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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 C12N
管理番号 1396589
総通号数 17 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2023-05-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-03-26 
確定日 2023-04-10 
事件の表示 特願2019− 38627「突然変異アセトヒドロキシ酸合成酵素タンパク質のラージサブユニットをコードする突然変異ポリヌクレオチドを有し、除草剤耐性が増大したソルガム植物」拒絶査定不服審判事件〔令和 1年 8月29日出願公開、特開2019−141045〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年4月5日を国際出願日とする特願2015−503768号の一部を新たな特許出願とした特願2017−5343号の一部を、さらに新たな特許出願として平成31年3月4日に出願されたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和 2年 3月 6日付け 拒絶理由通知書
令和 2年 6月10日 意見書、手続補正書の提出
令和 2年11月19日付け 拒絶査定
令和 3年 3月26日 審判請求書、手続補正書の提出
令和 3年 7月 5日 手続補正書(請求の理由)の提出
令和 4年 1月12日 上申書の提出
令和 4年 1月18日付け 拒絶理由通知書
令和 4年 7月21日 意見書、手続補正書の提出

第2 本願発明
本願の請求項7に係る発明は、令和4年7月21日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項7に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。
「【請求項7】 ゲノム中に配列番号1を含むポリヌクレオチドを含むソルガム種子であって、
前記ポリヌクレオチドがソルガムAHASタンパク質のラージサブユニットの位置93にアラニンからトレオニンへの置換を有するポリペプチドをコードする1つの変異を有し、
前記種子から成育したソルガム植物が、野生型ソルガム植物と比較して、高施用率の1つまたは複数のイミダゾリノン除草剤に対する増大した耐性を有し、
前記高施用率が、推奨施用率の少なくとも4倍である、ソルガム種子。」(以下、「本願発明」という。)

第3 当審における拒絶の理由の概要
本願発明は、本願出願日前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用例1〜3に記載された発明に基づいて、本願出願日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用例1: 特表2010−523123号公報
引用例2: 特表2010−523103号公報
引用例3: 特表2009−504137号公報

