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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04W
管理番号 1411203
総通号数 30 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2024-06-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2023-12-14 
確定日 2024-03-11 
訂正明細書 true 
事件の表示 特許第7387771号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第7387771号の明細書及び特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔11−15〕について訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯

本件訂正審判の請求に係る特許第7387771号(以下「本件特許」という。)は、2019年(令和元年)9月30日を国際出願日とする特願2021−578122号(以下「本件特許出願」という。)として特許出願されたものであって、その請求項1ないし15に係る発明について、令和5年11月17日に特許権の設定登録がなされ、その後、令和5年12月14日に本件訂正審判の請求がなされたものである。

第2 請求の趣旨

本件訂正審判の請求の趣旨は、「特許第7387771号の明細書、特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項11〜15について訂正することを認める、との審決を求める。」というものであり、その訂正の内容は、次の「第3」に示す訂正事項1及び2のとおりである。

第3 訂正事項

[訂正事項1]
特許請求の範囲の請求項11、12に記載された「リスニング」を「センシング」に訂正し、請求項11、12の記載を引用する請求項13ないし15も同様に訂正する。

[訂正事項2]
明細書の段落0003、0020、0024、0025、0095、0096に記載された「リスニング」を「センシング」に訂正する。

第4 当審の判断

1 はじめに
本件特許出願である特願2021−578122号は、特許法第184条の4第1項で規定する「外国語特許出願」である国際出願PCT/CN2019/109284(以下、「本件国際出願」という。)が、同法第184条の3第1項の規定により特許出願とみなされたものであり、同法第184条の4第1項の規定により翻訳文が提出されたものである。
そして、特許法第126条第5項かっこ書の規定によれば、訂正審判における訂正は、同条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とする場合にあっては、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(外国語書面出願に係る特許にあっては、外国語書面)に記載した事項の範囲内においてしなければならないところ、本件訂正審判は同法第184条の4第1項で規定する「外国語特許出願」に係る訂正審判であるから、同法第184条の19の規定により、同法第126条第5項中「外国語書面出願」及び「外国語書面」とあるのは、それぞれ同法「第184条の4第1項の外国語特許出願」及び同法「第184条の4第1項の国際出願日における国際出願の明細書、請求の範囲又は図面」となる。
そうすると、本件訂正審判に係る訂正事項のうち、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とするものについて、特許法第126条第5項かっこ書で規定する「願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面」は、願書に最初に添付した、国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面となる(以下、「国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面」を「基準明細書等」という。)。

2 本件訂正前の特許請求の範囲及び明細書に記載された事項
本件特許である特許第7387771号の設定登録時の特許請求の範囲及び明細書に記載された事項は、以下のとおりである(訂正事項1又は2に係る部分に当審で下線を付した。以下同様。)。

「【請求項1】
サイドリンク伝送リソースを確定する方法であって、
物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を伝送するための伝送リソースを含む第3の伝送リソースを確定することと、
第1のサイドリンク制御情報(SCI)を伝送するための第1の伝送リソースを更に含む前記第3の伝送リソースにおいて、前記PSSCHの復調基準信号(DMRS)の時間領域リソースと同じ及び/又は隣接する時間領域リソースを含み、第2のサイドリンク制御情報(SCI)を伝送するための第2の伝送リソースを確定することと、を含み、
前記サイドリンク伝送リソースを確定する方法は、
前記第2のSCIを、前記第2の伝送リソースに、まず周波数領域、その後時間領域の方式でマッピングすること、を更に含むことを特徴とするサイドリンク伝送リソースを確定する方法。
【請求項2】
前記第2の伝送リソースが、復調基準信号の時間領域リソースと同じ及び/又は隣接する時間領域リソースを含むことは、
前記第2の伝送リソースが、前記DMRSの第1の時間領域リソースと同じ及び/又は隣接する時間領域リソースを含むことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のSCIは、
前記第2の伝送リソースの周波数領域リソースが前記第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられ、及び/又は、
前記第2の伝送リソースの時間領域リソースが前記第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられる、第1の情報領域を含むことを特徴とする請求項1〜2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のSCIは、前記第2の伝送リソースの大きさを確定するための第2の情報領域を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の情報領域は、
前記第2のSCIのフォーマット、
前記第2のSCIのビットレートのうちの1つの情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第1のパラメータを取得することを更に含み、
前記の前記第3の伝送リソースにおいて、第2の伝送リソースを確定することは、
前記第1のパラメータと前記第2の情報領域に基づいて前記第2の伝送リソースの大きさを確定することを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記の第1のパラメータを取得することは、
事前構成情報又はプリセット情報に基づいて前記第1のパラメータを取得する方式、
ネットワーク機器から構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて前記第1のパラメータを取得する方式、
前記第1のSCIを受信し、前記第1のSCIに基づいて前記第1のパラメータを取得する方式のうちの少なくとも1つによって前記第1のパラメータを取得することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のSCIは四位相偏移QPSK変調を使用し、及び/又は前記第1のSCIは前記第2のSCIのビットレートを指示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のSCIのビットレートは前記PSSCHのビットレートと同じであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の伝送リソースは、前記第1の伝送リソースと重なっていないことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のSCIは、リスニングに用いられる情報を含む第3の情報領域を含み、前記第2のSCIは、前記PSSCHを復調するための情報を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記のリスニングに用いられる情報は、
前記第3の伝送リソースの情報、前記PSSCHにより運ばれるサービスの優先順位情報、予約伝送リソースの指示情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項 11に記載の方法。
【請求項13】
前記の前記PSSCHを復調するための情報は、
ハイブリッド自動再送要求HARQプロセス番号、新規データ指示NDI、前記PSSCHを送信する端末装置の識別情報及び目標識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
端末装置(1500)であって、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法を実行することを特徴とする端末装置。
【請求項15】
ネットワーク機器であって、請求項1〜6と8〜13のいずれか一項に記載の方法を実行することを特徴とするネットワーク機器。」

「【0003】
(中略)第1のPSCCHは、サイドリンクの受信側がリスニングするための情報を運んでもよく、第2のPSCCHは、PSSCHを復調する情報を運んでもよい。」

「【0020】
分散型の伝送モードについては、ネットワークカバレッジがある場合、ネットワーク機器は、システム情報ブロック(system information block、SIB)又は無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングを介して端末装置にリソースプールを構成してもよく、端末装置はV2Xデータを送信する時、ランダムな選択によって、リスニング予約メカニズム又は部分的リスニング予約メカニズムに基づいてリソースプールから一部のリソースを自律的に取得してデータを送信してもよい。(後略)」

「【0024】
図2では、制御チャネルは、2次PSCCHであり、すなわち、制御チャネルは第1のPSCCHと第2のPSCCHを含む。ここで、第1のPSCCHは、リソースリスニングに用いられる情報、及び第2の伝送リソース(すなわち、第2のPSCCHが占用する伝送リソース)を確定するための情報を運び、例えば、リソースリスニングに用いられる情報は、第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIの第1の情報領域により指示され、第2の伝送リソースを確定するための情報は、第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIの第2の情報領域により指示され、第2のPSCCHは、PSSCHを復調するための情報を運ぶ。図2では、第1のPSCCHと第2のPSCCHの時間周波数位置は概略的なものであり、第1のPSCCHと第2のPSCCHの時間周波数位置を限定するものであると理解されてならない。
【0025】
上記のリソースリスニングに用いられる情報は、PSSCHの伝送リソースの情報、PSSCHに運ばれるサービスの優先順位情報、及び予約伝送リソースの指示情報のうちの1つの情報を含んでもよい。」

「【0095】
任意選択的に、前記第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIは、リソースリスニングに用いられる情報を含む第3の情報領域を含み、前記第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIは、前記PSSCHを復調するための情報を含む。
【0096】
任意選択的に、前記のリソースリスニングに用いられる情報は、前記第3の伝送リソースの情報、前記PSSCHに運ばれるサービスの優先順位情報、予約伝送リソースの指示情報のうちの少なくとも1つを含む。」

3 基準明細書等に記載された事項
本件訂正前の特許請求の範囲及び明細書に記載された上記事項に関連する、基準明細書等に記載された事項は、以下のとおりである。なお、( )内は、本件国際出願の国際公開である国際公開第2021/062580号におけるページ番号、及び行番号を示す。



