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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A63F
管理番号 1383890
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-05-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-06-28 
確定日 2022-04-20 
事件の表示 特願2019−185856「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔令和 2年 5月14日出願公開、特開2020− 72849、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成27年3月25日に出願した特願2015−63006(以下、「原出願」という。)の一部を令和1年10月9日に新たな特許出願(特願2019−185856)としたものであって、令和2年10月30日付けで拒絶の理由が通知され、同年12月23日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、令和3年4月1日付け(送達日:同年同月7日)で拒絶査定(以下、「原査定」という。)がなされ、これに対し、同年6月28日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされたものである。

第2 原査定の概要
原査定の概要は、次のとおりである。

本願の請求項1に係る発明は、以下の引用文献1に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献1:特開2013−27429号公報

第3 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、令和3年6月28日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定されるものであるところ、本願発明は、次のとおりのものである。なお、符号AないしIは、分説するため合議体が付したものである。

「【請求項1】
A 遊技者が操作可能な操作手段と、
B 前記操作手段を用いる第1操作演出及び第2操作演出を含む複数の演出内容が格納されている演出格納手段と、
C 前記演出格納手段に格納されている演出内容を表示する表示手段と、
D 所定の選択内容に関する情報を格納する選択内容格納手段と、
E 所定の決定内容に関する情報を格納する決定内容格納手段と、
を有し、
F 前記第1操作演出は、音量調整及び輝度調整であって、このような第1操作演出では、前記操作手段による選択操作によって選択された選択内容を決定内容として、該決定内容に関する情報が前記決定内容格納手段に格納され、
G 前記第2操作演出は、前記音量調整及び前記輝度調整以外であって、このような第2操作演出では、前記操作手段による選択操作によって選択された選択内容に関する情報が前記選択内容格納手段に格納され、該選択された選択内容のうち、第1選択内容については、前記操作手段による決定操作によって、該第1選択内容を決定内容として、該決定内容に関する情報が前記決定内容格納手段に格納され、該第1選択内容とは異なる第2選択内容については、前記操作手段による決定操作によって、該第2選択内容を選択した選択画面とは異なる選択画面における初期選択内容として設定されている選択内容に関する情報が前記選択内容格納手段に少なくとも格納され、
H 前記第2操作演出の終了後、再び該第2操作演出を実行する場合に、前記表示手段は、前記決定内容格納手段に格納された内容に応じて選択内容を表示する
I 遊技機。」

第4 引用文献、引用発明等
(1) 引用文献1に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、次の事項が記載されている。

引1−ア
「【0009】
[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。」

引1−イ
「【0012】
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きでかつ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部136と、設定操作部136を発光させる設定操作部ランプ138と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
【0013】
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
【0014】
設定操作部136は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部136は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部136は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部136の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。」

引1−ウ
「【0021】
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
【0022】
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの5つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。」

引1−エ
「【0038】
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
【0039】
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
【0040】
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222、賞球残数表示部250、情報報知用ランプ群252等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。ここで、主制御部300により制御される特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、各種状態表示部328は、後述する省電力モードにおいても輝度を低下させる制御は実行されない。」

引1−オ
「【0046】
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
【0047】
また、基本回路402には、スピーカ120およびアンプ(例えば、後述する増幅回路442)の制御を行うための音源IC(サウンド回路)416と、各種ランプ418(例えば、枠ランプ122、演出用ランプ258)の制御を行うための駆動回路420と、各種ランプ440(例えば、設定操作部ランプ138、賞球残数表示部250の各セグメント、情報報知用ランプ群252の各ランプ、後述する払出表示ランプ254、エラー表示ランプ256)と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、設定操作部136の各ボタンの押下を検出する操作部センサ426と、出力設定スイッチ161と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424や操作部センサ426からの検出信号や出力設定スイッチ161からの設定信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
【0048】
第2副制御部500は、CPU、RAM、ROM、I/O、VDP、VRAM等を有し、所定のタイミングで第1副制御部400から送信される液晶表示コマンドに基づいて装飾図柄表示装置208の表示制御を行う。表示内容および表示タイミングについてはROMに予め記憶されているため、キックタイミングを示す液晶表示コマンドさえ受信できれば後は独立して装飾図柄表示装置208の表示制御を行うことができる。第2副制御部500は、所定時間(例えば33ms)毎に第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。第1副制御部400は、該戻りコマンドに基づいてスピーカ120や各種ランプ418、440等の制御を行うことで、装飾図柄表示装置208での表示とその他の演出の整合性をとることができる。」

