション1301が動作している。クライアントマシン103上のステータス通知アプリケーション1301は、ホストPC100上で動作する双方向通信モジュール601とネットワーク経由でRemote Procedure Call(以下、RPC)1302で通信を行う。そしてクライアントマシン103は、プリンタ装置101から取得したステータスを表示する。」、「図14は、実施形態2に係るクライアントマシン103のステータス通知アプリケーション1301が双方向通信モジュール601を介してプリンタ装置101のステータスを表示するまでの処理を説明するフローチャートである。」、「一方、S1407でステータスの取得に成功したと判定するとS1409に進み、取得したプリンタ装置101のステータスを表示部210に表示して、この処理を終了する。」と記載されており、構成5-5は、本件明細書等に記載した事項である。
構成5-6については、本件明細書の段落【0040】、段落【0052】には、それぞれ、「一方、S1001でCPU201は、双方向通信モジュール601が動作中であると判定するとS1003に進み、CPU201はLPC602を用いてプリンタ装置101に対してステータスの取得要求を発行する。このステータスの取得要求の発行時には、プリンタの名称を渡す。」、「S1404でCPU201は、双方向通信モジュール601が動作中であると判定するとS1406に進み、RPC1302を用いて、プリンタ装置101に対してステータスの取得要求を発行する。このステータスの取得要求時に、プリンタの名称を渡す。」と記載されており、構成5-6は、本件明細書等に記載した事項である。
構成5-7、構成5-8について、本件明細書等の段落【0027】、段落【0047】、段落【0052】、段落【0054】、段落【0055】には、それぞれ、「図6は、本発明の実施形態1に係るV4ドライバアーキテクチャのホストPC100のステータス通知アプリケーション401がランゲージモニタを使用せずにプリンタ装置101と双方向通信を行う構成を説明する図である。尚、図6において、前述の図5と共通する部分は同じ参照番号で示し、それらの説明を省略する。」、「図13は、実施形態2に係るクライアントマシン103のステータス通知アプリケーション1301がホストPC100上の双方向通信モジュール601と通信してプリンタ装置101のステータスを表示する構成を説明する図である。尚、図13において、前述の実施形態1に係る図6と共通する部分は同じ参照番号で示し、それらの説明を省略する。」、「一方、S1407でステータスの取得に成功したと判定するとS1409に進み、取得したプリンタ装置101のステータスを表示部210に表示して、この処理を終了する。」、「先ずS1501でクライアントマシン103のCPU201(以下、CPU201)は、ステータス通知アプリケーション1301より、プリンタ装置のステータスの取得要求を受信する。つぎにS1502に進みCPU201は、ステータスの取得要求とともに受信したプリンタの名称から、そのステータスを取得する対象のプリンタ装置を特定する。次にS1503に進みCPU201は、プリンタの名称の形式から、そのステータスの取得要求元が共有クライアントか否かを判定する。実施形態2では、そのステータス取得要求の発行元であるステータス通知アプリケーション1301は共有クライアントであるクライアントマシン103で動作している。このためS1505に進み、ステータス通知アプリケーション1301との通信はRPC1302を用いて、その取得要求の発行元と通信してS1506に進む。一方、共有プリンタでないと判定したときはS1504に進み、LPCを用いて、その取得要求の発行元と通信してS1506に進む。」、「こうしてS1504或いはS1505を実行するとS1506に進みCPU201は、双方向通信モジュール601として機能し、LANI/F207又はUSBI/F208を介してプリンタ装置101にステータス要求コマンドを発行する。そしてS1507に進みCPU201は、所定のタイムアウト時間以内にプリンタ装置101より応答があるかどうか判定し、応答がなければS1508に進む。S1508でCPU201は、RPC1302を用いてステータス通知アプリケーション1301に通信エラーを返送して、この処理を終了する。一方、S1507でCPU201は、所定時間以内にプリンタ装置101から応答があったと判定するとS1509に進む。S1509でCPU201は、プリンタ装置101より取得したステータスをRPC1302を用いてステータス通知アプリケーション1301に返送して、この処理を終了する。」と記載されており、構成5-7、構成5-8は、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項5は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

エ 訂正事項6
(ア)訂正の目的について
訂正事項6は、請求項8に係る発明について、
「周辺機器」を「プリンタ」(以下、「構成6-1」という。)に限定し、
「前記ユーザアプリケーションは、アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作するアプリケーションであり、
前記サービスアプリケーションは、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するアプリケーションであ」るという構成(以下、「構成6-2」という。)を追加するものである。
したがって、訂正事項6は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項6の目的からみて、訂正事項6は情報処理システムを減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
構成6-1について、上記ウ(ウ)構成5-1に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
また、構成6-2について、本件明細書の段落【0029】には、「一般的なアプリケーションは、起動するユーザの権限に依存するため、権限が与えられていないユーザから起動されると、低い権限でしか動作することができず、実行できない処理が発生する。一方、双方向通信モジュール601は、サービスアプリケーションとして実装される。サービスアプリケーションは、ホストPC100のブート時にOSから自動的に起動され、一時停止や再開も可能である。またOSがサービスを起動するためのアカウントは権限の強いアカウントであるため、双方向通信モジュール601は、高いアクセス権が要求される処理も実行可能となる。」と記載されており、構成6-2は、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項6は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

オ 訂正事項7
請求項9に係る訂正は、請求項の削除であるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げられた事項である特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
そして、請求項9に係る訂正は、請求項の削除であるから、新規事項を追加するものではなく、また、実質的に特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項及び第6項の規定にも適合する。

カ 訂正事項8
(ア)訂正の目的について
訂正事項8は、請求項10に係る発明について、「周辺機器」を「プリンタ」に限定し、「請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システム。」との引用請求項の記載を「請求項6又は7に記載の情報処理システム。」に限定するものである。
したがって、訂正事項8は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項8の目的からみて、訂正事項8は情報処理システムを減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
訂正事項8に係る構成は、上記ウ(ウ)構成5-1に関する検討のとおり、本件明細書に記載した事項である。
したがって、訂正事項8は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

キ 訂正事項9
(ア)訂正の目的について
訂正事項9は、請求項11に係る発明について、
「情報処理装置」を「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」(以下、「構成9-1」という。)に限定し、
「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となって」いること(以下、「構成9-2」という。)を更に限定し、
「ステータス表示工程」が「ユーザアプリケーションとして動作し、周辺機器のステータスを表示する」ことであったのを「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示し、起動するユーザの権限に依存して動作するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示する」こと(以下、「構成9-3」という。)に限定し、
「周辺機器」を「プリンタ」(以下、「構成9-4」という。)に限定し、
「双方向通信工程」が「前記ユーザアプリケーションと通信するサービスアプリケーションとして動作し、前記周辺機器と双方向通信を行うことができる」ことであったのを「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる」こと(以下、「構成9-5」という。)に限定し、
「双方向通信工程」が、「当該取得要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示工程に送信し、前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程で受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示」することであったのを「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示工程に送信し、前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程で前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」すること(以下、「構成9-6」という。)に限定し、
「ステータス表示工程」では、「前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」との構成(以下、「構成9-7」という。)を限定するものである。
したがって、訂正事項9は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項9の目的からみて、訂正事項9は制御方法を減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
構成9-1は、上記ア(ウ)構成1-1に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
構成9-2は、上記ア(ウ)構成1-2に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
構成9-3、構成9-5について、それぞれ、上記ア(ウ)構成1-3、構成1-5に関する検討に加えて、本件明細書の段落【0029】には、「一般的なアプリケーションは、起動するユーザの権限に依存するため、権限が与えられていないユーザから起動されると、低い権限でしか動作することができず、実行できない処理が発生する。一方、双方向通信モジュール601は、サービスアプリケーションとして実装される。サービスアプリケーションは、ホストPC100のブート時にOSから自動的に起動され、一時停止や再開も可能である。またOSがサービスを起動するためのアカウントは権限の強いアカウントであるため、双方向通信モジュール601は、高いアクセス権が要求される処理も実行可能となる。」と記載されているから、構成9-3,構成9-5は、本件明細書等に記載した事項である。
構成9-4は、上記ア(ウ)構成1-4に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
構成9-6は、上記ア(ウ)構成1-6および構成1-7に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
構成9-7は、上記ア(ウ)構成1-8に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項9は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

ク 訂正事項10
(ア)訂正の目的について
訂正事項10は、請求項12に係る発明について、
「情報処理装置」を「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置置」(以下、「構成10-1」という。)に限定し、
「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となって」いること(以下、「構成10-2」という。)を更に限定し、
「周辺機器」を「プリンタ」(以下、「構成10-3」という。)に限定し、
「双方向通信アプリケーション」が「前記情報処理装置に、前記情報に基づいて特定された周辺機器に対してステータスの取得を要求させ、当該要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信させ」ることであったのを「前記情報処理装置に、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求させ、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信させ」ること(以下、「構成10-4」という。)に限定し、
「ステータス表示アプリケーション」が「前記情報処理装置に、前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示させる」ことであったのを「前記情報処理装置に、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信させることにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得させた前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示させ」ること(以下、「構成10-5」という。)に限定し、
「ステータス表示アプリケーション」が、「前記情報処理装置に、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示させることが可能となっている」ものであること(以下、「構成10-6」という。)を限定するものである。
したがって、訂正事項10は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項10の目的からみて、訂正事項10は情報処理システムを減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
構成10-1?構成10-6は、それぞれ、上記ア(ウ)構成1-1、構成1-2、構成1-4、構成1-6、構成1-7、構成1-8に関する検討と同様に、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項10は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

ケ 訂正事項11
(ア)訂正の目的について
訂正事項11は、請求項13に係る発明について、「前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションが動作していないことに従って、前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示すること」を「前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションが動作していないことに従って、前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示し、前記ステータス表示アプリケーションは、当該ステータス表示アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作し、前記双方向通信アプリケーションは、前記ステータス表示アプリケーションよりも高い権限で動作する」ものに限定するものである。
したがって、訂正事項11は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項11の目的からみて、訂正事項11はステータス表示アプリケーションを減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
訂正事項11について、上記キ(ウ)構成9-3及び構成9-5に関する検討と同様に、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項11は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

コ 訂正事項12
(ア)訂正の目的について
訂正事項12は、請求項16に係る発明について、
「情報処理装置」を「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」(以下、「構成12-1」という。)に限定し、
「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、」なる構成(以下、「構成12-2」という。)に、更に限定し、
「周辺機器」を「プリンタ」(以下、「構成12-3」という。)に限定し、
「双方向通信アプリケーション」が「前記情報に基づいて特定された周辺機器に対してステータスの取得を要求し、
当該要求の応答として前記周辺機器から返送されたステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信」するものであったのを「前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信」するもの(以下、「構成12-4」という。)であることを限定し、
「ステータス表示アプリケーション」が「前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータスに基づく情報に基づき前記周辺機器のステータスを表示する」ものであったのを「前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」するもの(以下、「構成12-5」という。)であることに限定し、
「ステータス表示アプリケーション」は、「前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」もの(以下、「構成12-6」という。)であることを限定するものである。
したがって、訂正事項12は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項12の目的からみて、訂正事項13は情報処理装置を減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
構成12-1?構成12-6は、それぞれ、上記ア(ウ)構成1-1、構成1-2、構成1-4、構成1-6、構成1-7、構成1-8に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項12は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

シ 訂正事項13-14
(ア)訂正の目的について
訂正事項13、14は、それぞれ請求項18、20に係る発明について、「周辺機器」を「プリンタ」に限定するものである。
したがって、訂正事項13、14は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであると認められる。

(イ)実質上の拡張・変更の有無
前記(ア)の訂正事項13、14の目的からみて、訂正事項13、14はいずれも周辺機器を減縮するものであって、発明のカテゴリーや対象を変更するものでないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでなく、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第6項に適合するものである。

(ウ)新規事項の追加の有無
訂正事項13、14に係る構成は、上記ア(ウ)構成1-4に関する検討のとおり、本件明細書等に記載した事項である。
したがって、訂正事項13、14は、本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するものである。

(3)独立特許要件について
本件においては、訂正前の全ての請求項1?20について特許異議の申立てがされているので、特許法120条の5第9項において読み替えて準用する同法126条第7項の独立特許要件は課されない。

(4)小括
上記のとおり、訂正事項1?14に係る訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
よって、特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-5〕、請求項〔6-10〕、請求項11、請求項〔12-15〕、請求項〔16-20〕について訂正することを認める。

3 訂正後の本件発明
本件訂正請求により訂正された請求項1ないし20に係る発明(以下、それぞれ「本件発明1」-「本件発明20」という。)は、訂正特許請求の範囲の請求項1ないし20に記載された事項により特定される発明であり、本件発明1ないし20は、以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ステータス表示手段は、前記プリンタのステータスの取得要求を前記双方向通信手段に対して発行する際、前記双方向通信手段が動作していないときは前記サービスアプリケーションが停止していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記双方向通信手段は、前記取得要求に対して前記プリンタから所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示手段に送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信手段から受信した前記ステータス表示手段は、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ステータス表示手段と前記双方向通信手段との通信は、LPC(Local Procedure Call)により行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ネットワークを介してクライアントとサーバとが接続され、前記サーバに接続されたプリンタを前記クライアントと前記サーバとが共有する情報処理システムであって、
前記サーバは、V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力するように構成されており、前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記サーバは、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記クライアントは、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段を有し、
前記クライアントのステータス表示手段及び前記サーバのステータス表示手段は、いずれも、前記サーバの前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行することが可能となっており、
前記サーバの前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象となるプリンタを特定し、当該対象のプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記クライアントに送信し、
前記双方向通信手段に対してプリンタのステータスの取得要求を発行したステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づきプリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
前記ステータス表示手段と前記サーバの双方向通信手段との通信は、RPC(Remote Procedure Call)により行われることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であり、
前記ユーザアプリケーションは、アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作するアプリケーションであり、
前記サービスアプリケーションは、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するアプリケーションであることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。
【請求項9】(削除)
【請求項10】
前記サーバは、前記プリンタに印刷ジョブを送信するための共有プリンタを公開しており、前記クライアントは、当該共有プリンタを経由して前記プリンタに印刷ジョブを送信するためのプリンタドライバを更に有することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。
【請求項11】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置を制御する制御方法であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示し、起動するユーザの権限に依存して動作するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示工程と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信工程と、を有し、
前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信工程は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示工程に送信し、前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程で前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示工程では、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする制御方法。
【請求項12】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置にインストールされたステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーションであって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報処理装置における前記双方向通信アプリケーションへプリンタのステータスの取得要求を送信させ、当該取得要求には、前記プリンタを特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求させ、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信させ、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信させることにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得させた前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示させ、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示させることが可能となっていることを特徴とするステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項13】
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションが動作していないことに従って、前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示し、
前記ステータス表示アプリケーションは、当該ステータス表示アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作し、前記双方向通信アプリケーションは、前記ステータス表示アプリケーションよりも高い権限で動作することを特徴とする請求項12に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項14】
前記双方向通信アプリケーションは、前記取得要求に対し、所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに対して通知し、 前記ステータス表示アプリケーションは、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスに基づく情報を前記双方向通信アプリケーションから受信した場合、通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項12又は13に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項15】
前記ステータス表示アプリケーションと前記双方向通信アプリケーションとの通信は、LPC(Local Procedure Call)を使用して実行さることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項16】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記プリンタのステータスを表示するステータス表示アプリケーションと、
前記ステータス表示アプリケーションと通信し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信アプリケーションと、を有し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションに対して前記プリンタのステータスの取得要求を送信し、当該取得要求には、前記プリンタを特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項17】
前記ステータス表示アプリケーションは、前記取得要求を前記双方向通信アプリケーションに対して発行する際、前記双方向通信アプリケーションが動作していないときは前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記双方向通信アプリケーションは、前記取得要求に対して前記プリンタから所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータス表示アプリケーションは、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項16又は17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記ステータス表示アプリケーションと前記双方向通信アプリケーションとの通信は、LPC(Local Procedure Call)により行われることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。」

4 取消理由の概要
(1)訂正前の請求項1ないし20に対して、当審が令和2年3月30日に特許権者に通知した取消理由(以下、「取消理由1」という。)の要旨は、次のとおりである。

ア (明確性)本件特許は、特許請求の範囲の記載が不備のため、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものである。

イ (新規性)請求項12及び16に係る発明は、引用文献1に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当するから、請求項12及び16に係る特許は、特許法第29条第1項の規定に違反してされたものである。

ウ (進歩性欠如)請求項1ないし20に係る発明は、引用文献1ないし10に記載された発明に基づいて、当業者が容易に想到することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

引用文献一覧
1 特開2002-196896号公報(甲1号証)
2 特開2001-75754号公報(甲2号証)
3 特開2000-10747号公報(甲3号証)
4 特開2006-155631号公報(甲4号証)
5 特開2005-128890号公報(甲5号証)
6 特開2014-178989号公報(甲6号証)
7 特開2014-197304号公報(甲7号証)
8 特開2009-230336号公報(甲8号証)
9 特開2012-252411号公報(甲9号証)
10 特開2012-248083号公報(甲10号証)

(2)特許権者により令和2年6月30日にされた訂正請求により訂正された請求項1ないし20に対して、当審が令和2年12月23日に特許権者に通知した取消理由(決定の予告)(以下、「取消理由2」という。)の要旨は、次のとおりである。

(進歩性欠如)請求項1ないし8及び10ないし20に係る発明は、引用文献1ないし12に記載された発明に基づいて、当業者が容易に想到することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

引用文献一覧
1 特開2002-196896号公報(甲1号証)
2 特開2001-75754号公報(甲2号証)
3 特開2000-10747号公報(甲3号証)
4 特開2006-155631号公報(甲4号証)
5 特開2005-128890号公報(甲5号証)
6 特開2014-178989号公報(甲6号証)
7 特開2014-197304号公報(甲7号証)
8 特開2009-230336号公報(甲8号証)
9 特開2012-252411号公報(甲9号証)
10 特開2012-248083号公報(甲10号証)
11 特開2003-256157号公報(特許異議申立人が令和2年10月26日の意見書において提示した文献1)
12 特開2006-95889号公報(当審が新たに引用した文献)

5 引用文献の記載
(1)引用文献1
引用文献1には、図面とともに次の記載がある。

ア 「【0002】
【従来の技術】従来、印刷システムでは、プリンタの状態(以下、ステータスと呼ぶ)を監視するために、サーバコンピュータ上のステータス取得プログラムが、プリンタの状態を周期的に取得してサーバコンピュータの画面に表示を行う。
【0003】クライアントコンピュータ上のステータス表示プログラムは、ネットワークを介して、サーバコンピュータ上のプログラムにプリンタステータスを問い合わせ、ステータスを受け取ることにより、クライアントコンピュータ上においても、プリンタのステータスを表示することを可能としている。」

イ 「【0030】(実施形態1)図2は本実施形態1の印刷システムと関係するソフトウェアの構成を示したブロック図である。
【0031】図2において、符号200はクライアントコンピュータ、符号201はサーバコンピュータを示す。通常、クライアントコンピュータは複数存在する。
【0032】符号21はアプリケーションプログラムで、印刷データを作成して、プリンタドライバ22に渡す。プリンタドライバ22は、アプリケーションプログラム21から受け取ったデータをプリンタ28が理解できるデータに変換して、スプーラ23に渡す。スプーラ23はネットワークを介して、サーバコンピュータ201のスプーラ25にデータを渡す。スプーラ25はランゲージモニタ26にデータを渡す。ランゲージモニタ26はスプーラ25から受け取ったデータに、必要ならば処理を加えて、データをプリンタ28に送る。プリンタ28は、送られたデータに基づいて、印刷イメージを作成して出力する。」

ウ 「【0034】ステータスウィンドウ24はステータスウィンドウ27からステータスを受信して、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示する。」

エ 「【0040】サーバ側ステータスウィンドウ27は、まずステップS31において、プリンタステータス取得間隔(例えば3秒)を設定してタイマをスタートする。次にステップS32において、設定した時間が経過したらステップS33に移る。
【0041】ステップS33において、双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを取得する。」

オ 「【0043】続いてステップS35において、クライアント側ステータスウィンドウ24からステータスの問い合わせがあればステップS36に移り、プリンタステータスをクライアント200に通知する。」

カ 「【0047】ステップS43において、サーバ201の準備ができているか調べる。サーバ201の準備ができていない場合は、ステップS49に移り、「サーバを確認してください」等のメッセージを画面に表示してステップS50に移る。」

キ 「【0063】(実施形態2)図7は本実施形態2の印刷システムと関係するソフトウェアの構成を示したブロック図である。
【0064】図7において、符号700はクライアントコンピュータ、符号701はサーバコンピュータを示す。通常、クライアントコンピュータは複数存在する。
【0065】符号71はアプリケーションプログラムで、印刷データを作成して、プリンタドライバ72に渡す。プリンタドライバ72は、アプリケーションプログラム71から受け取ったデータをプリンタ78が理解できるデータに変換して、スプーラ73に渡す。スプーラ73はネットワークを介して、サーバコンピュータ701のスプーラ75にデータを渡す。スプーラ75はランゲージモニタ76にデータを渡す。ランゲージモニタ76はスプーラ75から受け取ったデータに、必要ならば処理を加えて、データをプリンタ78に送る。プリンタ78は、送られたデータに基づいて、印刷イメージを作成して出力する。」

ク 「【0067】ランゲージモニタ76はステータスウィンドウ77の指示に基づいて、プリンタ78からステータスを取得して、それをステータスウィンドウ77に通知する。
【0068】ステータスウィンドウ77は、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示する。
【0069】ステータスウィンドウ74は、ランゲージモニタ76にプリンタステータスを問い合わせ、プリンタステータスを受信する。
【0070】ステータスウィンドウ74は、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示する。」

ケ 「【0076】サーバ側ステータスウィンドウ77は、まずステップS81において、ランゲージモニタ76にプリンタステータス取得の開始を指示する。この時、ステータスを監視するポート名、ステータス取得間隔、ステータス通知先などの情報を渡す。ランゲージモニタ76はこの情報に基づいてプリンタステータスを取得する。
【0077】次にステップS82において、ランゲージモニタ76からプリンタステータスを受信したら、ステップS83に進んで、ステータスをユーザにわかりやすい形式で画面に表示する。」