第4 当審の判断
1 引用例の記載事項
(1)引用例1(特表2010−523123号公報)
当審の拒絶の理由で引用された、本願出願日前に頒布された刊行物である引用例1には、次の事項が記載されている。なお、下線は当審にて付したものである。
ア 特許請求の範囲
「【請求項1】
次のポリペプチドからなる群より選択されるアセトヒドロキシ酸合成酵素大サブユニット(AHAS)二重変異体ポリペプチドをコードする、単離されたポリヌクレオチド:
a)配列番号1の122位もしくは配列番号2の90位に対応する位置においてバリン、トレオニン、グルタミン、システインまたはメチオニンおよび配列番号1の653位もしくは配列番号2の621位に対応する位置においてフェニルアラニン、アスパラギン、トレオニン、グリシン、バリンまたはトリプトファンを有するポリペプチド;
・・・ポリペプチド。」
「【請求項5】
請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチドを含む発現ベクター。」
「【請求項7】
請求項5に記載の発現ベクターを含むトランスジェニック植物。」
「【請求項10】
植物がシロイヌナズナ、トウモロコシ、コムギ、ライムギ、オートムギ、ライコムギ、イネ、オオムギ、モロコシ、雑穀、サトウキビ、ダイズ、サトウダイコン、ピーナッツ、ワタ、アブラナ、キャノーラ、アブラナ属、トロアオイ、コショウ、ヒマワリ、マリーゴールド、ナス科植物、ジャガイモ、タバコ、ナス、トマト、ソラマメ属、エンドウマメ、アルファルファ、コーヒー、カカオ、チャ、ヤナギ属、オイルパーム、ココナッツ、多年生イネ科植物および飼料植物からなる群より選択される、請求項7に記載のトランスジェニック植物。」
「【請求項11】
種子が前記単離されたポリヌクレオチドを含む、請求項7に記載のトランスジェニック植物により作製された植物種子。」
イ 背景技術
「【0003】
イミダゾリノン系除草剤は有効性が高く毒性が低いため、広範な植生域の上からの散布による施用が好まれる。広範な植生域の上から除草剤を散布することが可能であることは、農園の設立および維持に関わるコストを下げ、こうした薬品の使用に先だって敷地造成する必要性を減少させる。また、望ましい耐性種の上から散布すると、結果として、競合種がないことにより、望ましい種の最大生産力を達成することが可能となる。しかしながら、このような全面散布法を使用できるかどうかは、全面散布領域において所望の植物のイミダゾリノン抵抗性種が存在するかどうかにかかっている。」
「【0011】
除草剤に対する耐性または抵抗性を与える、いくつものAHAS大サブユニットにおける単一突然変異が公知である(Dugglebyら (2000) Journal of Biochem and Mol. Bio. 33:1-36; Janderら (2003) Plant Physiology 131:139-146)。例えば、シロイヌナズナAHASLの122位におけるアラニンのバリンへの置換(またはオオモミ(キク科植物)AHASLの対応する100位におけるアラニンのトレオニンへの置換)はイミダゾリノンおよびスルホニルウレアに対する耐性を与える。」
ウ 図面の簡単な説明
「【図3−1】シロイヌナズナ(Arabidopsis)AHAS大サブユニットタンパク質(AtAHASL、配列番号1)と本発明の二重および三重突然変異を行うことができる次の多数の種のAHAS大サブユニットタンパク質との対応位置のアラインメントであり、配列番号1の置換位置に対応する置換位置を示す:Amaranthus sp.(AsAHASL 配列番号9)、Brassica napus(BnAHASL1A 配列番号3、BnAHASL1C 配列番号10、BnAHASL2A 配列番号11)、Camelina microcarpa(CmAHASL1 配列番号12、CmAHASL2 配列番号13)、Solanum tuberosum(StAHASL1 配列番号16、StAHASL2 配列番号17)、Oryza sativa(OsAHASL 配列番号4)、Lolium multiflorum(LmAHASL 配列番号20)、Solanum ptychanthum(S pAHASL 配列番号14)、Sorghum bicolor(SbAHASL 配列番号15)、Glycine max(GmAHASL 配列番号18)、Helianthus annuus(HaAHASL1 配列番号5、HaAHASL2 配列番号6、HaAHASL3 配列番号7)、Triticum aestivum(TaAHASL1A 配列番号21、TaAHASL1B 配列番号22、TaAHASL1D 配列番号23)、Xanthium sp.(XsAHASL 配列番号19)、Zea mays(ZmAHASL1 配列番号8、ZmAHASL2 配列番号2)、Gossypium hirsutum(GhAHASA5 配列番号24、GhAHASA19 配列番号25)、およびE.coli(ilvB 配列番号26、ilvG 配列番号27、ilvI 配列番号28)。
・・・
【図8−1】 色々な種から誘導したAHASL遺伝子の一致したアミノ酸位置を示す表である。
【図8−2】 (図8−1の続き)
【図8−3】 (図8−2の続き)
【図8−4】 (図8−3の続き)」
エ 発明を実施するための形態
「【0030】
様々な種のAHASLタンパク質は長さが数個のアミノ酸だけ異なるが、本発明による改変を行う残基の相対位置は保存されている(図8)。従って、本明細書に記載の突然変異は、シロイヌナズナAHASLポリペプチド(配列番号1、図1、図8)のアミノ酸残基番号に対応する位置を用いて、特に断わりなしに表現されるかまたは前後関係から明らかである。例えば、シロイヌナズナAHASLの残基122は、トウモロコシAHASLの残基90、Brassica napus AHASL 1Aの残基104、B. napus AHASL 1Cの残基107、O. sativa AHASLの残基96、Amaranthus AHASLの残基113、Escherichia coli ilvGの残基26、Saccharomyces cerevisiae AHASLの残基117、サトウダイコンの残基113、ワタの残基111、Camelina microcarpa AHASL1の残基120、Camelina microcarpa AHASL2の残基117、Solanum tuberosum AHASL1の残基109、Solanum tuberosum AHASL2の残基111、Lolium multiflorumの残基92、Solanum ptychanthumの残基27、Sorghum bicolorの残基93、Glycine maxの残基103、Helianthus annuus AHASL1の残基107、Helianthus annuus AHASL2の残基101、Helianthus annuus AHASL3の残基97、Triticum aestivumの残基59、およびXanthium属の残基100に対応する。」
「【0051】
特に、本発明は少なくとも2つの突然変異を含むAHASL変異体ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを用いて、除草剤耐性のある植物を作製することを記載する。この計画を、本明細書においては、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)のArabidopsis AHASL変異体およびトウモロコシ(corn)のmaize AHASL2変異体を用いて実証したが、この応用はこれらの遺伝子にまたはこれらの植物に限定されるものでない。好ましい実施形態において、除草剤はイミダゾリノンおよび/またはスルホニルウレアである。他の好ましい実施形態において、除草剤耐性は野生型植物および公知のAHAS変異体と比較して改善および/または増強される。
【0052】
本発明はまた、少なくとも2つの突然変異を含むAHASL変異体をコードする核酸を含有し、植物における該核酸の発現が野生型または公知のAHAS変異体型植物と比較して、除草剤耐性をもたらすトランスジェニック作物植物を作製する方法であって、(a)植物細胞中に、少なくとも2つの突然変異をもつAHASL変異体をコードする核酸を含む発現ベクターを導入するステップ、および(b)該植物細胞から除草剤耐性をもつトランスジェニック植物を作製するステップを含んでなる前記方法を提供する。植物細胞としては、限定されるものでないが、プロトプラスト、配偶子産生細胞、および再生して全植物になる細胞が挙げられる。本明細書で使用する用語「トランスジェニック」は、少なくとも1つの組換えポリヌクレオチドの全てまたは部分を含有する任意の植物、植物細胞、カルス、植物組織、または植物部分を意味する。多くの場合、組換えポリヌクレオチドの全てまたは部分を染色体または安定な染色体外エレメント中に安定して組込んで、連続世代に継代されるようにする。」
「【0073】
・・・本発明に関して、イミダゾリノン系除草剤には、限定されるものでないが、PURSUIT(登録商標)(イマゼタピル)、CADRE(登録商標)(イマザピック)、RAPTOR(登録商標)(イマザモックス)、SCEPTER(登録商標)(イマザキン)、ASSERT(登録商標)(イマゼサベンツ)、ARSENAL(登録商標)(イマザピル)、前記除草剤のいずれかの誘導体、および前記除草剤の2つ以上からなる混合物、例えば、イマザピル/イマザモックス(ODYSSEY(登録商標))が含まれる。」
オ 実施例
「【0169】
(実施例1)
シロイヌナズナ(Arabidopsis)AHASL変異体遺伝子を含有するベクター
・・・
【0170】
全長シロイヌナズナAHASL単一の突然変異S653Nおよび3'非翻訳領域をコードする配列番号33のDNA断片を、pKK233-2中にクローニングして呼称AE1のベクターを得て、これを大腸菌で発現して試験した(pKK233-2は細菌発現ベクター、Pharmacia、GenBank Accession No. X70478である)。ベクターAE2〜AE9を、AE1から変異誘発および標準のクローニング手順により作製した。図4は、AE1ベースベクターのマップであり、突然変異の位置が示されている。
【0171】
ベクターAP1(図5)は植物形質転換ベクターであり、単一S653N突然変異を伴うAtAHASL遺伝子(配列番号34)を含む。配列番号34に示したDNA断片をAP1中に逆相補配向でクローニングした。ベクターAP2〜AP7は、AP1とAEプラスミドから標準のクローニング手順を用いて作製し、表1に示した突然変異だけが異なる。・・・
【表1】

