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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  E04G
管理番号 1389429
総通号数 10 
発行国 JP 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2022-10-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2022-06-13 
確定日 2022-10-13 
異議申立件数
事件の表示 特許第6980575号発明「鋼構造物補修方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6980575号の請求項1ないし8に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6980575号(以下「本件特許」という。)に係る特許出願は、平成30年3月16日に出願され、令和3年11月19日にその特許権の設定登録がされ、同年12月15日に特許掲載公報が発行されたものである。
その後、令和4年6月13日に特許異議申立人寺尾 康典(以下「申立人」という。)により特許異議申立書(以下「申立書」という。)が提出され、請求項1ないし8に係る発明の特許に対して特許異議の申立てがされた。

第2 本件発明
本件特許の請求項1ないし8に係る発明(以下、それぞれ「本件発明1」ないし「本件発明8」といい、合わせて「本件発明」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1ないし8に記載された事項により特定される次のとおりのものである。

「【請求項1】
鋼構造物の一部を構成し、鉄、及び鉄を含む合金からなる群から選択される少なくとも1種を含有する金属材の表面を補修する方法であって、
前記金属材の補修対象面に対して、上塗り基材と、前記上塗り基材の一方の面に設けられ、鉄よりも電位が卑な金属を含有する粘着剤層とを備える補修用粘着テープを、前記粘着剤層を貼り合わせ面として、貼り合わせる工程と、
前記上塗り基材の上に、上塗り塗料を塗装し、塗料塗膜を形成する工程とを備え、
前記鉄よりも電位が卑な金属が亜鉛であり、かつ前記粘着剤層中の亜鉛の含有量が0.5〜35質量%である、鋼構造物補修方法。
【請求項2】
前記粘着剤層は、前記金属以外の導電性材料を含有し、かつ抵抗値が108Ω以下である、請求項1に記載の鋼構造物補修方法。
【請求項3】
前記粘着剤層の厚みが20μm〜1000μmの範囲内であり、上塗り基材の厚みが10μm〜120μmの範囲内である、請求項1又は2に記載の鋼構造物補修方法。
【請求項4】
前記補修対象面の平均表面粗さ(Rzjis)が80μm以下の範囲内である、請求項1〜3のいずれかに記載の鋼構造物補修方法。
【請求項5】
前記上塗り基材の上塗り塗料が塗装される表面が、深さ1〜50μmの複数の凹部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の鋼構造物補修方法。
【請求項6】
前記上塗り塗料が、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ブタジエン樹脂、シリコーン樹脂、ふっ素樹脂、ビニルエステル樹脂、及びエポキシ樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂を含み、又は、無機塗料である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の鋼構造物補修方法。
【請求項7】
前記上塗り塗料は、せん断速度0.1s−1における粘度が0.1〜10,000(Pa・s、23℃)であり、せん断速度1000s−1における粘度が0.05〜10(Pa・s、23℃)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の鋼構造物補修方法。
【請求項8】
前記上塗り塗料のPVC(顔料体積濃度)が10〜40の範囲内である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の鋼構造物補修方法。」

第3 特許異議申立理由の概要
申立人が特許異議申立書(以下「申立書」という。)において主張する申立理由の概要は、次のとおりである。

(特許法第29条第2項
本件発明1〜4及び6〜8は、甲第1号証ないし甲第3号証に記載の発明から出願前に当業者が容易に発明することができたものであるから、本件発明に係る特許は取り消されるべきものである。
本件発明5は、甲第1号証ないし甲第5号証に記載の発明から出願前に当業者が容易に発明することができたものであるから、本件発明に係る特許は取り消されるべきものである。

第4 証拠について
1 証拠一覧
申立人が提出した証拠は、以下のとおりである。なお、以下では甲第1号証ないし甲第5号証を、それぞれ「甲1」ないし「甲5」という。

甲1:特開2006−241512号公報
甲2:特開2004−244652号公報
甲3:特公昭62−17037号公報
甲4:特開2001−11690号公報
甲5:特許第6203441号公報

2 各証拠の記載
(1)甲1
ア 記載事項
甲1には、次の事項が記載されている(下線は、当審で付加した。以下、同様。)。

「【技術分野】
【0001】
本発明は、防錆用保護フィルム及びそれを用いた金属材料の防錆方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、鉄材などの金属材料の表面に貼合して、該金属材料の錆発生を効果的に防止する防錆用保護フィルム、及びこの保護フィルムを用いた金属材料の防錆方法に関するものである。」

