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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61M
管理番号 1391651
総通号数 12 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-12-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-11-16 
確定日 2022-11-16 
事件の表示 特願2019−522434「陰圧創傷治療システム用のコネクタ装置」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 5月17日国際公開、WO2018/086876、令和 1年12月26日国内公表、特表2019−537471〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2017年(平成29年)10月24日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2016年11月10日(EP)欧州特許庁)を国際出願日とする特許出願であって、その後の手続の概要は、以下のとおりである。
令和 3年 3月30日付け:拒絶理由通知
令和 3年 8月 4日 :意見書、手続補正書の提出
令和 3年10月 4日付け:拒絶査定
令和 3年11月16日 :審判請求

第2 本願発明
本願の請求項1ないし12に係る発明は、令和3年8月4日提出の手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項1ないし12に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、以下のとおりのものである。

「陰圧創傷治療システム(18)であって、該システムは、
陰圧源(23)と、
吸引インターフェース(20)を有する創傷カバー部材(24)と、
前記吸引インターフェース(20)に接続された創傷側アセンブリ(19)と、を備え、
前記創傷側アセンブリ(19)は、
流体排出導管(21)と、
空気供給導管(22)と、
前記流体排出導管(21)および前記空気供給導管(22)に接続された創傷側コネクタ(25)と、を備え、
前記システムは、
コネクタ装置(1)を備え、
前記コネクタ装置(1)は、
コネクタハウジング装置側(2a)および対向するコネクタハウジング連結側(2b)を有するコネクタハウジング(2)と、
前記コネクタハウジング(2)に接続された流体出口(3)と、
空気フィルタ(5)と、
前記空気フィルタ(5)に接続された空気供給口(4)と、
前記空気供給口(4)および空気入口開口部(17)を含み、前記空気入口開口部(17)がコネクタハウジング装置側(2a)に配置された空気供給導管(33)と、
連結手段(6)と、を備え、
前記流体出口(3)は前記陰圧源(23)に接続されており、
前記コネクタ装置(1)は、前記コネクタハウジング連結側(2b)で創傷側コネクタ(25)に接続されるように適合されており、
前記連結手段(6)は、前記創傷側コネクタ(25)と係合して、
前記流体排出導管(21)を前記流体出口(3)に流体接続するように、かつ、
前記空気供給導管(22)を前記空気供給口(4)に流体接続するように、
適合されており、前記空気フィルタ(5)を通って前記空気供給導管(22)に、制御された空気漏れ率で周囲の空気を供給することを可能とする、システム(18)。」

第3 原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由は、この出願の請求項1に係る発明は、その優先権主張の日(以下、「優先日」という。)前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった以下の引用文献1に記載された発明及び引用文献2に記載された事項に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、という理由を含むものである。

引用文献1.米国特許出願公開第2012/0184931号明細書
引用文献2.特表2013−514871号公報

第4 引用文献の記載及び引用発明
1 引用文献1について
(1)引用文献1の記載
引用文献1には、以下の事項が記載されている。なお、仮訳は当審で作成した。また、下線は当審で付した(以下、同じ。)。
ア 「[0004] It is the underlying purpose of the present invention to produce a detachable connection assembly for a suction line of a vacuum wound treatment device of the above-mentioned type, the construction of which is considerably facilitated compared to the above-mentioned device and the production of which is therefore also more economical.」
([0004] 上述のタイプの真空創傷治療装置の取り外し可能な吸引装置を提供するための本発明の目的は、上述の装置よりも製造を非常に容易にし、そのことにより生産を経済的にすることである。)