【0174】
*大腸菌におけるAtAHASL2発現用ベクター(AEプラスミド)および植物形質転換用プラスミド(APプラスミド)のリスト。それぞれのベクター中の突然変異を配列番号1と比較して示した。
【0175】
**AHASインヒビターイマゼタピルの存在のもとでのAEプラスミドを含有するAHASマイナス大腸菌におけるシロイヌナズナAHAS機能の耐性のスコアを、コロニーサイズの増加に対してそれぞれ単純な1つ、2つまたは3つの+、すなわち、+、++、または+++を用いて可視的に表した。「-」は無増殖を示し、突然変異組合わせが不活性なタンパク質を生じるかまたは選択した施用率でイマゼタピルに対する耐性がなかったことを意味する。INは不活性タンパク質を意味する一方、NTはイミダゾリノン耐性でないことを意味する。NAは利用できるDNAがない(試験してない)ことを意味する。
・・・
【0177】
@ AP1ベクターを含むトランスジェニック植物について、18.75μMイマゼタピルが、マイクロタイタープレートフォーマットプレートにおける植物の良い生長を可能にする最高濃度であった。この濃度を、AP1を超えるX倍改善を決定するためのベースとして用いた。」
「【0178】
(実施例2)
トウモロコシ(Zea mays)AHASL変異体遺伝子を含有するベクター
・・・
【0179】
トウモロコシ・ユビキチンプロモーターをトウモロコシAHASL2 S653N変異体をコードするポリヌクレオチドと組合わせて含む発現カセットをもつ植物形質転換ベクターを、標準の方法を用いて調製してZP1と名付けた(図7)。他のAHAS変異体を発現するための植物形質転換 ベクターを作製するために、標準のクローニング技法を用いて、ZP1のポリヌクレオチドセグメントを、突然変異をコードするZEベクターのポリヌクレオチド断片で置き換えた。
・・・
【表2】