」(1ページ14行及び15行)



」(3ページ14行ないし17行)



」(3ページ31行ないし4ページ3行)



」(11ページ17行ないし20行)



」(15ページ19行ないし25行)



」(17ページ10行ないし14行)

4 訂正事項1について
(1)訂正の目的について
訂正事項1は、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項11、12に記載された「リスニング」を「センシング」に訂正し、請求項11、12の記載を引用する請求項13ないし15も同様に訂正するものである。
ここで、基準明細書等の1ページ14行及び15行、3ページ14行ないし17行、3ページ31行ないし4ページ3行、11ページ17行ないし20行、15ページ19行ないし25行、及び17ページ10行ないし14行に記載された



という中国語の用語は、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項11及び12、並びに明細書の段落0003、0020、0024、0025、0095、及び0096において、一貫して「リスニング」と翻訳されていた。
しかしながら、中国語の当該用語は、単なる「リスニング」を意味するものではなく、むしろ「センシング」の意味を含むものである。
また、本件国際出願の出願前において、サイドリンク通信を行う端末装置が「センシング」を行うことは、移動体通信分野における技術常識であったことから、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項11及び12、並びに明細書の段落0003、0020、0024、0025、0095、及び0096の文脈における「リスニング」という訳語は、本来「センシング」と翻訳すべきものであったといえる。
そうすると、本件訂正前の特許請求の範囲に記載された「リスニング」という日本語は、中国語の当該用語を誤訳したものといえる。
そして、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1は、誤訳された「リスニング」を正しい訳語である「センシング」に訂正するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤訳の訂正を目的とするものである。

(2)一群の請求項について
本件訂正前の請求項11ないし15において、請求項12は、請求項11の記載を引用するものであり、また請求項13は請求項11又は12の記載を引用するものであり、さらに、請求項14は請求項1ないし13のいずれか一項の記載を引用するものであり、その上、請求項15は請求項1ないし6と請求項8ないし13のいずれか一項の記載を引用するものであるから、請求項11ないし15は、訂正事項1により記載が訂正される請求項11又は12に連動して訂正されるものである。
また、本件訂正前の請求項11の記載を引用する請求項は請求項12ないし15以外に存在せず、さらに、本件訂正前の請求項12の記載を引用する請求項は請求項13ないし15以外に存在しない。
そうすると、本件訂正前の請求項11ないし15に対応する本件訂正後の請求項11ないし15は、特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。
したがって、本件訂正審判の請求は、2以上の請求項に係る願書に添付した特許請求の範囲の訂正をする場合において、当該請求項の中に一群の請求項があるときに、当該一群の請求項ごとに当該請求をするものであるから、特許法第126条第3項の規定に適合する。

(3)願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であるかについて
上記「(1)」のとおり、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤訳の訂正を目的とするものであるから、上記「1」のとおり、訂正事項1について、特許法第126条第5項かっこ書で規定する「願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面」は、基準明細書等となる。
そして、上記「(1)」のとおり、訂正事項1による訂正後の「センシング」という事項は、基準明細書等に記載された



という中国語の用語の正しい訳語であるから、基準明細書等に記載した事項の範囲内のものといえる。
したがって、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1は、願書に最初に添付した外国語書面に記載した事項の範囲内においてするものであるから、特許法第126条第5項の規定に適合する。

(4)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるかについて
本件訂正審判の請求に係る訂正事項1は、上記「(1)」のとおり、誤訳の訂正を目的とするものであって、本件訂正の前後で特許請求の範囲を実質上拡張又は変更するものではないから、特許法第126条第6項の規定に適合する。

(5)独立特許要件について
訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤訳の訂正を目的とするものであるから、本件訂正後の請求項11ないし15に係る発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるかについて検討する。
本件特許の請求項11ないし15に係る発明は、拒絶の理由を発見しないとして特許されたものであり、また、上記「(4)」のとおり、訂正事項1は、本件訂正の前後で特許請求の範囲を実質上拡張又は変更するものではない。
そして、本件訂正後の請求項11ないし15に係る発明について、新たな拒絶理由を発見しないから、本件訂正後の請求項11ないし15に係る発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。
したがって、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合する。

(6)訂正事項1についてのまとめ
以上のとおり、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤訳の訂正を目的とするものであり、かつ、同条第3項、第5項、第6項、及び第7項の規定に適合するものである。

5 訂正事項2について
訂正の目的について
訂正事項2は、明細書の段落0003、0020、0024、0025、0095、0096に記載された「リスニング」を「センシング」に訂正するものである。
また、上記「4」の「(1)」のとおり、本件訂正前の特許請求の範囲及び明細書に記載された「リスニング」という日本語は、基準明細書等に記載された



という中国語の用語について、「センシング」と翻訳すべきところ誤訳したものといえる。
そして、訂正事項2は、誤訳された「リスニング」を正しい訳語である「センシング」に訂正するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤訳の訂正を目的とするものである。

(2) 一群の請求項の全てについて行うものであるかについて
本件訂正は、訂正事項1及び2を含むものであって、訂正事項2は明細書を訂正するものであり、かつ、訂正事項1は、上記「4」の「(2)」のとおり、一群の請求項ごとに訂正審判を請求するものであるから、本件訂正は、特許法第126条第4項に規定された、願書に添付した明細書又は図面の訂正をする場合、かつ、一群の請求項ごとに同条第1項の規定による請求をする場合に該当するものである。
そして、特許法第126条第4項の規定により、訂正事項2に関連して、本件訂正は、「当該明細書の訂正に係る請求項を含む一群の請求項の全て」について行わなければならない。

ここで、請求人は、審判請求書において、訂正事項2に係る請求項を特定していないが、訂正事項2による訂正前の「リスニング」という用語は、本件訂正前の請求項11及び12に記載されており、また、請求項11又は12の記載を引用する請求項13ないし15も「リスニング」を間接的に含むといえる。
そうすると、本件訂正は、特定の請求項11ないし15と関係する明細書を訂正するものであるから、その明細書中の訂正事項(訂正事項2)は、当該請求項11ないし15についての訂正事項として扱う(審判便覧38−02の「1」を参照。)。
そして、本件訂正審判の請求に係る訂正事項2について、特許法第126条第4項に規定された「当該明細書の訂正に係る請求項を含む一群の請求項の全て」は、請求項11ないし15である。

ところで、訂正事項1は、本件訂正前の請求項11、12の記載を訂正し、請求項11、12の記載を引用する請求項13ないし15も同様に訂正するものであるから、特許法第126条第4項に規定された「当該明細書の訂正に係る請求項を含む一群の請求項の全て」について訂正するものである。
したがって、本件訂正審判の請求に係る訂正事項2に関しては、訂正事項1とともに訂正することで、特許法第126条第4項の規定に適合する。

(3)願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であるかについて
上記「4」の「(3)」で検討したとおり、訂正事項2による訂正後の「センシング」という事項は、基準明細書等に記載された



という中国語の用語の正しい訳語であって、基準明細書等に記載した事項の範囲内のものといえる。
したがって、本件訂正審判の請求に係る訂正事項2は、願書に最初に添付した外国語書面に記載した事項の範囲内においてするものであるから、特許法第126条第5項の規定に適合する。

(4)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるかについて
本件訂正審判の請求に係る訂正事項2は、上記「(1)」で検討したとおり、誤訳の訂正を目的とするものであって、本件訂正の前後で特許請求の範囲を実質上拡張又は変更するものではないから、特許法第126条第6項の規定に適合する。

(5)独立特許要件について
訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤訳の訂正を目的とするものであるから、「センシング」という用語を含む点で対応する本件訂正後の請求項11ないし15に係る発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるかについて検討すると、上記「4」の「(5)」のとおり、本件訂正後の請求項11ないし15に係る発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。
したがって、本件訂正審判の請求に係る訂正事項2は、特許法第126条第7項の規定に適合する。

(6)訂正事項2についてのまとめ
以上のとおり、本件訂正審判の請求に係る訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤訳の訂正を目的とするものであり、かつ、同条第4項ないし第7項の規定に適合するものである。