引1−カ
「【0058】
次に、図6(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図6(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
また、特図1表示装置212および特図2表示装置214が同一の図柄を表示する場合、該図柄の輝度は同一であり、また、該図柄を表示するために必要となる電力は同一である。」

引1−キ
「【0131】
次に、図9を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図9(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図9(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。」

引1−ク
「【0145】
図10は、第1副制御部メイン処理のステップS313におけるユーザー調整モード制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ユーザー調整モード制御処理のステップS601では、電源投入後の初回処理であるか否かを判定する。第1副制御部400は設定内容のバックアップを持たないため、復電時には、出力設定スイッチ161の設定位置に基づいてスピーカから出力される音の音量やランプの輝度を設定する。電源投入後の初回処理であると判定した場合にはステップS603に進み、電源投入後の初回処理ではないと判定した場合にはステップS605に進む。
また、第1副制御部400にバックアップを備え、電断検出時にユーザー調整モードの設定結果を記憶し、復電検出時に該バックアップ結果を設定するように構成していても良い。」

引1−ケ
「【0152】
ステップS615では、変更後の音量の値をRAM408の所定領域に記憶する音量設定処理を行う。その後、ステップS617に進む。」

引1−コ
「【0154】
ステップS619では、変更後の輝度の値をRAM408の所定領域に記憶する輝度設定処理を行う。その後、ユーザ調整モード制御処理を終了する。」

