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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B41J
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 B41J
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B41J
管理番号 1381376
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-02-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-10-16 
確定日 2021-11-18 
事件の表示 特願2018−527821「液体吐出装置及び吐出選択信号生成回路」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 6月 8日国際公開、WO2017/094610、平成31年 1月10日国内公表、特表2019−500238〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成28年11月25日(優先権主張 平成27年11月30日)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は、以下のとおりである。
令和2年 5月11日付け:拒絶理由通知書
令和2年 7月16日 :意見書、手続補正書の提出
令和2年 7月21日 :拒絶査定の送達
令和2年10月16日 :拒絶査定不服審判の請求及び手続補正書の提出


第2 令和2年10月16日に提出された手続補正書による手続補正についての補正の却下の決定

[補正却下の決定の結論]
令和2年10月16日に提出された手続補正書による手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 本件補正について
本件補正は、特許請求の範囲について、下記(1)に示す本件補正前の(令和2年7月16日提出の手続補正書により補正された)特許請求の範囲の請求項1の記載を、下記(2)に示す本件補正後の特許請求の範囲の請求項1へと補正することを含むものである(下線は当審にて付した。以下同様。)。

(1)本件補正前の特許請求の範囲
「【請求項1】
吐出選択信号を転送する吐出選択信号生成部と、
ヘッドユニットと、
を備える液体吐出装置であって、
前記ヘッドユニットは、
駆動信号が印加されることにより複数の大きさの液滴を吐出可能な第1吐出部及び第2吐出部を含むm個の吐出部からなる吐出部群と、
吐出選択信号に応じて、前記吐出部群の中から前記駆動信号を印加する前記吐出部を選択する吐出選択部と、
を備え、
前記吐出選択信号には、
第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータを含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群と、
第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータを含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群と、
を含む2m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ、
を含み、
前記第2吐出部ビットデータ群は、
前記第1吐出部ビットデータ群に続く吐出部ビットデータ群である、
ことを特徴する液体吐出装置。」

(2)本件補正後の特許請求の範囲
「【請求項1】
吐出選択信号を転送する吐出選択信号生成部と、
ヘッドユニットと、
を備える液体吐出装置であって、
前記ヘッドユニットは、
駆動信号が印加されることにより複数の大きさの液滴を吐出可能な第1吐出部及び第2吐出部を含むm個の吐出部からなる吐出部群と、
吐出選択信号に応じて、前記吐出部群の中から前記駆動信号を印加する前記吐出部を選択する吐出選択部と、
を備え、
前記吐出選択信号には、
第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群と、
第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群と、
を含む2m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ、
を含み、
前記第2吐出部ビットデータ群は、
前記第1吐出部ビットデータ群と同一の一本の配線で転送され、
前記第1吐出部ビットデータ群に続く吐出部ビットデータ群である、
ことを特徴する液体吐出装置。」


2 補正の適否
本件補正は、補正前の請求項1に記載された発明特定事項である「第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータを含む複数の第1吐出部制御ビットデータ」について、第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータ「とを連続して」含むとの限定を付加し、同発明特定事項である「第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータを含む複数の第2吐出部制御ビットデータ」について、第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータ「とを連続して」含むとの限定を付加し、さらに、同発明特定事項である「第2吐出部ビットデータ群」について、「前記第1吐出部ビットデータ群と同一の一本の配線で転送され」るとの限定を付加する補正を含むものである。
そして、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明とは、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一である。
そうすると、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものに該当する。
また、本件補正は、本願の願書の最初に添付した明細書の段落【0080】及び図2等の記載に基づいており、新規事項を追加するものではないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たす。

そこで、本件補正後の請求項1に記載されている事項により特定される発明(以下「補正発明」という。)が特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について、以下検討する。

