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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1410089
総通号数 29 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2024-05-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2023-08-18 
確定日 2024-05-07 
事件の表示 特願2021−549147「分散型台帳技術(DLT)を使用したリレーショナルデータの管理と編成」拒絶査定不服審判事件〔令和 3年 2月25日国際公開、WO2021/030910、令和 4年 4月13日国内公表、特表2022−521915、請求項の数(28)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2020年(令和2年)8月19日(パリ条約による優先権主張 外国庁受理 2019年8月19日 US)を国際出願日とする特許出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。

令和4年10月 4日付け:拒絶理由通知書
令和5年 1月31日 :意見書、手続補正書の提出
令和5年 4月14日付け:拒絶査定(原査定)
令和5年 8月18日 :審判請求書の提出
令和5年12月19日付け:審尋
令和6年 3月25日 :回答書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和5年4月14日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

本願請求項1ないし11、14ないし25及び28に係る発明は、以下の引用文献1に記載された発明及び引用文献2に記載の周知技術に基いて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献1 国際公開第2019/152750号
引用文献2 特開2005−141280号公報

第3 本願発明
本願請求項1ないし28に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明28」という。)は、令和5年1月31日に提出された手続補正書で補正された特許請求の範囲の請求項1ないし28に記載された事項により特定される発明であり、このうち、本願発明1は、以下のとおりの発明である。

「 リレーショナルデータベース管理クエリを使用して、トランザクションデータを含む分散型台帳を実装する分散型台帳プラットフォームにクエリする方法であって、
前記分散型台帳プラットフォームの少なくとも1つのプロセッサにより、前記分散型台帳にデータベースを作成し、前記分散型台帳に前記データベースに関する情報を記録する工程と、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、受信したリレーショナルデータベース管理クエリを、前記分散型台帳のデータベースで処理可能なクエリ操作に変換する工程と、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、クエリ結果を生成するために、前記分散型台帳のデータベースに対して前記クエリ操作を実行する工程と、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記クエリ結果を前記分散型台帳に含めるために前記分散型台帳のデータベースによって処理可能な形式で当該データベースにログする工程とを有する方法。」

なお、本願発明2ないし14は、本願発明1を減縮する発明であり、本願発明15は、本願発明1の「前記分散型台帳プラットフォームの少なくとも1つのプロセッサにより、前記分散型台帳にデータベースを作成し、」との構成を除いて、本願発明1をシステムの発明として特定したものであり、本願発明16ないし28は、本願発明15を減縮する発明である。

第4 引用文献、引用発明等
1 引用文献1について
(1)引用文献1記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている。なお、当審訳には、引用文献1に対応する日本語特許文献である特表2021−512416号公報の記載を参酌した。

「[00305] Figure 14 depicts another exemplary architecture 1400, with additional detail of a virtual chain model utilized to interface with for distributed ledger technologies via a cloud based computing environment, in accordance with described embodiments.」
(当審訳)
「[00305] 図14は、説明される実施形態による、クラウドベースのコンピューティング環境を介して分散台帳技術に関してインターフェースするために利用される仮想チェーンモデルのさらなる詳細を有する別の例示的なアーキテクチャ1400を示す。」

