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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 G05D |
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管理番号 | 1394025 |
総通号数 | 14 |
発行国 | JP |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2023-02-24 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2022-09-30 |
確定日 | 2023-01-27 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 特許第7046253号発明「整圧装置」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第7046253号の請求項1ないし3に係る特許を維持する。 |
理由 |
第1 手続の経緯 特許第7046253号(以下「本件特許」という。)の請求項1〜3に係る特許についての出願は、令和3年4月27日に出願され、令和4年3月24日にその特許権の設定登録がされ、同年4月1日に特許掲載公報が発行された。 そして、その特許に対し、令和4年9月30日付け(受付日:令和4年10月3日)に特許異議申立人 西内大生(以下「申立人」という。)により、請求項1〜3に係る特許に対する特許異議の申立てがされた。 第2 本件発明 本件特許の請求項1〜3に係る発明(以下、各請求項に係る発明を「本件発明1」などという。)は、特許請求の範囲に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。 「【請求項1】 内部に流体が流れるメイン配管と、 前記メイン配管に設けられたメインガバナと、 前記メインガバナより上流側の前記メイン配管から分岐するパイロットラインと、 前記パイロットラインに設けられたパイロットガバナと、 前記パイロットガバナに接続されたブリードラインと、 前記ブリードラインとは別に前記パイロットガバナに接続され前記ブリードラインと合流する圧力検知ラインと、 前記ブリードラインと前記圧力検知ラインとの合流部と、前記メインガバナより下流側の前記メイン配管との間を接続する共通配管と、 前記共通配管に設けられ流体の流通を遮断する開閉装置と、 を備え、 前記圧力検知ラインの前記パイロットガバナとの接続部には、絞りが設けられ、 前記絞りの径は、前記圧力検知ラインの配管の内径より小さい、 整圧装置。 【請求項2】 前記圧力検知ライン、前記ブリードライン及び前記合流部のうち少なくともいずれかにボリュームタンクが設けられている、 請求項1に記載の整圧装置。 【請求項3】 前記開閉装置は、遠隔操作される、 請求項1又は2に記載の整圧装置。」 第3 特許異議申立理由及び申立人が提出した証拠 1 特許異議申立理由の概要 本件発明1〜3は、甲第1号証記載の発明及び甲第2〜4号証の記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 2 申立人が提出した証拠 甲第1号証:特開2003−166866号公報 甲第2号証:299形レギュレータ 取扱説明書、日本フイツシヤ株式会社、1998年11月、p.1〜13 甲第3号証:特許第6343133号公報 甲第4号証:特開2012−149833号公報 (以下、それぞれ、「甲1」などという。) 第4 特許異議申立理由についての当審の判断 1 甲1の記載事項及び甲1発明 (1)甲1の記載事項 甲1には、以下の記載がある(下線は当審で付したものである。以下同じ。)。 ア「【0009】また、上記迂回流路は圧力調整器のスプリング室を含み、上記流路は圧力調整器のダイヤフラム室を含むようにする。このように構成することによりレスポンスを早くすることができ機構全体を小型にすることができる。」 イ「【0020】また、上記地震感応マイコンガスメータMには受信機を付設し、管理センターと電話回線あるいは無線で遠隔操作することもでき、逆にガス供給管路が遮断されているか否かを監視することもできる。」 ウ「【0024】図4は第四実施形態に係り、主流路11は、供給ガスの流入路12から圧力調整器17の主弁機構13を経て流出路14に至り、迂回流路15は、流入路12から導出されパイロット調整器20の調整弁21、狭窄部16および地震感応マイコンガスメータMを経て供給ガス流出路14に至る。なお、上記狭窄部16の上流側と圧力調整器17のダイヤフラム室28とを導管29で繋いで連通状態にし、狭窄部16の下流側とパイロット調整器20のダイヤフラム室28b とを導管29b で繋いで連通状態にしている。