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審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない。 A61K
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 A61K
管理番号 1407035
総通号数 27 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2024-03-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2022-01-28 
確定日 2024-01-24 
事件の表示 特願2018−560998「炎症関連疾患及び障害を治療するための求電子的に強化されたフェノール化合物」拒絶査定不服審判事件〔平成29年11月23日国際公開、WO2017/201042、令和1年6月6日国内公表、特表2019−515022〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

この出願(以下「本願」という。)は、2017年5月16日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2016年5月16日(US)アメリカ合衆国)を国際出願日とする出願であって、その後の手続の経緯は、次のとおりである。

令和 2年 3月 5日 :手続補正書の提出
令和 3年 1月20日付け:拒絶理由通知
同年 7月26日 :意見書及び手続補正書の提出
同年 7月28日 :手続補足書(参考資料1〜7を添付)の
受付
同年 9月15日付け:拒絶査定(以下「原査定」という。)
令和 4年 1月28日 :審判請求書の提出
同年 3月16日 :手続補正書(方式)の提出
同年 3月17日 :手続補足書(参考資料1〜11を添付)の
受付

第2 本願発明

本願に係る発明は、令和3年7月26日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1〜11に記載された事項により特定されるとおりのものであるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次のとおりである。

「【化2】

【化3】

のどちらか1つの化学式を持つ化合物。」

第3 原査定の拒絶の理由の概要

原査定の理由は、令和3年1月20日付け拒絶理由通知における理由1及び2であって、その理由の概要は、以下のものと認める。

理由1(実施可能要件)この出願は、発明の詳細な説明の記載が下記の点で、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

理由2(サポート要件)この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。



請求項1・・・には、[化1]、[化2]、及び[化3]で表される化学式を持つ化合物が記載・・・されている。
ここで、物の発明を当業者が実施することができるというためには、その物を作れ、かつ、使用できることを当業者が理解できるように、発明の詳細な説明において明確かつ十分に記載されている必要がある。

発明の詳細な説明には、請求項1に記載の化合物を取得(製造)するために具体的にどのような条件(例えば、出発原料、溶媒、反応温度、反応時間、単離精製法など。)を用いるのかについて何ら記載されていない。
そして、一般に、有機化合物の分野において、特定の化学式のみからでは具体的にどのような条件(例えば、出発原料、溶媒、反応温度、反応時間、単離精製法など。)を用いれば、当該化学式を持つ化合物を取得(製造)できるのかを予測することは困難であるということが本願出願時の技術常識である。
そうすると、発明の詳細な説明の記載、及び本願出願時の技術常識を考慮しても、請求項1に記載の化合物を取得(製造)するために、具体的にどのような条件(例えば、出発原料、溶媒、反応温度、反応時間、単離精製法など。)を用いるのかを当業者が理解できたとはいえない。

また、上記した事項に加え、発明の詳細な説明には、請求項1に記載の化合物が具体的にどのような用途に使用できるのかについて具体的な裏付け(薬理試験結果など。)を伴って記載されていない。
ここで、発明の詳細な説明には、ミリセチン、ヘスペリジン、及びピペリンを含有する「Equivir」なる組成物が特定のウイルスの増殖を低減したことが記載されてはいる(段落[0071]〜[0106])が、ミリセチン、ヘスペリジン、及びピペリンは、請求項1に記載の化合物とは異なるものである。
したがって、前記組成物に関する薬理試験結果を以て、請求項1に記載の化合物がウイルスの増殖を低減するのに使用できることが示されているとはいえない。
また、一般に、化学構造のみからでは、具体的にどのような用途に使用できるのかを予測することは困難であるということも本願出願時の技術常識である。
そうすると、発明の詳細な説明の記載、及び本願出願時の技術常識を考慮しても、請求項1に記載の化合物が具体的にどのような用途に使用できるのかを当業者が理解できたともいえない。

したがって、発明の詳細な説明は、請求項1に係る発明を当業者が実施できる程度に明確かつ十分に記載されたものとはいえない。

また、上述したとおり、本願出願時の技術常識を考慮しても、発明の詳細な説明において[化1]、[化2]、及び[化3]で表される化学式を持つ化合物を提供するという課題を解決できることが示されているとはいえない。
したがって、請求項1に係る発明は、発明の詳細な説明に記載した内容を超えるものである。

