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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 A63F
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A63F
管理番号 1386059
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-07-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-09-24 
確定日 2022-07-12 
事件の表示 特願2018−200257「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔令和 2年 4月30日出願公開、特開2020− 65723、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成30年10月24日の出願であって、令和2年8月20日付けで拒絶の理由が通知され、同年10月30日に意見書及び手続補正書が提出され、令和3年1月21日付けで最後の拒絶の理由が通知され、同年3月29日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、同年6月22日付け(送達日:同年同月29日)で、同年3月29日付け手続補正が却下されるとともに拒絶査定(以下「原査定」という。)がなされ、それに対して、同年9月24日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がされたものである。

第2 原査定の概要
原査定の概要は次のとおりである。

1.(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

・請求項1
・引用文献等 1、2

・請求項2
・引用文献等 1−3

<引用文献等一覧>

引用文献1.特開2018−130170号公報
引用文献2.特開2018−139812号公報
引用文献3.特開2015−217268号公報

2.(明確性)この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

本願の請求項1及び請求項2には、「前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出の終盤以降、該段階演出と並行して実行し」と記載されているが、「段階演出の終盤以降」とは、どのタイミング以降を指しているのか不明確である。
したがって、請求項1−2に係る発明は明確でない。

第3 審判請求時の補正について
審判請求時の補正は、特許法第17条の2第3項から第6項までの要件に違反しているものとはいえない。

(a)当該補正による、請求項1及び請求項2の「遊技者による所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出」を「遊技者による操作手段に対する所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出」と限定する補正は、当初明細書等の【0048】等に記載された事項を根拠とするものであって、新規事項を追加するものではなく、また、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(b)当該補正による、請求項1及び請求項2に「前記段階演出は、第1演出態様と、前記特定態様となる信頼度が前記第1演出態様より高い第2演出態様とを含む複数の演出態様の何れかを第1抽選により選択して実行可能であり、」という事項を追加する補正は、当初明細書等の【0065】、図11(a)等に記載された事項を根拠とするものであって、新規事項を追加するものではなく、また、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(c)当該補正による、請求項1及び請求項2の「前記操作演出は、前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出を備え」を「前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え」と限定する補正は、当初明細書等の【0067】、【0068】、図11(b)等に記載された事項を根拠とするものであって、新規事項を追加するものではなく、また、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(d)当該補正による、請求項1及び請求項2に「前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ」という事項を追加する補正は、当初明細書等の【0067】、図11(b)等に記載された事項を根拠とするものであって、新規事項を追加するものではなく、また、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(e)当該補正による、請求項1及び請求項2の「前記特定演出では、前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出の終盤以降、該段階演出と並行して実行し」を「前記特定演出では、前記所定操作が有効となる前に前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行し」と限定する補正は、当初明細書等の【0062】等に記載された事項を根拠とするものであって、新規事項を追加するものではなく、また、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(f)当該補正による、請求項1及び請求項2に「前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし」という事項を追加する補正は、当初明細書等の【0067】、【0069】、【0070】、図11(a)、図11(b)等に記載された事項を根拠とするものであって、新規事項を追加するものではなく、また、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(g)当該補正による、請求項1及び請求項2に「前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能とし」という事項を追加する補正は、当初明細書等の【0067】、【0068】、図11(b)等に記載された事項を根拠とするものであって、新規事項を追加するものではなく、また、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

そして、「第4 本願発明」から「第6 対比・判断」までに示すように、当該補正後の請求項1及び請求項2に係る発明は、独立特許要件を満たすものである。

第4 本願発明
本願の請求項1及び請求項2に係る発明(以下、本願の請求項1及び2に係る発明をそれぞれ「本願発明1」及び「本願発明2」という。)は、令和3年9月24日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1及び請求項2に記載された事項によって特定されるものであるところ、本願発明1及び本願発明2は、次のとおりのものである。なお、符号A等は、分説するため当審で付した。

「【請求項1】
A 図柄を変動表示する図柄表示手段と、
B 図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を、前記図柄表示手段による図柄変動に供されるまで記憶する情報記憶手段と、
C 前記図柄表示手段による図柄変動の開始時に前記乱数情報に基づく抽選を行う抽選手段と、
D 前記抽選手段による抽選結果に基づいて前記図柄表示手段による変動後の停止図柄が特定態様となった場合に特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
E 前記図柄表示手段による図柄変動に関する演出を実行する演出実行手段とを備えた
F 遊技機において、
G 前記演出実行手段は、演出態様が段階的に変化する段階演出と、前記段階演出の後、遊技者による操作手段に対する所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出とを備えた特定演出を、画像表示手段を含む演出手段により実行可能であり、
H 前記段階演出は、第1演出態様と、前記特定態様となる信頼度が前記第1演出態様より高い第2演出態様とを含む複数の演出態様の何れかを第1抽選により選択して実行可能であり、
I 前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え、
J 前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、
K 前記特定演出では、前記所定操作が有効となる前に前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行し、
L 前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、
M 前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能とし、
N 前記画像表示手段における前記段階演出に係る画像よりも前側に前記操作有効報知示唆演出に係る画像を表示するように構成し、
O 前記特定演出を、前記図柄表示手段による1回の図柄変動中に実行する
P ことを特徴とする遊技機。

【請求項2】
A 図柄を変動表示する図柄表示手段と、
B 図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を、前記図柄表示手段による図柄変動に供されるまで記憶する情報記憶手段と、
C 前記図柄表示手段による図柄変動の開始時に前記乱数情報に基づく抽選を行う抽選手段と、
D 前記抽選手段による抽選結果に基づいて前記図柄表示手段による変動後の停止図柄が特定態様となった場合に特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
E1 前記図柄表示手段による図柄変動よりも前に前記乱数情報に対して先読み判定を行う先読み判定手段と、
E2 少なくとも先読み演出を実行可能な演出実行手段とを備え、
E3 前記先読み演出は、前記先読み判定の結果に基づいて、その先読み判定の対象となった前記乱数情報に対応する特定図柄変動までの複数回の図柄変動中に行われる
F 遊技機において、
G 前記演出実行手段は、演出態様が段階的に変化する段階演出と、前記段階演出の後、遊技者による操作手段に対する所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出とを備えた特定演出を、画像表示手段を含む演出手段により実行可能であり、
H 前記段階演出は、第1演出態様と、前記特定態様となる信頼度が前記第1演出態様より高い第2演出態様とを含む複数の演出態様の何れかを第1抽選により選択して実行可能であり、
I 前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え、
J 前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、
K 前記特定演出では、前記所定操作が有効となる前に前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行し、
L 前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、
M 前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能とし、
N 前記画像表示手段における前記段階演出に係る画像よりも前側に前記操作有効報知示唆演出に係る画像を表示するように構成し、
O1 前記先読み演出では、前記特定図柄変動までの図柄変動のうちの少なくとも一部を構成する複数回の図柄変動において前記段階演出を実行し、前記特定図柄変動で前記操作演出を実行する
P ことを特徴とする遊技機。」

第5 引用文献、引用発明等
1 引用文献1に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審において付した。以下同様。)。

(1)記載事項
ア「【0008】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
<遊技機の構成>
図1は、本実施形態に係る遊技機の一例を示した正面図、図2は、本実施形態に係る遊技機の裏面側の一例を示した斜視図、図3は、本実施形態に係る遊技機に備えられている遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図1に示す遊技機1には、遊技者が操作可能な操作ハンドル11が設けられており、遊技者が操作ハンドル11を操作することにより遊技盤10の遊技領域10aに遊技球が発射される。
また、図1に示す遊技機1には、遊技者が操作可能な演出ボタン8が設けられている。演出ボタン8は、例えば通常操作位置と、通常操作位置よりも下方へ退入した押下位置との間を進退可能に構成されている。
遊技盤10の遊技領域10aには、例えば遊技球が入球可能な第1始動口13及び第2始動口14と、遊技球が通過可能なゲート15と、遊技球が入賞可能な大入賞口16と、一般入賞口18と、遊技球を遊技領域外に排出するアウト口19と、が設けられている。」

イ「【0010】
第1始動口13及び第2始動口14には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ13a(図3参照)及び第2始動口検出スイッチ14aがそれぞれ設けられており、これら検出スイッチが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、第1始動口検出スイッチ13a及び第2始動口検出スイッチ14aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
なお、本実施形態の遊技機1では、第1始動口13及び第2始動口14に遊技球が入球した場合、例えば3個の遊技球の払い出しを行うようにしているが、遊技球の入球に伴う払い出しは必ずしも行う必要は無い。また、例えば第1始動口13の払い出し個数を3個、第2始動口14の払い出し個数を1個といったように始動口ごとに払い出し個数を異なるように構成しても良い。
ゲート15は、例えば向かって右側の遊技領域10aに配置されている。ゲート15には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ15a(図3参照)が設けられており、このゲート検出スイッチ15aが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。」

ウ「【0014】
図1には示していないが、遊技機1にはスピーカーからなる音声出力装置34(図3参照)が設けられており、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出も行うようにしている。
遊技盤10の左側下方(遊技領域外)には、表示領域28が設けられている。表示領域28には、図3に示す第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド回数表示器26等が設けられている。
第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、複数のLEDで構成されている。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄(点灯態様)を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。このようにして表示される特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示(点滅)された後に、停止表示されるようにしている。」

エ「【0022】
主制御基板110のメインROM112には、後述する遊技制御用のプログラムや各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
また、主制御基板110のメインRAM113は、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM113には、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口の入球数(C1)記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域等が設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域は一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。」

