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審決分類 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する H04J
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する H04J
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04J
審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する H04J
管理番号 1390523
総通号数 11 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-11-25 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2022-06-20 
確定日 2022-08-23 
訂正明細書 true 
事件の表示 特許第7062763号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第7062763号の明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
特許第7062763号(以下、「本件特許」という。)の請求項1〜請求項5に係る発明は、令和4年4月22日にその特許権の設定の登録がなされ、本件特許について、令和4年6月20日に本件審判請求書が提出された。

第2 請求の趣旨
この訂正審判の請求の趣旨は、本件特許の明細書を、本件審判請求書に添付した訂正明細書のとおり訂正すること(以下、「本件訂正」という。)を認める、との審決を求めるものである。

第3 本件訂正の内容
本件訂正は、以下の訂正事項1及び訂正事項2からなる。

訂正事項1
本件明細書の段落【0013】の「前記Zadoff−Chuシーケンスの長さNZCRSは、MSCRB=Xである場合に、NZCRS<MscRSとなる最大の素数によって与えられる。」との記載のうち、「MSCRB=X」を「MSCRS=X」に訂正する。

訂正事項2
本件明細書の段落【0033】の「Zadoff−Chuシーケンスの長さNZCRSは、MSCRB=Xである場合に、NZCRS<MscRSとなる最大の素数によって与えられる。」との記載のうち、「MSCRB=X」を「MSCRS=X」に訂正する。

第4 当審の判断
1 訂正事項1について
(1)訂正の目的
ア 訂正前の「MSCRB」及び訂正後の「MSCRS」について、明細書には以下の(ア)及び(イ)の記載がある。

(ア)「【0013】
一部の実施形態では、長さXのシーケンスは、
【数3】

の数式に対応する長さ36のシーケンスであり、
q番目のルートZadoff−Chuシーケンスは、
【数4】

によって定義され、
qは、
【数5】

によって与えられ、
前記Zadoff−Chuシーケンスの長さNZCRSは、MSCRB=Xである場合に、NZCRS<MscRSとなる最大の素数によって与えられる。」

(イ)「【0033】
様々な実施形態において、長さ12のNRシーケンスと、他の既存の長さXベースのシーケンスとの間の相互相関が計算可能である。たとえば、LTEで用いられる他の長さXベースのシーケンスは、
【数8】

と表すことができる。ただしq番目のルートZadoff−Chuシーケンスは、
【数9】

によって定義される。qは、
【数10】

によって与えられる。Zadoff−Chuシーケンスの長さNZCRSは、MSCRB=Xである場合に、NZCRS<MscRSとなる最大の素数によって与えられる。」

イ(ア)前記アの記載によれば、【数3】〜【数5】と【数8】〜【数10】とはそれぞれ同一の数式であり、該数式において、「NZCRS」は、「q番目のルートZadoff−Chuシーケンス」の長さを表していることが明らかである。

(イ)そして、前記アの記載によれば、【数3】及び【数8】は「q番目のルートZadoff−Chuシーケンス」に基づいて作成された長さMscRSのシーケンスを表すことが明らかである。

(ウ)前記ア(ア)の記載によれば「長さXのシーケンス」が【数3】によって定義されるとされ、前記ア(イ)の記載によれば「LTEで用いられる他の長さXベースのシーケンス」が【数8】によって定義されるのであるから、前記(イ)に鑑みれば、X=MscRSであることが明らかである。

ウ 他方、「MSCRB」に関する記載は、明細書のみならず特許請求の範囲及び図面を参照しても、訂正事項1及び訂正事項2に係る「MSCRB=X」との記載のみが存在するに過ぎず、それ以上の詳細な説明がない。
そうすると、前記イ(ウ)に鑑みるに、前記「MSCRB=X」は「MSCRS=X」の誤記であることが明らかである。
よって、訂正事項1に係る訂正は、誤記の訂正(特許法126条1項ただし書き2号)を目的とすると認められる。

(2)特許請求の範囲の拡張又は変更の有無
訂正事項1に係る訂正は、明細書における誤記の訂正をしたに過ぎず、その訂正内容も前記(1)イ(ウ)のとおり自明なものであるから、特許請求の範囲を拡張又は変更するものではないことは、明らかである。
よって、訂正事項1に係る訂正は、特許法126条6項の規定に適合する。

