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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H04W
審判 査定不服 特29条の2 取り消して特許、登録 H04W
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04W
管理番号 1383782
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-05-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-03-29 
確定日 2022-05-13 
事件の表示 特願2018−556987「情報伝送方法及び装置」拒絶査定不服審判事件〔平成29年12月28日国際公開、WO2017/219363、令和元年8月15日国内公表、特表2019−522912、請求項の数(10)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2016年(平成28年)6月24日を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。

平成30年12月26日 :手続補正書の提出
令和 2年 3月30日付け:拒絶理由通知書
令和 2年 6月12日 :意見書、手続補正書の提出
令和 2年11月20日付け:拒絶査定
令和 3年 3月29日 :拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提出
令和 3年11月16日付け:拒絶理由通知書(当審)
令和 4年 2月17日 :意見書、手続補正書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和2年11月20日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
理由2(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
理由3(拡大先願)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願の日前の外国語特許出願(特許法第184条の4第3項の規定により取り下げられたものとみなされたものを除く。)であって、その出願後に国際公開がされた下記の外国語特許出願の国際出願日における国際出願の明細書、請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり、しかも、この出願の発明者がその出願前の外国語特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく、またこの出願の時において、その出願人が上記外国語特許出願の出願人と同一でもないので、特許法第29条の2の規定により、特許を受けることができない(同法第184条の13参照)。
記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)

理由2について
・請求項1ないし14に対して、引用文献1及び引用文献3
理由3について
・請求項1ないし14に対して、先願2及び引用文献3

引用文献等一覧
1.Samsung、System Information Signalling Design in NR、3GPP TSG−RAN WG2#94 R2−163371、インターネット<URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-163371.zip>、2016年 5月12日アップロード(以下、「引用文献1」という。)
2.特願2017−541653号(特表2018−504859号)(以下、「先願2」という。)
3.中国特許出願公開第101128031号明細書(以下、「引用文献3」という。)

第3 当審拒絶理由の概要
当審における令和3年11月16日付け拒絶理由通知書で通知した拒絶理由(以下、「当審拒絶理由」という。)の概要は次のとおりである。

理由1(明確性)この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。
理由2(サポート要件)この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。
理由3(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)

理由1(明確性)、理由2(サポート要件)について
(1)請求項4には、「第一の指示情報を送信するための無線リソースでシーケンスを検出した場合、システム情報を送信する必要があることを確定し、」との記載があるが、「第一の指示情報」と「シーケンス」との関係が明確でない。
すなわち、上記記載によれば「シーケンス」を検出した場合に、システム情報を送信する必要があることを確定するものであるから、「シーケンス」は「システム情報」の送信を要求するものといえる。
一方で,請求項4には「前記第一の指示情報が前記システム情報をリクエストすることに用いられることと、」と記載されていることから、「第一の指示情報」が「システム情報」の送信を要求するものといえる。
そうすると、「システム情報」の送信を要求する「シーケンス」と、同じく「システム情報」の送信を要求する「第一の指示情報」の関係が明確でない。
また、仮に「シーケンス」が「第一の指示情報」と無関係なものとすると、「第一の指示情報」と無関係な「シーケンスを検出した場合、システム情報を送信する必要があることを確定」することは、発明の詳細な説明に記載されていない。
したがって、請求項4、5に係る発明は明確でなく、発明の詳細な説明に記載されていない。(明確性)(サポート要件)
(2)請求項5に記載された「端末装置」と、請求項5が引用する請求項4に記載された「第二の装置」との関係が明確でない。
すなわち、請求項5には「前記リソースを使用して前記第一の指示情報を送信することができるように構成される端末装置を確定することを含み、」と記載されていることから、「第一の指示情報」を送信するのは「端末装置」であるといえる。
一方で、請求項5の上記記載における「前記リソース」は、引用する請求項4の「第二の装置が第一の指示情報を送信するための無線リソース」を表すものと解される。そして、請求項4には「第一の指示情報は、第一の物理層指示情報であり、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報」であることが記載されているから、「第一の指示情報」を送信するのは「第二の装置」であるといえる。
してみれば、請求項5に記載された「端末装置」と、請求項4に記載された「第二の装置」とは同じ装置を表すものと解される一方で,別の用語を用いている以上,別の装置とも解されるため,両者の関係が明確でない。
仮に該端末装置と第二の装置が異なるものであった場合、請求項5に係る発明の技術的範囲は、第一の指示情報を送信した端末装置以外、すなわち第二の装置以外の端末装置を、前記リソースを使用して前記第一の指示情報を送信することができるように構成される端末装置として確定するものを含むこととなるが、そのような発明は、発明の詳細な説明には記載されていない。
したがって、請求項5に係る発明は明確でなく、発明の詳細な説明に記載されていない。(明確性)(サポート要件)
(3)請求項5は、請求項4の従属項であり、請求項4には、「第二の装置が第一の指示情報を送信するための無線リソースでシーケンスを検出」するものであって、「前記第一の指示情報は、第一の物理層指示情報であり、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報は、前記システム情報に対応する物理リソースブロックによって取得され」るものであると記載されている。そうすると、該第一の指示情報を送信するための(無線)リソースは、少なくとも物理リソースブロックで構成されるもの、すなわち、物理リソースブロックは、第一の指示情報を送信するための(無線)リソースとして必ず用いられるものである、と解される。しかしながら、請求項5には、「前記リソースは物理チャネル又は物理リソースブロック又はアンテナポート又はコードワードシーケンスの一つ又は複数の組み合わせである」と記載され、該リソースとして、物理リソースブロックを用いないものも含まれる記載となっており、請求項5の記載は請求項4の記載と整合せず、該リソースとして何が用いられることを特定しようとしているのか不明である。
したがって、請求項5に係る発明は明確でない。(明確性

