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審決分類 |
審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する F21V 審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する F21V 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する F21V 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する F21V 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する F21V |
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管理番号 | 1385100 |
総通号数 | 6 |
発行国 | JP |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2022-06-24 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2021-10-15 |
確定日 | 2022-03-17 |
訂正明細書 | true |
事件の表示 | 特許第5584841号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第5584841号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項[1、3、6〜8]について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件特許第5584841号の請求項1〜8に係る特許(以下「本件特許」という。)についての出願は、平成25年2月12日を出願日とする特願2013−24492号の出願の一部を、平成26年4月3日に新たな特許出願としたものであって、平成26年7月25日にその特許権の設定登録がされ、令和3年10月15日付けで訂正審判(以下「本件訂正審判」という。)の請求がされ、令和4年1月28日に刊行物等提出書(3件)が提出されたものである。 第2 請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第5584841号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1、3、6〜8について訂正することを認める、との審決を求めるものである。 第3 本件訂正の内容 請求人が求めている訂正(以下「本件訂正」という。)の内容は、以下のとおりである(審決注:下線は訂正箇所を示したものであり、請求人が訂正特許請求の範囲において示したとおりである。)。 1 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項1に「前記基台の載置面上に載置された基板」と記載されているのを、「前記基台の載置面上に載置された長尺状の基板」に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項3、6〜8も同様に訂正する)。 2 訂正事項2 特許請求の範囲の請求項1に「前記押さえ部材は、前記透光性カバーとは分離されており、前記発光素子からの光を遮光しないように前記基板を跨ぐように前記基台の上に配置され、」と記載されているのを、「前記押さえ部材は、前記透光性カバーとは分離されており、前記基板の長手方向における前記発光素子の配光特性の劣化を抑制し且つ前記発光素子からの光を遮光しないように前記基板を跨ぐように前記基台の上に配置され、」に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項3、6〜8も同様に訂正する)。 第4 当審の判断 1 訂正の目的の適否について (1)訂正事項1について 訂正事項1は、本件訂正前の請求項1で「基板」が特定されているところ、該「基板」に関し、「長尺状」と特定し、「基板」の構成をさらに限定するものである。 したがって、訂正事項1による訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 (2)訂正事項2について 訂正事項2は、本件訂正前の請求項1で「押さえ部材」が特定されているところ、該「押さえ部材」に関し、「前記基板の長手方向における前記発光素子の配光特性の劣化を抑制し」と特定し、「押さえ部材」の構成をさらに限定するものである。 したがって、訂正事項2による訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 2 新規事項の追加の有無について (1)訂正事項1について 願書に添付した明細書の段落【0032】の「基板11は、長尺状の基板である。」(下線は当審が付与。以下同様。)との記載から、訂正後の「前記基台の載置面上に載置された長尺状の基板」との事項は、本件特許の願書に添付した明細書に記載されていると認められる。 したがって、訂正事項1による訂正は、本件特許の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 (2)訂正事項2について 願書に添付した明細書の段落【0087】の「基板押さえ部51には角が存在しないことが好ましく、基板押さえ部51の表面は、傾斜面や曲面とすることが好ましい。これにより、LED素子12間に基板押さえ部51が存在しても光の乱反射等を抑制することができるので、配光特性の劣化を抑制することができる。」との記載から、基板押さえ部51を構成要素とする押さえ部材50はLED素子12の配光特性の劣化を抑制するものであるところ、「LED素子12間に基板押さえ部51が存在して」いるとの記載及び【図5】、【図6】等に示されたLED素子12と基板押さえ部51の配置関係から、基板11の長手方向における発光素子12の配光特性の劣化を抑制するものと理解できる。 したがって、訂正後の「前記押さえ部材は、・・・、前記基板の長手方向における前記発光素子の配光特性の劣化を抑制し」との事項は、本件特許の願書に添付した明細書又は図面に記載されていると認められる。 