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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H05K
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H05K
管理番号 1379333
審判番号 不服2020-13644  
総通号数 264 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-12-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-09-30 
確定日 2021-11-09 
事件の表示 特願2017-551470「部品実装関連装置」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 5月26日国際公開、WO2017/085840、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2015年11月19日を国際出願日とする出願であって、令和1年11月28日付けで拒絶理由通知がされ、令和2年1月15日に手続補正がされ、同年7月14日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、同年9月30日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、令和3年4月23日付けで拒絶理由通知がされ、同年6月25日に手続補正がされたものである。

第2 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、令和3年6月25日の手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される発明であり、本願発明は以下のとおりの発明である。

「【請求項1】
部品を基板へ実装するのに関連して移動体の位置決め制御を実行する装置本体と、
前記装置本体に設けられ、下面が凸曲面であるレベリングボルトと、
上面が凹曲面であり、前記レベリングボルトの前記凸曲面を前記凹曲面で受けるレベリングシートと、
を備え、
前記レベリングシートは、該レベリングシートの上面及び下面ではなく上下面の間に、
ゴムマトリクス中に磁性粉が分散した平板状のゴム磁石シートを有し、
前記ゴム磁石シートは、前記レベリングボルトが貫通する貫通穴を有しておらず、
前記レベリングボルトと前記レベリングシートの下面とは非接触である、
部品実装関連装置。」

第3 引用文献、引用発明等
1.引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1(特開2009-250269号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下同じ。)。

「【請求項1】
一方の主面に支持対象の一部を受ける凹部を有する鋳物製のベースプレート,
該ベースプレートの他方の主面に一方の主面が接着固定されており、他方の主面が設置面に接触するとともに、発泡性の弾性体によって形成された弾性プレート,
を備えたことを特徴とする防振プレート。」

「【0011】
図1(A)に示すように、本実施例の防振プレート10は、機器12などの足14に取り付け、前記機器12から外部への振動の伝達や、あるいは、外部から前記機器12への振動の伝達を遮断して、振動の防止ないし抑制を行うためのものである。前記機器12は、例えば、NC旋盤などの精密機器や、小型モータやコンプレッサなどであって、前記防振プレート10によって、防振,防音,制振などが行われる。
【0012】
前記防振プレート10は、図1(B)に示すように、略円柱状であって、ベースプレート20と弾性プレート30により構成されている。前記ベースプレート20は、鋳物製であって、一方の主面20Aの略中央部には、前記機器12の足14の先端を受ける略円錐状の凹部22が形成されている。本実施例では、前記ベースプレート20は、例えば、外径D1が約60mm,厚みT1が約20mm,前記凹部22の外径D2が約25mm,深さT2が約7.5mmに設定されている。また、図1(C)に示す凹部22の角度αは、例えば、118?120°程度に設定されている。このようなベースプレート20の他方の主面20Bには、前記弾性プレート30の一方の主面30Aが、図示しない接着剤などにより固定される。
【0013】
前記弾性プレート30は、ゴムなどの弾性体によって形成されており、本実施例では、発泡ウレタンゴムを用いている。発泡ウレタンは、天然ゴムに比べて耐荷重性が高く寿命が長く、また、ソリッドのウレタンゴムと比較して、軽重量であり変形量が大きい。また、ウレタン樹脂の周囲に空間(気泡)が存在するため、放熱しやすいという利点がある。単に強度だけをみればソリッドの方が強いが、ソリッドのウレタン及び発泡ウレタンを共に使用限界値で振動などをゆっくり加えていくと、ソリッドは熱を内部に溜めていくが、発泡ウレタンでは熱を逃がすことが可能になるため、蓄熱によるバーストや変形が起こりにくいという利点がある。
【0014】
更に、本実施例では、前記発泡ウレタンとして、図2(A)に示すように、全ての気泡(ないしセル)34が、ウレタン樹脂32の中で独立している独立気泡構造のものを利用している。独立気泡にすることにより、高強度,高耐荷重性が得られるとともに、水分などが浸透しにくくなるという利点がある。以上のような弾性プレート30の外径は、前記ベースプレート20と同じであり、その厚みT3は、例えば6mm程度に設定されている。なお、前記ベースプレート20の外径D1は、一例であり、80mmや100mmなどに設定してもよく、その場合は、前記弾性プレート30の外径も同様に変更し、かつ、その厚みT3を必要に応じて8mm,10mmにするなど適宜設計変更してよい。
【0015】
次に、本実施例の作用を説明する。前記ベースプレート20の主面20Bに、前記弾性プレート30の主面30Aを接着剤などで固定し、防振プレート10を得る。そして、前記ベースプレート20の凹部22で前記機器12の足14を受けるように、前記防振プレート10を、機器12の足14と設置面36の間に取り付ける。あるいは、設置面36の所定の位置に配置された防振プレート10上に、前記機器12の足14を乗せるようにしいてもよい。前記機器12を防振プレート10に乗せると、弾性プレート30の中の気泡34は、前記機器12の荷重によって、前記図2(A)に示す状態から、同図(B)に示すように変形する。
【0016】
前記弾性プレート30を構成する発泡ウレタンは、前記気泡34をウレタン樹脂32が覆うような形になっているため、振動や力が加わったときに、通常のソリッドのウレタンゴムと異なって、ウレタン樹脂32が撓むだけのスペースを有していることになる。従って、前記ウレタン樹脂32が様々な方向に動くことができ、振動を吸収することができる。また、ソリッドのウレタンゴムよりも硬度が極端に低くなるため、より振動を吸収しやすくなる。なお、前記弾性プレート主面30Bのゴム形状によって荷重に対しての特性が変化するため、前記ゴム形状を工夫して安定した性能を得るようにしてもよい。」

