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審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06Q
管理番号 1389114
総通号数 10 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-10-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-10-01 
確定日 2022-09-05 
事件の表示 特願2020−115213「二重認証防止組み込みシステム活用ポイントシステム」拒絶査定不服審判事件〔令和 3年12月27日出願公開、特開2021−197111〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、令和2年6月9日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和 2年10月23日付け:拒絶理由通知書
令和 2年12月 8日 :意見書、手続補正書の提出
令和 3年 3月 4日付け:拒絶理由通知書(最後)
令和 3年 6月15日 :意見書、手続補正書の提出
令和 3年 9月 9日付け:令和3年6月15日の手続補正についての補 正の却下の決定、拒絶査定(原査定)
令和 3年10月 1日 :審判請求書、手続補正書の提出
令和 4年 2月10日 :面接審理
令和 4年 2月24日付け:拒絶理由通知書(当審)
令和 4年 4月13日 :意見書、手続補正書、物件提出書の提出

第2 本願発明
本願の請求項1、2に係る発明(以下それぞれ「本願発明1」、「本願発明2」という。)は、令和4年4月13日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1、2に記載された、次のとおりのものである。

【請求項1】
イベント又は展示会の入場者、参加者、ブース来場者又は顧客が、入場時、又は参加登録時に於いて、
イベント又は展示会場や各展示ブースでバーコード、QRコード、認証コードを印刷したストラップ、スマホ、モバイル機器または表示機器の入場属性バーコード又は認証コードを、
バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー又は端末装置で読取り、
二重認識プログラム組み込みシステム機器・装置、バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー、端末装置、サーバー又はクラウドサーバーに、該コンピュータープログラムとして、データーを保存し、
該者のバーコード、QRコード、認証カードを印刷したストラップに印字又は認証し、サーバー、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード、認証カード、RFIDストラップ、スマホ又は電子・端末機器に、
アンケート、資料請求又は商談面談の約束の条件別ポイント加算数を含む、電子ポイント、電子クーポンの特典を、二重認証なしに
二重認識プログラム組み込みシステム機器・装置、バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー、端末装置、サーバー又はクラウドサーバー、該コンピュータープログラムより送信付与し、
同じ該者が同じバーコード、QRコード、認証コードが印刷されたストラップ、スマホ、モバイル機器、表示機器の入場属性バーコード又は認証コードが二重に又は何度も、
イベント又は展示会場や各展示ブースのバーコードリーダーや読取装置又はカードリーダー、端末装置で読取られた時に、
二重認識プログラム組み込みシステム機器・装置、バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー、端末装置、サーバー又はクラウドサーバー、該コンピュータープログラムにより、
二重認証の有無を判定し、
同じ該者の同じバーコード、QRコード、認証カードを印刷したストラップに印字又は認証し、
サーバー、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード、認証カード、RFIDストラップ、スマホ又は電子・端末機器に、
アンケート、資料請求、商談面談の約束の条件別ポイント加算数を含む、
電子ポイント、電子クーポンの特典を送信付与しないことを特徴とする、
ポイントシステム。
【請求項2】
イベント又は展示会場や各展示ブース、インターネット、電子公告媒体、認証ポスター、テレビ、モバイル、又はPCの画面、QRコード又は広告を、
該者のバーコード、QRコード、認証コードを印刷したストラップあるいはスマホ、モバイル機器又は表示機器の入場属性バーコード又は認証コードで登録時に認証したとき、
バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー又は端末装置で読取り、
二重認識プログラム組み込みシステム機器・装置、バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー、端末装置、サーバー又はクラウドサーバーに、該コンピュータープログラムとして、データーを保存し、
イベント又は展示会場や各展示ブース、インターネット、電子公告媒体、認証ポスター、テレビ、モバイル又はPCの画面、QRコード、広告を、バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー又は端末装置で読取り、
認証コードイベント・展示会・ブース・電子広告媒体により、入場・登録該者のバーコード、QRコード、認証カードを印刷したストラップに印字又は認証し、
該者のサーバー、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード、認証カード、RFIDストラップ、スマホ又は電子・端末機器に、
アンケート、資料請求、商談面談の約束の条件別ポイント加算数を含む、電子ポイント、電子クーポンの特典を、二重認証なしに
二重認識プログラム組み込みシステム機器・装置、バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー、端末装置、サーバー又はクラウドサーバー、該コンピュータープログラムにより送信付与され、
同該者の同バーコード、QRコード、認証コードを印刷したストラップ、スマホ、モバイル機器又は表示機器の入場属性バーコード又は認証コードが二重に又は何度も、
イベント又は展示会場や各展示ブース、インターネット、電子公告媒体、認証ポスター、テレビ、モバイル又はPCの画面、QRコード又は広告を、バーコードリーダーや読取装置又はカードリーダー、端末装置での読取り時に、
二重認識プログラム組み込みシステム機器・装置、バーコードリーダー、読取装置、カードリーダー、端末装置、サーバー又はクラウドサーバー、該コンピュータープログラムにより、
二重認証の有無を判定し、
同該者の同バーコード、QRコード、認証カードを印刷したストラップに印字又は認証し、サーバー、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード、認証カード、RFIDストラップ或いはスマホ、電子・端末機器に、
アンケート、資料請求、商談面談の約束の条件別ポイント加算数を含む、
また、同該者がイベント又は展示会場や各展示ブース、インターネット、電子広告媒体、認証ポスター、テレビ、モバイル、PC画面、QRコード、広告、バーコードリーダーや読取装置又はカードリーダー、端末装置で読み取られた時に、
電子ポイント、電子クーポンの特典を送信付与しないことを特徴とする、
ポイントシステム。

第3 当審の拒絶理由通知書の内容
1 当審から令和4年2月24日付けで通知した拒絶理由(以下「当審拒絶理由」という。)の概要は、以下のとおりである。

理由1(実施可能要件
この出願は、発明の詳細な説明の記載に不備があり、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

理由2(サポート要件)
この出願は、特許請求の範囲の記載に不備があり、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。

理由3(明確性要件)
この出願は、特許請求の範囲の記載に不備があり、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

2 理由1(実施可能要件)の内容
理由1(実施可能要件)の内容は以下のとおりである。
「●理由1(実施可能要件)について
(1)「二重認証」について
本願明細書には、以下の事項が記載されています。
「二重認証の有無、認証消去又は認証検証処理とは、展示会イベント等主催者の入場,参加登録データーと展示会イベント等、各ブース登録時のデーターをコンピューター上で認証し、その認証データーを消去又は検証処理して、再登録を防止することであり、展示会イベント等主催者、各ブースで適時、(回数、再登録、ポイント付与限度等)設定できること意味する。」(段落0059)
この記載を含めて、明細書に記載された「二重認証」は、辞書に載っている技術用語ではなく、明細書にその定義が説明されていないため、いかなる技術事項を意味するのかが特定できません。

ここで、2月10日の面接審理において、例えば、IDが入力されたとき、記憶装置に入力されたIDと同一のIDが存在しないときは二重認証ではなく、同一のIDが存在したときは二重認証であるとのことでしたが、このような事項を含めて、二重認証が技術的にどのような事項を意味しているのか、根拠となる明細書の記載とともに、意見書において説明してください。

(2)「認証消去処理」について
明細書には、上記段落0059の記載のほか、「認証消去処理」に関すると考えられる以下の事項が記載されています。
「バーコード等の認証を手動でスキャン履歴を削除する方法は下記のごとくインターネットで検索される。
*バーコードを削除する方法を教えてください
http://jrepoint.okbiz.okwave.jp/faq/show/1111?site_domain=default
*QRコードを削除したい
http://support.jutsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=04 6449」(段落[0032])「本願は[0032]の手動削除を組み込みシステムにより、バーコード、顔認証、静脈認証等の認証をバーコードリーダー、認証機器等で読取とPC等の電子機器でモニタリング、データ―分析等をコンピュータープログラム上で自動処理するもので、特開2015−187890のように、同一画面中に出力する表示出力部で比較検討必要もなく、同一画面中に出力する表示出力部を必要としない。」(段落[0033])
上記のとおり、段落[0033]には、「本願は[0032]の手動削除を組み込みシステムにより、バーコード、顔認証、静脈認証等の認証をバーコードリーダー、認証機器等で読取とPC等の電子機器でモニタリング、データ―分析等をコンピュータープログラム上で自動処理するもの」と記載されていますが、発明の詳細な説明においてURLを示しただけでは、該URLに対応するウエブページの内容を発明の詳細な説明に記載したことにはなりませんので、結局、「認証消去処理」について、コンピュータプログラム上でどのように自動処理を行っているのかが理解できません。
意見書において、根拠となる明細書の記載とともに、説明してください。

