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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 G06F
審判 査定不服 特37 条出願の単一性( 平成16 年1 月1 日から) 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1381226
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-02-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-03-02 
確定日 2022-01-25 
事件の表示 特願2018−509616「デジタル平面インターフェースを有する通信ノード」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 3月 2日国際公開、WO2017/035301、平成30年 9月20日国内公表、特表2018−527671、請求項の数(8)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続きの経緯

本願は、2016年(平成28)年8月25日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2015年8月25日(以下、「優先日」という。)、米国)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
平成31年 2月 8日付け :拒絶理由通知
令和 元年10月16日付け :拒絶査定(原査定)
令和 2年 3月 2日 :審判請求書の提出
令和 3年 5月25日付け :拒絶理由(当審拒絶理由)通知
令和 3年 8月17日 :意見書、手続補正書の提出

第2 原査定の概要

原査定(令和元年10月16日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

1.理由1(発明の単一性)
この出願は、下記の点で特許法第37条に規定する要件を満たしていない。
請求項1〜11に係る発明のうち、請求項1〜3に係る発明を審査対象とし、請求項4〜11に係る発明は、発明の単一性の要件を満たしていないことから、特許法第37条以外の要件についての審査対象としない。

2.理由2(新規性)、理由3(進歩性
本願請求項1に係る発明は、以下の引用文献Aに記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
また、本願請求項1〜3に係る発明は、当該引用文献Aに記載された発明に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
A.米国特許第8885334号明細書

第3 当審拒絶理由の概要

当審拒絶理由の概要は次のとおりである。

●理由1(進歩性
本願請求項1〜3に係る発明は、以下の引用文献1及び2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2014−220593号公報(当審で新たに引用した文献)
2.国際公開第2014/142162号(当審で新たに引用した文献)

第4 本願発明

本願の請求項1〜8に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」〜「本願発明8」という。)は、令和3年8月17日になされた手続補正により、請求項1〜3が削除されるとともに、請求項4〜11の項番を繰り上げることで補正された特許請求の範囲の請求項1〜8に記載された事項により特定される発明であり、このうち、本願発明1は、以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
通信ノードであって、
前面を有するケースと、
該ケース内に位置付けられた第1の回路基板と、
該第1の回路基板によって支持された集積回路(IC)モジュールと、
前記ケース内に位置付けられた第2の回路基板であって、第1の側及び第2の側を有する、第2の回路基板と、
該第2の回路基板によって支持されたPHYモジュールと、
前記ICモジュールと前記PHYモジュールとの間の通信を提供するように構成されたコネクタと、
前記第1の側に取り付けられた第1のトランスボックスと、
前記第2の側に取り付けられた第2のトランスボックスと、を備え、前記第1のトランスボックス及び前記第2のトランスボックスが各々、内部を有するハウジングを有し、該ハウジングが各々、第1の端子セット及び第2の端子セットを支持し、各第1の端子セットが、嵌合コネクタに係合するように構成されており、前記第2の端子セットが、前記第2の回路基板上のトレースに接続されるように構成されており、各トランスボックス内の前記第1の端子セット及び前記第2の端子セットが、前記トランスボックス内に設けられたトランスを介して連結され、前記第1の端子セットも前記第2の端子セットもいずれも、それぞれのトランスボックスの前記内部に延在する、通信ノード。」

また、本願発明2〜8は、本願発明1を減縮した発明である。

第5 引用文献、引用発明等

1.令和3年5月25日付けの拒絶理由(当審拒絶理由)に引用された引用文献

(1)引用文献1、引用発明1について
当審拒絶理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、当審付与。以下同様。)。

ア 「【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関し、例えば、無線通信システムの構成要素となる電子装置に適用して有効な技術に関する。」

イ 「【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば、無線通信システムのノードとなる電子装置においては、小型化が望まれている。特に、センサを利用した無線通信システムの一種であるワイヤレスセンサネットワーク(Wireless Sensor Network:WSNと呼ぶ場合がある)のノードを構成する現状の電子装置は、人が可搬して「苦にはならない」レベルのサイズであり、さらに、人が可搬して「意識しない」レベルへの小型化が望まれている。」

ウ 「【0049】
<実施の形態1における特徴>
本実施の形態1におけるモジュールは上記のように構成されており、以下に、その特徴点について説明することにする。
【0050】
本実施の形態1における第1特徴点は、例えば、図7に示すように、配線基板WB1の表面上にチップ状態で半導体チップCHP1がベアチップ実装されているとともに、配線基板WB2の表面上にチップ状態で半導体チップCHP2がベアチップ実装されている点にある。これにより、本実施の形態1によれば、半導体チップCHP1および半導体チップCHP2の占有面積を小さくすることができ、これによって、配線基板WB1および配線基板WB2のサイズを小型化することができる。したがって、本実施の形態1によれば、配線基板WB1および配線基板WB2を含むモジュールのサイズを小型化することができる。つまり、本実施の形態1によれば、ベアチップ実装を使用することにより、電子装置であるモジュールの小型化を図ることができるのである。」