なお、圧力調整器17のスプリング室19とパイロット調整器20のスプリング室19’は大気と連通し平衡している。 【0025】この実施形態では、供給ガスの流出路14の流量が少ないときは迂回流路15の狭窄部16での圧力損失が少ないので、圧力調整器17のダイヤフラム室28の圧力は上がらず主弁機構13は閉じたままで、狭窄部16の下流側も圧力が変わらないので迂回流路15だけにガスがながれている。 【0026】流出路14の流量が多くなると狭窄部16での圧力損失が大きくなり下流側の圧力が低下し、導管29b で連通状態のパイロット調整器20のダイヤフラム室28b の圧力も低下して調整弁は大きく開き、狭窄部16の上流側は圧力が高くなり、導管29で連通状態の圧力調整器17のダイヤフラム室28の圧力も高くなってダイヤフラム18が軸26とともに上昇して主弁機構13が開いて主流路にガスが流れるとともに迂回流路15にも供給ガスは流れている。 【0027】ここでガス供給管路に異常が発生すると迂回流路15に外付けした地震感応マイコンガスメータMが働いて迂回流路を遮断し、迂回流路が遮断されると主弁機構13も閉じてガス供給管路全体が遮断される。」 エ 図4「 」 (2)甲1に記載された技術的事項 上記(1)の記載事項から、次の技術的事項を理解できる。 ア 主流路11及び迂回流路15の内部にはガスが流れる(上記(1)ウ)こと。 イ 圧力調整器17は主流路に設けられる(上記(1)ウ〜エ)こと。 ウ 迂回流路15は、圧力調整器17より上流側の主流路11から分岐する(上記(1)ウ〜エ)こと。 エ 迂回流路15は、流入路12からの分岐部からパイロット調整器20の入口までの区間(以下「区間A」という。)と、パイロット調整器20の内部の区間(以下「区間B」という。)と、パイロット調整器20の出口から導管29との分岐部及び狭窄部16を経て導管29bとの合流部までの区間(以下「区間C」という。)と、導管29bとの合流部から地震感応マイコンガスメータMを経て流出路14に接続するまでの区間(以下「区間D」という。)とで構成されている(上記(1)エ)といえること。 オ 導管29bは、迂回流路15とパイロット調整器20との間を接続する(上記(1)ウ〜エ)こと。 カ 地震感応マイコンガスメータMは、ガスの流通を遮断する(上記(1)イ〜ウ)こと。 (3)甲1発明 上記(2)の技術的事項を整理すると、甲1には次の発明が記載されているということができる。 「内部にガスが流れる主流路11と、 前記主流路11に設けられた圧力調整器17と、 前記圧力調整器17より上流側の前記主流路11から分岐する迂回流路15と、 前記迂回流路15に設けられたパイロット調整器20と、 前記パイロット調整器20に接続された迂回流路15の区間Cと、 前記迂回流路15の区間Cとは別に前記パイロット調整器20に接続され前記迂回流路の区間Cと合流する導管29bと、 前記迂回流路15の区間Cと前記導管29bとの合流部と、前記圧力調整器17より下流側の前記主流路11との間を接続する迂回流路の区間Dと、 前記迂回流路の区間Dに設けられガスの流通を遮断する地震感応マイコンガスメータMと、 を備えたガス・供給遮断機構。」 (以下「甲1発明」という。) 2 甲2の記載事項及び甲2に記載された技術的事項 (1)甲2の記載事項 甲2には、以下の記載がある。 ア「装置にガス漏れが発生するとそれが蓄積し、火災や爆発のおそれがあります。」(第1ページ左欄の第9〜10行) イ「作動原理 ここで使用するアルファベットは特に指定がない場合は図2を参照下さい。パイロットの増幅効果と2パス制御システムの機能により、高速で正確な応答が可能になっています。パイロットの機能は制御圧の変化を感知し、それをローディング圧の大きな変化に増幅します。出口圧が変化すると、アクチュエータダイヤフラムとローディングパイロットが即座に反応し、正確な圧力制御が行われます。これが2パスシステムの特徴です。 一般的にパイロットのゲインは約50です。つまり出口圧は自立レギュレータがメインダイヤフラムに受ける差圧と同じ差圧を得るのに1/50ドループするだけでよいことを意味します。パイロット駆動レギュレータの利点は高精度と大容量にあります。 上流または入口圧は駆動力として使用されますが、これはパイロット作動によって減圧されメインダイヤフラムチャンバにローディング圧として供給されます。配管は入口圧をパイロットに伝達します。下流の出口圧はメインダイヤフラムの下部(E)およびパイロットダイヤフラムの上部(F)で検出されます。299型レギュレータにおける検出パターンは3種あります。 1. 内部検出――出口圧は内部検出孔(J)を通り、メインダイヤフラムチャンバへ、そして細いポート(G)を通ってパイロットダイヤフラムの上部で検出されます。 2. 外部検出――内部検出孔(J)はブロックされ、下流検出ラインはパイロットの上部ダイヤフラムチャンバに接続されます。