コ 「【0081】ランゲージモニタ76は、まずステップS91において、ステータスウィンドウ77からステータス取得の指示受けていればステップS92に進み、受けていなければステップS97に移る。
【0082】ステータス取得を指示されている場合、ステップS92において、指示された時間間隔を設定してタイマをスタートする。次にステップS93において、設定した時間が経過したらステップS94に移る。
【0083】ステップS94において、双方向インタフェースを介して、指示されたポートからプリンタのステータスを取得する。
【0084】次にステップS95において、取得したステータスが以前に比べて変化していれば、ステップS96においてステータスウィンドウ77にステータスを通知する。」

サ 「【0086】次に、本実施形態2のクライアント側ステータスウィンドウ74の制御の流れを図10のフローチャートに従って説明する。
【0087】クライアント側ステータスウィンドウ74は、まずステップS101において、ステータス問い合わせ間隔(例えば3秒)を設定してタイマをスタートする。次にステップS102において、設定した時間が経過したらステップS103に移る。
【0088】ステップS103において、サーバ701の準備ができているか調べる。サーバ701の準備ができていない場合は、ステップS107に移り、「サーバを確認してください」等のメッセージを画面に表示してステップS108に移る。
【0089】サーバ701の準備ができている場合、ステップS104において、サーバ側のランゲージモニタ76にプリンタステータスを問い合わせる。続いてステップS105において、サーバ701からステータスを受信したら、ステップS106において、受け取ったステータスをユーザにわかりやすい形式で画面に表示する。
【0090】サーバ701からステータスを受信できなかったら、ステップS107において、「サーバを確認してください」等のメッセージを画面に表示してステップS108に移る。」

シ 「【0093】ランゲージモニタ76は、まずステップS111において、クライアント700からプリンタステータス問い合わせがあればステップS112に進み、問い合わせがなければステップS117に移る。
【0094】問い合わせがあった場合、ステップS112において、サーバ側ステータスウィンドウ77からステータス取得指示を受けていればステップS114に移り、ステータス取得指示を受けていなければステップS113に移る。
【0095】ステータス取得指示を受けている場合、ステップS114において、現在保持しているプリンタステータスをクライアント700に送信し、ステップS117に移る。」

ス 「【0100】(他の実施形態)以上述べた実施形態の他に次の形態を実施できる。1)本発明は、複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。……」

【図2】

図2の記載から、「ランゲージモニタ26」は、サーバが有していると認められる。
また、「ランゲージモニタ26」と「プリンタ28」を接続する矢印は双方向を示しているから、「ランゲージモニタ26」と「プリンタ28」は双方向通信を行っていると認められる。加えて、「プリンタ28」に対して、接続する矢印が双方向を示している接続は、「ランゲージモニタ26」との間にしかないから、ステップS33において使用される「双方向インタフェース」(段落【0041】)は、この「ランゲージモニタ26」と「プリンタ28」を接続するインタフェースであると認められる。

【図7】

図7の記載から、「ランゲージモニタ76」は、サーバが有していると認められる。
また、「ランゲージモニタ76」と「プリンタ78」を接続する矢印は双方向を示しているから、「ランゲージモニタ76」と「プリンタ78」は双方向通信を行っていると認められる。

セ 上記イないしオ及び図2の記載によれば、引用文献1には、(実施の形態1)として、以下の発明(以下、「引用文献1発明1」という。)が記載されている。

「クライアントコンピュータとサーバコンピュータであって、
サーバが有するランゲージモニタ26はデータを双方向インタフェースを介して双方向通信により、プリンタ28に送り、
プリンタ28は、送られたデータに基づいて、印刷イメージを作成して出力し、
(クライアント側)ステータスウィンドウ24は、(サーバ側)ステータスウィンドウ27にステータスの問い合わせを行うことにより、(サーバ側)ステータスウィンドウ27からステータスを受信して、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示し、
サーバ側ステータスウィンドウ27は、設定した時間が経過したら、前記双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを取得して、
クライアント側ステータスウィンドウ24からステータスの問い合わせがあれば、プリンタステータスをクライアント200に通知する、
クライアントコンピュータとサーバコンピュータ。」

ソ 上記キないしコ及び図7の記載によれば、引用文献1には、(実施形態2)として、以下の発明(以下、「引用文献1発明2」という。)が記載されている。

「サーバコンピュータに備えられ、
サーバが有するランゲージモニタ76はデータを双方向インタフェースを介して双方向通信により、プリンタ78に送り、
プリンタ78は、送られたデータに基づいて、印刷イメージを作成して出力し、
ランゲージモニタ76はステータスウィンドウ77の指示に基づいて、プリンタ78からステータスを取得して、それをステータスウィンドウ77に通知し、
ステータスウィンドウ77は、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示し、
サーバ側ステータスウィンドウ77は、
ランゲージモニタ76にプリンタステータス取得の開始を指示し、
この時、ステータスを監視するポート名などの情報を渡し、
ランゲージモニタ76はこの情報に基づいてプリンタステータスを取得し、取得したプリンタステータスをサーバ側ステータスウィンドウ77に送信し、
ランゲージモニタ76からプリンタステータスを受信したら、ステータスをユーザにわかりやすい形式で画面に表示し、
ランゲージモニタ76は、双方向インタフェースを介して、指示されたポートからプリンタのステータスを取得し、
取得したステータスが以前に比べて変化していれば、ステータスウィンドウ77にステータスを通知する
サーバ側ステータスウィンドウ77とランゲージモニタ76。」

タ 上記キないしケ及びシ並びに図7の記載から、引用文献1には、(実施形態2)として、以下の発明(以下、「引用文献1発明3」という。)が記載されている。

「クライアントコンピュータとサーバコンピュータであって、
サーバが有するランゲージモニタ76はデータを双方向インタフェースを介して双方向通信により、プリンタ78に送り、
プリンタ78は、送られたデータに基づいて、印刷イメージを作成して出力し、
クライアント側ステータスウィンドウ74は、ランゲージモニタ76にプリンタステータスを問い合わせ、プリンタステータスを受信し、
ステータスウィンドウ74は、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示し、
サーバ側ステータスウィンドウ77は、ランゲージモニタ76にプリンタステータス取得の開始を指示し、
この時、ステータスを監視するポート名、ステータス取得間隔、ステータス通知先などの情報を渡し、
ランゲージモニタ76は、この情報に基づいて、双方向インタフェースを介して、プリンタステータスを取得し、
ランゲージモニタ76は、クライアントからプリンタステータス問い合わせがあった場合、
サーバ側ステータスウィンドウ77からステータス取得指示を受けている場合、現在保持しているプリンタステータスをクライアントに送信する、
クライアントコンピュータとサーバコンピュータ。」

(2)引用文献2
引用文献2には、図面とともに次の記載がある。

「【0004】また、プリンタ状態ステータスをRPCやMailSlotなどのプログラム間通信によって伝達し、そのプログラムがプリンタ状態ステータスを保持し、クライアントコンピュータに伝達していた。また伝達されたプリンタ状態ステータスは現在のプリンタ状態ステータスとリアルタイムに一致しているかどうかを判断する手段に欠けていた。」

「【0014】図1は本発明のプリンタ状態ステータス記録、および取得方法の一実施の形態をあらわすローカル印刷環境を表すブロック図である。ホストコンピュータ1は作画環境と印刷環境を提供し、印刷開始を命令するアプリケーション2、アプリケーションで作画された図柄情報をプリンタコマンドに変換する印刷データ生成部3、生成された印刷データを受け取り、任意のサイズの印刷データブロックに分割して繰り返しデータ転送要求を発行するスプールデータ管理部4、データ転送要求を受け付け、印刷データブロックをパースするデータ送信制御部5、パースを終えた印刷データブロックの送信とプリンタからのプリンタ状態ステータス受信を司るデータ送受信処理部6、ホストコンピュータのI/O部を管理するインタフェース制御部7、システムが提供する、プリンタ状態ステータスを格納するための共有記憶領域8から構成される。
【0015】一方プリンタ9はホストコンピュータ1との通信を行うインタフェース制御部10、実際に印刷を行うプリンタエンジン13、プリンタエンジン13を制御する印刷制御部11、ホストコンピュータ1からの印刷データを受信し蓄えるための受信バッファRAM12から構成される。」

「【0017】図2は本発明のデータ送信制御方式の一実施の形態をあらわすサーバ-クライアント形態で接続された印刷環境を表すブロック図である。クライアントコンピュータ21は作画環境と印刷環境を提供し、印刷開始を命令するアプリケーション22、アプリケーションで作画された図柄情報をプリンタコマンドに変換する印刷データ生成部23、生成された印刷データをサーバコンピュータ25へネットワークを介して送信するためのネットワーク制御部24で構成されている。
【0018】一方、サーバコンピュータ25はネットワーク経由で送られてきた印刷データを受信するためのネットワーク制御部26、ネットワーク受信した印刷データを任意のサイズの印刷データブロックに分割して繰り返しデータ転送要求を発行するスプールデータ管理部27、データ転送要求を受け付け、印刷データブロックをパースするデータ送信制御部28、パースを終えた印刷データブロックの送信とプリンタからのプリンタ状態ステータス受信を司るデータ送受信処理部29、サーバコンピュータのI/O部を管理するインタフェース制御部30、システムが提供する、プリンタ状態ステータスを格納するための共有記憶領域31から構成される。
【0019】プリンタ32はサーバコンピュータ25との通信を行うインタフェース制御部33、実際に印刷を行うプリンタエンジン36、プリンタエンジン36を制御する印刷制御部34、サーバコンピュータ25からの印刷データを受信し蓄えるための受信バッファRAM35から構成される。」

「【0022】共有記憶領域はシステムが様々なハードウェアやソフトウェアなどの情報を格納するために提供する領域で、(基本的には、システムが用意し、プリンタドライバ自体で用意、管理しなくてもよいものである。例えば、マイクロソフト社のWindowsのレジストリに相当するものである。)そこに、プリンタの情報を格納しておく。ここでは、便宜的にkeyとValueDataを使って共有記憶領域を説明する。共有記憶領域にkeyというプリンタ情報の項目の領域を確保し、そこにValueDataを格納する。たとえばプリンタモデル名がPrinterAとするならば、共有記憶領域に「Model」という領域を確保し、その領域に「PrinterA」と格納する。この場合key名は「Model」に相当し、そのkeyの値、すなわちValueDataは「PrinterA」である。
【0023】「フォトカートリッジとブラックカートリッジが搭載されているBJC-7000が、現在印刷中である。」というような情報を共有記憶領域に格納するとき、
Model:BJC-7000
Cartridge:Photo,Black
CurrentDoing:Printing
といった具合に格納する。それぞれ左側がkeyで右側がValueDataである。
【0024】次に図3、図4のフローチャートを使って図1で示したローカル印刷環境におけるホストコンピュータ上で動作するデータ送信制御部5の動作について説明する。以降ではローカル印刷環境について述べるが図2で示したようなネットワーク印刷環境でも同様である。
【0025】なお、図3、図4のフローチャートにかかわるプログラムは、データ送信制御部5またはデータ送信制御部28で実施され、ホストコンピュータ1内のメモリまたはサーバーコンピュータ25内のメモリに記憶され、それぞれのCPUによって実行される。
【0026】データ送信制御部5はステップ1でスプールデータ管理部4から印刷データブロックを受け取る。そして、ステップ2で印刷データブロックに含まれているプリンタコマンドを解析する。ステップ4で受信した印刷データブロックが印刷ジョブの最初のデータブロックであった場合、ステップ3へ、そうでない場合は、ステップ10へ進む。ステップ4では共有記憶領域8に「JobID」keyがあるか確認し、「JobID」keyがある場合は、ステップ6へ、ない場合はステップ5へ進み、共有記憶領域に「JobID」keyを新規作成し、ステップ6へ進む。ここで「JobID」keyとは印刷ジョブの識別等に用い、そのValueDataには印刷ジョブごとにユニークな値を割り当てる。この実施の形態では「0」、「1」、「2」を使用しているが、任意であって構わない。
【0027】ステップ6では、送られてきた印刷データが検知ジョブかどうかを確認する。検知ジョブとは実際に印字することなく、プリンタ状態ステータスだけを更新したいときにトリガーとして用いる任意のフォーマットで決められた印刷ジョブのことである。検知ジョブでない場合、ステップ7で「JobID」keyのValueDataとして、「0」を格納する。検知ジョブの場合ステップ8で「1」を格納する。
【0028】ステップ9ではプリンタ状態ステータス要求コマンドを送られてきた印刷データブロックに付加し、ステップ10でデータ送受信処理部6へ送信する。プリンタ9はプリンタ状態ステータス要求コマンドを解析すると、指定されたプリンタ状態ステータスをデータ送受信処理部6へ渡す。また、プリンタは、プリンタ状態ステータスが更新されるとその都度、更新された状態ステータスをデータ送受信処理部6へ渡す。
【0029】ステップ11ではデータ送受信処理部6を介してデータ送信制御部5から(当審注:「プリンタ9から」の誤記と認める。)プリンタ状態ステータスを受け取ったか否かを判別する。受け取っていないと判別された場合、ステップ110に進み、所定時間経過したか否かを判別し、経過しない場合、ステップ11に戻り、経過した場合、ステップ111に進み、「JobID」keyのValueDataとして、「1」を格納し、ステップ1に戻る。すなわち、ステータスの取得はあきらめて、印刷データはプリンタに送信する。つまり、双方向から片方向として印刷自体は続けている。ステップ11で受け取ったと判別された場合、ステップ12に進む。
【0030】ステップ12で受け取ったプリンタ状態ステータスを解析し、一つずつ処理していく。
【0031】なお、この時に、取得したステータスを表示し、また、ドライバで設定されているステータスと取得したステータスを比較し、ミスマッチの場合、その旨表示する。この処理はステップ18の後で実施してもよい。
【0032】ステップ13では解析したプリンタ状態ステータスに一致するkeyが共有記憶領域8にあるか検索する。一致するkeyがあった場合ステップ14へと進み、共有記憶領域にある、そのkeyのValueDataを取得する。ステップ15では共有記憶領域から取得したValueDataと解析したプリンタ状態ステータスを比較し、同じであれば、ステップ18に、更新されていればステップ17に進む。
【0033】ステップ13で、解析したプリンタ状態ステータスに一致するkeyが共有記憶領域に存在しなかった場合、ステップ16でそのプリンタ状態ステータスのためのkeyを新規作成し、ステップ17に進む。
【0034】ステップ17では解析したプリンタ状態ステータスに該当するkeyのValueDataに、その状態ステータスを格納し、ステップ18に進む。」

「【0038】(他の実施の形態)次に他の実施の形態として、検知ジョブを用いてプリンタ状態ステータスを取得する方法について説明する。
【0039】図5は本発明のプリンタ状態ステータス記録、および取得方法の一実施の形態をあらわすローカル印刷環境を表すブロック図を、図6は本発明のデータ送信制御方式の一実施の形態をあらわすサーバ-クライアント形態で接続された印刷環境を表すブロック図である。それぞれ、図5の13、図6の36のプリンタ状態ステータス監視プログラム以外は図1、図2と同様である。図5の13、図6の36のプリンタ状態ステータス監視プログラムは、それぞれ図5の3、図6の27の印刷データ生成部に検知ジョブを発行し、それぞれ図5の8、図6の31の共有記憶領域からプリンタ状態ステータスをプリンタから取得するプログラムである。
【0040】図7のフローチャートを使って図5で示したローカル印刷環境におけるホストコンピュータ上で動作するプリンタ状態ステータス監視プログラム13の動作について説明する。以降ではローカル印刷環境について述べるが図6で示したようなネットワーク印刷環境でも同様である。」

「【0043】プリンタ状態ステータス監視プログラム13はまず、ステップ21でプリンタ状態ステータス要求を行うプリンタのプリンタ名を受け取る。次にステップ22で指定されたプリンタの「JobID」keyを共有記憶領域8の中から検索する。指定された「JobID」keyがなければ、ステップ25へ進み、もしあれば、ステップ23で「JobID」keyのValueDataを取得する。失敗した場合、取得をあきらめて終了し、成功すればステップ24に進む。ステップ24で「JobID」keyが「0」であるならば前述の実施の形態で説明したように指定されたプリンタは現在通常の印刷を実行していると考えられるため、共有記憶領域8にあるプリンタ状態ステータスは現在の状態ステータスを反映していると考えられる。しかし、「0」以外の場合、いつプリンタ状態ステータスが更新されたか分からないためそのValueDataを信頼することはできない。「JobID」keyのValueDataが「0」以外ならステップ25に進み、「0」ならばステップ32へ進む。
【0044】ステップ25でプリンタ状態ステータス監視プログラム13は共有記憶領域8のプリンタ状態ステータスkeyを更新するために検知ジョブを発行する。そのデータブロックはデータ送信制御部5へと伝えられ、前述の実施の形態の図3で説明したような動作を経て、共有記憶領域8のプリンタ状態ステータスkeyを更新する。
【0046】ステップ32では共有記憶領域8に格納されているプリンタ状態ステータスkeyのValueDataが現在のプリンタ状態を反映していると考えられるので、これらの値をすべて取得し、終了する。
【0047】以上説明したようの本発明の実施の形態によれば、
(1)ネットワーク、ローカル印刷に関わらず、クライアントコンピュータがプリンタ状態ステータスを容易に取得することが可能である。
(2)プリンタドライバのすべてのモジュールは、プリンタ状態ステータスをいつでも取得することができる。
(3)共有記憶領域にデータが格納されていなければ、双方向通信をサポートしていないプリンタであると判別することができる。
(4)プリンタ状態ステータスを共有記憶領域から取得することによって、ステータスモニタに利用することができる。
(5)プリンタ状態ステータスを参照できることにより、プリンタドライバ開発においてデバッグ作業が容易になり、開発効率が向上する。」

【図5】

上記記載から、引用文献2には、以下の発明(以下、「引用文献2発明」という。)が記載されている。

「プリンタ9はホストコンピュータ1との通信を行うインタフェース制御部10、実際に印刷を行うプリンタエンジン13、プリンタエンジン13を制御する印刷制御部11、ホストコンピュータ1からの印刷データを受信し蓄えるための受信バッファRAM12から構成され、
ホストコンピュータ1であって、
データ送信制御部5は、プリンタ状態ステータス要求コマンドを送られてきた印刷データブロックに付加し、データ送受信処理部6へ送信し、
プリンタ9はプリンタ状態ステータス要求コマンドを解析すると、指定されたプリンタ状態ステータスをデータ送受信処理部6へ渡し、
データ送信制御部5は、プリンタ状態ステータスを受け取ったか否かを判別し、
受け取っていないと判別された場合、所定時間経過したか否かを判別し、経過した場合、「JobID」keyのValueDataとして、「1」を格納し、ステータスの取得はあきらめ、
受け取ったプリンタ状態ステータスを解析し、解析したプリンタ状態ステータスに該当するkeyのValueDataに、その状態ステータスを格納し、
プリンタ状態ステータス監視プログラムは、印刷データ生成部に検知ジョブを発行し、共有記憶領域からプリンタ状態ステータスをプリンタから取得するプログラムであり、
プリンタ状態ステータス監視プログラム13はまず、プリンタ状態ステータス要求を行うプリンタのプリンタ名を受け取り、
次に指定されたプリンタの「JobID」keyを共有記憶領域8の中から検索し、
「JobID」keyのValueDataが「0」以外なら、プリンタ状態ステータス監視プログラム13は共有記憶領域8のプリンタ状態ステータスkeyを更新するために検知ジョブを発行し、
共有記憶領域8のプリンタ状態ステータスkeyを更新し、
共有記憶領域8に格納されているプリンタ状態ステータスkeyのValueDataが現在のプリンタ状態を反映していると考えられるので、これらの値をすべて取得し、
プリンタ状態ステータスを共有記憶領域から取得することによって、ステータスモニタに利用することができる、
ホストコンピュータ1。」

(3)引用文献3
引用文献3には、図面とともに次の記載がある。

「【0002】
【従来の技術】近年、多数のユーザにより複数のコンピュータが利用される環境下において、データやソフトウエア等のソフト資源、又はプリンタ、モデム等のハード資源を共有させるために、コンピュータ同士を接続しネットワーク化することが一般的になっている。このようなネットワーク上においては、コンピュータにプリンタやデータベース等を共有して使用する場合が一般的であり、ホストコンピュータからの要求に対して、プリンタやデータベース等に対する処理を一括して行なわせるために、サーバと呼ばれるコンピュータが設置される。例えば、複数のホストコンピュータ(以後、「クライアント」という)にプリンタを共有させて使用する場合、プリンタサーバが設けられる。プリンタサーバは、プリンタを共有するサービスを提供するコンピュータであり、クライアントからの要求に応じてプリンタの動作の設定や変更を行なう機能を有する。」