【0182】
*大腸菌におけるZmAHASL2発現用ベクター(ZEプラスミド)および植物形質転換用プラスミド(ZPプラスミド)のリスト。それぞれのベクター中の突然変異を配列番号2と比較して示した。
【0183】
**AHASインヒビターイマゼタピルの存在のもとでのZEプラスミドを含有するAHASマイナス大腸菌におけるトウモロコシAHAS機能の耐性のスコアを、コロニーサイズの増加に対してそれぞれ単純な1つ、2つまたは3つの+、すなわち、+、++、または+++を用いて可視的に表した。「-」は無増殖を示し、突然変異組合わせが不活性なタンパク質を生じるかまたは選択した施用率においてイマゼタピルに対する耐性がなかったことを意味する。INは不活性タンパク質を意味する一方、NTはイミダゾリノン耐性でないことを意味する。NAは利用できるDNAがないことを意味する(試験されてない)。
【0184】
@トウモロコシ全植物耐性スコアは、温室内と複数圃場でいくつかの生長季節にわたって実施した試験から得た結果の組合わせに基づくものである。トウモロコシに対するスコアリングシステムは大腸菌イミダゾリン耐性について先に記載したのと同じであった。+++スコアをもつ全てのZP構築物は、最高の試験した噴霧率である1ヘクタール当たり3000gを超えるイマザモックスに対して耐性があることに注目されたい。」
カ 図面
「【図8−1】


「【図8−4】



(2)引用例2(特表2010−523103号公報)
当審の拒絶の理由で引用された、本願出願日前に頒布された刊行物である引用例2には、次の事項が記載されている。なお、下線は当審にて付したものである。
「【請求項1】
除草剤抵抗性のAHASLポリペプチドをコードするアセトヒドロキシ酸シンターゼ大サブユニット(AHASL)ポリヌクレオチドの少なくとも1つのコピーをそのゲノム中に含むアブラナ属植物であって、前記AHASLポリペプチドは、
a)配列番号1の位置653または配列番号2の位置638または配列番号3の位置635に対応する位置にアスパラギンを有するポリペプチド、
b)配列番号1の位置122または配列番号4の位置107または配列番号5の位置104に対応する位置にトレオニンを有するポリペプチド、および
c)配列番号1の位置574または配列番号6の位置557に対応する位置にロイシンを有するポリペプチド
からなる群から選択されるアブラナ属植物。」
「【請求項9】
除草剤が、イミダゾリノン、スルホニルウレア、トリアゾロピリミジン、およびピリミジニルオキシベンゾエートからなる群から選択される、請求項1に記載のアブラナ属植物。」
「【図面の簡単な説明】
【0019】
・・・
【図2】 シロイヌナズナからの野生型AHASL遺伝子(AtAHASL、配列番号1)、・・・、J04E−0130系からのセイヨウカラシナの除草剤抵抗性のBjAHASL1B−A122T遺伝子(J04E−0130、配列番号4)、J04E−0122系からのセイヨウカラシナの除草剤抵抗性のBjAHASL1A−A122T遺伝子(J04E−0122、配列番号5)、・・・」
「【0051】
J04E−0130系のアブラナ属植物のAHASL1遺伝子の分析は、Bゲノム上のセイヨウカラシナAHASL遺伝子のアミノ酸位置107に見つけられるアラニンに対するトレオニンの置換をもたらし、除草剤に対する抵抗性の増強を付与する突然変異を明らかにした。したがって、本発明は、位置107(シロイヌナズナAHASL1のアミノ酸122に対応する)のアラニンに対して他のアミノ酸を置換することは、アブラナ属植物の、除草剤、具体的にはイミダゾリノン除草剤および/またはスルホニルウレア除草剤に対する抵抗性を増加させ得ることを開示する。本発明の除草剤抵抗性のアブラナ属植物は、アミノ酸位置107または等価な位置にトレオニンを含む除草剤抵抗性のAHASL1タンパク質をコードするAHASL1ポリヌクレオチドの少なくとも1つのコピーをそれらのゲノム中に含むそれらのアブラナ属植物を含むが、これらに限定されない。」
「【0052】
J04E−0122系のアブラナ属植物のAHASL1遺伝子の分析は、Aゲノム上のセイヨウカラシナAHASL遺伝子のアミノ酸位置104に見つけられるアラニンに対するトレオニンの置換をもたらし、除草剤に対する抵抗性の増加を付与する突然変異を明らかにした。したがって、本発明は、位置104(シロイヌナズナAHASL1のアミノ酸122に対応する)のアラニンに対して他のアミノ酸を置換することは、アブラナ属植物の、除草剤、具体的にはイミダゾリノン除草剤および/またはスルホニルウレア除草剤に対する抵抗性を増加させ得ることを開示する。本発明の除草剤抵抗性のアブラナ属植物は、アミノ酸位置104または等価な位置にトレオニンを含む除草剤抵抗性のAHASL1タンパク質をコードするAHASL1ポリヌクレオチドの少なくとも1つのコピーをそれらのゲノム中に含むそれらのアブラナ属植物を含むが、これらに限定されない。」