「【背景技術】

【0004】
このような犠牲陽極を利用した防食技術については、より厳しい環境で使用される建築鋼材などの腐食防止方法として、例えば海中に埋設される杭などでは防食処理のため、鉄材表面にメッキや溶着によって鉄よりも電気化学的に卑な金属被覆層を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この方法はメッキや溶着設備が必要で、特定の用途にしか適用されていない。」

「【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の防錆用保護フィルムには、以下に示す3つの態様がある。
第一の態様は、被着体金属材料よりも標準電極電位が低い金属層と接着剤層とを有し、被着体金属材料に貼り合わせた際に、前記被着体金属材料と金属層とが電気的に接触する構造を有する防錆用保護フィルム(以下、防錆用保護フィルムIと称する。)、第二の態様は、高分子フィルムとその片面に順に設けられた被着体金属材料よりも標準電極電位が低い金属層と、接着剤層とを有し、被着体金属材料に貼り合わせた際に、前記被着体金属材料と金属層とが電気的に接する構造を有する防錆用保護フィルム(以下、防錆用保護フィルムIIと称する。)、及び第三の態様は、高分子フィルムの片面に、被着体金属材料よりも標準電極電位が低い金属粉末を含む接着剤層を有し、被着体金属材料に貼り合わせた際に、前記被着体金属材料と金属粉末とが電気的に接触し、導通するのに十分な接着剤層の形状及び金属粉末の配合量を有する防錆用保護フィルム(以下、防錆用保護フィルムIIIと称する。)である。
【0012】
本発明の防錆用保護フィルムI、IIに用いられる金属層、及び防錆用保護フィルムIIIに用いられる金属粉末の材料としては、被着体金属材料(被防錆金属材料)よりも標準電極電位が低い金属体(犠牲陽極材料)が使用される。ここで、標準電極電位とは、金属をその金属イオンを含む溶液中に浸した際の電極電位と、標準水素電極(1気圧で水素ガスと接触している1規定のHCl溶液に浸した白金よりなる電極)電位との差で表される。
各金属の温度25℃における標準電極電位は、例えばMg:−2.37V、A1:−1.66V、Zn:−0.763V、Fe:−0.440Vである。
したがって、被着体金属材料が鉄材である場合には、前記金属層や金属粉末を構成する金属体(犠牲陽極材料)としては、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム及びこれらの合金の中から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。」

「【0016】
一方、本発明の防錆用保護フィルムIIIにおいては、犠牲陽極として、前述の金属体から構成される金属粉末が、接着剤層中に含有される。この場合、保護フィルムIIIは、被着体金属材料に貼り合わせた際に、前記被着体金属材料と金属粉末とが電気的に接触し、導通するのに十分な接着剤層の形状及び金属粉末の配合量を有することが必要である。
金属粉末の形状に特に制限はなく、粉砕粉末、鱗片状粉末、球状粉末などいずれであってもよい。その平均粒径は、通常0.5〜70μm程度、好ましくは1〜40μmである。また、接着剤層中の金属粉末の含有量は80〜97質量%程度であることが好ましい。金属粉末の含有量が上記の範囲にあれば、厚み方向の導電性が十分であると共に、接着力も良好である。」

「【0018】
本発明の防錆用保護フィルムI、II及びIIIにおける接着剤層を構成する接着剤に特に制限はなく、各種接着剤、例えば感圧接着剤(粘着剤)、エポキシ樹脂、イソシアネート樹脂などを含む反応型接着剤、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂など含むホットメルト型接着剤、あるいはエマルジョン型接着剤など、いずれも使用することができるが、これらの中で、貼り付けなどの操作性の点から、感圧接着剤が好ましい。
この感圧接着剤としては、例えば従来金属板などの表面保護粘着シートにおける粘着剤層に慣用されているものの中から、任意のものを適宣選択して用いることができる。例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤及びポリエステル系粘着剤などを用いることができるが、これら中で、性能及び経済性のバランスの点から、アクリル系及びゴム系粘着剤が好ましく、さらに耐候性の面から、特にアクリル系粘着剤が好適である。
【0019】
本発明においては、この接着剤層の厚さは通常1〜50μm程度、好ましくは5〜30μmである。
本発明の防錆用保護フィルムにおいては、接着剤層が粘着剤層である場合には、必要に応じ、その上に剥離シートを設けることができる。この剥離シートとしては、例えば上質紙、グラシン紙、コート紙などの紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリプチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗布し剥離剤層を設けたものなどが挙げられる、この剥離シートの厚さについては特に制限はないが、通常30〜150μm程度である。
この剥離シートは通常本発明の防錆用保護フィルムを被着体金属材料に貼付する際に剥がされる。
【0020】
本発明はまた、前記本発明の防錆用保護フィルム(I、II、III)を、接着剤層を介して金属材料の表面に貼り付けることにより、該金属材料を防錆する方法をも提供する。
本発明の方法が適用される被着体の金属材料としては、鋼板などの鉄材が好ましい。本発明の防錆用保護フィルムを金属材料の表面に貼り付けておくことにより、例え該金属材料の塗膜が破断して金属材料部分が露出し、水分と空気中の二酸化炭素が溶け込んだ水溶液を介して局部電池が形成されても、前記金属材料よりも標準電極電位が低い金属体が犠牲陽極となるため、該金属材料本体の溶出を防止することができる。」

