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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04L
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H04L
管理番号 1378373
審判番号 不服2020-8142  
総通号数 263 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-11-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-06-12 
確定日 2021-10-12 
事件の表示 特願2018-542726「OSPFを利用して最大ノードおよび/またはリンクセグメント識別子深度を明らかにするための技法」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 8月24日国際公開、WO2017/141080、平成31年 2月21日国内公表、特表2019-505140、請求項の数(15)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2016年(平成28年)4月1日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2016年2月15日 米国)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和 元年 7月23日付け:拒絶理由通知書
令和 元年10月29日 :意見書、手続補正書の提出
令和 2年 2月 6日付け:拒絶査定
令和 2年 6月12日 :拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提

令和 3年 5月25日付け:拒絶理由(当審拒絶理由)通知書
令和 3年 7月29日 :意見書、手続補正書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和2年2月6日付け拒絶査定)の概要は、次のとおりである。
この出願の請求項1?19に係る発明は、以下の引用文献1?3に記載された発明に基いて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
引用文献1: J.Tantsura et al.,Signaling Maximum SID Depth using Border Gateway Protocol Link-State,draft-tantsura-bgp-ls-segment-routing-msd-01,2016年 1月 8日,P.1-5
引用文献2: X.Xu et al.,Signaling Entropy Label Capability Using OSPF,draft-ietf-ospf-mpls-elc-01,2015年11月 9日,P.1-5
引用文献3: C. Filsfils, Ed. et al.,Segment Routing Architecture,draft-ietf-spring-segment-routing-07,2015年12月15日,P.1-24(周知技術を示す文献)

