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審決分類 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する H04N
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H04N
管理番号 1393039
総通号数 13 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2023-01-27 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2022-08-29 
確定日 2022-10-21 
訂正明細書 true 
事件の表示 特許第6526304号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第6526304号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔5、12、13〕について訂正することを認める。 
理由 第1 経緯
本件訂正審判に係る特許第6526304号は、特許法第41条に基づく優先権主張(優先日:平成18年12月11日、出願番号:特願2006−333850号)を伴う平成19年3月2日の出願である特願2007−053347号の一部を平成20年12月22日に新たな特許出願とした特願2008−326061号の一部を平成22年12月2日に新たな特許出願とした特願2010−269616号の一部を平成23年6月20日に新たな特許出願とした特願2011−136539号の一部を平成24年5月11日に新たな特許出願とした特願2012−109242号の一部を平成26年10月20日に新たな特許出願とした特願2014−213566号の一部を平成28年9月26日に新たな特許出願とした特願2016−186619号の一部を平成29年12月28日に新たな特許出願とした特願2017−252909号の一部を平成30年10月29日に新たな特許出願とした特願2018−202475号の請求項1〜13に係る発明について、令和元年5月17日に特許権の設定登録がなされたものである。その後、令和4年8月29日に特許権者 株式会社ドワンゴより、本件訂正審判が請求された。

第2 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第6526304号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項5、12、13について訂正することを認める、との審決を求める、というものである。

第3 訂正の内容
1.訂正事項1
特許請求の範囲の請求項5を削除する。

2.訂正事項2
特許請求の範囲の請求項12の末尾に、「請求項1乃至11のいずれかに記載のコメント配信システム。」とあるのを、「請求項1乃至4および請求項6乃至11のいずれかに記載のコメント配信システム。」と訂正する(請求項12の記載を引用する請求項13も同様に訂正する)。

3.訂正事項3
特許請求の範囲の請求項13の末尾に、「請求項1乃至12のいずれかに記載のコメント配信システム。」とあるのを、「請求項1乃至4および請求項6乃至12のいずれかに記載のコメント配信システム。」と訂正する。

第4 訂正の適否
1.一群の請求項について
訂正前の請求項5、12、13について、請求項12、13は、請求項5を引用しているものであって、訂正事項1によって記載が訂正される請求項5に連動して訂正されるものであるから、訂正前の請求項5、12、13に対応する訂正後の請求項5、12、13は、一群の請求項である。

2.訂正事項1について
訂正事項1は、特許請求の範囲の請求項5を削除するものであるから、特許法第126条第1項第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。また、請求項の削除による訂正のみがされた請求項5に対して特許法第126条第7項に規定される独立特許要件は課されない。

2.訂正事項2について
訂正事項2は、上記訂正事項1による請求項5の削除に伴い、請求項12が、削除された請求項5を引用するという明瞭でない記載となるのを正すものであるから、特許法第126条第1項第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

3.訂正事項3について
訂正事項3は、上記訂正事項1による請求項5の削除に伴い、請求項13が、削除された請求項5を引用するという明瞭でない記載となるのを正すものであるから、特許法第126条第1項第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

第5 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正審判の訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第1号、第3号を目的とするものであり、同法同条第3項、第5項、第6項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。

