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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  E04H
審判 全部申し立て 2項進歩性  E04H
管理番号 1384162
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2022-05-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 2021-08-03 
確定日 2021-12-20 
異議申立件数
事件の表示 特許第6824695号発明「機械式駐車場」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6824695号の請求項1ないし4に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6824695号(以下「本件特許」という。)の請求項1ないし4に係る特許についての出願は、平成28年11月1日に特許出願され、令和3年1月15日に特許の設定登録がされ、令和3年2月3日に特許掲載公報が発行された。その後、その請求項1ないし4に係る特許に対し、令和3年8月3日に特許異議申立人川股くみ子(以下「申立人」という。)により特許異議の申立てがされたものである。

第2 本件発明
特許第6824695号の請求項1ないし4の特許に係る発明(以下、それぞれ「本件発明1」等といい、全体の発明を「本件発明」という。)は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。

「【請求項1】
乗降室に進入した車両を格納棚へ格納する機械式駐車場であって、
車両を乗降室へ進入させようとする利用者に対して管理番号を決定する管理装置を備え、
前記管理装置は、
前記車両が前記乗降室に進入した後、前記管理番号を記録したカードを発行し、
前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作を起動する前に、当該格納動作を起動しようとする者が所持するカードに記録された被記録管理番号を取得し、
前記被記録管理番号が前記管理番号と同一である場合、前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作の起動を許容するように制御し、前記被記録管理番号が前記管理番号と非同一である場合、格納動作の起動を回避するように制御することを特徴とする機械式駐車場。
【請求項2】
前記管理装置は、前記管理番号が決定されるまで、前記乗降室を閉じた状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車場。
【請求項3】
前記被記録管理番号が前記管理番号と非同一であるとき、前記乗降室を開いた状態に制御することを特徴とする請求項1または2に記載の機械式駐車場。
【請求項4】
乗降室に進入した車両を格納棚へ格納する機械式駐車場であって、
車両を乗降室へ進入させようとする利用者に対して管理番号を決定する管理装置を備え、
前記管理番号を決定した前記管理装置は、
前記乗降室に進入する前記車両の車高を検知して、
前記車両が前記乗降室に進入した後、前記管理番号と前記車高とを記録したカードを発行し、
前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作を起動する前に、当該格納動作を起動しようとする者が所持するカードに記録された被記録管理番号を取得し、
前記被記録管理番号が前記管理番号と同一である場合、前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作の起動を許容するように制御し、前記被記録管理番号が前記管理番号と非同一である場合、格納動作の起動を回避するように制御し、
前記カードによって駐車料金を管理することを特徴とする機械式駐車場。」

第3 特許異議申立理由の概要及び証拠
1 特許異議申立理由の概要
申立人は、特許異議申立書(以下「申立書」という。)において、概ね以下の申立て理由を主張するとともに、証拠方法として以下に示す各甲号証を提出している。
(1)進歩性(特許法第29条第2項
ア 本件発明1ないし3は、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証ないし甲第4号証などに記載された周知技術、及び、甲第5号証及び甲第6号証に記載されている技術常識に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消されるべきものである。
イ 本件発明4は、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証ないし甲第4号証などに記載された周知技術、甲第5号証及び甲第6号証に記載された技術常識、及び、甲第7号証ないし甲第9号証に記載された周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消されるべきものである。

(2)明確性要件(特許法第36条第6項第2号
請求項1−4に係る発明は、明らかに必要とされている発明特定事項が欠落しており、発明特定事項に技術的な不備があることは明らかであるから、不明確である。

(3)サポート要件(特許法第36条第6項第1号
請求項1−4に係る発明は、発明の詳細な説明において発明の課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えるものであるから、発明の詳細な説明に記載したものではない。

2 証拠
甲第1号証:特開平6−325295号公報
甲第2号証:特開平7−230561号公報
甲第3号証:特開平7−91093号公報
甲第4号証:「NHX平面往復方式立体駐車装置」、エヌエイチパーキン グシステムズ株式会社、2007年9月
甲第5号証:特開2012−26121号公報
甲第6号証:「機械式駐車装置の安全機能に関する認証基準」、公益社団 法人立体駐車場工業会、平成26年12月5日
甲第7号証:特開昭60−144888号公報
甲第8号証:特開2002−49949号公報
甲第9号証:特開平8−36694号公報

第4 各甲号証の記載
1 甲第1号証
(1)甲第1号証の記載
甲第1号証には、以下の事項が記載されている。(下線は決定で付した。以下同様。)
ア 「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式や循環移動式の立体駐車場において、係員も不要で自動化された入庫装置で、車をより安全に入庫するための入庫方法に関する。」