第3 本願発明
本願請求項1?15に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明15」という。)は、令和3年7月29日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?15に記載された事項により特定される、以下のとおりの発明である(下線は補正箇所を示す。)。
「【請求項1】
セグメントルーティング(SR)ネットワーク(120)においてネットワークエレメント(102A)を実装するデバイス(902/904/906)における方法であって、
前記ネットワークエレメントによって、最大セグメント識別子深度(MSD)値(112)を含むTLV(Type Length Value)エレメント(110)をコントローラ(104)に送信することであって、前記TLVエレメントは、オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラ(104)に前記送信によってアドバタイズされることになるリンクMSDサブTLV(110B)であり、前記TLVエレメントは、OSPFv2拡張リンクオペークリンク状態アドバタイズメント(LSA)(308)、OSPFv2トラフィックエンジニアリング(TE)LSA(330)、または、OSPFv3 E-ルータ-LSA(400)のいずれかによって搬送され、前記MSD値が、前記ネットワークエレメントが受信パケット(150A)のパケットヘッダの中にプッシュすることができるセグメント識別子(SID)ラベルの最大数を識別して、前記SRネットワークを通した前記受信パケット(150B)の転送を可能にする、TLVエレメント(110)を送信することと、
前記SRネットワークを通して前記受信パケットを転送するために前記ネットワークエレメントによって利用されることになるパス(122)についてのデータ(114)を、前記コントローラ(104)から受信することであって、前記データが、前記パスに関連付けられた前記受信パケットの中にプッシュされることになる1つまたは複数のSIDラベル(152)の組を含み、前記SIDラベルの組が、前記MSD値よりも少数の、または前記MSD値に等しい数のSIDラベルを有する、データ(114)を受信することと
を含み、
前記コントローラおよび前記ネットワークエレメントが、サウスバウンドインターフェース上でパス計算エレメントプロトコル(PCEP)(116)を利用せず、前記ネットワークエレメントが、ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)をサポートしない、
方法。
【請求項2】
前記OSPFプロトコルが、OSPFバージョン2(OSPFv2)またはOSPFバージョン3(OSPFv3)のいずれかを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークエレメントによって、前記MSD値を、前記ネットワークエレメントの1つまたは複数のラインカード(938)の1つまたは複数のMSD値のうちの最も小さいMSD値として決定すること
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
デバイス(902/904/906)の1つまたは複数のプロセッサ(912/942)によって実行されるとき、前記デバイスに、セグメントルーティング(SR)ネットワーク(120)において作動し、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法を実施するためのネットワークエレメント(102A)を実装させる命令(920/950)を有するコンピュータプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のコンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体(918/948)。
【請求項6】
1つまたは複数のプロセッサと、
請求項5に記載の非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体と
を備えるデバイス。
【請求項7】
セグメントルーティング(SR)ネットワークにおいてネットワークエレメントを実装するためのデバイスであって、前記ネットワークエレメントが、
最大セグメント識別子深度(MSD)値を含むTLV(Type Length Value)エレメントをコントローラに送信することであって、前記TLVエレメントは、オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラに前記送信によってアドバタイズされることになるリンクMSDサブTLV(110B)であり、前記TLVエレメントは、OSPFv2拡張リンクオペークリンク状態アドバタイズメント(LSA)(308)、OSPFv2トラフィックエンジニアリング(TE)LSA(330)、または、OSPFv3
E-ルータ-LSA(400)のいずれかによって搬送され、前記MSD値が、前記ネットワークエレメントが受信パケットのパケットヘッダの中にプッシュすることができるセグメント識別子(SID)ラベルの最大数を識別して、前記SRネットワークを通した前記受信パケットの転送を可能にする、TLVエレメントを送信することと、
前記SRネットワークを通して前記受信パケットを転送するために前記ネットワークエレメントによって利用されることになるパスについてのデータを、前記コントローラから受信することであって、前記データが、前記パスに関連付けられた前記受信パケットの中にプッシュされることになる1つまたは複数のSIDラベルの組を含み、前記SIDラベルの組が、前記MSD値よりも少数の、または前記MSD値に等しい数のSIDラベルを有する、データを受信することと
を行うように適合されており、
前記コントローラおよび前記ネットワークエレメントが、サウスバウンドインターフェース上でパス計算エレメントプロトコル(PCEP)を利用せず、前記ネットワークエレメントが、ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)をサポートしない、
デバイス。
【請求項8】
コントローラ(104)と、
請求項6または7に記載のデバイスと
を備えるシステム。
【請求項9】
セグメントルーティング(SR)ネットワーク(120)の複数のネットワークエレメント(102A?102F)に通信可能に結合されたコントローラ(104)における方法であって、
前記複数のネットワークエレメントのうちの第1のネットワークエレメント(102A)から、最大セグメント識別子深度(MSD)値(112)を含むTLV(Type Length Value)エレメント(110)を受信することであって、前記TLVエレメントは、オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラ(104)に前記受信によってアドバタイズされることになるリンクMSDサブTLV(110B)であり、前記TLVエレメントは、OSPFv2拡張リンクオペークリンク状態アドバタイズメント(LSA)(308)、OSPFv2トラフィックエンジニアリング(TE)LSA(330)、または、OSPFv3 E-ルータ-LSA(400)のいずれかによって搬送され、前記MSD値が、前記第1のネットワークエレメントが受信パケット(150A)のパケットヘッダの中にプッシュすることができるセグメント識別子(SID)ラベル(152)の最大数を識別して、前記SRネットワークを通した前記受信パケット(150B)の転送を可能にする、TLVエレメント(110)を受信することと、
前記MSD値に基づいて、1つまたは複数のSIDラベル(152)の組を利用する識別可能なトラフィックの組について、前記複数のネットワークエレメントのうちの前記第1のネットワークエレメント(102A)から第2のネットワークエレメント(102E)へのパス(122)を決定することであって、前記SIDラベルの組におけるSIDラベルの数が、前記MSD値よりも少ない、または前記MSD値に等しい、パス(122)を決定することと、
前記SRネットワークを通して前記受信パケットを転送するために前記第1のネットワークエレメントによって利用されることになる前記パスについてのデータ(114)を、前記第1のネットワークエレメントに送信することであって、前記データが、前記識別可能なトラフィックの組の受信パケットの中にプッシュされることになる前記SIDラベルの組を含む、データ(114)を送信することと
を含み、
前記コントローラおよび前記第1のネットワークエレメントが、サウスバウンドインターフェース上でパス計算エレメントプロトコル(PCEP)(116)を利用せず、前記第1のネットワークエレメントが、ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)をサポートしない、
方法。
【請求項10】
前記OSPFプロトコルが、OSPFバージョン2(OSPFv2)またはOSPFバージョン3(OSPFv3)のいずれかを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、前記デバイスに、請求項9または10に記載の方法を実施するためのコントローラを実装させる命令を有するコンピュータプログラム。
【請求項12】
請求項11に記載のコンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項13】
1つまたは複数のプロセッサと、
請求項12に記載の非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体と
を備える、コントローラを実装するように設定されたデバイス。
【請求項14】
セグメントルーティング(SR)ネットワークの複数のネットワークエレメントに通信可能に結合されることになるコントローラを実装するように適合されたデバイスであって、前記コントローラが、
前記複数のネットワークエレメントのうちの第1のネットワークエレメントから、最大セグメント識別子深度(MSD)値を含むTLV(Type Length Value)エレメントを受信することであって、前記TLVエレメントは、オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラに前記受信によってアドバタイズされることになるリンクMSDサブTLV(110B)であり、前記TLVエレメントは、OSPFv2拡張リンクオペークリンク状態アドバタイズメント(LSA)(308)、OSPFv2トラフィックエンジニアリング(TE)LSA(330)、または、OSPFv3 E-ルータ-LSA(400)のいずれかによって搬送され、前記MSD値が、前記第1のネットワークエレメントが受信パケットのパケットヘッダの中にプッシュすることができるセグメント識別子(SID)ラベルの最大数を識別して、前記SRネットワークを通した前記受信パケットの転送を可能にする、TLVエレメントを受信することと、
前記MSD値に基づいて、1つまたは複数のSIDラベルの組を利用する識別可能なトラフィックの組について、前記複数のネットワークエレメントのうちの前記第1のネットワークエレメントから第2のネットワークエレメントへのパスを決定することであって、前記SIDラベルの組におけるSIDラベルの数が、前記MSD値よりも少ない、または前記MSD値に等しい、パスを決定することと、
前記SRネットワークを通して前記受信パケットを転送するために前記第1のネットワークエレメントによって利用されることになる前記パスについてのデータを、前記第1のネットワークエレメントに送信することであって、前記データが、前記識別可能なトラフィックの組の受信パケットの中にプッシュされることになる前記SIDラベルの組を含む、データを送信することと
を行うように適合されており、
前記コントローラおよび前記第1のネットワークエレメントが、サウスバウンドインターフェース上でパス計算エレメントプロトコル(PCEP)を利用せず、前記ネットワークエレメントが、ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)をサポートしない、
デバイス。
【請求項15】
請求項13または14に記載のデバイスと、
前記SRネットワークの前記複数のネットワークエレメントと
を備えるシステム。」