「[00309] It is therefore in a accordance with the described embodiments that the host organization 110 provides the ability to interact with a blockchain through the virtual chain interface 1405 utilizing syntax similar to anormal SQL query ordinarily utilized to query a relational database.
[00310] As depicted here, the virtual chain interface 1405 is able to receive a structured query 1406 from a user targeting the blockchain and then route the structured query 1406 through a query parser 1425 which breaks down the elements of the structured query 1406. For instance, the query parser 1425 as depicted here breaks down the structured query 1406 into blockchain update logic 1421, blockchain read logic 1422, blockchain delete logic 1423 (e.g., equivalent to removing a row from a database), and blockchain search logic 1424, resulting in the identified query elements being parsed from the structured query received at the virtual chain interface 1405 from the user.
[00311] The identified query elements are then mapped to corresponding native blockchain functions, code, or logic by the query logic translator 1430 so as to result in native blockchain protocol code 1435 constituting the equivalent functionality of the structured query 1406 and thus resulting in the native blockchain transaction 1445 which is then transacted onto the blockchain 1440 triggering the return of the transaction result to the virtual chain interface.
[00312] According to one embodiment, the virtual chain interface 1405 provides a virtual table or a list of entries and conversions which mimic the blockchain, thus permitting a mapping, conversion, or translation of operational elements within the structured query 1406 to be replaced with native blockchain code or functions, based on the virtual table.
[00313] Once the functional elements are converted from the incoming structured query into the native blockchain functions, the resulting native blockchain transaction is simply executed via the blockchain, for instance, by broadcasting the transaction, writing the transaction into a block of the blockchain, validating the block, and then committing the validated block to the blockchain.」
(当審訳)
「[00309] したがって、上述した実施形態によれば、ホスト組織110は、関係データベースにクエリするために通常利用される通常のSQLクエリと同様の構文を利用して仮想チェーンインターフェース1405を介してブロックチェーンと相互作用する能力を提供する。
[00310] ここで示されるように、仮想チェーンインターフェース1405は、ブロックチェーンをターゲットにしているユーザから構造化クエリ1406を受信し、次いで、構造化クエリ1406をクエリパーサ1425を介してルーティングすることができ、クエリパーサ1425は、構造化クエリ1406の要素を分解する。例えば、ここで示されるクエリパーサ1425は、構造化クエリ1406をブロックチェーン更新論理1421、ブロックチェーン読み出し論理1422、ブロックチェーン削除論理1423(例えば、データベースから行を除去することと同等)、及びブロックチェーン検索論理1424に分解し、識別されるクエリ要素が、ユーザから仮想チェーンインターフェース1405で受信した構造化クエリからパースされる結果をもたらす。
[00311] 次いで、識別されたクエリ要素は、クエリ論理トランスレータ1430によって対応するネイティブブロックチェーン機能、コード、又は論理にマッピングされ、結果として、ネイティブブロックチェーンプロトコルコード1435が構造化クエリ1406の同等機能を構成し、ゆえに、次いでブロックチェーン1440へ処理されるネイティブブロックチェーントランザクション1445が仮想チェーンインターフェースへのトランザクション結果のリターンをトリガする結果をもたらす。
[00312] 一実施形態によれば、仮想チェーンインターフェース1405は、ブロックチェーンを模倣するエントリ及び変換の仮想テーブル又はリストを提供し、ゆえに、仮想テーブルに基づいて、ネイティブブロックチェーンコード又は機能に置き換えられるべき構造化クエリ1406内の動作要素のマッピング、変換、又は翻訳を可能にする。
[00313] 機能要素が、入ってくる構造化クエリからネイティブのブロックチェーン機能に変換されると、結果として生じるネイティブブロックチェーントランザクションは、例えば、トランザクションをブロードキャストし、トランザクションをブロックチェーンのブロックに書き込み、ブロックを検証し、次いで検証されたブロックをブロックチェーンに対してコミットすることにより、ブロックチェーンを介して単に実行される。」