イ 「【0002】
【従来の技術】従来の自動化された入出庫設備では、たとえば図2に示すように、入出庫階1に、駐車階に昇降移動可能なエレベーター装置2の昇降台3と、この昇降台3の停止位置に対向して配置された入庫装置4と、入庫装置4の出入口に開閉自在に配置された入口ゲート5および出口ゲート6と、入口ゲート5の外側に入庫時間を記録した駐車カードCを発券する発券機7とを具備しものがある。この入出庫設備では、車を入口ゲート5の前に停車させて利用者が窓から発券機7の駐車カードCを取ると、入口ゲート5が開放され、利用者は車を発進させて入庫装置4のコンベヤ4a,4bの一定位置内に停止させ、エンジンを切って利用者が降車する。そして利用者は、全員が車から下り入出庫装置4のエリアから出たのを確認した後、入出庫装置5のエリアの外側近傍に配置された操作パネル8のスタートボタン8aを押すという手順で入庫が行われていた。」

ウ 「【0007】
【実施例】以下、本発明に係る立体駐車場の入庫装置の一実施例を図1に基づいて説明する。なお、従来と同一の部材は同一符号を付し、説明は省略する。
【0008】操作パネル8には駐車カード挿入口11と告知スピーカー12が設けられており、また駐車カード挿入口11の奥部には安全装置13をオン、オフするカード検出器13aが設けられており、スタートボタン8aはこの安全装置13を介して入庫コントローラー14に接続されている。また、告知スピーカー12は、入庫装置4への車の入庫を検知すると、車の入庫に関する注意事項や操作手順を説明するアナウンスを行うものである。
【0009】上記構成に於ける入庫動作手順を説明する。
(1)車を入口ゲート5の前に停車させて利用者が窓から発券機7の駐車カードCを取ると、この発券器7の駐車カードCの取出動作に連動して入口ゲート5の開閉装置5aが駆動され入口ゲート5が開放される。
(2)利用者は車を発進させて入庫装置4のコンベヤ装置4a,4b上の所定位置に停止させ、エンジンを切って利用者が降車する。
(3)利用者全員が車を下り入出庫装置4のエリアから出て利用者が操作パネル8の前に行くと、操作パネル8の告知スピーカー12からは、入庫装置に車が入庫したのを検知して、「車の安全を確認後、駐車カードCを駐車カード挿入口に入れ、スタートボタンを押して下さい。」などのアナウンスが繰り返し流される。これに従って、駐車カードCを駐車カード挿入口11に挿入すると、カード検出器13aが駐車カードCを検出し、この検出信号により安全装置13がオフ状態となる。
(4)スタートボタン8aを押すと、この信号が安全装置13を介して入庫コントローラー14に起動信号が入力され、入庫装置4のコンベヤ4a,4bが起動されて車が昇降台3に移送される。その後、昇降台3が所定の駐車階に昇降され、搬送台車などを介して駐車室に入庫される。
【0010】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、操作パネルのスタートボタン操作前に、駐車カードの挿入が必要となるので、利用者以外の第3者が誤ってスタートボタンを操作することがなくなり、安全性を向上することができる。また、スタートボタン操作前に別のカード挿入動作が入るので、安全の再確認を利用者に促すことができ、安全性をさらに向上することができる。」

エ 図面
(ア)図1



上記図1より、駐車カードCに「1993 4.25 PM15:30」の文字が記載されている点が看て取れる。
前記「1993 4.25 PM15:30」の文字が示すものは、段落【0002】を参酌すると、「入庫時間」であることが理解できるので、以下「入庫時間」という。

(イ)図2




なお、上記ウの段落【0007】に「本発明に係る立体駐車場の入庫装置の一実施例を図1に基づいて説明する。なお、従来と同一の部材は同一符号を付し、説明は省略する。」と記載されていることから、実施例においても、従来の技術を説示した段落【0002】に記載の構成(下線部)を有しているものと認められる。