第4 引用文献の記載、引用発明等
1 引用文献1
(1)原査定の拒絶の理由にて引用された引用文献1には、図面とともに、次の記載がある(下線は当審による。以下同様。)。
「Abstract
This document discusses use of BGP-LS to expose node and/or link on a node MSD "Maximum SID Depth" to a centralized controller (PCE/SDN).」(1頁)
(当審訳:
概要
この文書では、ノードMSD“最大SID深度”上のノード及び/又はリンクを集中コントローラ(PCE/SDN)に公開するためのBGP-LSの使用について議論する。)

「1. Introduction
When Segment Routing tunnels are computed by a centralized controller, it is crucial that the controller knows MSD "Maximum SID Depth" of the node or link SR tunnel exits over, so it doesn't download a path with SID (label stack) of a depth more than the node or link configured is capable of imposing. This document describes how to use BGP-LS to expose the MSD of the node or link configured to a centralized controller.」(2頁)
(当審訳:
1. はじめに
セグメントルーティングトンネルを集中コントローラで計算する場合に、コントローラがSRトンネルの出口となるノードやリンクのMSD“最大SID深度”を把握し、設定されたノードやリンクが負担できる以上の深度のSID(ラベルスタック)を持つパスをダウンロードしないようにすることが重要である。本稿は、BGP-LSを使用して、設定されたノードまたはリンクのMSDをコントローラに提示する方法について記述する。)

「2. Problem Statement
In existing technology only PCEP has extension to signal the MSD (SR PCE Capability TLV/ METRIC Object as defined in [I-D.ietf-pce-segment-routing],If PCEP is not supported by the node (head-end of the SR tunnel) controller has no way to learn the MSD of the node/link configured.」(3頁)
(当審訳:
2. 問題提起
既存の技術では、PCEPのみがMSD([I-D.ietf-pce-segment-routing]で定義されるようなSR PCE Capability TLV/ METRIC Objectをシグナリングするための拡張機能を持っているが、PCEPがノード(SRトンネルのヘッド-エンド)でサポートされていない場合、コントローラは設定されたノード/リンクのMSDを知るすべがない。)