「FIG.14


(当審訳)
「図14



(2)引用発明
前記(1)の[00305]及び[00309]より、引用文献には、「クラウドベースのコンピューティング環境を介して分散台帳技術に関してインターフェースするために利用される仮想チェーンモデル」の「アーキテクチャ1400」において、「ホスト組織110」が「関係データベースにクエリするために通常利用される通常のSQLクエリと同様の構文を利用して仮想チェーンインターフェース1405を介してブロックチェーンと相互作用する能力を提供する」方法が開示されているといえる。
よって、前記(1)の特に下線部に着目すると、引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「 クラウドベースのコンピューティング環境を介して分散台帳技術に関してインターフェースするために利用される仮想チェーンモデルのアーキテクチャ1400において、ホスト組織110が関係データベースにクエリするために通常利用される通常のSQLクエリと同様の構文を利用して仮想チェーンインターフェース1405を介してブロックチェーンと相互作用する能力を提供する方法であって、
仮想チェーンインターフェース1405は、ブロックチェーンをターゲットにしているユーザから構造化クエリ1406を受信し、次いで、構造化クエリ1406をクエリパーサ1425を介してルーティングし、
クエリパーサ1425は、構造化クエリ1406の要素を分解し、
識別されたクエリ要素は、クエリ論理トランスレータ1430によって対応するネイティブブロックチェーン機能、コード、又は論理にマッピングされ、結果として、ネイティブブロックチェーンプロトコルコード1435が構造化クエリ1406の同等機能を構成し、ゆえに、次いでブロックチェーン1440へ処理されるネイティブブロックチェーントランザクション1445が仮想チェーンインターフェースへのトランザクション結果のリターンをトリガする結果をもたらす、
方法。」

2 引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。

「【0037】
次に、指定された「DBMS01」または「DBMS11」は、図4に示すウインドウに表示される。図4において、移行元DBMS01のウインドウ内には、「DBMS01」を構成する1以上のデータベースが表示される。また、移行先DBMS11のウインドウ内には、「DBMS11」を構成する1以上のデータベースが表示される。次に、「DBMS01」のファイルから、移行するデータベースを選択する。今、「人事管理DB」が選択された場合、移行先DBMS11のウインドウ内に、新規データベースが作成される(図4において、長方形の枠内に斜線を引いて示されている)。データベースを作成する命令は、SQLで記述すると、例えば、「CREATE DATABASE 人事管理;」等である。」

第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)「分散型台帳のデータベース」の解釈について
本願発明1の「分散型台帳のデータベース」について、請求人は、審判請求書において次のように述べている。

「本出願の文脈から、特許請求の範囲で使用されている「データベース」は、データベース管理システムに相当することが明らかであります。」

「当業者はさらに、「分散型台帳」(共有台帳、分散型台帳技術、DLTとも呼ばれる)という用語が、地理的に複数のサイト、国、または機関にまたがる「複製、共有、同期されたデジタルデータ」のコンセンサスを指すことを理解しております。」

「「データベース」および「分散型台帳」という用語は、当該技術分野において十分に理解されている定義であるため、本出願人は、本審判請求にあたり、これらの用語の定義を組み込むための特許請求の範囲の補正は行なっておりません。」

「引用文献1では、分散型台帳上にリレーショナルデータベースを作成し、本願で開示するような分散型台帳上のデータベースのクエリを可能にしていません。」

上記によれば、請求人は、本願明細書及び図面の記載並びに本願優先日前における当該技術分野における技術常識を参酌すれば、本願発明1ないし28の「分散型台帳のデータベース」は、「(地理的に複数のサイト、国、または機関にまたがる)複製、共有、同期されたデジタルデータのコンセンサスのリレーショナルデータベース管理システム」を意味するものである旨主張していると解される。
一方、本願発明1ないし28において、「分散型台帳のデータベース」が上記した「リレーショナルデータベース管理システム」であることは具体的に特定されていないため、当審は、令和5年12月19日付けの審尋において、上記「分散型台帳のデータベース」の解釈について請求人に確認を求めたところ、請求人は、令和6年3月25日に提出した回答書において、「本発明を適用して作成されたシステムの場合、審査官殿のご指摘の通り「分散型台帳のデータベース」は、「(地理的に複数のサイト、国、または機関にまたがる)複製、共有、同期されたデジタルデータのコンセンサスのリレーショナルデータベース管理システム」を意味するものであります。」と回答した。
以上の事情に鑑みれば、本願発明1ないし28において、「分散型台帳のデータベース」とは、「分散型台帳のデータベース」は、「(地理的に複数のサイト、国、または機関にまたがる)複製、共有、同期されたデジタルデータのコンセンサスのリレーショナルデータベース管理システム」に限定して解釈されるべきである。
そうすると、本願発明1の「前記分散型台帳にデータベースを作成し、」との構成において、「前記分散型台帳」に作成される「データベース」も、(地理的に複数のサイト、国、または機関にまたがる)複製、共有、同期されたデジタルデータのコンセンサスのリレーショナルデータベース管理システム」に限定して解釈される。