理由3(進歩性)について
・請求項4及び5に対して、引用文献1並び引用文献4及び引用文献5

引用文献等一覧
1.Samsung、System Information Signalling Design in NR、3GPP TSG−RAN WG2#94 R2−163371、インターネット<URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-163371.zip>、2016年 5月12日アップロード(原査定における引用文献1と同じ)
4.Erik Dahlman 他2名著、服部 武他2名訳、4G LTE/LTE−Advancedのすべて[下巻]、丸善出版株式会社、平成27年10月20日発行、ISBN978−4−621−08953−8、p.393−395(以下、「引用文献4」という。)
5.大久保尚人 他2名、LTEサービス「Xi」(クロッシィ)特集―スマートイノベーションへの挑戦― 高速・大容量・低遅延を実現するLTEの無線方式概要 NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナルVol.19 No.1[online]、2011年4月、NTT docomo<URL:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol19_1/vol19_1_011jp.pdf>(以下、「引用文献5」という。)

第4 本願発明
本願請求項1ないし10に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明10」という。)は、令和4年2月17日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし10に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
情報伝送方法であって、
第一の装置が第二の装置から送信された、前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を取得することと、前記第一の指示情報は第一の物理層指示情報であり、
前記第一の装置が前記第一の指示情報に基づき、前記第一のシステム情報を送信することとを含み、
ここで、第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得することは、前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得することを含む、情報伝送方法。
【請求項2】
前記第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得する前に、前記方法はさらに、
前記第一の装置が前記第一の装置で送信可能なシステム情報を示すための第二の指示情報を、ブロードキャスト又は専用シグナリングによって送信することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の装置が第二の指示情報をブロードキャストすることは、
前記第一の装置が第二の物理層指示情報又は第二のメディアアクセス制御(MAC)層指示情報又は第二の無線リソース制御(RRC)層指示情報である前記第二の指示情報をブロードキャストすることを含み、
前記第一の装置が前記第二の指示情報をブロードキャストすることは、
前記第一の装置が異なる物理層チャネル、又は異なる物理リソースブロック、又は異なる物理層シーケンスによって異なるシステム情報又は異なるシステム情報グループに対応する第二の物理層指示情報を送信すること、又は
前記第一の装置がRRCメッセージの異なる制御ドメインの又は同じ制御ドメインの異なる制御ビットによって異なるシステム情報又はシステム情報グループに対応する第二のRRC層指示情報を搬送すること、又は
前記第一の装置がMACメッセージの異なる制御ドメインの又は同じ制御ドメインの異なる制御ビットによって異なるシステム情報又はシステム情報グループに対応する第二のMAC層指示情報を搬送することを含み、
前記方法はさらに、
前記第一の装置が前記第一のシステム情報と関連する第二のシステム情報を確定することと、
前記第一の装置が前記第二のシステム情報を送信することとを含み、
前記第一の装置が第二のシステム情報を確定することは、
前記第一のシステム情報と同じシステム情報グループに属する他のシステム情報を前記第二のシステム情報として確定すること、及び/又は、
前記第一のシステム情報を使用するサービスに使用される他のシステム情報を前記第二のシステム情報として確定することを含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
情報伝送方法であって、
第二の装置が前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を第一の装置に送信することと、前記第一の指示情報は第一の物理層指示情報であり、
前記第二の装置が前記第一の装置から送信された前記第一のシステム情報を取得することとを含み、
前記第二の装置が前記第一の装置へ前記第一の指示情報を送信することは、前記第二の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって前記第一の物理層指示情報を送信することを含む、情報伝送方法。
【請求項5】
前記第二の装置が前記第一の装置から送信された前記第一のシステム情報を取得することは、