 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、これとネットワークを介して接続された複数の端末装置と、を備えるコメント配信システムであって、
前記サーバは、
前記サーバから送信された動画を視聴中のユーザから付与された前記動画に対する第1コメント及び第2コメントを受信し、
前記端末装置に、前記動画と、コメント情報とを送信し、
前記コメント情報は、
前記第1コメント及び前記第2コメントと、
前記第1コメント及び前記第2コメントのそれぞれが付与された時点に対応する、前記動画の最初を基準とした動画の経過時間を表す動画再生時間であるコメント付与時間と、を含み、
前記動画及び前記コメント情報に基づいて、前記動画と、前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、を前記端末装置の表示装置に表示させる手段と、
前記第2コメントを前記1の動画上に表示させる際の表示位置が、前記第1コメントの表示位置と重なるか否かを判定する判定部と、
重なると判定された場合に、前記第1コメントと前記第2コメントとが重ならない位置に表示されるよう調整する表示位置制御部と、を備えるコメント配信システムにおいて、
前記サーバが、前記動画と、前記コメント情報とを前記端末装置に送信することにより、前記端末装置の表示装置には、
前記動画と、
前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、
が前記第1コメントと前記第2コメントとが重ならないように表示される、コメント配信システム。
【請求項2】
動画配信サーバ及びコメント配信サーバと、これらとネットワークを介して接続された複数の端末装置と、を備えるコメント配信システムであって、
前記コメント配信サーバは、
前記動画配信サーバから送信された動画を視聴中のユーザから付与された前記動画に対する第1コメント及び第2コメントを受信し、
前記端末装置にコメント情報を送信し、
前記動画配信サーバは、前記端末装置に前記動画を送信し、
前記コメント情報は、
前記第1コメント及び前記第2コメントと、
前記第1コメント及び前記第2コメントのそれぞれが付与された時点に対応する、前記動画の最初を基準とした動画の経過時間を表す動画再生時間であるコメント付与時間と、を含み、
前記動画及び前記コメント情報に基づいて、前記動画と、前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、を前記端末装置の表示装置に表示させる手段と、
前記第2コメントを前記1の動画上に表示させる際の表示位置が、前記第1コメントの表示位置と重なるか否かを判定する判定部と、
重なると判定された場合に、前記第1コメントと前記第2コメントとが重ならない位置に表示されるよう調整する表示位置制御部と、を備えるコメント配信システムにおいて、
前記コメント配信サーバが前記コメント情報を、前記動画配信サーバが前記動画を、それぞれ前記端末装置に送信することにより、前記端末装置の表示装置には、
前記動画と、
前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、
が前記第1コメントと前記第2コメントとが重ならないように表示される、コメント配信システム。
【請求項3】
サーバと、これとネットワークを介して接続された複数の端末装置と、を備えるコメント配信システムであって、
前記サーバは、
前記サーバから送信された動画を視聴中のユーザから付与された前記動画に対する第1コメント及び第2コメントを受信し、
前記端末装置に、前記動画と、コメント情報とを送信し、
前記コメント情報は、
前記第1コメント及び前記第2コメントと、
前記第1コメント及び前記第2コメントのそれぞれが付与された時点に対応する、前記動画の最初を基準とした動画の経過時間を表す動画再生時間であるコメント付与時間と、
前記第1コメント及び前記第2コメントのそれぞれが表示されてから消えるまでの表示時間を示す情報と、を含み、
前記第2コメントの前記コメント付与時間は、前記第1コメントの前記コメント付与時間より遅く、
前記コメントの移動速度は、前記表示時間及び前記コメントの文字列の長さに応じて定まり、
前記動画及び前記コメント情報に基づいて、前記動画と、前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、を前記端末装置の表示装置に表示させる手段と、
前記第1コメントが移動し終わる前に前記第2コメントが水平方向において前記第1コメントに追いつくか否かを判定する判定部と、
追いつくと判定された場合に、前記第2コメントを前記第1コメントとは垂直方向にずれた位置に表示されるよう調整する表示位置制御部と、を備えるコメント配信システムにおいて、
前記サーバが、前記動画と、前記コメント情報とを前記端末装置に送信することにより、前記端末装置の表示装置には、
前記動画と、
前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、