「4. MSD supported on a link
Link MSD is a number in the range of 0-254.The value of 0 represents lack of ability to push MSD of any depth, any other value represents that of the link.
Link MSD is encoded in the Opaque Link Attribute TLV, as defined in [I-D.ietf-idr-ls-distribution]

0 1 2 3
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
| Type | Length |
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
// Opaque link attributes (variable) //
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

Figure 2: Opaque link attribute format」(3?4頁)
(当審訳:
4. リンクでサポートされるMSD
リンクMSDは、0-254の範囲の数値である。0の値は、何らの深度のMSDをプッシュする能力がないことを表し、それ以外の値は、リンクのそれを表す。
リンクMSDは、[I-D.ietf-idr-ls-distribution]で定義されている不透明リンク属性TLVにエンコードされる。

0 1 2 3
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
| タイプ | 長さ |
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
// 不透明リンク属性(可変) //
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

図2:不透明リンク属性フォーマット)

(2)上記(1)から、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「セグメントルーティングトンネルを集中コントローラで計算する場合に、コントローラがSRトンネルの出口となるノードやリンクのMSD“最大SID深度”を把握し、設定されたノードやリンクが負担できる以上の深度のSID(ラベルスタック)を持つパスをダウンロードしないようにし、BGP-LSを使用して、設定されたノードまたはリンクのMSDをコントローラに提示する方法であって、
PCEPがノード(SRトンネルのヘッド-エンド)でサポートされていない場合、コントローラは設定されたノード/リンクのMSDを知るすべがなく、
リンクMSDは、0-254の範囲の数値であり、0の値は、何らの深度のMSDをプッシュする能力がないことを表し、それ以外の値は、リンクのそれを表し、
リンクMSDが、不透明リンク属性TLVにエンコードされる、
方法。」

2 引用文献2
(1)原査定の拒絶の理由にて引用された引用文献2には、次の記載がある。
「Abstract
Multi Protocol Label Switching (MPLS) has defined a mechanism to load balance traffic flows using Entropy Labels (EL). An ingress LSR cannot insert ELs for packets going into a given tunnel unless an egress LSR has indicated via signaling that it can process ELs on that tunnel. This draft defines a mechanism to signal that capability using OSPF. This mechanism is useful when the label advertisement is also done via OSPF.」(1頁)
(当審訳:
概要
マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)は、エントロピーラベル(EL)を用いてトラフィックフローを負荷分散する機構を定義した。入口側のLSRは、そのトンネル上でELを処理できることを出口側のLSRがシグナリングを用いて示していない限り、所与のトンネルに入るパケットにELを挿入することができない。本稿では、OSPFを用いてその能力をシグナリングする機構を定義する。この機構は、ラベルアドバタイズメントもOSPFを介して行われる場合に有効である。)

「4. Advertising RLDC Using OSPF
A new TLV within the body of the OSPF RI LSA, called RLDC TLV is defined to advertise the capability of the router to read the maximum label stack depth. It is formatted as described in Section 2.1 of [RFC4970] with a Type code to be assigned by IANA and a Length of one. The Value field is set to the maximum readable label stack deepth in the range between 1 to 255. The scope of the advertisement depends on the application but it is RECOMMENDED that it SHOULD be domain-wide. If a router has multiple linecards with different capabilities of reading the maximum label stack deepth, the router MUST advertise the smallest one in the RLDC TLV. This TLV is applicable to both OSPFv2 and OSPFv3.」(3頁)
(当審訳:
4. OSPFによるRLDCのアドバタイズメント
OSPF RI LSAのボディ内にあるRLDC TLVと呼ばれる新しいTLVが、最大のラベルスタック深度を読み取るルータの能力をアドバタイズするために定義される。このTLVは、[RFC4970]のセクション2.1に記載されているようにフォーマットされており、IANAによって割り当てられるTypeコードと1の長さを伴う。Valueフィールドには、1?255の範囲で、最大の読み取り可能ラベルスタック深度が設定される。アドバタイズメントの範囲はアプリケーションに依存しるが、ドメインワイドであるべきことが推奨されている。ルーターが、最大のラベルスタック深度を読み取る能力が異なる複数のラインカードを持っている場合、ルーターはRLDC TLVで最小のものをアドバタイズしなければならない。このTLVはOSPFv2とOSPFv3の両方に適用される。)

