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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A63F
審判 査定不服 特174条1項 取り消して特許、登録 A63F
管理番号 1383106
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-04-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-06-14 
確定日 2022-04-13 
事件の表示 特願2017− 16536「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 8月 9日出願公開、特開2018−121901、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成29年2月1日の出願であって、令和2年8月20日付けで拒絶の理由が通知され、同年10月7日に意見書及び手続補正書が提出され、令和3年1月7日付けで拒絶の理由(最後)が通知され、同年2月8日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、同年4月14日(謄本送達日:同年同月28日)付けで、同年2月8日提出の手続補正書による補正が却下されるとともに拒絶査定(以下「原査定」という。)がなされ、これに対し、同年6月14日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに手続補正書(以下、当該手続補正書による補正を「本件補正」という。)が提出されたものである。

第2 原査定の概要
原査定の概要は次のとおりである。
(新規事項)令和2年10月7日付け手続補正書でした補正は、下記の点で願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

請求項1の「前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記進入領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、当該特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記進入領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる」との記載は願書に最初に添付された特許請求の範囲、明細書及び図面(以下「当初明細書等」という。)の範囲内のものではない。

第3 審判請求時の補正について
審判請求時の補正は、特許法第17条の2第3項から第6項までの要件に違反しているものとはいえない。
本件補正における、請求項1の「進入領域」を「第1領域、及び、前記大入賞口に入球した遊技球が進入可能な第2領域を含む」と限定する補正は、当初明細書等の【0025】、【0028】及び【0284】等に記載され、新規事項を追加するものではなく、特許請求の範囲の限定的減縮を目的とするものである。
また、本件補正において、補正前の請求項1の「前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記進入領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、当該特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記進入領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる」を、補正後の「前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記第1領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、この開始された特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記第2領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる」(下線は補正前後の箇所を明示するために合議体が付した。)とする補正については、当初明細書等の段落【0279】等の記載に記載され、新規事項を追加するものではなく、特許請求の範囲の限定的減縮を目的とするものである。
そして、以下の「第4 本願発明」から「第6 対比・判断」までに示すように、本件補正後の請求項1に係る発明は、独立特許要件を満たすものである。

第4 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される発明であり、本願発明は以下のとおりの発明である(なお、AないしOについては、分説するため合議体が付した。以下A等を付した事項を「特定事項A」等という。)。
「A 遊技球が流下可能な遊技領域と、
B 前記遊技領域に設けられ、遊技球が進入可能な第1始動領域及び第2始動領域と、
C 前記遊技領域に設けられ、開放されると遊技球が入球可能となる大入賞口と、
D 前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第1領域、及び、前記大入賞口に入球した遊技球が進入可能な第2領域を含む進入領域と、
E 前記第1始動領域への遊技球の進入を条件として、少なくとも、前記大入賞口が開放するラウンド遊技が行われる特別遊技の実行が対応付けられた大当たり図柄、又は、前記特別遊技の不実行が対応付けられたハズレ図柄のいずれかの図柄を決定可能な第1図柄決定手段と、
F 前記第2始動領域への遊技球の進入を条件として、少なくとも、前記大当たり図柄又は前記ハズレ図柄のいずれかの図柄を決定可能な第2図柄決定手段と、
G 前記第1図柄決定手段又は前記第2図柄決定手段により前記図柄が決定された場合に、当該図柄についての変動表示の時間である変動時間を決定する変動時間決定手段と、
H 前記第1図柄決定手段により決定された図柄(以下、第1図柄という)の変動表示を開始し、当該開始の時点から前記変動時間決定手段により決定された当該第1図柄の変動時間が経過すると当該第1図柄を停止表示させる第1図柄表示手段と、
I 前記第2図柄決定手段により決定された図柄(以下、第2図柄という)の変動表示を開始し、当該開始の時点から前記変動時間決定手段により決定された当該第2図柄の変動時間が経過すると当該第2図柄を停止表示させる第2図柄表示手段と、
J 前記第1図柄表示手段又は前記第2図柄表示手段によって前記大当たり図柄が停止表示されることに基づいて、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備え、
K 前記第1図柄決定手段は、前記第1図柄表示手段により前記第1図柄の変動表示が行われておらず、かつ、前記第1始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第1図柄を決定し、
L 前記第2図柄決定手段は、前記第2図柄表示手段により前記第2図柄の変動表示が行われておらず、かつ、前記第2始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第2図柄を決定し、
M 前記第1図柄及び前記第2図柄のいずれか一方の変動表示中に、前記第1図柄及び前記第2図柄のいずれか他方が決定された場合には、前記第1図柄表示手段による前記第1図柄の変動表示と、前記第2図柄表示手段による前記第2図柄の変動表示とを並行して実行可能な遊技機であって、
N 前記変動時間決定手段は、前記第2図柄の変動時間として、前記第1図柄の変動時間として決定可能な変動時間よりも長い変動時間を決定可能であり、
J1 前記特別遊技実行手段は、
前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記第1領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、この開始された特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記第2領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる
O ことを特徴とする遊技機。」

第5 引用例の記載、引用発明
1 引用例1
令和3年4月14日付け補正の却下の決定(以下単に「補正却下」という。)に引用文献1として引用され、本願出願前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった特開2016−209165号公報(平成28年12月15日出願公開、以下同様に「引用例1」という。)には、遊技機(発明の名称)に関し、次の事項が図とともに記載されている(下線は引用発明等の認定に関連する箇所を明示するために合議体が付した。以下同様。)。

(1)「【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記した遊技機は、特典遊技として開放される入球口を切り替える制御を行っているだけであり、更なる遊技の興趣向上が求められていた。
【0006】
本発明は、上記した遊技機において、さらに遊技の興趣を向上した遊技機を提供することを目的とする。」