引1−サ
「【0197】
図17(a)〜(d)は、ユーザー調整モードにおける装飾図柄表示装置208の画面遷移の一例を示している。図17(a)は、省電力モードではないモード(通常モード)において、特図変動遊技の実行されていない非変動状態の画面の例を示している。装飾図柄表示装置208の画面には、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾3−装飾1−装飾1」)が図柄表示領域208a〜208cに停止表示されているとともに、「第4図柄C」が第4図柄表示領域208eに停止表示されている。またこの画面の図柄表示領域208a〜208cの下方には、「プッシュボタンでメニューを表示」という文字メッセージが表示されている。この文字メッセージにより、遊技者に対し、設定操作部136のボタン操作(例えば、OKボタンの押下)によってユーザー調整モードに遷移することが報知される。なお、省電力モード中にはユーザー調整モードへの遷移が禁止されるため(図10のステップS607)、「プッシュボタンでメニューを表示」等の文字メッセージは表示されない。
【0198】
この状態で設定操作部136のボタン操作が行われると、図17(b)に示すユーザー調整モードメニュー画面に遷移する。ユーザー調整モードメニュー画面では、「サウンド調整」ボタン画像700、「明るさ調整」ボタン画像702および「戻る」ボタン画像704が表示される。デフォルト状態では例えば「サウンド調整」ボタン画像700が選択状態にある。また、ユーザー調整モードメニュー画面の左下方には、設定操作部136の上下左右ボタンの操作で各ボタン画像700、702、704の選択を切り替えることができることと、設定操作部136のOKボタンの操作で決定(選択を確定)できることとが、遊技者への案内として表示されている。ユーザー調整モードメニュー画面において、「戻る」ボタン画像704が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、図17(a)に示した画面に戻る。
【0199】
ユーザー調整モードメニュー画面において「サウンド調整」ボタン画像700が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、図17(c)に示すサウンド調整画面に遷移する。サウンド調整画面では、左右方向に等間隔に配列した15個の目盛り画像710と、目盛り画像710の左方に配置された「−」画像と、目盛り画像710の右方に配置された「+」画像と、「戻る」ボタン画像712とが表示される。各目盛り画像710の形状は、円形状とそれより大きい縦長の長円形状との間で変化し得る。本例では、円形状の目盛り画像710は白色で表示され、長円形状の目盛り画像710は白色以外の所定の色で表示される。図17(c)に示す状態では、左端から7つ目までの計7つの目盛り画像710は所定色で長円形状であり、それらより右側の8つの目盛り画像710は白色で円形状である。この状態は、音量のユーザー設定値が目盛り7(最大は目盛り15)であることを示している。
【0200】
この状態で設定操作部136の左ボタンが押下されると、最も右側に位置する長円形状の目盛り画像710が円形状に変化する(長円形状の目盛り画像710の数が1減少する)。またこの状態で設定操作部136の右ボタンが押下されると、最も左側に位置する円形状の目盛り画像710が長円形状に変化する(長円形状の目盛り画像710の数が1増加する)。長円形状の目盛り画像710の数は、仮の音量ユーザー設定値として、RAM408内の音量ユーザー設定値記憶領域とは別の記憶領域に一時的に記憶されている。設定操作部136のOKボタンが押下されると、仮の音量ユーザー設定値が音量ユーザー設定値記憶領域に上書きされるとともに、表示画面は図17(b)に示したユーザー調整モードメニュー画面に戻る。
【0201】
設定操作部136の下ボタンが押下されると、「戻る」ボタン画像712が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、仮の音量ユーザー設定値が音量ユーザー設定値記憶領域に上書きされずに、図17(b)に示したユーザー調整モードメニュー画面に戻る。
【0202】
なお、後述するように、サウンド調整画面に遷移した直後のデフォルト状態での音量のユーザー設定値(すなわち、サウンド調整画面に遷移した直後における長円形状の目盛り画像710の個数)は、出力設定スイッチ161の設定位置によって予め決定されている。また、サウンド調整画面での音量のユーザー設定値と実際にスピーカ120から出力される音圧との関係についても後述する。
【0203】
図17(b)に示したユーザー調整モードメニュー画面において「明るさ調整」ボタン画像702が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、図17(d)に示す明るさ(輝度)調整画面に遷移する。明るさ調整画面では、左右方向に配列した3つの円形画像720、722、724と、「戻る」ボタン画像726とが表示される。中央に位置する円形画像722は、左半分が所定色で表示され、右半分が白色で表示されている。左側に位置する円形画像720は、左半分よりも狭い領域が所定色で表示され、それ以外の大部分の領域が白色で表示されている。この円形画像720の下方には、「節電」という文字が表示されている。右側に位置する円形画像724は、全体が所定色で表示されている。この円形画像724の下方には、「普通」という文字が表示されている。
【0204】
これらの3つの円形画像720、722、724は、所定色で表示される部分の面積の大小で設定対象ランプの輝度の高低を表している。すなわち、円形画像724は、所定色で表示される部分の面積が最も大きいため、最も輝度が高い設定(本例では、デューティ比100%)であることを表している。円形画像722は、所定色で表示される部分の面積が円形画像724よりも小さいため、輝度がやや低い設定(本例では、デューティ比70%)であることを表している。円形画像720は、所定色で表示される部分の面積が最も小さいため、輝度が低い設定(本例では、デューティ比40%)であることを表している。
【0205】
図17(d)に示す画面では、最も輝度が高い設定を示す円形画像724が選択された状態にある。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、最も輝度の高い設定が確定し、図17(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。図17(d)に示す画面で設定操作部136の左ボタンが1回押下されると、円形画像722が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、輝度がやや低い設定が確定し、図17(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。図17(d)に示す画面で設定操作部136の左ボタンが2回押下されると、円形画像720が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、輝度の低い設定が確定し、図17(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。図17(d)に示す画面で設定操作部136の下ボタンが押下されると、「戻る」ボタン画像726が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、輝度の設定が変更されずに図17(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。
【0206】
後述するように、明るさ調整画面に遷移した直後のデフォルト状態での輝度設定(すなわち、明るさ調整画面に遷移した直後に円形画像720、722、724のいずれが選択状態となるか)は、出力設定スイッチ161の設定位置によって予め決定されている。
なお、サウンド調整画面および明るさ調整画面において、調整後の音量およびランプの明るさが分かるように基準音の出力や基準ランプデータによりランプを点灯させても良い。更に、ユーザーによる調整はカーソルの移動毎に反映されても良いし、調整後OKボタンの押下により決定されたことに基づいて反映されるようにしても良い。」