第5 むすび

以上のとおり、本件訂正審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第3項ないし第7項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】サイドリンク伝送リソースを確定する方法及び装置
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、具体的には、サイドリンク伝送リソースを確定する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代の(5th generation、5G)通信システムは、サイドリンク(sidelink)伝送技術であるビークルツーエブリシング(vehicle to everything、V2X)通信をサポートし、1つの端末装置は、ネットワーク機器により伝送する必要なく、直接的に他の端末装置と通信することができるため、より高いスペクトル効率とより低い伝送遅延が得られる。
【0003】
V2X通信において、サイドリンクの送信側は、データチャネルの伝送リソースを用いて制御チャネルを伝送してもよい。例えば、サイドリンクの送信側は、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)の伝送リソースを用いて物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)を伝送してもよい。上記PSCCHは、2次PSCCHであってもよく、すなわち、上記PSCCHは第1のPSCCHと第2のPSCCHを含んでもよい。第1のPSCCHは、サイドリンクの受信側がセンシングするための情報を運んでもよく、第2のPSCCHは、PSSCHを復調する情報を運んでもよい。
【0004】
第1のPSCCHは、第2のPSCCHの伝送リソースを指示する情報を更に含んでもよく、これによってサイドリンクの受信側が第2のPSCCHを検出する複雑性を低減する。サイドリンクの受信側は、ブラインド検出によって第1のPSCCHを受信してもよいが、如何にして第2のPSCCHの伝送リソースを構成するかについては、関連する結論が未だない。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、サイドリンク伝送リソースを確定する方法及び装置を提供し、第2のPSCCHの伝送リソースを効果的に構成することができる。
【0006】
第1の態様では、PSSCHを伝送するための第3の伝送リソースを確定することと、第1のPSCCHを伝送するための第1の伝送リソースを更に含む前記第3の伝送リソースにおいて、前記PSSCHの復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)の時間領域リソースと同じ、及び/又は隣接する時間領域リソースを含み、第2のPSCCHを伝送するための第2の伝送リソースを確定することと、を含むサイドリンク伝送リソースを確定する方法を提供する。
【0007】
第2の態様では、ハードウェアを介して実現してもよく、ハードウェアを介して対応するソフトウェアを実行することで実現してもよい、第1の態様における方法に対応する機能を実現することができるサイドリンク伝送リソースを確定する装置を提供する。前記ハードウェア又はソフトウェアは、1つ又は複数の上記機能に対応するユニット又はモジュールを含む。
【0008】
一つの可能な設計において、当該装置は、端末装置又はネットワーク機器又はチップである。当該装置は、処理ユニットと送受信ユニットを含んでもよい。当該装置が端末装置又はネットワーク機器である場合、当該処理ユニットはプロセッサであってもよく、当該送受信ユニットは送受信機であってもよく、当該端末装置又は当該ネットワーク機器は、メモリであり得る記憶ユニットを更に含んでもよく、当該記憶ユニットは、コマンドを記憶するために用いられ、当該処理ユニットは当該記憶ユニットに記憶されたコマンドを実行することによって、当該端末装置又は当該ネットワーク機器に、第1の態様に記載の方法を実行させる。当該装置がチップである場合、当該処理ユニットはプロセッサであってもよく、当該送受信ユニットは、入力/出力インターフェース、ピン又は回路などであってもよく、当該処理ユニットは、記憶ユニットに記憶されたコマンドを実行することによって、当該チップを含む端末装置又はネットワーク機器に、第1の態様に記載の方法を実行させ、当該記憶ユニットは、当該チップにおける記憶ユニット(例えば、レジスタ、キャッシュメモリなど)であってもよく、当該チップの外部に位置する記憶ユニット(例えば、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリなど)であってもよい。
【0009】
第3の態様では、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、プロセッサに第1の態様に記載の方法を実行させる。
【0010】
第4の態様では、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムコードがプロセッサによって実行されると、プロセッサに第1の態様に記載の方法を実行させる。
【0011】
第5の態様では、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータで実行されると、コンピュータに第1の態様に記載の方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本願に適用される通信システムを示す図である。
【図2】本願の実施例により提供されるデータチャネルと制御チャネルのマッピング方法を示す図である。
【図3】本願の実施例により提供されるサイドリンク伝送リソースを確定する方法を示す図である。
【図4】本願の実施例により提供されるサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図5】本願の実施例により提供される別のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図6】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図7】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図8】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図9】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図10】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図11】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図12】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図13】本願の実施例により提供される他のサイドリンク伝送リソースを示す図である。
【図14】本願の実施例により提供されるサイドリンク伝送リソースを確定する装置を示す図である。
【図15】本願の実施例により提供されるサイドリンク伝送リソースを確定する装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本願の実施例における図面と合わせて、本願の実施例における技術的解決手段を説明するが、説明される実施例は、本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものである。
【0014】
図1は、本願に適用される通信システム100を示す図である。
【0015】
システム100は、ネットワーク機器110、端末装置121と端末装置122を含む。端末装置121と端末装置122は、通信機能を有する車両であってもよく、車載電子システムであってもよく、携帯電話であってもよく、着用可能な電子機器であってもよく、その他のV2Xプロトコルを実行する通信装置であってもよい。
【0016】
ネットワーク機器110は、LTEシステムにおける発展型基地局(evolutional node B、eNB)であってもよく、更に5G通信システムにおける基地局(gNB)であってもよく、上記ネットワーク機器は、例示的な説明に過ぎず、ネットワーク機器110は更に、中継局、アクセスポイント、車載装置、着用可能な装置及びその他のタイプの装置であってもよい。
【0017】
サイドリンクを介してデータを伝送する前、端末装置121と端末装置122は、ネットワーク機器110の指示によってサイドリンク伝送リソースを確定してもよい。端末装置121と端末装置122は、ネットワーク機器110の指示を介せず、サイドリンク伝送リソースを確定してもよい。
【0018】
上記2つの実例は、サイドリンク通信の2種類の伝送モード、すなわち、集中型スケジューリングの伝送モード(モード1と称されてもよい)と分散型の伝送モード(モード2と称されてもよい)である。以下、2種類の伝送モードを簡単に説明する。
【0019】
集中型スケジューリングの伝送モードについては、当該モードにおいて、端末装置は、ネットワーク機器により割り当てられるリソースに基づいてV2Xデータを送信する。端末装置のリソースは、ネットワーク機器により統合的に割り当てられるため、隣接する端末装置に同じリソースを割り当てる状況が発生することがなく、集中型スケジューリングの伝送モードは、より良い伝送の信頼性が得られる。しかしながら、端末装置とネットワーク機器の間はシグナリング交換の必要があるため、分散型の伝送モードに比べ、集中型スケジューリングの伝送モードを用いてデータを送信する伝送遅延がより長くなる。
【0020】
分散型の伝送モードについては、ネットワークカバレッジがある場合、ネットワーク機器は、システム情報ブロック(system information block、SIB)又は無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングを介して端末装置にリソースプールを構成してもよく、端末装置はV2Xデータを送信する時、ランダムな選択によって、センシング予約メカニズム又は部分的センシング予約メカニズムに基づいてリソースプールから一部のリソースを自律的に取得してデータを送信してもよい。ネットワークカバレッジがない場合、端末装置は、事前構成情報により設定されたリソースプールから一部のリソースを自律的に取得してデータを送信する。事前構成情報は、端末装置が出荷される時、端末装置の内部に設定された情報であってもよく、ネットワーク機器により事前に構成され、端末装置の内部に保存された情報であってもよい。端末装置は、リソースを自律的に選択することができるため、異なる端末装置は同じリソースを選択してデータを送信する状況が発生する可能性があるため、集中型スケジューリングの伝送モードに比べて、分散型の伝送モードを用いてデータを送信する信頼性がより低くなる。