(3)「認証検証処理」について
明細書に記載された「認証検証処理」とは、本明細書において、どのような処理を行うものであるのか、上記段落0053等の記載を参照しても、明確に把握することができません。
すなわち、「認証」は「1 一定の行為または文書が正当な手続・方式でなされたことを公の機関が証明すること。2 コンピュータシステムで、対象の信頼性・正当性を確認すること。」(広辞苑)のことを意味し、「検証」は「実際に調べて証明すること。」(広辞苑)のことを意味するところ、「認証処理」や「検証処理」は、上記認証のための処理や検証のための処理と理解できますが、本願明細書において、「認証検証」とは、どのような事項を意味し、又は、「認証検証処理」がどのような処理のことであるか、具体的に把握することができません。
意見書において、根拠となる明細書の記載とともに、説明してください。

(4)発明の詳細な説明の[課題を解決するための手段]の項の段落[0049]には、「上記課題を解決するために、展示会等入場、参加時に、各展示ブース等に印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置で読取る場合、該入場属性バーコード等認証コード等を展示会等入場の際や各展示ブース等で何度も読取り、認証することによる電子ポイント、電子クーポン送信付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデーター蓄積及び分析複雑作業の煩雑化解消を、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。」と記載されていますが、この記載では、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」という手段により、「展示会等入場、参加時に、各展示ブース等に印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置で読取る場合、該入場属性バーコード等認証コード等を展示会等入場の際や各展示ブース等で何度も読取り、認証することによる電子ポイント、電子クーポン送信付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデーター蓄積及び分析複雑作業の煩雑化解消」するという技術課題をどのように解決しているのか、解決のための具体的な構成がわかりません。特に、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」は、周知事項ではないため、例えば、そのうちの「二重認証防止組み込みシステム」が具体的にどのような手段を備え、それぞれの手段がどのように機能することで上記技術課題を解決しているのかが理解できません。

(5)上記(4)と同様に、発明の詳細な説明の[課題を解決するための手段]の項の段落[0050]には、「また、展示会等で自分のブースに来場者や顧客を呼込む、説明する、顧客情報を取得する等の目的の為、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証効果を高めるために、飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント、電子クーポン等の特典の送信付与に対する、同じ来場者や顧客を何回も読取り、認証での景品等付与効果対策に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。」と記載されていますが、この記載では「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」という手段により、「展示会等で自分のブースに来場者や顧客を呼込む、説明する、顧客情報を取得する等の目的の為、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証効果を高めるために、飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント、電子クーポン等の特典の送信付与に対する、同じ来場者や顧客を何回も読取り、認証での景品等付与効果対策」を行うという技術課題をどのように解決しているのか、解決のための具体的な構成がわかりません。特に、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」は、周知事項ではないため、例えば、そのうちの「二重認証防止組み込みシステム」が具体的にどのような手段を備え、それぞれの手段がどのように機能することで上記技術課題を解決しているのかが理解できません。

(6)上記(4)と同様に、発明の詳細な説明の[課題を解決するための手段]の項の段落[0051]には、「さらに、書面やPCやモバイル、電子機器画面によるアンケート、資料請求或いは商談面談の可能性や約束の際にも同じような景品等を差し上げていて来場者や顧客に対する関心、効果に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とし、アンケート、資料請求、商談面談の約束等の条件別ポイント加算数を与え、感心、効果を高めることができる。」と記載されていますが、この記載では「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」という手段により、「書面やPCやモバイル、電子機器画面によるアンケート、資料請求或いは商談面談の可能性や約束の際にも同じような景品等を差し上げていて来場者や顧客に対する関心、効果に」ついて、「アンケート、資料請求、商談面談の約束等の条件別ポイント加算数を与え、感心、効果を高める」という技術課題をどのように解決しているのか、解決のための具体的な構成がわかりません。特に、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」は、周知事項ではないため、例えば、そのうちの「二重認証防止組み込みシステム」が具体的にどのような手段を備え、それぞれの手段がどのように機能することで上記技術課題を解決しているのかが理解できません。

(7)上記(4)と同様に、発明の詳細な説明の[課題を解決するための手段]の項の段落[0052]には、「飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント、電子クーポン等の特典を与えられる大企業等は良いが、経費負担が限られた小さなブース等出展者等の、大企業に比べ、自分のブースへの誘客の困難性解決に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。」と記載されていますが、この記載では「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」という手段により、「飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント、電子クーポン等の特典を与えられる大企業等は良いが、経費負担が限られた小さなブース等出展者等の、大企業に比べ、自分のブースへの誘客の困難性解決」という技術課題をどのように解決しているのか、解決のための具体的な構成がわかりません。特に、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」は、周知事項ではないため、例えば、そのうちの「二重認証防止組み込みシステム」が具体的にどのような手段を備え、それぞれの手段がどのように機能することで上記技術課題を解決しているのかが理解できません。

(8)上記(4)と同様に、発明の詳細な説明の[課題を解決するための手段]の項の段落[0053]には、「東京ビックサイト等全国会場の展示イベント、青森ねぶた祭り等全国のお祭り、歌手や有名人の全国コンサート等における集客で、新聞等の広告媒体、インターネットその他広告媒体による告知、広告及び優待券、ポイント還元、電子クーポン等による集客効果においても、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証にて、同じ来場者や顧客を何回も読み取る、来場者や顧客が重複していないかの確認作業での、煩雑性、困難性解決に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。」と記載されていますが、この記載では「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」という手段により、「東京ビックサイト等全国会場の展示イベント、青森ねぶた祭り等全国のお祭り、歌手や有名人の全国コンサート等における集客で、新聞等の広告媒体、インターネットその他広告媒体による告知、広告及び優待券、ポイント還元、電子クーポン等による集客効果においても、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証にて、同じ来場者や顧客を何回も読み取る、来場者や顧客が重複していないかの確認作業での、煩雑性、困難性解決」という技術課題をどのように解決しているのか、解決のための具体的な構成がわかりません。特に、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」は、周知事項ではないため、例えば、そのうちの「二重認証防止組み込みシステム」が具体的にどのような手段を備え、それぞれの手段がどのように機能することで上記技術課題を解決しているのかが理解できません。

(9)上記(4)と同様に、発明の詳細な説明の[課題を解決するための手段]の項の段落[0054]には、「QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等での読取り、認証において、同じ閲覧者、視聴者等を何回も読み取る、閲覧者、視聴者等重複確認作業の煩雑性、困難性で、広告閲覧効果、視聴率調査効果の支障により、それに伴った電子ポイント、電子クーポン等の送信付与への影響解決に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。」と記載されていますが、この記載では「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」という手段により、「QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等での読取り、認証において、同じ閲覧者、視聴者等を何回も読み取る、閲覧者、視聴者等重複確認作業の煩雑性、困難性で、広告閲覧効果、視聴率調査効果の支障により、それに伴った電子ポイント、電子クーポン等の送信付与への影響解決」という技術課題をどのように解決しているのか、解決のための具体的な構成がわかりません。特に、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」は、周知事項ではないため、例えば、そのうちの「二重認証防止組み込みシステム」が具体的にどのような手段を備え、それぞれの手段がどのように機能することで上記技術課題を解決しているのかが理解できません。