(1)補正発明
補正発明は、以下のとおりのものと認める。
「吐出選択信号を転送する吐出選択信号生成部と、
ヘッドユニットと、
を備える液体吐出装置であって、
前記ヘッドユニットは、
駆動信号が印加されることにより複数の大きさの液滴を吐出可能な第1吐出部及び第2吐出部を含むm個の吐出部からなる吐出部群と、
吐出選択信号に応じて、前記吐出部群の中から前記駆動信号を印加する前記吐出部を選択する吐出選択部と、
を備え、
前記吐出選択信号には、
第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群と、
第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群と、
を含むm個のビットデータ群がシリアル化されたデータ、
を含み、
前記第2吐出部ビットデータ群は、
前記第1吐出部ビットデータ群と同一の一本の配線で転送され、
前記第1吐出部ビットデータ群に続く吐出部ビットデータ群である、
ことを特徴する液体吐出装置。」
なお、請求項1には「2m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ」と記載されているが、段落【0079】を参照すると、吐出信号であるデータ信号Dataに含まれる、印刷データSIは、先頭から順に、1番目の吐出部600に対する2ビットの印刷データ(SIH−1,SIL−1)、2番目の吐出部600に対する2ビットの印刷データ(SIH−2,SIL−2)、・・・、m番目の吐出部600に対する2ビットの印刷データ(SIH−m,SIL−m)によって構成されることから、印刷データSIは、2m個(2mビット)の印刷データを含むことがわかる。
また、段落【0080】を参照すると、第1吐出部ビットデータ群、第2吐出部ビットデータ群がそれぞれ2ビットの印刷データを含むことから、2ビットの印刷データを含むビットデータ群の個数は、吐出部の個数と同一であることが理解できる。
そうすると、ビットデータ群の個数はm個であることが明らかであるため、「2m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ」は「m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ」の誤記と認め、補正発明を上記のとおり認定した。