【0021】
分散型の伝送モードにおいて、端末装置は、リソースプールから一部の伝送リソースを選択してデータを伝送する場合、周期的に伝送されるサービスに対し、次回に伝送される伝送リソースを予約し、他のユーザが当該伝送リソースを先取りすることを回避することができ、非周期的に伝送されるサービスに対し、端末装置は伝送リソースを予約しない。
【0022】
通信システム100は、一例に過ぎず、本願に適用される通信システムはこれに限定されない。
【0023】
V2X通信において、遅延を低減させるために、制御チャネルとデータチャネルは図2に示すようなマッピング方式で伝送リソースにマッピングされる。ここで、制御チャネルはいくつかの時間領域シンボルのみを占用するため、受信側は、制御チャネルがマッピングされた時間領域シンボルを受信した後、制御チャネルをデコードすることができ、全体のタイムスロットのデータを受信した上で制御チャネルをデコードする必要がないため、遅延を低減させるという目的を達成する。
【0024】
図2では、制御チャネルは、2次PSCCHであり、すなわち、制御チャネルは第1のPSCCHと第2のPSCCHを含む。ここで、第1のPSCCHは、リソースセンシングに用いられる情報、及び第2の伝送リソース(すなわち、第2のPSCCHが占用する伝送リソース)を確定するための情報を運び、例えば、リソースセンシングに用いられる情報は、第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIの第1の情報領域により指示され、第2の伝送リソースを確定するための情報は、第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIの第2の情報領域により指示され、第2のPSCCHは、PSSCHを復調するための情報を運ぶ。図2では、第1のPSCCHと第2のPSCCHの時間周波数位置は概略的なものであり、第1のPSCCHと第2のPSCCHの時間周波数位置を限定するものであると理解されてならない。
【0025】
上記のリソースセンシングに用いられる情報は、PSSCHの伝送リソースの情報、PSSCHに運ばれるサービスの優先順位情報、及び予約伝送リソースの指示情報のうちの1つの情報を含んでもよい。
【0026】
上記のPSSCHを復調するための情報は、
変調符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme、MCS)、伝送層の数、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)プロセス番号、新規データ指示(New Data Indicator、NDI)、PSSCHを送信する端末装置の識別情報、及び目標識別情報のうちの1つの情報を含んでもよい。
【0027】
目標識別情報は、受信側(PSCCHを受信する端末装置)の装置識別子、受信側のグループ識別子、及びPSSCHに運ばれるサービスに対応するサービス識別子のうちの1つの情報を含む。
【0028】
ユニキャストに対し、目標識別情報は受信側の装置識別子であってもよく、マルチキャストに対し、目標識別情報は受信側のグループ識別子、すなわち、受信側が所属する装置グループの識別子であってもよく、ブロードキャストしに対し、目標識別情報はサービス識別子であってもよく、前記サービス識別子に対応するサービスに関心する端末装置こそ、又は、当該サービスを受信する必要がある端末装置こそ、前記PSSCHを受信する必要がある。
【0029】
受信側端末は第1のPSCCHを検出する必要があり、第1のPSCCHにおける情報に基づいて第2のPSCCHの伝送リソースを確定することができ、そのため、受信側は第2のPSCCHをブラインド検出する必要はない。受信側が第1のPSCCHをブラインド検出する複雑性を低下させるために、一般的に第1のPSCCHに用いられる伝送リソースを事前に構成する。例えば、事前構成又はネットワーク構成の方式により第1のPSCCHのリソースプールを構成し、当該リソースプールにおいて、各候補の伝送リソースの位置と大きさは既知であるため、受信側は各候補の伝送リソースに対するブラインド検出を行い、検出結果に基づいて第1のPSCCHが存在するか否かを確定してもよい。
【0030】
以下、本願の実施例により提供される第2のPSCCHの伝送リソースを確定する方法を説明する。図3に示すような方法は、サイドリンクの送信側により実行されてもよく、サイドリンクの受信側により実行されてもよく、更にネットワーク機器により実行されてもよい。
【0031】
図3に示すように、方法300は、S310とS320を含む。
【0032】
S310では、PSSCHを伝送するための第3の伝送リソースを確定する。
【0033】
第3の伝送リソースは、PSSCHの伝送リソースを含み、図2におけるPSSCH、第1のPSCCHと第2のPSCCHを含む長方形に示す通りである。方法300は端末装置(送信側)により実行される場合、第3の伝送リソースは、ネットワーク機器から受信された構成情報に基づいて確定された伝送リソースであってもよく、端末装置により自律的に選択された伝送リソースであってもよい。方法300は端末装置(受信側)により実行される場合、第3の伝送リソースは、第1のPSCCHに運ばれる情報に基づいて確定された伝送リソースである。
【0034】
本願の全ての実施例において、伝送チャネルは、当該チャネルにより運ばれる情報を伝送することを示し、受信チャネルは、当該チャネルにより運ばれる情報を受信することを示す。例えば、第3の伝送リソースは、PSSCHを伝送するために用いられ、第3のリソースはPSSCHに運ばれる情報を伝送するために用いられることを示す。
【0035】
S320では、第1のPSCCHを伝送するための第1の伝送リソースを更に含む前記第3の伝送リソースにおいて、前記PSSCHのDMRSの時間領域リソースと同じ、及び/又は隣接する時間領域リソースを含み、第2のPSCCHを伝送するための第2の伝送リソースを確定する。
【0036】
端末装置は、第3の伝送リソースにおいて、第2の伝送リソースを確定することは、第2の伝送リソースの大きさと時間周波数位置を確定することを含む。
【0037】
任意選択的に、下記方法により第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。
【0038】
端末装置は、第1のPSCCHに運ばれる、第2の伝送リソースを確定するための情報に基づいて第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。
【0039】
上記の第2の伝送リソースを確定する情報は、第2のPSCCHのフォーマット、第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIの情報ビット数、第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIを符号化した後のビット数、第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIのフォーマット、第2のPSCCHのアグリゲーションレベル、第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIの変調方式、第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIのビットレート、第2のPSCCHが占用する周波数領域リソースの大きさ、及び第2のPSCCHが占用する時間領域シンボルの数のうちの1つの情報を含んでもよい。
【0040】
一実施形態において、第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIは、第2のSCIのフォーマットを指示する第2の情報領域を含む。第2のSCIのフォーマットに基づいて、
第2のSCIに含まれる各情報領域の総ビット数である第2のSCIの情報ビット数と、第2のSCIの情報ビットに対してチャネル符号が行われた後のビット数である、第2のSCIを符号化した後のビット数のうちの1つを確定してもよく、任意選択的に、第2のSCIの情報ビット数は巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)ビットを含む。
ここで、チャネル符号は、例えば、低密度パリティ検査(Low Density Parity Check、LDPC)符号、又はポーラ(Polar)符号である。
【0041】
第2のSCIのフォーマットに基づいて第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。例えば、第2のSCIのフォーマットに基づいて、第2のSCIを符号化した後のビット数を確定してもよく、更に第2のPSCCHの変調方式に組み合わせて、第2のSCIを変調した後のシンボルの数を確定することで、第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。また、例えば、第2のSCIのフォーマットに基づいて第2のSCIの情報ビット数を確定してもよく、更に第2のPSCCHの変調方式とビットレートに組み合わせて、第2のSCIを変調した後のシンボルの数を確定することで、第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。
【0042】
他の実施形態において、第2の情報領域は、制御チャネルユニット(Control Channel Element、CCE)の数を指示するための第2のPSCCHのアグリゲーションレベルを指示し、第2のPSCCHのアグリゲーションレベルに基づいて第2のPSCCHの伝送リソースの大きさを確定してもよい。
【0043】
他の実施形態において、第2の情報領域は、事前に設定又は事前に構成されたリソースセットにおける第2の伝送リソースのインデックス情報を伝送し、端末装置は、当該インデックス情報に基づいてテーブルから当該インデックス情報に対応するリソースの大きさを確定し、すなわち、インデックス情報とテーブルに基づいて第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。