(10)上記(4)と同様に、発明の詳細な説明の[課題を解決するための手段]の項の段落[0055]には、「インターネットその他電子広告媒体において、PCやスマホ等モバイル電子機器により広告をクリックすると、クリックしたID等の読取り、認証場所(PCやスマホ等モバイル電子機器等)に該クリックした広告や関連広告、記事が何度も表示され、広告業者の収益の貢献に比べ、広告主にとっては広告費効果が(いたずら、クリック課金欲しさ等で)必ずしも高くない問題解決を、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする」と記載されていますが、この記載では「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」という手段により、「インターネットその他電子広告媒体において、PCやスマホ等モバイル電子機器により広告をクリックすると、クリックしたID等の読取り、認証場所(PCやスマホ等モバイル電子機器等)に該クリックした広告や関連広告、記事が何度も表示され、広告業者の収益の貢献に比べ、広告主にとっては広告費効果が(いたずら、クリック課金欲しさ等で)必ずしも高くない問題解決」という技術課題をどのように解決しているのか、解決のための具体的な構成がわかりません。特に、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」は、周知事項ではないため、例えば、そのうちの「二重認証防止組み込みシステム」が具体的にどのような手段を備え、それぞれの手段がどのように機能することで上記技術課題を解決しているのかが理解できません。

(11)発明の詳細な説明の[発明を実施するための形態]の項の段落[0072]には、「[図1]は、展示イベント等来場者、顧客が、展示会イベント等入場,参加登録に於いて、展示イベント関係機関,或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、登録する展示イベント等来場者、顧客の、回数、場面等で適時、二重認証の有無が判定され、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、登録された展示イベント等来場者、顧客の認証消去又は認証検証処理をし、二重認証がない場合に、展示イベント関係機関,或いは該ポイントシステム管理事業者の、電子端末読込、書込み認証機器、装置又はクラウドサーバーより、展示イベント等来場者,顧客の、バーコード、QRコード、認証カード等の印刷ストラップに印字、認証し、或いは、サーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カード、RFIDストラップ或いはスマホ等の電子、端末機器に,電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与される、ポイントシステム。」と記載されていますが、ポイントシステムにおいて、「二重認証の有無の判定」及び「登録された展示イベント等来場者、顧客の認証消去又は認証検証処理」が具体的にどのように行われるのかが特定できないため、図1に記載されたポイントシステムの動作が不明瞭であり、ひいては請求項1〜3に係る発明の動作が不明瞭となっています。

(12)上記(11)と同様に、[発明を実施するための形態]の項の段落[0073]には、「[図2]は、QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証を、バーコードリーダー、スマホ等の読取、書込み、認証電子機器、装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等に於ける、読取り、認証において、二重認識組み込みシステム機能装着或いは二重認識組み込みシステム機能アプリを導入した、バーコードリーダー、スマホ等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン、スマホ、モバイル機器、RFID機能機器或いはクラウドサーバーで、適時、二重認証の有無を判定し、認証消去、認証検証を、二重認識組み込みシステム機能装着或いは二重認識組み込みシステム機能アプリを導入した、バーコードリーダー、スマホ等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン、スマホ、モバイル機器、RFID機能機器或いはクラウドサーバーのコンピュータープログラムで行い、さらに、バーコードリーダー、スマホ等の読取、認証電子機器、装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン、クラウドサーバーのコンピュータープログラムで、送信、受信側で広告閲覧効果、視聴率調査効果がなされ、適時、このシステムに参加した者に、このシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーより、電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与される効果測定システム。」と記載されていますが、効果測定システムにおいて、「二重認証の有無を判定し、認証消去、認証検証を」行う処理が具体的にどのように行われるのかが特定できないため、図2に記載された効果測定システムの動作が不明瞭であり、ひいては請求項1〜3に係る発明の動作が不明瞭となっています。

(13)上記(11)と同様に[発明を実施するための形態]の項の段落[0074]には、「[図3]は、展示会イベント等入場,参加登録者が、各ブースで登録に於いて、展示会イベント等入場,参加登録者の、各ブースでの回数、場面等で適時、二重認証の有無が、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、判定され、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、各ブースで登録する展示イベント等来場者、顧客の、認証消去又は認証検証処理をし、二重認証がない場合に、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、電子端末読込、書込み認証機器、装置又はクラウドサーバーより、各ブースで登録された展示イベント等来場者、顧客の、バーコード、QRコード、認証カード等の印刷ストラップに印字、認証し、又は、サーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カード、RFIDストラップ或いはスマホ等の電子、端末機器に,電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与され、展示イベント等来場者等が適時ポイントシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーより該イベント会場売店のみで使える或いはイベント会場以外で得たポイント等が使用できるポイントシステム。」と記載されていますが、ポイントシステムにおいて、「二重認証の有無の判定」及び「各ブースで登録する展示イベント等来場者、顧客の、認証消去又は認証検証処理」が具体的にどのように行われるのかが特定できないため、図3に記載されたポイントシステムの動作が不明瞭であり、ひいては請求項1〜3に係る発明の動作が不明瞭となっています。

以上より、この出願の発明の詳細な説明は、当業者が請求項1〜3に係る発明を実施することができる程度に明確かつ十分に記載されたものではないと考えます。」

第4 当審の判断
1 発明の詳細な説明の記載
本願明細書の発明の詳細な説明には、以下の事項が記載されている。
(1)技術分野について
「【0001】
本発明は、バーコード、QRコード、ビーコン、ICタグ、RFID等認証コードの二重認証防止組み込みシステムを利用したビジネス、ポイントシステム、広告や消費等効果測定、装置、機械、機器、物産展、展示会、自転車や自動車レース、演劇、野外活動、コンサート、全国や地方の祭り、競技大会などの各種イベントに関する。」

(2)背景技術について
「【0002】
東京ビックサイト等全国会場の展示イベント、青森ねぶた祭り等全国のお祭り、歌手や有名人の全国コンサート等における集客で、新聞等の広告媒体、インターネットその他広告媒体による告知、広告及び優待券、ポイント還元等で集客効果を行っている。
【0003】
例えば、東京ビックサイトで行われているIOT関連、機械関連展示会等多くの展示会では、インターネットによる入場登録が招待状やスマホ等の電子、端末機器に提供、又は当日の来場時に、印刷或いはスマホ等電子端末機器への、バーコード又はQRコードや認証コードによる来場、参加登録が行われている。
【0004】
又、来場時にバーコード又はQRコードや認証コードをバーコードリーダーやパソコン等の電子機器機能を使って、読み取り、来場認証確認をし、その際又は来場受付や会場内で飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード等の特典を与えている。
【0005】
さらに、会場内各ブースにおいて、来場者の来場ストラップやスマホ等のモバイルに表示されたバーコード又はQRコードや認証コードを会場関係者或いは、来場者が会場内各ブースのバーコードリーダーやパソコン等の電子機器機能を使って読み取り、来場者記録を取り、データ分析及び蓄積をして、景品、景品引換券や景品引換認証コード等の特典を与えている。
【0006】
来場者やブース内説明時に紙や電子機器機能を使って、来場者の属性や好みや来場目的等をアンケートに取り、景品、景品引換券や景品引換認証コード等の特典を与えている。
【0007】
来場者に景品、景品引換券や景品引換認証コード等の特典を与えて、自分の展示ブースへの誘導や関心を高める方法は、マンネリ化し、物珍しさも少なくなり、会場内各ブースにおける集客や技術、製品等の宣伝、認知、ブランドイメージ効果も減衰してきており、小さな会場内各ブースや資金的、規模的に限界のある会場内各ブースには、戦略、戦術、現実的に困難性が高く、同認証コードの二重認証による特典を与えることが多い。」
「【0014】
特開2015−187890は、第三者によりバーコード表示画面が複製されても、複製されたバーコードの店舗利用を困難に出来るバーコード表示装置、バーコードサーバ装置及びバーコード読取装置並びにそれらの動作方法並びにプログラムであり、[課題を解決するための手段]本願では必要としない[0006]記載のバーコードを表示するための情報であるバーコード情報を取得するバーコード情報取得部と、色彩、形状、模様、又はこれらの組み合わせを経時的に変更する表示である変更表示を出力するための情報である表示変更情報を取得する出力表示変更情報部と、取得したバーコード情報に基づいたバーコードと、取得した表示変更情報に基づいた変更表示を同一画面中に出力する表示出力部と、を有するバーコード表示装置で課題解決をするものであり、([請求項の範囲]にも記載)[特許請求の範囲][明細書][要約][図面]からその都度画面確認が必要で、混雑時等に効率の悪いバーコード表示装置を利用したものであり、本願の二重認証防止組み込みシステムとは異なり、これらから進歩性新規性のある本願を、誰もが簡単にこれらから導き出すことは出来ない。」
「【0032】
バーコード等の認証を手動でスキャン履歴を削除する方法は下記のごとくインターネットで検索される。
*バーコードを削除する方法を教えてください
http://jrepoint.okbiz.okwave.jp/faq/show/1111?site_domain=default
*QRコードを削除したい
http://support.jutsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=04 6449
【0033】
本願は[0032]の手動削除を組み込みシステムにより、バーコード、顔認証、静脈認証等の認証をバーコードリーダー、認証機器等で読取とPC等の電子機器でモニタリング、データー分析等をコンピュータープログラム上で自動処理するもので、特開2015−187890のように、同一画面中に出力する表示出力部で比較検討必要もなく、同一画面中に出力する表示出力部を必要としない。
【0034】
本願は展示会等入場の際や各展示ブース等に印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置で読取る場合、該入場属性バーコード等認証コード等を展示会等入場の際や各展示ブース等で何度も読み取ることによる電子ポイント付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデーター蓄積及び分析複雑作業を、本願の二重認証防止組み込みシステムにより解決するものである。」