「【0025】
実施例3
アクリル系粘着剤中に、純度99.99%以上の平均粒径10μmの亜鉛粉末を、全固形分量に基づき90質量%になるように加え、これを用いて、厚さ50μmのポリプロピレンフィルム表面に厚さ20μmの粘着剤層を形成し、防錆用保護フィルムを作製した。
次に、この防錆用保護フィルムを、図5に示すように、鉄板表面に貼り付け、防錆性の評価を行った。その結果、錆の発生は認められなかった。
比較例
保護フィルムを設けず、鉄板のみについて防錆性の評価を行ったところ、錆の発生が認められた。」

「【図5】



イ 甲1に記載された発明
上記アより、甲1には、次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されていると認められる(なお、引用箇所の段落番号を併記した。以下同様。)。

(甲1発明)
「防錆用保護フィルムを、接着剤層を介して金属材料の表面に貼り付けることにより、該金属材料を防錆する方法において(【0020】)、
被着体の金属材料は、建築鋼材の鋼板などの鉄材であり(【0004】、【0020】)、
防錆用保護フィルムは、高分子フィルムの片面に、被着体金属材料よりも標準電極電位が低い金属粉末を含む接着剤層を有し、被着体金属材料に貼り合わせた際に、前記被着体金属材料と金属粉末とが電気的に接触し、導通するのに十分な接着剤層の形状及び金属粉末の配合量を有し(【0011】)、
接着剤層を構成する接着剤には、感圧接着剤(粘着剤)が使用され(【0018】)、
接着剤層の厚さは1〜50μm程度であり(【0019】)、
金属粉末を構成する金属体(犠牲陽極材料)として、亜鉛を用い(【0012】)、
接着剤層中の金属粉末の含有量は80〜97質量%程度である(【0016】)金属材料を防錆する方法(【0020】)。」

(2)甲2
甲2には、次の事項が記載されている。

「【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁、護岸壁その他の腐食され易い環境の構造物の防食、ならびに防食補修方法に関する。」

「【0005】
【課題を解決するための手段】
1.本発明では、鋼構造物の表面のあるいは塗装した鋼構造物の表面の全部または一部に、電気絶縁性の接着剤を用いて耐食性の金属箔を接着する。」

「【0007】
本発明の防食は鋼構造物の表面の全部に亘って広範囲に行ってもよいが、特に腐食の甚だしい表面の一部に局所的に行ってもよい。チタニウム板を用いて広い面積を被覆する従来の方法はチタニウム板同志を抵抗溶接等により接合する複雑な方法で施工する。このため、腐食の甚だしい表面の一部に局所的に行うのは適当ではない。一方本願は後で述べる如く防食シートを用いるが、防食シートを用いる施工は簡易であり、このため腐食の甚だしい表面の一部に簡易に局所的に行うことができる。構造物が製造現場、ならびに設置されて経時した構造物の補修現場においても実施できる。
【0008】
2.本発明では、上記の如く、金属箔を接着するが、接着した後は必要に応じて金属箔の接着がある部分とない部分の全体に塗料を塗着する事ができる。尚本発明は鋼構造物の再塗装に適用することができるが、この際には金属箔は主として再塗装する鋼構造物の損傷の甚だしい部分に接着することとなる。金属箔の表面は平滑であり、そのままでは塗料の塗着性が十分でない場合があるが、例えば金属タワシや表面に凹凸を有するローラ等を用いて、金属箔の表面に塗料の塗着が容易となる凹凸を容易に形成することができる。金属箔の接着がある部分とない部分の全体に均一に塗料を塗着すると、全体が一様に塗装されて、鋼構造物の美観が損なわれる事がない。
【0009】
3.本発明では、耐食性の金属箔として、例えば板厚が0.02〜0.20mmのチタニウム箔を用いる事ができる。チタニウムは極めて耐食性が優れ防食材として極めて好ましい。本発明では、このチタニウム箔を鋼構造物等の表面に塗着する。この際板厚が0.02mm未満であると、接着に際して皺が発生し易い。また塗料の塗装を容易にするための凹凸をチタニウム箔の表面に形成するに際し、0.02mm未満の箔は皺となり易くあるいは破れ易い。チタニウム箔は厚さが0.20mm超になると接着する表面の形状に追従変形し難く、接着施工に際して接着面になじみ難い。」