【0044】
他の実施形態において、第2の情報領域は、第2のPSCCHが占用する周波数領域リソースの大きさ及び/又は時間領域シンボルの数を指示し、端末装置は、第2の情報領域に基づいて第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。
【0045】
第2のPSCCHは、PSSCHと同じであるMCSを用いてもよく、ある変調方式、例えば、四位相偏移(quadrature phase shift keying、QPSK)変調を固定的に使用してもよい。第2のPSCCHは、PSSCHのMCSと異なる場合、第1のPSCCHにおいて、第2のPSCCHに使用される変調方式及び/又はビットレートを指示してもよい。
【0046】
任意選択的に、第2のPSCCHは、PSSCHと同じであるビットレートを使用してもよく、PSSCHと異なるビットレートを使用してもよい。例えば、第2のPSCCHは、PSSCHのビットレートより低いビットレートを使用することによって、第2のPSCCHの検出性能を向上させる。任意選択的に、第2のPSCCHの伝送リソースを増大することによって、そのビットレートを低減させてもよい。
【0047】
例えば、端末装置は、第1のパラメータに基づいて初期の第2の伝送リソースの大きさを調整することで、最終の第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。この時、第1のPSCCHに運ばれる、第2の伝送リソースを確定するための情報により確定された第2の伝送リソースの大きさは、前記初期の第2の伝送リソースの大きさである。
【0048】
第1のパラメータは、初期の第2の伝送リソースの大きさと最終の第2の伝送リソースの大きさとの比率と解釈されてもよい。
【0049】
端末装置(送信側又は受信側)は、第1のパラメータを取得し、第1のパラメータと初期の第2の伝送リソースの大きさに基づいて最終の第2の伝送リソースの大きさを確定してもよい。上記第1のパラメータは、上位層により設定されたものであってもよく、ネットワーク機器により設定されたものであってもよく、更に予め設定されたものであってもよく、受信側は、更に、第1のPSCCHを介して第1のパラメータを取得してもよい。
【0050】
例えば、第2のPSCCHに運ばれるサイドリンク制御情報(sidelink control information、SCI)の情報ビット数は80ビットであり、PSSCHのMCSは16直交振幅変調(quadrature amplitude modulation、QAM)変調と0.5ビットレートに対応し、第2のPSCCHの変調符号化方式はPSSCHの変調符号化方式と同じである場合、第2のPSCCHは40個のリソースユニット(resource element、RE)、すなわち、80/(0.5*4)=40を占用する必要がある。端末装置は、第1のパラメータに基づいて第2のPSCCHが占用する伝送リソースを調整してもよく、例えば、モード1において、ネットワーク機器は、当該端末装置にリソースを割り当てる時、下り制御情報(downlink control information、DCI)に第1のパラメータが運ばれ、第1のパラメータが2と等しい場合、端末装置は、第2のPSCCHが占用する伝送リソースの大きさが80個のREであると確定する。
【0051】
また例えば、第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIの情報ビット数は80ビットであり、PSSCHのMCSは16QAM変調と0.5ビットレートに対応し、第2のPSCCHのビットレートがPSSCHのビットレートと同じであり、かつ第2のPSCCHの変調方式はQPSK変調である場合、第2のPSCCHは80個のRE、すなわち、80/(0.5*2)=80を占用する必要がある。端末装置は、第1のパラメータに基づいて第2のPSCCHが占用する伝送リソースを調整してもよく、例えば、モード2において、リソースプール構成情報は第1のパラメータを含み、第1のパラメータが1.5と等しい場合、端末装置は、第2のPSCCHが占用する伝送リソースの大きさが120個のREであると確定する。
【0052】
以下、第2の伝送リソースの位置を確定する方法を説明する。
【0053】
任意選択的に、第2の伝送リソースの位置は、第1のPSCCHの伝送リソースによって確定されてもよく、又は、PSSCHの伝送リソースによって確定されてもよい。
【0054】
例えば、ネットワークは第2の伝送リソースの時間領域の位置を、第1のPSCCHが占用する最後の時間領域シンボルの次のシンボルから始めるように設定し、周波数領域の初期位置はPSSCHの周波数領域の初期位置と同じであり、まず周波数領域、その後時間領域の方式で、リソースマッピングを行うことによって、第2の伝送リソースの位置を確定してもよい。
【0055】
任意選択的に、第1のSCIは、第2の伝送リソースの周波数領域リソースが第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられ、及び/又は、第2の伝送リソースの時間領域リソースが第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられる、第1の情報領域を更に含む。
【0056】
例えば、第1の情報領域が2つのビットであり、第1の情報領域が「00」である場合、第2の伝送リソースの周波数領域リソースは第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接せず、かつ、第2の伝送リソースの時間領域リソースは第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接しないことを示し、第1の情報領域が「01」である場合、第2の伝送リソースの周波数領域リソースは第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接せず、かつ、第2の伝送リソースの時間領域リソースは第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接することを示し、第1の情報領域が「10」である場合、第2の伝送リソースの周波数領域リソースは第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接し、かつ、第2の伝送リソースの時間領域リソースは第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接しないことを示し、第1の情報領域が「11」である場合、第2の伝送リソースの周波数領域リソースは第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接し、かつ、第2の伝送リソースの時間領域リソースは第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接することを示す。
【0057】
本願の実施例において、時間領域リソースAは時間領域リソースBに隣接することは、時間領域リソースAが時間領域リソースBの前に位置する状況、時間領域リソースAが時間領域リソースBの後に位置する状況、時間領域リソースAが時間領域リソースBの前と後に位置する状況という3種類の状況を含む。更に、時間領域リソースは時間領域シンボルであってもよく、例えば、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルであってもよく、その他の時間領域リソースであってもよく、本願はこれを限定しない。
【0058】
図4は、本願の実施例により提供される第1の伝送リソースと第2の伝送リソースを示す図である。簡潔のために、図4は、PSSCH DMRSを図示していない。
【0059】
図4では、面積が最も小さい1つの長方形は1つのREを示し、図4は、14個の時間領域シンボルの伝送リソースを示し、時間軸に沿って左から右へ順にシンボル0〜シンボル13であり、下記内容では、その他の類似する図形はいずれもこの意味である。
【0060】
第1のPSCCHと第2のPSCCHはいずれもシンボル1〜シンボル3にマッピングされ、両者は周波数領域上で隣接する。第2のPSCCHは、第1のPSCCHが占用する最初の時間領域シンボルから始め、第1のPSCCHの周波数領域リソースに隣接する周波数領域リソースからマッピングされ、まずは周波数領域マッピングであり、その後は時間領域マッピングであり、周波数領域マッピングの時、サブキャリアが低いものから高いものまでの順でマッピングする。また、時間領域マッピングの時、時間領域シンボルが低いものから高いものまでの順でマッピングする。第2のPSCCHはPSSCH DMRSが占用するREにマッピングされることは不可である。第1のPSCCHが占用する時間領域シンボルは、全ての第2のPSCCHのマッピングに不十分である場合、第1のPSCCHが占用する時間領域シンボルに隣接する時間領域シンボルから第2のPSCCHをマッピングし続けてもよく、図5に示す通りである。簡潔のために、図5は、PSSCH DMRSを図示していない。
【0061】
図6は、本願の実施例により提供される別の第1の伝送リソースと第2の伝送リソースを示す図である。簡潔のために、図6は、PSSCH DMRSを図示していない。
【0062】
第2のPSCCHは、第1のPSCCHが占用する最後の時間領域シンボルに隣接する時間領域シンボルからマッピングし始め、まずは周波数領域マッピングであり、その後は時間領域マッピングである。いくつかの符号化方式に対し、端末装置は、一部のシンボルにおける第2のPSCCHを受信すると、復号することができ、全てのシンボルにおける第2のPSCCHを受信してからこそ復号する必要がなく、そのため、まずは周波数領域、その後時間領域のマッピング方式は復号化遅延を低減させることに有利である。
【0063】
図4では、第1の伝送リソースと第2の伝送リソースは、周波数領域において隣接し、図5では、第1の伝送リソースと第2の伝送リソースは、周波数領域において隣接し且つ時間領域において隣接し、図6では、第1の伝送リソースと第2の伝送リソースは、時間領域において隣接する。
【0064】
端末装置(受信側)は、第1のSCIにおける第1の情報領域、第2の情報領域、第1のパラメータなどの情報に基づいて第2の伝送リソースの位置と大きさを確定してもよい。任意選択的に、第1の情報領域、第2の情報領域と第1のパラメータは、異なるSCIに位置してもよい。