(2)引用文献
ア 引用文献1
原査定の拒絶の理由において引用された、本願の優先権主張日前に頒布された特開平11−138798号公報(平成11年5月25日出願公開)には、次の事項が記載されている。
(ア)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプリンタに関し、コンピュータ等からの画像データをインクの吐出により記録するハードコピー装置として利用できるインクジェットプリンタに関するものである。
・・・(中略)・・・
【0005】近年、各種プリンタで階調記録が行われるようになり、インクジェットプリンタにおいても他のプリンタと同様に行われるようになった。階調記録の1つとして、1画素に対して吐出するドットの数を変化させる方法がある。この方法によれば、吐出させるドット数を変えることにより、吐出時のドットの大きさを変えるのと同等の効果が得られる。」
(イ)「【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例について図面を参照しつつ説明する。
<インクジェットプリンタの機械的構成>まず、図3を参照してインクジェットプリンタ1の主要部であるヘッド付近の機械的構成を説明する。
【0054】キャリッジ2は後述するヘッド17とヘッドドライバ16を納めた樹脂性のケースである。キャリッジ2に納められたヘッドドライバ16はICで構成してあり、キャリッジ2から引き出されたフレキシブルケーブル5で制御基板9と接続されている。
・・・(中略)・・・
【0060】フレキシブルケーブル5はデータ転送手段にかかり、可撓性を有するフィルムに、データ信号線、電源線等を含む配線パターンをプリントしたもので、キャリッジ2と制御基板9との間でデータを転送し、キャリッジ2の移動に追従する。」
(ウ)「【0070】<インクジェットプリンタ全体の電気的構成>次に、インクジェットプリンタの電気的構成を説明する。図1は本発明の実施の形態例のインクジェットプリンタの全体構成の一例を示すブロック図である。また、図2は図1の主要部を詳細に示すブロック図である。
【0071】図1において、破線で示された制御基板9はインクジェットプリンタ1全体の制御を行う制御手段としてのCPU11が実装されており、先に説明したとおりフレキシブルケーブル5によってキャリッジ2のヘッドドライバ16と接続されている。
【0072】ページメモリ12は、インクジェットプリンタ1自体を周辺機器として利用するパーソナルコンピュータ等から受け取った画像データを記憶するものである。ページメモリ12の記憶容量は、パーソナルコンピュータ等の扱う階調画像データのビット数、ドット数、信号の転送速度、CPUの処理速度等によって決めればよい。
【0073】ラインメモリ13a及び13bは、記録紙Pに記録する際に主走査方向に一列に並べて記録される各画素の画像データを記憶するラインメモリとして使用していて、各画像データは数ビットの階調データでページメモリ12から転送される。本実施例では6ビット処理のラインメモリ13a及び13bを2個パラレルに使用しているが、12ビット処理の一つのラインメモリで構成してもよい。
【0074】ページメモリ12からのデータ信号線(データBUS)は12ビットで、各ラインメモリ13に6ビットずつ分岐している。ラインメモリ13a及び13bの画像データはフレキシブルケーブル5を介してヘッドドライバ16に転送される。
【0075】インタフェース14a及び14bは、外部のパーソナルコンピュータとデータの授受を行う手段であり、各種シリアルインタフェース,各種パラレルインタフェースのいずれかで構成される。
【0076】ヘッドドライバ16a〜16dはICで構成されており、この実施の形態例ではYMCKの4色について各色毎に1個設けられている。各ヘッドドライバはそれぞれ128ビット×3のシフトレジスタに接続され、ラインメモリ13a及び13bからの画像データは一旦このシフトレジスタに格納される。このシフトレジスタについては後述する。
【0077】尚、ヘッドドライバ16は一色当たり複数個としてもよいし、一個のICに4色分のドライバをパッケージすればより小型化が可能となる。ヘッドドライバ16は3ビットのデータ信号線を有し、この信号線によってヘッドドライバ16をシリアルに接続すると前段のシフトレジスタに格納しきれなかった画像データは後段のシフトレジスタに格納されるように構成できる。
【0078】本発明の記録手段に係る4色のヘッド17Y,17M,17C,17Kは、それぞれが128個の吐出ノズル(以下、単にノズルという)を備えており、各ヘッドを構成するノズルは複数のラインを同時に記録できるように副走査方向に並べて配置されている。
【0079】本実施の形態では、イエロー(Y)の画像データはラインメモリ13aから3ビットのデータ信号線でヘッドドライバ16aへ転送される。そしてヘッドドライバ16aに転送されたイエローの128個の画像データは並列的に処理されて、ヘッド17Yによる記録が実行される。」
(エ)「【0090】<インクジェットプリンタのドライバの電気的構成>次に図2のヘッドドライバの詳細を示すブロック図によって説明する。尚、ここでは、ヘッドドライバ16aとヘッド17Yとの構成を示すが、ヘッドドライバ16b〜16dとヘッド17M〜17Kについても同様な構成になっている。
【0091】本実施の形態のヘッドドライバ16は、シフトレジスタ31、ラッチ32、デジタルコンパレータ33、選択ゲート34、レベルシフタ35、ドライバ36、カウンタ37等を含んで構成される。
【0092】本実施の形態では1画素あたり8階調からなる画像データを処理するために、ヘッドドライバ16を構成する各手段は3ビットに対応する構成となっている。ラインメモリ13から1画素が複数ビット、ここでは3ビットからなる階調画像データが、画素単位でシリアルにヘッドドライバ16aへ転送されてくる。図2では、第一番目の3ビットの画素データDAT0、DAT1、DAT2が3ビットのデータ信号線を転送されている状態を示した。
【0093】シフトレジスタ31はノズルヘッド17での1回の吐出に相当する数の画素の画像データを記憶できる容量を持っている。本実施の形態では副走査方向に並んだ128画素分の画像データを記憶する。キャリッジ2が記録に適した位置に達すると、制御回路23はLOAD信号を出力し、ラッチ32はこのLOAD信号を受けるとシフトレジスタ31から並列に出力された画像データをラッチする。
【0094】デジタルコンパレータ33は本発明の比較手段にかかり、ラッチ32がラッチした画像データの値とカウンタ37のカウント値との大小の比較を行う。本例では、画像データを1画素3ビットとしているため、3ビットカウンタとした。この比較手段であるカウンタは、画像データのビット数に対応したものを適宜用いればよい。
【0095】ここで、デジタルコンパレータ33とカウンタ37とは、ラッチされた3ビットのデータをパルス幅に変更するための回路と仮定する。カウンタ37は、リセット信号RSTから吐出間隔毎に、独立にカウントアップするカウンタで、入力されたデータと比較することにより、コンパレータ33の出力は、データに比例した吐出回数分までHレベルを継続することになる。つまり、階調データに匹敵する吐出回数間隔選択ゲートが開き、すなわち、その回数分インク滴が吐出することになる。
・・・(中略)・・・
【0100】レベルシフタ35は選択ゲートの出力である駆動信号をピエゾ素子の駆動に必要な電源電圧迄にレベルシフトする。レベルシフタ35の出力がHiの状態のとき、ドライバ36より駆動信号が出力される。一方レベルシフタ35の出力がLowの状態になると駆動信号が出力されない。
【0101】そして、ドライバ36には、前述した駆動波形発生回路15からの駆動信号波形が供給されており、上記レベルシフタ35からのHi/Lowに応じて、駆動信号波形に従った駆動信号を出力する。
【0102】ドライバ36aの出力端子は、ヘッド17Yの対応した各ノズルのピエゾ素子に接続されている。ここで、ドライバ36より駆動信号が与えられると、接続されたノズルのピエゾ素子の振動によりインクを吐出し、駆動信号が与えられない場合は、この端子に接続されたノズルのピエゾ素子によるインクの吐出は行われない。」