そしてチャンバは細いポート(G)を通って下部メインダイヤフラムチャンバに接続されます。 3. 二重検出――下部メインダイヤフラムチャンバは下流検出ラインを使用して内部検出孔(J)を通る出口圧を検出します。チャンバ間のポート(G)はブロックされます。 運転中出口圧がパイロット制御スプリング(A)の設定より低いものと仮定します。パイロットダイヤフラムアセンブリの上側(F)は制御スプリングの設定より低くなります。制御スプリング(A)はダイヤフラムアセンブリを押し上げ、それによってパイロットオリフィス(C)が開きます。さらにローディング圧力がパイロットオリフィスからメインダイヤフラム(E)に向けて供給されます。 これにより、メインダイヤフラム(E)の上側の圧力が下側より高くなり、それによってダイヤフラムは押し下げられます。この動きはレバーを通して伝達され、それによってバルブディスク(D)が手前に開き、入口圧がバルブを通って流入します。 下流システム内の流量が減少すると、出口圧が上昇します。上昇した圧力は下流検出ラインを通して伝達され、パイロットダイヤフラム(F)の上部に作用します。この圧力はパイロットスプリングの設定より高くなり、ダイヤフラムを押し下げ、それによってオリフィス(C)が閉じます。そしてメインダイヤフラム(E)に加えられていた(E)ローディング圧は、ブリード絞り(H)を通して下流へブリードされます。 メインダイヤフラム(E)上側のローディング圧が低下すると、メインクロージングスプリング(B)は、メインダイヤフラム(E)に接続されたダイヤフラムポストに対し上方向の力を与え、それを引き上げます。これにより、メインバルブディスク(D)はシート方向に移動し、下流システムへの流量が減少します。」(第3ページ左欄第1行〜第4ページ左欄第32行) ウ「17 バルブボディ ・・・ 21 パイロット供給チュービング」(第9ページの「パーツリスト」) エ 図2(第3ページ)「 」 オ 図3(第10ページ)「 」 (2)甲2から理解できる事項 上記(1)の記載事項から、次の事項を理解できる。 ア 299形レギュレータ(当審注:甲2中では「299形」と「299型」とが混在しているところ、本決定では「299形」に統一して記載する。)の内部にはガスが流れる(上記(1)ア)こと。 イ バルブディスクDはバルブボディ17に設けられる(上記(1)イ〜オ)こと。 ウ パイロット供給チュービング21は、バルブディスクDより上流側のバルブボディ17から分岐する(上記(1)イ〜オ)こと。 エ パイロットダイヤフラムアセンブリは、パイロット供給チュービング21の出口側に設けられている(上記(1)イ〜オ)こと。 オ ブリード絞りHは、パイロットダイヤフラムアセンブリに設けられている(上記(1)イ、エ)こと。 カ 下流検出ラインは、出口圧の検出パターンが「二重検出」である場合に、ブリード絞りHとは別にパイロットダイヤフラムアセンブリに接続される(上記(1)イ、エ)こと。 キ 出口圧の検出パターンが「二重検出」である場合、内部検出孔Jは連通し、ポートGはブロックされる(上記(1)イ)から、ブリード絞りH内部検出孔Jを経由してバルブボディ17に連通する流路が形成される(上記(1)エ)こと。 ク 下流検出ラインとパイロットダイヤフラムアセンブリとの接続部には、下流検出ラインの配管の内径より小さい径の絞りが設けられている(上記(1)エ)こと。 (3)甲2に記載された技術的事項 上記(2)の技術的事項を整理すると、甲2には次の技術的事項が記載されているということができる。 「内部にガスが流れるバルブボディ17と、 前記バルブボディ17に設けられたバルブディスクDと、 前記バルブディスクDより上流側の前記バルブボディ17から分岐するパイロット供給チュービング21と、 前記パイロット供給チュービング21に設けられたパイロットダイヤフラムアセンブリと、 前記パイロットダイヤフラムアセンブリに接続され、ブリード絞りHから内部検出孔Jを経由してバルブボディ17に連通する流路と、 前記ブリード絞りHとは別に前記パイロットダイヤフラムアセンブリに接続される下流検出ラインと、 を備え、 前記下流検出ラインの前記パイロットダイヤフラムアセンブリとの接続部には、絞りが設けられ、 前記絞りの径は、前記下流検出ラインの配管の内径より小さい、 299形レギュレータ。」 (以下「甲2に記載された技術的事項」という。) 3 甲3の記載事項及び甲3に記載された技術的事項 (1)甲3の記載事項 ア「【0018】 図1は、本発明の一実施形態におけるガバナー100の構成を示した断面図である。図1に示すように、ガバナー100の弁箱1内には、上流側(一次圧側)の供給路2から、下流側(二次圧側)の供給路3に流れるガスの流量を調整する弁体7が配設されている。また、ダイヤフラムケース4内には、第1の室(圧力感知室)14と第2の室(開放室)15とを区画するダイヤフラム5が配設されている。