(3)新規事項の追加の有無
訂正事項1に係る訂正後の内容は、前記(1)イ(ウ)のとおり、明細書の記載から自明のものであり、該明細書の記載は出願当初から補正も訂正もされていないので、訂正事項1に係る訂正は、願書に最初に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法126条5項の規定に適合する。

(4)独立特許要件
訂正事項1に係る訂正をした請求項1〜請求項5に係る発明が特許を受けることができない理由は発見できない。
よって、訂正事項1に係る訂正は、特許法126条7項の規定に適合する。

(5)以上によれば、訂正事項1に係る訂正は、特許法126条各項の規定に適合するものであり、適法である。

2 訂正事項2について
訂正事項2に係る訂正は、明細書【0033】の記載を対象とすること以外は訂正事項1と同内容の訂正であるから、前記1と同様に適法である。

第5 むすび
前記第4のとおり、本件訂正は適法である。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】短シーケンス信号のグループ化および使用
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してデジタル無線通信に関する。
【0002】
[背景]
移動体通信技術により、世界はますます接続されネットワーク化された社会に向かっている。既存の無線ネットワークと比較すると、次世代のシステムおよび無線通信技術は、はるかに広範なユースケース特性をサポートする必要があり、より複雑かつ知的な範囲のアクセス要件および柔軟性を提供する必要がある。
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって開発された移動体デバイスおよびデータ端末のための無線通信の標準規格である。LTEアドバンスド(LTE−A)は、LTE標準規格を拡張する無線通信標準規格である。無線システムの第5世代(5Gとして知られる)は、LTEおよびLTE−A無線標準規格を進歩させるものであり、より高いデータレート、多数の接続、超低遅延、高信頼性および他の増加するビジネスニーズをサポートすることを約束する。
【0004】
[サマリー]
本開示は、無線通信において短シーケンスをグループ化して使用するための方法、システムおよびデバイスに関する(物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および/または短PUCCH送信、等)。
【0005】
例示的実施形態の1つは、無線通信のための方法を開示する。前記方法は、複数のシーケンスグループから選択される、区別されたシーケンスグループに含まれる区別されたターゲットシーケンスに、少なくとも部分的に基づいて、無線通信ノードと通信することを備え、
前記区別されたターゲットシーケンスは、ターゲットシーケンスセットのメンバーであり、
前記ターゲットシーケンスセットの各ターゲットシーケンスは、前記ターゲットシーケンスと、前記複数のシーケンスグループのうち1個のシーケンスグループの少なくとも1つの別のシーケンスとの相関値に、少なくとも部分的に基づいて、前記1個のシーケンスグループに割り当てられる。一部の実施形態では、前記区別されたシーケンスグループは、少なくとも1つのセル、ユーザまたは通信チャネルの識別に、少なくとも部分的に基づいて選択される。
【0006】
一部の実施形態では、前記ターゲットシーケンスセットの各ターゲットシーケンスは、区別された長さ12のシーケンスである。一部の実施形態では、前記区別された長さ12のシーケンスは、それぞれ、
【数1】

の数式に対応する。
【0007】
一部の実施形態では、前記無線通信ノードと通信することは、前記無線通信ノードに無線信号を送信するために、または、前記無線通信ノードから無線信号を受信するために、前記区別されたターゲットシーケンスを用いることを含む。一部の実施形態では、前記無線通信ノードは、ユーザ機器(UE)または基地局である。
【0008】
一部の実施形態では、前記ターゲットシーケンスと前記少なくとも1つの別のシーケンスとの間の相関値は、
xcorr_coeffs=NFFT*IFFT(Seq1.*conj(Seq2),NFFT)/length(Seq1)
に基づいて計算され、
ただしIFFT(X,N)はN点逆フーリエ変換演算であり、Seq1は前記ターゲットシーケンスを表し、Seq2は別のシーケンスを表し、conj()は複素共役演算である。
【0009】
一部の実施形態では、前記ターゲットシーケンスセットの各ターゲットシーケンスは、前記複数のシーケンスグループの、1個のシーケンスグループに割り当てられ、これはさらに、
(1)前記ターゲットシーケンスと、前記1個のシーケンスグループの前記少なくとも1つの別のシーケンスとの間の前記相関値と、
(2)前記ターゲットシーケンスと、別のシーケンスグループの1つ以上のシーケンスとの、少なくとも1つの相関値と、
の比較に基づく。
【0010】
一部の実施形態では、前記少なくとも1つの別のシーケンスは、少なくとも1つの長さXのシーケンスを含み、X=12Nであり、Nは0より大きい整数である。一部の実施形態では、前記長さXのシーケンスは、
【数2】

