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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  E04B
審判 全部申し立て 2項進歩性  E04B
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  E04B
管理番号 1386202
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2022-07-29 
種別 異議の決定 
異議申立日 2022-03-28 
確定日 2022-06-10 
異議申立件数
事件の表示 特許第6940655号発明「鉄骨造の外壁耐火構造」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6940655号の請求項1ないし4に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6940655号の請求項1ないし4に係る特許についての出願(以下、「本件出願」という。)は、平成26年8月27日に出願された特願2014−172887号(以下、「原出願」という。国内優先権主張;平成26年4月23日)の一部を、令和2年6月10日に新たな特許出願としたものであって、令和3年9月6日にその特許権の設定登録がされ、同年同月29日に特許掲載公報が発行された。その後、令和4年3月28日に、特許異議申立人 和田 直人(以下「申立人」という。)より、特許異議申立書(以下、「申立書」という。)が提出され、請求項1ないし4に係る特許に対して、特許異議の申立てがされたものである。


第2 本件発明
特許第6940655号の請求項1ないし4の特許に係る発明(以下、「本件発明1」等という。)は、その特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。なお、「A.」等の分説は、申立書にならい、当審で付した。「G.」の次が「I.」となっている点も、申立書(第10頁参照)のとおりとした。

「【請求項1】
A.垂直に長い複数の軽量鉄骨と、前記軽量鉄骨の表面に、正面視で長方形の第1の石膏ボードと、正面視で長方形の第2の石膏ボードと、正面視で長方形の外壁材とをこの順で備え、
B.前記第1の石膏ボードと前記第2の石膏ボードは、大きさが同じで厚みがいずれも15mmであり、
C.前記第1の石膏ボードは、2つの縦辺が、縦胴縁である軽量鉄骨に位置するよう前記軽量鉄骨の表面に固定部材により固定され、
D.前記第2の石膏ボードは、2つの縦辺が、前記第1の石膏ボードの前記縦辺が位置する前記軽量鉄骨とは異なる前記軽量鉄骨に位置するよう前記第1の石膏ボードの表面に前記第1の石膏ボードを介して前記固定部材により前記軽量鉄骨に固定され、
E.前記第2の石膏ボードの2つの横辺と、前記第1の石膏ボードの2つの横辺とは、上下方向にずれて位置し、
F.透湿防水シートが、前記第2の石膏ボードの表面全体に設けられ、
G.前記外壁材は、2つの長辺が、横長方向に施工され、前記第1の石膏ボードの前記2つの横辺及び前記第2の石膏ボードの前記2つの横辺と厚み方向で重ならないよう前記第1の石膏ボード及び前記第2の石膏ボードを介して留め具により前記軽量鉄骨に固定されており、
I.ISO834に定められた標準加熱曲線に従って前記外壁材側から加熱した際の加熱開始時から75分後の前記第1の石膏ボードの裏面温度が271℃を超えない、
J.ことを特徴とする鉄骨造の外壁耐火構造。
【請求項2】
K.前記第1の石膏ボード及び前記第2の石膏ボードが、いずれも撥水材により防水加工された強化石膏ボードである、
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄骨造の外壁耐火構造。
【請求項3】
L.前記第1の石膏ボードの前記縦辺の長さと、前記第2の石膏ボードの前記縦辺の長さとは、各々、前記外壁材の短辺の長さの2倍であり、
M.前記第2の石膏ボードの前記横辺と、前記第1の石膏ボードの前記横辺とは、上下方向に、前記外壁材の前記短辺の長さと同じ長さずれて位置し、
N.前記外壁材の前記2つの長辺は、前記第1の石膏ボードの前記横辺と前記第2の石膏ボードの前記横辺との上下方向の間の略中央に位置している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄骨造の外壁耐火構造。
【請求項4】
O.上下に突き合わされて隣り合う前記第1の石膏ボードの表面の突き合わせ部に、略全長に渡ってアルミニウムテープが設けられ、前記裏面温度が126℃を超えない、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鉄骨造の外壁耐火構造。」


第3 申立理由の概要、及び証拠一覧
申立人が申立書において主張する申立理由の要旨、及び申立書に添付して提出した証拠は、次のとおりである。

1 申立理由1(進歩性欠如)
本件発明1ないし4は、原出願の優先日前に頒布された甲第1号証に記載された発明、甲第2号証ないし甲第5号証に記載される技術的事項及び甲第6号証ないし甲第9号証に示される技術常識に基いて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、本件発明1ないし4に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、それらの発明に係る特許は、同法第113条第2号に該当し、取り消されるべきものである。

2 申立理由2(明確性要件違反)
本件発明1ないし4は、発明が不明確であるから、本件発明1ないし4に係る特許は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり、それらの発明に係る特許は、同法第113条第4号に該当し、取り消されるべきものである。

