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審決分類 審判 全部申し立て 1項2号公然実施  B21D
審判 全部申し立て 2項進歩性  B21D
管理番号 1385224
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2022-06-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2022-02-07 
確定日 2022-06-07 
異議申立件数
事件の表示 特許第6929363号発明「釘打機構、釘打装置及び釘打方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6929363号の請求項1−20に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6929363号(以下、「本件特許」という。)の請求項1ないし20に係る特許についての出願は、2019年(平成31年)3月29日を国際出願日として出願され、令和3年8月12日にその特許権の設定登録がされ、同年9月1日に特許掲載公報が発行された。その後、その特許に対し、令和4年2月7日に特許異議申立人ジェーシーシーエンジニアリング株式会社(以下「申立人」という場合がある。)は、特許異議の申立てを行い、特許掲載公報の発行の日から6月以内の同年2月28日に手続補正書を提出した。


第2 本件発明
本件特許の請求項1−20の特許に係る発明(以下、それぞれを「本件特許発明1」などという。また、合わせて「本件特許発明」という。)は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1−20に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。

「【請求項1】
ラックと、
前記ラックに摺接され、かつ前記ラックに対して第1の方向に沿って往復可能に移動する台座と、
前記台座に接続され、ベース金型、予備打抜き金型、針打ち金型及び花弁加圧金型を含み、前記ベース金型が箔ストリップを支持し、前記予備打抜き金型、前記針打ち金型及び前記花弁加圧金型がともに前記台座に対して第2の方向に沿って往復可能に移動可能であり、前記第2の方向が前記第1の方向に対して垂直になる金型アセンブリと、
前記ラック上に設けられ、前記台座を駆動して第1のステーションから前記第1の方向に沿って順次に第2のステーション及び第3のステーションへ移動させるとともに、前記台座を駆動して前記第3のステーションから前記第1のステーションへ復帰させる駆動アセンブリとを含み、
前記駆動アセンブリは、前記台座が前記第1のステーションに位置する場合に前記予備打抜き金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、前記予備打抜き金型によって前記箔ストリップ上に第1の釘打孔を打抜き、前記駆動アセンブリは、前記台座が前記第2のステーションに位置する場合に前記針打ち金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、前記針打ち金型によってガイドピン上に前記第1の釘打孔に連通する第2の釘打孔を打抜き、さらに、前記駆動アセンブリは、前記台座が前記第3のステーションに位置する場合に前記花弁加圧金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、前記花弁加圧金型によって前記ガイドピン及び前記箔ストリップを前記ベース金型上に締め付けることを特徴とする釘打機構。
【請求項2】
前記駆動アセンブリは、駆動部、第1の伝動軸、カム及び揺動アームを含み、前記駆動部、前記第1の伝動軸及び前記揺動アームがともに前記ラックに接続され、前記カムが前記第1の伝動軸上に嵌設され、前記駆動部が前記第1の伝動軸及び前記カムを介して前記揺動アームを揺動可能に駆動し、前記揺動アームは、前記台座が前記第1のステーションに位置する場合に前記予備打抜き金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、且つ前記台座が前記第2のステーションに位置する場合に前記針打ち金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、前記台座が前記第3のステーションに位置する場合に前記花弁加圧金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動することを特徴とする請求項1に記載の釘打機構。
【請求項3】
前記カムは第1のカム及び第2のカムを含み、前記第1のカム及び前記第2のカムがともに前記第1の伝動軸に嵌設され、