(3)発明が解決しようとする課題について
「【0038】
展示会等入場の際や各展示ブース等に印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置で読取る場合、該入場属性バーコード等認証コード等を展示会等入場の際や各展示ブース等で何度も読取り、認証することによる電子ポイント、電子クーポン付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデータ蓄積及び分析複雑作業が煩雑化している。
【0039】
展示会等で自分のブースに来場者や顧客を呼込む、説明する、顧客情報を取得する等の目的の為、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等を各ブースのバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証効果を高めるために、飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント等の特典を与えているが、同じ来場者や顧客を何回も読取り、認証で景品等付与効果は薄い。
【0040】
さらに、書面やPCやモバイル、電子機器画面によるアンケート、資料請求或いは商談面談の可能性や約束の際にも同じような景品等を差し上げていて来場者や顧客にとって関心が薄くなり、効果も薄い。
【0041】
飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント等の特典を与えられる大企業等は良いが、経費負担が限られた小さなブース等ので出展者等は、大企業に比べ、自分のブースへの誘客に困難している。
【0042】
東京ビックサイト等全国会場の展示イベント、青森ねぶた祭り等全国のお祭り、歌手や有名人の全国コンサート等における集客で、新聞等の広告媒体、インターネットその他広告媒体による告知、広告及び優待券、ポイント還元等で集客効果においても、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証において、同じ来場者や顧客を何回も読み取る、来場者や顧客が重複していないかの確認作業で、煩雑性、困難性をもたらす。
【0043】
スーパー等のレジバーコード連続入力での、ブザーでの注意喚起方法では、同じ製品のバーコードは何度でも、又、他のレジで入力されるので、本願とは違い、本願の目的、解決には使えない。
【0044】
QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等での読取り、認証において、同じ閲覧者、視聴者等を何回も読み取る、閲覧者、視聴者等重複確認作業の煩雑性、困難性で、広告閲覧効果、視聴率調査効果の支障により、それに伴った電子ポイント等の送信付与にも影響が大きい。
【0045】
最近では、インターネットその他電子広告媒体において、PCやスマホ等モバイル電子機器による広告をクリックすると、クリックしたID等の読取り、認証場所(PCやスマホ等モバイル電子機器等)に該クリックした広告や関連広告、記事が何度も表示され、広告業者の収益の貢献に比べ、広告主にとっては広告費効果が(いたずら、クリック課金欲しさ等で)必ずしも高いとは言えない。
【0046】
新コロナ等感染症対策として、大阪府等では、イベント等の入場票に参加者のメールを付加することで、感染経路追跡や予防、治療、入院等の対策が練られている。
【0047】
しかし、本願と違い、イベント会場、会場内各ブースでの把握が本願のポイント付与特典システムに比べ、入場者、参加者の参加、立ち寄り効果が少ない。
【0048】
さらに、本願では、新コロナ等感染症対策のみならず、迷子等の見守り、緊急、災害時等の瞬時、個別・総合的発見、連絡をすることも可能である。」

(4)課題を解決するための手段について
「【0049】
上記課題を解決するために、展示会等入場、参加時に、各展示ブース等に印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置で読取る場合、該入場属性バーコード等認証コード等を展示会等入場の際や各展示ブース等で何度も読取り、認証することによる電子ポイント、電子クーポン送信付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデーター蓄積及び分析複雑作業の煩雑化解消を、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。
【0050】
また、展示会等で自分のブースに来場者や顧客を呼込む、説明する、顧客情報を取得する等の目的の為、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証効果を高めるために、飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント、電子クーポン等の特典の送信付与に対する、同じ来場者や顧客を何回も読取り、認証での景品等付与効果対策に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。
【0051】
さらに、書面やPCやモバイル、電子機器画面によるアンケート、資料請求或いは商談面談の可能性や約束の際にも同じような景品等を差し上げていて来場者や顧客に対する関心、効果に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とし、アンケート、資料請求、商談面談の約束等の条件別ポイント加算数を与え、感心、効果を高めることができる。
【0052】
飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント、電子クーポン等の特典を与えられる大企業等は良いが、経費負担が限られた小さなブース等出展者等の、大企業に比べ、自分のブースへの誘客の困難性解決に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。
【0053】
東京ビックサイト等全国会場の展示イベント、青森ねぶた祭り等全国のお祭り、歌手や有名人の全国コンサート等における集客で、新聞等の広告媒体、インターネットその他広告媒体による告知、広告及び優待券、ポイント還元、電子クーポン等による集客効果においても、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置での読取り、認証にて、同じ来場者や顧客を何回も読み取る、来場者や顧客が重複していないかの確認作業での、煩雑性、困難性解決に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。
【0054】
QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等での読取り、認証において、同じ閲覧者、視聴者等を何回も読み取る、閲覧者、視聴者等重複確認作業の煩雑性、困難性で、広告閲覧効果、視聴率調査効果の支障により、それに伴った電子ポイント、電子クーポン等の送信付与への影響解決に、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする。
【0055】
インターネットその他電子広告媒体において、PCやスマホ等モバイル電子機器により広告をクリックすると、クリックしたID等の読取り、認証場所(PCやスマホ等モバイル電子機器等)に該クリックした広告や関連広告、記事が何度も表示され、広告業者の収益の貢献に比べ、広告主にとっては広告費効果が(いたずら、クリック課金欲しさ等で)必ずしも高くない問題解決を、本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする
【0056】
[0046]〜[0048]、[課題を解決する手段][0049]〜[0053]に於いて、該来場者や顧客等が、本願の二重認証防止組み込みシステムの手段対象となった場合に、印刷ストラップにあるいはスマホ等のモバイル等電子機器或いは該当来場者や顧客等のサーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カードに展示会或いは各ブース等から電子端末書込み、認証機器、装置或いは該クラウドより、ポイント印字或いは電子ポインし、電子クーポン等送信付加されることを手段とする。
【0057】
[課題を解決する手段][0054]〜[0055]に於いて、該行為者等が、本願の二重認証防止組み込みシステムの手段対象となった場合に、ポイントカードあるいはスマホ等のモバイル等電子機器或いは該当来場者や顧客等のサーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カードに展示会或いは各ブース等から電子端末書込み、認証装置或いは該クラウドよって、ポイント或いは電子ポイント、電子クーポン等が送信付加されることを手段とする。
【0058】
[0046]〜[0053]に於いて、該当来場者や顧客等が、本願の二重認証防止組み込みシステムの手段対象となった場合に、該展示会等の期間内又は後において、該展示会等関連場所(例:ビックサイト施設内等)のショップや飲食店にて、印刷ストラップにあるいはスマホ等のモバイル等電子機器或いは該当来場者や顧客等のサーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カードの電子ポイント、電子クーポン等が使用されることを手段と展示会等以外の外部者に該システム委託が出来る。
【0059】
二重認証の有無、認証消去又は認証検証処理とは、展示会イベント等主催者の入場,参加登録データーと展示会イベント等、各ブース登録時のデーターをコンピューター上で認証し、その認証データーを消去又は検証処理して、再登録を防止することであり、展示会イベント等主催者、各ブースで適時、(回数、再登録、ポイント付与限度等)設定できること意味する。」