3 申立理由3(実施可能要件違反)
本件出願の発明の詳細な説明の記載は、本件発明1ないし4について、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が、その実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載したものでないから、本件発明1ないし4に係る特許は、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり、それらの発明に係る特許は、同法第113条第4号に該当し、取り消されるべきものである。

4 証拠一覧
申立人が申立書に添付して提出した証拠は、甲第1号証ないし甲第9号証(枝番含む。以下、「甲1」、「甲7の1」等という。)であり、以下のとおりである。
甲1: 特公平1−35138号公報
(平成1年7月24日公告)
甲2: 特開2014−5724号公報
(平成26年1月16日公開)
甲3: 特開2005−299194号公報
(平成17年10月27日公開)
甲4: 特開平9−302802号公報
(平成9年11月25日公開)
甲5: 特開2002−106077号公報
(平成14年4月10日公開)
甲6: COMMERCIAL WALL ドレスアップ建築物、
ニチハ株式会社、第59−68頁
(平成23年2月発行)
甲7の1:防耐火性能試験・評価業務方法書、JTCCM、
平成17年7月11日変更(ほ)、第4−8頁
甲7の2:防耐火性能試験・評価業務方法書、JTCCM、
2021年7月1日変更(か)、第1−8頁
甲8: JISハンドブック 8 建築I 材料・設備 2012、
日本規格協会、第862−868頁
(2012年1月23日発行)
甲9: ISO 834−1:1999/Amd.1:2012(E)
(2012年1月15日改訂)

第4 主たる証拠の記載
1 甲1の記載事項
申立人が申立理由1(進歩性欠如)の主たる証拠とする、甲1には、次の事項が記載されている(下線は、当審で付加した。以下、同様。)。

(1)産業上の利用分野
「 本発明は建築構造物の防火外装構造に関するものである。」

(2)実施例
「 以下、本発明の一実施例につき図を参照して説明する。
第1図は建屋に立設された木製支柱および間柱と、これらに釘、ねじなどの固定具で固定された厚さ9mmのサブロク板からなる耐火ボードと、金属製外装板との取付位置関係を示す上面図、第2図は同上の要部拡大図、第3図は外装板の部分切欠斜視図である。
第1図乃至第3図において、31は建屋30に立設された木製支柱、32は間柱であり、これらによつて支持部材が構成される。33は厚さ9mmのサブロク板からなる石膏ボードなどの耐火ボードであつて、ほぼ11〜17kgの重量を有する。
耐火ボード33は、第1耐火ボード33aと第2耐火ボード33bとの二重張りに構成されている。すなわち、第1耐火ボード33aは、多数が支柱31および間柱32の室外側面に支持され、直接釘などの固定具34で相互間に間隙が生じないように十分に密接させて固定される。35はその継目である。第2耐火ボード33bは、前記のようにして形成された第1耐火ボード33aの室外側面に支持され、前記継目35と第2耐火ボード33bの継目36とが重ならないように互いに密接させて固定具34で支柱31および間柱32に固定される。また、第1耐火ボード33aと第2耐火ボード33bとの間には建屋30内外方向にも空間部が生じないように密接させて張設固定される。
20は前記のようにして形成された第2耐火ボード33bの室外側にこれらを覆つて横葺きされる外装板である。すなわち、本実施例による外装板20は、アルミニウム、塗装鋼板などの金属板、あるいは難燃性の合成樹脂板の一体曲げ加工品からなり、第3図および第4図に示すように、平板部1の上縁に嵌入部2が、下縁に嵌合部3がそれぞれ平板部1より室内側に位置するように一体連設されている。・・・・。
次に、上段の外装板12,13……に下段の外装板14,14′装着する順序につき説明する。先ず、すでに上段の左右方向に葺かれた外装板12の嵌合部3に、下段に隣接する外装板14の嵌入部2を嵌入させて位置決めした後に、外装板14の取付部を、第2耐火ボード33bの室外側面に支持させ、固定具34を第2、第1耐火ボード33b,33aを介して支柱31などに打ち込んで、前記取付部を固定する。・・・・。」

(3)発明の効果
「 以上説明したように、本発明によれば、支持部材の室外側面に多数の第1耐火ボードを互いに密接させて支持し、第1耐火ボードの室外側面にこれらの耐火ボードの継目と異なつた位置を継目として互いに密接させた多数の第2耐火ボードを支持し、第1、第2耐火ボードを前記支持部材に固定し、第2耐火ボードの室外側面を金属板または難燃性合成樹脂板からなる横長の外装板で覆つたことにより、第1耐火ボードのボード相互間の継目は第2耐火ボードのボード相互間の継目と重なることがなくなるため、例えば9mmの厚さの比較的薄い耐火ボードを重ねて使用するだけで防火効果を著しく大きくさせることができ、また第2耐火ボードの室外側に外装板を横葺きすることで、外部から高熱が加えられても十分に耐えることが可能である。そして、薄手の耐火ボードを使用することができるため、作業性能がよく、高所作業上も安全である。
・・・・。」