の数式に対応する長さ24のシーケンスである。
【0011】
一部の実施形態では、uは、前記複数のシーケンスグループの1つを識別するグループインデックスであり、
uの値とφ(n)の値との関係は、次の表に示される。
【表1】

【0012】
一部の実施形態では、前記複数のシーケンスグループは、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[3 1 3 1 3 −3 −1 1 3 1 −1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=24としてru(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 3 3 3 −1 −3 −3 −1 −3 1 3 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=8としてru(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[3 −1 −3 3 −3 −1 3 3 3 −3 −1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=9としてru(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 −1 3 −3 −3 −1 −3 1 −1 −3 3 3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=17としてru(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[1 3 −3 1 3 3 3 1 −1 1 −1 3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=14としてru(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 1 −1 −1 3 3 −3 −1 −1 −3 −1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=11としてru(n)に対応する、シーケンスグループと、
のうち少なくとも1つを含む。一部の実施形態では、前記複数のシーケンスグループのいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ12のシーケンスと、前記複数のシーケンスグループの別のいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ24のシーケンスとのシーケンス対のうち、3個未満のシーケンス対が、0.8を超える対応する相関値を有する。
【0013】
一部の実施形態では、長さXのシーケンスは、
【数3】

の数式に対応する長さ36のシーケンスであり、
q番目のルートZadoff−Chuシーケンスは、
【数4】

によって定義され、
qは、
【数5】

によって与えられ、
前記Zadoff−Chuシーケンスの長さNzcRSは、MscRS=Xである場合に、NzcRS<MscRSとなる最大の素数によって与えられる。
【0014】
一部の実施形態では、前記複数のシーケンスグループは、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[3 −1 −3 3 −3 −1 3 3 3 −3 −1 −3]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=23およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[1 −1 3 −1 −1 −1 −3 −1 1 1 1 −3]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=6およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−1 −1 −1 −1 1 −3 −1 3 3 −1 −3 1]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=16およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 −3 3 3 3 −3 −1 1 −3 3 1 −3]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=27およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 −3 3 −3 −1 3 3 3 −1 −3 1 −3]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=22およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 3 1 −3 1 3 −1 −1 1 3 3 3]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=1およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 3 3 1 −3 3 −1 1 3 −3 3 −3]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=2およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 1 3 −1 −1 −3 −3 −1 −1 3 1 −3]に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=15およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
のうち少なくとも1つを含む。なお、本翻訳文(明細書および特許請求の範囲を含む)において、「rバー」という表記は、アルファベット「r」の上にバー記号を付したものを表す。一部の実施形態では、前記複数のシーケンスグループのいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ12のシーケンスと、前記複数のシーケンスグループの別のいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ36のシーケンスとのシーケンス対のうち、2個未満のシーケンス対が、0.8を超える対応する相関値を有する。
【0015】
一部の実施形態では、前記複数のシーケンスグループは、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[3 −1 −3 3 −3 −1 3 3 3 −3 −1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=23としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=23およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[1 −1 3 −1 −1 −1 −3 −1 1 1 1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=6としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=6およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−1 −1 −1 −1 1 −3 −1 3 3 −1 −3 1]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=16としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=16およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[3 1 3 1 3 −3 −1 1 3 1 −1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=24としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=24およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 −3 3 3 3 −3 −1 1 −3 3 1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=27としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=27およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 3 3 3 −1 −3 −3 −1 −3 1 3 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=8としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=8およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 3 1 −3 1 3 −1 −1 1 3 3 3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=1としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=1およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 3 3 1 −3 3 −1 1 3 −3 3 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=2としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=2およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−1 1 1 −1 1 3 3 −1 −1 −3 1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=9としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=9およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 −1 3 −3 −3 −1 −3 1 −1 −3 3 3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=17としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=17およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 −1 −3 −1 −1 −3 3 3 −1 −1 1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=14としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=14およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 1 −1 −1 3 3 −3 −1 −1 −3 −1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=11としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=11およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
長さ12のターゲットシーケンスと、別の長さ24のシーケンスと、別の長さ36のシーケンスとを含むシーケンスグループであって、前記長さ12のターゲットシーケンスはφ(n)=[−3 1 3 −1 −1 −3 −3 −1 −1 3 1 −3]に対応し、前記別の長さ24のシーケンスはu=15としてru(n)に対応し、前記別の長さ36のシーケンスはu=15およびv=0としてrバーu,v(n)に対応する、シーケンスグループと、
のうち少なくとも1つを含む。一部の実施形態では、(1)前記複数のシーケンスグループのいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ12のシーケンスと、前記複数のシーケンスグループの別のいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ24のシーケンスとのシーケンス対のうち、4個未満のシーケンス対が、0.8を超える対応する相関値を有し、かつ、
(2)前記複数のシーケンスグループのいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ12のシーケンスと、前記複数のシーケンスグループの別のいずれかのシーケンスグループに含まれる長さ36のシーケンスとのシーケンス対のうち、3個未満のシーケンス対が、0.8を超える対応する相関値を有する。
【0016】
さらに別の例示的態様では、上述の各方法がプロセッサ実行可能コードの形態で実施され、コンピュータ可読プログラム媒体に記憶される。
【0017】
さらに別の例示的態様では、上述の各方法を実行するように構成されまたは動作可能であるデバイスが開示される。
【0018】
上述の態様および他の態様と、それらの実装とは、図面、明細書および特許請求の範囲においてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本開示技術の、一部の実施形態による、PUCCHおよび/または短PUCCHチャネルを用いる無線通信における基地局およびUEの例を示す。
【図2】本開示技術の、一部の実施形態による、新たなシーケンスを既存のシーケンスグループに割り当てる方法の例示的フローチャートを示す。
【図3A】本開示技術の、一部の実施形態による、ゼロパディング適用の例を示す。
【図3B】本開示技術の、一部の実施形態による、ゼロパディング適用の例を示す。
【図4】本開示技術の、一部の実施形態による、シーケンスグループを利用するUEの例示的ブロック図を示す。
【図5】本開示技術の、一部の実施形態による、シーケンスグループを管理する基地局の例示的ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
LTE/LTE−Aの第4世代(4G)移動体通信技術および第5世代(5G)移動体通信技術では、より複雑かつ知的な範囲のアクセス要件および柔軟性が提供されているか開発中である。現在、拡張移動体ブロードバンド(eMBB)、超高信頼性低遅延通信(URLLC)、および多数機械タイプ接続(mMTC)が、4Gおよび5Gシステムの双方について研究中および/または開発中である。
【0021】
新無線(NR)技術(目下5Gで標準化作業中)は、短PUCCH送信の使用を提案している。より具体的には、本開示は、3GPP標準規格組織における考慮のもとでの、短PUCCHの性能要件に適合する、直交する新たな短シーケンスのグループ化および使用に関する。
【0022】
PUCCHまたは短PUCCHは、移動局またはユーザ機器(UE)から基地局に情報を送信するために用いられる無線チャネルである。たとえば、UEは、PUCCHを使用して、肯定応答(ACK)、否定応答(NACK)、スケジュール要求(SR)、等の情報を送信することができる。基地局が送信したデータをUEが正しく復号したか否かを基地局に通知するために、UEは基地局にACK/NACKを送信することができる。スケジュール要求(SR)は、UEによって、データを送信するためのアップリンク資源を要求するために用いられる。
【0023】
NRの標準規格化では、アップリンク制御情報(UCI)を2ビットまで搬送するための短PUCCHのために、ピーク対平均電力費(PAPR)が低いシーケンスを採用することが合意された。これに比べ、LTEは、1個または2個の資源ブロック(RB)に対しては長さ12または24のコンピュータ生成定振幅ゼロ自己相関(CG−CAZAC)シーケンスを採用し、3個以上のRBに対してはZad−off Chu(ZC)シーケンスの巡回エクステンションを採用した。NRシーケンス要件は、より厳格である(たとえば、より低い立方メートル/ピーク対平均電力比(CM/PAPR)を要求する)。現在LTEで用いられる長さ12のシーケンスは、これらの新たな要件に適合しない可能性がある。したがって、CM/PAPRが低い新たなシーケンスが提案された。3GPP RAN1 90bis会合では、NRについて、短PUCCHに対して、長さ12のベースシーケンス30個からなるセットが採用された。このシーケンスセットは、
【数6】