前記第二の装置が前記第一の装置がブロードキャスト、マルチキャスト又はユニキャストによって送信した前記第一のシステム情報を取得することを含むことを特徴とする
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の装置は端末装置であり、前記第二の装置は端末装置であり、又は、
前記第一の装置はネットワーク装置であり、前記第二の装置は端末装置であることを特徴とする
請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記第二の装置が第一の装置へ第一の指示情報を送信する前に、前記方法はさらに、
前記第二の装置が前記第一の装置から送信された、前記第一の装置で送信可能なシステム情報を示すための第二の指示情報を取得することを含み、
前記第二の装置が第一の装置へ第一の指示情報を送信することは、
前記第二の装置が前記第二の指示情報に基づいて前記第一の装置へ前記第一の指示情報を送信し、前記第一のシステム情報が前記第一の装置で送信可能なシステム情報に属することを含むことを特徴とする
請求項4乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第二の装置が前記第一の装置から送信された第二の指示情報を取得することは、
前記第二の装置が前記第一の装置から送信された第二の物理層指示情報、第二のMAC層指示情報、又は第二のRRC層指示情報を取得することを含み、
前記第二の装置が前記第一の装置から送信された第二の物理層指示情報、第二のMAC層指示情報、又は第二のRRC層指示情報を取得することは、
前記第二の装置が異なる物理層チャネル、又は異なる物理層リソースブロック、又は異なる物理層シーケンスから、異なるシステム情報又は異なるシステム情報グループに対応する前記第二の物理層指示情報を取得すること、又は
前記第二の装置がRRCメッセージの異なる制御ドメインの又は同じ制御ドメインの異なる制御ビットから、異なるシステム情報又は異なるシステム情報グループに対応する前記第二のRRC層指示情報を取得すること、又は
前記第二の装置がMACメッセージの異なる制御ドメインの又は同じ制御ドメインの異なる制御ビットから、異なるシステム情報又は異なるシステム情報グループに対応する第二のMAC層指示情報を取得することを含むことを特徴とする
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法はさらに、
前記第二の装置が前記第一の装置から送信された、前記第一のシステム情報と関連する第二のシステム情報を受信することを含むことを特徴とする
請求項4乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記システム情報は、
セル選択及び滞在の関連情報、システム情報の所在する情報ブロックのスケジューリング情報、アクセス制限情報、共通チャネルパラメータ、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームの構成情報、セル再選関連情報、同周波数セル再選情報、異周波数セル再選情報、異システムセル再選情報のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする
請求項4乃至9のいずれか一項に記載の方法。」

第5 引用文献の記載及び引用発明、先願発明等
1 引用文献1について
原査定の拒絶の理由及び当審拒絶理由で引用された、引用文献1(Samsung、System Information Signalling Design in NR、3GPP TSG−RAN WG2#94 R2−163371、インターネット<URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-163371.zip>、2016年 5月12日アップロード)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。ただし、Approach 3 (Figure 4):部分の下線は引用文献に存在するものである)

「2.1 On Demand Signaling for other System Information
(中略)
Approach 3 (Figure 4):
In this approach similar to approach 2, UE in idle state does not need to enter RRC connected state to request and obtain the desired system information. UE transmits PRACH preamble specific to system information or set of system information which the UE wants to obtain. It is assumed that PRACH preamble specific to system information or set of system information are reserved and indicated in broadcasted essential system information. 5G NB sends the requested system information to UE in random access response message. 」(1ページ下から4行目ないし3ページ6行目)