イ 「[0027] FIG. 1 schematically shows a vacuum wound treatment device designated in total by reference numeral 2, comprising a wound cover 6 that seals a wound space 4 in a substantially vacuum-tight fashion, a suction line 8, a liquid absorbing container 10, and a vacuum-generating device 12. The wound cover 6 communicates via the suction line 8 with the liquid absorbing container 10 that can be evacuated such that a vacuum can be applied to the wound space 4 in a conventional fashion and wound fluid can be discharged from the wound space 4 via the suction line 8 and can be collected in the liquid absorbing container 10. The suction line 8 comprises a first suction line section 14 on the wound side and a second subsequent second suction line section 16 which leads to the liquid absorbing container 10, wherein the suction line sections can be connected to each other or be released from each other via a first connector part 18 on the first suction line section and a second connector part 20 on the second suction line section 16. In the illustrated example, the first suction line section 14, the second suction line section 16 and also the two connector parts 18, 20 are formed to have two lumens, i.e. each comprises two parallel flow channels 22, 24 and 26, 28. One flow channel 22, 26 having a slightly larger flow cross-section is preferably used as a vacuum and drainage channel, whereas the other flow channel 24, 28 is used as rinsing channel for controlled supply of e.g. air. FIGS. 2 to 6 illustrate the two connector parts 18, 20, their components, and the interaction between them.」
([0027] 図1は、参照番号2により全体的に指し示された負圧創傷治療装置が、創傷空間4を実質的に真空気密様式で封止する創傷カバー6と、吸引管8と、液体吸収容器10と、真空発生装置12とを含んでいることを示している。創傷カバー6は、吸引管8を介して流体吸収容器10と連通し、流体吸収容器10は、真空が従来の方法で創傷空間4に適用されることができ、創傷流体が、吸引管8を介して創傷空間4から排出され、液体吸収容器10内に回収されることができるように、排気されることができる。吸引管8は、創傷側に位置する第1吸入管部14、及び、流体吸収容器10につながる第2の後続する第2吸入管部16とを備えていて、吸入管部は、第1吸入管部の第1コネクタ部18及び第2吸入管部16の第2コネクタ部20を介して、互いに接続され、または、互いから開放されることができる。図示の例では、第1吸入管部14、第2吸入管部16、2つのコネクタ部18、20は、2つの管腔を有するように形成される、すなわち、各々が2つの平行な流路22、24及び26、28を備えている。わずかに大きな流れ断面積を有する1つの流路22、26は、真空及び排水路として使用することが好ましいが、他の流路24、28は、例えば、空気の供給を制御するための洗浄路として使用される。図2から図6は、2つのコネクタ部18、20は、それらの構成、およびそれらの間の相互作用を示す図である。)

ウ 「[0028] The connector parts 18, 20 can be positively coupled to each other. In the illustrated example, the second connector part 20 comprises e.g. two engaging-behind elements 30 designed as engagement hooks, which are moved against a sloped engagement wall 32 of the other connector part during assembly of the connector parts 18, 20, are thereby deflected and are finally locked in an engaged-behind position in a window-like recess 34 of the other connector part 18. The assembly process is illustrated in FIG. 5 and the assembled state is illustrated in FIG. 4.」
([0028] コネクタ部18、20は、互いに確実に結合させることができる。図示の例では、第2コネクタ部20は、例えば、係合フックとして形成された2本の係合要素30を含んでおり、係合要素30は、コネクタ18、20の組立の際に他方のコネクタ部の傾斜した係合壁32に対して移動されて、変位されて、最終的に他方のコネクタ部18の窓状凹部34に係合する後方位置にロックされる。組立工程は、図5に示されており、組み立てられた状態では、図4に示されている。)

エ 「[0029] In the assembled state of the connector parts 18, 20, the first flow channels 22, 24 that continue in the connector parts, are flow-connected to the second channels 26, 28 such that vacuum or flow communication is possible. Each valve device designated by reference numerals 40, 41 is then in a position opening the respective flow path as is illustrated in FIG. 4. A lamella-like or lip-like valve body 42, 43 is thereby displaced from the position illustrated in FIGS. 5 and 6, in which the flow channel is closed, to the position illustrated in FIG. 3. This displacement is realized in that a line section 44, 46 delimiting the respective second flow channel 26, 28 moves with its respective end face 48, 50 against the respective lamella-like or lip-like valve bodies 42, 43, thereby displacing them in the direction of arrows 52. The valve bodies 42, 43 are thereby displaced in such a fashion that they are completely displaced from a smallest flow cross-section 54 or 56 of the connector parts 18, 20 in the area of the valve device 40, 41. In other words, this means that the valve bodies 42, 43 of the respective valve device 40, 41 do not limit the flow cross-section of the first and second flow channels 22, 24, or 26, 28 in the assembled state of the connector parts 18, 20. This is particularly advantageous since there is often the danger that deposits, crusts or the like form in the area of intersections, interlocking engagements and material transitions, which are typically present at coupling points of flow connections and often cause blockages. This danger is further minimized in that the respective valve bodies 42, 43 of the valve devices 40, 41 are completely displaced from the flow cross-section.」
([0029] コネクタ部18、20が組み立てられた状態で、コネクタ部に連続する第1流路22、24は、真空または流体連通することが可能であるように、第2流路26、28に流体接続されている。参照番号40、41で示された各弁装置は、その時図4に示されているように、それぞれの流路を開放する位置にある。それによって、薄板状またはリップ状弁体42、43は、流路が閉鎖されている図5及び図6に示す位置から図3に示された位置に変位される。この変位は、第2の流路26、28を定める管部44、46が、それぞれの端面48、50と共に、それぞれの薄板状またはリップ状弁体42、43に対して動き、それによって、それらを矢印52の方向に変位させることで実現される。それにより、弁体42、43は、弁装置40、41の領域のコネクタ部分18、20の最小の流路断面54または56から完全に変位されるような方法で変位される。これは言い換えれば、各弁装置40、41の弁体42、43は、コネクタ部分18、20が組み立てられた状態では、第1および第2流路22、24、または26、28の流路断面を制限するものではない。これは特に有利である。なぜなら交差、相互係合、および、材料移行の領域に堆積物、痂皮などが形成される危険性がしばしばあり、これらは、典型的には流れ接続部の結合点に存在し、しばしば閉塞を引き起こすからである。この危険性は、弁装置40、41のそれぞれの弁体42、43が流路断面から完全に変位されることで、さらに最小化される。)

