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審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 (159条1項、163条1項、174条1項で準用) 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 A63B
管理番号 1387897
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-09-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-04-21 
確定日 2022-08-04 
事件の表示 特願2019−150075「装置およびプログラム」拒絶査定不服審判事件〔令和 1年12月19日出願公開、特開2019−213906〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成25年8月9日(以下「分割原出願日」という。)に出願した特願2013−165651号の一部を平成29年11月22日に新たな特許出願とした特願2017−224186号の一部を令和1年8月20日に新たな特許出願としたものであって、令和2年6月11日付けで拒絶理由が通知され、これに対して、同年8月17日に意見書及び手続補正書が提出されたが、令和3年1月14日付けで拒絶査定(以下「原査定」という。)がなされたのに対し、同年4月21日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正書が提出されたものである。


第2 令和3年4月21日に提出された手続補正書による補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
令和3年4月21日に提出された手続補正書による補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲を全文にわたって補正をするものであるところ、特許請求の範囲について、下記(1)に示す本件補正前の(すなわち、令和2年8月17日に提出された手続補正書により補正された)特許請求の範囲の請求項1乃至3を、下記(2)に示す本件補正後の特許請求の範囲の請求項1及び2へと補正するものである。(下線は審決で付した。以下同じ。)
(1)本件補正前の特許請求の範囲
「【請求項1】
ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをするユーザのプレイを支援する装置であって、
ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部と、
前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、
記録された画像を表示する機能と、
音を鳴らす機能と、
ゴルフのプレイ中において、前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能と、
を有する装置。
【請求項2】
前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音が含まれる
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
コンピュータを、請求項1または2に記載の装置として機能させるためのプログラム。」

(2)本件補正後の特許請求の範囲
「【請求項1】
ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをプレイするユーザのプレイを支援する装置であって、
ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部と、
前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、
記録された画像を表示する機能と、
音を鳴らす機能と、
ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能と、
を有し、
前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる
装置。
【請求項2】
ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをプレイするユーザのプレイを支援する装置であって、ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部を有する装置のコンピュータを、
前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、
記録された画像を表示する機能と、
音を鳴らす機能と、
ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能として機能させるためのプログラムであって、
前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれるプログラム。」

2 補正の適否について
(1−1)本件補正のうち本件補正後の請求項1に係る補正の内容
ア 補正事項1
本件補正前の請求項1を削除し、本件補正前の請求項1を引用する請求項2を、請求項1を引用しない独立形式に改める補正をする。
イ 補正事項2
「ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部」について、「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部」と補正する。
ウ 補正事項3
「ゴルフのプレイ中において、前記撮影部」について、「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部」と補正する。
エ 補正事項4
「前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音が含まれる」について、「前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる」と補正する。

(1−2)本件補正のうち本件補正後の請求項2に係る補正の内容
ア 補正事項5
本件補正前の請求項1を削除し、本件補正前の請求項1を引用する請求項2を引用する請求項3を、請求項1及び請求項2を引用しない独立形式に改める補正をする。
イ 補正事項6
「ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部」について、「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部」と補正する。
ウ 補正事項7
「ゴルフのプレイ中において、前記撮影部」について、「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部」と補正する。
エ 補正事項8
「前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音が含まれる」について、「前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる」と補正する。