【0065】
信号伝送の過程に、減衰現象が発生するため、受信側はDMRSに基づいてチャネル性能を推定する必要がある。DMRSから時間領域の位置が近い時間領域リソースは、チャネルの推定結果がより正確である。第2のPSCCHをPSSCHのDMRSの時間領域リソースと同じ、及び/又は隣接する時間領域リソースにマッピングすることによって、第2のPSCCHのチャネルの推定性能を向上させることができる。
【0066】
以下、いくつかの図面に合わせて、本願の実施例により提供される第2のPSCCHのいくつかのマッピング方法を説明する。
【0067】
方法1について、
PSSCH DMRSを含む時間領域シンボルにおけるリソースは全ての第2のPSCCHを運ぶことができる場合、第2の伝送リソースの時間領域リソースはPSSCH DMRSの時間領域リソースと同じである。すなわち、第2のPSCCHは全てPSSCH DMRSの時間領域リソースにマッピングできる場合、優先的に第2のPSCCHをPSSCH DMRSの時間領域リソースにマッピングする。
【0068】
図7に示すように、第1のPSCCHは、シンボル1〜シンボル3にマッピングされ、PSSCH DMRSが占用する時間領域リソースは、シンボル4、シンボル5、シンボル9とシンボル10である。上記4つのシンボルに対応する周波数領域リソースは全ての第2のPSCCHをマッピングすることができ、その場合、第2のPSCCHを全て上記4つのシンボルにマッピングする。任意選択的に、第2のPSCCHを優先的に時間領域の位置の前寄りのシンボルにマッピングすることによって、受信側は早期に第2のPSCCHを検出でき、データの伝送遅延を低減させる。
【0069】
図8に示すように、第1のPSCCHは、シンボル1〜シンボル3にマッピングされ、PSSCH DMRSが占用する時間領域リソースは、シンボル1、シンボル6とシンボル11である。上記3つのシンボルに対応する周波数領域リソースは全ての第2のPSCCHをマッピングすることができ、その場合、第2のPSCCHを全て上記3つのシンボルにマッピングする。任意選択的に、第2のPSCCHを優先的に時間領域の位置の前寄りのシンボルにマッピングすることによって、受信側は早期に第2のPSCCHを検出でき、データの伝送遅延を低減させる。ここで、シンボル1には第1のPSCCHが更にマッピングされ、第2のPSCCHがマッピングされた伝送リソース(すなわち、第2の伝送リソース)は、第1のPSCCHがマッピングされた伝送リソース(すなわち、第1の伝送リソース)と重ならず、これによって、同じ時間周波数リソースにおいて異なる信号を伝送することによる干渉を回避することができる。上記の重ならないということは、第2の伝送リソースに含まれる全てのREは第1の伝送リソースに含まれる全てのREとは完全に異なると解釈されてもよい。
【0070】
方法2について、
PSSCH DMRSを含む時間領域シンボルにおけるリソースは、一部の第2のPSCCHを運ぶことができる場合、第2の伝送リソースは、PSSCH DMRSの時間領域リソースと同じ、及び隣接する時間領域リソースを含む。例えば、PSSCH DMRSを含む時間領域シンボルにおけるリソースは、一部の第2のPSCCHのみをマッピングすることができる場合、一部の第2のPSCCHを優先的にPSSCH DMRSの時間領域リソースにマッピングし、残りの部分は更に、PSSCH DMRSの時間領域リソースに隣接する時間領域リソースにマッピングされ、このように、可能な限り多い第2のPSCCHをPSSCH DMRSが存在する時間領域リソースにマッピングすることができ、これによって第2のPSCCHのチャネルの推定結果の正確性を向上させる。
【0071】
図9に示すように、第1のPSCCHは、シンボル1〜シンボル3にマッピングされ、PSSCH DMRSが占用する時間領域リソースは、シンボル4とシンボル9である。上記2つのシンボルに対応する周波数領域リソースは、一部の第2のPSCCHしかマッピングすることができず、この場合、一部の第2のPSCCHを上記2つのシンボルにマッピングした後、残された第2のPSCCHをシンボル4に隣接する時間領域リソースにマッピングする。
【0072】
任意選択的に、残された第2のPSCCHをPSSCH DMRSの時間領域リソースに隣接する時間領域リソースにマッピングする時、残された第2のPSCCHを第1のPSSCH DMRSの時間領域シンボルに隣接する時間領域リソースにマッピングする。例えば、図9では、残された第2のPSCCHは2つの時間領域シンボルにマッピングされる必要がある場合、残された第2のPSCCHを優先的に第1のPSSCH DMRSの時間領域シンボル(すなわち、シンボル4)に隣接する時間領域シンボルにマッピングし、例えば、時間領域シンボル5と時間領域シンボル6にマッピングし、又は時間領域シンボル3と時間領域シンボル5にマッピングする。
【0073】
方法3について、
PSSCH DMRSを含む時間領域シンボルにおけるリソースは、第2のPSCCHを運ぶことができない場合、第2の伝送リソースの時間領域リソースはPSSCH DMRSの時間領域リソースに隣接する。例えば、PSSCH DMRSを含む時間領域シンボルにおけるリソースの全ては、既にPSSCH DMRSにより占用される場合、第2のPSCCHをPSSCH DMRSの時間領域リソースに隣接する時間領域リソースにマッピングする。
【0074】
図10に示すように、第1のPSCCHは、シンボル1〜シンボル3にマッピングされ、PSSCH DMRSが占用する時間領域リソースは、シンボル4とシンボル9であり、ここで、各PSSCH DMRSシンボルは、周波数分割多重化である2つのアンテナポートのDMRSをサポートする。すなわち、同じPSSCH DRMSシンボルにおいて、異なるアンテナポートのDMRSは、異なる周波数領域リソースを占用する。図10におけるPSSCH DMRSの時間領域シンボルにおいては、第2のPSCCHをマッピングすることが可能な周波数領域リソースが既になくなり、この場合、第2のPSCCHは、第1のPSSCH DMRSの時間領域シンボル(すなわち、シンボル4)に隣接するシンボルからマッピングしてもよい。任意選択的に、第2のPSCCHは、最初のPSSCH DMRS時間領域シンボルの後ろにあり且つ隣接する時間領域シンボルからマッピングし、例えば、シンボル5からマッピングする。第2のPSCCHのリソースをマッピングする時、まず周波数領域、その後時間領域の順でマッピングし、すなわち、シンボル5に、サブキャリアが低から高までの順で第2のPSSCHをマッピングし、その後シンボル6に第2のPSSCHをマッピングし、このように、全ての第2のPSCCHのマッピングを完了するまで実行する。
【0075】
図11に示すように、第1のPSCCHは、シンボル1〜シンボル3にマッピングされ、PSSCH DMRSが占用する時間領域リソースは、シンボル4とシンボル9であり、ここで、各PSSCH DMRSシンボルは、周波数分割多重化である2つのアンテナポートのDMRSをサポートする。すなわち、同じPSSCH DRMSシンボルにおいて、異なるアンテナポートのDMRSは、異なる周波数領域リソースを占用する。図11におけるPSSCH DMRSの時間領域シンボルにおいては、第2のPSCCHをマッピングすることが可能な周波数領域リソースが既になくなり、この場合、第2のPSCCHは、第1のPSSCH DMRSの時間領域シンボル(すなわち、シンボル4)に隣接するシンボルからマッピングしてもよい。任意選択的に、第2のPSCCHは、まず第1のPSSCH DMRS時間領域シンボルに隣接する時間領域シンボルにマッピングされ、続いて次に隣接する時間領域シンボルにマッピングされ、このように類推する。例えば、第1のPSSCH DMRS時間領域シンボルはシンボル4であり、この場合、第2のPSCCHは、まずシンボル3とシンボル5に対応する周波数領域リソースにマッピングされ、残された第2のPSCCHがある場合、第2のPSCCHをシンボル2とシンボル6にマッピングし、このように、第2のPSCCHのマッピングを完了するまで実行する。
【0076】
任意選択的に、第2のPSCCHは、複数の利用可能なPSSCH DMRS時間領域リソースを有する場合、第2のPSCCHは優先的に最初の(すなわち、時間領域の位置が最も前にある)PSSCH DMRS時間領域リソースにマッピングされてもよい。第1のPSSCH DMRS時間領域リソースは、第2のPSCCHを運ぶために不十分である場合、第2のPSCCHを第1のPSSCH DMRS時間領域リソースに隣接する時間領域リソースにマッピングしてもよい。そうすることで、受信側は、早期に第2のPSCCHを検出することによって、可能な限り速くPSSCHをデコードし、データの伝送遅延を低減させることができる。
【0077】
図12に示すように、第1のPSCCHは、シンボル1〜シンボル3にマッピングされ、PSSCH DMRSが占用する時間領域リソースは、シンボル5とシンボル10であり、受信側は早期に第2のPSCCHを検出するために、第2のPSCCHをシンボル5、及びシンボル5に隣接するシンボル6とシンボル7にマッピングしてもよく、シンボル10に第2のPSCCHをマッピングしない。
【0078】
図13に示すように、第1のPSCCHは、シンボル1〜シンボル3にマッピングされ、PSSCH DMRSが占用する時間領域リソースは、シンボル4とシンボル9であり、受信側は早期に第2のPSCCHを検出するために、第2のPSCCHをシンボル4、及びシンボル4に隣接するシンボル5とシンボル6にマッピングしてもよく、シンボル9に第2のPSCCHをマッピングしない。
【0079】
任意選択的に、本願の実施例において、第2の伝送リソースの時間領域リソースは、1つのタイムスロットに位置し、かつ、第2の伝送リソースの時間領域リソースはタイムスロットの最初の時間領域シンボルと最後の時間領域シンボルを含まない。
【0080】
1つのタイムスロットにおいて、第1のシンボルは、一般的に自動利得制御(Automatic Gain Control、AGC)に用いられ、一般的に復調と異なり、最後のシンボルは、一般的に保護間隔(guard period、GP)として用いられ、一般的にデータをマッピングしない。そのため、第2のPSCCHを最初のシンボルと最後のシンボルの以外のシンボルにマッピングすることで情報の検出漏れを回避することができる。
【0081】