第4 当審合議体の判断

当審合議体は、原査定の理由のとおり、本願発明について、この出願は、発明の詳細な説明が当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載されたものでないから、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていないと判断する。
また、原査定の理由のとおり、本願発明について、この出願は、特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に適合するものではないから、特許法第36条第6項に規定する要件を満たしていないと判断する。
その理由は、以下のとおりである。

1 理由1(実施可能要件)について

(1)実施可能要件の判断の前提

物の発明における発明の「実施」とは、その物の生産、使用等をする行為をいう(特許法第2条第3項第1号)から、特許法第36条第4項第1号の「その実施をすることができる」(実施可能要件)とは、その物を生産することができ、かつ、その物を使用できることである。したがって、物の発明については、明細書の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき、当業者がその物を生産することができ、かつ、その物を使用できるのであれば、上記の実施可能要件を満たすということができる。
以下、上記判断の前提にしたがって検討する。

(2)発明の詳細な説明の記載
(下線は審決において付与したものであり、「・・・」は記載の省略を表す。)

本願の明細書の発明の詳細な説明には、本願発明に関連した記載として以下の記載がある。

ア 発明の分野及び発明の背景についての記載
「【0002】
発明の分野
本発明は、フラボノイド化合物を含むがフラボノイド化合物に限定されない求電子的に強化されたフェノール化合物、及び炎症関連疾患及び障害を含む炎症性ネクサスを有する障害を含む様々な障害を治療するためのこれらの化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
生物の代謝、酵素システムは、全ての主要な代謝システムの関連した生化学的な経路に、植物食料資源由来の環境中から容易に利用できる、フェノール類、フェノール酸、及びフラボノイドを組み入れるよう発達した。フラボノイドが多数の代謝システムに生理的な効果を有するだけでなく、それらは本質的にこれらのシステムの通常動作の一部である。自然の進化の一部として、フラボノイド結合部位はこれら経路を通して広く保存され、分布されている。化学反応が試薬、例えば過剰なグルコースのために過負荷にさらされるとき、又はもし例えばタンパク質の変形のような、代謝成分の欠陥があれば、中間代謝産物は濃縮して生産され、経路又は関連する経路の機能障害、及び疾患状態の発現に導きうる。フラボノイドの主要な役割は、ある酵素のダウン及び/又はアップレギュレートによって、これら中間産物の蓄積を減少させ、これら生物の負の効果を改善することである。
【0004】
複数の経路にわたるフラボノイド結合部位の分布により、フラボノイドは疾患状態に関するシステムにおいていくつかの酵素の調節作用を有する。疾患状態のためのほとんどの他の治療学は、疾患に関連した1から2の対象の酵素を対象にするが、フラボノイドは複数を対象にする。」

イ 発明の概要についての一般的記載
「【発明の概要】
【0018】
発明の要約
本発明は求電子的に強化されたフェノール化合物に関する。求電子的に強化されたフェノール化合物は、フラボノイド化合物を含むが、それに制限されない。その化合物は、炎症関連疾患及び障害を含む炎症性ネクサスを有する障害を含む様々な障害を治療する為に使用されうる。1つの、限定されない例は求電子的に強化されたミリセチンである。求電子的に強化したこれらのフラボノイドはそれらの結合活性を上昇し、Kmを低下させ、したがってそれらの効力を増加する。
【0019】
一つの形式において、合成物はフラボノイドのようなフェノール化合物との共有結合を介した求電子的部分の付加を含み、それは結合エネルギーの上昇を引き出し、6(6)つの炎症関連疾患分類(本明細書の以下に規定)に関連する酵素のアップ、又はダウンレギュレーションを上昇し、及び/又はその天然状態よりもフラボノイドの効果を上昇する。これらの化合物は、有利には、炎症関連疾患及び障害を治療するのに効果的である。・・・
・・・求電子的に強化されたフェノール化合物は、炎症疾患又は関連した障害の治療の必要な患者に投与された際に、天然の形態を超えて効果を上昇した。求電子的に強化されたミリセチンの1つの例は、ミリセチンが1つ以上のハロゲン、例えば塩素で置換されている。
・・・
【0022】
本発明は、その別の形態では、一般式(I)の化合物又は本開示の式(I)のさらに精製された種のいずれかの治療に効果的な量の化合物を、それからの治療が必要な患者に投与することを含む炎症関連疾患を含むが、それに限定されない、疾患又は病状の治療の為の方法に関する。代わりの方法としては、その治療は、前述の一般式(I)の特定の形態のいずれかを投与することを含み得、これらフィシテン、ガランギン、ヘスペリチン、イソラムネチン、ケンペロール、ミリセチン、ナリンギン、ケルセチン、及びルチンを含むがそれらに限定されない。なお代わりの方法は、式(I)の化合物(フェノール化合物)は a)ミリセチン又はb) 求電子的に強化された、ミリセチンの改変された形態であり、そしてその化合物はさらにヘスペリチン及びピペリンとの組み合わせである。ある形態では、ミリセチンはヘスペリジン及びピペリンと製剤化され、Equivirを形成する。
【0023】
本発明に従い、ミリセチン、ヘスペリジン、及びピペリンの化合物の組み合わせはEquivirとして知られる組成物を形成する。そのミリセチンは天然、又は求電子的に強化され得る。
・・・
【0024】
Equivirは、本開示に基づき、様々な疾患を治療するための効力を有し、それは本開示に基づき、デング熱/デングウイルス、インフルエンザ、ライノウイルス、及びエボラウイルスを含むが、それらに限定されない。
【0025】
1つの有利な形態としては、化合物は
・・・
【化9】