「【図1】



したがって、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「機器12と、
前記機器12の足14と、
上面が略円錐状の凹部22であり、前記足14の先端を前記凹部22で受ける防振プレート10と、
を備え、
前記防振プレート10は、一方の主面20Aの略中央部に前記凹部22を有する鋳物製のベースプレート20と、該ベースプレート20の他方の主面20Bに一方の主面30Aが接着固定されており、他方の主面30Bが設置面36に接触するとともに、ゴムなどの弾性体によって形成された弾性プレート30と、を備えた、
足14に防振プレート10を取り付けた機器12。」

2.引用文献2について
また、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2(特開平4-211196号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【請求項1】機器(1)側対向面にすり鉢状の窪み部(2)が形成され、床面(3)に固定される受け皿(4)と、先端を前記窪み部(2)と同一角度のテーパ形状として該窪み部(2)と面接触する接触部(5)を有してなり、上端のボルト部(6)により機器(1)に固着される支持脚(7)とを有してなる耐震台足構造。
【請求項2】前記支持脚(7)の接触部(5)を中高で、かつその中央部を滑らかな球面に形成するとともに、受け皿(4)の窪み部(2)を、前記支持脚(7)の接触部(5)が摺動して自然落下し得るような中央に近付くにつれて低くなる皿状で、かつその中央部を滑らかな球面に形成してなる請求項1記載の耐震台足構造。」

「【図2】



したがって、上記引用文献2には、耐震台足構造において、機器(1)に下面が中高で、かつその中央部を滑らかな球面に形成した凸面である接触部(5)と、ボルト部(6)を備えた支持脚(7)を備えているという技術的事項が記載されていると認められる。

3.引用文献3について
また、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3(特開2006-199814号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【請求項1】
ゴム成分からなるマトリックス中に、硬磁性体粉であるm型z型等のBaフェライト、Srフェライト等のフェライト磁性粉またはNdFeB、SmFeN、SmCo等の希土類磁性粉を分散させることにより得られるゴム磁石シートであって、
前記磁性粉が着磁されており、磁性粉の50%径が、レーザー回折式粒度分布計による測定で200μm以下であり、磁性粉の含有量が、10体積%以上、50体積%未満であり、
幅10mm、長さ10mm、厚さ3mmのシート小片の損失係数tanδが、振幅がシート小片の厚さの2%、周波数が10Hzでの剪断粘弾性測定において、0.18以上であることを特徴とするゴム磁石シート。」

「【請求項9】
請求項1に記載のゴム磁石シートを使用したことを特徴とする防振ゴム。」

したがって、上記引用文献3には、ゴム磁石シートにおいて、ゴム成分からなるマトリクス中に磁性体粉を分散させた防振ゴムという技術的事項が記載されていると認められる。

4.引用文献4について
また、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献4(実願平04-043703号(実開平05-092552号)のCD-ROM)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「 【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は工業用、家電用の脚ゴムとして使用されゴムの配合物へ酸化鉄等の制振材料を混合することにより、振動エネルギーを熱エネルギーに置換させ、振動を従来の脚ゴムより更に吸収し、従来の脚ゴムの制振効果以上の機能をも得ることができ、かつ各種形状に成形された制振効果のある制振用脚ゴムである。
【0005】
【作用】
この脚ゴムは、酸化鉄等が混合されているため、着磁をすることによりゴム磁石にもなり、鉄板上では吸着力により振動による移動もなくなり、かつ制振効果の機能をも得ることができ、ゴム成形機により各種形状に成形できる脚ゴムである。
【0006】
【実施例】
以下本考案を図示する実施例について具体的に図面を参照して説明する。
第1図は、この制振用脚ゴム2において、形状は振動物1の大きさ、固有振動数により異なり、振動物1と床3との間に設置される。
【0007】
第2図はゴム分子構造の理論図であるが、未加硫ゴムの分子4の中へ20%?70%の酸化鉄等の制振材料6を機械的な方法で混合し、そのものを成形加硫することにより制振用脚ゴム2になる。制振材料6が振動を吸収するとともに吸収しきれなかった振動数は、ゴムの分子4に伝達され、その振動エネルギーを熱エネルギーに置換することにより従来のゴムの持っている制振効果の限度をあげることができる。」

