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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B29C
管理番号 1386568
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-08-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-10-01 
確定日 2022-07-13 
事件の表示 特願2016−560465「長いボクシング行程を有する容器の製造方法および成形ユニット」拒絶査定不服審判事件〔平成27年10月 8日国際公開、WO2015/150648、平成29年 5月25日国内公表、特表2017−512686〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2015年(平成27年)2月5日(優先権主張2014年(平成26年)4月2日)を国際出願日とする出願であって、平成30年11月14日付けで拒絶理由が通知され、平成31年4月17日に意見書が提出され、令和1年9月17日付けで拒絶理由が通知され、令和2年3月27日に意見書及び手続補正書が提出され、同年5月26日付けで拒絶査定がされたところ、同年10月1日に拒絶査定不服審判が請求されたものである。

第2 本願発明
本願の請求項1ないし8に係る発明は、令和2年3月27日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし8に記載されている事項により特定されるとおりのものである。ここで、請求項2に係る発明を以下「本願発明2」といい、補正された請求項のうち請求項2の記載は、次のとおりである。

「【請求項2】
プラスチック材料のブランク(3)から容器(2)を製造するための成形ユニット(1)であって、この成形ユニット(1)が、
‐容器(2)の型を支持する空洞(6)を画定する壁(5)と、空洞(6)に対して後退して延びる後退位置と空洞(6)を閉鎖する展開位置との間で壁(5)に対して移動する金型底部(8)とを備えた金型(4)と、
‐金型底部(8)の後退位置を画定する下方の行程端ストッパ(23)と、金型底部(8)の展開位置を画定する上方の行程端ストッパ(24)と、
を含んでおり、
下方および上方の行程端ストッパ(23、24)により画定される金型底部(8)の移動行程(C)が、20mmを上回り且つ60mm以下であり、
開口部(7)は、20mm以上の軸方向の延長部(D)を含む、
成形ユニット(1)。」

第3 原査定の概要
原査定の拒絶の理由はおおむね次に示す理由を含むものである。

進歩性
この出願の請求項2に係る発明は、本願の優先権主張の日(以下、「優先日」という。)前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能になった下記の引用文献2に記載された発明を主たる引用発明としたとき、この引用発明に基いて、その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献2:米国特許出願公開第2012/0031916号明細書

第4 当審の判断

1 本願発明2の要旨認定
本願発明2で特定する「開口部(7)」は、「成形ユニット(1)」においてどの部位に当たるかが明らかであるとはいえない。
ここで、本願明細書の段落【0028】及び【0063】の記載を見ると、「開口部(7)」は、「金型(4)」の「壁(5)の下方部分」において、「金型底部(8)のための通路を画定する」ものであると理解される。
よって、本願発明2は以下のものと認定する。(なお、下線は合議体が便宜上付したものである。以下、同様。)
「【請求項2】
プラスチック材料のブランク(3)から容器(2)を製造するための成形ユニット(1)であって、この成形ユニット(1)が、
‐容器(2)の型を支持する空洞(6)を画定する壁(5)と、空洞(6)に対して後退して延びる後退位置と空洞(6)を閉鎖する展開位置との間で壁(5)に対して移動する金型底部(8)とを備え、壁(5)の下方の部分が、金型底部(8)のための通路を画定する開口部(7)を有している、金型(4)と、
‐金型底部(8)の後退位置を画定する下方の行程端ストッパ(23)と、金型底部(8)の展開位置を画定する上方の行程端ストッパ(24)と、
を含んでおり、
下方および上方の行程端ストッパ(23、24)により画定される金型底部(8)の移動行程(C)が、20mmを上回り且つ60mm以下であり、
開口部(7)は、20mm以上の軸方向の延長部(D)を含む、
成形ユニット(1)。」

2 引用文献の記載事項
(1)引用文献2の記載及び引用文献2に記載された発明
ア 引用文献2の記載
引用文献2には、図面とともに以下の記載がある。[]内は当審における抄訳(関連箇所の翻訳)である。

・「[0030] FIG. 1 is a cross-sectional view in elevation illustrating a mold according to a known embodiment, shown in the lower position of the mold bottom;」
[[0030]図1は、既知の実施形態に係る金型を示す立面断面図であって、金型底部の下方位置を表すものである。]

・「[0031] FIG. 2 is a cross-sectional view in elevation illustrating the mold of FIG. 1, shown with a container in the process of blowing, in an intermediate position of the mold bottom;」
[[0031]図2は、図1の金型の立体断面図であって、容器がブロー成形される過程における、金型底部の中間位置を表すものである。]

・「[0032] FIG. 3 is a cross-sectional elevation view illustrating the mold of FIGS. 1 and 2, in the upper (final) position of the mold bottom;」
[[0032]図3は、図1及び図2の金型の立体断面図であって、金型底部の上方(最終)位置を表すものである。]