(5)発明の効果について
「【0060】
本発明によれば、展示会等入場の際や各展示ブース等に印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置で読取る場合、該入場属性バーコード等認証コード等を展示会等入場の際や各展示ブース等で何度も読取り、認証することによる電子ポイント付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデータ蓄積及び分析複雑作業の煩雑化解消効果が期待できる。
【0061】
また、展示会等で自分のブースに来場者や顧客を呼込む、説明する、顧客情報を取得する等の目的の為、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置或いは該クラウドでの読取り、認証効果を高めるために、飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント等の特典を与えているが、同じ来場者や顧客を何回も読取る認証での景品等付与二重防止効果が二重認証防止組み込みシステムにより期待できる。
【0062】
さらに、書面やPCやモバイル、電子機器画面によるアンケート、資料請求或いは商談面談の可能性や約束の際に条件別ポイント加算数を含む、特典を付与し、来場者や顧客に対する関心、効果が期待できる。
【0063】
飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント等の特典を与えられる大企業等は良いが、経費負担が限られた小さなブース等での出展者等の、大企業に比べた自分のブースへの誘客の困難性解決に効果が期待できる。
【0064】
東京ビックサイト等全国会場の展示イベント、青森ねぶた祭り等全国のお祭り、歌手や有名人の全国コンサート等における集客で、新聞等の広告媒体、インターネットその他広告媒体による告知、広告及び優待券、ポイント還元等で集客効果においても、来場者や顧客の印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置或いは該クラウドでの読取り、認証において、同じ来場者や顧客を何回も読み取る、来場者や顧客が重複していないかの確認作業での、煩雑性、困難性解決に効果が期待できる。
【0065】
QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等での読取り、認証において、同じ閲覧者、視聴者等を何回も読み取る、閲覧者、視聴者等重複確認作業の煩雑性、困難性で、広告閲覧効果、視聴率調査効果の支障により、広告システムの電子ポイント等の送信付与への影響解決に効果が期待できる。
【0066】
インターネットその他電子広告媒体において、PCやスマホ等モバイル電子機器による広告をクリックすると、クリックしたID等の読取り、認証場所(PCやスマホ等モバイル電子機器等)に該クリックした広告や関連広告、記事が何度も表示され、広告業者の収益の貢献に比べ、広告主にとっては広告費効果が(いたずら、クリック課金欲しさ等で)必ずしも高くないという問題の解決に効果が期待できる。
【0067】
展示会等集客効果が期待できる。
【0068】
インターネット等の正確な広告、視聴者、閲覧測定効果が期待できる。
【0069】
感染者の酒場等立ち寄り追跡、調査、迷子等の見守り、緊急、災害時等の瞬時、個別・総合的発見、連絡、追跡、調査、対策が可能である。」

(6)発明を実施するための形態について
「【0071】
本発明の、バーコード、QRコード、ビーコン、ICタグ、RFID等認証コードの二重認証防止組み込みシステムを利用したビジネスシステム、広告や消費等効果測定、装置、機械、機器、物産展、展示会、自転車や自動車レース、演劇、野外活動、コンサート、全国や地方の祭り、競技大会などの各種イベントの二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドについて、図面を参照しながら説明する。
【0072】
[図1]は、展示イベント等来場者、顧客が、展示会イベント等入場,参加登録に於いて、展示イベント関係機関,或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、登録する展示イベント等来場者、顧客の、回数、場面等で適時、二重認証の有無が判定され、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、登録された展示イベント等来場者、顧客の認証消去又は認証検証処理をし、二重認証がない場合に、展示イベント関係機関,或いは該ポイントシステム管理事業者の、電子端末読込、書込み認証機器、装置又はクラウドサーバーより、展示イベント等来場者,顧客の、バーコード、QRコード、認証カード等の印刷ストラップに印字、認証し、或いは、サーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カード、RFIDストラップ或いはスマホ等の電子、端末機器に,電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与される、ポイントシステム。
【0073】
[図2]は、QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証を、バーコードリーダー、スマホ等の読取、書込み、認証電子機器、装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等に於ける、読取り、認証において、二重認識組み込みシステム機能装着或いは二重認識組み込みシステム機能アプリを導入した、バーコードリーダー、スマホ等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン、スマホ、モバイル機器、RFID機能機器或いはクラウドサーバーで、適時、二重認証の有無を判定し、認証消去、認証検証を、二重認識組み込みシステム機能装着或いは二重認識組み込みシステム機能アプリを導入した、バーコードリーダー、スマホ等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン、スマホ、モバイル機器、RFID機能機器或いはクラウドサーバーのコンピュータープログラムで行い、さらに、バーコードリーダー、スマホ等の読取、認証電子機器、装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン、クラウドサーバーのコンピュータープログラムで、送信、受信側で広告閲覧効果、視聴率調査効果がなされ、適時、このシステムに参加した者に、このシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーより、電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与される効果測定システム。
【0074】
[図3]は、展示会イベント等入場,参加登録者が、各ブースで登録に於いて、展示会イベント等入場,参加登録者の、各ブースでの回数、場面等で適時、二重認証の有無が、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、判定され、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、各ブースで登録する展示イベント等来場者、顧客の、認証消去又は認証検証処理をし、二重認証がない場合に、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、電子端末読込、書込み認証機器、装置又はクラウドサーバーより、各ブースで登録された展示イベント等来場者、顧客の、バーコード、QRコード、認証カード等の印刷ストラップに印字、認証し、又は、サーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カード、RFIDストラップ或いはスマホ等の電子、端末機器に,電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与され、展示イベント等来場者等が適時ポイントシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーより該イベント会場売店のみで使える或いはイベント会場以外で得たポイント等が使用できるポイントシステム。
【0075】
このように、各ブース登録では、各ブース二重認識組み込みの機器、或いはクラウドサーバーで、回数、場面等で適時、二重認証の有無が判定され、二重認証がない場合に、各ブースの電子端末読込、書込み認証装置又はクラウドサーバーより、ポイント印字、電子ポイント、電子クーポン等の特典が付与され、同一バーコード等の印刷ストラップ、RFIDストラップ或いはスマホ等の電子機器への、二重登録認証が防止される。
【0076】
上記のデーターは展示イベント等、各ブース登録電子端末読込、書込み認証装置或いはクラウドサーバーから、ポイントシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーに送信され、この送信データに対するポイント等の料金がポイントシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーより、主催者、各ブースに請求され、主催者、各ブースはポイントシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーに送金する。
【0077】
展示イベント等来場者等が、該展示会等で得たポイント等の特典が使用されたイベント会場売店等或いはイベント会場以外の関係機関は、使用された該展示会等で得たポイント等の特典に対して、ポイントシステム管理事業者に請求し、ポイントシステム管理事業者から送金される。
【0078】
記載の電子ポイント、電子クーポンはポイントシステム管理事業者以外の外部の業者等にシステム委託が可能である。
【0079】
[図4]は、イベント、各ブース等の来場者、顧客等が各二重認証防止組み込みシステムで、二重認証の有無が判定され、認証消去或いは認証検証された来場者、顧客等のバーコード等の印刷ストラップ、RFIDストラップに、イベント、各ブース等のサーバー或いはクラウドサーバーより,ポイント等特典が印字、書込まれ、登録がスマホ、PC等の電子機器の場合は該登録者のスマホ、PC等の電子機器に電子ポイント、電子クーポン等が送信付加されるポイントシステム。」