上記内容は本願の実施例により提供されるサイドリンク伝送リソースを確定する方法の例を詳細に説明する。理解できるように、サイドリンク伝送リソースを確定する装置は、上記機能を実現するために、各機能を実行するための対応的なハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含む。当業者であれば、本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、本願の実施例は、ハードウェア、又はハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせの形態で実現可能であることを意識すべきである。ある機能が一体ハードウェアで実行されるか、それともコンピュータソフトウェアによりハードウェアをドライブするように実行されるかは、技術手段の特定の応用及び設計制約条件によるものである。当業者であれば、各特定の応用に対して異なる方法で説明された機能を実現してよいが、このような実現は本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0082】
本願の実施例は、上記方法の例に基づいてサイドリンク伝送リソースを確定する装置に対して機能ユニットの分割を行ってもよく、例えば、各機能を各機能ユニットに分割してもよく、2つ又は2つ以上の機能を1つの処理ユニットに統合してもよい。上記統合されたユニットをハードウェアの形態で実現でき、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現することもできる。なお、本願の実施例におけるユニットに対する分割は概略的なものであり、論理機能上の分割に過ぎず、実際に実現する時に、別の分割形態を採用してもよい。
【0083】
図14は、本願の実施例により提供されるサイドリンク伝送リソースを確定する装置の構造を示す図である。当該装置1400は、処理ユニット1410を含み、処理ユニット1410は、
PSSCHを伝送するための第3の伝送リソースを確定するステップと、
第1のPSCCHを伝送するための第1の伝送リソースを更に含む前記第3の伝送リソースにおいて、前記PSSCHのDMRSの時間領域リソースと同じ、及び/又は隣接する時間領域リソースを含み、第2の物理PSCCHを伝送するための第2の伝送リソースを確定するステップと、を実行することができる。
【0084】
任意選択的に、前記DMRSの時間領域リソースは、全ての前記第2のPSCCHを運ぶことができる場合、前記第2の伝送リソースの時間領域リソースは前記DMRSの時間領域リソースと同じである。又は、前記DMRSの時間領域リソースは、一部の前記第2のPSCCHを運ぶことができる場合、前記第2の伝送リソースは、前記DMRSの時間領域リソースと同じ、及び隣接する時間領域リソースを含む。又は、前記DMRSの時間領域リソースは、前記第2のPSCCHを運ぶことができない場合、前記第2の伝送リソースの時間領域リソースは前記DMRSの時間領域リソースに隣接する。
【0085】
任意選択的に、処理ユニット1410は更に、前記DMRSの時間領域リソースが、全て又は一部の前記第2のPSCCHを運ぶことができる場合、前記第2のPSCCHを優先的に前記DMRSの時間領域リソースにマッピングするために用いられる。
【0086】
任意選択的に、処理ユニット1410は更に、前記第2のPSCCHを、前記第2の伝送リソースに、まず周波数領域、その後時間領域の方式でマッピングするために用いられる。
【0087】
任意選択的に、前記第2の伝送リソースは、復調基準信号の時間領域リソースと同じ、及び/又は隣接する時間領域リソースを含むことは、前記第2の伝送リソースは、前記DMRSの最初の時間領域リソースと同じ、及び/又は隣接する時間領域リソースを含むことを含む。
【0088】
任意選択的に、前記第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIは、前記第2の伝送リソースの周波数領域リソースは前記第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられ、及び/又は、前記第2の伝送リソースの時間領域リソースは前記第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられる第1の情報領域を含む。
【0089】
任意選択的に、前記第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIは、前記第2の伝送リソースの大きさを確定するための第2の情報領域を含む。
【0090】
任意選択的に、前記第2の情報領域は、前記第2のPSCCHのアグリゲーションレベル、前記第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIのフォーマット、前記第2のPSCCHが占用する周波数領域リソースの大きさ、前記第2のPSCCHが占用する時間領域シンボルの数、事前に設定又は事前に構成されたリソースセットにおける前記第2の伝送リソースのインデックス情報のうちの1つの情報を含む。
【0091】
任意選択的に、処理ユニット1410は更に、第1のパラメータを取得するために用いられ、処理ユニット1410は、具体的には、前記第1のパラメータと前記第2の情報領域に基づいて前記第2の伝送リソースの大きさを確定するために用いられる。
【0092】
任意選択的に、処理ユニット1410は、具体的には、事前構成情報又はプリセット情報に基づいて前記第1のパラメータを取得する方式、受信ユニットを介してネットワーク機器から構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて前記第1のパラメータを取得する方式、リソースプール構成情報に基づいて前記第1のパラメータを取得する方式、受信ユニットを介して前記第1のPSCCHを受信し、前記第1のPSCCHに基づいて前記第1のパラメータを取得するする方式のうちの少なくとも1つによって前記第1のパラメータを取得するために用いられる。
【0093】
任意選択的に、前記第2の伝送リソースは、前記第1の伝送リソースと重なっていない。
【0094】
任意選択的に、前記第2の伝送リソースの時間領域リソースは、1つのタイムスロットに位置し、前記タイムスロットの最初の時間領域シンボルと最後の時間領域シンボルを含まない。
【0095】
任意選択的に、前記第1のPSCCHに運ばれる第1のSCIは、リソースセンシングに用いられる情報を含む第3の情報領域を含み、前記第2のPSCCHに運ばれる第2のSCIは、前記PSSCHを復調するための情報を含む。
【0096】
任意選択的に、前記のリソースセンシングに用いられる情報は、前記第3の伝送リソースの情報、前記PSSCHに運ばれるサービスの優先順位情報、予約伝送リソースの指示情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0097】
任意選択的に、前記の前記PSSCHを復調するための情報は、MCS、伝送層の数、HARQプロセス番号、NDI、前記PSSCHを送信する端末装置の識別情報及び目標識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0098】
装置1400がサイドリンク伝送リソースを確定する方法を実行する具体的な態様及び得られた好適な効果は、方法の実施例における関連する説明を参照してもよい。
【0099】
図15は、本願の実施例により提供される端末装置の構造を示す図である。図15における点線は、当該ユニット又は当該モジュールが選択可能であることを示す。装置1500は、上記方法の実施例で説明する方法を実現するために用いられてもよい。装置1500は、端末装置又はチップであってもよい。
【0100】
装置1500は、図3から図13に対応する方法の実施例における方法を実現することをサポートすることができる1つ又は複数のプロセッサ1501を含む。プロセッサ1501は、汎用プロセッサ又は専用プロセッサであってもよい。例えば、プロセッサ1501は、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよい。CPUは、装置1500を制御するために用いられてもよく、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理する。装置1500は、信号の入力(受信)と出力(送信)を実現するための通信ユニット1505を更に含んでもよい。
【0101】
例えば、装置1500はチップであってもよく、通信ユニット1505は当該チップの入力及び/又は出力回路であってもよく、或いは、通信ユニット1505は当該チップの通信インターフェースであってもよく、当該チップは、端末装置又はネットワーク機器又はその他の無線通信装置の構成部分としてもよい。
【0102】
また例えば、装置1500は、端末装置又はネットワーク機器であってもよく、通信ユニット1505は、当該端末装置又は当該ネットワーク機器の送受信機であってもよく、又は、通信ユニット1505は、当該端末装置又は当該ネットワーク機器の送受信回路であってもよい。
【0103】
装置1500は、プログラム1504が記憶された1つ又は複数のメモリ1502を含んでもよく、プログラム1504はプロセッサ1501によって実行され、コマンド1503を生成することで、プロセッサ1501に、コマンド1503に基づいて上記方法の実施例に記載の方法を実行させる。任意選択的に、メモリ1502には更に、データが記憶されてもよい。任意選択的に、プロセッサ1501は、更に、メモリ1502に記憶されたデータを読み取ってもよく、当該データとプログラム1504は、同様なメモリアドレスに記憶されてもよく、異なるメモリアドレスに記憶されてもよい。
【0104】
プロセッサ1501とメモリ1502は、個別に設置されてもよく、一体化されてもよく、例えば、端末装置のシステムオンチップ(system on chip、SOC)に一体化される。
【0105】
装置1500は、アンテナ1506を更に含んでもよい。通信ユニット1505は、アンテナ1506を介して装置1500の送受信機能を実現するために用いられる。
【0106】
プロセッサ1501がサイドリンク伝送リソースを確定する方法を実行する具体的な態様及び得られた好適な効果は、方法の実施例における関連する説明を参照してもよい。
【0107】
理解すべきことは、上記方法の実施例の各ステップは、プロセッサ1501におけるハードウェア形態のロジック回路、又は、ソフトウェア形態のコマンドを介して完了されてもよいことである。プロセッサ1501は、CPU、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、又は、その他のプログラマブルロジックデバイス、例えば、ディスクリートゲート、トランジスタロジックデバイス又はディスクリートハードウェアアセンブリであってもよい。