前記揺動アームは第1の揺動アーム及び第2の揺動アームを含み、前記第1のカムが前記第1の揺動アームを揺動可能に駆動し、前記第1の揺動アームは、前記台座が前記第1のステーションに位置する場合に前記予備打抜き金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、前記第2のカムが前記第2の揺動アームを揺動可能に駆動し、前記第2の揺動アームは、前記台座が前記第2のステーションに位置する場合に前記針打ち金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、かつ前記台座が前記第3のステーションに位置する場合に前記花弁加圧金型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動することを特徴とする請求項2に記載の釘打機構。
【請求項4】
前記駆動アセンブリは第2の伝動軸及び円柱カムを含み、前記第2の伝動軸が前記第1の伝動軸に伝動可能に接続され、前記円柱カムが前記第2の伝動軸に嵌設され、前記円柱カムが曲線溝を有し、前記台座が筒体を有し、前記筒体が前記曲線溝内に位置し、前記駆動部が前記第1の伝動軸及び前記第2の伝動軸を回転可能に駆動し、前記台座が前記円柱カムに追従して前記第2の伝動軸を回転する場合に前記第1の方向に沿って往復移動することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の釘打機構。
【請求項5】
前記釘打機構はガイドピン位置決めアセンブリを含み、前記ガイドピン位置決めアセンブリは取付座、回転軸、第1のクランプアーム、第2のクランプアーム及び開閉アセンブリを含み、前記取付座が前記針打ち金型に接続され、前記回転軸が前記取付座に接続され、前記第1のクランプアーム及び前記第2のクランプアームがともに前記回転軸に回転可能に接続され、前記開閉機構が前記第1のクランプアーム及び前記第2のクランプアーム中の少なくとも1つを回転可能に駆動し、前記第1のクランプアーム及び前記第2のクランプアームを前記ガイドピンに位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の釘打機構。
【請求項6】
前記取付座は前記針打ち金型に弾性的に接続され、前記開閉機構は第1の楔形ブロック、第2の楔形ブロック、付勢部材及びストッパ部材を含み、前記第1の楔形ブロックが前記第1のクランプアームに接続され、前記第2の楔形ブロックが前記第2のクランプアームに接続され、前記付勢部材が前記針打ち金型に接続され、前記ストッパ部材が前記台座に接続され、前記取付座が前記針打ち金型に追従して前記取付座と前記ストッパ部材との当接位置まで移動し、前記付勢部材が前記針打ち金型に追従して前記第1の楔形ブロックと前記第2の楔形ブロックとの間に移動可能になり、これにより前記第1のクランプアーム及び前記第2のクランプアームを前記ガイドピンに位置決めすることを特徴とする請求項5に記載の釘打機構。
【請求項7】
前記第1の楔形ブロック及び前記第1のクランプアーム中の一方に第1の取付孔が設けられ、他方に第1の帯状孔が設けられ、前記第2の楔形ブロック及び前記第2のクランプアーム中の一方に第2の取付孔が設けられ、他方に第2の帯状孔が設けられ、さらに、前記ガイドピン位置決めアセンブリは第1の締結具及び第2の締結具を含み、前記第1の締結具が前記第1の取付孔及び前記第1の帯状孔に挿通され、前記第2の締結具が前記第2の取付孔及び前記第2の帯状孔に挿通されることを特徴とする請求項6に記載の釘打機構。
【請求項8】
前記ガイドピン位置決めアセンブリは誘導部を含み、前記誘導部は前記第1のクランプアームと前記第2のクランプアームとが前記ガイドピンを挟持しているかどうかを検出するために用いられることを特徴とする請求項5に記載の釘打機構。
【請求項9】
前記予備打抜き金型は打抜き上型及び打抜き下型を含み、前記打抜き上型及び前記打抜き下型がともに前記台座に接続され、前記打抜き上金型が第1の打抜きピンを有し、前記打抜き下型に第1の案内孔が設けられ、前記駆動アセンブリは、前記台座が前記第1のステーションに位置する場合に前記打抜き上型を前記第2の方向に沿って移動可能に駆動し、前記第1の打抜きピンを順次に前記第1の案内孔及び前記箔ストリップに挿通することを特徴とする請求項1に記載の釘打機構。
【請求項10】
前記打抜き上型は第1の固定部材、第1の弾性部材、第1の打抜き本体及び第1の打抜部材を含み、前記第1の固定部材が前記台座に接続され、前記第1の弾性部材の一端が前記第1の固定部材に接続され、他端が前記第1の打抜き本体に接続され、前記第1の打抜部材が前記第1の打抜き本体に接続され、且つ前記第1の打抜部材が前記第1の打抜きピンを有し、前記駆動アセンブリは、前記台座が前記第1のステーションに位置する場合に前記第1の打抜き本体を駆動して前記第1の打抜部材を前記第2の方向に沿って移動させることを特徴とする請求項9に記載の釘打機構。
【請求項11】
前記打抜き下型は第1の接続軸、第1のストッパベース、第1の調節ナット、第2の打抜き本体及び第1の案内部材を含み、前記第1の接続軸の一端が前記第1の打抜き本体に接続され、他端が前記第1のストッパベースに挿通されて前記第1の調節ナットに螺合され、前記第2の打抜き本体が前記第1の接続軸に摺動可能に嵌設され、かつ前記第1のストッパベースに接続され、前記第1の案内部材が前記第2の打抜き本体に接続され、且つ前記第1の案内部材上に前記第1の案内孔が設けられることを特徴とする請求項10に記載の釘打機構。