(4)図面
ア 第1図及び第2図




イ 第3図




ウ 第5図




エ 第9図




(5)図面より看取される事項
ア 第1図が上面図であり、第2図が第1図の要部拡大図であることをふまえると、第1図及び第2図より、次の事項が看取される。
・建屋30に立設された木製支柱31及び間柱32は、上面図において断面が視認されるものが複数あることから、垂直方向に長いものが、複数配置されている。
・第1耐火ボード33aの継目35のうち、上下方向に延びる継目は、厚さ方向において、垂直方向に長い木製支柱31に重なるように位置する。
・第2耐火ボード33bの継目36のうち、上下方向に延びる継目は、厚さ方向において、垂直方向に長い間柱32に重なるように位置する。

イ 上記(3)に「横長の外装板」と記載されていることをふまえると、第3図、第5図及び第9図より、横葺きされる横長の金属外装板20である外装板12、13、14及び14’は、正面視で長方形であり、長方形の2つの長辺が横方向となるよう配置されることが、看取される。

2 甲1に記載された発明
上記1より、整理すると、甲1には、次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。

「建屋30に立設され複数配置された垂直方向に長い木製支柱31及び間柱32と、これらに固定された厚さ9mmのサブロク板からなる石膏ボードの耐火ボード33と、金属外装板20とを有する、建築構造物の防火外装構造であって、
耐火ボード33は、第1耐火ボード33aと第2耐火ボード33bとの二重張りに構成され、
第1耐火ボード33aは、多数が支柱31および間柱32の室外側面に、直接釘などの固定具34で相互間に間隙が生じないように、その継目35で密接させて固定され、
第2耐火ボード33bは、第1耐火ボード33aの室外側面に支持され、前記継目35と第2耐火ボード33bの継目36とが重ならないように互いに密接させて固定具34で支柱31および間柱32に固定され、
第1耐火ボード33aの継目35のうち、上下方向に延びる継目は、厚さ方向において、垂直方向に長い木製支柱31に重なるように位置し、
第2耐火ボード33bの継目36のうち、上下方向に延びる継目は、厚さ方向において、垂直方向に長い間柱32に重なるように位置し、
外装板20は、第2耐火ボード33bの室外側にこれらを覆つて横葺きされ、
横葺きされる横長の金属外装板20である外装板12、13、14及び14’は、正面視で長方形であり、長方形の2つの長辺が横方向となるよう配置され、上段の外装板12、13・・・に下段の外装板14、14’を装着する際、すでに上段の左右方向に葺かれた外装板12の嵌合部3に、下段に隣接する外装板14の嵌入部2を嵌入させて位置決めした後に、外装板14の取付部を、第2耐火ボード33bの室外側面に支持させ、固定具34を第2、第1耐火ボード33b,33aを介して支柱31などに打ち込んで固定され、
第1耐火ボード33aのボード相互間の継目35は第2耐火ボード33bのボード相互間の継目36と重なることがなくなるため、比較的薄い耐火ボード33を重ねて使用するだけで防火効果を著しく大きくさせることができる、
建築構造物の防火外装構造。」