(2)新規事項の追加の有無について
上記補正事項3により、本件補正前の特許請求の範囲の請求項2の「ゴルフのプレイ中において、前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し」が「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し」と補正された。
上記補正事項3により補正された請求項1は、その記載どおり、ゴルフのプレイ中に撮影部により撮影されているのが、ゴルフのプレイ中なのか否かに応じて、すなわち、ゴルフのプレイ中なのか否かを検出して、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御するものと解される。
これに対し、本願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下「当初明細書等」という。)には、以下の記載がある。
「【0031】
(14)好ましくは、本発明の電子機器では、運動はプレイ中に音を鳴らすことを禁止されたスポーツであり、動画像を撮影する撮影部と、音を鳴らす機能とをさらに備え、撮影部は撮影時に音を鳴らさない。
【0032】
本発明の電子機器によれば、例えばゴルフやテニスのような、プレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツにおいて、運動中の姿勢や動作を分析するための画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。また、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができる。撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音し、再生時には撮影中に録音した音を動画像とともに再生すると更によい。仲間内で動画像を再生しながら回し見るときに、撮影時の音を聴きながら動画像を見られるので、話題作りに効果的である。」
「【0075】
<動画像の撮影機能>
ゴルフ支援装置1に内蔵されるカメラ13を用いて、ユーザはスイングフォームなどを撮影することができる。以下、具体的な表示画面に基づきカメラ13による撮影機能を実行する際の制御部11による制御について説明する。なお、以下の動画像の撮影機能に関する説明において主体が明記されていない処理は制御部11の制御によるものである。カメラ13による撮影機能は、図3に示したトップメニューにおけるカメラボタンB2にタッチすることにより起動する。撮影機能が起動されると、制御部11は、図4に示す撮影画面を表示し、動画記録待機状態となる。動画記録待機状態においては、主表示領域32にカメラ13で撮影中の画像を表示する。
【0076】
画面下部にはホームボタンB5と録画ボタンB6を撮影中の画像に重ねて表示する。ホームボタンB5が押されると、撮影機能を終了し、トップメニューの画面に戻る。なお、カメラボタンB2にタッチされて撮影機能を起動してから、所定時間(例えば10分間)操作を検出しないと、自動的にトップメニューの画面に戻るように制御する。このような制御により、動画記録待機状態が継続することにより電力が浪費されることを防ぎ、電池17を長持ちさせることができる。
【0077】
録画ボタンB6が押されたことを検出すると、制御部11はカメラが撮像している動画像の録画を開始する。録画を開始すると、図5および図6に示すように、録画ボタンB6とホームボタンB5を消し、停止ボタンB7と録画中であることを示す表示I1を表示する。録画が開始されてから最大撮影時間に達した場合、および、最大撮影時間に達する前にユーザが停止ボタンB7にタッチした場合、制御部11は録画を停止するとともに、録画した動画像を記憶装置18に一時的に記録する。このとき、動画像に対応付けて録画ボタンB6にタッチした日時等も記憶装置18に記録する。動画像に対応付けて記録される情報は録画が停止された時刻としてもよい。本例では、撮影日と当該撮影日に撮影した動画像の通し番号を連結した一意の番号にファイルの種類を示す拡張子を加えたものを動画像のファイル名とし、撮影時刻と撮影した動画像の長さを付帯情報として記録する。ファイル名から撮影部が一見して把握可能であり、さらに付帯情報により撮影事項等の情報を確認して再生する動画を選んだり動画像のファイルを整理したりするときに利用することができる。
【0078】
録画開始から最大撮影時間に達するか停止ボタンB7を押されたとにより録画を停止すると、図7に示すように場面の下部には、録画ボタンB6とホームボタンB5に加えて、プレビューボタンB8を表示する。プレビューボタンB8へのタッチが検出されると、図8に示すように、撮影した動画像を再生し確認することができるプレビュー再生を開始する。プレビュー再生中は、再生中の動画像を削除することを指示するための削除ボタンB9、プレビュー再生を停止することを指示するための停止ボタンB10、およびプレビュー再生中であることを示す表示I2を表示する。プレビュー再生中に削除ボタンB9にタッチされたことを検出すると、制御部11は、一時的に記録していた当該動画像のデータを削除する。撮影に失敗した場合など、動画を保存する必要がない場合に、すぐにその場で動画を削除することができる。一方、停止ボタンB10にタッチれたことを検出すると、プレビュー再生を停止して録画を停止した状態の画面に戻る。この場合には動画像のファイルは記憶装置18に保存された状態となる。
【0079】
録画した動画像は、所定の最大件数(例えば最大12件)まで、記憶装置18に保存することができる。保存されている件数が最大件数に達している場合には「警告」を表示し、新たに録画ができないよう制御する。保存された動画像は、トップメニューの画面で動画再生ボタンB3へのタッチを検出したことにより起動する動画再生機能によって再生できる。」
「【0097】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、ゴルフ支援装置1は、マイクとスピーカーを備え、動画像を録画する際に音声を併せて録音し、動画像を再生する際に、録音した音声を動画像とともに再生する構成としてもよい。スイングや打球の音が動画像とともに録音できるので、より的確なスイングの分析が可能となる。また、撮影した動画像を仲間内で回し見る際に、音声が付加されることにより臨場感が高まり、話題作りに資することができる。スピーカーからは各種の効果音が発せられてもよいが、動画像を撮影する際には効果音を鳴らさないようにするとよい。このような構成により、ゴルフのようなプレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツでも、姿勢や動作を分析するための動画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。また、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができる。」
以上の記載によれば、当初明細書等には、ゴルフやテニスのような、プレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツがあるところ、撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音し、ゴルフのようなプレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツでも、姿勢や動作を分析するための動画像を撮影するでき、技術の向上に資することができること、及び、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができることが記載されていると認められる。
しかし、撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにすることが、何を契機に行われるかまでは何ら記載されていない。
そうすると、当初明細書等には、ゴルフのプレイ中に撮影部により撮影されているのが、ゴルフのプレイ中なのか否かに応じて、すなわち、ゴルフのプレイ中なのか否かを検出して、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御することまでは記載されていない。
ここで、本願の分割原出願日時点で、デジタルカメラにおいて、動画撮影時に音を鳴らさないよう設定することは技術常識といえる。
しかし、撮影部により撮影しているのが、ゴルフのプレイ中なのか否かに応じて、すなわち、ゴルフのプレイ中なのか否かを検出して、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御することが技術常識といえる証拠はない。
してみると、上記補正事項3により補正された本件補正後の請求項1の「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し」との事項は、当初明細書等には記載がなく、当初明細書等の記載から自明なものともいえないから、本件補正は、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものである。
上記補正事項7も、実質的に上記補正事項3と同じ内容であるから、上記補正事項3と同様の理由により、新たな技術的事項を導入するものである。
したがって、本件補正は、当初明細書等に記載された事項の範囲内においてするものとはいえず、特許法17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