ダイヤフラム5は、連動子11、レバー10、及び弁棒9を介して、弁体7に連結している。第1の室(圧力感知室)14は、第1の連通孔13を介して、弁体7の二次圧側の供給路3に連通している。一方、第2の室(開放室)15は、弁体7を開弁方向に付勢するバネ12を備え、開口部16を通じて、大気に連通している。 【0019】 下流側の二次圧P2が上昇すると、第1の連通孔13を介して、第1の室14の圧力が上昇し、これにより、ダイヤフラム5は、バネ12の付勢力に抗して、第2の室15側に変位する。それに伴い、ダイヤフラム5に連結された弁体7が閉弁方向に移動することによって、供給路を流れるガスの流量が制限される。なお、弁体7が、弁座8に当接したとき、ガスの供給は遮断される。一方、二次圧P2が低下すると、第1の連通孔13を介して、第1の室14の圧力が低下し、これにより、ダイヤフラム5は、バネ12の付勢力によって、第1の室14側に変位する。それに伴い、弁体7が開弁方向に移動することによって、供給路を流れるガスの流量が増加する。このような動作により、二次圧P2が、所定の大きさに維持される。 【0020】 以上の構成は、従来のガバナーの構成と同じであるが、本発明は、第1の連通孔13に、第1の連通孔13の流路面積を調整できる調整機構20を設けた構成を採用する。なお、調整機構20は、第1の連通孔13の管抵抗を変える機能を有すればよく、ダイヤフラム5の第1の室(圧力感知室)14に至るまでの第1の連通孔13の経路において、どの位置に配設してもよい。」 イ「【0036】 ところで、直動式ガバナーは、二次圧P2の変化を第1の連通孔13(及び、第2の連通孔17)を介して、ダイヤフラム5の圧力感知室14で検出し、これに基づいて、弁体7を作動させて二次圧P2を、所定の大きさに維持するが、ガバナーの二次圧側の負荷条件が急激に変化した場合、二次圧P2も過渡的に変動する。特に、ガバナーに接続された燃焼器の弁を開けた瞬間、あるいは、閉じた瞬間は、流量が急激に変化する。そのため、ガバナーの応答性が悪く、二次圧P2の過渡的な変動が、燃焼器で設定された許容値を超えてしまうと、燃焼器に何らかの支障が生じるおそれがある。一方、ガバナーの応答性が良すぎると、過度に応答して、二次圧P2が異常振動(バイブレーション)を起こすおそれがある。 【0037】 本発明における第1の連通孔13の流路面積を調整する調整機構20は、ガバナーの応答性も調整することができるが、これだけで、二次圧P2の過渡的な変動を十分に抑制できない場合もある。」 ウ 図1「 」 (2)甲3から理解できる事項 上記(1)の記載事項から、次の事項を理解できる。 ア 供給路2及び供給路3の内部にはガスが流れる(上記(1)ア)こと。 イ ガバナー100は、供給路2及び供給路3に設けられる(上記(1)ア、ウ)こと。 ウ ガバナー100は、二次圧P2を第1の室14に伝搬させる第1の連通孔13を備える(上記(1)ア、ウ)こと。 エ 調整機構20は、第1の連通孔13の流路面積を調整している(上記(1)ウ)こと。 オ 調整機構20は、第1の連通孔13の流路面積を調整することで、ガバナーの応答性を調整できる(上記(1)イ)こと。 カ ガバナーの応答性を調整することで、二次圧P2のバイブレーションを抑制できる(上記(1)イ)こと。 (3)甲3に記載された技術的事項 上記(2)の事項を整理すると、甲3には次の技術的事項が記載されているということができる。 「内部にガスが流れる供給路2及び供給路3に設けられ、 二次圧P2を第1の室14に伝搬させる第1の連通孔13を備え、 前記第1の連通孔13とダイヤフラムケース4内の前記第1の室14との接続部には、調整機構20が設けられ、 前記調整機構20は、第1の連通孔13の流路面積を調整して、二次圧P2のバイブレーションを抑制することができる ガバナー100。」 (以下「甲3に記載された技術的事項」という。) 4 甲4の記載事項及び甲4に記載された技術的事項 (1)甲4の記載事項 ア「【0010】 図1に本発明の実施形態の一例をアキシャルフロー型ガバナ(AFV)に適用した場合を例に挙げて示す。このガスガバナは、管路の途中に設置されて上流側から一次圧力P1で輸送されてくるガスを二次圧力P2に減圧して下流側に流すガバナ本体1と、このガバナ本体1を動作制御する制御圧力Pcを発生させるレストリクタ6を有しガバナ本体1の上流側の管路2と下流側の管路3との間に接続されるパイロットループ4と、パイロットループ4に設置されてガスGの二次圧力P2に対応してパイロットバルブ28を開閉させパイロットループ4を通過するガスの量を制御してガバナ本体1を二次圧力P2が一定となるように動作させるパイロットガバナ5とを備え、パイロットガバナ5で制御される制御圧力Pcを利用してガバナ本体1の弁開度を変化させることにより上流側から供給されるガスGを減圧して下流側に供給するようにしている。 