エ 「【0060】
この第2特徴点について、具体的に説明する。図7において、配線基板WB1には、センサモジュールSMと半導体チップCHP1が実装されている。このとき、図6に示すように、センサモジュールSMには、例えば、加速度センサなどからなるセンサSR、センシング部SUおよびAD変換部ADUが含まれている。このセンシング部SUとAD変換部ADUは、図3に示すように、アナログデータ処理部ADPUを構成している。一方、図6に示すように、半導体チップCHP1には、数値解析部NAUおよび判断部JUが含まれている。この数値解析部NAUおよび判断部JUは、図3に示すように、デジタルデータ処理部DDPUを構成している。したがって、本実施の形態1では、配線基板WB1上に実装されるセンサモジュールSMおよび半導体チップCHP1によって、デジタルデータ処理部DDPUとアナログデータ処理部ADPUが実現される。すなわち、本実施の形態1では、配線基板WB1上に実装される実装部品によって、デジタルデータ処理部DDPUとアナログデータ処理部ADPUとを含むデータ処理部DPUが実現されていることがわかる。」

オ 「【0073】
さらに、本実施の形態1におけるモジュールでは、アンテナANTの放射特性を改善する第2工夫点として、配線基板WB2に形成される導体パターンの配置位置にも配慮している。例えば、配線基板WB2は、多層配線基板から構成されており、図9に表面から1層下層に存在する配線パターンが図示されている。図9に示すように、この層には、基準電位が供給される大面積のグランドパターンGP1が形成されているが、このグランドパターンGP1は、なるべくアンテナANTの配置位置と平面的な重なりが存在しないように配置されている。また、図10には、表面から2層下層に存在する配線パターンが図示されている。図10に示すように、この層にも、基準電位が供給される大面積のグランドパターンGP2が形成されているが、このグランドパターンGP2も、なるべくアンテナANTの配置位置と平面的な重なりが存在しないように配置されている。さらに、図11には、表面から3層下層に存在する配線パターンが図示されている。図11に示すように、この層にも、基準電位が供給される大面積のグランドパターンGP3が形成されているが、このグランドパターンGP3も、なるべくアンテナANTの配置位置と平面的な重なりが存在しないように配置されている。」

カ 「【0084】
(実施の形態2)
<実施の形態2におけるノードの実装構成>
本実施の形態2では、さらに汎用性を高めたモジュールについて説明する。図12は、本実施の形態2におけるノードの機能構成とノードの実装部品との間の対応関係を示す図である。図12において、本実施の形態2では、センシング部SUが半導体チップCHP3に形成され、AD変換部ADUが半導体チップCHP4に形成されている。そして、半導体チップCHP3および半導体チップCHP4は、共通する配線基板WB1に搭載されている。一方、デジタルデータ処理部を構成する数値解析部NAUおよび判断部JUは無線通信部RFUに含まれ、この無線通信部RFUとアンテナANTは、配線基板WB1とは別基板である配線基板WB2に配置されることになる。
【0085】
以下では、上述したノードの実装構成に対応する本実施の形態2におけるモジュール(電子装置)の外観構成について説明する。図13は、本実施の形態2におけるモジュールの外観構成を示す図である。図13において、本実施の形態2におけるモジュールは、配線基板WB1および配線基板WB2を有し、配線基板WB1上に配線基板WB2が積層配置された構成をしている。
【0086】
ここで、配線基板WB1には、半導体チップCHP3と、半導体チップCHP4と、コネクタCNT1と、センサ接続用コネクタCNT3が搭載されており、配線基板WB1の側面には、外部接続端子として機能する端面端子EGTが形成されている。このとき、半導体チップCHP3、半導体チップCHP4、コネクタCNT1、および、センサ接続用コネクタCNT3は、電気的に接続されている。例えば、センサ接続用コネクタCNT3と半導体チップCHP3は電気的に接続されており、半導体チップCHP3と半導体チップCHP4は電気的に接続されている。
【0087】
ここで、本実施の形態2では、配線基板WB1の表面上にチップ状態で半導体チップCHP3および半導体チップCHP4が実装されている。すなわち、本実施の形態2では、配線基板WB1に半導体チップCHP3および半導体チップCHP4が、いわゆるベアチップ実装されていることになる。」