したがって、上記引用文献4には、制振用脚ゴム2において、ゴムの分子4の中に酸化鉄等の制振材料6を混合すると共に、着磁しているという技術的事項が記載されていると認められる。

5.引用文献5について
また、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献5(特開昭63-009746号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「(1)弾性体と磁性体とを混合若しくは積層して成ることを特徴とする防振材。」(第1頁左下欄第5ないし6行)

「1は弾性体で、この中に磁性体粒子2を混合し分散して成る。弾性体1にはNBR、ECO、ACM、FKM、CSM等のエラストマを用いる。」(第1頁右下欄第15ないし18行)

したがって、上記引用文献5には、防振材において、NRB等の弾性材1に磁性体粒子2を混合し分散しているという技術的事項が記載されていると認められる。

6.引用文献6について
また、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献6(特開2002-261475号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【0034】設置用台足装置50は、下から順に、マット51と、設置用ねじ部材52と、受け部材53と、中間マット54と、中間受け部材55と、脚部材56と、緩み防止用ナット57とを有する構成である。」

「【0040】受け部材53の上面の凹部53a内に、中間マット54が、周囲に隙間の無い状態で嵌合して、且つ凹部53aの底の面53cに当接して設けてある。中間マット54は、背の低い円柱形状であり、中央に貫通孔54aを有する。また、中間マット54は、主要成分がポリウレタン樹脂であるゴム質のものであり、振動を吸収する特性を有する。」

したがって、上記引用文献6には、設置用台足装置50において、受け部材53と中間受け部材55の間に、弾性を有する中間マット54を設けているという技術的事項が記載されていると認められる。

7.引用文献7について
また、原査定の拒絶の理由に引用された引用文献7(特開平11-214887号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【請求項1】 回路基材を支持する基材支持装置と、回路基材に装着されるべき電気部品を供給する電気部品供給装置と、その電気部品供給装置から電気部品を受け取って前記基材支持装置に支持されている回路基材に装着する装着装置と、それら基材支持装置,電気部品供給装置および装着装置を支持する基台とを含む電気部品装着機を支持する装置であって、
前記基台とその基台を支持する床面との間に設けられる弾性部材と、その弾性部材の弾性変形に伴う基台と床面との相対振動を減衰させるダンパとを含むことを特徴とする電気部品装着機支持装置。
【請求項2】 前記装着装置が一定の部品受取位置で電気部品を受け取るものであり、前記電気部品供給装置が、その部品受取位置を通る1本の直線に沿って移動する移動テーブルとその移動テーブル上に設置された複数の部品供給ユニットとを含み、移動テーブルの移動により複数の部品供給ユニットの各々を部品受取位置に選択的に位置決めする移動式電気部品供給装置であり、前記ダンパが少なくとも前記直線に平行な垂直面内のあらゆる方向の相対振動を減衰させるものであることを特徴とする (1)項に記載の電気部品装着機支持装置。」

したがって、上記引用文献7には、電気部品装着機支持装置において、電気部品供給装置が、移動テーブルと、部品供給ユニットとを含み、装着装置が部品受取位置で電気部品を受け取るという技術的事項が記載されていると認められる。

第4 対比・判断
1.対比
本願発明と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

本願発明の「部品を基板へ実装するのに関連して移動体の位置決め制御を実行する装置本体」及び「部品実装関連装置」と引用発明の「機器12」及び「足14に防振プレート10を取り付けた機器12」とは、それぞれ「装置本体」及び「装置」の限りにおいて一致している。
また、本願発明の「下面が凸曲面であるレベリングボルト」及び「レベリングボルト」と引用発明の「足14」とは、「脚」の限りにおいて一致し、本願発明の「装置本体に設けられ、下面が凸曲面であるレベリングボルト」と引用発明の「機器12の足14」とは、「装置本体に設けられた、脚」の限りにおいて一致している。
さらに、本願発明の「凹曲面」と引用発明の「略円錐状の凹部22」及び「凹部22」とは、「凹部」の限りにおいて一致している。
本願発明の「レベリングボルトの前記凸曲面」と引用発明の「足14の先端」とは、「脚の下端」の限りにおいて一致している。
そして、本願発明の「レベリングシート」と引用発明の「防振プレート10」とは、「プレート」の限りにおいて一致している。