「【0011】
5.また前記1〜3においてブチルゴム板の両面にアクリル系樹脂により粘着性を付与した接着剤を用いる事ができる。図1はその説明図である。この際ブチルゴム板(1)の一方の面のアクリル系樹脂(8)を鋼(4)等の表面に接着し、他方の面のアクリル系樹脂(8’)を耐食性の金属箔(3)の面に接着させることにより、鋼(4)等の表面に接着剤を介して耐食性の金属箔(3)を接着することができる。尚チタニウムと鋼の間の腐食電流の発生を防止するために、本発明では、電気絶縁性の接着剤を用いるが、例えば市販の厚さが約1.5mmのブチルゴム板を用いた上記の接着剤は、電気絶縁性が十分で且つ、チタニウム箔を十分な接着強度で鋼等の表面に接着することができる。」

「【図1】



以上によれば、甲2には、次の事項(以下「甲2記載事項」という。)が記載されていると認められる。

(甲2記載事項)
「橋梁、護岸壁その他の腐食され易い環境の構造物の防食補修方法であって(【0001】)、
鋼構造物の表面のあるいは塗装した鋼構造物の表面の全部または一部に、電気絶縁性の接着剤を用いて耐食性の金属箔を接着し(【0005】)、
防食シートを用いる施工を、腐食の甚だしい表面の一部に局所的に行い(【0007】)、
金属箔を接着した後は金属箔の接着がある部分とない部分の全体に塗料を塗着し(【0008】)、
耐食性の金属箔として、チタニウム箔を用い(【0009】)、
ブチルゴム板(1)の一方の面のアクリル系樹脂(8)を鋼(4)等の表面に接着し、他方の面のアクリル系樹脂(8’)を耐食性の金属箔(3)の面に接着させることにより、鋼(4)等の表面に接着剤を介して耐食性の金属箔(3)を接着し、チタニウムと鋼の間の腐食電流の発生を防止するために、電気絶縁性の接着剤を用いる(【0011】)こと。」

(3)甲3
甲3には、次の事項が記載されている。

1頁左欄15−18行
「発明の利用分野
本発明は水道配管、ガスおよび化学プラントなどの保温配管に用いられる防食テープに関するものである。」

1頁右欄27行−2頁右欄4行
「発明の実施例
以下本発明の一実施例を図面について説明する。
第1図は本実施例の防食テープ1の断面図で、この防食テープ1は電導性を有する第1層1aに、防水性または耐高温性を有する第二層1bを張り合せて構成されている。前記第一層1aはゴム基材100重量部に対し亜鉛微粉末を5〜350重量部、酸化マグネシウムを20〜100重量部および表面積が900〜1100m2/grの黒鉛粉末を20〜200重量部添加した組成材料からなり、また第2層1bは合成樹脂、ゴムなどの単一層またはこの単一層に繊維類を複合させた組成材料からなる。前記合成樹脂としては、塩化ビニール、ポリエチレン、ウレタン、ポリウレタン、フエノール、ユリア、ポリプロピレン、ポリエステル、フツソ樹脂が用いられる。
前記第一層をゴム質としたのは、被覆配管の膨張、収縮に適当に順応することができるようにするためであり、その第一層に亜鉛微粉末を添加したのは、配管と被覆層との界面に結露水が浸潤した場合、亜鉛が優先的にアノード溶解するため、第一層全体はアノード分極し、同時に配管側はカソード分極して防食される。前記亜鉛粉末の添加量は5重量部以下では効果がなく、350重量部以上ではゴム質が著しく劣化するから5〜350重量部に限定した。
また酸化マグネシウムはゴム質内に均一に分散されている亜鉛微粒子を効果的に消費するために、ゴム基材に吸湿性を付与する目的で添加される。その添加量は20重量部以下では効果がなく、100重量部以上ではゴム質の弾性を阻害するから20〜100重量部に限定した。
さらにゴム質に均一に分散した亜鉛微粒子を溶解して第一層をアノード分極すると共に配管側をカソード分極するには、ゴム質に電導性を付与することが必要であるので、黒鉛微粒子を添加するのが良い。しかるに、その添加量が多量であると、ゴム質に腐食性があらわれるから必要最少限に添加することが好ましく、しかも黒鉛微粒子の粒径を微小にすることが望ましい。したがつて、表面積が900〜1100m2/grの黒鉛微粉末を分散させれば、防食上、必要な電導性を付与することは可能であり、その添加量は重量比で20重量部以下では導電性がなく、200重量部以上ではゴム基材に腐食作用があらわれるから20〜200重量部に限定した。また黒鉛微粉末の表面積は、900m2/gr以下では所要添加量が多くなつて好ましくなく、1100m2/gr以上では高価となり不経済であるから900〜1100m2/grに限定した。」