キ 「【0090】
一方、配線基板WB1とは別基板である配線基板WB2には、半導体チップCHP2とアンテナANTが配置されている。このとき、半導体チップCHP2とアンテナANTとは、なるべく離間するように配置される。例えば、半導体チップCHP2は、図13に示す配線基板WB2の右側領域である第1領域に配置され、アンテナANTは、図13に示す配線基板WB2の左側領域である第2領域に配置される。このとき、配線基板WB2においても、配線基板WB2の表面上にチップ状態で半導体チップCHP2が実装されている。すなわち、本実施の形態2でも、配線基板WB2に半導体チップCHP2が、いわゆるベアチップ実装されていることになる。そして、例えば、半導体チップCHP2と配線基板WB2とは、ワイヤによって電気的に接続されている。具体的には、半導体チップCHP2に形成されているパッド(図示せず)と配線基板WB2に形成されている端子(図示せず)が、例えば、金線からなるワイヤで電気的に接続されている。そして、ワイヤを保護するため、ワイヤを含む半導体チップの表面は、ポッティング樹脂によって覆われている。なお、図13では示されないが、配線基板WB2の裏面には、コネクタが配置されており、この配線基板WB2の裏面に配置されているコネクタと、配線基板WB1の表面に配置されているコネクタCNT1が接続することにより、配線基板WB1と配線基板WB2が電気的に接続されることになる。そして、本実施の形態2におけるモジュールでは、配線基板WB1上に配線基板WB2が積層して配置されることになる。
【0091】
<実施の形態2における特徴>
本実施の形態2における特徴点は、例えば、図13に示すように、配線基板WB1にセンサ接続用コネクタCNT3が搭載されており、このセンサ接続用コネクタCNT3によって、外部に配置される種類の異なるセンサSR1〜SR3と配線基板WB1が電気的に接続される点にある。すなわち、本実施の形態2における特徴点は、配線基板WB1が種類の異なるセンサSR1〜SR3に対して共通化されている点にある。これにより、本実施の形態2におけるモジュールの汎用性を高めることができる。
【0092】
このとき、配線基板WB1に搭載されているセンサ接続用コネクタCNT3を介して、配線基板WB1とセンサSR1とを接続する場合、このセンサSR1に対応して、半導体チップCHP3に形成されているセンシング部SUや半導体チップCHP4に形成されているAD変換部ADUをカスタマイズすることができる。
【0093】
具体的には、センサSR1から出力される出力信号を増幅する機能や、出力信号に含まれる雑音を除去する機能や、出力信号が電流信号である場合には電圧信号に変換する機能やアナログ信号をデジタル信号に変換する機能などをセンサSR1専用にカスタマイズすることができる。同様に、配線基板WB1に搭載されているセンサ接続用コネクタCNT3を介して、配線基板WB1とセンサSR2やセンサSR3とを接続する場合も、このセンサSR2やセンサSR3に対応して、半導体チップCHP3に形成されているセンシング部SUや半導体チップCHP4に形成されているAD変換部ADUをセンサSR2やセンサSR3に専用のカスタマイズを実施することができる。
【0094】
このように本実施の形態2におけるモジュールによれば、汎用性が向上するため、モジュールに接続できるセンサの種類が増加し、異なるセンサに対応するモジュールの共通化を推進することができ、これによって、モジュールの製造コストを低減することができる。すなわち、本実施の形態2においては、無線通信部RFUが配置される配線基板WB2の実装構成と、データ処理部DPUが配置される配線基板WB1の実装構成を変更することなく、配線基板WB1に実装されている半導体チップCHP3および半導体チップCHP4内の機能をカスタマイズするだけで、異なる種類のセンサに対応したモジュールを構成することができる。このため、モジュールを構成する実装部品の共通化を推進した汎用性を向上させることができ、モジュールの製造コストを低減することができる。
【0095】
<変形例>
前記実施の形態2では、配線基板WB2に実装される半導体チップCHP2に、数値解
析部NAUおよび判断部JUを含むデジタルデータ処理部DDPUが形成される例につい
て説明したが、これに限らず、例えば、配線基板WB1にデジタルデータ処理部DDPU
が形成された半導体チップを実装してもよい。」

ク 「【0096】
(実施の形態3)
本実施の形態3では、モジュールを構成する配線基板WB1と配線基板WB2の配置関係について説明する。図14は、本実施の形態3におけるモジュールを構成する配線基板WB1と配線基板WB2の配置例を示す模式図である。図14に示すように、本実施の形態3におけるモジュールにおいては、データ処理部が配置された配線基板WB1上に、無線通信部が配置された配線基板WB2が積層して配置されている。つまり、本実施の形態3におけるモジュールにおいて、配線基板WB1と配線基板WB2は、厚さ方向に積層され、配線基板WB2の表面と反対側の裏面側に、配線基板WB1が配置されている。そして、例えば、配線基板WB1の裏面に外部接続端子ECTが形成されている。」