(当審訳:
2.1 その他のシステム情報のオンデマンドシグナリング
(中略)
アプローチ3(図4):
このアプローチでは、アプローチ2と同様に、アイドル状態のUEは、所望のシステム情報を要求・取得するためにRRC接続状態に入る必要はない。UEは、UEが取得を希望するシステム情報、またはシステム情報のセット、に固有のPRACHプリアンブルを送信する。システム情報またはシステム情報のセットに固有のPRACHプリアンブルは予約されており、ブロードキャストされた必須システム情報に表示されていることが前提である。5G NBは、要求されたシステム情報をランダム・アクセス・レスポンス・メッセージでUEに送信する。)

上記記載及び当業者の技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

(1)上記「2.1」の「アプローチ3(図4)」には、「UEは、UEが取得を希望するシステム情報、またはシステム情報のセット、に固有のPRACHプリアンブルを送信する。」と記載されている。
そうすると、引用文献1には、「UEは、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルを送信する」ことが記載されているといえる。

(2)上記「2.1」の「アプローチ3(図4)」には、「5G NBは、要求されたシステム情報をランダム・アクセス・レスポンス・メッセージでUEに送信する。」と記載されている。
そうすると、引用文献1には、「5G NBは、要求されたシステム情報をランダム・アクセス・レスポンス・メッセージでUEに送信する」ことが記載されているといえる。

(3)上記(1)及び(2)で検討したとおり、引用文献1には、「UEは、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルを送信」し、「5G NBは、要求されたシステム情報をランダム・アクセス・レスポンス・メッセージでUEに送信する」ものが記載されているから、引用文献1には、「システム情報を伝送する方法」が記載されているといえる。

以上を総合すると、引用文献1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「システム情報を伝送する方法であって、
UEは、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルを送信し、
5G NBは、要求されたシステム情報をランダム・アクセス・レスポンス・メッセージでUEに送信する、方法。」

2 先願2について
原査定の拒絶の理由で引用された、先願2(特願2017−541653号)の国際出願日における明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「先願2の明細書等」という。)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

(1)「【0105】
マスターSI取得モジュール905は、システム情報(たとえば、図4の420において受信され
たMSIBに含まれるマスターシステム情報などのマスターシステム情報)の第1のセットを受
信するために使用され得る。」

(2)「



先願2の明細書等の上記記載及び当業者の技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

ア 上記(1)の【0105】には、「システム情報(たとえば、図4の420において受信されたMSIBに含まれるマスターシステム情報などのマスターシステム情報)の第1のセットを受信する」と記載されている。
そうすると、先願2の明細書等には、「MSIBには、システム情報が含まれる」ことが記載されている。

イ 上記(2)の図4からは、UE115-bがMSIB送信要求を送信したことに応答して、基地局105-cはMSIBを送信し、UE115-bはMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理することが見て取れる。
そうすると、先願2の明細書等には、「UE115-bがMSIB送信要求を送信したことに応答して、基地局105-cはMSIBを送信し、UE115-bはMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理する」ことが記載されているといえる。

ウ 上記「ア」及び「イ」で検討したとおり、先願2の明細書には、「UE115-bがMSIB送信要求を送信したことに応答して、基地局105-cはMSIBを送信し、UE115-bはMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理する」こと、及び「MSIBには、システム情報が含まれる」ことが記載されている。
そうすると、先願2の明細書等には、「システム情報を伝送する方法」が記載されているといえる。

以上を総合すると、上記先願2の明細書等には、次の発明(以下、「先願発明」という。)が記載されていると認められる。

「 システム情報を伝送する方法であって、
MSIBには、システム情報が含まれるものであって、
UE115-bがMSIB送信要求を送信したことに応答して、基地局105-cはMSIBを送信し、UE115-bはMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理する、方法。」

3 引用文献3について
原査定の拒絶の理由で引用された、引用文献3(中国特許出願公開第101128031号明細書)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)



」(14ページ8行目から10行目)

(当審訳:
このステップでは、ユーザ端末は、例えば、ネットワーク側がRRCメッセージを介してSIB11/SIB12を送信する必要があるかどうかを示すために、RRCメッセージに設定された指示情報フラグビットによって、ピアツーピアメッセージを介してSIB11/SIB12を送信することが必要かどうかをネットワーク側に通知することもでき、)

