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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A61C
管理番号 1405397
総通号数 25 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2024-01-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2022-09-09 
確定日 2023-12-14 
事件の表示 特願2020−167447「口腔洗浄装置」拒絶査定不服審判事件〔令和 2年12月24日出願公開、特開2020−203217〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成28年11月18日に出願した特願2016−225537号の一部を令和 2年10月 2日に新たな特許出願としたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和 3年 7月16日付け 拒絶理由通知書
令和 3年 9月27日提出 意見書、手続補正書
令和 3年12月 2日付け 拒絶理由通知書
令和 4年 2月 2日提出 意見書、手続補正書
令和 4年 6月 7日付け 拒絶査定
令和 4年 9月 9日提出 審判請求書、手続補正書
令和 5年 3月 7日付け 拒絶理由通知書
令和 5年 5月10日提出 意見書、手続補正書

第2 本願発明
本願の請求項に係る発明は、令和 5年 5月10日提出の手続補正書で補正された特許請求の範囲の請求項1ないし15に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、以下のとおりのものである。
「洗浄液を吐出するポンプを含む本体ユニットと、
吐出された前記洗浄液が流れるように前記本体ユニットと接続されるチューブと、
前記洗浄液を吐出できるように前記チューブと接続される洗浄ユニットと、
前記本体ユニットと前記洗浄ユニットとを磁力により結合する結合部と、
前記チューブを配置できるように前記本体ユニットに設けられる配置部とを備え、
前記洗浄ユニットはノズルが取り付けられる第1端部、および、前記第1端部とは反対側の第2端部を含み、前記結合部により前記本体ユニットに取り付けられた状態において前記第2端部が前記第1端部に対して下方に位置するように構成され、
前記チューブはカール部分および洗浄ユニット側接続部を含み、
前記洗浄ユニット側接続部は前記結合部により前記洗浄ユニットが前記本体ユニットに取り付けられた状態において前記第2端部に対して下方に位置し、前記第2端部に接続され、
前記配置部は前記本体ユニットの外面に対して窪む配置部凹部を含み、
前記配置部凹部は前記カール部分が前記配置部に配置された状態において、前記カール部分の少なくとも一部を収容できるように構成され、
前記カール部分は前記結合部により前記洗浄ユニットが前記本体ユニットに取り付けられた状態において前記本体ユニットと前記洗浄ユニットとの接触部分よりも前記本体ユニット側に位置し、前記カール部分における前記配置部凹部に収容される部分が高さ方向に関して前記洗浄ユニットに重なる部分を含むように前記配置部に配置される
口腔洗浄装置。」

第3 当審における拒絶の理由
当審で通知した拒絶の理由は、この出願の請求項1に係る発明は、本願の出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった以下の引用文献に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、という理由を含むものである。

引用文献 中国実用新案第205094654号明細書

第4 引用文献
1 引用文献の記載事項
引用文献には、図面とともに以下の記載がある(日本語は当審で付した日本語訳である。下線は、当審で付した。)。

<原文>



<日本語訳>
[0020] 図1から図4に示すように、本実用新案に係る一体式の水流式歯洗浄装置は、水タンク(1)、ポンプ体(2)及び水流式の歯洗浄装置(3)を含み、水タンク1は水タンク前カバー11と水タンク後カバー12の前後カバーケースで構成され、水タンク1の底端にポンプ体保護ケースの上カバー21、ポンプ体保護ケースの下カバー22及びポンプ体保護ケースの前カバー23からなるポンプ体保護ケース20が設けられ、ポンプ体2はポンプ体保護ケース20内に設置され、水流式の歯洗浄装置3はポンプ体保護ケースの前カバー23上に設置される。