(3)引用文献3(特表2009−504137号公報)
当審の拒絶の理由で引用された、本願出願日前に頒布された刊行物である引用例3には、次の事項が記載されている。なお、下線は当審にて付したものである。
「【請求項1】
ゲノム中に少なくとも一種のアセトヒドロキシ酸シンターゼ大サブユニット(AHASL)ポリヌクレオチドを少なくとも一コピー有するヒマワリ植物であって、前記AHASLポリヌクレオチドが、位置107又はそれに相当する位置にトレオニンを有する除草剤耐性AHASLタンパク質をコードし、前記植物の少なくとも一種の除草剤に対する耐性が、野生型ヒマワリ植物と比較して増加していることを特徴とするヒマワリ植物。
【請求項2】
前記植物の、イミダゾリノン除草剤、スルホニル尿素除草剤、トリアゾロピリミジン除草剤、ピリミジニルオキシベンゾエート除草剤、及びスルホニルアミノ-カルボニルトリアゾリノン除草剤からなる群から選択される少なくとも一種の除草剤に対する耐性が増加している請求項1に記載のヒマワリ植物。」
「【0184】
S4897、BTK47、及びオオオナモミsp.のAHASL1核酸配列から予想されるアミノ酸配列のアラインメントを図2に示す。BTK47のAHASL1アミノ酸配列と較べると、S4897のAHASL1アミノ酸配列では、アミノ酸位置7(配列番号2)でアラニンからトレオニンへの置換が起こっている。配列番号2のこのアミノ酸位置は、ジェンバンク登録番号AY541451(配列番号4)のヒマワリAHASL1核酸配列でコードされた完全長アミノ酸配列のアミノ酸位置107に相当し、ジェンバンク登録番号X51514のシロイヌナズナAHASL核酸配列でコードされる完全長アミノ酸配列のアミノ酸位置122に相当する。」
「【0195】
AHAS活性の結果はまた、クリアフィールド(登録商標)ヒマワリおよび従来の非クリアフィールド変種と比較して、最高濃度のイマザモックスにおいて少ししか阻害を示さなかった(図7)。グリーンTMによる阻害は3種のヒマワリ変種にわたって類似していた(図8)。S4897系統の親植物の情報が入手できなかったため、フィードバックは示されなかった。両方の突然変異が同じAHASL1の遺伝子座にあり、すべてのテストされた変種はホモ接合であるので、S4897のAHASL1タンパク質中のアミノ酸置換により得られる耐性には質的な差がある。このように、この新しい置換の(即ち、Ala107→Thr)AHAS酵素は、除草剤存在下でも、同量のAla190→Val置換のAHASより多くの産物の形成を触媒することができる。このことは、Ala107→Thr置換したAHASは、Ala190→Val置換したAHASより優れたイミダゾリノン除草剤耐性を有することを示している。」

2 判断
(1)引用発明の認定
引用例1は植物の除草剤に対する耐性を向上させることに関する文献であり、上記1(1)アのとおり、特許請求の範囲には、請求項11に記載されるトランスジェニック植物の種子に関して、請求項10に列挙されるような各種の植物からのトランスジェニック植物におけるアセトヒドロキシ酸合成酵素の大サブユニット(AHASL)の変異について、シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置および653位に対応する位置の2つの位置での特定のアミノ酸置換など、請求項1に列挙される変異が記載されていると認められる。
そして、実施例(上記1(1)オ)において、形質転換ベクターAP2(A122TおよびS653N)を用いてトランスジェニック植物を作成したこと(実施例1、表1)、形質転換ベクターZP2(A90TおよびS621N)を用いてトウモロコシを形質転換したこと(実施例2、表2)が記載されているから、引用例1には、シロイヌナズナのAHASLの122位のアラニンをトレオニン、653位のセリンをアスパラギンに置換した、シロイヌナズナのAHASL二重変異体ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むトランスジェニック植物や、トウモロコシAHASLの90位(引用例1の図8−1のAtAHASLおよびZmAHASL2の欄の記載から、シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置であることが分かる。)のアラニンをトレオニン、およびトウモロコシAHASLの621位(同じく、図8−4よりシロイヌナズナAHASLの653位に対応する位置であることが分かる。)のセリンをアスパラギンに置換した、トウモロコシのAHASL二重変異体ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むトランスジェニックトウモロコシ植物などが作出されたことが記載されていると認められる。表1及び表2には、これらのトランスジェニック植物が野生型植物と比較して増大したイミダゾリノン除草剤耐性を有していることも記載されている。
また、引用例1の図8には、AHASLのアミノ酸配列について、シロイヌナズナ(AtAHASL 配列番号1)やソルガム(SbAHASL 配列番号15)を含む28の植物種において一致するアミノ酸とその位置が示されており、広範な植物種において、シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置のアラニン、653位に対応する位置のセリンが、それぞれ保存されていることが見て取れる。
そうすると、引用例1には、次の発明が記載されていると認められる。
「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換、および653位に対応する位置にセリンからアスパラギンへの置換という、2つのアミノ酸置換の変異を有する植物AHASLをコードするポリヌクレオチドを含み、野生型植物と比較して増大したイミダゾリノン除草剤耐性を有するトランスジェニック植物の種子。」(以下、「引用発明」という。)