引1−シ
「【図1】



引1−ス
「【図17】



(2) 引用文献1の記載より認定できる事項
ア 認定事項A
【0131】及び【0145】の記載によれば、「第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理」において、「ステップS313」として、「ユーザー調整モード調整処理」が実行される点が認定できることから、ユーザー調整モードにおける制御は、第1副制御部400のCPU404によって実行されること(以下、「認定事項A」という。)が認定できる。

イ 認定事項B
図17(a)には、【0197】を参照すると、「特図変動遊技の実行されていない非変動状態の画面の例」が示されており、【0198】には、「ユーザー調整モードメニュー画面において、「戻る」ボタン画像704が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、図17(a)に示した画面」と記載されていることから、ユーザー調整モードメニュー画面において、「戻る」ボタン画像704が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、特図変動遊技の実行されていない非変動状態の画面に戻る点(以下、「認定事項B」という。)が認定できる。

(3) 引用文献1に記載された発明
上記(1)及び(2)より、引用文献には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。なお、aないしiの符号は、本願発明の構成AないしIに対応させて合議体により付与したものである。

「a 外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備えるパチンコ機100であって(【0009】、図1)、球貯留皿付扉108は(【0012】)、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンとを備え、遊技者の操作によって各種設定等が可能な設定操作部136(【0012】、【0014】、図1)を備え、
b パチンコ機100の制御部は、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500によって構成され(【0038】)、
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備え(【0039】)、基本回路302には、各始動口を通過する遊技球を検出するセンサが接続され(【0040】)、基本回路302は、特図1始動口230、特図2始動口232に球が入球したことを検出する第1始動口センサ、第2始動口センサが出力する信号を受信し(【0040】、【0058】)、主制御部300により制御される特図1表示装置212、特図2表示装置214(【0040】)では、特図1始動口230に球が入球したこと、特図2始動口232に球が入球したことを条件として特図1変動遊技、特図2変動遊技が開始され(【0040】、【0058】)、
第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備え、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられ(【0046】)、基本回路402には、スピーカ120およびアンプ(増幅回路442)の制御を行うための音源IC(サウンド回路)416と、各種ランプ418(枠ランプ122、演出用ランプ258)の制御を行うための駆動回路420と、各種ランプ440(設定操作部ランプ138、賞球残数表示部250の各セグメント、情報報知用ランプ群252の各ランプ、払出表示ランプ254、エラー表示ランプ256)と、設定操作部136の各ボタンの押下を検出する操作部センサ426が接続され(【0047】)、
c 遊技盤200には、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置である装飾図柄表示装置208が配設され(【0021】、【0022】)、基本回路402には、装飾図柄表示装置208の制御を行うための第2副制御部500が接続され(【0047】)、第2副制御部500のROMには、表示内容および表示タイミングが予め記憶され(【0048】)、
f1 第1副制御部400のCPU404は、ユーザー調整モードにおける制御を実行し(認定事項A)、
特図変動遊技の実行されていない非変動状態において(【0197】)、設定操作部136のボタン操作136が行われると、ユーザー調整モードメニュー画面に遷移し(【0198】)、
ユーザー調整モードメニュー画面では、「サウンド調整」ボタン画像700、「明るさ調整」ボタン画像702および「戻る」ボタン画像704が表示され(【0198】)、
デフォルト状態では「サウンド調整」ボタン画像700が選択状態にあり、設定操作部136の上下左右ボタンの操作で各ボタン画像700、702、704の選択を切り替えることができ、設定操作部136のOKボタンの操作で決定(選択を確定)でき(【0198】)、
d,f2 ユーザー調整モードメニュー画面において「サウンド調整」ボタン画像700が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、サウンド調整画面に遷移し、サウンド調整画面では、左右方向に等間隔に配列した15個の目盛り画像710と、目盛り画像710の左方に配置された「−」画像と、目盛り画像710の右方に配置された「+」画像と、「戻る」ボタン画像712とが表示され、設定操作部136の左ボタン、右ボタンが押下されると変化する音量ユーザー設定値の目盛り画像710の数は、仮の音量ユーザー設定値として、RAM408内の音量ユーザー設定値記憶領域とは別の記憶領域に一時的に記憶され(【0199】、【0200】)、
f3 設定操作部136のOKボタンが押下されると、仮の音量ユーザー設定値が音量ユーザー設定値記憶領域に上書きされるとともに、表示画面はユーザー調整モードメニュー画面に戻り(【0200】)、
設定操作部136の下ボタンが押下されると、「戻る」ボタン画像712が選択された状態になり、この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、仮の音量ユーザー設定値が音量ユーザー設定値記憶領域に上書きされずに、ユーザー調整モードメニュー画面に戻り(【0201】)、
e1 変更後の音量の値はRAM408の所定領域に記憶され(【0152】)、
f4 ユーザー調整モードメニュー画面において「明るさ調整」ボタン画像702が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、明るさ(輝度)調整画面に遷移し(【0203】)、
明るさ調整画面は、輝度が低い設定であることを表している円形画像720、輝度がやや低い設定であることを表している円形画像722、最も輝度が高い設定であることを表している円形画像724の、左右方向に配列した3つの円形画像と(【0203】、【0204】)、「戻る」ボタン画像726とが表示され(【0203】)、
f5 明るさ調整画面において、調整はカーソルの移動毎に反映され(【0206】)、最も輝度が高い設定を示す円形画像724が選択された状態では、最も輝度の高い設定が確定し、設定操作部136の左ボタンが1回押下されると、円形画像722が選択された状態になり、輝度がやや低い設定が確定し、設定操作部136の左ボタンが2回押下されると、円形画像720が選択された状態になり、輝度の低い設定が確定し、設定操作部136の下ボタンが押下されると、ユーザー調整モードメニュー画面に戻り(【0205】、【0206】)、
e2 変更後の輝度の値はRAM408の所定領域に記憶され(【0154】)、
f6 ユーザー調整モードメニュー画面において、「戻る」ボタン画像704が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると(【0198】)、特図変動遊技の実行されていない非変動状態の画面に戻る(【0197】、【0198】、認定事項B)
i パチンコ機100(【0009】)。」