【請求項12】
打抜き下型は第2の弾性部材を含み、前記第1の接続軸が互いに接続される第1の太径段及び第1の小径段を含み、前記第2の弾性部材が前記第1の小径段に嵌設され、且つ前記第2の弾性部材の一端が前記第1の太径段に当接され、他端が前記第1のストッパベースに当接されることを特徴とする請求項11に記載の釘打機構。
【請求項13】
前記打抜き下型は第1の調節ネジを含み、前記第1の調節ネジが前記第1のストッパベースに螺合され、かつ前記台座に当接され、前記第1の調節ネジの回転によって前記第1のストッパベース、前記第2の打抜き本体、前記第1の接続軸及び前記第1の打抜き本体を前記第2の方向に沿って移動させることを特徴とする請求項11または12に記載の釘打機構。
【請求項14】
前記針打ち金型は針打ち上型及び針打ち下型を含み、前記針打ち上型が第1の針打ち本体、第2の打抜きピン及び補助打抜きピンを含み、前記第1の針打ち本体が前記台座に接続され、前記第2の打抜きピン及び前記補助打抜きピンがともに前記第1の針打ち本体に接続され、前記第2の打抜きピンと前記補助打抜きピンとが前記第2の方向に沿って間隔を置いて設置され、前記ベース金型上に釘打逃がし孔が設けられ、前記補助打抜きピンが前記釘打逃がし孔に挿通され、
前記針打ち下型に第2の案内孔が設けられ、前記駆動アセンブリは、前記台座が前記第2のステーションに位置する場合に前記第1の針打ち本体を駆動して前記第2の方向に沿って移動させ、前記第2の打抜きピンを順次に前記第2の案内孔、前記ガイドピン、前記箔ストリップ及び前記釘打逃がし孔に挿通させることを特徴とする請求項1に記載の釘打機構。
【請求項15】
前記針打ち上型は第2の固定部材、第3の弾性部材、第2の打抜部材及び補助部材を含み、前記第2の固定部材が前記台座に接続され、前記第3の弾性部材の一端が前記第2の固定部材に接続され、他端が前記第1の針打ち本体に接続され、前記第2の打抜部材及び前記補助部材がともに前記第1の針打ち本体に接続され、前記第2の打抜部材が前記第2の打抜きピンを有し、前記補助部材が前記補助打抜きピンを有することを特徴とする請求項14に記載の釘打機構。
【請求項16】
前記針打ち下型は第2のストッパベース、第2の接続軸、第2の調節ナット、第2の針打ち本体、第2の案内部材及び第4の弾性部材を含み、前記第2のストッパベースが前記針打ち上型に接続され、前記第2の接続軸が前記第2のストッパベースに挿通されて前記第2の調節ナットに螺合され、前記第2の針打ち本体が前記第2の接続軸に摺動可能に嵌設され、前記第2の案内部材が前記第2の針打ち本体に接続され、且つ前記第2の案内部材上に前記第2の案内孔が設けられ、前記第2の接続軸は互いに接続される第2の太径段及び第2の小径段を含み、前記第4の弾性部材が前記第2の小径段に嵌設され、且つ前記第4の弾性部材の一端が前記第2の太径段に当接され、他端が前記第2のストッパベースに当接されることを特徴とする請求項14に記載の釘打機構。
【請求項17】
前記針打ち金型は第2の調節ネジを含み、前記第2の調節ネジが前記第2のストッパベースに螺合され、かつ前記台座に当接され、前記第2の調節ネジの回転によって前記第2のストッパベース、前記針打ち上型、前記第2の接続軸及び前記針打ち下型を前記第2の方向に沿って移動させることを特徴とする請求項16に記載の釘打機構。
【請求項18】
前記花弁加圧金型は第3の固定部材、第5の弾性部材、花弁加圧本体及び花弁加圧部材を含み、前記第3の固定部材が前記台座に接続され、前記第5の弾性部材の一端が前記第3の固定部材に接続され、他端が前記花弁加圧本体に接続され、前記花弁加圧部材が前記花弁加圧本体に接続され、前記駆動アセンブリは、前記台座が前記第3のステーションに位置する場合に前記花弁加圧本体を駆動して前記花弁加圧部材を前記第2の方向に沿って移動させることを特徴とする請求項1に記載の釘打機構。
【請求項19】
フレーム、箔ストリップ搬送機構、ガイドピン搬送機構及び請求項1から18のいずれか1項に記載の前記釘打機構を含み、前記ラック、前記箔ストリップ搬送機構及び前記ガイドピン搬送機構がともに前記フレームに接続され、前記箔ストリップ搬送機構は箔ストリップを第1の方向に沿って前記釘打機構へ搬送させ、前記ガイドピン搬送機構は前記台座が前記第2のステーションに位置する場合に前記ガイドピンを前記箔ストリップ上に搬送させ、前記釘打機構は前記ガイドピンを前記箔ストリップ上に釘打できることを特徴とする釘打装置。
【請求項20】
予備打抜き金型を台座が第1のステーションに位置する場合に第2の方向に沿って移動させ、箔ストリップ上に第1の釘打孔を打抜いた後復帰させるステップと、
台座を第2のステーションに移動させ、針打ち金型を第2の方向に沿って移動させ、ガイドピン上に第2の釘打孔を打抜き、つばだしを形成してから復帰させ、第2の釘打孔と第1の釘打孔を連通させ、つばだしを第1の釘打孔に挿通させるステップと、
台座を第3のステーションに移動させ、花弁加圧金型を第2の方向に沿って移動させ、つばだしを箔ストリップ上に圧着させ復帰させるステップと、
台座を第1のステーションに復帰させるステップと、を含むことを特徴とする釘打方法。」