(2)上記(1)から、引用文献2には、次の事項が記載されていると認められる。
「OSPFによるRLDCのアドバタイズメントにおいて、
TLVが、最大のラベルスタック深度を読み取るルータの能力をアドバタイズするために定義され、
Valueフィールドには、1?255の範囲で、最大の読み取り可能ラベルスタック深度が設定され、
このTLVはOSPFv2とOSPFv3の両方に適用されること。」

3 引用文献3
原査定の拒絶の理由にて引用された引用文献3には、次の記載がある。
「2. Terminology
・・・(中略)・・・
PUSH: the insertion of a segment at the head of the Segment list.
・・・(中略)・・・
SR Tunnel: a list of segments to be pushed on the packets directed on the tunnel. The list of segments can be specified explicitly or implicitly via a set of abstract constraints (latency, affinity, SRLG, ...). In the latter case, a constraint-based path computation is used to determine the list of segments associated with the tunnel. The computation can be local or delegated to a PCE server. An SR tunnel can be configured by the operator, provisioned via netconf or provisioned via PCEP. An SR tunnel can be used for traffic- engineering, OAM or FRR reasons.」(5?6頁)
(当審訳:
2. 用語
・・・(中略)・・・
PUSH: セグメントのリストの先頭へのセグメントの挿入。
・・・(中略)・・・
SR Tunnel: そのトンネルへと向けられたパケットにプッシュされるセグメントのリスト。セグメントのリストは、一組の抽象的制約(待ち時間、親和性、SRLG、・・・)によって明示的又は黙示的に特定され得る。後者のケースでは、制約に基づくパス計算は、トンネルに関連付けられたセグメントのリストを決定するために用いられる。その計算は、ローカルであり得る、又はPCEサーバへの代表であり得る。SRトンネルは、netconfから供給された又はRCEPから供給されたオペレータによって設定される。SRトンネルは、トラフィックエンジニアリング、OAM又はFRRの理由のために用いられ得る。)

第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
ア 本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

(ア)引用発明の「設定されたノードまたはリンクのMSDをコントローラに提示する方法」は、「セグメントルーティングトンネルを集中コントローラで計算する場合に、コントローラがSRトンネルの出口となるノードやリンクのMSD“最大SID深度”を把握」するものであるから、「セグメントルーティング」が行われる「SRトンネルの出口となるノードやリンク」を含むネットワークに係る方法であるといえ、当該ネットワークは、本願発明1の「セグメントルーティング(SR)ネットワーク」に相当する。

(イ)引用発明は、「PCEPがノード(SRトンネルのヘッド-エンド)でサポートされていない場合、コントローラは設定されたノード/リンクのMSDを知るすべがな」いため、「ノード」が(「PCEP」ではなく)「BGP-LS」を「使用して」、「設定されたノードまたはリンクのMSDをコントローラに提示する方法」であるといえる。ここで、当該方法は、「ノード」としての機能を実装するデバイスで実行されること、また、「ノード」は、「MSDをコントローラに提示する」ために、「MSD」を「コントローラ」に送信することが明らかである。そして、当該「ノード」は、本願発明1の「ネットワークエレメント」に相当する。

(ウ)上記(ア)、(イ)から、引用発明と本願発明1とは、後述する相違点は別として、
「セグメントルーティング(SR)ネットワークにおいてネットワークエレメントを実装するデバイスにおける方法」
である点で一致している。