2 発明の詳細な説明に記載された本願発明の課題、手段、効果について
上記1の記載からみて、本願明細書には、展示会等入場の際や各展示ブース等において、印刷ストラップあるいはスマホ等のモバイル機器あるいは表示画面の入場属性バーコード等認証コード等(以下これらのコードを併せて「認証コード」という。)をバーコードリーダー等の読取装置あるいはカードリーダー等の端末装置(以下認証コードを読取る機能を有するものを「読取装置」という。)で読取る場合、何度も読取り、認証することによる電子ポイント、電子クーポン付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデータ蓄積及び分析複雑作業が煩雑化していること(【0038】)、認証効果を高めるために、飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント等の特典を与えているが、同じ来場者や顧客を何回も読取り、認証で景品等付与効果は薄いこと(【0039】)、書面やPCやモバイル、電子機器画面によるアンケート、資料請求或いは商談面談の可能性や約束の際にも同じような景品等を差し上げていて来場者や顧客にとって関心が薄くなり、効果も薄いこと(【0040】)、飲み物や景品、景品引換券や景品引換認証コード、電子ポイント等の特典を与えられる大企業等は良いが、経費負担が限られた小さなブース等ので出展者等は、大企業に比べ、自分のブースへの誘客に困難していること(【0041】)、同じ来場者や顧客を何回も読み取る、来場者や顧客が重複していないかの確認作業で、煩雑性、困難性をもたらすこと(【0042】)、スーパー等のレジバーコード連続入力での、ブザーでの注意喚起方法では、同じ製品のバーコードは何度でも、又、他のレジで入力されるので、本願とは違い、本願の目的、解決には使えないこと(【0043】)、QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等での読取り、認証において、同じ閲覧者、視聴者等を何回も読み取る、閲覧者、視聴者等重複確認作業の煩雑性、困難性で、広告閲覧効果、視聴率調査効果の支障により、それに伴った電子ポイント等の送信付与にも影響が大きいこと(【0044】)、インターネットその他電子広告媒体において、PCやスマホ等モバイル電子機器による広告をクリックすると、クリックしたID等の読取り、認証場所(PCやスマホ等モバイル電子機器等)に該クリックした広告や関連広告、記事が何度も表示され、広告業者の収益の貢献に比べ、広告主にとっては広告費効果が(いたずら、クリック課金欲しさ等で)必ずしも高いとは言えないこと(【0045】)、新コロナ等感染症対策として、大阪府等では、イベント等の入場票に参加者のメールを付加することで、感染経路追跡や予防、治療、入院等の対策が練られているところ、新コロナ等感染症対策のみならず、迷子等の見守り、緊急、災害時等の瞬時、個別・総合的発見、連絡をすること(【0046】、【0048】)を解決しようとする課題として挙げ、
本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする(【0049】−【0055】)こと、来場者や顧客等が、本願の二重認証防止組み込みシステムの手段対象となった場合に、ポイント印字或いは電子ポインし、電子クーポン等送信付加されることを手段とする(【0056】)こと、行為者等が、本願の二重認証防止組み込みシステムの手段対象となった場合に、ポイント或いは電子ポイント、電子クーポン等が送信付加されることを手段とする(【0057】)こと、又は、当来場者や顧客等が、本願の二重認証防止組み込みシステムの手段対象となった場合に、電子ポイント、電子クーポン等が使用されることを手段とする(【0058】)ことで、
展示会等入場の際や各展示ブース等において、認証コードを読取装置で何度も読取り、認証することによる電子ポイント付与や展示会や各展示ブースの入場者のモニタリングやデータ蓄積及び分析複雑作業の煩雑化解消効果が期待でき(【0060】)、同じ来場者や顧客を何回も読取る認証での景品等付与二重防止効果が二重認証防止組み込みシステムにより期待でき(【0061】)、書面やPCやモバイル、電子機器画面によるアンケート、資料請求或いは商談面談の可能性や約束の際に条件別ポイント加算数を含む、特典を付与し、来場者や顧客に対する関心、効果が期待でき(【0062】)、経費負担が限られた小さなブース等での出展者等の、大企業に比べた自分のブースへの誘客の困難性解決に効果が期待でき(【0063】)、認証において、同じ来場者や顧客を何回も読み取る、来場者や顧客が重複していないかの確認作業での、煩雑性、困難性解決に効果が期待でき(【0064】)、QRコード等の認証ポスター、テレビ、モバイル、PC等の画面QRコード、広告等の認証をバーコードリーダー等の読取、認証装置あるいはカードリーダー等の端末装置、テレビリモコン等での読取り、認証において、同じ閲覧者、視聴者等を何回も読み取る、閲覧者、視聴者等重複確認作業の煩雑性、困難性で、広告閲覧効果、視聴率調査効果の支障により、広告システムの電子ポイント等の送信付与への影響解決に効果が期待でき(【0065】)、インターネットその他電子広告媒体において、PCやスマホ等モバイル電子機器による広告をクリックすると、クリックしたID等の読取り、認証場所(PCやスマホ等モバイル電子機器等)に該クリックした広告や関連広告、記事が何度も表示され、広告業者の収益の貢献に比べ、広告主にとっては広告費効果が(いたずら、クリック課金欲しさ等で)必ずしも高くないという問題の解決に効果が期待でき(【0066】)、展示会等集客効果が期待でき(【0067】)、インターネット等の正確な広告、視聴者、閲覧測定効果が期待でき(【0068】)、感染者の酒場等立ち寄り追跡、調査、迷子等の見守り、緊急、災害時等の瞬時、個別・総合的発見、連絡、追跡、調査、対策が可能である(【0069】)という効果を奏する旨記載されている。

実施可能要件について
(1)「二重認証」について
ア 上記2より本願明細書の発明の詳細な説明には、本願明細書に記載された課題を解決するために、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする」ことが記載され、また、本願発明1は、請求項1の記載(上記第2の【請求項1】)からみて、
「イベントの入場者が入場時に於いて、
認証コードを、読取装置で読取り、データーを保存し、端末装置に、電子ポイント、電子クーポンの特典を、二重認証なしに読取装置より送信付与し、
同じ該者が同じ認証コードが二重に又は何度も、読取装置で読取られた時に、読取装置により、二重認証の有無を判定し、端末装置に、電子ポイント、電子クーポンの特典を送信付与しないポイントシステム。」(下線は当審で付与した。)
を中心的な構成としているといえることから、本願発明1を理解するためには、「二重認証」という事項の技術的意味を明確に把握することが必要であるといえる。

イ ここで、「二重認証」という用語は、辞書に載っている技術用語ではないため、発明の詳細な説明を参照すると、「二重認証」について、以下のとおりの記載がある。
「【0059】
二重認証の有無、認証消去又は認証検証処理とは、展示会イベント等主催者の入場,参加登録データーと展示会イベント等、各ブース登録時のデーターをコンピューター上で認証し、その認証データーを消去又は検証処理して、再登録を防止することであり、展示会イベント等主催者、各ブースで適時、(回数、再登録、ポイント付与限度等)設定できること意味する。」
しかしながら、この記載では二重認証がどのような事項を意味するのかは特定できない。