以上のとおり、本件補正は特許法第17条の2第3項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

(3)補正の目的について
上記(2)のとおり、本件補正は、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものであるところ、新たな技術的事項を導入するものでないとして、補正の適否について、以下、検討する。
ア 補正事項1及び5は、実質上、本件補正前の請求項1を削除することにより、本件補正前の請求項2を独立形式の記載に改めるもの、及び本件補正前の請求項1及び請求項2を引用する請求項3を独立形式の記載に改めるものであるから、特許法17条の2第5項1号に掲げる請求項の削除を目的とするものに該当する。
イ 補正事項2及び6は、いずれも、本件補正前の「撮影部」について、本件補正前の請求項2及び請求項3が引用する請求項1に「ゴルフのプレイ中において、前記撮影部により撮影されている場合」と記載されていたところ、前記記載に合わせて「ゴルフのプレイ中において」と記載するものであるから、特許法17条の2第5項4号に掲げる明りようでない記載の釈明を目的とするものに該当する。
ウ 補正事項3及び7は、いずれも、本件補正前の「撮影部」について、本件補正前の請求項2及び請求項3が引用する請求項1に「ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部」と記載されていたところ、前記記載に合わせて「ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する」と記載するものであるから、特許法17条の2第5項4号に掲げる明りようでない記載の釈明を目的とするものに該当する。
エ 補正事項4及び8は、いずれも、本件補正前の「鳴らさないようにする音」について、撮影部の撮影時のシャッター音に加え「撮影開始音」を含めると限定するものであるから、特許法17条の2第5項2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そして、本件補正により、「産業上の利用分野」及び「解決しようとする課題」が、変更されるものではない。
また、本件補正は、補正事項3及び7が新規事項の追加に該当しないとの前提に立っていること、及び上記(2)に転記した当初明細書等の記載に基づいており、新規事項を追加するものではないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たす。

3 独立特許要件について
上記2(2)のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第3項の規定に違反するものであるが、上記2(3)のとおり、仮に本件補正に含まれる上記補正事項が当初明細書等に記載された事項の範囲内においてするものとして補正されたとした場合には、請求項1に係る補正は、同条第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものを含むものであるので、本件補正後の請求項1に係る発明(令和3年4月21日に提出された手続補正書の特許請求の範囲に記載された事項により特定される、上記「1 (2)本件補正後の特許請求の範囲」の【請求項1】及び【請求項2】(以下、それぞれ「本件補正発明1」及び「本件補正発明2」という。))における本件補正発明1が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

(1)本件補正後の請求項1に係る発明
本件補正発明1は、前記1(2)に示した本件補正後の請求項1に記載された事項により特定されるものと認められる。

(2)分割要件について
ア 分割要件の判断
本件出願の願書によれば、本件出願は、特許法第44条第1項の規定による特許出願として出願しようとするものであるから本件出願が適法に分割されたものであるか否かを検討する。
(ア)同項の規定によれば、特許出願の分割は、二以上の発明を包含する特許出願の一部を新たな特許出願とするものであるから、同項の規定による特許出願(以下、「分割出願」という。)に該当するためには、以下の【要件1】及び【要件3】を満たすものであり、分割出願が原出願の時にしたものとみなされる(同条2項)という特許出願の分割の効果に照らせば、さらに以下の【要件2】も満たされる必要がある。(特許・実用新案審査基準 第VI部第1章第1節「2.2.特許出願の分割の実体的要件」参照)

【要件1】原出願の分割直前の明細書等に記載された発明の全部が分割出願の請求項に係る発明とされたものでないこと。
【要件2】分割出願の明細書等に記載された事項が、原出願の出願当初の明細書等に記載された事項の範囲内であること。
【要件3】分割出願の明細書等に記載された事項が、原出願の分割直前の明細書等に記載された事項の範囲内であること。