第5 当審の判断
1 申立理由1(進歩性欠如)について
(1)本件発明1について
ア 甲1発明との対比
本件発明1と甲1発明とを対比する。
甲1発明における、「建屋30に立設され複数配置された垂直方向に長い木製支柱31及び間柱32」と、本件発明1における、「垂直に長い複数の軽量鉄骨」とは、「垂直に長い複数の構造材」という点で、共通する。
甲1発明において、「厚さ9mmのサブロク板からなる石膏ボードの耐火ボード33」である「第1耐火ボード33a」及び「第2耐火ボード33b」は、「サブロク板」が正面視で長方形であることが明らかであることをふまえると、本件発明1において、「正面視で長方形の第1の石膏ボード」及び「正面視で長方形の第2の石膏ボード」に、それぞれ相当する。
甲1発明において、「正面視で長方形」である「横葺きされる横長の金属外装板20」、及び同「金属外装板20」のうちの一部である「外装板12、13、14及び14’」は、本件発明1における、「正面視で長方形の外壁材」に相当する。
甲1発明において、「第1耐火ボード33aは、多数が支柱31および間柱32の室外側面に、直接釘などの固定具34で相互間に間隙が生じないように、その継目35で密接させて固定され、・・・・第2耐火ボード33bは、第1耐火ボード33aの室外側面に支持され、・・・・ 外装板20は、第2耐火ボード33bの室外側にこれらを覆つて横葺きされ」る構成と、本件発明1において、「前記軽量鉄骨の表面に」、「第1の石膏ボードと」、「第2の石膏ボードと」、「外壁材とをこの順で備え」る構成とは、「構造材の表面に」、「第1の石膏ボードと」、「第2の石膏ボードと」、「外壁材とをこの順で備え」る構成という点で、共通する。
甲1発明において、「耐火ボード33」をなす「第1耐火ボード33aと第2耐火ボード33b」が、「厚さ9mmのサブロク板からなる石膏ボード」である構成と、本件発明1において、「前記第1の石膏ボードと前記第2の石膏ボードは、大きさが同じで厚みがいずれも15mmであ」る構成とは、「前記第1の石膏ボードと前記第2の石膏ボードは、大きさ及び厚みが同じで」ある構成という点で、共通する。
甲1発明において、「第1耐火ボード33aは、多数が支柱31および間柱32の室外側面に、直接釘などの固定具34で相互間に間隙が生じないように、その継目35で密接させて固定され、・・・・第1耐火ボード33aの継目35のうち、上下方向に延びる継目は、厚さ方向において、垂直方向に長い木製支柱31に重なるように位置」する構成と、本件発明1において、「前記第1の石膏ボードは、2つの縦辺が、縦胴縁である軽量鉄骨に位置するよう前記軽量鉄骨の表面に固定部材により固定され」る構成とは、「前記第1の石膏ボードは、2つの縦辺が、縦胴縁である構造材に位置するよう前記構造材の表面に固定部材により固定され」る点で、共通する。
甲1発明において、「第2耐火ボード33bは、第1耐火ボード33aの室外側面に支持され、前記継目35と第2耐火ボード33bの継目36とが重ならないように互いに密接させて固定具34で支柱31および間柱32に固定され、・・・・第2耐火ボード33bの継目36のうち、上下方向に延びる継目は、厚さ方向において、垂直方向に長い間柱32に重なるように位置」する構成と、本件発明1において、「前記第2の石膏ボードは、2つの縦辺が、前記第1の石膏ボードの前記縦辺が位置する前記軽量鉄骨とは異なる前記軽量鉄骨に位置するよう前記第1の石膏ボードの表面に前記第1の石膏ボードを介して前記固定部材により前記軽量鉄骨に固定され」る構成とは、「前記第2の石膏ボードは、2つの縦辺が、前記第1の石膏ボードの前記縦辺が位置する前記構造材とは異なる前記構造材に位置するよう前記第1の石膏ボードの表面に前記第1の石膏ボードを介して前記固定部材により前記構造材に固定され」る点で、共通する。
甲1発明において、「サブロク板からなる石膏ボードの耐火ボード33」である「第1耐火ボード33a」と「第2耐火ボード33b」とが、「第2耐火ボード33bは、第1耐火ボード33aの・・・前記継目35と第2耐火ボード33bの継目36とが重ならないように・・・固定され」ている構成は、「サブロク板」である「第1耐火ボード33a」と「第2耐火ボード33b」とについて、「継目」が「重ならない」ために、「サブロク板」をなす縦辺が重ならないよう横方向にずれているとともに、「サブロク板」をなす横辺についても重ならないよう上下方向にずれていると解されることをふまえると、本件発明1において、「前記第2の石膏ボードの2つの横辺と、前記第1の石膏ボードの2つの横辺とは、上下方向にずれて位置」する構成に、相当する。
甲1発明において、「外装板20は、第2耐火ボード33bの室外側にこれらを覆つて横葺きされ、横葺きされる横長の金属外装板20である外装板12、13、14及び14’は、正面視で長方形であり、長方形の2つの長辺が横方向となるよう配置され、上段の外装板12、13・・・に下段の外装板14、14’を装着する際、すでに上段の左右方向に葺かれた外装板12の嵌合部3に、下段に隣接する外装板14の嵌入部2を嵌入させて位置決めした後に、外装板14の取付部を、第2耐火ボード33bの室外側面に支持させ、固定具34を第2、第1耐火ボード33b,33aを介して支柱31などに打ち込んで固定され」る構成と、本件発明1において、「前記外壁材は、2つの長辺が、横長方向に施工され、前記第1の石膏ボードの前記2つの横辺及び前記第2の石膏ボードの前記2つの横辺と厚み方向で重ならないよう前記第1の石膏ボード及び前記第2の石膏ボードを介して留め具により前記軽量鉄骨に固定され」ている構成とは、「前記外壁材は、横長方向に施工され、前記第1の石膏ボード及び前記第2の石膏ボードを介して留め具により前記構造材に固定され」ている構成という点で、共通する。