【化10】

からなるグループから選択される式を有する。
・・・
【0029】
1つの特に有利な形態は、組成物は求電子的に強化され、修飾された形態のミリセチンを含み、化合物はさらにヘスペリジン及びピペリンと組み合わされる。1つの例では、求電子的に強化され、修飾された形態のミリセチン(例えば、塩素化された形態)が、ヘスペリジン及びピペリンと製剤化され、Equivirを形成する。
・・・
【0060】
化合物のミリセチン、ヘスペリジン、及びピペリンの組み合わせは、Equivirとして知られる組成物を形成する。本開示によると、Equivirは、本開示の様々な不調を治療する効力を有し、それはデング熱/デングウイルス、インフルエンザ、ライノウイルス、及びエボラウイルスを含むが、それらに限定されない。
・・・」

ウ 実施例についての記載
「【0067】
実施例1
この開示に従って、1つ以上のフラボノイド、例えばミリセチン、が塩素化される。化合物は個別に用いられるか、又は、例えばカプセル、液体の溶液又は懸濁液、シロップ、タブレット、粉末のような単一製剤、並びに放出制御製剤で組み合わされ得る。
【0068】
好ましい実施形態では、1から1000mgの塩素化されたフラボノイドがカプセルの形態で経口投与される。
【0069】
実施例2
本開示による塩素化されたフラボノイドは、例えば飼い慣らされた動物、馬、牛、羊、豚、犬、猫、ヒト、など、これらの治療を必要とする様々なほ乳類種に投与され得る。
【0070】
次の例は「ライノウイルス14型に対する抗ウイルス活性のためのある試験化合物の非GLP評価」の表題が与えられる。
【0071】
試験製品は次のように調製された:0.312gの試験製品は10mlのDMSOに溶かされ、100mM濃度の試験製品を得た;100μM試験製品の1/1000希釈が維持用培地中で調製され、100uM濃度が得られた;後の連続的な希釈溶液は維持用培地中で2.15のプログレッションファクターを用いて作られた。培地中のDMSOの1/1000希釈溶液の細胞毒性が評価された。合計8つの異なる濃度の試験製品が、ライノウイルス14型1059株(ATCC#VR−284) に対する抗ウイルス特性の為に評価された。感染後及び感染前の試験製品の抗ウイルス活性が評価された。平板培養は6度繰り返し行われ、試験は二度行われた。
実験方法
試験製品:試験製品の記述は表2に提供される。最初の試験製品がDMSO中で調製され、細胞培養培地中の続く濃度が調製された。
【表2】

・・・
【0079】
表3は阻害濃度の要約を表す。
【表3】

【0080】
表4及び表5、並びに図1は試験製品の感染後の適用に対する阻害濃度(IC)を表す。
【表4】

【表5】

【0081】
表6及び表7、並びに図2は感染前の試験製品の適用に対する阻害濃度(IC)を表す。
【表6】

【表7】

【0082】
表8及び図3はMRC−5細胞に対する毒濃度50%(TC50)を表す。
【表8】

【0083】
実施例3
インフルエンザウイルス及びデングウイルスに対するEquivirの分析。
【0084】
次の例及び実験は次の目的を有した:
・CPE分析における3つのA型インフルエンザウイルスに対するEquivirの抗ウイルス活性の決定:
− A/TX/36/91(H1N1)
− A/Perth/265/09(H1N1)及び
− A/HK/1/68(H3N2);
・ 7日目のMDCK細胞における細胞毒性の決定;
・ 樹状細胞におけるDENV−2ニューギニアCに対する抗ウイルス活性の決定(産出抑制試験);及び
・ 感染後(MSD)の樹状細胞におけるサイトカインプロファイル(IFN−γ,IL−1β,IL−2,IL−4,IL−6,IL−8,IL−10,IL−12p70,IL−13及びTNF−α)の決定
【表9】