と表現される。ただしφ(n)は次の表1にリストされる。
【表2】

【0024】
LTEでは、無線通信における使用のために、アップリンクシーケンスが複数のシーケンスグループにグループ化される。たとえば、各シーケンスグループは、少なくとも2個の異なる長さのシーケンスを含むことができ、また、異なるセルによる使用のために異なるシーケンスグループを割り当てることができる。NRでも同様のシーケンスグループ化および割り当てが採用可能である。上述のように、NRでは新たな長さ12のシーケンスが導入された。したがって、新たに導入された長さ12のシーケンスについてのシーケンスグループ化および割り当てが望ましい。本開示の技術は、NRで採用される長さ12のシーケンスおよび他のシーケンス(たとえば現在LTEで使用されているシーケンス)のグループ化と、新たに構成されるシーケンスグループの無線通信での使用とを解決する。
【0025】
図1は、PUCCHおよび/または短PUCCHチャネルを用いる無線通信における、例示的な基地局およびUEを示す。基地局(120)は、複数のUE(110a〜110c)に割り当てられるチャネル資源を送信することができる。UE(110a〜110c)は、割り当てられたシーケンスを用いて、PUCCHおよび/または短PUCCHチャネル(130a〜130c)を介して、基地局(120)に情報を送信することができる。本開示の技術は、基地局とUEとの間の無線通信における、シーケンスグループ化および使用の様々な実施形態を提供する。
【0026】
[短シーケンスグループ化]
無線通信においてシーケンスが用いられる場合には、異なるセル間の信号インタフェースは、用いられるシーケンス間の相関に依存し得る。セル間干渉を最小化するために、異なるセルが用いるシーケンス間の相関を低くすることが望ましい。言い換えると、同じグループに含まれる異なる長さのシーケンス間の相互相関を高くすることが望ましい。したがって、一部の実施形態では、本開示の技術は、同じシーケンスグループに、(1)異なる長さを有し、(2)互いのまたは自身との相互相関が高い、シーケンスを割り当てることを含む。新たに導入されたNRシーケンスを既存のLTEシーケンスグループに割り当てる際に、本開示の技術は、これらの新たに導入されるシーケンスと、既存のLTEシーケンスとの間の相互相関を説明する。
【0027】
図2は、本開示の技術の、一部の実施形態による、新たなシーケンス(たとえば新たに導入される長さ12のNRシーケンス)を、既存のシーケンスグループ(たとえばLTEで現在用いられるシーケンスグループ)に割り当てる方法の例示的フローチャートを示す。例示のため、新たに生成された長さ12のNRシーケンスをS1,iと表し、iはシーケンスインデックスを表して0,1,2,…,29から選択され、S1,iの値は上記表1において示される。現在の長さXのLTEシーケンスは、S2,uと表され、Xは12,24,36または他の12の倍数であり、S2,uの個別の値はTS36.211において示される。S2,uの各シーケンスは30個のシーケンスグループに属し、uはシーケンスグループインデックスを表して0,1,2,…,29から選択される。
【0028】
図2を参照して、ブロック202において、本方法は、新たな各シーケンスと、既存のシーケンスグループそれぞれに含まれるシーケンス(複数可)との間の相関を決定することを含む。例示的には、本方法は、30個のS1,iシーケンスのそれぞれと、30個のシーケンスグループそれぞれに含まれるS2,uシーケンスとの間の相互相関を計算することを含む。相互相関値は、相互相関行列XCORRi,uにおいて表すことができる。
【0029】
例としてLTEで用いられる長さ24のシーケンスを用いると、長さ24のシーケンスS2,uは、
【数7】

と表される。ただしφ(n)は次の表2に示される。uはシーケンスグループインデックスを表し、現在のLTE仕様書に従ってセルID(Cell ID)から取得される。
【表3】