第5 対比・判断
(1) 本願発明と引用発明との対比
ア 本願発明の構成Aについて
引用発明の構成aにおける「確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンとを備え」、「遊技者の操作によって各種設定等が可能な設定操作部136」は、本願発明の構成Aにおける「遊技者が操作可能な操作手段」に相当する。
よって、引用発明は、本願発明の構成Aに相当する構成を備える。

イ 本願発明の構成Bについて
(ア) 引用発明の構成f1における「ユーザー調整モード」は、「設定操作部136のボタン操作136が行われると、ユーザー調整モードメニュー画面に遷移」するものであることから、引用発明の構成f1における「設定操作部136のボタン操作136が行われると」「遷移」する「ユーザー調整モード」は、本願発明の構成Bにおける「操作手段を用いる」「第1操作演出」に相当する。
(イ) 引用発明の構成f1において「ユーザー調整モード」は、「第1副制御部400のCPU404」により実行されることが特定され、構成bにおいて「制御プログラムや各種演出データを記憶する」「ROM406」は、「第1副制御部400の全体を制御する基本回路402」に「設けられ」ていることが特定されていることから、「第1副制御部400のCPU404」は、「ユーザー調整モード」を実行するにあたって、「基本回路402」に「設けられ」た「ROM406」を参照することは明らかであり、引用発明の構成bにおける「各種演出データ」には、「ユーザー調整モード」の「データ」も含まれると認められる。また、引用発明の構成bにおける「各種演出データ」は、本願発明の構成Bにおける「複数の演出内容」に相当する。
(ウ) よって、引用発明の構成b及び構成f1における「ユーザー調整モード」のデータを含む「制御プログラムや各種演出データを記憶する」「ROM406」と、本願発明の構成Bにおける「前記操作手段を用いる第1操作演出及び第2操作演出を含む複数の演出内容が格納されている演出格納手段」とは、「操作手段を用いる第1操作演出を含む複数の演出内容が格納されている演出格納手段」である点で一致する。
(エ) 上記(ア)ないし(ウ)より、本願発明と引用発明とは、「操作手段を用いる第1操作演出を含む複数の演出内容が格納されている演出格納手段」を有する点で一致する。