ウ また、本願発明1の「ポイントシステム」の実施形態として、以下の事項が記載されている。
「【0071】
本発明の、バーコード、QRコード、ビーコン、ICタグ、RFID等認証コードの二重認証防止組み込みシステムを利用したビジネスシステム、広告や消費等効果測定、装置、機械、機器、物産展、展示会、自転車や自動車レース、演劇、野外活動、コンサート、全国や地方の祭り、競技大会などの各種イベントの二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドについて、図面を参照しながら説明する。
【0072】
[図1]は、展示イベント等来場者、顧客が、展示会イベント等入場,参加登録に於いて、展示イベント関係機関,或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、登録する展示イベント等来場者、顧客の、回数、場面等で適時、二重認証の有無が判定され、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、登録された展示イベント等来場者、顧客の認証消去又は認証検証処理をし、二重認証がない場合に、展示イベント関係機関,或いは該ポイントシステム管理事業者の、電子端末読込、書込み認証機器、装置又はクラウドサーバーより、展示イベント等来場者,顧客の、バーコード、QRコード、認証カード等の印刷ストラップに印字、認証し、或いは、サーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カード、RFIDストラップ或いはスマホ等の電子、端末機器に,電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与される、ポイントシステム。」
「【0074】
[図3]は、展示会イベント等入場,参加登録者が、各ブースで登録に於いて、展示会イベント等入場,参加登録者の、各ブースでの回数、場面等で適時、二重認証の有無が、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、判定され、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、二重認識組み込みシステム機器、装置或いはクラウドサーバーの、コンピュータープログラムで、各ブースで登録する展示イベント等来場者、顧客の、認証消去又は認証検証処理をし、二重認証がない場合に、各ブース或いは該ポイントシステム管理事業者の、電子端末読込、書込み認証機器、装置又はクラウドサーバーより、各ブースで登録された展示イベント等来場者、顧客の、バーコード、QRコード、認証カード等の印刷ストラップに印字、認証し、又は、サーバ、ICカード、交通カード、端末装置、ポイントカード等認証カード、RFIDストラップ或いはスマホ等の電子、端末機器に,電子ポイント、電子クーポン等の特典が送信付与され、展示イベント等来場者等が適時ポイントシステム管理事業者のサーバー或いはクラウドサーバーより該イベント会場売店のみで使える或いはイベント会場以外で得たポイント等が使用できるポイントシステム。」
これら実施形態の記載は、請求項1の記載と同様な記載であるに留まり、これらの記載から「二重認証」がどのような事項であるかを理解できない。

エ ここで、審判請求人は、令和4年4月13日に意見書(以下、「意見書」という。)とともに物件提出書(以下「物件提出書」という。)を提出し、意見書において、以下のとおり主張している。
「6、審判官殿のご指摘の初回二重認証なしでは、すでに焼肉ライフなどで、注文時、清算時にQRコード印刷カードで行われており、清算後はデーターを消去した同じQRコードが使われており、カード二重認証システム−特許庁、クレジットカードを二重に認証するカード二重認証システムの提供−特許庁(資料1)がすでにあり、万人が知るところとなっております。
7、二重認証なる語句ですが、二段階認証とは違い、世間で普通に使われ、誰もが理解、使用できる語句です。(資料1)
チェックを二重にすることにより、認証の精度を向上させる−特許庁、機器内部で生成した乱数を前記変換のいずれかで二重変換した結果をチャレンジデータとして、チャレンジ−レスポンス認証を行うことで、安全性が高く、効率の良い相互認証方法を実現している−特許庁、及び上記6を参照してください。」
そこで、資料1に記載された各資料について検討する。
(ア)資料1に記載された特許文献における「二重認証」の意味について
資料1には、「二重認証」という用語が用いられた以下の11の特許文献が記載されているところ、それぞれの特許文献には、「二重認証」に関して以下の事項が記載されている。なお、下線は、各特許文献における二重認証の内容に関係する箇所を示すため、当審で付与した。

・特開2003−91778号公報
【要約】【課題】 クレジットカードを二重に認証するカード二重認証システムの提供。
【解決手段】 カード二重認証システム1は、商品精算ゲート装置2とID認証チェック・商品精算装置3と店舗の構内カード管理部署4のパソコン20と商品ID付加装置5とカード管理センタ6とクレジット会社7とを通信回線8を介して商品情報を送受するように接続する。本人認証機能を有する個人認証用装置11が商品購入時に利用者Pの使用するクレジットカードCCのカードID9による本人認証の他に利用者Pの個人ID10による本人認証を行い、クレジットカードCCの不正使用を防止する。

・特開2003−150551号公報
【0010】請求項2に記載の発明は、操作監視装置内における一方のユーザにおける認証検査と他方のユーザの認証検査を行い両方の認証検査により確認操作が認められたか否か判定する認証検査装置であって、前記操作監視装置内のフィールド機器が再確認時に二重認証を行うように設定してあるか否か判定する手段と、再確認時に二重認証を行うように設定してあると判定した場合に、一方のユーザにおける認証検査と他方のユーザの認証検査を行うための入力画面を表示する手段と、(以下略)

・特開2005−215101号公報
【要約】【解決手段】本発明は、機器本体の動作モードとして通常動作モード、機器管理モードおよび機器メンテナンスモードを備える電子機器において、制御部1が次の制御を行う。(1)通常動作モードから機器メンテナンスモードへ移行する際に必要となる操作の受付可否を機器管理モードにおいて設定可能とする。(2)通常動作モードから機器メンテナンスモードへ移行する際に必要となる認証を機器管理モードにおいて変更可能とする。(3)通常動作モードから機器メンテナンスモードへ移行する際、その移行で必要となる第1の認証とともに、通常動作モードから機器管理モードへ移行する際に必要となる第2の認証も用いるようにする。

・特開2006−146359号公報
【要約】【課題】 カメラによる顔面認証を基本とする個人認証装置であって、冗長な二重認証をともなうことなく、認証の容易性や信頼性が確保された個人認証装置を提供する。
【解決手段】 顔面認証用のカメラ10に接続された画像処理ユニット20と車両側コントローラ30の制御によって、顔面認証の一致度が予め設定された判定困難範囲(グレーゾーン)内である場合には、顔面認証とは異なる別認証を行う。別認証は、顔面認証と同じカメラ10により撮影された画像中の手画像のデータ(手の態様により決まる数)を読み取り、この手画像のデータと予め登録されたデータとを比較し、これらデータが一致していると、被認証者が本人であると判定するものとする。

・特開2009−299398号公報
【0015】
請求項1に係る発明によれば、鍵管理機は、その操作手段に入力された認証情報が適正であり、且つ、遠隔配置された外部管理機から通信で外部認証信号が入力されると、鍵保持部のロック解除を許容するため、高位認証者は遠隔配置された外部管理機から認証を行うことができる。したがって、二重認証を効率良く行うことができる。

・特表2016−508519号公報
【請求項10】
医薬品又は製品の二重認証を実行するためのシステムであって、前記システムは:
隠し認証要素を含む固有の認証コードを、医薬製品に設けるための手段;
ユーザからの認証データを含む認証メッセージを受信するための手段;並びに
(a)前記ユーザから受信した前記認証データの検証、及び
(b)前記隠し認証要素の検証を実行したら、検証結果の応答を前記ユーザに提供するための手段を含む、システム。
【図11】図11は、例示的な実施形態による、認証コード及び隠し認証エレメントを用いた二重認証を実行するための手順を示すフローチャートである。

・特開2014−164359号公報
【要約】【課題】 端末機の認証と、端末機の使用者の個人認証による二重認証によって、端末機の通信ネットワークに対するアクセス許可を発行する、通信ネットワークへの複数認証システムに関する。

・特開2015−62516号公報
【0053】
ナースコール発生場所に急行した看護士は、眼鏡型子機3の表示部8により視線を妨げない位置Pに表示された患者の顔画像情報D1及びメタ情報D2と、直視している患者の生の顔とを比較して、ナースコールを行った患者について本人確認を行うことになるが、この状態は、ナースコールが指定のベッドで正規の患者によるナースコールの場合には特に問題が発生しないものであるが、次のような場合に患者の取違いが発生することが予想される。その例としては、指定のベッドで正規以外の患者がナースコールした場合、その正規以外の患者が正規の患者に外観上の特徴が似ている場合、本人と誤認識をする場合がある。さらには、データベース7に登録された患者の顔画像情報D1が眼鏡を掛けた顔画像情報D1であり、ナースコール発生場所の患者が眼鏡を外してコンタクトレンズを装着している場合などのように看護士の目視に基づく本人確認では患者を取り違えてしまう恐れがある。
【0054】
そこで、本発明の実施形態においては次の構成により上記事態でも患者の取違いなどの事故を防ぐ二重認証を実施している。すなわち、本発明の実施形態では、患者による呼出し発生場所に移動した眼鏡型子機3により患者の情報を取得し、前記取得した患者の情報をネットワーク4により認証サーバ1に送信して、前記認証サーバ1で患者1の認証を行うものである。