(イ)原査定の理由において、本件出願が分割要件を満たさないものであると判断した理由は、本件出願に係る本願発明1乃至3が、原出願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「原出願の当初明細書等」という。)に記載されたものではないことであるから、まず、【要件2】が満たされているか否かについて検討する。
a 原出願(特願2017−224186号)の当初明細書等に記載された事項
原出願の当初明細書等の内容を出願公開した特開2018-51338号公報によれば、原出願の当初明細書等には、つぎの事項が記載されている。
(a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に、運動をする人物の動画像を表示させるとともに、ユーザによる操作に応じて前記動画像に写る人物の前記運動の分析の基準となる線を前記動画像に重ねて表示させる表示制御部とを備え、
前記表示制御部は、前記動画像を所定の終了位置まで再生すると、前記線の表示を維持しつつ当該動画像の所定の開始位置に戻って当該動画像の再生を繰り返す制御を行う電子機器。
【請求項2】
前記表示制御部は、ユーザの操作を受け付ける入力部からの信号に基づき、前記動画像の再生中に、前記入力部に対する第1の操作に応じて始点を決定し、前記第1の操作に続く第2の操作に応じて終点を決定し、
前記表示制御部は、前記線として、指定された前記始点と前記終点とを結ぶ直線を再生中の動画像に重ねて表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記入力部は、前記表示部の表示領域に重ねて設けられたタッチパネルであり、
前記表示制御部は、第1の接触が解消されたことが検出された位置を第1の線の始点として確定し、前記第1の接触に続く第2の接触が解消されたことが検出された位置を第1の線の終点として確定することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記タッチパネルに対する前記第1の接触が継続していると検出されている間は接触している位置を前記第1の線の始点として認識し、前記第2の接触が継続していると検出されている間は接触している位置を前記第1の線の終点として認識することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第2の接触より後に行われる第3の接触において、前記第1の線の始点または終点の近傍以外の位置に接触したことを検出した場合、前記第3の接触が解消されたことが検出された位置を第2の線の始点として確定し、前記第3の接触に続く第4の接触において、当該第4の接触が解消されたことが検出された位置を前記第2の線の終点として確定し、
前記表示制御部は、前記第2の線の始点及び終点を結ぶ直線を前記第2の線として前記第1の線とともに再生中の動画像に重ねて表示させることを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記第3の接触が継続している間は接触している位置を前記第2の線の始点として認識し、前記第4の接触が継続している間は接触している位置を前記第2の線の終点として認識することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記表示制御部は、動画像に重ねて少なくとも1本の線が表示された状態において、表示されている線の始点または終点の近傍に接触した場合、当該接触が解消されたことが検出された位置を始点または終点として確定することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示制御部は、当該接触が継続していることが検出されている間、当該接触している位置を始点または終点として認識し、当該接触している位置を表す情報を描画することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記第1の線または前記第2の線の始点及び終点に当該始点及び終点の近傍への接触と認識される範囲を示す描画をすることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
動画像に重ねて表示する線の数に最大数を設ることを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記最大数が数本程度であることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記最大数が2本であることを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
画像の表示を終了する操作がなされると、表示制御部は、画像のデータに影響を及ぼすことなく線の表示を終了することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項14】
前記運動はプレイ中に音を鳴らすことを禁止されたスポーツであり、
動画像を撮影する撮影部と、
音を鳴らす機能と
をさらに備え、
前記撮影部は撮影時に音を鳴らさないことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の電子機器。」
(b)「【0031】
(14)好ましくは、本発明の電子機器では、運動はプレイ中に音を鳴らすことを禁止されたスポーツであり、動画像を撮影する撮影部と、音を鳴らす機能とをさらに備え、撮影部は撮影時に音を鳴らさない。
【0032】
本発明の電子機器によれば、例えばゴルフやテニスのような、プレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツにおいて、運動中の姿勢や動作を分析するための画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。また、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができる。撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音し、再生時には撮影中に録音した音を動画像とともに再生すると更によい。仲間内で動画像を再生しながら回し見るときに、撮影時の音を聴きながら動画像を見られるので、話題作りに効果的である。」
(c)「【0097】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、ゴルフ支援装置1は、マイクとスピーカーを備え、動画像を録画する際に音声を併せて録音し、動画像を再生する際に、録音した音声を動画像とともに再生する構成としてもよい。スイングや打球の音が動画像とともに録音できるので、より的確なスイングの分析が可能となる。また、撮影した動画像を仲間内で回し見る際に、音声が付加されることにより臨場感が高まり、話題作りに資することができる。スピーカーからは各種の効果音が発せられてもよいが、動画像を撮影する際には効果音を鳴らさないようにするとよい。このような構成により、ゴルフのようなプレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツでも、姿勢や動作を分析するための動画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。また、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができる。」

b 上記2の各補正事項が、原出願の願書に最初に添付した明細書及び特許請求の範囲に記載された事項の範囲内でされたものであるか否かについて検討する。
なお、本願の願書に最初に添付した明細書及び特許請求の範囲について、それぞれ「当初明細書」及び「当初請求の範囲」といい、これら全体について「当初明細書等」という。

本件補正後の請求項1の「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し」は、その記載通り、ゴルフのプレイ中に撮影部により撮影されているのが、ゴルフのプレイ中なのか否かに応じて、すなわち、ゴルフのプレイ中なのか否かを検出して、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御するものと解される。
これに対し、上記aのとおり、原出願の出願当初の明細書、特許請求の範囲及び図面には、ゴルフやテニスのような、プレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツがあるところ、撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音し、ゴルフのようなプレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツでも、姿勢や動作を分析するための動画像を撮影するでき、技術の向上に資することができること、及び、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができることが記載されていると認められる。
しかし、撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにすることが、何を契機に行われるかまでは何ら記載されていない。
そうすると、原出願の当初明細書等には、ゴルフのプレイ中に撮影部により撮影されているのが、ゴルフのプレイ中なのか否かに応じて、すなわち、ゴルフのプレイ中なのか否かを検出して、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御することまでは記載されていない。
ここで、本願の分割原出願日時点で、デジタルカメラにおいて、動画撮影時に音を鳴らさないよう設定することは技術常識といえる。
しかし、撮影部により撮影しているのが、ゴルフのプレイ中なのか否かに応じて、すなわち、ゴルフのプレイ中なのか否かを検出して、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御することが技術常識といえる証拠はない。
してみると、本件補正後の請求項1の「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し」との事項は、原出願の当初明細書等には記載がなく、原出願の当初明細書等の記載から自明なものともいえない。
したがって、本願は、分割要件が満たされていないので、適法に分割出願されたものではなく、本願についての出願日の遡及は認められないから、本願の出願日は、現実に出願がなされた令和1年8月20日であると認められる。