ウ 本願発明の構成Cについて
引用発明の構成cにおける「装飾図柄表示装置208」は、「基本回路402に」「接続され」た「第2副制御部500」により制御され、構成bにおいて「第2副制御部500」が「第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する」ものである点が特定され、構成bにおいて「制御プログラムや各種演出データを記憶する」「ROM406」が、「基本回路402」に「設けられ」ていることが特定されていることから、「第2副制御部500」は、「装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示する」にあたって、「基本回路402」に「設けられ」た「ROM406」を参照することは明らかである。
よって、引用発明の構成b及び構成cにおける「基本回路402に」「接続され」た「第2副制御部500」により制御され、「基本回路402」に「設けられ」た「制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406」が参酌されて「装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置である装飾図柄表示装置208」は、本願発明の構成Cにおける「演出格納手段に格納されている演出内容を表示する表示手段」に相当する。
よって、引用発明は、本願発明の構成Cに相当する構成を有する。

エ 本願発明の構成Dについて
引用発明の構成d,f2における「仮の音量ユーザー設定値として」の「設定操作部136の左ボタン、右ボタンが押下されると変化する」「音量ユーザー設定値の」「目盛り画像710の数」は、本願発明の構成Dにおける「所定の選択内容に関する情報」に相当する。
引用発明の構成d,f2における、「音量ユーザー設定値の」「目盛り画像710の数」が「仮の音量ユーザー設定値として、」「一時的に記憶され」る「RAM408内の音量ユーザー設定値記憶領域とは別の記憶領域」は、本願発明の構成Dにおける「所定の選択内容に関する情報を格納する選択内容格納手段」に相当する。
よって、引用発明は、本願発明の構成Dに相当する構成を有する。

オ 本願発明の構成Eについて
引用発明の構成f3及び構成e1における「設定操作部136のOKボタンが押下されると、」「仮の音量ユーザー設定値」が「上書きされ」る「変更後の音量の値」は、本願発明の構成Eにおける「所定の決定内容に関する情報」に相当する。
また、引用発明の構成f5における「明るさ調整画面において、」「最も輝度が高い設定を示す円形画像724が選択された状態では、最も輝度の高い設定が確定し、設定操作部136の左ボタンが1回押下されると、円形画像722が選択された状態になり、輝度がやや低い設定が確定し、設定操作部136の左ボタンが2回押下されると、円形画像720が選択された状態になり、輝度の低い設定が確定」する場合における、「選択された」「最も輝度の高い設定」、「輝度がやや低い設定」及び「輝度の低い設定」は、本願発明の構成Eにおける「所定の決定内容に関する情報」に相当する。
そして、引用発明の構成e1における「変更後の音量の値」を「記憶」する「RAM408の所定領域」及び構成e2における「変更後の輝度の値」を「記憶」する「RAM408の所定領域」は、本願発明の構成Eにおける「所定の決定内容に関する情報を格納する決定内容格納手段」に相当する。
よって、引用発明は、本願発明の構成Eに相当する構成を有する。

カ 本願発明の構成Fについて
引用発明の構成f5における「明るさ調整」と、本願発明の構成Fにおける「音量調整及び輝度調整であ」る「第1操作演出」とは、「第1操作演出」が「輝度調整」を含む点で一致する。
また、引用発明の構成fにおける「明るさ調整画面において、」「最も輝度が高い設定を示す円形画像724が選択された状態では、最も輝度の高い設定が確定し、設定操作部136の左ボタンが1回押下されると、円形画像722が選択された状態になり、輝度がやや低い設定が確定し、設定操作部136の左ボタンが2回押下されると、円形画像720が選択された状態になり、輝度の低い設定が確定」することは、本願発明の構成Fにおける「第1操作演出では、前記操作手段による選択操作によって選択された選択内容を決定内容」とすることに相当する。
そして、引用発明の構成e2における「変更後の輝度の値はRAM408の所定領域に記憶され」ることは、本願発明の構成Fにおける「決定内容に関する情報が」「決定内容格納手段に格納され」ることに相当する。
よって、本願発明と引用発明とは、「第1操作演出は、輝度調整を含み、このような第1操作演出では、前記操作手段による選択操作によって選択された選択内容を決定内容として、該決定内容に関する情報が前記決定内容格納手段に格納され」る点で一致する。