(2)対比
本願発明と引用発明とを対比すると、本願発明の「AHASタンパク質のラージサブユニット」と引用発明の「AHASL」とは同義であり、引用例1の図8によれば、引用発明の「シロイヌナズナAHASLの122位」は、ソルガムAHASLの93位に対応する位置であるから、本願発明と引用発明とは、「AHASタンパク質のラージサブユニット」において「シロイヌナズナAHASタンパク質のラージサブユニットの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換」の変異を有する点で共通するといえる。よって、本願発明と引用発明とは、
「植物AHASタンパク質のラージサブユニットにおいて、シロイヌナズナAHASタンパク質のラージサブユニットの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み、野生型植物と比較して、1つまたは複数のイミダゾリノン除草剤に対する増大した耐性を有する、植物の種子。」
である点で一致し、次の点で相違すると認められる。
(相違点1)
本願発明では、植物の種類が「ソルガム」であって、「ポリヌクレオチド」が「配列番号1を含むポリヌクレオチド」、「前記ポリヌクレオチドがソルガムAHASタンパク質のラージサブユニットの位置93にアラニンからトレオニンへの置換を有するポリペプチドをコードする1つの変異を有し」と特定されているのに対して、引用発明では、植物の種類やポリヌクレオチドの塩基配列は特定されておらず、「ポリヌクレオチド」が「シロイヌナズナAHASLの653位に対応する位置にセリンからアスパラギンへの置換」という2つめの変異も有する植物AHASL(ポリペプチド)をコードするものである点。
(相違点2)
本願発明では、「ポリヌクレオチド」が「ゲノム中」に含まれ、「種子から成育したソルガム植物が、野生型ソルガム植物と比較して、・・・イミダゾリノン除草剤に対する増大した耐性を有し」ていることが特定されているのに対して、引用発明では、「ポリヌクレオチド」の存在形態や、種子から成育した植物の除草剤耐性について、明示的には特定されていない点。
(相違点3)
「イミダゾリノン除草剤耐性」が、本願発明では「推奨施用率の少なくとも4倍である」「高施用率」の場合の耐性であるのに対して、引用発明では特定されていない点。