そうすると、上記(ア)乃至(エ)の記載事項から、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。
「ヘッド17とヘッドドライバ16と、を備えるインクジェットプリンタ1であって、ヘッド17は、副走査方向に並べて配置された128個のノズルを備え、ヘッドドライバ16は、シフトレジスタ31、ラッチ32、デジタルコンパレータ33、選択ゲート34、ドライバ36、カウンタ37を含んで構成されており、ラインメモリ13からは1画素が3ビット(DAT0、DAT1、DAT2)からなる階調画像データが、画素単位でシリアルにヘッドドライバ16に転送されるものであり、3ビットの画素データDAT0、DAT1、DAT2が3ビットのデータ信号線を転送されることで、当該階調画像データがヘッドドライバ16に転送されると、シフトレジスタ31がノズルヘッド17での1回の吐出に相当する、副走査方向に並んだ128画素分の画像データを記憶し、デジタルコンパレータ33とカウンタ37とが、ラッチされた3ビットのデータをパルス幅に変更するための回路として機能し、ドライバ36が駆動波形発生回路15からの駆動信号波形に従った駆動信号を出力すると、駆動信号が与えられたノズルから階調データに匹敵する吐出回数間隔選択ゲート34が開くことでその回数分インク滴が吐出され、駆動信号が与えられない場合は、この端子に接続されたノズルのピエゾ素子によるインクの吐出は行われない、インクジェットプリンタ1。」

(3)対比
補正発明と、引用発明とを対比する。
ア 引用発明の「ヘッド17」、「インクジェットプリンタ1」及び「ノズル」は、それぞれ補正発明の「ヘッドユニット」、「液体吐出装置」及び「吐出部」に相当する。

イ 引用発明の「副走査方向に並べて配置された128個のノズル」は、「駆動信号が与えられたノズルから階調データに匹敵する回数分インク滴が吐出する」ものであるから、並べて配置されたノズルのうち隣接する2つのノズルは、それぞれ補正発明における「駆動信号が印加されることにより複数の大きさの液滴を吐出可能な第1の吐出部及び第2の吐出部」に相当し、これら隣接する2つのノズルを備える「副走査方向に並べて配置された128個のノズル」は、「第1吐出部及び第2吐出部を含むm個の吐出部からなる吐出部群」に相当する。