[0021] さらに、ポンプ体2はポンプ体フレーム4を含み、ポンプ体フレーム4上にポンプ体取付溝41、歯車ホルダ42及びモータホルダ43が設けられ、ポンプ体取付溝41上にポンプケーシング5が設けられ、ポンプケーシング5の一側に止水キャップ51が設けられ、止水キャップ51とポンプケーシング5の間に止水キャップOリング52が嵌合され、ポンプケーシング5の他側に給水導管アセンブリ53が設けられ、給水導管アセンブリ53とポンプケーシング5の間に給水管Oリング54が嵌合され、ばね55が外嵌された密封ブラケット56はポンプケーシング5内に設置され、ポンプケーシング5に接続管57がさらに設けられ、接続管57内にピストン58が設けられ、接続ホルダ59を有するピストンロッド50はピストン58内に嵌入され、且つピストンロッド軸501によってピストン58がピストンロッド50に組み合わせて固定され、ポンプケーシング5の頂端に出水導管アセンブリ61が設けられ、出水導管アセンブリ61とポンプケーシング5の間に出水管Oリング62が嵌合され、出水導管アセンブリ61とポンプケーシング5の間に円球体63が設けられる。ポンプ体2はポンプケーシング5上方に設置された水管フレーム6をさらに含み、水管フレーム6上に水管位置決め治具60が設けられる。

[0022] さらに、歯車ホルダ42内に歯車軸44が設置され、この歯車軸44の一端にスプライン45が設けられ、他端に偏心歯車46が接続され、偏心歯車46の偏心軸スリーブ47はピストンロッド50の接続ホルダ59内に設けられ、偏心歯車46の歯はモータホルダ43上に設置されたモータ48の出力軸端に設置された傘歯歯車49に噛合し、偏心歯車46上方に歯車カバー40が設置される。

[0023] さらに、水流式の歯洗浄装置3はハンドル前カバー31とハンドル後カバー32で構成されるハンドル部30を含み、ハンドル部30の上方に洗浄ヘッド33が接続され、ハンドル部30の内部に水量スイッチ71が設けられ、水量スイッチ71の頂端に洗浄ヘッドの抜け止めアセンブリ70が設けられ、洗浄ヘッドの抜け止めアセンブリ70は、洗浄ヘッド防水Oリング72、洗浄ヘッドの抜け止めスイッチ73、抜け止めスイッチばね74、抜け止めスイッチボタン75が下から上へと順に嵌合されて形成され、水量スイッチ71の底端に水管固定リング76により導水管8が接続され、この導水管8はハンドル部30の内部からハンドル部30の外表面へと伸長するとともにポンプ体保護ケースの前カバー23を貫通して出水導管アセンブリ61上に接続され、水量スイッチ71の側部に水量スイッチばね77、スイッチ防水リング78、止水スイッチ79、ハンドルボタン80及び水量スイッチ装飾片81が内から外へと順に設置される。

[0024] さらに、ハンドル部30の頂端にハンドル洗浄ヘッド係止リング34が設けられ、ハンドル部30の上部にハンドル装飾リング35が嵌合され、ハンドル後カバー32上に第1磁石36が設けられる。

[0025] さらに、水タンク後カバー12の頂端に給水口が設けられ(図示せず)、給水口箇所にファネル37が設けられ、ファネル37と給水口の間に栓38が設置され、水タンク後カバー12の底端に排水口が設けられ(図示せず)、排水口箇所に止水栓39が設けられる。ポンプ体保護ケースの上カバー21の上端にフロートスイッチ24が設けられ、このフロートスイッチ24は、水タンク1がポンプ体保護ケース20上に置かれると、止水栓39の対応位置に係合して水タンク1内の貯水をポンプ体2の給水導管アセンブリ53内に流入させる。

[0026] さらに、ポンプ体保護ケースの前カバー23にスイッチ孔25が設けられ、スイッチ孔25内にスイッチつまみ26及びスイッチつまみ装飾片27が設けられ、ポンプ体保護ケースの前カバー23の内端にスイッチ回路基板28が設けられ、スイッチ回路基板28上に回転スイッチ29が設けられ、複数の導光棒82がポンプ体保護ケースの前カバー23の内壁に設置され、ポンプ体保護ケースの前カバー23上にLED灯83がさらに設けられ、ポンプ体保護ケースの前カバー23の外端に係止溝84が設けられ、係止溝84の内端に第2磁石85が設けられ、水流式の歯洗浄装置3がポンプ体保護ケースの前カバー23の係止溝84上に置かれると、第1磁石36と第2磁石85とが吸着し合い、水流式の歯洗浄装置3がポンプ体保護ケースの前カバー23上に安定的に固定され、ポンプ体保護ケースの下カバー22上に充電回路基板90が接続されたPCポート91がさらに設けられる。

[0027] 以上のとおり、ポンプ体2を用いて高圧の微細水流を発生させることにより、歯ブラシやデンタルフロスでは届かない歯間の深い箇所、歯肉の内側及び歯間部位の細菌を効果的に除去することができる。