(2)「【0016】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1〜図58を参照し、第1実施形態として、本発明をパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)10に適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるパチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤13の正面図であり、図3はパチンコ機10の背面図である。
・・・略・・・
【0029】
図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工した木製のベース板60に、球案内用の多数の釘や風車およびレール61,62、第1始動口63a、第2始動口63b、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠12の裏面側に取り付けられる。第1始動口630、右第1始動口631、第2始動口640、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80は、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技盤13の前面側から木ネジ等により固定されている。また、遊技盤13の前面中央部分は、前面枠14の窓部14c(図1参照)を通じて内枠12の前面側から視認することができる。以下に、主に図2を参照して、遊技盤13の構成について説明する。
【0030】
遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール62が植立され、その外レール62の内側位置には外レール62と同様に帯状の金属板で形成した円弧状の内レール61が植立される。この内レール61と外レール62とにより遊技盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16(図1参照)とにより前後が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール61,62と円弧部材70とにより区画して形成される略円形状の領域(始動口等が配設され、発射された球が流下する領域)である。また、遊技領域は、戻り球防止部材68を通過した遊技球がアウト口66や入賞口を通過するまでに流下する領域はすべて含まれる。
・・・略・・・
【0032】
遊技盤13の右側には、第1普通図柄始動口67aとその第1普通図柄始動口67bの下方に第2普通図柄始動口67bとが設けられている。第1普通図柄始動口67aと第2普通図柄始動口67bとは、同一の形状で構成されており、ゲート型で遊技球の通過を検出することができるセンサを有した始動口で構成されている。第1普通図柄始動口67aまたは第2普通図柄始動口67bを遊技球が通過した場合に、普通図柄(第2図柄)の抽選が行われる。第1普通図柄始動口67aまたは第2普通図柄始動口67bへ遊技球が通過したことに対して行われる抽選では、普通図柄の当たりか否かの当否判定が行われる。
・・・略・・・
【0036】
7セグメント表示器37bは、左右に2つの7セグメントLEDで構成されている。左側の7セグメントLEDは、第1始動口630または右始動口631への入賞に基づく抽選(以下、第1抽選遊技という)の判定(抽選)結果を示す第1特別図柄が変動表示(動的表示)される。具体的には、第1始動口630または右第1始動口631への入賞に基づいて決定された、変動時間(動的表示時間)が経過するまで変動表示(本実施形態では、7セグメントの中央のセグメントが点滅表示)した後に、判定結果を示す図柄で停止表示される。判定結果が外れの場合には中央の1セグメントが点灯表示する外れを示す図柄「−」が表示される。一方、判定結果が当たりである場合には、当たりに対応した図柄「3」、「7」などの外れを示す図柄とは異なる図柄が表示される。
【0037】
右側の7セグメントLEDには、第2始動口640への入賞に基づく抽選(第2抽選遊技)の判定(抽選)結果を示す第2特別図柄が(動的表示)(審決注:「変動表示(動的表示)」の誤記。)される。具体的には、第2始動口640への入賞に基づいて決定された変動時間が経過するまで表示されるものであり、第1抽選遊技と同様に構成されている。なお、LED37aは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を示唆することができる。
・・・略・・・
【0041】
尚、本パチンコ機10では、第1始動口630、右第1始動口631、第2始動口640への入賞に対して行われる抽選(第1抽選遊技、第2抽選遊技)において、大当たりか否かの当否判定(大当たり抽選)を行うと共に、大当たり種別の判定も行う。ここで判定される大当たり種別としては、第1特別図柄(特図1)の大当たり種別として、大当たりA(15R大当たり確変大当たり)、大当たりB(15R通常大当たり)、大当たりE(15R通常大当たり(電サポ有り))の3種類が設定されている(図16(a)〜(c)参照)。ここで、大当たりEの電サポ有りとは、第1普通電動役物632が特別状態(開状態)に設定され易く設定される当たりであることを示している。大当たりEでは、15ラウンドの大当たり遊技後、第1抽選遊技と第2抽選遊技の回数が合わせて100回となるまで電サポ状態が設定される。
【0042】
第2特別図柄(特図2)の大当たり種別として、大当たりC(15R確変大当たり(電サポ有り))、大当たりD(15R確変大当たり(電サポ無し))の2種類が設定されている(図16(a)〜(c)参照)。
【0043】
ここで、本実施形態の構成では、大当たり遊技中に開放状態に作動される入賞装置として可変入賞装置65がそれぞれ配置されている。可変入賞装置65は、大当たりA〜Eについて、第1特定入賞口65aが15回所定期間または所定数(本実施形態では10球)の遊技球が入球するまで開放されるように作動される。
・・・略・・・
【0045】
図5は、可変入賞装置65の断面図である。図5(c)は可変入賞装置65の上面図であり、図5(b)は、可変入賞装置65のLb−Lb断面図である。図5(b)に示すように、可変入賞装置65には、遊技球が入球可能な開口部である特定入賞口65aが形成されている。特定入賞口65aは、パチンコ機10の上方を略長方形状の開口が形成されており、その開口を通過した遊技球が図5(b)の左方向に誘導されるように左下方に傾斜した底面が形成されている。底面の左端部には、遊技球の入賞を検知するための磁気センサー65c1で構成された検出口65a1が配置されている。この検出口65a1を通過した遊技球は、図6(b)で示す裏カバー体65eの背面側に形成された振り分け流路へと誘導される。
・・・略・・・
【0052】
図6(a)に示すように、検出口65a1より振り分け流路内に誘導された遊技球は、左斜め下方に配置された誘導片65h2の上面に誘導されて特別排出口65e2に誘導される。特別排出口65e2を通過した遊技球は特別排出口65e2に設けられた遊技球の通過を検出可能な磁気センサーで構成された確変スイッチ65e3により検出されてアウト球としてパチンコ機10外へ排出される。
【0053】
ここで、詳細については後述するが、本実施形態におけるパチンコ機10では、大当たり遊技中に上記した確変スイッチ65e3を遊技球が通過することにより、大当たり遊技後の遊技状態が高確率遊技状態(確変遊技状態)に設定される。即ち、確変スイッチ65e3は、確変遊技状態を付与するための入賞口として構成されている。また、切替部材65hは、大当たり後の遊技状態を低確率遊技状態(通常遊技状態ST1)か確変遊技状態かに振り分けるための構成となる。
【0054】
このように、大当たり遊技中に第1特定入賞口65aに入賞した遊技球の流下ルートにより大当たり遊技後に設定される遊技状態が可変されるので、大当たり遊技中にも遊技者の興趣を向上させることができる。なお、第1可変入賞装置65の開口から特別排出口65e2の入り口(切替部材65hの誘導片65h2により閉鎖さる開口面)を通過するのに必要な時間は、最短でも1秒で構成されている。切替部材65hの作動は、大当たり種別により作動タイミングと作動時間が設定されている。本実施形態では、大当たりA、大当たりC、大当たりDに当選した場合には、14ラウンド目の開始における第1可変入賞装置65の開放タイミングに合わせて切替部材65hが5秒間作動されるように構成されている。また、大当たりB、大当たりEに当選した場合には、14ラウンド目の開始における第1可変入賞装置65の開放タイミングに合わせて切替部材65hが0.5秒間作動されるように構成されている。
【0055】
よって、大当たりAでは、第1可変入賞装置65に入賞した遊技球が確変スイッチ65e3を通過することが可能に構成されているが、大当たりBでは、確変スイッチ65e3を通過することが不可能に構成されている。よって、大当たり種別により確変付与割合を制御することができ、過剰に有利不利が発生してしまわないように構成できる。
【0056】
図6(b)を参照して、通常排出口65e2に遊技球が誘導される場合について説明する。図6(b)は、流路ソレノイド65kが非作動であり、特別排出口65e2の入り口の開口面を切替部材65hの誘導片65h2が塞いでいる状態を示す図である。」