c 請求人の主張について
請求人は審判請求書にて、「補正前の請求項1は「「ゴルフのプレイ中において撮影されているか否かを判別」することを意図した記載ではありませんが、審査官殿の「ゴルフのプレイ中において撮影されているか否かを判別して、音を鳴らさないようにする態様を含むものとなっている。」というご認定に対して、請求項1を補正しました。具体的には、「ゴルフのプレイ中において撮影されているか否かを判別して」いるのではなく、「ゴルフのプレイ中」という状況下において、「ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する」ことを明確にしました。「ゴルフのプレイ中」という状況下でこのような制御が行われることは、当初明細書等に記載のゴルフ支援装置の用途・機能や、段落0053、0054等の記載から自明です。「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する」という記載は、「前記撮影部」を修飾する記載です。補正後の記載は、ゴルフのプレイ中であるか否かを判別することを意図するものではなく、このような用途・機能の「前記撮影部」により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、「前記撮影部」により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御することを意味するものであることが明確になったもの思料します。また、装置の動作を規定していることから、音を鳴らす制御と、鳴らさないようにする制御とが存在することも、本願明細書等から自明です。」と主張する。
しかし、当初明細書等に「【0032】本発明の電子機器によれば、例えばゴルフやテニスのような、プレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツにおいて、運動中の姿勢や動作を分析するための画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。…」及び「【0097】…このような構成により、ゴルフのようなプレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツでも、姿勢や動作を分析するための動画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。」と記載されていることからすると、本件補正発明1において、「音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御」する目的は、「ゴルフのプレイ中」にマナー違反となるのであるから、本件補正発明1の「音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御」するのは、「ゴルフのプレイ中」か否かに基づくと解するのが、本件補正発明1の目的にかなうものである。
そうすると、上記請求人の主張は採用できない。

(3)進歩性について
ア 引用例
上記(2)のとおり、本願の出願日は、現実に出願がなされた令和1年8月20日であるところ、本願の原々出願の公開公報である特開2015−33476号公報(以下、原査定と同様に「引用例5」という。)は、本願の出願前に日本国内において、頒布された刊行物といえる。
そこで、引用例5についてみると、引用例5には、以下の事項が記載されている。
(ア)「【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフのプレイ中に携帯可能なゴルフ支援装置であって、
センサを備え、
前記センサの出力に基づいてゴルフのラウンドの進行を急いだり中止したりといった適切な行動をユーザに促すための描画を表示部に対して行う制御を行う制御部を備えたことを特徴とするゴルフ支援装置。」
(イ)「【0032】
本発明の電子機器によれば、例えばゴルフやテニスのような、プレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツにおいて、運動中の姿勢や動作を分析するための画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。また、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができる。撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音し、再生時には撮影中に録音した音を動画像とともに再生すると更によい。仲間内で動画像を再生しながら回し見るときに、撮影時の音を聴きながら動画像を見られるので、話題作りに効果的である。」
(ウ)「【0075】
<動画像の撮影機能>
ゴルフ支援装置1に内蔵されるカメラ13を用いて、ユーザはスイングフォームなどを撮影することができる。以下、具体的な表示画面に基づきカメラ13による撮影機能を実行する際の制御部11による制御について説明する。なお、以下の動画像の撮影機能に関する説明において主体が明記されていない処理は制御部11の制御によるものである。カメラ13による撮影機能は、図3に示したトップメニューにおけるカメラボタンB2にタッチすることにより起動する。撮影機能が起動されると、制御部11は、図4に示す撮影画面を表示し、動画記録待機状態となる。動画記録待機状態においては、主表示領域32にカメラ13で撮影中の画像を表示する。
【0076】
画面下部にはホームボタンB5と録画ボタンB6を撮影中の画像に重ねて表示する。ホームボタンB5が押されると、撮影機能を終了し、トップメニューの画面に戻る。なお、カメラボタンB2にタッチされて撮影機能を起動してから、所定時間(例えば10分間)操作を検出しないと、自動的にトップメニューの画面に戻るように制御する。このような制御により、動画記録待機状態が継続することにより電力が浪費されることを防ぎ、電池17を長持ちさせることができる。
【0077】
録画ボタンB6が押されたことを検出すると、制御部11はカメラが撮像している動画像の録画を開始する。録画を開始すると、図5および図6に示すように、録画ボタンB6とホームボタンB5を消し、停止ボタンB7と録画中であることを示す表示I1を表示する。録画が開始されてから最大撮影時間に達した場合、および、最大撮影時間に達する前にユーザが停止ボタンB7にタッチした場合、制御部11は録画を停止するとともに、録画した動画像を記憶装置18に一時的に記録する。このとき、動画像に対応付けて録画ボタンB6にタッチした日時等も記憶装置18に記録する。動画像に対応付けて記録される情報は録画が停止された時刻としてもよい。本例では、撮影日と当該撮影日に撮影した動画像の通し番号を連結した一意の番号にファイルの種類を示す拡張子を加えたものを動画像のファイル名とし、撮影時刻と撮影した動画像の長さを付帯情報として記録する。ファイル名から撮影部が一見して把握可能であり、さらに付帯情報により撮影事項等の情報を確認して再生する動画を選んだり動画像のファイルを整理したりするときに利用することができる。
【0078】
録画開始から最大撮影時間に達するか停止ボタンB7を押されたとにより録画を停止すると、図7に示すように場面の下部には、録画ボタンB6とホームボタンB5に加えて、プレビューボタンB8を表示する。プレビューボタンB8へのタッチが検出されると、図8に示すように、撮影した動画像を再生し確認することができるプレビュー再生を開始する。プレビュー再生中は、再生中の動画像を削除することを指示するための削除ボタンB9、プレビュー再生を停止することを指示するための停止ボタンB10、およびプレビュー再生中であることを示す表示I2を表示する。プレビュー再生中に削除ボタンB9にタッチされたことを検出すると、制御部11は、一時的に記録していた当該動画像のデータを削除する。撮影に失敗した場合など、動画を保存する必要がない場合に、すぐにその場で動画を削除することができる。一方、停止ボタンB10にタッチれたことを検出すると、プレビュー再生を停止して録画を停止した状態の画面に戻る。この場合には動画像のファイルは記憶装置18に保存された状態となる。
【0079】
録画した動画像は、所定の最大件数(例えば最大12件)まで、記憶装置18に保存することができる。保存されている件数が最大件数に達している場合には「警告」を表示し、新たに録画ができないよう制御する。保存された動画像は、トップメニューの画面で動画再生ボタンB3へのタッチを検出したことにより起動する動画再生機能によって再生できる。」
(エ)「【0097】本発明は、上記の実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、ゴルフ支援装置1は、マイクとスピーカーを備え、動画像を録画する際に音声を併せて録音し、動画像を再生する際に、録音した音声を動画像とともに再生する構成としてもよい。スイングや打球の音が動画像とともに録音できるので、より的確なスイングの分析が可能となる。また、撮影した動画像を仲間内で回し見る際に、音声が付加されることにより臨場感が高まり、話題作りに資することができる。スピーカーからは各種の効果音が発せられてもよいが、動画像を撮影する際には効果音を鳴らさないようにするとよい。このような構成により、ゴルフのようなプレイ中の雑音がマナー違反となるスポーツでも、姿勢や動作を分析するための動画像を撮影するでき、技術の向上に資することができる。また、撮影時に音をオフにする操作が不要なので、撮影のチャンスを逃すことを防ぐことができる。」