(2)甲第1号証に記載された発明
上記(1)によれば、甲第1号証には、次の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されているものと認められる。
なお、甲第1号証には、「入出庫装置4」及び「入庫装置4」の記載があるが、「入出庫装置4」に統一して認定する。同様に「発券機7」及び「発券器7」の記載については、「発券機7」に統一して認定する。
(甲1発明)
「入庫装置を備えた、立体駐車場において、
入出庫階1に、駐車階に昇降移動可能なエレベーター装置2の昇降台3と、この昇降台3の停止位置に対向して配置された入出庫装置4と、入出庫装置4の出入口に開閉自在に配置された入口ゲート5および出口ゲート6と、入口ゲート5の外側に入庫時間を記録した駐車カードCを発券する発券機7とを具備しており、前記駐車カードには、入庫時間が記載されており、
入庫動作として、
車を入口ゲート5の前に停車させて利用者が窓から発券機7の駐車カードCを取ると、この発券機7の駐車カードCの取出動作に連動して入口ゲート5の開閉装置5aが駆動され入口ゲート5が開放され、
利用者は車を発進させて入出庫装置4のコンベヤ装置4a,4b上の所定位置に停止させ、エンジンを切って利用者が降車し、
利用者全員が車を下り入出庫装置4のエリアから出て利用者が操作パネル8の前に行くと、操作パネル8の告知スピーカー12からは、入庫装置に車が入庫したのを検知して、「車の安全を確認後、駐車カードCを駐車カード挿入口に入れ、スタートボタンを押して下さい。」などのアナウンスが繰り返し流され、これに従って、駐車カードCを駐車カード挿入口11に挿入すると、カード検出器13aが駐車カードCを検出し、この検出信号により安全装置13がオフ状態となり、
スタートボタン8aを押すと、この信号が安全装置13を介して入庫コントローラー14に起動信号が入力され、入出庫装置4のコンベヤ4a,4bが起動されて車が昇降台3に移送され、その後、昇降台3が所定の駐車階に昇降され、搬送台車などを介して駐車室に入庫される、
立体駐車場。」

2 甲第2号証
甲第2号証には、以下の事項が記載されている。
(1)「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駐車券紛失・破損対策装置に関し、特に機械式や自走式或いは両者を併用した駐車場等、入口ゲートのない駐車場に適用して有用なものである。」

(2)「【0006】
【発明が解決しようとする課題】これに対して機械式駐車場では、詳細を後述するように、上記のような入口ゲートがなく、車両をエレベータ内に搬入するため機械式駐車場入口に設けられたコンベア上に車両を停車した後、このコンベアの近傍に設置されている駐車券発行機から駐車券を引抜く。」

(3)「【0019】駐車券発行機11は、車両8の乗員または駐車場係員の操作に応じて駐車券9を発行し、この駐車券9が前記乗員または駐車場係員によって引抜かれると、駐車券9に係る駐車券情報24、即ち駐車券9の発券日時及び駐車券番号と駐車券発行機11の駐車券発行機番号とをデータ管理部5aに出力する。」

3 甲第3号証
甲第3号証には、以下の事項が記載されている。
「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体駐車装置に関する。特に、利用者が駐車券を紛失した場合でも、その利用者の車を円滑に出庫することができるようにした立体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、立体駐車場装置は、車を入庫すると、駐車券が自動発行されるようになっている。」

4 甲第4号証
甲第4号証には、以下の事項が記載されている。



(第13頁「お客様に最適な各種運転方式をご用意」の欄)

5 甲第5号証
甲第5号証には、以下の事項が記載されている。
(1)「【0001】
本発明は、機械式立体駐車場に係り、特に車両の入庫時および出庫時に、該車両のユーザー(ドライバー)自身が入出庫扉を開閉操作するように構成された機械式立体駐車場の制御方法およびこの制御方法により制御される機械式立体駐車場に関するものである。」

(2)「【0022】
以上のように、本発明に係る機械式立体駐車場の制御方法およびこの制御方法により制御される機械式立体駐車場によれば、車庫装置内に人が取り残された状態で入出庫扉が閉じられてしまうことを防止して安全に運行することができる。」

(3)「【0032】
この第1の認証操作は、ユーザーが自分専用の暗証番号をテンキー操作部33に入力するか、自分専用に貸与された暗証記号媒体を操作盤12に認識させることによって行われる。この機械式立体駐車場1では、例えば図示しないICカードが暗証記号媒体として用いられており、ユーザーはICカードを操作盤12のICカードリーダー34にタッチして認識させる。」