オ「【0050】
<変動パターン決定テーブル>
図8、図9は、特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定テーブルを示す図であり、図8は、非時短遊技状態(低確率非時短遊技状態用)に参照される変動パターン決定テーブルの一例であり、図9は、時短遊技状態時(低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態)に参照される変動パターン決定テーブルの一例である。
具体的には、変動パターン決定テーブルによって、特別図柄表示装置の種別、特別図柄判定用乱数値(大当たりの当選または落選)、大当たり図柄用乱数値(大当たり図柄)、時短遊技状態の有無、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値(特図変動用乱数値)に基づき、変動パターンが決定される。
変動パターンは、特別図柄の変動開始時に決定され、決定された変動パターンに基づいて変動パターン指定コマンドが生成される。この変動パターン指定コマンドは、出力制御処理において主制御基板110から演出制御基板120へと送信される。」

カ「【0053】
<非時短遊技状態用の変動パターン決定テーブル>
図8に示す非時短遊技状態用の変動パターン決定テーブルの構成について説明する。
図8に示す変動パターン決定テーブルでは、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動パターンとして、変動パターン1、2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、13が設定されている。
特別図柄表示装置の種別、特別図柄判定用乱数値(大当たりの当選または落選)、大当たり図柄用乱数値(大当たり図柄)、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値に基づき、これらの変動パターンのなかから一の変動パターンが図8に示される割り振りで選択される。
【0054】
例えば、変動パターン1は、この変動パターンが選択された場合、演出制御基板120により40,000msの変動時間を用いて行われる演出において、2ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たり(大当たり後に確変遊技状態になる大当たり)となる演出に対応する。
また、変動パターン2は、この変動パターンが選択された場合、演出制御基板120により60,000msの変動時間を用いて行われる演出において、3ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応する。
また、変動パターン3は、この変動パターンが選択される場合、演出制御基板120により70,000msの変動時間を用いて行われる演出において、4ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応する。
その他の変動パターンも、演出制御基板120による(演出図柄35の)変動演出の際に行われる演出内容が関連づけられたものである。
特に、変動パターン10〜13は、ハズレの場合に該当している。
ただし、上記の変動パターンについて説明した演出内容は、変動時間に応じて発展可能なステップアップ予告演出のステップ数を示すものであり、必ずしも変動パターンが演出内容を上記の内容に限定するものではない。すなわち、ステップアップ予告演出を伴わない演出を行う場合を含み得る。」

キ「【0077】
<第1始動口検出スイッチ入力処理>
図14は、主制御基板による第1始動口検出スイッチ入力処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS131において、メインCPU111は、第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力した場合には(ステップS131でYes)、ステップS132に処理を移し、第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力しなかった場合には(ステップS131でNo)、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS132において、メインCPU111は、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
次に、ステップS133において、メインCPU111は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であった場合には、ステップS134に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満でない場合には第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
【0078】
ステップS134において、メインCPU111は、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS135において、メインCPU111は、大当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄用乱数値を記憶する。」

ク「【0080】
<事前判定処理>
図15は、主制御基板による事前判定処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS151において、メインCPU111は、特別図柄保留記憶領域に新たに書き込まれた特別図柄判定用乱数値を、図10に示した事前判定テーブルに基づいて判定する。
次に、ステップS152において、メインCPU111は、上記ステップS151における大当たり判定の結果、大当たりと仮判定されたか否かを判定する。
大当たりと仮判定された場合(ステップS152でYes)、メインCPU111はステップS153に処理を移し、大当たりと仮判定されなかった場合(ステップS152でNo)にはステップS156に処理を移す。
上記ステップS152において大当たりと仮判定された場合、メインCPU111は、ステップS153において、新たに書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を仮判定する。
【0081】
次に、メインCPU111は、ステップS154において、新たに書き込まれた特図変動用乱数値を判定して、特別図柄の変動パターンを仮判定する。
次にメインCPU111は、ステップS155において、仮判定された特別図柄の種類、仮判定された変動パターンに対応する始動入賞指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットして事前判定処理を終了する。
なお、始動入賞指定コマンドは、図8乃至図9に示す変動パターン指定コマンドと同様に識別可能に設けられており、大当たり、小当たり、ハズレの各情報が対応付けられている。
ステップS152において、大当たりと仮判定されなかった場合には(ステップS152でNo)、メインCPU111は、ステップS156において、小当たりと判定されたか否かの仮判定を行う。
・・・
【0083】
以上の事前判定処理により、遊技球が第1始動口13または第2始動口14に入球した時点で、入賞情報を始動入賞指定コマンドとして演出制御基板120へ送信することができる。
従って、始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板120のサブCPU121は、始動入賞コマンドを解析して、今回の第1始動口への遊技球の入賞を契機とした特別図柄の変動が開始される前から、事前に所定の演出を実行することが出来る。
ただし、この事前判定処理は、あくまでも遊技球が各始動口13、14に入球した時点の遊技状態に応じて判定されるものである。そのため、当該入球によって留保された第1保留または第2保留を処理する前に遊技状態が変更した場合には、後述する大当たり判定処理の結果と、当該事前判定処理の結果とが異なる可能性がある。」

ケ「【0085】
ステップS186の特別図柄変動処理では、特別図柄記憶判定処理においてセットされた特別図柄の変動時間が経過した場合、特別図柄記憶判定処理においてセットされた特別図柄を特別図柄表示装置20、21に所定の図柄停止時間(例えば0.5秒)停止表示させる。
ステップS185において特図特電処理データ=1で無い場合(ステップS185でNo)、メインCPU111は、ステップS187において特図特電処理データ=2であるかを判断する。
ステップS187において特図特電処理データ=2であれば(ステップS187でYes)、メインCPU111は特別図柄停止処理(ステップS188)に処理を移す。
ステップS188の特別図柄停止処理では、特別図柄変動処理においてセットされた所定の図柄停止時間が経過した場合、停止表示された特別図柄が大当たり図柄であれば特図特電処理データに「3」をセットした後、大当たり用のオープニングコマンドとオープニング時間をセットし、停止表示された特別図柄が小当たり図柄であれば特図特電処理データに「4」をセットした後、小当たり用のオープニングコマンドとオープニング時間をセットする。
【0086】
ステップS187において特図特電処理データ=2で無い場合(ステップS187でNo)、メインCPU111は、ステップS189において特図特電処理データ=3であるかを判断する。
ステップS189において特図特電処理データ=3であれば(ステップS189でYes)、メインCPU111は大当たり遊技処理(ステップS190)に処理を移す。
ステップS190の大当たり遊技処理では、大当たりのオープニングが終了したら大当たり用の開放態様決定テーブル(図示しない)に応じて、大入賞口16を所定期間開放する。大入賞口16の開放終了後、所定期間エンディングを行い、エンディング終了後、特図特電処理データに「5」をセットする。」

コ「【0088】
<特別図柄記憶判定処理>
図17は、主制御基板による特別図柄記憶判定処理を説明するフローチャートである。
ステップS201において、メインCPU111は、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中、すなわち特別図柄時間カウンタ≠0であれば(ステップS201でYes)、特別図柄記憶判定処理を終了する。
また、特別図柄の変動表示中でなければ、すなわち特別図柄時間カウンタ=0であれば(ステップS201でNo)、メインCPU111は、ステップS202に処理を移し第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であるかを判定する。
第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上でない場合には(ステップS202でNo)、CPU111は、ステップS204に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が「1」以上であると判定した場合にはステップS203に処理を移す。
これにより、第1特別図柄記憶領域よりも第2特別図柄記憶領域が優先して処理されていく。
ステップS203において、メインCPU111は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して記憶する。
・・・
【0090】
ここで、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されている所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた所定の乱数値と始動入賞指定コマンドとが消去される。また、シフト後には、始動入賞指定コマンドのMODEを、シフト後の記憶領域に対応するように加工処理する。
ステップS207において、メインCPU111は、上記ステップS206において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。
ステップS207の大当たり判定処理では、大当たりに当選していると判定した場合、特別図柄表示装置20、21に停止表示させる大当たり用の特別図柄を決定する。なお、小当たりに当選していると判定した場合は、特別図柄表示装置20、21に停止表示させる小当たり用の特別図柄を決定し、ハズレの場合はハズレ用の特別図柄を決定する。
・・・
【0092】
ステップS211において、メインCPU111は、特別図柄表示装置20、21において特別図柄の変動表示を開始する。つまり、特別図柄の変動表示データを処理領域にセットする。これにより、処理領域に書き込まれた情報が、第1保留(U1)に係る場合には第1特別図柄表示装置20を点滅させ、第2保留(U2)に係る場合には第2特別図柄表示装置21を点滅させることとなる。
ステップS212において、メインCPU111は、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに上記ステップS208において決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
ステップS213において、メインCPU111は、客待ち判定フラグに00Hをセットする。すなわち、客待ち判定フラグをクリアする。なお、客待ち判定フラグ=「00H」というのは、現在、特別図柄の変動表示中であったり、特別遊技中であったりすることを示す。一方、特別図柄の変動表示中でもなく、特別遊技中でもない場合には客待ち判定フラグ「01H」が記憶される。客待ち判定フラグ=「01H」が記憶されている場合には、後述するステップS217において客待ちコマンドがセットされ、演出制御基板120に特別図柄の変動表示中でも特別遊技中でもないことが伝達される。」

サ「【0133】
また、本実施形態に係るステップアップ予告演出は、キャラクターステップアップ予告演出、ウィンドウステップアップ予告演出を含む。
キャラクターステップアップ予告演出では、ステップアップ予告演出を構成する各ステップにおいてキャラクターがアクションを行い、その進展(アクションの結果)に応じてステップが発展する。
ウィンドウステップアップ予告演出では、ステップの発展毎に画面内にウィンドウが一枚ずつ表示されていき、最終的に発展したステップにおいてウィンドウが全画面表示(強調表示)された時のステップ数で大当たり期待度が示唆される。」