そうすると、上記記載事項(ア)乃至(エ)より、引用例5には、次の発明(以下「引用発明5」という。)が記載されているものと認められる。
「ゴルフのプレイ中に携帯可能なゴルフ支援装置であって、センサを備え、
ゴルフ支援装置に内蔵されるカメラを用いて、ユーザはスイングフォームなどを撮影することができ、
マイクとスピーカーを備え、
撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音し、
動画像を再生する際に、録音した音声を動画像とともに再生するゴルフ支援装置。」

イ 対比
本願補正発明と引用発明5とを対比する。
(ア)後者の「ゴルフ」、「ユーザ」、「携帯可能なゴルフ支援装置」は、それぞれ前者の「ゴルフ」、「プレイするユーザ」、「『携帯される』、『装置』」に相当する。
(イ)後者の「カメラ」を用いて、ユーザはスイングフォームなどを撮影することができるのであるから、後者の「カメラ」は、前者の「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部」に相当する。
(ウ)後者の「ゴルフ支援装置」は、カメラ、マイクとスピーカーを備え、録音した音声を動画像とともに再生することができるのであるから、後者の「ゴルフ支援装置」は、「撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能」、「記録された画像を表示する機能」、「音を鳴らす機能」及び「撮影部により撮影され記録された画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能」を有するといえる。
(エ)後者の「ゴルフ支援装置」は、撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音するものであるから、後者の「ゴルフ支援装置」は、「ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部により撮影されている場合には、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し」、「前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる」といえる。

そうすると、本願補正発明と引用発明5とは、以下の一致点で一致し、以下の各相違点で相違する。
[一致点]
「ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをプレイするユーザのプレイを支援する装置であって、
ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部と、
前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、
記録された画像を表示する機能と、
音を鳴らす機能と、
ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能と、
を有し、
前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる
装置。」

[相違点1]
音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御するのは、本願補正発明の「装置」が、「ゴルフのプレイ中において」と「ゴルフのプレイ中」においては撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音を鳴らないよう制御しているものであるのに対し、引用発明5の「ゴルフ支援装置」は、撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないものの、「ゴルフ支援装置」の機能であるのか否か定かでない点。

ウ 判断
本願の現実の出願日である令和1年8月20日時点において、録画撮影時にシャッター音及び撮影開始音を鳴らさないようにすることは、録画撮影機能を備えた携帯機器において、例を挙げるまでもなく周知の技術である(以下「周知技術1」という。)。
ここで、録画撮影機能を備えた携帯機器において、機能を増やし、高機能化することは、録画撮影機能を備えた携帯機器における内在する自明の課題といえる。してみると、引用発明5において、高機能化すべく、前記周知技術1を適用する動機付けがあるといえる。
そうすると、引用発明5の「ゴルフ支援装置」において、前記周知技術1を適用し、録画撮影時にシャッター音及び撮影開始音を鳴らさないようにすることは、当業者が適宜採用し得る事項であるところ、引用発明5は、「携帯可能なゴルフ支援装置」であるのであるから、前記周知技術1を採用すれば、当然、撮影時、すなわち、ゴルフのプレイ中に撮影している場合には、撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が鳴らなくなることは明らかである。
してみると、引用発明5に、前記周知技術1を採用し、上記相違点1の構成とすることは、当業者が容易になし得るものである。
したがって、本件補正発明1は、引用発明5に、前記周知技術1を適用し、当業者が容易に想到し得るものである。