したがって、本願発明と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

(一致点)
「装置本体と、
前記装置本体に設けられた、脚と、
上面が凹部であり、前記脚の下端を前記凹部で受けるプレートと、
を備える、
装置。」

(相違点)
(相違点1)
「装置本体」及び「装置」に関し、本願発明は「部品を基板へ実装するのに関連して移動体の位置決め制御を実行する装置本体」及び「部品実装関連装置」であるのに対し、引用発明では「機器12」及び「足14に防振プレート10を取り付けた機器12」である点。

(相違点2)
「装置本体に設けられた、脚」及び「脚の下端」に関し、本願発明は「装置本体に設けられ、下面が凸曲面であるレベリングボルト」及び「レベリングボルトの前記凸曲面」であるのに対し、引用発明では「機器12の足14」及び「足14の先端」である点。

(相違点3)
「凹部」に関し、本願発明は「凹曲面」であるのに対し、引用発明では「略円錐状の凹部22」である。

(相違点4)
「プレート」に関し、本願発明は「レベリングシート」であるのに対し、引用発明では「防振プレート10」である点。

(相違点5)
本願発明は「前記レベリングシートは、該レベリングシートの上面及び下面ではなく上下面の間に、ゴムマトリクス中に磁性粉が分散した平板状のゴム磁石シートを有し、前記ゴム磁石シートは、前記レベリングボルトが貫通する貫通穴を有しておらず、前記レベリングボルトと前記レベリングシートの下面とは非接触である」という構成を備えるのに対し、引用発明はそのような構成を備えておらず、「前記防振プレート10は、一方の主面20Aの略中央部に前記凹部22を有する鋳物製のベースプレート20と、該ベースプレート10の他方の主面20Bに一方の主面30Aが接着固定されており、他方の主面30Bが設置面36に接触するとともに、ゴムなどの弾性体によって形成された弾性プレート30と、を備え」る点。

2.相違点についての判断
事案に鑑み、相違点5について検討する。
相違点5に係る本願発明の「前記レベリングシートは、該レベリングシートの上面及び下面ではなく上下面の間に、ゴムマトリクス中に磁性粉が分散した平板状のゴム磁石シートを有し、前記ゴム磁石シートは、前記レベリングボルトが貫通する貫通穴を有しておらず、前記レベリングボルトと前記レベリングシートの下面とは非接触である」という構成は、このような「ゴム磁石シート66の存在により、装置本体10の振動周波数の強度が非常に小さくなり、振動をきわめて効果的に抑制することができる」(本願明細書段落【0033】)効果を奏すると解されるところ、上記引用文献1ないし7には記載されていない。
さらに、相違点5に係る引用発明の上記構成を備える引用発明をして、相違点5に係る本願発明の上記構成とする動機づけがあるとはいえない。
したがって、上記相違点1ないし4について判断するまでもなく、本願発明は、当業者であっても引用発明及び引用文献1ないし7に記載された技術的事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第5 原査定の概要及び原査定についての判断
原査定は、請求項1ないし6について上記引用文献1ないし7に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというものである。しかしながら、令和3年6月25日の手続補正により補正された請求項1は、相違点5に係る本願発明の「前記レベリングシートは、該レベリングシートの上面及び下面ではなく上下面の間に、ゴムマトリクス中に磁性粉が分散した平板状のゴム磁石シートを有し、前記ゴム磁石シートは、前記レベリングボルトが貫通する貫通穴を有しておらず、前記レベリングボルトと前記レベリングシートの下面とは非接触である」という構成を有するものとなっており、上記のとおり、本願発明は、上記引用文献1に記載された発明及び上記引用文献1ないし7に記載された技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定を維持することはできない。

第6 当審拒絶理由について
当審では、請求項1の「前記ゴム磁石シートは、前記レベリングボルトを貫通する貫通穴を有しておらず」という記載の意味が不明確であるとの拒絶の理由を通知しているが、令和3年6月25日の補正において、「前記ゴム磁石シートは、前記レベリングボルトが貫通する貫通穴を有しておらず」と補正された結果、この拒絶の理由は解消した。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、当業者が引用発明及び引用文献1ないし7に記載された技術的事項に基いて容易に発明をすることができたものではない。
したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

 
審決日 2021-10-18 
出願番号 特願2017-551470(P2017-551470)
審決分類 P 1 8・ 537- WY (H05K)
P 1 8・ 121- WY (H05K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 杉山 豊博  
特許庁審判長 平田 信勝
特許庁審判官 尾崎 和寛
田村 嘉章
発明の名称 部品実装関連装置  
代理人 特許業務法人アイテック国際特許事務所  
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