ウ 引用発明の「ヘッドドライバ16」は、128個のノズルに対応した、副走査方向に並んだ128画素分の画像データを記憶しており、また、「ドライバ36が駆動波形発生回路15からの駆動信号波形に従った駆動信号を出力すると、駆動信号が与えられたノズルから階調データに匹敵する吐出回数間隔選択ゲート34が開くことでその回数分インク滴が吐出され、駆動信号が与えられない場合は、この端子に接続されたノズルのピエゾ素子によるインクの吐出は行われない」機能を有するものである。すなわち、ヘッドドライバ16内の選択ゲート34は、階調画像データに応じて、対応するノズルからのインクの吐出の有無を含め階調データに匹敵する回数分のインク滴が吐出されるのであるから、階調画像に応じて、インク敵を吐出するノズルが選択されるものである。そうすると、「ヘッドドライバ16」内の「選択ゲート34」は、「吐出選択信号に応じて、前記吐出部群の中から前記駆動信号を印加する前記吐出部を選択する吐出選択部」に相当する。

エ 引用発明の「1画素が3ビットからなる階調画像データ」について、「シフトレジスタ31がノズルヘッド17での1回の吐出に相当する、副走査方向に並んだ128画素分の画像データを記憶」するものである。また、階調画像データは、「ノズルから階調データに匹敵する回数分インク滴が吐出する」ことで、ドットの大きさを変えることと同等の効果を得るものである。
そうすると、引用発明において、並べて配置されたノズルのうち隣接する2つのノズルの一方に対応する、階調画像データの1画素を構成する3ビットのうち2ビットのデータはそれぞれ、補正発明の「第1吐出部第1制御ビットデータ」及び「第1吐出部第2制御ビットデータ」に相当し、並べて配置されたノズルのうち隣接する2つのノズルの他方に対応する、階調画像データの1画素を構成する3ビットのうち2ビットのデータはそれぞれ、補正発明の「第2吐出部第1制御ビットデータ」及び「第2吐出部第2制御ビットデータ」に相当する。
また、引用発明において、並べて配置されたノズルのうち隣接する2つのノズルの一方に対応する、3ビットからなる1画素分の「階調画像データ」は、補正発明の「第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータと含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群」に相当し、並べて配置されたノズルのうち隣接する2つのノズルの他方に対応する、3ビットからなる1画素分の「階調画像データ」は、補正発明の「第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータと含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群」に相当する。
よって、引用発明の「1画素が3ビットからなる階調画像データ」は、「第1吐出部ビットデータ群」及び「第2吐出部ビットデータ群」を含むものであるから、引用発明の「1画素が3ビットからなる階調画像データ」は、補正発明の「吐出選択信号」に相当する。 そして、補正発明の
「前記吐出選択信号には、
第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群と、
第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群と、
を含むm個のビットデータ群がシリアル化されたデータ、
を含」むことと、引用発明の「3ビットの画素データDAT0、DAT1、DAT2が3ビットのデータ信号線を転送されることで、当該階調画像データがヘッドドライバ16に転送されると、シフトレジスタ31がノズルヘッド17での1回の吐出に相当する、副走査方向に並んだ128画素分の画像データを記憶し、デジタルコンパレータ33とカウンタ37とが、ラッチされた3ビットのデータをパルス幅に変更するための回路として機能し、ドライバ36が駆動波形発生回路15からの駆動信号波形に従った駆動信号を出力すると、駆動信号が与えられたノズルから階調データに匹敵する回数分インク滴が吐出するインクが吐出される、駆動信号が与えられない場合は、この端子に接続されたノズルのピエゾ素子によるインクの吐出は行われない」ことは、「前記吐出選択信号には、
第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータとを含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群と、
第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータとを含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群と、
を含」む点で、共通する。

オ 引用発明の「3ビットのデータ信号線」は、補正発明の「配線」に相当する。
また、引用発明の画像データは、画素単位でシリアルに転送されるものであるから、並べて配置されたノズルのうち隣接する2つのノズルの一方に対応する3ビットの階調画像データに続いて、並べて配置されたノズルのうち隣接する2つのノズルの他方に対応する3ビットの階調画像データが転送されるものと理解できる。
そして、補正発明の「前記第2吐出部ビットデータ群は、
前記第1吐出部ビットデータ群と同一の一本の配線で転送され、
前記第1吐出部ビットデータ群に続く吐出部ビットデータ群である」ことと、引用発明の「ラインメモリ13からは1画素が3ビット(DAT0、DAT1、DAT2)からなる階調画像データが、画素単位でシリアルにヘッドドライバ16に転送されるものであり、3ビットの画素データDAT0、DAT1、DAT2が3ビットのデータ信号線を転送されることで、当該階調画像データがヘッドドライバ16に転送される」ことは、「前記第2吐出部ビットデータ群は、
前記第1吐出部ビットデータ群に続く吐出部ビットデータ群である」点で共通する。