以上を整理すると、本件発明1と甲1発明とは、
「垂直に長い複数の構造材と、前記構造材の表面に、正面視で長方形の第1の石膏ボードと、正面視で長方形の第2の石膏ボードと、正面視で長方形の外壁材とをこの順で備え、
前記第1の石膏ボードと前記第2の石膏ボードは、大きさ及び厚みが同じであり、
前記第1の石膏ボードは、2つの縦辺が、縦胴縁である構造材に位置するよう前記構造材の表面に固定部材により固定され、
前記第2の石膏ボードは、2つの縦辺が、前記第1の石膏ボードの前記縦辺が位置する前記構造材とは異なる前記構造材に位置するよう前記第1の石膏ボードの表面に前記第1の石膏ボードを介して前記固定部材により前記構造材に固定され、
前記第2の石膏ボードの2つの横辺と、前記第1の石膏ボードの2つの横辺とは、上下方向にずれて位置し、
前記外壁材は、横長方向に施工され、前記第1の石膏ボード及び前記第2の石膏ボードを介して留め具により前記構造材に固定されている、
外壁耐火構造」
の点で一致し、次の点で相違する。

<相違点1>
石膏ボード及び外壁材を固定する構造材に関し、
本件発明1においては、「軽量鉄骨」を用いた「鉄骨造」であるのに対し、
甲1発明においては、「木製」の「支柱31及び間柱32」を用いており、木造である点。

<相違点2>
第1の石膏ボード及び第2の石膏ボードの厚みに関し、
本件発明1においては、いずれも「15mm」であるのに対し、
甲1発明においては、いずれも「9mm」である点。

<相違点3>
本件発明1においては、「透湿防水シートが、前記第2の石膏ボードの表面全体に設けられ」ているのに対し、
甲1発明においては、石膏ボードである第2耐火ボードの表面に「透湿防水シート」が設けられていない点。

<相違点4>
「外壁材」の「2つの長辺」と「第1の石膏ボード」の「2つの横辺」及び「第2石膏ボード」の「2つの横辺」との関係に関し、
本件発明1においては、「横長方向に施工」される「外壁材」の「2つの長辺」が、「前記第1の石膏ボードの前記2つの横辺及び前記第2の石膏ボードの前記2つの横辺と厚み方向で重ならないよう」固定されると特定されているのに対し、
甲1発明においては、横長方向に施工される外装材の固定に際して、外装材の2つの長辺を、第1耐火ボードの2つの横辺及び第2耐火ボードの2つの横辺と厚み方向で重ならないようにするとは、特定されていない点。

<相違点5>
耐火性能に関し、
本件発明1においては、「ISO834に定められた標準加熱曲線に従って前記外壁材側から加熱した際の加熱開始時から75分後の前記第1の石膏ボードの裏面温度が271℃を超えない」ことが特定されているのに対し、
甲1発明においては、ISO834に定められた標準加熱曲線に従って外装板側から加熱した際の加熱開始時から75分後の第1耐火ボードの室内側面の温度が、特定されていない点。

イ 相違点4についての判断
事案に鑑み、上記相違点4について判断する。
(ア)甲1における開示または示唆
甲1には、第5図に垂直断面図が示されているが、同第5図中には第1耐火ボード33aの継目35、及び第2耐火ボード33bの継目36のいずれも示されていないから、外装板20の横辺の位置と、第1耐火ボード33aの横辺の位置及び第2耐火ボード33bの横辺の位置との関係は、同第5図からは看取することができない。
また、甲1発明においては、「第1耐火ボード33aのボード相互間の継目35は第2耐火ボード33bのボード相互間の継目36と重なることがなくなる」ようにして、「比較的薄い耐火ボード33を重ねて使用するだけで防火効果を著しく大きくさせることができる」ものとしているところ、「金属外装板20」については、「横葺きされる横長の」ものを用い、「上段の外装板12、13・・・に下段の外装板14、14’を装着する際、すでに上段の左右方向に葺かれた外装板12の嵌合部3に、下段に隣接する外装板14の嵌入部2を嵌入させて位置決め」して「固定」しているにとどまる。そして、甲1中には、「金属外装板20」の横辺の位置と、「第1耐火ボード33a」及び「第2耐火ボード33b」の横辺の位置との関係について、特段考慮する記載は見いだせないから、甲1発明において、「金属外装板20」の横辺の位置について、「第1耐火ボード33a」の2つの横辺及び「第2耐火ボード33b」の2つの横辺のいずれとも「厚み方向で重ならないよう」にすることについて、示唆あるいは動機付けがあるということはできない。