(エ)引用発明では、「リンクMSDは、0-254の範囲の数値であ」り、「リンクMSDが、不透明リンク属性TLVにエンコードされる」から、「不透明リンク属性TLV」は「リンクMSD」の値を含むといえる。また、ここで、「リンクMSD」の値を含む「不透明なリンク属性TLV」は、本願発明1の「リンクMSDサブTLV」である「TLV(Type Length Value)エレメント」に相当し、「リンクMSD」は、本願発明1の「最大セグメント識別子深度(MSD)」に含まれる。
そして、上記(イ)のとおり、「ノード」は「MSD」を「コントローラ」に送信することが明らかであり、ここで更に、当該送信が「直接的に」又は他の「ノード」、すなわち「他のネットワークエレメントを介して」行われること、当該送信によって「不透明なリンク属性TLV」が「コントローラ」に「アドバタイズされることになる」こと、も明らかである。
以上の点について、上記(イ)で更に検討した点も踏まえると、本願発明1の
「前記ネットワークエレメントによって、最大セグメント識別子深度(MSD)値(112)を含むTLV(Type Length Value)エレメント(110)をコントローラ(104)に送信することであって、前記TLVエレメントは、オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラ(104)に前記送信によってアドバタイズされることになるリンクMSDサブTLV(110B)であ」る、「TLVエレメント(110)を送信すること」
との構成に関して、引用発明と本願発明1とは、
「前記ネットワークエレメントによって、最大セグメント識別子深度(MSD)値を含むTLV(Type Length Value)エレメントをコントローラに送信することであって、前記TLVエレメントは、直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラに前記送信によってアドバタイズされることになるリンクMSDサブTLVであ」る、「TLVエレメントを送信すること」
との構成を備える点で共通している。

(オ)引用発明の「リンクMSD」の「数値」は、「0の値は、何らの深度のMSDをプッシュする能力がないことを表し、それ以外の値は、リンクのそれを表す」ものであり、ここで、MSDが、セグメントルーティングネットワークにおいて送受信される(転送される)パケットのヘッダの中にプッシュするSIDラベルの最大数を識別するものであることは技術常識であるから、引用発明と本願発明1とは、「前記MSD値が、前記ネットワークエレメントが受信パケットのパケットヘッダの中にプッシュすることができるセグメント識別子(SID)ラベルの最大数を識別して、前記SRネットワークを通した前記受信パケットの転送を可能にする」との構成を備える点で一致している。

(カ)上記(オ)で述べた引用発明の構成及び技術常識を踏まえると、引用発明が、「コントローラがSRトンネルの出口となるノードやリンクのMSD“最大SID深度”を把握し、設定されたノードやリンクが負担できる以上の深度のSID(ラベルスタック)を持つパスをダウンロードしないように」するものであることは、セグメントルーティングネットワークを通して送受信されるパケットを転送するために「ノード」によって利用されることになる「パス」を示すデータを、「コントローラ」から「ダウンロード」する、すなわち「受信」することであり、当該データは、前記「パス」に関連付けられた前記パケットの中にプッシュされることになる「SID(ラベルスタック)」、すなわち1つまたは複数の「SIDラベルの組」を含み、前記「SIDラベルの組」が、前記MSD値よりも少数の、または前記MSD値に等しい数の「SIDラベル」を有するということであるといえる。
したがって、引用発明と本願発明1とは、
「前記SRネットワークを通して前記受信パケットを転送するために前記ネットワークエレメントによって利用されることになるパスについてのデータを、前記コントローラから受信することであって、前記データが、前記パスに関連付けられた前記受信パケットの中にプッシュされることになる1つまたは複数のSIDラベルの組を含み、前記SIDラベルの組が、前記MSD値よりも少数の、または前記MSD値に等しい数のSIDラベルを有する、データを受信すること」
との構成を備える点で一致している。

(キ)上記(イ)のとおり、引用発明は、「PCEPがノード(SRトンネルのヘッド-エンド)でサポートされていない場合、コントローラは設定されたノード/リンクのMSDを知るすべがな」いため、「ノード」が(「PCEP」ではなく)「BGP-LS」を「使用して」、「設定されたノードまたはリンクのMSDをコントローラに提示する方法」であって、「PCEP」が「サポートされていない」ことから、「コントローラ」及び「リンク」は、「PCEP」を「利用」しないものであるといえる。
この点について、上記(イ)で更に検討した点も踏まえると、本願発明1の
「前記コントローラおよび前記ネットワークエレメントが、サウスバウンドインターフェース上でパス計算エレメントプロトコル(PCEP)(116)を利用せず、」
との構成に関して、引用発明と本願発明1とは、
「前記コントローラおよび前記ネットワークエレメントが、パス計算エレメントプロトコル(PCEP)を利用しない、」
との構成を備える点で共通している。