したがって、両者は
「ヘッドユニットと、
を備える液体吐出装置であって、
前記ヘッドユニットは、
駆動信号が印加されることにより複数の大きさの液滴を吐出可能な第1吐出部及び第2吐出部を含むm個の吐出部からなる吐出部群と、
吐出選択信号に応じて、前記吐出部群の中から前記駆動信号を印加する前記吐出部を選択する吐出選択部と、
を備え、
前記吐出選択信号には、
第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータとを含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群と、
第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータとを含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群と、
を含み、
前記第2吐出部ビットデータ群は、
前記第1吐出部ビットデータ群に続く吐出部ビットデータ群である、
ことを特徴する液体吐出装置。」
の点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点1]
補正発明が「吐出選択信号生成部」を備えるのに対し、引用発明が階調画像データを生成する生成部を備えることについて明記されていない点。

[相違点2]
補正発明の「吐出選択信号」が、「第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む」、「第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む」ものであり、「m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ」を含むのに対し、引用発明の各ノズルに対応する画素データがシリアルにヘッドドライバへ転送されるにあたっては、1画素内における3ビットの画素データDAT0、DAT1、DAT2が連続し、さらに128個の画素データがシリアルに転送されているのか、画素データDAT0、DAT1、DAT2が連続するものではなく、DAT0、DAT1、DAT2毎に並列して画素データがシリアルに転送されているのか、いずれの様態であるか不明である点。

[相違点3]
補正発明の「吐出選択信号」が、「前記第2吐出部ビットデータ群は、前記第1吐出部ビットデータ群と同一の一本の配線で転送され」るのに対し、引用発明の1画素が3ビットからなる階調画像データは、「3ビットの画素データDAT0、DAT1、DAT2が3ビットのデータ信号線を転送され」るものであるが、当該3ビットのデータ信号線が1本の配線か否か明らかではない点。

(4)判断
上記相違点について、以下検討する。

ア 相違点1について
引用発明は、「吐出選択信号」に相当する「1画素が3ビットからなる階調画像データ」を利用するものであることから、このような階調画像データを生成するために、「吐出選択信号生成部」に相当する「生成部」を備える必要があることは、明らかである。
してみると、上記相違点1は、当業者にとって自明であるか、少なくとも、引用発明において相違点1のように構成することは、当業者が適宜なし得ることであって、格別なことではない。

イ 相違点2及び3について
インクジェットプリンタの分野において、ヘッドドライバへ複数ビットのデータを転送するにあたり、一本の信号線によってシリアル転送したり、複数の信号線によってパラレル転送したりすることは、いずれも周知技術であり(例えば、特開2013−141824号公報(特に、段落【0075】−【0082】)、特開平6−320761号公報(特に、段落【0013】−【0017】、図3、4)、特開2010−228359号公報(特に、段落【0091】)、特開2004−306596号公報(段落【0044】)、特開平9−66600号公報(特に、段落【0012】)参照。)、いずれを採用するかは、一本の信号線によるシリアル転送がノイズの影響を受けにくく信号線数の増加による製造コストが抑制できることや、複数の信号線によるパラレル転送が転送速度を速めることなど、両者の長所や短所を勘案して、当業者が適宜選択できる設計的事項にすぎず、一本の信号線によるシリアル転送を採用して、相違点2及び3に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