・・・
【0096】
・・・
Equivirを含む本化合物はインフルエンザ、デングウイルス及びエボラを含むがそれらに限定されない炎症性疾患を治療する効力の観点から強化された特性を有することが実験及び実施例を含む次の開示から見てここではっきりとするだろう。
本化合物のこの強化された特性はこれまでに知られたフラボノイドを含むこれまでに知られた化合物と相関する。
【0097】
実施例4:エボラウイルススクリーニング分析
次の実験はエボラの治療での効力を実証している。
【0098】
これらの実験の目的は(1)Global Research及びDiscovery Group化合物の、Equivirの、HepG2及びTHP-1細胞におけるエボラウイルス(EBOV)に対して抗ウイルス効果、細胞毒性、及びサイトカイン反応への効果を評価することである。
・・・
【0105】
結果
行われた実験からの結果の要約は下記の表10及び11並びに図13〜22に示されたデータで提供される。
【0106】
EquivirはTHP−1細胞において感染後0時間及びHepG2細胞において感染後72時間のEBOVに対して最も抗ウイルス活性を示した。全体として、化合物はHepG2又はTHP−1細胞に毒性がなかった。T−705コントロールはHepG2細胞で期待したように働いたが、しかしTHP−1細胞では活性がなかった。評価したサイトカインのほとんどは分析の定量化の下限値を下回っており、それゆえ結果の解釈は決定的ではなかった。
【表10】

【表11】

【0107】
討論
EquivirはHepG2及びTHP−1細胞でのEBOVに対する抗ウイルス活性について評価された。これらの分析から得られた実験データ及びグラフの結果は図13〜22中に組み込まれる。Equivirは感染後0時間のTHP−1細胞及び感染後72時間のHepG2細胞中のEBOVに対して活性があった。EquivirはTHP−1細胞で早い時点で即時の抗ウイルス効果を持つが、しかしウイルスが複製されるにつれ効果は失われるようである。対照的に、EquivirはHepG2細胞でのEBOVに対して遅い時点で活性がある。この活性は両方の細胞株での評価された全ての濃度で観察された。概して、これらの結果はEquivirがEBOVに対して活性があるという証拠を提供する。これらの結果を確認し投薬反応を決めるために、更なる実験が完了されるべきである。
【0108】
全ての分析のパフォーマンスはコントロール化合物T−705について確認され、それはHepG2細胞を用いる分析で予期された水準の抗ウイルス活性を提示した。けれども、コントロール化合物はTHP−1細胞で予期されたのと同様の活性がなかった。THP−1細胞はこの分析のために用いられた標準の細胞株ではなく、これらの結果はさらなるコントロール化合物の最適化が必要とされることを示す。評価したほとんどのサイトカインは分析の定量の下限値以下であり、それゆえ結果の解釈は決定的ではなかった。」

(3)判断

以下、請求項1における【化2】で示される化合物を「1塩素化ミリセチン」、及び、請求項1における【化3】で示される化合物を「2塩素化ミリセチン」といい、両化合物を併せて「本願発明の化合物」という。

ア 明細書若しくは図面の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき、当業者が本願発明の化合物を生産することができるかについて

(ア)明細書又は図面の記載について

a 実施例の記載について

(a)実施例1(【0067】)において、「この開示に従って、1つ以上のフラボノイド、例えばミリセチン、が塩素化される」という記載はあるものの、実施例全体を検討しても、ミリセチンの特定位置をどのように塩素化して、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンを製造でできるのか、使用する原料及びその入手方法、合成試薬・溶媒及び具体的な反応条件(温度、時間等)については、一切記載も示唆もされていない。