(4)「【0049】
次に、制御はステップS7に移行し、ユーザーによる第2の認証操作が実行されたか否かが判定される。このステップS7の判定結果がYESの場合、即ちユーザーにより第2の認証操作がなされている場合はステップS8に移行し、ユーザーの第2の認証操作に基づいて該ユーザーの認証を再度行う第2の認証処理が実行される。この第2の認証処理では、ユーザーの暗証番号やICカードの情報が再度記憶される。続いてステップS9に移行し、第1の認証処理における認証情報と第2の認証処理における認証情報とが一致しているか否かを照合する照合処理が認証照合部21において実行される。この照合処理では、第1の認証操作と第2の認証操作とで、ユーザーの暗証番号またはICカードの情報が一致しているか否かが判定される。
【0050】
ステップS9の判定結果がYESの場合、即ち第1の認証操作を行ったユーザーの認証情報と第2の認証操作を行ったユーザーの認証情報とが一致した場合には、ステップS11に移行して安全確認報知処理が実行され、表示画面31と音声スピーカ32によってユーザーに車庫装置4内の安全確認を行うよう報知がなされ、さらに閉扉ボタン36を押して入出庫扉11を閉じるように指示がなされる。ユーザーは安全確認を行って閉扉ボタン36を押すため、ステップS12に移行して閉扉処理が実行され、入出庫扉開閉機構22によって入出庫扉11が閉じられ、制御は最初に戻る。
【0051】
また、ステップS9の判定結果がNOの場合、即ち第1の認証操作を行ったユーザーの認証情報と第2の認証操作を行ったユーザーの認証情報とが一致しない場合には、ステップS10に移行してエラー表示処理がなされ、表示画面31と音声スピーカ32によりエラー表示がなされる。その後、ステップS7以降の制御が反復される。」

(5)「【0055】
このため、第1の認証操作を行って認証されたユーザーが、第2の認証操作を行うことによって再度認証され、その両方の認証情報が一致した場合にのみ入出庫扉11が閉じられる。したがって、第1の認証操作を行ったユーザーが、入出庫操作を終えて車庫装置4外に退避し、第2の認証操作を行うまでは入出庫扉11が閉じられることがない。よって、車庫装置4内にユーザーが取り残された状態で入出庫扉が閉じられてしまうことを防止することができる。」

6 甲第6号証
甲第6号証には、以下の事項が記載されている。
「a)同一利用者の要求動作であることを確実にするため,通常使用での制御装置は,次の要件をすべて満たさなければならない。
1)駐車設備の起動前に,利用者,自動車又は搬器の認証登録を取扱者がしなければならない。
2)自動車を入出庫した後に中断している動作を継続するには,利用者,自動車又は搬器の認証を取扱者が行い,入出庫前の認証登録と一致しなければ,駐車設備は起動できない。
3)認証の不一致を解除した駐車設備の起動は,許可された人以外はできない。」(第15頁「8.4.2 操作認証」の項)

7 甲第7号証
甲第7号証には、以下の事項が記載されている。
(1)「(a)技術分野
この発明は駐車場の入口に駐車券発行機が配置され、駐車場の出口に駐車料金計算機が配置される駐車場管理システムに関する。」(第1頁右欄第2−5行)

(2)「・・・5は車両識別器である大型車両検知器であり、車高によって大型車か普通車かを識別する。・・・」(第2頁右上欄第13−15行)

(3)「第2図は上記駐車券発行機1のブロック図である。図において,CPU1aには駐車券の磁気記録面に対して入庫時刻等のデータを書き込むデータ書き込み器1b,駐車券をデータ書き込み器1bまで搬送し、さらにその駐車券を受け皿まで搬送する搬送部lc,時計1d,駐車券表面に大型コード等を印字するプリンタ1e,駐車券を発行するための機械的部分である券発行機構1f,およびメモリ1gが接続されている。また、CPU1aにはカーゲート2,車両検知器3,4および大型車両検知器5が接続されている。
第3図は駐車場計算機6のブロック図である。CPU6aには係員によって入力された駐車券の券面データを読み取る券面データ読み取り部6b,出庫時刻等を知るのに利用される時計6c,係員および利用客に対して駐車料金を表示するための表示器6dおよびメモリ6eが接続されている。
第4図は上記メモリ6eのRAMの部分の要部構成図である。入庫時刻記録エリアAには、券面データ読み取り部6bによって読み取った入庫時刻が記録される。出庫時刻記録エリアBには、駐車料金計算機6に駐車券が挿入されたときの時刻が記録される。駐車時間記録エリアCには、上記出庫時刻から入庫時刻を引いた値が記録される。普通車単位料金記録エリアDには普通車の1時間当りの駐車料金が記憶される。大型車単位料金記憶エリアEには、大型車の1時間当りの駐車料金が記憶される。また、駐車料金記憶エリアFには駐車時間に普通車単位料金または大型車単位料金を乗じた値が記憶される。単位料金の選択は、駐車券の券面データに基づいて行われる。すなわち、券面データに普通車コードが含まれていれば、普通車単位料金が選ばれ、大型車コードが含まれていれば大型車単位料金が選ばれることになる。以上のメモリ構成でエリアD,Eが車両別単位料金記憶手段を構成する。」(第2頁左下欄第2行−右下欄第18行)