ケ 「【0100】
<変形例2>
図16は、本変形例2におけるモジュールを構成する配線基板WB1と配線基板WB2の配置例を示す模式図である。図16に示すように、本変形例2におけるモジュールにおいては、データ処理部が配置された配線基板WB1と、無線通信部が配置された配線基板WB2が水平方向に並ぶように配置されている。そして、配線基板WB1の表面には、コネクタCNT1が配置され、配線基板WB2の表面には、コネクタCNT2が配置されている。このコネクタCNT1とコネクタCNT2は電気的に接続されている。さらに、配線基板WB1の表面には、外部接続端子ECTも配置されている。」

コ 【図9】




サ 【図10】




シ 【図11】




ス 【図12】




セ 【図13】




ソ 【図16】




タ したがって、上記引用文献1の「実施の形態2」には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「 センサを利用した無線通信システムの一種であるワイヤレスセンサネットワークのノードとなる電子装置であって、(【0007】)
ノードの機能構成とノードの実装部品との間の対応関係において、センシング部SUが半導体チップCHP3に形成され、AD変換部ADUが半導体チップCHP4に形成され、半導体チップCHP3および半導体チップCHP4は、共通する配線基板WB1に搭載され、一方、デジタルデータ処理部を構成する数値解析部NAUおよび判断部JUは無線通信部RFUに含まれ、この無線通信部RFUは、配線基板WB1とは別基板である配線基板WB2に配置され、(【0084】)
ノードの実装構成に対応するモジュール(電子装置)の外観構成について、モジュールは、配線基板WB1および配線基板WB2を有し、配線基板WB1上に配線基板WB2が積層配置された構成をしており、(【0085】)
配線基板WB1には、半導体チップCHP3と、半導体チップCHP4と、コネクタCNT1と、センサ接続用コネクタCNT3が搭載されており、配線基板WB1の側面には、外部接続端子として機能する端面端子EGTが形成され、このとき、半導体チップCHP3、半導体チップCHP4、コネクタCNT1、および、センサ接続用コネクタCNT3は、電気的に接続され、例えば、センサ接続用コネクタCNT3と半導体チップCHP3は電気的に接続されており、半導体チップCHP3と半導体チップCHP4は電気的に接続されており、(【0086】)
配線基板WB1の表面上にチップ状態で半導体チップCHP3および半導体チップCHP4が実装されており、(【0087】)
一方、配線基板WB1とは別基板である配線基板WB2には、半導体チップCHP2が配置されており、半導体チップCHP2と配線基板WB2とは、電気的に接続され、配線基板WB2の裏面には、コネクタが配置されており、この配線基板WB2の裏面に配置されているコネクタと、配線基板WB1の表面に配置されているコネクタCNT1が接続することにより、配線基板WB1と配線基板WB2が電気的に接続され、(【0090】)
配線基板WB1にセンサ接続用コネクタCNT3が搭載されており、このセンサ接続用コネクタCNT3によって、外部に配置される種類の異なるセンサSR1〜SR3と配線基板WB1が電気的に接続され、(【0091】)
配線基板WB1に搭載されているセンサ接続用コネクタCNT3を介して、配線基板WB1とセンサSR1とを接続する場合、このセンサSR1に対応して、半導体チップCHP3に形成されているセンシング部SUや半導体チップCHP4に形成されているAD変換部ADUをカスタマイズすることができ、(【0092】)
具体的には、センサSR1から出力される出力信号を増幅する機能や、出力信号に含まれる雑音を除去する機能や、出力信号が電流信号である場合には電圧信号に変換する機能やアナログ信号をデジタル信号に変換する機能などをセンサSR1専用にカスタマイズすることができ、同様に、配線基板WB1に搭載されているセンサ接続用コネクタCNT3を介して、配線基板WB1とセンサSR2やセンサSR3とを接続する場合も、このセンサSR2やセンサSR3に対応して、半導体チップCHP3に形成されているセンシング部SUや半導体チップCHP4に形成されているAD変換部ADUをセンサSR2やセンサSR3に専用のカスタマイズを実施することができ、(【0093】)
配線基板WB2に実装される半導体チップCHP2に、数値解析部NAUおよび判断部JUを含むデジタルデータ処理部DDPUが形成される、(【0095】)
無線通信システムのノードとなる電子装置。」