【0108】
本願の実施例は更に、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム製品がプロセッサ1501によって実行されると、本願の実施例におけるいずれかの方法の実施例に記載の方法を実現する。
【0109】
当該コンピュータプログラム製品はメモリ1502に記憶されてもよく、例えば、プログラム1504の場合、プログラム1504は、前処理、コンパイル、アセンブラとリンクなどの処理過程を経て、最終的にプロセッサ1501により実行されることができる実行可能な目標ファイルに変換される。
【0110】
本願の実施例は更に、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、本願におけるいずれかの方法の実施例に記載の方法を実現する。当該コンピュータプログラムは、高レベルの言語プログラムであってもよく、実行可能な目標プログラムであってもよい。
【0111】
当該コンピュータ可読記憶媒体は例えば、メモリ1502である。メモリ1502は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、同時に揮発性メモリと不揮発性メモリを含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(read−only memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部高速キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。例示的且つ非限定的な説明によれば、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)を用いてもよい。
【0112】
当業者であれば、明確に理解できるように、説明の便宜と簡潔のために、上記の装置及び機器の具体的な動作過程及び得られた技術的効果は、前記方法の実施例に対応する過程と技術的効果を参照してもよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0113】
本願に係るいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の形態で実現されてもよい。例えば、以上に記述された方法の実施例のいくつかの徴を無視してもよく、又は、実行しなくてもよい。以上に説明された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現する時に、別の分割形態であってもよく、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせられてもよく、又は別のシステムに統合されてもよい。また、各ユニットの間の結合又は各アセンブリの間の結合は、直接結合であってもよく、間接結合であってもよく、上記結合は、電気的、機械又はその他の形態の接続を含む。
【0114】
理解すべきことは、本願の様々な実施例において、各過程のシリアル番号の大きさは実行順序の先後を意味せず、各過程の実行順序は、その機能と内部論理で確定されるべきであり、本願の実施例の実施過程を限定するものではないことである。
【0115】
なお、本明細書における用語「システム」及び「ネットワーク」は、本明細書において常に交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3種類の関係が存在可能であることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、A及びBが同時に存在し、Bのみが存在するという3つの場合を表すことができる。また、本明細書における符号「/」は、一般的に、前後の関連対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0116】
要する、上記内容は、本願技術的解決手段の好ましい実施例に過ぎず、本願の特許請求の範囲を限定するものではない。本願の趣旨と原則を逸脱しない限り、なされたいかなる修正、等価変更、改善などは、いずれも本願の特許請求の範囲に含まれるべきである。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク伝送リソースを確定する方法であって、
物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を伝送するための伝送リソースを含む第3の伝送リソースを確定することと、
第1のサイドリンク制御情報(SCI)を伝送するための第1の伝送リソースを更に含む前記第3の伝送リソースにおいて、前記PSSCHの復調基準信号(DMRS)の時間領域リソースと同じ及び/又は隣接する時間領域リソースを含み、第2のサイドリンク制御情報(SCI)を伝送するための第2の伝送リソースを確定することと、を含み、
前記サイドリンク伝送リソースを確定する方法は、
前記第2のSCIを、前記第2の伝送リソースに、まず周波数領域、その後時間領域の方式でマッピングすること、を更に含むことを特徴とするサイドリンク伝送リソースを確定する方法。
【請求項2】
前記第2の伝送リソースが、復調基準信号の時間領域リソースと同じ及び/又は隣接する時間領域リソースを含むことは、
前記第2の伝送リソースが、前記DMRSの第1の時間領域リソースと同じ及び/又は隣接する時間領域リソースを含むことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のSCIは、
前記第2の伝送リソースの周波数領域リソースが前記第1の伝送リソースの周波数領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられ、及び/又は、
前記第2の伝送リソースの時間領域リソースが前記第1の伝送リソースの時間領域リソースに隣接するか否かを確定するために用いられる、第1の情報領域を含むことを特徴とする請求項1〜2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のSCIは、前記第2の伝送リソースの大きさを確定するための第2の情報領域を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の情報領域は、
前記第2のSCIのフォーマット、
前記第2のSCIのビットレートのうちの1つの情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第1のパラメータを取得することを更に含み、
前記の前記第3の伝送リソースにおいて、第2の伝送リソースを確定することは、
前記第1のパラメータと前記第2の情報領域に基づいて前記第2の伝送リソースの大きさを確定することを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記の第1のパラメータを取得することは、
事前構成情報又はプリセット情報に基づいて前記第1のパラメータを取得する方式、
ネットワーク機器から構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて前記第1のパラメータを取得する方式、
前記第1のSCIを受信し、前記第1のSCIに基づいて前記第1のパラメータを取得する方式のうちの少なくとも1つによって前記第1のパラメータを取得することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のSCIは四位相偏移QPSK変調を使用し、及び/又は前記第1のSCIは前記第2のSCIのビットレートを指示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のSCIのビットレートは前記PSSCHのビットレートと同じであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の伝送リソースは、前記第1の伝送リソースと重なっていないことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のSCIは、センシングに用いられる情報を含む第3の情報領域を含み、前記第2のSCIは、前記PSSCHを復調するための情報を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記のセンシングに用いられる情報は、
前記第3の伝送リソースの情報、前記PSSCHにより運ばれるサービスの優先順位情報、予約伝送リソースの指示情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記の前記PSSCHを復調するための情報は、
ハイブリッド自動再送要求HARQプロセス番号、新規データ指示NDI、前記PSSCHを送信する端末装置の識別情報及び目標識別情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
端末装置(1500)であって、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法を実行することを特徴とする端末装置。
【請求項15】
ネットワーク機器であって、請求項1〜6と8〜13のいずれか一項に記載の方法を実行することを特徴とするネットワーク機器。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2024-02-07 
結審通知日 2024-02-13 
審決日 2024-02-27 
出願番号 P2021-578122
審決分類 P 1 41・ 852- Y (H04W)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 中木 努
特許庁審判官 圓道 浩史
齋藤 哲
登録日 2023-11-17 
登録番号 7387771
発明の名称 サイドリンク伝送リソースを確定する方法及び装置  
代理人 鈴木 健之  
代理人 鈴木 健之  
代理人 吉田 昌司  
代理人 宮嶋 学  
代理人 宮嶋 学  
代理人 関根 毅  
代理人 出口 智也  
代理人 関根 毅  
代理人 吉田 昌司  
代理人 出口 智也  

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