オ 「



カ 「



キ 「



ク 「



(2)上記(1)の記載事項ア〜クから認定できる事項
ア 上記(1)イの「創傷カバー6は、吸引管8を介して流体吸収容器10と連通し、流体吸収容器10は、真空が従来の方法で創傷空間4に適用されることができ、創傷流体が、吸引管8を介して創傷空間4から排出され、液体吸収容器10内に回収される」という記載、及び、上記(1)オの図1から、創傷カバー6は孔を有し、孔の周囲に第1吸入管部14が創傷カバー6に接続されていると認められる。

イ 上記(1)イの「第1吸入管部14、第2吸入管部16、2つのコネクタ部18、20は、2つの管腔を有するように形成される、すなわち、各々が2つの平行な流路22、24及び26、28を備えている。」という記載、及び、上記(1)オの図1から、第1吸入管部14は、流路22を形成する管部及び流路24を形成する管部を備え、さらに、第1吸入管部14の流路22を形成する管部及び第1吸入管部14の流路24を形成する管部は、第1コネクタ部18に接続されていると認められる。

ウ 上記(1)オ〜キの図1〜図4から、第2コネクタ部20は、コネクタ本体を備え、当該コネクタ本体は、第1コネクタ部と連結する側である連結側と、それに対向し液体吸収容器10に近い容器側とを備えることが看て取れる。

エ 上記(1)イの「他の流路24、28は、例えば、空気の供給を制御するための洗浄路として使用される。」という記載、上記(1)エの「第2の流路26、28を定める管部44、46が、それぞれの端面48、50」という記載、及び、上記(1)クの図5から、第2コネクタ部20の管部46の端面50の開口は、空気を供給するための空気供給口であると認められる。

オ 上記(1)イの「第1吸入管部14、第2吸入管部16、2つのコネクタ部18、20は、2つの管腔を有するように形成される、すなわち、各々が2つの平行な流路22、24及び26、28を備えている。わずかに大きな流れ断面積を有する1つの流路22、26は、真空及び排水路として使用することが好ましいが、他の流路24、28は、例えば、空気の供給を制御するための洗浄路として使用される。」という記載、及び、上記(1)キの図4、上記(1)クの図5、さらに、上記ウの認定事項から、排水のためのコネクタ本体に接続された排水口と、真空発生装置12に接続されると、第2コネクタ部20に空気を取り入れる容器側に配置された空気入口開口部と、当該空気入口開口部及び上記エで認定された空気供給口を含む空気供給導管とが、下図のように認められる。さらに、上記(1)イの記載及び上記(1)オの図1から、排水口が真空発生装置12に接続されていることが認められる。


カ 上記(1)イの「第1吸入管部14、第2吸入管部16、2つのコネクタ部18、20は、2つの管腔を有するように形成される、すなわち、各々が2つの平行な流路22、24及び26、28を備えている。わずかに大きな流れ断面積を有する1つの流路22、26は、真空及び排水路として使用することが好ましいが、他の流路24、28は、例えば、空気の供給を制御するための洗浄路として使用される。」という記載、上記(1)ウの「コネクタ部18、20は、互いに確実に結合させることができる。図示の例では、第2コネクタ部20は、係合フックとして形成された2本の係合要素30を含んでおり、係合要素30は、コネクタ18、20の組立の際に他方のコネクタ部の傾斜した係合壁32に対して移動されて、変位されて、最終的に他方のコネクタ部18の窓状凹部34に係合する後方位置にロックされる。」という記載、及び、上記(1)オの図1〜(1)キの図4、さらには、上記イ及びオの認定事項から、係合要素30が第1コネクタ18と係合して、第1コネクタ部18と第2コネクタ部20とを確実に結合することによって、第1吸入管部14の流路22を形成する管部は排水口と流路を形成するように、かつ、第1吸入管部14の流路24を形成する管部は空気供給口と流路を形成するように適合されていることが認められる。