イ したがって、本願発明1と引用発明とは以下の点で一致する。
(一致点)
「セグメントルーティング(SR)ネットワークにおいてネットワークエレメントを実装するデバイスにおける方法であって、
前記ネットワークエレメントによって、最大セグメント識別子深度(MSD)値を含むTLV(Type Length Value)エレメントをコントローラに送信することであって、前記TLVエレメントは、直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラに前記送信によってアドバタイズされることになるリンクMSDサブTLVであり、前記MSD値が、前記ネットワークエレメントが受信パケットのパケットヘッダの中にプッシュすることができるセグメント識別子(SID)ラベルの最大数を識別して、前記SRネットワークを通した前記受信パケットの転送を可能にする、TLVエレメントを送信することと、
前記SRネットワークを通して前記受信パケットを転送するために前記ネットワークエレメントによって利用されることになるパスについてのデータを、前記コントローラから受信することであって、前記データが、前記パスに関連付けられた前記受信パケットの中にプッシュされることになる1つまたは複数のSIDラベルの組を含み、前記SIDラベルの組が、前記MSD値よりも少数の、または前記MSD値に等しい数のSIDラベルを有する、データを受信することとを含み、
前記コントローラおよび前記ネットワークエレメントが、パス計算エレメントプロトコル(PCEP)を利用しない、
方法。」

ウ また、本願発明1と引用発明とは以下の点で相違する。
(相違点1)
本願発明1では、「前記TLVエレメント」が「直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラ(104)に前記送信によってアドバタイズされることになる」ことが、「オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して」なされるのに対し、引用発明では、「MSDをコントローラに提示する」ことが、「BGP-LSを使用して」なされる点。

(相違点2)
相違点1に関連して、本願発明1では、「前記TLVエレメントは、OSPFv2拡張リンクオペークリンク状態アドバタイズメント(LSA)(308)、OSPFv2トラフィックエンジニアリング(TE)LSA(330)、または、OSPFv3 E-ルータ-LSA(400)のいずれかによって搬送され」るのに対し、引用発明では、「不透明リンク属性TLV」について、「OSPFv2拡張リンクオペークリンク状態アドバタイズメント(LSA)(308)、OSPFv2トラフィックエンジニアリング(TE)LSA(330)、または、OSPFv3 E-ルータ-LSA(400)のいずれかによって搬送され」ると特定されるものではない点。

(相違点3)
相違点1に関連して、本願発明1は、「前記ネットワークエレメントが、ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)をサポートしない」ものであるのに対し、引用発明は、「BGP-LSを使用」するものであって、「ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)をサポートしない」と特定されるものではない点。

(相違点4)
本願発明1は、「前記コントローラおよび前記ネットワークエレメント」が「パス計算エレメントプロトコル(PCEP)(116)を利用」しないことが、「サウスバウンドインターフェース上で」「利用」しないというものであるのに対し、引用発明は、「PCEP」が「サポートされていない」ことから、「コントローラ」及び「リンク」は、「PCEP」を「利用」しないものであるものの、「利用」しないことについて「サウスバウンドインターフェース上で」と特定されるものではない点。

(2)判断
そこで、まず相違点1について検討する。
引用文献2には、上記第4の2(2)のとおりの事項が記載されていると認められる。
しかしながら、引用発明に当該引用文献2の記載事項を適用することにつき、動機付けが存在するとは認められない。
引用発明は、「PCEPがノード(SRトンネルのヘッド-エンド)でサポートされていない」ため、「BGP-LSを使用して、設定されたノードまたはリンクのMSDをコントローラに提示する」ものである(上記(1)ア(イ))一方、引用文献1には、「BGP-LS」を何らかの他のプロトコルに変更することについては記載も示唆もされていない。したがって、引用発明において、「MSDをコントローラに提示する」ために、「BGP-LS」に代えて、引用文献2の記載事項における「OSPF」を採用することや、「ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)をサポートしない」ものとするといった変更を加えることについて、引用文献1及び引用文献2に接した当業者が動機付けられるとはいえない。
よって、他の相違点について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用文献1?3に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