図1


図2


図3


図4


ア 図1、2から、ポンプ体保護ケースの前カバー23に導水管8を配置する「配置部」を備えることが理解できる。

イ 図2から、水流式の歯洗浄装置3は、ハンドル部30上部の「第1端部」と、その反対側の「第2端部」を含み、ポンプ体保護ケースの前カバー23に取り付けられた状態において、第2端部が第1端部に対して下方に位置するように構成されることが理解できる。

ウ 図2及び3から、導水管8は「カール部分」を含むことが理解できる。

エ 図2から、上記アの配置部は前カバー23や水タンク前カバー11の外面に対して窪む「配置部凹部」を含むことが理解できる。

オ 図1ないし3から、上記エの配置部凹部は導水管8のカール部分(上記ウ参照)が配置部(上記ア参照)に配置された状態において、カール部分(上記ウ参照)の少なくとも一部を収容することが理解できる。

カ 図1ないし3から、配置部(上記ア参照)はポンプ体保護ケースの前カバー23の係止溝84より内側に位置していることが理解でき(図2)、したがって、カール部分(上記ウ参照)は、水流式の歯洗浄装置3がポンプ体保護ケースの前カバー23に取り付けられた状態において、係止溝84よりも内側に位置し、カール部分(上記ウ参照)における配置部凹部(上記オ参照)に収容される部分の高さ方向(図1ないし3の上方向)に関してハンドル部30に重なる部分を含むように配置部(上記ア参照)に配置されることが理解できる。

2 引用文献記載の技術的事項
上記記載及び図示内容から、引用文献には、次の技術的事項が記載されているものと認められる。

ア 水流式歯洗浄装置は、水タンク1、ポンプ体2及び水流式の歯洗浄装置3を含む(段落[0020])。水タンク1は水タンク前カバー11と水タンク後カバー12の前後カバーケースで構成され、水タンク1の底端にポンプ体保護ケース20が設けられ、ポンプ体2はポンプ体保護ケース20内に設置される(段落[0020])。ポンプ体2を用いて高圧の微細水流を発生させる(段落[0027])。

イ ポンプ体2はポンプ体フレーム4を含み、ポンプ体フレーム4上にポンプケーシング5が設けられ、ポンプケーシング5の頂端に出水導管アセンブリ61が設けられる(段落[0021])。導水管8は、ポンプ体保護ケースの前カバー23を貫通して出水導管アセンブリ61上に接続される(段落[0023])。

ウ 水流式の歯洗浄装置3は、ハンドル部30を含み、ハンドル部30の上方に洗浄ヘッド33が接続され、ハンドル部30の内部に水量スイッチ71が設けられ、水量スイッチ71の底端に水管固定リング76により導水管8が接続される(段落[0023])。

エ 水流式の歯洗浄装置3はハンドル前カバー31とハンドル後カバー32で構成されるハンドル部30を含む(段落[0023])。ハンドル後カバー32上に第1磁石36が設けられる(段落[0024])。水タンク1の底端にポンプ体保護ケースの上カバー21、ポンプ体保護ケースの下カバー22及びポンプ体保護ケースの前カバー23からなるポンプ体保護ケース20が設けられる(段落[0020])。ポンプ体保護ケースの前カバー23の外端に係止溝84が設けられ、係止溝84の内端に第2磁石85が設けられる(段落[0026])。水流式の歯洗浄装置3がポンプ体保護ケースの前カバー23の係止溝84上に置かれると、第1磁石36と第2磁石85とが吸着し合い、水流式の歯洗浄装置3がポンプ体保護ケースの前カバー23上に安定的に固定される(段落[0026])。

オ 導水管8を配置できるようにポンプ体保護ケースの前カバー23に設けられる配置部を備える(上記1のア)。

カ 水流式の歯洗浄装置3は、ハンドル部30の上方に洗浄ヘッド33が接続される(段落[0023])。水流式の歯洗浄装置3は、ハンドル部30の上方である第1端部とは反対側の第2端部を含み、前カバー23の係止溝84の第2磁石85とハンドル後カバー32の第1磁石36により、ポンプ体保護ケースの前カバー23に取り付けられた状態において第2端部がハンドル部30の第1端部に対して下方に位置するようように構成されている(上記1のイ)。