(b)実施例2〜4においては、以下の事項が記載されている。
実施例2において、表2(【0071】)に、試験製品として、「Equivir」という、ミリセチン、へスペリチン及びピペリンの組成物が記載され、表3(【0079】)に、ライノウイルス14型に対する試験製品「Equivir」の阻害濃度の要約が記載され、表4及び表5(【0080】)並びに図1に、試験製品「Equivir」の感染後の適用に対する阻害濃度が記載され、表6及び表7(【0081】)並びに図2に、感染前の試験製品「Equivir」の適用に対する阻害濃度が記載され、表8(【0082】)及び図3に、MRC−5細胞(ヒト肺繊維芽細胞)に対する毒濃度50%(TC50)が記載されている。
実施例3において、表9(【0084】)に、「Equivir」がインフルエンザウイルスに対する抗ウイルス活性を有することを、「Zanamivir」(ザナミビル:抗インフルエンザウイルス剤)と比較した結果として記載され、図4〜図9には、MDCK細胞(イヌ腎上皮細胞)における「Equivir」の細胞毒性及びインフルエンザウイルスに対する阻害効果を、「Zanamivir」と比較して記載され、図10には、樹状細胞におけるデングウイルスに対する「Equivir」の阻害活性が記載されている。
実施例4において、表10及び表11(【0106】)、並びに、図13〜図22には、エボラウイルスに対する「Equivir」の抗ウイルス活性が記載されている。

しかしながら、実施例2〜4に記載されているのは、いずれも「Equivir」という、ミリセチンと他の化合物との組成物であって、本願発明の化合物である、ミリセチンの特定位置が塩素化された、1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンとは異なるものであり、しかも化合物ではなく組成物の、抗ウイルス活性についてであって、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンの製造については記載されていない。

(c)このように、実施例には、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンを、実際に製造し取得したことについては、何ら記載されていない。

また、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンの合成方法の記載として、審判請求書の手続補正書(方式)(令和4年3月16日提出)に示されている合成経路例([Example 1]及び[Example 2])を参照しても、当該合成経路例は、明細書で一応述べているミリセチンの塩素化ではなく、原料として特定位置が塩素化された原料化合物を用いて製造することにすぎず、明細書の記載に基づく製造法であるとはいえない。
そして、本願発明の化合物製造の原料であるとされる当該特定位置が塩素化された原料化合物及びその入手方法、その原料化合物を用いた合成経路も、当該合成経路で合成する際の、合成試薬・溶媒並びに具体的な反応条件(温度、時間等)を含め、実施例に関連記載は、一切ない。

b 実施例以外の発明の詳細な説明の記載について

実施例以外の発明の詳細な説明には、求電子的に強化されたミリセチンの1つの例は、ミリセチンが1つ以上のハロゲン、例えば塩素で置換されていること(【0019】)、その有利な形態として、1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンの化学構造式が記載されているのみ(【0025】)にすぎず、その求電子的に強化されたミリセチンを製造する方法として、ミリセチンが特定位置で1つ以上の塩素で置換された、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンをどのように製造できるのか、製造の手がかりが記載された文献名も含め、製造の手がかりは記載も示唆もされていない。

c 上述のとおり、実施例には、本願発明の化合物とは異なる化合物やそれらの混合物に関する記載が繰り返されるだけで、具体的には、求電子的に強化されたミリセチンを製造する方法として、ミリセチンの特定位置をどのように塩素化して、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンを製造できるのか、その求電子的に強化されたミリセチンを製造する際に使用する原料及びその入手方法、合成試薬・溶媒及び具体的な反応条件(温度、時間等)についても、一切記載も示唆もされていない。

さらに、実施例以外の発明の詳細な説明には、求電子的に強化されたミリセチンを製造する方法として、前記aで述べた合成経路例([Example 1]及び[Example 2])、すなわち、ミリセチンを塩素化するのではなく、原料として特定位置が塩素化された原料化合物を用いて、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンを合成できることについて、その手がかりが記載された文献名も含め、一切記載も示唆もされていない。ましてや、合成経路例([Example 1]及び[Example 2])で使用される、特定位置が塩素化された原料化合物及びその入手方法、その原料化合物を用いた合成経路、当該合成経路で合成する際の合成試薬・溶媒並びに具体的な反応条件(温度、時間等)についても、当然のことながら、手がかりさえもない。