「【0027】(第1の実施形態)本発明のプリンタ制御装置は、ネットワークと、ネットワークに接続したプリンタサーバマシン(以後、「プリンタサーバ」という)と、ネットワークに接続したホストコンピュータマシン(以後、「クライアント」という)と、ネットワークを介してプリンタサーバに接続した双方向通信が可能な単独又は複数のプリンタを備えたプリンタサーバシステム上で作動する。
【0028】図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタ制御装置の構成を説明するブロック図である。本発明の一実施形態に係るプリンタ制御装置は、図1に示すように、プリンタサーバ上に本発明の2つのプリンタA9及びプリンタB10がローカルポートに設置されており、ネットワーク上の共有プリンタとなっている。プリンタA9及びプリンタB10にはそれぞれ、プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8が設置される。プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8はそれぞれプリンタA及びプリンタB専用の言語モニタであり、言語モニタは各プリンタと通信を行う機能を有する。通信を行った結果はプリンタ情報データベース6に記録され、プリンタの動作や設定に変更があった等の旨のプリンタ情報を、プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8から受ける度に随時更新されている。
【0029】メイン制御部1は、サーバ上のプリンタサーバ11及びプリンタ情報データベース6と通信する主要制御装置である。また、係るメイン制御部1は、ネットワークプリンタに関する基本フレームを形成し、プリンタの動作の状態をプリンタサーバ11上のディスプレイに表示するために必要な部品を、画像部品群4とHTMLファイル群5として管理している。
【0030】また、プリンタサーバ11は、プリンタサーバとしての機能とWebサーバとしての機能とを兼ね備えたものであり、係るWebサーバはインタフェースが公開されているものである。係るプリンタサーバ11を介して、クライアント上に設置されたブラウザ12が動作し、メイン制御部1が、使用を希望するプリンタの指定及びプリンタ情報の取得要求をブラウザ12から受け取ると、対応するプリンタの動作の状態を取得する状態監視部3を呼び出し実行される。同様に、メイン制御部1がクライアント上のブラウザ12から、プリンタの指定、プリンタの動作設定、又はプリンタの動作の更新の要求を受けると、対応するプリンタの動作の設定値を指定又は更新を行う設定制御部2を呼び出し、係る作業が実行される。また、クライアント上に、専用の制御装置等の設置は一切必要なく、ブラウザ12が動作する環境であればよい。
【0031】設定制御部2及び状態監視部3はプリンタの機種毎に依存する部分を処理するため、プリンタの機種毎に準備される。プリンタの機種の追加が必要になった際には、設定制御部2及び状態監視部3を追加すれば、メイン制御部1が自動的に設定制御部2及び状態監視部3を検出して呼び出し、実行する。
【0032】設定制御部2はメイン制御部1から呼び出され起動し、プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作設定に関するプリンタ情報を読みとり表示する。また、ユーザの希望によりプリンタの設定を変更する必要が生じた場合、サポートするプリンタの機種によってプリンタの設定に関する情報は異なるため、設定制御部2はプリンタの機種に応じて作成されたものである。また、状態監視部3もまた設定制御部2と同様にメイン制御部1から呼び出され起動し、プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みとり表示する。サポートするプリンタの機種によってプリンタの動作に関する情報は異なるため、設定制御部2はプリンタの機種に応じて作成されたものである。」

「【0035】メイン制御部1がプリンタサーバ11から呼び出され起動すると、フレームの初期化が行われる(ステップS21)。本ステップで使用する内部情報やワークエリアの設定などの準備作業が完了すると、基本フレームの作成を行なう(ステップS22)。次に、ブラウザ12が表示する基本のフレームである左フレームG03、右フレームG04、及び上段フレームG06を作成する。上段フレームG06上にはロゴマークG05を表示する。左フレームG03上には、表紙表示ボタンG07、状態表示ボタンG08、設定表示ボタンG09、ヘルプ表示ボタンG10、及びバージョン表示ボタンG11を配置する。右フレームG04には、初期状態として表紙を表示する。基本フレームの作成が完了すると、プリンタサーバ11上に設置され、本実施形態に係るネットワークのオペレーショニングシステム(OS)がサポートするプリンタ検索を実行する(ステップS23)。係る検索の検索方法は、OSが公開されているインタフェースを用いて、プリンタの一覧を取得し、それを元に、各プリンタをネットワークに追加して設置した際にレジストリと呼ばれるデータエリアに書き込まれたプラグイン情報と比較して判定する。プラグイン情報に関する一例を図10に示す。図10に示すように、各プリンタの名称と対応して命名された状態監視部名1100、及び設定制御部の名称と対応して命名された設定制御部名1101が所定の場所に記録されている。検索したプリンタの名称は、プリンタ選択部分G02にリストとして表示し、クライアントマシンのユーザが、ユーザの使用するプリンタを指定できるようにする。ユーザによりプリンタの指定があったことを検知すると、決定プリンタ記録を行う(ステップS210)。プリンタの指定がなかった場合には、表紙表示の操作を検知すると右フレームG4に表紙を表示する(ステップS211)。表紙表示の操作を検知しなかった場合には、プリンタの状態表示の操作を検知すると、記録されたプリンタに対応するレジストリを参照することにより指定された状態監視部3を呼び出し、プリンタの状態表示の処理を行い、右フレームG4部分にプリンタの動作の状態を表示する(ステップS212)。プリンタの状態表示の操作を検地しなかった場合には、プリンタの設定表示の操作を検知しプリンタの動作の設定制御部2を呼び出し、プリンタの動作変更処理(ステップS213)を行う為に右フレームG4に設定表示を行う。さらに、ヘルプ表示の操作を検知した場合には、ヘルプ表示を行い、右フレームG4に使用方法や関連サイトへのリンク情報を記述したヘルプを表示する(ステップS214)。バージョン情報の表示操作を検知した場合には、バージョン・著作権などを右フレームG4に表示する(ステップS215)。」

「【0037】状態監視部3は、図3に示されるように、最初に右フレームG4の初期表示処理を行う(ステップS30)。次に、プリンタ情報を管理しているプリンタ情報データベース6(図1に示されている)を参照し当該プリンタの状態を検索する。エラーが発生していた場合は、対応するエラーIDを確認してエラー情報としてエラー発生メッセージと画像を表示する(ステップS35・S36)。画像に関しては、別途準備された画像部品群4を使用する。その際、対応するファイルの検索を行うにあたってはファイル名を参照する。また、図9に、一例として、エラーが発生した際のエラー情報に対応したエラー発生メッセージG22及びその際に使用する画像部品群G23を示す。一方、エラーが発生していない場合は、通常の状態用のIDを確認して、対応するエラー発生メッセージG22と画像とを表示する(ステップS33・S34)。次に、汎用のインタフェースを用いて現在の時間を取得しプリンタ情報取得時間として表示する(ステップS37)。続いて、構成情報等の付随データ取得し表示する(ステップS38・S39)。さらに、同一のフレーム上に配置されたプリンタの状態取得ボタンを監視して、クライアントを利用するユーザがプリンタの動作に関する操作を行ったことを検知した場合には、プリンタ情報データベース6を参照しプリンタの動作に関して表示されるプリンタ情報の更新を行う。」

上記記載から、引用文献3には、以下の発明(以下、「引用文献3発明」という。)が記載されている。

「プリンタ制御装置であって、
プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8はそれぞれプリンタA及びプリンタB専用の言語モニタであり、言語モニタは各プリンタと通信を行う機能を有し、
通信を行った結果はプリンタ情報データベース6に記録され、プリンタの動作や設定に変更があった等の旨のプリンタ情報を、プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8から受ける度に随時更新され、
クライアント上に設置されたブラウザ12が動作し、メイン制御部1が、使用を希望するプリンタの指定及びプリンタ情報の取得要求をブラウザ12から受け取ると、対応するプリンタの動作の状態を取得する状態監視部3を呼び出し実行し、
状態監視部3もメイン制御部1から呼び出され起動し、プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みとり表示し、
プリンタの名称は、プリンタ選択部分G02にリストとして表示し、クライアントマシンのユーザが、ユーザの使用するプリンタを指定できるようにし、ユーザによりプリンタの指定があったことを検知すると、決定プリンタ記録を行い、
ブラウザ12から、プリンタの状態表示の操作を検知すると、記録されたプリンタに対応するレジストリを参照することにより指定された状態監視部3を呼び出し、プリンタの状態表示の処理を行い、右フレームG4部分にプリンタの動作の状態を表示し、
状態監視部3は、プリンタ情報を管理しているプリンタ情報データベース6を参照し当該プリンタの状態を検索する
プリンタ制御装置。」

(4)引用文献4
引用文献4には、図面とともに次の記載がある。

「【0002】
従来、この種のステータス情報取得制御装置は、コンピュータに組み込まれ、このコンピュータに接続されたプリンタに同プリンタが認識可能な印刷データなどを送出するプリンタドライバにて構成されている。この印刷データは、アプリケーションやオペレーティングシステムからの印刷要求にかかる印字データを入力して変換したものであり、この変換が行われることによりアプリケーションやオペレーティングシステムからの印刷を実現可能にしている。このプリンタドライバは、アプリケーションあるいはオペレーティングシステムが印刷要求をするに際して、このアプリケーションあるいはオペレーティングシステムによって起動される。そして、上述した印字データの入力を行なう。また、起動されたプリンタドライバは、プリンタと所定のハンドシェイクを行いつつ双方向通信を実現し、コンピュータ側で設定されたこのプリンタの諸設定データを送信するとともに、プリンタ側のステータス情報や制御情報を受信している。
【0003】
このプリンタドライバが実行するプリンタのステータス情報や制御情報の受信は、アプリケーションやオペレーティングシステムからの印字データの印刷要求に付随するステータス情報や制御情報の読み出し要求に基づいて行われる。従って、プリンタドライバは、このアプリケーションやオペレーティングシステムからプリンタのステータス情報や制御情報の読み出し要求を受け付けると、プリンタとの交信を開始し、プリンタ側に対してステータス情報や制御情報の送信を要求する。プリンタはこの要求に応じてプリンタの状態を検索し、ステータス情報や制御情報を生成する。そして、この生成したステータス情報や制御情報をプリンタドライバに送出する。プリンタドライバはこの送出されたステータス情報や制御情報を取得し、このステータス情報や制御情報から所定のプリンタ情報を構成し、アプリケーションあるいはオペレーティングシステムがプリンタの状態を認識可能にするとともに、所定の画面に表示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のプリンタドライバにて構成されるステータス情報取得制御装置においては、アプリケーションあるいはオペレーティングシステムからの印刷要求に伴なってプリンタドライバが起動されると、その都度、プリンタドライバはプリンタと交信し、ステータス情報や制御情報を取得していた。この交信やプリンタ側にてステータス情報や制御情報を生成する時間は、長時間になる場合があり、すぐに印刷をしたいというユーザにとっては、この時間が無駄になっていた。」

「【0019】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるステータス情報取得制御プログラムの機能ブロック図をこのステータス情報取得制御プログラムを適用するコンピュータシステムに併せて示している。同図において、コンピュータシステム10は、ステータス情報取得制御プログラムPがコンピュータ本体20に実現させる各機能をコンピュータ本体20内部の記憶領域に格納する。そして、コンピュータ本体20は適宜このプログラムを記憶領域から読み出してはコンピュータの所定のハードウェアを制御し、接続するプリンタ30のステータス情報の取得を制御可能になっている。
【0020】
このステータス情報取得制御プログラムPは、取得機能F1と、格納取得機能F2と、検出機能F3と、取得制御機能F4とから構成されている。ここで、取得機能F1は、プリンタ30にステータス情報の要求を出力し、プリンタ30はこの要求に対応したステータス情報をこの取得機能F1に送出する。そして、格納取得機能F2は、取得機能F1にプリンタ30から送出されたステータス情報を入力しつつ、所定の記憶領域Mにこの入力したステータス情報を格納する。また、格納取得機能F2は、記憶領域Mに格納されたステータス情報を読み出して取得可能になっている。かかる動作を前提とし、コンピュータ本体20内部で動作するアプリケーションプログラムあるいはオペレーティングシステムプログラムから構成される取得要求先A1?Anにてプリンタ30のステータス情報の取得要求が発生すると、この取得要求は検出機能F3にて受け付けられる。
【0021】
そして、取得要求を受け付けた検出機能F3は、この取得要求を出力した要求先のプログラム種類や、取得要求が発生したインターバルΔtなどの状況を検出する。そして、この状況を取得制御機能F4に通知する。この通知を受けた取得制御機能F4は、取得機能F1によって接続するプリンタ30からステータス情報を取得させてステータス情報Sを生成し要求先A1?Anに提供するか、あるいは、格納取得機能F2によって記憶領域Mに格納されているステータス情報を取得させてステータス情報Sを生成し要求先A1?Anに提供するかを制御する。この制御は、上述したように取得要求があった状況を勘案して実行される。この状況を勘案するとは、高速化が必要とされる場合は、記憶領域Mからステータス情報を取得して提供するし、プリンタ30の最新のステータス情報が必要とされる場合は、プリンタ30からステータス情報を取得して提供することに該当する。具体的な状況の一例としては、要求先A1?Anの要求発生時刻差分Δtの大きさや、要求先A1?Anのプログラム種類が観念される。」

「【0029】
一方、このようなコンピュータシステム10を使用して印刷処理を実行する場合、コンピュータ本体20内では所定のプログラムが実行されることになる。この所定のプログラムはハードディスクドライブ20a3に格納されており、このハードディスク20a3に格納されたプログラムの構成を図4に示す。同図において、所定のプログラムのうち、基本プログラムとして稼働しているのはオペレーティングシステム20a31(OS)であり、このオペレーティングシステム20a31にはディスプレイ21での表示を行わせるディスプレイドライバ20a32(DSP DRV)とプリンタ30に印刷出力を行わせるプリンタドライバ20a33(PRT DRV)が組み込まれている。」

「【0031】
上述したようにプリンタ30には、プリンタドライバ20a33を介してアプリケーション20a34の処理結果が印刷データとして出力され、同プリンタ30は色インクを用いて印刷用紙上にドットを付すことにより、対応する画像を印刷する。また、このプリンタドライバ20a33はアプリケーション20a34やオペレーティングシステム20a31から起動されることになり、この起動時であって、プリンタ30に対し印刷データなどを送出する前に、プリンタ30の異常状態や正常状態の態様を示すステータス情報を取得する処理を実行する。そして、取得されたステータス情報はハードディスク20a3でオペレーティングシステム20a31が格納されている領域の一部の領域に確保されているレジストリ20a35に保存される。また、プリンタドライバ20a33は、このレジストリ20a35に保存したステータス情報を画面の表示用データに変換し、所定のステータス情報表示画面をディスプレイドライバ20a33を介してディスプレイ21に表示させている。」

「【0040】
また、不正フラグR3は、プリンタドライバ20a33がプリンタ30との交信しているときに、通信異常などが発生し、ステータス情報が正常に取得できなかった場合にフラグがオンとなり「1」がこの属性に書込まれる。そして、正常にステータス情報が取得された場合には「0」が書込まれる。図に示す場合においては、取得時刻R1「1999年9月9日13:30:19」にプリンタ30と交信してステータス情報を取得してるときに何らかの異常が発生していることを示している。このように、プリンタ30から取得されたステータス情報R2は、制御情報である取得時刻R1や不正フラグR3とともに、プリンタ30から取得された時点でレジストリ20a35に格納されることになる。」

「【0042】
図8は、上述したプリンタドライバ20a33が実行するステータス情報取得制御処理の処理内容について、その概略をフローチャートにより示している。同図において、プリンタドライバ20a33は、アプリケーション20a34あるいはオペレーティングシステム20a31によって起動されるとともに、この起動に伴なって、プリンタ30のステータス情報を起動元のアプリケーション20a34あるいはオペレーティングシステム20a31に提供する(ステップS100)。アプリケーション20a34にて起動される場合には、エディタアプリケーションにて文書を印刷する場合などが該当し、オペレーティングシステム20a31にて起動される場合は、プリンタ30の各種プロパティの設定を行なう場合に該当する。」

「【0050】
全てのステータス情報についての取得が完了していない場合は、ステップS315aに戻り、次のステータス情報の送出を要求する。一方、ステップS315cにて通信エラーを検出すると、不正フラグをONにする(ステップS315i)。この不正フラグがONになる他の状況としては、ステップS315aにてステータス情報の送出をプリンタ30に要求しても、なんらの回答がなく所定の時間が経過してしまった場合のタイムアウトの状況がある(ステップS315h)。ここで、全てのステータス情報について取得が完了すると、不正フラグの状態を確認する。そして、この不正フラグがONに制御されていない場合は、不正フラグをOFFにする(ステップS315f)。最後に、レジストリ20a35の取得時刻R1に格納するプリンタ交信処理の終了した現在時刻を取得する(ステップS315g)。そして、これらのステータス情報、不正フラグおよび取得時刻はレジストリ20a35に格納される。
【0051】
図12は、ディスプレイ21にステータス情報を表示させるステップS400の表示処理の処理内容をフローチャートにより示している。同図において、最初に、上述した取得処理のステップS320あるいはS325にてレジストリ20a35に書込まれた、あるいは、検索された最新のステータス情報を読み出す(ステップS405)。そして、接続要求フラグの状態を確認し(ステップS410)、接続要求フラグがONであれば、「リアルタイムデータ」というコメントを付加し(ステップS415)、読み出したステータス情報とともに、表示用のデータを生成する(ステップS416)。そして、ディスプレイドライバ20a32に送出し、所定の画面をディスプレイ21に表示させる(ステップS420)。一方、接続要求フラグがOFFであって、レジストリ20a35に既に格納されていたステータス情報を読み出した場合には、「レジストリデータ」というコメントを付加し(ステップS425)、読み出したステータス情報とともに、表示用のデータを生成する(ステップS416)。そして、ステップS420にて上述したのと同様にディスプレイドライバ20a32に送出する。 」

したがって、引用文献4には、次の発明(以下、「引用文献4発明」という。)が記載されている。

「コンピュータであって、
プリンタが認識可能な印刷データなどを送出するプリンタドライバを有し、
プリンタドライバは、プリンタと所定のハンドシェイクを行いつつ双方向通信を実現し、
プリンタドライバが実行するプリンタのステータス情報や制御情報の受信は、アプリケーションからの印字データの印刷要求に付随するステータス情報の読み出し要求に基づいて行われ、
従って、プリンタドライバは、このアプリケーションからプリンタのステータス情報の読み出し要求を受け付けると、プリンタとの交信を開始し、プリンタ側に対してステータス情報の送信を要求し、
プリンタはこの要求に応じてプリンタの状態を検索し、ステータス情報や制御情報を生成し、そして、この生成したステータス情報をプリンタドライバに送出し、
プリンタドライバはこの送出されたステータス情報を取得し、
このステータス情報から所定のプリンタ情報を構成し、
アプリケーションがプリンタの状態を認識可能にするとともに、所定の画面に表示する、
コンピュータ。」

(5)引用文献5
引用文献5には、図面とともに次の記載がある。

「【0147】
管理PC1には、アプリケーションプログラムの一つとして、プリンタ管理サーバ21がインストールされている。
このプリンタ管理サーバ21は、被管理PC2?4からPC情報およびプリンタ情報を取得し、管理PC1が備えるハードディスク装置23(以下、HDD23と称す)内のプリンタ管理データファイル25に格納、管理する処理や、プリンタ管理データファイル25に格納、管理されているPC情報およびプリンタ情報に基づいて表示用情報を作成し、表示用情報をHDD23内のウェブページデータファイル27として出力する処理などを実行するプログラムモジュールである。プリンタ管理サーバ21が被管理PC2?4からPC情報およびプリンタ情報を取得するタイミングや、その他、プリンタ管理サーバ21の各種動作条件を規定する設定データは、HDD23内の設定データファイル26に保存されている。」

「【0149】
このようなプリンタ管理サーバ21を管理PC1上で動作させることにより、この管理PC1が、本発明でいう管理コンピュータとして機能する。
一方、被管理PC2には、アプリケーションプログラムの一つであるプリンタ管理エージェント31と、同じくアプリケーションプログラムの一つであるプリンタ管理モニター33がインストールされている。
【0150】
プリンタ管理モニター33は、被管理PC2が備えるハードディスク装置35(以下、HDD35と称す)内のPJLコマンドファイル36からPJLコマンドを読み出して、そのPJLコマンドをプリンタ11?13に与えることにより、プリンタ11?13からプリンタ情報を取得し、プリンタ情報をプリンタデータファイル37に格納する処理を実行するプログラムモジュールである。また、プリンタ管理エージェント31は、プリンタ管理モニター33がプリンタデータファイル37に格納したプリンタ情報を読み出し、管理PC1へと提供(送信)する処理を実行するプログラムモジュールである。プリンタ管理エージェント31およびプリンタ管理モニター33の各種動作条件を規定する設定データは、HDD35内の設定データファイル38に保存されている。
【0151】
これらプリンタ管理エージェント31およびプリンタ管理モニター33を中心にプリンタデータ取得部39が構成され、これらプリンタ管理エージェント31およびプリンタ管理モニター33を被管理PC2上で動作させることにより、この被管理PC2が本発明でいう被管理コンピュータとして機能する。」

「【0166】
次に、この画像形成装置情報管理システムの動作態様について説明する。
まず、被管理PC2?4において実行されるプリンタ管理モニター33による処理について、図9のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、被管理PC2?4の起動に伴って開始され、その後、被管理PC2?4の電源が落とされるまで繰り返し実行される処理である。なお、以下の説明では、被管理PC2が実行する処理として説明するが、被管理PC3,4においても全く同様の処理が実行される。
【0167】
この処理を開始すると、被管理PC2は、まず、タイマーにセットされた時間になるまで待機し(S101:NO)、タイマーにセットされた時間になったら(S101:YES)、プリンタ情報の一部となる被管理PC2の情報をファイル(プリンタデータファイル37)に出力する(S103)。
【0168】
S103の処理で出力される情報としては、“IP address”、“PC name”、“Number of Printers”、“Version”、“Date&Time”といった項目について情報が出力される。“IP address”は被管理PC2に割り当てられたネットワーク上の論理アドレスを示す数値列、“PCname”は被管理PC2に付与された名称、“Number of Printers”は被管理PC2にローカル接続されたプリンタの総数、“Version”は被管理PC2で動作しているプリンタ管理モニター33のバージョン番号、“Date&Time”は被管理PC2がそれぞれにローカル接続されたプリンタからプリンタ情報を取得した日時(本処理を実施した日時)である。
【0169】
続いて、被管理PC2にローカル接続されたプリンタ11?13を対象にして、コマンドファイルを未送信のプリンタを1台選択し(S105)、PJLコマンドファイル36から読み出したPJLコマンドを送信する(S107)。そして、対象プリンタから送信されてくる返事を受信(リードバック)して、プリンタ情報の一部となるプリンタ11?13の情報をファイル(プリンタデータファイル37)に出力する(S109)。
【0170】
S109の処理で出力される情報としては、“Printer.No”、“Printer Name”、“Port Name”、“ROM Vers”、“Ser.No”、“Drum Life”、“Page count”といった項目について情報が出力される。“Printer.No”は被管理PC2にローカル接続されたプリンタ11?13に割り当てられた連番、“PrinterName”は各プリンタ11?13の機種名、“Port Name”は各プリンタ11?13が接続された入出力ポート名、“ROM Vers”は各プリンタ11?13が備えるROMのバージョン番号、“Ser.No”は各プリンタ11?13のシリアル番号、“Drum Life”は各プリンタ11?13が備えるドラムの耐用残回数、“Page count”は各プリンタ11?13における印刷枚数である。なお、PJLコマンドファイル36には複数のPJLコマンドが記述されていて、それら複数のPJLコマンドすべてが各プリンタ11?13に対して与えられるが、プリンタの機種によっては、それら複数のPJLコマンドすべてに対応する情報を返すことができるとは限らず、一部のPJLコマンドについては、対応する情報を返せないこともある。そのため、プリンタ情報の内容は、プリンタの機種によって増減し、PJLコマンドファイル36に記述されたPJLコマンドのうち、プリンタの返信できるものがプリンタ情報として出力される。
【0171】
これらS105?S109の処理は、すべてのプリンタ11?13を対象にして順に実行される処理であり、すべてのプリンタ11?13にコマンドファイルを送信していない場合は(S111:NO)、S105の処理へと戻って、次のプリンタに対する処理を行う。また、すべてのプリンタ11?13にコマンドファイルを送信した場合は(S111:YES)、S101の処理へと戻って、以後は、再びタイマーにセットされた時間になるまで待機するところから本処理を
繰り返す。
【0172】
以上の処理により、被管理PC2が備えるプリンタデータファイル37には、ほぼ定期的に、被管理PC2の情報およびすべてのプリンタ11?13の情報で構成されたプリンタ情報が保存されることになる。なお、このプリンタ情報は、例えば、図23に示すようなテキスト形式のデータとして出力される。」