(2)引用文献2について
当審拒絶理由に引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。

ア 「[0054] すなわち、上述のセンサネットワークシステムによれば、監視エリア1内に多数のセンサ端末2を配置して、その監視エリア1内の位置の違いに応じた環境状況を、時系列変化を含めてセンサ端末2からのセンシングデータを見える化処理して表示することができるので、監視エリア1内の詳細な環境状況の監視をすることができる。
[0055] [センサ端末2の説明:この発明のセンサ端末2の実施形態の説明]
次に、以上説明したシステムに適用したこの発明の実施形態のセンサ端末2の詳細な構成及び詳細な処理動作について更に説明する。
[0056] 図3は、センサ端末2のハードウエア構成例を示すブロック図である。図3に示すように、センサ端末2は、マイクロコンピュータにより構成されてセンサ端末2の全体を制御するための制御部20を備える。そして、センサ端末2は、センサコネクタ部21Sと、センサインターフェース22Sと、センサ種別判別部23Sと、センサ情報記憶部24Sと、電源コネクタ部21Pと、電源インターフェース22Pと、電源種別判別部23Pと、自立電源情報記憶部24Pと、情報入力端子25と、電源回路26とを備える。さらに、センサ端末2は、スケジュール情報記憶部27と、無線送信部28とを備える。
[0057] この実施形態のセンサ端末2は、センサコネクタ部21Sには、4種のセンサ6A,6B,6C,6Dが同時に接続可能とされ、また、電源コネクタ部21Pには、2種の自立電源7A,7Bが同時に接続可能とされている。したがって、センサコネクタ部21Sは、4個のコネクタジャック21S1,21S2,21S3,21S4を備える。また、電源コネクタ部21Pは、2個のコネクタジャック21P1,21P2を備える。」

イ [図3]




ウ 上記[図3]からは、センサコネクタ部21Sの4個のコネクタジャック21S1,21S2,21S3,21S4がセンサ端末2の一つの面に配置されている構造が見て取れる。

エ したがって、上記引用文献2には次の技術的事項が記載されていると認められる。

「 センサネットワークシステムのセンサ端末2は、マイクロコンピュータにより構成されてセンサ端末2の全体を制御するための制御部20を備え、センサコネクタ部21Sを備え、
センサコネクタ部21Sには、4種のセンサ6A,6B,6C,6Dが同時に接続可能とされ、センサコネクタ部21Sは、4個のコネクタジャック21S1,21S2,21S3,21S4を備え、
センサコネクタ部21Sの4個のコネクタジャック21S1,21S2,21S3,21S4がセンサ端末2の一つの面に配置されている、センサ端末2のハードウエア構成。」

2.原査定の拒絶の理由に引用された引用文献A

原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Aには、図面とともに次の事項が記載されている。

ア FIG.1A




イ FIG.1B




ウ FIG.4A




エ FIG.4B




オ FIG.11




カ FIG.14




キ FIG.15




ク 第1欄第58行〜第67行
「Another embodiment can include a computing system. The computing system can include a first circuit board, a plurality of sockets coupled to the first circuit board, and a connector coupled to each of the plurality of sockets configured to couple the plurality of sockets to external circuitry. The computing system can include a plurality of processor modules. Each of the processor modules can be disposed within one of the plurality of sockets. Each of the processor modules can include a second circuit board, a first programmable circuitry, and a processor configured to execute program code.」
(当審対訳:
別の実施形態は、コンピュータシステムを含むことができる。コンピューティングシステムは、第1の回路基板と、第1の回路基板に接続された複数のソケットと、複数のソケットを外部の回路に供給するために構成された複数のソケットの各々に結合されたコネクタを含むことができる。コンピュータシステムは、複数のプロセッサモジュールを含むことができる。各プロセッサモジュールは、複数のソケットのうちの1つ内に配置することができる。各プロセッサモジュールは、第2の回路基板と、第1のプログラム可能な回路と、プログラムコードを実行するように構成されたプロセッサを含むことができる。)

ケ 第28欄第51行〜第54行
「As pictured in FIG. 14, a case 1402, e.g., case 1105 or chassis 410, is illustrated as having plenums 1404 and 1406. Each of plenums 1404 and 1406 can extend out of a top portion of case 1402.」
(当審対訳:
図14に示すように、ケース1402は、例えばケース1105又はシャシー410も、プレナム1404及び1406を有するものとして図示されている。プレナム1404及び1406の各々は、ケース1402の頂部から外に延びることができる。)

コ 第30欄第58行〜第61行
「FIG. 15 illustrates the various ports 1505 that can be positioned in inner wall 1410. The assembly including a baffle 1420 rotatably attached to a bracketing system can be attached and located within each of ports 1505.」
(当審対訳:
図15は、内壁1410内に配置することができる様々なポート1505を図示している。ブラケティングシステムに回転可能に取り付けられたバッフル1420を含むアセンブリは、それぞれのポート1505内に取り付けられ、配置することができる。)