シ「【0135】
図25は、本実施形態の遊技機における変動演出パターンテーブルの一例を示す図である。
なお、変動演出パターンテーブルは、演出制御基板120のサブCPU121が、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて変動演出パターンを選択するために用いるものである。
なお、図25に示す変動演出パターンテーブルは、ステップアップ予告演出を行う場合に選択される変動演出パターンを特に説明するものである。
本実施形態の遊技機における演出として、ステップアップ予告演出を伴う演出のみが行われることを示すものではない。
また、図25の説明でふれるリーチ後ボタン予告演出は、リーチ成立後に遊技者に演出ボタン8を操作させる予告演出であり、ボタン操作を契機に行われるカットイン予告の種類などによって大当たりの信頼度(期待度)が示唆される。後に詳述する。
図25において、主制御基板110から受信した変動パターン指定コマンドが、変動パターン1、21を示す場合、演出用乱数値に基づいて、変動演出パターン1が選択され得る。
変動演出パターン1は、2ステップまで発展するウィンドウステップアップ予告演出を実行後、リーチ演出に発展し、確変大当たりとなる演出内容である。」

ス「【0144】
図26、図27は、本実施形態の遊技機におけるキャラクターステップアップ予告演出を説明する図である。
各ステップにおいて登場するキャラクター、及びそのキャラクターを用いて行われる演出等はあくまで一例であり、下記の説明に限定されるものではない。
図26、図27に示す各演出ルートは、演出制御基板120のサブCPU121によって選択された変動演出パターン(図25)に基づいて、画像制御基板150のホストCPU151による制御によって実現されるものである。
まず、(a)に示すように、画像表示装置31において演出図柄35が停止態様で表示される状態で、始動条件(遊技球が入賞、保留がある場合は変動の終了)が成立すると、(b)に示すように、演出図柄35が変動表示を開始する。
(c)から、本実施形態の遊技機の特徴であるキャラクターステップアップ予告演出が行われる。
【0145】
ステップ1において、(c)に示すように、自キャラクターAと敵キャラクターXとが登場する。例えば、敵キャラクターは武器などのアイテムを持っている。
ステップ1からステップ2には無条件で発展する。図26、図27に示す変動演出はあくまで一例であるが、この例においては、ステップ1、2は一連のステップであり、セットで行われる。
ステップ2に発展すると、(d)に示すように、自キャラクターAが敵キャラクターXから武器を奪い、敵キャラクターXを叩く。
【0146】
ステップ3に発展すると、(e)に示すように、自キャラクターBが登場し、敵キャラクターXを攻撃する。
ステップ4に発展すると、(f)に示すように、自キャラクターCが登場し、敵キャラクターXを攻撃する。
(g)に示すように自キャラクターCの攻撃を敵キャラクターXが避けると、(h)に示すように、敵キャラクターXが自キャラクターCに演出ボタンアイコン50を渡す。
(g)の時点で演出図柄35はリーチ態様となっており、ステップアップ予告演出は(h)で終了する。
(i)においてリーチラインアクションが行われた後、(j)において、自キャラクターCが、(h)で敵キャラクターXから受け取った演出ボタンアイコン50を画面内に配置する。
【0147】
次いで、(k)からは、演出ボタン8を遊技者に操作させるリーチ後ボタン予告演出が開始される。
リーチ後ボタン予告演出では、演出ボタンアイコン50を表示することで遊技者に対してボタン操作を促すとともに、時間ゲージの短縮表示が開始される。
(l)において遊技者による演出ボタン8の押下操作がされると、大当たり期待度を示唆するカットイン画像が表示される。
この変動が大当たりに当選していれる場合、比較的低い大当たり期待度を示すカットイン画像(青カットイン画像)に比べて、比較的高い期待度を示すカットイン画像(赤カットイン画像)が表示されやすい。
逆に、この変動がハズレであれば、上記の赤カットイン画像に比べて上記の青カットインが表示されやすい。その後、大当たり(n)又はハズレ態様(o)で演出図柄35が停止して、今回の変動は終了である。
・・・
【0149】
上記の演出ルートにおいて、ステップアップ予告演出の途上で敵キャラクターが自キャラクターに手渡したアイテム(演出ボタンアイコン50)を用いた演出(リーチ後ボタン予告演出)が、リーチ成立後に行われている。
本実施形態のステップアップ予告演出のステップ4における(f)、(g)、(h)、(j)の演出ボタンアイコン50に関する一連の演出は、(k)、(l)、(m)におけるリーチ後ボタン予告演出の実行を示唆する「示唆演出」である。
本実施形態において、この「示唆演出」は特定のステップ(例えば最終ステップ4)においてのみ行い、且つ「示唆演出」を行った場合には、必ずリーチ後ボタン予告演出を実行するようにしているからである。
遊技者は、キャラクターステップアップ演出において、ステップ4まで発展するか、その結果、敵キャラクターXから演出ボタンアイコン50を受け取れるか(示唆演出が行われるか)否かによって、リーチ後ボタン予告演出への期待感を煽られることになる。」

セ「【0155】
もちろん、本実施形態のステップアップ予告演出は、図8、図9の変動パターンテーブルからも明らかなように、ステップの発展数に応じて大当たり期待度を示唆する演出である。
ステップ4を限界として、発展したステップ数が多いほど(変動時間が長いほど)大当たり期待度が高くなっている。大当たりの場合には、ハズレの場合比べて変動時間の長い変動パターンが選ばれやすいからである。
それに加え、本実施形態のキャラクターステップアップ予告演出では、その特定ステップ(例えば最終ステップ4)で行われる演出が、リーチ後に行われる別の演出(リーチ後ボタン予告演出)の実行を示唆する示唆演出となり得る。」

ソ「【図8】



タ「【図26】



チ「【図27】



(2)認定事項
【図8】の「変動パターン(対応変動演出内容)」における、「変動パターン2(ステップ1→ステップ2→ステップ3→リーチ→当たり)」、「変動パターン3(ステップ1→ステップ2→ステップ3→ステップ4→リーチ→当たり)」、「変動パターン12(ステップ1→ステップ2→ステップ3→リーチ→ハズレ)」、「変動パターン13(ステップ1→ステップ2→ステップ3→ステップ4→リーチ→ハズレ)」という記載、及び【0054】の「また、変動パターン2は、この変動パターンが選択された場合、演出制御基板120により60,000msの変動時間を用いて行われる演出において、3ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応する。また、変動パターン3は、この変動パターンが選択される場合、演出制御基板120により70,000msの変動時間を用いて行われる演出において、4ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応する。」という記載に基づくと、【図8】及び【0054】には「変動パターン2は、3ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応し、変動パターン3は、4ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応し、変動パターン12は、3ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、ハズレとなる演出に対応し、変動パターン13は、4ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、ハズレとなる演出に対応する」ことが示されていると認定できる(認定事項ア)。

(3) 引用発明
上記(1)及び(2)より、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。なお、符号a等については本願発明の構成A等に概ね対応させて付与し、引用箇所の段落番号を併記した。

「a 特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示装置20(【0014】)と、
b 遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ13a(【0010】)からの検出信号を入力した場合に(【0077】)取得される特別図柄判定用乱数値を記憶する記憶部がある第1特別図柄記憶領域(【0078】)が設けられているメインRAM113(【0022】)と、
c、d 特別図柄記憶判定処理(【0088】)において、特別図柄判定用乱数値に基づいて、大当たりに当選していると判定した場合、特別図柄表示装置20に停止表示させる大当たり用の特別図柄を決定する大当たり判定処理を実行し(【0090】)、第1特別図柄表示装置20による特別図柄の変動表示を開始し(【0092】)、特別図柄停止処理では、特別図柄記憶判定処理においてセットされ特別図柄表示装置20に停止表示された特別図柄が大当たり図柄であれば(【0085】)、大入賞口16を開放する大当たり遊技処理を実行するメインCPU111(【0086】)と、
e 特別図柄の変動パターンに基づいて生成される変動パターン指定コマンド(【0050】)に基づいて変動演出パターンを選択するサブCPU121(【0135】)と、サブCPU121によって選択された変動演出パターンに基づいて、画像表示装置31において変動演出を実現するホストCPU151(【0144】、【0145】)と、を備え、
e1、e2 事前判定処理において、メインCPU111は、新たに書き込まれた特別図柄判定用乱数値を、事前判定テーブルに基づいて大当たりと仮判定されたか否かを判定し(【0080】)、仮判定された特別図柄の種類、仮判定された変動パターンに対応する始動入賞指定コマンドを生成し(【0081】)、始動入賞指定コマンドを受信したサブCPU121は、今回の第1始動口への遊技球の入賞を契機とした特別図柄の変動が開始される前から、事前に所定の演出を実行する(【0083】)、
f 遊技機1であって(【0008】)、
g、i、k、o 画像表示装置31において演出図柄35が停止態様で表示される状態で、始動条件が成立すると、演出図柄35が変動表示を開始し、キャラクターステップアップ予告演出が行われ(【0144】)、キャラクターステップアップ予告演出では、各ステップにおいてキャラクターがアクションを行い、その進展に応じてステップが発展し(【0133】)、ステップ3に発展すると、自キャラクターBが登場し、敵キャラクターXを攻撃し、ステップ4に発展すると、自キャラクターCが登場し、敵キャラクターXを攻撃し、自キャラクターCの攻撃を敵キャラクターXが避けると、敵キャラクターXが自キャラクターCに演出ボタンアイコン50を渡し、敵キャラクターXが自キャラクターCに演出ボタンアイコン50を渡す時点で演出図柄35はリーチ態様となっており、ステップアップ予告演出は終了し(【0146】)、ステップアップ予告演出の途上で敵キャラクターが自キャラクターに手渡した演出ボタンアイコン50を用いたリーチ後ボタン予告演出が、リーチ成立後に行われ、ステップアップ予告演出のステップ4における演出ボタンアイコン50に関する一連の演出は、リーチ後ボタン予告演出の実行を示唆する示唆演出であり(【0149】)、リーチ後ボタン予告演出では、演出ボタンアイコン50を表示することで遊技者に対してボタン操作を促すとともに、時間ゲージの短縮表示が開始され、遊技者による演出ボタン8の押下操作がされると、大当たり又はハズレ態様で演出図柄35が停止し(【0147】)、
h 変動パターン決定テーブルでは、第1特別図柄表示装置20の変動パターンとして、変動パターン1、2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、13が設定されており、特別図柄表示装置の種別、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づき、これらの変動パターンのなかから一の変動パターンが選択され(【0053】)、変動パターン2は、3ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応し、変動パターン3は、4ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、確変大当たりとなる演出に対応し、変動パターン12は、3ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、ハズレとなる演出に対応し、変動パターン13は、4ステップまで発展するステップアップ予告演出を行い、ついでリーチ演出を実行した後、ハズレとなる演出に対応し(認定事項ア)、ステップアップ予告演出は、発展したステップ数が多いほど大当たり期待度が高くなる(【0155】)、
p 遊技機1(【0008】)。