(4)「第5図は駐車券発行機1の動作を示すフローチャートである。
まずステップn1(以下ステップniを単にniという。)にて車両検知器3がオンしているかどうかを判定する。車両が車両検知器3の位置にくるとn1→n2と進み、駐車券を発行する。さらにその駐車券に入庫時刻をプリンタ1eによって印字する。続いて大型車両検知器5が、入庫した車両が大型車であることを検知するとn5で大型車コードをプリンタ1eによって印字し、且つn6で入庫時刻,大型車コードのデータを磁気記録面にデータ書き込み器1bによって書き込む。大型車両検知器5がオフ状態のままであれば、入庫車両が普通車であるとみなしてn7でプリンタ1eによって普通車コードを印字し、さらにn8でデータ書き込み器1bによって入庫時刻,普通車コードのデータを磁気記録面に書き込む。続いて搬送部1cによって駐車券を駐車券受け取り部まで搬送し(n9)、発行が完了すると(n10)利用客によって駐車券か抜き取られたかどうかを判定し(n11)、抜き取られたのを確認するとカーゲート2を開く(n12)。さらに車両検知器4がオンすれば(n13)カーゲート2を閉じて(n14)終了する。」(第3頁左上欄第1行−右上欄第4行)

8 甲第8号証
甲第8号証には、以下の事項が記載されている。
(1)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多区間有料道路における料金収受処理を行なう有料道路の料金収受システム及び磁気通行券に関する。」

(2)「【0018】第6の発明に係る磁気通行券は、磁気カードの長手方向に設けられた正規トラック及びこの正規トラックの片側に隣接して設けられた複数の副トラックを備え、上記正規トラックに料金計算用データ及び不正防止用データを正規データとして記録し、上記副トラックに料金計算に最低限必用な必要なデータを副データとして記録することを特徴とする。
・・・
【0022】第10の発明は、上記第6、第7又は第8に係る磁気通行券において、上記副データは、道路番号と入口インターチェンジ番号及び車種からなることを特徴とする。」

(3)「【0038】なお、上記実施形態では、通行券20の副データ24として、道路番号、車種、入口IC番号を記録する場合について示したが、車種については収受員が目視により判断して手入力することができるので、必ずしも必要とするものではない。しかし、収受員が目視により車種を判断して手入力すると時間が掛かるので、通行券20には道路番号及び入口IC番号と共に車種についても予め入口料金所で記録しておくことが、処理効率を向上する上で望ましい。」

9 甲第9号証
甲第9号証には、以下の事項が記載されている。
(1)「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面駐車場、自走式または機械式立体駐車場において、効率良く駐車室を利用することのできる駐車場入庫案内システムに関する。」

(2)「【0009】図2において、本発明の入庫案内システムの一例を説明すると、入場ゲート3の直前で停止した車両を車両検知器2が検知すると、該車両の車体寸法、色、ナンバープレート等の車種を特定できる車体情報を測定し、車種判別装置11において車種を特定し(例えば、小型車、普通車の区別)、車種特定信号をホストコンピュータ10に入力する。各駐車装置6A〜6Dからそれぞれの駐車スペースの使用状況が駐車先情報信号としてホストコンピュータ10に入力される。
【0010】ホストコンピュータ10において、車種判別装置11からの車種特定信号と、各駐車装置6A〜6Dからの駐車先情報信号とに基づいて、車体寸法等と駐車室の空き具合から入庫する車両が入庫可能な車両であることを確認し、駐車装置の利用効率が最も高い駐車先を選択(例えば、入庫時間が近い車両を散在させる等)し、駐車券発行機5に駐車券発行信号を出力して駐車券(入庫時刻、駐車先等を印字する)を発行させるとともに、入庫表示案内装置4に駐車先決定信号を出力して入庫表示案内装置4に車種、駐車装置並びに方向指示(例えば、駐車装置及び駐車先に向かう方向の矢印等)等を示す入庫先案内表示を表示させる。」