そうすると、引用文献3には、「ユーザ端末は、SIB11/SIB12を送信する必要があるかどうかを示すために、RRCメッセージに設定された指示メッセージ・フラグ・ビットによってネットワーク側に通知する」という技術事項が記載されていると認められる。

4 引用文献4について
当審拒絶理由で引用された、引用文献4(Erik Dahlman 他2名著、服部 武他2名訳、4G LTE/LTE−Advancedのすべて[下巻]、丸善出版株式会社、平成27年10月20日発行、ISBN978−4−621−08953−8、p.393−395)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

「ランダムアクセスの原理は図14.8に示すように4つのステップからなる.
1.ランダムアクセスプリアンブルの送信により,eNodeBは端末の送信タイミングを推定することができる.上りの同期が確立されなければ,端末は上りでデータを送信することができないため,同期の確立が必要である.
(中略)
ステップ1だけはランダムアクセスのために特別に設計された物理レイヤの処理を用い,その他の3つのステップは,通常の上りおよび下りのデータ送信と同じ物理レイヤの処理を用いる.」(394ページ3行目〜395ページ5行目)

上記記載によれば、ステップ1はランダムアクセスプリアンブルの送信であり、ステップ1だけはランダムアクセスのために特別に設計された物理レイヤの処理を用いると記載されている。
そして、ランダムアクセスプリアンブルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を用いて送信されるものであるから、物理層(レイヤ)の処理で用いられるといえる。そして、ランダムアクセスプリアンブルはランダムアクセスを行うための指示情報とも言えるものであることから物理層指示情報といえる。また、PRACHには、物理リソースブロックが用いられることは技術常識である。
そうすると、引用文献4には、「ランダムアクセスプリアンブルは物理層指示情報といえ、PRACHには、物理リソースブロックが用いられる」という技術事項が記載されていると認められる。

5 引用文献5について
当審拒絶理由で引用された、引用文献5(大久保尚人 他2名、LTEサービス「Xi」(クロッシィ)特集―スマートイノベーションへの挑戦― 高速・大容量・低遅延を実現するLTEの無線方式概要 NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナルVol.19 No.1[online]、2011年4月、NTT docomo<URL:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol19_1/vol19_1_011jp.pdf>)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)



」(14ページ)

図5からは、サブフレーム#0がPRACHに用いられることが見て取れる。ここでサブフレームは物理リソースブロックで構成されるものであることは周知である。
そうすると、引用文献5には、「PRACHには、物理リソースブロックが用いられる」
という技術事項が記載されていると認められる。

第6 対比・判断
1 本願発明1について
(1)特許法第29条第2項について
ア 対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、以下のことがいえる。

(ア)引用発明の「システム情報を伝送する方法」が、情報伝送の方法であることは明らかである。そうすると、引用発明の「システム情報を伝送する方法」は、本願発明1の「情報伝送方法」に含まれる。

(イ)引用発明のUEは、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルを送信するものであるから、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルを送信することは、UEが必要とするシステム情報をリクエストすることといえ、UEが必要とするシステム情報をリクエストすることは、UEが行うものであるから、引用発明の「UE」は、本願発明1の「第二の装置」に相当する。また、その際、UEが必要とするシステム情報を第一のシステム情報と称することは任意である。
そして、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルは、これを取得した5G NBが要求されたシステム情報をUEに送信する原因となるもの、すなわち、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルは、5G NBに対して要求されたシステム情報をUEに送信させるための指示情報といえるものであり、該指示情報を第一の指示情報と称することは任意であるから、引用発明の5G NBは、第一の指示情報に基づき、UEが必要とする第一のシステム情報をUEに送信するものといえる。
また、引用発明の5G NBは、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルに基づき、要求されたシステム情報をUEに送信するものであるから、引用発明の「5G NB」は、本願発明1の「第一の装置」に相当する。
さらに、「UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブル」である第一の指示情報は、物理層の指示情報であることは明らかである。
そうすると、本願発明1の「第一の装置が第二の装置から送信された、前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を取得することと、前記第一の指示情報は第一の物理層指示情報であり、前記第一の装置が前記第一の指示情報に基づき、前記第一のシステム情報を送信する」ことと、引用発明の「UEは、UEが取得を希望するシステム情報に固有のPRACHプリアンブルを送信し、5G NBは、要求されたシステム情報をランダム・アクセス・レスポンス・メッセージでUEに送信する」ことは、「第一の装置が第二の装置から送信された、前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を取得することと、前記第一の指示情報は第一の物理層指示情報であり、前記第一の装置が前記第一の指示情報に基づき、前記第一のシステム情報を送信する」点で共通する。