以上によれば、甲3には次の事項(以下「甲3記載事項」という。)が記載されていると認められる。

「水道配管、ガスおよび化学プラントなどの保温配管に用いられる防食テープにおいて、
防食テープ1は電導性を有する第1層1aに、防水性または耐高温性を有する第二層1bを張り合せて構成され、
第一層1aはゴム基材100重量部に対し亜鉛微粉末を5〜350重量部、酸化マグネシウムを20〜100重量部および表面積が900〜1100m2/grの黒鉛粉末を20〜200重量部添加した組成材料からなり、
亜鉛粉末の添加量は5重量部以下では効果がなく、350重量部以上ではゴム質が著しく劣化するから5〜350重量部に限定し、
酸化マグネシウムはゴム質内に均一に分散されている亜鉛微粒子を効果的に消費するために、ゴム基材に吸湿性を付与する目的で添加され、その添加量は20重量部以下では効果がなく、100重量部以上ではゴム質の弾性を阻害するから20〜100重量部に限定し、
黒鉛微粉末の添加量は重量比で20重量部以下では導電性がなく、200重量部以上ではゴム基材に腐食作用があらわれるから20〜200重量部に限定すること。」

(4)甲4
甲4には、次の事項が記載されている。

「【0011】また、本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金若しくはステンレス鋼からなる金属材の表面に表面粗さRz 5〜50μmとする粗面化処理を施し、次いで化成処理又は陽極酸化処理を施して皮膜層を形成し、この皮膜層の上に塗料を塗布して塗膜層を設ける表面処理金属材の製造方法である。」

「【0014】本発明の表面処理金属材において、金属材の表面に形成される粗面化表面については、その表面粗さRz が5〜50μm以下であることが必要であり、好ましくは、その表面粗さRz が15〜40μm以下である。この表面粗さRz が5μm未満であると、金属材の表面の最外層に設けられる塗膜層の塗膜硬度が十分に得られず、また、50μmを超えると金属材の表面の外観が悪くなるため好ましくない。」

「【0020】次に、本発明の表面処理金属材を得るための製造方法としては、先ず、アルミニウム又はアルミニウム合金若しくはステンレス鋼からなる金属材の表面に、ショットブラスト処理、エンボスロール圧延処理等の粗面化処理を施して表面粗さRz 5〜50μmの粗面化表面を形成し、次いで、金属材の表面全体に、金属材がアルミニウム材である場合には化成処理又は陽極酸化処理を、また、金属材ステンレス鋼材である場合には化成処理を施して皮膜層を形成し、更に、この皮膜層の上に塗料を塗布して塗膜層を設ける。」

「【0023】また、上記粗面化処理において、エンボスロール圧延処理は、例えば、一対の圧延ロールのうちの少なくとも一方の圧延ロールとしてロール表面が粗面化された圧延ロールを用い、これら一対の圧延ロール間に金属板材を挿入し、加圧下に通過させ、粗面化された圧延ロールの凹凸を金属材の表面に転写させることにより行なうものである。」

以上によれば、甲4には次の事項(以下「甲4記載事項」という。)が記載されていると認められる。

(甲4記載事項)
「アルミニウム又はアルミニウム合金若しくはステンレス鋼からなる金属材の表面に表面粗さRz 5〜50μmとする粗面化処理を施し、次いで化成処理又は陽極酸化処理を施して皮膜層を形成し、この皮膜層の上に塗料を塗布して塗膜層を設ける表面処理金属材の製造方法。」

(5)甲5
甲5には、次の事項が記載されている。

「【0011】
しかし、特許文献3に記載の補修用シート及び補修方法では、施工を迅速に行うため、補修用シートの上に塗料を塗布しており、不具合が発生した場合には、不具合が発生した変状部分だけでなくその周囲の補修用シートに及ぶ接着代をとる必要がある。このため、補修用シート上に塗布された上塗り塗料により、所望の接着力が得られないという問題があった。そこで、周囲の既存補修用シート上の上塗り塗料を目荒らしすることも考えられるが、目荒らしの際に既存補修用シートを傷つけるおそれがあるだけでなく、施工性が著しく悪化するという問題も発生する。その上、補修用シートの上に塗料を塗布する作業は、天候により品質に影響がでる現場作業のため、前述の紫外線や塩害、中性化に対するバリア機能が工場製品より劣る可能性もある。」