【0030】
2個のシーケンス間の相互相関は、次の方程式に基づいて計算することができる。
xcorr_coeffs=NFFT*IFFT(Seq1.*conj(Seq2),NFFT)/length(Seq1)
(式1)
ただしIFFT(X,N)はN点逆フーリエ変換演算であり、Seq1およびSeq2は2個のシーケンスを表し、conj()は複素共役演算である。
【0031】
Seq1およびSeq2の長さが等しくない場合には、Seq1.*conj(Seq2)を実行する際に、短い方のシーケンスにゼロパディングを適用してもよい。図3Aおよび図3Bは、本開示の技術の一部の実施形態によるゼロパディングの適用例を2つ示す。
【0032】
長さ12のNRシーケンスと、長さ24のLTEシーケンスとに基づく相互相関の計算の結果は、次の表3に示すように、相互相関行列XCORRi,uとなる。
【表4】

【0033】
様々な実施形態において、長さ12のNRシーケンスと、他の既存の長さXベースのシーケンスとの間の相互相関が計算可能である。たとえば、LTEで用いられる他の長さXベースのシーケンスは、
【数8】

と表すことができる。ただしq番目のルートZadoff−Chuシーケンスは、
【数9】

によって定義される。qは、
【数10】

によって与えられる。Zadoff−Chuシーケンスの長さNzcRSは、MscRS=Xである場合に、NzcRS<MscRSとなる最大の素数によって与えられる。
【0034】
図2を参照して、ブロック204において、本方法は、既存のシーケンスグループに、1つ以上の新たなシーケンスを、対応する相関に関する条件(複数可)に基づいて割り当てることを含む。例示として、特定の閾値を超える相互相関値または比較的大きい相互相関値は、既存のグループに新たなシーケンスを割り当てるためのベ一スとしての役割を果たす。一部の実施形態では、新たなNRシーケンスS1,iそれぞれについて、本方法は、相互相関行列XCORRi,uの対応する行において、最大の相互相関値を識別することを含む。識別された最大相互相関値に対応するグループインデックスu=umax(i)が選択され、インデックスumax(i)の既存のシーケンスグループに新たなNRシーケンスS1,iが割り当てられる。
【0035】
複数のS1,iについて同一のグループインデックスumax(i)が選択される場合には、それらの対応する相互相関値XCORRi,umax(i)が互いに比較される。最大のXCORRi,umax(i)値に対応する新たなNRシーケンスS1,iが、インデックスumax(i)の既存のシーケンスグループに割り当てられ、残るNRシーケンスは未割り当てとしてラベル付けされる。表3に示す相関行列XCORRi,uの例に続けて、インデックスumax(i)の既存のグループへの新たなNRシーケンスの割り当てが、以下の表4に示される。NRシーケンスS1,iのサブセット(ただしi=2,5,7,11,13,14,21,22)は未割り当てのままであり、既存のシーケンスグループのサブセット(インデックスu=0,6,12,15,18,23,26,28)は依然として新たなシーケンスを収容するために利用可能である。
【表5】

【0036】
図2を参照して、ブロック206において、本方法は、新たなシーケンスがすべて割り当てられたか否かを判定することを含む。そうである場合には、本方法はブロック210において終了する。そうでない場合には、本方法はブロック208に進む。ブロック208において、本方法は、未割り当ての新たなシーケンスそれぞれと、残る既存のシーケンスグループのそれぞれに含まれるシーケンス(複数可)との相関を決定することを含む。これはブロック202と同様の方法で行うことができ、新たな相互相関行列(サイズはより小さい)を生成することができる。その後、本方法はブロック204に戻り、未割り当ての新たなシーケンス(複数可)を残る既存のシーケンスグループに割り当てることを継続する。
【0037】
[シーケンスグループ化の例]
図2の方法を用いて、新たな長さ12のNRシーケンスを、長さ24のLTEシーケンスとの相互相関に基づいて、既存のシーケンスグループに割り当てた最終結果を、次の表5に示す。
【表6】

【0038】
同じ方法を用いて、新たな長さ12のNRシーケンスを、長さ12のLTEシーケンスとの相互相関に基づいて、既存のシーケンスグループに割り当てた最終結果を、次の表6に示す。
【表7】