【0011】 本実施形態においてガバナ本体1として採用しているアキシャルフロー型ガバナ(AFV)は、現在広く普及したものであり周知技術であることからその詳細な構造の説明を省くが、概略構造としては図1に示すように、周面に多数のスリットを有する截頭円錐形の一対のクロージャー25と、該クロージャーのスリットを塞ぐゴム製のスリーブ24と、これらを収納する円筒状のバルブボディ26と含み、バルブボディ26とスリーブ24との間の空間に制御圧力Pcをかけることにより、互いに向かい合わせて連結することにより鼓形を成す一対のクロージャー25のスリットをスリーブ24で開閉させるようにしたものである。AFVは、ガバナ本体1を迂回するように上流側の管路2と下流側の管路3との間を接続するパイロットループ4に、ガバナ本体1を動作制御する制御圧力Pcを発生させるレストリクタ6とパイロットループ4を通過するガス量を制御するパイロットガバナ5とを備え、二次圧力P2の変化に比例してガバナ本体1のクロージャー25を塞ぐスリーブ24の制御圧力Pcを変化させ、ガバナ本体1を二次圧力P2が一定となるように動作させるフィードバック制御機構を構成するものである。 【0012】 さらに、本実施形態のパイロットガバナ5では、パイロットガバナ5のハウジング内を複数のダイヤフラムと隔壁とによって区画し、パイロットスプリング13を収容し大気開放された第1のダイヤフラム圧力室22と、パイロットループ4が接続されると共に該パイロットループ4の開閉を行うパイロットバルブ28が内蔵された第2のダイヤフラム圧力室14と、二次側オリフィス8部分で減圧されたガス圧力P3を作用させる補助ダイヤフラム圧力室10と、パイロットスプリング13と対向する力を付与するリターンスプリング17を収容しパイロットループ4の分岐管4’を介して二次圧力P2が付与される第3のダイヤフラム圧力室16と、補助ダイヤフラム圧力室10と第3のダイヤフラム圧力室16との間で大気開放され第3のダイヤフラム圧力室16のダイヤフラム21に大気圧をかける第4のダイヤフラム圧力室15とを備える。」 イ「【0014】 ここで、ガバナ本体1の下流の管路3には二次側オリフィス8が配置されている。この二次側オリフィス8は、下流管路3におけるガスGの流量の変化を圧力変化として検出するものであり、例えば本実施形態の場合、ガバナ本体1の出口配管3にベンチュリーを接続することにより構成されている。この二次側オリフィス8はそして、ガバナ本体1の下流の管路3にガスGの流れが起きたときに発生するベンチュリーの最小径部でのガス圧力P3をガス流量の変化を表すものとして検出する。即ち、下流管路3に設けたオリフィスの下流の圧力P3をガス流量の変化を表すものとして検出する。そして、パイロットガバナ5は、上述したように、基本構造として、二次圧力P2の変化に比例してガバナ本体1のクロージャー25を塞ぐスリーブ24の制御圧力Pcを変化させ、ガバナ本体1を二次圧力P2が一定となるように動作させるフィードバック制御機構を構成するものであるが、二次圧力P2と共にパイロットガバナ5のパイロットスプリング13と対向させてパイロットガバナ5のパイロットバルブ28を開閉する力を補助する補助ダイヤフラム圧力室10を設置し、パイロットガバナ5に二次側オリフィス8部分で減圧されたガス圧力P3を作用させるようにしている。補助ダイヤフラム圧力室10と二次側オリフィス8とは管路9を介して接続されており、ガスGの流れが起きたときに発生する圧力P3=(P2 −ΔPvP)が補助ダイヤフラム圧力室10に与えられるように設けられている。即ち、ガバナ本体1の出口配管3に配置された二次側オリフィス8より取り出された圧力(以下、圧力P3と呼ぶ)は、パイロットガバナ5に入力するようにしてFF(フィードフォワード制御)機能を与えるように設けられている。二次側オリフィス8の圧力P3は流量が無い場合はP2と同じであるが、流量が発生するとΔPvの差圧が生じ、二次側オリフィス8の圧力P3は(P2 −ΔPv)となる。これにより、流量が発生した場合、二次圧力P2 の低下による制御圧力Pcの低下に加えて差分圧力P3 の低下による制御圧力Pcの低下が起こる。この二次側オリフィス8での差圧ΔPvにより、ガスの流量の急激な増加に対して制御圧力Pcの即応性を上げることができる。尚、二次側オリフィス8での差圧ΔPvは、流量が増加するほど値が大きくなるため、流量の増加に伴うオフセットの増加を二次側オリフィス8の仕様を適宜設計することでΔPv量を調整することにより、オフセットを抑えることができる。 【0015】 また、補助ダイヤフラム圧力室10と二次側オリフィス8とを接続する管路9には、可変絞り11とタンク12とが備えられ、積分機能を得て上述のFF機能の効果を徐々に作用させるように設けられている。この可変絞り11とタンク12とは、二次圧力P2 の変化に対して二次側オリフィス8の圧力P3 の変化が遅れて緩やかに変化するよう積分時間を設定可能とする。ここで、積分時間の調整は、可変絞り11だけでは調整幅が狭く、調整しずらい。