(3)「【0061】
本実施形態では、第1特別図柄の変動と第2特別図柄の変動とを同時に実行することが可能に構成されている。しかし、各遊技状態においては、どちらか一方の特別図柄の変動が実質的に行われる(実質変動対象であるともいう)ように構成されている。具体的には、実質変動対象である特別図柄の変動時間に比べて、実質変動対象でない特別図柄の変動時間が長くなるように構成されている。また、実質変動対象でない特別図柄の抽選を行うための始動口へ遊技球が入球し難い遊技状態、または、実質変動対象である特別図柄の抽選を行うための始動口へ遊技球が入球し易い遊技状態となるように構成している。これにより、実質変動対象でない特別図柄の大当たりを実質的に発生させず(発生し難くし)、実質変動対象である特別図柄の大当たりを実質的に発生させる(発生し易くする)ことができる。
・・・略・・・
【0066】
図7に戻り説明を続ける。まず、パチンコ機10が初期化された状態(RAMクリアスイッチが押下されて電源が投入された状態)では、通常遊技状態ST1が設定されている。通常遊技状態ST1では、第1特別図柄が実質変動対象となっている。即ち、高確率遊技状態へ移行する大当たりが発生する確率(確変割合)が低い(34%)遊技状態である。具体的には、第1特別図柄(特図1)の変動時間として、8000ms(8秒)から30000ms(30秒)の変動時間が選択される(図17参照)。そして、第1特別図柄の大当たりでは大当たり種別として、高確率遊技状態へ移行する大当たりA(15R確変大当たり)が34%の確率で選択され、低確率状態のままとなる大当たりB(15R通常大当たり)が66%の確率で選択される(図7(b)、図16参照)。
【0067】
これに対し、通常遊技状態ST1では、実質変動対象ではない第2特別図柄(特図2)の変動時間は長く設定される。具体的には、当否判定(抽選)結果が外れである場合には、特図2の変動時間は、64800000ms(18時間)が選択される(図17参照)。よって、第2特別図柄の外れ変動が1回行われる間に、第1特別図柄では、2160〜8200回の抽選を実行することが可能となる。通常遊技状態ST1(低確率状態)での大当たり確率は、1/400であるので、通常の遊技であれば外れの第2特別図柄が1回変動終了するまでに、第1特別図柄で大当たりが発生するように構成されている。また、主に遊技店の営業時間は、朝9時から夜11までの15時間程度であるので、それよりも長い時間で設定されている。よって、通常遊技状態ST1において、第2抽選遊技が実行されても、特図2の外れ変動が営業時間内に終了しない。このように構成することで、通常遊技状態ST1において、実質変動対象である第1特別図柄(特図1)の大当たりが発生する(し易い)ようにしている。
【0068】
仮に、第2抽選遊技が実行され、その当否判定結果が外れとならず、当たりとなった場合には、特図2の変動時間は600000ms(10分)が選択される(図17参照)。これは、具体的には後述するが、第1特別図柄と第2特別図柄とのうち、いずれか一方の特別図柄で大当たりに基づく変動が開始されると、他方の特別図柄に基づく変動は外れとなるように制御されるためである。特図2の当否判定結果が当たりの場合に、変動時間として64800000ms(18時間)が選択されると、特図2の大当たりに基づく変動が営業時間内に終了しない。よって、営業時間内に実行される特図1に基づく変動(第1抽選遊技)が全て外れとなる(大当たりとならない)ように制御されてしまうとの問題が生じる。そこで、特図2の大当たりに基づく変動は営業時間内に終了し得る時間(10分)とした。これにより、上述した問題を解消できる。」

(4)「【0085】
図2に戻って説明を続ける。遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の一般入賞口63が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1始動口630、右第1始動口631、第2始動口640への入賞(始動入賞)をトリガとして、第1図柄表示装置37における変動表示と同期させながら、第3図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示を行う液晶ディスプレイ(以下単に「表示装置」と略す)で構成された第3図柄表示装置81が設けられている。
・・・略・・・
【0096】
ここで、大当たりでは可変入賞装置65の特定入賞口65aの開閉動作が15回(15ラウンドという)実行されるのに対して、小当たりでは、可変入賞装置65の特定入賞口65aの開閉動作が2回(例えば、2ラウンドという)実行される。また、大当たり遊技の1ラウンドは、30秒が経過するか、10球の遊技球が可変入賞装置65に入賞するまで実行される。これに対し、潜伏確変遊技状態ST2における小当たり遊技の1ラウンドは、1.8秒が経過するか、10球の遊技球が可変入賞装置65に入賞するまでに設定されている。よって、潜伏確変遊技状態ST2における小当たり遊技では、3球程度の遊技球が入球可能となっている。また、確変遊技状態ST3における小当たり遊技の1ラウンドは0.5秒が経過するか、10球の遊技球が可変入賞装置65に入賞するまでに設定されている。よって、確変遊技状態ST3における小当たり遊技では、ほとんど可変入賞装置65に遊技球を入球させることができず、賞球を得ることが困難に構成されている。」