キ 上記(1)イの「わずかに大きな流れ断面積を有する1つの流路22、26は、真空及び排水路として使用することが好ましいが、他の流路24、28は、例えば、空気の供給を制御するための洗浄路として使用される。」という記載、及び、上記(1)オの図1、上記イの認定事項から、1つの流路22、26の流れ断面積をわずかに大きくすることによって、第1吸入管部14の流路24を形成する管部に、制御した量で負圧創傷治療装置2の周囲の空気を供給することを可能にしていると認められる。

(3)上記(1)の記載事項ア〜ク、上記(2)の認定事項ア〜キを整理すると、引用文献1には、次の技術的事項が記載されているものと認められる。
ア 引用文献1に記載された技術は、負圧創傷治療装置2に関するものであり(上記(1)イ)、製造を非常に容易にし、そのことにより生産を経済的にすることを課題としたものである(上記(1)ア)。

イ 負圧創傷治療装置2は、真空発生装置12と、孔を有する創傷カバー6と、前記孔の周囲に接続された第1吸入管部14及び第1コネクタ部18と、を備えている(上記(1)イ、(1)オ、(2)ア)。

ウ 第1吸入管部14及び第1コネクタ部18は、第1吸入管部14の流路22を形成する管部と、第1吸入管部14の流路24を形成する管部と、第1吸入管部14の流路22を形成する管部及び第1吸入管部14の流路24を形成する管部に接続された第1コネクタ部18と、を備えている(上記(1)イ、(1)オ、(2)イ)。

エ 負圧創傷治療装置2は、第2コネクタ部20を備え、前記第2コネクタ部20は、容器側及び対向する連結側を有するコネクタ本体と、コネクタ本体に接続された排水口と、空気供給口と、空気供給口及び空気入口開口部を含み、前記空気入口開口部が容器側に配置された空気供給導管と、係合要素30とを備えている(上記(1)イ、(1)エ、(1)キ、(1)ク、(2)ウ、(2)エ、(2)オ)。

オ 排水口は、真空発生装置12に接続されている(上記(1)イ、(1)オ、(2)オ)。

カ 第2コネクタ部20は、連結側で第1コネクタ部18に連結される(上記(1)オ〜キ、(2)ウ)。

キ 係合要素30が第1コネクタ18と係合して、第1コネクタ部18と第2コネクタ部20とを確実に結合することによって、第1吸入管部14の流路22を形成する管部は排水口と流路を形成するように、かつ、第1吸入管部14の流路24を形成する管部は空気供給口と流路を形成するように、適合されている(上記(1)イ、(1)ウ、(1)オ〜キ、(2)イ、(2)オ、(2)カ)。

ク 1つの流路22、26の流れ断面積をわずかに大きくすることによって、第1吸入管部14の流路24を形成する管に、制御した量で負圧創傷治療装置2の周囲の空気を供給することを可能にしている(上記(1)イ、(1)オ、(2)イ、(2)キ)。

(4)上記(1)〜(3)から、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「負圧創傷治療装置2であって、該負圧創傷治療装置2は、
真空発生装置12と、
孔を有する創傷カバー6と、
前記孔の周囲に接続された第1吸入管部14及び第1コネクタ部18と、を備え、
前記第1吸入管部14及び第1コネクタ部18は、
第1吸入管部14の流路22を形成する管部と、
第1吸入管部14の流路24を形成する管部と、
前記第1吸入管部14の流路22を形成する管部及び前記第1吸入管部14の流路24を形成する管部に接続された第1コネクタ部18と、を備え、
前記負圧創傷治療装置2は、
第2コネクタ部20を備え、
前記第2コネクタ部20は、
容器側及び対向する連結側を有するコネクタ本体と、
前記コネクタ本体に接続された排水口と、
空気供給口と、
前記空気供給口及び空気入口開口部を含み、前記空気入口開口部が容器側に配置された空気供給導管と、
係合要素30と、を備え、
前記排水口は前記真空発生装置12に接続されており、
第2コネクタ部20は、前記連結側で第1コネクタ部18に連結され、
前記係合要素30が第1コネクタ18と係合して、第1コネクタ部18と第2コネクタ部20とを確実に結合することによって、
前記第1吸入管部14の流路22を形成する管部は前記排水口と流路を形成するように、かつ、
前記第1吸入管部14の流路24を形成する管部は前記空気供給口と流路を形成するように、
適合されており、1つの流路22、26の流れ断面積をわずかに大きくすることによって、前記第1吸入管部14の流路24を形成する管部に、制御した量で負圧創傷治療装置2の周囲の空気を供給することを可能とする、負圧創傷治療装置2。」