そこで、タンク12を接続して補助ダイヤフラム圧力室10の容積を実質的に拡張して調整しやすくするようにしている。即ち、タンク12は、タンク12の圧力がP3=(P2 −ΔPv)の低下時に、この低下が急激に生じないように緩和させる機能を与えている。補助ダイヤフラム圧力室10の空間とタンク12の内部空間とは同じ圧力に変動するものである。タンク12の圧力は、最終的には二次側オリフィス8の圧力P3=(P2 −ΔPv)、即ち補助ダイヤフラム圧力室10にかかる圧力と同じになるが、その最終圧力に到達されるまでの時間を取るためのものであり、その時間が積分機能に該当する。 【0016】 以上のように構成されたガスガバナによれば、ガスGの二次圧力P2が設定圧よりも下がったときに、ダイヤフラム圧力室14,16に作用する二次圧力P2の低下により相対的にパイロットスプリング13の力が増してダイヤフラム19並びに連結ロッド18,23により一体化されたダイヤフラム20,21が押し下げられるため、パイロットガバナ5のバルブ28が開いてガバナ本体1の上流側の管路2からパイロットループ4に一次圧力P1のガスが導入される。このとき、ガスの一次圧力P1はレストリクタ6で減圧され、制御圧力Pcを発生させる。したがって、ガバナ本体1のスリーブ24の外側に管路7を介して負荷される制御圧力Pcとクロージャー25の内側に作用するガスの一次圧力P1とのバランスが崩れるため、クロージャー25を塞いでいたスリーブ24を外側に膨らませてガスがクロージャー25を通過して下流の管路3に二次圧力P2に減圧されて供給される。尚、パイロットガバナ5は、二次圧力P2に対応してパイロットバルブ28を開閉させてパイロットループ4を通過するガスの量を変化させることにより、レストリクタ6で発生する制御圧力Pcを制御し、ガバナ本体1を二次圧力が一定となるように動作させる。 【0017】 そして、二次側オリフィス8における圧力P3 は流量が無い場合は二次圧力P2と同じであるが、流量が発生すると差圧ΔPvが生じ、P3=(P2 −ΔPv)となる。これにより、ガバナ本体1が開いて下流側の管路3にガスの流れが発生すると、二次側オリフィス8にΔPvの差圧が生じ、パイロットガバナ5の補助ダイヤフラム圧力室10に(P2 −ΔPv)の補助圧力P3 が作用する。これにより、二次圧力P2 の低下による制御圧力Pcの低下に加えて補助圧力P3の低下による制御圧力Pcの低下が起こり、ガス流量の増加に対して制御圧力Pcの即応性を上げることができる。また二次側オリフィス8での差圧ΔPvは、ガス流量が増加するほど値が大きくなる。このため、流量の増加に伴うオフセットの増加を二次側オリフィス8を構成するベンチュリー部の設計でΔPv量を調整することにより、オフセットを抑えることができる。しかも、補助圧力P3の補助ダイヤフラム圧力室10への作用は、補助ダイヤフラム圧力室10と二次側オリフィス8とを接続する管路9に配置された可変絞り11とタンク12とによって、二次圧力P2の圧力変化より遅れて緩やかに変化する積分機能が得られる。したがって、このタンク12と可変絞り11を調節することにより、バイブレーションの抑制とオフセットの発生を抑制する効果が得られる。ここで、積分機能はオフセット抑制とバイブレーション抑制の双方の効果を有する。比例制御機能の調整幅を広くして、その結果でオフセットが発生した場合には、積分機能でオフセットを修正することができる。逆に比例制御機能の調整幅を狭くして、その結果でバイブレーションが誘引された場合も、積分機能でバイブレーションを修正することができる。 【0018】 つまり、二次圧力P2 に対応して制御圧力Pcを制御するパイロットガバナ5の作動機構に、さらに補助ダイヤフラム圧力室10と二次側オリフィス8を設けてガスの流量が変化したときに制御圧力Pcを制御するFF機能が作用するように構成すると共に、そのFF機能の効果を徐々に機能させる積分機能を補助ダイヤフラム圧力室10と二次側オリフィス8との間を接続する管路9に絞り11と積分タンク12とを設置することにより与えることにより、バイブレーションを引き起こさない範囲で応答性の感度を上げる調整を容易に実現可能としている。」 ウ 図1「 」 (2)甲4から理解できる事項 上記(1)の記載事項から、次の事項を理解できる。 ア 管路2及び管路3の内部にはガスが流れる(上記(1)ア)こと。 イ ガバナ本体1は、管路2及び管路3に設けられる(上記(1)ア、ウ)こと。 ウ パイロットループ4は、ガバナ本体1より上流側の管路2から分岐する(上記(1)ア、ウ)こと。 エ パイロットガバナ5は、パイロットループ4に設けられている(上記(1)ア、ウ)こと。 オ パイロットガバナ5の下流側のパイロットループ4に、パイロットガバナ5から排出されるガスが流れる流路が形成されている(上記(1)ア、ウ)こと。 