(イ)本願出願当時の技術常識について

まず、化合物を製造するには、合成経路や原料物質の取得を検討し、合成反応で用いる反応試薬、溶媒、触媒等の選択、反応条件(反応温度、反応時間等)、反応後得られる化合物の単離・精製方法の手順を、試行錯誤により決定して化合物を製造する必要があり、そのような記載がない場合過度な試行錯誤が必要であるということが技術常識であるといえる。
そして、上記技術常識を本願発明の化合物にあてはめても、上述のとおり、実施例を含め発明の詳細な説明に、本願発明の化合物の、求電子的に強化されたミリセチンである1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンの製造方法について、ミリセチンが特定位置で1つ以上の塩素で置換された、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンをどのように製造できるのか、製造の手がかりとなる記載が、製造法が記載された文献名も含め、一切記載も示唆もされていないのであるから、本願発明の製造には、過度な試行錯誤を要するといわざるを得ない。

そして、そのような状況下で、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンを製造できるといえる本願明細書の記載に示唆のある特段の技術常識があったとも認められない以上、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンを製造するには、当業者に過度な試行錯誤を要するものと認められ、当業者が本願発明の化合物を製造できるとはいえない。

(ウ)請求人の主張について

a 請求人は、審判請求書の手続補正書(方式)(令和4年3月16日提出)、及び、手続補足書(同日提出。参考資料1〜11)を提出し、当該手続補正書(方式)の「塩素化ミリセチンの合成について」において、
(a)ミリセチンの合成経路は公知であり、1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンは、そのミリセチンの合成経路例と同様の経路によって合成することができること、
(b)ミリセチンの合成経路例と同様な合成経路例([Example 1]及び[Example 2])を示し、参考資料8(本願出願後の資料)にこれらの合成経路をまとめて記載しているとした上で、1塩素化ミリセチンの合成経路例及び2塩素化ミリセチンの合成経路例を説明し、各合成経路によって1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンを合成できること、各合成経路は公知の有機合成技術とミリセチンの合成経路の応用であり、当業者は、本願明細書に記載の1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンをこれらに基づいて合成することができること、並びに、参考資料8の責任者は、1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンの合成が当業者の技術の範囲であることを宣誓していること(参考資料11)、
したがって、本願発明の化合物は、公知の有機合成技術とミリセチンの公知の合成経路の応用によって製造できるため、明細書に合成経路が記載されていなくても、当業者は本願発明の化合物を製造することができる旨、主張している。

b 上記主張について、以下検討する。

(a)主張(a)について
前記(ア)に記載したように、本願明細書には、「1つ以上のフラボノイド、例えばミリセチン、が塩素化される」こと(【0067】)、「求電子的に強化されたミリセチンの1つの例は、ミリセチンが1つ以上のハロゲン、例えば塩素で置換されている」こと(【0019】)が記載さているのみであるから、当業者は、ミリセチンの合成経路と、ミリセチンが塩素化されると記載されている本願発明の化合物の合成とが、関係するとは理解しない。

(b)主張(b)について
本願発明の化合物が、ミリセチンが塩素化された化合物であることから、ミリセチンの合成経路と技術常識から取得できる可能性があるとしても、その合成経路が、審判請求書で1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンの合成経路例として説明されている経路で取得できると理解するとはいえない。
すなわち、審判請求書の手続補正書(方式)に示されている「(ミリセチンの合成経路例)」は、ミリセチンではなく、“ケルセチン”の合成経路であるところ(参考資料9 スキーム1 6c))、本願発明の化合物を取得するために、ミリセチンではなく、本願明細書に何ら記載もされていないケルセチンの合成経路を想定し、それと同様な合成経路により本願発明の化合物を取得することを考えるとはいえない。
仮に、ケルセチンの合成経路に基づき、出発物質を変更して本願発明の化合物を取得するとしても、反応溶媒や反応温度などの条件はそのまま応用できるものではなく、当業者がケルセチンの合成経路を想定した上で、試行錯誤することによって、製造できるであろうことが示されている程度であって、明細書の記載を補うようなものではないことは明らかである。

また、参考資料8は、最初にCONFIDENTIALと記載されているとおり、広く一般に公知の資料ではなく、示されている合成経路も、参考資料9のスキーム1で6c)のケルセチンを合成する方法を知った上での、本願出願後の資料あって、本願明細書の発明の詳細な説明の記載及び技術常識から導かれるものではない。