(3)判断
(相違点1)について
引用例1には、背景技術として、オナモミ(キク科植物)(当審注:「オオモミ」は「オナモミ」の誤記と認める。)のAHASLの100位(シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置)におけるアラニンからトレオニンへの置換という単一の変異が、イミダゾリノンおよびスルホニルウレアに対する耐性を与えることが記載されている(上記1(1)イ【0011】)。また、実施例には、引用発明の「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換、および653位に対応する位置にセリンからアスパラギンへの置換という、2つのアミノ酸置換の変異」のうちでも、「122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換」の変異が、除草剤耐性に大きく寄与し、単独でも十分に除草剤耐性を増強できることを示唆する実験データ(ア〜オ)が記載されている。
ア 引用発明の上記「2つのアミノ酸置換の変異」に該当する「A122TおよびS653N」の変異を有するプラスミドAE2で形質転換した大腸菌のイマゼタビル(イミダゾリノン除草剤)耐性スコアが++であるのに対して、「S653N」の変異のみを有するプラスミドAE1で形質転換した大腸菌の同耐性スコアは+であること(実施例1の表1)、
イ 引用発明の上記「2つのアミノ酸置換の変異」に該当する「A90TおよびS621N」の変異を有するプラスミドZE10で形質転換した大腸菌のイミダゾリノン耐性スコアが+++であるのに対して、「S621N」の変異のみを有するプラスミドZE4で形質転換した大腸菌の同耐性スコアは+であること(実施例2の表2)
ウ 引用発明の上記「2つのアミノ酸置換の変異」に該当する「A90TおよびS621N」の変異を有するベクターZP2で形質転換したトウモロコシのイマザモックス(イミダゾリノン除草剤)耐性スコアが+++であるのに対して、「S621N」の変異のみを有するベクターZP1で形質転換したトウモロコシの同耐性スコアは+であること(実施例2の表2)
エ 引用発明の「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換」の変異に該当する「A90T」のみを有するプラスミドZE21で形質転換した大腸菌のイミダゾリノン耐性スコアが++であること(実施例2の表2)
オ 引用発明の「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換」の変異に該当する「A90T」のみを有するベクターZP7で形質転換したトウモロコシのイマザモックス(イミダゾリノン除草剤)耐性スコアが+++であること(実施例2の表2)
引用例1には、さらに、「本明細書においては、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)のArabidopsis AHASL変異体およびトウモロコシ(corn)のmaize AHASL2変異体を用いて実証したが、この応用はこれらの遺伝子にまたはこれらの植物に限定されるものでない」(上記1(1)エ【0051】)と記載されている。
そして、このことを裏付けるように、引用例2(上記1(2))にはアブラナ属植物において、引用例3(上記1(3))にはヒマワリにおいて、引用発明の「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換」に該当する変異がイミダゾリノン除草剤耐性を増強することが記載されている。
以上の引用例1〜3の記載から、各種植物のAHASLにおいて、引用発明の「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換」に該当する1つの変異が、各種植物のイミダゾリノン除草剤耐性を増強することが理解される。それに加えて、植物の遺伝子改変において、遺伝子への複数の変異の導入よりも単一の変異の導入の方が簡便であることは明らかであることからしても、引用発明において、「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換、および653位に対応する位置にセリンからアスパラギンへの置換という、2つのアミノ酸置換の変異」に代えて、「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置にアラニンからトレオニンへの置換」のみの変異とすることは、当業者が容易になし得ることである。
そして、そのような変異を与える植物種として、引用例1にAHASLのアミノ酸配列(配列番号15)が記載され、「シロイヌナズナAHASLの122位に対応する位置」が配列番号15の93位であるというアミノ酸配列情報(図8−1)も明記された農作物であるソルガム(Sorghum bicolor)を選択することや、当該アミノ酸配列情報に基づいてそれをコードするポリヌクレオチドの塩基配列を特定することは、当業者が適宜なし得る程度のことにすぎない。
よって、相違点1は引用例1〜3の記載に基づいて当業者が容易に想到しうるものである。
(相違点2)について
引用例1は、食料や飼料用の農作物(上記1(1)ア【請求項10】)に対して農業で使用される除草剤(上記1(1)イ【0003】)への耐性を付与することを企図した発明を開示するものであって、【0052】(上記1(1)エ)に「本明細書で使用する用語「トランスジェニック」は、少なくとも1つの組換えポリヌクレオチドの全てまたは部分を含有する任意の植物、植物細胞、カルス、植物組織、または植物部分を意味する。多くの場合、組換えポリヌクレオチドの全てまたは部分を染色体または安定な染色体外エレメント中に安定して組込んで、連続世代に継代されるようにする。」と記載されていることに鑑みると、引用発明の「トランスジェニック植物の種子」から成育した植物も、もとのトランスジェニック植物と同様の除草剤耐性を有していると解することができ、その場合、除草剤耐性に寄与するポリヌクレオチドはゲノム中に含まれているのが通常である。したがって、相違点2は実質的な相違点とは認められない。仮に相違点であるとしても、当業者が適宜変更しうる事項にすぎない。
(相違点3)について
相違点3に係る本願発明の「イミダゾリノン除草剤耐性」は、本願発明の「ゲノム中に配列番号1を含むポリヌクレオチドを含むソルガム種子であって、前記ポリヌクレオチドがソルガムAHASタンパク質のラージサブユニットの位置93にアラニンからトレオニンへの置換を有するポリペプチドをコードする1つの変異を有し、前記種子から生育したソルガム植物」が有する性質であると認められるところ、引用発明の種子の植物も対応する変異を有するのだから、相違点3に係る性質を有していると考えられ、相違点3は実質的な相違点とは認められない。
仮に、そうでないとしても、本願発明の上記「ソルガム植物」は、上記相違点1及び2についての判断で示したとおり、引用例1〜3の記載に基づいて当業者が容易に想到し得たものなのだから、相違点3についても、同様に、当業者が容易に想到し得たものであるといえる。