・「[0047] Represented in FIG. 1 is a mold 1 according to a known embodiment, for the manufacture of containers by stretch-blowing from blanks made of plastic material.」
[[0047]図1に示された既知の実施形態の金型1は、プラスチック材料からなるブランクから延伸ブロー成形による容器の製造に用いられるものである。]

・「[0048] Said mold 1 comprises a wall 2 defining an internal cavity 3 around a principal axis 4 of the mold, which when the containers to be formed are symmetrical in revolution, form an axis of symmetry of the mold 1.」
[[0048]前記金型1は、形成される容器が回転対称である場合において、金型1の対称軸線を形成する金型の主軸4の周囲に内部空洞3を画定する壁2を有する。]

・「[0049] The wall 2 has, in a lower part, an opening 5 defining a passage for a mold bottom 6 mounted movably with respect to the wall 2 between a lower position, illustrated in FIGS. 1 and 2, in which the mold bottom 6 is separated downward from the opening 5, and an upper position, illustrated in FIG. 3, in which the mold bottom 6 blocks the opening 5. The mold bottom 6 has an upper surface 7 which, in the upper position of the mold 1, closes the cavity 3, thus completing the impression against which the container blank 8 is applied during blowing.」
[[0049]壁2はその下部に、金型底部6を壁2に沿って図1及び2に示すような下方位置と、図3に示すような上方位置の間を移動可能にする通路を画定する開口部5を有する。図1及び2では金型底部6は開口部5から離間しており、図3では金型底部6は開口部5を塞いでいる。金型底部6の上面7は、上方位置において金型1の内部空洞3を閉じることで、ブロー成形時の容器ブランク8への型取りを完成させる。]

・「[0050] As is represented in FIG. 2, the blank 8, then the container 9 formed therefrom, rest on the upper face 10 of the mold 1 by means of a collar 11, which delimits a neck 12 of the container 9 held outside of the mold 1.」
[[0050]図2に示されているように、ブランク8、そして、それから形成された容器9は、カラー11を介して、金型1の上面10に載置される。カラー11は金型1の外にある容器9の首部12を画定する。]

・「[0051] Beneath the collar 11, the container 9 has a body 13, which basically extends along the axial direction, and a bottom 14 which basically extends along the radial direction from a lower end 15 of the body 13.」
[[0051]カラー11の下部において、容器9は、基本的に軸方向に沿って延在する胴部13と、基本的に胴部13の下端15から半径方向に沿って延在する底部14を有している。]

・「[0052] At the junction between the body 13, at the lower end 15 thereof, and the bottom 14, the container 9 has a shoulder 16 having a profile of an arc of circle.」
[[0052]胴部13と底部14との接合部において、その下端15に、容器9は、円弧形状の肩部16を有している。]

・「[0053] The wall 2 has a lateral surface 17 which extends basically along the axial direction, and forms the impression of the body 13 of the container 9.」
[[0053]壁2は、基本的に軸方向に沿って延在する側面17を有し、それによって容器9の胴部13の印象が形成される。]

・「[0054] As can be seen in FIGS. 1 to 3, the wall 2 has, around the opening 5, a protruding annular rim 18. Said rim 18 has an annular upper surface 19, which extends radially, substantially perpendicular to the lateral surface 17. A shoulder 20 with a profile of an arc of circle provides the junction between the lateral surface 17, at a lower end 21 thereof, and the annular surface 19.」
[[0054]図1から図3に見られるように、壁2は、開口部5の周囲に突出する環状リム18を有する。該環状リム18は、側面17に対して実質的に垂直に半径方向に延在する環状上面19を有している。円弧形状を有する肩部20は、側面17の下方端部21および環状上面19との間の接合部を形成する。]

・「[0055] The annular surface 19 is terminated, toward the interior (i.e. toward the axis), by an edge 22 forming a sharp edge that is the upward limit of the opening 5 of the side of the cavity 3.」
[[0055]環状上面19は、内側(中心軸側)に向かって、内部空洞3の側面の開口部5の上端によって形成される、とがった縁部22で終端している。]

・「[0056] The combination of this annular surface 19 with the upper surface 7 of the mold bottom 6 forms the complete impression of the bottom 14 of the container 9, while the shoulder 20 forms the impression of the shoulder 16 between the body 13 and the bottom 14 of the container 9.」
[[0056]この環状上面19と、金型底部6の上面7との組み合わせは、容器9の底部14の完全な印象を形成し、肩部20は、胴部13の肩部16と容器9の底部14の印象を形成する。]