(4)進歩性について
上記(2)のとおり、本願は、分割要件が満たされていないので、適法に分割出願されたものではないところ、仮に、本願が適法に分割されたとして、以下、検討する。
ア 引用例1
原査定の拒絶の理由において「引用例1」として引用された特開2008−236124号公報(以下、原査定と同様に「引用例1」という。)は、本件出願の分割原出願日前に日本国内において頒布された刊行物であるところ、当該引用例1には次の記載がある。(下線は、後述する引用発明の認定に特に関係する箇所を示す。)
(ア)「【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイジェスト画像表示装置、ダイジェスト画像表示方法及びプログラムに関するものである。」
(イ)「【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、例えば、ビデオカメラや、デジタルカメラを用いて、ゴルフ練習の姿勢解析を行うケースが増えつつある。
【0005】
ゴルフ練習では、ゴルフスイングの良否がユーザのフォームに現れてくる。逆に、このフォームを解析してフォームを改善することができれば、ボールも目標とする方向に飛び、打ったボールの飛距離も延びてくる。
【0006】
また、ゴルフ練習の場合、スイングを複数回行うので、ダイジェスト動画を作成することにより、フォームの良否を判別しやすくなる。
【0007】
しかし、ビデオカメラや、デジタルカメラを従来のダイジェスト画像表示装置に接続してダイジェスト画像を作成しようとしても、ハイライトシーンを検出するだけでは、スイングのダイジェスト画像を作成することはできない。このため、従来のダイジェスト画像表示装置では、動作としてフォーム(姿勢)を詳細に解析することは難しい。
【0008】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、動作を容易に解析することが可能なダイジェスト画像表示装置、ダイジェスト画像表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。」
(ウ)「【0030】
以下、本発明の実施形態に係るダイジェスト画像表示装置を図面を参照して説明する。尚、本実施形態では、ダイジェスト画像表示装置をデジタルカメラとして説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係るデジタルカメラの構成を図1に示す。
実施形態1に係るデジタルカメラ1は、操作インタフェース11と、音声認識ROM12と、映像・音声入力部13と、エンコーダ14と、記憶部15と、インパクト検出部16と、インパクト情報格納部17と、デコーダ18と、表示部19と、スピーカ20と、CPU21と、を備える。
【0031】
本実施形態1では、動作、運動としてゴルフ練習を対象として説明する。ゴルフは、ボールを用いた競技であり、ゴルフでは、補助具としてゴルフクラブを使用し、ゴルフクラブでボールに衝撃を加えてボールを飛球させる。」
(エ)「【0065】
映像・音声入力部13は、撮像素子が生成した映像データImage1、マイク34が生成した音声データSound1を入力して、ユーザ3の映像、インパクト音を取得するものである。映像・音声入力部13は、連続動画撮影、ダイジェスト動画撮影を行う場合、撮影を開始してから、撮影が終了するまでのすべての映像データImage1、音声データSound1を入力する。」
(オ)「【0093】
表示部19は、図3(c)に示す液晶モニタ40を備えたものであり、CPU21の制御の下、デコーダ18から供給された映像データImage1に基づいて、静止画、連続動画、複数のダイジェスト動画、メニューを液晶モニタ40に表示する。
【0094】
スピーカ20は、CPU21の制御の下、デコーダ18から供給された音声データSound1に基づいて、音声を発するものである。」

そうすると、上記記載事項(ア)乃至(オ)より、引用例1には、次の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されているものと認められる。

「デジタルカメラ1は、映像・音声入力部13と、記憶部15と、表示部19と、スピーカ20と、CPU21と、を備え、
映像・音声入力部13は、連続動画撮影、ダイジェスト動画撮影を行う場合、撮影を開始してから、撮影が終了するまでのすべての映像データImage1、音声データSound1を入力しユーザ3のゴルフ練習の映像、インパクト音を取得し、
表示部19は、映像データImage1に基づいて、静止画、連続動画、複数のダイジェスト動画、メニューを液晶モニタ40に表示し、
スピーカ20は、CPU21の制御の下、デコーダ18から供給された音声データSound1に基づいて、音声を発する、デジタルカメラ1。」

イ 対比
本願補正発明と引用発明1とを対比する。
(ア)後者の「ゴルフ」、「ユーザ3」、「デジタルカメラ1」は、それぞれ前者の「ゴルフ」、「プレイするユーザ」、「『携帯される』、『装置』」に相当する。
(イ)後者の「デジタルカメラ1」を用いて、ユーザはゴルフ練習の映像を撮影することができのるであるから、後者の「デジタルカメラ1」は、前者の「ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部」に相当する。
(ウ)後者の「デジタルカメラ1」は、映像・音声入力部13、表示部19及びスピーカ20を備え、録音した音声データSound1及び録画した映像データImage1を再生することができるのであるから、後者の「デジタルカメラ1」は、「撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能」、「記録された画像を表示する機能」、「音を鳴らす機能」及び「撮影部により撮影され記録された画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能」を有するといえる。
(エ)後者の「デジタルカメラ1」は、撮影時にはシャッター音や撮影開始音等の音を鳴らさないようにしながら撮影中の音を録音するものであるから、後者の「デジタルカメラ1」は、「ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部により撮影されている場合には、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し」、「前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる」といえる。