サ 請求項1
「1. A processor module comprising:
a circuit board;
a first programmable circuitry coupled to the circuit board, wherein the first programmable circuitry is configurable to implement different physical circuits;
a processor configured to execute program code, wherein the processor is coupled to the circuit board and to the first programmable circuitry;
a plurality of random access memory (RAM) devices coupled to the circuit board and electrically coupled to the first programmable circuitry, wherein the plurality of RAM devices are coupled to the first programmable circuitry to form a plurality of parallel channels of the plurality of RAM devices; and
an interface coupled to the circuit board and electrically coupled to the first programmable circuitry for coupling input and output between the first programmable circuitry and external circuitry;
wherein the first programmable circuitry is configured to include a multi-port memory controller coupled to the plurality of RAM devices.」
(当審対訳:
1.以下の構成を備えることを特徴とするプロセッサモジュール:
回路基板;
第1のプログラム可能な回路は、種々の物理的回路を実現するように構成可能であるところの、前記回路基板に結合された第1のプログラム可能な回路;
プロセッサは、前記回路基板と、前記第1のプログラム可能な回路に結合されているところの、プログラムコードを実行するように構成されたプロセッサ;
複数のRAM素子はRAM素子の複数の並行チャネルを形成するために第1のプログラム可能な回路に結合されているところの、前記回路基板に結合され、前記第1のプログラム可能な回路に電気的に結合される複数のランダムアクセスメモリ(RAM)素子;そして、
前記回路基板に結合され、かつ電気的に前記第1のプログラム可能な回路と外部回路との間の入出力をカップリングするための前記第1のプログラム可能な回路に結合されるインタフェース;
そこでは、前記第1のプログラム可能な回路は、複数のRAM素子に結合されたマルチポートメモリコントローラを含んで構成される。)

シ 請求項10
「10. A computing system comprising:
a first circuit board;
a plurality of sockets coupled to the first circuit board;
a connector coupled to each of the plurality of sockets configured to couple the plurality of sockets to external circuitry; and
a plurality of processor modules, wherein each processor module is disposed within one of the plurality of sockets, and wherein each processor module comprises:
a second circuit board;
a first programmable circuitry, wherein the first programmable circuitry is coupled to the second circuit board and configured to implement different physical circuits;
a processor configured to execute program code, wherein the processor is coupled to the second circuit board and to the first programmable circuitry;
a plurality of random access memory (RAM) devices coupled to the second circuit board and electrically coupled to the first programmable circuitry, wherein the plurality of RAM devices are coupled to the first programmable circuitry to form a plurality of parallel channels of the plurality of RAM devices; and
an interface electrically coupled to the second circuit board and to the first programmable circuitry, wherein each interface is configured to couple into one of the plurality of sockets for coupling input and output between the first programmable circuitry and the external circuitry: wherein the first programmable circuitry is configured to include a multi-port memory controller coupled to the plurality of RAM devices.」
(当審対訳:
10.以下の構成を備えることを特徴とするコンピューティングシステム:
第1の回路基板;
前記第1の回路基板に結合された複数のソケット;
前記複数のソケットを外部の回路に供給するために構成された複数のソケットの各々に結合されたコネクタ;
各プロセッサモジュールは、前記複数のソケットの1つの内に配置され、下記の構成を備えることを特徴とする各プロセッサモジュールが配置されているところの、複数のプロセッサモジュール;
第2の回路基板;
第1のプログラマブル回路は、前記第2の回路基板に結合され、種々の物理的回路を実現するように構成可能であるところの、第1のプログラム可能な回路;
プロセッサは、前記第2の回路基板と、前記第1のプログラム可能な回路に結合されているところの、プログラムコードを実行するように構成されたプロセッサ;
複数のRAM素子はRAM素子の複数の並行チャネルを形成するために第1のプログラム可能な回路に結合されているところの、前記第2の回路基板に結合され、前記第1のプログラム可能な回路に電気的に結合される複数のランダムアクセスメモリ(RAM)素子;そして、
各インタフェースは、前記第1のプログラム可能な回路と外部回路との間の入出力をカップリングするための複数のソケットのうちの1つに結合するように構成され;当該第1のプログラム可能な回路は、前記複数のRAM素子に結合されたマルチポートメモリコントローラを含んで構成されるところの、前記第2の回路基板と、前記第1のプログラム可能な回路に電気的に結合されたインタフェース。)