(5)「【0129】
各カウンタは、例えば、タイマ割込処理(図22参照)の実行間隔である2ミリ秒間隔で更新され、また、一部のカウンタは、メイン処理(S1600)(図45参照)の中で不定期に更新されて、その更新値がRAM203の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。詳細については後述するが、RAM203には、第1始動口630と右第1始動口631に対する入賞について各カウンタ値が格納される第1特別図柄保留球格納エリア203aと第2始動口640に対する入賞について各カウンタ値が格納される第2特別図柄保留球格納203bとが設けられている。本実施形態では、第1始動口630と右第1始動口631とで合わせて保留球が最大4個、第2始動口640には、保留球が最大4個までそれぞれ設けられており、合計最大8個の保留球が記憶可能に構成されている。そのため、特別図柄が変動表示中でない場合や、特別図柄の大当たり遊技中でない場合等の特別図柄の抽選が可能な期間に遊技球が、第1始動口630または右第1始動口631に遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納され、第2始動口640に遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第2特別図柄保留球格納エリア203bに格納される。その後、第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納された各カウンタ値が第1特別図柄保留球実行エリア(図示せず)に移動されて、第1特別図柄を変動表示(動的表示)するための各種設定や制御処理が実行される。同様にして、第2特別図柄保留球格納エリア203bに格納された各カウンタ値が第2特別図柄保留球実行エリア(図示せず)に移動されて、第2特別図柄を変動表示するための各種設定や制御処理が実行される。
・・・略・・・
【0158】
図17に示したように、通常遊技状態ST1では、第2特別図柄の変動時間として当否判定結果が外れ、当たりに関わらず極端に長い変動時間(動的表示時間)が決定されるように構成されている。具体的には、64800000msが選択され、18時間が設定される。遊技店の営業時間は、通常朝9時から夜11時までが長くても一般的であるので、15時間の営業時間となっておりそれよりも長い変動時間で構成されている。よって、通常遊技状態ST1において第2特別図柄で遊技して大当たりさせることを防止できる。なお、本実施形態では、大当たりの場合も長い変動時間とした。この場合に、第2特別図柄で遊技されていることをホールコンピュータ等に出力することで、不正な遊技の監視や、正しい遊技方法での指導を遊技店側が行うことができる。」

(6)「【0533】
まず、本実施形態における各種遊技状態が設定される流れについて図64及び図66を参照して説明する。通常遊技状態ST1ではまず、遊技盤13中央下部に設けられる第1始動口630(図64参照)を狙う左打ち遊技が行われる。通常遊技状態ST1中は第1特別図柄が実質変動対象となっており、具体的には通常遊技状態ST1では第1特別図柄遊技の変動時間として8000ms(8秒)〜30000ms(30秒)の変動時間が選択され、第2特別図柄遊技の変動時間として600000ms(10分)が選択されるよう構成されている(図76参照)。このように構成することにより、通常遊技状態ST1において第1特別図柄と第2特別図柄とが同時に変動を開始したとしても、第2特別図柄が1回の変動を終了させるまでに、第1特別図柄を複数回(本実施形態では最小で20回)変動させることができるため、第1特別図柄を実質変動対象とすることが可能となる。
・・・
【0562】
まず、大当たり遊技が開始されると所定期間t1(オープニング期間)経過後に第2可変入賞装置650の第2特定入賞口650bを開状態にするべくアタッカ(上アタッカ)650bを開放する(オンにする)。そして、所定期間(本実施形態では29秒)の経過、または、所定個数の入賞(本実施形態では10個)の何れかの条件が満たされた場合にアタッカ(上アタッカ)650bを閉鎖する。この第2特定入賞口650bが開状態となる期間t2を1回の開放期間(ラウンド)とし、1回の大当たり遊技において予め定められた回数(本実施形態では7回)繰り返し実行される。」

(7)上記(1)ないし(6)からみて、引用例1には、第1実施形態として、次の発明が記載されている。なお、aないしoについては本願発明のAないしOに概ね対応させて付与し、引用箇所の段落番号等を併記した。
「a 始動口等が配設され、発射された球が流下する領域である遊技領域(【0030】)と、
b、c 遊技盤13の前面側から固定されている、第1始動口630、右第1始動口631、第2始動口640(【0029】)と、大当たり遊技中に開放状態に作動される入賞装置としての可変入賞装置65(【0043】)と、
d 遊技盤13の右側に設けられた、第1普通図柄始動口67aと、その第1普通図柄始動口67bの下方の第2普通図柄始動口67b(【0032】)と、可変入賞装置65に入球した遊技球が通過し得る特別排出口65e2(【0045】、【0054】)と、
e−i 第1始動口630または右始動口631への入賞に基づく第1抽選遊技の判定(抽選)結果を示す第1特別図柄が変動表示され、第1始動口630または右第1始動口631への入賞に基づいて決定された、変動時間が経過するまで変動表示した後に、判定結果を示す図柄で停止表示する、左側の7セグメントLEDと、
第1抽選遊技と同様に構成され、第2始動口640への入賞に基づく第2抽選遊技の判定(抽選)結果を示す第2特別図柄が変動表示され、第2始動口640への入賞に基づいて決定された変動時間が経過するまで表示される、右側の7セグメントLEDと、からなる、
左右に2つの7セグメントLEDで構成されている7セグメント表示器37b(【0036】、【0037】)と、
を備え、
第1始動口630、右第1始動口631、第2始動口640への入賞に対して行われる抽選(第1抽選遊技、第2抽選遊技)において、大当たりか否かの当否判定(大当たり抽選)を行い(【0041】)、
j 大当たりでは可変入賞装置65の特定入賞口65aの開閉動作が15回(15ラウンドという)実行され(【0096】)
k、l 特別図柄が変動表示中でない場合や、特別図柄の大当たり遊技中でない場合等の特別図柄の抽選が可能な期間に遊技球が、第1始動口630または右第1始動口631に遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納され、第2始動口640に遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第2特別図柄保留球格納エリア203bに格納され、その後、第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納された各カウンタ値が第1特別図柄保留球実行エリアに移動されて、第1特別図柄を変動表示するための各種設定や制御処理が実行され、同様にして、第2特別図柄保留球格納エリア203bに格納された各カウンタ値が第2特別図柄保留球実行エリアに移動されて、第2特別図柄を変動表示するための各種設定や制御処理が実行され(【0129】)
m 第1特別図柄の変動と第2特別図柄の変動とを同時に実行することが可能に構成されている(【0061】)、パチンコ機10(【0016】)であって、
n 通常遊技状態ST1では、第1特別図柄が実質変動対象となっており、第1特別図柄(特図1)の変動時間として、8000ms(8秒)から30000ms(30秒)の変動時間が選択され(【0066】)、実質変動対象ではない第2特別図柄(特図2)の変動時間は長く設定され、当否判定(抽選)結果が外れである場合には、特図2の変動時間は、64800000ms(18時間)が選択され(【0067】)、その当否判定結果が外れとならず、当たりとなった場合には、特図2の変動時間は600000ms(10分)が選択され(【0068】)、
j1 第1普通図柄始動口67aまたは第2普通図柄始動口67bを遊技球が通過した場合に、普通図柄の抽選が行われ(【0032】)、特別排出口65e2に設けられた確変スイッチ65e3を遊技球が通過することにより、大当たり遊技後の遊技状態が高確率遊技状態(確変遊技状態)に設定される(【0052】、【0053】)、
o パチンコ機10(【0016】)。」(以下「引用発明」という。)