第3 申立人が申し立てた異議申立理由の概要及び証拠方法
1 申立人が申し立てた異議申立理由の概要
(1)異議申立理由1(異議申立書11−12ページ、26−27ページ、29ページ)
・本件特許発明1−7、9−18について
・条文 特許法第29条第1項第2号
・証拠 甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証
甲第1号証に記載の発明(以下「引用発明1」という。)は、甲第2号証に示すとおり本件特許出願前に製造販売されたものであるところ、引用発明1の説明図である甲第6号証を参酌すれば、本件特許発明1−7、9−18と引用発明1とは同一であるから、本件特許発明1−7、9−18は、本件特許出願前に日本国内において公然実施をされた発明である。

(2)異議申立理由2(異議申立書12ページ、27ページ、29ページ)
・本件特許発明8について
・条文 特許法第29条第2項
・証拠 甲第1号証−甲第6号証(なお、異議申立書27ページの本件発明と証拠に記載された発明との対比(具体的な理由)では、甲第4号証及び甲第5号証については説明がなく、29ページのむすびにも記載がないので、異議申立理由2は以下のとおりと認める。)
本件特許発明8に特定される事項は、甲第3号証に記載の発明(以下「引用発明2」という。)の説明図である甲第6号証を参酌すれば、引用発明2と同一であるところ、本件特許発明8が引用する本件特許発明5は引用発明1と同一であるから、本件特許発明5は、甲第1号証及び甲第3号証の発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)異議申立理由3(異議申立書12ページ、28ページ、29ページ)
・本件特許発明19について
・条文 特許法第29条第1項第2号
・証拠 甲第1号証−甲第7号証
甲第4号証に記載の発明(以下「引用発明3」という。)は、甲第5号証に示すとおり本件特許出願前に製造販売されたものであり、引用発明1を含むものであるところ、本件特許発明19に特定される事項は、引用発明3の説明図である甲第7号証を参酌すれば、引用発明3と同一であるから、本件特許発明19は、本件特許出願前に日本国内において公然実施をされた発明である。

(4)異議申立理由4(異議申立書12ページ、28ページ、29ページ)
・本件特許発明20について
・条文 特許法第29条第1項第2号
・証拠 甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証
引用発明1は、甲第2号証に示すとおり本件特許出願前に製造販売されたものであるところ、本件特許発明20に特定される事項は、甲第6号証を参酌すれば引用発明1と同一であるから、本件特許発明20は、本件特許出願前に日本国内において公然実施をされた発明である。

(5)異議申立理由5(異議申立書12ページ、29ページ、30ページ)
・本件特許発明20について
・条文 特許法第29条第2項
・証拠 甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証
上記(4)において、本件特許発明20に特定される事項は、引用発明1と同一でないとしても引用発明1に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

2 証拠方法
申立人は、上記異議申立理由の主張を裏付ける証拠として、証拠説明書に記載の、次のものを挙げている。
(1)甲第1号証の1:本件特許出願前に日本国内において公然実施された引用発明1の設計図、平成27年8月17日、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社従業員
(2)甲第1号証の2:本件特許出願前に日本国内において公然実施された引用発明1の設計図、平成27年8月17日、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社従業員
(3)甲第2号証:甲第1号証に示す引用発明1を申立人が顧客に納品した際の納品書、平成27年12月21日(発行日)、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社
(4)甲第3号証の1:甲第1号証に示す発明に搭載可能な引用発明2の設計図、平成26年7月31日、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社従業員
(5)甲第3号証の2:甲第1号証に示す発明に搭載可能な引用発明2の設計図、平成26年7月31日、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社従業員
(6)甲第4号証:本件特許出願前に日本国内において公然実施された引用発明3の設計図、平成29年7月5日、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社従業員
(7)甲第5号証:甲第4号証に示す引用発明3を申立人が顧客に納品した際の納品書、平成29年10月3日(発行日)、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社
(8)甲第6号証:引用発明1及び引用発明2の説明図、令和4年1月14日、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社従業員
(9)甲第7号証:引用発明3の説明図、令和4年1月14日、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社従業員