カ 分岐管4’は、パイロットガバナ5の第3のダイヤフラム圧力室16に接続され、また、管路9は、パイロットガバナ5の補助ダイヤフラム圧力室10に接続されている(上記(1)ア〜ウ)こと。 キ 可変絞り11及びタンク12は、管路9に設けられ、二次圧力P2の変化に対して二次側オリフィス8の圧力P3の変化が緩やかになるようにする機能を果たす(上記(1)イ〜ウ)こと。 (3)甲4に記載された技術的事項 上記(2)の事項を整理すると、甲4には次の技術的事項が記載されているということができる。 「内部にガスが流れる管路2及び管路3と、 前記管路2及び前記管路3に設けられたガバナ本体1と、 前記ガバナ本体1より上流側の前記管路2から分岐するパイロットループ4と、 前記パイロットループ4に設けられたパイロットガバナ5と、 前記パイロットガバナ5から排出されるガスが流れる流路と、 前記流路とは別に前記パイロットガバナ5に接続される分岐管4’及び管路9と、 を備え、 前記管路9には、バイブレーションを抑制することが可能な可変絞り11及びタンク12が設けられている ガスガバナ。」 (以下「甲4に記載された技術的事項」という。) 5 特許異議申立理由についての判断 (1)本件発明1について ア 本件発明1と甲1発明の対比 甲1発明の「ガス」が本件発明1の「流体」に相当し、以下同様に、「主流路11」が「メイン配管」に相当し、「圧力調整器17」が「メインガバナ」に相当し、「迂回流路15」が「パイロットライン」に相当し、「パイロット調整器20」が「パイロットガバナ」に相当し、「迂回流路15の区間C」が「ブリードライン」に相当し、「導管29b」が「圧力検知ライン」に相当し、「迂回流路15の区間D」が「共通配管」に相当し、「地震感応マイコンガスメータM」が「開閉装置」に相当し、「ガス供給・遮断機構」は圧力調整機構を備えるものであるから「整圧装置」に相当する。 以上をまとめると、本件発明1と甲1発明は、以下の点で一致及び相違する。 <一致点1> 「内部に流体が流れるメイン配管と、 前記メイン配管に設けられたメインガバナと、 前記メインガバナより上流側の前記メイン配管から分岐するパイロットラインと、 前記パイロットラインに設けられたパイロットガバナと、 前記パイロットガバナに接続されたブリードラインと、 前記ブリードラインとは別に前記パイロットガバナに接続され前記ブリードラインと合流する圧力検知ラインと、 前記ブリードラインと前記圧力検知ラインとの合流部と、前記メインガバナより下流側の前記メイン配管との間を接続する共通配管と、 前記共通配管に設けられ流体の流通を遮断する開閉装置と、 を備える整圧装置。」である点。 <相違点1> 本件発明1は、「圧力検知ラインのパイロットガバナとの接続部には、絞りが設けられ、前記絞りの径は、前記圧力検知ラインの配管の内径より小さい」のに対し、甲1発明は、圧力検知ライン(導管29b)の配管の内径より小さい径の絞りが、圧力検知ライン(導管29b)のパイロットガバナ(パイロット調整器20)との接続部に設けられているか否か不明である点。 イ 相違点1の判断 相違点1について検討すると、本件発明1は、ブリードライン18と圧力検知ライン20が合流部28で接続されているため、ブリードライン18の圧力変動が合流部28、圧力検知ライン18を介してパイロットガバナ16の圧力室16Zに伝搬してしまうことで、パイロットガバナ16が敏感に反応しすぎてしまう結果、メインガバナ12にバイブレーションが生じることを防ぐために、圧力検知ライン20のパイロットガバナ16との接続部に絞り26Bを設け、ブリードライン20の圧力変動がパイロットガバナ16の圧力室16Zに伝搬しにくくしたものである(本件特許明細書の段落【0060】〜【0063】参照)。 一方、甲1には、圧力調整器17にバイブレーションが生じることは記載されていない。また、甲1発明には、そもそも、迂回流路15の区間Cに狭窄部16が設けられているため、パイロット調整器20の調整弁が開くことにより狭窄部16の上流側で急な圧力変動が生じたとしても、流量が増加すれば当該狭窄部16における圧力損失も大きくなるから、狭窄部16の上流側での圧力変動はパイロット調整器20のダイヤフラム室28bには伝搬しにくい構造になっている。 そして、甲2に、下流検出ラインのパイロットダイヤフラムアセンブリとの接続部には、絞りが設けられ、前記絞りの径は、前記下流検出ラインの配管の内径より小さいこととの技術的事項(上記2(3))が記載されていると図面(図2)から認めることができる(上記2(2)ク)としても、甲2には、下流検出ラインのパイロットダイヤフラムアセンブリとの接続部に絞りを設けた具体的な理由が記載されていない。また仮に、甲2に記載された技術的事項における絞りが、本件発明1と同様の理由で設けられたものであったとしても、甲1発明における狭窄部16は、甲1の段落【0026】に記載されているとおり、流出路14の流量が多くなったときに、迂回流路15を流れるガスの量も増加することにより狭窄部16における圧力損失が大きくなり、導管29bと迂回流路15との接続部における圧力を低下させ、パイロット調整器20の調整弁を開かせるために設けられているものである。