2 本願発明2?15について
本願発明1が「セグメントルーティング(SR)ネットワーク(120)においてネットワークエレメント(102A)を実装するデバイス(902/904/906)における方法」の発明であるのに対して、本願発明7は、「セグメントルーティング(SR)ネットワークにおいてネットワークエレメントを実装するためのデバイス」の発明であり、本願発明1と発明のカテゴリが相違するのみである。
一方、本願発明9は、「セグメントルーティング(SR)ネットワーク(120)の複数のネットワークエレメント(102A?102F)に通信可能に結合されたコントローラ(104)における方法」の発明であって、「前記TLVエレメントは、オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して直接的にまたは他のネットワークエレメントを介して前記コントローラ(104)に前記受信によってアドバタイズされる」等、相違点1?4に対応する発明特定事項を含んでおり、本願発明14は、本願発明9と発明のカテゴリが相違するのみである。
また、本願発明2?6、本願発明10?13は、それぞれ本願発明1、本願発明9を減縮した発明であり、本願発明8は本願発明6,7のいずれかを、本願発明15は本願発明13,14のいずれかを、それぞれ減縮した発明である。
したがって、本願発明2?15も本願発明1と同様の理由により、当業者であっても引用文献1?3に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第6 原査定についての判断
令和3年7月29日提出の手続補正書による補正の結果、本願発明1?15は、それぞれ相違点1?4に係る発明特定事項又はそれらに対応する発明特定事項を有するものとなっており、上記第5のとおり、引用文献1?3に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定(上記第2)を維持することはできない。

第7 当審拒絶理由について
1 当審が令和3年5月25日付けで通知した拒絶理由の概要は、次のとおりである。
(1)理由1(サポート要件)
この出願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。
請求項1には、
「前記ネットワークエレメントによって、最大セグメント識別子深度(MSD)値(112)を含むTLV(Type Length Value)エレメント(110)を送信する」
と記載されているとともに、
「前記TLVエレメントは、オープン最短パスファースト(OSPF)プロトコルを使用して直接的にまたは他のネットワークエレメントを介してコントローラ(104)にアドバタイズされたリンクMSDサブTLV(110B)であり」
と記載されている。
一方、請求項1には、「送信する」ことと「アドバタイズ」することとの関係については記載されていない。
そうすると、請求項1の記載では、「TLVエレメント」を「送信する」ことと、「TLVエレメント」が「アドバタイズされた」こととは、独立した動作であることになる。また、「アドバタイズされた」との記載(過去形の表現)から、「TLVエレメント」を「送信する」時点よりも前に、「TLVエレメント」が「アドバタイズされ」ていることになる。
しかしながら、それらのことについては、いずれも発明の詳細な説明に記載も示唆もされていない。
請求項7,9,14についても、それぞれ、請求項1と同様の記載がある。ただし、請求項7については、「送信する」ことと「アドバタイズ」することとの関係について記載されていない点のみが不備である。

(2)理由2(明確性)
この出願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。
上記(1)のとおり、請求項1には、「送信する」ことと「アドバタイズ」することとの関係については記載されておらず、また、「TLVエレメント」を「送信する」宛先についても記載されていないため、請求項1の記載が、全体としてどのようなことを特定しているのか、明確に把握することができない。
請求項7,9,14についても、それぞれ、請求項1と同様の記載がある。ただし、請求項9,14については、「受信する」ことと「アドバタイズされ」ることとの関係について記載されていない点のみが不備である。

2 これに対し、令和3年7月29日に提出の手続補正書により、請求項1,7,9,14の記載が補正され、請求項1については、「TLV(Type Length Value)エレメント(110)をコントローラ(104)に送信する」ことが記載され、また、「前記TLVエレメント」が、「前記コントローラ(104)に前記送信によってアドバタイズされることになる」ことが記載されているものとなり、これにより、「TLVエレメント」の「送信」先、及び、「送信」と「アドバタイズ」との因果関係が、明確かつ発明の詳細な説明に記載されたとおりのものとなった。
そして、この点は請求項7,9,14についても同様である。
以上のことから、当審拒絶理由は解消した。

第8 むすび
以上のとおり、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2021-09-21 
出願番号 特願2018-542726(P2018-542726)
審決分類 P 1 8・ 537- WY (H04L)
P 1 8・ 121- WY (H04L)
最終処分 成立  
前審関与審査官 羽岡 さやか  
特許庁審判長 角田 慎治
特許庁審判官 北川 純次
富澤 哲生
発明の名称 OSPFを利用して最大ノードおよび/またはリンクセグメント識別子深度を明らかにするための技法  
代理人 園田 吉隆  
代理人 冨樫 義孝  
代理人 石岡 利康  
代理人 藤井 亮  
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