第4 当審の判断
1 甲号証の記載事項及び理解できる事項
(1)甲第1号証の1及び甲第1号証の2について
ア 甲第1号証の1
甲第1号証の1は設計図であるところ、以下の記載が認められる。
図の右下欄に、「設計」として「田中」との記載、「製図」として「佐藤(圭)」との記載、「日付」として「2015.8.17」との記載、「機械名」として「JTM−416T」との記載、「ユニット名」として「カシメ駆動」との記載、「部品名」として「組立図」との記載、「部品番号」として「000」との記載、「ユニット番号」として「DSH」との記載。
右下欄外に「JCCE J C C ENGINEERING CO.,LTD.」との記載。

イ 甲第1号証の2
甲第1号証の2は設計図であるところ、以下の記載が認められる。
図の右下欄に、「設計」として「田中」との記載、「製図」として「佐藤(圭)」との記載、「日付」として「2015.8.17」との記載、「機械名」として「JTM−416T」との記載、「ユニット名」として「カシメ金型(1/2)」との記載、「部品名」として「組立図」との記載、「部品番号」として「000」との記載、「ユニット番号」として「SKH」との記載。
右下欄外に「JCCE J C C ENGINEERING CO.,LTD.」との記載。

ウ 甲第1号証の1及び甲第1号証の2から理解できる事項
甲第1号証の1の記載事項(上記ア)と甲第1号証の2の記載事項(上記イ)とは、いずれも設計図であり、機械名(JTM−416T)、設計(田中)、製図(佐藤(圭))、日付(2015.8.17)、右下欄外の記載(JCCE J C C ENGINEERING CO.,LTD.)で共通しているところ、両者は、本願特許の出願前である2015年(平成27年)8月17日に設計された機械名「JTM−416T」なる製品についての組立図であること、当該機械名「JTM−416T」なる製品は、カシメ駆動ユニットとカシメ金型ユニットを備えるものであることは理解できる。(以下、甲第1号証の1と甲第1号証の2を合わせて「甲第1号証」という。)

「(甲第1号証の1)


「(甲第1号証の2)



(2)甲第2号証
甲第2号証には、上から、「納品書」、「ニチコン株式会社本社工場御中」、「発注先/ジェーシーシーエンジニアリング株式会社」、「注文年月日/2015年7月27日」、「品名/巻取機 JTM−416T型」、「注文数量・単位/1台」、「納入年月日(取引先記入)/2015年12月21日」、「納入数量/1台」との記載があり、右下に、「取引先名/ジェーシーシーエンジニアリング株式会社」の記載と押印が確認できる。
よって、甲第2号証から、品名「巻取機JTM−416T型」なる製品に関し、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社が顧客であるニチコン株式会社本社工場に宛てて、2015年12月21日付けで納品書を作成したことは理解できる。





(3)甲第6号証について
甲第6号証の1−11ページには、それぞれのページの左側枠内に、本件特許の図1−12の図面が貼り付けられ、それぞれのページの右側枠内に、「JCCE 実績有り設備の3次元図面」が貼り付けられていることは看取できる。
なお、上記「JCCE 実績有り設備の3次元図面」中に符号が付されているが、当該符号は、申立人の異議申立書25ページの説明によれば、本件特許発明の各構成の符号である。

「(一例として甲第6号証の1ページ)



2 異議申立理由1についての検討
(1)甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品が、公然実施をされたといえるかについて
ア 甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と、本件特許発明1−7、9−18の同一性について
上記1(1)に記載したとおり、甲第1号証からは、機械名「JTM−416T」なる製品がカシメ駆動ユニットとカシメ金型ユニットを備えることが理解できる程度であるところ、そもそも当該製品が如何なる用途に用いるものであるのかがわからず、釘打機構であるかどうかも不明であることに加えて、製品の一部である2つのユニットの設計図のみからは、その全体の構成及び動作も理解することができないから、甲第1号証に基づいて、機械名「JTM−416T」なる製品が本件特許発明1−7、9−18の釘打機構と同一であるということはできない。