以上によれば、甲5には次の事項(以下「甲5記載事項」という。)が記載されていると認められる。

(甲5記載事項)
「補修用シート上に塗布された上塗り塗料において、所望の接着力を得るため、周囲の既存補修用シート上の上塗り塗料を目荒らしすること。」

第5 判断
1 本件発明1について
(1)甲1発明との対比
本件発明1と甲1発明とを対比する。

ア 甲1発明の「建築鋼材の鋼板などの鉄材であ」る「金属材料」は、本件発明1の「鋼構造物の一部を構成し、鉄、及び鉄を含む合金からなる群から選択される少なくとも1種を含有する金属材」に相当する。

イ 甲1発明の「金属材料を防錆する方法」と本件発明1の「金属材の表面を補修する方法」は、「金属材の表面を保護する方法」である点で共通する。

ウ 甲1発明において、「被着体の金属材料は、建築鋼材の鋼板などの鉄材であり」、標準電極電位が低いということは電位が卑であるということであるから、甲1発明の「被着体金属材料よりも標準電極電位が低い金属粉末」は、本件発明1の「鉄よりも電位が卑な金属」に相当する。

エ 甲1発明の「接着剤層」は、「接着剤には、感圧接着剤(粘着剤)が使用され」ることから、本件発明1の「粘着剤層」に相当する。
上記ウも踏まえると、甲1発明の「被着体金属材料よりも標準電極電位が低い金属粉末を含む接着剤層」は、本件発明1の「鉄よりも電位が卑な金属を含有する粘着剤層」に相当する。

オ 甲1発明の「防錆用保護フィルム」と本件発明1の「補修用粘着テープ」は、いずれも「保護用粘着テープ」である点で共通する。

カ 甲1発明の「高分子フィルム」は、「片面に」有する「接着剤層」とともに「防錆用保護フィルム」を構成するものであり、上記エによれば、甲1発明の「接着剤層」は本件発明1の「粘着剤層」に相当することから、本件発明1の「上塗り基材」とは、「一方の面に設けられ」た「粘着剤層」とともに「粘着テープ」を構成する「基材」である点で共通する。


キ 前記ア〜カを踏まえると、甲1発明の「高分子フィルムの片面に、被着体金属材料よりも標準電極電位が低い金属粉末を含む接着剤層を有」する「防錆用保護フィルム」と、本件発明1の「上塗り基材と、前記上塗り基材の一方の面に設けられ、鉄よりも電位が卑な金属を含有する粘着剤層とを備える補修用粘着テープ」とは、「基材と、前記基材の一方の面に設けられ、鉄よりも電位が卑な金属を含有する粘着剤層とを備える保護用粘着テープ」である点で共通する。
したがって、甲1発明において、「防錆用保護フィルム」を「被着体金属材料に貼り合わせ」る工程は、本件発明1において、「補修用粘着テープを、前記粘着剤層を貼り合わせ面として、貼り合わせる工程」と、「保護用粘着テープを、前記粘着剤層を貼り合わせ面として、貼り合わせる工程」である点で共通する。

ク 甲1発明の「金属粉末を構成する金属体(犠牲陽極材料)として、亜鉛を用い」ることは、本件発明1の「前記鉄よりも電位が卑な金属が亜鉛であ」ることに相当する。

ケ 甲1発明の「鋼板などの鉄材であ」る「金属材料を防錆する方法」は、本件発明1の「鋼構造物補修方法」と、「鋼構造物」の表面を保護する「方法」である点で共通する。

以上によれば、本件発明1と甲1発明は、以下の一致点で一致し、以下の相違点で装置する。

(一致点)
「鋼構造物の一部を構成し、鉄、及び鉄を含む合金からなる群から選択される少なくとも1種を含有する金属材の表面を保護する方法であって、
前記金属材の保護対象面に対して、基材と、前記基材の一方の面に設けられ、鉄よりも電位が卑な金属を含有する粘着剤層とを備える保護用粘着テープを、前記粘着剤層を貼り合わせ面として、貼り合わせる工程を備え、
前記鉄よりも電位が卑な金属が亜鉛である、鋼構造物の表面を保護する方法。」

