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審決分類 |
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する C12N 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する C12N 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する C12N 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する C12N 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する C12N |
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管理番号 | 1393036 |
総通号数 | 13 |
発行国 | JP |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2023-01-27 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2022-08-03 |
確定日 | 2022-10-17 |
訂正明細書 | true |
事件の表示 | 特許第7046014号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第7046014号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔14〜17〕について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件特許第7046014号は、平成29年 6月15日(パリ条約による優先権主張 2016年 6月17日 (US)アメリカ合衆国)を国際出願日とする特願2018−565380号の請求項1〜17に係る発明について、令和 4年 3月24日にその特許権の設定登録がされ、令和 4年 8月 3日に訂正審判の請求がなされたものである。 第2 請求の趣旨及び訂正の内容 1 訂正の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第7046014号の特許請求の範囲を審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項14〜17について訂正することを認める、との審決を求めるものである。 2 訂正の内容 (1)訂正事項1 特許請求の範囲の請求項14を削除する。 (2)訂正事項2 特許請求の範囲の請求項15を削除する。 (3)訂正事項3 特許請求の範囲の請求項16について、「請求項13、14または15の免疫原性組成物を含む、ワクチン」と記載されているのを、「請求項13の免疫原性組成物を含む、ワクチン」に訂正する。(請求項16の記載を直接的に引用する請求項17も同様に訂正する。) 第3 当審の判断 1 一群の請求項について 訂正前の請求項14〜17についてみると、訂正前の請求項16〜17は、訂正前の請求項14及び15の記載を直接又は間接的に引用するものであって、訂正事項1、2によって記載が訂正される請求項14及び15に連動して訂正されるものである。 したがって、訂正前の請求項14〜17は一群の請求項であるから、本件訂正は特許法第126条第3項の規定に基づき一群の請求項ごとにされたものである。 2 訂正事項1、2について (1)訂正の目的 訂正事項1、2に係る訂正は、それぞれ、訂正前の請求項14、15を削除するものであるから、特許法第126条第1項第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものに該当する。 (2)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であることについて 訂正事項1、2に係る訂正は、それぞれ、訂正前の請求項14、15を削除するものであるから、このことにより新たな技術的事項が導入されることはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 (3)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 訂正事項1、2に係る訂正は、それぞれ、訂正前の請求項14、15を削除するものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないため、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (4)独立特許要件について 訂正事項1、2に係る訂正は、上述のとおり、それぞれ、訂正前の請求項14、15を削除するものであるから、訂正事項1、2について、特許法第126条第7項に規定する独立特許要件は課されない。 3 訂正事項3について (1)訂正の目的 訂正事項3に係る訂正は、訂正事項1、2により訂正前の請求項14、15が削除されたことに伴って、訂正後の請求項16の引用する請求項を限定するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。 また、訂正事項1、2に係る訂正により訂正前の請求項14、15が削除されたことに伴って、訂正後の請求項16において請求項14、15を引用できなくなったことを明瞭にするものであるから、特許法第126条第1項第3号に規定する「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものでもある。 (2)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であることについて 訂正事項3に係る訂正は、訂正事項1、2により訂正前の請求項14、15が削除されたことに伴って、訂正後の請求項16において請求項14、15を引用しないものとするものであるから、このことにより新たな技術的事項が導入されることはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 (3)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 訂正事項3に係る訂正は、訂正事項1、2により訂正前の請求項14、15が削除されたことに伴って、訂正後の請求項16において請求項14、15を引用しないものとするものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないため、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (4)独立特許要件 訂正事項3に係る訂正は、特許法第126条第1項第1号に規定する事項を目的として含むものであるが、訂正後の請求項16及びそれを引用する訂正後の請求項17に係る発明には、特許要件の適否について見直すべき新たな事情は存在せず、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである理由は見いだせない。 第4 むすび 以上のとおりであるから、本件訂正審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書第1号及び第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 組換え非病原性マレック病ウイルス(rMDVnp)であって、rMDVnpゲノム内の第一の非必須部位の中に位置する第一の異種核酸およびrMDVnpゲノム内の第二の非必須部位の中に位置する第二の異種核酸を含み; 第一の異種核酸は、伝染性喉頭気管炎ウイルス糖タンパク質D(ILTV gD)をコードするヌクレオチド配列および伝染性喉頭気管炎ウイルス糖タンパク質I(ILTV gI)をコードするヌクレオチド配列の両方を含み; 第二の異種核酸は、伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスのウイルスタンパク質2(IBDV VP2)をコードするヌクレオチド配列を含み; 第一の非必須部位および第二の非必須部位は、同じであるかまたは異なるかのいずれかであり;そして、第一の非必須部位および第二の非必須部位が異なるときは、一方はUS2部位であり他方はUL54.5部位である、前記組換え非病原性マレック病ウイルス。 【請求項2】 第一の非必須部位および第二の非必須部位がUS2部位である、請求項1のrMDVnp。 【請求項3】 ILTV gDタンパク質をコードするヌクレオチド配列が作動的に第一のプロモーターの制御下にあり、ILTV gIタンパク質をコードするヌクレオチド配列が作動的に第二のプロモーターの制御下にあり、そして、IBDV VP2タンパク質をコードするヌクレオチド配列が作動的に第三のプロモーターの制御下にある、請求項1または2のrMDVnp。 【請求項4】 第一のプロモーター、第二のプロモーターおよび第三のプロモーターが全て異なるものである、請求項3のrMDVnp。 【請求項5】 第一のプロモーターが内在性ILTV gDプロモーターであり、第二のプロモーターが内在性ILTV gIプロモーターであり、そして、第三のプロモーターが、マウスサイトメガロウイルス最初期1遺伝子(mCMV−IE1)プロモーター、ヒトサイトメガロウイルス最初期1遺伝子(hCMV−IE1)プロモーターおよびニワトリβ−アクチンプロモーターよりなる群から選択される、請求項4のrMDVnP。 【請求項6】 rMDVnpが組換えシチメンチョウヘルペスウイルス(rHVT)である、請求項1〜5のいずれかのrMDVnp。 【請求項7】 rMDVnpが組換えマレック病ウイルス血清型2型(rMDV2)である、請求項1、2、3、4または5のrMDVnp。 【請求項8】 5’から3’方向に次の順番で、 (i)マウスサイトメガロウイルス最初期(mCMV IE)プロモーター; (ii)伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスのウイルスタンパク質2(IBDV VP2)のコーディング配列; (iii)転写終結配列; (iv)伝染性喉頭気管炎ウイルス糖タンパク質D(ILTV gD)プロモーター; (v)ILTV gDタンパク質のコーディング配列; (vi)伝染性喉頭気管炎ウイルス糖タンパク質I(ILTV gI)プロモーター;および (vii)ILTV gIタンパク質のコーディング配列、を含む、組換え核酸。 【請求項9】 配列番号:15のヌクレオチド配列を含む、請求項8の組換え核酸。 【請求項10】 非必須部位内に挿入された請求項8または9の組換え核酸を含む、組換え非病原性マレック病ウイルス(rMDVnp)。 【請求項11】 非必須の挿入部位がUS2およびUL54.5よりなる群から選択される、請求項10のrMDVnp。 【請求項12】 組換えシチメンチョウヘルペスウイルス(rHVT)である、請求項10または11のrMDVnp。 【請求項13】 請求項1、2、3、4、5、6、7、10、11または12のrMDVnpを含む、免疫原性組成物。 【請求項14】 (削除) 【請求項15】 (削除) 【請求項16】 請求項13の免疫原性組成物を含む、ワクチン。 【請求項17】 請求項16のワクチンを投与することを含む、ILTVおよびIBDVに対するニワトリの防御を援助する方法。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2022-09-15 |
結審通知日 | 2022-09-20 |
審決日 | 2022-10-04 |
出願番号 | P2018-565380 |
審決分類 |
P
1
41・
851-
Y
(C12N)
P 1 41・ 854- Y (C12N) P 1 41・ 856- Y (C12N) P 1 41・ 855- Y (C12N) P 1 41・ 853- Y (C12N) |
最終処分 | 01 成立 |
特許庁審判長 |
長井 啓子 |
特許庁審判官 |
伊藤 良子 高堀 栄二 |
登録日 | 2022-03-24 |
登録番号 | 7046014 |
発明の名称 | 伝染性喉頭気管炎ウイルスおよび伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスの抗原をコードする組換え非病原性マレック病ウイルスコンストラクト |
代理人 | 金山 賢教 |
代理人 | 岩瀬 吉和 |
代理人 | 金山 賢教 |
代理人 | 岩瀬 吉和 |
代理人 | 小野 誠 |
代理人 | 城山 康文 |
代理人 | 安藤 健司 |
代理人 | 坪倉 道明 |
代理人 | 小野 誠 |
代理人 | 城山 康文 |
代理人 | 坪内 道明 |
代理人 | 安藤 健司 |