2 引用文献2に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)記載事項
ア「【0010】
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。」

イ「【1124】
その後、図75(10)に示す装飾図柄表示装置208では、会話予告が更新されるとともにナビキャラ予告も更新されている。会話予告では、殿様の会話画像CI1が縮小表示されて第2装飾図柄の表示位置の下方に表示され、爺のキャラクタとともに操作促進報知画像が表示された爺の会話画像CI2が表示される。操作促進報知画像は、演出ボタン136(チャンスボタン136)を操作有効期間内に押下することを促す画像であり、演出ボタン136(チャンスボタン136)を模したボタン画像136aと、上記操作有効期間の残時間を表す残時間表示メータMTとによって構成されている。なお、図75(10)に示すタイミングでは、操作有効期間は開始されておらず、演出ボタン136(チャンスボタン136)が操作されてもこれに応じた表示は行われない。第1装飾図柄は、爺の会話画像CI2によって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄表示装置284や第2装飾図柄等によって特図が変動中であることを認識することができる場合がある。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を爺の会話画像CI2や殿様の会話画像CI1とは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。また、図75(10)に示すように、殿様の会話画像CI1は、爺の会話画像CI2によって少なくとも一部がオーバーラップされており、オーバーラップされていない状態である場合よりも、殿様の会話画像CI1の表示態様が視認困難とされている。また、ナビキャラ予告では、吹き出しの表示が「否」の文字表示から「激熱」の文字表示に変化し、大当りへの期待感が相当程度高いことを報知している。また、この吹き出しの表示は、爺の会話画像CI2の一部にオーバーラップしている。なお、爺の会話画像CI2が表示されるタイミングと、吹き出しにおける表示が「激熱」に更新されるタイミングとが同じであってもよいし、爺の会話画像CI2が表示された後で吹き出しにおける表示が「激熱」に更新されてもよいし、吹き出しにおける表示が「激熱」に更新された後で爺の会話画像CI2が表示されてもよい。このように、この演出例では、会話予告が行われた場合の方が、会話予告が行われない場合よりも、大当りとなりやすくなっている。また、会話予告が更新される際に殿様の会話画像CI1が縮小表示されなくてもよく(例えば、図75(9)と同じ大きさの表示が表示されたまま)、殿様の会話画像CI1が消去されてもよい。また、後から表示された会話画像が先に表示された会話画像と異なる大きさ(大きい又は小さい)であってもよく、表示されると大当りへの期待度が高い会話予告Aが、この会話予告Aよりも大当りへの期待度が低い会話予告Bと異なる大きさ(大きい又は小さい)であってもよい。」

ウ「【8131】
続いて、図432(A11)に示す装飾図柄表示装置208では、拡大表示されたボタンアイコンが縮小表示してボタン画像に変化するとともに、ボタン画像の下方に残時間表示メータMTが表示され、ボタン演出による予告が開始されたことを報知している。すなわち、タイマ予告演出によるボタン演出が開始されたことが報知されている。ここで、この演出例では、ボタン画像の表示態様がデフォルトのボタン画像136aではなく、赤ボタン画像136aRが表示される。すなわち、この演出例では、操作表示のINアニメにおいては、ボタンアイコンの表示態様がデフォルトの表示態様とされていたが、ボタン画像が表示されるタイミングでデフォルトの表示態様であるボタン画像136aに換えて、ランクアップした態様の赤ボタン画像136aRが表示されている様子が示されている。なお、操作表示のINアニメにおいてボタンアイコンの表示態様を赤ボタンの表示態様に変化するようにしてもよい。また、操作表示のINアニメにおいては、ボタンアイコンの表示態様がデフォルトの表示態様で表示され、赤ボタンの表示態様には変化しないようにしてもよい。また、この演出例において、ボタンタイマ予告表示BTM1におけるタイマ表示が「00:00」となったときにボタンアイコンの表示を赤ボタンの表示態様に変化するようにしてもよい。ボタンアイコンの表示態様がデフォルトの表示態様から赤ボタンの表示態様に変化するタイミングは上述したものに限定されず、適宜のタイミングとすることができる。また、ボタンタイマ予告表示BTM1の表示開始時点でボタンアイコンを赤ボタンの表示態様で表示するようにしてもよい。また、赤ボタンの表示態様は、デフォルトの表示態様よりも出現頻度は低く、また、赤ボタンの表示態様でボタンアイコンやボタン画像(赤ボタン画像136aR)が表示された場合の方が、赤ボタンの表示態様でボタンアイコンやボタン画像が表示されなかった場合よりも最終的に大当り図柄態様で停止表示されやすいようにしてもよい。その後、演出ボタン136の操作有効期間が開始され、残時間表示メータMTのゲージが減少する表示も開始される。なお、この演出例において、ボタンタイマ予告演出におけるタイマ表示が示す初期値が一定時間以上(例えば、「60:00」以上)である場合には、必ず赤ボタン画像136aRが表示されるようにしてもよいし、デフォルトの表示態様であるボタン画像136aが表示される場合があってもよいが、赤ボタン画像136aRの方が表示されやすいようにしてもよい。」

(3) 引用文献2記載の技術事項
上記(1)より、引用文献2には、次の技術事項が記載されている。

「チャンスボタン136を操作有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像は、チャンスボタン136を模したボタン画像136aと、上記操作有効期間の残時間を表す残時間表示メータMTとによって構成され(【1124】)、ボタンアイコンがボタン画像に変化するタイミングでデフォルトの表示態様であるボタン画像136aに換えて、赤ボタン画像136aRが表示され、赤ボタンの表示態様でボタンアイコンが表示された場合の方が、赤ボタンの表示態様でボタンアイコンが表示されなかった場合よりも最終的に大当り図柄態様で停止表示されやすく、その後、演出ボタン136の操作有効期間が開始される(【8131】)、
パチンコ機100(【0010】)。」

3 引用文献3に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)記載事項
ア「【0010】
[遊技機の全体構成について]
遊技機の一例としてのパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の一側部においてヒンジ機構により開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3内に収容された遊技盤30と、本体枠3の前方において開閉可能に軸着され、中央部に配設されたガラス窓4A、及びガラス窓4Aの下方に設けられた受皿6を有するパネル枠4と、パネル枠4の下部一側部より前方に突設されたハンドルユニット7、及びパネル枠4の上部両側部に配設されたスピーカユニット8を主たる構成として備える。パネル枠4が本体枠3側に閉じられた状態において、パチンコ機1の前方に着座する遊技者からは、パネル枠4に配設されたガラス窓4Aを介して本体枠3内に収容された遊技盤30の遊技領域30Aを視認することが可能である。」

イ「【0038】
同図に示すように、変動パターン決定テーブルTB1〜TB3には、前述の抽選により決定された特図当否抽選の結果(特図判定結果)、及び特図種別抽選の結果に応じて、変動パターン決定乱数に対応した変動パターン番号が規定されている。なお、本実施形態では変動パターンテーブルTB1〜TB3が参照され、特図判定結果が「ハズレ」である場合には、特図種別に依らず、変動パターン決定乱数に応じて変動パターン番号が決定される構成としている。なお、変動パターン決定テーブルTB1〜TB3は、例示であり、例えば、特図当否抽選の結果、及び特図種別抽選の結果に加えて、保留記憶数に応じて異なる変動パターン番号が決定される構成としてもよい。また、詳細については後述するが、変動パターン番号「20H」及び「30H」は、演出制御回路200側の処理によって後述のカウントダウン演出の一部を構成する結果報知演出が実行される番号に対応している。
【0039】
特殊変動パターンテーブルTBXには、連続演出残回数、及び変動パターン決定乱数に応じて、例えば「42H」〜「44H」までの異なる変動パターン番号が規定されている。図示のとおり、例えば連続演出残回数が3回である場合の変動パターン決定乱数の範囲は、全て「44H」に割り当てられていることから、連続演出残回数が3回である場合、必ず変動パターン番号「44H」が決定されることとなり、他の連続演出残回数についても同様である。当該特殊変動パターンテーブルTBXに規定された変動パターン番号が決定された場合、演出制御回路200側の処理によって、後述のカウントダウン演出の一部を構成する連続予告演出が実行される。また、連続演出残回数は、後述する連続演出残回数カウンタのカウンタ値に基づいて算定される。また、連続予告演出とは、前述の結果報知演出の前段階(前変動)で実行される演出であり、特別図柄の一回又は複数回の変動と対応して表示される連続予告演出と、結果報知演出とが組み合わされることにより、演出表示部50A上において一連のカウントダウン演出が表現される。」