キ 本願発明の構成Iについて
引用発明の構成iにおける「パチンコ機100」は、本願発明の構成Iにおける「遊技機」に相当する。
よって、引用発明は、本願発明の構成Iに相当する構成を有する。

ク 一致点及び相違点
上記アないしキより、本願発明と引用発明は、以下の点で一致する。

<一致点>
A 遊技者が操作可能な操作手段と、
B’前記操作手段を用いる第1操作演出を含む複数の演出内容が格納されている演出格納手段と、
C 前記演出格納手段に格納されている演出内容を表示する表示手段と、
D 所定の選択内容に関する情報を格納する選択内容格納手段と、
E 所定の決定内容に関する情報を格納する決定内容格納手段と、
を有し、
F’前記第1操作演出は、輝度調整を含み、このような第1操作演出では、前記操作手段による選択操作によって選択された選択内容を決定内容として、該決定内容に関する情報が前記決定内容格納手段に格納される
I 遊技機。

そして、両者は、以下の点で相違する。

<相違点1> (構成B、G、Hに関して)
本願発明は、「操作手段を用いる」「演出」に、「音量調整及び」「輝度調整以外であ」る「第2操作演出」があり、「演出格納手段」に、「音量調整及び輝度調整であ」る「第1操作演出」及び「前記音量調整及び前記輝度調整以外であ」る「第2操作演出を含む複数の演出内容が格納され」、「このような第2操作演出では、前記操作手段による選択操作によって選択された選択内容に関する情報が」「選択内容格納手段に格納され、該選択された選択内容のうち、第1選択内容については、前記操作手段による決定操作によって、該第1選択内容を決定内容として、該決定内容に関する情報が」「決定内容格納手段に格納され、該第1選択内容とは異なる第2選択内容については、前記操作手段による決定操作によって、該第2選択内容を選択した選択画面とは異なる選択画面における初期選択内容として設定されている選択内容に関する情報が前記選択内容格納手段に少なくとも格納され」るように構成され、さらに「前記第2操作演出の終了後、再び該第2操作演出を実行する場合に、」「表示手段は、前記決定内容格納手段に格納された内容に応じて選択内容を表示する」ように構成されているのに対して、引用発明は、「設定操作部136のボタン操作136が行われると」「遷移」し、「「サウンド調整」ボタン画像700、「明るさ調整」ボタン画像702および「戻る」ボタン画像704が表示され」る「ユーザー調整モード」以外の「設定操作部136のボタン操作136」を要する演出の有無が不明であることから、本願発明の「第2操作演出」に相当する演出の有無が不明である点。

<相違点2> (構成Fに関して)
「操作手段による選択操作によって選択された選択内容を決定内容として、該決定内容に関する情報が前記決定内容格納手段に格納され」る「第1操作演出」に関して、本願発明は、「第1操作演出は、音量調整及び輝度調整であ」るのに対して、引用発明は、「ユーザー調整モード」において、「画像」「が選択された状態で」「設定が確定」するのは、「明るさ調整」のみである点。

(2)検討
上記相違点1について検討する。
上記相違点1に係る構成は、原出願の出願前において周知技術であったとはいえず、また、当業者が技術常識に基づいて適宜なし得る設計的事項であるということもできない。
そして、本願発明は、上記相違点1に係る構成を備えることにより、請求人が審判請求書において主張するように、「操作手段の操作性を向上させることができる」という作用効果を奏するものである。
したがって、他の相違点について判断するまでもなく、本願発明は、当業者であっても、引用発明に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

第6 原査定についての判断
審判請求時の補正により、本願発明は「第2操作演出」が「音量調整及び」「輝度調整以外であ」ることが限定されたものとなっており、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献1に基づいて、容易に発明できたものとはいえない。
したがって、原査定を維持することはできない。

第7 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願発明を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。


 
審決日 2022-04-05 
出願番号 P2019-185856
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A63F)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 ▲吉▼川 康史
特許庁審判官 鷲崎 亮
▲高▼橋 祐介
発明の名称 遊技機  
代理人 三上 祐子  
代理人 正木 裕士  
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