しかし、甲1発明において狭窄部16を設ける位置を、本件発明1と同じように導管29bのパイロット調整器20との接続部に変更してしまうと、流出路14の流量が多くなっても導管29bと迂回流路15との接続部における圧力が低下しなくなってしまい、パイロット調整器20の調整弁を開かせる機能を果たせなくなってしまう。そのため、甲1発明における狭窄部16の位置を本件発明1と同様の位置に変更することには、阻害要因があるといえる。また、上述したとおり、甲1発明においては、既に迂回流路15の区間Cに狭窄部16が設けられていることにより、狭窄部16の上流側での圧力変動がパイロット調整器20のダイヤフラム室28bに伝搬しにくい構造になっていることから、甲2に記載された絞りの部分を甲1発明に追加して適用することの動機も見いだせない。 また、甲3には、第1の連通孔13の流路面積を調整して、二次圧P2のバイブレーションを抑制することができる調整機構20についての技術的事項(上記3(3))が、甲4には、バイブレーションを抑制するための絞り11についての技術的事項(上記4(3))がそれぞれ記載されているが、そもそも甲1にはバイブレーションが生じることは記載されておらず、また、上述したとおり甲1発明は狭窄部16の上流側での圧力変動がパイロット調整器20のダイヤフラム室28bに伝搬しにくい構造になっているから、甲1発明に甲3に記載された技術的事項又は甲4に記載された技術的事項を適用する動機もない。 さらに、甲1の段落【0009】には「レスポンスを早く」したいことも記載されているところ、導管29b(下流検出ライン)のパイロット調整器20(パイロットダイヤフラムアセンブリ)との接続部に絞りを設けた場合、下流側の圧力変動に対するレスポンスが遅くなってしまうことは明らかであるから、甲1発明に甲2〜4に記載された技術的事項を適用することには阻害要因が存在するともいえる。 したがって、相違点1は、甲1発明及び甲2に記載された技術的事項ないし甲4に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に想到できたものとはいえない。 ウ 申立人の主張について 申立人は、特許異議申立書において、甲1発明と甲2に記載された技術的事項とは技術分野が同一であるから、甲1発明に甲2発明を適用することは容易に想到できることであり、整圧装置において、「バイブレーションを防止するために絞りを設けること」は、甲3に記載されている旨、主張している。 しかし、上記イのとおり、甲1発明に甲2に記載された技術的事項を適用するにあたり、狭窄部16の位置を変更することには阻害要因があり、また、絞りの部分を追加して適用することの動機があるとはいえない。また、そもそも甲1にはバイブレーションが生じることは記載されておらず、また、甲1発明では、既に設けられている狭窄部16により、バイブレーションが生じる蓋然性も低いことから、甲3の記載を参酌しても甲1発明に甲2に記載された技術的事項を適用することの動機が生じるものではない。 したがって、申立人の主張は採用できない。 エ 小括 本件発明1は、甲1発明及び甲2に記載された技術的事項ないし甲4に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明できたものとはいえない。 (2)本件発明2〜3について 本件発明2〜3は、本件発明1を直接又は間接に引用し、本件発明1の発明特定事項を全て含むものであるから、詳細に検討するまでもなく、本件発明1と同様の理由により、甲1発明及び甲2に記載された技術的事項〜甲4に記載された技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 第5 むすび 以上のとおり、請求項1〜3に係る特許は、特許異議申立書に記載された特許異議の申立ての理由によっては、取り消すことができない。 また、他に請求項1〜3に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する |
異議決定日 | 2023-01-18 |
出願番号 | P2021-075422 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
Y
(G05D)
|
最終処分 | 07 維持 |
特許庁審判長 |
鈴木 貴雄 |
特許庁審判官 |
奥隅 隆 大山 健 |
登録日 | 2022-03-24 |
登録番号 | 7046253 |
権利者 | アズビル金門株式会社 東京瓦斯株式会社 |
発明の名称 | 整圧装置 |
代理人 | 弁理士法人太陽国際特許事務所 |
代理人 | 弁理士法人太陽国際特許事務所 |