(イ)甲2における開示又は示唆
甲2には、下記図1の図示がある。



甲2の図1は、「柱2」及び「間柱3」の外側に配置される「強化せっこうボード11」、「けい酸カルシウム板12」及び「角波鉄板(外装材)13」を、厚さ方向に離間させて表示した図面であるところ、「外装材固定用留付材23」が貫通する位置に着目すると、「強化せっこうボード11」の継ぎ目位置と「けい酸カルシウム板12」の継ぎ目位置とは、一致していることが看取される。また同甲2の図1から、「角波鉄板(外装材)13」の横辺の位置を読み取ることができない。
そのため、甲2における開示は、構造材の外側に配置する「強化せっこうボード11」の継ぎ目位置と「けい酸カルシウム板12」の継ぎ目位置とを一致させることにとどまり、構造材の外側において横辺の位置を異ならせた2重の石膏板に対して、さらに外装材の横辺の位置を異ならせることを、示唆するものではない。
したがって、甲1発明において、上記相違点4に係る本件発明1の構成をとることが、甲2に記載あるいは示唆されているということはできない。

(ウ)甲3における開示又は示唆
甲3には、下記図1の図示がある。



上記図1の図示、及び段落【0018】ないし【0021】の記載をふまえると、甲3には、「枠組体10」の屋外側において、第2被覆層22をなす「ケイ酸カルシウム板22A」の垂直目地22Bv及び水平目地22Bhと、第1被覆層21をなす「軽量気泡コンクリートパネル21A」の垂直目地21Bv及び水平目地21Bhとを、互いに重ならないように配置することが、示されている。
しかしながら、甲3において、「軽量気泡コンクリートパネル21A」のさらに外側に外装板を配置すること、及び、さらに外側に配置する外装板の横辺の位置と、「ケイ酸カルシウム板22A」の水平目地22Bhの位置及び「軽量気泡コンクリートパネル21A」の水平目地21Bhの位置とに、特定の関係を持たせることは、いずれも記載されていない。
そうすると、甲3において、「枠組体10」の屋外側の「ケイ酸カルシウム板22A」と「軽量気泡コンクリートパネル21A」との目地位置を重ならないものとする上記開示は、甲1発明において、「支柱31および間柱32の室外側面」で「第1耐火ボード33aのボード相互間の継目35は、第2耐火ボード33bのボード相互間の継目36と重なることがなくなる」ものとしている構成に類似する構成を示すにとどまる。
そして、甲1発明において、「第1耐火ボード33a」及び「第2耐火ボード33b」の室外側に配置する「金属外装板20」の横辺の位置について、「第1耐火ボード33a」の2つの横辺及び「第2耐火ボード33b」の2つの横辺のいずれとも「厚み方向で重ならないよう」にすることが、甲3における上記開示から示唆されるものではない。
したがって、甲1発明において、上記相違点4に係る本件発明1の構成をとることが、甲3に記載あるいは示唆されているということはできない。

(エ)甲4ないし甲9における開示又は示唆
甲4ないし甲9についても、「第1耐火ボード33aのボード相互間の継目35は第2耐火ボード33bのボード相互間の継目36と重なることがなくなる」ようにして、「比較的薄い耐火ボード33を重ねて使用するだけで防火効果を著しく大きくさせることができる」ものとしている甲1発明において、さらに「金属外装板20」の横辺の位置について、「第1耐火ボード33a」の2つの横辺及び「第2耐火ボード33b」の2つの横辺のいずれとも「厚み方向で重ならないよう」にすることが、記載あるいは示唆されているものではない。

(オ)申立人の主張について
a 甲1に基づく主張について
申立人は、甲1の第5図に書き込みをした次の図を示している。



そして申立人は、甲1発明は本件発明1における構成Gに相当する構成を有しており、相違点4は本件発明1と甲1発明との相違点ではなく、一致点である旨を主張している(申立書第11頁第16行−第13頁第9行)。
しかしながら、甲1の第5図は、上記第4の1(4)ウに示したとおりであり、上記(ア)に指摘したとおり、同第5図中には第1耐火ボード33aの継目35、及び第2耐火ボード33bの継目36のいずれも示されていないから、同第5図から、外装板20の横辺の位置と、第1耐火ボード33aの横辺の位置及び第2耐火ボード33bの横辺の位置との関係を看取することはできない。
そして、申立人の主張について検討しても、本件発明1の構成Gに相当する構成が甲1に開示されているということはできず、本件発明1と甲1発明との相違点は、上記アに認定したとおり、相違点4を含めて認定されるべきものである。
したがって、相違点4が相違点ではない旨をいう申立人の主張は、採用することができない。