次に、申立人は、甲第6号証の1−11ページに示すように、甲第1号証に示す引用発明1は本件特許発明1−7、9−18の構成の全てを備え、甲第6号証から判るように引用発明1における各構成の相互の位置関係と、本件特許発明1−7、9−18の各構成の相互の位置関係とは同一であるから、引用発明1の構成相互間の動作は、本件特許発明1−7、9−18における構成相互間の動作と同一となること、すなわち、甲第6号証が甲第1号証と対応することを前提として、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と、本件特許発明1−7、9−18の同一性を主張(上記第3の1(1)を参照。)しているから、その点について検討する。

甲第6号証は、甲第1号証とは、以下に例示するとおり対応関係がなく、甲第6号証が、甲第1号証のみに基づき作成された説明図ということはできないところ、甲第6号証は公然実施をされた発明を表すものではないから、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と、本件特許発明1−7、9−18の釘打機構とが同一であるとはいえない。

(ア)予備打抜き金型(400)、針打ち金型(500)及び花弁加圧金型(600)について
甲第6号証の1ページ(他に、4、6、9ページ等)には、製品が、予備打抜き金型(400)、針打ち金型(500)及び花弁加圧金型(600)の3つを備えることが図示されている。
他方、甲第1号証の2には、製品が、予備打抜き金型(400)、針打ち金型(500)及び花弁加圧金型(600)のうちの2つを備えたものしか図示されていない。(枠囲みは、合議体が付した。以下同様。)

<甲第6号証の1ページの部分>


<甲第1号証の2の部分>


(イ)第1のカム(840)及び第2のカム(850)について
甲第6号証の3ページには、製品の同一軸上に第1のカム(840)及び第2のカム(850)が配置されていることが図示され、同甲第6号証の11ページには、第1のカム(840)及び第2のカム(850)の形状が図示されている。
他方、甲第1号証の1には、製品が、軸上に第1のカム(840)を有することが図示されているとはいえるものの、第1のカム(840)と同軸上に、甲第6号証の11ページの形状の第2のカム(850)を有することは図示されていない。

<甲第6号証の3ページ及び11ページの部分>






<甲第1号証の1の部分>


(ウ)全体的なユニットの配置、構成について
甲第1号証では、甲第1号証の2のカシメ金型のユニットが甲第1号証の1のカシメ駆動のユニットとどのような位置関係で配置されるか、製品の全体が如何なる構成であるか示すものではないところ、甲第6号証には両者の位置関係や全体の構成が示されているから、甲第6号証の図面は、甲第1号証のみに基づき作成されたものではない。

以上から、甲第6号証は甲第1号証と対応しておらず、甲第1号証のみに基づき作成された説明図とはいえないため、甲第6号証に記載された装置から甲第1号証に示す引用発明1が公然実施をされたものということはできないところ、申立人は、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と、本件特許発明1−7、9−18の釘打機構とが同一であり、本件特許発明が特許されるべきものでない旨を、甲第6号証に基づいて主張するから、その主張には根拠がない。

したがって、甲第1号証及び甲第6号証に基づいて、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と、本件特許発明1−7、9−18の釘打機構とが同一であるとはいえない。

イ 甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品の製造販売について
(ア)申立人は、甲第2号証から、甲第1号証に示す引用発明1が、本件特許出願前に製造販売されていることが示されている旨を主張している。
しかしながら、上記アで示したとおり、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と、本件特許発明1−7、9−18の釘打機構とが同一であることは示されていない上、仮に両者が同一であるとしても、以下のとおり、甲第2号証から、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品が、本件特許出願前に製造販売されていることが示されているとはいえない。
甲第2号証からは、品名「巻取機JTM−416T型」なる製品について、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社が顧客であるニチコン株式会社本社工場に宛てて納品書を作成したことが理解できる程度にとどまるところ(上記1(2)を参照。)、ニチコン株式会社本社工場が同製品を受領したことを示す受領書や、品名「巻取機JTM−416T型」なる製品の製品カタログや実際に納入された装置等の証拠は何ら示されていないし、甲第2号証の品名「巻取機JTM−416T型」なる製品と、甲第1号証の設計図に示される機械名「JTM−416T」なる製品とが同一のものであることについても、何ら証明はされていないから、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社が、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品を甲第2号証に記載された納入年月日に実際に納品(製造販売)したということはできない。
(イ)加えて、仮に甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品が、ニチコン株式会社本社工場に販売されていたとしても、当該販売に当たっての守秘義務の有無や販売先での使用形態等について示す証拠もないから、不特定多数が知り得る状態で実施をされたかも不明である。
したがって、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と本件特許発明1−7、9−18の釘打機構が仮に同一であるとしても、申立人の提出した証拠によっては、本件特許発明1−7、9−18の釘打機構が公然実施をされたということはできない。