2 引用文献2について
(1)引用文献2の記載
引用文献2には、以下の事項が記載されている。
ア 「【0049】
導管504は、陰圧源の方へ導かれる近位端518および制御されたエアーリーク520を形成するために遠位端519がループを越えて延在する吸引アダプタ内に挿入される遠位部分を有する。このエアーリーク520は、吸引アダプタ502内に入る空気の一定した供給源となり、創傷浸出液の除去を補助しうる。それに加えて、このエアーリーク520は、空気が陰圧システム内に入る速度が一定であるため、ポンプ制御回路へのフィードバック機構内で使用することができ、システム内、例えば、導管504内に発生する閉塞を検出するのに役立ちうる。好ましくは、フィルター521をエアーリーク520の端部に配置し、微生物、ほこり、または他の異物などの外来汚染物質が創傷領域内に入り込むのを防ぐ。いくつかの実施形態では、患者がエアーリーク520を閉塞させることなくシャワーまたは他の類似の環境内でシステム501を使用することができるようにフィルター521を設計することができる。フィルターは、疎水性および/または親油性であるものとしてよい。好ましくは、エアーリーク520は、少なくとも0.08L/分の空気流量に対応できる。いくつかの実施形態は、少なくとも0.16L/分のエアーリークに対応できる。」

イ 「【0100】
図24A〜Bは、穿孔流体コネクタ2410によって穿孔可能なドレープ2403の下に置かれているポート2405を備える陰圧創傷治療システム2401の一実施形態を例示している。ポート2405は、好ましくは、治療を必要としている創傷部位の上に置かれ、ドレープ2403の下に封止されるが、いくつかの実施形態では、その代わりに、このポート2405にドレープ2403内に形成された開口の上に置くことを可能にする接着手段を備えることができる。ポート2405は、好ましくは、2つの側部ポート2420、2422に加えて、陰圧を創傷に印加し、創傷部位から浸出液を取り除くことを可能にする少なくとも1つの大きな開口2406をその創傷に面する側に含む。システム2401は、好ましくは、開口2420、2422に流体的に接続するためにドレープ2403に穿孔することができる穿孔先端部2412、2413を備える穿孔流体コネクタ2410を備える。例えばここで先端部2412として例示されている1つの先端部を使用して、チューブまたは導管2404から開口2420に至る流体的接続を形成することができ、チューブ2404は、ホース継手2418を通じて流体コネクタ2410に接続される。例えば先端部2413として例示されている別の先端部は、前述のものに似た開口2422を通じて制御されたエアーリーク2415に適した導管を形成するような機能を果たしうる。適宜、エアーフィルター2416を備えることができる。」

ウ 「図24A



(2)上記(1)の記載事項ア〜ウから認定できる事項
ア 上記(1)ウの図24Aから、穿孔流体コネクタ2410は、コネクタ本体を備え、当該コネクタ本体は、開口2420、2422に接続される接続側と、それに対向する対向側とを有することが看て取れる。

イ 上記(1)イの記載から、(1)ウの図24Aに示されているのは、「陰圧創傷治療システム2401」であって、「穿孔流体コネクタ2410」の「エアーリーク2415」が示されていること、さらに上記アの認定事項から、コネクタ本体に接続されたホース継手2418の端部開口は、チューブ2404を介して陰圧源に接続されて、流体の出口となることが認められる。

ウ 上記(1)イの記載及び(1)ウの図24Aから、エアーフィルター2416と先端部2413の開口とは、エアーリーク2415を介して接続されており、先端部2413の開口から開口2422へ空気が供給されるものと認められる。

エ 上記(1)イの記載、(1)ウの図24A、及び、上記ア、ウの認定事項から、エアーフィルター2416がコネクタ本体の対向側に設けられ、さらに、コネクタ本体の接続側の先端部2413の開口から開口2422へ空気が供給されるのであるから、空気を穿孔流体コネクタ2410内に取り入れるための空気入口開口部は、当然コネクタ本体の対向側に配置されていると認められる。また、端部2413の開口及び空気入口開口部を含む導管部分を備えていることが看て取れる。

オ 上記(1)イの記載、(1)ウの図24A、及び、上記エの認定事項から、開口2422が先端部2413の開口と流体的接続を形成でき、エアーフィルター2416を通って前記開口2422に、制御されたエアーリークで穿孔流体コネクタ2410の周囲の空気を供給することを可能としていると認められる。