【0039】
同じ方法を用いて、新たな長さ12のNRシーケンスを、長さ36のLTEシーケンスとの相互相関に基づいて、既存のシーケンスグループに割り当てた最終結果を、次の表7に示す。
【表8】

【0040】
一部の実施形態では、図2の方法は、1個の新たなシーケンスと、同一の既存グループの複数の既存シーケンス(たとえば長さ24および長さ36のシーケンスの双方)との間の相互相関を決定することができる(たとえばブロック202および/または208において)。これらの実施形態では、新たなシーケンスと既存のグループとについてのグループレベルの相互相関値を決定するために、これらの相互相関値の間の比較を行うことができ(たとえば、比較から得られる最大相互相関値)、シーケンスの割り当てはこれに基づいて実行することができる。新たな長さ12のNRシーケンスを、長さ24および長さ36のLTEシーケンスとの相互相関に基づいて、既存のシーケンスグループに割り当てた最終結果を、次の表8に示す。
【表9】

【0041】
様々な通信ノード(たとえばUEまたは基地局)が、他の通信ノード(複数可)との通信のために、本明細書に開示される新たなNRシーケンスのグループ化を使用することができる。LTEでは、UEが用いるシーケンスグループの数(複数通り可)は、グループホッピングパターンおよびシーケンスシフトパターン(基地局およびUEに既知)に基づいて決定される。グループホッピングパターンはセル固有であり、UEはセルIDに基づいてグループホッピングパターンを取得することができる。NRにおいて、シーケンスグループベースの通信についても、同じまたは同様の機構を実装することができる。
【0042】
代替的に、または追加的に、シーケンスグループ数(複数通り可)は基地局がUEに提供することもできる。たとえば、RRC(無線資源制御)を介した上位層シグナリング、DCI(ダウンリンク制御情報)を介した物理層シグナリング、等によってである。シーケンスグループ数が決定されると、UEはシーケンス長に基づいて適切なシーケンスを送信のためにシーケンスグループから選択することができる。本開示の技術に基づくシーケンスグループ化は、少なくとも、異なるセルについて用いられるシーケンス間の相互相関が比較的低いことから、異なるセル間の干渉を緩和することができる。
【0043】
図4は、本開示の技術の、一部の実施形態による、シーケンスグループを利用するUE400の例示的ブロック図である。UE400は、少なくとも1つのプロセッサ410と、命令が記憶されたメモリ405とを含む。命令は、プロセッサ410によって実行されると、様々なモジュールを用いていくつかの動作を実行するようUE400を構成する。
【0044】
UE400は、シーケンス決定モジュール425を含んでもよい。シーケンス決定モジュール425は、本開示の技術の様々な実施形態によって、UEが用いるシーケンスグループ(複数可)を(たとえば、少なくとも1つのセル、ユーザまたは通信チャネルの識別に基づいて)決定できるか、これに基づいてデータ送信のためにシーケンスグループからシーケンス(複数可)を選択できるか、または、シーケンス決定に関連する他の機能を実行することができる。受信機420は、1つ以上のメッセージ(セルにシーケンスグループを提供またはアサインする情報を含む)を受信することができる。送信機415は、本開示の技術の様々な実施形態によって構成されるシーケンスグループ(複数可)から選択される1つ以上のシーケンスを用いてデータを送信(たとえば短PUCCHを介して基地局に)することができる。
【0045】
図5は、本開示の技術の、一部の実施形態による、シーケンスグループを管理する基地局500の例示的ブロック図を示す。基地局500は、少なくとも1つのプロセッサ510と、命令が記憶されたメモリ505とを含む。命令は、プロセッサ510によって実行されると、様々なモジュールを用いていくつかの動作を実行するよう基地局500を構成する。
【0046】
基地局500は、シーケンス管理モジュール525を含んでもよい。シーケンス管理モジュール525は、本開示の技術の様々な実施形態によって、シーケンスを割り当ててグループ化し、シーケンスグループをセルにアサインし、UE(複数可)が用いるシーケンスグループ(複数可)を決定し、または、シーケンスに関連する他の機能を実行することができる。受信機520は、本開示の技術の様々な実施形態によって構成されたシーケンスグループ(複数可)から選択されたシーケンス(複数可)を用いて送信されたデータを受信することができ、送信機515は、1つ以上のメッセージ(たとえばセルにシーケンスグループを提供またはアサインするためのもの)を1つ以上のUEに送信することができる。
【0047】
用語「例示的」は、「一例」を意味するために用いられており、他に説明がない限り、理想的または好適な実施形態を示唆するものではない。
【0048】