ウ「【0150】
[取得時事前判定処理]
図19は、上述の取得時事前判定処理(ステップS540)を説明するフローチャートである。
(ステップS540-1)
CPU100aは、遊技状態が特図低確率であるか特図高確率であるかを識別する後述の特別図柄確率状態フラグをロードし、遊技状態に応じて低確率用特図当否判定テーブルTB1、又は高確率用特図当否判定テーブルTB2をセットするとともに、当該テーブルと上記ステップS535-13で取得した特図当否判定乱数とに基づいて、新たに記憶された特1保留又は特2保留について事前特図当否抽選処理を実行して処理を移す。」
・・・
【0154】
(ステップS540-9)
CPU100aは、上記ステップS540-7の事前特図変動パターン決定抽選処理で決定された変動パターン番号が、予め設定された特定の変動パターン番号であるかを判定し、特定の変動パターン番号である場合にステップS540-11に処理を移し、特定の変動パターン番号でない場合にステップS540-15に処理を移す。ここで、本実施形態における特定の変動パターン番号とは、後述の結果報知演出と対応する変動パターン番号「20H」又は「30H」として設定されており、上記ステップS540-7で決定された変動パターン番号が「20H」又は「30H」である場合にステップS540-11に処理を移すこととなる。
【0155】
(ステップS540-11)
CPU100aは、新たに記憶された特1保留又は特2保留に対応する対象特別図柄保留数が「2」以上かを判定する。具体的には、新たに記憶された特1保留又は特2保留と対応する特別図柄1保留球数カウンタ又は特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値が「2」以上であるかを判定する。判定の結果、「2」以上である場合にステップS540-13に処理を移し、「2」以上でない場合にステップS540-15に処理を移す。
【0156】
(ステップS540-13)
CPU100aは、上記ステップS540-11の判定において、新たに記憶された特1保留又は特2保留に対応する特別図柄保留球数カウンタが「2」以上であること、及びステップS540-7で決定された変動パターン番号が予め設定された特定の変動パターン番号であることに応じて、結果報知演出実行予定フラグをセット(ON)するとともに、上記ステップS535-9で更新した特別図柄保留球数カウンタ(特別図柄1保留球数カウンタ又は特別図柄2保留球数カウンタ)の値に基づいて、連続予告残回数カウンタのカウンタ値をセットして処理を移す。
・・・
【0160】
また、結果報知演出実行予定フラグのセットとともに、連続予告残回数カウンタのカウンタ値として「2」がセットされることにより、第1記憶部に記憶された特1保留に基づく特図遊技における特図変動パターン決定抽選においては、図6に示す特殊変動パターン決定テーブルTBXが参照され、連続予告残回数カウンタのカウンタ値「2」と対応する変動パターン番号「43H」が決定される。また、詳細については後述するが、連続予告残回数カウンタのカウンタ値は、特別図柄の変動が停止するごとに1ずつ減算される。よって、図20の第2記憶部に記憶された特1保留に基づく特図遊技における特図変動パターン決定抽選においては、減算後の連続予告残回数カウンタのカウンタ値である「1」と対応する変動パターン番号「42H」が決定されることとなる。
また、図示は省略するが、当該処理によってセットされる連続予告残回数カウンタの取り得るカウンタ値は、「3」〜「1」であり、特別図柄の変動停止によって減算後のカウンタ値が「0」となった場合、結果報知演出実行予定フラグが消去(OFF)される。」

エ「【0251】
[カウントダウン演出について]
次に、本発明において特有のカウントダウン演出について説明する。図32は、カウントダウン演出の流れを説明するタイムチャートである。図32(a)〜(c)に示すように、カウントダウン演出は、原則として特別図柄(演出図柄S)の変動開始から変動停止までを1サイクルとした場合に、複数のサイクルに渡って継続して表現される演出である。
例えば、図32(a)の例は、3サイクル分の変動演出(連続予告演出)と1サイクル分の変動演出(結果報知演出)が連続(合計4サイクル)して実行されることにより、一連のカウントダウン演出を表現している。図32(b)の例では、2サイクル分の変動演出(連続予告演出)と1サイクル分の変動演出(結果報知演出)が連続(合計3サイクル)して実行されることにより、一連のカウントダウン演出を表現している。図32(c)の例では、1サイクル分の変動演出(連続予告演出)と1サイクル分の変動演出(結果報知演出)が連続(合計2サイクル)して実行されることにより、一連のカウントダウン演出を表現している。
一方、図32(d)に示すカウントダウン演出は、単一サイクルの変動演出(結果報知演出)が実行されることにより、一連のカウントダウン演出を表現している。」

オ「【0256】
次に、上記画像G2とドット表示D1の表示から所定時間経過後には、上記画像G1,G2に替えて画像G3が表示されるとともに、上記ドット表示D1に替えてドット表示D2が表示される。ここで、画像G3は、プッシュボタン9Aの形状を側面視した形状に加えて、「PUSH!!」の文字や下向きの矢印等により、遊技者に対してプッシュボタン9Aを押下すべきことを促すような画像である。また、ドット表示D2としては、例えば上記画像G3の態様と関連するように、漢字の「押」の文字が表示(ドット表示)される。
詳細については後述するが、当該画像G3、及びドット表示D2の表示タイミングと略同期して演出制御回路200側では、プッシュボタン有効期間が設定され、当該プッシュボタン有効期間内にプッシュボタン9Aが押下されたタイミングに応じて、その演出表示部50A上の演出態様を変化させる。」

カ「【0259】
このように、本実施形態に係るカウントダウン演出は、複数サイクルに跨って実行されるとともに、それぞれのサイクル間において一連の流れを醸成する演出であり、本実施形態では、連続する1サイクルごとに画像G2、及びドット表示D1として表示される数字を1ずつ減算して周期的に表示することにより、特別図柄(演出図柄S)の複数回の変動をあたかも一連の変動として連続して見せ、遊技者に対して大当りへの期待感を継続して付与する演出である。なお、本例では、複数サイクルに跨って実行される一連の演出(連続演出)として、各サイクルごとに画像G2,ドット表示D1として表示される数字を1ずつ減算して表示するカウントダウン演出を例として説明したが、連続演出の例としてはこれに限られるものではなく、特別図柄(演出図柄S)の複数のサイクル間に何らかの関連性を見出し得るものであれば如何なる態様であってもよい。」

キ「【0260】
[チャンスアップ演出について]
次に、上記カウントダウン演出を構成する連続予告演出中において実行される場合があるチャンスアップ演出について説明する。
上述のとおり、カウントダウン演出は、最終サイクルの変動演出(結果報知演出)においてプッシュボタン有効期間を設定して、遊技者に対してプッシュボタン9Aの押下を促し、当該期間内にプッシュボタン9Aが押下されたことに応じて、その押下のタイミングで演出表示部50A上の演出態様を変化させる構成である。一方、カウントダウン演出における最終サイクル以前の変動演出(連続予告演出)においては、遊技者に対してプッシュボタン9Aの押下を積極的に促す表示がなされることがないため、結果報知演出と比較した場合に、遊技者がプッシュボタン9Aを押下する可能性は低い。そして、チャンスアップ演出は、結果報知演出中に設定されるプッシュボタン有効期間外、より詳細には、遊技者がプッシュボタン9Aを押下する可能性が低い連続予告演出中にプッシュボタン9Aが押下されたことに応じて、その押下のタイミングでドット表示器70の態様をあえて変化させることにより、意外性を醸成する演出である。以下、図34を参照してチャンスアップ演出の具体例について説明する。
・・・
【0262】
図34(a)に示すように、連続予告演出中においては、演出図柄Sの変動開始からt1経過後に演出表示部50A上において画像G2(図示の例では「3」又は「2」)が表示され、同時にドット表示器70上においてドット表示D1(「3」又は「2」)が表示される。また、画像G2及びドット表示D1は、t3(画像G1の表示から1.5秒後)において同時に消去される。そして、チャンスアップ演出は、t1において画像G2及びドット表示D1が表示されてから、これらの表示が消去されるt3の間(図示の例ではt2)にプッシュボタン9Aの押下がなされたことに応じて、ドット表示器70に表示されていたドット表示D1をチャンスアップドット表示C1に変化させる。なお、以下、上記t1〜t3までの期間を上述のプッシュボタン有効期間との対比として、隠しプッシュボタン有効期間という。」