そして、本願発明が引用例1〜3の記載から予測できない顕著な効果を有するとも認めることができない。
したがって、本願発明は、引用例1〜3に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(4)審判請求人の主張について
ア 審判請求人は、引用例1に開示された複数の変異を1つの変異に変更しようとする動機付けはない旨主張する。
しかし、上記「(3)(相違点1)について」において、引用例1自体の記載事項や引用例2及び3の記載事項を挙げて説明したとおり、動機付けはあると認められる。
イ 審判請求人は、同じ突然変異を異なる種で行った場合に同じ結果が得られるとは限らないのだから、引用発明の植物種をソルガムに特定することは、当業者が適宜なし得たことではないし、その効果も予測できるものではない旨主張する。
しかし、引用例1には、ソルガムも含む28もの植物種のAHASLのアミノ酸配列の整列(図3(摘記せず。))が記載され、「様々な種のAHASLタンパク質は長さが数個のアミノ酸だけ異なるが、本発明による改変を行う残基の相対位置は保存されている(図8)。」(【0030】)と記載されたうえで、「この計画を、本明細書においては、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)のArabidopsis AHASL変異体およびトウモロコシ(corn)のmaize AHASL2変異体を用いて実証したが、この応用はこれらの遺伝子にまたはこれらの植物に限定されるものでない。」(【0051】)と記載されているのだから、引用発明の種子の植物種としてソルガムを選択することは、当業者が適宜なし得ることである。
そして、引用例2及び3には、実際に、アブラナ属植物及びヒマワリにおいても、AHASLタンパク質において引用例1と同じ位置における同じアミノ酸変異(シロイヌナズナの122位に対応する位置でのアラニンからトレオニンへの変異)がイミダゾリノン除草剤耐性という同じ結果をもたらしたことが記載されている。これら引用例1〜3の記載に加えて、多種類の生物種において保存性が高いタンパク質(引用例1の図3から、AHASLはこれに当たると認められる。)は機能が同一である蓋然性が高く、その中でも保存性の高いアミノ酸残基(引用例1の図3から、シロイヌナズナの122位に対応する位置はこれに当たると認められる。)は当該機能に関与している蓋然性が高いという技術常識に照らしても、引用例1〜3に示されたイミダゾリノン除草剤耐性という効果がソルガムを選択した場合にも奏されると予測することは当業者にとってごく自然なことである。
ウ 審判請求人は、本願発明の「1つの変異」を有する変異体ソルガムは、2つの変異を有する二重変異体ソルガムと比較して、イミダゾリノン除草剤の過剰散布に対してより耐性があるという、引用例1〜3からは予測できない顕著な効果を有する旨主張し、その根拠として、審判請求書に添付して参考資料1(Comparative analysis of herbicide resistance in sorghum resistant to AHAS herbicide)を、上申書に添付して参考資料1(DECLARATION UNDER 37 C.F.R §1.132)を提出する。
そこで、各参考資料について検討すると、審判請求書に添付した参考資料1(Comparative analysis of herbicide resistance in sorghum resistant to AHAS herbicide)には、温室環境下で、A93T変異を有する変異体ソルガム(S−M1)、V56I及びW572L変異を有する二重変異体ソルガム(S−M2)及び野生型ソルガム(S−WT)に推奨施用率の1倍及び2倍(圃場環境下での2倍及び4倍に相当)のイミダゾリノンを散布した場合のシュートグリーン質量(表4)及びシュート乾燥質量(表5)の実験データが記載されている。また、上申書に添付した参考資料1(DECLARATION UNDER 37 C.F.R §1.132)には前記参考資料1の表5と同一のデータが記載されているだけである。
ここで、S−M1は本願発明の変異体ソルガムに該当するが、S−M2は引用発明の種子の変異位置とは異なる対応位置に変異を有するものであるから、審判請求人が提出した参考資料はいずれも引用発明と比較した本願発明の効果の顕著性を示すものとはいえない。
エ このとおり、審判請求人の主張は、いずれも採用することができない。

第5 むすび
以上のとおり、本願の請求項7に係る発明は、特許法第29条第2項の記載により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、この出願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。

審判長 上條 肇
出訴期間として在外者に対し90日を附加する。
 
審理終結日 2022-11-02 
結審通知日 2022-11-08 
審決日 2022-11-29 
出願番号 P2019-038627
審決分類 P 1 8・ 121- Z (C12N)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 上條 肇
特許庁審判官 長井 啓子
宮岡 真衣
発明の名称 突然変異アセトヒドロキシ酸合成酵素タンパク質のラージサブユニットをコードする突然変異ポリヌクレオチドを有し、除草剤耐性が増大したソルガム植物  
代理人 有原 幸一  
代理人 松島 鉄男  
代理人 奥山 尚一  
代理人 中村 綾子  
代理人 森本 聡二  

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