(3)上記(1)のア〜ウの記載事項及び上記(2)のア〜オの認定事項から、引用文献2には、次の技術が記載されていると認められる。
「陰圧創傷治療システム2401であって、
前記陰圧創傷治療システム2401は、
穿孔流体コネクタ2410を備え、
前記穿孔流体コネクタ2410は、
接続側及び対向する対向側とを有するコネクタ本体と、
前記コネクタ本体に接続された、流体の出口であるホース継手2418の端部開口と、
エアーフィルター2416と、
前記エアーフィルター2416に接続された、空気が供給される先端部2413の開口と、
前記先端部2413の開口及び空気入口開口部を含み、前記空気入口開口部が対向側に配置された導管部分と、を備え、
前記ホース継手2418の端部開口は、陰圧に接続されており、
前記穿孔流体コネクタ2410は、前記接続側で開口2420、2422に接続されており、
前記開口2422が先端部2413の開口と流体的接続を形成でき、前記エアーフィルター2416を通って前記開口2422に、制御されたエアーリークで穿孔流体コネクタ2410の周囲の空気を供給することを可能とする陰圧創傷治療システム2401。」

第5 引用発明との対比
本願発明と引用発明とを対比すると、引用発明の「負圧創傷治療装置2」は、その機能、作用からみて本願発明の「陰圧創傷治療システム(18)」及び「システム」に相当し、以下同様に、「真空発生装置12」は「陰圧源(23)」に、「孔」及び「孔の周囲」は「吸引インターフェース(20)」に、「創傷カバー6」は「創傷カバー部材(24)」に、「第1吸入管部14及び第1コネクタ部18」は「創傷側アセンブリ(19)」に、「第1吸入管部14の流路22を形成する管部」は「流体排出導管(21)」に、「第1吸入管部14の流路24を形成する管部」は「空気供給導管(22)」に、「第1コネクタ部18」は「創傷側コネクタ(25)」に、「第2コネクタ部20」は「コネクタ装置(1)」に、「容器側」は「コネクタハウジング装置側(2a)」に、「連結側」は「コネクタハウジング連結側(2b)」に、「コネクタ本体」は「コネクタハウジング(2)」に、「排水口」は「流体出口(3)」に、「空気供給口」は「空気供給口(4)」に、「空気入口開口部」は「空気入口開口部(17)」に、「空気供給導管」は「空気供給導管(33)」に、「係合要素30」は「連結手段(6)」に、「連結され」は「接続されるように適合されており」に、「係合要素30が第1コネクタ18と係合して、第1コネクタ部18と第2コネクタ部20とを確実に結合することによって、前記第1吸入管部14の流路22を形成する管部は前記排水口と流路を形成するように、かつ、前記第1吸入管部14の流路24を形成する管部は前記空気供給口と流路を形成するように、適合されており」は「連結手段(6)は、前記創傷側コネクタ(25)と係合して、前記流体排出導管(21)を前記流体出口(3)に流体接続するように、かつ、前記空気供給導管(22)を前記空気供給口(4)に流体接続するように、適合されており」に、「制御した量」は「制御された空気漏れ率」に、「負圧創傷治療装置2の周囲の空気」は「周囲の空気」に、それぞれ相当する。

したがって、本願発明と引用発明とは、

「陰圧創傷治療システム(18)であって、該システムは、
陰圧源(23)と、
吸引インターフェース(20)を有する創傷カバー部材(24)と、
前記吸引インターフェース(20)に接続された創傷側アセンブリ(19)と、を備え、
前記創傷側アセンブリ(19)は、
流体排出導管(21)と、
空気供給導管(22)と、
前記流体排出導管(21)および前記空気供給導管(22)に接続された創傷側コネクタ(25)と、を備え、
前記システムは、
コネクタ装置(1)を備え、
前記コネクタ装置(1)は、
コネクタハウジング装置側(2a)および対向するコネクタハウジング連結側(2b)を有するコネクタハウジング(2)と、
前記コネクタハウジング(2)に接続された流体出口(3)と、
空気供給口(4)と、
前記空気供給口(4)および空気入口開口部(17)を含み、前記空気入口開口部(17)がコネクタハウジング装置側(2a)に配置された空気供給導管(33)と、
連結手段(6)と、を備え、
前記流体出口(3)は前記陰圧源(23)に接続されており、
前記コネクタ装置(1)は、前記コネクタハウジング連結側(2b)で創傷側コネクタ(25)に接続されるように適合されており、
前記連結手段(6)は、前記創傷側コネクタ(25)と係合して、
前記流体排出導管(21)を前記流体出口(3)に流体接続するように、かつ、
前記空気供給導管(22)を前記空気供給口(4)に流体接続するように、
適合されており、前記空気供給導管(22)に、制御された空気漏れ率で周囲の空気を供給することを可能とする、システム(18)。」

である点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点1]
本願発明は、さらに空気フィルタ(5)を備え、空気供給口(4)が前記空気フィルタ(5)に接続され、前記空気フィルタ(5)を通って空気供給導管(22)に制御された空気漏れ率で周囲の空気を供給するのに対し、引用発明は、そのような空気フィルタ(5)を備えているか不明である点。