(c)また、参考資料1は、ミリセチンの作用効果に関する論文であり、参考資料2〜6は、本願出願後に本願発明の化合物の作用効果についての試験を行った結果を示すものであり、参考資料7は、本願発明の化合物とは無関係な、疾患と炎症との関連性を記載した論文であって、それらを検討しても、本願発明の化合物の製造とは直接関係ないか、本願出願後の実験結果にすぎず、本願の明細書が実施可能要件を満たしていることの証拠としては、参酌することはできない。

以上のとおりであるから、請求人の上記主張は採用できない。

(エ)したがって、明細書若しくは図面の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき、当業者が本願発明の化合物を生産することができるとはいえない。

イ 明細書若しくは図面の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき、当業者が本願発明の化合物を使用することができるかについて

(ア)本願発明の化合物を使用するためには、本願発明の化合物を提供できることが必要であるところ、上記アで述べたとおり、明細書若しくは図面の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき、当業者は本願発明の化合物を生産することができるとはいえず、本願発明の化合物を提供できないことから、本願発明の化合物を使用することができないといえる。

(イ)明細書又は図面の記載について

a 実施例について

実施例には、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンがどのような用途に使用できるのかを、具体的に確認したことについては、何ら記載も示唆もされていない。

前記ア(ア)aに記載したように、実施例2〜4(【0069】〜【0109】)において、「Equivir」は、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、デングウイルス及びエボラウイルスに対する抗ウイルス活性のあることが記載されている。
しかしながら、この「Equivir」は、ミリセチン、へスペリチン及びピペリンの組成物であって、本願発明の化合物である、ミリセチンの特定位置が塩素化された、1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンとは異なるものであり、しかも化合物ではなく組成物である。
それ故、前記確認されたライノウイルス、インフルエンザウイルス、デングウイルス及びエボラウイルスに対する抗ウイルス活性は、ミリセチンに基づくものであるのか、へスペリチン又はピペリンに基づくものであるのか、これら混合物に基づくものであるのか、不明である。
そうすると、実施例で、「Equivir」が抗ウイルス活性のあることが確認されているからといって、ミリセチンが当該抗ウイルス活性を有すると理解することはできない。
ましてや、ミリセチンとは異なる化合物である、本願発明の化合物の1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンが、このような抗ウイルス活性を有すると理解することはできない。

b 実施例以外の発明の詳細な説明について

実施例以外の発明の詳細な説明には、本発明は求電子的に強化されたフェノール化合物に関するもので、1つの限定されない例は求電子的に強化されたミリセチンであり、求電子的に強化したフラボノイドはその結合活性を上昇し、Kmを低下させ、その効力を増加すること(【0018】)、合成物はフラボノイドのようなフェノール化合物との共有結合を介した求電子的部分の付加を含み、それは結合エネルギーの上昇を引き出し、炎症関連疾患分類(本明細書の以下に規定)に関連する酵素のアップ、又はダウンレギュレーションを上昇し、及び/又はその天然状態よりもフラボノイドの効果を上昇すること(【0019】)が記載されている。
しかしながら、これは本願発明の化合物の効果に関する予想に基づく推測が記載されているにすぎず、その推測を裏付けるような記載である、実施例で具体的に確認した記載はないし、また、本願明細書全体を検討しても、求電子的に強化されたミリセチンであれば、何故、結合活性を上昇し、Kmを低下させ、効力を増加するといえるのか、具体的な理論的説明も記載されていない。

(ウ)本願出願当時の技術常識について
一般に、化学物質は、その構造が異なれば、その性質が異なるのが通常であり、新規化合物の場合、通常、それらが自明であるとはいえない。
また、求電子的に強化されたミリセチンであれば、結合活性を上昇し、Kmを低下させ、効力を増加するといえる、技術常識が存在したものとも認められない。

(エ)請求人の主張について

a 請求人は、審判請求書の手続補正書(方式)(令和4年3月16日提出)、及び、手続補足書(同日提出。参考資料1〜11)を提出し、当該手続補正書(方式)の「塩素化ミリセチンの効果について」において、
(a)ミリセチンが、抗ガン作用や、抗酸化作用、抗炎症等の様々な作用を有していることは、当業者において知られていること(参考資料1)、本願明細書の実施例2及び図1には、ミリセチンを含む「Equivir」が、ライノウイルス14型に対して抗ウイルス活性を有していることが示されており、塩素化したミリセチンは、ミリセチンよりも求電子的に強化されているため、天然状態よりも様々な障害を治療する効力を増加し得るから、当業者であればミリセチンの代わりに1塩素化ミリセチン又は2塩素化ミリセチンを用いた場合、ミリセチンと同等以上の様々な作用を得られると予測し得る旨、
(b)参考資料2〜7を示し、塩素化したミリセチンが実際に様々な疾患について有効である実験結果を示し、ミリセチンと化学構造が類似する塩素化したミリセチンは、ミリセチンと同様に抗ガン作用、抗炎症作用などを有する旨、
したがって、当業者は本願明細書の記載から、本願発明の化合物である1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンが具体的にどのように用いられるかを理解し得る旨、主張している。

