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審決分類 審判 補正却下の決定 特29条特許要件(新規)  H01R
管理番号 1006095
審判番号 審判1998-3815  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1990-02-07 
種別 補正却下の決定 
確定日 1999-11-13 
事件の表示 昭和63年特許願第184585号「携帯用無線機の接地構造」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 
結論 平成10年4月20日付けの手続補正を却下する。 
理由 1.本件補正却下に係る出願(以下、「本件出願」という。)の明細書は、平成7年6月14日に出願公告がされた後、拒絶査定に対する審判の請求の日から30日以内になされた平成10年4月20日付けの手続補正書によって補正(以下、「本件補正」という。)がされたものである。そして、本件補正は、出願公告された明細書(以下、「公告明細書」という。)の特許請求の範囲を
「無線機ケースの内部に固定収容され、電気的に送受信機に接続される内蔵アンテナと、ケースから引き出し・収容可能であって、ケース内部側端に終端部を有し、ケースから引き出された時に、該終端部がケースに固定された接続部材に接続されることで電気的に送受信機に接続される収納式アンテナと、前記収納式アンテナが収容されたときに前記終端部の側面が接触する、金属ケースまたはフレームに接続され接地されている接触バネと、を有する携帯用無線機。」と補正するとともに、発明の詳細な説明を補正するものである。
2.前記公告明細書の特許請求の範囲は、以下のとおりである。
「無線機ケース(14)の内部に固定収容されている内蔵アンテナ(11)と、ケースから引き出し・収納可能な収納式アンテナ(1)とを有する無線機における、前記収納式アンテナの接地構造において、前記収納式アンテナの収納位置における所定の点で、該収納式アンテナ(1)の側面に接触する接触バネ(4)を配置し、かつ該接触バネ(4)を金属ケース又はフレーム(14)に接続したことを特徴とする携帯用無線機の接地構造。」
3.本件補正は、公告明細書の特許請求の範囲の「内蔵アンテナ」を「電気的に送受信機に接続される内部アンテナ」と、「収納式アンテナ」を「ケース内部側端に終端部を有し、ケースから引き出された時に、該終端部がケースに固定された接続部材に接続されることで電気的に送受信機に接続される収納式アンテナ」と、「収納式アンテナの収納位置における所定の点で、該収納式アンテナ(1)の側面に接触する接触バネ」を「収納式アンテナが収容されたときに前記終端部の側面が接触する・・・接触バネ」と、「携帯用無線機の接地構造」を「携帯用無線機」とそれぞれ補正するものであるが、「携帯用無線機」は、「携帯用無線機の接地構造」の下位概念ではないから、その他の補正事項が公告明細書の特許請求の範囲の各構成を下位概念化したものであっても、本件補正が、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるとすることはできない。
また、この補正事項が、明りょうでない記載の釈明又は誤記の訂正に相当するということもできない。
4.したがって、本件補正は、平成5年法律第26号による改正前の特許法第17条の3第1項ただし書き各号のいずれの事項を目的とするものにもあたらないから、同法第159条第1項で準用する同法第54条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
決定日 1999-09-27 
出願番号 特願昭63-184585
審決分類 P 1 93・ 1- (H01R)
前審関与審査官 小川 謙張谷 雅人前田 仁稲垣 浩司  
特許庁審判長 小林 武
特許庁審判官 大槻 清寿
船越 巧子
発明の名称 携帯用無線機接地構造  
代理人 中山 恭介  
代理人 西山 雅也  
代理人 石田 敬  

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