第5 当審の判断
進歩性について(特許法29条2項
(1)本件発明1について
ア 対比
本件発明1と甲1発明とを対比する。
(ア)甲1発明の「立体駐車場」は、本件発明1の「機械式駐車場」に相当する。
甲1発明の「入出庫装置4」の中、及び「入出庫装置4のエリア」は、「利用者が降車」する場所であり、また、「出口ゲート6」から車を出す場合には、乗車する部位になることは明らかである。
そうすると、甲1発明の「入出庫装置4」は、本件発明1の「乗降室」に相当する。

甲1発明の「利用者」が「発進させて入出庫装置4のコンベヤ装置4a,4b上の所定位置に停止させ」た「車」は、本件発明1の「進入した車両」に相当する。
甲1発明の「駐車階」の「駐車室」は、本件発明1の「格納棚」に相当する。そうすると、甲1発明において、「コンベヤ装置4a,4b」及び「昇降台3」が「所定の駐車階」の「駐車室」に、「車」を「入庫」させることは、本件発明1において、「車両を格納棚へ格納する」ことに相当する。

(イ)甲1発明の「入庫コントローラー」は、本件発明1の「管理装置」に相当する。

そうすると、本件発明1と甲1発明との一致点および相違点は、以下のとおりである。

<一致点>
乗降室に進入した車両を格納棚へ格納する機械式駐車場であって、
管理装置を備えた、
機械式駐車場。

<相違点1>
本件発明1では、「管理装置」は、「車両を乗降室へ進入させようとする利用者に対して管理番号を決定」し、「前記車両が前記乗降室に進入した後、前記管理番号を記録したカードを発行し、前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作を起動する前に、当該格納動作を起動しようとする者が所持するカードに記録された被記録管理番号を取得し、前記被記録管理番号が前記管理番号と同一である場合、前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作の起動を許容するように制御し、前記被記録管理番号が前記管理番号と非同一である場合、格納動作の起動を回避するように制御する」のに対して、
甲1発明では、「入口ゲート5の前で」「発券」される「駐車カードC」に「入庫時間」が記載されており、「利用者」が、「駐車カードCを駐車カード挿入口11に挿入」し「操作パネル8」の「スタートボタン8a」を押すと、「入庫コントローラー14」は、「安全装置13を介してに起動信号が入力」され、「入出庫装置4のコンベヤ4a,4bが起動されて車が昇降台3に移送され、その後、昇降台3が所定の駐車階に昇降され、搬送台車などを介して駐車室に入庫される」点。

イ 判断
相違点1に係る本件発明1の構成は、車両を乗降室へ進入させようとする利用者に対して管理番号を決定し、この管理番号を記録したカードの発行が、車両が乗降室に進入した後に行われたうえで、車両の格納動作の起動の許否が、格納動作を起動しようとする者が所持するカードに記録された管理番号(=被記録管理番号)が、前記管理番号と同一であるか否かを判定することで制御される構成(以下、「車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成」という。)を実質的に備えるものと認められる。
以下では、上記相違点1に係る本件発明1の構成が実質的に備える、車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成について判断する。
甲1発明においては、「駐車カードC」は、「入口ゲート5の前」で「発券」されるものであり、その「駐車ゲートC」に記録されているのは「入庫時間」であるところ、甲第1号証には、「入庫時間を記録」した「駐車カードC」の「発券」を、車両が「入出庫装置4の出入口」から進入した後に変更すること、及び、「駐車カードC」に記録された「入庫時間」を、格納動作の起動の許否の判定に用いる管理番号に変更することは、記載も示唆もされていない。
甲第2号証ないし甲第6号証には、上記第4の2ないし6に摘記した事項が記載されているが、いずれも、甲1発明における「駐車カードC」に記録された「入庫時間」、「駐車カードC」の発行タイミング、及び、「駐車カードC」に記録された情報を用いた制御の内容を全て変更して、本件発明1が有する、車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成とすることは、記載も示唆もされていない。
なお、甲第7号証ないし甲第9号証には、上記第4の7ないし9に摘記した事項が記載されているが、いずれにも、甲1発明における「駐車カードC」に記録された「入庫時間」、「駐車カードC」の発行タイミング、及び、「駐車カードC」に記録された情報を用いた制御の内容を全て変更して、本件発明1が有する、車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成とすることは、記載も示唆もされていない。
したがって、甲第1号証ないし甲第9号証に記載されている事項を考慮しても、甲1発明において、本件発明1が有する、車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成を採用することは、たとえ当業者であっても、容易であったということはできず、上記相違点1に係る本件発明1の構成は、当業者が容易に想到できたものではない。