「【0267】
その結果、プリンタ管理モニター33はクライアントPCにローカル接続されたプリンタからプリンタ情報を取得し、プリンタ管理エージェント31は管理PC1からの要求を受け付ける状態で待機する。」

したがって、引用文献5には、次の発明(以下、「引用文献5発明」という。)が記載されている。

「管理PC1及び被管理PC2であって、
管理PC1には、アプリケーションプログラムの一つとして、プリンタ管理サーバ21がインストールされ、
プリンタ管理サーバ21は、プリンタ情報に基づいて表示用情報を作成し、表示用情報をHDD23内のウェブページデータファイル27として出力し、
被管理PC2には、アプリケーションプログラムの一つであるプリンタ管理エージェント31と、同じくアプリケーションプログラムの一つであるプリンタ管理モニター33がインストールされ、
プリンタ管理モニター33は、PJLコマンドをプリンタ11?13に与えることにより、プリンタ11?13からプリンタ情報を取得し、プリンタ情報をプリンタデータファイル37に格納し、
プリンタ管理エージェント31は、プリンタ管理モニター33がプリンタデータファイル37に格納したプリンタ情報を読み出し、管理PC1へと提供(送信)し、
被管理PC2は、タイマーにセットされた時間になったら、被管理PC2にローカル接続されたプリンタ11?13を対象にして、コマンドファイルを未送信のプリンタを1台選択し、
PJLコマンドファイル36から読み出したPJLコマンドを送信し、
そして、対象プリンタから送信されてくる返事を受信して、プリンタ情報の一部となるプリンタ11?13の情報をファイルに出力し、
これらの処理は、すべてのプリンタ11?13を対象にして順に実行され、
管理PC1からの要求を受け付ける状態で待機する、
管理PC1及び被管理PC2。」

(6)引用文献6
引用文献6には、図面とともに次の記載がある。

「【0019】
(第1実施例)
(通信システム2の構成)
図1に示されるように、通信システム2は、複数個のプリンタ10,40と、中継サーバ50と、複数個の端末装置80,90と、を備える。各プリンタ10,40は、LAN(Local Area Networkの略)に接続されており、中継サーバ50及び各端末装置80,90は、インターネットに接続されている。
【0020】
詳しくは後述するが、通信システム2では、端末装置80等から中継サーバ50を介してプリンタ10等にHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のSubcribeコマンドが送信される。そして、プリンタ10等は、Subcribeコマンドによって指示されるタイミングで、Subcribeコマンドによって指示される対象データを、端末装置80等に送信する。Subcribeコマンドの通信及び対象データの通信を実現するために、各デバイス10等は、以下の構成を備える。なお、以下では、Subcribeコマンドのことを「SUBコマンド」と呼ぶ。」

「【0039】
(SUBコマンドの監視)
例えば、各端末装置80,90のユーザ(即ち販売店の従業員)は、プリンタ10又はプリンタ40に関する対象データを取得することを望む場合に、例えば、端末装置80の管理アプリケーションを起動して、SUBコマンドの送信を実行するための各情報を端末装置80に入力する。以下では、ユーザが対象データを取得することを望むプリンタのことを、「対象プリンタ」と呼ぶ。
【0040】
ユーザは、対象プリンタに対応するプリンタID(例えば「PR10」)と、対象データに対応するデータID(例えば「DA1」)と、対象データの値の変化の有無に関する判断処理をプリンタ10に実行させるためのインターバルの時間を示す時間情報(例えば「40min」)と、Flag(例えば「ON」)と、を端末装置80に入力する。
【0041】
ユーザは、時間情報として、任意の時間を指定することができる。後で詳しく説明するが、時間情報が示す時間が長い場合には、対象プリンタが対象データの値の変化の有無に関する判断処理を実行するインターバルが長くなり、時間情報が示す時間が短い場合には、対象プリンタが判断処理を実行するインターバルが短くなる。対象プリンタは、判断処理において対象データの値の変化が有る(例えば印刷枚数の変化が有る)と判断する場合に、対象データの現在値(例えば現在の印刷枚数)を含む対象ファイルを中継サーバ50に送信する。対象プリンタは、判断処理において対象データの値の変化が無い(例えば印刷枚数の変化が無い)と判断する場合に、対象ファイルを送信しない。従って、時間情報が示す時間が長い場合には、対象プリンタから対象ファイルが送信される頻度が低くなり、時間情報が示す時間が短い場合には、対象プリンタから対象ファイルが送信される頻度が高くなる。
【0042】
ユーザは、Flagの値として、「ON」又は「OFF」を指定することができる。ユーザは、対象プリンタから中継サーバ50への対象ファイルの送信が実行された直後に、中継サーバ50から端末装置80への対象ファイルの送信が実行されることを望む場合に、Flagの値として、「ON」を指定する。また、ユーザは、端末装置80から中継サーバ50へのGETコマンドの送信に応じて、中継サーバ50から端末装置80への対象ファイルの送信が実行されることを望む場合に、Flagの値として、「OFF」を指定する。
【0043】
端末装置80は、ユーザによって上記各情報(即ち、プリンタID、データID、時間情報、Flag)が入力されると、入力済みの各情報と、端末装置80自身に対応する端末ID「TE80」と、を含むSUBコマンドを生成する。そして、端末装置80は、生成済みのSUBコマンドを中継サーバ50に送信する。なお、仮に、ユーザが、端末装置80ではなく、端末装置90に各情報を入力する場合には、端末装置90から中継サーバ50にSUBコマンドが送信される。この場合、SUBコマンドは、端末装置80に対応する端末ID「TE80」ではなく、端末装置90に対応する端末ID「TE90」を含む。
【0044】
中継サーバ50のCPU62は、端末装置80等からSUBコマンドを受信する場合に、図5のS10でYESと判断して、S12に進む。S12では、CPU62は、対象プリンタと中継サーバ50との間にXMPP接続が確立されているのか否かを判断する。具体的に言うと、CPU62は、受信済みのSUBコマンドに含まれるプリンタID(例えば「PR10」)に対応付けられている接続状態を、接続状態リスト70(図3参照)から読み出す。そして、CPU62は、当該接続状態が「ONLINE」を示す場合には、XMPP接続が確立されている(即ちS12でYES)と判断してS14に進み、当該接続状態が「OFFLINE」を示す場合には、XMPP接続が確立されていない(即ちS12でNO)と判断してS16に進む(即ちS14をスキップする)。
【0045】
S14では、CPU62は、受信済みのSUBコマンドに含まれる各情報(即ち、プリンタID、端末ID、データID、時間情報、Flag)の中から、プリンタID、端末ID、データID、及び、時間情報を抽出して、抽出済みの各情報を含む新たなSUBコマンドを生成する。即ち、ここで生成される新たなSUBコマンドは、Flagを含まない。Flagは、対象プリンタで利用されないからである。
【0046】
次いで、CPU62は、S12の判断対象のXMPP接続(即ち、対象プリンタと中継サーバ50との間のXMPP接続)を利用して、生成済みのSUBコマンド(即ち、上記の新たなSUBコマンド)を対象プリンタに送信する。なお、XMPP接続が確立される様子、及び、XMPP接続を利用してSUBコマンドを送信する様子については、図9を参照しながら後で詳しく説明する。
【0047】
各プリンタ10,40が接続されているLANは、インターネット通信を仲介するためのNAT(Network Address Translationの略)ルータを備える。そして、NATルータは、対象プリンタと中継サーバ50との間にXMPP接続(即ちいわゆる常時接続)が確立されている状態では、インターネット側(即ち中継サーバ50)からLAN側(即ち対象プリンタ)へのデータ(例えばSUBコマンド)の送信を許容するが、XMPP接続が確立されていない状態では、当該データの送信を禁止する。
【0048】
NATルータの存在を考慮して、本実施例では、中継サーバ50のCPU62は、対象プリンタと中継サーバ50との間にXMPP接続が確立されているのか否かを判断する(S12)。そして、CPU62は、XMPP接続が確立されていると判断する場合(S12でYES)には、生成済みのSUBコマンドを対象プリンタに送信する(S14)。これにより、CPU62は、NATルータを介して、生成済みのSUBコマンドを対象プリンタに適切に送信することができる。
【0049】
詳しくは後述するが、対象プリンタは、中継サーバ50からSUBコマンドを受信すると、SUBコマンドに対応する監視情報を監視テーブル(図1の監視テーブル38参照)に追加して、当該監視情報に従って、対象データの現在値(例えば、印刷枚数、消耗品の残量等)を含む対象ファイルを中継サーバ50に送信する(後述の図7のS106、図8のS150)。これにより、端末装置80等のユーザ(即ち販売店の従業員)は、対象プリンタに関する対象データの現在値を知ることができ、当該現在値に応じたサービス(例えば、印刷媒体の補充サービス、消耗品の交換サービス等)を対象プリンタのユーザに提供することができる。」

「【0061】
中継サーバ50のCPU62は、端末装置80等からGETコマンドを受信する場合に、図5のS30でYESと判断して、S32に進む。S32では、CPU62は、受信済みのGETコマンド内の各情報(即ち、プリンタID、端末ID、データID)に対応付けられているデータ値(例えば図4のデータ値「42201」)を、SUBリスト72から読み出す。そして、CPU62は、当該データ値を含む対象ファイルを生成する。当該対象ファイルは、さらに、受信済みのGETコマンド内のプリンタID、端末ID、及び、データIDを含む。次いで、CPU62は、受信済みのGETコマンドの送信元の端末装置80等に、生成済みの対象ファイルを送信する。」

「【0075】
中継サーバ50のCPU62は、対象プリンタから確認コマンドを受信することを監視している。そして、CPU62は、対象プリンタとのXMPP接続を確立してから、又は、対象プリンタから確認コマンドを受信してから、次の確認コマンドを受信しない状態で、所定期間が経過する場合に、S50でYESと判断して、S52に進む。具体的に言うと、CPU62は、対象プリンタとのXMPP接続を確立することを契機として、タイマをスタートする。そして、CPU62は、対象プリンタから確認コマンドを受信する毎に、タイマをリセットしてリスタートする。CPU62は、タイマの値が所定期間を経過するのか否かを判断することによって、S50の判断を実行することができる。
【0076】
S52では、CPU62は、接続状態リスト70(図3参照)の内容を変更する。具体的に言うと、CPU62は、対象プリンタに対応するプリンタIDに対応付けられている接続状態を、「ONLINE」から「OFFLINE」に変更する。
【0077】
(対象ファイルの監視)
プリンタ10等は、中継サーバ50からSUBコマンドを受信する場合(後述の図7のS104でYESの場合)、又は、SUBコマンドに対応する監視情報に従った判断処理で対象データの値が変化したと判断する場合(後述の図8のS132でNOの場合)に、対象データの現在値を含む対象ファイルを中継サーバ50に送信する。以下では、対象ファイルの送信元のプリンタのことを、「対象プリンタ」と呼ぶ。なお、対象ファイルは、対象データの現在値のみならず、対象プリンタに対応するプリンタIDと、端末IDと、データIDと、を含む。
【0078】
中継サーバ50のCPU62は、対象プリンタから対象ファイルを受信する場合に、S60でYESと判断しで、S62に進む。
【0079】
S62では、CPU62は、受信済みの対象ファイルに含まれる各情報(即ち、プリンタID、端末ID、データID)に対応付けられているFlagの値を、SUBリスト72から読み出す。そして、CPU62は、当該Flagの値が「ON」であるのか否かを判断する。CPU62は、当該Flagの値が「ON」である場合(S62でYES)には、S64に進み、当該Flagの値が「OFF」である場合(S62でNO)には、S66に進む。
【0080】
S64では、CPU62は、受信済みの対象ファイルに含まれる端末IDに対応する端末装置80等に、受信済みの対象ファイルを送信する。具体的に言うと、中継サーバ50は、プリンタ10等と同様に、端末装置80等ともXMPP接続を確立している。従って、CPU62は、NATルータを介して、受信済みの対象ファイルを端末装置80等に適切に送信することができる。」

したがって、引用文献6には、次の発明(以下、「引用文献6発明」という。)が記載されている。

「通信システム2であって、
各端末装置80,90のユーザは、プリンタ10又はプリンタ40に関する対象データを取得することを望む場合に、例えば、端末装置80の管理アプリケーションを起動して、SUBコマンドの送信を実行するための各情報を端末装置80に入力し、
ユーザは、対象プリンタに対応するプリンタIDと、対象データに対応するデータIDと、対象データの値の変化の有無に関する判断処理をプリンタ10に実行させるためのインターバルの時間を示す時間情報と、Flagと、を端末装置80に入力し、
端末装置80は、ユーザによって、各情報(即ち、プリンタID、データID、時間情報、Flag)が入力されると、入力済みの各情報と、端末装置80自身に対応する端末IDを含むSUBコマンドを生成し、
生成済みのSUBコマンドを中継サーバ50に送信し、
中継サーバ50は、端末装置80等からSUBコマンドを受信し、
受信済みのSUBコマンドに含まれるプリンタIDに対応付けられている接続状態を、接続状態リスト70から読み出し、
受信済みのSUBコマンドに含まれる各情報の中から、プリンタID、端末ID、データID、及び、時間情報を抽出して、抽出済みの各情報を含む新たなSUBコマンドを生成し、
生成済みのSUBコマンドを対象プリンタに送信し、
対象プリンタは、中継サーバ50からSUBコマンドを受信すると、SUBコマンドに対応する監視情報に従って、対象データの現在値を含む対象ファイルを中継サーバ50に送信し、
端末装置80等のユーザは、対象プリンタに関する対象データの現在値を知ることができ、
中継サーバ50のCPU62は、当該Flagの値が「ON」である場合、受信済みの対象ファイルに含まれる端末IDに対応する端末装置80等に、受信済みの対象ファイルを送信する、
通信システム2。」

(7)引用文献7
引用文献7には、図面とともに次の記載がある。

「【0028】
[PCの動作] 続いて,本形態の画像処理システム100において,MFP20に印刷を行わせる際の,PC10の動作について,図2のブロック図を参照しつつ説明する。なお,図2中,グラフィックエンジン51,スプーラ52は,OSの一部として提供される。
【0029】
図2中,デバイスドライバ40は,MFP20用のプリンタドライバであって,印刷対象となる画像データの加工処理や,加工処理が反映された画像データに基づく印刷データの生成処理を行う。加工処理としては,例えば,ウォータマーク,ヘッダー,フッター等の合成,拡大,縮小等の倍率変更,画像回転,2in1,4in1等の集約が該当する。
【0030】
また,ステータスモニタ41は,PC10と通信可能に接続する全てのMFP(本形態ではMFP20,21,22)の状態情報を定期的に取得し,取得した状態情報をユーザに閲覧可能に表示する。具体的に,ステータスモニタ41は,稼働状況(実行中,待機状態,スリープ状態等)や,MFPにエラーが発生している場合にはそのエラーの種類を,状態情報として取得する。本形態では,ステータスモニタ41がデバイスメーカーから提供されるが,OSの一部として提供されてもよい。ステータスモニタ41の動作手順については後述する。」

「【0032】
スプーラ52は,デバイスドライバ40によって生成された印刷データを一時的に格納し,印刷データを順次に指定されたMFPに出力する機能を有するモジュールである。本明細書において「デバイスドライバ40が印刷データをMFP20に送信する」と記載した場合,それは「デバイスドライバ40が印刷データをスプーラ52に格納する」ことを意味し,実際にスプーラ52によってMFP20に印刷データが送信されたことまでは意味しない。」

「【0035】
デバイスドライバ40は,印刷データの生成後,当該印刷データをスプーラ52に格納する。印刷データがスプーラ52に格納されると,スプーラ52は格納されている印刷データをMFP20に送信する。印刷データを受信したMFP20は,その印刷データに基づいて印刷を行う。
【0036】
続いて,本形態の画像処理システム100において,MFP20のエラー情報をステータスモニタ41で報知する際の,PC10の動作について,図3のシーケンス図を参照しつつ説明する。なお,図3中,ステータスモニタ41については,MFP20の状態を監視する管理部41Aと,MFP20のエラー情報を報知する報知部41Bとに分けて説明する。なお,管理部41Aと報知部41Bとは,別モジュールであってもよいし,同一モジュールであってもよい。
【0037】
本形態の画像処理システム100にてMFP20のエラー情報をPC10で報知する際には,先ず,ステータスモニタ41の管理部41Aの起動時に,管理部41AがOS50から監視対象のデバイスドライバの情報であるドライバ情報を取得する。ドライバ情報は,レジストリ等のOS50が保有する設定保存領域に記憶される。ドライバ情報には,例えば,ドライバの種類や,接続インターフェースの種類が含まれる。ドライバ情報は,例えば,インストール時のインストーラによって,あるいはデバイスドライバの起動時にデバイスドライバ自身によって,設定保存領域に記憶される。
【0038】
さらにステータスモニタ41の管理部41Aは,プリンタドライバがあった場合,OS50に対して,監視対象のプリンタドライバを使用するジョブが登録された際にジョブの登録があったことを通知するように設定する。以下,この通知を「ジョブ登録通知」とする。エラー報知は,デバイスドライバごとに行われるため,通知設定はプリンタドライバごとに行われる。例えば,PC10に,MFP20用のプリンタドライバが組み込まれている場合には,MFP20用のプリンタドライバを使用するジョブが登録された場合に通知するように設定する。OS50は,通知設定がなされると,スプーラ52に印刷ジョブが格納された際にジョブ登録通知を出力する。
【0039】
なお,スキャナドライバの場合には,スキャナドライバが読み取りデータを記憶する記憶領域を確保し,さらに読み取り状況を当該記憶領域に記憶する。ステータスモニタ41の管理部41Aは,スキャナドライバの記憶領域から読み取り状況を取得し,スキャンジョブの開始および終了を検知する。なお,スキャンジョブが投入された際,スキャナドライバからステータスモニタ41の管理部41Aに対してジョブ登録通知を出力する構成であってもよい。スキャンジョブであった場合の動作については説明を省略する。
【0040】
ステータスモニタ41の管理部41AがOS50に対して通知設定を行った後,ステータスモニタ41の監視対象となる全てのデバイスに対して,定期的な状態の問合せを開始する。すなわち,管理部41Aは,MFP20の状態の監視を開始する。なお,ステータスモニタ41は,管理部41AによってMFP20の状態の監視を開始するものの,報知部41Bによるエラー情報の報知は,管理部41Aによって報知が許可されるまで行わない。エラー情報の報知は,初期状態では許可されていない。
【0041】
その後,PC10に監視対象のデバイスドライバを利用する印刷ジョブが登録されると,OS50からステータスモニタ41に対してジョブ登録通知が出力される。ステータスモニタ41の管理部41Aは,そのジョブ登録通知を受け付けると,当該通知を受け付けてから所定時間が経過するまでの期間中,報知部41Bによるエラー情報の報知を許可する。
【0042】
ステータスモニタ41の報知部41Bは,管理部41Aによって報知が許可されると,管理部41Aが取得したMFP20の最新の状態情報に基づくエラー情報を報知する。報知部41Bは,管理部41AがMFP20の状態情報を取得するたびに,最新のエラー情報を報知する。なお,報知部41Bによるエラー情報の報知態様としては,例えば,表示部16へのポップアップ表示が該当する。この他,警告音出力等を行ってもよい。また,例えば,ダイアログボックスを点滅表示させてもよい。」

【図2】

したがって、引用文献7には、次の発明(以下、「引用文献7発明」という。)が記載されている。

「画像処理システム100であって、
ステータスモニタ41は、MFPの状態情報を定期的に取得し、取得した状態情報をユーザに閲覧可能に表示し、
ステータスモニタ41は、稼働状況(実行中、待機状態、スリープ状態等)や、MFPにエラーが発生している場合にはそのエラーの種類を、状態情報として取得し、
スプーラ52は、印刷データを順次に指定されたMFPに出力し、
印刷データを受信したMFP20は、その印刷データに基づいて印刷し、
ステータスモニタ41は、MFP20の状態を監視する管理部41Aと、MFP20のエラー情報を報知する報知部41Bとを有し、
管理部41Aが、監視対象となる全てのデバイスに対して,定期的な状態の問合せを開始し、
報知部41Bは、管理部41AがMFP20の状態情報を取得するたびに、最新のエラー情報を表示部16へのポップアップ表示として行う、
画像処理システム100。」

(8)引用文献8
引用文献8には、図面とともに次の記載がある。

「【0043】
ステータス取得部31は、PC1と双方向通信可能な機器、すなわちプリンタ3のステータスを要求し取得する機能を有する。ステータス表示部32は、ステータス取得部31がプリンタ3から取得したステータスに応じたメッセージ等を表示する機能を有する。」

したがって、引用文献8には、次の発明(以下、「引用文献8発明」という。)が記載されている。

「PC1であって、
ステータス取得部31は、プリンタ3のステータスを要求し取得し、
ステータス表示部32は、ステータス取得部31がプリンタ3から取得したステータスに応じたメッセージ等を表示する、
PC1。」