・「[0057] To manufacture the container 9 from a blank 8 (in practice, this is generally a preform obtained by injection), the following procedure is used.」
[[0057]ブランク8(実施においては、これは一般に、射出成形によって得られたプリフォームである。)から容器9を製造するために、以下の手順が用いられる。]

・「[0058] The mold 1 being in the configuration illustrated in FIG. 1, with the mold bottom 6 in its lower position, the previously heated preform is inserted therein.」
[[0058]図1に示すような、金型底部6が下方位置にある状態の金型1に、予熱したプリフォームが挿入される。]

・「[0059] The preform is stretched by means of a stretch rod while air is blown into it at a pre-blowing pressure (less than 15 bars).」
[[0059]プリフォームは、プレブロー圧力(15バール未満)で空気が吹き込まれつつ、延伸ロッドによって延伸される。]

・「[0060] As soon as the stretching is completed, i.e. when the stretch rod has reached the mold bottom 6, air at blowing pressure (more than 30 bars) is blown into the blank 8, and the mold bottom 5 [sic] is raised from its lower position illustrated in FIG. 2 to its raised position illustrated in FIG. 3, thus causing the boxing of the bottom 6.」
[[0060]延伸が完了するとすぐに、すなわち、延伸ロッドが金型底部6に到達したとき、ブロー圧力(30バール以上)で空気がブランク8内に吹き込まれ、金型底部5を、図2に示す下方位置から図3に示す上方位置に持ち上げることによって、金型底部6のボクシングを行う。]

・「[0061] Under the blowing pressure, the blank 8 is then completely pressed against its impression, formed by the following set of surfaces:」
[[0061]ブロー圧力下では、ブランク8は、その次のセットの表面よりなる印象形成部に対して完全に押圧される:]

・「 [0062] the lateral surface 17 of the wall 2, which forms the body 13 of the container 9;」
[[0062]容器9の胴部13を形成する、壁2の側面17;]

・「 [0063] the annular upper surface 19 of the rim 18 and the upper surface 7 of the mold bottom 6, which together form the bottom 14 of the container 9;」
[[0063]容器9の底14を形成する、リム18の環状上面19及び金型底部6の上面7;]

・「 [0064] the shoulder 20 between the lateral surface 17 of the wall 2 and the annular upper surface 19 of the rim 18, which forms the shoulder 16 between the body 13 and the bottom 14 of the container 9.」
[[0064]胴部13と肩部16と、容器9の底部14を形成する、壁2の側面17と、環状リム18の環状上面19との間の肩部20。]

・「[0065] As illustrated in FIGS. 4 and 5, the bottom 14 of the container 8 has an annular outer surface 23, which adjoins the shoulder 16 and corresponds to the counter-impression of the annular upper surface 19 of the rim 18 and is extended, toward the interior, by an arch 24.」
[[0065]図4及び図5に示すように、容器8の底部14は、肩部16に隣接している環状リム18の環状上面19の印象に対応するものであって、アーチ24によって内部に向かって延びる環状の外側表面23を有している。]

・「



・「



・「



イ 引用文献2に記載された発明
上記アの記載を見れば、引用文献2に記載の「金型1」は成形装置に適用されることは明らかである。
そうすると、引用文献2には、特に、図1ないし図3、段落[0030]ないし[0065]の記載からみて、成形装置として、以下の発明が記載されていると認める(以下、「引用発明2」という。)。

「プラスチック材料からなるブランクから延伸ブロー成形による容器の製造に用いられる金型1を有する成形装置であって、該金型1は、内部空洞3を画定する壁2を有し、壁2はその下部に、金型底部6を壁2に沿って下方位置と上方位置の間を移動可能にする通路を画定する開口部5を有し、該下方位置では金型底部6は開口部5から離間しており、該上方位置では金型底部6は開口部5を塞ぎ、金型1の内部空洞3を閉じるようにした、成形装置。」

4 対比
本願発明2と引用発明2とを対比する。
引用発明2の「プラスチック材料からなるブランクから延伸ブロー成形による容器の製造に用いられる金型1を有する成形装置」は、本願発明2の「プラスチック材料のブランク(3)から容器(2)を製造するための成形ユニット(1)」に、同じく「内部空洞3」は「容器(2)の型を支持する空洞(6)」に、同じく「壁2」は金型1の内部空洞3を画定するものであるから、「壁(5)」に、同じく「金型底部6」は移動可能に設けられたものであるから、「金型底部(8)」に、同じく、「開口部5」は「壁2」の下部に「金型底部6」移動可能にする通路を画定するものであるから、「壁(5)の下方の部分が、金型底部(8)のための通路を画定する開口部(7)」に、同じく「下方位置」は「金型底部6」が「壁2」にそって特定される位置であるから、「空洞(6)に対して後退して延びる後退位置」に、同じく「上方位置」は「壁2」に沿って特定され、「金型底部6」が「開口部5」を塞ぎ、「金型1」の「内部空洞3」を閉じるようにしたものであるから、「空洞(6)を閉鎖する展開位置」にそれぞれ相当する。
そうすると、両者は、以下の点で一致しており、以下の点で相違する。