ウ 小括
したがって、本件発明1は、甲1発明、甲第2号証ないし甲第9号証に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(2)本件発明2及び3について
本件発明2及び3は、本件発明1の発明特定事項をすべて含み、さらに他の発明特定事項を追加して限定したものであるから、上記(1)と同様の理由により、甲1発明、甲第2号証ないし甲第9号証に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(3)本件発明4について
本件発明4は、本件発明1が有する、車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成を備えるとともに、「管理装置」が「乗降室に進入する前記車両の車高を検知」する構成、「管理番号」のほかに「前記車高」が「カード」に「記録」される構成、及び、「前記カードによって駐車料金を管理する」構成を、備えるものである。
上記(1)アにおける本件発明1と甲1発明との対比をふまえて、本件発明4と甲1発明とを対比すると、本件発明4は、本件発明1と同様に、車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成を有するのに対し、甲1発明は、上記構成を有さない点で、両者は少なくとも相違する。
そして、本件発明4が有する車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する構成は、上記(1)イで示したとおり、甲第2号証ないし甲第9号証の記載を考慮しても、当業者が容易に想到できたものではないから、本件発明4が有するその余の構成について検討するまでもなく、本件発明4は、甲1発明、及び甲第2号証ないし甲第9号証に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(5)申立人の主張
申立人は、甲1発明において、駐車券には発券時刻が情報として記載されており、この発券時刻は本件発明の「管理番号」に相当する。仮に発券時刻が管理番号に相当しないとしても、駐車券に駐車番号等の管理番号を記載することは、例えば、甲第2号証、甲第7号証ないし甲第9号証に記載されているように周知の技術であり、車両を乗降エリアに進入させた後に、駐車カードを発券する点は、甲第2号証ないし甲第4号証に記載されているとおり周知技術であり、車両の出入庫において、一連の操作を同一人物に行わせることにより、利用者以外の者が誤って入出庫扉やパレット等の機械装置を起動させてしまうことを回避し、機械式駐車装置の安全性を高めるようにすることは、甲第5号証及び甲第6号証に記載されているとおり当該機械式駐車装置の技術分野における技術常識であって、本件発明1は、甲1発明及び周知技術並びに技術常識に基いて当業者が容易になし得た発明である旨、主張する。(申立書第13頁第23−26行、第14頁第23−24行、第14頁第28行−第15頁第13行)

しかしながら、甲1発明において「駐車カードC」に記載されているのは、「入庫時間」であり、「入庫コントローラー14」が、前記「入庫時間」を用いて「車が昇降台3に移送」されるか否かを制御するものでもないから、甲1発明における「入庫時間」が、本件発明1において、車両の乗降室進入後に発行したカードの管理番号の同一性を判定することで、格納動作の起動の許否を制御する、「管理番号」に相当するものではない。
甲第2号証ないし甲第9号証についても、格納動作の起動の許否を制御するために同一性を判定する管理番号を記録したカードを、車両の乗降室進入後に発行することを記載あるいは示唆するものではないから、甲1発明において、上記相違点1に係る本件発明1の構成とすることは、甲第2号証ないし甲第9号証の記載を考慮しても、上記(1)イに判断したとおり判断されるべきである。
そして、これに反する請求人の主張は、採用することができない。

(6)まとめ
以上のとおりであるから、本件発明1ないし4は、甲1発明及び甲第2号証ないし甲第9号証に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

2 記載要件について
申立人は、記載要件について以下(1)及び(2)のとおり主張する。
(1)明確性要件について(特許法第36条第6項第2号
ア 請求項1には、時間貸し利用者とそれ以外の利用者(例えば、定期利用者)との区別が記載されておらず、定期利用者に対しても管理番号の決定やカードの発行が行われることも含んでいる。このように、請求項1に係る発明は、明らかに必要とされている発明特定事項が欠落しており、発明特定事項に技術的な不備があることは明らかであるから、請求項1に記載された発明は不明確である。また、請求項4にも同様の記載があるから、請求項1に記載された発明と同様に不明確である。
イ 請求項2において、「前記乗降室を閉じた状態に制御する」との記載の意味が不明である。
ウ 請求項3において、「前記乗降室を開いた状態に制御する」との記載の意味が不明である。
よって、請求項1ないし4に係る発明は不明確である。
(申立書第17第11行−第18頁第23行、第18頁第27−28行、第18頁第29行−第19頁第4行、第19第5−12行)

(2)サポート要件について(特許法第36条第6項第1号
請求項1に係る発明は、発明の詳細な説明において、発明の課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えるものであるから、発明の詳細な説明に記載したものではなく、また、請求項4にも同様の記載があるから、請求項4に記載された発明は、発明の詳細な説明に記載したものではない。(申立書第18第24−26、27−28行)