(9)引用文献9
引用文献9には、図面とともに次の記載がある。
「【0041】
「お気に入り」タブ42aは、過去に「利用可能プリンタ一覧」タブ42bで選択されたことのあるプリンタ3の識別子が一覧表示されるタブである。「お気に入り」タブ42aでユーザが目的のプリンタ3の識別子をマウスでクリックすると、選択した識別子の背景色が変化することにより、その識別子が選択状態になる。 図中のプリンタ名及びIPアドレスは識別子の一例である。なお、識別子はプリンタ名及びIPアドレスのいずれか一方のみであってもよい。また、識別子はプリンタ3を識別できる情報であればプリンタ名やIPアドレスに限られない。
【0042】
「利用可能プリンタ一覧」タブ42bは、過去に選択されたことのあるプリンタ3であるか否かによらず、PC2と同じサブネットに接続されているプリンタ3のうち利用可能なプリンタ3の識別子が一覧表示されるタブである。「利用可能プリンタ一覧」タブ42bがユーザによりクリックされると、ユニバーサルプリンタドライバ30はPC2と同じサブネットに接続されているプリンタ3を検索し、制御可能なプリンタ3の識別子を「利用可能プリンタ一覧」タブ42bに一覧表示する。
【0043】
「利用可能プリンタ一覧」タブ42bにおいて、ユーザは二つの方法によって目的のプリンタ3の選択を行うことができる。一つはマウスで識別子をクリックすることによって選択する方法であり、もう一つは目的のプリンタ3においてそのプリンタ3の状態を変更した後、プリンタ選択画面42の「再度検索を実行」ボタン42cをクリックすることによって選択する方法(以下、単に「再検索することによって選択する方法」という)である。後者の方法についての説明は後述する。
【0044】
「お気に入り」タブ42a、又は、「利用可能プリンタ一覧」タブ42bにおいて、識別子が選択状態にされている状態で、ユーザが[選択したプリンタで印刷]ボタン42dをクリックすると、選択状態にされている識別子に対応するプリンタ3がユニバーサルプリンタドライバ30の制御対象のプリンタ3として設定される。そして、プリンタ選択画面42が閉じ、図4に示す印刷条件設定画面45が表示される。」

(10)引用文献10
引用文献10には、図面とともに次の記載がある。

「【0036】
「お気に入り」タブ42aは、過去に「利用可能プリンタ一覧」タブ42bで選択されたことのあるプリンタ3の識別子が一覧表示されるタブである。「お気に入り」タブ42aでユーザが目的のプリンタ3の識別子をマウスでクリックすると、選択した識別子の背景色が変化することにより、その識別子が選択状態になる。 図中のプリンタ名及びIPアドレスは識別子の一例である。なお、識別子はプリンタ名及びIPアドレスのいずれか一方のみであってもよい。また、識別子はプリンタ3を識別できる情報であればプリンタ名やIPアドレスに限られず、例えばプリンタ3のホスト名であってもよい。
【0037】
「利用可能プリンタ一覧」タブ42bは、過去に選択されたことのあるプリンタ3であるか否かによらず、PC2と同じサブネットに接続されているプリンタ3のうち利用可能なプリンタ3の識別子が一覧表示されるタブである。 「利用可能プリンタ一覧」タブ42bがユーザによりクリックされると、ユニバーサルプリンタドライバ30はPC2と同じサブネットに接続されている各プリンタ3にIPアドレスやプリンタ名などのプリンタ情報を要求するデータをブロードキャストによって送信する。そして、ユニバーサルプリンタドライバ30はその返答として得られたプリンタ情報に基づいて制御可能なプリンタ3であるか否かを判別し、制御可能なプリンタ3の識別子を「利用可能プリンタ一覧」タブ42bに一覧表示する。
【0038】
「利用可能プリンタ一覧」タブ42bにおいて、ユーザは目的のプリンタの識別子をマウスでクリックすることにより、その識別子を選択状態にすることができる。識別子が選択状態にされている状態でユーザが[OK]ボタン42cをクリックすると、選択状態にされている識別子に対応するプリンタ3がユニバーサルプリンタドライバ30の制御対象のプリンタ3として設定される。 プリンタ選択画面42で[OK]ボタン42cをクリックすると、プリンタ選択画面42が閉じ、印刷条件を設定するための印刷条件設定画面43が表示される。印刷条件設定画面43でユーザが[OK]ボタン43aをクリックすると、印刷条件設定画面43が閉じて印刷画面41に戻る。」

(11)引用文献11
引用文献11には、図面とともに次の記載がある。

「【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリンタステータスモニタ方法が適用されたターミナルサービス環境が実施されているネットワークシステムの形態を、図面を参照して説明する。図1は、このネットワークシステムのハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図1において、破線は、データの流れを論理的に示している(但し、物理的には、データは信号線を通って流れる)。
<ハードウェア構成>この図1に示すように、このネットワークシステムは、LAN(Local Area Network),WAN(Wide Area Network)によって連結された複数のLAN,インターネット等のネットワークNを介して互いに接続された少なくとも一台のサーバ装置1と、複数の端末(図1においては1台のみ図示)2と、ネットワークプリンタ3と、端末2に接続されたローカルプリンタ4とから、構成されている。
【0014】このサーバ装置1は、マルチタスク機能を有する高速処理可能なCPU(Central Processing Unit)10,大容量なRAM(Random Access Memory)11及びハードディスク12,ネットワークアダプタ13,等の主要デバイスを、バスBを介して互いに接続することによって、構成されている。
【0015】このハードディスク12には、CPU10によってRAM11上に読み出されて実行される各種プログラム及び各種データが、格納されている。これら各種プログラムは、実際にはRAM11の容量の制限に因り、RAM11上に順次ページングされて実行されるが、図1には、RAM11の容量が非常に大きいものであるとの仮定の下で、ハードディスク12内の主要プログラムが一度に読み出されてRAM11上に展開された状態が、示されている。即ち、これら各主要プログラムには、上述したようなターミナルサーバ110の機能を実現するモジュール及び/又はアドインソフトを含むマルチユーザOS(OS自体の図示は省略)と、このターミナルサーバ110上で実行されるアプリケーション111,各プリンタ3,4の機種毎に用意されたプリンタドライバ112及びステータスモニタ113と、スプーラ114と、スプールデータ送信モジュール115と、第1サービスプログラム116と、双方向通信モジュール117とが、含まれている。また、ハードディスク12に格納されているデータには、プリンタ管理データベース120が、含まれている。これら各プログラム110?117の機能及びデータベース120のデータ構造については、端末2側のプログラムと共に、後で詳しく説明する。
【0016】CPU10は、図示せぬBIOS(Basic Input Output System)に従って上記OS及び幾つかのプログラム110,114?117をハードディスク13からRAM11に読み出して起動した後に、端末2から受信した入力データに従って、各種処理(ターミナルサーバ110上で実行される各プログラム111?113の起動,各プログラム110?117に従った処理)を実行する中央処理装置である。
【0017】ネットワークアダプタ13は、ネットワークNとバスBとの間の物理インターフェースとして機能する通信装置であり、具体的には、MODEMやLANカード等である。
【0018】一方、各端末2は、ネットワーク通信機能を有した通常のパーソナルコンピュータであり、互いにバスBを介して接続されたCPU20,RAM21,ハードディスク22,ネットワークアダプタ23,ディスプレイ24,入力装置25及びプリンタインタフェース26から、構成されている。
【0019】ハードディスク22は、CPU20によってRAM21上に読み出されて実行される各種プログラム及びデータが、格納されている。図1には、RAM21の容量が非常に大きいものであるとの仮定の下で、ハードディスク22内の主要プログラムが一度に読み出されてRAM21上に展開された状態が、示されている。即ち、これら各主要プログラムには、端末用のOS(例えば、米国Microsoft社のWindows2000[同社の商標],図示略)の他、ターミナルサービスクライアント(例えば、上記Windows2000に添付されたもの)210と、スプーラ211と、ダイレクトプリント212と、ローカルモニタ213と、印刷情報通知プログラム214と、第2サービスプログラム215と、双方向通信モジュール216とが、含まれている。
【0020】CPU21は、図示せぬBIOSに従って上記OS及び幾つかのプログラム211?216をハードディスク22からRAM11に読み出して起動した後に、端末2から受信した入力データに従って、各種処理(ターミナルサービスクライアント210の起動,各プログラム210?216に従った処理)を実行する中央処理装置である。
【0021】ネットワークアダプタ23は、ネットワークNとバスBとの間の物理インターフェースとして機能する通信装置であり、具体的には、MODEMやLANカード等である。
【0022】ディスプレイ24は、CPU20によって生成された画面(後述するターミナルウィンドウを含む)を表示するCRT(Cathode Ray Tube)又はLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示装置である。
【0023】入力装置25は、オペレータによって各種コマンドやデータを入力するために操作されるキーボード又はマウスである。なお、この入力装置25を用いてオペレータによってCPU20が実行している各種プログラム(特に、ターミナルサービスクライアント210)に渡されるコマンドやデータを総称して、以下、「入力データ」という。
【0024】プリンタインタフェース26は、ローカルプリンタ4に繋がるケーブルに対するデータの送出及び受信を司る入出力装置であり、具体的には、セントロニクスインタフェースやUSBインタフェース等である。
<ソフトウェア構成>次に、上に列挙したサーバ装置1側及び端末2側の各プログラム110?117,210?216の機能を、データの流れに沿った順に説明する。
【0025】上述したように、ターミナルサービスクライアント210は、オペレータによって入力装置25を介して入力された入力データをターミナルサーバ110へ送る。
【0026】すると、ターミナルサービスクライアント210から受け取った入力データに基づいた処理(例えば、入力データ[起動コマンド]に従ったアプリケーション111の起動,アプリケーション111への入力データの引き渡し,アプリケーション111の処理結果を示す画面データの受け取り,アプリケーション111からの指示に従ったプリンタドライバ112の起動,アプリケーション111からのドキュメントのプリンタドライバ112への引き渡し、プリンタドライバ112からの印刷データのスプーラ114への引き渡し,入力データ[起動コマンド]に従ったステータスモニタ113の起動,ステータスモニタ113からの指示データの第1サービスプログラム116又は双方向通信モジュール117への引き渡し,ステータスモニタ113の処理結果を示す画面データの受け取り,アプリケーション111又は/及びステータスモニタ113からの画面データのターミナルウィンドウ用画面データへの組み込み,ターミナルウィンドウ用画面データのターミナルサービスクライアント210への応答)を実行する。なお、このターミナルサーバ110は、各ターミナルサービスクライアント210毎に起動されるので、同時に、複数のターミナルサーバ110がCPU10によって実行されている場合もあり得る。
【0027】ターミナルサーバ110からターミナルウィンドウ用画面データを受け取ったターミナルサービスクライアント210は、このターミナルウィンドウ用画面データを図示せぬOSの画面表示機能に渡す。その結果、ディスプレイ24には、ターミナルウィンドウを含む画面が、表示される。図2は、ディスプレイ24に表示されたターミナルウィンドウTを含む画面例である。図2に表されているように、この画面には、ターミナルウィンドウTの他、端末2用OSが生成する各種アイコン及びツールバーや、図示せぬアプリケーションプログラムが生成したウィンドウが、表示されている。そして、ターミナルウィンドウT内には、ターミナルサーバ110が生成した各種アイコンが表示されている。上述したようにターミナルサーバ110上でアプリケーション110やステータスモニタ113が実行されている時には、これらのプログラムからターミナルサーバ110が受け取った各画面データの内容を示すウィンドウが、このターミナルウィンドウT内に表示されることになる。
【0028】アプリケーション111は、市販のあらゆる種類のプログラムであり、ターミナルサービスクライアント210から受け取った入力データに従って、イメージ、テキスト、表,等の可視情報を生成する。アプリケーション111は、入力データが印刷コマンドであった場合には、ターミナルサーバ110のプリント機能を呼び出して、予めターミナルサーバ110に登録されているプリンタ(入力データ送信元の端末2に接続されているローカルプリンタ4,ターミナルサービスクライアント210からのリダイレクト先として許可されているネットワークプリンタ3及び他の端末2に接続されているローカルプリンタ4)をリストアップした画面データを(ターミナルサーバ111経由で)ターミナルサービスクライアント210へ送り、何れかのプリンタ3,4を選択する旨の入力データを受け取ると、その入力データによってリダイレクト先として選択されたプリンタ3,4用のプリンタドライバ112に、上記可視情報を表したドキュメント及び選択されたプリンタ3,4を特定する情報を渡す。
【0029】プリンタドライバ112も、市販のものであり、アプリケーション111から受け取ったドキュメントをコマンド化することによって印刷データを生成し、スプーラ114に渡す。この際、プリンタドライバ112は、リダイレクト先として選択されたプリンタ3,4に対応するものとしてターミナルサーバ110に登録されているプリンタ名(各プリンタ3,4に対してターミナルサーバ110が独自の規約に従って付している名称),ホスト名(リダイレクト先プリンタがネットワークプリンタ3である場合にはターミナルサービスクライアント210が実行されている端末2,ローカルプリンタ4である場合にはそのローカルプリンタ4が接続されている端末2に対してターミナルサーバ110が独自の規約に従って付している名称),ポート名(各プリンタ3,4を制御しているホストにおける当該プリンタ3,4に繋がっているポートに対してターミナルサーバ110が独自の規約に従って付している名称),及び、場合によってはユーザ名(ターミナルサービスクライアント210が実行されている端末2のオペレータに対してターミナルサーバ110が独自の規約に従って付している名)を、印刷コマンドに埋め込む。
【0030】サーバ装置1側のスプーラ114は、OS上で同時に実行されている複数のターミナルサーバ110上のプリンタドライバ112から次々に送られてくる印刷データを記憶し、順番にスプールデータ送信受信モジュール115に渡す。
【0031】スプールデータ送信モジュール115は、OSの一モジュールであり、スプーラ114から受け取った印刷データを、そのホスト名が示す端末2へ送信する。
【0032】端末側のスプーラ211は、ターミナルサーバ110に対応してプログラミングされており、サーバ装置1側のスプーラ114から受け取った印刷データに埋め込まれたポート名に基づいて、そのポート名に対応したダイレクトプリント212又はローカルモニタ213を起動して、印刷データを渡す。なお、スプーラ211は、端末1内で実行されている図示せぬプリンタドライバによって生成された印刷データについても、これを受け取って、上記したのと同様の処理を実行する。
【0033】ダイレクトプリント212及びローカルモニタ213は、プリンタ2,3に繋がる各ポート毎に存在しており、ダイレクトプリント212はネットワークプリンタ3に繋がるポートに、ローカルモニタ213はローカルプリンタ4に繋がるポートに、対応している。スプーラ211によって起動されたダイレクトプリント212又はローカルモニタ213は、図3のフローチャートに示すように、スプーラ211から印刷データを受け取り(S01)、その印刷データに埋め込まれている出力先情報をパーシングして(S02)、その出力先情報に含まれているホスト名及びポート名が自端末2のOSが用いるものであるか否かに基づいて、その印刷データがターミナルサーバ110からリダイレクトされて来たものであるか自端末2内で実行されている図示せぬプリンタドライバから渡されたものであるかを、チェックする(S03)。そして、自端末2内で実行されている図示せぬプリンタドライバから渡された印刷データであった場合には、ダイレクトプリント212又はローカルモニタ213は、その印刷データに埋め込まれている出力先情報が示すポート(ダイレクトプリント212の場合にはネットワークN経由でネットワークプリンタ3へ繋がるポート,ローカルモニタ213の場合にはローカルプリンタ4に繋がるポート)へその印刷データを送出し、そのポートに繋がっているプリンタ3,4にその印刷データに基づいた印刷を実行させる(S06)。これに対して、ターミナルサーバ110からリダイレクトされて来た印刷データであった場合には、ダイレクトプリント212又はローカルモニタ213は、印刷情報通知プログラム214を起動して(S04)、印刷データに埋め込まれた出力先情報に、自端末2及び自己に対応したポートを示すものとして当該端末2のOSが用いているホスト名及びポート名とを追加して、S04にて起動した印刷情報通知プログラム214に渡す(S05)。その後、ダイレクトプリント212又はローカルモニタ213は、上述したのと同様に、印刷データをそこに埋め込まれている出力先情報が示すポートへ送出し、そのポートに繋がっているプリンタ3,4にその印刷データに基づいた印刷を実行させる(S06)。
【0034】ダイレクトプリント212又はローカルモニタ213によって起動された印刷情報通知プログラム214は、S05にてダイレクトプリント212又はローカルモニタ213から渡された出力先情報を受け取り(S11)、受け取った出力先情報を、第1サービスプログラム116に渡す(S12)。
【0035】第1サービスプログラム116は、OS上にて常時実行されているサービスであり、S21において、自己に対するイベントの発生(印刷情報通知プログラム214からの出力先情報受信,ステータスモニタ113からの問い合わせ)を待っている。そして、印刷情報通知プログラム214から出力先情報を受信すると、第1サービスプログラム116は、受け取った出力先情報をデータベース120に登録する(S22)。
【0036】このデータベース120は、出力先情報に含まれるターミナルサーバ110が用いるプリンタ名,ホスト名及びポート名(これらがプリンタの識別情報に相当)と、ホスト端末2のOSが用いるホスト名及びポート名とを、互いに対応付けて記憶するテーブルである。
【0037】一方、ステータスモニタ113は、ターミナルサーバ110がターミナルサービスクライアント210から受信した入力データが監視対象プリンタ3,4を指定した起動コマンドであった場合に、起動される。起動されたステータスモニタ113は、第1サービスプログラム116に、自己に対応したプリンタ名を有するリダイレクト先プリンタ2,3についてのホスト名及びポート名(リダイレクト先端末2のOSが用いるホスト名及びポート名)を問い合わせる(S31)。
【0038】第1サービスプログラム116は、ステータスモニタ113からの問い合わせがあると、データベース120を参照して、問合せ元ステータスモニタ113に対応したプリンタ名を有するリダイレクト先プリンタ2,3についてのホスト名及びポート名(リダイレクト先端末2のOSが用いるホスト名及びポート名)を、調べる(S23)。そして、S23にて調べられたリダイレクト先プリンタ2,3のホスト名及びポート名を、ステータスモニタ113に応答する(S24)。
【0039】第1サービスプログラム116から応答を受けたステータスモニタ113は、応答されたホスト名によって判明したリダイレクト先端末2の第2サービスプログラム215に対して、第1サービスプログラム116から応答されたポート名を指定したリダイレクト先プリンタ3,4のステータスの問い合わせを、双方向通信モジュール117を通じて行う(S32)。
【0040】第2サービスプログラム215は、OS上にて常時実行されているサービスであり、ステータスモニタ113から問い合わせを受けると、指定されたポート名が示すポートに繋がったリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、双方向通信モジュール216を通じて取得する(S41)。そして、S41にて取得したリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、問合せ元ステータスモニタ113に応答する(S42)。
【0041】第2サービスプログラム215からの応答を受けたステータスモニタ113は、応答されたステータスを所定のUI(User Interface)画面のフォーマットに組み込むことによってステータスウィンドウ用の画面データを生成する。そして、この画面データをステータスサーバ110の画面生成機能に渡す(S33)。すると、ステータスサーバ110の画面生成機能は、ステータスモニタ113から受け取った画面データをターミナルウィンドウ用の画面データに組み込んで、ターミナルサービスクライアント210へ応答する。
【0042】図4は、上述したターミナルウィンドウ用画面データによって端末2のディスプレイ24上に表示されたターミナルウィンドウ内に表示されるステータスウィンドウの例を、表している。このステータスウィンドウ例において表示されているステータスの種類は、リダイレクト先プリンタ3,4に内蔵されている各色のインク残量である。
【0043】以上に説明したように、本実施形態のプリンタステータスモニタ方法によれば、ターミナルサーバ110自体が双方向通信機能を持っていなくても、プリンタのステータスを表示するためのプログラムであるステータスモニタ113が、双方向通信モジュール117を通じて、リダイレクト先端末2又はターミナルサービスクライアント210が実行されている端末2に対して、リダイレクトプリンタ3,4のステータスを問い合わせることができるので、ターミナルサービスが実施されている環境においても、ターミナルサービスクライアント210が実行されている端末2のディスプレイ24上に、リダイレクト先プリンタ3,4のステータスを表示することができる。しかも、この問い合わせの際には、データベース120に予め登録されている情報に基づいて、リダイレクト先プリンタ3,4に接続されている端末21のOSが用いるホスト名及びポート名が指定されるので、端末2内においてスプーラ211とは独立している第2サービスプログラム215は、モニタ対象プリンタ3,4を知ることができる。」

【図1】

したがって、引用文献11には、次の発明(以下、「引用文献11発明」という。)が記載されている。

「サーバ装置1と端末2であって、
サーバ装置1は、
このターミナルサーバ110上で実行されるアプリケーション111、各プリンタ3,4の機種毎に用意されたプリンタドライバ112及びステータスモニタ113と、スプーラ114と、スプールデータ送信モジュール115と、第1サービスプログラム116と、双方向通信モジュール117とが、含まれ、
各端末2は、
主要プログラムには、ターミナルサービスクライアント210と、スプーラ211と、ダイレクトプリント212と、ローカルモニタ213と、印刷情報通知プログラム214と、第2サービスプログラム215と、双方向通信モジュール216とが、含まれ、
ターミナルサービスクライアント210から受け取った入力データに基づいた処理(例えば、入力データ[起動コマンド]に従ったステータスモニタ113の起動、ステータスモニタ113からの指示データの第1サービスプログラム116又は双方向通信モジュール117への引き渡し、ステータスモニタ113の処理結果を示す画面データの受け取り、アプリケーション111又は/及びステータスモニタ113からの画面データのターミナルウィンドウ用画面データへの組み込み、ターミナルウィンドウ用画面データのターミナルサービスクライアント210への応答)を実行し、
ターミナルサーバ110からターミナルウィンドウ用画面データを受け取ったターミナルサービスクライアント210は、ターミナルウィンドウ用の画面データをOSの画面表示機能に渡す結果、ディスプレイ24には、ターミナルウィンドウを含む画面が、表示され、
アプリケーション111から受け取ったドキュメントをコマンド化することによって印刷データを生成し、スプーラ114に渡し、
プリンタドライバ112は、リダイレクト先として選択されたプリンタ3,4に対応するものとしてターミナルサーバ110に登録されているプリンタ名、ホスト名、ポート名、及び、場合によってはユーザ名を、印刷コマンドに埋め込み、
サーバ装置1側のスプーラ114は、印刷データを記憶し、順番にスプールデータ送信受信モジュール115に渡し、
スプールデータ送信モジュール115は、スプーラ114から受け取った印刷データを、そのホスト名が示す端末2へ送信し、
端末側のスプーラ211は、スプーラ114から受け取った印刷データに埋め込まれたポート名に基づいて、そのポート名に対応したダイレクトプリント212又はローカルモニタ213を起動して、印刷データを渡し、
ダイレクトプリント212又はローカルモニタ213は、プリンタ3,4にその印刷データに基づいた印刷を実行させ、
ステータスモニタ113は、ターミナルサービスクライアント210から受信した入力データが監視対象プリンタ3,4を指定した起動コマンドであった場合に、起動され、第1サービスプログラム116に、自己に対応したプリンタ名を有するリダイレクト先プリンタ2,3についてのホスト名及びポート名(リダイレクト先端末2のOSが用いるホスト名及びポート名)を問い合わせ、
第1サービスプログラム116から応答を受けたステータスモニタ113は、応答されたホスト名によって判明したリダイレクト先端末2の第2サービスプログラム215に対して、第1サービスプログラム116から応答されたポート名を指定したリダイレクト先プリンタ3,4のステータスの問い合わせを、双方向通信モジュール117を通じて行い、
第2サービスプログラム215は、ステータスモニタ113から問い合わせを受けると、指定されたポート名が示すポートに繋がったリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、双方向通信モジュール216を通じて取得し(S41)、そして、S41にて取得したリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、問合せ元ステータスモニタ113に応答し、
ステータスモニタ113は、ステータスウィンドウ用の画面データを生成し、ステータスサーバ110の画面生成機能に渡し、
ステータスサーバ110の画面生成機能は、ステータスモニタ113から受け取った画面データをターミナルサービスクライアント210へ応答する、
サーバ装置1と端末2。」