以上を総合すると、本願発明1と引用発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。

(一致点)
「情報伝送方法であって、
第一の装置が第二の装置から送信された、前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を取得することと、前記第一の指示情報は第一の物理層指示情報であり、
前記第一の装置が前記第一の指示情報に基づき、前記第一のシステム情報を送信することとを含む、情報伝送方法。」

(相違点)
第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得する点について、本願発明1においては、「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得することを含む」ものであるのに対し、引用発明においては、その旨の特定がなされていない点。

イ 相違点についての判断
相違点に係る本願発明1の第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得する点について、「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得することを含む」という発明特定事項は、引用文献1並びに引用文献3ないし引用文献5には記載も示唆もされていない。さらに、当該無線通信の技術分野において周知技術であるともいえない。
よって、当業者といえども、引用発明において、上記相違点に係る「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得することを含む」ものとすることは、容易に想到し得たとはいえない。
したがって、本願発明1は、当業者であっても、引用文献1並びに引用文献3ないし引用文献5に記載の技術事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

(2)特許法第29条の2について
ア 対比
本願発明1と先願発明を対比すると、以下のことがいえる。

(ア)先願発明の「システム情報を伝送する方法」は、本願発明1の「情報伝送方法」に含まれる。
(イ)先願発明の「MSIB」は、システム情報を含むものである。そして、該システム情報を第1のシステム情報と称するのは任意である。そうすると、先願発明の「MSIB」は、本願発明の「第一のシステム情報」に含まれる。
(ウ)先願発明は、UE115-bがMSIB送信要求を送信し、基地局105-cが当該MSIB送信要求に応答してMSIBを送信し、UE115-bはMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理するものであり、ここでMSIBは、システム情報であるから、先願発明は、UE115-bがシステム情報の送信要求であるMSIB送信要求を送信し、システム情報の送信要求であるMSIB送信要求に応答して、基地局105-cはシステム情報であるMSIBを送信、UE115-bはシステム情報であるMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理するものといえる。
そうすると、先願発明の基地局105-cは、UE115-bから送信されたシステム情報の送信要求であるMSIB送信要求を取得し、MSIB送信要求に応答して、システム情報であるMSIBをUE115-bに送信するものといえるから、先願発明の「UE115-b」は、本願発明1の「第二の装置」に、先願発明の「基地局105-c」は、本願発明1の「第一の装置」に、相当し、先願発明の「MSIB送信要求」は、本願発明1の「指示情報」といえる。
そして、第二の装置に相当するUE115-bはMIB送信要求の送信に対する応答としてシステム情報であるMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理するものであるから、第二の装置に相当するUE115-bが受信するMSIBは、第二の装置が必要とする第一のシステム情報であるといえ、第二の装置が必要とする第一のシステム情報を取得するために送信される指示情報(MSIB送信要求)は、第一のシステム情報をリクエストするための指示情報、すなわち第一の指示情報であるといえる。
そうすると、先願発明は、第一の装置に相当する基地局105-cが第二の装置に相当するUE115-bから送信された、第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための指示情報であるMSIB送信要求に応答して、基地局105-cは第一のシステム情報であるMSIBを送信するものであるから、基地局105-cは、第一のシステム情報の送信要求であるMSIB送信要求を取得し、MSIB送信要求に基づいてシステム情報であるMSIBをUE115-bに送信するものであるといえる。
よって、本願発明1の「第一の装置が第二の装置から送信された、前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を取得することと、前記第一の装置が前記第一の指示情報に基づき、前記第一のシステム情報を送信する」ことと、先願発明の「UE115-bがMSIB送信要求を送信したことに応答して、基地局105-cはMSIBを送信し、UE115-bはMSIBを受信し、MSIBに含まれる情報を処理する」ことは、「第一の装置が第二の装置から送信された、前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を取得することと、前記第一の装置が前記第一の指示情報に基づき、前記第一のシステム情報を送信する」点で共通する。