(2)小括
したがって、甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証に基づいて、本件特許発明1−7、9−18が公然実施をされたということはできない。

3 異議申立理由2について
本件特許発明8は、本件特許発明1、5を引用する発明であるところ、上記2のとおり、本件特許発明1、5の釘打機構が公然実施をされたということはできないから、その他の証拠(例えば、申立人の主張する甲第3号証の1及び甲第3号証の2(以下、合わせて「甲第3号証」という。))に記載された技術的事項を適用しても、本件特許発明8には至らない。
なお、甲第3号証は、機械名が「HSW−880/888J」、ユニット名が「加締機構」、部品名が「チャックホルダ(L)」とされ、日付が「2006.09.01」と記載された設計図であり、チャックホルダが図示されているものであるところ、甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と該チャックホルダが関係するような記載も見当たらないから、そもそも甲第1号証に記載の機械名「JTM−416T」なる製品と甲第3号証に記載のチャックホルダとを適用する動機付けも見いだせないし、仮に動機付けがあるとしても、どのように適用すればよいのかも不明である。
したがって、本件特許発明8は、甲第1号証−甲第3号証、及び甲第6号証に基づいて、当業者が容易に想到できたものとはいえない。

4 異議申立理由3について
(1)甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証(機械名「JTM−416T」なる製品)について
本件特許発明19は、本件特許発明1−18のいずれかを引用する発明であるところ、上記2のとおり、甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証に基づいて、本件特許発明1−7、9−18が公然実施をされたということはできないし、本件特許発明8は、上記3のとおり、甲第1号証−甲第3号証、及び甲第6号証に基づいて、当業者が容易に想到できたものとはいえないものであるから、本件特許発明19は、公然実施をされたものでも、当業者が容易に想到できたものでもない。
加えて、本件特許発明19に特定された事項についての主張に関しては以下のとおりである。

(2)甲第4号証、甲第5号証及び甲第7号証(機械名「JTM−416LT」なる製品)について
ア 甲第4号証、甲第5号証及び甲第7号証から理解できる事項等
申立人は、引用発明3の説明図である甲第7号証を参酌すれば、甲第4号証に示す引用発明3は、本件特許発明19と同一であること、及び甲第5号証に示すとおり、甲第4号証に示す引用発明3は本件特許出願前に日本国内において公然実施をされたものであることを主張しているから、甲第4号証、甲第5号証及び甲第7号証についても検討する。
(ア)甲第4号証
甲第4号証は設計図であるところ、以下の記載が認められる。
図の右下欄に、「製図」として「菅野」との記載、「図面名」として「概観図」との記載、「日付」として「2017.07.05」との記載、「機械名」として「JTM−416LT」との記載、「図面番号」として「000」との記載。
右下欄外に「JCCE J C C ENGINEERING CO.,LTD.」との記載。
図中の左下の図(正面図)には、引き出し線とともに、「2−カシメ金型」と記載されている。

以上から、甲第4号証は、本願特許の出願前である2017年(平成29年)7月5日に設計された機械名「JTM−416LT」なる製品についての概観図であり、機械名「JTM−416LT」なる製品は、カシメ金型を備えるものであることは理解できる。

「(甲第4号証)



(イ)甲第5号証
甲第5号証には、上から、「納品書」、「納入 2017年10月3日」、「ニチコン岩手株式会社御中」、「納入先名/・・・ジェーシーシーエンジニアリング株式会社」との記載と押印、「品名・規格・寸法/自動加締巻取り機JTM−416LT」、「納入数量/2台」との記載が確認できる。
よって、甲第5号証から、品名「自動加締巻取り機JTM−416LT」なる製品について、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社が顧客であるニチコン岩手株式会社に宛てて、2017年10月3日付けで納品書を作成したことは理解できる。