が前記第1コメントが移動し終わる前に前記第2コメントが水平方向において前記第1コメントに追いつかないように表示される、コメント配信システム。
【請求項4】
動画配信サーバ及びコメント配信サーバと、これらとネットワークを介して接続された複数の端末装置と、を備えるコメント配信システムであって、
前記コメント配信サーバは、
前記動画配信サーバから送信された動画を視聴中のユーザから付与された前記動画に対する第1コメント及び第2コメントを受信し、
前記端末装置にコメント情報を送信し、
前記動画配信サーバは、前記端末装置に前記動画を送信し、
前記コメント情報は、
前記第1コメント及び前記第2コメントと、
前記第1コメント及び前記第2コメントのそれぞれが付与された時点に対応する、前記動画の最初を基準とした動画の経過時間を表す動画再生時間であるコメント付与時間と、
前記第1コメント及び前記第2コメントのそれぞれが表示されてから消えるまでの表示時間を示す情報と、を含み、
前記第2コメントの前記コメント付与時間は、前記第1コメントの前記コメント付与時間より遅く、
前記コメントの移動速度は、前記表示時間及び前記コメントの文字列の長さに応じて定まり、
前記動画及び前記コメント情報に基づいて、前記動画と、前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、を前記端末装置の表示装置に表示させる手段と、
前記第1コメントが移動し終わる前に前記第2コメントが水平方向において前記第1コメントに追いつくか否かを判定する判定部と、
追いつくと判定された場合に、前記第2コメントを前記第1コメントとは垂直方向にずれた位置に表示されるよう調整する表示位置制御部と、を備えるコメント配信システムにおいて、
前記コメント配信サーバが前記コメント情報を、前記動画配信サーバが前記動画を、それぞれ前記端末装置に送信することにより、前記端末装置の表示装置には、
前記動画と、
前記コメント付与時間に対応する動画再生時間において、前記動画の少なくとも一部と重なって、水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、
が前記第1コメントが移動し終わる前に前記第2コメントが水平方向において前記第1コメントに追いつかないように表示される、コメント配信システム。
【請求項5】(削除)
【請求項6】
前記手段は、前記第1コメント及び前記第2コメントの文字列の長さにかかわらず、表示されてから消えるまでの時間が一定となるよう、前記第1コメント及び前記第2コメントを表示させる、請求項1乃至4のいずれかに記載のコメント配信システム。
【請求項7】
前記手段は、前記第1コメント及び前記第2コメントの文字列の長さにかかわらず、一定の時間をかけて前記動画の右端から左端に移動するよう、前記第1コメント及び前記第2コメントを表示させる、請求項1乃至4のいずれかに記載のコメント配信システム。
【請求項8】
前記一定の時間は、前記端末装置のユーザが入力するのではなく、予め決められている、請求項6又は7に記載のコメント配信システム。
【請求項9】
前記手段は、前記第1コメント及び前記第2コメントが止まることなく移動するよう、前記第1コメント及び前記第2コメントを表示させる、請求項1乃至4のいずれかに記載のコメント配信システム。
【請求項10】
前記コメント情報は、前記第1コメント及び前記第2コメントを動画上にどのように表示させるのかを指定するコメント表示情報を含む、請求項1乃至4のいずれかに記載のコメント配信システム。
【請求項11】
前記コメント表示情報は、前記第1コメント及び前記第2コメントのそれぞれが表示されてから消えるまでの表示時間を示す、請求項10に記載のコメント配信システム。
【請求項12】
前記動画は、前記複数の端末装置のうちの2以上に送信される、請求項1乃至4および請求項6乃至11のいずれかに記載のコメント配信システム。
【請求項13】
前記動画および前記コメント情報は、前記複数の端末装置のいずれかからの要求に応じて、要求元の端末装置に送信される、請求項1乃至4および請求項6乃至12のいずれかに記載のコメント配信システム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2022-09-27 
結審通知日 2022-09-30 
審決日 2022-10-14 
出願番号 P2018-202475
審決分類 P 1 41・ 851- Y (H04N)
P 1 41・ 853- Y (H04N)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 畑中 高行
特許庁審判官 千葉 輝久
渡辺 努
登録日 2019-05-17 
登録番号 6526304
発明の名称 コメント配信システム  
代理人 松野 知紘  
代理人 大野 聖二  
代理人 松野 知紘  
代理人 大野 聖二  

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