b 甲2に基づく主張について
申立人は、甲2の図1に書き込みをした次の図を示している。



そして申立人は、甲2の同図1には、「けい酸カルシウム板12」の横辺と「強化せっこうボード11」の横辺と「角波鉄板13」の長辺を上下にずらせた構成が開示されており、上記相違点4に係る構成を含む、本件発明1の構成Gに相当する構成が示されている旨を主張している(申立書第13頁第11行−第15頁第11行)。
しかしながら、上記(イ)に指摘したとおり、甲2の図1は、本件発明1の構成Gに相当する構成を示すものではない。
そして、申立人の主張について検討しても、甲1発明において、上記相違点4に係る本件発明1の構成をとることが、甲2に記載あるいは示唆されているということはできない。

c 甲3に基づく主張について
申立人は、甲3には、軽量気泡コンクリートパネルの水平目地と、ケイ酸カルシウム板の水平目地とが上下方向にずれて重ならないことが開示されており、甲1発明は本件発明1の構成Gを備えるが、第1の石膏ボードの横辺及び第2の石膏ボードの横辺に相当するものが上下にずれていることを示す甲2発明と、第2の石膏ボードの横辺と外壁材の長辺に相当するものが上下にずれていることを示す甲3発明を組み合わせると、本件発明1の構成Gに至ることができる旨を主張している(申立書第22頁第14行−第19行及び第23頁第1行−第6行)。
しかしながら、上記(イ)に指摘したとおり、甲2において申立人が主張する構成は示されておらず、上記(ウ)に指摘したとおり、甲3に示される内容も、甲1発明において上記相違点4に係る本件発明1の構成に至ることを示唆するものではないから、甲3に言及して本件発明1の構成Gが想到容易である旨をいう申立人の主張も、採用することはできない。

(カ)相違点4についての判断のまとめ
上記(ア)ないし(エ)のとおり、甲1発明において、上記相違点4に係る本件発明1の構成に至ることは、甲2ないし甲9に記載される事項を考慮しても、当業者が容易に想到できた事項とはいえない。
そして、上記(オ)のとおり、この点に関する申立人の主張を考慮しても、上記(ア)ないし(エ)の判断を変更すべき事情はない。

ウ 本件発明1の進歩性のまとめ
上記イのとおり、甲1発明において、上記相違点4に係る本件発明1の構成に至ることは、甲2ないし甲9に記載される事項を考慮しても、当業者が容易に想到できた事項とはいえない。
したがって、その余の相違点について検討するまでもなく、本件発明1は、甲1発明、及び甲2ないし甲9に記載される事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(2)本件発明2ないし4について
本件発明2ないし4は、本件発明1の構成を全て有し、さらに構成を付加したものである。
そして、上記(1)に示したとおり、本件発明1は、甲1発明及び甲2ないし甲9に示される事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。
したがって、本件発明2ないし4における付加的構成について検討するまでもなく、本件発明2ないし4は、甲1発明、及び甲2ないし甲9に示される事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

2 申立理由2(明確性要件違反)について
(1)申立人の主張
申立人は申立書において、本件発明1が有する構成Iに関して、「ISO834に定められた標準加熱曲線に従って前記外壁材側から加熱した際の加熱開始時から75分後の前記第1の石膏ボードの裏面温度が271℃を超えない」という要件を満たすために、2枚の石膏ボードをいかなる範囲でずらして配置するかは、特許請求の範囲において特定されておらず、明細書及び図面においても示されていないから、当業者が意味内容(定義、試験方法又は測定方法等)を理解することができない旨を主張し、本件発明1ないし4は、特許法第36条第6項第2号に規定する明確性要件を満たしていない旨を申し立てている(申立書第26頁最終行−第28頁第7行)。

(2)明確性要件に違反するか否かの判断
特許を受けようとする発明が明確であるか否かは、特許請求の範囲の記載のみならず、願書に添付した明細書の記載及び図面を考慮し、また、当業者の出願当時における技術常識を基礎として、特許請求の範囲の記載が、第三者に不測の不利益を及ぼすほどに不明確であるか否かという観点から、判断されるべきものである。
上記の観点に基づいて、以下、判断する。

本件発明1における構成Iは、本件発明1に係る外壁耐火構造について、「ISO834に定められた標準加熱曲線に従って前記外壁材側から加熱した際の加熱開始時から75分後の前記第1の石膏ボードの裏面温度が271℃を超えない」という特性を特定したものであり、「ISO834に定められた標準加熱曲線」が出願当時の技術常識に含まれることを踏まえると、構成Iにより特定される特性は、それ自体明確である。
本件発明1においては、構成AないしG及び構成Jにより、外壁耐火構造の構造についても特定されているが、これら構造についての特定も、それ自体明確である。
したがって、本件発明1は、構成AないしJにより特定される構造及び特性が、いずれも明確である。