(2) 引用文献3の技術事項
上記(1)より、引用文献3には、次の技術事項が記載されている。

「演出制御回路200側の処理によってカウントダウン演出の一部を構成する連続予告演出及び結果報知演出が実行され(【0038】、【0039】)、取得時事前判定処理(【0150】)において、事前特図変動パターン決定抽選処理で決定された変動パターン番号が特定の変動パターン番号「20H」又は「30H」である場合に(【0154】)、新たに記憶された特1保留又は特2保留と対応する特別図柄1保留球数カウンタ又は特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値が「2」以上であるかを判定し(【0155】)、「2」以上である場合に連続予告残回数カウンタのカウンタ値をセットし(【0156】)、特図遊技における特図変動パターン決定抽選においては、特殊変動パターン決定テーブルTBXが参照され、連続予告残回数カウンタのカウンタ値と対応する変動パターン番号が決定され、連続予告残回数カウンタのカウンタ値は、特別図柄の変動が停止するごとに1ずつ減算され、特図遊技における特図変動パターン決定抽選においては、減算後の連続予告残回数カウンタのカウンタ値と対応する変動パターン番号が決定されることとなり(【0160】)、カウントダウン演出は、特別図柄の変動開始から変動停止までを1サイクルとした場合に、複数のサイクルに渡って継続して表現される演出であり(【0251】)、カウントダウン演出は、最終サイクルの変動演出(結果報知演出)においてプッシュボタン有効期間を設定して、遊技者に対してプッシュボタン9Aの押下を促し、当該期間内にプッシュボタン9Aが押下されたことに応じて、その押下のタイミングで演出表示部50A上の演出態様を変化させる構成であり、カウントダウン演出における最終サイクル以前の変動演出(連続予告演出)においては(【0260】)、演出図柄Sの変動開始からt1経過後に演出表示部50A上において画像G2が表示され、同時にドット表示器70上においてドット表示D1が表示され(【0262】)、連続する1サイクルごとに画像G2、及びドット表示D1として表示される数字を1ずつ減算して周期的に表示することにより、特別図柄(演出図柄S)の複数回の変動をあたかも一連の変動として連続して見せ、遊技者に対して大当りへの期待感を継続して付与し(【0259】)、画像G2とドット表示D1の表示から所定時間経過後には、プッシュボタン9Aの形状を側面視した形状に加えて、「PUSH!!」の文字や下向きの矢印等により、遊技者に対してプッシュボタン9Aを押下すべきことを促すような画像である画像G3が表示される(【0256】)、パチンコ機1(【0010】)。」

4 その他の文献について
令和3年12月14日付け前置報告書において引用された引用文献A(特開2018−75197号公報、以下、「引用文献A」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)記載事項
ア「【0014】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。図2は、パチンコ遊技機1に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。なお、以下の説明において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側として説明する。本実施形態におけるパチンコ遊技機1の前面とは、遊技者側からパチンコ遊技機1を見たときに該遊技者と対向する対向面である。本実施形態におけるフローチャートの各ステップの説明において、例えば「ステップS1」と記載する箇所を「S1」と略記する場合がある。」

イ「【0370】
また、図40(C)に示すように、当否煽り時ボタン演出では、「第1演出態様」、「第2演出態様」または「第3演出態様」の演出態様で実行可能である。当否煽り時ボタン演出の「第1演出態様」では、操作促進報知として、中ボタン画像(第1操作促進画像(中))が表示され(図42(B)参照)、「第2演出態様」では、操作促進報知として、プッシュボタン31Bの外観を模した第1操作促進画像のうちの大型サイズの大ボタン画像(以下、第1操作促進画像(大)ともいう)と、所定の文字を示す第2操作促進画像のうちの「押せ」の文字を示す第2操作促進画像(押せ)とが表示され(図42(C)の第1操作促進画像(大),第2操作促進画像(押せ)参照)、「第3演出態様」では、操作促進報知として、大ボタン画像(第1操作促進画像(大))と、所定の文字を示す第2操作促進画像のうちの「一撃」の文字を示す第2操作促進画像(一撃)とが表示される(図42(D)の第1操作促進画像(大),第2操作促進画像(一撃)参照)。また、検出有効期間内に操作が検出された場合には、変動表示の表示結果に応じた「勝利!」または「敗北…」の文字を示す当否煽り時ボタン演出画像(所定演出)が表示される。」

ウ「【0373】
図40(A)〜(C)に示す各ボタン演出設定テーブルにおいて特徴的なことは、スーパーリーチを含まない変動パターンよりもスーパーリーチを含む変動パターンである方が、また、表示結果がはずれよりも大当りである方が、「第1演出態様」、「第2演出態様」または「第3演出態様」と決定される割合が高く、「演出なし」と決定される割合が低くなるように判定値が設定されていることである。さらに、表示結果がはずれよりも大当りである方が、「第1演出態様」よりも「第2演出態様」、「第2演出態様」よりも「第3演出態様」と決定される割合が高くなるように判定値が設定されていることである。このような特徴を備えていることによって、演出が実行されないときよりも、演出が実行されたときの方が、さらに、「第1演出態様」よりも「第2演出態様」、「第2演出態様」よりも「第3演出態様」で実行されたときの方が、有利な演出図柄の変動態様(例えば、スーパーリーチに発展する)となる割合を高くすることや、表示結果が大当りとなる割合を高くすることができる。つまり、「第1演出態様」よりも「第2演出態様」、「第2演出態様」よりも「第3演出態様」の方が、期待度が高い演出態様となる。したがって、高速変動時ボタン演出、リーチ成立時ボタン演出および当否煽り時ボタン演出が実行されることに対して遊技者に期待感を持たせることができるとともに、いずれの演出態様で実行されるかについて注目させることができる。」

(2)引用文献Aの技術事項
上記(1)より、引用文献Aには、次の技術事項が記載されている。

「当否煽り時ボタン演出の「第1演出態様」では、操作促進報知として、中ボタン画像が表示され、「第2演出態様」では、操作促進報知として、大ボタン画像が表示され(【0370】)、「第1演出態様」よりも「第2演出態様」の方が、期待度が高い演出態様となる(【0373】)、
パチンコ遊技機1(【0014】)。」

第6 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比する。

ア 引用発明の構成aの「特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示装置20」は、本願発明1の構成Aの「図柄を変動表示する図柄表示手段」に相当する。
よって、引用発明の構成aは、本願発明1の構成Aに相当する構成を有する。

イ 引用発明の構成bの「第1始動口検出スイッチ13a」、「特別図柄判定用乱数値」、「メインRAM113」は、それぞれ本願発明1の構成Bの「図柄始動手段」、「乱数情報」、「情報記憶手段」に相当する。
よって、引用発明の構成bの「遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力した場合に取得される特別図柄判定用乱数値を記憶する記憶部がある第1特別図柄記憶領域が設けられているメインRAM113」と、本願発明1の構成Bの「図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を、前記図柄表示手段による図柄変動に供されるまで記憶する情報記憶手段」とは、「図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を」「記憶する情報記憶手段」という点で共通する。

ウ 引用発明の構成c、dの「特別図柄判定用乱数値に基づいて、」「大当たり判定処理を実行」する「メインCPU111」は、本願発明の構成Cの「乱数情報に基づく抽選を行う抽選手段」に相当する。
また、引用発明の構成c、dでは、「特別図柄記憶判定処理において、」「大当たり判定処理を実行し、」「特別図柄の変動表示を開始」するのであり、「大当たり判定処理を実行」する時点と「特別図柄の変動表示を開始」する時点は、両者とも特別図柄記憶判定処理中であることから、ほぼ同時であることは明らかであり、特別図柄の変動表示の開始時に大当たり判定処理を実行する(本願発明1の「図柄変動の開始時に」「抽選を行う」に相当)ものといえる。
よって、引用発明の構成c、dは、本願発明1の構成Cに相当する構成を有する。

エ 引用発明の構成c、dの「停止表示された特別図柄が大当たり図柄であれば、大入賞口16を開放する大当たり遊技処理を実行するメインCPU111」は、本願発明1の構成Dの「変動後の停止図柄が特定態様となった場合に特別遊技を実行する特別遊技実行手段」に相当する。
よって、引用発明の構成c、dは、本願発明1の構成Dに相当する構成を有する。

オ 引用発明の構成eでは、「特別図柄の変動パターンに基づいて生成される変動パターン指定コマンドに基づいて変動演出パターンを選択」し、「選択された変動演出パターンに基づいて、画像表示装置31において変動演出を実現する」のであるから、「特別図柄の変動パターンに基づ」く「変動演出パターンに基づいて」「実現する」「変動演出」は、本願発明1の構成Eの「図柄変動に関する演出」に相当する。
また、引用発明の構成eの「サブCPU121」及び「ホストCPU151」は、本願発明1の構成Eの「演出実行手段」に相当する。
よって、引用発明の構成eは、本願発明1の構成Eに相当する構成を有する。

カ 引用発明の構成f、pの「遊技機」は、本願発明1の構成F、Pの「遊技機」に相当する。
よって、引用発明の構成f、pは、本願発明1の構成F、Pに相当する構成を有する。

キ 引用発明の構成g、i、k、oの「キャラクターステップアップ予告演出」は「各ステップにおいてキャラクターがアクションを行い、その進展に応じてステップが発展」する演出であるから、引用発明の構成g、i、k、oの「キャラクターステップアップ予告演出」は、本願発明1の構成Gの「演出態様が段階的に変化する段階演出」に相当する。
また、引用発明の構成g、i、k、oでは、「リーチ後ボタン予告演出」は「遊技者による演出ボタン8の押下操作がされると、大当たり又はハズレ態様で演出図柄35が停止」する演出であり、かつ、引用発明の構成g、i、k、oでは、「演出図柄35はリーチ態様となっており、ステップアップ予告演出は終了し」、「リーチ後ボタン予告演出が、リーチ成立後に行われ」るのであるから、引用発明の構成g、i、k、oの「リーチ後ボタン予告演出」は、本願発明1の構成Gの「前記段階演出の後、遊技者による操作手段に対する所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出」に相当する。
そして、引用発明の構成g、i、k、oの「キャラクターステップアップ予告演出」及び「リーチ後ボタン予告演出」、「画像表示装置31」は、それぞれ本願発明1の構成Gの「特定演出」、「画像表示手段を含む演出手段」に相当する。
したがって、引用発明の構成e、及び構成g、i、k、oの「サブCPU121」及び「ホストCPU151」は、「キャラクターステップアップ予告演出」及び「リーチ後ボタン予告演出」を、「画像表示装置31において」「実現する」ことは、本願発明1の構成Gの「前記演出実行手段は、演出態様が段階的に変化する段階演出と、前記段階演出の後、遊技者による操作手段に対する所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出とを備えた特定演出を、画像表示手段を含む演出手段により実行可能であ」ることに相当する。
よって、引用発明の構成g、i、k、oは、本願発明1の構成Gに相当する構成を有する。