(2)対比
本願発明1と引用発明とを対比する。

ア 「関係データベース」は、“リレーショナルデータベース”といい得るものであるから、引用発明の「関係データベースにクエリするために通常利用される通常のSQLクエリ」は本願発明1の「リレーショナルデータベース管理クエリ」に相当する。
引用発明の「ブロックチェーン」は、本願発明1の「トランザクションデータを含む分散型台帳」に相当する。
そして、引用文献1のFIG.14(図14)を参酌すれば、引用発明の「アーキテクチャ1400」は「ホスト組織110」と同一視でき、当該「ホスト組織110」は、「ブロックチェーン1440」を実装する「仮想チェーンインターフェース1405」(「クエリパーサ1425」及び「識別されたクエリ要素は、クエリ論理トランスレータ1430」を含む。)を含んでいる。
よって、引用発明の「ホスト組織110」(又は「仮想チェーンインターフェース1405」)は、本願発明1の「トランザクションデータを含む分散型台帳を実装する分散型台帳プラットフォーム」に相当する。
よって、引用発明において、「仮想チェーンインターフェース1405は、ブロックチェーンをターゲットにしているユーザから構造化クエリ1406を受信」することは、逆に、「ユーザ」が「仮想チェーンインターフェース1405」に対して、「構造化クエリ1406」によりクエリをするものといえ、また、「構造化クエリ1406」は、「通常のSQLクエリと同様の構文を利用」したクエリであって、実質的に「SQLクエリ」と同等のものと認められる。
よって、引用発明の「方法」は、全体として、本願発明1の「リレーショナルデータベース管理クエリを使用して、トランザクションデータを含む分散型台帳を実装する分散型台帳プラットフォームにクエリする方法」に相当する。

イ 引用発明は、「ブロックチェーン1440」に「リレーショナルデータベース管理システム」を作成することを具体的に特定するものではないから、本願発明1の「前記分散型台帳プラットフォームの少なくとも1つのプロセッサにより、前記分散型台帳にデータベースを作成し、前記分散型台帳に前記データベースに関する情報を記録する工程」に対応する構成を備えない。

ウ 引用発明において、「仮想チェーンインターフェース1405」(「クエリパーサ1425」及び「識別されたクエリ要素は、クエリ論理トランスレータ1430」を含む。)による処理が実質的にプロセッサにより実現されることは自明である。
よって、上記(1)を踏まえると、引用発明において、「クエリパーサ1425」が「構造化クエリ1406の要素を分解」し、「クエリ論理トランスレータ1430」によって「識別されたクエリ要素」を「対応するネイティブブロックチェーン機能、コード、又は論理にマッピング」することと、本願発明1の「前記少なくとも1つのプロセッサにより、受信したリレーショナルデータベース管理クエリを、前記分散型台帳のデータベースで処理可能なクエリ操作に変換する工程」とは、「前記少なくとも1つのプロセッサにより、受信したリレーショナルデータベース管理クエリを、前記分散型台帳で処理可能なクエリ操作に変換する工程」である点において共通する。