2 引用例2
補正却下に引用文献2として引用され、本願出願前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった特開2016−96996号公報(平成28年5月30日出願公開、以下同様に「引用例2」という。)には、遊技機(発明の名称)に関し、次の事項が図とともに記載されている。

(1)「【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、何れの特別図柄変動ゲームで当りとなった場合であっても、当りの特別図柄変動ゲームの終了後に続けて当り遊技が付与されることから、当り遊技の付与態様や特別図柄変動ゲームの進行態様が画一的となり易く、遊技者の興趣を向上させる余地を残すものとなっていた。
【0005】
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者の興趣を向上できる遊技機を提供することにある。」

(2)「【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、パチンコ遊技機の一実施形態を説明する。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、遊技盤YBを備えている。遊技盤YBの前面側には、遊技球が流下可能な領域(空間)である遊技領域YBaが区画形成されている。パチンコ遊技機10の前面側には、遊技領域YBaへ遊技球を発射させるときに遊技者によって操作される発射ハンドルHDが配設されている。発射ハンドルHDは、遊技者が操作量(回動量)を調節することにより、遊技領域YBaへの遊技球の発射強度(打ち出し強度)を調節可能に構成されている。したがって、本実施形態では、遊技者が発射ハンドルHDを操作することにより、遊技領域YBaにおいて遊技球が流下する経路を調節可能である。
・・・略・・・
【0045】
本実施形態では、何れの大当りに基づく大当り遊技についても、ラウンド遊技の規定回数として2回が設定されている。また、本実施形態では、何れの大当りに基づく大当り遊技についても、第1のラウンド遊技としての1回目のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第1大入賞口16aが設定されているとともに、第2のラウンド遊技としての2回目のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第2大入賞口17aが設定されている。本実施形態では、何れの大当りに基づく大当り遊技についても、オープニング演出の演出時間として6秒が設定されているとともに、エンディング演出の演出時間として10秒が設定されている。」

(3)「【0106】
第2特別図柄の大当り状態中ではない場合(ステップSI4:NO)、主制御用CPU30aは、新たに大当り遊技を開始させることなく大当り遊技開始処理を終了する。その一方で、第2特別図柄の大当り状態中である場合(ステップSI4:YES)、主制御用CPU30aは、ゲート21を遊技球が通過したか否かを判定する(ステップSI5)。ステップSI5の処理において、主制御用CPU30aは、ゲートセンサSE6が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定する。
【0107】
ゲート21を遊技球が通過した場合(ステップSI5:YES)、主制御用CPU30aは、ステップSI3の処理へ移行し、大当り遊技情報として、大当り遊技を付与するための処理を実行することが特定可能な情報を主制御用RAM30cに記憶させて更新する。即ち、主制御用CPU30aは、第2特別図柄の大当りに基づく大当り遊技を開始させる。このように、主制御用CPU30aは、大当り変動の第2特別図柄変動ゲームが終了し、且つ遊技球がゲート21を通過したことを契機として第2特別図柄の大当りに基づく大当り遊技を開始させるようになっている。そして、主制御用CPU30aは、第2大当り変動情報として、第2特別図柄の大当りではないこと特定可能な情報を主制御用RAM30cに記憶させて更新(クリア)する。その後、主制御用CPU30aは、大当り遊技開始処理を終了する。
【0108】
その一方で、ゲート21を遊技球が通過しない場合(ステップSI5:NO)、主制御用CPU30aは、大当り遊技開始処理を終了する。即ち、主制御用CPU30aは、第2特別図柄の大当り状態中であっても、遊技球がゲート21を通過したことが検知されない場合には、遊技球がゲート21を通過したことが検知されるまで待機し、第2特別図柄の大当りに基づく大当り遊技を開始させないようになっている。このため、第2特別図柄の大当り状態は、遊技者がゲート21に遊技球を通過させないことにより、第2特別図柄の大当り状態である期間のうち、特に大当り変動の第2特別図柄変動ゲームが終了してから大当り遊技が開始される迄の期間を延長可能となる。」

(4)「【0127】
このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったときに、遊技者が所望の期間にわたって第1特別図柄変動ゲームを中断させることができる。換言すれば、遊技者にとって不利な大当りZBとなり得る第1特別図柄変動ゲームの終了タイミングが到来することを、遊技者が自らの意志で遅延させることが可能となる。このように、本実施形態では、大当り遊技の開始タイミングを遊技者が任意に調節できることから、大当り遊技の付与態様や図柄変動ゲームの進行態様が画一的になることを抑制し、これにより遊技者の興趣を向上させる。
【0128】
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10におけるゲーム性では、一旦、有利遊技状態に移行すると、遊技者が離席している間にも第1特別図柄変動ゲームが進行してしまう結果、大当り遊技を十分に獲得できないままに大当りZBとなり、有利遊技状態が終了してしまう不利益をこうむる虞がある。したがって、このようなゲーム性を実現するにあたっては、遊技者が不利益を回避しようとするあまり、有利遊技状態が終了するまで遊技を中断することが難しく、負担に感じさせてしまう可能性がある。
【0129】
これに対して、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄の大当り状態に移行した場合に、遊技球の打ち出しを中止したり、発射強度を変更したりすることにより、ゲート21へ遊技球を通過させないことで、第1特別図柄変動ゲームの進行を、遊技者が任意に停止させることができる。したがって、本実施形態では、例えば休憩など、発射ハンドルHDの操作を中断して離席可能な期間を、遊技者が自らの意志で作り出せる。したがって、本実施形態では、遊技者が負担に感じてしまうことを軽減できる。」

(5)上記(1)ないし(4)からみて、引用例2には、実施形態として、次の事項が記載されている。
「大当り変動の第2特別図柄変動ゲームが終了し、且つ遊技球がゲート21を通過したことを契機として第2特別図柄の大当りに基づく大当り遊技を開始させ、第2特別図柄の大当り状態中であっても、遊技球がゲート21を通過したことが検知されない場合には、遊技球がゲート21を通過したことが検知されるまで待機し、第2特別図柄の大当りに基づく大当り遊技を開始させないようにすることにより、
大当り遊技の開始タイミングを遊技者が任意に調節でき、大当り遊技の付与態様や図柄変動ゲームの進行態様が画一的になることを抑制し、これにより遊技者の興趣を向上させるようにした、
パチンコ遊技機10。」(以下「引用例2記載の技術事項」という。)