エ 請求人の主張について
(ア)審判請求書の主張について
請求人は、審判請求書において、上記相違点2及び3について、
「引用文献1では画像データ信号が3本の配線でそれぞれパラレルで転送されているのに対し、本願発明では、全ての画像データはシリアル化され1本の同一の配線で転送されます。よって引用文献1の発明は、本願発明における発明特定事項(G)−(K)を備えているとは言えません。」
と主張している。
しかしながら、引用文献1の【0092】には、「本実施の形態では1画素あたり8階調からなる画像データを処理するために、ヘッドドライバ16を構成する各手段は3ビットに対応する構成となっている。ラインメモリ13から1画素が複数ビット、ここでは3ビットからなる階調画像データが、画素単位でシリアルにヘッドドライバ16aへ転送されてくる。図2では、第一番目の3ビットの画素データDAT0、DAT1、DAT2が3ビットのデータ信号線を転送されている状態を示した。」と記載されるにとどまるところ、図1、2に記載されている「

」は、「3ビットのデータ信号線」を示すものであると解されるものの、当該「3ビットのデータ信号線」が、3本の信号線を意味するのか、1本の信号線で3ビットを転送することを意味するのかは明らかではない。
仮に、引用文献1に記載された発明が「3ビット」の「階調画像データ(吐出選択信号)」について画素単位でパラレルに転送するものを含むと解釈したとしても、この「3ビット」の「階調画像データ(吐出選択信号)」を「シリアル」に転送するものとすることは、シリアルでデータ転送する技術が種々の分野において広く使用されていることを考慮すれば、当業者ならば容易に想到することができたものであることは、拒絶査定の備考欄に記載したとおりである。
したがって、請求人の上記主張を採用することはできない。

(イ)令和3年1月12日付けの上申書の主張について
請求人は、令和3年1月12日付けの上申書において、
「引例においてはそもそもノズル数の高密度化に関する記載はなく、当然それに伴う配線の負荷の増加を抑えたいという思想もありません。さらに配線経路が長くなることによるタイミングずれの課題についても記載はありません。
本願発明は、明細書段落【0006】の「特許文献1に記載のインクジェット式プリンターでは、制御部が、駆動回路系に対して、複数の吐出部のそれぞれを制御する制御データの上位ビットを纏めて送信した後、当該制御データの下位ビットを纏めて送信する。そして、駆動回路系は、送信された制御データをシフトレジスター(シリアルに接続された複数のフリップフロップ)で転送するため、吐出部の数が増えるほど、最後に送信される上位ビットデータを保持すべきフリップフロップの出力端子と最初に送信される下位ビットデータを保持すべきフリップフロップの入力端子とを接続する配線が長くなる。そうすると、この配線の負荷が大きくなるため、データ転送におけるタイミングずれが起こりやすくなり、結果として、誤吐出のおそれが高まるという問題がある。」等の引例にはない新しい課題に対し本願請求項1は特に(F)−(J)の構成要素によって、段落【0013】の記載「そのため、本適用例に係る液体吐出装置によれば、各制御ビットデータの記憶部の物理的な位置の順番と、吐出選択部が当該各制御ビットデータを受ける順番とが整合しやすく、吐出選択信号が伝搬する経路(配線)を短くしやすい。従って、本適用例に係る液体吐出装置によれば、吐出選択部による吐出選択信号の転送におけるタイミングずれのおそれを低減することができ、これにより、誤吐出のおそれを低減し、高画質の生成物を生成することが可能である」という引例にはない有利な効果を奏するものであります。」
と主張している。
しかしながら、補正発明は、駆動回路系が、送信された制御データをシフトレジスター(シリアルに接続された複数のフリップフロップ)で転送するという構成について何ら特定されておらず、複数の吐出部のそれぞれを制御する制御データの上位ビットを纏めて送信した後、当該制御データの下位ビットを纏めて送信する吐出部の数が増えるほど、最後に送信される上位ビットデータを保持すべきフリップフロップの出力端子と最初に送信される下位ビットデータを保持すべきフリップフロップの入力端子とを接続する配線が長くなり、この配線の負荷が大きくなるため、データ転送におけるタイミングずれが起こりやすくなり、結果として、誤吐出のおそれが高まるという課題が生じる前提を欠くものであるし、上記駆動回路系の構成が特定されていない以上、各制御ビットデータの記憶部の物理的な位置の順番と、吐出選択部が当該各制御ビットデータを受ける順番とが整合しやすく、吐出選択信号が伝搬する経路(配線)を短くしやすく、吐出選択部による吐出選択信号の転送におけるタイミングずれのおそれを低減することができ、これにより、誤吐出のおそれを低減し、高画質の生成物を生成することが可能であるという効果を奏するものと認めることはできない。
したがって、請求人の上記主張を採用することはできない。