ク 引用発明の構成hでは、「ステップアップ予告演出は、発展したステップ数が多いほど大当たり期待度が高くなる」のであるから、引用発明の構成hの「3ステップまで発展するステップアップ予告演出」、「4ステップまで発展するステップアップ予告演出」は、それぞれ本願発明1の構成Hの「第1演出態様」、「特定態様となる信頼度が前記第1演出態様より高い第2演出態様」に相当する。
また、引用発明の構成hの「特別図柄表示装置の種別、大当たりの当選または落選、大当たり図柄、特別図柄保留数、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づき」「変動パターン2」、「変動パターン3」、「変動パターン12」、「変動パターン13」を含む「変動パターン1、2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、13」「のなかから一の変動パターン」を「選択」することは、本願発明1の構成Hの「第1演出態様と、前記特定態様となる信頼度が前記第1演出態様より高い第2演出態様とを含む複数の演出態様の何れかを第1抽選により選択」することに相当する。
よって、引用発明の構成hは、本願発明1の構成Hに相当する構成を有する。

ケ 引用発明の構成g、i、k、oでは、「リーチ後ボタン予告演出では、演出ボタンアイコン50を表示することで遊技者に対してボタン操作を促すとともに、時間ゲージの短縮表示が開始され、遊技者による演出ボタン8の押下操作がされると、大当たり又はハズレ態様で演出図柄35が停止」しており、リーチ後ボタン予告演出において、演出ボタンアイコン50を表示することによりボタン操作を促し、時間ゲージの短縮表示が開始されている間は演出ボタン8の操作が有効であることは明らかであるから、引用発明の構成g、i、k、oの「演出ボタンアイコン50を表示すること」は、本願発明1の「操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出」に相当する。
よって、引用発明の構成g、i、k、oの「リーチ後ボタン予告演出では、演出ボタンアイコン50を表示する」ことと、本願発明1の構成Iの「前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え」ることとは、「前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出」「を備え」る点で共通する。

コ 引用発明の構成g、i、k、oの「リーチ後ボタン予告演出の実行を示唆する示唆演出」は、本願発明1の構成Kの「操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出」に相当するとともに、引用発明の構成g、i、k、oの「リーチ後ボタン予告演出の実行を示唆する示唆演出」を「ステップアップ予告演出のステップ4」において行うことは、本願発明1の「操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行」することに相当する。
また、引用発明の構成g、i、k、oでは、「ステップアップ予告演出のステップ4」において「示唆演出」を行い、「演出図柄35はリーチ態様となっており、ステップアップ予告演出は終了し」、「リーチ後ボタン予告演出が、リーチ成立後に行われ」るものであり、引用発明の構成g、i、k、oでは、「リーチ後ボタン予告演出では、演出ボタンアイコン50を表示することで遊技者に対してボタン操作を促すとともに、時間ゲージの短縮表示が開始され」るものであることを踏まえると、演出ボタン8の操作が有効となる「リーチ後ボタン予告演出」の前に実行される「キャラクターステップアップ予告演出」では、今後演出ボタン8の操作が有効となることを「示唆」するにとどまり、演出ボタン8の操作自体は有効となる前であることは明らかである。
したがって、引用発明の構成g、i、k、oの「キャラクターステップアップ予告演出」及び「リーチ後ボタン予告演出」では、「リーチ後ボタン予告演出の実行を示唆する示唆演出」を、「キャラクターステップアップ予告演出」「のステップ4」において行うことは、本願発明1の構成Kの「前記特定演出では、前記所定操作が有効となる前に前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行」することに相当する。
よって、引用発明の構成g、i、k、oは、本願発明1の構成Kに相当する構成を有する。

サ 引用発明の構成g、i、k、oでは、「始動条件が成立すると、演出図柄35が変動表示を開始し、キャラクターステップアップ予告演出が行われ」、「演出図柄35はリーチ態様となっており、ステップアップ予告演出は終了し」、「リーチ後ボタン予告演出が、リーチ成立後に行われ、」、「遊技者による演出ボタン8の押下操作がされると、大当たり又はハズレ態様で演出図柄35が停止」することから、「キャラクターステップアップ予告演出」及び「リーチ後ボタン予告演出」とを、1回の演出図柄35の変動表示中に実行することは明らかであり、また、引用発明の構成eでは、「特別図柄の変動パターン」「に基づいて変動演出パターンを選択する」のであるから、「キャラクターステップアップ予告演出」及び「リーチ後ボタン予告演出」とを、1回の特別図柄の変動表示中に実行する(本願発明1の「前記特定演出を、前記図柄表示手段による1回の図柄変動中に実行する」に相当)ことも明らかである。
したがって、引用発明の構成e、及び構成g、i、k、oの「特別図柄の変動パターン」「に基づいて変動演出パターンを選択」し、「始動条件が成立すると、演出図柄35が変動表示を開始し、」「キャラクターステップアップ予告演出」及び「リーチ後ボタン予告演出」「が行われ」、「大当たり又はハズレ態様で演出図柄35が停止」することは、本願発明1の構成Oの「前記特定演出を、前記図柄表示手段による1回の図柄変動中に実行する」ことに相当する。
よって、引用発明の構成e、及び構成g、i、k、oは、本願発明1の構成Oに相当する構成を有する。

シ 上記ア〜サより、本願発明1と引用発明とは、
「A 図柄を変動表示する図柄表示手段と、
B’ 図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を記憶する情報記憶手段と、
C 前記図柄表示手段による図柄変動の開始時に前記乱数情報に基づく抽選を行う抽選手段と、
D 前記抽選手段による抽選結果に基づいて前記図柄表示手段による変動後の停止図柄が特定態様となった場合に特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
E 前記図柄表示手段による図柄変動に関する演出を実行する演出実行手段とを備えた
F 遊技機において、
G 前記演出実行手段は、演出態様が段階的に変化する段階演出と、前記段階演出の後、遊技者による操作手段に対する所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出とを備えた特定演出を、画像表示手段を含む演出手段により実行可能であり、
H 前記段階演出は、第1演出態様と、前記特定態様となる信頼度が前記第1演出態様より高い第2演出態様とを含む複数の演出態様の何れかを第1抽選により選択して実行可能であり、
I’ 前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出を備え、
K 前記特定演出では、前記所定操作が有効となる前に前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行し、
O 前記特定演出を、前記図柄表示手段による1回の図柄変動中に実行する
P ことを特徴とする遊技機。」
である点で一致し、以下の点で相違する。

・相違点1(構成B)
「図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を」「記憶する情報記憶手段」に関して、
本願発明1では、「乱数情報を、前記図柄表示手段による図柄変動に供されるまで記憶する」のに対し、
引用発明では、特別図柄判定用乱数値をどの時点まで記憶するのかが不明である点。

・相違点2(構成I、J、L、M)
「前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出」に関して、
本願発明1では、「操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え、前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能と」するのに対して、
引用発明では、リーチ後ボタン予告演出では、演出ボタンアイコン50を表示することで遊技者に対してボタン操作を促すものであるものの、演出ボタンアイコン50を表示する「演出」として、「第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え」ているのか不明であり、また、「前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能と」するのかも不明である点。

・相違点3(構成N)
本願発明1では、「前記画像表示手段における前記段階演出に係る画像よりも前側に前記操作有効報知示唆演出に係る画像を表示するように構成」するのに対して、
引用発明では、キャラクターステップアップ予告演出に係る画像よりも前側に示唆演出に係る画像を表示するように構成されているのか不明である点。

(2)判断
事案に鑑み、上記相違点2について検討する。

引用文献2記載の技術事項は、パチンコ機100において、チャンスボタン136を操作有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像は、チャンスボタン136を模したボタン画像136a(本願発明1の「操作有効報知演出」に相当)によって構成され、ボタン画像に変化するタイミングでデフォルトの表示態様であるボタン画像136a(本願発明1の「第1操作有効報知演出」に相当)に換えて、赤ボタン画像136aR(本願発明1の「第2操作有効報知演出」に相当)が表示され、ボタンアイコンの表示態様がデフォルトの表示態様から赤ボタンの表示態様に変化し、赤ボタンの表示態様でボタンアイコンが表示された場合の方が、赤ボタンの表示態様でボタンアイコンが表示されなかった場合よりも最終的に大当り図柄態様で停止表示されやすい(本願発明1の「前記特定態様となる信頼度が」「高い」に相当)ものである。
そうすると、引用文献2記載の技術事項は、「操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え、前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、」(構成I、J)に対応する特定事項を備える。

また、引用文献A記載の技術事項は、パチンコ遊技機1において、当否煽り時ボタン演出の「第1演出態様」では、操作促進報知として、中ボタン画像が表示(本願発明1の「第1操作有効報知演出」)され、「第2演出態様」では、操作促進報知として、大ボタン画像が表示(本願発明1の「第2操作有効報知演出」)され、「第1演出態様」よりも「第2演出態様」の方が、期待度が高い演出態様となる(本願発明1の「前記特定態様となる信頼度が」「高い」に相当)ものである。
そうすると、引用文献A記載の技術事項は、「操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え、前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、」(構成I、J)に対応する特定事項を備える。

しかしながら、引用発明、引用文献2記載の技術事項、及び引用文献A記載の技術事項には、いずれも「前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能と」(構成L、M)する構成を有するものではない。
してみると、本願発明1の上記相違点2に係る構成は、当業者であっても、引用発明及び引用文献2、引用文献Aに記載された事項に基づいて、容易に想到することはできない。
したがって、本願発明1は、他の相違点に係る構成を検討するまでもなく、引用文献1に記載された発明、引用文献2、及び引用文献A記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明できたものでもない。