そうすると、本願補正発明と引用発明5とは、以下の一致点で一致し、以下の各相違点で相違する。
[一致点]
「ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをプレイするユーザのプレイを支援する装置であって、
ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部と、
前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、
記録された画像を表示する機能と、
音を鳴らす機能と、
前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能と、
を有する、
装置。」

[相違点2]
本願補正発明が、ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれるものであるのに対し、引用発明1は、音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御するものであるのか否か定かでない点。

ウ 判断
本願の分割原出願日時点において、画像を撮影する撮影部により撮影されている場合に、撮影時のシャッター音及び撮影開始音を鳴らないよう制御する機能は、原査定の拒絶の理由において「引用例2」として引用された特開2008−91978号公報に記載されているように(例えば、【0033】参照。)、デジタルカメラの技術分野において周知の技術である(以下「周知技術2」という。)。
ここで、引用発明1もデジタルカメラの技術分野に属する点で前記周知技術2と共通するところ、機能を増やし、高機能化することは、デジタルカメラにおける内在する自明の課題といえる。してみると、引用発明1において、高機能化すべく、前記周知技術2を適用する動機付けがあるといえる。
そして、引用発明1に、前記周知技術2を適用することにより、前記相違点2の構成とすることは、当業者が容易になし得るものである。
したがって、本件補正発明1は、引用発明1に、前記周知技術2を適用し、当業者が容易に想到し得るものである。

(5)独立特許要件についてのまとめ
上記(2)のとおり、本願は、分割要件が満たされていないので、適法に分割出願されたものではなく、本願についての出願日の遡及は認められないから、本願の出願日は、現実に出願がなされた令和1年8月20日であると認められる。
してみると、上記(3)のとおり、本件補正発明1は、引用発明5に、前記周知技術1を適用し、当業者が容易に想到し得るものであるから、特許法29条2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 仮に、本願が、適法に分割出願されたものであったとしても、上記(4)のとおり、引用発明1に、前記周知技術2を適用し、当業者が容易に想到し得るものであるから、特許法29条2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

4 補正の却下の決定についてのまとめ
以上のとおり、本件補正は特許法第17条の2第3項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
また、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当し、同条第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。


第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は上記第2のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明は、令和2年8月17日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定される次のとおりのものである。
「【請求項1】 ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをするユーザのプレイを支援する装置であって、 ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部と、前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、 記録された画像を表示する機能と、 音を鳴らす機能と、 ゴルフのプレイ中において、前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能と、 を有する装置。」(以下「本願発明」という。)

2 原査定の拒絶の理由の概要
原査定の拒絶の理由は、令和2年6月11日付けの拒絶理由通知書により通知された理由であり、そのうちの次に示す理由を含むものである。

新規性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。

進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


新規性
・請求項 1
・引用文献等 1、5

<引用文献等一覧>
1.特開2008−236124号公報
2.特開2008−091978号公報
5.特開2015−033476号公報

3 引用例
令和2年6月11日付けの拒絶理由通知に引用された引用例、及び、その記載内容は上記「第2 3 (3)ア」及び「第2 3 (4)ア」に記載したとおりである。

4 対比・判断
本願発明は、実質的に、本願補正発明1の「前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる」との限定を省くものである。

そうすると、本願発明と引用発明5とを対比すると、上記「第2 3 (3)イ 対比」での検討を勘案すると、両者は、
「ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをプレイするユーザのプレイを支援する装置であって、
ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部と、
前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、
記録された画像を表示する機能と、
音を鳴らす機能と、
ユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する前記撮影部により撮影されている場合には、前記音を鳴らす機能の音を鳴らないよう制御し、前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能と、
を有し、
前記撮影部により撮影されている場合に前記音を鳴らす機能により鳴らさないようにする音には、前記撮影部の撮影時のシャッター音及び撮影開始音が含まれる
装置。」
の点で一致し、本願発明の発明特定事項は、すべて引用発明5が備えているから、本願発明と、引用発明5とに差異はない。

また、本願発明と引用発明1とを対比すると、上記「第2 3 (4)イ 対比」での検討を勘案すると、両者は、
「ゴルフをプレイするユーザにより携帯される、ゴルフをプレイするユーザのプレイを支援する装置であって、
ゴルフのプレイ中においてユーザによるゴルフのスイングをチェックするための画像を撮影する撮影部と、
前記撮影する機能により撮影された画像および音声を記録する機能と、
記録された画像を表示する機能と、
音を鳴らす機能と、
前記撮影部により撮影され記録された前記画像が表示されている場合には、当該画像とともに記録された音声を前記音を鳴らす機能により鳴らすよう制御する機能と、
を有する、
装置。」
の点で一致し、本願発明の発明特定事項は、すべて引用発明1が備えているから、本願発明と、引用発明1とに差異はない。

以上のとおりであるから、本願発明は、引用例に示された発明(引用発明1及び引用発明5)であって、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないものである。
したがって、その余の請求項については検討するまでもなく、本願は、拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。
 
審理終結日 2022-06-01 
結審通知日 2022-06-07 
審決日 2022-06-21 
出願番号 P2019-150075
審決分類 P 1 8・ 55- Z (A63B)
P 1 8・ 575- Z (A63B)
P 1 8・ 121- Z (A63B)
P 1 8・ 113- Z (A63B)
P 1 8・ 56- Z (A63B)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 吉村 尚
特許庁審判官 比嘉 翔一
藤本 義仁
発明の名称 装置およびプログラム  
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