エ 上記(1)を踏まえると、引用発明において、「ブロックチェーン1440へ処理されるネイティブブロックチェーントランザクション1445が仮想チェーンインターフェースへのトランザクション結果のリターンをトリガする結果をもたらす」ことと、本願発明1の「前記少なくとも1つのプロセッサにより、クエリ結果を生成するために、前記分散型台帳のデータベースに対して前記クエリ操作を実行する工程」とは、「前記少なくとも1つのプロセッサにより、クエリ結果を生成するために、前記分散型台帳に対して前記クエリ操作を実行する工程」である点において共通する。

オ ブロックチェーンに係る本願優先日前における技術常識を参酌すれば、引用発明において、「トランザクション結果」を「ブロックチェーン1440」へ記録(ログ)する場合があることは明らかである。
よって、上記(1)を踏まえると、引用発明において想定される、「トランザクション結果」を「ブロックチェーン1440」へ記録(ログ)することと、本願発明1の「前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記クエリ結果を前記分散型台帳に含めるために前記分散型台帳のデータベースによって処理可能な形式で当該データベースにログする工程」とは、「前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記クエリ結果を前記分散型台帳に含めるために前記分散型台帳によって処理可能な形式でログする工程」である点において共通する。

(3)一致点、相違点
前記(2)より、本願発明1と引用発明は、次の点において一致ないし相違する。

○一致点
「 リレーショナルデータベース管理クエリを使用して、トランザクションデータを含む分散型台帳を実装する分散型台帳プラットフォームにクエリする方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、受信したリレーショナルデータベース管理クエリを、前記分散型台帳で処理可能なクエリ操作に変換する工程と、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、クエリ結果を生成するために、前記分散型台帳に対して前記クエリ操作を実行する工程と、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記クエリ結果を前記分散型台帳に含めるために前記分散型台帳によって処理可能な形式でログする工程とを有する方法。」

○相違点
本願発明1は、「前記分散型台帳プラットフォームの少なくとも1つのプロセッサにより、前記分散型台帳にデータベースを作成し、前記分散型台帳に前記データベースに関する情報を記録する工程」を備えるとともに、「クエリ操作」、「ログ」の対象が「分散型台帳」に作成された「分散型台帳のデータベース」に対してなされるのに対し、引用発明はそのような構成を備えていない点。

(4)相違点についての判断
上記相違点について検討すると、分散型台帳にデータベース、すなわち、「分散型台帳のデータベース」すなわち、「(地理的に複数のサイト、国、または機関にまたがる)複製、共有、同期されたデジタルデータのコンセンサスのリレーショナルデータベース管理システム」を生成し、当該「リレーショナルデータベース管理システム」に対し、「クエリ操作」、「ログ」を行うことは、引用文献2には記載されておらず、本願優先日前における技術常識とも認められない。
したがって、本願発明1は、当業者であっても引用発明、引用文献2に記載された事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

2 本願発明2ないし14について
本願発明2ないし14は、本願発明1の構成をすべて含む発明であるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても引用発明、引用文献2に記載された事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

3 本願発明15ないし28について
本願発明15ないし28は、「受信したリレーショナルデータベース管理クエリを、前記分散型台帳のデータベースによって処理可能なクエリ操作に変換する工程と、クエリ結果を生成するために、前記分散型台帳のデータベースに対して前記クエリ操作を実行する工程」を備えるところ、「分散型台帳のデータベース」、すなわち、「(地理的に複数のサイト、国、または機関にまたがる)複製、共有、同期されたデジタルデータのコンセンサスのリレーショナルデータベース管理システム」に対し、「クエリ操作」、「ログ」を行うことは、引用文献1及び引用文献2には記載されておらず、本願優先日前における技術常識とも認められない。
したがって、本願発明15ないし28は、当業者であっても引用発明、引用文献2に記載された事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2024-04-18 
出願番号 P2021-549147
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06F)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 吉田 美彦
特許庁審判官 林 毅
稲垣 良一
発明の名称 分散型台帳技術(DLT)を使用したリレーショナルデータの管理と編成  
代理人 矢口 太郎  

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