第6 対比・判断

1.本願発明1について

(1)対比
本願発明1と上記引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア 引用発明の「ノード」は、「センサを利用した無線通信システムの一種であるワイヤレスセンサネットワークのノード」のことであるから、本願発明1の「通信ノード」に相当する。また、引用発明の「電子装置」も、「センサを利用した無線通信システムの一種であるワイヤレスセンサネットワークのノードとなる電子装置」として特定されているから、同じく本願発明1の「通信ノード」に相当する。さらに、引用発明の「モジュール」も、「モジュール(電子装置)の外観構成」は、「ノードの実装構成に対応する」と特定されるものであるから、同じく本願発明1の「通信ノード」に相当する。
以上のことから、引用発明の「ノード」、「電子装置」及び「モジュール」は、いずれも同じ対象を指す用語であって、後述する相違点を除き、本願発明1の「通信ノード」に相当する。

イ 引用発明の「配線基板WB2」は、本願発明1の「第1の回路基板」に相当する。

ウ 引用発明の「半導体チップCHP2」は、「数値解析部NAUおよび判断部JUを含むデジタルデータ処理部DDPUが形成され」ていることから、本願発明1の「集積回路(IC)モジュール」に相当する。そして、引用発明において、「配線基板WB2には、半導体チップCHP2が配置されて」いることから、上記イを踏まえると、引用発明の「配線基板WB2」に「配置され」た「半導体チップCHP2」は、本願発明1の「該第1の回路基板によって支持された集積回路(IC)モジュール」に相当する。

エ 引用発明の「配線基板WB1」は、本願発明1の「第2の回路基板」に相当する。

オ 引用発明の「配線基板WB1」は「表面」を有し、また、当該「表面」の反対側に「裏面」を有していることは、基板の構成として技術常識であるから、上記エを踏まえると、引用発明の「配線基板WB1」の「表面」及び「裏面」は、それぞれ本願発明1の「第2の回路基板」の「第1の側」及び「第2の側」に相当する。なお、「第1」及び「第2」の番号の順は任意である。

カ 本願明細書の段落【0005】及び【0008】に記載されるように、「PHYモジュール」とは、「アナログ信号を受信し、これらの信号を・・・デジタル信号にも変換する」ものであり、「通信チャネルのデジタル部分とアナログ部分との間の遷移をもたらす」モジュールといえるところ、引用発明の「AD変換部ADU」が「形成され」た「半導体チップCHP4」は、「アナログ信号をデジタル信号に変換する機能」を有することから、上記の本願明細書の段落【0005】及び【0008】の記載を参照すれば、本願発明1の「PHYモジュール」に相当するといえる。
そして、引用発明では、「配線基板WB1の表面上にチップ状態で半導体チップCHP3および半導体チップCHP4が実装されて」いることから、引用発明の「配線基板WB1」に「実装され」た「半導体チップCHP4」は、本願発明1の「第2の回路基板によって支持されたPHYモジュール」に相当するといえる。

キ 引用発明では、「配線基板WB2の裏面に配置されているコネクタと、配線基板WB1の表面に配置されているコネクタCNT1が接続することにより、配線基板WB1と配線基板WB2が電気的に接続され」ている。そして、当該「接続」された「コネクタ」及び「コネクタCNT1」を介して、「配線基板WB1」に「配置され」た「半導体チップCHP4に形成されているAD変換部ADU」により、「アナログ信号をデジタル信号に変換」した信号を、「数値解析部NAUおよび判断部JUを含むデジタルデータ処理部DDPUが形成される」「配線基板WB2に実装される半導体チップCHP2」に送信していることから、引用発明における「接続」された「コネクタ」と「コネクタCNT1」は、本願発明1の「前記ICモジュールと前記PHYモジュールとの間の通信を提供するように構成されたコネクタ」に相当する。

(2)一致点・相違点
以上のことから、本願発明1と引用発明とは、以下の点において一致、及び相違する。

<一致点>
「通信ノードであって、
第1の回路基板と、
該第1の回路基板によって支持された集積回路(IC)モジュールと、
第2の回路基板であって、第1の側及び第2の側を有する、第2の回路基板と、
該第2の回路基板によって支持されたPHYモジュールと、
前記ICモジュールと前記PHYモジュールとの間の通信を提供するように構成されたコネクタと、
を備える、通信ノード。」

<相違点>
(相違点1)
通信ノードにおいて、本願発明1では、「前面を有するケース」と、「該ケース内に位置付けられた」第1の回路基板及び第2の回路基板とを備えるのに対し、引用発明では、「前面を有するケース」に対応する構成が特定されていないため、ケースとこれらの回路基板との配置関係が特定されていない点。