(12)引用文献12
引用文献12には、図面とともに次の記載がある。

「【0047】
プリント命令がディスク38のアプリケーションセクションに保存されている画像処理アプリケーションプログラム41から発行されるとき、オペレーティングシステム39はプリンタドライバ40にグラフィック装置インターフェースコールを発行する。プリンタドライバ40は、プリント命令に対するプリント・データを生成することによって応答し、プリントデータをプリント・データストア71に記憶する。プリントデータストア71はRAM32または固定ディスク38に存在することが可能であり、あるいは、オペレーティングシステム39のディスクスワッピングオペレーションによって、当初RAM32に格納し、ディスク38にスワップインおよびスワップアウトすることが可能である。従って、プリンタドライバ40は、プリントデータストア71からプリントデータを獲得し、プリンタインターフェース33を介してプリントデータを双方向通信ラインであるUSB16に送信する。」

「【0062】 上記S10で起動されたステータスモニタ70では、コマンドを双方向通信ラインであるUSB16を経由して、5秒周期(S42)でステータス・コマンドを発行し、プリンタの状態を取得する(S40)。プリンタ2では、ステータスコマンドの受信を判断すると(S51)、給紙トレイスイッチ22の状態を取得し(S52)、他のステータス・コマンドに対応する情報(エラー状態・Job状態・・・)とあわせて(S53)、USB16を経由して、ステータス・モニタに返信する。」

【図4】

したがって、引用文献12には、「プリンタドライバ40は、プリントデータストア71からプリントデータを獲得し、プリンタインターフェース33を介してプリントデータを双方向通信ラインであるUSB16に送信し、ステータスモニタ70では、コマンドを双方向通信ラインであるUSB16を経由して、5秒周期(S42)でステータス・コマンドを発行し、プリンタの状態を取得する」ことが記載されている。

6 当審の判断
(1)取消理由通知に記載した取消理由について
ア 特許法第29条第2項について
(ア)本件発明1について
a 引用文献1発明1との対比・判断
(a)引用文献1発明1の「プリンタ28」は、本件発明1の「プリンタ」に相当する。また、引用文献1発明1の「プリンタ28」は、「ランゲージモニタ26」から送られたデータに基づいて印刷イメージを作成して出力しているのであるから、このことは、本件発明1の「プリンタ」が「前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となって」いることに相当する。

(b)引用文献1発明1の「クライアントコンピュータとサーバコンピュータ」からなる構成は「ランゲージモニタ26」を有し、「ランゲージモニタ26」は、データを双方向通信により「プリンタ28」に送り、「プリンタ28」は送られたデータに基づいて印刷イメージを出力しているのであるから、この「サーバコンピュータ」と、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」とは、「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」である点で共通する。

(c)引用文献1発明1の「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」は、「(サーバ側)ステータスウィンドウ27からステータスを受信して、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示し」ているのであるから、この「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。

(d)引用文献1発明1の「(サーバ側)ステータスウィンドウ27」は、「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」に「プリンタステータス」を送っているから、この動作と、本件発明1の「双方向通信手段」の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作」することは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行う」点で共通する。
加えて、引用文献1発明1の「(サーバ側)ステータスウィンドウ27」は、双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを得ているのであるから、このことは、本件発明1の「前記プリンタと双方向通信を行うこと」に相当する。
そうすると、引用文献1発明1の「(サーバ側)ステータスウィンドウ27」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献1発明1の「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」が、「(サーバ側)ステータスウィンドウ27にステータスの問い合わせを行うこと」と、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、プリンタのステータスの取得要求を発行」する点で共通する。

(f)引用文献1発明1の「サーバ側ステータスウィンドウ27は、設定した時間が経過したら、前記双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを取得」する際には、「サーバ側ステータスウィンドウ27」は、「プリンタ」に対して、ステータスを取得するための要求を送信していると認められるから、この「サーバ側ステータスウィンドウ27」が要求を送信することと、本件発明1の「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」することとは、「前記双方向通信手段は、プリンタに対してステータスの取得要求を送信」する点で共通する。

(g)引用文献1発明1の「サーバ側のステータスウィンドウ27」が「設定した時間が経過したら、前記双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを取得」する際に、上記(f)で検討したように、「サーバ側ステータスウィンドウ27」は、「プリンタ」に対して、ステータスを取得するための要求を送信しており、この要求は、本件発明1の「取得要求」に対応するから、引用文献1発明1の「サーバ側のステータスウィンドウ27」が「設定した時間が経過したら、前記双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを取得」することは、本件発明1の「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信する」ことに相当する。
そして、引用文献1発明1は、「クライアント側ステータスウィンドウ24からステータスの問い合わせがあれば、プリンタステータスをクライアント200に通知」しているのであるから、この「通知」と、本件発明1の「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」することとは、「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータス表示手段に送信」する点で共通する。

(h)引用文献1発明1の「(クライアント側)ステータスウィンドウ24は、(サーバ側)ステータスウィンドウ27にステータスの問い合わせを行うことにより、(サーバ側)ステータスウィンドウ27からステータスを受信して、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示」することと、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(i)引用文献1発明1の「(クライアント側)ステータスウィンドウ24は、(サーバ側)ステータスウィンドウ27にステータスの問い合わせを行うことにより、(サーバ側)ステータスウィンドウ27からステータスを受信して、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示」する際には、画面に、印刷処理のステータスも表示されていると認められるから、この「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」による表示は、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示すること」に相当する。

(j)そうすると、引用文献1発明1の「クライアントコンピュータとサーバコンピュータ」からなる構成は、本件発明1の「情報処理装置」に対応する。

(k)上記(a)ないし(j)から、本件発明1と引用文献1発明1とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、プリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、プリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点1]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献1発明1は、「V4ドライバ」について特定されておらず、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるとの特定がされていない点。

[相違点2]
本件発明1は「ステータス表示手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献1発明1の「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」は、ユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点3]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているのに対して、引用文献1発明1の「(サーバ側)ステータスウィンドウ27」は、「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」と通信しているものの、「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」がユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていないために、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているとはいえない点。

[相違点4]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「サービスアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献1発明1の「(クライアント側)ステータスウィンドウ24」は、サービスアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点5]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し」ているのに対して、引用文献1発明1の「クライアント側ステータスウィンドウ24」は、プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行していない点。

[相違点6]
本件発明1は「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し」ているのに対して、引用文献1発明1は、プリンタを特定する情報を備えていないために、プリンタを特定する情報に基づいてステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信しているとはいえない点。

[相違点7]
本件発明1は「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し」ているのに対して、引用文献1発明1の「(サーバ側)ステータスウィンドウ27」は、「ランゲージモニタ26」が「データを双方向インタフェースを介して双方向通信により、プリンタ28に送る」ために使用される「双方向インタフェース」を介してプリンタのステータスを取得していることから、「プリンタのステータス」がランゲージモニタを介することなく取得したものであるとはいえない点。

[相違点8]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示しているのに対して、引用文献1発明1の「プリンタのステータス」をランゲージモニタを介して取得しており、ランゲージモニタを介することなく取得したものであるとはいえない点。

(l)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点1及び7、8について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点1)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点7,8)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献1発明1及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

b 引用文献1発明2との対比・判断
(a)引用文献1発明2の「プリンタ78」は、本件発明2の「プリンタ」に相当する。また、引用文献1発明2の「プリンタ78」は、「ランゲージモニタ76」から送られたデータに基づいて印刷イメージを作成して出力しているのであるから、このことは、本件発明1の「プリンタ」が「前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となって」いることに相当する。

(b)引用文献1発明2の「サーバコンピュータ」は「ランゲージモニタ76」を有し、「ランゲージモニタ76」は、データを双方向通信により「プリンタ78」に送り、「プリンタ78」は送られたデータに基づいて印刷イメージを出力しているのであるから、この「サーバコンピュータ」と、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」とは、「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」である点で共通する。

(c)引用文献1発明2では、「ランゲージモニタ76はステータスウィンドウ77の指示に基づいて、プリンタ78からステータスを取得して、それをステータスウィンドウ77に通知し、ステータスウィンドウ77は、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示し」ているのであるから、このサーバ側「ステータスウィンドウ77」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。

(d)引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」は、「双方向インタフェースを介して、指示されたポートからプリンタのステータスを取得し」、この「ランゲージモニタ76」は「取得したプリンタステータスをサーバ側ステータスウィンドウ77に送信し」ているのであるから、この「ランゲージモニタ76」の動作と、本件発明1の「双方向通信手段」の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作」することは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行う」点で共通する。
加えて、引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」は、双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを得ているのであるから、このことは、本件発明1の「前記プリンタと双方向通信を行うこと」に相当する。
そうすると、引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献1発明2の「ステータスウィンドウ77」が、「ランゲージモニタ76にプリンタステータス取得の開始を指示し、この時、ステータスを監視するポート名などの情報を渡」すことは、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」することに相当する。

(f)引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」が、「ステータスウィンドウ77」から渡された「ステータスを監視するポート名などの情報」に基づいて、プリンタステータスを取得する際には、「ランゲージモニタ76」は、「プリンタ」に対して、ステータスを取得するための要求を送信していると認められるから、この「ランゲージモニタ76」が要求を送信することは、本件発明1の「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」することに相当する。

(g)引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」が「この情報に基づいてプリンタステータスを取得」することは、本件発明1の「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信する」ことに相当する。
そして、引用文献1発明2は、「ランゲージモニタ76」が「取得したプリンタステータスをサーバ側ステータスウィンドウ77に送信し」ているのであるから、この送信と、本件発明1の「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」することとは、「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータス表示手段に送信」する点で共通する。

(h)引用文献1発明2の「ステータスウィンドウ77」が、「ランゲージモニタ76からプリンタステータスを受信したら、ステータスをユーザにわかりやすい形式で画面に表示」することと、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(i)「ステータスウィンドウ77」が、「ランゲージモニタ76からプリンタステータスを受信したら、ステータスをユーザにわかりやすい形式で画面に表示」する際には、画面に、印刷処理のステータスも表示されていると認められるから、この「ステータスウィンドウ77」による表示は、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていること」に相当する。

(j)そうすると、引用文献1発明2の「サーバコンピュータ」は、本件発明1の「情報処理装置」に対応する。

(k)上記(a)ないし(j)から、本件発明1と引用文献1発明2とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、プリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点9]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献1発明2は、「V4ドライバ」について特定されておらず、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるとの特定がされていない点。

[相違点10]
本件発明1は「ステータス表示手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献1発明2の「ステータスウィンドウ77」は、ユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点11]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているのに対して、引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」は、「ステータスウィンドウ77」と通信しているものの、「ステータスウィンドウ77」がユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていないために、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているとはいえない点。

[相違点12]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「サービスアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」は、サービスアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点13]
本件発明1は「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し」ているのに対して、本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」は、ランゲージモニタであることから、「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

[相違点14]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示しているのに対して本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献1発明2の「ランゲージモニタ76」は、ランゲージモニタであることから、「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

(l)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点9及び13、14について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点9)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点13,14)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献1発明2及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

c 引用文献1発明3との対比・判断
(a)引用文献1発明3の「プリンタ78」は、本件発明1の「プリンタ」に相当する。また、引用文献1発明3の「プリンタ78」は、「ランゲージモニタ76」から送られたデータに基づいて印刷イメージを作成して出力しているのであるから、このことは、本件発明1の「プリンタ」が「前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となって」いることに相当する。

(b)引用文献1発明3の「クライアントコンピュータとサーバコンピュータ」からなる構成は「ランゲージモニタ76」を有し、「ランゲージモニタ76」は、データを双方向通信により「プリンタ78」に送り、「プリンタ78」は送られたデータに基づいて印刷イメージを出力しているのであるから、この「クライアントコンピュータとサーバコンピュータ」からなる構成と、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」とは、「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」である点で共通する。

(c)引用文献1発明3の「クライアント側ステータスウィンドウ74」は、ランゲージモニタ76にプリンタステータスを問い合わせ、プリンタステータスを受信し、ステータスウィンドウ74は、受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示」しているから、この「クライアント側ステータスウィンドウ74」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。

(d)引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」は、「双方向インタフェースを介して、指示されたポートからプリンタのステータスを取得し」、この「ランゲージモニタ76」は、「クライアントからプリンタステータス問い合わせがあった場合、サーバ側ステータスウィンドウ77からステータス取得指示を受けている場合、現在保持しているプリンタステータスをクライアントに送信」しているのであるから、この「ランゲージモニタ76」の動作と、本件発明1の「双方向通信手段」の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作」することは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行う」点で共通する。
加えて、引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」は、双方向インタフェースを介してプリンタのステータスを得ているのであるから、このことは、本件発明1の「前記プリンタと双方向通信を行うこと」に相当する。
そうすると、引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献1発明3の「ステータスウィンドウ74」が、「ランゲージモニタ76にプリンタステータスを問い合わせ、プリンタステータスを受信」する際に、「ランゲージモニタ76は、クライアントからプリンタステータス問い合わせがあった場合、サーバ側ステータスウィンドウ77からステータス取得指示を受けている場合、現在保持しているプリンタステータスをクライアントに送信」しており、「ランゲージモニタ」が、プリンタステータスを取得する際に利用する、「ステータスを監視するポート名、ステータス取得間隔、ステータス通知先などの情報」は、「ステータスウィンドウ77」から取得している。
そのことから、引用文献1発明3の「ステータスウィンドウ74」が、「ランゲージモニタ76にプリンタステータスを問い合わせ」することと、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、プリンタのステータスの取得要求を発行」する点で共通する。

(f)引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」が、「ステータスウィンドウ77」から渡された「ステータスを監視するポート名などの情報」に基づいて、プリンタステータスを取得する際に、「ランゲージモニタ76」は、「プリンタ」に対して、ステータスを取得するための要求を送信していると認められるから、この「ランゲージモニタ76」が要求を送信することと、本件発明1の「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」することは、「前記双方向通信手段は、プリンタに対してステータスの取得要求を送信」する点で共通する。

(g)引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」が「この情報に基づいてプリンタステータスを取得」することは、本件発明1の「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信する」ことに相当する。
そして、引用文献1発明3は、「ランゲージモニタ76」が「プリンタステータスをクライアントに送信」しているのであるから、この送信と、本件発明1の「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」することとは、「前記双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータス表示手段に送信」する点で共通する。

(h)引用文献1発明3の「ステータスウィンドウ74」が、「ランゲージモニタ76」から「受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示」することと、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(i)「ステータスウィンドウ74」が、「ランゲージモニタ76」から「受け取ったプリンタステータスをユーザに分かりやすい形式で表示」する際には、画面に、印刷処理のステータスも表示されていると認められるから、この「ステータスウィンドウ74」による表示は、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていること」に相当する。

(j)そうすると、引用文献1発明3の「クライアントコンピュータとサーバコンピュータ」からなる構成は、本件発明1の「情報処理装置」に対応する。

(k)上記(a)ないし(j)から、本件発明1と引用文献1発明3とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、プリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、プリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点15]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献1発明3は、「V4ドライバ」について特定されておらず、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるとの特定がされていない点。

[相違点16]
本件発明1は「ステータス表示手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献1発明3の「ステータスウィンドウ74」は、ユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点17]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているのに対して、引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」は、「ステータスウィンドウ74」と通信しているものの、「ステータスウィンドウ74」がユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていないために「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているとはいえない点。

[相違点18]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「サービスアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」は、サービスアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点19]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し」、「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し」ているのに対して、引用文献1発明3の「ステータスウィンドウ74」は、プリンタステータスを問い合わせる際に、「前記プリンタを特定する情報」を発行しておらず、そのため「ランゲージモニタ76」は、「ステータスウィンドウ74」が発行する「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定」していない点。

[相違点20]
本件発明1は「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し」ているのに対して、本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」は、ランゲージモニタであることから、「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

[相違点21]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示しているのに対して本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献1発明3の「ランゲージモニタ76」は、ランゲージモニタであることから、「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

(l)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点15及び20、21について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点15)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点20,21)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献1発明3及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

d 引用文献2発明との対比・判断
(a)引用文献2発明の「データ送信制御部5」と「データ送受信処理部6」は、「プリンタ9」に「印刷データ」を送信し、「プリンタ9」から「プリンタ状態ステータスを受け取」ることから、引用文献2発明の「データ送信制御部5」と「データ送受信処理部6」は、本件発明1の「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」に相当する。
したがって、引用文献2発明の「ホストコンピュータ1」は、本件発明1の「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」に対応する。

(b)引用文献2発明の「プリンタ9」は、「ホストコンピュータ1との通信を行うインタフェース制御部10、実際に印刷を行うプリンタエンジン13、プリンタエンジン13を制御する印刷制御部11、ホストコンピュータ1からの印刷データを受信し蓄えるための受信バッファRAM12から構成され」ているから、本件発明1の「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能」となる構成を備えているといえる。

(c)引用文献2発明の「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」は、「プリンタ状態ステータスをプリンタから取得」し、「ステータスモニタに利用」しているから、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」と「前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通するといえる。

(d)引用文献2発明の「データ送信制御部5」と「データ送受信処理部6」は、「プリンタ状態ステータス要求コマンド」を「プリンタ9」へ送信し、「プリンタ9」から「プリンタ状態ステータスを受け取」ることから、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」と「前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通するといえる。

(e)引用文献2発明の「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」は、「プリンタ状態ステータス要求を行うプリンタのプリンタ名を受け取」り、「共有記憶領域8のプリンタ状態ステータスkeyを更新するために検知ジョブを発行する」ことから、「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」から発行される、検知ジョブがプリンタ名を含むことは明らかである。
そうすると、引用文献2発明の「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」は、本件発明1の「前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」する「ステータス表示手段」に相当する。

(f)引用文献2発明の「データ送信制御部5」と「データ送受信処理部6」は、「プリンタ状態ステータス要求コマンドを送られてきた印刷データブロックに付加し」て「プリンタ9」へ送信していることから、本件発明1の「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」する「双方向通信手段」に相当する。

(g)引用文献2発明の「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」は、「データ送信制御部5」が「該当するkeyのValueDataに、」「格納」した、「プリンタ9」からの「指定されたプリンタ状態ステータス」を、「共有記憶領域8に格納されているプリンタ状態ステータスkeyのValueData」から「取得」していることから、本件発明1の「前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する「ステータス表示手段」と、「前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通している。

(h)引用文献2発明の「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」は、「ステータスモニタに利用することができる」ことから、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」構成を備えているといえる。

(i)上記(a)ないし(h)から、本件発明1と引用文献2発明とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点22]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献2発明は、「V4ドライバ」について特定されておらず、また「ランゲージモニタ」に対応する構成である「データ送信制御部5」及び「データ送受信処理部6」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるとの特定がされていない点。

[相違点23]
本件発明1は「ステータス表示手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献2発明の「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」は、ユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点24]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているのに対して、引用文献2発明の「データ送信制御部5」は、「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」と通信しているものの、「プリンタ状態ステータス監視プログラム13」がユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていないために、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているとはいえない点。

[相違点25]
本件発明1は「双方向通信手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献2発明の「データ送信制御部5」及び「データ送受信処理部6」は、ユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点26]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し」ているのに対して、本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献2発明の「データ送信制御部5」と「データ送受信処理部6」は、上記(a)で検討したように、本件発明1の「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」にも相当することから、「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

[相違点27]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示しているのに対して本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献2発明の「データ送信制御部5」と「データ送受信処理部6」は、上記(a)で検討したように、本件発明1の「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」にも相当することから「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

(j)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点22及び26、27について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点22)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点26,27)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献2発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

f 引用文献3発明との対比・判断
(a)引用文献3発明の「プリンタA」及び「プリンタB」は、本件発明1の「プリンタ」に相当する。
そして、引用文献3発明の「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」は「それぞれプリンタA及びプリンタB専用の言語モニタであり、言語モニタは各プリンタと通信を行う機能を有するものであり」、これらの言語モニタを経由して双方向通信によりプリンタに印刷データを出力することが技術常識であることを考慮すると、この「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」と、本件発明1の「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する」ものは、「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する」点で共通する。

(b)プリンタは、ランゲージモニタからの印刷データに基づいて印刷処理を実行することは技術常識であるから、引用文献3発明の「プリンタA」及び「プリンタB」も、本件発明1の「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており」と同様の動作を行っていると認められる。

(c)引用文献3発明の「ブラウザ12」は、「プリンタの状態表示の操作を検知すると、記録されたプリンタに対応するレジストリを参照することにより指定された状態監視部3を呼び出し、プリンタの状態表示の処理を行い、右フレームG4部分にプリンタの動作の状態を表示し」ており、この「ブラウザ12」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。