3 引用例3
補正却下に引用文献3として引用され、本願出願前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった特開2016−182222号公報(平成28年10月20日出願公開、以下同様に「引用例3」という。)には、弾球遊技機(発明の名称)に関し、次の事項が図とともに記載されている

(1)「【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のパチンコ遊技機においては、遊技球の転動状況に注目させたとしても、遊技者が期待できるのは演出効果のみであり、遊技球の転動が遊技の結果に影響を与えることがないため、遊技者の遊技球の転動に対する興味を十分に満足させていないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記した問題を鑑み、始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数に基づいて、大当り遊技を生起させるか否かを判定しながらも、該大当り遊技中の遊技球の転動が遊技の結果に影響を与える構成とし、遊技球が遊技者の利益獲得に有利となるように転動しなくても、その後の遊技を期待感を持って進行することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。」

(2)「【実施例1】
【0039】
図1は、本実施例におけるパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に沿っているので図示及び説明は割愛する。遊技盤1には公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられ、図示しない多数の遊技釘が植設されている。遊技領域3の略中央には、窓部を有する液晶枠飾り5が設けられており、演出図柄表示装置6(図3参照)のLCD画面が遊技者から視認可能に構成され、図示しない公知のワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
・・・略・・・
【0067】
また、大当り図柄に応じて設定される大当り遊技は、いずれも第1ラウンドは第1大入賞口14が作動し、第2ラウンド以降は継続口94を備えた第2大入賞口91が作動する構成となっている(本発明の「前記第1大入賞口の作動を行ってから前記第2大入賞口を作動させる」に相当)。
【0068】
さらに、第2大入賞口91が次回のラウンドに移行するためには、第2大入賞口91に入球した遊技球が継続口94へ入球することが条件となる。第2大入賞口91が作動する各ラウンドで継続口94に遊技球が入球すれば、設定された最高ラウンドまで大当り遊技が継続し、第2大入賞口91の作動中に継続口94に遊技球が入球しなければ、入球しなかった当該ラウンドが最終ラウンドとなり大当り遊技を終了する(本発明のラウンド継続手段の内容に相当)。大当り図柄と大当り遊技及び大当り遊技終了後の遊技状態の関係については、図を用いて後述する。」

(3)上記(1)及び(2)からみて、引用例3には、実施例1として、次の事項が記載されている。
「大当り図柄に応じて設定される大当り遊技は、いずれも第1ラウンドは第1大入賞口14が作動し、第2ラウンド以降は継続口94を備えた第2大入賞口91が作動する構成となっており、さらに、第2大入賞口91が次回のラウンドに移行するためには、第2大入賞口91に入球した遊技球が継続口94へ入球することが条件となるようにし、
大当り遊技中の遊技球の転動が遊技の結果に影響を与える構成とし、遊技球が遊技者の利益獲得に有利となるように転動しなくても、その後の遊技を期待感を持って進行することが可能とした、
パチンコ機。」(以下「引用例3記載の技術事項」という。)

第6 対比・判断
1 対比
(1)本願発明と引用発明とを対比する。
ア 特定事項Aについて
引用発明「a 始動口等が配設され、発射された球が流下する領域である遊技領域」は、本願発明の「A 遊技球が流下可能な遊技領域」に相当する。

イ 特定事項Bについて
引用発明の「第1始動口630、右第1始動口631」、「第2始動口640」は、それぞれ本願発明の「第1始動領域」、「第2始動領域」に相当する。
また、引用発明の「第1始動口630、右第1始動口631」(第1始動領域)及び「第2始動口640」(第2始動領域)は、遊技盤13の前面側から固定されており、遊技領域に設けられていることが明らかである。
そうすると、引用発明のb、cは、本願発明の「B 前記遊技領域に設けられ、遊技球が進入可能な第1始動領域及び第2始動領域」を備える。

ウ 特定事項Cについて
引用発明の「可変入賞装置65」は、本願発明の「大入賞口」に相当する。
また、引用発明の「可変入賞装置65」(大入賞口)は、遊技盤13の前面側から固定されており、遊技領域に設けられていることが明らかである。
そうすると、引用発明のb、cは、本願発明の「C 前記遊技領域に設けられ、開放されると遊技球が入球可能となる大入賞口」を備える。

エ 特定事項Dについて
引用発明の「遊技盤13の右側に設けられた、第1普通図柄始動口67aと、その第1普通図柄始動口67bの下方に第2普通図柄始動口67b」は、遊技領域を流下する遊技球が進入可能であることが自明であるから、本願発明の「前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第1領域」に相当する。
引用発明の「可変入賞装置65に入球した遊技球が通過し得る特別排出口65e2」は、本願発明の「大入賞口に入球した遊技球が進入可能な第2領域」に相当する。
そうすると、引用発明のdは、本願発明の「D 前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第1領域、及び、前記大入賞口に入球した遊技球が進入可能な第2領域を含む進入領域」に相当する。

オ 特定事項E、F、Jについて
引用発明のe−iでは、第1始動口630または右始動口631(第1始動領域)への入賞に基づき、大当たりか否かの当否判定を行い、第1抽選遊技の判定(抽選)結果を示す第1特別図柄が変動表示され、判定結果を示す図柄(本願発明の「大当たり図柄」又は「ハズレ図柄」に相当)で停止表示する。そして、引用発明のjでは、大当たりでは可変入賞装置65の特定入賞口65aの開閉動作が15回(15ラウンドという)実行される。
そうすると、引用発明のe−iは、本願発明の「E 前記第1始動領域への遊技球の進入を条件として、少なくとも、前記大入賞口が開放するラウンド遊技が行われる特別遊技の実行が対応付けられた大当たり図柄、又は、前記特別遊技の不実行が対応付けられたハズレ図柄のいずれかの図柄を決定可能な第1図柄決定手段」を備える。
引用発明のe−iは、第1抽選遊技と同様に構成され、第2始動口640への入賞に基づく第2抽選遊技が実行されるから、本願発明の「F 前記第2始動領域への遊技球の進入を条件として、少なくとも、前記大当たり図柄又は前記ハズレ図柄のいずれかの図柄を決定可能な第2図柄決定手段」を備える。
前述のとおり、引用発明のjは、大当たりでは可変入賞装置65の特定入賞口65aの開閉動作が15回(15ラウンドという)実行されるから、本願発明の「J 前記第1図柄表示手段又は前記第2図柄表示手段によって前記大当たり図柄が停止表示されることに基づいて、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段」を備える。