(ウ)甲第7号証
甲第7号証には、「JCCE 実績有り設備の3次元図面 フレーム接続図(全体図)」が図示されている。

イ 甲第4号証に記載の機械名「JTM−416LT」なる製品が、公然実施をされたかについて
(ア)甲第4号証からは、甲第4号証に記載の機械名「JTM−416LT」なる製品が、カシメ金型の部品を備えることが理解できるにとどまり(上記ア(ア)を参照。)、本件特許発明19に特定される構成及び動作は理解することはできないから、甲第4号証に基づいて、機械名「JTM−416LT」なる製品が、本件特許発明19の釘打装置と同一であるとはいえない。
また、甲第4号証からは、機械名「JTM−416LT」なる製品の部品であるカシメ金型が、甲第1号証の2に記載されたものであると認める根拠は見出せないし、仮に、甲第4号証に記載の機械名「JTM−416LT」なる製品のカシメ金型が、甲第1号証の2に記載されたカシメ金型であるとしても、上記のとおり、本件特許発明19に特定される構成及び動作は理解することはできないのであるから、甲第4号証に記載の機械名「JTM−416LT」なる製品が、本件特許発明19の釘打装置と同一であるとはいえない。
また、申立人は、甲第7号証が、甲第4号証に示す引用発明3の釘打装置を示す参考図であると主張しているから、これについて検討しても、甲第7号証と甲第4号証とは整合しない点(例えば、甲第7号証には、台座(200)が詳細に図示されているのに対し、甲第4号証は「2−カシメ金型」の詳細な図示がないことや、甲第7号証と甲第4号証とではリールの配置や個数が異なることなど(下記図面を参照。))があるから、甲第7号証と甲第4号証とが対応関係がなく、甲第7号証が、甲第4号証のみに基づき作成された説明図ということはできないところ、甲第7号証は公然実施をされた発明を表すものではないから、甲第4号証に記載の機械名「JTM−416LT」なる製品が、本件特許発明19の釘打装置と同一であるとはいえない。

<甲第7号証の部分>


<甲第4号証の部分>


さらに、申立人は、甲第5号証から、甲第4号証に示す引用発明3が、本件特許出願前に製造販売されていることが示されている旨を主張している。 しかしながら、甲第5号証からは、品名「自動加締巻取り機JTM−416LT」なる製品について、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社が顧客であるニチコン岩手株式会社に宛てて納品書を作成したことが理解できる程度にとどまるところ(上記ア(イ)を参照。)、ニチコン岩手株式会社が同製品を受領したことを示す受領書や、品名「自動加締巻取り機JTM−416LT」なる製品の製品カタログや実際に納入された装置等の証拠は何ら示されていないし、甲第5号証の品名「自動加締巻取り機JTM−416LT」なる製品と、甲第4号証の設計図に示される機械名「JTM−416LT」なる製品とが同一のものであることについても、何ら証明はされていないから、ジェーシーシーエンジニアリング株式会社が、甲第4号証に記載の「JTM−416LT」を甲第5号証に記載された納入年月日に実際に納品(製造販売)したということはできない。
(イ)加えて、仮に甲第4号証に記載の機械名「JTM−416LT」なる製品が、ニチコン岩手株式会社に販売されていたとしても、上記2(1)イ(イ)と同様に、当該販売に当たっての守秘義務の有無や販売先での使用形態等について示す証拠もないから、不特定多数が知り得る状態で実施をされたかも不明である。
したがって、甲第4号証に記載の機械名「JTM−416LT」なる製品と本件特許発明19の釘打装置が仮に同一であるとしても、申立人の提出した証拠によって、本件特許発明19の釘打装置が公然実施をされたということはできない。

(3)小括
したがって、本件特許発明19は、甲第1号証−甲第7号証に基づいて公然実施をされたということはできない。

5 異議申立理由4について
上記2のとおり、甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証に基づいて、本件特許発明1−7、9−18の釘打機構が公然実施をされたということはできないところ、釘打方法の発明である本件特許発明20は、同様の理由により、甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証に基づいて公然実施をされたということはできない。

6 異議申立理由5について
上記2のとおり、甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証に基づいて、本件特許発明1−7、9−18の釘打機構が公然実施をされたということはできないところ、当該釘打機構による釘打方法について理解することはできないから、本件特許発明20は、甲第1号証、甲第2号証、及び甲第6号証に基づいて容易に想到し得たということはできない。

7 むすび
したがって、申立人が申し立てた異議申立理由及び証拠によっては、請求項1−20に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に、請求項1−20に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。


 
異議決定日 2022-05-26 
出願番号 P2019-528769
審決分類 P 1 651・ 121- Y (B21D)
P 1 651・ 112- Y (B21D)
最終処分 07   維持
特許庁審判長 見目 省二
特許庁審判官 田々井 正吾
大山 健
登録日 2021-08-12 
登録番号 6929363
権利者 深▲せん▼市誠捷智能装備股▲ふん▼有限公司
発明の名称 釘打機構、釘打装置及び釘打方法  
代理人 木村 満  
代理人 武山 敦史  
代理人 長谷川 陽子  
代理人 河合 徹  
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