本明細書に記載する、一部の実施形態は、方法またはプロセスの概略的コンテキストにおいて説明され、一実施形態では、ネットワーク化された環境において、コンピュータによって実行されるコンピュータ可読命令(プログラムコード等)を含みコンピュータ可読媒体において実現されるコンピュータプログラム製品によって実装可能である。コンピュータ可読媒体は、リムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、等を含むがこれらに限定されない。したがって、コンピュータ可読媒体は、過渡的でない記憶媒体を含むことができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象的データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、などを含んでもよい。コンピュータ実行可能命令またはプロセッサ実行可能命令と、関連するデータ構造と、プログラムモジュールとは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令の特定のシーケンスまたは関連するデータ構造は、そのようなステップまたはプロセスにおいて説明される機能を実装するための対応するアクトの例を表す。
【0049】
開示した実施形態の一部は、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを用いるデバイスまたはモジュールとして実装可能である。たとえば、ハードウェア回路実装は、離散的アナログおよび/またはデジタル構成要素(たとえば印刷された回路基板の一部として統合される)を含んでもよい。代替的に、または付加的に、開示した構成要素またはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)として、および/または、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として、実装可能である。一部の実装は、付加的にまたは代替的に、デジタル信号プロセッサ(DSP)(本用途の開示された機能に関連するデジタル信号処理の動作要求に対して最適化されたアーキテクチャを持つ専用化されたマイクロプロセッサ)を含んでもよい。同様に、各モジュールの様々な構成要素またはサブ構成要素は、ソフトウェア、ハードウェアまたはファームウェアで実装してもよい。各モジュールおよび/または各モジュール内の各構成要素の間の接続は、従来技術において既知の任意の接続方法および媒体(適切なプロトコルを用いた、インターネット、有線または無線ネットワーク上の通信)を用いて提供可能である。
【0050】
本文献は多数の具体的記述を含むが、それらは特許が請求されまたは請求可能な発明の範囲についての限定として理解されるべきではなく、特定の実施形態に固有の特徴の説明として理解されるべきである。本文献において、区別された実施形態のコンテキストで説明された特定の特徴は、単一の実施形態における組み合わせとして実施することもできる。逆に、単一の実施形態のコンテキストで説明された様々な特徴は、複数の実施形態で分離して実装してもよく、または任意のサブコンビネーションで実装してもよい。さらに、上記では特徴が特定の組み合わせにおいて動作するよう説明され、初期にはそれ自体特許が請求されるが、特許請求の範囲内の組み合わせからの1つ以上の特徴は、一部のケースでは組み合わせから除外することができ、請求される組み合わせはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に向けられ得る。同様に、図面では特定の順序で動作が記述されるが、これは、望ましい結果を達成するためにそのような動作が図示される特定の順序で、または逐次的に、実行される必要があると理解すべきではなく、例示されたすべての動作を実行する必要があると理解すべきでもない。
【0051】
いくつかの実装および例のみが説明されたが、本開示において説明され例示されたものについて、他の実装、拡張および変形が可能である。
【0052】
また、上述のように、本翻訳文(明細書および特許請求の範囲を含む)において、「rバー」という表記は、アルファベット「r」の上にバー記号を付したものを表す。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2022-07-20 
結審通知日 2022-07-26 
審決日 2022-08-12 
出願番号 P2020-525979
審決分類 P 1 41・ 854- Y (H04J)
P 1 41・ 856- Y (H04J)
P 1 41・ 852- Y (H04J)
P 1 41・ 855- Y (H04J)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 角田 慎治
特許庁審判官 土居 仁士
丸山 高政
登録日 2022-04-22 
登録番号 7062763
発明の名称 短シーケンス信号のグループ化および使用  
代理人 弁理士法人平木国際特許事務所  
代理人 特許業務法人平木国際特許事務所  

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