カ 特定事項Gについて
引用発明のe−iは、第1始動口630または右第1始動口631への入賞に基づいて決定された変動時間が経過するまで変動表示した後に、判定結果を示す図柄で停止表示するのであるから、本願発明の「G 前記第1図柄決定手段又は前記第2図柄決定手段により前記図柄が決定された場合に、当該図柄についての変動表示の時間である変動時間を決定する変動時間決定手段」を備える。

キ 特定事項Hについて
引用発明のe−iの「左側の7セグメントLED」は、第1始動口630または右始動口631への入賞に基づく第1抽選遊技の判定(抽選)結果を示す第1特別図柄が変動表示され、第1始動口630または右第1始動口631への入賞に基づいて決定された、変動時間が経過するまで変動表示した後に、判定結果を示す図柄で停止表示するのであるから、本願発明の「H 前記第1図柄決定手段により決定された図柄(以下、第1図柄という)の変動表示を開始し、当該開始の時点から前記変動時間決定手段により決定された当該第1図柄の変動時間が経過すると当該第1図柄を停止表示させる第1図柄表示手段」に相当する。

ク 特定事項Iについて
引用発明のe−iの「右側の7セグメントLED」は、第1抽選遊技と同様に構成され、第2始動口640への入賞に基づく第2抽選遊技の判定(抽選)結果を示す第2特別図柄が変動表示され、第2始動口640への入賞に基づいて決定された変動時間が経過するまで表示されるのであるから、本願発明の「I 前記第2図柄決定手段により決定された図柄(以下、第2図柄という)の変動表示を開始し、当該開始の時点から前記変動時間決定手段により決定された当該第2図柄の変動時間が経過すると当該第2図柄を停止表示させる第2図柄表示手段」に相当する。

ケ 特定事項K、Lについて
引用発明は、特別図柄が変動表示中でない場合(本願発明の「前記第1図柄表示手段により前記第1図柄の変動表示が行われておらず、」又は「前記第2図柄表示手段により前記第2図柄の変動表示が行われておらず、」に相当)や、特別図柄の大当たり遊技中でない場合等の特別図柄の抽選が可能な期間に遊技球が、第1始動口630または右第1始動口631に遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納され、第2始動口640に遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第2特別図柄保留球格納エリア203bに格納され、その後、第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納された各カウンタ値が第1特別図柄保留球実行エリアに移動されて、第1特別図柄を変動表示(動的表示)するための各種設定や制御処理が実行され(本願発明の「前記第1始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第1図柄を決定し、」に相当)、同様にして、第2特別図柄保留球格納エリア203bに格納された各カウンタ値が第2特別図柄保留球実行エリアに移動されて、第2特別図柄を変動表示するための各種設定や制御処理が実行される(本願発明の「前記第2始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第2図柄を決定し、」に相当)ものである。
そうすると、引用発明のk、lは、本願発明の「K 前記第1図柄決定手段は、前記第1図柄表示手段により前記第1図柄の変動表示が行われておらず、かつ、前記第1始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第1図柄を決定し、」「L 前記第2図柄決定手段は、前記第2図柄表示手段により前記第2図柄の変動表示が行われておらず、かつ、前記第2始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第2図柄を決定し、」との特定事項を備える。

ソ 特定事項M、Oについて
引用発明の「パチンコ機10」は、本願発明の「遊技機」に相当する。
引用発明のmは、第1特別図柄の変動と第2特別図柄の変動とを同時に実行することが可能に構成されているものであるから、本願発明の特定事項Mのうち「前記第1図柄及び前記第2図柄のいずれか一方の変動表示中に、前記第1図柄及び前記第2図柄のいずれか他方が決定された場合には、前記第1図柄表示手段による前記第1図柄の変動表示と、前記第2図柄表示手段による前記第2図柄の変動表示とを並行して実行可能」との特定事項を備える。
そうすると、引用発明は、本願発明の特定事項M及びOを備える。

タ 特定事項Nについて
引用発明nは、通常遊技状態ST1では、第1特別図柄が実質変動対象となっており、第1特別図柄(第1図柄)の変動時間として、8000ms(8秒)から30000ms(30秒)の変動時間が選択され、実質変動対象ではない第2特別図柄(第2図柄)の変動時間は長く設定され、当否判定(抽選)結果が外れである場合には、特図2の変動時間は、64800000ms(18時間)が選択され、その当否判定結果が外れとならず、当たりとなった場合には、特図2の変動時間は600000ms(10分)が選択されるものであり、要するに、第2特別図柄(第2図柄)の変動時間として、第1特別図柄(第1図柄)の変動時間として決定可能な変動時間よりも長い変動時間を決定可能である。
そうすると、引用発明のnは、本願発明の「N 前記変動時間決定手段は、前記第2図柄の変動時間として、前記第1図柄の変動時間として決定可能な変動時間よりも長い変動時間を決定可能であり、」に相当する。