よって、補正発明は、引用発明及び上記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際、独立して特許を受けることが出来ない。


3 むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第6項で準用する同法第126条第7項の規定に違反するものであり、同法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条1項の規定により却下されるべきものである。
よって、上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。


第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は、上記「第2」のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、以下のとおりのものであると認められる。
「吐出選択信号を転送する吐出選択信号生成部と、
ヘッドユニットと、
を備える液体吐出装置であって、
前記ヘッドユニットは、
駆動信号が印加されることにより複数の大きさの液滴を吐出可能な第1吐出部及び第2吐出部を含むm個の吐出部からなる吐出部群と、
吐出選択信号に応じて、前記吐出部群の中から前記駆動信号を印加する前記吐出部を選択する吐出選択部と、
を備え、
前記吐出選択信号には、
第1吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータを含む複数の第1吐出部制御ビットデータからなる第1吐出部ビットデータ群と、
第2吐出部から吐出される液滴の大きさを制御する第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータを含む複数の第2吐出部制御ビットデータからなる第2吐出部ビットデータ群と、
を含むm個のビットデータ群がシリアル化されたデータ、
を含み、
前記第2吐出部ビットデータ群は、
前記第1吐出部ビットデータ群に続く吐出部ビットデータ群である、
ことを特徴する液体吐出装置。」
なお、令和2年7月16日にされた手続補正によって補正された特許請求の範囲の請求項1には「2m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ」と記載されているが、上記「第2 3 (1)補正発明」で説示したとおりであるから、「2m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ」は「m個のビットデータ群がシリアル化されたデータ」の誤記と認め、補正発明を上記のとおり認定した。


2 原査定における拒絶の理由
原査定の拒絶理由のうち、請求項1に係るものは、
新規性)この出願の請求項1に係る発明は、本願の優先権主張の日(以下「優先日」という。)前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない、
進歩性)この出願の請求項1に係る発明は、本願の優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、
というものである。
引用文献1 特開平11−138798号公報


3 引用文献
原査定の拒絶の理由で引用された引用文献、及び、その記載内容は、上記「第2 2 (2)引用文献」に記載したとおりである。


4 判断
本願発明は、実質的に、前記「第2」の「1」及び「2」で検討した補正発明における発明特定事項である「第1吐出部第1制御ビットデータと第1吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第1吐出部制御ビットデータ」から「連続して」との限定事項を省き、同発明特定事項である「第2吐出部第1制御ビットデータと第2吐出部第2制御ビットデータとを連続して含む複数の第2吐出部制御ビットデータ」から「連続して」との限定事項を省き、同発明特定事項である「第2吐出部ビットデータ群」について「前記第1吐出部ビットデータ群と同一の一本の配線で転送され」との限定事項を省いたものである。
そうすると、本願発明の特定事項を全て含み、さらに他の特定事項を付加したものに相当する補正発明が、前記「第2 2」に記載したとおり、引用発明及び周知常識に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も,同様の理由により,引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。


第4 むすび
上記のとおりであるから、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、他の請求項について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべき物である。

よって、結論のとおり審決する。


 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。
 
審理終結日 2021-09-01 
結審通知日 2021-09-07 
審決日 2021-09-28 
出願番号 P2018-527821
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B41J)
P 1 8・ 575- Z (B41J)
P 1 8・ 572- Z (B41J)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 藤本 義仁
特許庁審判官 吉村 尚
藤田 年彦
発明の名称 液体吐出装置及び吐出選択信号生成回路  
代理人 松岡 宏紀  
代理人 仲井 智至  

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