第6 判断
1 上記相違点1について、以下に検討する。
引用文献2には、上記第4の2(3)に記載したとおり、
「陰圧創傷治療システム2401であって、
前記陰圧創傷治療システム2401は、
穿孔流体コネクタ2410を備え、
前記穿孔流体コネクタ2410は、
接続側及び対向する対向側とを有するコネクタ本体と、
前記コネクタ本体に接続された、流体の出口であるホース継手2418の端部開口と、
エアーフィルター2416と、
前記エアーフィルター2416に接続された、空気が供給される先端部2413の開口と、
前記先端部2413の開口及び空気入口開口部を含み、前記空気入口開口部が対向側に配置された導管部分と、を備え、
前記ホース継手2418の端部開口は、陰圧に接続されており、
前記穿孔流体コネクタ2410は、前記接続側で開口2420、2422に接続されており、
前記開口2422が先端部2413の開口と流体的接続を形成でき、前記エアーフィルター2416を通って前記開口2422に、制御されたエアーリークで穿孔流体コネクタ2410周囲の空気を供給することを可能とする陰圧創傷治療システム2401。」
が記載されている。
そして、引用発明と引用文献2記載の技術とは、共に、負圧創傷治療装置に関する技術である。また、微生物、ほこり、または他の異物などの外来汚染物質が創傷領域内に入り込むのを防ぐことは、当該装置において当然に考慮すべき周知の課題であり(必要に応じて上記第4の2(1)ア(引用文献2の【0049】)参照。)、引用発明も当然内在する課題といえ、また、引用文献2記載の技術の「エアーフィルター2416」は、当該課題を解決するためのものである(上記第4の2(1)ア(引用文献2の【0049】)参照。)。
すなわち、引用発明と引用文献2記載の技術とは、同じ技術分野に属し、課題も共通するところ、引用発明に引用文献2記載の技術を適用する動機づけはあるということができる。そして、引用文献2記載の技術の「空気が供給される先端部2413の開口」は引用発明の「空気供給口」に相当することから、引用発明に引用文献2記載の技術の「エアーフィルター2416」を「空気供給口」に接続するように採用し、その結果として引用文献2記載の技術のように、「エアーフィルター2416」を通って第1吸入管部14の流路24を形成する管部に制御した量で負圧創傷治療装置2の周囲の空気を供給することに特段の阻害要因は見当たらず、当業者が容易に想到し得ることである。

そして、本願発明の全体構成によって奏される効果も、引用発明及び引用文献2記載の技術から当業者が予測し得る範囲内のものである。

したがって、本願発明は、引用発明及び引用文献2記載の技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

2 予備的見解
(1)仮に、引用発明の「孔」及び「孔の周囲」が本願発明の「吸引インターフェース(20)」に相当しないと仮定すると、本願発明と引用発明とは、上記相違点1に加えて、以下の点で相違する。

[相違点2]
創傷カバー部材(24)に関し、本願発明は、「吸引インターフェース(20)」を有しており、創傷側アセンブリ(19)が当該吸引インターフェース(20)に接続されているのに対し、引用発明は、孔を有し、第1吸入管部14及び第1コネクタ部18が当該孔の周囲に接続されている点。

上記相違点2について検討すると、創傷カバー部材が吸引インターフェースを有し、流体排出のためのアセンブリが当該吸引インターフェースに接続されることは、引用文献2(特に、【0111】の「使用時に、ポート3203を創傷の上に配置されているドレープの上に接着させた後・・・チューブ3204を(必要ならば)ポート3203に接続し、次いでその下流端で陰圧源に接続する。」という記載及び図32A、【0115】の「陰圧システム3501の実施形態は、ドレープストリップ3505に取り付けられたポート3503を備える。ポート3503は、好ましくは、軟質の形状適合性を有する材料から作られ、取り付けポート3507を備え、これにチューブ3504を接続する。・・・チューブ3504を陰圧源に接続」という記載及び図35A等参照。)にみられるように周知技術であり、引用発明に当該周知技術を採用して本願発明の相違点2に係る構成とすることは、当業者が適宜なし得ることである。

(2)また、仮に、本願発明の「周囲の空気」がコネクタ装置(1)の周囲の空気を特定していると仮定すると、本願発明と引用発明とは、上記相違点1に加えて、以下の点で相違する。

[相違点3]
周囲の空気に関し、本願発明は、コネクタ装置(1)の周囲の空気であるのに対し、引用発明は、負圧創傷治療装置2の周囲の空気である点。

上記相違点3について検討すると、上記第4の2(3)に記載したとおり、引用文献2には「穿孔流体コネクタ2410周囲の空気を供給する」技術が記載されている。そして、引用文献1には、真空創傷治療装置の構成を容易として、製造コストがかからないものとする、という課題が記載されており(上記第4の1(1)ア)、引用発明に引用文献2記載の技術を採用して、その結果として、引用文献1に記載された第2吸入管部16の流路28を形成する管部を省略して、より構成を容易なものとすることは、当業者が容易に想到し得ることである。