b 上記主張について、以下検討する。

(a)主張(a)について
本願明細書の実施例2(図1を含む)〜実施例4にミリセチンを含む「Equivir」を用いて示されている抗ウイルス活性は、前記(イ)〜(ウ)で述べたように、「Equivir」がミリセチン、へスペリチン及びピペリンの組成物であることから、示されている抗ウイルス活性は、ミリセチンに基づくものであるのか、へスペリチン又はピペリンに基づくものであるのか、これら混合物に基づくものであるのか、不明であり、ミリセチンが当該抗ウイルス活性を有すると理解することはできず、さらに、電子的に強化されたミリセチンであれば、結合活性を上昇し、Kmを低下させ、効力を増加することを理解することはできない。
したがって、ミリセチンは抗ガン作用、抗酸化作用、抗炎症等の作用を有していることが、本願出願時公知(参考資料1)であったとしても、ミリセチンとは異なる化合物である、本願発明の化合物の1塩素化ミリセチン及び2塩素化ミリセチンが、ミリセチンと同等以上の様々の作用を有すると予測し得るとはいえない。

(b)主張(b)について
参考資料2〜6は、本願出願後に行った本願発明の化合物の有用性に関する試験結果を示すものであり、参考資料7は、本願発明の化合物とは無関係な、疾患と炎症との関連性を記載した文献であり、本願の明細書が実施可能要件を満たしていることの証拠としては、参酌することはできない。

以上のとおりであるから、請求人の上記主張は採用できない。

(オ)したがって、明細書若しくは図面の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき、当業者が本願発明の化合物を使用することができるとはいえない。

ウ まとめ
本願発明の化合物について、明細書の記載又はその示唆及び出願当時の技術常識に基づき、当業者がその物を生産することができ、かつ、その物を使用できるとはいえないから、この出願は、発明の詳細な説明の記載が、当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載されたものとはいえず、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

2 理由2(サポート要件)について

(1)サポート要件の判断の前提

特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に規定する要件(いわゆる「サポート要件」)に適合するか否かは、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載とを対比し、特許請求の範囲に記載された発明が、発明の詳細な説明に記載された発明で、発明の詳細な説明の記載又はその示唆により当業者が当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるか否か、また、その記載や示唆がなくとも当業者が出願時の技術常識に照らし当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるか否かを検討して判断すべきものである。

(2)判断

前記1(2)に示したとおりの記載が発明の詳細な説明にはあるところ、本願発明の解決しようとする課題は、本願発明の化合物を提供することであると認められる。
しかしながら、前記1(3)で述べたとおり、結局、本願発明の化合物を製造することができることが、本願明細書及び図面に記載されていないのであるから、課題である本願発明の化合物の提供ができているとはいえない。

したがって、本願発明は、発明の詳細な説明に記載された発明で、発明の詳細な説明の記載により当業者が当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるとは認められず、また、その記載や示唆がなくとも当業者が出願時の技術常識に照らし当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるとも認められないから、本願請求項1の記載は、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。

第5 むすび
以上のとおり、本願発明について、この出願は、発明の詳細な説明が当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載されたものでないから特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしておらず、また、特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に適合するものではないから特許法第36条第6項に規定する要件を満たしておらず、この出願は、拒絶をすべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。

審判長 瀬良 聡機
出訴期間として在外者に対し90日を附加する。
 
審理終結日 2023-08-08 
結審通知日 2023-08-22 
審決日 2023-09-11 
出願番号 P2018-560998
審決分類 P 1 8・ 537- Z (A61K)
P 1 8・ 536- Z (A61K)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 瀬良 聡機
特許庁審判官 関 美祝
齊藤 真由美
発明の名称 炎症関連疾患及び障害を治療するための求電子的に強化されたフェノール化合物  
代理人 冨田 雅己  
代理人 甲斐 伸二  
代理人 金子 裕輔  
代理人 稲本 潔  
代理人 野河 信太郎  

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