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審決分類 |
審判 補正却下の決定 4号2号請求項の限定的減縮 F24F |
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管理番号 | 1009097 |
審判番号 | 審判1997-6716 |
総通号数 | 8 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1996-01-19 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 1999-09-29 |
事件の表示 | 平成6年 特 許 願 第150015号「住宅換気装置」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成9年5月28日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
平成9年5月28日付手続補正書による補正は、特許法第121条第1項の審判を請求する場合において、その審判請求の日から30日以内にした補正であって、特許請求の範囲各請求項の記載を、 「【請求項1】 共用空間とこの共用空間が連通する複数の部屋とを備えた住宅における、住宅内外で空気を入れ換える環気システムであって、 前記共用空間に面して配置された開口を有する空気取り入れ部と、 前記空気取り入れ部を介し床下の空気を前記共用空間に強制給気する強制給気部と、 前記部屋の少なくとも1つに設けられ、室内の空気を強制的に室外に排気すると同時に排気された室内空気の代わりに室外の空気を強制的に室内に給気する同時給排部とを備え、 前記床下の空気を前記空気取り入れ部から前記共用空間を経て各部屋へと供給し、各部屋の室内を室外に対して正圧化する 住宅の環気システム。 【請求項2】 前記開口は前記住宅の階段下に設けられている、請求項1に記載の住宅の換気システム。 【請求項3】 前記強制給気部は、前記階段の蹴込み板から空気を前記共用空間に導入する、請求項2に記載の住宅の換気システム。」 と補正し、発明の詳細な説明の記載をあわせて補正しようとするものである。 これに対し、補正前の特許請求の範囲各請求項に係る発明は、平成8年12月2目付補正明細書の特許請求の範囲各請求項の記載からみて、 「【請求項1】 共用空間とこの共用空間が連通する複数の部屋とを備えた住宅における、住宅内外で空気を入れ換える換気装置であって、前記共用空間に面して配置された開口を有する空気取り入れ部と、前記空気取り入れ部を介して床下の空気を前記共用空間に強制給気する強制給気部と、前記部屋の少なくとも1つに設けられ、室内の空気を強制的に同時給排気する同時給排部とを備え、 前記強制給気により前記共用空間を正圧化するようにした、 ことを特徴とする住宅換気装置。 【請求項2】 前記開口は前記住宅の階段下に設けられている、請求項1に記載の住宅の換気装置。 【請求項3】 前記強制給気部は、前記階段の蹴込み板から空気を前記共用空間に導入する、請求項2に記載の住宅の換気装置。」 である。 両者を対比すると、補正前の各請求項に係る発明は「強制給気により共用空間を正圧化する」のに対し、補正しようとする各請求項に係る発明は「床下の空気を空気取り入れ部から共用空間を経て各部屋へと供給し、各部屋の室内を室外に対して正圧化する」ものであり、両者は正圧化する場所を異にするものである。 したがって、前記補正は、補正前発明の構成に欠くことができない事項の全部又は一部を限定するものではないので、特許法第17条の2 第3項第2号の規定に違反するものであり、同法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 |
決定日 | 1999-08-17 |
出願番号 | 特願平6-150015 |
審決分類 |
P
1
93・
572-
(F24F)
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前審関与審査官 | 中田 誠二郎 |
特許庁審判長 |
寺尾 俊 |
特許庁審判官 |
歌門 恵 高木 彰 |
発明の名称 | 住宅換気装置 |
代理人 | 松本 武彦 |