(3)そして、これら[相違点1]ないし[相違点3]を総合的に勘案しても、本願発明の奏する効果は、引用発明、引用文献2記載の技術及び上記周知技術の奏する効果から予測される範囲内のものにすぎず、格別顕著なものということはできない。

(4)したがって、本願発明は、引用発明、引用文献2記載の技術及び上記周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

3 審判請求人の主張について
(1)審判請求人は、審判請求書の3.(8)において、
「引用文献1に記載の「第1、第2のコネクタパート18、20」は2つの部材にて構成されており、かつ、「第1のフローチャネル22」(a first flow channel 22)と「第2のチャネル26」(a second channel 26)とを接続し、「第1のフローチャネル24」(a first flow channel 24)と「第2のチャネル28」(a second channel 28)とを接続するものです。
一方、引用文献2に記載の「穿孔流体コネクタ2410」は「穿孔先端部2412、2413」を介して「ドレープ2403」に流体接続されるものです。
したがって、引用文献2に記載の「穿孔流体コネクタ2410」と、引用文献1に記載の「第1、第2のコネクタパート18、20」とは、その接続対象や、設置位置に加え、構成が全く異なっておりますから、その技術的意義も当然異なるというべきです。」
と主張している。
しかしながら、引用発明の「第1コネクタ部18」及び「第2コネクタ部20」も、引用文献2記載の技術の「穿孔流体コネクタ2410」も、共に陰圧創傷治療システムにおける空気供給のための導管、液体排出のための導管を、それぞれ接続するためのコネクタであり、同様の技術的意義を有する。
よって、上記1で説示したとおり、引用発明と引用文献2記載の技術とは、同じ技術分野に属し、課題も共通する。そして、引用発明に引用文献2記載の技術を採用することに、特段の阻害要因は見当たらず、当業者が容易に想到し得ることである。
したがって、請求人の上記主張は、当を得たものではない。

(2)審判請求人は、審判請求書の3.(8)において、「引用文献1に記載された発明の、延在する空気供給導管(「a second flow channel 28」)」を省略する理由が不明であると主張している。
しかしながら、引用文献1に記載された第2の流路28は、第2コネクタ部20内にも設けられており(上記第4の1(1)エ及びク参照。)、それより空気入口側にある第2吸入管部16の流路28を形成する管部(上記「延在する空気供給導管(「a second flow channel 28」)」に相当。)が、省略可能であることは、自明な事項である。
そして、上記2(2)で説示したとおり、引用発明に引用文献2記載の技術を採用して、その結果として、引用文献1に記載された第2吸入管部16の流路28を形成する管部を省略して、より構成を単純なものとすることは、当業者が容易に想到し得ることである。
したがって、請求人の上記主張は、当を得たものではない。

(3)審判請求人は、審判請求書の3.(9)において、
「本願発明が「空気入口開口部(17)がコネクタハウジング装置側(2a)に設けら」れていることによって「空気入口開口部を閉塞するリスクを低減する」との効果は、引用文献1、2に記載の発明からは予測することができない格別な効果というべきです。」
と主張している。
しかしながら、本願発明のどのような機能、作用によって、空気入口開口部を閉塞するリスクを低減するという効果を奏するのか、その作用機序が不明である。
また、当該効果は、使い方によっても大きく左右されるものと認められ、本願発明の構成によって奏する効果であるのか、使い方によって奏する効果であるのか不明である。
よって、当該効果は、本願発明が奏する格別な効果であるとはいえない。
仮に、本願発明の各構成の形状、構造から、当該効果を奏することが自明であるとすると、引用発明及び引用文献2記載の技術に基いて、当業者が容易になし得た発明も、各構成が同様の形状、構造を備えるものであり、当該効果を奏することも自明である。
したがって、請求人の上記主張は、当を得たものではない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び引用文献2記載の技術(さらに、上記周知技術)に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。

審判長 村上 聡
出訴期間として在外者に対し90日を附加する。
 
審理終結日 2022-06-14 
結審通知日 2022-06-21 
審決日 2022-07-06 
出願番号 P2019-522434
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A61M)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 村上 聡
特許庁審判官 村上 哲
倉橋 紀夫
発明の名称 陰圧創傷治療システム用のコネクタ装置  
代理人 渡辺 陽一  
代理人 胡田 尚則  
代理人 三橋 真二  
代理人 鶴田 準一  
代理人 南山 知広  
代理人 青木 篤  

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