よって、訂正事項2による訂正は、本件特許の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 【図5】 ![]() 【図6】 ![]() 3 特許請求の範囲の実質上の拡張・変更の存否について (1)訂正事項1について 訂正事項1による訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり(上記「1 (1)」)、かつ、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (2)訂正事項2について 訂正事項2による訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり(上記「1 (2)」)、かつ、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 4 独立特許要件について 上記訂正事項1、2による請求項1、3、6〜8についての訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるところ、本件訂正後における特許請求の範囲の請求項1、3、6〜8に記載されている事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由は見いだせないから、上記訂正事項1、2による訂正は特許法第126条第7項の規定に適合する。 第5 むすび 以上のとおりであるから、本件審判の請求による訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 透光性カバーと、 前記透光性カバーに覆われた基台と、 前記基台の載置面上に載置された長尺状の基板と、 前記基板の上に配置された発光素子と、 前記基板を押さえるための複数の押さえ部材とを備え、 前記押さえ部材は、前記透光性カバーとは分離されており、前記基板の長手方向における前記発光素子の配光特性の劣化を抑制し且つ前記発光素子からの光を遮光しないように前記基板を跨ぐように前記基台の上に配置され、 前記基台は、前記基板及び前記押さえ部材の水平方向の動きを規制する側壁部と、前記基板及び前記押さえ部材の垂直方向の動きを規制する突出部とを有する 照明用光源。 【請求項2】 透光性カバーと、 前記透光性カバーに覆われた基台と、 前記基台の載置面上に載置された基板と、 前記基板の上に配置された発光素子と、 前記基板を押さえるための複数の押さえ部材とを備え、 前記押さえ部材は、前記透光性カバーとは分離されており、前記発光素子からの光を遮光しないように前記基板を跨ぐように前記基台の上に配置され、 前記基台は、前記載置面の主面垂直方向に立設された側壁部と、前記載置面の主面水平方向に前記側壁部から突出する突出部とを有し、 前記押さえ部材は、前記側壁部と前記突出部とによって動きが規制されている 照明用光源。 【請求項3】 前記発光素子は複数配置されており、 前記複数の押さえ部材の各々は、隣り合う前記発光素子の間に配置されている 請求項1又は2に記載の照明用光源。 【請求項4】 透光性カバーと、 前記透光性カバーに覆われた基台と、 前記基台の載置面上に載置された基板と、 前記基板の上に配置された発光素子と、 前記基板を押さえるための押さえ部材とを備え、 前記押さえ部材は、前記基板を跨ぐように前記基台の上に配置され、 前記基台は、前記基板及び前記押さえ部材の水平方向の動きを規制する側壁部と、前記基板及び前記押さえ部材の垂直方向の動きを規制する突出部とを有し、 前記押さえ部材は、前記基板を押さえる部分である基板押さえ部と、前記基板押さえ部の両端部に当該基板押さえ部と段差を有するように設けられた固定部とを有し、 前記固定部の端部は、前記側壁部と前記突出部とによって構成された溝部に収納されている 照明用光源。 【請求項5】 透光性カバーと、 前記透光性カバーに覆われた基台と、 前記基台の載置面上に載置された基板と、 前記基板の上に配置された発光素子と、 前記基板を押さえるための押さえ部材とを備え、 前記押さえ部材は、前記基板を跨ぐように前記基台の上に配置され、 前記基台は、前記載置面の主面垂直方向に立設された側壁部と、前記載置面の主面水平方向に前記側壁部から突出する突出部とを有し、 前記押さえ部材は、前記基板を押さえる部分である基板押さえ部と、前記基板押さえ部の両端部に当該基板押さえ部と段差を有するように設けられた固定部とを有し、 前記押さえ部材は、前記側壁部と前記突出部とによって構成された溝部に前記固定部の端部が収納されることによって動きが規制されている 照明用光源。 【請求項6】 前記基板の上に白色絶縁部材が配置されている 請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明用光源。 【請求項7】 前記押さえ部材の一部は、前記基板と前記基台の前記側壁部との間に位置する 請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明用光源。 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明用光源を備える 照明装置。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照 |
審理終結日 | 2022-02-17 |
結審通知日 | 2022-02-22 |
審決日 | 2022-03-08 |
出願番号 | P2014-077133 |
審決分類 |
P
1
41・
855-
Y
(F21V)
P 1 41・ 851- Y (F21V) P 1 41・ 854- Y (F21V) P 1 41・ 841- Y (F21V) P 1 41・ 856- Y (F21V) |
最終処分 | 01 成立 |
特許庁審判長 |
藤井 昇 |
特許庁審判官 |
島田 信一 畔津 圭介 |
登録日 | 2014-07-25 |
登録番号 | 5584841 |
発明の名称 | 照明用光源及び照明装置 |
代理人 | 道坂 伸一 |
代理人 | 道坂 伸一 |
代理人 | 新居 広守 |
代理人 | 寺谷 英作 |
代理人 | 寺谷 英作 |
代理人 | 新居 広守 |