<一致点>
プラスチック材料のブランク(3)から容器(2)を製造するための成形ユニット(1)であって、この成形ユニット(1)が、
‐容器(2)の型を支持する空洞(6)を画定する壁(5)と、空洞(6)に対して後退して延びる後退位置と空洞(6)を閉鎖する展開位置との間で壁(5)に対して移動する金型底部(8)とを備え、壁(5)の下方の部分が、金型底部(8)のための通路を画定する開口部(7)を有している、金型(4)とを含む、
成形ユニット(1)。

<相違点1>
本願発明2は「金型底部(8)の後退位置を画定する下方の行程端ストッパ(23)と、金型底部(8)の展開位置を画定する上方の行程端ストッパ(24)と、を含」むことを特定するのに対し、引用発明2は、そのような特定がなされていない点。

<相違点2>
本願発明2は、「下方および上方の行程端ストッパ(23、24)により画定される金型底部(8)の移動行程(C)が、20mmを上回り且つ60mm以下」と特定するに対し、引用発明2は、そのような特定がなされていない点。

<相違点3>
本願発明2は、「開口部(7)は、20mm以上の軸方向の延長部(D)を含」むことを特定するのに対し、引用発明2は、そのような特定がなされていない点。

5 判断
上記相違点1ないし3について検討する。
(1)相違点1について
引用発明2は、金型底部6を定められた下方位置と上方位置の間を移動させるものであるから、金型底部6を移動させる際に、目的の位置を超えさせないための工程端ストッパが設けられているのは、引用文献2には明示がないものの、記載されているに等しい事項であるといえる。
仮にそうでないとしても、成形装置において、昇降可能に設けられた金型底部の昇降機構に工程端ストッパを設けることは、例えば特表平9−507178号公報(審決注:拒絶理由で引用された引用文献1でもある。)に記載されているように、本件の優先日当時において周知の技術であった。
すなわち、特表平9−507178号公報には、次の記載がある。

・「・第2A図から第2D図は、本発明により構成された装置における中空金型の概略図であり、それぞれ、熱収縮したブランクから容器を形成する際の連続した主な段階を示す。」(第11ページ第9行−第11行)

・「【図2】



・「



・「



・「



そうすると、引用発明2における金型底部6の下方位置、上方位置間の昇降機構において、上記周知技術である工程端ストッパを採用し、相違点1に係る事項とすることは、当業者が容易に想到し得たことである。
そして、その効果を検討しても、当業者が予測し得ない格別顕著なものがあるとはいえない。

(2)相違点2について
引用発明2は、金型底部6を下方位置と上方位置の間を移動させるものであり、製造する容器の大きさや底部の具体的な形状等に応じて、成形装置において、金型底部6の初期位置である下方位置から型締位置である上方位置までの移動工程の長さを決定し、相違点2に係る事項とすることは、当業者が適宜設定し得た設計的事項である。

(3)相違点3について
引用発明2において、製造する容器の大きさや底部の具体的な形状等に応じて、開口部5の軸方向の寸法を決定し、相違点3に係る事項とすることは、当業者が適宜設定し得た設計的事項である。

6 請求人の主張について
請求人は、審判請求書において、請求項1に係る発明(本願発明1)について、本願発明1がボクシング段階を有する発明であることを前提に、引用文献2に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができない旨主張しつつ、さらに本願発明2についても、請求項1を引用するものであるから、本願発明1と同様に進歩性を有する旨主張する。
しかし、請求項2は請求項1を引用していないため、本願発明2は、本願発明1と同様に進歩性を有するとは直ちにいえない。
そして、本願発明2は本願発明1で特定する「ボクシング段階」を特定しない「成形ユニット」に係る発明であるから、請求人の上記主張はその前提において採用できない。

7 まとめ
以上のとおりであるから、本願発明2、すなわち、請求項2に係る発明は、引用発明2、すなわち、引用文献2に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

第5 むすび
上記第4において検討したとおり、本願発明2は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。


 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。

審判長 須藤 康洋
出訴期間として在外者に対し90日を附加する。
 
審理終結日 2022-02-03 
結審通知日 2022-02-08 
審決日 2022-02-24 
出願番号 P2016-560465
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B29C)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 須藤 康洋
特許庁審判官 相田 元
大島 祥吾
発明の名称 長いボクシング行程を有する容器の製造方法および成形ユニット  
代理人 特許業務法人川口國際特許事務所  

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