(d)引用文献3発明は、「ブラウザ12から、プリンタの状態表示の操作を検知すると、記録されたプリンタに対応するレジストリを参照することにより指定された状態監視部3を呼び出し、プリンタの状態表示の処理を行い、右フレームG4部分にプリンタの動作の状態を表示し」ており、この「状態監視部3」は、「ブラウザ12」と通信しているといえる。また、「状態監視部3」が「プリンタの状態表示の処理を行」うこと、即ち「プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みと」ることは、本件発明1の「前記プリンタのステータスの取得サービス」を行うことに相当する。
そうすると、引用文献3発明の「状態監視部3」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うアプリケーションとして動作する取得手段」である点で共通する。

(e)引用文献3発明は「クライアント上に設置されたブラウザ12が動作し、メイン制御部1が、使用を希望するプリンタの指定及びプリンタ情報の取得要求をブラウザ12から受け取ると、対応するプリンタの動作の状態を取得する状態監視部3を呼び出し実行し」、「ブラウザ12から、プリンタの状態表示の操作を検知すると、記録されたプリンタに対応するレジストリを参照することにより指定された状態監視部3を呼び出し、プリンタの状態表示の処理を行い、右フレームG4部分にプリンタの動作の状態を表示し」ており、この「ブラウザ12」から受け取る「使用を希望するプリンタの指定及びプリンタ情報の取得要求」は、本件発明1の「前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求」に相当するから、引用文献3発明の「クライアント上に設置されたブラウザ12が動作し、メイン制御部1が、使用を希望するプリンタの指定及びプリンタ情報の取得要求をブラウザ12から受け取ると、対応するプリンタの動作の状態を取得する状態監視部3を呼び出し実行」することと、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記取得手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」する点で共通する。

(f)引用文献3発明の「状態監視部3」は、「メイン制御部1が、使用を希望するプリンタの指定及びプリンタ情報の取得要求をブラウザ12から受け取ると、対応するプリンタの動作の状態を取得する状態監視部3を呼び出し実行」するものであり、この実行により、「プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みとり表示」するものである。
また、引用文献3発明の「使用を希望するプリンタの指定」を行う情報は、本件発明1の「前記プリンタを特定する情報」に対応する。
そして、引用文献3発明の「状態監視部3」は、この「使用を希望するプリンタの指定」を行う情報により、動作状態を取得するプリンタを特定し、「プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みと」るために、「プリンタ情報データベース6」に対してプリンタの動作状態を要求する信号を送信していると認められるから、プリンタに対してプリンタ情報の取得を要求しているとはいえない。
そうすると、引用文献3発明の「状態監視部3」の「プリンタ情報」を要求する動作と、本件発明1の「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」することとは、「前記取得手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタのステータスの取得要求を送信する」点で共通する。

(g)上記(f)で検討したように、引用文献3発明の「状態監視部3」は、プリンタに対して「プリンタ情報」の取得要求をしていないことから、「状態監視部3」が読み取る「プリンタ情報」は、「プリンタ情報データベース6」に記録された情報である。
また、引用文献3発明の「プリンタ情報データベース6」は、「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」と各プリンタとの通信を行った結果を記録するものであり、「プリンタの動作や設定に変更があった等の旨のプリンタ情報を、プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8から受ける度に随時更新され」るものである。
そうすると、引用文献3発明の「プリンタ情報データベース6」に記録された「プリンタ情報」は、「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」を介して記録していると認められる。
してみると、引用文献3の「ブラウザ12から、プリンタの状態表示の操作を検知」し、「状態監視部3」が「プリンタ情報を管理しているプリンタ情報データベース6を参照し当該プリンタの状態を検索」し、「プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みとり」、「ブラウザ12」に表示するために送信することと、本件発明1の「双方向通信手段」が「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」することとは、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタのステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」する点で共通する。

(h)上記(g)で検討したように、引用文献3発明の「プリンタ情報」は、「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」を介して取得しているから、「ブラウザ12から、プリンタの状態表示の操作を検知すると、記録されたプリンタに対応するレジストリを参照することにより指定された状態監視部3を呼び出し、プリンタの状態表示の処理を行い、右フレームG4部分にプリンタの動作の状態を表示」することと、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記取得手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(i)引用文献3発明の「ブラウザ12」が「右フレームG4部分にプリンタの動作の状態を表示」することは、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていること」に相当する。

(j)そして、引用文献3発明の「プリンタ制御装置」は、本件発明1の「情報処理装置」に対応する。

(k)上記(a)ないし(j)から、本件発明1と引用文献3発明とは、以下の点で一致し、また相違する。

「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うアプリケーションとして動作する取得手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記取得手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記取得手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタのステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタのステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記取得手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」


[相違点28]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献3発明は、「V4ドライバ」について特定されておらず、また「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるとの特定がされていない点。

[相違点29]
本件発明1は「ステータス表示手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献3発明の「ブラウザ12」は、ユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点30]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているのに対して、引用文献3発明の「状態監視部3」は、「ステータスウィンドウ74」と通信しているものの、「ステータスウィンドウ74」がユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていないために、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているとはいえない点。

[相違点31]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「サービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる」ものであるのに対して、引用文献3発明の「状態監視部3」は、サービスアプリケーションとして動作しているとの特定はされておらず、また、「プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みと」るものであるから、プリンタと双方向通信を行うことができるものではない点。

[相違点32]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」しているのに対して、引用文献3発明は「状態監視部3」が「ブラウザ12」から「使用を希望するプリンタの指定及びプリンタ情報の取得要求」を受け取ることにより、「ブラウザ12」が「状態監視部3」にプリンタを特定する情報を含むプリンタステータスの取得要求をしているものの、上記相違点31で検討したように、「状態監視部3」は双方向通信を行っているとはいえないことから、「前記ステータス表示手段は、前記取得手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」しているとはいえない点。

[相違点33]
本件発明1は「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し」ているのに対して、引用文献3発明は、上記相違点31で検討したように、「状態監視部3」は双方向通信を行っていないことから、「状態監視部3」は「双方向通信手段」とはいえず、また、「状態監視部3」は「ブラウザ12」からの「使用を希望するプリンタの指定」を行う情報により、動作状態を取得するプリンタを特定し、「プリンタ情報データベース6から各プリンタの動作の状態を読みと」るものであるから、プリンタに対してプリンタ情報の取得要求を送信しているとはいえない点。

[相違点34]
本件発明1は「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し」ているのに対して、引用文献3発明は、上記相違点34で検討したように、プリンタに対してプリンタ情報の取得要求をしていないことから、「プリンタ情報」は、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報」であるとはいえず、また、「プリンタ情報」は、「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」と各プリンタとの通信を行った結果「プリンタ情報データベース6」に記録されたものであるから、ランゲージモニタを介することなく取得したとはいえない点。

[相違点35]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し」ているのに対して、引用文献3発明は、上記相違点31で検討したように、「状態監視部3」は双方向通信を行っていないことから、「状態監視部3」は「双方向通信手段」とはいえず、また、「プリンタ情報」は、「プリンタA用言語モニタ7及びプリンタB用言語モニタ8」と各プリンタとの通信を行った結果「プリンタ情報データベース6」に記録されたものであるから、ランゲージモニタを介することなく取得したとはいえない点。

(l)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点28及び34、35について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点28)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点34,35)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献3発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

f 引用文献4発明との対比・判断
(a)引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、「プリンタが認識可能な印刷データなどを送出」していることから、引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、本件発明1の「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」に対応する。
したがって、引用文献4発明の「コンピュータ」と、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」とは、「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」に対応する。

(b)引用文献4発明の「プリンタ」は、プリンタが印刷処理を実行することが可能な機器であることが技術常識であることを踏まえると、「プリンタドライバ」から「認識可能な印刷データなど」を送出されることから、本件発明1の「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能」となる構成を備えていると認められる。

(c)引用文献4発明の「アプリケーション」は、「所定のプリンタ情報」の「ステータス情報」を「所定の画面に表示」していることから、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」と「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。

(d)引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、「プリンタと所定のハンドシェイクを行いつつ双方向通信を実現し」、「プリンタドライバ」が、「プリンタ側に対してステータス情報の送信を要求し」、「プリンタ」は、「この要求に応じてプリンタの状態を検索し、ステータス情報や制御情報を生成し、そして、この生成したステータス情報をプリンタドライバに送出し」、「このステータス情報から所定のプリンタ情報を構成し、アプリケーションがプリンタの状態を認識可能にする」ことから、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」と「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献4発明の「アプリケーション」は、「プリンタのステータス情報の読み出し要求を」「プリンタドライバ」に送信していることから、本件発明1の「前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」する「ステータス表示手段」と「前記双方向通信手段に対して、プリンタのステータスの取得要求を発行」する点で共通する。

(f)引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、「プリンタのステータス情報の読み出し要求を受け付けると、プリンタとの交信を開始し、プリンタ側に対してステータス情報の送信を要求し」ていることから、本件発明1の「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」する「双方向通信手段」と「当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」する点で共通する。

(g)引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、「送出されたステータス情報を取得し、」「ステータス情報から所定のプリンタ情報を構成」し、「アプリケーション」に送信していることから、本件発明1の「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」する「双方向通信手段」と「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」する点で共通する。

(h)引用文献4発明の「アプリケーション」は、「所定のプリンタ情報」の「ステータス情報」を「プリンタドライバ」から取得し、「所定の画面に表示」していることから、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する「ステータス表示手段」と「前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(i)引用文献4発明の「アプリケーション」は、「所定のプリンタ情報」の「ステータス情報」を「所定の画面に表示」していることから、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」なる構成を備えている。

(j)上記(a)ないし(i)から、本件発明1と引用文献4発明とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
戦記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータス取得サービスを行うアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス取得手段は、前記双方向通信手段に対して、プリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点36]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献4発明は、「V4ドライバ」について特定されておらず、また「プリンタドライバ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるとの特定がされていない点。

[相違点37]
本件発明1は「ステータス表示手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献4発明の「アプリケーション」は、ユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点38]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているのに対して、引用文献4発明「プリンタドライバ」は、「アプリケーション」と通信しているものの、「アプリケーション」がユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていないために、「前記ユーザアプリケーションと通信し」てとはいえない点。

[相違点39]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「サービスアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、サービスアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点40]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し」、「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し」ているのに対して、引用文献4発明の「アプリケーション」は、プリンタステータスを問い合わせる際に、「前記プリンタを特定する情報」を発行しておらず、そのため「プリンタドライバ」は、「アプリケーション」が発行する「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定」していない点。

[相違点41]
本件発明1は「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し」ているのに対して、本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、ランゲージモニタであることから、「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

[相違点42]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示しているのに対して本件発明1の「双方向通信手段」に対応する構成である、引用文献4発明の「プリンタドライバ」は、ランゲージモニタであることから、「前記ランゲージモニタを介することなく」取得しているとはいえない点。

(l)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点36及び41、42について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点36)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点41,42)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献4発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

g 引用文献5発明との対比・判断
(a)引用文献5発明の「被管理PC2」には、プリンタ11?13がローカル接続さており、また、技術常識を考慮すると「被管理PC2」は、ローカルに接続されたプリンタに印刷処理を行わさせるために、印刷データを出力していることは明らかであるから、引用文献5発明の「管理用PC」と「被管理PC2」からなる情報処理装置と、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」は、「プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」である点で共通する。

(b)上記(a)で検討したとおり、印刷データに基づき、プリンタが印刷処理を行うことは明らかであるから、引用文献5発明の「プリンタ11?13」は、本件発明1の「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており」と同様の動作を行うと認められる。

(c)引用文献5発明の「プリンタ管理サーバ21は、プリンタ情報に基づいて表示用情報を作成し、表示用情報をHDD23内のウェブページデータファイル27として出力し」ており、プリンタ情報に基づいて作成された「表示用情報」は表示を前提としており、当然ユーザに対して表示されるものであるから、そのための表示手段も当然備えていると認められる。
そうすると、引用文献5発明は、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」について、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」と同様の手段を備えていると認められる。
また、この「表示用情報」を表示する手段は、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていること」と同様の動作を行うと認められる。

(d)引用文献5発明の「被管理PC2」にインストールされた「アプリケーションプログラムの一つであるプリンタ管理モニター33」は、「PJLコマンドをプリンタ11?13に与えることにより、プリンタ11?13からプリンタ情報を取得し、プリンタ情報をプリンタデータファイル37に格納し」ており、プリンタ情報を取得するためには双方向通信を行う必要があることを考慮すると、引用文献5発明の「プリンタ管理モニター33」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記プリンタのステータスの取得サービスを行うアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)上記(a)ないし(d)から、本件発明1と引用文献5発明とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記プリンタのステータスの取得サービスを行うアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点43]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献5発明は、「V4ドライバ」について特定されておらず、また「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」について特定していない点。

[相違点44]
本件発明1は「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」を有しているのに対して、引用文献5発明の「表示用情報」を表示する手段について明示されていないために、この「表示用情報」を表示する手段が、ユーザアプリケーションとして動作するのか不明である点。

[相違点45]
本件発明1は「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」を有しているのに対して、引用文献5発明の「プリンタ管理モニター33」は、「表示用情報」を表示する手段とは通信しておらず、また、サービスアプリケーションであるとの特定がされていない点。

[相違点46]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し」ているのに対して、引用文献5発明は対応する動作を行っていない点。

[相違点47]
本件発明1は「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し」ているのに対して、引用文献5発明は、対応する動作を行っていない点。

[相違点48]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し」ているのに対して、引用文献5発明は、対応する動作を行っていない点。

(f)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点43及び47、48について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点43)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点47,48)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献5発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

h 引用文献6発明との対比・判断
(a)引用文献6発明は、プリンタの印刷について特定されていないために、引用文献6発明の「通信システム2」と、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」とは、「情報処理装置」である点で共通する。

(b)引用文献6発明の「プリンタ10又はプリンタ40」は、技術常識を参酌すると、本件発明1の「前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており」と、同様の構成を備えていると認められる。

(c)引用文献6発明は「端末装置80の管理アプリケーションを起動して」、SUBコマンドを生成し、生成済みのSUBコマンドを「中継サーバ50」に送信し、「中継サーバ50」は、生成済みのSUBコマンドを「対象プリンタ」に送信し、「対象プリンタ」は、SUBコマンドに対応する監視情報に従って、対象データの現在値を含む「対象ファイル」を「中継サーバ50」に送信し、「中継サーバ50」は「端末装置80」に「対象ファイル」を送るのであるから、「端末装置80」の「管理アプリケーション」は、「対象ファイル」を表示するための機能を当然備えていると認められる。
そうすると、引用文献6発明の「管理アプリケーション」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。
また、引用文献6発明の「管理アプリケーション」は、本件発明1の「前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」と同様の動作を行っていると認められる。

(d)引用文献6発明の「中継サーバ50」は、「対象ファイル」受け取り、「対象ファイル」を「管理アプリケーション」を備えた「端末装置80」に送信している。そして、「中継サーバ50」と対象プリンタとの間で「対象ファイル」を受け渡す動作をアプリケーションで行うことは当然行われており、また「対象ファイル」の受け渡しを行うために、双方向通信を行う必要があることは明らかである。
そうすると、引用文献6発明の「中継サーバ50」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献6発明の「管理アプリケーション」は、「各情報(即ち、プリンタID、データID、時間情報、Flag)」と「端末装置80自身に対応する端末IDを含むSUBコマンド」を「中継サーバ50」に送信しており、このことは、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」することに相当する。

(f)引用文献6発明の「中継サーバ50」が、生成済みのSUBコマンドを「対象プリンタ」に送信することは、本件発明1の「前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」することに相当する。

(g)引用文献6発明は、「ランゲージモニタ」を備えていないために、「中継サーバ50」が「端末装置80」に「対象プリンタ」から受信した「対象ファイル」を送ることと、本件発明1の「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」することは、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」する点で共通する。

(h)引用文献6発明は、「ランゲージモニタ」を備えておらず、また、「管理アプリケーション」が「中継サーバ50」から受け取った「対象ファイル」を表示していると認められるから、この表示することと、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」することとは、「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(i)上記(a)ないし(h)から、本件発明1と引用文献6発明とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「情報処理装置であって、
プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点49]
本件発明1は「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」であるのに対して、引用文献6発明の「通信ステム」は、対応する特定がされていない点。

[相違点50]
本件発明1は「ステータス表示手段」が、「ユーザアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献6発明の「管理アプリケーション」は、ユーザアプリケーションとして動作しているのか不明である点。

[相違点51]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し」ているのに対して、引用文献6発明の「中継サーバ50」は、「管理アプリケーション」と通信しているものの、「管理アプリケーション」がユーザアプリケーションとして動作しているとの特定がされていないために、「前記ユーザアプリケーションと通信し」てとはいえない点。

[相違点52]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「サービスアプリケーションとして動作し」ているのに対して、引用文献6発明の「中継サーバ50」は、サービスアプリケーションとして動作しているとの特定がされていない点。

[相違点53]
本件発明1は、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し」ているのに対して、引用文献7発明では、「ランゲージモニタ」について特定されていないために、「ランゲージモニタを介することなく」取得する動作を行っているとはいえない点。

(j)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点49及び53について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」と「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点49)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点53)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献6発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

i 引用文献7発明との対比・判断
(a)引用文献7発明の「MFP」は、本件発明1の「プリンタ」に相当する。
また、引用文献7発明の「スプーラ52」は「印刷データを順次に指定されたMFPに出力」しているから、MFP(プリンタ)と通信可能な通信手段を有し、当該通信手段を経由して出力するという機能を有していると認められる。
よって、引用文献7発明の「スプーラ52」を有する「画像処理システム100」と、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」とは、「プリンタと通信可能な手段を有し、当該通信可能な手段を経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」である点で共通している。

(b)引用文献7発明の「MPF20」は、「受信した」「印刷データに基づいて印刷」しているから、本件発明1の「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており」との構成を備えている。

(c)引用文献7発明の「ステータスモニタ41」は、「MFPの状態情報を定期的に取得し、取得した状態情報をユーザに閲覧可能に表示し」ており、「ステータスモニタ41」は「報知部41B」を有し、「報知部41B」は、「MFP20のエラー情報を報知する」ことから、プリンタのステータスを表示するステータス表示手段を備えているといえる。
よって、引用文献7発明の「ステータスモニタ41」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」を備える点で共通する。

(d)引用文献7発明の「ステータスモニタ41」の「管理部41A」は、「監視対象と
なる全てのデバイスに対して、定期的な状態の問合せを」行っていることから、引用文献7発明の「管理部41A」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献7発明の「ステータスモニタ41」の「管理部41A」は、「監視対象となる全てのデバイスに対して、定期的な状態の問合せを開始」することから、引用文献7発明の「管理部41A」と、本件発明1の「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」する「双方向通信手段」とは、「当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」する点で共通する。

(f)引用文献7発明の「ステータスモニタ41」の「管理部41A」は、「MFP20の状態情報を取得」し、「ステータスモニタ41」は、「MFPの状態情報を定期的に取得し、取得した状態情報をユーザに閲覧可能に表示し」ており、「ステータスモニタ41」の「報知部41B」は、「MFP20のエラー情報を報知する」ものであって、「ステータスモニタ41の管理部41A」と「スプーラ52」とは異なるモジュールである。
よって、引用文献7発明の「管理部41A」は、本件発明1の「双方向通信手段」とは、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」する点で共通する。
また、引用文献7発明の「ステータスモニタ41」の「報知部41B」を含む部分は、本件発明1の「ステータス表示手段」と、「前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(g)引用文献7発明の「ステータスモニタ41」は、「MFPの状態情報を定期的に取得し、取得した状態情報をユーザに閲覧可能に表示し」ており、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」なる構成を備えていると認められる。

(h)上記(a)ないし(g)か、ら本件発明1と引用文献7発明とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「プリンタと通信可能な通信手段を有し、当該通信手段を経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記双方向通信手段は、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている、情報処理装置。」

[相違点54]
本件発明1は「情報処理装置」について、「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する」ものであるのに対して、引用文献7発明の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する」との特定がされていない点。

[相違点55]
本件発明1は、「ステータス表示手段」が、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作」するものであるのに対し、引用文献7発明では、「ステータスモニタ41」が「ユーザアプリケーション」であるとの特定がされていない点。

[相違点56]
本件発明1は、「双方向通信手段」が「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作」するものであるのに対し、引用文献7発明では、「管理部41A」が「サービスアプリケーション」であるとの特定はされておらず、また「ユーザアプリケーション」と通信することも特定されていない点。

[相違点57]
本件発明1は、「ステータス表示手段」が「前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」ているのに対し、引用文献7発明では、「ステータスモニタ41」が「前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」することについて特定されていない点。

[相違点58]
本件発明1は、「双方向通信手段」が、「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定」しているのに対し、引用文献7発明では、「管理部41A」が「前記プリンタを特定する情報」を利用することについて特定されていない点。

[相違点59]
本件発明1は、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し」ているのに対して、引用文献7発明では、「ランゲージモニタ」について特定されていないために、「ランゲージモニタを介することなく取得」する動作を行っているとはいえない点。

(i)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点54及び59について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」と「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点54)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点59)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献7発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

j 引用文献8発明との対比・判断
(a)引用文献8発明の「PC1」は、本件発明1の「情報処理装置」に対応する。

(b)引用文献8発明の「プリンタ」は、本件発明1の「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており」と同様の動作を行っていると認められる。

(c)引用文献8発明の「ステータス表示部32」は、「ステータス取得部31がプリンタ3から取得したステータスに応じたメッセージ等を表示する」ものであるから、この「ステータス表示部32」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。

(d)引用文献8発明の「ステータス取得部31」は、「プリンタ3のステータスを要求し取得し」ていることから、この「ステータス取得部31」と、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」とは、「前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行う、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献8発明の「ステータス取得部31」は、「プリンタ3のステータスを要求し取得し」ていることから、本件発明1の「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」する「双方向通信手段」と、「プリンタに対してステータスの取得要求を送信」する「双方向通信手段」である点で共通する。

(f)引用文献8発明の「ステータス取得部31」と「ステータス表示部32」は、「ステータス表示部32は、ステータス取得部31がプリンタ3から取得したステータスに応じたメッセージ等を表示する」ことから、このことと、本件発明1の「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」することとは、
「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する点で共通する。