(2)上記(1)からみて、本願発明と引用発明とは、
「A 遊技球が流下可能な遊技領域と、
B 前記遊技領域に設けられ、遊技球が進入可能な第1始動領域及び第2始動領域と、
C 前記遊技領域に設けられ、開放されると遊技球が入球可能となる大入賞口と、
D 前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第1領域、及び、前記大入賞口に入球した遊技球が進入可能な第2領域を含む進入領域と、
E 前記第1始動領域への遊技球の進入を条件として、少なくとも、前記大入賞口が開放するラウンド遊技が行われる特別遊技の実行が対応付けられた大当たり図柄、又は、前記特別遊技の不実行が対応付けられたハズレ図柄のいずれかの図柄を決定可能な第1図柄決定手段と、
F 前記第2始動領域への遊技球の進入を条件として、少なくとも、前記大当たり図柄又は前記ハズレ図柄のいずれかの図柄を決定可能な第2図柄決定手段と、
G 前記第1図柄決定手段又は前記第2図柄決定手段により前記図柄が決定された場合に、当該図柄についての変動表示の時間である変動時間を決定する変動時間決定手段と、
H 前記第1図柄決定手段により決定された図柄(以下、第1図柄という)の変動表示を開始し、当該開始の時点から前記変動時間決定手段により決定された当該第1図柄の変動時間が経過すると当該第1図柄を停止表示させる第1図柄表示手段と、
I 前記第2図柄決定手段により決定された図柄(以下、第2図柄という)の変動表示を開始し、当該開始の時点から前記変動時間決定手段により決定された当該第2図柄の変動時間が経過すると当該第2図柄を停止表示させる第2図柄表示手段と、
J 前記第1図柄表示手段又は前記第2図柄表示手段によって前記大当たり図柄が停止表示されることに基づいて、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、を備え、
K 前記第1図柄決定手段は、前記第1図柄表示手段により前記第1図柄の変動表示が行われておらず、かつ、前記第1始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第1図柄を決定し、
L 前記第2図柄決定手段は、前記第2図柄表示手段により前記第2図柄の変動表示が行われておらず、かつ、前記第2始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、前記第2図柄を決定し、
M 前記第1図柄及び前記第2図柄のいずれか一方の変動表示中に、前記第1図柄及び前記第2図柄のいずれか他方が決定された場合には、前記第1図柄表示手段による前記第1図柄の変動表示と、前記第2図柄表示手段による前記第2図柄の変動表示とを並行して実行可能な遊技機であって、
N 前記変動時間決定手段は、前記第2図柄の変動時間として、前記第1図柄の変動時間として決定可能な変動時間よりも長い変動時間を決定可能である、
O 遊技機。」である点で一致し、以下の点で相違する。

・相違点(特定事項J1)
「特別遊技実行手段」に関し、
本願発明では、「前記特別遊技実行手段は、前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記第1領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、この開始された特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記第2領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる」のに対し、
引用発明では、(第1領域)へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、この開始された特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に(第2領域)へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させるものではない点。

2 判断
上記相違点について検討する。
(1)引用例2記載の技術事項は、パチンコ遊技機10において、第2特別図柄変動ゲームが終了し、且つ遊技球がゲート21(本願発明の「第1領域」に相当)を通過したことを契機として第2特別図柄の大当り(本願発明の「大当たり図柄」に相当。同様に本願発明の「前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定」にも対応)に基づく大当り遊技(本願発明の「特別遊技」に相当)を開始させるものである。
そうすると、引用例2記載の技術事項は、本願発明の特定事項J1のうち、「前記特別遊技実行手段は、前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記第1領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、」に対応する特定事項を備える。

(2)引用例3記載の技術事項は、パチンコ機において、大当り図柄に応じて設定される大当り遊技(本願発明の「特別遊技」に相当)は、いずれも第1ラウンドは第1大入賞口14が作動し、第2ラウンド以降(本願発明の「所定の前記ラウンド遊技」に相当)は継続口94(本願発明の「第2領域」に相当)を備えた第2大入賞口91が作動する構成となっており、さらに、第2大入賞口91が次回のラウンドに移行するためには、第2大入賞口91に入球した遊技球が継続口94(第2領域)へ入球することが条件となるようにし、裏を返せば、遊技球が継続口94(第2領域)へ入球しなければ、大当り遊技が終了するものである。
そうすると、引用例3記載の技術事項は、本願発明の特定事項J1のうち、「前記特別遊技実行手段は、」「開始された特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記第2領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる」に対応する特定事項を備える。

(3)引用発明は、遊技盤13の右側に設けられた、第1普通図柄始動口67a(第1領域)と、その第1普通図柄始動口67bの下方に第2普通図柄始動口67b(第1領域)と、可変入賞装置65に入球した遊技球が通過し得る特別排出口65e2(第2領域)とを備えるものの、第1普通図柄始動口67a(第1領域)及び第2普通図柄始動口67b(第1領域)を特別遊技開始の契機のために利用すること、及び、特別排出口65e2(第2領域)を特別遊技終了のために利用することの記載も示唆もないから、引用発明において、上記相違点に係る本願発明の特定事項のようにする動機がない。
また、引用例2記載の技術事項は、上述の構成を備えることにより、大当り遊技の開始タイミングを遊技者が任意に調節でき、大当り遊技の付与態様や図柄変動ゲームの進行態様が画一的になることを抑制し、これにより遊技者の興趣を向上させるようにしたものであり、引用例3記載の技術事項は、上述の構成を備えることにより、大当り遊技中の遊技球の転動が遊技の結果に影響を与える構成とし、遊技球が遊技者の利益獲得に有利となるように転動しなくても、その後の遊技を期待感を持って進行することを可能としたものである。
そうすると、引用発明、引用例2記載の技術事項及び引用例3記載の技術事項は、技術分野で共通するとしても、遊技興趣の向上以外の課題で共通する課題もなく、引用例2記載の技術事項及び引用例3記載の技術事項を引用発明に適用する動機もない。
そして、本願発明は、上記相違点に係る本願発明の特定事項を少なくとも備えることで、引用例1ないし3にない、特別遊技が実行されたままの状態で放置されることを極力防止することを可能とするという特有の作用効果を奏するものである。
してみると、引用発明において、上記相違点に係る本願発明の特定事項のようにすることは当業者が容易になし得たものではない。
したがって、本願発明は、引用発明、引用例2記載の技術事項及び引用例3記載の技術事項に基づいて当業者が容易に想到し得たものではない。
よって、本願発明は、引用例1に記載された発明ではないとともに、引用例1に記載された発明、引用例2記載の技術事項及び引用例3記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明できたものでもない。

第7 原査定についての判断
審判請求時の補正により、補正前の「前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記進入領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、当該特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記進入領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる」という記載は、「前記第2図柄決定手段により前記大当たり図柄が決定され、かつ前記第1領域へ遊技球が進入した場合に前記特別遊技を開始させ、この開始された特別遊技における所定の前記ラウンド遊技中に前記第2領域へ遊技球が進入しなかった場合に当該特別遊技を終了させる」(下線は補正前後の箇所を示すために合議体が付した。)に補正されており、原査定の拒絶の理由が解消したため、原査定の理由を維持することはできない。

第8 むすび
以上のとおり、原査定の拒絶の理由によって、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2022-03-29 
出願番号 P2017-016536
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A63F)
P 1 8・ 55- WY (A63F)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 ▲吉▼川 康史
特許庁審判官 鉄 豊郎
北川 創
発明の名称 遊技機  
代理人 石井 豪  
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