(相違点)
本件発明1は、「金属材の表面を補修する方法」であって、「金属材の補修対象面に対して、補修用粘着テープを貼り合わせる工程」を備える「鋼構造物補修方法」であるのに対して、甲1発明は、「金属材料を防錆する方法」であって、「金属材料の表面」に対して、「防錆用保護フィルム」を「貼り付ける」工程を備える鋼板などの鉄材を防錆する方法であり、
本件発明1は、「上塗り基材の上に、上塗り塗料を塗装し、塗料塗膜を形成する工程」を備えるのに対して、甲1発明は、高分子フィルムの上に、上塗り塗料を塗装し、塗料塗膜を形成する工程を備えておらず、
本件発明1は、「粘着剤層中の亜鉛の含有量が0.5〜35質量%である」のに対して、甲1発明は、「接着剤層中の金属粉末(亜鉛)の含有量は80〜97質量%程度」である点。

(2)判断
相違点について検討する。

ア 甲1発明に甲2記載事項に適用することについて
甲2記載事項は、「鋼構造物」の「防食補修方法」において「塗料を塗着」する点において、相違点に係る本件発明1の「金属材の表面を補修する方法」において「上塗り塗料を塗装し、塗料塗膜を形成する工程」を備えるとの構成と共通するものといえる。
しかしながら、甲1発明は、接着剤層中の金属粉末を犠牲陽極材料として金属材料を防錆するものであるのに対して、甲2記載事項は、耐食性の金属箔を用いて防食補修するものであって、両者の防錆又は防食補修の原理が異なっている。
そして、甲1発明の「防錆用保護フィルム」は、「金属粉末を含む接着剤層」、「高分子フィルム」からなるのに対して、甲2記載事項の「防食シート」は、「アクリル系樹脂(8)」、「ブチルゴム板(1)」、「アクリル系樹脂(8’)」、「耐食性の金属箔(3)」からなるものであって、両者の構造は異なり、甲1発明の「金属粉末を含む接着剤層」は「被着体金属材料に貼り合わせた際に、前記被着体金属材料と金属粉末とが電気的に接触し、導通するのに十分な接着剤層の形状及び金属粉末の配合量を有」するものであるのに対して、甲2記載事項の「接着剤」は、「チタニウムと鋼の間の腐食電流の発生を防止するために、電気絶縁性の接着剤を用いる」とされており、電導性について正反対の性質を有するものである。
したがって、甲1発明と甲2記載事項は、異なる原理を用い、それに伴い具体的な工程が異なり、加えて、接着剤層の導電性について正反対の性質を備えるものであるから、甲1発明に甲2記載事項を適用すべき動機が存在せず、甲1発明において相違点に係る本件発明1の構成とすることが容易であるとはいえない。

イ 甲1発明に甲3記載事項を適用することについて
甲3記載事項は、「ゴム基材100重量部に対し亜鉛微粉末を5〜350重量部、酸化マグネシウムを20〜100重量部および表面積が900〜1100m2/grの黒鉛粉末を20〜200重量部添加した組成材料からな」るものであるところ、ゴム基材100重量部に対し、亜鉛微粉末を5重量部、酸化マグネシウムを100重量部、黒鉛粉末を200重量部添加した組成材料について考えると、ゴム基材中の亜鉛の含有量は約1.2%となる。ゴム基材100重量部に対し、亜鉛微粉末を350重量部、酸化マグネシウムを20重量部、黒鉛粉末を20重量部添加した組成材料について考えると、ゴム基材中の亜鉛の含有量は約71%となる。したがって、甲3記載事項から、ゴム基材中の亜鉛の含有量を約1.2%〜71%とすることが示されているといえる。
しかしながら、上記の亜鉛の含有量は、基材がゴムであることを前提としたものであり、「亜鉛粉末の添加量は5重量部以下では効果がなく、350重量部以上ではゴム質が著しく劣化する」こと、「酸化マグネシウムはゴム質内に均一に分散されている亜鉛微粒子を効果的に消費するために、ゴム基材に吸湿性を付与する目的で添加され、その添加量は20重量部以下では効果がなく、100重量部以上ではゴム質の弾性を阻害する」こと、「黒鉛微粉末の添加量は重量比で20重量部以下では導電性がなく、200重量部以上ではゴム基材に腐食作用があらわれる」ことに基づいて限定されたものである。甲3記載事項におけるゴム基材中の亜鉛の含有量の範囲が、甲1発明の接着剤層中の亜鉛からなる金属粉末の含有量の範囲としても好適なものであると理解できる根拠がなく、甲1発明の接着剤層中の亜鉛からなる金属粉末の含有量の範囲を、甲3記載事項におけるゴム基材中の亜鉛の含有量の範囲として、上記相違点に係る本件発明1の構成とすることが容易であるとはいえない。
加えて、甲3記載事項は、「水道配管、ガスおよび化学プラントなどの保温配管に用いられる防食テープ」に関するものであって、本件発明1の「鋼構造物補修方法」とは異なり、「補修」を目的としたものではなく、この点でも、甲3記載事項を知る当業者が、甲1発明において、上記相違点に係る本件発明1の構成とすることが容易であるとはいえない。