(g)引用文献8発明の「ステータス表示部32は、ステータス取得部31がプリンタ3から取得したステータスに応じたメッセージ等を表示する」ことは、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」ことに相当する。

(h)上記(a)ないし(g)から、本件発明1と引用文献8発明とは、以下の点で一致し、また相違する。

[一致点]
「情報処理装置であって、
プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ステータス表示手段と通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記双方向通信手段は、プリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点60]
本件発明1は「情報処理装置」について、「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する」ものであるのに対して、引用文献8発明の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する」との特定がされていない点。

[相違点61]
本件発明1の「ステータス表示手段」は、「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示する」ものであるのに対して、引用文献8発明の「ステータス表示部32」はユーザアプリケーションして動作するとの特定がされていない点。

[相違点62]
本件発明1の「双方向通信手段」は、「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる」ものであるのに対して引用文献8発明のステータス取得部31」は、「ステータス表示部32」が、ユーザアプリケーションして動作するとの特定がされていないために、ユーザアプリケーションと通信しているとはいえず、また、「ステータス表示部32」が、サービスアプリケーションとして動作するとの特定がされていない点。

[相違点63]
本件発明1は「前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し」ているのに対して、引用文献8発明の「ステータス取得部31」は、「プリンタ3のステータスを要求し取得し」ているものの、引用文献8発明の「ステータス表示部32」が、「ステータス取得部31」に対して、プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行しておらず、そのため、「ステータス取得部31」の「プリンタ3のステータスを要求」することは、「ステータス表示部32」からのプリンタを特定する情報に基づいてプリンタを特定しているとはいえない点。

[相違点64]
本件発明1は、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し」ているのに対して、引用文献8発明では、「ランゲージモニタ」について特定されていないために、「ランゲージモニタを介することなく取得」する動作を行っているとはいえない点。

(i)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点60及び64について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」と「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点60)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点64)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献7発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

k 引用文献11発明との対比・判断
(a)引用文献11発明の「スプールデータ送信受信モジュール115」は、「スプーラ114」から「印刷データ」が渡され、「受け取った印刷データ」を送信しているから、本件発明1の「プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタ」と「プリンタと双方向通信可能な通信手段」である点で共通する。
よって、引用文献11発明の「サーバ装置1」と「端末装置2」は、「スプールデータ送信受信モジュール115」を有し、「プリンタ3,4」に渡される(出力されるといえる)「印刷データ」は、当該「スプールデータ送信受信モジュール115」を経由しているから、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」と、「プリンタと双方向通信可能な通信手段を有し、当該通信手段を経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置」である点で共通する。

(b)引用文献11発明においては、「印刷データ」を渡し、「プリンタ3,4にその印刷データに基づいた印刷を実行」させていることから、引用文献11発明は、本件発明1の「前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、」なる構成を備えているといえる。

(c)引用文献11発明の「プリンタのステータスを表示するためのプログラムである」「ステータスモニタ113」と、本件発明1の「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」とは、「前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段」である点で共通する。

(d)引用文献11発明の「双方向通信モジュール117」と「双方向通信モジュール216」は、「ステータスモニタ113が、双方向通信モジュール117を通じて、リダイレクトプリンタ3,4のステータスを問い合わせ」ており、「指定されたポート名が示すポートに繋がったリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、双方向通信モジュール216を通じて取得」していることから、本件発明1の「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」と「前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段」である点で共通する。

(e)引用文献11発明の「ステータスモニタ113」は、「ポート名を指定したリダイレクト先プリンタ3,4のステータスの問い合わせを、双方向通信モジュール117を通じて行」っていることから、本件発明1の「前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行」する「ステータス表示手段」に相当する。

(f)引用文献11発明の「双方向通信手段117」と「双方向通信手段216」は、「指定されたポート名が示すポートに繋がったリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、双方向通信モジュール216を通じて取得」していることから、本件発明1の「前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信」する「前記双方向通信手段」に相当する。

(g)引用文献11発明の「双方向通信手段117」と「双方向通信手段216」は、「S41にて取得したリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、問合せ元ステータスモニタ113に応答し」ており、「双方向通信手段117」及び「双方向通信手段216」と「スプールデータ送信受信モジュール115」とは異なるモジュールであるから、本件発明1の「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」する「双方向通信得手段」と「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信」する「双方向通信手段」である点で共通する。

(h)引用文献11発明の「ステータスモニタ113」は、「プリンタのステータスを表示するためのプログラム」であり、上記(g)における検討(引用発明の「双方向通信手段117」と「双方向通信手段216」は、「S41にて取得したリダイレクト先プリンタ3,4のステータスを、問合せ元ステータスモニタ113に応答し」ており、「双方向通信手段117」及び「双方向通信手段216」と「スプールデータ送信受信モジュール115」とは異なるモジュールであるとの検討)のとおりであるから、本件発明1の「前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する「ステータス表示手段」と、「前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」する「ステータス表示手段」である点で共通する。

(i)引用文献11発明の「ステータスモニタ113」は、「プリンタのステータスを表示するためのプログラム」であるから、本件発明1の「前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっている」との構成を備えているといえる。

(j)上記(a)ないし(i)から、本件発明1と引用文献11発明とは、以下の点で一致し、又相違する。

[一致点]
「プリンタと双方向通信可能な通信手段を有し、当該通信手段を経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記通信手段を介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。」

[相違点65]
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるのに対して、引用文献11発明は、「V4ドライバ」について特定されておらず、また「スプールデータ送信受信モジュール115」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であるとの特定がされていない点。

[相違点66]
本件発明1は、「ステータス表示手段」が「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作」するものであるのに対し、引用文献11発明では、「ステータスモニタ113」が「ユーザアプリケーション」であるとの特定がされていない点。

[相違点67]
本件発明1は、「双方向通信手段」が「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作」するものであるのに対し、引用発明の「双方向通信モジュール117」及び「双方向通信モジュール216」は、「ステータスモニタ113」が、ユーザアプリケーションして動作するとの特定がされていないために、ユーザアプリケーションと通信しているとはいえず、また、「双方向通信モジュール117」及び「双方向通信モジュール216」が、サービスアプリケーションとして動作するとの特定がされていない点。

[相違点68]
本件発明1は、「当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し」ているのに対して、引用文献11発明では、「スプールデータ送信受信モジュール115」が「ランゲージモニタ」であるとの特定がされていないために、「ランゲージモニタを介することなく取得」する動作を行っているとはいえない点。

(k)相違点についての当審判断
事案に鑑み、先ず、ランゲージモニタについて相互に関連する、相違点65及び68について先に判断する。
本件発明1は「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり(相違点65)、そのために、「プリンタのステータス」を、ランゲージモニタを介することなく取得する(相違点68)ものである。
この点について、上記引用文献1ないし12には、ランゲージモニタがV4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタであることを前提に、プリンタのステータスをランゲージモニタを介することなく取得することは記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえない。
したがって、本件発明1は、他の相違点について検討するまでもなく、引用文献11発明及び引用文献1ないし12に記載された事項から、当業者が容易に想到し得るものではない。

l 本件発明1についてのまとめ
上記aないしkで検討したように、本件発明1は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(イ)本件発明2ないし5について
本件発明2ないし5は、本件発明1をさらに減縮した発明であり、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものである。
そうすると、上記(ア)と同様の理由により、本件発明2ないし5は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(ウ)本件発明6について
本件発明6は、「ネットワークを介してクライアントとサーバとが接続され、前記サーバに接続されたプリンタを前記クライアントと前記サーバとが共有する情報処理システムであって」、「前記サーバは、V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力するように構成されており、」「前記サーバの前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象となるプリンタを特定し、当該対象のプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記クライアントに送信し、前記双方向通信手段に対してプリンタのステータスの取得要求を発行したステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づきプリンタのステータスを表示」するとの発明特定事項を含むものである。
してみると、本件発明6は、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものであるから、上記(ア)と同様の理由により、本件発明6は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(エ)本件発明7及び8並びに10について
本件発明7及び8並びに10は、本件発明6をさらに減縮した発明であり、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものである。
そうすると、上記(ウ)と同様の理由により、本件発明7及び8並びに10は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(オ)本件発明11について
本件発明11は、本件発明1の「情報処理装置」の発明を、「情報処理装置を制御する制御方法」とした発明であり、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものである。
そうすると、上記(ア)と同様の理由により、本件発明11は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(カ)本件発明12について
本件発明12は、「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し」、「当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置にインストールされたステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーションであって」、「前記双方向通信アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求させ、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信させ、前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信させることにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得させた前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」するとの発明特定事項を含むものである。
してみると、本件発明12は、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものであるから、上記(ア)と同様の理由により、本件発明12は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(キ)本件発明13ないし15について
本件発明13ないし15は、本件発明12をさらに減縮した発明であり、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものである。
そうすると、上記(カ)と同様の理由により、本件発明13ないし15は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(ク)本件発明16について
本件発明16は、「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって」、「前記プリンタのステータスを表示するステータス表示アプリケーションと、前記ステータス表示アプリケーションと通信し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信アプリケーションと、を有し」、「前記双方向通信アプリケーションは、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示」するとの発明特定事項を含むものである。
してみると、本件発明16は、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものであるから、上記(ア)と同様の理由により、本件発明16は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(ケ)本件発明17ないし20について
本件発明17ないし20は、本件発明16をさらに減縮した発明であり、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものである。
そうすると、上記(ク)と同様の理由により、本件発明17ないし20は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

(コ)特許異議申立人の意見について
a 特許異議申立人は、意見書において、本件発明1の「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有」する点について、
「しかしながら、これらの構成は本件の前提となるV4ドライバアーキテクチャ、つまり本件の図6に示される右側のルートを明確にしただけであり、何ら技術的特徴を有する構成ではないことから、これらの構成を追加してもなお訂正発明1は進歩性を有しないものと考える。
・・・中 略・・・
そうすると訂正発明1についてもその特徴は、前回の訂正請求書に記載された請求項1の発明と同様に、本件の図6に示される左側のルートである「ステータス通信アプリケーション」→「双方向通信モジュール」→「プリンタ装置」となる。令和2年10月26日付で異議申立人が提出した意見書(以下、「前回の意見書」とする)でも述べているように、ランゲージモニタを介さずに(つまり印刷データを送信する手段以外の手段によって)プリンタ装置と通信する構成自体は周知慣用なものであり、ランゲージモニタを介さずにプリンタ装置からステータスを取得して表示する構成に何ら困難性はない。そもそも本件はV4ドライバアーキテクチャ採用するにあたって、プリンタのステータスの取得の際に、ランゲージモニタを使用できないことが課題であり、V4ドライバが組み込まれた装置において、課題を解決するにあたり周知慣用技術を用いて「ランゲージモニタを介さずに」(つまり印刷データを送信する手段以外の手段によって)プリンタからステータスを取得することに困難性はない。」(意見書第3頁)
と主張する。

b しかしながら、本件発明1は、「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有」するとの発明特定事項を備えており、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得することは、引用文献1ないし12に記載されておらず、また、このことは、周知の技術であるともいえないから、特許異議申立人の主張する、印刷データを送信する手段以外の手段によってプリンタからステータスを取得することが、周知慣用技術であったとしても、本件発明1は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

c したがって、特許異議申立人の上記主張は、採用することができない。

(サ)特許法第29条第2項についてのまとめ
以上のとおりであるから、本件発明1ないし8及び10ないし20は、引用文献1ないし12に記載された発明から、当業者が容易に想到し得るものではない。

イ 特許法第29条第1項第3号について
上記アの(カ)及び(ク)で検討したように、本件発明12及び16は、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものであり、この技術的事項は引用文献1には記載されておらず、また周知の事項であるともいえないから、本件発明12及び16は、引用文献1に記載された発明と同一ではない。

ウ 特許法第36条第6項第2号について
(ア)「ユーザアプリケーション」及び「サービスアプリケーション」について
訂正前の請求項1、6及び11に記載の「ユーザアプリケーション」及び「サービスアプリケーション」は、それぞれの語により特定しようとする技術的範囲が明確でない点について、特許権者は、訂正請求書により、請求項1及び6の「ユーザアプリケーションとして動作し」及び「前記ユーザアプリケーションと通信するサービスアプリケーションとして動作し」の記載を、それぞれ「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し」及び「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し」と訂正し、また請求項11の「ユーザアプリケーションとして動作し」及び「前記ユーザアプリケーションと通信するサービスアプリケーションとして動作し」の記載を、それぞれ「ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示し、起動するユーザの権限に依存して動作するユーザアプリケーションとして動作し」及び「前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するサービスアプリケーション」と訂正した。
この訂正により、請求項1、6及び11に記載の「ユーザアプリケーション」及び「サービスアプリケーション」の語は明確となったから、請求項1ないし8並びに請求項10及び11の記載は、特許法第36条第6項第2号の要件を満たす。

(イ)「双方向通信手段」について
訂正前の請求項1、6、11、12及び16に記載の「双方向通信」の語に関する各請求項の記載だけでは、各請求項に記載された発明と、ランゲージモニタを利用して双方向通信を行う従来技術との差異を特定することがでず、そのために各請求項に記載の発明が明確でない点について、特許権者は、訂正請求書により、請求項1、6、11、12及び16において、各請求項の記載に「V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する」との限定を付加することにより、「双方向通信アプリケーション」が「ランゲージモニタ」を利用(カスタマイズ)できないことを明確にし、そのため、「双方向通信アプリケーション」が「ランゲージモニタ」を利用せずに、「プリンタ」と「双方向通信」を行うことが明確となった。
そのため、請求項1ないし8及び請求項10ないし20の記載は、特許法第36条第6項第2号の要件を満たす。

(ウ)「ポート名」及び「ドライバ名」について
訂正前の請求項9記載の「ポート名及びドライバ名に基づいて前記ステータスを取得する対象の周辺機器を特定」することについて、「ポート名」及び「ドライバ名」の内容が特許明細書の記載を参酌しても明確でない点について、特許権者は、訂正請求書により、請求項9を削除した。
そのため、対象となる請求項が削除されたため、訂正前の請求項9の記載が明確でないとの理由は解消した。

7 取消理由において採用しなかった特許異議申立理由について
特許異議申立人は、特許異議申立書において、訂正前の特許請求の範囲に関し、
(1)請求項1、2、6、9-11、13、17に係る発明は、引用文献1に記載された発明である。
(2)請求項1、3-8、10-12、14-16、18-20に係る発明は、引用文献2に記載された発明である。
(3)請求項1、2、5、6、8、10-13、16、17、20に係る発明は、引用文献3に記載された発明である。
(4)請求項1、3、11,12、14,16、18に係る発明は、引用文献4に記載された発明である、
旨主張する。
しかしながら、上記6の(1)アで検討したように、訂正後の請求項1ないし8及び10ないし20は、「V4ドライバ」を有し、「ランゲージモニタ」が、「前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタ」であり、「プリンタのステータス」を、「ランゲージモニタ」を介することなく取得するとの技術的事項を備えるものとなっており、この技術的事項は引用文献1ないし4に記載されておらず、また周知の事項であるともいえないから、
(1)訂正後の請求項1、2、6、10、11、13、17に係る発明は、引用文献1に記載された発明と同一ではない。
(2)訂正後の請求項1、3-8、10-12、14-16、18-20に係る発明は、引用文献2に記載された発明と同一ではない。
(3)訂正後の請求項1、2、5、6、8、10-13、16、17、20に係る発明は、引用文献3に記載された発明と同一ではない。
(4)訂正後の請求項1、3、11,12、14,16、18に係る発明は、引用文献4に記載された発明と同一ではない。
したがって、上記異議申立理由に理由はない。

8 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知1及び2に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件請求項1ないし8及び10ないし20に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1ないし8及び10ないし20に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
なお、請求項9に係る特許は、上記の通り、訂正により削除された。これにより、特許異議申立人による特許異議の申立てについて、請求項9に係る申立ては、申立ての対象が存在しないものとなったため、特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定により却下する。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示手段に送信し、
前記ステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ステータス表示手段は、前記プリンタのステータスの取得要求を前記双方向通信手段に対して発行する際、前記双方向通信手段が動作していないときは前記サービスアプリケーションが停止していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記双方向通信手段は、前記取得要求に対して前記プリンタから所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示手段に送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信手段から受信した前記ステータス表示手段は、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ステータス表示手段と前記双方向通信手段との通信は、LPC(Local Procedure Call)により行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ネットワークを介してクライアントとサーバとが接続され、前記サーバに接続されたプリンタを前記クライアントと前記サーバとが共有する情報処理システムであって、
前記サーバは、V4ドライバと、前記プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力するように構成されており、前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記サーバは、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行うサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信手段と、を有し、
前記クライアントは、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示手段を有し、
前記クライアントのステータス表示手段及び前記サーバのステータス表示手段は、いずれも、前記サーバの前記双方向通信手段に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行することが可能となっており、
前記サーバの前記双方向通信手段は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象となるプリンタを特定し、当該対象のプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記クライアントに送信し、
前記双方向通信手段に対してプリンタのステータスの取得要求を発行したステータス表示手段は、前記双方向通信手段から前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づきプリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示手段は、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
前記ステータス表示手段と前記サーバの双方向通信手段との通信は、RPC(Remote Procedure Call)により行われることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であり、
前記ユーザアプリケーションは、アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作するアプリケーションであり、
前記サービスアプリケーションは、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するアプリケーションであることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。
【請求項9】(削除)
【請求項10】
前記サーバは、前記プリンタに印刷ジョブを送信するための共有プリンタを公開しており、前記クライアントは、当該共有プリンタを経由して前記プリンタに印刷ジョブを送信するためのプリンタドライバを更に有することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理システム。
【請求項11】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置を制御する制御方法であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
ユーザに対して前記プリンタのステータスを表示し、起動するユーザの権限に依存して動作するユーザアプリケーションとして動作し、前記プリンタのステータスを表示するステータス表示工程と、
前記ユーザアプリケーションと通信し、前記プリンタのステータスの取得サービスを行い、前記ユーザアプリケーションよりも高い権限で動作するサービスアプリケーションとして動作し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信工程と、を有し、
前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程に対して、前記プリンタを特定する情報を含むプリンタのステータスの取得要求を発行し、
前記双方向通信工程は、前記プリンタを特定する情報に基づいて前記ステータスを取得する対象のプリンタを特定し、当該対象となるプリンタに対してステータスの取得要求を送信し、
当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示工程に送信し、前記ステータス表示工程は、前記双方向通信工程で前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示工程では、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする制御方法。
【請求項12】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置にインストールされたステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーションであって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報処理装置における前記双方向通信アプリケーションへプリンタのステータスの取得要求を送信させ、当該取得要求には、前記プリンタを特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求させ、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信させ、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信させることにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得させた前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示させ、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記情報処理装置に、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示させることが可能となっていることを特徴とするステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項13】
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションが動作していないことに従って、前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示し、
前記ステータス表示アプリケーションは、当該ステータス表示アプリケーションを起動するユーザの権限に依存して動作し、前記双方向通信アプリケーションは、前記ステータス表示アプリケーションよりも高い権限で動作することを特徴とする請求項12に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項14】
前記双方向通信アプリケーションは、前記取得要求に対し、所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに対して通知し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスに基づく情報を前記双方向通信アプリケーションから受信した場合、通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項12又は13に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項15】
前記ステータス表示アプリケーションと前記双方向通信アプリケーションとの通信は、LPC(Local Procedure Call)を使用して実行されることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション。
【請求項16】
V4ドライバと、プリンタと双方向通信可能なランゲージモニタであって、前記V4ドライバ向けのカスタマイズ不能なランゲージモニタとを有し、当該ランゲージモニタを経由して前記プリンタに印刷データを出力する情報処理装置であって、
前記プリンタは、前記印刷データに基づいて印刷処理を実行することが可能となっており、
前記プリンタのステータスを表示するステータス表示アプリケーションと、
前記ステータス表示アプリケーションと通信し、前記プリンタと双方向通信を行うことができる双方向通信アプリケーションと、を有し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションに対して前記プリンタのステータスの取得要求を送信し、当該取得要求には、前記プリンタを特定する情報が含まれており、
前記双方向通信アプリケーションは、前記情報に基づいて特定されたプリンタに対してステータスの取得を要求し、当該取得要求に対する応答として前記プリンタから返送されたステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記双方向通信アプリケーションから前記ステータスに基づく情報を受信することにより、前記ランゲージモニタを介することなく取得した前記ステータスに基づく情報に基づき前記プリンタのステータスを表示し、
前記ステータス表示アプリケーションは、前記プリンタにおける前記印刷処理のステータスを表示することが可能となっていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項17】
前記ステータス表示アプリケーションは、前記取得要求を前記双方向通信アプリケーションに対して発行する際、前記双方向通信アプリケーションが動作していないときは前記双方向通信アプリケーションが停止していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記双方向通信アプリケーションは、前記取得要求に対して前記プリンタから所定時間内に応答がないときは通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記ステータス表示アプリケーションに送信し、前記通信エラーが発生していることを示す情報を含むステータスの情報を前記双方向通信アプリケーションから受信した前記ステータス表示アプリケーションは、当該通信エラーが発生していることを示す情報を表示することを特徴とする請求項16又は17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記ステータス表示アプリケーションと前記双方向通信アプリケーションとの通信は、LPC(Local Procedure Call)により行われることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記プリンタを特定する情報は、前記プリンタの名称情報であることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2021-06-29 
出願番号 特願2015-166185(P2015-166185)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (G06F)
P 1 651・ 121- YAA (G06F)
P 1 651・ 113- YAA (G06F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 白石 圭吾  
特許庁審判長 稲葉 和生
特許庁審判官 小田 浩
角田 慎治
登録日 2019-05-24 
登録番号 特許第6529388号(P6529388)
権利者 キヤノン株式会社
発明の名称 情報処理装置とその制御方法、及び情報処理システムとステータス表示アプリケーションと双方向通信アプリケーション  
代理人 大塚 康弘  
代理人 大塚 康徳  
代理人 木村 秀二  
代理人 下山 治  
代理人 永川 行光  
代理人 永川 行光  
代理人 下山 治  
代理人 高柳 司郎  
代理人 大塚 康徳  
代理人 高柳 司郎  
代理人 木村 秀二  
代理人 大塚 康弘  
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