キ 導水管8はカール部分および水流式の歯洗浄装置3に接続される接続部を含む(上記1のウ)。

ク 配置部は前カバー23や水タンク前カバー11の外面に対して窪む配置部凹部を含む(上記1のエ)。

ケ 配置部凹部は導水管8のカール部分が配置部に配置された状態において、カール部分の少なくとも一部を収容している(上記1のオ)。

コ カール部分は、水流式の歯洗浄装置3が前カバー23の係止溝84の第2磁石85とハンドル後カバー32の第1磁石36により、ポンプ体保護ケースの前カバー23に取り付けられた状態において、係止溝84よりも水タンク1およびポンプ体保護ケース20側に位置し、カール部分における配置部凹部に収容される部分の高さ方向に関してハンドル部30に重なる部分を含むように配置部に配置される(上記1のカ)。

3 引用発明
上記2のアないしサから、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「水タンク1の底端にポンプ体保護ケース20が設けられ、ポンプ体2はポンプ体保護ケース20内に設置され、ポンプ体2を用いて高圧の微細水流を発生させ、
ポンプ体2はポンプ体フレーム4を含み、ポンプ体フレーム4上にポンプケーシング5が設けられ、ポンプケーシング5の頂端に出水導管アセンブリ61が設けられ、導水管8は、出水導管アセンブリ61上に接続され、
水流式の歯洗浄装置3は、ハンドル部30を含み、ハンドル部30の上方に洗浄ヘッド33が接続され、ハンドル部30の内部に水量スイッチ71が設けられ、水量スイッチ71の底端に導水管8が接続され、
ハンドル部30のハンドル後カバー32上に第1磁石36が設けられ、ポンプ体保護ケースの前カバー23の外端に係止溝84が設けられ、係止溝84の内端に第2磁石85が設けられ、水流式の歯洗浄装置3がポンプ体保護ケースの前カバー23の係止溝84上に置かれると、第1磁石36と第2磁石85とが吸着し合い、水流式の歯洗浄装置3がポンプ体保護ケースの前カバー23上に安定的に固定され、
導水管8を配置できるようにポンプ体保護ケースの前カバー23に設けられる配置部を備え、
水流式の歯洗浄装置3は、ハンドル部30の上方に洗浄ヘッド33が接続され、水流式の歯洗浄装置3は、ハンドル部30の上方である第1端部とは反対側の第2端部を含み、前カバー23の係止溝84の第2磁石85とハンドル後カバー32の第1磁石36により、ポンプ体保護ケースの前カバー23に取り付けられた状態において第2端部がハンドル部30の第1端部に対して下方に位置するように構成され、
導水管8はカール部分および水流式の歯洗浄装置3に接続される接続部を含み、
配置部は前カバー23や水タンク前カバー11の外面に対して窪む配置部凹部を含み、
配置部凹部は導水管8のカール部分が配置部に配置された状態において、カール部分の少なくとも一部を収容でき、
カール部分は、前カバー23の係止溝84の第2磁石85とハンドル後カバー32の第1磁石36により、ポンプ体保護ケースの前カバー23に取り付けられた状態において、係止溝84よりも水タンク1およびポンプ体保護ケース20側に位置し、カール部分における配置部凹部に収容される部分の高さ方向に関してハンドル部30に重なる部分を含むように配置部に配置される
水流式歯洗浄装置。」