ウ 甲4記載事項及び甲5記載事項について
甲4記載事項及び甲5記載事項について検討しても、甲1発明において上記相違点に係る本件発明1の構成とすることは容易とはいえない。

エ 申立人の主張について
申立人は、申立書において、以下の旨を主張する。

(ア) 主張1(申立書17頁「b 相違点1について」)、
「甲第2号証記載事項として、構成C2には「防食シート上に中塗りおよび上塗りを実施して塗膜を形成する」ことが記載されており、当該防食シートは、上塗り塗装を実施されるから、上塗り基材である。したがって、甲第2号証記載事項を甲第1発明に適用し、上塗り基材の上に、上塗り塗料を塗装し、塗料塗膜を形成することは当業者が容易に想到し得るものである」

(イ) 主張2(申立書17頁「c 相違点2について」「(a)甲第3号証記載事項」)、
「加えて、甲第3号証においては、防食性を得るために亜鉛微粉末を添加するとともに、ゴム質の劣化回避、すなわちゴム質が本来有する接着性や耐候性を発揮するために添加量を5%〜350%の範囲に設定しており、当該亜鉛微粉末の添加及び数値設定は、本件発明1と同様の課題を解決しようとするものであり、効果も同質のものである。
甲第3号証記載事項を知る当業者は、甲第1発明において、接着剤層に黒鉛微粉末等を添加して導電性を付与することで、亜鉛粉末の含有量を35%程度に落としても、導電性を担保しつつ、金属粉末の含有量を下げ、接着力をより良好とできるものと理解するから、引用文献1に記載された発明において、上記相違点2に係る構成をなすことは、当業者が適宜なしえたことである。」

(ウ) 主張3(申立書20頁「(c)亜鉛の含有量が0.5〜35重量%との数値限定に臨界的意義は無い」)
「以上の(a)及び(b)の通り、亜鉛の含有量が0.5〜35重量%との数値限定に臨界的意義は無く、本件発明の「粘着剤層中の亜鉛の含有量が0.5〜35質量%である」構成(構成E)のように粘着剤層中の亜鉛の含有量を一定の範囲に数値限定することは、一定の課題を解決するための数値範囲の最適化又は好適化であり、当業者の通常の創作能力の発揮に過ぎず顕著な効果を奏するものではない。」

しかしながら、主張1については、上記アで検討したとおり、甲1発明と甲2記載事項は、異なる原理を用い、構造が異なり、接着剤層の導電性について正反対の性質を備えるものであって、甲1発明に甲2記載事項を適用すべき動機が存在せず、主張2については、上記イで検討したとおり、甲3記載事項におけるゴム基材中の亜鉛の含有量の範囲が、甲1発明の接着剤層中の亜鉛からなる金属粉末の含有量の範囲としても好適なものであると理解できる根拠がなく、主張3については、上記ア〜ウで検討したとおり、甲1発明及び甲2ないし甲5記載事項に基いて、本件発明1そのものが、当業者が容易に想到できたものではないことから、本件発明1の数値限定による効果についても、当業者が予測し得たものともいえず、申立人の主張は採用することはできない。

オ したがって、本件発明1は、甲1発明及び甲2ないし甲5記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

2 本件発明2ないし8について
本件発明2ないし8は、本件発明1の構成を全て有し、さらに構成を付加したものである。
そして、上記1に示したとおり、本件発明1は、甲1発明及び甲2ないし甲5に示される事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。
したがって、本件発明2ないし8における付加的構成について検討するまでもなく、本件発明2ないし8は、甲1発明及び甲2ないし甲5に示される事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

第6 むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立書に記載した特許異議申立理由、及び提出された証拠によっては、本件発明1ないし8に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明1ないし8に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり決定する。

 
異議決定日 2022-09-30 
出願番号 P2018-050177
審決分類 P 1 651・ 121- Y (E04G)
最終処分 07   維持
特許庁審判長 居島 一仁
特許庁審判官 有家 秀郎
北川 創
登録日 2021-11-19 
登録番号 6980575
権利者 積水化学工業株式会社 大日本塗料株式会社
発明の名称 鋼構造物補修方法  
代理人 田口 昌浩  
代理人 虎山 滋郎  
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