(相違点2)
通信ノードにおいて、本願発明1では、「前記第1の側に取り付けられた第1のトランスボックスと、前記第2の側に取り付けられた第2のトランスボックスと、を備え、前記第1のトランスボックス及び前記第2のトランスボックスが各々、内部を有するハウジングを有し、該ハウジングが各々、第1の端子セット及び第2の端子セットを支持し、各第1の端子セットが、嵌合コネクタに係合するように構成されており、前記第2の端子セットが、前記第2の回路基板上のトレースに接続されるように構成されており、各トランスボックス内の前記第1の端子セット及び前記第2の端子セットが、前記トランスボックス内に設けられたトランスを介して連結され、前記第1の端子セットも前記第2の端子セットもいずれも、それぞれのトランスボックスの前記内部に延在する」構成を備えるのに対し、引用発明には、そのような特定がされていない点。

(2)相違点についての検討
事案に鑑みて、上記相違点2について先に検討すると、相違点2に係る本願発明1の「前記第1の側に取り付けられた第1のトランスボックスと、前記第2の側に取り付けられた第2のトランスボックスと、を備え、前記第1のトランスボックス及び前記第2のトランスボックスが各々、内部を有するハウジングを有し、該ハウジングが各々、第1の端子セット及び第2の端子セットを支持し、各第1の端子セットが、嵌合コネクタに係合するように構成されており、前記第2の端子セットが、前記第2の回路基板上のトレースに接続されるように構成されており、各トランスボックス内の前記第1の端子セット及び前記第2の端子セットが、前記トランスボックス内に設けられたトランスを介して連結され、前記第1の端子セットも前記第2の端子セットもいずれも、それぞれのトランスボックスの前記内部に延在する」構成は、上記「第5 1.(1)」、「第5 1.(2)」及び「第5 2.」でそれぞれ示した引用文献1、引用文献2及び引用文献Aのいずれにも記載も示唆もされておらず、本願優先日前に周知技術であるともいえない。

したがって、相違点1について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用発明、引用文献2及び引用文献Aに記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

2.本願発明2〜8について

本願発明2〜8は、上記相違点2に係る本願発明1の上記構成と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても、引用発明、引用文献2及び引用文献Aに記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第7 原査定についての判断

1.理由1(発明の単一性)について
令和3年8月17日になされた手続補正により、令和元年10月16日付けの原査定による拒絶の対象となった請求項1〜11のうち、請求項1〜3が削除され、それ以外の請求項4〜11の項番を、請求項1〜8に繰り上げる補正がなされた。
そして、上記補正後の請求項1に係る発明は、少なくとも上述の「第6 1.(2)」で示した相違点2に係る構成である「前記第1の側に取り付けられた第1のトランスボックスと、前記第2の側に取り付けられた第2のトランスボックスと、を備え、前記第1のトランスボックス及び前記第2のトランスボックスが各々、内部を有するハウジングを有し、該ハウジングが各々、第1の端子セット及び第2の端子セットを支持し、各第1の端子セットが、嵌合コネクタに係合するように構成されており、前記第2の端子セットが、前記第2の回路基板上のトレースに接続されるように構成されており、各トランスボックス内の前記第1の端子セット及び前記第2の端子セットが、前記トランスボックス内に設けられたトランスを介して連結され、前記第1の端子セットも前記第2の端子セットもいずれも、それぞれのトランスボックスの前記内部に延在する」という特別な技術的特徴があり、本願の請求項2〜8は、請求項1を引用する請求項であって、当該特別な技術的特徴と同一の又は対応する特徴を有することから、発明の単一性の要件を満たしている。
したがって、原査定の拒絶の理由1(発明の単一性)は解消しており、この理由を維持することはできない。

2.理由2(新規性)、理由3(進歩性)について
補正後の請求項1〜8は、上記相違点2に係る構成を有するものであり、当該構成は、原査定における引用文献Aには記載されておらず、本願優先日前における周知技術でもないので、本願発明1〜8は、原査定における引用文献Aに記載された発明ではなく、また、当業者であっても、原査定における引用文献Aに基づいて容易に発明をすることができたものではない。
したがって、原査定の拒絶の理由2、3(新規性進歩性)を維持することはできない。

第8 むすび

以上のとおり、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2022-01-06 
出願番号 P2018-509616
審決分類 P 1 8・ 113- WY (G06F)
P 1 8・ 121- WY (G06F)
P 1 8・ 65- WY (G06F)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 ▲吉▼田 耕一
特許庁審判官 ▲高▼瀬 健太郎
角田 慎治
発明の名称 デジタル平面インターフェースを有する通信ノード  
代理人 青木 俊明  
代理人 川合 誠  

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