(3)検討
ア 上記(1)ア及び(2)について
請求項1の「利用者」の記載は、通常の意味に解せば駐車場を利用する者であると理解することができることから、その記載自体は明確である。
申立人は、時間貸し利用者とそれ以外の利用者(例えば、定期利用者)との区別が記載されておらず、定期利用者に対しても管理番号の決定やカードの発行が行われることも含んでいて、明らかに必要とされている発明特定事項が欠落しているから、本件発明1は不明確と主張するが、「利用者」という記載は上記のとおり理解することができるから、請求項1において「利用者」を、「時間貸し利用者」と「定期利用者」に、より詳しく区別して記載していないからといって、請求項1の上記の記載が不明確となるものではない。
また、本件発明1は、「車両を乗降室へ進入させようとする利用者に対して管理番号を決定する管理装置」を備え、「前記管理装置は、前記車両が前記乗降室に進入した後、前記管理番号を記録したカードを発行し、前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作を起動する前に、当該格納動作を起動しようとする者が所持するカードに記録された被記録管理番号を取得し、前記被記録管理番号が前記管理番号と同一である場合、前記乗降室に進入した前記車両を前記格納棚へ格納する格納動作の起動を許容するように制御し、前記被記録管理番号が前記管理番号と非同一である場合、格納動作の起動を回避するように制御する」という構成を有しており、前記構成を備えることで、「時間貸し利用者」であるか「定期利用者」であるかにかかわらず、本件発明1の「車両を乗降室に進入させた利用者以外の者が誤って格納開始の操作」をしてしまうという課題(【0005】【0006】)を解決することができるといえる。
よって、請求項1に記載された発明は、発明の詳細な説明に記載されたものである。

請求項4も同様の記載を有しているところ、同様に、請求項4の記載は明確であり、請求項4に記載された発明は、発明の詳細な説明に記載されたものである。

イ 上記(1)イについて
請求項2の「前記乗降室を閉じた状態に制御する」ことについて、本件明細書の段落【0039】には、「実施の形態の管理装置22は、管理番号N1が決定され、または管理番号N2が取得されるまで、乗降室12を閉じた状態に制御する。これらの管理番号が確定する前の車両20の進入を抑止する趣旨である。」との記載がある。前記記載を参酌すれば、「乗降室を閉じた状態に制御する」とは、「管理番号が確定する前」は、「乗降室」を「車両の進入を抑止」できる状態にしておくことと理解できる。なお、請求項2では、「車両の進入を抑止」できる状態とするための手段として「乗降室扉」を特定していないから、「乗降室扉」に限定するものではないと解される。よって、請求項2の上記記載は明確である。


ウ 上記(1)ウについて
請求項3の「前記乗降室を開いた状態に制御する」ことについて、本件明細書の段落【0048】には、「管理装置22は、管理カードC1に記録された管理番号である被記録管理番号N1aが管理番号N1と非同一であるとき、乗降室12を開いた状態に制御する。この構成によれば、正当な管理カードC1を所持しない者が誤って乗降室12を閉じて退出前の利用者を閉じ込める可能性を小さくすることができる。」との記載がある。前記記載を参酌すれば、「乗降室を開いた状態」とは、「退出前の利用者を閉じ込める可能性を小さくすることができる」状態(例えば、利用者の退出が可能となるように乗降室とその外部とが通じている状態)のことであり、「乗降室を開いた状態に制御する」とは、「被記録管理番号N1aが管理番号N1と非同一」である場合は、前記状態を維持することと理解できる。よって、請求項3の上記記載は明確である。

エ 小括
以上のとおりであるから、請求項1ないし4の記載は明確であり、また、請求項1ないし請求項4に記載された発明は、発明の詳細な説明に記載されたものである。

第6 むすび
したがって、特許異議申立ての理由及び証拠によっては請求項1ないし4に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1ないし4に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。

 
異議決定日 2021-12-09 
出願番号 P2016-214189
審決分類 P 1 651・ 537- Y (E04H)
P 1 651・ 121- Y (E04H)
最終処分 07   維持
特許庁審判長 森次 顕
特許庁審判官 有家 秀郎
西田 秀彦
登録日 2021-01-15 
登録番号 6824695
権利者 住友重機械搬送システム株式会社
発明の名称 機械式駐車場  
代理人 森下 賢樹  
代理人 富所 輝観夫  

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