第5 対比
1 本件発明と引用発明の対比
本件発明と引用発明とを対比する。
引用発明の「水タンク1」及び「ポンプ体保護ケース20」は、高圧の微細水流を発生させるポンプ体2をポンプ体保護ケース20内に設置するものであるから、本願発明の「洗浄液を吐出するポンプを含む本体ユニット」に相当する。
引用発明の「導水管8」は、ポンプ体保護ケース20内のポンプ体2と繋がる出水導管アセンブリ61と接続されるものであるから、本願発明の「吐出された前記洗浄液が流れるように前記本体ユニットと接続されるチューブ」に相当する。
引用発明の「ハンドル部30」及び「洗浄ヘッド33」からなる「水流式の歯洗浄装置3」は、ハンドル部30の内部の水量スイッチ71に導水管8が接続されるものであるから、本願発明の「前記洗浄液を吐出できるように前記チューブと接続される洗浄ユニット」に相当する。
引用発明の「第1磁石36」、「係止溝84」及び「第2磁石85」は、ポンプ体保護ケースの前カバー23とハンドル部30を磁力により結合するものであるから、本願発明の「前記本体ユニットと前記洗浄ユニットとを磁力により結合する結合部」に相当する。
引用発明の「配置部」は、本願発明の「配置部」に相当する。
引用発明の「ハンドル部の上方」及び「第1端部」は、本願発明の「第1端部」に相当し、また、引用発明の「洗浄ヘッド33」、「第2端部」は、本願発明の「ノズル」、「第2端部」に相当する。
引用発明の「カール部分」は、本願発明の「カール部分」に相当する。
引用発明の「導水管8の水流式の歯洗浄装置3への接続部」と、本願発明の「洗浄ユニット側接続部」とは、「洗浄ユニット側接続部」の限度において一致する。
引用発明の「配置部凹部」は、本願発明の「配置部凹部」に相当する。
引用発明の「係止溝84」は、本願発明の「前記本体ユニットと前記洗浄ユニットとの接触部分」に相当する。
また、引用発明の「水流式歯洗浄装置」は、本願発明の「口腔洗浄装置」に相当する。

2 一致点及び相違点
以上のことから、本願発明と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。
【一致点】
「洗浄液を吐出するポンプを含む本体ユニットと、
吐出された前記洗浄液が流れるように前記本体ユニットと接続されるチューブと、
前記洗浄液を吐出できるように前記チューブと接続される洗浄ユニットと、
前記本体ユニットと前記洗浄ユニットとを磁力により結合する結合部と、
前記チューブを配置できるように前記本体ユニットに設けられる配置部とを備え、
前記洗浄ユニットはノズルが取り付けられる第1端部、および、前記第1端部とは反対側の第2端部を含み、前記結合部により前記本体ユニットに取り付けられた状態において前記第2端部が前記第1端部に対して下方に位置するように構成され、
前記チューブはカール部分および洗浄ユニット側接続部を含み、
前記配置部は前記本体ユニットの外面に対して窪む配置部凹部を含み、
前記配置部凹部は前記カール部分が前記配置部に配置された状態において、前記カール部分の少なくとも一部を収容できるように構成され、
前記カール部分は前記結合部により前記洗浄ユニットが前記本体ユニットに取り付けられた状態において前記本体ユニットと前記洗浄ユニットとの接触部分よりも前記本体ユニット側に位置し、前記カール部分における前記配置部凹部に収容される部分が高さ方向に関して前記洗浄ユニットに重なる部分を含むように前記配置部に配置される
口腔洗浄装置。
【相違点】
洗浄ユニット側接続部について、本願発明では、「前記結合部により前記洗浄ユニットが前記本体ユニットに取り付けられた状態において前記第2端部に対して下方に位置し、前記第2端部に接続され」ているのに対し、引用発明では、その具体的な位置は明らかでない点。

第6 判断
以下、相違点について検討する。
水流式の歯洗浄装置3への導水管8の取り付け位置は、水流式の歯洗浄装置3を使用する際や、水流式の歯洗浄装置3を前カバー23に取り付ける際に、導水管8が邪魔にならないようにするなど、操作性や取付性を考慮してその位置を決定すべきことは当業者にとって明らかであり、また、その位置としては、洗浄ユニットの第2端部の下方とすることは、適宜選択し得る位置の1つにすぎない。さらに、図3のハンドル前カバー31とハンドル後カバー32とが前後に重ね合わされる構造からみてハンドル後カバー31に穴を開ける必要のない下端で挟むような構造とすることが組み立て上も有利である。してみれば、引用発明の導水管8の水流式の歯洗浄装置3への接続部を、第2端部に対して下方に位置するように構成することは、技術の具体的適用に伴う設計変更にすぎず、当業者であれば容易に想到し得たことである。
また、その効果も格別のものでない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった引用文献に記載された発明に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。
 
審理終結日 2023-09-28 
結審通知日 2023-10-03 
審決日 2023-10-26 
出願番号 P2020-167447
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A61C)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 内藤 真徳
特許庁審判官 村上 哲
村上 聡
発明の名称 口腔洗浄装置  
代理人 恩田 誠  
代理人 恩田 博宣  

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