・特開2015−154491号公報
【0033】
セキュア開発プラットフォームは、各ユーザーに対して一意の認証情報を作成して、各ユーザーが特定のPKI鍵ペア(例えば、公開鍵および秘密鍵)に結び付けられるようにし得る。PKI鍵ペアは、ユーザーごとに独立してセキュア開発プラットフォームによって管理される。セキュア開発プラットフォームの1つの利点は、一意の認証情報がユーザーごとに提供されて、それにより不正使用の可能性を低下させることである。別の利点は、データ暗号化鍵または対称鍵がセッションベース(すなわち、一時的)であることである。セッションベース鍵は、鍵がまだ使用されている間に、その鍵が破られ得る可能性を低下させる。別の利点は、二重認証暗号化セッションが使用されて、それにより、たとえ1つの鍵が危険にさらされたとしても、セッションを保護することである。別の利点は、セキュアデータ記憶がモバイルコンテナおよびサーバーコンテナ内に提供されて、それにより、セキュアデータ記憶を、モバイル端末またはセキュア開発プラットフォーム上で実行している他のプロセスから分離し、使い易いPKIシステムを可能にするのに役立つことである。セキュア開発プラットフォームは、統合PKIを、PHIデータセキュリティ管理に関して追加のサービスとして提供し得る。

・特表2020−504888号公報
【0186】
(あらゆるユーザについて個人化された)ローリング/一時コードおよび二重認証(モバイルデバイス認証+光学リーダー認証)の使用により、本発明の方法は、偽造、ハッキングおよびなりすまし犯罪を防ぐように構成される。

・特開2019−186677号公報
【0005】
従来の車載装置と情報端末とを無線接続するときの課題について説明する。情報端末の特定の機能を車載装置で利用する場合に、一度、Bluetooth(登録商標)のような無線通信方式により無線接続を行って認証した後に、別の無線通信方式に切り替えて、その切り替わった通信方式でデータの送受信を行うものがある。このような二重認証方式を取る理由としては、ペアリングなどの機器間の通信に長けている通信方式を用いて短時間で認証を完了させ、実際の機能を実行する際は、大きなデータの送受信に長けた通信方式を利用することで利便性を向上させることができるためである。
【0016】
通信接続部34は、情報端末50と有線または無線による接続を行う。1つの実施態様では、通信接続部34は、例えば、AVPやHFPのようなBT接続を行うための通信モジュールと、WF接続のための通信モジュールを含んでおり、制御部37からの制御信号に基づいてBT接続とWF接続とを切り替えることができる。本実施例では、先にBT接続により無線接続を確立させて情報端末50を認証し、その後、WF接続に切り替える場合を想定する。このBT接続からWF接続への切り替えは、自動で行うものであってもよいし、例えば、BT接続による認証が完了したことを通知して、情報端末にWF接続をするように誘導するものでもよい。また、通信接続部34は、自動接続機能を有していることが好ましく、予めペアリング等によって登録された情報端末50が所定範囲内に検知された場合に、検知された情報端末50とのBT接続を自動的に行う。

上記各特許文献は「二重認証」という用語を用いているが、いずれも2段階で認証を行うものといえ、二重認証の内容やそのための具体的な手段は文献ごとに異なるものであって、本願のようなイベントの入場時に認証コードにより認証するものではなく、上記特許文献に基づいて、本願の「二重認証」を理解することはできない。

(イ)資料1に記載された特許文献以外の事項について
審判請求人は、さらに物件提出書において、「二重認証」が「世間で普通に使われ、誰もが理解、使用できる語句」であることを説明するために、Webページにアクセスするためのアドレスを複数挙げている。しかしながら、アドレスにより指定されたWebページに記載された事項と、本願明細書に記載された事項との関係が不明であるから、Webページに記載された事項が、本願明細書の記載の範囲内で、どのように本願の「二重認証」に関して裏付けられるのか不明である。したがって、Webページに記載された事項に基づいて、本願の「二重認証」を理解することはできない。

オ 次に、審判請求人が意見書において主張する上記エ以外の理由について検討する。
意見書には、インターネット検索の結果として、特定のWebページのアドレスが記載されているが、当該Webページには、認証作業を2回行う2段階認証について記載されているところ、2段階認証は、不正アクセスにより一段階目の認証が突破されてしまっても、二段階目ではブロックできる可能性が高まるため、セキュリティを強化しつつ、アカウントを保護できる仕組みであることが記載されている。この点を本願発明1に適用すると、「二重認証なしに」、すなわち、2段階認証を行うことなし(認証を行わず)に特典を付与し、「二重認証の有無」を判定し、二重認証が有る場合、すなわち、2段階認証により認証された場合に特典を送信付与しないこととなり、本願発明1の送信付与する条件と矛盾する。したがって、上記Webページに記載された事項は、本願の「二重認証」を理解するためのものとはいえない。
したがって、依然として本願の「二重認証」がいかなる事項を意味しているのかが不明である。

カ 以上のとおりであるから、当審で通知した拒絶理由における理由1の(1)は、解消していない。

(2)「認証消去処理」について
意見書に記載されたプログラムは、来場者等のIDや認証コードを処理し、ポイントを付与する場合とポイントを付与しない場合とを判断するものといえるが、当該プログラムが、明細書のどの事項に基づくものであるかが不明であるとともに、「認証消去処理」との関係も不明であるから、上記プログラムに基づいて、本願発明の「認証消去処理」を理解することはできない。
よって、当審で通知した拒絶理由における理由1の(2)は、解消していない。

(3)「認証検証処理」について
上記「二重認証」及び「認証消去処理」についての理由と同様に、意見書の主張から、本願の「認証検証処理」を理解することはできない。
よって、当審で通知した拒絶理由における理由1の(3)は、解消していない。

(4)「二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウド」について
本願明細書には、上記2のとおり、各課題を解決するために、「本願の二重認証防止組み込みシステム及び装置、或いは二重認証防止組み込みシステムクラウドを手段とする」ことの記載があるが、本願の「二重認証防止組み込みシステム」、「二重認証防止組み込み装置」或いは「二重認証防止システムクラウド」の具体的な構成について何ら記載されていない。
一方、意見書では、この点に関し「上記6〜7ですでに普及しています」と主張しているが、上記(1)のとおり本願の「二重認証」がいかなる事項を意味しているのか理解することはできず、普及しているとする根拠が依然として不明であるから、意見書の当該主張は採用できない。
さらに、上記(1)〜(3)の理由により、本願明細書における「二重認証」、「認証消去処理」及び「認証検証処理」について理解することができないから、本願明細書において課題を解決するための手段としている「二重認証防止組み込みシステム」、「二重認証防止組み込み装置」或いは「二重認証防止システムクラウド」がいかなるものであるかが依然として理解できない。
よって、当審で通知した拒絶理由における理由1の(4)〜(10)は、解消していない。

(5)発明の詳細な説明に記載された発明を実施するための形態について
上記「(1)ウ」の実施の形態の動作を理解するためには、実施の形態であるポイントシステムにおいて「二重認証の有無の判定」及び「登録された展示イベント等来場者、顧客の認証消去又は認証検証処理」を具体的に把握する必要があるところ、この点について、意見書では、「上記6〜7ですでに普及しています」と主張するとともに、明細書の[0037]〜[0064](特に[0055])より理解できる旨主張するが、上記(1)〜(3)の理由により、本願明細書における「二重認証」、「認証消去処理」及び「認証検証処理」について理解することができないから、「二重認証の有無の判定」及び「登録された展示イベント等来場者、顧客の認証消去又は認証検証処理」について依然として理解することはできない。
よって、当審で通知した拒絶理由における理由1の(11)〜(13)は、解消していない。

(6)小括
上記(1)〜(5)より、審判請求人の意見書による主張を考慮しても、この出願の発明の詳細な説明は、当業者が本願発明1及び本願発明2を実施することができる程度に明確かつ十分に記載されたものとはいえないから、この出願は、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

第5 むすび
以上のとおり、この出願は、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていないから、当審で通知した理由2(サポート要件)及び理由3(明確性要件)について判断するまでもなく、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。
 
審理終結日 2022-06-23 
結審通知日 2022-06-28 
審決日 2022-07-13 
出願番号 P2020-115213
審決分類 P 1 8・ 536- WZ (G06Q)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 渡邊 聡
特許庁審判官 中野 浩昌
関口 明紀
発明の名称 二重認証防止組み込みシステム活用ポイントシステム  

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