本件発明1においては、申立人が主張するとおり、構成Eにおいて「前記第2の石膏ボードの2つの横辺と、前記第1の石膏ボードの2つの横辺と」を「上下方向にずれて位置」させる際の位置のずらし量、及び構成Gにおいて「前記外壁材」の「2つの長辺」を「前記第1の石膏ボードの前記2つの横辺及び前記第2の石膏ボードの前記2つの横辺と厚み方向で重ならないよう」に配置する際のずらし量について、具体的に特定されていない。
しかしながら、本件発明1において、構成E及び構成Gにおける上記ずらし量は、具体的に特定されていない以上、構成AないしG及び構成Jにより特定される構造を満たし、かつ構成Iにより特定される特性を満たす限りにおいて、任意であることが明らかである。
また、本件発明1において、具体的に特定されていない、「第1の石膏ボード」及び「第2の石膏ボード」のその余の諸元等についても、本件発明1における構成AないしJの構造及び特性を満たす限りにおいて、任意であることが明らかである。
そして、構成AないしJにより特定される構造及び特性が、いずれも明確である本件発明1について、具体的に特定されない一部の諸元等が任意であるからといって、第三者に不測の不利益を生じさせる程に、発明が不明確となるような事情はない。
本件発明1にさらに構成を付加した、本件発明2ないし4についても、同様である。

以上のとおりであるから、本件発明1ないし4は、申立人が申立てる点で明確性要件に違反するものではなく、特許法第36条第6項第2号の規定を満たしている。

3 申立理由3(実施可能要件違反)について
(1)申立人の主張
申立人は申立書において、本件明細書の発明の詳細な説明において、本件発明1が有する構成Iの特性を実現するために、2つの石膏ボードの横辺を上下方向にずれて位置させる距離、及び、外壁材の長辺を2つの石膏ボードの横辺と上下方向にずれて位置させる距離について、具体的に説明されていないから、本件発明1ないし4を実施するためには、当業者に期待し得る程度を超える試行錯誤、複雑高度な実験等をする必要がある旨を主張し、本件明細書の発明の詳細な説明の記載は、特許法第36条第4項第1号に規定する実施可能要件を満たしていない旨を申し立てている(申立書第28頁第9行−同頁第26行)。

(2)実施可能要件に違反するか否かの判断
物の発明について、発明の詳細な説明の記載が、実施可能要件を満たすか否かは、発明の詳細な説明に、その物を製造し使用することができる程度の具体的な記載があるか、あるいはそのような記載がなくとも、明細書及び図面の記載並びに出願当時の技術常識に基づき、当業者が過度の試行錯誤を要さずその物を製造し使用することができる程度の記載がなされているか否かという観点から、判断されるべきものである。
上記の観点に基づいて、以下、判断する。

本件明細書の発明の詳細な説明には、本件発明1における構成AないしG及びJにより特定される「外壁耐火構造」の構造について、製造及び使用ができる程度の具体的説明が記載されている。
本件発明1における構成Iは、「ISO834に定められた標準加熱曲線に従って前記外壁材側から加熱した際の加熱開始時から75分後の前記第1の石膏ボードの裏面温度が271℃を超えない」という特性を特定したものであるところ、「ISO834に定められた標準加熱曲線」が出願当時の技術常識に属することを踏まえると、構成AないしG及びJにより特定される構造以外の諸元の一部について具体的な説明が省略されているからといって、当該特定されない一部の諸元について、構成Iに係る特性を満足するように適宜に選択することが、当業者にとって過度の試行錯誤を要するものではない。
したがって、本件明細書の発明の詳細な説明には、「ISO834に定められた標準加熱曲線」に関する技術常識も踏まえると、本件発明1に係る「外壁耐火構造」について、過度の試行錯誤を要することなく、当業者にとって製造及び使用ができる程度の説明が記載されているものである。
本件発明1にさらに構成を付加した、本件発明2ないし4についても、同様である。

以上のとおりであるから、本件明細書の発明の詳細な説明の記載は、申立人が申立てる点で、本件発明1ないし4について実施可能要件に違反するものではなく、特許法第36条第4項第1号の規定を満たしている。

第6 むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立書に記載した特許異議申立理由、及び提出された証拠によっては、本件発明1ないし4に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明1ないし4に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2022-05-30 
出願番号 P2020-101181
審決分類 P 1 651・ 536- Y (E04B)
P 1 651・ 537- Y (E04B)
P 1 651・ 121- Y (E04B)
最終処分 07   維持
特許庁審判長 住田 秀弘
特許庁審判官 藤脇 昌也
有家 秀郎
登録日 2021-09-06 
登録番号 6940655
権利者 吉野石膏株式会社 ケイミュー株式会社
発明の名称 鉄骨造の外壁耐火構造  
代理人 特許業務法人北斗特許事務所  
代理人 特許業務法人北斗特許事務所  
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