2 本願発明2について
(1)対比
本願発明2と引用発明とを対比する。

ア 本願発明2は、本願発明1と比べると、構成E、Oに替えて構成E1、E2、E3、O1を有しており、構成A〜D、F〜N、Pは一致しているため、本願発明2の構成A〜D、F〜N、Pと引用発明との対比は、「1 本願発明1について」の「(1)対比」ア〜エ、カ〜コで述べたとおりである。

イ 引用発明の構成e1、e2の「特別図柄判定用乱数値を、事前判定テーブルに基づいて大当たりと仮判定されたか否かを判定」することは、本願発明2の構成E1の「前記乱数情報に対して先読み判定を行う」ことに相当する。
また、引用発明の構成e1、e2では、「事前判定処理において、メインCPU111は、」「始動入賞指定コマンドを生成し、」「始動入賞指定コマンドを受信したサブCPU121は、」「特別図柄の変動が開始される前から、事前に所定の演出を実行する」のであるから、「特別図柄の変動が開始される前」に「事前判定処理」が実行されることは明らかである。
したがって、引用発明の構成e1、e2の「特別図柄の変動が開始される前」に「特別図柄判定用乱数値を、事前判定テーブルに基づいて大当たりと仮判定されたか否かを判定」する「メインCPU111」は、本願発明2の構成E1の「前記図柄表示手段による図柄変動よりも前に前記乱数情報に対して先読み判定を行う先読み判定手段」に相当する。
よって、引用発明の構成e1、e2は、本願発明2の構成E1に相当する構成を有する。

ウ 引用発明の構成e、及び構成e1、e2の「事前に所定の演出を実行する」「サブCPU121」及び「ホストCPU151」は、本願発明2の構成E2の「少なくとも先読み演出を実行可能な演出実行手段」に相当する。
よって、引用発明の構成e、及び構成e1、e2は、本願発明2の構成E2に相当する構成を有する。

エ 上記ア〜ウより、本願発明2と引用発明とは、
「A 図柄を変動表示する図柄表示手段と、
B’ 図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を記憶する情報記憶手段と、
C 前記図柄表示手段による図柄変動の開始時に前記乱数情報に基づく抽選を行う抽選手段と、
D 前記抽選手段による抽選結果に基づいて前記図柄表示手段による変動後の停止図柄が特定態様となった場合に特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
E1 前記図柄表示手段による図柄変動よりも前に前記乱数情報に対して先読み判定を行う先読み判定手段と、
E2 少なくとも先読み演出を実行可能な演出実行手段とを備えた、
F 遊技機において、
G 前記演出実行手段は、演出態様が段階的に変化する段階演出と、前記段階演出の後、遊技者による操作手段に対する所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出とを備えた特定演出を、画像表示手段により実行可能であり、
H 前記段階演出は、第1演出態様と、前記特定態様となる信頼度が前記第1演出態様より高い第2演出態様とを含む複数の演出態様の何れかを第1抽選により選択して実行可能であり、
I’ 前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出を備え、
K 前記特定演出では、前記所定操作が有効となる前に前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行する
P ことを特徴とする遊技機。」
である点で一致し、以下の点で相違する。

・相違点1(構成B)
「図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて取得される乱数情報を」「記憶する情報記憶手段」に関して、
本願発明2では、「乱数情報を、前記図柄表示手段による図柄変動に供されるまで記憶する」のに対し、
引用発明では、特別図柄判定用乱数値をどの時点まで記憶するのかが不明である点。

・相違点2(構成I、J、L、M)
「前記操作演出は、前記操作手段を示す操作手段画像を表示することにより前記所定操作が有効であることを示す操作有効報知演出」に関して、
本願発明2では、「操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え、前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能と」するのに対して、
引用発明では、リーチ後ボタン予告演出では、演出ボタンアイコン50を表示することで遊技者に対してボタン操作を促すものであるものの、演出ボタンアイコン50を表示する「演出」として、「第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え」ているのか不明であり、また、「前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能と」するのかも不明である点。

・相違点3(構成N)
本願発明2では、「前記画像表示手段における前記段階演出に係る画像よりも前側に前記操作有効報知示唆演出に係る画像を表示するように構成」するのに対して、
引用発明では、キャラクターステップアップ予告演出に係る画像よりも前側に示唆演出に係る画像を表示するように構成されているのか不明である点。

・相違点4(構成E3、O1)
「先読み演出」に関して、
本願発明2では、「前記先読み演出は、前記先読み判定の結果に基づいて、その先読み判定の対象となった前記乱数情報に対応する特定図柄変動までの複数回の図柄変動中に行われる」とともに、「前記先読み演出では、前記特定図柄変動までの図柄変動のうちの少なくとも一部を構成する複数回の図柄変動において前記段階演出を実行し、前記特定図柄変動で前記操作演出を実行する」のに対し、
引用発明では、事前に実行する所定の演出がいつ実行されるのかが不明であり、所定の演出とキャラクターステップアップ予告演出及びリーチ後ボタン予告演出との関係も不明である点。

(2)判断
事案に鑑み、上記相違点2について検討する。

「1 本願発明1について」の「(1)対比」で述べたとおり、引用文献2記載の技術事項、及び引用文献A記載の技術事項は、いずれも「操作有効報知演出として、第1操作有効報知演出と、前記特定態様となる信頼度が前記第1操作有効報知演出より高い第2操作有効報知演出と、を備え、前記第1操作有効報知演出と前記第2操作有効報知演出とで前記操作手段画像の表示態様を異ならせ、」(構成I、J)に対応する特定事項を備える。

また、引用文献3記載の技術事項は、パチンコ機1において、演出制御回路200側の処理によってカウントダウン演出の一部を構成する連続予告演出及び結果報知演出が実行され、取得時事前判定処理において、事前特図変動パターン決定抽選処理で決定された変動パターン番号が特定の変動パターン番号「20H」又は「30H」である場合に、連続予告残回数カウンタのカウンタ値をセットし、連続予告残回数カウンタのカウンタ値は、特別図柄の変動が停止するごとに1ずつ減算され、カウントダウン演出は、特別図柄の変動開始から変動停止までを1サイクルとした場合に、複数のサイクルに渡って継続して表現される演出であり、カウントダウン演出における最終サイクル以前の変動演出(連続予告演出)(本願発明2の「段階演出」に相当)においては、演出表示部50A上において画像G2が表示され、連続する1サイクルごとに画像G2として表示される数字を1ずつ減算して周期的に表示し、最終サイクルの変動演出(結果報知演出)(本願発明2の「操作演出」に相当)において、プッシュボタン有効期間を設定して、遊技者に対してプッシュボタン9Aを押下すべきことを促すような画像である画像G3が表示され、遊技者に対してプッシュボタン9Aの押下を促し、当該期間内にプッシュボタン9Aが押下されたことに応じて、その押下のタイミングで演出表示部50A上の演出態様を変化させるものである。
そうすると、引用文献3記載の技術事項は、「前記先読み演出は、前記先読み判定の結果に基づいて、その先読み判定の対象となった前記乱数情報に対応する特定図柄変動までの複数回の図柄変動中に行われる」(構成E3)に対応する特定事項、及び「前記先読み演出では、前記特定図柄変動までの図柄変動のうちの少なくとも一部を構成する複数回の図柄変動において前記段階演出を実行し、前記特定図柄変動で前記操作演出を実行する」(構成O1)に対応する特定事項を備える。

しかしながら、引用発明、引用文献2記載の技術事項、引用文献3記載の技術事項、及び引用文献A記載の技術事項には、いずれも「前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能と」(構成L、M)する構成を有するものではない。
してみると、本願発明2の上記相違点2に係る構成は、当業者であっても、引用発明及び引用文献2、引用文献3、引用文献Aに記載された事項に基づいて、容易に想到することはできない。
したがって、本願発明2は、他の相違点に係る構成を検討するまでもなく、引用文献1に記載された発明、引用文献2、引用文献3、及び引用文献A記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明できたものでもない。

第7 原査定について
1 理由1(特許法第29条第2項)について
審判請求時の手続補正により、「前記操作有効報知演出と前記操作有効報知示唆演出の組合せを選択するための第2抽選を、前記第1抽選とは別に実行することで、前記第2演出態様で実行された前記段階演出の後の前記操作演出において前記第1操作有効報知演出を実行可能とし、前記第1操作有効報知演出が実行される場合と、前記第2操作有効報知演出が実行される場合とで、共通の前記操作有効報知示唆演出を実行可能と」(構成L、M)するという事項を備えるものとなったことにより、本願発明は、当業者であっても引用発明に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。したがって、原査定の理由1を維持することはできない。

2 理由2(特許法第36条第6項第2号)について
審判請求時の手続補正により、「前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出の終盤以降、該段階演出と並行して実行し」という記載は「前記所定操作が有効となる前に前記操作有効報知演出の出現を示唆する操作有効報知示唆演出を、前記段階演出が開始された後の所定時点以降、該段階演出と並行して実行し」に補正された結果、原査定の理由2は解消された。

第8 むすび
以上のとおり、本願発明1及び本願発明2は、引用発明、引用文献2記載の技術事項、引用文献3記載の技術事項、及び引用文献A記載の技術事項及びに基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。
また、本願発明1及び本願発明2が明確でないとはいえない。
したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2022-06-28 
出願番号 P2018-200257
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A63F)
P 1 8・ 537- WY (A63F)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 瀬津 太朗
特許庁審判官 ▲高▼橋 祐介
三田村 陽平
発明の名称 遊技機  
代理人 特許業務法人谷藤特許事務所  
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