以上を総合すると、本願発明1と先願発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。

(一致点)
「情報伝送方法であって、
第一の装置が第二の装置から送信された、前記第二の装置が必要とする第一のシステム情報をリクエストするための第一の指示情報を取得することと、
前記第一の装置が前記第一の指示情報に基づき、前記第一のシステム情報を送信することとを含む、情報伝送方法。」

(相違点1)
本願発明1の第一の指示情報は「第一の物理層指示情報である」との発明特定事項を有しているのに対し、先願発明の「MSIB送信要求」は当該発明特定事項について特定されていない点。

(相違点2)
第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得する点について、本願発明1においては、「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の」「指示情報を取得することを含む」ものであるのに対し、先願発明においては、その旨の特定がなされていない点。

イ 相違点についての判断
事案に鑑み、まず、上記相違点2について検討する。 上記相違点2に係る、第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得する点について、「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得することを含む」という発明特定事項は、先願2の明細書等並びに引用文献3ないし5には記載も示唆もされていない。さらに、当該無線通信の技術分野において周知技術や慣用技術であるともいえない。
そして、上記のとおり、上記相違点2に係る発明特定事項は周知技術や慣用技術でもないから、先願発明が、上記相違点2に係る第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得する点について、「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の指示情報を取得することを含む」ものであることは、課題解決のための具体化手段における微差(周知技術、慣用技術の付加、削除、転換等であって、新たな効果を奏するものでないもの)であるとはいえない。
したがって、上記相違点1について判断するまでもなく、本願発明1は、先願発明と同一であるとはいえない。

2 本願発明2及び3について
本願発明2及び3は、本願発明1の発明特定事項を全て含むから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用文献1並びに引用文献3ないし引用文献5に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
また、本願発明2及び3は、本願発明1の発明特定事項を全て含むから、本願発明1と同じ理由により、先願発明と同一であるとはとはいえない。

3 本願発明4ないし10について
本願発明4ないし10は、第二の装置が第一の装置へ第一の指示情報を送信する点において、少なくとも本願発明1が有する発明特定事項である「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得する」ことに対応する「前記第二の装置が前記第一の装置へ前記第一の指示情報を送信することは、前記第二の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって前記第一の物理層指示情報を送信する」という発明特定事項を備えるものであるから、本願発明1と同様に、当業者であっても、引用文献1並びに引用文献3ないし引用文献5に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。
また、本願発明4ないし10は、少なくとも本願発明1が有する発明特定事項である「記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得する」ことに対応する「前記第二の装置が前記第一の装置へ前記第一の指示情報を送信することは、前記第二の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって前記第一の物理層指示情報を送信する」という発明特定事項を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、先願発明と同一であるとはとはいえない。

第7 原査定について
令和4年2月17日にされた手続補正により、本願発明1ないし3は、第一の装置が第二の装置から送信された第一の指示情報を取得する点において、「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得することを含む」という発明特定事項を備え、また本願発明4ないし10は、「前記第二の装置が前記第一の装置へ前記第一の指示情報を送信することは、前記第二の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって前記第一の物理層指示情報を送信する」という発明特定事項を備えているから、本願発明1ないし10は、上記「第6」のとおり、当業者であっても、原査定において引用された引用文献1に記載された発明及び引用文献3に記載に記載された技術事項に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。
また、本願発明1ないし10は、少なくとも本願発明1が有する発明特定事項である「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得することを含む」ものであり、又は「前記第一の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって、前記第二の装置によって送信された前記第一の物理層指示情報を取得すること」に対応する「前記第二の装置が前記第一の装置へ前記第一の指示情報を送信することは、前記第二の装置が前記第一のシステム情報に対応する物理リソースブロックによって前記第一の物理層指示情報を送信する」という発明特定事項を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、先願発明と同一であるとはとはいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第8 当審拒絶理由についての判断
令和4年2月17日にされた手続補正により、補正前の請求項4、5は削除された結果、当審拒絶理由の理由1ないし3は解消した。

第9 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2022-04-28 
出願番号 P2018-556987
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H04W)
P 1 8・ 537- WY (H04W)
P 1 8・ 16- WY (H04W)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 廣川 浩
特許庁審判官 本郷 彰
圓道 浩史
発明の名称 情報伝送方法及び装置  
代理人 吉田 昌司  
代理人 出口 智也  
代理人 宮嶋 学  
代理人 関根 毅  
代理人 吉元 弘  
代理人 中村 行孝  

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